(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
(本開示の基礎となった知見)
近年、最新の暗号技術を採用することで、HD画質で放送されたコンテンツを、そのまま記録することについての認可を得た記録媒体が登場している。このような記録媒体を用いることで、車載AV機器で、または、出張先又は旅行先のホテルに設置されたテレビで、記録媒体に記録されたコンテンツを再生することが可能となる。レコーダで記録されたコンテンツを携帯型の再生機器又は記録媒体に記録するための仕組みも知られている。
【0015】
しかしながら、この仕組みは、ジャンル、作成日又は更新日などの情報に基づいて、レコーダと再生機器又は記録媒体との間で機械的に同期するだけの仕組みであり、必ずしも利用者が望む放送番組又は配信コンテンツが再生機器又は記録媒体に記録される仕組みではない。
【0016】
また、特定のチャネル又は全部のチャネルについて、決められた時間に放送されたコンテンツを全て録画し、録画したコンテンツに対して古くなったコンテンツを自動消去する、チャネル自動録画方式のレコーダ(録画サーバ)が普及しつつある。
【0017】
しかしながら、従来、このようなチャネル自動録画方式で録画したコンテンツを、携帯端末に記録する方法については、検討されていない。
【0018】
また、携帯端末にコンテンツを記録する従来の方式は、使い勝手の面で問題があり、携帯端末にコンテンツを記録する機能をレコーダが搭載していても、あまり使われていない。
【0019】
本開示は、これらの課題を解決するためになされたもので、ユーザの利便性を向上させることができるコンテンツ録画方法、録画装置及び録画システムを提供するものである。
【0020】
本開示の一態様に係るコンテンツ録画方法は、コンテンツを記録媒体に録画する録画装置におけるコンテンツ録画方法であって、ユーザによって指定されたチャネル及び時間帯に放送されるコンテンツを、前記記録媒体のチャネル自動録画領域に自動的に録画するチャネル自動録画制御ステップと、前記録画装置と通信可能に接続されたモバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、過去に前記チャネル自動録画領域から前記モバイル機器にコピー又はムーブされたコンテンツを、前記モバイル機器に削除させる削除ステップと、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、前記チャネル自動録画領域に録画されたコンテンツを、前記モバイル機器にコピー又はムーブするコンテンツ転送ステップと、を含む。
【0021】
モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、過去にチャネル自動録画領域からモバイル機器にコピー又はムーブされたコンテンツが、モバイル機器から削除されるので、モバイル機器に記録された不要なコンテンツを自動的に削除することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0022】
以下添付図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
【0023】
本開示は、チャネル自動録画機能を有する録画装置(録画サーバ)とモバイルサーバとの連携により、映像コンテンツを家の外に持ち出し視聴する環境を容易に実現するものである。
【0024】
録画サーバは、記録媒体を備える。記録媒体は、ユーザによって指定されたチャネル及び時間帯に放送される番組のコンテンツを自動的に録画するチャネル自動録画領域と、ユーザによって個別に予約された番組のコンテンツを録画する個別録画領域と、スマートフォン又はDSC(Digital Still Camera)等で撮影された写真又は動画、ユーザが購入及びリッピングして転送した音楽などを保存する個人データ記録領域とを備える。
【0025】
録画サーバにモバイルサーバが接続され、同期が可能になった場合は、あらかじめユーザが指定した方法で、録画サーバ内のチャネル自動録画領域のコンテンツ(ダビング10対応)の一部をモバイルサーバ側に自動的に同期(転送)する。例えば、録画サーバは、最新の1週間分のコンテンツ、最新の2週間分のニュース及び天気予報、2週間以内で一度でも視聴したドラマ、及び最新の1か月間に放送された映画のうちの1つ又は複数をモバイルサーバに自動的に転送する。また、録画サーバは、モバイルサーバの記録容量が許す限りのコンテンツをモバイルサーバに自動的に転送する。
【0026】
個別録画領域内及びチャネル自動録画領域内の有料放送コンテンツ(ダビング1コンテンツ)は、ユーザが個別に指定することにより転送される。なお、ダビング1コンテンツとは、1回だけコピーが許可されるコンテンツである。個人データ記録領域に関しては、新たにモバイルサーバにコンテンツが追加されていた場合は、新たに追加されたコンテンツが、モバイルサーバから個人データ記録領域に自動的にコピーされる。
【0027】
モバイルサーバは、録画サーバ内のチャネル自動録画領域のコンテンツを格納するチャネル自動録画コンテンツ転送領域と、録画サーバ内の個別録画領域のコンテンツを格納する個別録画コンテンツ転送領域と、録画サーバ内の個人データ記録領域のコンテンツを格納する個人データ一時記録領域とを個別に管理する機能を有している。
【0028】
録画サーバは、モバイルサーバのチャネル自動録画コンテンツ転送領域に格納されている既存のコンテンツを、ユーザが予め指定した方法で、自動的に削除する。また、録画サーバは、モバイルサーバのチャネル自動録画コンテンツ転送領域に格納可能な新たなコンテンツを、ユーザが予め指定した方法で、チャネル自動録画領域からチャネル自動録画コンテンツ転送領域に自動的に転送する。これにより、ユーザは、録画サーバのコンテンツとモバイルサーバのコンテンツとを同期させる毎に、モバイルサーバ内の過去のコンテンツを手動で削除する必要がなく、かつモバイルサーバの空き容量を気にする必要もなく、ユーザが所望する最新の放送コンテンツをモバイルサーバに格納することが可能になる。
【0029】
モバイルサーバは、DLNA(Digital Living Network Alliance)機能等を使うことで、簡単にモバイル機器(例えば、タブレット型コンピュータ、スマートフォン又は車載テレビ)又はDLNA対応テレビへ映像コンテンツをストリーミング転送し、各機器は、転送された映像コンテンツを再生することで、宅外において放送コンテンツを視聴することが可能になる。
【0030】
さらに、DSC、ビデオカメラ又はスマートフォン等で撮影した静止画像又は動画像等の個人コンテンツがモバイルサーバに転送されることで、ユーザは、機器の記録容量を気にしないで撮影することができる。通常は、個人コンテンツをモバイルサーバに転送する場合、ユーザは、モバイルサーバ内の記録容量を気にして確認する必要がある。しかしながら、例えば、最も古いコンテンツから順に削除する等のユーザが予め指定した方法に基づき、チャネル自動録画コンテンツ転送領域のコンテンツを削除し、モバイルサーバ内に空き領域を作り出すことで、モバイルサーバの容量を気にすることなく、個人コンテンツの転送が可能になる。
【0031】
録画サーバは、モバイルサーバに写真等の個人コンテンツが記録された場合、モバイルサーバと同期処理を行う際に、モバイルサーバから個人コンテンツを自動的に取得する。その際、録画サーバの個人データ記録領域に空き領域が無い場合は、自動的に録画サーバのチャネル自動録画領域を縮小し、個人データ記録領域の空き領域を確保する。その場合、領域の確保に伴い、例えば30日から29日に録画期間を減少させるか、録画期間を減少させることなく、一部のコンテンツ又は全てのコンテンツの圧縮率を高めるかの選択が、ユーザによって予め指定される。
【0032】
(実施の形態1)
[録画システムの説明]
図1は、本実施の形態における録画システムの構成を示す図である。
【0033】
録画システムは、録画サーバ100及びモバイルサーバ200を備える。
【0034】
録画サーバ100は、チャネル自動録画領域111、個別録画領域112、システム制御部121、録画制御部122、同期制御部124及び再生制御部126を備える。
【0035】
チャネル自動録画領域111は、ユーザによって指定されたチャネル及び時間帯に放送される番組のコンテンツを記録する。個別録画領域112は、ユーザによって個別に予約された番組のコンテンツを記録する。例えば、ハードディスクドライブに用いられる磁気ディスク等の記録媒体が、チャネル自動録画領域111及び個別録画領域112を備える。
【0036】
システム制御部121は、録画サーバ100の全体を制御する。録画制御部122は、ユーザが記録したいチャネル群、時間帯及び圧縮率等を指定して、放送コンテンツ350を自動的に記録する。録画制御部122は、ユーザによって指定されたチャネル及び時間帯に放送される番組のコンテンツを、記録媒体のチャネル自動録画領域111に自動的に録画する。また、録画制御部122は、ユーザによって個別に指定された番組の録画を予約し、予約された番組のコンテンツを記録媒体の個別録画領域112に録画する。また、録画制御部122は、個別録画領域112に録画された少なくとも1つのコンテンツの中からユーザによって指定されたコンテンツを削除する。
【0037】
同期制御部124は、モバイルサーバ200と通信し、モバイルサーバ200との間で録画コンテンツを同期させる。同期制御部124は、録画サーバ100と通信可能に接続されたモバイルサーバ200と通信可能になったことを検知し、チャネル自動録画領域111に録画されたコンテンツを、モバイルサーバ200にコピー又はムーブする。なお、録画サーバ100は、1のモバイルサーバ200と通信可能に接続されてもよく、複数のモバイルサーバ200と通信可能に接続されてもよい。また、同期制御部124は、モバイルサーバ200と通信可能になったことを検知した際に、過去にチャネル自動録画領域111からモバイルサーバ200にコピー又はムーブされたコンテンツを、モバイルサーバ200に削除させる。
【0038】
また、同期制御部124は、モバイルサーバ200と通信可能になったことを検知した際に、チャネル自動録画領域111からモバイルサーバ200に記録されたコンテンツのうち、チャネル自動録画領域111からからモバイルサーバ200にコンテンツを転送する期間を示す転送期間を越えたコンテンツを、モバイルサーバ200に削除させる。
【0039】
さらに、同期制御部124は、モバイルサーバ200と通信可能になったことを検知した際に、モバイルサーバ200と通信可能になったことを前回検知した後に経過した日数が、ユーザによって指定された日数よりも少ない場合に、指定された日数に関わらず、検知された後にチャネル自動録画領域111内に記録されたコンテンツを、モバイルサーバ200にコピー又はムーブしてもよい。
【0040】
再生制御部126は、チャネル自動録画領域111及び個別録画領域112に格納された録画コンテンツを再生する。ユーザは、再生されたコンテンツを、テレビ400等で視聴することができる。
【0041】
放送コンテンツ350は、無料で視聴可能な無料放送コンテンツ(ダビング10コンテンツ等)と、有料で視聴可能な有料放送コンテンツ(ダビング1コンテンツ等)とを含む。録画システムは、無料放送コンテンツのみ、又は、無料放送コンテンツ及び有料放送コンテンツの双方を対象にしている。ダビング10コンテンツとは、9回のコピー及び1回のムーブが許可されるコンテンツである。チャネル自動録画領域111は、録画容量に応じて、放送された番組(放送コンテンツ)を自動的に録画するとともに、古い番組を自動的に削除する。そのため、ユーザは、録画したい番組を指定して予約する操作が不要となるとともに、録画するための空き記録容量を確保するために、チャネル自動録画領域111に録画された録画コンテンツを削除する操作が不要となる。
【0042】
再生制御部126は、チャネル自動録画領域111内の録画コンテンツを視聴するために録画コンテンツを選択するための録画対象のチャネルを表示した番組表形式のインターフェースを有している。また、再生制御部126は、個別録画領域112内の録画コンテンツを視聴するために個々の録画コンテンツを羅列表示して録画コンテンツを選択する、又は個別録画領域112内の録画コンテンツを対象に検索処理を行って録画コンテンツを選択するためのインターフェースを有している。
【0043】
モバイルサーバ200は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211、個別録画コンテンツ転送領域212、システム制御部221、同期制御部224及び再生制御部226を備える。
【0044】
チャネル自動録画コンテンツ転送領域211は、録画サーバ100内のチャネル自動録画領域111に格納された録画コンテンツを格納する。個別録画コンテンツ転送領域212は、録画サーバ100内の個別録画領域112に格納された録画コンテンツを格納する。チャネル自動録画コンテンツ転送領域211及び個別録画コンテンツ転送領域212の記録容量は固定的ではなく、個別録画コンテンツ転送領域212に格納されている録画コンテンツの記録容量に応じて、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量を増減させることができる。
【0045】
システム制御部221は、モバイルサーバ200の全体を制御する。
【0046】
同期制御部224は、録画サーバ100と通信し、録画サーバ100との間で録画コンテンツを同期させる。同期制御部224は、録画サーバ100から転送された録画コンテンツをチャネル自動録画コンテンツ転送領域211又は個別録画コンテンツ転送領域212に記録する。
【0047】
同期制御部224は、録画サーバ100から転送された録画コンテンツのうち、録画サーバ100のチャネル自動録画領域111に格納されていた録画コンテンツをチャネル自動録画コンテンツ転送領域211に記録する。また、同期制御部224は、録画サーバ100から転送された録画コンテンツのうち、録画サーバ100の個別録画領域112に格納されていた録画コンテンツを個別録画コンテンツ転送領域212に記録する。
【0048】
また、同期制御部224は、録画サーバ100からの指示に基づいて、過去にチャネル自動録画領域111からからコピー又はムーブされたコンテンツをチャネル自動録画コンテンツ転送領域211から削除する。
【0049】
モバイルサーバ200は、録画サーバ100に近接させて、Wi−Fi通信などの無線通信により録画サーバ100と接続されることにより、互いに記録されているコンテンツを同期させることが可能になる。または、モバイルサーバ200は、USBケーブルなどの有線通信により録画サーバ100と接続されることにより、互いに記録されているコンテンツを同期させることが可能になる。
【0050】
同期可能状態になった場合、あらかじめユーザが録画サーバ100のユーザインターフェースを使って指定した方法に従って、録画サーバ100内のチャネル自動録画領域111内の無料放送コンテンツ(ダビング10対応)の一部が、モバイルサーバ200に自動的に転送される。なお、録画サーバ100は、例えば、最新の1週間分のコンテンツ、最新の2週間分のニュース及び天気予報、2週間以内で一度でも視聴したドラマ、及び最新の1か月間に放送された映画のうちの1つ又は複数の指定を受け付ける。また、録画サーバ100は、モバイルサーバ200の記録容量が許す限りのコンテンツを転送する指定を受け付ける。
【0051】
同期制御部124は、モバイルサーバ200と通信可能になったことを検知した際に、チャネル自動録画領域111に記録されたコンテンツのうち、ユーザの視聴履歴に基づいて、モバイルサーバ200にコピー又はムーブするコンテンツを選択し、選択したコンテンツをモバイルサーバ200にコピー又はムーブしてもよい。
【0052】
個別録画領域112のコンテンツは、ユーザによって個別に指定されることにより転送される。個別録画領域112のコンテンツが転送される際に、モバイルサーバ200内のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211内の古いコンテンツが、自動的に削除されることにより、ユーザは全く意識せずに、最新のコンテンツをモバイルサーバ200に転送することができる。
【0053】
再生制御部226は、モバイルサーバ200と通信可能に接続された表示装置へ、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211又は個別録画コンテンツ転送領域212に記録されているコンテンツを送信する。
【0054】
モバイルサーバ200は、DLNA機能等を使うことで、簡単にモバイル機器群(携帯情報端末500又は車載テレビ600)又はDLNA対応テレビ410へ映像コンテンツをストリーミング転送し、各機器での映像再生を可能にする。携帯情報端末500は、例えば、タブレット型コンピュータ又はスマートフォンである。
【0055】
図2は、本実施の形態の録画システムにおける録画コンテンツの流れを示す図である。
【0056】
自動録画フィルタ172は、ユーザによって設定されたチャネル自動録画の設定条件に応じて、放送コンテンツ350に対してチャネル自動録画処理を行う。自動録画対象の放送コンテンツ350は、チャネル自動録画領域111内にコピー可能録画コンテンツ(ダビング10等)301として格納される。また、録画予約部176は、ユーザが個別に録画番組を指定した録画予約設定に応じて録画処理を行う。録画予約対象の放送コンテンツ350は、個別録画領域112内にコピー可能録画コンテンツ(ダビング10等)302として格納される。
【0057】
チャネル自動録画領域111内のコピー可能録画コンテンツ301は、自動録画フィルタ172の設定に応じて、順次に自動的に録画される。また、古いコピー可能録画コンテンツ301は、自動的に削除される。従って、ユーザがコピー可能録画コンテンツ301の中で、長期間保存することを望む録画コンテンツに関しては、チャネル自動録画領域111から個別録画領域112に移動させる(移動処理181)。これにより、コピー可能録画コンテンツ301を自動削除の対象から外し、個別録画領域112のコピー可能録画コンテンツ302として管理することができる。
【0058】
再生制御部126では、チャネル自動録画領域111から個別録画領域112に移動した録画コンテンツに関しては、個別録画領域112内の録画コンテンツとして選択されるとともに、移動処理181を実施後も、チャネル自動録画領域111内の録画コンテンツとして選択されてもよい。
【0059】
モバイル機器ID管理部161は、録画サーバ100が管理するモバイルサーバ200等のモバイル機器の機器ID261又はモバイル機器内の可搬型記録媒体IDを格納し、チャネル自動録画領域111内のコピー可能録画コンテンツ301又は個別録画領域112内のコピー可能録画コンテンツ302を転送するモバイル機器又は可搬型記録媒体を管理する。
【0060】
モバイルサーバ200を録画サーバ100に近接させて無線接続する、又はモバイルサーバ200と録画サーバ100とを有線ネットワーク経由で接続することにより、録画サーバ100とモバイルサーバ200との間で録画コンテンツ等のデータの同期処理が可能な状態になった場合に、自動転送処理182が行われる。自動転送処理182では、ユーザが自動転送フィルタ174に設定した転送条件にしたがって、チャネル自動録画領域111内のコピー可能録画コンテンツ301を、モバイルサーバ200内のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211に自動転送する。移動処理181において個別録画領域112での管理に切り替えられた録画コンテンツは、自動転送処理182の対象から外される。ただし、移動処理181によって移動された録画コンテンツに対して、ユーザが自動転送処理182の対象に含めることを指定した場合は、自動転送処理182の対象にすることもできる。
【0061】
同期処理が可能になった場合は、自動転送処理182に加え、転送処理183が行われる。転送処理183では、ユーザが転送予約部178に設定した条件にしたがって、個別録画領域112内のコピー可能録画コンテンツ302をモバイルサーバ200内の個別録画コンテンツ転送領域212に自動転送する。
【0062】
モバイルサーバ200内のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211及び個別録画コンテンツ転送領域212内に格納された録画コンテンツは、DLNA規格等の通信機能により、無線又は有線(例えば、USB又はWi−Fi等の技術を使って接続された携帯情報端末500へ送信され、携帯情報端末500で録画コンテンツを再生して視聴することができる。
【0063】
モバイルサーバ200と携帯情報端末500との間の映像コンテンツの通信は、DLNA規格等でのストリーミング通信に限らず、携帯情報端末500からモバイルサーバ200をネットワーク経由で外付けの外部記録機器のように扱うことでも、実現可能である。
【0064】
図3は、本実施の形態の録画システムにおける録画コンテンツの流れの第1の変形例を示す図である。
【0065】
図2に示す録画サーバ100が無料放送コンテンツのみを対象にしていたのに対し、
図3では、無料放送コンテンツ300(ダビング10コンテンツ等)及び有料放送コンテンツ310(ダビング1コンテンツ等)を録画する場合のコンテンツの流れを示している。
【0066】
自動録画フィルタ172は、無料放送コンテンツ300に加え、有料放送コンテンツ310の自動録画予約も設定できる。自動録画フィルタ172の設定に従い、無料放送コンテンツ300はコピー可能録画コンテンツ301としてチャネル自動録画領域111内に記録される。また、有料放送コンテンツ310はムーブ専用録画コンテンツ311としてチャネル自動録画領域111内に記録される。
【0067】
ユーザが個別に録画番組を指定した結果を格納する録画予約部176の設定に関しても、無料放送コンテンツ300に加え、有料放送コンテンツ310も設定可能になる。録画予約部176の設定に応じて録画処理を行うことにより、無料放送コンテンツ300はコピー可能録画コンテンツ(ダビング10等)302として個別録画領域112内に記録される。また、有料放送コンテンツ310は、ムーブ専用録画コンテンツ312として個別録画領域112内に記録される。
【0068】
モバイルサーバ200を録画サーバ100に近接させて無線接続する、又はモバイルサーバ200と録画サーバ100とを有線ネットワーク経由で接続することにより、録画サーバ100とモバイルサーバ200との間で録画コンテンツ等のデータの同期処理が可能な状態になった場合に、自動転送処理182が行われる。自動転送処理182では、ユーザが自動転送フィルタ174に設定した転送条件にしたがって、チャネル自動録画領域111内のコピー可能録画コンテンツ301をモバイルサーバ200内のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211に転送する。
【0069】
ただし、チャネル自動録画領域111内のムーブ専用録画コンテンツ311は、1回のみしかモバイルサーバ200に転送することができない。その上、ムーブ専用録画コンテンツ311は、転送してしまうと、録画サーバ100内から削除される等して視聴できない状態になる。そのため、ムーブ専用録画コンテンツ311を自動転送の対象にすると、ユーザが予期しない動作を自動的に行うおそれがある。
【0070】
このため、ユーザが明示的に転送を指示しない限り、ムーブ専用録画コンテンツ311は、自動転送処理182によってモバイルサーバ200へ転送されない。チャネル自動録画領域111内のムーブ専用録画コンテンツ311をモバイルサーバ200に転送するためには、ユーザの指示によりムーブ専用録画コンテンツ311をチャネル自動録画領域111内から個別録画領域112へ移動させ(移動処理181)、ムーブ専用録画コンテンツ312として管理する。
【0071】
同期処理が可能になった場合は、自動転送処理182に加え、転送処理183が行われる。転送処理183では、ユーザが転送予約部178に設定した条件にしたがって、個別録画領域112内のコピー可能録画コンテンツ302及びムーブ専用録画コンテンツ312をモバイルサーバ200内の個別録画コンテンツ転送領域212に自動転送する。
【0072】
図3に示すモバイルサーバ200の記録媒体210は、可搬型記録媒体で構成されてもよい。このとき、可搬型記録媒体は、可搬型記録媒体を録画サーバ100において識別するためのメディアIDを記録している。モバイルサーバ200が本構成の場合は、録画サーバ100内のモバイル機器ID管理部161は、機器ID290に代えて、メディアIDを管理する。このため、1台のモバイルサーバ200において複数の可搬型記録媒体が使用される場合、録画サーバ100は、1台のモバイルサーバ200を、複数のモバイルサーバ200として管理することができる。
【0073】
図3に示すモバイルサーバ200の記録媒体210は、内蔵型記録媒体と可搬型記録媒体とで構成されてもよい。例えば、内蔵型記録媒体は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211を含み、可搬型記録媒体は、個別録画コンテンツ転送領域212を含む。
【0074】
モバイルサーバ200が本構成の場合は、録画サーバ100内のモバイル機器ID管理部161は、機器ID261とメディアIDとの組合せを管理する。このため、1台のモバイルサーバ200において複数の可搬型記録媒体が使用される場合、録画サーバ100は、1台のモバイルサーバ200を複数のモバイルサーバ200として管理することができる。
【0075】
なお、モバイルサーバ200の記録媒体210は、内蔵型記録媒体と可搬型記録媒体とで構成され、内蔵型記録媒体は、個別録画コンテンツ転送領域212を含み、可搬型記録媒体は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211を含んでもよい。
【0076】
図4及び
図5は、モバイル機器と記録メディアとを管理するためのモバイル機器ID管理テーブルの一例を示す図である。
図4は、モバイル機器又は記録メディアと、チャネル自動転送に対応しているか否かと、チャネル自動録画コンテンツ転送領域の容量とを対応付けて管理するモバイル機器ID管理テーブルの一例を示す図である。
図5は、モバイル機器と記録メディアとの組合せと、チャネル自動転送に対応しているか否かと、チャネル自動録画コンテンツ転送領域の容量とを対応付けて管理するモバイル機器ID管理テーブルの一例を示す図である。なお、モバイル機器ID管理テーブルは、モバイル機器ID管理部161に記録されている。
【0077】
図4に示すテーブルでは、モバイルサーバ又はポータブルメディア毎に同期処理時にチャネル自動転送を行う対象であるか否かを指定する。チャネル自動転送対象である場合はチャネル自動録画コンテンツ転送領域の容量を管理する。このため、自動転送フィルタ174は、モバイル機器ID管理テーブルの情報を使って、録画サーバ100で管理対象のモバイルサーバ200への自動転送処理182を管理することができる。
【0078】
また、
図5に示すテーブルでは、モバイルサーバとポータブルメディアとの組合せ毎に、同期処理時にチャネル自動転送を行う対象であるか否かを指定する。チャネル自動転送対象である場合はチャネル自動録画コンテンツ転送領域の容量を管理する。
【0079】
図3に示すモバイルサーバ200は、メディアIDの項目を指定できない。
【0080】
モバイルサーバ200の記録媒体210が可搬型記録媒体で構成される場合は、複数の機器が可搬型記録媒体を利用することが可能であるため、機器IDの項目は、指定しても意味がない。
【0081】
一方、モバイルサーバ200の記録媒体210が内蔵型記録媒体と可搬型記録媒体とで構成される場合は、機器IDとメディアIDとの組合せで管理されるため、機器ID及びメディアIDの両方の項目は、有効なIDが指定される必要がある。
【0082】
図6は、モバイル機器と記録メディアとを管理するためのモバイル機器ID管理テーブルの他の例を示す図である。
【0083】
図6に示すテーブルでは、
図5のテーブルに加え、個別録画領域112に格納されている録画コンテンツの自動転送処理の有無を指定する項目を追加している。このため、自動転送フィルタ174は、モバイル機器ID管理テーブルの情報を使って、録画サーバ100で管理対象のモバイルサーバ200への自動転送処理182と転送処理183とを管理することができる。
【0084】
図7は、本実施の形態における録画サーバ100の基本構成を示す図である。
【0085】
録画サーバ100では、入力機器の一例であるリモコン450からの信号を受信する入出力制御部123は、録画サーバ100の全体を制御するシステム制御部121に、ユーザの指示を伝える。システム制御部121は、録画制御部122、同期制御部124、再生制御部126及び記録媒体制御部125等を制御する。
【0086】
録画制御部122は、デジタル放送チューナ145、トランスコーダ131及びチャネル自動録画用管理テーブル147を備える。
【0087】
デジタル放送チューナ145は、チャネル自動録画用管理テーブル147に格納されている情報を基に、無料放送コンテンツ300及び有料放送コンテンツ310の複数の電波信号を受信して映像信号群に変える。トランスコーダ131は、チャネル毎に指定された圧縮率で、受信した映像信号を録画コンテンツに変換し、変換した録画コンテンツをチャネル自動録画領域111に格納する。
【0088】
また、ユーザが個別番組の録画予約を行っている場合は、その情報に基づき、デジタル放送チューナ145は、無料放送コンテンツ300又は有料放送コンテンツ310の電波信号を受信して映像信号に変える。トランスコーダ131は、予約番組毎に指定された圧縮率で、受信した映像信号を録画コンテンツに変換し、変換した録画コンテンツを個別録画領域112に格納する。
【0089】
再生制御部126は、AVデコーダ133及びHDMI(登録商標)通信制御部143を備える。記録媒体制御部125は、チャネル自動録画領域111又は個別録画領域112内の録画コンテンツを取り出し、AVデコーダ133に送る。AVデコーダ133は、録画コンテンツをベースバンドの映像信号に変換し、変換した映像信号をHDMI通信制御部143に送る。HDMI通信制御部143は、映像信号をテレビ400等の映像表示機器に転送する。これにより、ユーザは、録画コンテンツを視聴することができる。
【0090】
同期制御部124は、Wi−Fi通信制御部141及びUSB通信制御部142を制御することにより、モバイルサーバ200と通信し、録画サーバ100とモバイルサーバ200とで記録している録画コンテンツの同期処理を行う。同期制御部124は、モバイルサーバ200との同期処理が可能になった時点で、機器ID毎の自動転送用管理テーブル165の情報に基づき、チャネル自動録画領域111内に格納された録画コンテンツを選択し、選択した録画コンテンツをモバイルサーバ200に転送し、モバイルサーバ200のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211に記録させる。
【0091】
個別録画領域112に転送させる録画コンテンツがあり、且つ、その録画コンテンツがDRモードで録画されている場合は、トランスコーダ132は、転送処理を行う前に、指定された圧縮率で録画コンテンツを変換する。なお、DRモードとは、デジタル放送信号をデジタル信号のまま録画するモードである。トランスコーダ132を使った圧縮処理は時間がかかるため、転送処理を行う前に、あらかじめ圧縮処理を行い、別途、転送用録画コンテンツを個別録画領域112内に記録しておいてもよい。
【0092】
録画サーバ100からモバイルサーバ200に転送されるチャネル自動録画領域111内の録画コンテンツ又は個別録画領域112内の録画コンテンツには、暗号処理が施されている場合がある。録画コンテンツが暗号化されている場合は、モバイルサーバ200内でも録画コンテンツを暗号化して記録する必要がある。その場合、暗号化された録画コンテンツを別の機器に単純にコピーして再生できないようにするため、録画コンテンツの暗号処理は、録画サーバ100の機器ID等の機器固有の情報、又は、モバイルサーバ200内の記録媒体が可搬型記録媒体で構成される場合は、可搬型記録媒体のメディアID等の記録媒体固有の情報を使ってバインドされる。このバインドの方法としては、録画コンテンツ自体が機器固有の機器IDでAES(Advanced Encryption Standard)等の標準暗号処理で暗号化されている場合と、録画コンテンツ自体がAES等の標準暗号処理で暗号化され、暗号化された録画コンテンツを再生するための鍵が機器固有の機器IDで暗号化されている場合とがある。
【0093】
前者の場合、同期制御部124は、転送処理を行う前に転送対象の録画コンテンツの暗号を解読し、平文化し、改めて転送先のモバイルサーバ200の機器ID又はメディアIDを使って再暗号処理を行って転送する。
【0094】
後者の場合、同期制御部124は、転送時には録画コンテンツ自体の暗号変換処理を行わないが、録画サーバ100とモバイルサーバ200との間で安全な通信路(SAC)を確立した上で、録画サーバ100の固有情報により暗号化された、録画コンテンツを再生するための鍵を、モバイルサーバ200の機器ID又はメディアIDにより暗号化して転送する必要がある。
【0095】
録画サーバ100内の録画コンテンツの暗号化の方式は、録画サーバ100が使われている国の規制又は採用する技術によって異なる。また、モバイルサーバ200の暗号処理も、記録媒体が可搬型記録媒体で構成されない場合と可搬型記録媒体で構成される場合とで異なる。記録媒体が可搬型記録媒体で構成される場合は、CPRM(Content Protection for Recordable Media)、AACS(Advanced Access Content System)、又はNSM(Next Generation Secure Memory Initiative)等のメディアバインド型の暗号方式のルールに則して、録画コンテンツの転送処理が実現される。
【0096】
チャネル自動録画用管理テーブル147は、チャネル自動録画対象のチャネルを指定するための録画チャネル指定項目と、一日の内の自動録画すべき時間帯を指定するための録画時間帯指定項目と、録画画質を指定するための画質指定項目と、自動録画する日数を指定するための録画期間指定項目とで構成される。
【0097】
通常は、チャネル自動録画領域111の容量が指定されており、画質及び録画期間のいずれか一方が指定されれば、他方は計算で求めることができる。
【0098】
例えば、録画時間帯、画質及び録画期間は、チャネル毎ではなく、全てのチャネルに対して一括して指定される。
【0099】
このとき、チャネル自動録画領域の容量が1TBであり、画質が15倍であり、録画期間が指定されていない場合、録画期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0100】
録画期間=1TB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(6[チャネル数]*17[時間]))*15[画質]
=1000*1000/(18/8*60*60*6*17)*15
=18日
【0101】
また、例えば、チャネル自動録画領域111の容量が1TBであり、録画期間が3週間(21日間)に指定されており、画質が指定されていない場合、画質は、下記の式に基づいて算出される。
【0102】
画質=(3*7)[3週間]*(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(6[チャネル数]*7[時間]))/1TB[容量]
=21*(18*60*60*6*7/8)/(1000*1000)
=7.14倍
圧縮率の指定が整数のみの場合は、録画コンテンツは、8倍で圧縮される。
【0103】
図8は、チャネル自動録画用管理テーブル147の一例を示す図である。
【0104】
図8に示すように、チャネル自動録画用管理テーブル147は、録画時間帯と画質とがチャネル毎に指定でき、より細かなユーザの録画ニーズに応えることができる。また、
図8において、A放送局に対応する録画時間帯の開始時刻は7時に指定され、終了時刻は24時に指定されており、B放送局、C放送局、D放送局及びE放送局に対応する録画時間帯の開始時刻は18時に指定され、終了時刻は25時に指定されており、F放送局に対応する録画時間帯の開始時刻は23時に指定され、終了時刻は24時に指定されている。
【0105】
この例では、チャネル自動録画領域の容量が1TBであり、録画期間が2週間(14日間)に指定されているため、画質は、下記の式に基づいて算出される。
【0106】
画質=(2*7)[2週間]*(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*((17+7*4+1)[時間]))/1TB[容量]
=14*(18*60*60*(17+7*4+1)/8)/(1000*1000)
=5.2倍
圧縮率の指定が整数のみの場合は、録画コンテンツは、6倍で圧縮される。
【0107】
また、チャネル自動録画用管理テーブル147において、録画時間帯と画質とがチャネル毎に指定することができる場合、より細かなユーザの録画ニーズに応えることができる。
【0108】
例えば、チャネル自動録画領域の容量が1TBであり、録画時間帯が上記の
図8と同様に指定され、画質が10倍であり、録画期間が指定されていない場合、録画期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0109】
録画期間=1TB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(17+7*4+1)[時間])*15[画質]
=1000*1000/(18/8*60*60*46)*15
=27日
【0110】
図9は、チャネル自動録画領域111内の録画コンテンツをモバイルサーバ200内のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211に自動転送する自動転送処理を説明するためのフローチャートである。
図10は、機器ID毎の自動転送用管理テーブル165の一例を示す図である。
【0111】
まず、ステップS1において、同期制御部124は、機器ID毎の自動転送用管理テーブル165を参照し、自動転送対象の録画コンテンツを選択する。
【0112】
図10に示すように、自動転送用管理テーブル165は、チャネル自動録画対象のチャネルを指定するための録画チャネル指定項目と、一日の内の自動録画すべき時間帯を指定するための録画時間帯指定項目と、録画画質を指定するための画質指定項目と、自動録画する日数を指定するための録画期間指定項目と、自動転送対象であるか否かをチャネル毎に指定するための自動転送対象指定項目とで構成される。
【0113】
録画チャネル指定項目、録画時間帯指定項目、画質指定項目及び録画期間指定項目は、チャネル自動録画用管理テーブル147と同じである。録画時間帯は、チャネル毎に指定することが可能である。自動的に録画コンテンツを転送するか否かは、録画チャネル指定で指定されたチャネル毎に指定される。自動転送対象指定項目が「自動」に設定されている場合は、自動転送することが可能な転送可能期間が算出される。自動転送対象指定項目が「休止」に設定されている場合は、当該チャネルの録画コンテンツは転送されない。自動転送することが可能な転送可能期間は、転送先の記録容量により計算することが可能である。
【0114】
また、有料放送チャネルの録画コンテンツ(ダビング1コンテンツ又はムーブ専用録画コンテンツ311)は、自動転送対象にはできないため、自動転送対象指定項目は「不可」になる。
【0115】
また、
図10において、A放送局に対応する録画時間帯の開始時刻は7時に指定され、終了時刻は24時に指定されており、B放送局、C放送局、D放送局及びE放送局に対応する録画時間帯の開始時刻は18時に指定され、終了時刻は25時に指定されており、F放送局に対応する録画時間帯の開始時刻は23時に指定され、終了時刻は24時に指定され、G放送局に対応する録画時間帯の開始時刻は0時に指定され、終了時刻は24時に指定されている。
【0116】
ここで、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の容量が128GBである場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0117】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(17+7*2+1)[時間])*10[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*32)*10
=4.8日
上記のように、4日分の録画コンテンツが転送可能であるため、同期制御部124は、最新の4日間の録画コンテンツを自動転送対象の録画コンテンツとして選択する。
【0118】
次に、ステップS2において、同期制御部124は、録画サーバ100内にモバイルサーバ200にない自動転送対象の録画コンテンツがあるか否かを判断する。同期制御部124は、選択結果に基づき、チャネル自動録画領域111内の自動転送対象の録画コンテンツが、モバイルサーバ200内のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211内に既に転送されているか否かを確認する。ここで、モバイルサーバ200にない自動転送対象の録画コンテンツがないと判断された場合(ステップS2でNO)、処理は終了する。
【0119】
一方、モバイルサーバ200にない自動転送対象の録画コンテンツがあると判断された場合(ステップS2でYES)、ステップS3において、同期制御部124は、モバイルサーバ200に録画コンテンツを記録する空き領域があるか否かを判断する。ここで、モバイルサーバ200に録画コンテンツを記録する空き領域があると判断された場合(ステップS3でYES)、ステップS4において、同期制御部124は、自動転送対象の録画コンテンツを転送する。モバイルサーバ200の同期制御部224は、録画サーバ100によって転送された録画コンテンツをチャネル自動録画コンテンツ転送領域211に記録する。
【0120】
一方、モバイルサーバ200に録画コンテンツを記録する空き領域が無いと判断された場合(ステップS3でNO)、ステップS5において、同期制御部124は、モバイルサーバ200に自動転送対象の録画コンテンツよりも過去に録画された録画コンテンツがあるか否かを判断する。ここで、モバイルサーバ200に自動転送対象の録画コンテンツよりも過去に録画された録画コンテンツがないと判断された場合(ステップS5でNO)、処理は終了する。
【0121】
一方、モバイルサーバ200に自動転送対象の録画コンテンツよりも過去に録画された録画コンテンツがあると判断された場合(ステップS5でYES)、ステップS6において、同期制御部124は、最も古い録画コンテンツから順に削除するようにモバイルサーバに指示する。同期制御部124は、モバイルサーバ200に記録されたコンテンツのうち、放送時刻が最も古いコンテンツを、モバイルサーバ200に削除させる。
【0122】
このとき、同期制御部124は、自動転送対象の録画コンテンツを格納することが可能な容量に対応する録画コンテンツを削除するように指示する。また、同期制御部124は、番組単位で録画コンテンツを削除するように指示してもよいし、時間単位で録画コンテンツを削除するように指示してもよい。モバイルサーバ200の同期制御部224は、録画サーバ100からの削除指示を受信すると、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211に記録されている録画コンテンツを、最も古い録画コンテンツから順に削除する。同期制御部124は、最も古い録画コンテンツから順に削除するようにモバイルサーバに指示した後、ステップS4の処理に移行する。
【0123】
なお、自動転送用管理テーブル165は、録画時間帯、画質及び録画期間を、チャネル毎ではなく、全てのチャネルに対して一括して指定してもよい。自動転送対象指定項目は、チャネル毎に転送するか否かを指定する。自動転送することが可能な転送可能期間は、転送先の記録容量により計算する。
【0124】
例えば、モバイルサーバ200のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、6つのチャネルの録画時間帯が18時から25時であり、画質が15倍であり、録画期間が指定されていない場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0125】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(6[チャネル数]*7[時間]))*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*6*7)*15
=5.6日
上記のように、5日分の録画コンテンツが転送可能であるため、同期制御部124は、最新の5日間の録画コンテンツを自動転送対象の録画コンテンツとして選択する。
【0126】
また、チャネル毎に録画コンテンツを自動転送するか否かを設定することが可能であり、自動転送対象指定項目が「休止」に設定されている場合は、当該チャネルの録画コンテンツは転送されない。チャネル自動録画領域111に記録されている録画コンテンツのうち、自動転送しないと設定されたチャネルの録画コンテンツは自動転送対象の録画コンテンツから除外される。この場合、転送する録画コンテンツが減るため、転送可能期間は増える。
【0127】
例えば、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、6つのチャネルの録画時間帯が18時から25時であり、画質が15倍であり、録画期間が指定されておらず、2つのチャネルの録画コンテンツを自動転送しないと設定されている場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(4[チャネル数]*7[時間]))*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*4*7)*15
=8.4日
上記のように、8日分の録画コンテンツが転送可能であるため、同期制御部124は、最新の8日間の録画コンテンツを自動転送対象の録画コンテンツとして選択する。
【0128】
また、有料放送チャネルの録画コンテンツ(ダビング1コンテンツ又はムーブ専用録画コンテンツ311)は、自動転送対象にはできないため、自動転送対象指定項目は「不可」になる。
【0129】
また、例えば、録画期間が指定され、画質が指定されていない場合、転送可能期間は、画質を算出した上で計算する必要があるが、単純に、チャネル自動録画領域111とチャネル自動録画コンテンツ転送領域211との比率を計算し、計算した比率を録画期間に乗算することで求めることができる。
【0130】
例えば、チャネル自動録画領域111の容量が1TBであり、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、6つのチャネルの録画時間帯が18時から25時であり、録画期間が4週間(28日間)に指定されており、画質が指定されていない場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0131】
転送可能期間=28[日]*(128GB/1TB)
=28/8[日]
=3.5日
上記のように、3日分の録画コンテンツが転送可能であるため、同期制御部124は、最新の3日間の録画コンテンツを自動転送対象の録画コンテンツとして選択する。
【0132】
また、例えば、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、録画時間帯が上記の
図10と同様に指定され、画質が10倍であり、録画期間が指定されておらず、
図10のA放送局からF放送局が自動転送対象に指定されている場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0133】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(17+7*4+1)[時間])*10[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*46)*10
=3.4日
上記のように、3日分の録画コンテンツが転送可能であるため、同期制御部124は、最新の3日間の録画コンテンツを自動転送対象の録画コンテンツとして選択する。
【0134】
なお、上記の例では、チャネル毎に自動転送対象であるか否かを設定して転送可能期間を算出しているが、本開示はこれに限定されず、自動的に転送する期間を示す転送期間をチャネル毎に指定してもよい。
【0135】
図11は、チャネル自動録画領域111内の録画コンテンツをモバイルサーバ200内のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211に自動転送する自動転送処理の第1の変形例を説明するためのフローチャートである。
図12は、機器ID毎の自動転送用管理テーブル165の他の例を示す図である。
【0136】
まず、ステップS11において、同期制御部124は、モバイルサーバ200に記録された録画コンテンツのうち、自動転送用管理テーブル165で指定された転送期間を越す録画コンテンツを削除するように指示する。
【0137】
図12に示すように、自動転送用管理テーブル165は、チャネル自動録画対象のチャネルを指定するための録画チャネル指定項目と、一日の内の自動録画すべき時間帯を指定するための録画時間帯指定項目と、録画画質を指定するための画質指定項目と、自動録画する日数を指定するための録画期間指定項目と、自動転送対象であるか否か及び転送期間をチャネル毎に指定するための自動転送対象及び転送期間指定項目とで構成される。
【0138】
録画チャネル指定項目、録画時間帯指定項目、画質指定項目及び録画期間指定項目は、チャネル自動録画用管理テーブル147と同じである。録画時間帯、画質及び録画期間は、チャネル毎ではなく、全てのチャネルに対して一括して指定される。自動的に録画コンテンツを転送するか否かは、録画チャネル指定で指定されたチャネル毎に指定される。また、転送期間も、録画チャネル指定で指定されたチャネル毎に指定される。
【0139】
図12に示す自動転送用管理テーブル165では、自動的に録画コンテンツを転送するか否かと、転送期間とが、1つの項目で表される。自動転送対象及び転送期間指定項目が「0日間」に設定されている場合は、当該チャネルの録画コンテンツは転送されない。また、自動転送対象指定項目に、例えば「5日間」のように、具体的な期間が設定されている場合は、当該転送期間に対応する録画コンテンツが転送される。
図12では、2つのチャネルの自動転送が休止されているので、全体の容量が減る。
【0140】
ここで、転送期間の指定内容に基づいて、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の必要容量を計算することができる。この場合、同期制御部124は、録画コンテンツの画質(圧縮率)、チャネル毎の録画時間帯及び転送期間を使って、チャネル毎のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211の容量を算出し、全てのチャネルのチャネル自動録画コンテンツ転送領域211の必要容量を算出できる。従って、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の必要容量は、下記の式に基づいて算出される。
【0141】
チャネル自動録画コンテンツ転送領域の必要容量=18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(7*(3+5)*2)[時間])/15[画質]
=(18/8*60*60*(58)/15
=31.3GB
上記のように、モバイルサーバ200のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211に必要な容量は、32GBである。
【0142】
なお、
図11のステップS12の処理は、
図9のステップS1の処理と同じであるので説明を省略する。
【0143】
次に、ステップS13において、同期制御部124は、録画サーバ100内にモバイルサーバ200にない転送期間内の自動転送対象の録画コンテンツがあるか否かを判断する。ここで、モバイルサーバ200にない転送期間内の自動転送対象の録画コンテンツがないと判断された場合(ステップS13でNO)、処理は終了する。一方、モバイルサーバ200にない転送期間内の自動転送対象の録画コンテンツがあると判断された場合(ステップS13でYES)、ステップS14の処理へ移行する。
【0144】
なお、
図11のステップS14〜ステップS17の処理は、
図9のステップS3〜ステップS6の処理と同じであるので説明を省略する。
【0145】
図12に示す自動転送対象及び転送期間指定項目は、自動転送対象であるか否かをチャネル毎に指定するための自動転送対象項目と、転送期間をチャネル毎に指定するための転送期間指定項目とに分けてもよい。
【0146】
例えば、6つのチャネルの録画時間帯が18時から25時であり、画質が15倍であり、録画期間が指定されておらず、6つのチャネルが自動転送対象に指定され、2つのチャネルの転送期間が5日間であり、4つのチャネルの転送期間が3日間である場合、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の必要容量は、下記の式に基づいて算出される。
【0147】
チャネル自動録画コンテンツ転送領域の必要容量=18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(7*4*3+7*2*5)[時間])/15[画質]
=(18/8*60*60*(154)/15
=83.2GB
上記のように、モバイルサーバ200のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211に必要な容量は、84GBである。
【0148】
なお、上記の例では、チャネル毎に自動転送対象であるか否かを設定するとともに、チャネル毎に転送期間を設定しているが、本開示はこれに限定されず、自動的に転送する時間帯を示す転送時間帯をチャネル毎に指定してもよい。
【0149】
図13は、チャネル自動録画領域111内の録画コンテンツをモバイルサーバ200内のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211に自動転送する自動転送処理の第2の変形例を説明するためのフローチャートである。
【0150】
なお、
図13のステップS21の処理は、
図9のステップS1の処理と同じであるので説明を省略する。
【0151】
次に、ステップS22において、同期制御部124は、録画サーバ100内にモバイルサーバ200にない転送時間帯内の自動転送対象の録画コンテンツがあるか否かを判断する。
【0152】
自動転送用管理テーブル165は、チャネル自動録画対象のチャネルを指定するための録画チャネル指定項目と、一日の内の自動録画すべき時間帯を指定するための録画時間帯指定項目と、録画画質を指定するための画質指定項目と、自動転送対象であるか否かをチャネル毎に指定するための自動転送対象指定項目と、録画時間帯のうち自動転送する時間帯を指定するための転送時間帯指定項目とで構成される。
【0153】
録画チャネル指定項目、録画時間帯指定項目及び画質指定項目は、チャネル自動録画用管理テーブル147と同じである。転送時間帯は、チャネル毎に指定され、開始時間と終了時間とが指定される。なお、転送時間帯は、チャネル毎ではなく、全てのチャネルに対して一括して指定されてもよい。
【0154】
同期制御部124は、モバイルサーバ200と通信可能になったことを検知した際に、チャネル自動録画領域111に記録されたコンテンツのうち、ユーザに指定されたチャネル及び時間帯のコンテンツを、モバイルサーバ200にコピー又はムーブする。
【0155】
例えば、転送時間帯が指定される場合、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の使用可能量から、転送可能期間を計算することができる。この場合、録画コンテンツの画質(圧縮率)と、チャネル毎の転送時間帯とを使って、チャネル毎の1日に必要な転送容量が算出できる。そのため、同期制御部124は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の容量から転送可能期間(日数)を算出できる。従って、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、6つのチャネルの録画時間帯が7時から24時であり、画質が15倍であり、6つのチャネルの転送時間帯が20時から23時である場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0156】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(3*6)[時間])*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*18)*15
=13.2日
上記のように、13日分の録画コンテンツが、自動的にモバイルサーバ200に転送可能である。
【0157】
また、チャネル毎に転送時間帯が指定されてもよい。例えば、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、6つのチャネルの録画時間帯が7時から24時であり、画質が15倍であり、A放送局に対応する転送時間帯の開始時刻は8時に指定され、終了時刻は8時30分に指定されており、B放送局、C放送局、D放送局及びE放送局に対応する転送時間帯の開始時刻は20時に指定され、終了時刻は23時に指定されており、F放送局に対応する転送時間帯の開始時刻は23時に指定され、終了時刻は24時に指定されている場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0158】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(0.5+3*4+1)[時間])*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*13.5)*15
=17.6日
上記のように、17日分の録画コンテンツが、自動的にモバイルサーバ200に転送可能である。
【0159】
また、録画時間帯、画質及び転送時間帯がチャネル毎に指定されてもよい。例えば、A放送局、B放送局、C放送局、D放送局及びF放送局に対応する画質が15倍に指定され、E放送局に対応する画質が10倍に指定されてもよい。この場合、録画コンテンツの画質(圧縮率)が10倍の録画コンテンツと、画質が15倍の録画コンテンツとが混在している。そのため、例えば、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、6つのチャネルの録画時間帯が
図10と同様に指定され、5つのチャネルの画質が15倍であり、1つのチャネルの画質が10倍であり、A放送局に対応する転送時間帯の開始時刻は8時に指定され、終了時刻は8時30分に指定されており、B放送局、C放送局、D放送局及びE放送局に対応する転送時間帯の開始時刻は20時に指定され、終了時刻は23時に指定されており、F放送局に対応する転送時間帯の開始時刻は23時に指定され、終了時刻は24時に指定されている場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0160】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s)*(0.5+3*3+3*1.5+1)[時間])*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*15)*15
=15.7日
上記のように、15日分の録画コンテンツが、自動的にモバイルサーバ200に転送可能である。
【0161】
ここで、モバイルサーバ200にない転送時間帯内の自動転送対象の録画コンテンツがないと判断された場合(ステップS22でNO)、処理は終了する。一方、モバイルサーバ200にない転送時間帯内の自動転送対象の録画コンテンツがあると判断された場合(ステップS22でYES)、ステップS23の処理へ移行する。
【0162】
なお、
図13のステップS23〜ステップS26の処理は、
図9のステップS3〜ステップS6の処理と同じであるので説明を省略する。
【0163】
なお、上記の例では、チャネル毎に自動転送対象であるか否かを設定するとともに、チャネル毎に転送時間帯を設定しているが、本開示はこれに限定されず、自動的に転送する時間帯を示す転送時間帯に加えて、転送する録画コンテンツのジャンルを指定してもよい。
【0164】
図14は、チャネル自動録画領域111内の録画コンテンツをモバイルサーバ200内のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211に自動転送する自動転送処理の第3の変形例を説明するためのフローチャートである。
【0165】
なお、
図14のステップS31の処理は、
図9のステップS1の処理と同じであるので説明を省略する。
【0166】
次に、ステップS32において、同期制御部124は、録画サーバ100内にモバイルサーバ200にない転送時間帯内かつジャンルの自動転送対象の録画コンテンツがあるか否かを判断する。
【0167】
図15は、機器ID毎の自動転送用管理テーブル165の他の例を示す図である。
【0168】
自動転送用管理テーブル165は、チャネル自動録画対象のチャネルを指定するための録画チャネル指定項目と、一日の内の自動録画すべき時間帯を指定するための録画時間帯指定項目と、録画画質を指定するための画質指定項目と、自動転送対象であるか否かをチャネル毎に指定するための自動転送対象指定項目と、録画時間帯のうち自動転送する時間帯を指定するための転送時間帯指定項目と、自動転送する録画コンテンツのジャンルを指定するためのジャンル指定項目とで構成される。
【0169】
録画チャネル指定項目、録画時間帯指定項目及び画質指定項目は、チャネル自動録画用管理テーブル147と同じである。転送時間帯は、チャネル毎に指定され、開始時間と終了時間とが指定される。また、ジャンルは、チャネル毎に指定され、例えば、ニュース、ドラマ、バラエティ、音楽、アニメ及びスポーツ等が指定される。
【0170】
図15に示すように、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、指定された転送時間帯において、バラエティが2.5時間/日、ドラマが3時間/日、ニュースが0.5時間/日であり、転送時間の合計が6時間である場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0171】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(6)[時間])*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*6)*15
=39.6日
上記のように、39日分の録画コンテンツが、自動的にモバイルサーバ200に転送可能である。
【0172】
ここで、モバイルサーバ200にない転送時間帯内かつジャンルの自動転送対象の録画コンテンツがないと判断された場合(ステップS32でNO)、処理は終了する。一方、モバイルサーバ200にない転送時間帯内かつジャンルの自動転送対象の録画コンテンツがあると判断された場合(ステップS32でYES)、ステップS33の処理へ移行する。
【0173】
なお、
図14のステップS33〜ステップS36の処理は、
図9のステップS3〜ステップS6の処理と同じであるので説明を省略する。
【0174】
なお、
図15において、転送時間帯及びジャンルは、チャネル毎ではなく、全てのチャネルに対して一括して指定されてもよい。同期制御部124は、転送時間帯内の各録画コンテンツのジャンル情報を確認することで、自動転送対象の録画コンテンツを選択し、選択された録画コンテンツの容量の総和を算出することにより必要な転送容量を算出することができる。このため、同期制御部124は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の容量から転送可能期間(日数)を算出することができる。従って、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、画質が15倍であり、転送時間帯において、ニュースが5時間/日、ドラマが6時間/日、アニメが1時間/日であり、転送時間の合計が12時間である場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0175】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(12)[時間])*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*12)*15
=19.8日
上記のように、19日分の録画コンテンツが、自動的にモバイルサーバ200に転送可能である。
【0176】
また、チャネル毎に録画コンテンツを自動転送するか否かを設定してもよい。自動転送対象指定項目が「休止」に設定されている場合は、当該チャネルの録画コンテンツは転送されない。
【0177】
例えば、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、画質が15倍であり、2つのチャネルに対して自動転送しないと設定されており、転送時間帯において、ニュースが3時間/日、ドラマが4時間/日、アニメが1時間/日であり、転送時間の合計が8時間である場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0178】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(8)[時間])*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*12)*15
=29.7日
上記のように、29日分の録画コンテンツが、自動的にモバイルサーバ200に転送可能である。
【0179】
また、
図15において、転送時間帯は、チャネル毎ではなく、全てのチャネルに対して一括して指定され、ジャンルは、チャネル毎に指定されてもよい。チャネル毎に自動転送するか否かの指定に加え、録画コンテンツの転送時間帯とチャネル毎のジャンルとの両方の指定ができる。この場合、同期制御部124は、転送時間帯内のチャネル毎の録画コンテンツのジャンル情報を確認することで、自動転送対象の録画コンテンツを選択し、選択された録画コンテンツの容量の総和を算出することにより必要な転送容量を算出することができる。このため、同期制御部124は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量から転送可能期間(日数)を算出できる。従って、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、画質が15倍であり、転送時間帯における6つのチャネルの平均録画対象時間が2時間/日である場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0180】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(12)[時間])*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*12)*15
=19.8日
上記のように、19日分の録画コンテンツが、自動的にモバイルサーバ200に転送可能である。
【0181】
また、例えば、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、画質が15倍であり、A放送局に対応する転送時間帯の開始時刻は8時に指定され、終了時刻は8時30分に指定されており、B放送局、C放送局、D放送局及びE放送局に対応する転送時間帯の開始時刻は20時に指定され、終了時刻は23時に指定されており、F放送局に対応する転送時間帯の開始時刻は23時に指定され、終了時刻は24時に指定され、A放送局に対応するジャンルはニュース及びドラマが指定され、B放送局に対応するジャンルはドラマが指定され、C放送局に対応するジャンルは音楽が指定され、D放送局に対応するジャンルはバラエティが指定され、E放送局に対応するジャンルはドラマが指定され、F放送局に対応するジャンルはニュースが指定され、転送時間帯のバラエティが3時間/日、ドラマが4時間/日、ニュースが1時間/日であり、転送時間の合計が8時間である場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0182】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(8)[時間])*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*8)*15
=29.7日
上記のように、29日分の録画コンテンツが、自動的にモバイルサーバ200に転送可能である。
【0183】
なお、
図14に示す自動転送処理では、同期制御部124は、録画サーバ100内にモバイルサーバ200にない転送時間帯内かつジャンルの自動転送対象の録画コンテンツがあるか否かを判断しているが、本開示はこれに限定されず、同期制御部124は、録画サーバ100内にモバイルサーバ200にないジャンルの自動転送対象の録画コンテンツがあるか否かを判断してもよい。
【0184】
この場合、自動転送用管理テーブル165は、チャネル自動録画対象のチャネルを指定するための録画チャネル指定項目と、一日の内の自動録画すべき時間帯を指定するための録画時間帯指定項目と、録画画質を指定するための画質指定項目と、自動転送対象であるか否かをチャネル毎に指定するための自動転送対象指定項目と、自動転送する録画コンテンツのジャンルを指定するためのジャンル指定項目とで構成される。
【0185】
同期制御部124は、モバイルサーバ200と通信可能になったことを検知した際に、チャネル自動録画領域111に記録されたコンテンツのうち、ユーザによって指定されたジャンルに対応するコンテンツを、モバイルサーバ200にコピー又はムーブする。
【0186】
チャネル毎に自動転送するか否かの指定に加え、録画コンテンツのジャンルの指定ができる。ジャンルは、チャネル毎ではなく、全てのチャネルに対して一括して指定される。同期制御部124は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の使用可能量から、転送期間を計算する。この場合、同期制御部124は、各録画コンテンツのジャンル情報を確認することで、自動転送対象の録画コンテンツを選択し、選択された録画コンテンツの容量の総和を算出することにより必要な転送容量を算出することができる。このため、同期制御部124は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量から転送可能期間(日数)を算出できる。従って、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、画質が15倍であり、ニュースが6時間/日、ドラマが9時間/日、アニメが3時間/日であり、転送時間の合計が18時間である場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0187】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(18)[時間])*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*18)*15
=13.2日
上記のように、13日分の録画コンテンツが、自動的にモバイルサーバ200に転送可能である。
【0188】
また、チャネル毎に自動転送するか否かの指定に加え、チャネル毎に録画コンテンツのジャンルの指定ができる。ジャンルは、チャネル毎に指定される。同期制御部124は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の使用可能量から、転送期間を計算する。この場合、同期制御部124は、各録画コンテンツのジャンル情報を確認することで、自動転送対象の録画コンテンツを選択し、選択された録画コンテンツの容量の総和を算出することにより必要な転送容量を算出することができる。このため、同期制御部124は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量から転送可能期間(日数)を算出できる。従って、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量が128GBであり、画質が15倍であり、各チャネルの平均録画対象時間が3時間/日である場合、転送可能期間は、下記の式に基づいて算出される。
【0189】
転送可能期間=128GB[容量]/(18/8Mbps[帯域]*60s*60s*(18)[時間])*15[画質]
=128*1000/(18/8*60*60*18)*15
=13.2日
上記のように、13日分の録画コンテンツが、自動的にモバイルサーバ200に転送可能である。
【0190】
図16及び
図17は、
図15に示す自動転送用管理テーブル165を2つに分離した例を示す図である。
【0191】
図16は、チャネル自動録画用管理テーブルの一例を示す図であり、
図17は、自動転送用管理テーブルの一例を示す図である。
【0192】
2つのテーブルの情報を繋ぐために、両方のテーブルに録画チャネルIDの項目が追加されている。この録画チャネルIDにより、2つのテーブルの関係が定義されている。
【0193】
図18は、本実施の形態におけるモバイルサーバの基本構成を示す図である。
【0194】
モバイルサーバ200は、システム制御部221、同期制御部224、記録装置制御部225、再生制御部226及び機器ID管理部261を備える。
【0195】
機器ID管理部261は、録画サーバ100等の機器からモバイルサーバ200を識別するため、またはモバイルサーバ200内に格納される録画コンテンツの暗号処理等に使う機器IDを管理する。
【0196】
同期制御部224は、モバイルサーバ200と録画サーバ100と間の通信を行うためのUSB通信制御部232又はWi−Fi通信制御部231を備える。また、同期制御部224は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211及び個別録画コンテンツ転送領域212を管理する記録領域管理部223を備える。同期制御部224は、録画サーバ100からの録画コンテンツ等の情報を受け取り記録装置制御部225に転送することで、記録装置制御部225内のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211又は個別録画コンテンツ転送領域212に録画コンテンツを記録する。
【0197】
記録装置制御部225は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211及び個別録画コンテンツ転送領域212を備える。記録装置制御部225は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211及び個別録画コンテンツ転送領域212を制御する。
【0198】
再生制御部226は、記録装置制御部225内のチャネル自動録画コンテンツ転送領域211又は個別録画コンテンツ転送領域212に記録された録画コンテンツを、携帯情報端末500、車載テレビ600又はDLNA対応テレビ410等の映像視聴が可能な機器に送信し、映像視聴を実現する。再生制御部226は、DLNA/DTCP通信部227を備える。
【0199】
システム制御部221は、モバイルサーバ200の全体を制御する。
【0200】
同期制御部224は、録画サーバ100内の録画コンテンツが暗号化されたコンテンツであり、モバイルサーバ200内に格納する場合も暗号化して格納することを製品化の条件等として規定される場合は、CPRM又はAACS等の規定に従って録画コンテンツを暗号化処理した上で、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211又は個別録画コンテンツ転送領域212に格納する。
【0201】
再生制御部226は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211又は個別録画コンテンツ転送領域212内の録画コンテンツが暗号化されている場合は、暗号化方式の規定に基づいて、DTCP/IP等の適切な暗号処理を施した上で、携帯情報端末500又はDLNA対応テレビ410等に転送する。
【0202】
なお、モバイルサーバ200は、携帯情報端末500又は車載テレビ600等で視聴する際に、外部からの電源供給が無い状況で動作することが求められている場合は、充電可能な2次電池を内蔵してもよい。
【0203】
モバイルサーバ200は、宅外に持ち出され、カバンの中に入れたままで、携帯情報端末500又は車載テレビ600等で視聴することも想定されるため、電源のオン/オフ等の最低限のUIのみを備える。録画コンテンツの転送処理の設定等は、録画サーバ100で行われ、格納された録画コンテンツの視聴操作は、映像視聴機器である携帯情報端末500又は車載テレビ600で行われる。
【0204】
記録装置制御部225は、個別録画コンテンツ転送領域212に要求される記録容量に応じて、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の容量を決めることができる。また、記録装置制御部225は、録画サーバ100からの指示により、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の記録容量又は最低限確保すべき容量等を規定することもできる。
【0205】
なお、
図18に示す構成例では、ポータブルHDD(Hard Disk Drive)又はポータブルSSD(Solid State Drive)のような受動的な機器を想定しているが、大容量のSSDのような2次記録装置を持ったタブレット型コンピュータのようなモバイル機器を使って、ソフト実装することも可能である。
【0206】
モバイルサーバ200は、内蔵型記録媒体である記録装置制御部225に代えて、可搬型記録媒体を備えてもよい。可搬型記録媒体は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211と個別録画コンテンツ転送領域212とを備える。また、録画サーバ100は、機器IDに代えて、可搬型記録媒体のメディアIDにより管理する。このため、モバイルサーバ200の本体は1つであっても、複数の前記可搬型記録媒体が利用されることにより、異なった設定の録画コンテンツを格納することも可能になる。例えば、第1の可搬型記録媒体にはニュース番組として放送されたコンテンツのみを自動伝送し、第2の可搬型記録媒体にはドラマ又はドキュメンタリー番組として放送されたコンテンツを自動転送し、携帯情報端末500等で録画コンテンツを視聴する際に、第1の可搬型記録媒体及び第2の可搬型記録媒体を入れ替えてもよい。
【0207】
なお、この構成例では、モバイルサーバ200は、ポータブルHDD、ポータブルSSD、又はメディアカードリーダのような受動的な機器を想定しているが、SDメモリーカード等のメディアカードスロットを持ったタブレット型コンピュータのようなモバイル機器を使って、ソフト実装することも可能である。
【0208】
また、モバイルサーバ200は、内蔵型記録媒体と可搬型記録媒体とを備えてもよい。記録装置制御部225で管理する内蔵記録装置は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211を備え、可搬型記録媒体は、個別録画コンテンツ転送領域212を備える。
【0209】
なお、この構成例では、ポータブルHDD、ポータブルSSD、又はメディアカードリーダのような受動的な機器を想定しているが、大容量のSSDのような2次記録装置とSDメモリーカード等のメディアカードスロットとを持ったタブレット型コンピュータのようなモバイル機器を使って、ソフト実装することも可能である。
【0210】
なお、記録装置制御部225で管理する内蔵記録装置は、個別録画コンテンツ転送領域212を備え、可搬型記録媒体は、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211を備えてもよい。
【0211】
なお、この構成例では、ポータブルHDD、ポータブルSSD、又はメディアカードリーダのような受動的な機器を想定しているが、大容量のSSDのような2次記録装置とSDメモリーカード等のメディアカードスロットとを持ったタブレット型コンピュータのようなモバイル機器を使って、ソフト実装することも可能である。
【0212】
また、再生制御部226は、HDMI等を経由して通常のHDMI対応テレビで視聴できるように、AVデコーダ及びHDMI通信制御部をさらに備えてもよい。この構成の場合、モバイル機器に加え、宅内のHDMI対応テレビでもモバイルサーバ200内の録画コンテンツを視聴可能になる。
【0213】
また、再生制御部226は、携帯情報端末500等のモバイル端末内にソフト実装することも可能である。
【0214】
図19は、本実施の形態におけるポータブルビデオビューワの基本構成を示す図である。
【0215】
ポータブルビデオビューワ201は、システム制御部221、入出力制御部228、同期制御部224、記録装置制御部225、再生制御部226、機器ID管理部261及び表示装置制御部251を備える。
【0216】
再生制御部226は、DLNA/DTCP通信部227、AVデコーダ233及びHDMI通信制御部243を備える。
【0217】
AVデコーダ233によって再生された映像信号は、HDMI通信制御部243を経由して外部のHDMI対応テレビ420等に出力されて視聴される。また、表示装置制御部251は、液晶又はOLED(Organic Light Emitting Diode)等で構成される小型の表示装置252と、映像信号を表示装置252に表示するためのダウンコンバージョン処理等を行う表示制御部253とを備え、ポータブルビデオビューワ201自体で、録画コンテンツの視聴を可能にしている。
【0218】
ポータブルビデオビューワ201の構成は、
図18のモバイルサーバ200の構成を基にしている。また、ポータブルビデオビューワ201の構成は、携帯情報端末500等のモバイル端末内にソフト実装することも可能である。
【0219】
続いて、録画サーバ100内の機器IDやメディアIDを管理するモバイル機器ID管理テーブル162について説明する。
【0220】
モバイル機器ID管理テーブル162は、機器ID又はメディアIDを示す項目と、各機器又は各メディアがチャネル自動転送に対応しているか否かを示す項目と、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211の容量を示す項目と、個別録画領域112の自動転送に対応しているか否かを示す項目とを含む。モバイル機器ID管理テーブル162により、機器又はメディア毎に同期処理時の転送処理内容を管理できる。
【0221】
なお、機器IDとメディアIDとは、1つの項目で記載する代わりに、2つの別個の項目で記載してもよい。
【0222】
図20は、個別録画領域112内のコピー可能録画コンテンツ302又はムーブ専用録画コンテンツ312をモバイルサーバ200内の個別録画コンテンツ転送領域212に転送する転送処理を説明するためのフローチャートである。
【0223】
まず、ステップS41において、同期制御部124は、個別転送用管理テーブル166に転送対象録画コンテンツがあるか否かを判断する。
【0224】
図21は、個別転送用管理テーブル166の一例を示す図である。
【0225】
図21に示すように、個別転送用管理テーブル166では、転送対象になりうる録画コンテンツを指定するための録画コンテンツ指定項目と、自動転送対象を指定するための項目と、ダビング1又はダビング10等の録画コンテンツの属性を示す属性情報項目と、転送可能回数を管理するための項目とから構成される。
【0226】
属性情報に応じて、
図20のフローチャートで示す転送処理が異なる。つまり、録画コンテンツが無料放送コンテンツ(ダビング10コンテンツ)である場合は、録画サーバ100で管理している10個以内の全ての機器が、自動転送対象の機器になりうるが、録画コンテンツが有料放送コンテンツ(ダビング1コンテンツ)である場合は、1回しか転送できないため、1つの機器が、自動転送対象の機器になり、転送する機器を1つのみ指定する必要がある。その上、有料放送コンテンツ(ダビング1コンテンツ)は、1回しか転送できないため、どの機器にも転送しない指定も可能にしている。
【0227】
ここで、個別転送用管理テーブル166に転送対象録画コンテンツがないと判断された場合(ステップS41でNO)、処理は終了する。
【0228】
一方、個別転送用管理テーブル166に転送対象録画コンテンツがあると判断された場合(ステップS41でYES)、ステップS42において、同期制御部124は、個別転送用管理テーブル166内の情報を使い、転送対象録画コンテンツがダビング1コンテンツ(ムーブ対象コンテンツ)であるか否かを判断する。
【0229】
ここで、転送対象録画コンテンツがダビング1コンテンツであると判断された場合(ステップS42でYES)、ステップS43において、同期制御部124は、転送録画コンテンツに自動転送先機器が設定されているか否かを判断する。ここで、転送録画コンテンツに自動転送先機器が設定されていないと判断された場合(ステップS43でNO)、ステップS44において、同期制御部124は、転送不要と判断し、ステップS41の処理に戻る。
【0230】
一方、転送録画コンテンツに自動転送先機器が設定されていると判断された場合(ステップS43でYES)、ステップS45において、同期制御部124は、転送対象録画コンテンツが自動転送先機器に未転送であるか否かを判断する。ここで、転送対象録画コンテンツが自動転送先機器に未転送ではないと判断された場合、すなわち転送対象録画コンテンツが自動転送先機器に転送済みであると判断された場合(ステップS45でNO)、ステップS44の処理へ移行する。
【0231】
一方、転送対象録画コンテンツが自動転送先機器に未転送であると判断された場合(ステップS45でYES)、ステップS46において、同期制御部124は、次回同期時に転送対象録画コンテンツをムーブするように設定し、ステップS41の処理へ戻る。
【0232】
一方、転送対象録画コンテンツがダビング1コンテンツではないと判断された場合、すなわち転送対象録画コンテンツがダビング10コンテンツであると判断された場合(ステップS42でNO)、ステップS47において、同期制御部124は、転送対象録画コンテンツの転送可能回数がゼロであるか否かを判断する。ここで、転送対象録画コンテンツの転送可能回数がゼロであると判断された場合(ステップS47でYES)、ステップS44の処理へ移行する。
【0233】
一方、転送対象録画コンテンツの転送可能回数がゼロではないと判断された場合(ステップS47でNO)、ステップS48において、同期制御部124は、転送録画コンテンツに自動転送先機器が設定されているか否かを判断する。ここで、転送録画コンテンツに自動転送先機器が設定されていないと判断された場合(ステップS48でNO)、ステップS44の処理へ移行する。
【0234】
一方、転送録画コンテンツに自動転送先機器が設定されていると判断された場合(ステップS48でYES)、ステップS49において、同期制御部124は、転送対象録画コンテンツが自動転送先機器に未転送であるか否かを判断する。ここで、転送対象録画コンテンツが自動転送先機器に未転送ではないと判断された場合、すなわち転送対象録画コンテンツが自動転送先機器に転送済みであると判断された場合(ステップS49でNO)、ステップS44の処理へ移行する。
【0235】
一方、転送対象録画コンテンツが自動転送先機器に未転送であると判断された場合(ステップS49でYES)、ステップS50において、同期制御部124は、次回同期時に転送対象録画コンテンツをコピーするように設定する。
【0236】
次に、ステップS51において、同期制御部124は、転送対象録画コンテンツの転送回数を1つ削減し、ステップS41の処理へ戻る。
【0237】
なお、
図21に示す個別転送用管理テーブル166は、さらに、録画コンテンツ毎に録画画質を指定するための画質指定項目と、各録画コンテンツのサイズ(容量又は再生時間)を示すサイズ項目とを含んでもよい。
【0238】
画質がDR画質(MPEG2の放送画質)である場合、同期処理時にMPEG−4 AVC等のモバイル用の圧縮データにトランスコードすると転送時間が非常に長くなり、実用的でないため、同期前にトランスコードしてもよい。この際、DR画質の録画コンテンツを残して転送用の圧縮した録画コンテンツを作成する設定と、DR画質の録画コンテンツを消して転送用の圧縮した録画コンテンツを作成する設定とが選択的に行われる。さらに、DR画質の録画コンテンツがダビング1コンテンツであり、DR画質の録画コンテンツを残す設定が行われた場合は、転送用録画コンテンツを再生処理できないようにする必要がある。
【0239】
また、
図21に示す個別転送用管理テーブル166は、さらに、個々の機器又はメディアに転送予約する状況が解るための項目を備えてもよい。この項目により、録画サーバ100は、複数の機器又はメディアへの自動転送処理を管理することができる。
【0240】
図22は、本実施の形態の録画システムにおける録画コンテンツの流れの第2の変形例を示す図である。
図22に示す録画サーバ100は、
図3の録画サーバ100の構成に、チェックイン/チェックアウト処理部(CI/CO処理部)192を追加した構成である。
【0241】
ムーブ専用録画コンテンツ311がモバイルサーバ200に転送された場合、録画サーバ100は、元のムーブ専用録画コンテンツ311を消す(再生できなくする)必要がある。このため、録画コンテンツがモバイルサーバ200へ転送された後、モバイルサーバ200での視聴が終わる又は中止して、モバイルサーバ200から当該録画コンテンツを削除する場合は、同期時に、モバイルサーバ200から録画サーバ100に録画コンテンツを逆転送する。
【0242】
チェックイン/チェックアウト処理部192は、実際に録画コンテンツを逆転送してもよい。また、チェックイン/チェックアウト処理部192は、録画サーバ100からモバイルサーバ200に録画コンテンツを転送(チェックアウト)する際に、録画サーバ100内の録画コンテンツを削除する代わりに、再生不可能な状態にしてもよい。そして、チェックイン/チェックアウト処理部192は、モバイルサーバ200で当該コンテンツを削除した後に再度同期処理をした際に、再生不可能な状態にしていた録画サーバ100内の録画コンテンツを再生可能な状態に戻すことでチェックイン処理を行ってもよい。
【0243】
図23及び
図24は、個別録画領域112内のコピー可能録画コンテンツ302又はムーブ専用録画コンテンツ312をモバイルサーバ200内の個別録画コンテンツ転送領域212に転送する転送処理の変形例を説明するためのフローチャートである。
【0244】
なお、
図23のステップS61〜ステップS66の処理は、
図20のステップS41〜ステップS46の処理と同じであるので説明を省略する。
【0245】
ステップS67において、同期制御部124は、チェックイン/チェックアウト処理として、録画サーバ100からモバイルサーバ200に転送対象録画コンテンツを転送する際に、録画サーバ100内の転送対象録画コンテンツを削除するのではなく、再生不可能な状態に設定する(チェックアウト処理)。
【0246】
一方、ステップ65において、転送対象録画コンテンツが自動転送先機器に未転送ではないと判断された場合、すなわち転送対象録画コンテンツが自動転送先機器に転送済みであると判断された場合(ステップS65でNO)、ステップS68において、同期制御部124は、転送対象録画コンテンツがモバイルサーバ200で削除されているか否かを判断する。ここで、転送対象録画コンテンツがモバイルサーバ200で削除されていないと判断された場合(ステップS68でNO)、ステップS64の処理へ移行する。
【0247】
一方、転送対象録画コンテンツがモバイルサーバ200で削除されていると判断された場合(ステップS68でYES)、ステップS69において、同期制御部124は、再度同期処理した際に、再生不可能な状態に設定されている録画サーバ100内の転送対象録画コンテンツを再生可能な状態に設定する(チェックイン処理)。
【0248】
なお、
図23のステップS70〜ステップS74の処理は、
図20のステップS47〜ステップS51の処理と同じであるので説明を省略する。
【0249】
図25は、本実施の形態の録画システムにおける録画コンテンツの流れの第3の変形例を示す図である。
図25では、
図22のチェックイン/チェックアウト処理部192の対象をムーブ専用録画コンテンツ312に加え、コピー可能録画コンテンツ302も対象にした構成である。
【0250】
この場合、チェックイン/チェックアウト処理の対象に、コピー可能録画コンテンツ302を加えるために、ステップS75及びステップS76の処理が
図23のフローチャートに追加される。
【0251】
すなわち、ステップS62において、転送対象録画コンテンツがダビング1コンテンツ(チェックイン/チェックアウト処理の対象のコンテンツ)であると判断された場合(ステップS62でYES)、ステップS75において、同期制御部124は、転送対象録画コンテンツの転送可能回数が1であるか否かを判断する。ここで、転送対象録画コンテンツの転送可能回数が1ではないと判断された場合(ステップS75でNO)、ステップS70の処理へ移行する。
【0252】
一方、転送対象録画コンテンツの転送可能回数が1であると判断された場合(ステップS75でYES)、ステップS76において、同期制御部124は、次回同期時に転送対象録画コンテンツをムーブするように設定する。このとき、同期制御部124は、録画サーバ100からモバイルサーバ200に転送対象録画コンテンツを転送する際に、録画サーバ100内の転送対象録画コンテンツを削除するのではなく、再生不可能な状態に設定する(チェックアウト処理)。そして、同期制御部124は、転送回数を0にし、ステップS61の処理へ戻る。
【0253】
図26は、モバイル機器ID管理テーブルの他の例を示す図である。
【0254】
図26に示すモバイル機器ID管理テーブルは、機器ID毎又はメディアID毎にチェックイン/チェックアウト処理の対象にするか否かを指定する個別録画チェックイン/チェックアウト対応項目を追加している。
【0255】
図27は、本実施の形態における録画サーバ100の基本構成の第1の変形例を示す図である。
【0256】
録画サーバ100は、光ディスクドライブ151によって再生される光ディスク320が指定する光ディスク転送許諾サーバ330にネットワークを介してアクセスし、光ディスク320に記録された光ディスクコンテンツを録画サーバ100からモバイルサーバ200へ転送することを許諾する転送許諾を光ディスク転送許諾サーバ330から取得し、転送許諾を取得した際に、光ディスクコンテンツを個別録画領域112に転送(コピー)する。この点が、
図7の録画サーバ100の構成と異なる点である。なお、光ディスク320は、例えばBlu−ray(登録商標)ディスクである。
【0257】
光ディスク等の映像用パッケージメディアに記録されているコンテンツのコピーは、一般的に禁止されているが、AACS(Advanced Access Content System)のマネージド・コピーの規定により、コンテンツ権利者が、ネットワークサーバ等で許諾した場合は、許諾された回数だけコピーを作成することができる。このため、光ディスク内のコンテンツのコピーが許諾され、個別録画領域112に格納された後は、有料放送コンテンツ(ダビング1コンテンツ)と同様に管理することができる。
【0258】
この場合、光ディスク再生/記録制御部152は、光ディスクドライブ151によって再生される光ディスク320が指定する光ディスク転送許諾サーバ330にネットワークを介してアクセスし、光ディスク320に記録された光ディスクコンテンツを録画サーバ100からモバイルサーバ200へ転送することを許諾する転送許諾を光ディスク転送許諾サーバ330から取得する。光ディスク再生/記録制御部152は、転送許諾を取得した際に、光ディスクコンテンツを個別録画領域112にコピーする。
【0259】
同期制御部124は、モバイルサーバ200と通信可能になったことを検知し、且つ、個別録画領域112にコピーされた光ディスクコンテンツが自動的にコピー又は自動的にムーブする対象としてユーザによって指定されている場合、モバイルサーバ200に光ディスクコンテンツを自動的にコピー又はムーブする。
【0260】
図28は、本実施の形態における録画サーバ100の基本構成の第2の変形例を示す図である。
【0261】
録画サーバ100は、映像配信サーバ340から購入したコンテンツを個別録画領域112に転送する。この点が、
図27の録画サーバ100の構成と異なる点である。
【0262】
映像配信サービスで購入したコンテンツも、許諾を得て個別録画領域112に転送した光ディスクコンテンツと同様に、個別録画領域112に格納された後は、有料放送コンテンツ(ダビング1コンテンツ)と同様に管理することができる。
【0263】
但し、映像配信サーバ340からコンテンツが配信される際又は光ディスクのコピーが許諾される際に、コンテンツ権利者は、コピー回数を指定することができる。そのため、録画サーバ100は、複数回数のコピーの許諾を受けることも可能であり、この場合、ダビング10コンテンツのようにコピー回数の管理が必要になる。
【0264】
同期制御部124は、映像配信サーバ340によって配信される配信コンテンツをダウンロードし、ダウンロードされた配信コンテンツを個別録画領域112に記録する。
【0265】
また、同期制御部124は、モバイルサーバ200と通信可能になったことを検知し、且つ、個別録画領域112に記録された配信コンテンツが自動的にコピー又は自動的にムーブの対象としてユーザによって指定されている場合、モバイルサーバ200に配信コンテンツを自動的にコピー又はムーブする。
【0266】
なお、
図28において、録画システムは、光ディスクドライブ151、光ディスク再生/記録制御部152及び光ディスク転送許諾サーバ330を備えていなくてもよい。
【0267】
なお、光ディスク320からのコンテンツが個別録画領域112にムーブ専用光ディスクコンテンツとして記録され、映像配信サーバ340から購入したコンテンツが個別録画領域112にムーブ専用配信コンテンツとして記録され、記録したムーブ専用光ディスクコンテンツ又はムーブ専用配信コンテンツは、チェックイン/チェックアウト処理部192の対象としてチェックイン/チェックアウト処理されてもよい。
【0268】
このような構成では、録画サーバ100は、無料録画コンテンツと有料録画コンテンツ(有料放送コンテンツ、光ディスクコンテンツ又は配信コンテンツ)との2つのカテゴリで録画コンテンツを管理でき、ユーザインターフェース的にも、ダビング10コンテンツがコピー回数を管理するように、コピー回数を意識するだけで転送操作の指示(転送予約)が可能になる。
【0269】
この場合、
図23のフローチャートのステップS62において、同期制御部124は、転送対象録画コンテンツがダビング1コンテンツであるか否かの判断に加え、転送対象録画コンテンツが光ディスクコンテンツ及び配信コンテンツであるか否かも判断する。これにより、ダビング1コンテンツと同様の処理で、光ディスクコンテンツ及び配信コンテンツに対するチェックイン/チェックアウト処理を実現することができる。
【0270】
また、
図21に示す個別転送用管理テーブル166の属性情報は、ダビング1コンテンツ及びダビング10コンテンツのみを管理しているが、光ディスクコンテンツ及び配信コンテンツも管理することにより、チェックイン/チェックアウト処理を実現することができる。
【0271】
また、個別転送用管理テーブル166は、さらに、録画コンテンツ毎に録画画質を指定するための画質指定項目と、各録画コンテンツのサイズ(容量又は再生時間)を示すサイズ項目とを含んでもよい。
【0272】
また、個別転送用管理テーブル166は、さらに、個々の機器又はメディアに転送予約する状況が解るための項目を備えてもよい。
【0273】
図29は、本実施の形態の録画システムにおける録画コンテンツの流れの第4の変形例を示す図である。
【0274】
録画サーバ100は、静止画像、動画像又は音楽等の個人データを格納する個人データ記録領域113をさらに備える。モバイルサーバ200は、DSC、ビデオカメラ又はスマートフォン等の携帯情報端末501で撮影された静止画像又は動画像等の個人データを一時的に記録する個人データ一時記録領域213をさらに備える。モバイルサーバ200と録画サーバ100との間で同期処理が行われる際には、モバイルサーバ200内の個人データ一時記録領域213の個人データが、自動転送部184によって、ユーザが指定した方法で、録画サーバ100内の個人データ記録領域113内に転送される転送処理185が行われる。
【0275】
同期制御部124は、ユーザによって撮影された静止画像データ又は動画像データを含む個人データを記録媒体の個人データ記録領域113に記録する。
【0276】
モバイルサーバ200は、個人データを記録している。同期制御部124は、モバイルサーバ200と通信可能になったことを検知した際に、モバイルサーバ200に記録されている個人データをモバイルサーバ200から受信し、受信した個人データを個人データ記録領域113に記録する。
【0277】
モバイルサーバ200の同期制御部224は、録画サーバ100と同期処理を行う際に、個人データ一時記録領域213に一時的に記録されている個人データを、モバイルサーバ200から録画サーバ100に転送する。
【0278】
モバイルサーバ200から個人データを自動転送する際に、録画サーバ100の個人データ記録領域113に空き領域が無い場合は、録画サーバ100は、自動的に録画サーバ100のチャネル自動録画領域111の容量を縮小し、個人データ記録領域113の記録容量を確保する。その場合、領域の確保に伴い、例えば30日から29日に録画期間を減少させるか、録画期間を減少させることなく、一部のコンテンツ又は全てのコンテンツの圧縮率を高めるかの選択をユーザが予め指定することができるUIを録画サーバ100が備える。
【0279】
DSC又はスマートフォン等の携帯情報端末で静止画像データ又は動画像データ等の個人データを撮影し、撮影された個人データを記録するために携帯情報端末の記録媒体の多くの容量が使用されている場合、この個人データをモバイルサーバ200に転送することで、ユーザは、携帯情報端末の記録容量を気にしないで撮影することができる。通常は、個人データをモバイルサーバ200に転送する場合は、モバイルサーバ200内の記録容量を気にして確認する必要がある。しかしながら、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211のコンテンツを例えば古いコンテンツから消す等のあらかじめユーザが指定した方法に基づき、チャネル自動録画コンテンツ転送領域211内のコンテンツが削除され、空き領域が作成されるので、モバイルサーバ200の容量を気にすることなく、個人データの転送が可能になる。
【0280】
録画サーバ100は、光ディスクドライブ151によって再生される光ディスク320が指定する光ディスク転送許諾サーバ330にネットワークを介してアクセスし、光ディスク320に記録された光ディスクコンテンツを録画サーバ100からモバイルサーバ200へ転送することを許諾する転送許諾を光ディスク転送許諾サーバ330から取得した後に、光ディスクコンテンツを個別録画領域112に転送してもよい。
【0281】
また、モバイルサーバ200は、USB通信制御部、Wi−Fi通信制御部及び転送制御部を備えてもよい。USB通信制御部は、DSC又はスマートフォン等の携帯情報端末で撮影された写真等の個人データをモバイルサーバ200内の個人データ一時記録領域213に転送する。Wi−Fi通信制御部は、DSC又はスマートフォン等の携帯情報端末で撮影された写真等の個人データをモバイルサーバ200内の個人データ一時記録領域213に転送する。転送制御部は、録画サーバ100との同期時に同期処理部224と連携し、個人データ一時記録領域213内の個人データを録画サーバ100内の個人データ記録領域113に転送させる。
【0282】
また、録画サーバ100は、モバイルサーバ200との同期時に、モバイルサーバ200から転送されてきた新たな個人データを個人データ記録領域113に記録するとともに、当該新たな個人データを個人データ保存クラウドサーバ内の個人データ領域に自動転送してもよい。個人データ保存クラウドサーバは、録画サーバ100とネットワークを介して通信可能に接続されており、個人データ領域を備える。
【0283】
この録画サーバ100は、光ディスクドライブ151によって再生される光ディスク320が指定する光ディスク転送許諾サーバ330にネットワークを介してアクセスし、光ディスク320に記録された光ディスクコンテンツを録画サーバ100からモバイルサーバ200へ転送することを許諾する転送許諾を光ディスク転送許諾サーバ330から取得した後に、光ディスクコンテンツを個別録画領域112に転送してもよい。また、この録画サーバ100は、映像配信サーバ340から購入した配信コンテンツを個別録画領域112に転送してもよい。
【0284】
また、録画サーバ100は、個人データ記録領域113を備えずに、モバイルサーバ200から受信した個人データを個人データ保存クラウドサーバ内の個人データ領域に自動転送する自動クラウド転送部を備えてもよい。
【0285】
この録画サーバ100は、光ディスクドライブ151によって再生される光ディスク320が指定する光ディスク転送許諾サーバ330にネットワークを介してアクセスし、光ディスク320に記録された光ディスクコンテンツを録画サーバ100からモバイルサーバ200へ転送することを許諾する転送許諾を光ディスク転送許諾サーバ330から取得した後に、光ディスクコンテンツを個別録画領域112に転送してもよい。また、この録画サーバ100は、映像配信サーバ340から購入した配信コンテンツを個別録画領域112に転送してもよい。
【0286】
録画サーバ100は、モバイル機器ID管理部161の代わりにユーザ/機器ID管理部を備えてもよい。機器ID及びメディアIDによる録画コンテンツの管理に加え、ユーザの概念を導入する。これにより、チャネル自動録画領域111は、複数のユーザにより共通に使用される領域であるが、個別録画領域112内の録画コンテンツは、個人毎に管理することが可能になる。従って、ユーザ毎に独自の録画コンテンツライブラリを個別録画領域112内に作ることができ、特定のユーザの個別録画領域112と特定のユーザのモバイルサーバ200とを連携させることで、より各ユーザのニーズにあった同期処理が実現できる。
【0287】
ユーザ/機器ID管理部は、ユーザ/機器ID管理テーブルを備え、ユーザ毎に機器を管理してもよい。
【0288】
ユーザの概念を導入することで、ユーザ毎に機器及びメディアを管理でき、自分のコンテンツが他人の機器又はメディアと同期処理されるのを防ぐことができる。
【0289】
図30は、各ユーザがそれぞれ1つのモバイルサーバを持つ場合のユーザ/機器ID管理テーブルの一例を示す図であり、
図31は、各ユーザがそれぞれ複数のモバイルサーバを持つ場合のユーザ/機器ID管理テーブルの一例を示す図である。
【0290】
図30及び
図31に示すように、ユーザ/機器ID管理テーブルは、ユーザIDと、機器ID又はメディアIDとを対応付けて記録する。
【0291】
また、録画サーバ100は、ユーザ毎に自動転送用管理テーブルを備えてもよい。
【0292】
ユーザ毎の自動転送用管理テーブルの構成は、機器毎の自動転送用管理テーブルの構成と同じである。
【0293】
図32は、ユーザ毎の個別転送要管理テーブルの一例を示す図である。
【0294】
録画サーバ100は、ユーザ毎の個別転送用管理テーブルを備えてもよい。
【0295】
ユーザ毎の個別転送用管理テーブルの構成は、機器毎の個別転送用管理テーブルの構成と同じであるが、ダビング1コンテンツに関しては、ユーザ毎に排他制御を行ってもよい。
【0296】
また、録画サーバ100は、ユーザ/機器ID管理部を備えてもよく、録画サーバ100の個別録画領域112は、ユーザ毎のムーブ専用光ディスクコンテンツとユーザ毎のムーブ専用配信コンテンツとを記録してもよい。ユーザ毎に個別録画領域112が割り当てられ、ユーザ毎に光ディスクコンテンツ又は配信コンテンツが管理される。
【0297】
これにより、購入した光ディスクコンテンツ又は配信コンテンツのプライバシが守られる。
【0298】
また、録画サーバ100は、ユーザ/機器ID管理部を備えてもよく、録画サーバ100の個別録画領域112は、ユーザ毎の個人データ記録領域を備えてもよい。ユーザ毎に個人データが管理される。これにより、撮影された静止画像又は動画像などの個人データのプライバシが守られる。
【0299】
また、録画サーバ100は、モバイルサーバ200との同期時に、モバイルサーバ200から転送されてきた新たな個人データをユーザ毎の個人データ記録領域113に記録するとともに、当該新たな個人データを個人データ保存クラウドサーバ内の個人データ領域に自動転送してもよい。このとき、個人データ保存クラウドサーバ内の個人データ領域は、個人データをユーザ毎に管理する。ユーザ毎に個人データの管理が可能であり、通常、クラウドサービスは個人管理のため、録画サーバ100はクラウドサービスとより連動しやすくなる。これにより、撮影された静止画像又は動画像などの個人データをクラウドサーバにより容易に転送することができる。
【0300】
また、
図30及び
図31のユーザ/機器ID管理テーブルは、クラウドサーバと連携するためのクラウドアクセス情報(クラウドサービスの名称、URL(Uniform Resource Locator)、クラウドサービスで使用されるID又はクラウドサービスで使用されるパスワード等)を管理する項目をさらに備えてもよい。
【0301】
このようなクラウドアクセス情報を管理することにより、特定のユーザの機器と同期した場合、自動的に当該ユーザのクラウドサービスと連携し、当該ユーザのクラウドサービスに個人データを転送することができる。そのため、より使いやすい、機器とクラウドサービスとの連携が実現でできる。
【0302】
また、録画サーバ100は、ユーザ毎のクラウドアクセス情報を記録媒体に記録してもよい。これにより、特定のユーザの機器が録画サーバ100と同期した際に、自動的に当該ユーザのクラウドサービスを特定でき、当該クラウドアクセス情報を使って、モバイルサーバ200内の個人データを個人コンテンツ保存クラウドサーバに転送することができる。
【0303】
また、モバイルサーバ200は、クラウド同期管理情報を記録媒体に記録してもよい。クラウド同期管理情報は、機器IDと、クラウドアクセス情報とを対応付けて保持する。
【0304】
これにより、機器が録画サーバ100と同期した際に、自動的に当該機器を所有するユーザのクラウドサービスを特定でき、クラウド同期管理情報を使って、モバイルサーバ200内の個人データを個人コンテンツ保存クラウドサーバに転送することができる。
【0305】
また、機器が任意の録画サーバと同期した時に、対象クラウドサービスのクラウドサーバに接続し、個人データを転送することができる。また、モバイルサーバの機器IDが録画サーバに登録されていた場合のみ、モバイルサーバは録画サーバに個人データを転送してもよい。
【0306】
また、クラウド同期管理情報は、ユーザIDと、機器IDと、クラウドアクセス情報とを対応付けて保持してもよい。このとき、モバイルサーバが、格納されたユーザIDが有効な録画サーバと同期した場合のみ、対象クラウドサービスのクラウドサーバに接続し、個人データを転送することができる。録画サーバ内に、該当ユーザの個人データ領域が確保されており、ユーザID及び機器IDが記録されている場合は、録画サーバにも個人データを転送することが可能である。
【0307】
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
【0308】
本開示の一局面に係るコンテンツ録画方法は、コンテンツを記録媒体に録画する録画装置におけるコンテンツ録画方法であって、ユーザによって指定されたチャネル及び時間帯に放送されるコンテンツを、前記記録媒体のチャネル自動録画領域に自動的に録画するチャネル自動録画制御ステップと、前記録画装置と通信可能に接続されたモバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、過去に前記チャネル自動録画領域から前記モバイル機器にコピー又はムーブされたコンテンツを、前記モバイル機器に削除させる削除ステップと、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、前記チャネル自動録画領域に録画されたコンテンツを、前記モバイル機器にコピー又はムーブするコンテンツ転送ステップと、を含む。
【0309】
この構成によれば、ユーザによって指定されたチャネル及び時間帯に放送されるコンテンツが、記録媒体のチャネル自動録画領域に自動的に録画される。録画装置と通信可能に接続されたモバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、過去にチャネル自動録画領域からモバイル機器にコピー又はムーブされたコンテンツが、モバイル機器から削除される。そして、モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、チャネル自動録画領域に録画されたコンテンツが、モバイル機器にコピー又はムーブされる。
【0310】
したがって、モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、過去にチャネル自動録画領域からモバイル機器にコピー又はムーブされたコンテンツが、モバイル機器から削除されるので、モバイル機器に記録された不要なコンテンツを自動的に削除することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0311】
また、上記のコンテンツ録画方法において、前記削除ステップは、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、前記チャネル自動録画領域から前記モバイル機器に記録されたコンテンツのうち、前記チャネル自動録画領域から前記モバイル機器にコンテンツを転送する期間を示す転送期間を越えた前記コンテンツを、前記モバイル機器に削除させることが好ましい。
【0312】
この構成によれば、モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、チャネル自動録画領域からモバイル機器に記録されたコンテンツのうち、チャネル自動録画領域からモバイル機器にコンテンツを転送する期間を示す転送期間を越えたコンテンツが、モバイル機器から削除される。
【0313】
したがって、モバイル機器に記録されるコンテンツを、チャネル自動録画領域からモバイル機器にコンテンツを転送する期間を示す転送期間内に抑えることができ、モバイル機器の記録容量を一定にすることができる。
【0314】
また、上記のコンテンツ録画方法において、前記コンテンツ転送ステップは、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、前記モバイル機器と通信可能になったことを前回検知した後に経過した日数が、ユーザによって指定された日数よりも少ない場合に、指定された前記日数に関わらず、前回検知された後に前記チャネル自動録画領域内に記録されたコンテンツを、前記モバイル機器にコピー又はムーブすることが好ましい。
【0315】
この構成によれば、モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、モバイル機器と通信可能になったことを前回検知した後に経過した日数が、ユーザによって指定された日数よりも少ない場合に、指定された日数に関わらず、前回検知された後にチャネル自動録画領域内に記録されたコンテンツが、モバイル機器にコピー又はムーブされる。
【0316】
したがって、チャネル自動録画領域内に記録された最新のコンテンツを、モバイル機器に記録することができる。
【0317】
また、上記のコンテンツ録画方法において、前記削除ステップは、前記モバイル機器に記録されたコンテンツのうち、放送時刻が最も古い前記コンテンツを、前記モバイル機器に削除させることが好ましい。
【0318】
この構成によれば、モバイル機器に記録されたコンテンツのうち、放送時刻が最も古いコンテンツが、モバイル機器から削除されるので、既に視聴した過去のコンテンツ、又は視聴することのない過去のコンテンツを削除することができる。
【0319】
また、上記のコンテンツ録画方法において、前記コンテンツ転送ステップは、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、前記チャネル自動録画領域に記録されたコンテンツのうち、ユーザに指定されたチャネル及び時間帯のコンテンツを、前記モバイル機器にコピー又はムーブすることが好ましい。
【0320】
この構成によれば、モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、チャネル自動録画領域に記録されたコンテンツのうち、ユーザに指定されたチャネル及び時間帯のコンテンツが、モバイル機器にコピー又はムーブされる。
【0321】
したがって、チャネル自動録画領域に記録された全てのコンテンツがモバイル機器にコピー又はムーブされるのではなく、ユーザに指定されたチャネル及び時間帯のコンテンツがモバイル機器にコピー又はムーブされるので、ユーザが必要なコンテンツのみをモバイル機器に記録することができ、モバイル機器の記録容量を抑えることができる。
【0322】
また、上記のコンテンツ録画方法において、前記コンテンツ転送ステップは、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、前記チャネル自動録画領域に記録されたコンテンツのうち、ユーザによって指定されたジャンルに対応するコンテンツを、前記モバイル機器にコピー又はムーブすることが好ましい。
【0323】
この構成によれば、モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、チャネル自動録画領域に記録されたコンテンツのうち、ユーザによって指定されたジャンルに対応するコンテンツが、モバイル機器にコピー又はムーブされるので、ユーザが必要なコンテンツのみをモバイル機器に記録することができ、モバイル機器の記録容量を抑えることができる。
【0324】
また、上記のコンテンツ録画方法において、前記コンテンツ転送ステップは、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、前記チャネル自動録画領域に記録されたコンテンツのうち、ユーザの視聴履歴に基づいて、前記モバイル機器にコピー又はムーブするコンテンツを選択し、選択したコンテンツを前記モバイル機器にコピー又はムーブすることが好ましい。
【0325】
この構成によれば、モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、チャネル自動録画領域に記録されたコンテンツのうち、ユーザの視聴履歴に基づいて、モバイル機器にコピー又はムーブするコンテンツが選択され、選択されたコンテンツがモバイル機器にコピー又はムーブされるので、ユーザの視聴履歴に応じたコンテンツのみをモバイル機器に記録することができ、モバイル機器の記録容量を抑えることができる。
【0326】
また、上記のコンテンツ録画方法において、ユーザによって個別に指定されたコンテンツの録画を予約し、予約された前記コンテンツを前記記録媒体の個別録画領域に録画し、前記個別録画領域に録画された少なくとも1つのコンテンツの中からユーザによって指定されたコンテンツを削除する個別録画制御ステップをさらに含むことが好ましい。
【0327】
この構成によれば、ユーザによって個別に指定されたコンテンツの録画が予約され、予約されたコンテンツが記録媒体の個別録画領域に録画され、個別録画領域に録画された少なくとも1つのコンテンツの中からユーザによって指定されたコンテンツが削除される。
【0328】
したがって、個別録画領域に録画された、ユーザによって個別に予約されたコンテンツは、ユーザが指定することによって削除されるので、ユーザが視聴していないにも拘わらず、自動的に削除されるのを防止することができる。
【0329】
また、上記のコンテンツ録画方法において、光ディスクドライブによって再生される光ディスクが指定するコンテンツ転送許諾サーバにネットワークを介してアクセスし、前記光ディスクに記録された光ディスクコンテンツを前記録画装置から前記モバイル機器へ転送することを許諾する転送許諾を前記コンテンツ転送許諾サーバから取得する転送許諾取得ステップと、前記転送許諾を取得した際に、前記光ディスクコンテンツを前記個別録画領域にコピーする光ディスクコンテンツ記録ステップと、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知し、且つ、前記個別録画領域にコピーされた前記光ディスクコンテンツが自動的にコピー又は自動的にムーブする対象としてユーザによって指定されている場合、前記モバイル機器に前記光ディスクコンテンツを自動的にコピー又はムーブする光ディスクコンテンツ転送ステップとをさらに含むことが好ましい。
【0330】
この構成によれば、光ディスクドライブによって再生される光ディスクが指定するコンテンツ転送許諾サーバにネットワークを介してアクセスされ、光ディスクに記録された光ディスクコンテンツを録画装置からモバイル機器へ転送することを許諾する転送許諾がコンテンツ転送許諾サーバから取得される。転送許諾が取得された際に、光ディスクコンテンツが個別録画領域にコピーされる。モバイル機器と通信可能になったことが検知され、且つ、個別録画領域にコピーされた光ディスクコンテンツが自動的にコピー又は自動的にムーブする対象としてユーザによって指定されている場合、モバイル機器に光ディスクコンテンツが自動的にコピー又はムーブされる。
【0331】
したがって、コンテンツ転送許諾サーバから許諾を得ることによって、光ディスクに記録されているコンテンツをモバイル機器に自動的にコピー又はムーブすることができ、ユーザが許諾を得るための操作が不要となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0332】
また、上記のコンテンツ録画方法において、映像配信サーバによって配信される配信コンテンツをダウンロードし、ダウンロードされた前記配信コンテンツを前記個別録画領域に記録する配信コンテンツ記録ステップと、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知し、且つ、前記個別録画領域に記録された前記配信コンテンツが自動的にコピー又は自動的にムーブの対象としてユーザによって指定されている場合、前記モバイル機器に前記配信コンテンツを自動的にコピー又はムーブする配信コンテンツ転送ステップとをさらに含むことが好ましい。
【0333】
この構成によれば、映像配信サーバによって配信される配信コンテンツがダウンロードされ、ダウンロードされた配信コンテンツが個別録画領域に記録される。モバイル機器と通信可能になったことが検知され、且つ、個別録画領域に記録された配信コンテンツが自動的にコピー又は自動的にムーブの対象としてユーザによって指定されている場合、モバイル機器に配信コンテンツが自動的にコピー又はムーブされる。
【0334】
したがって、映像配信サーバからダウンロードした配信コンテンツをモバイル機器に自動的にコピー又はムーブすることができ、ユーザが配信コンテンツを転送するための操作が不要となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0335】
また、上記のコンテンツ録画方法において、ユーザによって撮影された静止画像データ又は動画像データを含む個人データを前記記録媒体の個人データ領域に記録する個人データ記録ステップをさらに含むことが好ましい。
【0336】
この構成によれば、ユーザによって撮影された静止画像データ又は動画像データを含む個人データが記録媒体の個人データ領域に記録されるので、ユーザによって撮影された静止画像データ又は動画像データを含む個人データを保管することができる。
【0337】
また、上記のコンテンツ録画方法において、前記モバイル機器は、前記個人データを記録しており、前記個人データ記録ステップは、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、前記モバイル機器に記録されている前記個人データを前記モバイル機器から受信し、受信した前記個人データを前記個人データ領域に記録することが好ましい。
【0338】
この構成によれば、モバイル機器は、個人データを記録している。モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、モバイル機器に記録されている個人データがモバイル機器から受信され、受信された個人データが個人データ領域に記録される。
【0339】
したがって、モバイル機器に記録されている個人データが個人データ領域に記録されるので、モバイル機器の記録容量を削減することができる。
【0340】
本開示の他の局面に係る録画装置は、コンテンツを記録媒体に録画する録画装置であって、ユーザによって指定されたチャネル及び時間帯に放送されるコンテンツを、前記記録媒体のチャネル自動録画領域に自動的に録画するチャネル自動録画制御部と、前記録画装置と通信可能に接続されたモバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、過去に前記チャネル自動録画領域から前記モバイル機器にコピー又はムーブされたコンテンツを、前記モバイル機器に削除させる削除部と、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、前記チャネル自動録画領域に録画されたコンテンツを、前記モバイル機器にコピー又はムーブするコンテンツ転送部と、を備える。
【0341】
この構成によれば、ユーザによって指定されたチャネル及び時間帯に放送されるコンテンツが、記録媒体のチャネル自動録画領域に自動的に録画される。録画装置と通信可能に接続されたモバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、過去にチャネル自動録画領域からモバイル機器にコピー又はムーブされたコンテンツが、モバイル機器から削除される。そして、モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、チャネル自動録画領域に録画されたコンテンツが、モバイル機器にコピー又はムーブされる。
【0342】
したがって、モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、過去にチャネル自動録画領域からモバイル機器にコピー又はムーブされたコンテンツが、モバイル機器から削除されるので、モバイル機器に記録された不要なコンテンツを自動的に削除することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0343】
本開示の他の局面に係る録画システムは、コンテンツを記録媒体に録画する録画装置と、前記録画装置と通信可能に接続されたモバイル機器とを備える録画システムであって、前記録画装置は、ユーザによって指定されたチャネル及び時間帯に放送されるコンテンツを、前記記録媒体のチャネル自動録画領域に自動的に録画するチャネル自動録画制御部と、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、過去に前記チャネル自動録画領域から前記モバイル機器にコピー又はムーブされたコンテンツを、前記モバイル機器に削除させる削除部と、前記モバイル機器と通信可能になったことを検知した際に、前記チャネル自動録画領域に録画されたコンテンツを、前記モバイル機器にコピー又はムーブするコンテンツ転送部と、を備え、前記モバイル機器は、前記録画装置によってコピー又はムーブされた前記コンテンツを記録媒体に記録するとともに、過去にコピー又はムーブされた前記コンテンツを前記記録媒体から削除する記録制御部と、前記記録媒体に記録された前記コンテンツを表示装置へ送信し、前記コンテンツを再生する再生制御部と、を備える。
【0344】
この構成によれば、録画装置において、ユーザによって指定されたチャネル及び時間帯に放送されるコンテンツが、記録媒体のチャネル自動録画領域に自動的に録画される。モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、過去にチャネル自動録画領域からモバイル機器にコピー又はムーブされたコンテンツが、モバイル機器から削除される。そして、モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、チャネル自動録画領域に録画されたコンテンツが、モバイル機器にコピー又はムーブされる。また、モバイル機器において、録画装置によってコピー又はムーブされたコンテンツが記録媒体に記録されるとともに、過去にコピー又はムーブされたコンテンツが記録媒体から削除される。記録媒体に記録されたコンテンツが表示装置へ送信され、コンテンツが再生される。
【0345】
したがって、モバイル機器と通信可能になったことが検知された際に、過去にチャネル自動録画領域からモバイル機器にコピー又はムーブされたコンテンツが、モバイル機器から削除されるので、モバイル機器に記録された不要なコンテンツを自動的に削除することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。