特許第6283967号(P6283967)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6283967-一戸建て家屋用免震装置 図000002
  • 特許6283967-一戸建て家屋用免震装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6283967
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】一戸建て家屋用免震装置
(51)【国際特許分類】
   E04H 9/02 20060101AFI20180215BHJP
   F16F 15/04 20060101ALI20180215BHJP
【FI】
   E04H9/02 331D
   F16F15/04 E
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2016-123958(P2016-123958)
(22)【出願日】2016年6月6日
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3193091号
【原出願日】2014年6月25日
(65)【公開番号】特開2016-169603(P2016-169603A)
(43)【公開日】2016年9月23日
【審査請求日】2016年10月28日
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511310395
【氏名又は名称】株式会社エムティーコーポレーション
(72)【発明者】
【氏名】竹株 道男
【審査官】 富士 春奈
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5348945(JP,B2)
【文献】 特許第3554690(JP,B2)
【文献】 特許第3887138(JP,B2)
【文献】 特許第2755868(JP,B2)
【文献】 特開平11−294522(JP,A)
【文献】 特開2000−304089(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 9/02
F16F 15/00−15/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円柱状の架台2と、支持球3と、円筒状の円筒器4を備え、架台2は、鉄などでできた円板23と、円板23で上下には挟まれた、円柱状の弾性体からなる本体21と、その上部に建物の土台を支えるための支持体22からなり、
弾性体は、円柱状であり、上部及び下部の円板よりも径が大きく、地震時に、円筒器の側面に当たることで撓む構成で、
支持体22は、上端は、建物の土台を載せるように広がり、下端は、本体21を貫いて、下部の円板23に接続固定しており、円筒器4に、支持球3を設置し、その上に架台2を設置した構成で、架台2の上に、建物の土台を載せることにより免震することを特徴とする一戸建て家屋用免震装置であって、円筒器4の底面43は、真ん中が一番低い、すり鉢状で、支持球3は地震がないときは、すり鉢状の真ん中に安定して位置するようにしたことを特徴とする一戸建て家屋用免震装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一戸建て用の家屋に使用する免震装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地震が頻繁に発生しており、一戸建て用の家屋用に適切な価格で施工できる免震方法が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−73146公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の免震装置並びに免震工法の施工費用は高く、一戸建て用の家屋用に適切な価格で施工できる免震工法がない。個人事業者でも施工できる免震工法がない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
円柱状の架台2と、支持球3と、円筒状の円筒器4を備え、架台2は、鉄などでできた円板23と、円板23で上下には挟まれた、円柱状の弾性体からなる本体21と、その上部に建物の土台を支えるための支持体22からなり、支持体22は、上端は、建物の土台を載せるように広がり、下端は、本体21を貫いて、下部の円板23で溶接され、円筒器4に、支持球3を設置し、その上に架台2を設置した構成で、架台2の上に、建物の土台を載せることにより免震することを特徴とする一戸建て家屋用免震装置。
【0006】
円筒器4の底面43は、真ん中が一番低い、すり鉢状で、支持球3は地震がないときは、すり鉢状の真ん中に安定して位置するようにしたことを特徴とする免震装置。
【発明の効果】
【0007】
一戸建て家屋用の免震装置を導入することで短時間で施工ができ、一戸建て住宅における地震時の揺れを緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の免震装置の構成
図2】本発明の免震装置の使用図
図3】本発明の免震装置の配置例
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の免震装置の構成を示す。
本発明の免震装置は、円柱状の架台2と、支持球3と、円筒状の円筒器4を備える。
架台2は、鉄などでできた2つの円板23と、2つの円板23で上下には挟まれた、円柱状の弾性体からなる本体21と、その上部に建物の土台を支えるための支持体22からなる。
支持体22は、上端は、建物の土台を載せるように広がっており、下端は、本体21を貫いて、下部の円板23で溶接して接続されている。架台の本体21は、円筒器4の径とほぼ同じか、やや小さめである。円板23は、本体21の径より短く設計している。円筒器4に、支持球3を設置し、その上に架台2を設置している。架台2の上に、建物の土台を載せることにより免震する。
【0010】
円筒器4の底面43は、真ん中が一番低い、すり鉢状で、支持球3は地震がないときは、すり鉢状の真ん中に安定して位置する。
弾性体は、円柱状であり、上部及び下部の円板よりも径が大きく、地震時に、円筒器の側面に当たることで撓む構成で、
地震があると、架台2は弾性体であるので、円筒器4の側面42に当たることで撓み、左右、前後に、支持球3が転がる。架台2は、円板23の径以上に撓まないようにしているので、その転がりは、円筒器4内に制限される。地震がなくなると、支持球3は、すり鉢状の中心部に転がり安定する。
【0011】
図2は、本発明の免震装置の使用図を示す。
建物のコンクリートの基礎6に、免震装置1を埋め込む。免震装置1の架台2の上に、建物5の土台51をのせる。地震があると免震装置1が振動を吸収する。
【0012】
図3は、本発明の免震装置の配置例を示す。
例えば、図3に示す建物の基礎6に、所定の間隔で免震装置1を配置する。配置する免震装置1の個数は、建物の重さ、大きさなどにより決める。
【符号の説明】
【0013】
1 免震装置
2 架台
21 本体
22 支持体
23 円板
3 指示球
4 円筒器
41 上辺
42 側面
43 底面
5 建物
51 土台
52 柱
6 基礎
図1
図2
図3