(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2遊技状態は、当該第2遊技状態中に前記特典付与手段により付与された配当の合計値が閾値を超えた場合に終了するものであり、且つ、当該閾値は、前記第2遊技状態中に前記リール制御手段によって前記第1引込制御が実行された場合には、実行されなかった場合に比べて、前記第2遊技状態に制御されるゲーム数が多くなるように設定されている、請求項1に記載のスロットマシン。
特定の条件を満たした場合に、前記第2遊技状態中の前記決定手段による決定結果が複数種類の異種役重複結果の何れかとなったゲームにおいて、当該異種役重複結果の種別に応じて、前記第1引込制御が実行される前記複数のリールに対する停止指示操作の順番に関する情報を報知する報知手段を備える、請求項1または請求項2に記載のスロットマシン。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、スロットマシンにおいては、配当の異なる複数種類の小役の入賞が許容されたゲームにおいて、何れの小役に係る入賞図柄を有効ライン上に停止させるかを決定する方法として、最大の配当が得られる小役に係る入賞図柄を引き込んでリールを停止させる配当優先引込制御と、入賞の可能性が残る小役の数が最大となる図柄を引き込んでリールを停止させる組合せ優先引込制御とが知られている。
特許文献1に記載のスロットマシンにおいても、最大の配当が得られる小役1ではなく、小役2や小役3を有効ライン上に引き込む場合には、上記の組合せ優先引込制御が適用される。
【0007】
例えば、特許文献1(
図4及び
図5参照)の左リールを最初に停止させたとき、「ブランク2」図柄と「ベル」図柄の何れも有効ライン上に引き込める場合、配当優先引込制御では配当が最大の小役1に係る「ベル」図柄、組合せ優先引込制御では「ブランク2」図柄がそれぞれ有効ライン上に引き込まれることになる。配当優先引込制御は単純であるため説明は省略する。
一方、組合せ優先引込制御では、「ブランク2」図柄を有効ライン上に引き込んだ場合には小役3、小役4及び小役5の3種類の小役の入賞可能性が残る一方、「ベル」図柄を有効ライン上に引き込んだ場合には小役1及び小役2の2種類の小役の入賞可能性しか残らないため、入賞可能性が残る小役の数が多い「ブランク2」図柄を有効ライン上に引き込むことになる。
【0008】
このように、配当の異なる複数種類の小役の入賞が許容されたゲームにおいて、配当が最大の小役以外を有効ライン上に引き込む場合には、上記の組合せ優先引込制御を適用する必要があるため、特許文献1では、役の種類としては小役1〜小役5の5種類、入賞図柄組合せとしては8通りという、多数の小役を用いる必要があった。
また、組合せ優先引込制御を実現するために、特許文献1において制御用1枚役と記載された小役4及び小役5のように、実際には有効ライン上に成立することのない制御役の搭載が必要となり、役構成の複雑化を招く問題があった。
【0009】
そこで本発明は、上記のような制御役を用いなくとも、第2種BBゲーム中のリールの停止制御のバリュエーションを増大することが出来るスロットマシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下、本発明について説明する。なお、発明の理解を容易にするため、添付図面の参照符号等を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が表示の形態に限定されるものではない。
【0011】
本発明のスロットマシン(1)は、
ゲーム開始操作に応じて、複数種類の役それぞれについて入賞を許容する否かを決定する決定手段と、
該決定手段による決定の後に、それぞれの外周面に複数種類の図柄が配された複数のリール(4L、4C、4R)を回転始動させるリール始動手段と、
該リール始動手段による前記複数のリール(4L、4C、4R)の回転始動の後、各リール(4L、4C、4R)に対するリール停止指示操作に応じて、当該リール停止指示操作に対応するリール(4L、4C、4R)を所定の最大引込範囲内で停止させる制御を行うリール制御手段と、
前記リール制御手段により全てのリール(4L、4C、4R)が停止した結果、該全てのリール(4L、4C、4R)に跨る有効ライン(L2)上に、前記複数種類の役毎に予め定められた入賞図柄組合せの何れかが表示されたことに基づいて、当該表示された入賞図柄組み合わせに対応する役の種別に応じた特典を付与する特典付与手段と、を備えている。
【0012】
また、本発明のスロットマシン(1)は、前記最大引込範囲が全てのリールについて第1範囲(4コマ)に設定される第1遊技状態(CBゲームを除く各遊技状態)と、特定リール(4R)に係る前記最大引込範囲が前記第1範囲(4コマ)よりも狭い第2範囲(1コマ)に設定されるとともに該特定リール(4R)を除く他のリール(4L、4C)の前記最大引込範囲が前記第1範囲(4コマ)に設定される第2遊技状態(CBゲーム)とを有し、
前記第2遊技状態(CBゲーム)中に前記決定手段によって決定される複数種類の決定結果には、複数種類の小役及び再遊技役の入賞がともに許容されるとともに、入賞が許容される複数種類の小役の組合せが互いに共通する一方、入賞が許容される1あるいは複数種類の再遊技役の組合せが互いに異なる複数種類の異種役重複結果を含み、
前記複数種類の異種役重複結果間で共通する前記複数種類の小役には、
当該複数種類の小役のなかで配当が最大のN枚に設定された第1小役(BLA01及びBLA02)と、
配当がM枚(M<N)に設定された第2小役(BLA05〜BLA08)と、
配当がL枚(L<M)に設定された第3小役(BLA03及びBLA04)と、を含むとともに、
N>(M+L)に設定されている。
【0013】
さらに、本発明のスロットマシン(1)は、前記複数のリールに、
前記第2小役(BLA05〜BLA08)及び第3小役(BLA03及びBLA04)に係る入賞図柄が共通の1の図柄(スイカA/スイカB)に設定されるとともに、前記第1小役(BLA01及びBLA02)に係る入賞図柄が前記第2小役(BLA05〜BLA08)及び第3小役(BLA03及びBLA04)に係る入賞図柄(スイカA/スイカB)とは異なる1の図柄(リプレイ)に設定された第1リール(4L)と、
前記第2小役(BLA05〜BLA08)に係る入賞図柄が、該リールに配された何れの図柄でもよいことを示すANY図柄に設定されるとともに、前記第1小役(BLA01及びBLA02)に係る入賞図柄及び第3小役(BLA03及びBLA04)に係る入賞図柄がそれぞれ1の図柄(ベルA)に設定された第2リール(4C)と、
前記第3小役(BLA03及びBLA04)に係る入賞図柄が、前記ANY図柄に設定されるとともに、前記第1小役(BLA01及びBLA02)に係る入賞図柄及び第2小役(BLA05〜BLA08)に係る入賞図柄がそれぞれ1の図柄(リプレイ/スイカA)に設定された第3リールと、を含むことにより、
前記第2小役(BLA05〜BLA08)及び第3小役(BLA03及びBLA04)は、前記入賞図柄組合せとして複数通りの図柄組合せを有するとともに、前記第2小役(BLA05〜BLA08)に係る複数通りの入賞図柄組合せ及び前記第3小役(BLA03及びBLA04)に係る複数通りの入賞図柄組合せには、互いに共通する共通入賞図柄組合せ(共通入賞図柄組合せA〜D)を含み、
前記第2遊技状態(CBゲーム)中の前記決定手段による決定結果が複数種類の異種役重複結果の何れかとなったゲームにおいて、前記リール制御手段は、
前記複数のリール(4L、4C、4R)に対する停止指示操作の順番に応じて、前記有効ライン(L2)上に前記共通入賞図柄組合せ(共通入賞図柄組合せA〜D)を成立させて前記第2小役(BLA05〜BLA08)及び第3小役(BLA03及びBLA04)を重複入賞させる第1引込制御、及び前記有効ライン(L2)上に前記第1小役(BLA01及びBLA02)に係る入賞図柄組合せを成立させて前記第1小役(BLA01及びBLA02)を入賞させる第2引込制御のうち、何れかの引込制御を実行するとともに、
当該ゲームにおいて前記決定手段により決定された異種役重複結果の種別に応じて、前記第1引込制御を実行すべき前記複数のリールに対する停止指示操作の順番を予め定めたことを特徴としている。
【0014】
上記本発明のスロットマシン(1)において、配当の異なる第1小役、第2小役及び第3小役のうち、配当が最大の第1小役については、配当優先引込制御を適用することにより、複数のリールに対する停止指示操作の順番にかかわらず、優先引込が可能である。
また、第1小役よりも配当の少ない第2小役及び第3小役についても、組合せ優先引込制御を適用することにより、複数のリールに対する停止指示操作の順番にかかわらず、優先引込が可能な構成としている。
以下、複数のリールに対する停止指示操作の順番にかかわらず、組合せ優先引込制御を適用することにより、第2小役及び第3小役の引込が可能であることについて、具体的に説明する。
【0015】
まず、第1リールに関し、第2小役及び第3小役に係る入賞図柄を共通の1の図柄(以下、図柄Aという)に設定している一方、第1小役に係る入賞図柄が、前記図柄Aとは異なる1の図柄(以下、図柄Bという)に設定している。このため、図柄Aを引き込んだ場合は第2小役及び第3小役の入賞可能性が残る一方、前記図柄Bを引き込んだ場合には第1小役の入賞可能性しか残らない。このため、組合せ優先引込制御により、第2小役及び第3小役の入賞図柄に係る図柄Bを引き込むことが出来る。
【0016】
次に、第2リールに関し、第1小役及び第3小役に係る入賞図柄をそれぞれ1の図柄に設定しているとともに、第2小役に係る入賞図柄をANY図柄に設定している。このため、第1小役に係る入賞図柄を引き込んだ場合には第1小役及び第2小役の入賞可能性が残る一方、第3小役に係る入賞図柄を引き込んだ場合には第2小役及び第3小役の入賞可能性が残ることになる。入賞可能性が残る組合せ数が同じであるため、第2小役及び第3小役の入賞図柄に係る入賞図柄を引き込むことが出来る。
【0017】
また、第3リールに関し、第1小役及び第2小役に係る入賞図柄をそれぞれ1の図柄に設定しているとともに、第3小役に係る入賞図柄をANY図柄に設定している。このため、第1小役に係る入賞図柄を引き込んだ場合には第1小役及び第3小役の入賞可能性が残る一方、第2小役に係る入賞図柄を引き込んだ場合には第2小役及び第3小役の入賞可能性が残ることになる。入賞可能性が残る組合せ数が同じであるため、第2小役及び第3小役の入賞図柄に係る入賞図柄を引き込むことが出来る。
【0018】
上記の通り、組合せ優先引込制御を適用した場合には、結果として、第2小役に係る複数通りの入賞図柄組合せ及び第3小役に係る複数通りの入賞図柄組合せに共通する共通入賞図柄組合せが成立し、第2小役及び第3小役が重複入賞することになる。
また、異種役重複結果に基づいて、入賞が許容される他の役、即ち再遊技役に係る当選状況に応じて、組合せ優先制御を適用すべき各ストップボタン20L、20C、20Rの操作順を予め設定することにより、実際には有効ライン上に成立することのない制御役を用いなくとも、第2遊技状態中のリール停止制御のバリュエーションを増大することが出来る。
【0019】
具体的構成において、前記第2遊技状態(CBゲーム)は、当該第2遊技状態(CBゲーム)中に前記特典付与手段により付与された配当の合計値が閾値を超えた場合に終了するものであり、且つ、当該閾値は、前記第2遊技状態(CBゲーム)中に前記リール制御手段によって前記第1引込制御が実行された場合には、実行されなかった場合に比べて、前記第2遊技状態(CBゲーム)に制御されるゲーム数が多くなるように設定してもよい。
該具体的構成によれば、第2遊技状態中にリール制御手段によって第1引込制御が実行されたか否かによって、第2遊技状態中のゲーム実行回数、即ち第2遊技状態中に特典付与手段により付与される配当の合計値が変化するゲーム性を実現することが出来る。
【0020】
また、具体的構成において、特定の条件を満たした場合に、前記第2遊技状態(CBゲーム)中の前記決定手段による決定結果が複数種類の異種役重複結果の何れかとなったゲームにおいて、当該異種役重複結果の種別に応じて、前記第1引込制御が実行される前記複数のリール(4L、4C、4R)に対する停止指示操作の順番に関する情報を報知する報知手段を備えてもよい。
該具体的構成によれば、特定の条件を満たした場合には、報知手段により報知された操作順に従って停止指示操作を行えば、第2遊技状態中のゲーム実行回数、即ち第2遊技状態中に特典付与手段により付与される配当の合計値を確実に大きなものとすることが出来る。
【発明の効果】
【0021】
本発明のスロットマシンによれば、実際には有効ライン上に成立することのない制御役を用いなくとも、第2種BBゲーム中のリールの停止制御のバリュエーションを増大することが出来る。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン1の斜視図である。
【0025】
スロットマシン1は、前面が開放された箱型の本体2と、本体2の前面を開閉可能に設けられた前扉3とを備えている。
【0026】
本体2内には、上下方向の中央部より少し上方の位置に、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rが左右に並べて配置されている。左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rは、ドラム状のリール枠の周面にリール帯を巻着した構成を有しており、リール枠の中心で左右方向に延びる軸を中心に回転可能に設けられている。リール帯には、21個の図柄が周方向に並べて配列されている。
【0027】
前扉3には、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rと対向する位置に、表示パネルユニット5が配置されている。
【0028】
表示パネルユニット5には、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの周面の一部を視認可能にするためのリール窓6が形成されている。左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転中は、リール窓6内に、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの図柄が次々に現れる(図柄の変動表示)。左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rが停止すると、リール窓6内に、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rのそれぞれ3個の図柄、合計9個の図柄が表示される(図柄の停止表示)。
【0029】
また、表示パネルユニット5には、遊技に関する基本的な情報を表示するための各種の表示器が備えられている。この表示器には、たとえば、クレジット数表示器7、配当数表示器8、3個のベット数表示LED9、リプレイ表示LED10、スタート可否表示LED11およびメダル受付可否表示LED12が含まれる。クレジット数表示器7および配当数表示器8は、リール窓6の下方において、左右に並べて配置されている。クレジット数表示器7および配当数表示器8は、それぞれ2桁の数字を表示可能に構成されている。3個のベット数表示LED9は、クレジット数表示器7の左側において、上下に並べて配置されている。リプレイ表示LED10、スタート可否表示LED11およびメダル受付可否表示LED12は、配当数表示器8の右側において、上下に並べて配置されている。
【0030】
前扉3には、表示パネルユニット5の下方に、操作部13が設けられている。操作部13は、表示パネルユニット5の前面に対して前側に張り出しており、平坦な上面14および前側に緩やかに凸湾曲した前面15を有している。
【0031】
上面14の右端部には、メダル投入口16が設けられている。上面14の左端部には、MAXベットボタン17および1枚ベットボタン18が設けられている。1枚ベットボタン18は、MAXベットボタン17の左側に配置されている。
【0032】
前面15には、スタートレバー19、左ストップボタン20L、中ストップボタン20C、右ストップボタン20Rおよび精算ボタン21が設けられている。左ストップボタン20L、中ストップボタン20Cおよび右ストップボタン20Rは、前面15の左右方向の中央部において、左からこの順に並べて配置されている。スタートレバー19は、左ストップボタン20Lの左側に配置されている。精算ボタン21は、スタートレバー19のさらに左側に配置されている。
【0033】
メダル受付可否表示LED12の点灯中は、メダル投入口16からメダルが投入されると、その投入が受け付けられる。メダル受付可否表示LED12の消灯中は、メダル投入口16からメダルが投入されても、その投入が受け付けられず、前扉3の最下部に設けられたメダル排出口22からメダルトレイ23にメダルが排出される。
【0034】
ゲームに供するメダルがベットされていない状態において、メダルの投入が受け付けられると、そのメダルがゲームにベットされ、1個のベット数表示LED9が点灯される。つづいて、メダルがメダル投入口16から投入されると、2枚目のメダルがゲームに追加ベットされ、2個のベット数表示LED9が点灯される。さらに、メダルがメダル投入口16から投入されると、3枚目のメダルがゲームに追加ベットされ、3個のベット数表示LED9が点灯される。スロットマシン1では、1ゲーム(1回のゲーム)に対して規定数のメダルがベットされると、1ゲームが開始可能となり、スタート可否表示LED11が点灯されるとともに、リール窓6内に設定される所定の入賞ラインが有効化される。規定数のメダルがゲームにベットされている状態で、メダル投入口16からメダルが投入された場合、その投入されたメダルは、50枚を上限として、スロットマシン1にクレジットされる。クレジットされているメダルの枚数は、クレジット数表示器7に表示される。50枚のメダルがクレジットされている状態で、メダル投入口16からメダルが投入された場合、その投入されたメダルは、メダル排出口22からメダルトレイ23に排出される。
【0035】
規定数以上のメダルがスロットマシン1にクレジットされ、ゲームに対してメダルがベットされていない状態において、MAXベットボタン17が操作されると、そのクレジットされているメダルから規定数のメダルがゲームにベットされ、3個のベット数表示LED9およびスタート可否表示LED11が点灯されるとともに、リール窓6内に設定される所定の入賞ラインが有効化される。また、クレジット数が規定数分だけ減り、クレジット数表示器7の表示が更新される。1枚ベットボタン18が操作された場合には、クレジットされているメダルから1枚のメダルがゲームにベットされ、1個のベット数表示LED9が点灯されるとともに、クレジット数が1だけ減り、クレジット数表示器7の表示が更新される。
【0036】
ベットされたメダルは、ゲームの開始とともに消費される。スタートレバー19が操作されると、1ゲームが開始となり、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの順方向の回転が開始される。また、スタート可否表示LED11およびメダル受付可否表示LED12が消灯される。左ストップボタン20L、中ストップボタン20C、右ストップボタン20Rは、それぞれ左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rに対応して設けられている。左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転開始後、左ストップボタン20L、中ストップボタン20Cおよび右ストップボタン20Rが操作されると、それぞれ左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転が停止される。
【0037】
左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rのすべてが停止した時点で、有効化されている入賞ライン(以下、「有効ライン」という。)上に所定の図柄の組合せが並ぶと、その図柄の組合せに応じた処理が行われる。以上で1ゲームが終了となり、すべてのベット数表示LED9が消灯され、メダル受付可否表示LED12が点灯される。
【0038】
たとえば、有効ライン上に小役に係る図柄の組合せが並ぶと、所定の配当数のメダルが配当として付与され、その配当数が配当数表示器8に表示される。配当は、スロットマシン1に50枚を上限としてクレジットされ、50枚を超える分については、メダル排出口22からメダルトレイ23に排出される。配当がクレジットされると、クレジット数が配当数だけ増え、クレジット数表示器7の表示が更新される。
【0039】
また、有効ライン上にリプレイ役に係る図柄の組合せが並ぶと、メダルのベットなしで次の1ゲームの実行が許可され、リプレイ表示LED10が点灯される。この場合、メダル受付可否表示LED12が消灯されたまま、点灯中のベット数表示LED9が一旦消灯された後に再び点灯されるとともに、スタート可否表示LED11が点灯される。
【0040】
メダル受付可否表示LED12が点灯され、1枚以上のメダルがクレジットされている状態で、精算ボタン21が操作されると、クレジットされている全メダルがメダル排出口22からメダルトレイ23に排出されて、クレジット数表示器7の表示が「0」に更新される。
【0041】
また、スロットマシン1には、液晶表示装置24、1対のスピーカ25L,25Rおよび1対のスピーカ26L,26Rが搭載されている。液晶表示装置24は、表示パネルユニット5の上方に配置されている。スピーカ25L,25Rは、液晶表示装置24の左側および右側に分かれて配置されている。スピーカ26L,26Rは、メダル排出口22の左側および右側に分かれて配置されている。遊技(ゲーム)の進行に合わせて、液晶表示装置24に演出画像や各種の情報などが表示され、また、スピーカ25L,25R,26L,26Rから効果音などが出力される。
【0042】
なお、スロットマシン1において、規定数は常時3枚に設定している。
【0043】
図2は、スロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。
【0044】
スロットマシン1は、ゲームの中枢的な制御を実行するメイン基板31と、ゲームに付随する演出のための制御を実行するサブ基板32と、液晶表示装置24を制御する液晶基板33とを備えている。
【0045】
メイン基板31には、CPU41、ROM42、RAM43、入出力ポート44およびデータ送出回路45が備えられている。CPU41、ROM42、RAM43、入出力ポート44およびデータ送出回路45は、バスにより、データを通信可能に接続されている。また、メイン基板31には、CPU41にクロックパルスを与えるクロック発生回路46と、乱数を生成する乱数生成回路47とが備えられている。
【0046】
CPU41は、ROM42に格納されているプログラムを実行し、入出力ポート44から入力される信号に基づいて、入出力ポート44に接続されている各制御対象を制御する。
【0047】
RAM43は、CPU41によるプログラムの実行時のワークエリアとして使用される。
【0048】
入出力ポート(入力ポート)44には、MAXベットボタン17、1枚ベットボタン18、スタートレバー19、左ストップボタン20L、中ストップボタン20C、右ストップボタン20R、精算ボタン21、左リール位置検出センサ51L、中リール位置検出センサ51C、右リール位置検出センサ51R、メダル投入センサ52およびメダル払出センサ53が接続されている。
【0049】
入出力ポート(出力ポート)44には、クレジット数表示器7、配当数表示器8、ベット数表示LED9、リプレイ表示LED10、スタート可否表示LED11およびメダル受付可否表示LED12が制御対象として接続されている。また、入出力ポート(出力ポート)44には、左リール4Lを回転駆動する左リール駆動モータ61L、中リール4Cを回転駆動する中リール駆動モータ61C、右リール4Rを回転駆動する右リール駆動モータ61R、メダル投入口16から投入されるメダルの受付/拒否を切り替えるためのメダルブロックソレノイド62および本体2内に設けられたメダル貯留部(図示せず)からメダルを払い出すためのメダル払出駆動モータ63が制御対象として接続されている。
【0050】
MAXベットボタン17、1枚ベットボタン18、スタートレバー19、左ストップボタン20L、中ストップボタン20C、右ストップボタン20Rおよび精算ボタン21が操作されると、それらの個々に設けられたスイッチまたはセンサから信号が出力され、その信号が入出力ポート44を介してCPU41に入力される。また、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rが1回転する度に、それぞれ左リール位置検出センサ51L、中リール位置検出センサ51Cおよび右リール位置検出センサ51Rから信号が出力され、その信号が入出力ポート44を介してCPU41に入力される。メダル投入口16からメダルが1枚投入される度に、メダル投入センサ52から検出信号が出力され、その検出信号が入出力ポート44を介してCPU41に入力される。メダル払出駆動モータ63が駆動されて、メダル貯留部からメダルが払い出される度に、メダル払出センサ53から信号が出力され、その信号が入出力ポート44を介してCPU41に入力される。
【0051】
左リール駆動モータ61L、中リール駆動モータ61Cおよび右リール駆動モータ61Rには、ステッピングモータが採用されている。規定数のメダルがゲームにベットされた後、スタートレバー19が操作されると、CPU41は、左リール駆動モータ61L、中リール駆動モータ61Cおよび右リール駆動モータ61Rに駆動パルス信号を入力し、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転を開始させる。CPU41は、左リール位置検出センサ51L、中リール位置検出センサ51Cおよび右リール位置検出センサ51Rの出力信号ならびに左リール駆動モータ61L、中リール駆動モータ61Cおよび右リール駆動モータ61Rへの駆動パルス信号の出力数に基づいて、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転位置を常に把握している。
【0052】
また、スタートレバー19が操作されると、CPU41は、内部抽選を実行する。具体的には、CPU41は、スタートレバー19が操作されたタイミングで、乱数生成回路47から乱数を取得する。そして、CPU41は、ROM42に格納されている抽選テーブルを参照する。抽選テーブルでは、乱数生成回路47が生成する乱数の範囲(たとえば、0〜65535)が複数の抽選区分に分けられ、抽選区分の個々に1以上の役が対応づけられている。CPU41は、乱数生成回路47から取得した乱数が属する抽選区分に対応づけられた役を当選役として決定する。また、CPU41は、乱数生成回路47から取得した乱数がどの抽選区分にも属さない場合には、内部抽選の結果を不当選(ハズレ)と決定する。
【0053】
その後、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの回転速度が一定になると、CPU41は、左ストップボタン20L、中ストップボタン20Cおよび右ストップボタン20Rを有効化する。そして、左ストップボタン20L、中ストップボタン20Cおよび右ストップボタン20Rが操作されると、CPU41は、左ストップボタン20L、中ストップボタン20Cおよび右ストップボタン20Rが操作されたタイミングと内部抽選の結果とに基づいて、左リール駆動モータ61L、中リール駆動モータ61Cおよび右リール駆動モータ61Rへの駆動パルス信号の出力を停止し、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの停止を制御する。このとき、左ストップボタン20Lが押操作されたタイミングでの左リール4Lの回転位置を基準として、所定コマ数分の図柄が移動する引込範囲内で左リール4Lの回転が停止される(引込制御)。中リール4Cおよび右リール4Rについても同様である。
【0054】
そして、CPU41は、有効ライン上に内部抽選での当選役に対応した図柄の組合せが並んでいるか否かを判定する。有効ライン上に当選役に対応した図柄の組合せが並んでいれば、CPU41は、その当選役に入賞と判定し、当選役に応じた処理を実行する。
【0055】
また、CPU41は、データ送出回路45を介して、サブ基板32に各種データを送出する。各種データには、ゲーム開始の条件が成立したことを表すベット信号、スタートレバー19が操作されたことを表すレバーオン信号、左ストップボタン20Lが操作されたことを表す左停止信号、中ストップボタン20Cが操作されたことを表す中停止信号、右ストップボタン20Rが操作されたことを表す右停止信号、および内部抽選の当選役に関する情報である当選役データなどが含まれる。
【0056】
サブ基板32には、データ入力回路71が備えられている。データ入力回路71は、メイン基板31のデータ送出回路45とデータを通信可能に接続されている。データ送出回路45とデータ入力回路71との間では、データ送出回路45からデータ入力回路71への一方向に通信が行われ、データ入力回路71からデータ送出回路45への通信は行われない。
【0057】
また、サブ基板32には、CPU72、ROM73、RAM74、サウンドプロセッサ75、入出力ポート76およびデータ入出力回路77が備えられている。データ入力回路71、CPU72、ROM73、RAM74、サウンドプロセッサ75、入出力ポート76およびデータ入出力回路77は、バスにより、データを通信可能に接続されている。さらに、サブ基板32には、CPU72にクロックパルスを与えるクロック発生回路78が備えられている。
【0058】
CPU72は、ROM73に格納されているプログラムを実行し、データ入力回路71およびデータ入出力回路77から入力される信号に基づいて、サウンドプロセッサ75にデータ(コマンド)を送信し、入出力ポート76に接続されている各制御対象を制御する。制御対象には、スロットマシン1の各部の照明のためのLED79およびバックライト80などが含まれる。また、CPU72は、データ入出力回路77を介して、液晶基板33に液晶表示装置24の制御に必要なデータを送出する。
【0059】
RAM74は、CPU41によるプログラムの実行時のワークエリアとして使用される。
【0060】
サウンドプロセッサ75は、CPU72から与えられるデータに基づいて、スピーカ25L,25R,26L,26Rからの効果音や音声の出力を制御する。
【0061】
液晶基板33には、データ入出力回路81が備えられている。データ入出力回路81は、サブ基板32のデータ入出力回路77とデータを通信可能に接続されている。データ入出力回路77とデータ入出力回路81との間では、双方向に通信が行われる。
【0062】
また、液晶基板33には、CPU82、ROM83、RAM84および駆動回路85が備えられている。データ入出力回路81、CPU82、ROM83、RAM84および駆動回路85は、バスにより、データを通信可能に接続されている。さらに、液晶基板33には、CPU82にクロックパルスを与えるクロック発生回路86が備えられている。
【0063】
CPU82は、ROM83に格納されているプログラムを実行し、データ入出力回路81から入力される信号に基づいて、駆動回路85を介して、液晶表示装置24を制御する。また、CPU82は、データ入出力回路81を介して、サブ基板32にスピーカ25L,25R,26L,26Rからの効果音や音声の出力制御などに必要なデータを送出する。
【0064】
また、スロットマシン1には、貸出機中継基板91が備えられている。メイン基板31とスロットマシン1に隣接して設けられるメダル貸出機(図示せず)の制御基板とは、貸出機中継基板91を介して通信可能に接続されている。
【0065】
図3は、左リール4L、中リール4Cおよび右リール4Rの各周面(リール帯)に描かれている図柄の配列を示す図である。
【0066】
左リール4Lの周面には、「チェリーA」、「バー」、「リプレイ」、「ベルA」、「スイカB」、「ブランク」、「ブランク」、「リプレイ」、「ベルA」、「スイカA」、「リプレイ」、「ベルA」、「スイカA」、「リプレイ」、「ベルA」、「スイカA」、「赤7」、「赤7」、「リプレイ」、「ベルA」および「スイカB」の21個の図柄が左リール4Lの回転時にリール窓6内にこの順に現れるように配列されている。
【0067】
中リール4Cの周面には、「リプレイ」、「バー」、「チェリーA」、「スイカA」、「ベルA」、「リプレイ」、「チェリーA」、「チェリーA」、「チェリーB」、「ベルA」、「リプレイ」、「チェリーB」、「ベルA」、「リプレイ」、「チェリーB」、「ベルA」、「リプレイ」、「赤7」、「チェリーA」、「スイカA」および「ベルA」の21個の図柄が中リール4Cの回転時にリール窓6内にこの順に現れるように配列されている。
【0068】
右リール4Rの周面には、「スイカA」、「ベルA」、「リプレイ」、「バー」、「スイカA」、「ベルA」、「リプレイ」、「バー」、「スイカA」、「ベルA」、「リプレイ」、「チェリーA」、「スイカA」、「ベルA」、「リプレイ」、「赤7」、「ベルB」、「赤7」、「ベルA」、「リプレイ」、および「チェリーA」の21個の図柄が右リール4Rの回転時にリール窓6内にこの順に現れるように配列されている。
【0069】
図4は、図柄停止位置PL1,PL2,PL3,PC1,PC2,PC3,PR1,PR2,PR3および有効ラインL1について説明するための図である。
【0070】
左リール4Lが停止すると、リール窓6内で上下に並ぶ図柄停止位置PL1,PL2,PL3にそれぞれ1個の図柄が停止する。
【0071】
中リール4Cが停止すると、リール窓6内で上下に並ぶ図柄停止位置PC1,PC2,PC3にそれぞれ1個の図柄が停止する。
【0072】
右リール4Rが停止すると、リール窓6内で上下に並ぶ図柄停止位置PR1,PR2,PR3にそれぞれ1個の図柄が停止する。
【0073】
スロットマシン1は、いわゆる中段1ライン機であり、リール窓6内の中段に横一列に整列する3つの図柄停止位置PL2,PC2,PR2を通るラインL2のみが有効ラインである。
【0074】
内部抽選での当選役に対応した図柄の組合せが有効ラインL2に並ぶと、その当選役に入賞となる。内部抽選の抽選対象の役には、ボーナス役、小役、及びリプレイ役を含む。ボーナス役は、当選した場合は入賞するまで当選状態が維持される、所謂持越し役である。これに対し、小役及びリプレイ役は、3つのリール4L,4C,4Rが全て停止して1回のゲームが終了すると、当選状態が消滅する役である。小役は、入賞に伴いメダルが払い出される役、リプレイ役は、入賞に伴い、メダルのベット不要で次ゲームを実行することが出来る役である。
【0075】
図3に戻り、左リール4L、中リール4C、及び右リール4Rの周面には、「リプレイ」図柄が、互いに隣接する2つの「リプレイ」図柄の間に、4個を超える他の図柄を挟むことがないように配置されている。
スロットマシン1の最大引込範囲は、後述するCBゲーム中以外の遊技状態において4コマに設定しているため、当該遊技状態において、「リプレイ」図柄は、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングにかかわらず、有効ラインL2上に引き込むことが可能な完全引込図柄である。
【0076】
図5は、スロットマシン1の内部抽選での抽選対象役の種類および個々の役に対応づけられた図柄の組合せおよび配当数(メダル払出枚数)を示す図である。
図5に示す如く、スロットマシン1では、ボーナス役としてBB、CB1及びCB2の3通り、小役としてBLA01〜BLA22の22通り、リプレイ役としてRLA01〜RLA05の5通り、合計30通りの役を内部抽選での抽選対象役として設定している。
3通りのボーナス役BB、CB1及びCB2のうち、BBは遊技関連規則上の第1種特別役物に係る役物連続作動装置(以下、1種BBという)、CB1及びCB2は、第2種特別役物に係る役物連続作動装置(以下、2種BBという)である。
【0077】
BB役の入賞図柄組合せは、有効ラインL2上に「赤7」図柄が並ぶ図柄組合せに設定している。BB役が入賞した場合、該入賞に対する配当はないが、次ゲームからビッグボーナスゲーム(以下、BBゲームという)が開始される。BBゲームは、BBゲーム中に払い出されたメダル枚数が300枚を超えたゲームで終了する。
【0078】
CB1役の入賞図柄組合せは、有効ラインL2上に左から順に「リプレイ」「リプレイ」「ベルA」図柄が並ぶ図柄組合せに設定している。
CB2役入賞図柄組合せは、有効ラインL2上に左から順に「リプレイ」「リプレイ」「ベルB」図柄が並ぶ図柄組合せに設定している。
CB1役またはCB2役が入賞した場合、該入賞に対する配当はないが、次ゲームからチャンスボーナスゲーム(以下、CBゲームという)が開始される。CBゲーム中は、全ての小役BLA01〜BLA22の入賞が許容されるとともに、右リール4Rの最大引込範囲が1コマとなる。CBゲームは、CBゲーム中に払い出されたメダル枚数が11枚を超えたゲームで終了する。
【0079】
BLA01役の入賞図柄組合せは、有効ラインL2上に左から順に「リプレイ」「ベルA」「リプレイ」図柄が並ぶ図柄組合せに設定している。
BLA02役の入賞図柄組合せは、有効ラインL2上に左から順に「リプレイ」「ベルA」「スイカA」図柄が並ぶ図柄組合せに設定している。
BLA01役またはBLA02役が入賞した場合、配当として12枚のメダルが払い出される。
【0080】
BLA03役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカA」、中リール4Cについては「ベルA」、右リール4Rについては当該リール上に配された何れの図柄でもよい旨を示す「ANY」図柄からなる図柄組合せに設定している。
BLA04役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカB」、中リール4Cについては「ベルA」、右リール4Rについては「ANY」図柄からなる図柄組合せに設定している。
BLA03役またはBLA04役が入賞した場合、配当として1枚のメダルが払い出される。
【0081】
BLA05役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカA」、中リール4Cについては「ANY」図柄、右リール4Rについては「リプレイ」からなる図柄組合せに設定している。
BLA06役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカA」、中リール4Cについては「ANY」図柄、右リール4Rについては「スイカA」からなる図柄組合せに設定している。
BLA07役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカB」、中リール4Cについては「ANY」図柄、右リール4Rについては「リプレイ」からなる図柄組合せに設定している。
BLA08役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカB」、中リール4Cについては「ANY」図柄、右リール4Rについては「スイカA」からなる図柄組合せに設定している。
BLA05役、BLA06役、BLA07役またはBLA08役が入賞した場合、配当として10枚のメダルが払い出される。
【0082】
BLA09役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「リプレイ」、中リール4Cについては「スイカA」、右リール4Rについては「スイカA」からなる図柄組合せに設定している。
BLA10役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「リプレイ」、中リール4Cについては「スイカA」、右リール4Rについては「赤7」からなる図柄組合せに設定している。
BLA11役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「リプレイ」、中リール4Cについては「チェリーB」、右リール4Rについては「スイカA」からなる図柄組合せに設定している。
BLA12役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「リプレイ」、中リール4Cについては「チェリーB」、右リール4Rについては「赤7」からなる図柄組合せに設定している。
BLA13役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「ベルA」、中リール4Cについては「ベルA」、右リール4Rについては「ベルA」からなる図柄組合せに設定している。
BLA14役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「ベルB」、中リール4Cについては「ベルA」、右リール4Rについては「ベルA」からなる図柄組合せに設定している。
BLA15役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「ベルA」、中リール4Cについては「リプレイ」、右リール4Rについては「ベルA」からなる図柄組合せに設定している。
BLA16役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「ベルB」、中リール4Cについては「リプレイ」、右リール4Rについては「ベルA」からなる図柄組合せに設定している。
BLA09役、BLA10役、BLA11役、BLA12役、BLA13役、BLA14役、BLA15役、またはBLA16役が入賞した場合、配当として9枚のメダルが払い出される。
【0083】
BLA17役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカA」、中リール4Cについては「チェリーA」、右リール4Rについては「バー」からなる図柄組合せに設定している。
BLA18役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカA」、中リール4Cについては「チェリーA」、右リール4Rについては「赤7」からなる図柄組合せに設定している。
BLA19役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカA」、中リール4Cについては「チェリーA」、右リール4Rについては「チェリーA」からなる図柄組合せに設定している。
BLA20役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカB」、中リール4Cについては「チェリーA」、右リール4Rについては「バー」からなる図柄組合せに設定している。
BLA21役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカB」、中リール4Cについては「チェリーA」、右リール4Rについては「赤7」からなる図柄組合せに設定している。
BLA22役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカB」、中リール4Cについては「チェリーA」、右リール4Rについては「チェリーA」からなる図柄組合せに設定している。
BLA17役、BLA18役、BLA19役、BLA20役、BLA21役、またはBLA22役が入賞した場合、配当として1枚のメダルが払い出される。
【0084】
RLA01役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「ベルA」、中リール4Cについては「ベルA」、右リール4Rについては「リプレイ」からなる図柄組合せに設定している。
RLA02役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「ベルB」、中リール4Cについては「ベルA」、右リール4Rについては「リプレイ」からなる図柄組合せに設定している。
RLA03役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「バー」、中リール4Cについては「リプレイ」、右リール4Rについては「リプレイ」からなる図柄組合せに設定している。
RLA04役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「赤7」、中リール4Cについては「リプレイ」、右リール4Rについては「リプレイ」からなる図柄組合せに設定している。
RLA05役の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「リプレイ」、中リール4Cについては「リプレイ」、右リール4Rについては「リプレイ」からなる図柄組合せに設定している。
RLA01役、RLA02役、RLA03役、RLA04役、またはRLA05役が入賞した場合、メダルのベット不要で次ゲームを実行することが出来る。
【0085】
図6は、スロットマシン1における、遊技状態の遷移図を示している。
スロットマシン1の初期化時の遊技状態は、第1遊技状態RT0としている。第1遊技状態RT0中のゲームの結果、有効ラインL2上に、「リプレイ」−「リプレイ」−「スイカA」、「リプレイ」−「リプレイ」−「赤7」、「リプレイ」−「ベルA」−「ベルA」、及び「リプレイ」−「ベルA」−「ベルB」の4種類の図柄組合せ(以下、特
図1という)のうち、何れかの特
図1が表示された場合には、第2遊技状態RT1へ移行する。4種類の特
図1は、押し順小役グループに当選したゲームで、小役を取り零した場合に表示される取り零し目である。押し順小役グループについては後述する。
【0086】
第2遊技状態RT1中のゲームの結果、有効ラインL2上に、「ベルA」−「ベルA」−「リプレイ」及び「ベルA」−「ベルB」−「リプレイ」の2種類の図柄組合せ(以下、特
図2という)のうち、何れかの特
図2が表示された場合には、第3遊技状態RT2へ移行する。
2種類の特
図2は、押し順リプレイグループに当選したゲームで、上述したRLA01役またはRLA02役が入賞した場合に表示される。押し順リプレイグループについては後述する。
また、第3遊技状態RT2中のゲームの結果、有効ラインL2上に、4種類の特
図1のうち、何れかの特
図1が表示された場合には、第2遊技状態RT1へ移行する。
【0087】
また、第1遊技状態RT0、第2遊技状態RT1及び第3遊技状態RT2の各遊技状態中に、CB1役またはCB2役が入賞した場合には、CBゲーム終了後に、各遊技状態へ戻る。
一方、第1遊技状態RT0、第2遊技状態RT1及び第3遊技状態RT2の各遊技状態中に、BB役が入賞した場合には、BBゲーム終了後に、第1遊技状態RT0へ移行する。
【0088】
上述の第1遊技状態RT0、第2遊技状態RT1及び第3遊技状態RT2は、リプレイ役に係る内部抽選ロジックが異なるものの、ボーナス役及び小役に係る内部抽選ロジックは同等である。
【0089】
図7は、スロットマシン1において、内部抽選の対象となる抽選グループの構成を示している。
抽選グループGRP1は、BB役が単独当選するグループである。
抽選グループGRP2は、CB1役とCB2役とが重複当選するグループである。
CB1役及びCB2役の入賞図柄組合せは、左リール4L及び中リール4Cがそれぞれ「リプレイ」で共通し、右リール4Rについては「ベルA」/「ベルB」とで互いに異なるが、上述の如く、「リプレイ」は完全引込図柄であるとともに、右リール4Rには「ベルA」及び「ベルB」図柄が、互いに隣接する2つの「ベルA」または「ベルB」図柄の間に、4個を超える他の図柄を挟むことがないように配置されているため、右ストップボタン20Rの操作タイミングにかかわらず、「ベルA」または「ベルB」図柄の何れかを有効ラインL2上に引き込むことができる。
従って、抽選グループGRP2に当選したゲームでは、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングにかかわらず、CB1役及びCB2役の何れかが入賞し、次ゲームからCBゲームが開始されることになる。
【0090】
抽選グループGRP3〜GRP8の6つの抽選グループはそれぞれ、各ストップボタン20L、20C、20Rを所定の順番で操作した場合には、配当が9枚の小役が入賞するとともに、所定の順番以外の順番で操作した場合には小役を取り零して上述の特
図1が表示される、押し順小役グループである。
抽選グループGRP3は、配当が9枚の5種類の小役BLA09〜BLA13が重複当選する抽選グループ、抽選グループGRP4は、配当が9枚の5種類の小役BLA09〜BLA12及びBLA14が重複当選する抽選グループである。抽選グループGRP4またはGRP5に当選したゲームにおいて、左ストップボタン20Lを最初に操作した場合には、重複当選した5種類の小役のうちの何れ1つが入賞し、9枚の配当が得られる。一方、中ストップボタン20Cまたは右ストップボタン20Rを最初に操作した場合には、4種類の特
図1のうち、何れかの特
図1が表示される。
【0091】
抽選グループGRP5は、配当が9枚の4種類の小役BLA09、BLA10、BLA13、及びBLA14が重複当選する抽選グループ、抽選グループGRP6は、配当が9枚の4種類の小役BLA11〜BLA14が重複当選する抽選グループである。抽選グループGRP5またはGRP6に当選したゲームにおいて、中ストップボタン20Cを最初に操作した場合には、重複当選した4種類の小役のうちの何れ1つが入賞し、9枚の配当が得られる。一方、左ストップボタン20Lまたは右ストップボタン20Rを最初に操作した場合には、4種類の特
図1のうち、何れかの特
図1が表示される。
【0092】
抽選グループGRP7は、配当が9枚の5種類の小役BLA09、BLA10、BLA13、BLA15及びBLA16が重複当選する抽選グループ、抽選グループGRP8は、配当が9枚の5種類の小役BLA11、BLA12、BLA14、BLA15及びBLA16が重複当選する抽選グループである。抽選グループGRP7またはGRP8に当選したゲームにおいて、右ストップボタン20Rを最初に操作した場合には、重複当選した5種類の小役のうちの何れ1つが入賞し、9枚の配当が得られる。一方、左ストップボタン20Lまたは中ストップボタン20Cを最初に操作した場合には、4種類の特
図1のうち、何れかの特
図1が表示される。
【0093】
抽選グループGRP9は、配当が12枚の2種類の小役BLA01〜BLA02と、配当が1枚の2種類の小役BLA03〜BLA04と、配当が10枚の4種類の小役BLA05〜BLA08の計8種類の小役が重複当選する抽選グループである。抽選グループGRP9に当選したゲームにおいては、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングにかかわらず、2種類の小役BLA01及びBLA02の何れかが入賞し、12枚の配当が得られる。
【0094】
抽選グループGRP10は、リプレイ役RLA05が単独当選する抽選グループである。
【0095】
抽選グループGRP11〜GRP12の3つの抽選グループはそれぞれ、各ストップボタン20L、20C、20Rを所定の順番で操作した場合には、特
図2に相当する入賞図柄組合せを有するリプレイ役が入賞し、所定の順番以外の順番で操作した場合には特
図2には相当しない入賞図柄組合せを有するリプレイ役が入賞する、押し順リプレイグループである。
抽選グループGRP11は、3種類のリプレイ役RLA01、RLA02及びRLA05が重複当選する抽選グループである。抽選グループGRP11に当選したゲームにおいて、左ストップボタン20Lを最初に操作した場合には、特
図2が表示されることとなる2種類のリプレイ役RLA01及びRLA02のうち、何れかの一方のリプレイ役が入賞する一方、中ストップボタン20Cまたは右ストップボタン20Rを最初に操作した場合には、リプレイ役RLA05が入賞する。
【0096】
抽選グループGRP12は、4種類のリプレイ役RLA01、RLA02、RLA03及びRLA05が重複当選する抽選グループである。抽選グループGRP12に当選したゲームにおいて、中ストップボタン20Cを最初に操作した場合には、特
図2が表示されることとなる2種類のリプレイ役RLA01及びRLA02のうち、何れかの一方のリプレイ役が入賞する一方、左ストップボタン20Lまたは右ストップボタン20Rを最初に操作した場合には、リプレイ役RLA05が入賞する。
【0097】
抽選グループGRP13は、4種類のリプレイ役RLA01、RLA02、RLA04及びRLA05が重複当選する抽選グループである。抽選グループGRP13に当選したゲームにおいて、右ストップボタン20Rを最初に操作した場合には、特
図2が表示されることとなる2種類のリプレイ役RLA01及びRLA02のうち、何れかの一方のリプレイ役が入賞する一方、左ストップボタン20Lまたは中ストップボタン20Cを最初に操作した場合には、リプレイ役RLA05が入賞する。
【0098】
抽選グループGRP14は2種類のリプレイ役RLA01及びRLA05が重複当選する抽選グループ、抽選グループGRP15は2種類のリプレイ役RLA02及びRLA05が重複当選する抽選グループ、抽選グループGRP16は2種類のリプレイ役RLA03及びRLA05が重複当選する抽選グループ、抽選グループGRP17は2種類のリプレイ役RLA04及びRLA05が重複当選する抽選グループ、抽選グループGRP18は3種類のリプレイ役RPA01、RLA04及びRLA05が重複当選する抽選グループ、抽選グループGRP19は3種類のリプレイ役RPA01、RLA03及びRLA05が重複当選する抽選グループである。
抽選グループGRP14〜GRP19の何れかに当選したゲームでは、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングにかかわらず、リプレイ役RLA05が入賞する。
【0099】
以下、抽選グループGRP1をBB、抽選グループGRP2をCB、抽選グループGRP3を押し順小役1、抽選グループGRP4を押し順小役2、抽選グループGRP5を押し順小役3、抽選グループGRP6を押し順小役4、抽選グループGRP7を押し順小役5、抽選グループGRP8を押し順小役6、抽選グループGRP9をレア小役、抽選グループGRP10を通常リプレイ1、抽選グループGRP11を押し順リプレイ1、抽選グループGRP12を押し順リプレイ2、抽選グループGRP13を押し順リプレイ3、抽選グループGRP14を通常リプレイ2、抽選グループGRP15を通常リプレイ3、抽選グループGRP16を通常リプレイ4、抽選グループGRP17を通常リプレイ5、抽選グループGRP18を通常リプレイ6、抽選グループGRP19を通常リプレイ7ともいう。
【0100】
図8に、第1遊技状態RT0、第2遊技状態RT1及び第3遊技状態RT3の内部抽選処理での抽選対象グループ、及びその当選範囲に相当する設定値1の抽選値を示している。なお、内部抽選処理での乱数値の範囲は0〜65535のため、各抽選グループの当選確率は、抽選値/65536により算出できる。
図8に示すとおり、ボーナス役に係る抽選グループGRP1及びGRP2と、小役に係る抽選グループGRP3〜GRP9の抽選値は、第1遊技状態RT0、第2遊技状態RT1及び第3遊技状態RT3ともに共通の値に設定している。
具体的に、抽選グループGRP1の抽選値は200、当選確率は約1/327.7、抽選グループGRP2の抽選値は2000、当選確率は約1/32.77、抽選グループGRP3〜GRP8(押し順小役1〜6)の抽選値はそれぞれ2500、当選確率は約1/26.2、抽選グループGRP9(レア小役)の抽選値は200、当選確率は約1/13.1に各設定している。
【0101】
一方、リプレイ役に係る抽選グループGRP11〜19は、第1遊技状態RT0、第2遊技状態RT1及び第3遊技状態RT3の各遊技状態において、内部抽選処理での抽選対象グループとなるか否か、及びその当選確率が異なる。
具体的には、抽選グループGRP10(通常リプレイ1)は、第1遊技状態RT0中のみ内部抽選処理での抽選対象となるグループで、その抽選値は8978、当選確率は約1/7.3に設定している。
【0102】
抽選グループGRP11〜GRP13(押し順リプレイ1〜3)は、第2遊技状態RT1中のみ内部抽選処理での抽選対象となるグループで、その抽選値はそれぞれ3000、当選確率は約1/21.8に設定している。
抽選グループGRP14〜GRP19(通常リプレイ2〜7)は、第3遊技状態RT2のみ内部抽選処理での抽選対象となるグループで、その抽選値は抽選グループGRP14〜GRP18についてはそれぞれ7222、抽選グループGRP19については7226、当選確率はそれぞれ約1/9.1に設定している。
【0103】
また、第1遊技状態RT0、第2遊技状態RT1、第3遊技状態RT2中のリプレイ役の合算当選確率はそれぞれ、約1/7.3、約1/7.3、約1/1.51となり、第3遊技状態RT2中には、第1遊技状態RT0及び第2遊技状態RT1中に比べて、リプレイ役の当選確率が大幅に向上する。
これに伴い、第1遊技状態RT0、第2遊技状態RT1、第3遊技状態RT2中に、何れの抽選グループにも当選しないハズレとなる抽選値はそれぞれ、34358、34336、0となる。
【0104】
上述の如く、抽選グループGRP2に当選した場合、当選ゲームでCB1役またはCB2役が入賞することになるため、CB01役ま及びCB02役に当選した状態が次ゲーム以降に持ち越されることはないが、抽選グループGRP1に当選した場合、BB役が入賞するまで、BB役に当選した状態が持ち越される。この持越し状態においては、抽選グループGRP1当選時の遊技状態に対応する、内部抽選処理の抽選対象グループから、ボーナス役に係る抽選グループGRP1及びGRP2を除外して内部抽選を行う。
また、BB役入賞後のBBゲーム中の内部抽選処理の詳細については、説明を省略する。
【0105】
次に、CB1役またはCB2役入賞後のCBゲーム中の内部抽選処理及び内部抽選結果に応じた、各リール4L、4C、4Rの停止制御について説明する。
上述の通り、CBゲーム中は、内部抽選結果にかかわらず、第1遊技状態RT0、第2遊技状態RT1、第3遊技状態RT2中に抽選対象となる全ての小役の入賞が許容されるとともに、右リール4Rに関しては、最大引込範囲が1コマとなる。
【0106】
図9は、CBゲーム中の内部抽選処理の結果及びその当選確率を示している。
CBゲーム中の内部抽選処理では、リプレイ役に係る抽選グループGRP10〜GRP19については、抽選グループGRP2に当選した当選ゲームでの遊技状態における抽選値を引き継ぐこととしている。
よって、第1遊技状態RT0中に抽選グループGRP2に当選し、CBゲームへ移行した場合には、第1遊技状態RT0中のリプレイ役に係る抽選対象グループである抽選グループGRP10については、CBゲーム中にも同じ抽選値、即ち8978で抽選を行う。
同様に、第2遊技状態RT1中に抽選グループGRP2に当選し、CBゲームへ移行した場合には、第2遊技状態RT1中のリプレイ役に係る抽選対象グループである抽選グループGRP11〜GRP13については、CBゲーム中にも同じ抽選値、即ちそれぞれ3000で抽選を行う。
また、第3遊技状態RT2中に抽選グループGRP2に当選し、CBゲームへ移行した場合には、第3遊技状態RT2中のリプレイ役に係る抽選対象グループである抽選グループGRP14〜GRP19については、CBゲーム中にも同じ抽選値、即ち7222または7226で抽選を行う。
【0107】
従って、CBゲーム中の内部抽選処理の結果には、リプレイ役に係る抽選グループに当選した場合には、全小役の入賞の他、当選した抽選グループに含まれるリプレイ役の入賞が許容される場合と、リプレイ役に係る抽選グループには当選せず、結果として全小役の入賞のみが許容される場合とがある。小役の入賞のみが許容される結果となる抽選値は、第1遊技状態RT0からCBゲームへ移行した場合は56558、第2遊技状態RT1からCBゲームへ移行した場合は56536、第3遊技状態RT2からCBゲームへ移行した場合は22200となる。
【0108】
なお、CBゲーム中には、全小役のうち、抽選グループGRP9(レア小役)に含まれる、8種類の小役BLA01〜08を有効ラインL2上への引込対象役とし、上述したCBゲーム中の抽選結果と、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作順とに応じて、リール4L、4C、4Rの停止制御を変更することにより、結果として、12枚の配当が払い出される場合と、11枚の配当が払い出される場合とがあるように設定している。
ここで、8種類の小役BLA01〜08は、右リール4Rの最大引込範囲が1コマとなるCBゲーム中を想定しつつ、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作順や操作タイミングにかかわらず、11枚あるいは12枚の配当が得られるように、入賞図柄組合せを設定しているため、これらをCBゲーム中の引込対象役としている。
一方で、仮に配当が9枚の小役BLA09〜BLA16やリプレイ役を引込対象とした場合、8種類の小役BLA01〜08を引込対象とした場合に比べて配当が少なくなる上、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作順や操作タイミングによっては、何れの役も入賞させることができない場合がある。
以下、8種類の小役BLA01〜08の入賞図柄組合せに基づき、右リール4Rの最大引込範囲が1コマとなるCBゲーム中を想定しつつ、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作順や操作タイミングにかかわらず、11枚あるいは12枚の配当が得られる理由について説明する。
【0109】
先ず、配当が12枚の2種類の小役BLA01及びBLA02の入賞図柄組合せは、左リール4Lが「リプレイ」、中リール4Cが「ベルA」に設定されている。
図3に示す如く、左リール4Lには「リプレイ」図柄が、互いに隣接する2つの「リプレイ」図柄の間に、4個を超える他の図柄を挟むことがないように配置されている。また、中リール4Cには、「ベルA」図柄が、互いに隣接する2つの「ベルA」図柄の間に、4個を超える他の図柄を挟むことがないように配置されている。左リール4L及び中リール4Cについては、CBゲーム中においても最大引込範囲が4コマのため、左リール4Lの「リプレイ」及び中リール4Cの「ベルA」図柄は、左ストップボタン20L及び中ストップボタン20Cの操作タイミングにかかわらず、有効ラインL2上に引込可能である。
また、右リール4Rに関し、小役BLA01の入賞図柄「リプレイ」及び小役BLA02の入賞図柄「スイカA」は、互いに隣接する2つの「リプレイ」または「スイカA」図柄の間に、1個を超える他の図柄を挟むことがないように配置されている。従って、右リール4Rの最大引込範囲が1コマとなるCBゲーム中においても、右ストップボタン20Rの操作タイミングにかかわらず、「リプレイ」または「スイカA」図柄の何れかを有効ラインL2上に引き込むことが出来る。
従って、CBゲーム中においても、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングにかかわらず、配当が12枚の2種類の小役BLA01及びBLA02のうち、何れかの入賞図柄組合せを有効ラインL2上に引き込むことが出来る。
【0110】
次に、配当が1枚の2種類の小役BLA03及びBLA04の入賞図柄組合せは、右リール4Rについては「ANY」図柄であるため、説明は省略する。中リール4Cについても、「ベルA」図柄であり、これについては、配当が12枚の2種類の小役BLA01及びBLA02で説明した通りであるため、説明は省略する。
左リール4Lに関し、小役BLA02の入賞図柄「スイカA」及び小役BLA04の入賞図柄「スイカB」は、互いに隣接する2つの「スイカA」または「スイカB」図柄の間に、4個を超える他の図柄を挟むことがないように配置されている。左リール4Lの最大引込範囲は、CBゲーム中においても4コマのため、左ストップボタン20Lの操作タイミングにかかわらず、「スイカA」または「スイカB」図柄の何れかを有効ラインL2上に引き込むことが出来る。
従って、CBゲーム中においても、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングにかかわらず、配当が1枚の2種類の小役BLA03及びBLA04のうち、何れかの入賞図柄組合せを有効ラインL2上に引き込むことが出来る。
【0111】
次に、配当が10枚の4種類の小役BLA05〜BLA08の入賞図柄組合せは、左リール4Lについては「スイカA」または「スイカB」であり、配当が1枚の2種類の小役BLA03及びBLA04で説明した通りであるため、中リール4Cについては「ANY」図柄であるため、右リール4Rについては「スイカA」または「リプレイ」であり、配当が12枚の2種類の小役BLA01及びBLA02で説明した通りであるため、説明は省略する。
従って、CBゲーム中においても、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングにかかわらず、配当が10枚の4種類の小役BLA05〜BLA08のうち、何れかの入賞図柄組合せを有効ラインL2上に引き込むことが出来る。
【0112】
また、引込対象の8種類の小役BLA01〜BLA08のうち、相対的に配当の低い小役BLA03〜08については、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングにかかわらず、組合せ優先引込制御で引込可能に構成している。
先ず、最初に左ストップボタン20Lを操作し、その操作タイミングが「リプレイ」及び「スイカA」、または「リプレイ」及び「スイカB」の何れでも引き込むことが可能なタイミングであった場合、組合せ優先では、「スイカA」または「スイカB」を引き込むことになる。「リプレイ」を引き込んだ場合には、小役BLA01及びBLA02の2通りの小役の入賞可能性しか残らないが、「スイカA」を引き込んだ場合はBLA03、BLA05およびBLA06の3通りの小役、「スイカB」を引き込んだ場合はBLA04、BLA07およびBLA08の3通りの小役の入賞可能性が残るためである。
【0113】
以降、中ストップボタン20Cの操作時には、入賞可能性が残る3通りの小役で共通する入賞図柄である「ベルA」図柄を引き込み、右ストップボタン20Rの操作時には「リプレイ」及び「スイカA」図柄のうち、引込可能な図柄を引き込む。
この結果、有効ラインL2上には、「スイカA」−「ベルA」−「リプレイ」(以下、共通入賞図柄組合せAという)、「スイカA」−「ベルA」−「スイカA」(以下、共通入賞図柄組合せBという)、「スイカB」−「ベルA」−「リプレイ」(以下、共通入賞図柄組合せCという)及び「スイカB」−「ベルA」−「スイカA」(以下、共通入賞図柄組合せDという)の何れかの入賞図柄組合せが成立することになる。
【0114】
ここで、共通入賞図柄組合せAは、配当が1枚の小役BLA03と、配当が10枚の小役BLA05との何れの入賞図柄組合せにも該当するため、小役BLA01と小役BLA05の重複入賞が成立し、この結果として11枚の配当が得られる。
共通入賞図柄組合せBは、配当が1枚の小役BLA03と、配当が10枚の小役BLA06との何れの入賞図柄組合せにも該当するため、小役BLA01と小役BLA06の重複入賞が成立し、この結果として11枚の配当が得られる。
共通入賞図柄組合せCは、配当が1枚の小役BLA04と、配当が10枚の小役BLA07との何れの入賞図柄組合せにも該当するため、小役BLA04と小役BLA07の重複入賞が成立し、この結果として11枚の配当が得られる。
共通入賞図柄組合せDは、配当が1枚の小役BLA04と、配当が10枚の小役BLA08との何れの入賞図柄組合せにも該当するため、小役BLA04と小役BLA08の重複入賞が成立し、この結果として11枚の配当が得られる。
【0115】
次に、最初に中ストップボタン20Cを操作した場合には、その操作タイミングにかかわらず、「ベルA」図柄を引きこむ。
2番目に左ストップボタン20Lを操作した場合には、上述の組合せ優先制御により「スイカA」または「スイカB」図柄のうち、引込可能な図柄を引き込む。最後の右ストップボタン20Rの操作時には「リプレイ」及び「スイカA」図柄のうち、引込可能な図柄を引き込む。この結果、有効ラインL2上には、共通入賞図柄組合せA〜Dのうち、何れかの入賞図柄組合せが成立し、11枚の配当が得られる。
2番目に右ストップボタン20Rを操作した場合には「リプレイ」及び「スイカA」図柄のうち、引込可能な図柄を引き込む。そして最後の左ストップボタン20Lの操作時には、組合せ優先制御により、「スイカA」または「スイカB」を引き込む。この結果、有効ラインL2上には、共通入賞図柄組合せA〜Dのうち、何れかの入賞図柄組合せが成立し、11枚の配当が得られる。
【0116】
次に、最初に右ストップボタン20Rを操作した場合には、「リプレイ」及び「スイカA」図柄のうち、引込可能な図柄を引き込む。
2番目に左ストップボタン20Lを操作した場合には、上述の組合せ優先制御により「スイカA」または「スイカB」図柄のうち、引込可能な図柄を引き込む。最後の中ストップボタン20Cの操作時には「ベルA」図柄を引き込む。この結果、有効ラインL2上には、共通入賞図柄組合せA〜Dのうち、何れかの入賞図柄組合せが成立し、11枚の配当が得られる。
2番目に中ストップボタン20Cを操作した場合には「ベルA」図柄を引き込む。最後の左ストップボタン20Lの操作時には上述の組合せ優先制御により「スイカA」または「スイカB」図柄のうち、引込可能な図柄を引き込む。この結果、有効ラインL2上には、共通入賞図柄組合せA〜Dのうち、何れかの入賞図柄組合せが成立し、11枚の配当が得られる。
【0117】
上述の通り、8種類の小役BLA01〜BLA08をCBゲーム中の引込対象役に設定することにより、左ストップボタン20Lを最初に操作する第1操作順、中→左→右の順で各ストップボタン20L、20C、20Rを操作する第2操作順、中→右→左の順で各ストップボタン20L、20C、20Rを操作する第3操作順、右→左→中の順で各ストップボタン20L、20C、20Rを操作する第4操作順、及び右→中→左の順で各ストップボタン20L、20C、20Rを操作する第5操作順の何れの操作順においても、組合せ優先制御により、共通入賞図柄組合せA〜Dのうち、何れかの入賞図柄組合せを有効ラインL2上に成立させることが出来る。
【0118】
しかしながら、CBゲーム中は、上述の通り、全ての小役の入賞が許容されるため、入賞が許容される他の役、即ちリプレイ役に係る抽選グループの当選状態に応じて、組合せ優先制御を適用すべき各ストップボタン20L、20C、20Rの操作順を予め設定している。
図10に、CBゲーム中のリプレイ役に係る抽選グループの当選状態と、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作順とに応じた配当を示している。
CBゲーム中に、リプレイ役に係る抽選グループに当選しなかったゲーム(
図10の抽選結果欄では全小役と示す)、抽選グループGRP10〜GRP13及びGRP19に当選したゲームでは、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作順及び操作タイミングにかかわらず、配当優先引込制御を適用する。この結果、配当が12枚の2種類の小役BLA01及びBLA02のうちの何れかが入賞し、12枚の配当が得られる。
【0119】
一方、CBゲーム中に、リプレイ役に係る抽選グループGRP14に当選したゲームでは、各ストップボタン20L、20C、20Rを第1操作順で操作した場合には、組合せ優先引込制御を適用する一方、第1操作順以外の操作順で操作した場合には、配当優先引込制御を適用する。この結果、第1操作順で操作した場合には11枚の配当、第1操作順以外の操作順で操作した場合には12枚の配当が得られる。
CBゲーム中に、リプレイ役に係る抽選グループGRP15に当選したゲームでは、各ストップボタン20L、20C、20Rを第2操作順で操作した場合には、組合せ優先引込制御を適用する一方、第2操作順以外の操作順で操作した場合には、配当優先引込制御を適用する。この結果、第2操作順で操作した場合には11枚の配当、第2操作順以外の操作順で操作した場合には12枚の配当が得られる。
CBゲーム中に、リプレイ役に係る抽選グループGRP16に当選したゲームでは、各ストップボタン20L、20C、20Rを第3操作順で操作した場合には、組合せ優先引込制御を適用する一方、第3操作順以外の操作順で操作した場合には、配当優先引込制御を適用する。この結果、第3操作順で操作した場合には11枚の配当、第3操作順以外の操作順で操作した場合には12枚の配当が得られる。
CBゲーム中に、リプレイ役に係る抽選グループGRP17に当選したゲームでは、各ストップボタン20L、20C、20Rを第4操作順で操作した場合には、組合せ優先引込制御を適用する一方、第4操作順以外の操作順で操作した場合には、配当優先引込制御を適用する。この結果、第4操作順で操作した場合には11枚の配当、第4操作順以外の操作順で操作した場合には12枚の配当が得られる。
CBゲーム中に、リプレイ役に係る抽選グループGRP18に当選したゲームでは、各ストップボタン20L、20C、20Rを第5操作順で操作した場合には、組合せ優先引込制御を適用する一方、第5操作順以外の操作順で操作した場合には、配当優先引込制御を適用する。この結果、第5操作順で操作した場合には11枚の配当、第5操作順以外の操作順で操作した場合には12枚の配当が得られる。
【0120】
上述の如く、CBゲームは、CBゲーム中に払い出されたメダル枚数が11枚を超えたゲームで終了するため、CBゲーム中の最初のゲームで12枚の払い出しがあった場合は、当該ゲームで終了する一方、11枚の払出であった場合には、次のゲームでもCBゲームが可能となる。
従って、CBゲーム中の最初ゲームで、リプレイ役に係る抽選グループGRP14〜GRP18に当選した場合、配当が11枚となる操作順を遊技者に報知することにより、当該ゲームでのCBゲームの終了を回避し、CBゲームを確実に2ゲームとすることが出来る。これにより、CBゲーム中のメダル獲得枚数を多くすることが可能となる。
【0121】
次に、AT(アシストタイム)について説明する。
スロットマシン1においては、ATが作動していないAT非作動中には、内部抽選結果に紐付けて、AT状態を開始するか否かに係るAT抽選を実行している。例えば、AT抽選での当選確率は、ボーナス役に係る抽選グループGRP01及びGRP02、及び抽選グループGRP09(レア小役)の当選ゲームでは、他の結果となったゲームに比べて相対的に高い確率に設定している。
AT抽選に当選した場合、AT継続ゲーム数の初期値を合わせて決定する。
【0122】
基本的に、AT非作動中には、第1遊技状態RT0または第2遊技状態RT1に滞在しているため、AT抽選当選時に第1遊技状態RT0に滞在していた場合には、第2遊技状態RT1への移行を待つ。
第2遊技状態RT1中には、抽選グループGRP11〜13(押し順リプレイ1〜3)の当選ゲームで、特
図2が表示されることとなる各ストップボタン20L、20C、20Rの操作順を報知する。報知された操作順に従って、各ストップボタン20L、20C、20Rを操作すれば、特
図2が表示されて、第3遊技状態RT2へ移行し、AT状態が開始されることになる。
【0123】
AT状態中には、抽選グループGRP3〜8(押し順小役1〜6)の当選ゲームで、配当が9枚の小役を入賞させることが出来る各ストップボタン20L、20C、20Rの操作順を報知するとともに、CBゲーム中の最初ゲームで、リプレイ役に係る抽選グループGRP14〜GRP18に当選した場合、配当が11枚となる操作順を遊技者に報知する。
また、AT状態中には、1ゲームごとにAT継続ゲーム数を1減算するとともに、内部抽選結果に紐付けて、AT継続抽選ゲーム数を上乗せするか否か、及び上乗せする場合には上乗せゲーム数を決定する上乗せ抽選を実行する。上乗せ抽選での上乗せゲーム数の期待値は、ボーナス役に係る抽選グループGRP01及びGRP02、及び抽選グループGRP09(レア小役)の当選ゲームでは、他の結果となったゲームに比べて相対的に大きくなるように設定している。
そして、AT継続ゲーム数がゼロとなったゲームでAT状態を終了する。これに伴い、抽選グループGRP3〜8(押し順小役1〜6)の当選ゲームで、配当が9枚の小役を入賞させることが出来る各ストップボタン20L、20C、20Rの操作順が報知されなくなるため、やがて、配当が9枚の小役の取り零しによって特
図1が表示され、第3遊技状態RT2が終了し、第2遊技状態RT1へ移行することとなる。
【0124】
上述の通り、CBゲーム中に配当が11枚となる可能性があるのは、リプレイ役に係る抽選グループGRP14〜GRP18に当選したゲームのみで、且つ、CBゲーム中にリプレイ役に係る抽選グループGRP14〜GRP18に当選するのは、第3遊技状態RT2からCBゲームへ移行した場合のみである。基本的に、第3遊技状態RT2へは、AT状態が開始されない限り移行することがないため、上記のような構成を採用することで、AT非作動中のCBゲームではCBゲーム中の出球12枚に制限しつつ、AT中には、CBゲームの最初のゲームでリプレイ役に係る抽選グループGRP14〜GRP18に当選すれば、CBゲーム中の出球を11枚+12枚の33枚に増加させることが出来る。
【0125】
以上説明した通り、上述の構成によれば、従来のスロットマシンのように、実際には表示されることのない制御役を用いなくとも、CBゲーム中のリールの停止制御のバリュエーションを増大することが出来る。
【0126】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。