【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、少なくとも、複数の線状体を互いに密着して接合形成して、柱状体の表面に螺旋状に巻き付ける工程と、前記柱状体の表面から一部の前記線状体を取り除く工程と、露出した前記柱状体表面に導電性物質又は半導体物質をコーティングするコーティング工程とからなる構造体の製造方法。
請求項2に係る発明は、前記コーティング工程の後に、前記柱状体の表面から少なくとも一部の前記線状体を取り
除く工程を有する請求項1記載の構造体の製造方法。
請求項3に係る発明は、少なくとも、複数の絶縁性の線状体を互いに密着して接合形成して、柱状体の表面に螺旋状に巻き付ける工程と、前記柱状体の表面から一部の線状体を取り除く工程と、露出した前記柱状体表面に導電性物質をコーティングして第一の導電線を形成する工程と、
前記柱状体の表面から少なくとも一部の線状体を取り除く工程と、露出した前記柱状体表
面に導電性物質をコーティングして第二の導電線を形成する工程とからなる構造体の製造方法。
請求項4に係る発明は、前記第二の導電線を形成する工程の後に、前記柱状体の表面から少なくとも一部の前記線状体を取り除く工程と、露出した前記柱状体表面に半導体物質をコーティングして半導体線を形成する工程とからなる請求項3記載の構造体の製造方法。
請求項5に係る発明は、前記巻き付け工程の前に、前記柱状体の表面に半導体膜又は透明電極と半導体膜の積層膜をコーティングにより形成する工程を有する請求項1乃至4のいずれか1項記載の構造体の製造方法。
請求項6に係る発明は、前記半導体膜又は前記半導体線を形成した後に、複数の前記導電線間に電流を流して電気特性を測定しながら前記半導体膜又は前記半導体線へのドーピングを行う請求項4又は5項記載の構造体の製造方法
。
参考例1は、絶縁性の柱状体の外周面にマスク材を螺旋状に巻き付け、その隙間に導電性物質をコーティングして導電線を形成するようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0008】
参考例2は、絶縁性の柱状体の外周面に2本以上の線状物質を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、一部の線状物質をはがしてその跡に導電性物質をコーティングして導電線を形成し、残りの線状物質をはがすようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0009】
参考例3は、絶縁性の柱状体の外周面に2本以上の絶縁線を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、一部の絶縁線をはがしてその跡に導電性物質をコーティングして導電線を形成するようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0010】
参考例4は、絶縁性の柱状体の外周面に2本以上の導電線を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、一部の導電線をはがすようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0011】
参考例5は、絶縁性の柱状体の外周面に導電線と絶縁線を縞状に接合した板状生成物を巻き付けるようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0012】
参考例6は、前記柱状電気素子がセンサ又は太陽電池であることを特徴とする参考例1乃至5のいずれか1項記載の柱状電気素子の製造方法である。
【0013】
参考例7は、絶縁性の柱状体の外周面に1本の導電線が螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする柱状電気素子である。これは、例えば参考例1乃至5のいずれか1項記載の方法により製造される。
【0014】
参考例8は、前記柱状体が繊維体であることを特徴とする参考例7記載の柱状電気素子である。
【0015】
参考例9は、絶縁性の柱状体の外周面に半導体をコーティングしてから、その外側に第一マスク材を螺旋状に巻き付け、該第一マスク材の隙間に第一導電性物質をコーティングして第一導電線を形成した後、第一マスク材を除去してから、該第一導電線を覆うように第二マスク材を螺旋状に巻き付け、該第二マスク材の隙間に第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成するようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0016】
参考例10は、絶縁性の柱状体の外周面に半導体をコーティングしてから、その外側に4本以上の線状物質を巻き付けた後、1本以上の線状物質をはがしてその跡に第一導電性物質をコーティングして第一導電線を形成し、該第一導電線と隣接しない1本以上の線状物質をはがしてその跡に第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成し、残りの線状物質をはがすようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法ある。
【0017】
参考例11は、絶縁性の柱状体の外周面に半導体をコーティングしてから、その外側に4本以上の絶縁線を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、1本以上の絶縁線をはがしてその跡に第一導電性物質をコーティングして第一導電線を形成し、該第一導電線と隣接しない1本以上の絶縁線をはがしてその跡に第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成するようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0018】
参考例12は、絶縁性の柱状体の外周面に半導体をコーティングしてから、その外側に4本以上の導電線を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、互いに隣接している導電線を2組はがすようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0019】
参考例13は、絶縁性の柱状体の外周面に半導体をコーティングしてから、その外側に2本の導電線と2本の絶縁線を交互に縞状に接合した板状生成物を巻き付けるようにしたことを特徴とする電気素子の製造方法である。
【0020】
参考例14は、絶縁性の柱状体の外周面に半導体をコーティングしてから、その外側に第一導電性物質から成る1本の導電線と3本の絶縁線を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、該第一導電線に隣接しない絶縁線をはがしてその跡に第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成するようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0021】
参考例15は、前記柱状電気素子はセンサ又は太陽電池であることを特徴とする参考例9乃至14のいずれか1項記載の柱状電気素子の製造方法である。
【0022】
参考例16は、絶縁性の柱状体の外周面に半導体が板状にコーティングされ、その外側に2本の導電線が平行な螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする柱状電気素子である。これは、例えば参考例9乃至14のいずれか1項記載の方法により製造される。
【0023】
参考例17は、前記柱状体は繊維体であることを特徴とする参考例14記載の柱状電気素子である。
【0024】
参考例18は、絶縁性の柱状体の外周面に有機半導体がコーティングされ、その外側に金線とアルミニウム線が平行な螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする太陽電池である。これは、例えば参考例9乃至14のいずれか1項記載の方法により製造される。
【0025】
参考例19は、前記柱状体は繊維体であることを特徴とする参考例18記載の太陽電池である。
【0026】
参考例20は、絶縁性の柱状体の外周面に第一マスク材を螺旋状に巻き付け、該第一マスク材の隙間に第一導電性物質をコーティングして第一導電線を形成した後、第一マスク材を除去してから、該第一導電線を覆うように第二マスク材を螺旋状に巻き付け、該第二マスク材の隙間に第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成した後、第二マスク材を除去し、2本の導電線の間に半導体をコーティングするようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0027】
参考例21は、絶縁性の柱状体の外周面に4本以上の線状物質を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、1本以上の線状物質をはがしてその跡に第一導電性物質をコーティングして第一導電線を形成し、該第一導電線と隣接しない1本以上の線状物質をはがしてその跡に第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成し、残りの線状物質をはがしてその跡に半導体をコーティングするようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0028】
参考例22は、絶縁性の柱状体の外周面に4本以上の半導体線を縞状に接合した板状物質を巻き付けた後、1本以上の半導体線をはがしてその跡に第一導電性物質をコーティングして第一導電線を形成し、該第一導電線と隣接しない1本以上の半導体線をはがしてその跡に第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成するようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0029】
参考例23は、絶縁性の柱状体の外周面に4本以上の導電線を縞状に接合した板状物質を巻き付けた後、互いに隣接している導電線を2組はがしてその跡に半導体をコーティングするようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
参考例24は、絶縁性の柱状体の外周面に2本の導電線と2本の半導体線を交互に縞状に接合した板状生成物を巻き付けるようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0030】
参考例25は、絶縁性の柱状体の外周面に第一導電性物質から成る1本の第一導電線と3本の半導体線を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、該第一導電線に隣接しない半導体線をはがしてその跡に第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成するようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0031】
参考例26は、前記柱状電気素子はセンサ又は太陽電池であることを特徴とする参考例20乃至25のいずれか1項記載の柱状電気素子の製造方法である。
【0032】
参考例27は、絶縁性の柱状体の外周面に2本の導電線が平行な螺旋状に巻き付けられ、2本の導電線の間に半導体がコーティングされていることを特徴とする柱状電気素子である。これは、例えば参考例20乃至25のいずれか1項記載の方法により製造される。
【0033】
参考例28は、前記柱状体は繊維体であることを特徴とする参考例27記載の柱状電気素子である。
【0034】
参考例29は、絶縁性の柱状体の外周面に金線とアルミニウム線が平行な螺旋状に巻き付けられ、金線とアルミニウム線との間に有機半導体がコーティングされていることを特徴とする太陽電池である。これは、例えば参考例20乃至25のいずれか1項記載の方法により製造される。
【0035】
参考例30は、前記柱状体は繊維体であることを特徴とする参考例29記載の太陽電池である。
【0036】
参考例31は、絶縁性の柱状体の外周面に第一半導体をコーティングしてから、その外側に第一マスク材を螺旋状に巻き付け、該第一マスク材の隙間に第一導電性物質をコーティングして第一導電線を形成した後、第一マスク材を除去してから、該第一導電線を覆うように第二マスク材を螺旋状に巻き付け、該第二マスク材の隙間の第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成した後、第二マスク材を除去し、2本の導電線の間に第二半導体をコーティングするようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0037】
参考例32は、絶縁性の柱状体の外周面に第一半導体をコーティングしてから、その外側に4本以上の線状物質を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、1本以上の線状物質をはがしてその跡に第一導電性物質をコーティングして第一導電線を形成し、該第一導電線に隣接しない1本以上の線状物質をはがしてその跡に第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成し、残りの線状物質をはがしてその跡に第二半導体をコーティングするようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0038】
参考例33は、絶縁性の柱状体の外周面に第一半導体をコーティングしてから、その外側に4本以上の半導体線を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、1本以上の半導体線をはがしてその跡に第一導電性物質をコーティングして第一導電線を形成し、該第一導電線に隣接しない1本以上の半導体線をはがしてその跡に第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成するようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0039】
参考例34は、絶縁性の柱状体の外周面に第一半導体をコーティングしてから、その外側に4本以上の導電線を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、互いに隣接している導電線を2組はがしてその跡に第二半導体をコーティングするようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0040】
参考例35は、絶縁性の柱状体の外周面に第一半導体をコーティングしてから、その外側に2本の導電線と2本の第二半導体線を交互に縞状に接合した板状生成物を巻き付けるようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0041】
参考例36は、絶縁性の柱状体の外周面に第一半導体をコーティングしてから、その外側に第一導電性物質から成る1本の第一導電線と3本の半導体線を縞状に接合した板状生成物を巻き付けた後、該第一導電線に隣接しない半導体線をはがしてその跡に第二導電性物質をコーティングして第二導電線を形成するようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0042】
参考例37は、前記柱状電気素子はセンサ又は太陽電池であることを特徴とする参考例31乃至36のいずれか1項記載の柱状電気素子の製造方法である。
【0043】
参考例38は、絶縁性の柱状体の外周面に第一半導体がコーティングされ、その外側に2本の導電線が平行な螺旋状に巻き付けられ、2本の導電線の間に第二半導体がコーティングされていることを特徴とする柱状電気素子である。これは、例えば参考例31乃至36のいずれか1項記載の方法により製造する。
【0044】
参考例39は、前記柱状体は繊維体であることを特徴とする参考例38記載の柱状電気素子である。
【0045】
参考例40は、導電性の柱状体の外周面に半導体をコーティングしてから、その外側に導電線を巻き付けるようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0046】
参考例41は、導電性の柱状体の外周面に半導体をコーティングしてから、その外側に透明電極をコーティングし、更にその外側に導電線を巻き付けるようにしたことを特徴とする柱状電気素子の製造方法である。
【0047】
参考例42は、前記柱状電気素子は光センサ又は太陽電池であることを特徴とする参考例40又は41記載の柱状電気素子の製造方法である。
【0048】
参考例43は、導電性の柱状体の外周面に半導体がコーティングされ、その外側に導電線が螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする柱状電気素子ある。これは、例えば参考例40乃至42のいずれか1項記載の方法により製造する。
【0049】
参考例44は、導電性の柱状体の外周面に絶縁物をコーティングしてから、その外側に2本の導電線を巻き付けるようにしたことを特徴とする柱状トランジスタの製造方法である。
【0050】
参考例45は、前記柱状トランジスタをドーパント溶液に浸して、導電性の柱状体又は導電線に電圧を印加しながらドーピングするようにしたことを特徴とする参考例44記載の柱状トランジスタの製造方法である。
【0051】
参考例46は、導電性の柱状体の外周面に絶縁物がコーティングされ、その外側に2本の導電線が平行な螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする柱状トランジスタである。これは、例えば参考例44又は45記載の方法により製造する。
【発明の効果】
【0052】
参考例1によれば、柱状体の外周面に布、糸等のマスク材を螺旋状に巻き付けた後、その隙間に導電性物質をコーティングすることにより、導電線を巻き付けている。コーティングとして、蒸着、塗布等を用いればよく、導電線が柱状体に密着して安定な柱状電気素子が得られる。
【0053】
参考例2乃至4によれば、導電線の直径、及びそれらの間隔を均一にして配線することができ、設計とシミュレーションの作業が容易になる。また糸のように細い線状物質を巻き付けることにより、小型の柱状電気素子を製造することができる。
【0054】
参考例5の製造方法は、例えば導電線と絶縁線との間の粘着性が高く、曲げ等の応力に対しても容易に追従する場合に有効である。導電線と絶縁線との接合、及び柱状体との接合は、例えばエポキシ接着剤を用いればよく、非常に簡単な方法で柱状電気素子を製造することができる。
【0055】
参考例6によれば、参考例1乃至5のいずれか1項記載の製造方法により、柱状型のセンサ又は太陽電池を製造することができる。
【0056】
参考例7は、小型化が可能な柱状電気素子である。その一例として、温度センサ、圧力センサ、イオンセンサ等が挙げられる。列記した各々のセンサは、導電線としてそれぞれ、白金、ポリ3アルキルチオフェン、ポリアニリンを用いている。
【0057】
参考例8によれば、柱状体も小型にできる。繊維体として、例えばポリエチレンテフタレート、ポリメチルメタクリエート、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等を用いればよい。同時に、例えば前記参考例2乃至5のいずれか1項に記載された方法に従って、細い導電線を、間隔を密にして柱状体に巻き付けることにより、例えば1mm
3以下の超小型の柱状電気素子が得られる。
【0058】
参考例9によれば、半導体をコーティングした柱状体の外側に、まず布、糸等のマスク材を螺旋状に巻き付けている。そしてマスク材の隙間に導電性物質をコーティングすることにより、2本の導電線を巻き付けている。コーティングとして、蒸着、塗布等を用いればよく、2本の導電線が半導体に密着して、安定な柱状電気素子が得られる。
【0059】
参考例10乃至12によれば、各導電線の直径、及びそれらの間隔を均一にして配線することができ、設計とシミュレーションの作業が容易になる。また糸のように細い線状物質を巻き付けることにより、小型の柱状電気素子を製造することができる。第一導電線、第二導電線とも同じ材質のものを用いる場合は、参考例12記載の方法により製造することが好ましい。
【0060】
参考例13の製造方法は、例えば導電線と絶縁線との間の粘着性が高く、曲げ等の応力に対しても容易に追従する場合に有効である。導電線と絶縁線との接合、及び柱状体との接合は、例えばエポキシ接着剤を用いればよく、非常に簡単な方法で柱状電気素子を製造することができる。
【0061】
参考例14の製造方法は、例えば第一導電線と絶縁線との間の粘着性が高く、曲げ等の応力に対しても容易に追従する場合に有効である。第一導電線と絶縁線との接合、及び柱状体との接合は、例えばエポキシ接着剤を用いればよく、非常に簡単な方法で柱状電気素子を製造することができる。
【0062】
参考例15によれば、参考例9乃至14のいずれか1項記載の製造方法により、柱状型のセンサ又は太陽電池を製造することができる。
【0063】
参考例16は小型化が可能な柱状電気素子である。その一例として、光センサ、ガスセンサ、湿度センサ、温度センサ、放射線センサ、太陽電池等が挙げられる。光センサは、半導体としてフラーレンをドーピングした導電性高分子、ポリpフェニレン、ポリチオフェン等の有機半導体を用いている。同様に、ガスセンサは、ポリpフェニレン、ポリアセチレン、ポリチオフェン等を、湿度センサは、ポリフラン、ポリチオフェン等を、温度センサは、ポリ3アルキルチオフェン)等を、放射線センサは、六フッ化硫黄雰囲気中でのポリアセチレン、ポリチオフェン等を用いている。柱状の光センサを曲げることができる場合は、該光センサの導電線を巻き付けている部分をドーパント溶液に浸しながら、例えば一方の導電線に電圧を印加してドーピングするようにしてもよい。
【0064】
参考例18は、参考例9乃至14のいずれか1項記載の方法により製造された柱状型の太陽電池である。簡単な製造方法で小型の太陽電池が得られる。
【0065】
参考例17又は19によれば、柱状体も小型にできる。使用可能な繊維体は、参考例8と同じである。同時に、例えば前記参考例10乃至14のいずれか1項に記載された方法に従って、細い導電線を、間隔を密にして巻き付けることにより、超小型の柱状電気素子が得られる。
【0066】
参考例20によれば、柱状体の外周部に、まず布、糸等のマスク材を螺旋状に巻き付けている。そしてマスク材の隙間に導電性物質をコーティングすることにより、2本の導電線を形成している。更に2本の導電線の間に半導体をコーティングしている。コーティングとして、蒸着、塗布等を用いればよく、2本の導電線と半導体が柱状体に密着して、安定な柱状電気素子が得られる。
【0067】
参考例21乃至23によれば、各導電線の直径、及びそれらの間隔を均一にして配線することができ、設計とシミュレーションの作業が容易になる。また糸のように細い線状物質を巻き付けることにより、小型の柱状電気素子を製造することができる。第一導電線、第二導電線とも同じ材質のものを用いる場合は、参考例23記載の方法により製造することが好ましい。
【0068】
参考例24の製造方法は、例えば導電線と半導体線との間の粘着性が高く、曲げ等の応力に対しても容易に追従する場合に有効である。導電線と絶縁線との接合、及び柱状体との接合は、例えばエポキシ接着剤を用いればよく、非常に簡単な方法で柱状電気素子を製造することができる。
【0069】
参考例25の製造方法は、例えば第一導電線と半導体線との間の粘着性が高く、曲げ等の応力に対しても容易に追従する場合に有効である。第一導電線と半導体線との接合、及び柱状体との接合は、例えばエポキシ接着剤を用いればよく、非常に簡単な方法で柱状電気素子を製造することができる。
【0070】
参考例26によれば、参考例20乃至25のいずれか1項記載の方法により、柱状型のセンサ又は太陽電池を製造することができる。
【0071】
参考例27は、小型化が可能な柱状電気素子である。その内容は参考例16と同じである。
【0072】
参考例29は、参考例20乃至25のいずれか1項記載の方法により製造された柱状型の太陽電池である。簡単な製造方法で小型の太陽電池が得られる。
【0073】
参考例28又は30によれば、柱状体も小型にできる。使用可能な繊維体は、参考例8と同じである。同時に、例えば前記参考例20乃至25のいずれか1項に記載された方法に従って、細い導電線及び/又は細い半導体線を、間隔を密にして巻き付けることにより、超小型の柱状電気素子が得られる。
【0074】
参考例31によれば、第一半導体をコーティングした柱状体の外側に、まず布、糸等のマスク材を螺旋状に巻き付けている。そしてマスク材の隙間に導電性物質をコーティングすることにより、2本の導電線を巻き付けている。更に2本の導電線の間に第二半導体をコーティングしている。コーティングとして、蒸着、塗布等を用いればよく、2本の導電線と第二半導体が第一半導体に密着して、安定な柱状電気素子が得られる。
【0075】
参考例32乃至34によれば、導電線の直径、及びそれらの間隔を均一にして配線することができ、設計とシミュレーションの作業が容易になる。また糸のように細い線状物質を巻き付けることにより、小型の柱状電気素子を製造することができる。第一導電線、第二導電線とも同じ材質のものを用いる場合は、参考例34記載の方法により製造することが好ましい。
【0076】
参考例35の製造方法は、例えば導電線と半導体線との間の粘着性が高く、曲げ等の応力に対しても容易に追従する場合に有効である。導電線と絶縁線との接合、及び柱状体との接合は、例えばエポキシ接着剤を用いればよく、非常に簡単な方法で柱状電気素子を製造することができる。
【0077】
参考例36の製造方法は、例えば第一導電線と半導体線との間の粘着性が高く、曲げ等の応力に対しても容易に追従する場合に有効である。第一導電線と半導体線との接合、及び柱状体との接合は、例えばエポキシ接着剤を用いればよく、非常に簡単な方法で柱状電気素子を製造することができる。
【0078】
参考例37によれば、参考例31乃至36のいずれか1項記載の方法により、柱状型のセンサ又は太陽電池を製造することができる。
【0079】
参考例38は、小型化が可能な柱状電気素子である。その内容は参考例16と同じである。
【0080】
参考例39によれば、柱状体も小型にできる。使用可能な繊維体は、参考例8と同じである。同時に、例えば前記参考例31乃至36のいずれか1項に記載された方法に従って、細い導電線及び/又は半導体線を、間隔を密にしてまき付けることにより、超小型の柱状電気素子が得られる。
【0081】
参考例40によれば、導電性の柱状体の外周面に半導体をコーティングしてから、その外側に導電線を巻き付けている。コーティングとして、蒸着、塗布等を用いればよい。導電線の巻き付けは、例えば参考例1乃至5のいずれか1項に記載された方法を用いればよく、導電性の柱状体と導電線が半導体を介して密着している。従って、安定に動作する柱状電気素子を製造することが製造することができる。
【0082】
参考例41によれば、導電性の柱状体の外周面に半導体をコーティングしてから、その外側に透明電極をコーティングし、更にその外側に導電線を巻き付けている。コーティングとして、蒸着、塗布等を用いればよい。導電線の巻き付けは、例えば参考例1乃至5のいずれか1項に記載された方法を用いればよく、導電性の柱状体と導電線が半導体及び透明電極を介して密着している。すなわち、曲げ等の応力によって透明電極の一部にひびが入ったとしても、導電線が透明電極に電気的に接触しながら固定している。従って、安定に動作する柱状電気素子を製造することができる。
【0083】
参考例42によれば、導電性の柱状体、半導体、透明電極を有して、安定に動作する柱状型の光センサ又は太陽電池を製造することができる。
【0084】
参考例43は、小型化が可能な柱状電気素子である。
【0085】
参考例44によれば、導電性の柱状体の外周面に絶縁物をコーティングしてから、その外側に2本の導電線を巻き付けている。コーティングとして、蒸着、塗布等を用いればよい。導電線の巻き付けは、参考例9乃至14のいずれか1項に記載された方法を用いればよく、導電性の柱状体と2本の導電線か絶縁物を介して密着している。従って安定に動作する柱状トランジスタが得られる。
【0086】
参考例45によれば、ドーピングされた絶縁物を有するトランジスタを容易に製造することができる。参考例44記載の方法により製造された柱状トランジスタを曲げることができる場合、柱状トランジスタの導電線が巻き付けている部分が浸るように、曲げてトーパント溶液に入れる。そして例えば導電性の柱状体に電圧を印加することにより、ドーピングを行なう。ドーピングの様子は、2本の導電線間に電流を流して測定するようにしてもよい。すなわち、ドーピングの様子を確認しながら、絶縁物に適量のドーピングを行なうことができる。
【0087】
参考例46は、小型化が可能な柱状トランジスタである。