特許第6283783号(P6283783)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6283783
(24)【登録日】2018年2月2日
(45)【発行日】2018年2月21日
(54)【発明の名称】鞄の補助袋
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/00 20060101AFI20180208BHJP
【FI】
   A45C13/00 H
   A45C13/00 Z
【請求項の数】3
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-255867(P2016-255867)
(22)【出願日】2016年12月28日
【審査請求日】2017年6月15日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507358066
【氏名又は名称】森田 久美代
(72)【発明者】
【氏名】森田 久美代
【審査官】 石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3198559(JP,U)
【文献】 実開昭50−135506(JP,U)
【文献】 米国特許第04127155(US,A)
【文献】 実開平02−019754(JP,U)
【文献】 実開昭49−047011(JP,U)
【文献】 grey crossbody toto bag laptop messenger bag travel bag,米国,2016年 8月 6日,URL,https://etsy.com/listing/238298277/grey-crossbody-toto-bag-laptop-messenger
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 1/00−15/08
A45F 3/00−3/04
A45F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鞄の持ち手に袋体の持ち手をかけて使用する袋体であって
部に開口部を有し、
前記開口部を閉じた状態では、前記開口部の正面側と背面側とが重なり合い、
前記開口部の正面側及び背面側には、それぞれ、前記袋体の持ち手が設けられ、
前記袋体の持ち手のそれぞれの両端部の、一方の固着部から他方の固着部までの前記開口部の間隔と、
前記袋体の持ち手のそれぞれの両端部の、一方の固着部から他方の固着部までの前記袋体の持ち手の長さとが略同じであり、
前記開口部の正面側及び背面側には、それぞれ、前記袋体の持ち手の両端部の固着部の間が伸縮自在になる伸縮手段が設けられていることを特徴とする鞄の補助袋。
【請求項2】
前記開口部の両端部には、それぞれ、前記開口部の正面側の両端部と対向する背面側の両端部とを連結する、着脱可能で、かつ、長さ調整が可能な吊り下げ手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鞄の補助袋。
【請求項3】
肩掛け鞄の肩紐に吊下げて使用する袋体であって
部に開口部を有し、
前記開口部を閉じた状態では、前記開口部の正面側と背面側とが重なり合い、
記開口部の両端部には、それぞれ、前記開口部の正面側の両端部と対向する背面側の両端部とを連結する、着脱可能で、かつ、長さ調整が可能な吊り下げ手段が設けられ
前記開口部の正面側及び背面側には、それぞれ、前記開口部の一部が伸縮自在になる伸縮手段が設けられていることを特徴とする鞄の補助袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞄に装着して使用する鞄の補助袋に関する。
【背景技術】
【0002】
鞄を持って外出中、暑くて脱いだ上着を手に持っていると、手の汗が上着についたり、上着に皺がついたりする上に、両手が塞がるので動きにくい。また、マフラーを外して鞄の上に置いておくと、知らぬ間に落としてしまうことがある。この問題を解決するため、例えば特許文献1では、2本の棒の間にスーツ等を挟み込み、手さげバッグの取っ手部に装着するコンパクト・ハンガーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3101858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のコンパクト・ハンガーは、鞄と上着等を一緒に片手で運ぶことができるので、汗がついたり、皺がつくことはないが、上着等の厚さによっては挟みにくい場合があり、マフラー等の小物の衣類には使用できない。また、鞄の取っ手部の形状によっては使用できず、肩掛け鞄には使用できない。
【0005】
従って本発明の目的は、多種類の物が収納でき、多種類の鞄に簡単に装着できる鞄の補助袋を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る鞄の補助袋は、鞄の持ち手に袋体の持ち手をかけて使用する袋体であって、上部に開口部を有し、開口部を閉じた状態では、開口部の正面側と背面側とが重なり合い、開口部の正面側及び背面側には、それぞれ、袋体の持ち手が設けられている。袋体の持ち手のそれぞれの両端部の、一方の固着部から他方の固着部までの開口部の間隔と、袋体の持ち手のそれぞれの両端部の、一方の固着部から他方の固着部までの袋体の持ち手の長さとが略同じである。開口部の正面側及び背面側には、それぞれ、袋体の持ち手の両端部の固着部の間が伸縮自在になる伸縮手段が設けられている。
【0007】
鞄の補助袋は袋体なので、上着等の衣類に限らず、マフラーなどの小物も収納できる。また、鞄の補助袋の持ち手を鞄の持ち手にかけるだけで、多種類の鞄に簡単に装着することができる。使用者は、鞄の持ち手を握っているだけで、鞄と鞄の補助袋の両方を持つことができる。また、袋体の持ち手の長さが短いので、鞄の持ち手に袋体の持ち手をかけたとき、袋体がブラブラせず、鞄と袋体が一体となって見栄えがよい。
【0008】
また、持ち手を有する袋体の開口部の正面側及び背面側に、それぞれ、袋体の持ち手の両端部の固着部の間が伸縮自在になる伸縮手段を設けることにより、袋体の持ち手の両端部の間隔を縮めることができ、袋体の持ち手と袋体の開口部上端との間に隙間ができる。その結果、袋体の持ち手が握りやすくなり、手提げ袋としても使用することができる。
【0009】
好ましくは、開口部の両端部には、それぞれ、開口部の正面側の両端部と対向する背面側の両端部とを連結する、着脱可能で、かつ、長さ調整が可能な吊り下げ手段が設けられている。
【0010】
吊り下げ手段を有するので、肩掛け鞄の肩紐に袋体を簡単に装着することができる。また、吊下げ手段は、肩掛け鞄のサイズに合わせて長さ調節できるので、肩掛け鞄の肩紐に、鞄の補助袋を装着したとき、袋体がブラブラせず、鞄と袋体が一体となって見栄えがよい。
【0011】
本発明に係る鞄の補助袋は、肩掛け鞄の肩紐に吊下げて使用する袋体であって、上部に開口部を有し、開口部を閉じた状態では、開口部の正面側と背面側とが重なり合い、開口部の両端部には、それぞれ、開口部の正面側の両端部と対向する背面側の両端部とを連結する、着脱可能で、かつ、長さ調整が可能な吊り下げ手段が設けられている。また、開口部の正面側及び背面側には、それぞれ、開口部の一部が伸縮自在になる伸縮手段が設けられている。
【0012】
体に吊り下げ手段を設けることにより、肩掛け鞄の肩紐に袋体を簡単に装着することができ、使用者は袋体を手に持つ必要がない。また、吊下げ手段は、肩掛け鞄のサイズに合わせて長さ調整できるので、肩掛け鞄の肩紐に、鞄の補助袋を装着したとき、袋体がブラブラせず、鞄と袋体が一体となって見栄えがよい。
【0013】
また、吊り下げ部を有する袋体の開口部の正面側及び背面側に、それぞれ、袋体の開口部の一部が伸縮自在になる伸縮手段を設けることにより、袋体の開口部のサイズを鞄のサイズに調節することができ、見栄えが良い
【発明の効果】
【0014】
以上のように本発明によれば、多種類の物が収納でき、多種類の鞄に簡単に装着することができる鞄の補助袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1実施形態に係る本発明の使用状態を示す斜視図である。
図2】鞄の補助袋1の伸縮部40aを縮めた状態を示す斜視図である。
図3】第1実施形態に係る本発明の正面図(背面図)である。
図4】第1実施形態に係る伸縮部40aの説明図である。
図5】第1実施形態に係る伸縮部40aの説明図である。
図6】第1実施形態の説明図である。
図7】第1実施形態の説明図である。
図8】第1実施形態の説明図である。
図9】第1実施形態の説明図である。
図10】第1実施形態に係る伸縮部40bの説明図である。
図11】第1実施形態に係る伸縮部40bの説明図である。
図12】第2実施形態に係る本発明の使用状態を示す斜視図である。
図13】第2実施形態に係る伸縮部40cの説明図である。
図14】第2実施形態に係る伸縮部40cの説明図である。
図15】第2実施形態に係る吊り下げ部30を示す拡大図である。
図16】第2実施形態に係る吊り下げ紐36の使用状態を示す斜視図である。
図17】第3実施形態に係る本発明の斜視図である。
図18】第4実施形態実施例1に係る本発明の使用状態を示す斜視図である。
図19】第4実施形態実施例2に係るベルト片50の説明図である。
図20】(a)第4実施形態実施例1に係る本発明の使用状態を示す斜視図である。 (b)第4実施形態実施例1に係る本発明の使用状態を示す斜視図である。
図21】第4実施形態実施例2に係る2本の紐52の説明図である。
図22】第4実施形態実施例2に係る本発明の使用状態を示す斜視図である。
図23】第4実施形態実施例2に係る本発明の使用状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態について、図を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る鞄の補助袋1を、鞄の持ち手7に装着している斜視図である図2は、鞄の補助袋1の伸縮部40aを縮めた状態を示す斜視図である。図1に示すように、鞄の補助袋1は、袋体10に衣類等を収納し、袋体の持ち手20を鞄の持ち手7にかけて使用するもので、防水性の素材からなる袋体10と2本の袋体の持ち手20とで構成され、図2に示すように、袋体10の開口部には、伸縮手段の実施例として、伸縮部40aが設けられている。
【0017】
図3は、鞄の補助袋1の正面図(背面図)である。鞄の補助袋1は、上部に開口部を有し、袋体10の開口部の正面側と背面側には、それぞれ、袋体の持ち手20が設けられていて、袋体の持ち手20の両端部の一方の固着部(点X)から他方の固着部(点Y)までの間隔(線XPY)と、袋体の持ち手20の両端部の一方の固着部(点X)から他方の固着部(点Y)までの袋体の持ち手20の長さ(線XQY)とが略同じである点に特徴がある。
【0018】
縮部40aは、袋体の持ち手20の両端部の固着部(点X、点Y)の間を縮めるためのもので、紐通し穴41aと、紐42aと、釦穴43と、釦44とで構成される。(図4参照)
【0019】
袋体10は、上部が開口していて、収納したいものが収納できる大きさであれば、形状は限定しないが、第1実施形態に係る 鞄の補助袋1の場合は、背広の上着が収納できるように、袋体10にマチを設けた。例えば、以下のように製造することができる。
【0020】
11の短手の両端部を、布の裏面11bに向けて折り曲げ、点線Hで縫合し、袋体の持ち手20の一方の固着部(点X)の際の袋体10の開口部の中央寄りの部分に、紐通し穴41aを設ける。次に、他方の固着部(点Y)の際の袋体10の開口部の中央寄りの部分に、紐42aの片端を縫い止める。紐42aの他端の部分には釦穴43を2箇所に設ける。(図4参照)
【0021】
42aの他端を紐通し穴41aから布の表側11aに取り出し、布11の短手の両端部を、布の裏面11bに向けて更に折り曲げ、点線Aで縫合する。(図5参照)
【0022】
次に、袋体10の横マチ12を形成する。布11の長手の両端を、横マチ幅の半分の幅のところで布の裏面11bに向けて折り返し、折山から5mm程内側の点線Bを縫合する。(図6参照)
【0023】
図7示すように、布11の長手の両端を外側に広げ、布11が外表になるように、三つ折り縫合した短手の両端を合わせて、2つ折りにし、布11の長手の両端から7mm程内側の点線Cを縫合し、袋体を形成する。
【0024】
図8示すように、袋体を中表にして、両端から1cm程内側の点線Dを縫合し、横マチ12を形成する。
【0025】
図9示すように、袋体を外表にして、横マチ12の下端と袋体の底部を重ね、該袋体の底部の端より7mm程内側の点線Eを縫合して、袋体10を形成する。
【0026】
次に、袋体の持ち手20について説明する。袋体の持ち手20は、細長い防水性の布を筒状に縫製し、袋体10の開口部の正面側と背面側にそれぞれ設ける。図3示すように、袋体の持ち手20の両端部の一方の固着部(点X)から他方の固着部(点Y)までの間隔(線XPY)と、袋体の持ち手20の両端部の一方の固着部(点X)から他方の固着部(点Y)までの長さ(線XQY)とが略同じになるように、袋体10の正面側と対向する背面側に取り付ける。このとき、袋体の持ち手20の両端部の固着部の上方を縫い縮めると取り付けやすい。
【0027】
なお、袋体の持ち手20の両端部の固着部の間隔は、袋体の持ち手20が鞄の持ち手7にかけられるように、鞄の持ち手7の両端部の固着部の間隔よりも広くなっていなければならない。
【0028】
第1実施形態に係る鞄の補助袋1は、横マチ12を有する袋体なので、厚みのある上着等の衣類の他に、マフラーなどの小物類も収納でき、袋体の持ち手20を鞄の持ち手7にかけるだけで、鞄の補助袋1が簡単に鞄に装着できる。また、衣類を手に持つ必要がないので、片手が空いて、雨が降っても傘が持ち易い。さらに、鞄の補助袋1は防水性の素材を使用しているので、収納物は雨に濡れない。
【0029】
また、袋体の持ち手20の長さが短いので、袋体の持ち手20を鞄の持ち手7にかけたとき、袋体10がブラブラせず、鞄と鞄の補助袋1が一体になり見栄えも良い。
【0030】
また、袋体10の開口部に、伸縮部40aが設けられているので、伸縮部40aを縮めることにより、袋体の持ち手20の両端部の固着部の間隔が縮まり、袋体の持ち手20と袋体10の開口部との間に隙間ができる。その結果、袋体の持ち手20が握りやすくなり、鞄の補助袋1を手提げ袋としても使用することができる。(図2参照)
【0031】
なお、伸縮手段は、伸縮部40aに限らず、袋体の持ち手20の両端部の固着部(点X、点Y)の間が縮まるものであればよく、例えば、図10図11示すように、袋体の開口部の中央部分に雌雄型のスナップ45を設けた伸縮部40bでもよい。雌雄型のスナップ45を連結すれば、袋体の持ち手20の両端部の間隔が縮まる。
【0032】
また、本発明の鞄の補助袋に収容できる物は、上着等の衣類に限定するものではないが、鞄の持ち手7の形状や耐荷重等を考慮して決めなければならない。
【0033】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する図12は、第2実施形態に係る鞄の補助袋2の使用状態を示す斜視図である。図12に示すように、第2実施形態に係る鞄の補助袋2は、肩掛け鞄8の肩紐に装着して使用するものである。鞄の補助袋2は、第1実施形態に係る鞄の補助袋1の袋体の持ち手20に代えて、袋体10の開口部の両端部に、吊り下げ手段として、吊り下げ部30が設けられている点及び、袋体10の開口部に、伸縮手段の実施例として、伸縮部40cが設けられている点が第1実施形態と異なる。その他の構成は、第1実施形態と略同じであるので、以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0034】
縮部40cは、布11の短手の両端部を、布の裏面11bに向けて折り曲げ、該両端部の中央に、紐通し穴41b、41cを並べて設ける。横マチ12となる部分よりも内側の任意の位置で、紐通し穴41bに近い位置に紐42bの片端を縫い止め、紐通し穴41cに近い位置に紐42cの片端を縫い止める。(図13参照)
【0035】
42bの他端を紐通し穴41cから布の表側11aに、紐42cの縫い止め位置に向けて取り出し、紐42cの他端を紐通し穴41bから布の表側11aに、紐42bの縫い止め位置に向けて取り出す。布11の短手の両端部を、布の裏面11bに向けて更に折り曲げ、点線Aで縫合する(図14参照)。その後の製造過程は、段落0022から0025までと略同じであるので説明は省略する(図6図9参照)。
【0036】
紐通し穴41bから出た紐42cは紐42bの縫い止め位置に向けて、紐通し穴41cから出た紐42bは紐42cの縫い止め位置に向けて、袋体10の両端の方向に同時に引けば、開口部は縮まる(図12図13参照)。
【0037】
図15、吊り下げ部30を示す拡大図である。吊り下げ部30は、紐a31と紐b32と角カン33と移動カン34と雌雄型の釦35とで構成されていて、移動カン34を利用して長さ調整が可能になっている。
【0038】
り下げ部30は、まず、角カン33に紐a31を通し、紐a31の両端を合わせて、紐a31の端部を、袋体10の開口部の背面側の両端部に、それぞれ点線Fで縫合する。(図15参照)
【0039】
に、紐b32の片端を移動カン34に通し、該端部が移動カン34から外れないように、点線Gで縫合し、他端を角カン33に通した後、移動カン34に通す。紐b32の先端部、及び、紐a31の取り付け箇所と対向する正面側の両端部に、雄雌型の釦35をそれぞれ取り付けて、2組の吊り下げ部30を形成する。(図15参照)
【0040】
吊り下げ部30を肩掛け鞄8の肩紐に巻き付け、雄雌型の釦35を連結すれば、肩掛け鞄8に装着できる。吊り下げ部30は、移動カン34の部分で長さ調節できる。(図12参照)
【0041】
第2実施形態では、吊り下げ部30を設けることにより、肩掛け鞄8に装着することができる。吊り下げ部30は、肩掛け鞄8のサイズに合わせて長さ調節できるので、肩掛け鞄8の肩紐に、鞄の補助袋2を装着したとき、袋体10がブラブラせず、鞄と鞄の補助袋2とが一体となって見栄えがよい。袋体10の効果は、第1実施形態と同じであるので、説明は省略する。
【0042】
また、袋体10の開口部に伸縮部40cが設けられているので、袋体10の開口部が肩掛け鞄8の開口部より大きい場合には、伸縮部40cを肩掛け鞄8の開口部のサイズに合わせて縮めることにより、袋体10がブカブカせず、見栄えも良くなる。
【0043】
なお、吊り下げ手段は、吊り下げ部30に限らず、袋体10が肩掛け鞄8に装着できればよい。例えば、図16に示すように、袋体10の開口部の両端部に各2本の吊り下げ紐36を設ける。2本の吊り下げ紐36を肩掛け鞄8の肩紐に縛り付ければ、肩掛け鞄に装着できる。吊り下げ紐36の縛る長さを調節すれば、幅広いサイズの肩掛け鞄8に適応する。
【0044】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。図17は、第3実施形態に係る鞄の補助袋3の斜視図である。第3実施形態は、第1実施形態に係る鞄の補助袋1の開口部に吊り下げ部30が更に設けられている。吊り下げ部30は、第2実施形態と同様であるので説明は省略する。
【0045】
鞄の補助袋3は袋体なので、上着等の衣類の他に、マフラーなどの小物類も収納できる。また、袋体の持ち手20及び吊り下げ部30を有するので、持ち手を有する鞄でも、肩掛け鞄8でも、多種類の鞄に装着できる。さらに、伸縮部40aを縮めることにより、手提げ袋としても使用できる
【0046】
第4実施形態
(実施例1)
次に、本発明に係る第4実施形態の実施例1について、図を用いて説明する。図18は、第4実施形態に係る本発明の使用状態を示す斜視図である。第4実施形態では、第1実施形態に係る鞄の補助袋1の開口部に、ベルト片50が更に設けられた点で第1実施形態と異なる。その他の構成及び効果は、第1実施形態と略同様であるので以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0047】
ベルト片50には、連結手段として、使用目的別に2組の雌雄型の釦が設けられている。1組は、鞄の持ち手7にかけた袋体の持ち手20が鞄から外れるのを防ぐためのもので、もう1組は、鞄に装着する袋を使用しないときに、該袋を小さく折り畳んで結束するためのものである
【0048】
図19第4実施形態の実施例1に係る鞄の補助袋4aのベルト片50を示す拡大図である。ベルト片50は、防水性の素材からなる筒状の細長い紐で、2組の着脱可能な雌雄型の釦51a、51bを備え、袋体10の開口部の背面側の鞄の持ち手20の両端部の何れかの固着部(点X又は点Y)の際で中央寄りに、ベルト片50の片端を縫合する。2組の雌雄型の釦51a、51bは用途に応じて連結する。
【0049】
鞄の持ち手7にかけた袋体の持ち手20が鞄から外れないように使用するときは、鞄の補助袋4aの背面側が鞄に接合するように、袋体の持ち手20を鞄の持ち手7にかけ、ベルト片50を背面側の鞄の持ち手7に巻いて、雌雄型の釦51aを連結することにより、鞄の補助袋4aが鞄に固定され、袋体の持ち手20が鞄の持ち手7から外れるのを防ぐことができる。(図18参照)
【0050】
お、ベルト片50は1箇所に限らず、袋体の持ち手20の両端部の際に適宜設けることができる。
【0051】
また、鞄の補助袋4aを使用しないときは、鞄の補助袋4aを折り畳んでベルト片50を巻き付け、雌雄型の釦51bを連結すれば、鞄の補助袋4aが小さくまとまり、鞄に収納しても邪魔にならない。(図20参照)
【0052】
第4実施形態の実施例1では、ベルト片50を鞄の持ち手7に取り付けるので、袋体の持ち手20が鞄の持ち手7から外れることはない。また、鞄を使用しないときは、鞄の補助袋4aを折り畳み、ベルト片で結束すれば、鞄の補助袋4aが小さくまとまり、携帯に便利である。(図18図20参照)
【0053】
(実施例2)
実施例2に係る鞄の補助袋4bでは、袋体10の開口部に、実施例1のベルト片50の代わりに2本の紐52が設けられている。鞄の補助袋1の袋体10の背面側の開口部の中央よりも左右何れかに寄った位置に、2本の紐52の片端を縫合する。(図21参照)
【0054】
図22示すように、鞄の持ち手7に袋体の持ち手20をかけ、2本の紐52で鞄の持ち手7を縛れば、袋体10が鞄の持ち手7から外れない。図23示すように、鞄の補助袋4bを使用しないときは、鞄の補助袋4bを折り畳んで、2本の紐52で結束すれば、小さくまとまり携帯に便利である。
【0055】
なお、連結手段として、実施例1のルト片50や実施例2の2本の紐52を設けているが、連結できるものであればこれらに限定しない。
【0056】
(第5実施形態)
(実施例1)
第5実施形態の実施例1は、第2実施形態に係る鞄の補助袋2に、1組の雌雄型の釦51bのみを備えたベルト片50が設けられている。1組の雌雄型の釦51bのみを備えたベルト片50の片端を、袋体10の開口部の正面側又は背面側の中央に取り付ける。鞄の補助袋2を使用しないときには、鞄の補助袋2を折り畳んでベルト片50を巻き付け、雌雄型の釦51bを連結すれば、鞄の補助袋2が小さくまとまり、鞄に収納しても邪魔にならない。
【0057】
(実施例2)
実施例2は、実施例1のベルト片50に換えて、2本の紐52が設けられている。2本の紐52の片端を、袋体10の開口部の正面側又は背面側の中央に取り付ける。鞄の補助袋2を使用しないときには、鞄の補助袋2を折り畳んで、2本の紐52で結束すれば、小さくまとまり携帯に便利である。
【符号の説明】
【0058】
1、2、3、4a、4b:鞄の補助袋
7:鞄の持ち手
8:肩掛け鞄
10:袋体
11:布
11a:布の表面
11b:布の裏面
12:横マチ
20:袋体の持ち手
30:吊り下げ部
31:紐a
32:紐b
33:角カン
34:移動カン
35:雌雄型の釦
36:吊り下げ紐
40a、40b、40c:伸縮部
41a、41b、41c:紐通し穴
42a、42b、42c:紐
43:釦穴
44:釦
45:雌雄型のスナップ
50:ベルト片
51a、51b:雌雄型の釦
52:紐
【要約】
【課題】多種類の物が収納でき、多種類の鞄に簡単に装着できる鞄の補助袋を提供する。
【解決手段】鞄の補助袋1は、鞄の持ち手30に袋体の持ち手20をかけて使用する袋体10であって、上部に開口部を有し、開口部を閉じた状態では、開口部の正面側と背面側とが重なり合い、開口部の正面側及び背面側には、それぞれ、袋体の持ち手20が設けられている。袋体の持ち手20のそれぞれの両端部の、一方の固着部から他方の固着部までの開口部の間隔と、袋体の持ち手20のそれぞれの両端部の、一方の固着部から他方の固着部までの袋体の持ち手の20の長さとが略同じであり、開口部の正面側及び背面側には、それぞれ、袋体の持ち手20の両端部の固着部の間が伸縮自在になる伸縮手段が設けられている。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23