特許第6284312号(P6284312)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6284312
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】試料導入方法および試料導入装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/00 20060101AFI20180215BHJP
   G01N 30/06 20060101ALI20180215BHJP
   G01N 1/10 20060101ALI20180215BHJP
【FI】
   G01N1/00 101G
   G01N30/06 C
   G01N1/10 P
【請求項の数】11
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2013-158362(P2013-158362)
(22)【出願日】2013年7月30日
(65)【公開番号】特開2015-28452(P2015-28452A)
(43)【公開日】2015年2月12日
【審査請求日】2016年1月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】390030188
【氏名又は名称】ジーエルサイエンス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085110
【弁理士】
【氏名又は名称】千明 武
(72)【発明者】
【氏名】石井 一行
(72)【発明者】
【氏名】山地 武広
(72)【発明者】
【氏名】周 小靖
【審査官】 西浦 昌哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開平04−127055(JP,A)
【文献】 特開平05−126691(JP,A)
【文献】 特開平04−077662(JP,A)
【文献】 特開昭62−081544(JP,A)
【文献】 特開平04−230863(JP,A)
【文献】 特開平10−090134(JP,A)
【文献】 特開2011−013045(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0103075(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/00− 1/44
G01N 35/00−37/00
G01N 30/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
希釈液導入路と試料導入路に連通する移送路に希釈液または試料を貯留可能な保持ループを介挿し、前記移送路の下流側の試料希釈用流路に希釈液または試料を貯留可能な計量ループを介挿し、前記保持ループと計量ループに希釈液を満たし、試料導入路の上流側のニードルに保持した試料を試料導入路へ導入し、前記保持ループを含む移送路へ移動後、希釈液を前記保持ル−プを含む移送路へ導入し、所定量の試料と希釈液を計量ループへ導入してサンドイッチ構造に充填し、所定の希釈率に調整後、希釈液に拡散した希釈試料をパージ容器へ導入する試料導入方法において、一端が試料希釈用流路に連通し、他端が不活性ガス源に連通する第1加圧ガス導管に、洗浄容器と不活性ガス源に切換可能な第5切換弁と、ニードルと不活性ガス源に切換可能な第6切換弁を介挿し、該第6切換弁にニードルの内外二重構造の外側通路を連通し、前記ニードルを閉蓋した試料容器に挿入し、前記外側通路に不活性ガスを圧送し、該試料容器内の揮発性物質含有する試料を内側通路へ押し出し、前記試料導入路を介し前記移送路へ搬送することを特徴とする試料導入方法
【請求項2】
前記希釈試料をパージ容器へ導入後、前記第6切換弁とニードルの連通を遮断し、前記洗浄容器に不活性ガスを圧送し、該容器内の洗浄液を前記試料希釈用流路へ押し出し、該試料希釈用流路と計量ループを洗浄するとともに、前記洗浄液を前記移送路へ導入し、保持ループを洗浄後、前記試料導入路へ移動し、前記洗浄液を内側通路を介しニードルへ導入して洗浄する請求項1記載の試料導入方法。
【請求項3】
前記洗浄後、前記第6切換弁とニードルの遮を維持し、不活性ガスを試料希釈用流路と計量ループへ圧送するとともに、前記移送路および保持ループと試料導入路を経て前記内側通路からニードル導入し、これら各通路に残留し付着する洗浄液を吹き飛ばす請求項2記載の試料導入方法。
【請求項4】
互いに異なる揮発性物質を含有する試料を収納した複数の試料容器を用意し、各試料の所定量を試料導入路へ送出し、移送路を経て試料希釈用流路の計量ループへ導入する請求項1記載の試料導入方法。
【請求項5】
送液ポンプを介挿した希釈液導入路と、試料容器に連通する試料導入路とを第1切換弁に接続し、該第1切換弁に希釈液または試料を貯留可能な保持ループを介挿した移送路を接続し、該移送路の下流側に第2切換弁を配置し、該第2切換弁に希釈液または試料を貯留可能な計量ループを介挿した試料希釈用流路を接続し、前記希釈液を送液ポンプを介して保持ループと計量ループへ搬送可能にするとともに、試料導入路の上流側のニードルに保持した試料を、不活性ガスを介し試料導入路を経て前記保持ループを含む移送路へ導入可能に設け、試料と希釈液の所定量を計量ループへ導入し、かつこれらをサンドイッチ構造に充填可能に設け、所定の希釈率に調整後、拡散した希釈試料をパージ容器へ導入可能にした試料導入装置において、一端が試料希釈用流路に連通し、他端を不活性ガス源に連通可能に配置した第1加圧ガス導管を設け、該第1加圧ガス導管に、洗浄液を収容する洗浄容器と不活性ガス源に切換可能な第5切換弁と、ニードルと不活性ガス源に切換可能な第6切換弁を介挿し、前記ニードルの基部側に内外二重構造の通路部を配置し、該通路部の外側通路に前記第6切換弁を連通可能に設け、前記ニードルを閉蓋した試料容器に挿入し、ニードルの外側通路に不活性ガスを圧送可能に設け、前記試料容器内の揮発性物質含有する試料をニードルの内側通路へ押し出し、前記試料導入路を介し前記移送路へ搬送可能にしたことを特徴とする試料導入装置。
【請求項6】
前記移送路の下流側の第2切換弁を三方弁に構成し、該第2切換弁と保持ループとの間に三方切換弁を介挿し、移送路と試料希釈用流路に希釈液を充填後、前記三方切換弁より上流側の移送路へ試料を充填し、該充填試料を移送路に導入した希釈液を介して、前記第2切換弁より下流側の計量ループへ充填可能にした請求項5記載の試料導入装置。
【請求項7】
前記希釈液導入路と、試料導入路と、移送路とを六方切換弁に接続し、該六方切換弁の希釈液導入路と移送路に連通するポートに保持ループを接続し、希釈液と試料の移送を同時に実行可能にした請求項5記載の試料導入装置。
【請求項8】
前記希釈試料を前記パージ容器へ導入後、希釈液を前記六方切換弁から保持ループを経て移送路へ送出可能に設け、該移送路の下流側の第2切換弁から計量ループへ移動し、前記各流路と六方切換弁と第2切換弁を洗浄可能にした請求項7記載の試料導入装置。
【請求項9】
前記洗浄容器内に給液管と洗浄液導管を配管し、前記洗浄容器に不活性ガスを導入して洗浄液を洗浄液導管または給液管に押し出し可能に設け、前記洗浄液導管から押し出された洗浄液を、前記六方切換弁を介して保持ループへ移動可能に設け、該保持ループから試料導入流路へ送出し、前記内側通路を経てニードルを洗浄可能にした請求項7記載の試料導入装置。
【請求項10】
不活性ガスを介し洗浄容器から給液管に押し出された洗浄液を、計量ループと移送路および六方切換弁へ導入可能に設け、これらの各流路と六方切換弁を洗浄可能にした請求項9記載の試料導入装置。
【請求項11】
送液ポンプを介して希釈液を六方切換弁へ送出可能に設け、該希釈液を六方切換弁から移送路および試料希釈用流路および計量ループへ移動可能に設け、これらの各流路と六方切換弁を洗浄可能にした請求項7記載の試料導入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば揮発性有機化合物を含む試料の希釈および導入に好適で、試料を加圧移送して試料の気散ないし気泡の発生を防止し、試料の正確な移送と正確な計量を実現して希釈精度の正確性を得られるとともに、従来多用されていたシリンジによる試料の導入や吸引を廃し、シリンジによる希釈精度の不安を解消するとともに、シリンジの経時的な磨耗やそのメンテナンスの費用を節減し、またシリンジによる試料のキャリ−オ−バ−やコンタミネ−ションを防止して希釈精度を向上し、しかも試料と希釈液の移送手段を合理化して構成を簡潔化し、これを容易かつ安価に製作できるようにした、試料導入方法および試料導入装置に関する。
【背景技術】
【0002】
試料を分析装置に合理的に導入する方法として、パージ・トラップ(Purge and Trap)試料濃縮導入方法がある。この試料濃縮導入方法は、液状試料を試料管(パ−ジ容器)に採り、試料管に不活性ガスを流すことによって、液状試料に存在する分析対象成分を含む揮発性有機化合物(VOC)を、種々の成分を含有する、いわゆる試料マトリックスから強制的に追い出し、一旦トラップ管の捕集材にトラップさせ、その後加熱脱離させてガスクロマトグラフ(GC)またはガスクロマトグラフ/質量分析計(GC/MS)等の分析装置へ導入し、分析対象成分の分離および分析を行うようにしている。
その際、前記液状試料を試料管に採る場合、揮発性有機化合物(VOC)の濃度を、GCまたはGC/MS等の分析装置の適切な濃度範囲に調整することが必要とされることがある。
【0003】
しかし、従来のパージ・トラップ試料濃縮導入方法は、試料および標準試料の調整に手動式のものが多く、その場合は操作が煩雑で個人差ないし誤差を生じ易く、分析結果の正確性を得られないという問題があった。
また、前記試料の自動調整にしても、試料の濃度調整の際、試料が計量ポンプやシリンジ部に入ってキャリ−オ−バ−やコンタミネ−ション等の問題を起こし、分析精度や信頼性が低下する問題があり、特にこの問題は高感度分析の場合に顕著になる等の問題があった。
【0004】
このような問題を解決する試料の希釈方法として、試料液を吸引するノズルからシリンジポンプまでの流路を作動液で満たし、シリンジポンプによって少量の空気と、所定量の希釈液、少量の空気と所定量の試料液の順に吸引し、これらを前記ポンプによって希釈容器に吐出し、試料液を希釈するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
しかし、前記希釈方法は、希釈試料液を吸引し分析カラムへ導入するノズルやシリンジポンプを要して構成が複雑になり、またノズルからシリンジポンプまでの流路に、空気と希釈液と試料液との吸引を順に行なうため、吸引操作が煩雑で手間が掛かり希釈に時間が掛かるとともに、試料液と希釈液との吸引と吐出を同一のノズルで行っているため、試料のキャリ−オーバ−やコンタミネ−ションの問題を生じ、しかもシリンジポンプが経時的に摩耗し、正確な計量を期待できない上に、そのメンテナンスに費用が嵩み、また吸引時の陰圧によって揮発性物質の試料が気散して計量が不正確になり、希釈精度の正確性を得られない等の問題があった。
【0006】
前記問題を解決する試料の希釈方法として、試料液と作動液と希釈液または空気を吸引および吐出するシリンジポンプとニ−ドル、試料液と希釈液との混合液を収容する希釈容器を備え、ニ−ドルからシリンジポンプまでの流路を作動液で満たすとともに、シリンジポンプによって少量の空気と所定量の希釈液、少量の空気と所定量の試料液の順にニ−ドルで吸引後、前記ポンプで所定量の希釈液と少量の空気、所定量の試料液を希釈容器に吐出し、希釈容器における試料液と希釈液の混合液の液面高さを希釈容器の内径の3倍以下にしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
しかし、前記希釈方法は前述の希釈方法と同様に、希釈試料液を吸引し分析カラムへ導入するニ−ドルやシリンジポンプを要して構成が複雑になり、またニ−ドルからシリンジポンプまでの流路に、空気と希釈液と試料液との吸引を順に要するため、吸引操作が煩雑で手間が掛かり希釈に時間が掛かるとともに、試料液と希釈液との吸引と吐出を同一のニ−ドルで行っているため、試料のキャリ−オーバ−やコンタミネ−ションの問題を生じ易く、しかもシリンジポンプが経時的に摩耗し、正確な計量を期待できない上に、そのメンテナンスに費用が嵩み、また吸引時の陰圧によって揮発性物質の試料が気散して計量が不正確になり、希釈精度の正確性を得られない等の問題があった。
【0008】
そこで、前記問題を解決する他の希釈方法として、試料吸引路先端に吸引針を設け、試料容器に並列して混合液用容器を設けるとともに、一定量の試料を吸引・吐出する第1のシリンジと、この第1のシリンジよりも大きな容量で一定量の希釈液を吸引・吐出する第2のシリンジとを備え、この第2のシリンジは三方弁を介して、希釈液に連通する第1の流路と、前記試料吸引路に接続される第2の流路とに接続され、この第2の流路の間に第1のシリンジを接続し、この第1のシリンジによって試料容器から試料を吸引し、第2のシリンジによって希釈液を吸引し、それぞれのシリンジで吸引した液体を混合液用容器に吐出して、希釈試料を精度良く作成するようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
【0009】
しかし、前記希釈方法は、試料と希釈液と吸引・吐出する二つのシリンジとその制御を要し、それらの構成が複雑になるとともに、単一の吸引針を試料液と混合液と洗浄液の吸引・吐出に共用しているため、試料のキャリ−オーバ−やコンタミネ−ションの問題を生じ、しかも二つのシリンジが経時的に摩耗し、正確な計量を期待できない上に、そのメンテナンスに費用が嵩み、また吸引時の陰圧によって揮発性物質の試料が気散して計量が不正確になり、希釈精度の正確性を得られない等の問題があった。
【0010】
このような問題を解決する別の希釈方法として、導入する試料の量よりも大きい容量の試料希釈導管に試料と希釈液を前後して供給し、試料が前記導管を流れる間に希釈液中で分散させ、前記導管に形成される試料濃度勾配の特定域の試料部分を分析装置の分析流路に導入するようにした方法がある(例えば、特許文献4参照)。
【0011】
しかし、前記希釈方法は試料を積極的に希釈させているため、導入試料の増量を助長して分析コストの増加を招き、しかも正確な希釈率が分からず、また試料濃度勾配の特定域の試料部分を分析流路に導入する際、特定域の試料部分が温度や圧力等の環境変化によって希釈率が変動するため、分析結果に信頼性を得られないという問題があった。
【0012】
また、前記問題を解決する他の希釈方法として、閉じたル−プを形成している希釈液を流通させる流路と、該流路に接続され希釈液を前記流路内で往復動させる希釈液ポンプ機構と、前記流路に希釈液を供給する希釈液供給機構と、試料を吸引・吐出するプロ−ブと、試料を前記プロ−ブに吸引・吐出する試料ポンプ機構とを備え、希釈液ポンプ機構と試料ポンプ機構とを制御装置に連係し、短時間で試料の希釈を行なうとともに、希釈倍率の正確性を向上し得るようにした方法がある(例えば、特許文献4参照)。
【0013】
しかし、前記希釈方法は、閉じたル−プの流路に希釈液を流通させるために、希釈液の供給ポンプの他に、希釈液移動シリンジや試料シリンジを要して設備が大掛かりになるとともに、これらのシリンジポンプが経時的に摩耗し、正確な計量を期待できない上に、そのメンテナンスに費用が嵩み、また吸引時の陰圧によって揮発性物質の試料が気散して計量が不正確になり、希釈精度の正確性を得られない上に、プロ−ブから吸引された試料の一部が流路に残留し、これが希釈液と共に流通して試料のキャリ−オーバ−やコンタミネ−ションの問題を生ずる惧れがあった。
【0014】
更に、前記問題を解決する別の希釈方法として、分離カラムへの移動相流路に試料を注入する試料注入部に、分析対象の試料を供給する試料流路と、希釈液を供給する希釈液流路と、これらの流路を切り換えて共通の希釈試料流路へ接続する選択バルブを備え、希釈液と試料液を送液する希釈用送液部と、希釈用送液部から送られる試料と希釈液からなる希釈試料液の一定量を一時的に収容するサンプルル−プと、該サンプルル−プを移動相流路または希釈試料流路へ切換えて接続し、サンプルル−プに収容した希釈試料液をそのまま移動相流路へ導入するサンプル注入バルブと、サンプル注入部の作動を制御するサンプル注入制御部とを備え、該サンプル注入制御部は、希釈試料流路へ導入されるサンプルと希釈液の割合が予め設定された値になるように選択バルブの切換えを制御するようにした方法がある(例えば、特許文献6参照)。
【0015】
しかし、前記希釈方法は、希釈試料流路に導入された試料と希釈液を希釈用ポンプによってサンプルル−プへ送出しているため、希釈用ポンプに試料が残留して試料のキャリ−オーバ−やコンタミネ−ションを生ずる惧れがある上に、高精度のサンプル送出用ポンプと希釈用ポンプを要するため、構成が複雑で高価になる等の問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特公平8−10214号公報
【特許文献2】特開2011−13045号公報
【特許文献3】特開昭63−71650号公報
【特許文献4】特許第2869158号公報
【特許文献5】特許第3665257号公報
【特許文献6】特許第4530485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明はこのような問題を解決し、例えば揮発性有機化合物を含む試料の希釈および導入に好適で、試料を加圧移送して試料の気散ないし気泡の発生を防止し、試料の正確な移送と正確な計量を実現して希釈精度の正確性を得られるとともに、従来多用されていたシリンジによる試料の導入や吸引を廃し、シリンジによる希釈精度の不安を解消するとともに、シリンジの経時的な磨耗やそのメンテナンスの費用を節減し、またシリンジによる試料のキャリ−オ−バ−やコンタミネ−ションを防止して希釈精度を向上し、しかも試料と希釈液の移送手段を合理化して構成を簡潔化し、これを容易かつ安価に製作できるようにした、試料導入方法および試料導入装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
請求項1の発明は、希釈液導入路と試料導入路に連通する移送路に希釈液または試料を貯留可能な保持ループを介挿し、前記移送路の下流側の試料希釈用流路に希釈液または試料を貯留可能な計量ループを介挿し、前記保持ループと計量ループに希釈液を満たし、試料導入路の上流側のニードルに保持した試料を試料導入路へ導入し、前記保持ループを含む移送路へ移動後、希釈液を前記保持ループを含む移送路へ導入し、所定量の試料と希釈液を計量ループへ導入してサンドイッチ構造に充填し、所定の希釈率に調整後、希釈液に拡散した希釈試料をパージ容器へ導入する試料導入方法において、一端が試料希釈用流路に連通し、他端が不活性ガス源に連通する第1加圧ガス導管に、洗浄容器と不活性ガス源に切換可能な第5切換弁と、ニードルと不活性ガス源に切換可能な第6切換弁を介挿し、該第6切換弁にニードルの内外二重構造の外側通路を連通し、前記ニードルを閉蓋した試料容器に挿入し、前記外側通路に不活性ガスを圧送し、該試料容器内の揮発性物質含有する試料を内側通路へ押し出し、前記試料導入路を介し前記移送路へ搬送し、試料の移送時における気散ないし気泡の発生を防止し、試料の正確な移送と正確な計量を実現して希釈精度を向上するとともに、従来多用されていたシリンジによる試料の導入や吸引を廃し、シリンジによる希釈精度の不安を解消するとともに、シリンジの経時的な磨耗やそのメンテナンスの費用を節減し、またシリンジによる試料のキャリーオーバーやコンタミネーションを防止して希釈精度を向上し、試料を確実かつ安全に導入するようにして、揮発性有機化合物を含む試料の希釈ないし導入に好適にしている。
【0019】
請求項2の発明は、希釈試料をパージ容器へ導入後、前記第6切換弁とニードルの連通を遮断し、前記洗浄容器に不活性ガスを圧送し、容器内の洗浄液を前記試料希釈用流路へ押し出し、該試料希釈用流路と計量ループを洗浄するとともに、前記洗浄液を前記移送路へ導入し、保持ループを洗浄後、前記試料導入路へ移動し、前記洗浄液を内側通路を介しニードルへ導入して洗浄し、希釈試料を分析装置側の試料濃縮部へ導入後、試料導入部の洗浄容器に不活性ガスを圧送して洗浄液を洗浄路へ送り出し、該洗浄路の試料希釈用流路、計量ループ、移送路、保持ループ、試料導入路、内側通路からニードルへ導入して、これらの流路を迅速かつ能率良く洗浄するようにしている。
請求項3の発明は、前記洗浄後、前記第6切換弁とニードルの遮を維持し、不活性ガスを試料希釈用流路と計量ループへ圧送するとともに、前記移送路および保持ループと試料導入路を経て前記内側通路からニードル導入し、これら各通路に残留し付着する洗浄液を吹き飛ばし、洗浄後に各通路に残留し付着する洗浄液を吹き飛ばし、コンタミネーションを確実に防止して希釈精度を向上するようにしている。
請求項4の発明は、互いに異なる揮発性物質を含有する試料を収納した複数の試料容器を用意し、各試料の所定量を試料導入路へ送出し、移送路を経て試料希釈用流路の計量ループへ導入し、複数の試料を合理的に導入し、これらを例えばパージ容器へ一度に送り込んで合理的に分析し得るようにして、揮発性有機化合物を含む試料の希釈ないし導入に好適にしている。
【0020】
請求項5の発明は、送液ポンプを介挿した希釈液導入路と、試料容器に連通する試料導入路とを第1切換弁に接続し、該第1切換弁に希釈液または試料を貯留可能な保持ループを介挿した移送路を接続し、該移送路の下流側に第2切換弁を配置し、該第2切換弁に希釈液または試料を貯留可能な計量ループを介挿した試料希釈用流路を接続し、前記希釈液を送液ポンプを介して保持ループと計量ループへ搬送可能にするとともに、試料導入路の上流側のニードルに保持した試料を、不活性ガスを介し試料導入路を経て前記保持ループを含む移送路へ導入可能に設け、試料と希釈液の所定量を計量ループへ導入し、かつこれらをサンドイッチ構造に充填可能に設け、所定の希釈率に調整後、拡散した希釈試料をパージ容器へ導入可能にした試料導入装置において、一端が試料希釈用流路に連通し、他端を不活性ガス源に連通可能に配置した第1加圧ガス導管を設け、該第1加圧ガス導管に、洗浄液を収容する洗浄容器と不活性ガス源に切換可能な第5切換弁と、ニードルと不活性ガス源に切換可能な第6切換弁を介挿し、前記ニードルの基部側に内外二重構造の通路部を配置し、該通路部の外側通路に前記第6切換弁を連通可能に設け、前記ニードルを閉蓋した試料容器に挿入し、ニードルの外側通路に不活性ガスを圧送可能に設け、前記試料容器内の揮発性物質含有する試料をニードルの内側通路へ押し出し、前記試料導入路を介し前記移送路へ搬送可能にし、試料の移送時における気散ないし気泡の発生を防止し、試料の正確な移送と正確な計量を実現して希釈精度を向上するとともに、従来多用されていたシリンジによる試料の導入や吸引を廃し、シリンジによる希釈精度の不安を解消するとともに、シリンジの経時的な磨耗やそのメンテナンスの費用を節減し、またシリンジによる試料のキャリーオーバーやコンタミネーションを防止して希釈精度を向上し、試料を確実かつ安全に導入する試料と希釈液の移送手段を合理化して構成を簡潔化し、これを容易かつ安価に製作できるようにして、揮発性有機化合物を含む試料の希釈ないし導入に好適にしている。
【0021】
請求項6の発明は、移送路の下流側の第2切換弁を三方弁に構成し、該第2切換弁と保持ループとの間に三方切換弁を介挿し、移送路と試料希釈用流路に希釈液を充填後、前記三方切換弁より上流側の移送路へ試料を充填し、該充填試料を移送路に導入した希釈液を介して、前記第2切換弁より下流側の計量ループへ充填可能にし、三方切換弁によって配管や制御作動を簡潔に行なうとともに、保持ループに対する試料の移送と、残留試料の計量ループへの移送を確実かつ正確に行うようにしている。
請求項7の発明は、希釈液導入路と、試料導入路と、移送路とを六方切換弁に接続し、該六方切換弁の希釈液導入路と移送路に連通するポートに保持ループを接続し、希釈液と試料の移送を同時に実行可能にして、希釈作業を迅速かつ効率良く行なえるとともに、部品点数の低減と希釈制御作動を簡潔化している。
請求項8の発明は、希釈試料を前記パージ容器へ導入後、希釈液を前記六方切換弁から保持ループを経て移送路へ送出可能に設け、該移送路の下流側の第2切換弁から計量ループへ移動し、前記各流路と六方切換弁と第2切換弁を洗浄可能にし、各流路と切換弁に残留する試料を洗浄し、コンタミネーションを防止して希釈精度を向上するようにしている 請求項9の発明は、洗浄容器内に給液管と洗浄液導管を配管し、前記洗浄容器に不活性ガスを導入して洗浄液を洗浄液導管または給液管に押し出し可能に設け、前記洗浄液導管から押し出された洗浄液を、前記六方切換弁を介して保持ループへ移動可能に設け、該保持ループから試料導入流路へ送出し、前記内側通路を経てニードルを洗浄可能にし、洗浄容器内の洗浄液を洗浄液導管または給液管の2系統に分けて移動し、洗浄を合理的かつ速やかに行なうようにし、このうち洗浄液導管に送出した洗浄液を、六方切換弁と保持ループ、試料導入流路と内側通路とニードルへ循環移動させて、各流路を合理的かつ速やかに洗浄するようにしている。
請求項10の発明は、不活性ガスを介し洗浄容器から給液管に押し出された洗浄液を計量ループと移送路および六方切換弁へ導入可能に設け、これらの各流路と六方切換弁を洗浄可能にし、洗浄容器内の洗浄液を洗浄液導管または給液管の2系統に分けて移動し、このうち給液管に押し出された洗浄液を、計量ループと移送路および六方切換弁へ導入し、これらの各流路を合理的かつ速やかに洗浄するようにしている。
請求項11の発明は、送液ポンプを介して希釈液を六方切換弁へ送出可能に設け、該希釈液を六方切換弁から移送路および試料希釈用流路および計量ループへ移動可能に設け、これらの各流路と六方切換弁を洗浄可能にし、これらの各流路を希釈液によって合理的かつ速やかに洗浄するようにしている。
【発明の効果】
【0022】
請求項1の発明は、一端が試料希釈用流路に連通し、他端が不活性ガス源に連通する第1加圧ガス導管に、洗浄容器と不活性ガス源に切換可能な第5切換弁と、ニードルと不活性ガス源に切換可能な第6切換弁を介挿し、該第6切換弁にニードルの内外二重構造の外側通路を連通し、前記ニードルを閉蓋した試料容器に挿入し、前記外側通路に不活性ガスを圧送し、該試料容器内の揮発性物質含有する試料を内側通路へ押し出し、前記試料導入路を介し前記移送路へ搬送するから、試料の移送時における気散ないし気泡の発生を防止し、試料の正確な移送と正確な計量を実現して希釈精度を向上するとともに、従来多用されていたシリンジによる試料の導入や吸引を廃し、シリンジによる希釈精度の不安を解消するとともに、シリンジの経時的な磨耗やそのメンテナンスの費用を節減し、またシリンジによる試料のキャリーオーバーやコンタミネーションを防止して希釈精度を向上し、試料を確実かつ安全に導入することができるため、揮発性有機化合物を含む試料の希釈ないし導入に好適な効果がある。
【0023】
請求項2の発明は、希釈試料をパージ容器へ導入後、前記第6切換弁とニードルの連通を遮断し、前記洗浄容器に不活性ガスを圧送し、容器内の洗浄液を前記試料希釈用流路へ押し出し、該試料希釈用流路と計量ループを洗浄するとともに、前記洗浄液を前記移送路へ導入し、保持ループを洗浄後、前記試料導入路へ移動し、前記洗浄液を内側通路を介しニードルへ導入して洗浄するから、希釈試料を分析装置側の試料濃縮部へ導入後、試料導入部の洗浄容器に不活性ガスを圧送して洗浄液を洗浄路へ送り出し、該洗浄路の試料希釈用流路、計量ループ、移送路、保持ループ、試料導入路、内側通路からニードルへ導入して、これらの流路を迅速かつ能率良く洗浄することができる。
請求項3の発明は、洗浄後、前記第6切換弁とニードルの遮を維持し、不活性ガスを試料希釈用流路と計量ループへ圧送するとともに、前記移送路および保持ループと試料導入路を経て前記内側通路からニードル導入し、これら各通路に残留し付着する洗浄液を吹き飛ばすから、洗浄後に各通路に残留し付着する洗浄液を吹き飛ばし、コンタミネーションを確実に防止して希釈精度を向上することができる。
請求項4の発明は、互いに異なる揮発性物質を含有する試料を収納した複数の試料容器を用意し、各試料の所定量を試料導入路へ送出し、移送路を経て試料希釈用流路の計量ループへ導入するから、複数の試料を合理的に導入し、これらを例えばパージ容器へ一度に送り込んで合理的に分析できるため、揮発性有機化合物を含む試料の希釈ないし導入に好適な効果がある。
【0024】
請求項5の発明は、一端が試料希釈用流路に連通し、他端を不活性ガス源に連通可能に配置した第1加圧ガス導管を設け、該第1加圧ガス導管に、洗浄液を収容する洗浄容器と不活性ガス源に切換可能な第5切換弁と、ニードルと不活性ガス源に切換可能な第6切換弁を介挿し、前記ニードルの基部側に内外二重構造の通路部を配置し、該通路部の外側通路に前記第6切換弁を連通可能に設け、前記ニードルを閉蓋した試料容器に挿入し、ニードルの外側通路に不活性ガスを圧送可能に設け、前記試料容器内の揮発性物質含有する試料をニードルの内側通路へ押し出し、前記試料導入路を介し前記移送路へ搬送可能にしたから、試料の移送時における気散ないし気泡の発生を防止し、試料の正確な移送と正確な計量を実現して希釈精度を向上するとともに、従来多用されていたシリンジによる試料の導入や吸引を廃し、シリンジによる希釈精度の不安を解消するとともに、シリンジの経時的な磨耗やそのメンテナンスの費用を節減し、またシリンジによる試料のキャリーオーバーやコンタミネーションを防止して希釈精度を向上し、試料を確実かつ安全に導入する試料と希釈液の移送手段を合理化して構成を簡潔化し、これを容易かつ安価に製作できるため、揮発性有機化合物を含む試料の希釈ないし導入に好適な効果がある。
【0025】
請求項6の発明は、移送路の下流側の第2切換弁を三方弁に構成し、該第2切換弁と保持ループとの間に三方切換弁を介挿し、移送路と試料希釈用流路に希釈液を充填後、前記三方切換弁より上流側の移送路へ試料を充填し、該充填試料を移送路に導入した希釈液を介して、前記第2切換弁より下流側の計量ループへ充填可能にしたから、三方切換弁によって配管や制御作動を簡潔に行なうとともに、保持ループに対する試料の移送と、残留試料の計量ループへの移送を確実かつ正確に行なうことができる。
請求項7の発明は、希釈液導入路と、試料導入路と、移送路とを六方切換弁に接続し、該六方切換弁の希釈液導入路と移送路に連通するポートに保持ループを接続し、希釈液と試料の移送を同時に実行可能にしたから、希釈作業を迅速かつ効率良く行なえるとともに、部品点数の低減と希釈制御作動を簡潔化することができる。
請求項8の発明は、希釈試料を前記パージ容器へ導入後、希釈液を前記六方切換弁から保持ループを経て移送路へ送出可能に設け、該移送路の下流側の第2切換弁から計量ループへ移動し、前記各流路と六方切換弁と第2切換弁を洗浄可能にしたから、各流路と切換弁に残留する試料を洗浄し、コンタミネーションを防止して希釈精度を向上することができる。
請求項9の発明は、洗浄容器内に給液管と洗浄液導管を配管し、前記洗浄容器に不活性ガスを導入して洗浄液を洗浄液導管または給液管に押し出し可能に設け、前記洗浄液導管から押し出された洗浄液を、前記六方切換弁を介して保持ループへ移動可能に設け、該保持ループから試料導入流路へ送出し、前記内側通路を経てニードルを洗浄可能にしたから、洗浄容器内の洗浄液を洗浄液導管または給液管の2系統に分けて移動し、洗浄を合理的かつ速やかに行なうようにし、このうち洗浄液導管に送出した洗浄液を、六方切換弁と保持ループ、試料導入流路と内側通路とニードルへ循環移動させて、各流路を合理的かつ速やかに洗浄することができる。
請求項10の発明は、不活性ガスを介し洗浄容器から給液管に押し出された洗浄液を計量ループと移送路および六方切換弁へ導入可能に設け、これらの各流路と六方切換弁を洗浄可能にしたから、洗浄容器内の洗浄液を洗浄液導管または給液管の2系統に分けて移動し、このうち給液管に押し出された洗浄液を、計量ループと移送路および六方切換弁へ導入し、これらの各流路を合理的かつ速やかに洗浄することができる。
請求項11の発明は、送液ポンプを介して希釈液を六方切換弁へ送出可能に設け、該希釈液を六方切換弁から移送路および試料希釈用流路および計量ループへ移動可能に設け、これらの各流路と六方切換弁を洗浄可能にしたから、これらの各流路を希釈液によって合理的かつ速やかに洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明をVOCの希釈に適用した自動希釈装置の概要を示す説明図である。
図2】(a)は前記自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第1工程を示す説明図、(b)は前記第1工程における希釈液の導入状況を示す説明図である。
図3】(a)は前記自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第2工程を示す説明図、(b)は前記第2工程における試料の導入状況を示す説明図である。
図4】(a)は前記自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第3工程を示す説明図、(b)は前記第3工程における試料の導入状況を示す説明図である。
【0027】
図5】(a)は前記自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第4工程を示す説明図、(b)は前記第4工程の希釈液による洗浄状況を示す説明図である。
図6】(a)は前記自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第5工程を示す説明図、(b)は前記第5工程における試料と希釈液の導入状況を示す説明図である。
図7】(a)は前記自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第6工程を示す説明図、(b)は前記第6工程において試料希釈用流路の希釈試料をパージ・トラップ試料濃縮部へ移送する状況を示している。
【0028】
図8】本発明の第2実施形態に適用した自動希釈装置の試料自動計量・希釈部の要部を示す説明図である。
図9】(a)は前記第2実施形態の自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第1工程を示す説明図、(b)は前記第1工程における希釈液の導入状況を示す説明図である。
図10】(a)は前記第2実施形態の自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第2工程を示す説明図、(b)は前記第2工程における試料の導入状況を示す説明図である。
図11】(a)は前記第2実施形態の自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第3工程を示す説明図、(b)は前記第3工程における試料の導入状況を示す説明図である。
【0029】
図12】(a)は前記第2実施形態の自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第4工程を示す説明図、(b)は前記第4工程の希釈液による洗浄状況を示す説明図である。
図13】(a)は前記第2実施形態の自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第5工程を示す説明図、(b)は前記第5工程における試料と希釈液の導入状況を示す説明図である。
図14】(a)は前記第2実施形態の自動希釈装置の試料自動計量・希釈部における希釈工程の第6工程を示す説明図、(b)は前記第6工程において試料希釈用流路の希釈試料をパージ・トラップ試料濃縮部へ移送する状況を示している。
【0030】
図15】本発明の第3の実施形態に適用した自動希釈装置の試料自動計量・希釈部の要部を示す説明図である。
図16】本発明の第4の実施形態に適用した自動希釈装置の試料自動計量・希釈部の要部を示す説明図である。
図17】本発明の第5の実施形態に適用した自動希釈装置の試料自動計量・希釈部の要部を示す説明図である。
図18】本発明の第6の実施形態に適用した自動希釈装置の試料自動計量・希釈部の要部を示す説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明を液状試料、(以下、単に試料と呼ぶ)に存在する揮発性有機化合物(VOC)の希釈ないし成分分析に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図7において1は自動希釈装置で、これは各種成分が存在する前記試料を所定濃度に希釈可能にしている。
前記自動希釈装置1は、希釈液を自動的に計量して送出する試料計量・希釈部2と、ヘリウムまたは窒素ガス等の不活性ガスの加圧ガスによって、試料収納容器中の試料を前記試料計量・希釈部2へ移送する試料導入部3と、試料計量・希釈部2によって所定濃度に希釈した希釈試料を濃縮し、かつこれをGCまたはGC/MS等の分析装置4へ導入するパージ・トラップ試料濃縮導入部5、とで構成され、前記各部2,3,5を隣接して配置している。
【0032】
前記試料計量・希釈部2は、その前工程側の試料導入部3と、後工程側のパージ・トラップ試料濃縮導入部5の間に配置され、これは前記試料導入部3に連絡する試料導入路6と、希釈液導入路7と、前記試料と希釈液を移送する移送路8と、所定量の試料と希釈液を導入する試料希釈用流路9と、希釈した一定量の試料をパージ・トラップ試料濃縮導入部5へ移送する希釈試料流路10と、を備え、これらの流路は略同径で比較的大径の内径を有する導管で構成されている。
具体的には0.5〜5mmの内径の導管を使用するが、これに限定されない。
【0033】
前記各導入部ないし流路6〜10に第1乃至第4切換弁11〜14が配置され、このうち第1および第3切換弁11,13は三方弁の電磁弁で構成され、また、第2切換弁12は四方弁で構成され、第4切換弁は二方弁で構成されていて、それらの作動をパーソナルコンピュ−タを駆使した制御装置(図示略)で制御している。
【0034】
前記試料導入路6の上流側に後述のニ−ドルが接続され、その下流側に第1切換弁11が接続されている。
前記第1切換弁11は、試料導入路6と希釈液導入路7と移送路8の交差部に配置され、その希釈作動前は図示の実線のように試料導入路6が移送路8に連通して、試料を移送路8へ移送可能にし、希釈液の導入時に図示の破線のように切換えられて希釈液導入路7を移送路8へ連通させている。
【0035】
前記希釈液導入路7の上流部に精製水等の希釈液15を収容する容器16が配置され、該希釈液導入路7の中流部に希釈液15の移送手段として、送液ポンプ17が配置されている。
前記送液ポンプ17は作動時間を基に希釈液15の送出量を自動的に計量し、その信号を前記制御装置へ出力可能にしている。この場合、送液手段としてシリンジポンプを使用することも可能である。
【0036】
前記移送路8の下流部に第2切換弁12が配置され、該第2切換弁12に排液管18が接続され、該管18を介して試料と希釈液15の余剰分を排液タンク19へ排出可能にしている。
すなわち、前記第2切換弁12は、希釈作動前は図示の実線のように移送路8と試料希釈用流路9が連通して、希釈液15または試料を後述の計量ル−プへ移送可能にしている
【0037】
また、第2切換弁12は、後述する保持ル−プの洗浄時に図示の破線のように切換えられて、移送路8を排出管18に連通可能にされ、更に希釈試料をパージ・トラップ試料濃縮導入部5へ移送する際は、図示の破線のように切換えられて、試料希釈用流路9と希釈試料流路10とを連通可能にしている。
【0038】
前記第1切換弁11と第2切換弁12との間の移送路8において、当該送液路を捲回して構成した貯留部である保持ル−プ20を設ける。これにより、コンパクトに配置可能にしている。この実施形態では試料の希釈率をn倍とする場合、移送路8の容量を後述の試料希釈用流路9の容量の1/n以上に設定している。
【0039】
前記第3切換弁13は試料希釈用流路9に配置され、希釈作動前は図示の実線のように排出管21に連通し、移送された希釈液15の余剰分を排液タンク22へ排出可能にしている。
そして、希釈試料をパージ・トラップ試料濃縮導入部5へ移送する際、図示の破線のように切換えられて後述する試料導入部3の加圧ガス導管に連通し、不活性ガスを試料希釈用流路9へ導入可能にしている。
【0040】
前記第2および第3切換弁12,13の間の試料希釈用流路9において、当該送液路を捲回して構成した貯留部である計量ル−プ23を設ける。これにより、コンパクトに配置可能にしている。
【0041】
前記希釈試料流路10の下流側に第4切換弁14が配置され、該切換弁14は前記制御装置によって作動を制御され、パージ・トラップ作動前は図示の実線のように、希釈試料流路10をパージ・トラップ試料濃縮導入部5の希釈試料導入部25に連通し、希釈試料を前記導入部5のパージ容器26へ導入可能にしている。
そして、後述する内部標準溶液の導入時に図示の破線のように切換え、第4切換弁14を内部標準溶液導管27に連通し、内部標準溶液を第4切換弁14のバルブ溝(図示略)に導入し、その余剰分を排液タンク19へ排出可能にしている。
【0042】
前記標準溶液導管27の一端は内部標準溶液収納容器28に挿入され、該容器28に加圧ガス導管29が挿入されていて、該導管29に導入された不活性ガスによって、前記容器28内の内部標準溶液30を内部標準溶液導管27へ押し出し可能にしている。
【0043】
一方、前記試料導入部3は、不活性ガス源に連通する第1および第2加圧ガス導管31,32を備え、このうち第1加圧ガス導管31は、前記第3切換13を介して試料希釈用流路9に連通可能にされ、その中流ないし下流部に第5および第6切換弁33,34を離間して配置している。前記第5および第6切換弁33,34は三方弁の電磁弁で構成され、それらの作動を前記制御装置によって制御している。
【0044】
前記第5切換弁33は第1加圧ガス導管31の中流部に配置され、希釈作動前は図示の実線のように第6三方弁34に連通して不活性ガスを導入可能にされ、前記計量ループ23、保持ループ20等の洗浄時に図示の破線のように切換え、第5切換弁33に接続した給液管35に連通可能にしている。
【0045】
前記給液管35の先端部は、洗浄容器36の蓋を貫通して内部の洗浄液37に没入し、また前記洗浄容器36に前記第2加圧ガス導管32の先端部が挿入されていて、該導管32に導入した不活性ガスによって、洗浄水等の洗浄液37を給液管35へ押し出し可能にしている。この場合、洗浄液37を加温し、または温水を用いることによって洗浄効果を高め、僅かなキャリーオーバーやコンタミネーションを強力に除去し得る。
【0046】
前記第6切換弁34は第1加圧ガス導管31の下流部に配置され、希釈作動前は図示の実線のように試料計量・希釈部2の試料希釈用流路9に連通し、不活性ガスを導入可能にするとともに、試料を保持ループ20ないし移送管8へ移送する際は、図示の破線のように切換え、第6切換弁34に接続したガス流路38に連通可能にされている。
【0047】
前記ガス流路38の先端部は、ニードル39に隣接する内外二重構造の外側通路(図示略)に接続され、該通路に不活性ガスを導入可能にしている。
前記ニードル39の先端部は、試料容器40の蓋を貫通して内部に収容したVOCの存在する液状の試料41に挿入され、該試料41を不活性ガスによって内側通路(図示略)に連通する試料導入路6へ押し出し可能にしている。図中、42はニードル39から排出された液体を収容する排出容器である。
【0048】
前記パージ・トラップ試料濃縮導入部5は、希釈試料を導入する希釈試料導入部25と、一端がパージ容器26に連通し、試料に含まれていたVOCを移送するパージ試料流路43と、該パージ試料流路43の他端に接続した六方弁からなる切換弁44と、該切換弁44に一端を接続したトラップ流路45と分析流路46、および不活性ガス源に連通する加圧ガス導管47を備えている。
【0049】
このうち、前記パージ容器26はU字管状に形成され、その両側の閉塞端を上側に配置し、この一方の上端部に希釈試料導入部25の端部を挿入し、その近接位置に前記パージ試料流路43の一端を挿入している。
一方、パージ容器26の他方の閉塞端に、不活性ガス源に連通する加圧ガス導管48が接続され、この不活性ガスをパージガスとしてパージ容器26に導入し、該容器26内で気液分離し上方に滞留するガス状の試料を濃縮試料流路43へ押し出し可能にしている。
図中、49はパージ容器26内で気液分離して滞留した液状部で、該液状部に希釈液15と試料41中の液状部と、内部標準溶液30が混入している。
【0050】
前記切換弁44の作動を前記制御装置によって制御し、希釈作動前は図示の実線のように、パージ試料流路43をトラップ流路45に連通し、パージ後のガス状の試料41、つまり試料に含まれていたVOCをトラップ流路45に介挿したトラップ管50の吸着剤51にトラップさせ、分析試料を濃縮させている。
前記切換弁44の他のポ−トは、希釈作動前は図示の実線のように、加圧ガス導管47が分析流路46に連通し、不活性ガスを分析流路46に供給して、GCまたはGC/MS等の分析装置4に供給している。図中、52は分析流路46に介挿したトランスファ−ラインで、分析流路46を所定温度に加温しコールドスポットを作らず分析精度を確保している。
【0051】
前記トラップ管50の周面にヒータ(図示略)が設置され、該ヒータを加熱して前記吸着した濃縮試料を脱着可能にしている。
すなわち、前記吸着した濃縮試料の成分を分析する際、トラップ管50の外周に設置したヒータ(図示略)を加熱して吸着試料を脱着している。
そして、三方弁からなる第7切換弁53に不活性ガス源に連通する加圧ガス導管54を接続し、分析時に第7切換弁53を図示の破線のように切換え、加圧ガス導管54をトラップ流路45に連通させて、切換弁44を介しガス状の脱着成分を分析流路46へ移送可能にしている。
【0052】
図中、55はパージ容器26と切換弁44との間のパージ試料流路43に配置した三方弁からなる第8切換弁で、該切換弁55に不活性ガス源に連通する加圧ガス導管56が接続され、希釈作動前は切換弁44を介してパージ試料流路43をトラップ流路45に連通させ、試料41に含まれていたVOCをトラップ流路45へ移送させている。
そして、吸着試料の分析前、切換弁55を図示の破線のように切換え、加圧ガス導管56を濃縮試料流路43に連通し、不活性ガスを切換弁44を介してトラップ流路45へ移送し、吸着剤51に吸着された試料41の水分を除去し乾燥を促進可能にしている。
【0053】
このように構成した試料液自動希釈方法ないしその装置は、液状試料41または希釈液15の送出手段として、送液ポンプ17やシリンジポンプを使用して加圧送液し、従来の吸引方式のシリンジの使用を廃し、試料導入ないし移送の際におけるVOCの気散や気泡の発生を防止し、試料を確実かつ安全に移送して希釈精度を向上し分析精度を向上し、シリンジの吸引に伴なう揮発性物質の気散や気泡の発生による計量ないし分析の正確性と信頼性の不安を解消するとともに、シリンジの経時的な摩耗やそのメンテナンス費用の節減を図るようにしている。
また、試料41の移送手段として不活性ガスを試料導入路6に導入して移送路8へ移送して実現しているから、従来のような高価なポンプの使用を廃し、構成を簡潔化して容易かつ安価に製作し得る。
【0054】
本発明によってVOCを含む試料を希釈する場合は、先ず保持ル−プ20と計量ル−プ23に希釈液15を満たし、その後、不活性ガスの圧力によって試料41を試料容器40から保持ル−プ20へ移送し、次に、給液ポンプ17から送出された希釈液15の圧力によって、試料41を移送路8および試料希釈用流路9へ圧送し、従来の吸引方式による移送のような揮発性物質の陰圧による気散や気泡の発生を防止し、正確な計量と移送を実現して希釈精度の向上するようにしている。
【0055】
前記試料41を希釈する場合は、先ず希釈液導入路7と保持ル−プ20を含む移送路8と、計量ル−プ23を含む試料希釈用流路9に希釈液15を満たす。
次に、試料容器40からVOCを含む液状の試料41を取り出し、これを保持ル−プ20へ移送し、その所定量の試料41を計量ル−プ23へ移送する。
そして、保持ル−プ20を洗浄後、試料41を計量ル−プ23へ移送し、該計量ル−プ23内に試料41と希釈液15とをサンドイッチ状に充填して貯留する。
この後、計量ル−プ23内の液状試料41をパージ・トラップ試料濃縮導入部5へ移送する。
【0056】
先ず、第1工程として、希釈液導入路7と保持ル−プ20を含む移送路8と、計量ル−プ23を含む試料希釈用流路9に希釈液15を満たす場合は、第1および第2切換弁11,12を図2の実線位置に切換え、第1切換弁11から試料導入路6への流路を遮断するとともに、第2切換弁12から排液管18と希釈試料流路10への流路を遮断して送液ポンプ17を始動する。
そして、容器16中の希釈液15を希釈液導入路7、移送路8、試料希釈用流路9へ移送し、保持ル−プ20と計量ル−プ23、および第1および第2切換弁11,12を希釈液15で満たし、その余剰液を排液タンク22へ排出する。この状況は図2(b)のようである。
【0057】
次に、第2工程として、VOCを含む試料41を保持ル−プ20へ移送する場合は、先ず試料容器40から液状の試料41を取り出す。
その場合は、ニ−ドル39を試料容器40に挿入して試料41に没入し、第6切換弁34と第2切換弁12を図1の破線位置へ切換える。
そして、不活性ガスを第6切換弁34からガス流路38へ導き、該流路38からニ−ドル39の直上の外側通路へ移動させて試料容器40へ導入し、該容器40内の試料41を試料導入路6へ押し出す。
【0058】
そして、前記試料41を試料導入路6から第1切換弁11を経て移送路8へ送出し、移送路8に満たされていた希釈液15を押し出し、代わりに液状試料41をその分導入して保持ル−プ20とその下流部へ移送後、その余剰液を第2切換弁12から排液管18へ導いて排液タンク19に排出する。
【0059】
この状況は図3(b)のようで、これによって試料導入路6と、第1および第2切換弁11,12との間の移送路8に、試料41が満たされる。
そして、第1および第2切換弁11,12との間に移送された試料41の所定量が、この後計量ル−プ23へ移送され、その容量は所定の希釈率によって自動的に算出され、これを希釈液15を送出する送液ポンプ17が実行する。
【0060】
次に、第3工程として、移送路8と保持ル−プ20内の所定量の試料41を計量ル−プ23へ移送する場合は、第1および第2切換弁11,12を図3の破線位置に切換え、第1切換弁11から試料導入路6への流路と、第2切換弁12から排液管18への流路と希釈試料流路10への流路を遮断して給液ポンプ17を始動し、容器16中の希釈液15を所定量、希釈液導入路7から移送路8へ送出する。
【0061】
このようにすると、前記送出された希釈液15によって、第1および第2切換弁11,12との間の移送路8に満たされていた試料41が、移送路8の下流側から試料希釈用流路9へ押し出され、その一部が計量ル−プ23に導入され、移送路8の下流部から計量ル−プ23の上流部までの間に試料41が満たされる。
この場合、給液ポンプ17は、計量ル−プ23に対する試料41の導入分に相当する希釈液15の送出量を計量し、その送液時間分、駆動する。
そして、前記試料41の導入によって、計量ル−プ23に満たされていた希釈液15の一部が押し出され、排液タンク22に排出される。この状況は図4(b)のようである。
【0062】
この後、第4工程として保持ル−プ20を洗浄する場合は、前記試料41の移送時における第2切換弁12を図4の破線位置に切換え、また第1切換弁11を前記移送状態と同様な状態に維持して、前記切換弁12から試料希釈用流路9と希釈試料流路10への流路を遮断し、給液ポンプ17を始動して容器16の希釈液15を希釈液導入路7から移送路8へ移送し、保持ル−プ20を経て第2切換弁12から排液管18へ導いて排液タンク19に排出する。
この状況は図5(b)のようで、これにより保持ル−プ20から第2切換弁12の間の移送路8に残留し付着する試料41と、排液管18に残留する試料41を排出して洗浄し、試料41によるキャリ−オ−バ−やコンタミネ−ションの問題を未然に防止する。
【0063】
次に、第5工程として第2切換弁12と計量ループ23との間の試料41を計量ループ23へ移送する場合は、前記洗浄時における第2切換弁12を図5の破線位置へ切換え、排液管18への流路を遮断して給液ポンプ17を始動する。
そして、容器16の希釈液15を希釈液導入路7から移送路8および保持ループ20を経て計量ループ23へ移送する。この状況は図6(b)のようで、計量ループ23内においては希釈液15−試料41−希釈液15といったサンドイッチ構造となるため、試料41が加圧ガスやパージ・トラップ試料濃縮部内のガスに直接触れることが無く、ごく微小な気散まで防ぐことが出来る。
一方、上記微小な気散の問題を考慮する必要がない試料の場合、サンドイッチ構造にする必要が無く、第4工程、第5工程を省略することも可能である。その場合は、時間短縮が図れ、希釈水の削減も可能である。
【0064】
こうして計量ループ23に所定量の試料41と希釈液15を充填し、所定の希釈率に調整後、第6工程として前記希釈試料をパージ・トラップ試料濃縮導入部5へ移送する場合は、第2および第3切換弁12,13を図1の破線位置に切換えるとともに、第4切換弁14を図1の実線位置に保持し、第2切換弁12から移送路8および排液管18への流路を遮断するとともに、第3切換弁13を第1加圧ガス導管31に連通し、また希釈試料流路10を希釈試料導入部25に連通する。
この状況の下で不活性ガスを第1加圧ガス導管31に導入し、該不活性ガスを計量ループ23、試料希釈用流路9、希釈試料流路10、希釈試料導入部25へ圧送し、パージ容器26へ導入する。この状況は図7(b)のようである。
【0065】
このように試料41の希釈に際しては、加圧ガス(不活性ガス)によって試料41を保持ル−プ20を含む移送路8に移送し、その第1および第2切換弁11,12間の試料41に対し、給液ポンプ17を始動して所定量の希釈液15を送出し、計量ル−プ23に段階的に導入している。
その際、希釈液15の圧力によって試料41を加圧して移送しているから、移送時にVOCの気散や気泡の発生がなく、またシリンジに試料を吸入することもないから、所定量の試料41を計量ル−プ23へ確実かつ安定して移送し得、希釈精度と分析精度を向上し得るとともに、シリンジによる試料の吸入時間の問題を解消して速やかに希釈し得る。
【0066】
こうして希釈試料をパ−ジ容器26へ移送する際、GC/MSの検出器(図示略)の感度補正のために内部標準溶液30を導入する場合がある。
その場合は、第4切換弁14を図1の破線位置に切換え、不活性ガスを内部標準溶液収納容器28に導入して、内部標準溶液30を内部標準溶液導管27へ押し出し、これを第4切換弁14のバルブ溝(図示略)に充填して置く。この後、第4切換弁14を図1の実線位置に切換え、この内部標準溶液30を希釈試料と一緒にパ−ジ容器26へ導入する。
【0067】
前記パ−ジ容器26の一方から希釈試料と内部標準溶液30を導入し、それらが容器26内部に入ったところで、パ−ジ容器26の他方に連通する加圧ガス導管48から不活性ガスを送り、パ−ジ容器26に入った希釈試料と内部標準溶液30の混合溶液試料を前記不活性ガスによりパ−ジして、分析対象成分を含んだ希釈試料とし、この気化したガス状の希釈試料をパ−ジ容器26の一方からパージ試料流路43へ押し出す。
【0068】
前記ガス状の希釈試料はパージ試料流路43を移動し、第8切換弁55を貫通して六方弁からなる切換弁44に導かれ、該切換弁44からトラップ流路45に導かれてトラップ管50に導入される。
前記ガス状の希釈試料の中に気化した分析対象成分が含まれており、この分析対象成分がトラップ管50に捕集され、分析対象成分を含まないガスがトラップ流路45を移動して第7切換弁53に導かれ、該切換弁53から外部へ排出される。
【0069】
この後、第8切換弁55を図1の破線位置に切換え、パージ試料流路43への流通を遮断して、加圧ガス導管56から不活性ガスを導入し、この不活性ガスを切換弁44からトラップ流路45に導いてトラップ管50の吸着剤51に導入し、該吸着剤51を除湿して乾燥を促し、前記不活性ガスを切換弁53から外部へ排出する。
【0070】
次に、前記トラップした濃縮試料を分析する際は、切換弁44を図1の破線位置に切換え、パージ試料流路43への流通を遮断するとともに、第7切換弁53を図1の破線位置に切換え、外部への導通を遮断する。
このような状況の下でトラップ管50のヒ−タ(図示略)を加熱し、吸着剤51にトラップした濃縮試料を脱着後、加圧導管54から不活性ガスを第7切換弁53に導入し、これをトラップ流路45に導いてトラップ管50に導入し、前記脱着したガス状の脱着試料を不活性ガスと一緒に移動し、切換弁44から分析流路46へ移動する。
【0071】
そして、前記ガス状の脱着試料を分析流路46に沿って移動し、加温下のトランスファーライン52を経てGCまたはGC/MS等の分析装置4へ導入し、脱着成分を検出して分析する。
一方、前記希釈試料をパージ容器26へ移送後、第3切換弁13を図1の破線位置に切換え、第6切換弁34は図1の実線位置に維持し、また第5切換弁33を図1の破線位置に切換え、不活性ガスを第2加圧ガス導管32を介して洗浄容器36に導入する。
【0072】
このようにすると、洗浄液37が洗浄容器36から給液管35に押し出され、これが給液管35に連通する試料希釈用流路9を移動して計量ループ23から第2切換弁12に導かれ、該第2切換弁12から移送路8を移動し、保持ループ20から第1切換弁11に導かれる。
そして、第1切換弁11から試料導入路6を経て二重管の内側流路を移動してニードル39に導かれ、前記移動経路の各切換弁34、13、12、11と流路9、8、6を洗浄して、排出容器42に排出される。
【0073】
この後、第5切換弁33を図1の実線位置に切換え、給液管35の流通を遮断して不活性ガスを第1加圧ガス導管31に導入し、これを前記第1加圧ガス導管31に連通する試料希釈用流路9を移動して計量ループ23から第2切換弁12へ導き、該第2切換弁12から移送路8を移動して保持ループ20から第1切換弁11へ導く。
そして、前記第1切換弁11から試料導入路6を経て、二重管の内側流路を移動してニードル39に導き、前記移動経路の各切換弁34、13、12、11と流路9、8、6に付着した洗浄液37を吹き飛ばし、それらの乾燥を促がして次期希釈精度を確保する。
【0074】
このように実施形態は、希釈試料をパージ・トラップ試料濃縮導入部5に導入し、希釈試料から揮発性を有する分析対象成分を強制的に追い出し、この分析対象成分を吸着剤51にトラップして濃縮する。
そして、前記濃縮試料を加熱して脱着し、その脱着成分を分析装置4へ導入して成分分析するから、試料41に存在する微量な対象成分を合理的かつ精度良く分析し得る。しかも、計量ル−プ23には希釈液15−液状試料41−希釈液15が充填され、従来のような空気の充填を要しないから、それだけ希釈作業を容易かつ速やかに行える。
【0075】
図8乃至図18は本発明の他の実施形態を示し、前述の実施形態と対応する構成部分に同一の符号を用いている。
このうち、図8乃至図14は本発明の第2の実施形態を示し、この実施形態は試料計量・希釈部2における第2切換弁57を前述の四方弁から三方弁の電磁弁とし、該切換弁57の作動を前記制御装置によって制御し、希釈作動前は図示のように移送路8が試料希釈用流路9に導通し、第2切換弁57から希釈試料流路10への導通を遮断している。
また、移送路8の保持ル−プ20と第2切換弁57との間に、三方弁の電磁弁からなる切換弁58を配置し、該切換弁58の作動を前記制御装置によって制御し、切換弁58に排液タンク19に連通する排出管18の一端を接続している。
【0076】
前記第2の実施形態によって試料41を希釈する場合は、第1実施形態と実質的に同一で、給液ポンプ17を駆動して容器16の希釈液15を希釈液導入路7に送出し、この希釈液15を保持ル−プ20を含む移送路8と、計量ル−プ23を含む試料希釈用流路9に満たし、その余剰液を排液タンク22へ排出する。この状況は図9(a),(b)のようである。
この後、試料容器40から液状の試料41を取り出し、これを保持ル−プ20へ移送する。その際、ニ−ドル39を試料容器40に挿入して試料41に没入し、第6切換弁34と切換弁58を図8の破線位置へ切換える。
【0077】
そして、不活性ガスを第6切換弁34からガス流路38へ導き、該流路38からニ−ドル39の直上の外側通路へ移動させて試料容器40へ導入し、該容器40内の試料41を試料導入路6へ押し出し、前記試料41を試料導入路6から第1切換弁11を経て移送路8へ圧送する。
こうして、移送路8に満たされていた希釈液15を押し出し、代わりに液状試料41を導入して保持ル−プ20とその下流側へ移送し、その余剰液を切換弁58から排液管18へ導いて排液タンク19に排出する。この状況は図10(a),(b)のようで、試料導入路6と、第1切換弁11と切換弁58との間の移送路8と、保持ル−プ20に試料41が満たされる。
【0078】
次に、保持ル−プ20内の所定量の試料41を計量ル−プ23へ移送する。
この場合は、第1切換弁11を図8の破線位置に切換え、また切換弁58を図8の実線位置に切換え、第2切換弁57を図8の実線位置に保持して、第1切換弁11から試料導入路6への流通を遮断し、切換弁58から排液管18への通路を遮断して給液ポンプ17を始動し、容器16中の希釈液15を所定量、希釈液導入路7から移送路8へ送出する。
このようにすると、前記送出された希釈液15によって、移送路8と保持ル−プ20に満たされていた試料41が移送路8の下流側から試料希釈用流路9へ押し出され、その一部が計量ル−プ23に導入され、該計量ル−プ23から希釈液15の一部が排液タンク22に排出される。この状況は図11(a),(b)のようである。
【0079】
この後、保持ループ20を希釈液15で洗浄する。その場合は、第1切換弁11を事前の状態に維持し、切換弁58を図11の破線位置に切換えて給液ポンプ17を始動し、容器16の希釈液15を希釈液導入路7から保持ループ20を経て移送路8へ移送し、切換弁58から排液管18へ導いて排液タンク19に排出する。この状況は図12(a),(b)のようである。
【0080】
次に、移送路8の下流部と第2切換弁57、および試料希釈用流路9に滞留している試料41を計量ル−プ23へ移送する。
この場合は、切換弁58を図12の破線位置に切換え、第2切換弁57を洗浄時の状態に維持して排液管18への導通を遮断後、給液ポンプ17を始動する。
そして、給液ポンプ17から送出された希釈液15によって、前記滞留している試料41を計量ル−プ23側へ押し出し、計量ル−プ23内に希釈液15−試料41−希釈液15をサンドイッチ構造に充填し、計量ル−プ23内の試料4を所定の希釈率に希釈する。この状況は図13(a),(b)のようである。
【0081】
こうして計量ル−プ23に所定の希釈率に調整した試料41を貯留後、前記希釈試料をパージ・トラップ試料濃縮導入部5へ移送する。
その場合は、第2および第3切換弁57,13を図8の破線位置に切換え、第2切換弁57から移送路8への導通を遮断するとともに、第3切換弁13から排出管21への導通を遮断して、不活性ガスを加圧ガス導管31に導入し、不活性ガスを計量ル−プ23、試料希釈用流路9、希釈試料流路10を経て希釈試料導入部25へ圧送し、パ−ジ容器26へ導入する。この状況は図14(a),(b)のようである。
【0082】
このように前記実施形態は第2切換弁57を三方弁で構成し、その配管や制御作動を簡潔にするとともに、移送路8に介挿した切換弁58によって、保持ル−プ20に対する試料41の移送と、残留試料の計量ル−プ23への移送を確実かつ正確に行なうようにしている。
【0083】
図15は本発明の第3の実施形態を示し、この実施形態は第2の実施形態の応用形態に係り、その第1切換弁11と切換弁58を組み合わせて六方弁の電磁弁からなる切換弁59に構成し、この切換弁59の作動を前記制御装置によって制御している。
前記切換弁59に保持ル−プ20を接続し、結果的に切換弁58を省略して構成を簡潔化し、部品点数の低減と希釈制御作動を簡潔化し、前記二つの切換弁58,59を個々に操作する煩雑を解消し、希釈作業を合理的かつ速やかに行なうようにしている。
【0084】
すなわち、この実施形態において試料41を希釈する場合は、先ず切換弁59を図15の破線位置に切換え、希釈液導入路7を移送路8に連通して給液ポンプ17を始動し、希釈液15を切換弁59から移送路8へ移送し、第2切換弁57から計量ル−プ23に導入して希釈液15を満たした後、その余剰液を排出管21から排液タンク22へ排出する。
【0085】
この後、第2切換弁57と切換弁59との前記状態を維持し、第6切換弁34を図15の破線位置に切換え後、ニードル39を試料容器40に挿入して試料41に没入する。
この状況の下で不活性ガスを第1加圧ガス導管31に導入し、該ガスを第6切換弁34からガス流路38へ導き、該流路38からニードル39の外側通路へ移動して試料容器40へ導入し、該容器40内の試料41を試料導入路6へ押し出す。
【0086】
そして、前記試料41を試料導入路6から切換弁59に導入し、保持ル−プ20から排液管18に導いて保持ル−プ20に試料41を満たし、その余剰試料を排液タンク22に排出する。
このように、前記希釈液15の導入時と試料41の導入時には、切換弁59は同じ切換え位置に置かれているから、希釈液15の移送と試料41の移送を同時に行なうことができ、それだけ希釈作業を迅速かつ効率良く行なえる。
【0087】
この後、切換弁59を図15の実線位置に切換え、切換弁59と試料導入路6および切換弁59と排液管18との導通を遮断して、給液ポンプ17を始動し、容器16中の希釈液15を所定量、希釈液導入路7から切換弁59へ送出して保持ル−プ20に導入し、保持ル−プ20に満たされた試料41の所定量を移送路8から第2切換弁57を経て計量ル−プ23へ送出する。
【0088】
次に、切換弁59を図15の破線位置に切換えて給液ポンプ17を始動し、容器16中の希釈液16を切換弁59、移送路8、試料希釈用流路9、計量ル−プ23へ押し出し、保持ル−プ20と計量ル−プ23との間に残留する試料41を計量ル−プ23へ導入し、該計量ル−プ23を希釈液15−試料41−希釈液15のサンドイッチ構造に充填する。
【0089】
そして、第3および第4切換弁13,14を図15の破線位置に切換え、第1加圧ガス導管31に不活性ガスを導入し、これを計量ループ23、試料希釈用流路9、希釈試料流路10へ圧送し、計量ループ23内の希釈試料をパ−ジ容器26へ移送する。
この後、パージ・トラップ試料濃縮導入部5における希釈試料のパージ・トラップ工程と、濃縮試料の分析は前述の実施形態と同様に行なう。
【0090】
次に、この実施形態における洗浄は次のようである。
すなわち、前記試料41をパージ・トラップ試料濃縮導入部5へ移送後、切換弁59を図15の実線位置に切換え、給液ポンプ17を始動して希釈液15を切換弁59から保持ル−プ20を経て移送路8へ送出し、これを第2切換弁57から計量ル−プ23へ移動し、更に第3切換弁13から排出管21に導いて排液タンク22に排出する。
このようにして、前記流路8,9と切換弁59、各切換弁57,13と保持ル−プ20と計量ループ23に残留する試料41を希釈液15によって洗浄する。
【0091】
図16は本発明の第4の実施形態を示し、この実施形態は前記第3の実施形態の応用形態に係り、排液管18に三方弁の電磁弁からなる第9切換弁60を接続し、該切換弁60の他のポ−トに洗浄液導管61の一端を接続し、この他端を前記洗浄容器36の内部に開口している。
前記第9切換弁60は、希釈作動前は洗浄液管61との流通を遮断され、試料41をパージ・トラップ試料濃縮導入部5へ移送後に切換えて切換弁59に連通させ、洗浄液導管61を切換弁60と洗浄容器36に連通させる。
【0092】
そして、不活性ガスを加圧導管32から洗浄容器36へ導入し、内部の洗浄液37を洗浄液管61へ押し出し、この洗浄液37を第9切換弁60から切換弁59に導入して保持ループ20を洗浄し、保持ループ20の洗浄後に試料導入流路6へ移動してニードル39
を洗浄し、その洗浄後に洗浄液37を排出容器42に排出する。
一方、切換弁59の前記切換え状態を維持して給液ポンプ17を駆動し、容器16の希釈液15を切換弁59に導入し、該切換弁59から移送路8および第2切換弁57を経て試料希釈用流路9へ移動し、計量ループ23を洗浄後に排出管21から排液タンク22に排出する。
【0093】
このように、この実施形態は切換弁59の切換状態を維持して、洗浄液37による保持ル−プ20や試料導入流路6とニードル39の洗浄と、希釈液15による移送路8や計量ル−プ23の洗浄を同時に行なえるから、この種の洗浄作業を合理的かつ速やかに行える
【0094】
図17は本発明の第5の実施形態を示し、この実施形態は前記第4の実施形態の応用形態に係り、希釈液導入路7に第10切換弁62を介挿し、該切換弁62の他のポ−トに排液管63の一端を接続し、この他端を前記排液タンク19に連通させる。
前記第10切換弁62は、希釈作動前は排液管63との流通を遮断され、液状試料41をパージ・トラップ試料濃縮導入部5へ移送後の洗浄時に切換えられて、排液管63を切換弁59と排液タンク19に連通させる。
【0095】
そして、第2,3,5,6,9,10切換弁57,13,33,34,60,62と切換弁59を図17の実線位置に切換え、加圧導管32から洗浄容器36に導入された不活性ガスによって、洗浄容器36内の洗浄液37を給液管35と洗浄液導管61とに押し出す。
このうち、給液管35に押し出した洗浄液37を、第5,6切換弁33,34を経て第3切換弁13に導入し、計量ル−プ23を洗浄後に試料希釈用流路9から第2切換弁57を経て移送路8へ移動し、切換弁59から第10切換弁62を移動して排液管63に送出し、排液タンク19へ排出する。
【0096】
一方、洗浄液導管61に押し出された洗浄液37を第9切換弁60を経て切換弁59に導入し、保持ル−プ20を洗浄後に試料導入流路6を移動してニードル39を洗浄し、その洗浄後に洗浄液37を排出容器42に排出する。
このように、この実施形態は試料計量・希釈部2の各部を二経路に分けて洗浄液37によって同時に洗浄し得るから、この種の洗浄作業を合理的かつ速やかに行える。
【0097】
図18は本発明の第6の実施形態を示し、この実施形態は同一または互いに異なるVOC、若しくはVOCを含まない緩衝液等の複数の試料41,41aを収納した試料容器40,40aを用意し、これらを計量ル−プ23の容量を超えない範囲で計量ル−プ23に移送し、それらを希釈するようにしている。
すなわち、図3図4で示す工程のように、試料41を試料容器40から取り出して保持ル−プ20へ送出し、その所定量を計量ル−プ23へ送出後、別の試料41aを試料容器40aから取り出して保持ル−プ20へ送出し、その所定量を計量ル−プ23へ送出し、図3図4で示す工程を繰り返すことにより、複数の試料を計量ループ23へ合理的に送出後、図5以降の工程を実行して複数の試料を一度にパージ容器26へ導入している。
このように、この実施形態は複数の試料を合理的に計量ループ23に導入し、複数の試料を一度にパージ容器26へ導入できるから、希釈だけではなく試料環境を自動で調整することが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、試料を加圧移送して試料の気散ないし気泡の発生を防止し、試料の正確な移送と正確な計量を実現して希釈精度の正確性を得られるとともに、従来多用されていたシリンジによる試料の導入や吸引を廃し、シリンジによる希釈精度の不安を解消するとともに、シリンジの経時的な磨耗やそのメンテナンスの費用を節減し、またシリンジによる試料のキャリ−オ−バ−やコンタミネ−ションを防止して希釈精度を向上し、しかも試料と希釈液の移送手段を合理化して構成を簡潔化し、これを容易かつ安価に製作できるから、例えば揮発性有機化合物を含む試料の希釈ないし導入に好適である。
【符号の説明】
【0099】
4 分析装置
5 パージ・トラップ試料濃縮導入部
6 試料導入路
7 希釈液導入路
8 移送路
9 試料希釈用流路
12,57 切換弁
【0100】
15 希釈液
17 送液手段(送液ポンプ)
20 貯留部(保持ル−プ)
23 貯留部(計量ル−プ)
41 試料
図1
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