(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の点状光源と、複数の前記点状光源が実装されるフレキシブルプリント回路基板と、複数の前記点状光源が対向して配置される端面及び該端面から入射した光を面状に出射する出射面を有する導光板と、を備える面状照明装置であって、
前記フレキシブルプリント回路基板は、ベースフィルム及び該ベースフィルム上に形成される配線層を含むとともに、複数の前記点状光源が実装される側に、複数の前記点状光源のそれぞれの直下部及び隣接する前記点状光源間の部分を含んで延びる帯状の第1領域と、該第1領域の前方側に隣接して延びる帯状の第2領域と、前記第1領域の後方側に隣接して延びる帯状の第3領域とを備えており、前記第1領域及び前記第2領域にカバーレイフィルムを有しておらず、前記第3領域のみにカバーレイフィルムが積層配置されることを特徴とする面状照明装置。
前記導光板は、前記端面と略直交する出射面と、該出射面と略平行に対向する裏面とを有しており、前記フレキシブルプリント回路基板は、前記第2領域を前記導光板の出射面側または裏面側に固定することによって、前記導光板に対して配置されることを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。
前記配線層により形成される導通パターンは、前記第1領域に形成される、前記点状光源の電極端子が接続されるランド部、前記第3領域に形成される導通パターン、及び、前記第3領域の導通パターンと前記ランド部とを接続する接続用の導通パターン、からなることを特徴とする請求項1または2に記載の面状照明装置。
前記フレキシブルプリント回路基板の、前記点状光源の電極端子が接続されるランド部は、開口側が互いに対向するように配置された一対のコ字状の部分を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の面状照明装置。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような電極端子構造を有するLEDは、LEDの低背化、ひいてはそのLEDを用いた面状照明装置の薄型化を図る上で有効なものである。しかしながら、このようなLEDを従来の回路基板(典型的には、
図6に示すように、LEDの一対の電極端子間にカバーレイフィルムの一部を配置させるフレキシブルプリント回路基板)上に実装した場合、LEDの電極端子に回路基板上のランド部からの浮きが生じることにより、電気的及び/または機械的な接続不良が発生するおそれがある。このため、従来の面状照明装置では、このようなLEDを光源として利用することによって薄型化を図ることが困難であるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、薄型化を促進しながら光源と回路基板との電気的な接続を確実に行うことができる面状照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、さらに他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
【0007】
(1)複数の点状光源と、複数の前記点状光源が実装されるフレキシブルプリント回路基板と、複数の前記点状光源が対向して配置される端面及び該端面から入射した光を面状に出射する出射面を有する導光板と、を備える面状照明装置であって、
前記フレキシブルプリント回路基板は、ベースフィルム及び該ベースフィルム上に形成される配線層を含むとともに、複数の前記点状光源が実装される側に、複数の前記点状光源のそれぞれの直下部及び隣接する前記点状光源間の部分を含んで延びる帯状の第1領域と、該第1領域の前方側に隣接して延びる帯状の第2領域と
、前記第1領域の後方側に隣接して延びる帯状の第3領域とを備えており、前記第1領域及び前記第2領域にカバーレイフィルムを有し
ておらず、前記第3領域のみにカバーレイフィルムが積層配置されることを特徴とする面状照明装置(請求項1)。
【0008】
本項に記載の面状照明装置において、フレキシブルプリント回路基板は、帯状の第1領域の少なくとも前記点状光源の直下部(点状光源の実装面と対向する領域)にカバーレイフィルムを有しないように構成されている。したがって、点状光源をフレキシブルプリント回路基板上に実装する際に、カバーレイフィルムを介することなく、点状光源の実装面の全体が配線層上に配置される。これによって、点状光源の電極端子が、点状光源の実装面上に配置される部分を有しない場合でも、電極端子をランド部に対して電気的及び機械的に確実に接続させることができる。
【0009】
また、本項に記載の面状照明装置では、上記構成により、点状光源をフレキシブルプリント回路基板に実装したときの、フレキシブルプリント回路基板の厚みを含めた実装高さが低背化されることになる。これによって、面状照明装置の薄型化が促進される。
【0010】
さらに、本項に記載の面状照明装置では、フレキシブルプリント回路基板は、第1領域の少なくとも一部だけでなく、第1領域の前方側に隣接して延びる帯状の第2領域についても、その領域にカバーレイフィルムを有しないように構成されている。これによって、特に、フレキシブルプリント回路基板を、その第1領域及び/または第2領域の少なくとも一部を導光板に重ねて配置する態様を採用する場合に、より効果的に面状照明装置の薄型化を促進することができる。
さらに、本項に記載の面状照明装置では、フレキシブルプリント回路基板は、第1領域の後方側に隣接して延びる帯状の第3領域のみにカバーレイフィルムが積層配置されている。これによって、点状光源の電極端子のランド部への接続の確実性、及び面状照明装置の薄型化を阻害することなく、フレキシブルプリント回路基板の機械的強度を向上させることができる。
このような薄型化の観点から、本項に記載の面状照明装置は、好ましくは、以下の(2)項の構成、さらに好ましくは、(3)項に記載の構成を備えるものである。
【0011】
(2)(1)項に記載の面状照明装置において、前記導光板は、前記端面と略直交する出射面と、該出射面と略平行に対向する裏面とを有しており、前記フレキシブルプリント回路基板は、前記第2領域を前記導光板の出射面側または裏面側に固定することによって、前記導光板に対して配置されることを特徴とする面状照明装置(請求項2)。
【0012】
(3)(2)項に記載の面状照明装置において、前記導光板は、前記出射面を有する出射部と前記端面との間に、傾斜面を含み前記端面側から前記出射部側に向かうにしたがって厚さが漸減する入光楔部を有し、前記第2領域は、前記入光楔部又は前記入光楔部に設けられたフレキシブルプリント回路基板を固定するための台座に固定されることを特徴とする面状照明装置。
【0013】
本項に記載の面状照明装置によれば、導光板の出射部に相当する部分の薄型化を、より効果的に達成することができる。
【0016】
(
4)(
1)から(3)のいずれか1項に記載の面状照明装置において、前記フレキシブルプリント回路基板は、前記第2領域に前記配線層を有しないことを特徴とする面状照明装置。
【0017】
本項の記載の面状照明装置では、フレキシブルプリント回路基板の点状光源が実装される側において、配線層により形成される導通パターンは、第1領域に形成されるランド部と、第3領域に形成される導通パターンと、必要な場合には第3領域の導通パターンとランド部とを接続する接続用の導通パターンと、を有する。その際、接続用の導通パターンは、第1領域のランド部を、第2領域を通過することなく第3領域の導通パターンに直接接続するように構成される。これによって、点状光源の電極端子のランド部への接続の確実性、及び面状照明装置の薄型化を阻害することなく、カバーレイフィルムによって保護されない導通パターンを最小限に留めることができる。また、第1領域のランド部の剥離強度を向上させるために、ランド部にブラインドビアホールを設けるようにしてもよい。好ましくは、(
1)
から(4)のいずれか1項に記載の面状照明装置は、さらに次の(
5)または(
6)項に記載の構成を備えるものである。
(
5)(
1)
から(4)のいずれか1項に記載の面状照明装置において、前記配線層により形成される導通パターンは、前記第1領域に形成される、前記点状光源の電極端子が接続されるランド部、前記第3領域に形成される導通パターン、及び、前記第3領域の導通パターンと前記ランド部とを接続する接続用の導通パターン、からなることを特徴とする面状照明装置(請求項
3)。
(
6)(
5)項に記載の面状照明装置において、前記接続用の導通パターンは、前記ランド部の後方側の辺から前記第3領域に向かって、前記第3領域の長手方向に直交するように形成されていることを特徴とする面状照明装置(請求項
4)。
【0018】
(
7)(1)から(
6)のいずれか1項に記載の面状照明装置において、前記フレキシブルプリント回路基板のベースフィルムは、白色フィルムからなることを特徴とする面状照明装置(請求項
5)。
【0019】
一般に、導光板から出射される照明光には、点状光源から出射された後、第1及び/または第2領域でのベースフィルムによる反射を含む経路を辿って、出射に至る光が含まれる。しかるに、本項に記載の面状照明装置では、ベースフィルムが白色フィルムからなるため、照明光にベースフィルムの色が映り込むことによる色むらの発生が抑制される。また、ベースフィルムが白色フィルムからなることにより、ベースフィルムが有色である場合と比較して反射率が向上するため、照明光の輝度が向上する。
さらに、本項に記載の面状照明装置は、この白色フィルムを形成する材料に関して、以下の(
8)項の構成が好ましい。
【0020】
(
8)(
7)項に記載の面状照明装置において、前記白色フィルムが白色の液晶ポリマーからなることを特徴とする面状照明装置(請求項
6)。
【0021】
(
9)(1)から(
8)のいずれか1項に記載の面状照明装置において、前記ランド部は、開口側が互いに対向するように配置された一対のコ字状の部分を含むことを特徴とする面状照明装置(請求項
7)。
【0022】
本項に記載の面状照明装置では、点状光源が備える電極端子に、上面視して開口側が互いに対向するように配置された一対のコ字状の部分が含まれる場合、ランド部を電極端子構造に対応するように形成することによって、点状光源の実装時にセルフアラインメントが有効に機能することになる。これによって、点状光源をフレキシブルプリント回路基板上に、正確かつ確実に実装することができる。
【0023】
尚、本項に記載の面状照明装置におけるランド部の形状は、任意の構成を備えた回路基板(好ましくは、フレキシブルプリント回路基板)に対して適用することが可能である。したがって、下記の(1
0)項に記載した構成を備えた面状照明装置は、本項に記載の面状照明装置に関連させて上述した作用効果と同等の作用効果を奏する。
【0024】
(
10)(1)から(
9)のいずれか1項に記載の面状照明装置において、前記フレキシブルプリント回路基板は、前記第2領域に青色光反射手段を有することを特徴とする面状照明装置(請求項
8)。
本項に記載の面状照明装置では、第2領域に青色光反射手段を有するため、青色光反射手段で反射された後に導光板から出射される光は、主として青色光成分から構成されるものとなる。これによって、導光板から出射される照明光の黄色化を改善し、照明光の品質を向上させることができる。
【0025】
また、(3)項に記載した面状照明装置のように、入光楔部を有する導光板を備える面状照明装置では、一般に、導光板の入光楔部と出射部との境界の近傍から出射される光に比較的強く黄色化が生じ、それが色むらとして視認される傾向がある。したがって、本項に記載の面状照明装置は、特に入光楔部を有する導光板を有する場合、このような色むらを低減して照明光の色調の均一性を向上させるために有効である。
【0026】
さらに、本項に記載の面状照明装置が、(
7)項に記載の面状照明装置のように、白色フィルムからなるベースフィルムを有するフレキシブルプリント回路基板を備える場合には、青色光反射手段を経て導光板から出射される青色光に、青色光反射手段自体で反射された光だけでなく、青色光反射手段を透過した後にベースフィルムで反射された光を含めることができる。これによって、照明光の黄色化をより効果的に改善することができる。
【0027】
(1
1)点状光源と、前記点状光源が実装される回路基板と、前記点状光源が対向して配置される端面を有する導光板と、を備える面状照明装置であって、前記回路基板の、前記点状光源の電極端子が接続されるランド部は、(仮想的に規定される開口側が互いに対向する)一対のコ字状部(矩形状の開口部)を含むことを特徴とする面状照明装置。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、以上のような構成により、薄型化を促進しながら光源と回路基板との電気的な接続を確実に行うことができる面状照明装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態に係る面状照明装置を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各図において、各構成要素の形状、寸法等は、本発明の理解を容易にするため適宜誇張して示されている。
【0031】
図1に示すように、面状照明装置10は、導光板11と、複数の点状光源20と、複数の点状光源20が実装される回路基板としての短冊状のフレキシブルプリント回路基板(以下、FPCともいう)40とを備えている。なお、本発明においては、点状光源の数は複数に限らず1灯でもよい。
【0032】
本実施形態において、点状光源20は、図示は省略する青色LEDチップと蛍光体(例えば、黄色蛍光体)を有する擬似白色LEDである(以下、本実施形態における構成に従って、点状光源20を、LED20ともいう)。LED20は、その外表面のうち、FPC40に対する実装面21に略直交する一面に発光面22を有する、所謂サイドビュー型のLEDである。
【0033】
導光板11は、透明材料(例えば、ポリカーボネート樹脂)を用いて上面視矩形状に形成され、その外表面に、LED20の発光面22が対向して配置される端面である入光面12を有している。また、導光板11は、出射部16と、後述する入光楔部15と備えており、出射部16は、入光面12と略直交する一方の主平面である出射面13を有している。導光板11において、裏面14は、入光面12と略直交する他方の主平面であり、出射面13に略平行に対向する。
【0034】
ここで、本発明において、導光板11の入光面12から、入光面12に対向する端面(図示は省略する)に向かう方向を「前方」と定義する。この定義による前方は、LED20の発光面22が向く方向であり、導光方向でもある。また、導光板11の裏面14から出射面13に向かう方向を「上方」と定義し、前後方向及び上下方向と直交する方向を、(必要な場合、前方に向かって「右方」及び「左方」を定義して)左右方向ともいう。この定義による左右方向は、入光面12の長手方向であり、
図1において、紙面と直交する方向である。但し、FPC40上の領域については、導光板11に対するFPC40の配置態様にかかわらず、LED20の実装面21と対向する領域をLED20の直下部という。
【0035】
面状照明装置10において、導光板11は、入光面12と出射部16との間に、前方に(すなわち、入光面12側から出射部16側に)向かうにしたがって厚さが漸減する入光楔部15を有している。入光楔部15は、前方ほど裏面14側に近づくように傾斜する傾斜面17を、入光面12の長手方向に沿って出射面13側に設けることにより構成される。出射部16は、厚さが一定の矩形平板状に形成されている。
【0036】
面状照明装置10は、以上のような構成により、LED20の発光面22から出射され、入光面12から導光板11に入射した光を、照明光として出射面13から面状に出射させるものである。尚、図示は省略するが、面状照明装置10は、導光板11の裏面14側に、裏面14から漏れた光を再度導光板11に戻すための反射シートが配置されるものであってもよく、及び/または、出射部14の出射面13側に、出射面13から出射する光の指向性を制御するための拡散シート及びプリズムシートが配置されるものであってもよい。また、面状照明装置10は、各構成要素を一体に保持するためのフレーム部材を含むものであってもよい。
【0037】
次に、
図1とともに
図3を参照して、LED20の構成をさらに詳細に説明する。LED20は、青色LEDチップを含む発光部30と、発光部30が中央部に搭載される基板部31とを有する。基板部31の、実装面21と略直交する外周面には、一対の電極端子34、35が設けられる。電極端子34は、基板部31の前面23上に配置される前腕部34aと、側面24上に配置される連結部34bと、後面26上に配置される後腕部34cとから、上面視コ字状(またはU字状)に形成される。発光部30内の、基板部31の前面23上には、青色LEDチップの一方の極用の実装端子(図示は省略する)が設けられており、前腕部34aは、引き出し部36を介して、その実装端子に接続されている。
【0038】
同様に、電極端子35は、基板部31の前面23上に配置される前腕部35aと、側面24に対向する側面25上に配置される連結部35bと、後面26上に配置される後腕部35cとから、上面視コ字状(またはU字状)に形成される。また、発光部30内の、基部31の前面23上には、青色LEDチップの他方の極用の実装端子(図示は省略する)が設けられており、前腕部35aは、引き出し部37を介して、その実装端子に接続される。
【0039】
このように、LED20の電極端子34、35は、上面視して開口側が互いに対向するように配置された一対のコ字状部分から構成される。また、LED20において、電極端子34、35は、LED20の実装面21側に配置される部分を有していない。そして、発光部30、基板部31、及び電極端子34、35の、実装時にFPC40に対向する側の面は、略同一面となるように形成されており、この面の全体によって、LED20の実装面21が構成される。
【0040】
次に、
図1とともに
図2及び
図3を参照して、FPC40の構成について詳述する。FPC40は、ベースフィルム41と、ベースフィルム41上に形成される配線層42と、配線層42の少なくとも一部に積層配置されるカバーレイフィルム43とを備えている。面状照明装置10において、ベースフィルム41は、白色フィルムからなる。このようなベースフィルム41を形成するために好適な材料の例としては、白色の液晶ポリマーが挙げられる。ただし、本発明の白色フィルムは、これに限定されず、例えば、ポリイミド等のフィルム上に、白色部材(白色インク)を形成(塗布)してなるものであってもよい。また、白色部材は、フィルムと銅箔を接着する機能を兼ねるものであってもよい。さらに、ベースフィルム41は、白色フィルムに限定されず、要求仕様によってはポリイミド等の有色のフィルム単体からなるものであってもよい。配線層42は、銅箔からなり、例えばエッチングにより、後述する種々の導通パターンが形成される。カバーレイフィルム43は、例えばポリイミド等により形成されるが、例えば、接着部材としての機能を兼ねる材料により形成してもよい。
【0041】
配線層42により形成される導通パターンには、LED20の電極端子34、35が接続されるランド部54、55(
図2参照)が含まれる。面状照明装置10は、複数のLED20を、導光板11の入光面12の長手方向に沿って配列する構成を備えているため、これに対応して、FPC40のLED20が実装される側には、複数のLED20の一対の電極端子34、35がそれぞれ接続される複数対のランド部54、55が一列に配列されるように形成されている。そして、FPC40は、LED20が実装される側に、LED20の直下部を含んで延びる帯状の第1領域45を有しており、複数対のランド部54、55は全て第1領域45に含まれる。帯状の第1領域45が延びる方向は、LED20が実装されたFPC40を導光板12に対して配置したときに、入光面12の長手方向と一致する方向である。
【0042】
FPC40は、LED20が実装される側に、第1領域45の前方(典型的には、LED20の発光面22に対応する位置の前方)に隣接し、第1領域45と同方向に延びる帯状の第2領域46と、第1領域45の後方に隣接し、第1領域45と同方向に延びる帯状の第3領域47を、さらに有している。そして、FPC40は、第1領域45及び第2領域46には、カバーレイフィルム43を有しておらず、第3領域47にのみ、カバーレイフィルム43を有している。
【0043】
そして、FPC40は、第2領域46に配線層42を有しないように構成されている。具体的には、FPC40のLED20が実装される側に配線層42により形成される導通パターンは、第3領域47に形成される導通パターン58と、ランド部54、55と、ランド部54、55を第3領域47の導通パターン58(
図1参照)に接続する接続ライン56、57とからなる。この際、接続ライン56、57は、ランド部54、55を、第2領域46内を通過することなく、導通パターン58に接続するように構成される。
【0044】
言い換えれば、FPC40において、第1領域45の前方の第2領域46は、ベースフィルム41のみからなり、第1領域45は、ベースフィルム41とベースフィルム41上に形成された配線層42とからなり、第1領域45の後方の第3領域47は、ベースフィルム41と、ベースフィルム41上に形成された配線層42と、配線層上42に積層配置されたカバーレイフィルム43とからなる。
【0045】
また、面状照明装置10において、帯状の第1領域45及び第2領域46の左右方向(導光板11の入光面12の長手方向)の長さは、導光板11の入光面12の長手方向の長さと略一致することが好ましい。典型的には、FPC40の左右方向の長さは、入光面12の長手方向の長さと略一致しており、帯状の第1及び第2領域45、46は、FPC40左右方向の長さの全長にわたって連続して延びるように設けられる。
【0046】
ここで、
図2に示すように、LED20の一対の電極端子34、35に対応する一対のランド部54、55は、開口52、53側が互いに対向するように配置された一対のコ字状(またはU字状)の部分からなる。具体的には、ランド部54は、前腕部54aと、連結部54bと、後腕部54cとを有し、互いに略平行に延びる前腕部54aと後腕部54cの一端側を、前腕部54a及び後腕部54cと略直交する方向に延びる連結部54bにより連結したコ字状(またはU字状)に形成されている。
【0047】
同様にランド部55は、前腕部55aと、連結部55bと、後腕部55cとを有し、互いに略平行に延びる前腕部55aと後腕部55cの一端側を、前腕部54a及び後腕部54cと略直交する方向に延びる連結部55bにより連結したコ字状(またはU字状)に形成されている。そして、一対のランド部54、55は、ランド部54の、前腕部54a及び後腕部54cの連結部54bにより連結されていない一端側と、ランド部55の、前腕部55a及び後腕部55cの連結部55bにより連結されていない一端側とが、(言い換えれば、それぞれの開口52、53側が)、互いに対向するように配置される。言い換えれば、一対のランド部54、55には、互いに対向する辺側から反対側に向かって延びる、矩形状の切欠き部が形成されている。
【0048】
図3に示すように、FPC40上にLED20を実装する際には、LEDの一方の電極端子34が一方のランド部54に接続され、他方の電極端子35が他方のランド部55に接続される。一対のランド部54、55は、LED20の実装時に、電極34の前腕部34a、連結部34b、及び後腕部34cが、ランド部54の前腕部54a、連結部54b、及び後腕部54cにそれぞれ対応するように配置され、かつ電極35の前腕部35a、連結部35b、及び後腕部35cが、ランド部55の前腕部55a、連結部55b、及び後腕部55cにそれぞれ対応するように配置されるように形成される。さらに、一対のランド部54、55は、LED20の実装時に、上述した対応を保持しつつ、LED20の一対の電極端子34、35のそれぞれの上面視コ字状の外形が、対応する一対のランド部の54、55のそれぞれのコ字状の外形内に含まれるように形成される。さらに、LED20の一対の電極端子34、35が、対応する一対のランド部の54、55の(外側の外形を区画する3つの辺寄りではなく)内側の外形(切欠き部)を区画する3つの辺寄りに位置するように形成されている。
【0049】
尚、互いに対向する一対のランド部54、55の内側に設けられた、短冊状のパターン
71、
72(
図2参照)は、LED20の実装位置検査用マーカである。実装位置検査用マーカ
71、
72は、LED20がFPC40上に適正な位置及び姿勢で実装されたときの、後面26の位置を示すように形成されている(
図3参照)。面状照明装置10において、実装位置検査用マーカ
71、
72は、例えば、ランド部54、55と同様に配線層42から形成されるものである。
【0050】
面状照明装置10において、LED20が実装されたFPC40は、その第2領域46を導光板11の出射面13側に固定することによって、導光板11に対して配置されている。これによって、FPC40上に実装された複数のLED20は、その発光面22が導光板11の入光面12に対向するように、入光面12の長手方向に沿って配置される。
【0051】
さらに、面状照明装置10では、FPC40の第2領域46は、導光板11の入光楔部15上に固定されており、詳しくは、入光楔部15の出射面13側に設けられた(必要に応じて図に示す平坦面を含む)傾斜面17上に固定されている。その際、FPC40の第2領域46は、例えば両面粘着テープのような接着手段19を介して傾斜面17上に接着固定される。面状照明装置10において、接着手段19の具体的構成及びその配置態様は、面状照明装置10に要求される機械的及び光学的特性に応じて、任意の適切なものとすることができる。
【0052】
ここで、面状照明装置10が備えるFPC40は、所謂片面基板により構成されるものとした。すなわち、FPC40において、配線層42及びカバーレイフィルム43は、ベースフィルム41の片側にのみ、積層配置されている。但し、本発明に係る面状照明装置が備えるFPCは、所謂両面基板または多層基板であってもよい。その場合、本発明に係るFPCは、LED20が実装される側に備えられる第1及び第2領域45、46に、カバーレイフィルム43を有しないものであればよい。本発明に係る面状照明装置おいて、両面基板または多層基板からなるFPCに、LED20が実装されない面が存在する場合、その面側におけるカバーレイフィルムの有無、または、カバーレイフィルムが存在する場合にはその配置構成は、必要に応じて任意の適切な構成とすることができる。
【0053】
同様に、両面基板または多層基板からなるFPCを、第2領域46に導通パターンを有しないように構成する場合、そのFPCのLED20が実装されない側の面及び多層構造の内部の、第2領域46に対応する部分の導通パターンの配置構成は、必要に応じて任意の適切な構成とすることができる。なお、回路基板として両面基板または多層基板を用いる場合には、第1領域のランド部の剥離強度の向上を兼ねて、配線層42以外の配線層とを電気的に接続するブラインドビアホールをランド部に設けるようにしてもよい。
【0054】
以上のように構成された面状照明装置10の作用効果について説明すれば、次の通りである。
面状照明装置10では、そのFPC40が、FPC40のLED20が実装される側に、LED20の直下部を含んで延びる帯状の第1領域45を備えており、第1領域45にカバーレイフィルム43を有しないように構成される。これによって、面状照明装置10は、LED20のような電極端子構造を備えたLEDを用いた場合でも、電極端子34、35をランド部に対して電気的及び機械的に確実に接続させることが可能となる。
【0055】
ここで、上述の電極端子構造は、電極端子34、35にLED20の実装面21上に配置される部分が存在せず、LED20の本体(発光部30及び基板部31)及び電極端子34、35の、実装時にFPC40に対向する側の面が、略同一面となるように構成されている構造をいう。一般に、このようなLED20をFPC上に実装する場合に、例えばLED20の実装面21のうち、電極端子34、35が設けられた基板部31の少なくとも一部の直下にカバーレイフィルム43が配置されていると、実装面21(したがって、電極端子34、35)が、カバーレイフィルム43の厚みの分だけ配線層43から浮き上がることになる。その結果、LED20の電極端子34、35のランド部54、55に対する機械的及び/または電気的な接続不良が発生するおそれがある。
【0056】
しかしながら、面状照明装置10では、上記のように構成されているため、LED20をFPC40上に実装する際に、LED20の実装面21の(電極端子34、35の部分を含む)全体が、カバーレイフィルム43を介することなく、配線層42上に配置されることになり、これによって、上記のような効果を奏するものである。
【0057】
また、LED20は、上記電極端子構造を備えることにより、LED自体の低背化が可能なものである。この際、面状照明装置10では、上記構成により、LED20自体のこの特徴を活用し、LED20をFPC40に実装したときの、FPC40の厚みを含めた実装高さを低背化することが可能となる。これによって、面状照明装置10の薄型化が促進される。
【0058】
さらに、面状照明装置10では、カバーレイフィルム43を有しない部分は、カバーレイフィルム43の一対のランド部54、55に対応する部分に、(例えば、複数のLED20を含む場合には各LED20に対応するランド部54、55毎に)、開口部を設けることにより構成するのではなく、帯状に延びる第1領域45として構成されている。さらには、FPC40は、第1領域45だけでなく、第1領域45の前方側に隣接して(連続して)延びる帯状の第2領域46についても、その領域にカバーレイフィルム43を有しないように構成されている。これによって、特に、FPC40を、その第1領域45及び/または第2領域46の少なくとも一部を導光板11に重ねて配置する態様を採用する場合に、より効果的に面状照明装置の薄型化を促進することができる。尚、例えば、各LED20を比較的広いピッチで配置させるような場合には、第3の領域47に配置されるカバーレイフィルム43の前方辺から前方に幾分延びる複数の枝部を設け、隣接するLED20間のスペースの少なくとも一部に各枝部を配置させるようにしてもよい。言い換えれば、第1領域45における少なくともLED20の直下部(実装面21が対向する領域)にカバーレイフィルム43がなければ、一定の効果が発揮される。
【0059】
この観点から、面状照明装置10は、FPC40の第2領域46を導光板11の出射面13側に固定することによって、より効果的に薄型化を促進する面状照明装置が実現されている。特に、面状照明装置10では、導光板11の入光面12と出射部16との間に、前方に向かうにしたがって厚さが漸減する入光楔部15を備えており、その入光楔部15に第2領域46が固定されているため、導光板11の出射部16に相当する部分の薄型化を、より効果的に達成することができる。
【0060】
尚、面状照明装置10では、FPC40の第2領域46を、入光楔部15の傾斜面17上に固定するものとした。但し、本発明に係る面状照明装置は、入光楔部15に、FPC40を固定するための台座をさらに設け、第2領域46は、この台座上に固定されるものであってもよい。
【0061】
ここで、本発明に係る面状照明装置は、FPC40の第1領域45の後方側にカバーレイフィルム43を有するか否かに依存することなく、上記の作用効果を奏するものである。したがって、本発明に係るFPCは、第1領域45の後方側の領域にも、カバーレイフィルム43を有しないものであってもよい。
【0062】
但し、面状照明装置10において、FPC40は、第1領域45の後方側に隣接して延びる帯状の第3領域47に、カバーレイフィルム43を有する構成を備えており、これによって、LED20の電極端子34、35のランド部54、55への接続の確実性、及び面状照明装置10の薄型化を阻害することなく、FPC40の機械的強度を向上させることができる。
【0063】
さらに、面状照明装置10において、FPC40は、第3領域47にカバーレイフィルム43を有するとともに、第2領域46に配線層42を有しないように構成されている。言い換えれば、ランド部54、55及び接続ライン56、57等の第2領域46に形成する必要がある導通パターンを除いて、FPC40に必要な導通パターン58は、全て第3領域47に形成されている。これによって、LED20の電極端子34、35のランド部54、55への接続の確実性、及び面状照明装置10の薄型化を阻害することなく、カバーレイフィルム43によって保護されない導通パターンを、最小限に留めることができる。言い換えれば、他の導通パターンをカバーレイフィルム43によって十分に保護(剥離防止及び酸化防止を含む)することができる。
【0064】
また、面状照明装置10において、FPC40は、白色フィルムからなるものであり、これによって、次のような作用効果を奏する。
従来のFPCのベースフィルムは、通常、ポリイミド等の有色のフィルムからなり、例えば、ポリイミドの場合は、オレンジ色を有している。そして、一般に、導光板11から出射される照明光には、LED20から出射された後に、第1領域45及び/または第2領域46でのベースフィルム41による反射を含む経路を辿って、出射に至る光が含まれる。この場合、導光板11から出射される照明光に、ベースフィルムの色が映り込むことによる色むらが発生するおそれがある。
【0065】
しかるに、面状照明装置10では、ベースフィルム41が白色フィルムからなるため、このような色むらの発生が抑制される。また、ベースフィルム41が白色フィルムからなることにより、ベースフィルム41が有色である場合と比較して反射率が向上するため、照明光の輝度が向上する。
【0066】
そして、面状照明装置10において、LED20の電極端子34、35が接続されるランド部54、55は、開口52、53側が互いに対向するように配置された一対のコ字状の部分からなるものである。そして、面状照明装置10では、
図3に関連して上述したように、LED20の電極端子34、35が、上面視して開口側が互いに対向するように配置された一対のコ字状の部分からなる。また、一対のランド部54、55は、LED20の実装時に、電極端子34、35の上面視コ字状形状の各部分(例えば、前腕部34a、連結部34b、及び後腕部34c)とランド部54、55のコ字状形状の各部分(例えば、前腕部54a、連結部54b、及び後腕部54c)とを対応させつつ、LED20の一対の電極端子34、35のそれぞれの上面視コ字状の外形が、対応する一対のランド部の54、55のそれぞれのコ字状の外形内に含まれるように形成される。
【0067】
面状照明装置10の上記の構成により、LED20の電極端子34、35を、はんだ材料のリフロー工程を用いてランド部54、55に接続するときに、セルフアラインメントが、前後方向及び左右方向の2軸方向に有効に機能することになる。これによって、LED20をFPC40上に、正確かつ確実に実装することができる。
【0068】
尚、LED20の電極端子34、35をランド部54にはんだ材料のリフロー工程を用いて接続する方法は、上述したような利点があるため、好ましいものであるが、面状照明装置10は、LED20の電極端子34、35とランド部54、55とを他の接続手段例えば、導電性接着剤)により接続するものであってもよい。
【0069】
また、面状照明装置10では、LED20の電極端子34、35のそれぞれが上面視コ字状に形成され、ランド部54、55のそれぞれがコ字状に形成されるものとしたが、本発明に係る面状照明装置は、ランド部54、55が、開口側5
2、5
3が互いに対向するように配置された一対のコ字状の部分(矩形状の切欠き部)を含むものであればよい。この場合、電極端子34、35が上面視コ字状に形成される部分を含み、その部分が、ランド部54、55のコ字状に形成される部分に、上述した態様で配置されるものであれば、セルフアライメントによる上述した効果を奏するものである。さらに、一対のランド部54、55が、LED20の電極端子34、35の上面視コ字状形状の各部分(3つの部分)に対応する辺が構成されるように、例えば、上面視して矩形状の開口が互いに対向する側の領域に形成してもよい(言い換えれば、ランド部54、55の矩形状の切欠き部の互いに対向する側が閉ざすように、矩形状の開口部を形成してもよい)。
【0070】
次に、
図4を参照して、本発明の一実施形態における面状照明装置の別の例について説明する。但し、
図4に示す面状照明装置10aは、そのFPC40に青色光反射手段61を備えている点を除いて、
図1〜
図3に示す面状照明装置10と同様の構成を備え、同様の作用効果を奏するものである。したがって、以下では、重複する部分の説明は適宜省略し、主として面状照明装置10aに特有の構成及びその作用効果について説明する。
【0071】
ここで、
図4は、面状照明装置10を、任意の1つのLED20をその左右方向の中心に沿って切断する断面で示した側断面図である。
図4に示すように、面状照明装置10aにおいて、FPC40は、その第2領域46の少なくとも一部に、青色光反射手段61を有している。ここで、青色光反射手段61は、LED20の青色LEDチップが発光する光に対する反射率が、他の色光に対する反射率よりも相対的に大きい反射手段である。ここで、他の色光には、特に、青色光よりも長波長の光、例えば、黄色光を含む緑色光から赤色光の範囲の色光が含まれる。青色光反射手段61は、このような反射特性を有する青色部材を、第2領域46の所定の位置に、貼着または塗布することにより形成される。例えば、青色部材は、青色インクまたは青色フィルムであり、青色光反射手段61は、青色インクを塗布するか青色フィルムを貼着することにより形成される。
【0072】
面状照明装置10aでは、面状照明装置10に関連して上述した作用効果に加えて、FPC40の第2領域46に青色光反射手段61を備えることによって、次のような作用効果を奏する。
【0073】
一般に、面状照明装置には、種々の要因により照明光が黄色化するという問題が発生する場合がある。これに対して、面状照明装置10aでは、FPC40に青色光反射手段61を有するため、青色光反射手段61で反射された後に導光板11から出射される光は、主として青色光成分から構成されるものとなる。これによって、導光板11から出射される照明光の黄色化を改善し、照明光の品質を向上させることができる。
【0074】
特に、面状照明装置10aのように、入光楔部15を有する導光板11を備える面状照明装置では、一般に、導光板11の入光楔部15と出射部16との境界の近傍から出射される光に比較的強く黄色化が生じ、それが色むらとして視認される傾向がある。したがって、面状照明装置10aは、特に、FPC40の、入光楔部15上に固定される第2領域46に青色光反射手段61を有することにより、このような色むらを低減して照明光の色調の均一性を向上させることができる。
【0075】
さらに、面状照明装置10aは、そのFPC40のベースフィルム41が、白色フィルムからなるものである。これによって、青色光反射手段61を経て導光板11から出射される青色光に、青色光反射手段61自体で反射された光(例えば、
図4に矢印Aで示す光路を辿る光)だけではなく、青色光反射手段61を透過した後にベースフィルム41で反射された光(例えば、
図4に矢印Bで示す光路を辿る光)を含めることができる。これに対して、従来のFPCのように有色のベースフィルムの場合には、青色光反射手段61を透過した青色光の多くは、ベースフィルムで吸収され、照明光の輝度に寄与しない。したがって、そのFPC40のベースフィルム41が白色フィルムからなる面状照明装置10aは、ベースフィルムが有色の場合と比較して、照明光の黄色化をより効果的に改善することが可能となる。この効果は、青色光反射手段61の厚みが薄い等の要因により、ベースフィルム41側に透過する光量が多い場合に、特に顕著に発揮されるものである。
【0076】
尚、面状照明装置10aにおいて、FPC40の第2領域46内における、青色光反射手段61の配置構成は、第2領域46内に接着手段19用のスペースを確保する必要がある場合には、その配置構成、並びに、面状照明装置10aに要求される機械的特性及び光学的特性に応じて、任意の適切なものとすることができる。
【0077】
また、本発明に係る面状照明装置は、
図5に示す面状照明装置10bのように、FPC40を、導光板11の裏面14側に固定するものであってもよい。面状照明装置10b、面状照明装置10と同等の作用効果を奏するものである。また、面状照明装置10bにおいても、入光楔部15と同様の入光楔部を、設けるものであってもよい。いずれの場合においても、入光楔部15の傾斜面17は、出射面13側及び裏面14側のいずれか一方または両方に設けることができる。
【0078】
ここで、上述した面状照明装置10の特徴のうち、ランド部54、55の形状は、実装されるLEDの電極端子構造によっては、任意の構成のFPCに対して適用することができる。例えば、ランド部54、55は、実装されるLEDの電極端子構造によっては、
図6に示すような従来のFPC80に適用することも可能である。FPC80では、カバーレイフィルム43は、一対のランド部54、55の付近をそれぞれ個別に又は一体に露出する開口部62、63を除いて、基本的には、導通パターン(ベースフィルム)全体を覆うように、構成されている。この構成においても、実装されるLEDの一対の電極端子に、上面視してコ字状の部分が含まれる場合、セルフアラインメントによる正確かつ確実な実装を達成することができる。