特許第6284503号(P6284503)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6284503
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】車載機器制御システム
(51)【国際特許分類】
   B60R 25/24 20130101AFI20180215BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20180215BHJP
【FI】
   B60R25/24
   E05B49/00 J
【請求項の数】6
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-115633(P2015-115633)
(22)【出願日】2015年6月8日
(65)【公開番号】特開2017-1458(P2017-1458A)
(43)【公開日】2017年1月5日
【審査請求日】2017年2月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】510123839
【氏名又は名称】オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101786
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 秀行
(72)【発明者】
【氏名】吉澤 大輔
【審査官】 粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−067500(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0375420(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 25/24
E05B 49/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、応答要求信号を送信する車載制御装置と、
利用者に携帯され、前記車載制御装置から応答要求信号を受信したことに応じて応答信号を送信する携帯機と、から構成され、
前記車載制御装置が前記携帯機から受信した応答信号に基づいて、車載機器の制御を実行する車載機器制御システムにおいて、
前記車載制御装置は、
第1周波数の応答要求信号を送信する車載第1周波数送信部と、
第2周波数の応答要求信号を送信する車載第2周波数送信部と、
第2周波数の応答信号を受信する車載第2周波数受信部と、
第3周波数の応答信号を受信する車載第3周波数受信部と、を備え、
前記携帯機は、
前記第1周波数の応答要求信号を受信する携帯機第1周波数受信部と、
前記第2周波数の応答要求信号を受信する携帯機第2周波数受信部と、
前記第2周波数の応答信号を送信する携帯機第2周波数送信部と、
前記第3周波数の応答信号を送信する携帯機第3周波数送信部と、を備え
前記車載制御装置は、
前記車載第1周波数送信部により先発の第1周波数の応答要求信号を送信した後、
前記車載第2周波数送信部により前記第2周波数の応答要求信号を送信し、かつ、前記車載第1周波数送信部により後発の第1周波数の応答要求信号を送信し、
前記携帯機は、
前記携帯機第1周波数受信部により前記先発の第1周波数の応答要求信号を受信した後、
前記携帯機第2周波数受信部により前記第2周波数の応答要求信号を受信すると、前記携帯機第2周波数送信部により前記第2周波数の応答信号を送信し、
前記携帯機第1周波数受信部により前記後発の第1周波数の応答要求信号を受信すると、前記携帯機第3周波数送信部により前記第3周波数の応答信号を送信し、
前記車載制御装置は、前記車載第2周波数受信部により前記第2周波数の応答信号を受信し、かつ、前記車載第3周波数受信部により前記第3周波数の応答信号を受信した後、前記第2周波数の応答信号と前記第3周波数の応答信号とに基づいて、前記車載機器の制御を実行する、ことを特徴とする車載機器制御システム。
【請求項2】
請求項に記載の車載機器制御システムにおいて、
前記携帯機は、
前記携帯機第1周波数受信部により受信した前記第1周波数の応答要求信号と、前記携帯機第2周波数受信部により受信した前記第2周波数の応答要求信号とが、それぞれ正規の応答信号であるか否かを判定する携帯機正規信号判定部を備え、
前記第2周波数の応答要求信号が正規の応答要求信号である、と前記携帯機正規信号判定部により判定されると、前記携帯機第2周波数送信部により前記第2周波数の応答信号を送信し、
前記後発の第1周波数の応答要求信号が正規の応答要求信号である、と前記携帯機正規信号判定部により判定されると、前記携帯機第3周波数送信部により前記第3周波数の応答信号を送信する、ことを特徴とする車載機器制御システム。
【請求項3】
請求項に記載の車載機器制御システムにおいて、
前記携帯機は、
前記携帯機第1周波数受信部を常時起動し、かつ前記携帯機第2周波数受信部を常時停止しておき、
前記携帯機第1周波数受信部により受信した前記先発の第1周波数の応答要求信号または前記後発の第1周波数の応答要求信号が正規の応答要求信号である、と前記携帯機正規信号判定部により判定されたときに、前記第2周波数の応答要求信号の受信に備えて前記携帯機第2周波数受信部を起動する、ことを特徴とする車載機器制御システム。
【請求項4】
請求項1ないし請求項のいずれかに記載の車載機器制御システムにおいて、
前記車載制御装置は、
前記車載第2周波数受信部により受信した前記第2周波数の応答信号と、前記車載第3周波数受信部により受信した前記第3周波数の応答信号とが、それぞれ正規の応答信号であるか否かを判定する車載正規信号判定部を備え、
前記第2周波数の応答信号もしくは前記第3周波数の応答信号を受信しない場合、または前記第2周波数の応答信号と前記第3周波数の応答信号を受信しても、前記第2周波数の応答信号と前記第3周波数の応答信号の少なくとも一方が正規の応答信号でない、と前記車載正規信号判定部により判定された場合は、前記車載機器の制御を実行せず、
前記第2周波数の応答信号と前記第3周波数の応答信号を受信し、かつ、前記第2周波数の応答信号と前記第3周波数の応答信号とが両方とも正規の応答信号である、と前記車載正規信号判定部により判定された場合は、前記車載機器の制御を実行する、ことを特徴とする車載機器制御システム。
【請求項5】
請求項1ないし請求項のいずれかに記載の車載機器制御システムにおいて、
前記車載機器は、前記車両のドアの施解錠を行う第1車載機器と、前記車両のエンジンの始動または空調設備の駆動を行う第2車載機器と、を含み、
前記第2周波数は、前記第2車載機器を操作するための操作信号を前記携帯機から送信するときに用いられる周波数と同一であり、
前記第3周波数は、前記第1車載機器を操作するための操作信号を前記携帯機から送信するときに用いられる周波数と同一である、ことを特徴とする車載機器制御システム。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車載機器制御システムにおいて、
前記後発の第1周波数の応答要求信号は、前記携帯機の位置を検出するための信号であり、
前記車載制御装置は、当該応答要求信号を一定時間内に所定の周期で送信する、ことを特徴とする車載機器制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載された車載制御装置と利用者が携帯する携帯機との間で送受信される無線信号に基づいて、車載機器の制御が実行される車載機器制御システムに関し、特に車両の防犯技術に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載された車載制御装置と、利用者が携帯する携帯機との間で送受信される無線信号に基づいて、ドアの施解錠やエンジンの始動などのような、車載機器の制御が実行される車載機器制御システムがある。車載制御装置と携帯機との間の通信方式としては、大別して、ポーリング方式、パッシブエントリ方式、およびキーレスエントリ方式の3種類がある。
【0003】
ポーリング方式では、携帯機の位置にかかわらず所定の周期で車載制御装置が応答要求信号を送信する。携帯機は、この応答要求信号を受信すると、IDコードを含む応答信号を車載制御装置へ返信する。また、パッシブエントリ方式では、たとえば利用者がドアノブに接近または接触した時に、リクエストスイッチがオンして、車載制御装置から携帯機へ応答要求信号を送信する。携帯機は、この応答要求信号を受信すると、IDコードを含む応答信号を車載制御装置へ返信する。キーレスエントリ方式では、車載制御装置から携帯機へ応答要求信号は送信されず、利用者が携帯機を操作した時に、携帯機から車載制御装置へIDコードを含む操作信号を送信する。そして、いずれの場合も、車載制御装置は、携帯機からの応答信号や操作信号を受信すると、IDコードの照合を行い、該照合が成立すると、車両のドアの施解錠を許可したり、エンジンの始動を許可したりする。
【0004】
しかしながら、ポーリング方式やパッシブエントリ方式の場合、車載制御装置からの応答要求信号や携帯機からの応答信号を中継可能な中継器を用いて、遠方にある携帯機が車両の近傍にあるかのように偽装する不正な通信行為が行われることがある。この中継器を用いた不正な通信行為は、リレーアタックと呼ばれている。リレーアタックにより、車両の所有者でない悪意の第三者が、車両のドアを解錠したり、エンジンを始動したりして、窃盗などの犯罪を行うおそれがある。
【0005】
そこで、リレーアタックへの防犯対策として、特許文献1では、応答信号を返送する複数の周波数をランダムに選択した指定周波数リストを、応答要求信号に含めて、車載無線機から無線キーへ送信する。その後、車載無線機は、指定周波数リストに従って携帯機から送信される応答信号を待ち受け、応答信号を受信する毎に、該応答信号のRSSI値(受信信号強度)を計測する。指定周波数リストに従って受信待ち処理を終了すると、車載無線機は、周波数ごとに設定された閾値と、各応答信号のRSSI値とを比較し、該比較結果に基づいて携帯機が保護機器近傍エリア内に有るか否かを判定する。そして、車載無線機は、携帯機が保護機器近傍エリア内に有ると判定すると、車両のドアを解錠する。
【0006】
また、特許文献2では、車載機が、第1周波数でLF信号(応答要求信号)を送信した後、携帯機から応答信号を受信しなければ、第2周波数に変更する情報を携帯機にUHF電波で送信し、それから第2周波数でLF信号を送信する。そして、さらに携帯機から応答信号を受信しなければ、第3周波数に変更する情報を携帯機にUHF電波で送信し、それから第3周波数でLF信号を送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−240315号公報
【特許文献2】特開2008−174960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、通信処理の複雑化を回避しつつ、リレーアタックに対する防犯性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による車載機器制御システムは、車両に搭載され応答要求信号を送信する車載制御装置と、利用者に携帯され車載制御装置から応答要求信号を受信したことに応じて応答信号を送信する携帯機とから構成される。車載制御装置は、携帯機から受信した応答信号に基づいて、車載機器の制御を実行する。車載制御装置は、第1周波数の応答要求信号を送信する車載第1周波数送信部と、第2周波数の応答要求信号を送信する車載第2周波数送信部と、第2周波数の応答信号を受信する車載第2周波数受信部と、第3周波数の応答信号を受信する車載第3周波数受信部とを備える。携帯機は、第1周波数の応答要求信号を受信する携帯機第1周波数受信部と、第2周波数の応答要求信号を受信する携帯機第2周波数受信部と、第2周波数の応答信号を送信する携帯機第2周波数送信部と、第3周波数の応答信号を送信する携帯機第3周波数送信部とを備える。車載制御装置は、 車載第1周波数送信部により先発の第1周波数の応答要求信号を送信した後、車載第2周波数送信部により第2周波数の応答要求信号を送信し、かつ、車載第1周波数送信部により後発の第1周波数の応答要求信号を送信する。携帯機は、携帯機第1周波数受信部により先発の第1周波数の応答要求信号を受信した後、携帯機第2周波数受信部により第2周波数の応答要求信号を受信すると、携帯機第2周波数送信部により第2周波数の応答信号を送信し、携帯機第1周波数受信部により後発の第1周波数の応答要求信号を受信すると、携帯機第3周波数送信部により第3周波数の応答信号を送信する。車載制御装置は、車載第2周波数受信部により第2周波数の応答信号を受信し、かつ、車載第3周波数受信部により第3周波数の応答信号を受信した後、第2周波数の応答信号と第3周波数の応答信号とに基づいて、車載機器の制御を実行する。
【0012】
上記によると、車載制御装置と携帯機との間で、第1周波数および第2周波数の応答要求信号、並びに第2周波数および第3周波数の応答信号が送受信されて、車載制御装置が携帯機から受信した各応答信号に基づいて、車載機器の制御を実行する。これに対して、リレーアタックで用いられる中継器では、第1周波数および第2周波数の応答要求信号、並びに第2周波数および第3周波数の応答信号を全て模倣して送受信する構成を備えていないため、誤って車載機器の制御が実行されることはない。よって、リレーアタックに対する防犯性を向上させることができる。また、第1周波数および第2周波数の応答要求信号、並びに第2周波数および第3周波数の応答信号を送受信するための構成を、車載制御装置と携帯機とに備えているので、車載制御装置と携帯機のうち、一方から送信する応答要求信号または応答信号の周波数を、前もって他方へ通知する必要がなく、通信処理が複雑になるのを回避することができる。
【0014】
また、本発明では、携帯機は、携帯機第1周波数受信部により受信した第1周波数の応答要求信号と、携帯機第2周波数受信部により受信した第2周波数の応答要求信号とが、それぞれ正規の応答信号であるか否かを判定する携帯機正規信号判定部を備えてもよい。この場合、第2周波数の応答要求信号が正規の応答要求信号である、と携帯機正規信号判定部により判定されると、携帯機第2周波数送信部により第2周波数の応答信号を送信し、後発の第1周波数の応答要求信号が正規の応答要求信号である、と携帯機正規信号判定部により判定されると、携帯機第3周波数送信部により第3周波数の応答信号を送信する。
【0015】
また、本発明では、携帯機は、携帯機第1周波数受信部を常時起動し、かつ携帯機第2周波数受信部を常時停止しておき、携帯機第1周波数受信部により受信した先発の第1周波数の応答要求信号または後発の第1周波数の応答要求信号が正規の応答要求信号である、と携帯機正規信号判定部により判定されたときに、第2周波数の応答要求信号の受信に備えて携帯機第2周波数受信部を起動してもよい。
【0016】
また、本発明では、車載制御装置は、車載第2周波数受信部により受信した第2周波数の応答信号と、車載第3周波数受信部により受信した第3周波数の応答信号とが、それぞれ正規の応答信号であるか否かを判定する車載正規信号判定部を備えてもよい。第2周波数の応答信号もしくは第3周波数の応答信号を受信しない場合、または第2周波数の応答信号と第3周波数の応答信号を受信しても、第2周波数の応答信号と第3周波数の応答信号の少なくとも一方が正規の応答信号でない、と車載正規信号判定部により判定された場合は、車載機器の制御を実行しない。一方、第2周波数の応答信号と第3周波数の応答信号を受信し、かつ、第2周波数の応答信号と第3周波数の応答信号とが両方とも正規の応答信号である、と車載正規信号判定部により判定された場合は、車載機器の制御を実行する。
【0017】
さらに、本発明では、車載機器は、車両のドアの施解錠を行う第1車載機器と、車両のエンジンの始動または空調設備の駆動を行う第2車載機器とを含み、第2周波数は、第2車載機器を操作するための操作信号を携帯機から送信するときに用いられる周波数と同一であり、第3周波数は、第1車載機器を操作するための操作信号を携帯機から送信するときに用いられる周波数と同一であってもよい。また、後発の第1周波数の応答要求信号は、携帯機の位置を検出するための信号であってもよく、車載制御装置は、当該応答要求信号を一定時間内に所定の周期で送信してもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、通信処理の複雑化を回避しつつ、リレーアタックに対する防犯性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態による車載機器制御システムの構成図である。
図2図1の車載機器制御システムが適用される車両の平面図である。
図3図1の車載制御装置の動作を示したフローチャートである。
図4図1の携帯機の動作を示したフローチャートである。
図5図1の車載制御装置と携帯機の通信順序を示した図である。
図6図1の携帯機が車両に対して通信可能領域内にある場合の、車載制御装置と携帯機の通信状態を示した図である。
図7図1の携帯機が車両に対して通信可能領域内にない場合の、車載制御装置と携帯機の通信状態を示した図である。
図8図1の携帯機が車両に対して通信可能領域内にない状態でリレーアタックされた場合の、車載制御装置と携帯機と中継器の通信状態を示した図である。
図9】本発明の他の実施形態による車載制御装置と携帯機の通信順序を示した図である。
図10】本発明の他の実施形態による車載制御装置と携帯機の通信順序を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
【0021】
まず、実施形態の車載機器制御システム100の構成を、図1および図2を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、車載機器制御システム100の構成図である。図2は、車載機器制御システム100が適用される車両30の平面図である。
【0023】
図1に示すように、車載機器制御システム100は、車載制御装置10と携帯機20とから構成されている。車載機器制御システム100では、車載制御装置10と携帯機20との間で送受信される無線信号に基づいて、車両30(図2)に搭載された車載機器の制御が実行される。
【0024】
本実施形態において、車載機器の制御とは、自動四輪車から成る車両30のドアの施解錠、エンジンの始動、またはエアコン(エアーコンディショナ)の駆動のことである。車両30には、施解錠可能なドアが複数設けられている。エアコンは、本発明の「空調設備」の一例である。車載機器制御システム100は、パッシブエントリ機能とキーレスエントリ機能とを備えている。
【0025】
図1に示す、車載制御装置10、車載操作部5、ドアロック装置6、エンジン装置7、およびエアコン装置8は、車両30に搭載されている。携帯機20は、車両30の利用者により携帯される。
【0026】
車載制御装置10は、車載第1周波数送信部1、第1周波数用アンテナ1t、車載第2周波数送信部2a、第2周波数用アンテナ2t、車載第2周波数受信部2b、車載第3周波数受信部3、第3周波数用アンテナ3t、および制御部4を備えている。
【0027】
制御部4は、CPUとメモリなどから構成されている。制御部4には、車載正規信号判定部4aが備わっている。
【0028】
車載第1周波数送信部1は、第1周波数のLF(Low Frequency;長波)信号を送信する回路またはICから成る。車載第1周波数送信部1は、第1周波数用アンテナ1tを介して携帯機20へ第1周波数のLF信号を送信する。
【0029】
車載第2周波数送信部2aは、第2周波数のRF(Radio Frequency;高周波)信号を送信する回路から成る。車載第2周波数送信部2aは、第2周波数用アンテナ2tを介して携帯機20へ第2周波数のRF信号を送信する。
【0030】
車載第2周波数受信部2bは、第2周波数のRF信号を受信する回路から成る。車載第2周波数受信部2bは、携帯機20から送信された第2周波数のRF信号を、第2周波数用アンテナ2tを介して受信する。
【0031】
他の例として、車載第2周波数送信部2aと車載第2周波数受信部2bとを、第2周波数のRF信号を送受信する1チップのICで構成してもよい。
【0032】
車載第3周波数受信部3は、第3周波数のRF信号を受信する回路から成る。車載第3周波数受信部3は、携帯機20から送信された第3周波数のRF信号を、第3周波数用アンテナ3tを介して受信する。
【0033】
第1周波数用アンテナ1tと第2周波数用アンテナ2tは、車両30の車室内と車室外に分散するように複数設けられている。このため、車両30の周囲(車室外)近傍と車室内に、各アンテナ1t、2tから送信されたLF信号が行き渡る。
【0034】
車載第1周波数送信部1により送信される第1周波数のLF信号と、車載第2周波数送信部2aにより送信される第2周波数のRF信号には、携帯機20に対する応答要求信号がそれぞれ含まれる。車載第2周波数受信部2bにより受信される第2周波数のRF信号と、車載第3周波数受信部3により受信される第3周波数のRF信号には、携帯機20からの応答信号がそれぞれ含まれる。
【0035】
制御部4は、各送信部1、2aと各受信部2b、3を制御して、携帯機20と無線通信し、携帯機20に対して信号や情報の送受信を行う。制御部4の車載正規信号判定部4aは、車載第2周波数受信部2bにより受信した第2周波数の応答信号と、車載第3周波数受信部3により受信した第3周波数の応答信号とが、それぞれ正規の応答信号であるか否かを判定する。
【0036】
車載制御装置10には、車載操作部5、ドアロック装置6、エンジン装置7、およびエアコン装置8が接続されている。
【0037】
車載操作部5には、パッシブリクエストSW(スイッチ)5a、エンジンSW(スイッチ)5b、およびエアコンSW(スイッチ)5cが備わっている。
【0038】
パッシブリクエストSW5aは、車両30のドアの外側面にあるドアノブに設置されていて、車両30のドアを施解錠するために操作される。エンジンSW5bは、車両30の車室内の運転席の近傍に設置されていて、エンジンを始動・停止するために操作される。エアコンSW5cは、車両30の車室内の運転席の近傍に設置されていて、車両30のエアコンを駆動・停止するために操作される。
【0039】
利用者がパッシブリクエストSW5a、エンジンSW5b、またはエアコンSW5cを操作すると、その操作に応じた操作信号が車載制御装置10の制御部4へ送信される。
【0040】
ドアロック装置6は、車両30の各ドアの施解錠を行うための機構と、該機構の駆動回路から成る。エンジン装置7は、車両30のエンジンを始動するためのスタータモータと、該スタータモータの駆動回路などから成る。エアコン装置8は、車両30のエアコンを駆動・停止するための駆動回路から成る。ドアロック装置6は、本発明の「第1車載機器」の一例であり、エンジン装置7およびエアコン装置8は、本発明の「第2車載機器」の一例である。
【0041】
携帯機20は、FOBキーから成る。携帯機20は、携帯機第1周波数受信部21、第1周波数用アンテナ21t、携帯機第2周波数受信部22a、第2周波数用アンテナ22t、携帯機第2周波数送信部22b、携帯機第3周波数送信部23、第3周波数用アンテナ23t、制御部24、および携帯機操作部25を備えている。
【0042】
制御部24は、CPUとメモリなどから構成されている。制御部24には、携帯機正規信号判定部24aが備わっている。
【0043】
携帯機第1周波数受信部21は、第1周波数のLF信号を受信する回路から成る。携帯機第1周波数受信部21は、車載制御装置10から送信された第1周波数のLF信号を、第1周波数用アンテナ21tを介して受信する。
【0044】
携帯機第2周波数受信部22aは、第2周波数のRF信号を受信する回路から成る。携帯機第2周波数受信部22aは、車載制御装置10から送信された第2周波数のRF信号を、第2周波数用アンテナ22tを介して受信する。
【0045】
携帯機第2周波数送信部22bは、第2周波数のRF信号を送信する回路から成る。携帯機第2周波数送信部22bは、第2周波数用アンテナ22tを介して車載制御装置10へ第2周波数のRF信号を送信する。
【0046】
携帯機第3周波数送信部23は、第3周波数のRF信号を送信する回路またはICから成る。携帯機第3周波数送信部23は、第3周波数用アンテナ23tを介して車載制御装置10へ第3周波数のRF信号を送信する。
【0047】
他の例として、携帯機第2周波数受信部22aと携帯機第2周波数送信部22bとを、第2周波数のRF信号を送受信する1チップのICで構成してもよい。また、携帯機第1周波数受信部21と携帯機第3周波数送信部23と制御部24とを、1チップのICで構成してもよい。
【0048】
前述したように、携帯機第1周波数受信部21により受信される第1周波数のLF信号と、携帯機第2周波数受信部22aにより受信される第2周波数のRF信号には、車載制御装置10からの応答要求信号がそれぞれ含まれる。携帯機第3周波数送信部23により送信される第3周波数のRF信号には、上記第1周波数の応答要求信号に応答して車載制御装置10へ送信する応答信号が含まれる。また、携帯機第2周波数送信部22bにより送信される第2周波数のRF信号には、上記第2周波数の応答要求信号に応答して車載制御装置10へ送信する応答信号が含まれる。第1周波数の応答要求信号と第3周波数の応答信号は、従来のパッシブエントリシステムの車載制御装置と携帯機でも送受信されている。
【0049】
制御部24は、各受信部21、22aと各送信部22b、23を制御して、車載制御装置10と無線通信し、車載制御装置10に対して信号や情報の送受信を行う。
【0050】
携帯機正規信号判定部24aは、携帯機第1周波数受信部21により受信した第1周波数の応答要求信号と、携帯機第2周波数受信部22aにより受信した第2周波数の応答要求信号とが、それぞれ正規の応答要求信号であるか否かを判定する。
【0051】
携帯機操作部25には、ドアSW(スイッチ)25a、エンジンSW(スイッチ)25b、およびエアコンSW(スイッチ)25cが備わっている。
【0052】
ドアSW25aは、車両30のドアを施解錠するために操作される。エンジンSW25bは、車両30のエンジンを始動・停止するために操作される。エアコンSW25cは、車両30のエアコンを駆動・停止するために操作される。
【0053】
利用者がドアSW25aを操作すると、制御部24がその操作に応じた操作信号を生成し、該操作信号を携帯機第3周波数送信部23により第3周波数の搬送波で車載制御装置10へ送信する。その第3周波数の操作信号が車載第3周波数受信部3により受信されると、制御部4が該操作信号に基づいてドアロック装置6の制御を行い、車両30のドアを施解錠する。つまり、ドアロック装置6を操作するための操作信号と、前述した第3周波数の応答信号とは、同一の第3周波数のRF信号である。
【0054】
利用者がエンジンSW25bまたはエアコンSW25cを操作すると、制御部24がそれらの操作に応じた操作信号を生成し、該操作信号を携帯機第2周波数送信部22bにより第2周波数の搬送波で車載制御装置10へ送信する。その第2周波数の操作信号が車載第2周波数受信部2bにより受信されると、制御部4が該操作信号に基づいてエンジン装置7またはエアコン装置8の制御を行い、車両30のエンジンを始動またはエアコンを駆動する。つまり、エンジン装置7またはエアコン装置8を操作するための操作信号と、前述した第2周波数の応答信号とは、同一の第2周波数のRF信号である。
【0055】
車載制御装置10と携帯機20とは、図2に破線で示す通信可能領域R内において相互に通信可能となる。
【0056】
携帯機20を携帯した利用者が通信可能領域R内でパッシブリクエストSW5aを操作すると、車載制御装置10の制御部4が携帯機20に対して、各送信部1、2aにより応答要求信号を送信し、各受信部2b、3により携帯機20からの応答信号を受信する(パッシブエントリ方式)。そして、制御部4は、携帯機20から受信した応答信号が正規の応答信号であるか否かを、車載正規信号判定部4aにより判定する。このとき、車載正規信号判定部4aは、たとえば、応答信号に含まれる携帯機20のIDコード、または応答要求信号もしくは応答信号のRSSI値(受信信号強度)などに基づいて判定を行う。そして、受信した応答信号が正規の応答信号であると判定されると、制御部4は、ドアロック装置6を制御して、車両30の各ドアの施解錠を行う。
【0057】
また、携帯機20を携帯した利用者が通信可能領域R内で、携帯機操作部25のドアSW25aを操作した場合は、該操作に応じた操作信号が携帯機第3周波数送信部23から車両制御装置10へ送信される(キーレスエントリ方式)。制御部4は、その操作信号を車載第3周波数受信部3により受信すると、該操作信号が正規の操作信号であるか否かを車載正規信号判定部4aにより判定する。このとき、車載正規信号判定部4aは、たとえば、操作信号に含まれる携帯機20のIDコードなどに基づいて判定を行う。そして、受信した操作信号が正規の応答信号であると判定されると、制御部4は、ドアロック装置6を制御して、車両30のドアの施解錠を行う。
【0058】
また、携帯機20を携帯した利用者が通信可能領域R内で、車載操作部5のエンジンSW5bを操作すると、制御部4が、車載第2周波数送信部2aおよび受信部2bにより、携帯機20の携帯機第2周波数受信部22aおよび送信部22bと通信して、予め記憶されたIDコードと携帯機20のIDコードとの照合を行う。そして、両IDコードの照合が成功すると、制御部4は、エンジン装置7を制御して、車両30のエンジンを始動する。
【0059】
また、携帯機20を携帯した利用者が通信可能領域R内で、携帯機操作部25のエンジンSW25bまたはエアコンSW25cを操作すると、該操作に応じた操作信号が携帯機第2周波数送信部22bから車両制御装置10へ送信される。制御部4は、その操作信号を車載第2周波数受信部2bにより受信すると、該操作信号が正規の操作信号であるか否かを車載正規信号判定部4aにより判定する。このとき、車載正規信号判定部4aが、該操作信号に含まれる携帯機20のIDコードなどに基づいて、正規の操作信号であると判定すると、制御部4は、エンジン装置7を制御して、車両30のエンジンを始動し、またはエアコン装置8を制御して、車両30のエアコンを駆動する。
【0060】
なお、車両制御装置10と携帯機20との間の通信方式として、パッシブエントリ方式に代えて、ポーリング方式を採用してもよい(後述する他の実施形態においても同様)。
【0061】
ところで、リレーアタックで用いられる中継器51、52(後述する図8)は、携帯機20が車両30から遠く離れた場所にあっても、車載制御装置10と携帯機20との間で、信号の送受信を中継する機能を備えている。このため、遠方にある携帯機20が車両30の近傍にあるかのように偽装されて、不正な通信行為が行われる。
【0062】
次に、車載制御装置10と携帯機20の動作を、図3図8を参照しながら説明する。
【0063】
図3は、車載制御装置10の動作を示したフローチャートである。図4は、携帯機20の動作を示したフローチャートである。図5は、車載制御装置10と携帯機20の通信順序を示した図である。
【0064】
なお、本例では、携帯機20が車両30の車室外にあって、車両30のエンジンおよびエアコンが停止状態で、かつドアが施錠状態にあることを前提とする(後述する他の実施形態も同様)。また、車載制御装置10の各送信部1、2aと各受信部2b、3は、常時起動状態にある。さらに、携帯機20の各送信部22b、23と携帯機第1周波数受信部21は、常時起動状態にあり、携帯機第2周波数受信部22aは常時停止状態にある。
【0065】
たとえばパッシブエントリ方式の場合、利用者によりパッシブリクエストSW5aが操作されると、車両制御装置10の制御部4は、車載第1周波数送信部1により先発の第1周波数α(KHz)の応答要求信号(LF信号)を送信する(図3のステップS1、図5の(1))。次に、制御部4は、車載第2周波数送信部2aにより第2周波数β(MHz)の応答要求信号(RF信号)を送信する(図3のステップS2、図5の(2))。第2周波数βは、第1周波数αより大きい値である(α<β)。
【0066】
図6は、携帯機20が車両30に対して通信可能領域R内にある場合の、車載制御装置10と携帯機20の通信状態を示した図である。図6に示すように、車両30を基準として、車載制御装置10の車載第1周波数送信部1により送信されるLF信号の到達距離より、車載制御装置10の車載第2周波数送信部2aや携帯機20の携帯機第2周波数送信部22aや携帯機第3周波数送信部23により送信される各RF信号の到達距離の方が長い。このため、通信可能領域Rは、車両30からLF信号の到達距離までの範囲内である。
【0067】
携帯機20が通信可能領域R内にある場合は(図6)、携帯機第1周波数受信部21が、車載第1周波数送信部1から送信された先発の第1周波数αの応答要求信号を受信する(図4のステップS21:YES)。すると、制御部24は、携帯機正規信号判定部24aにより、先発の第1周波数αの応答要求信号が正規の応答要求信号であるか否かを判定する(図4のステップS22)。
【0068】
このとき、携帯機正規信号判定部24aは、たとえば、携帯機第1周波数受信部21により受信した先発の第1周波数αの応答要求信号のRSSI値(受信信号強度)を測定し、該RSSI値が所定の閾値以上であれば、先発の第1周波数αの応答要求信号が正規の応答要求信号であると判定する。または、携帯機正規信号判定部24aは、たとえば、受信した第1周波数αの応答要求信号に含まれる車載制御装置10のIDコードと、予め記憶された携帯機20のIDコードとを照合し、両IDコードが一致すれば、先発の第1周波数αの応答要求信号が正規の応答要求信号であると判定する。さらに、たとえば、上記のようにRSSI値が所定の閾値以上でありかつIDコードが一致した場合に、先発の第1周波数αの応答要求信号が正規の応答要求信号であると判定してもよい。
【0069】
携帯機正規信号判定部24aが、先発の第1周波数αの応答要求信号は正規の応答要求信号であると判定すると(図4のステップS22:YES)、制御部24は、第2周波数βの応答要求信号の受信に備えて携帯機第2周波数受信部22aを起動する(図4のステップS23)。
【0070】
そして、携帯機第2周波数受信部22aを起動してから所定時間が経過するまでに(図4のステップS25:NO)、携帯機第2周波数受信部22aが、車載第2周波数送信部2aから送信された第2周波数βの応答要求信号を受信したとする(図4のステップS24:YES)。この場合、制御部24は、携帯機正規信号判定部24aにより、第2周波数βの応答要求信号が正規の応答要求信号であるか否かを判定する(図4のステップS26)。
【0071】
このとき、携帯機正規信号判定部24aは、たとえば、携帯機第2周波数受信部22aにより受信した第2周波数βの応答要求信号のRSSI値を測定し、該RSSI値が所定の閾値以上であれば、受信した第2周波数βの応答要求信号が正規の応答要求信号であると判定する。または、携帯機正規信号判定部24aは、たとえば、受信した第2周波数βの応答要求信号に含まれる車載制御装置10のIDコードと、予め記憶された携帯機20のIDコードとを照合し、両IDコードが一致すれば、受信した第2周波数βの応答要求信号が正規の応答要求信号であると判定する。さらに、たとえば、上記のようにRSSI値が所定の閾値以上でありかつIDコードが一致した場合に、受信した第2周波数βの応答要求信号が正規の応答要求信号であると判定してもよい。
【0072】
携帯機正規信号判定部24aが、第2周波数βの応答要求信号は正規の応答要求信号であると判定すると(図4のステップS26:YES)、制御部24は、携帯機第2周波数送信部22bにより第2周波数βの応答信号を送信する(図4のステップS27、図5の(3))。このとき、制御部24は、たとえば、携帯機20のIDコードと、先に(図4のステップS24)受信した第2周波数βの応答要求信号のRSSI値とを、第2周波数βの応答信号に含める。
【0073】
また、制御部24は、携帯機第2周波数受信部22aを停止する(図4のステップS28)。なお、この携帯機第2周波数受信部22aの停止は、第2周波数βの応答信号を送信する前(図4のステップS27の前)であってもよいし、第2周波数βの応答要求信号を受信した直後(図4のステップS24:YESの直後)であってもよい。
【0074】
車載制御装置10では、第2周波数βの応答要求信号を送信(図3のステップS2)してから所定時間が経過するまでに(図3のステップS4:NO)、車載第2周波数受信部2bが携帯機第2周波数送信部22bから送信された第2周波数βの応答信号を受信するのを待つ(図3のステップS3)。そして、この応答信号を受信すると(図3のステップS3:YES)、制御部4は、車載正規信号判定部4aにより、第2周波数βの応答信号が正規の応答信号であるか否かを判定する(図3のステップS5)。
【0075】
このとき、車載正規信号判定部4aは、たとえば、第2周波数βの応答信号に含まれる携帯機20のIDコードと、予め記憶された車載制御装置10のIDコードとを照合し、両IDコードが一致すれば、第2周波数βの応答信号が正規の応答信号であると判定する。または、このIDコードが一致するという条件に加えて、第2周波数βの応答信号に含まれるRSSI値(第2周波数βの応答要求信号のRSSI値)が所定の閾値以上であるという条件も満たした場合に、第2周波数βの応答信号が正規の応答信号であると判定してもよい。
【0076】
または、車載正規信号判定部4aが、車載第2周波数受信部2bにより受信した第2周波数βの応答信号のRSSI値を測定し、該RSSI値が所定の閾値以上であるということも、第2周波数βの応答信号が正規の応答信号であると判定する条件に加えてもよい。
【0077】
車載正規信号判定部4aが、第2周波数βの応答信号は正規の応答信号であると判定すると(図3のステップS5:YES)、制御部4は、車載第1周波数送信部1により後発の第1周波数αの応答要求信号を送信する(図3のステップS6)。このとき、制御部4は、携帯機20の位置を検出するため、車室内外に設けられた複数の第1周波数用アンテナ1tから後発の第1周波数αの応答要求信号を一定時間内に所定の周期で送信する(図5の(4))。また、制御部4は、各第2周波数βの応答要求信号に、送信元の第1周波数用アンテナ1tを示す識別情報を含める。
【0078】
携帯機20では、第2周波数βの応答信号を送信(図4のステップS27)してから所定時間が経過するまでに(図4のステップS30:NO)、携帯機第1周波数受信部21が車載第1周波数送信部1から送信された後発の第1周波数αの応答要求信号を受信するのを待つ(図4のステップS29)。そして、この応答要求信号を受信すると(図4のステップS29:YES)、制御部24は、携帯機正規信号判定部24aにより、後発の第1周波数αの応答要求信号が正規の応答要求信号であるか否かを判定する(図4のステップS31)。
【0079】
このとき、携帯機正規信号判定部24aは、携帯機第1周波数受信部21により受信された全ての後発の第1周波数αの応答要求信号について、正規の応答要求信号であるか否かを判定する。この判定方法は、前述したステップS22の方法と同様である。
【0080】
そして、携帯機正規信号判定部24aが、後発の第1周波数αの応答要求信号は正規の応答要求信号であると判定すると(図4のステップS31:YES)、制御部24は、携帯機第3周波数送信部23により第3周波数γ(MHz)の応答信号を送信する(図4のステップS32、図5の(5))。このとき、制御部24は、たとえば、携帯機20のIDコード、先に(ステップS29)受信した後発の第1周波数αの応答要求信号のRSSI値、および後発の第1周波数αの応答要求信号に含まれていた送信元の第1周波数用アンテナ1tの識別情報を、第3周波数γの応答信号に含める。第3周波数γは、第1周波数αより大きい値でかつ第2周波数βより小さい値である(α<γ<β)。
【0081】
この後、車載制御装置10では、後発の第1周波数αの応答要求信号を送信(図3のステップS6)してから、所定時間が経過するまでに(図3のステップS8:NO)、車載第3周波数受信部3が携帯機第3周波数送信部23から送信された第3周波数γの応答信号を受信するのを待つ(図3のステップS7)。そして、この応答信号を受信すると(図3のステップS7:YES)、制御部4は、車載正規信号判定部4aにより、第3周波数γの応答信号が正規の応答信号であるか否かを判定する(図3のステップS9)。
【0082】
このとき、車載正規信号判定部4aは、たとえば、第3周波数γの応答信号に含まれる携帯機20のIDコードと、車載制御装置10のIDコードとを照合し、両IDコードが一致すれば、第3周波数γの応答信号が正規の応答信号であると判定する。または、第3周波数γの応答信号に含まれるRSSI値(後発の第1周波数αの応答要求信号のRSSI値)が所定の閾値以上であれば、第3周波数γの応答信号が正規の応答信号であると判定する。または、車載第3周波数受信部3により受信した第3周波数γの応答信号のRSSI値を計測し、該RSSI値が所定の閾値以上であれば、第3周波数γの応答信号が正規の応答信号であると判定する。
【0083】
車載正規信号判定部4aが、第3周波数γの応答信号は正規の応答信号であると判定すると(図3のステップS9:YES)、制御部4は、車載機器の制御が実行可能か否かを判定する(図3のステップS10)。本例では、車載機器の制御として、車両30のドアを解錠するようにドアロック装置6を制御する。
【0084】
図3のステップS10の判定のために、制御部4は、たとえば携帯機20の位置、車両30のドアの状態、またはドアロック装置6の状態を確認する。具体的には、制御部4は、第3周波数γの応答信号に含まれる、後発の第1周波数αの応答要求信号のRSSI値と、該応答要求信号の送信元である第1周波数用アンテナ1tの識別情報とに基づいて、携帯機20が車室外にあるか車室内にあるかを確認する。また、制御部4は、ドアロック装置6の出力に基づいて、ドアが施錠状態にあるか否かを確認したり、ドアロック装置6が故障しているか否かを確認したりする。
【0085】
そして、制御部4は、たとえば、携帯機20が車室外にあること、車両30のドアが施錠状態にあること、および/またはドアロック装置6が故障していないことを確認すると、車載機器の制御が実行可能であると判定する(図3のステップS10:YES)この場合、制御部4は車載機器(ドアロック装置6)の制御を実行する(図3のステップS11)。これにより、ドアロック装置6が車両の30のドアを解錠する。
【0086】
対して、制御部4は、たとえば、携帯機20が車室外にないこと、車両30のドアが施錠状態にないこと、および/またはドアロック装置6が故障していることを確認すると、車載機器の制御が実行不可能であると判定する(図3のステップS10:NO)この場合、制御部4が車載機器の制御を実行しないため、ドアロック装置6が車両の30のドアを解錠することはない。
【0087】
図7は、携帯機20が車両30に対して通信可能領域R内になく、リレーアタックで使用される中継器も通信可能領域R内にない場合の、車載制御装置10と携帯機20の通信状態を示した図である。この場合、車載制御装置10の車載第1周波数送信部1により先発の第1周波数αの応答要求信号が送信されても(図3のステップS1)、該第1周波数αの応答要求信号が携帯機20で受信されることはない(図4のステップS21:NO)。また、携帯機第2周波数受信部22aが起動されないので、車載第2周波数送信部2aにより第2周波数βの応答要求信号が送信されても(図3のステップS2)、該第2周波数βの応答要求信号が携帯機20で受信されることはない。このため、携帯機20から第2周波数βの応答信号が送信されず、該第2周波数の応答信号が車載制御装置10で受信されないまま(図3のステップS3:NO)、所定時間が経過する(図3のステップS4:YES)。こうなると、制御部4が車載機器の制御を実行しないため、ドアロック装置6が車両の30のドアを解錠することはない。
【0088】
図8は、携帯機20が車両30に対して通信可能領域R内にない状態でリレーアタックされた場合の、車載制御装置10と携帯機20と中継器51、52の通信状態を示した図である。図8において、リレーアタックで使用される中継器51、52のうち、一方の中継器51は通信可能領域R内にある。他方の中継器52は、通信可能領域R内にないが、一方の中継器51と携帯機20に対して通信可能な位置にある。このため、車載制御装置10の車載第1周波数送信部1により先発の第1周波数αの応答要求信号(LF信号)が送信されると(図3のステップS1)、一方の中継器51が、第1周波数αの応答要求信号を受信して、これを模倣した偽の応答要求信号(RF信号)を送信するおそれがある。また、他方の中継器52が、偽の応答要求信号を受信して、さらに偽の第1周波数αの応答要求信号(LF信号)を携帯機20へ送信するおそれがある。
【0089】
そして、携帯機20では、携帯機第1周波数受信部21が、他方の中継器52から送信された偽の第1周波数αの応答要求信号を受信するおそれがある(図4のステップS21:YES)。また、その偽の第1周波数αの応答要求信号が正規の応答要求信号であると携帯機正規信号判定部24aにより誤判定されて(図4のステップS22:YES)、携帯機第2周波数受信部22aが起動されるおそれがある(図4のステップS23)。
【0090】
然るに、車載制御装置10から第1周波数αの応答要求信号に続いて、第2周波数βの応答要求信号が車載第2周波数送信部2aにより送信されても(図3のステップS2)、中継器51、52には、第2周波数βの応答要求信号に対応する構成や機能が備わっていない。このため、中継器51、52が第2周波数βの応答要求信号を模倣して、偽の第2周波数βの応答要求信号を送信することはなく、携帯機20の携帯機第2周波数受信部22aが第2周波数βの応答要求信号を受信しないまま(図4のステップS24:NO)、所定時間が経過する(図4のステップS25:YES)。このため、携帯機20から第2周波数βの応答信号が送信されず、第2周波数βの応答信号が車載制御装置10で受信されないまま(図3のステップS3:NO)、所定時間が経過する(図3のステップS4:YES)。こうなると、制御部4が車載機器の制御を実行しないため、ドアロック装置6が車両の30のドアを解錠することはない。
【0091】
また、携帯機20が通信可能領域Rにあって、図3のステップS1〜S6および図4のステップS21〜S28が実行された後、たとえば、携帯機20を携帯した利用者が通信可能領域R外へ移動したとする。この場合、図3のステップS6で車載第1周波数送信部1により送信された後発の第1周波数αの応答要求信号が、携帯機第1周波数受信部21で受信されることなく(図4のステップS29:NO)、所定時間が経過する(図4のステップS30:YES)。このため、携帯機第3周波数送信部23から第3周波数γの応答信号が送信されず、第3周波数γの応答信号が車載第3周波数受信部3で受信されることなく(図3のステップS7:NO)、所定時間が経過する(図3のステップS8:YES)。
【0092】
または、後発の第1周波数αの応答要求信号が携帯機第1周波数受信部21で受信された後(図4のステップS29:YES)、携帯機20を携帯した利用者が通信可能領域R外へ移動したとする。この場合は、その後携帯機第3周波数送信部23から第3周波数γの応答信号が送信されても(図4のステップS32)、該第3周波数γの応答信号が車載第3周波数受信部3で受信されることなく(図3のステップS7:NO)、所定時間が経過する(図3のステップS8:YES)。
【0093】
上記のように、第3周波数γの応答信号が車載第3周波数受信部3で受信されなければ、制御部4が車載機器の制御を実行しないため、ドアロック装置6が車両の30のドアを解錠することはない。
【0094】
また、車載制御装置10で、第2周波数βの応答信号や第3周波数γの応答信号を受信しても(図3のステップS3:YES、ステップS7:YES)、IDコードの不一致やRSSI値の低レベルなどの理由により、第2周波数βの応答信号または第3周波数γの応答信号が正規の応答信号でないと車載正規信号判定部4aにより判定されることがある(図3のステップS5:NO、ステップS9:NO)。これらの場合、制御部4が車載機器の制御を実行しないため、ドアロック装置6が車両の30のドアを解錠することはない。
【0095】
なお、上記では、携帯機20が車両30の車室外にある状態で、パッシブリクエストSW5aが操作された場合に、ドアロック装置6の制御が実行されまたは実行されなくて、ドアが解錠または施錠されたままとなる例を説明した。然るに、携帯機20のドアSW25aが操作された場合も、該操作に対応する操作信号を携帯機20から車載制御装置10へ送信した後、図3および図4と同様の手順でドアロック装置6の制御を実行または不実行にすることで、ドアを解錠または施錠したままにすることができる。
【0096】
また、携帯機20が車両30の車室外にある状態で、携帯機20のエンジンSW25bやエアコンSW25cが操作された場合も、該操作に対応する操作信号を携帯機20から車載制御装置10へ送信した後、図3および図4と同様の手順でエンジン装置7やエアコン装置8の制御を実行または不実行にすることで、エンジンやエアコンを始動または停止したままにすることができる。
【0097】
また、携帯機20が車両30の車室内にある状態で、エンジンSW5bが操作された場合も、同様の手順でエンジン装置7の制御を実行または不実行にすることで、車両30のエンジンを始動または停止したままにすることができる。
【0098】
さらに、パッシブエントリ方式に代えて、ポーリング方式を採用して、車載第1周波数送信部1により、所定の周期で間欠的に先発の第1周波数αの応答要求信号を送信してもよい。
【0099】
上記実施形態によると、車載制御装置10と携帯機20との間で、第1周波数αおよび第2周波数βの応答要求信号、並びに第2周波数βおよび第3周波数γの応答信号が送受信されて、車載制御装置10が携帯機20から受信した各応答信号に基づいて、車載機器の制御を実行する。これに対して、リレーアタックで用いられる中継器51、52では、第1周波数αおよび第2周波数βの応答要求信号、並びに第2周波数βおよび第3周波数γの応答信号を全て模倣して送受信する構成を備えていないため、誤って車載機器の制御が実行されることはない。よって、リレーアタックに対する防犯性を向上させることができる。
【0100】
また、上記実施形態では、第1周波数αおよび第2周波数βの応答要求信号、並びに第2周波数βおよび第3周波数γの応答信号を送受信するための構成(送信部1、2a、22b、23および受信部2b、3、21、22a)を、車載制御装置10と携帯機20とに備えている。このため、車載制御装置10と携帯機20のうち、一方から送信する応答要求信号または応答信号の周波数を、前もって他方へ通知する必要がなく、通信処理が複雑になるのを回避することができる。
【0101】
また、上記実施形態では、車載制御装置10が車載機器の制御を実行するために、車載制御装置10と携帯機20との間で、3種類の周波数α、β、γで5つの信号(図5の(1)〜(5)の応答要求信号と応答信号)が送受信される。このため、リレーアタックで用いられる中継器51、52でそれら5つの信号を全て模倣することが困難になり、リレーアタックに対する防犯性をより向上させることができる。
【0102】
また、上記実施形態では、車載制御装置10が携帯機20から第2周波数βおよび第3周波数γの各応答信号を受信しても、第2周波数βおよび第3周波数γの各応答信号が両方とも正規の応答信号である場合にのみ、車載制御装置10が車載機器の制御を実行する。このため、リレーアタックに対する防犯性を一層向上させることができる。また、第2周波数βの応答信号が正規の応答信号でない場合は、後発の第1周波数αの応答要求信号が送信されず、第3周波数γの応答信号の受信処理や正規判定処理が実行されないので、車載制御装置10の処理負担を軽減することができる。
【0103】
また、上記実施形態では、携帯機20が車載制御装置10から受信した第2周波数βの応答要求信号が正規の応答要求信号である場合にのみ、携帯機20から車載制御装置10へ第2周波数βの応答信号が送信される。また、携帯機20が車載制御装置10から受信した後発の第1周波数αの応答要求信号が正規の応答要求信号である場合にのみ、携帯機20から車載制御装置10へ第3周波数γの応答信号が送信される。このため、リレーアタックに対する防犯性を一層向上させることができる。また、第2周波数βの応答要求信号が正規の応答要求信号でない場合は、第2周波数βの応答信号が送信されず、後発の第1周波数αの応答要求信号の受信処理や正規判定処理を実行しないので、携帯機20の処理負担を軽減することができる。
【0104】
また、上記実施形態では、携帯機20において、携帯機第2周波数受信部22aを常時停止しておき、車載制御装置10から受信した先発の第1周波数αの応答要求信号が正規の応答要求信号であると判定されたときに、第2周波数βの応答要求信号の受信に備えて携帯機第2周波数受信部22aを起動する。このため、携帯機第2周波数受信部22aを常時起動する場合より、携帯機20の消費電力を低減することができる。
【0105】
さらに、上記実施形態では、第2周波数βは、エンジン装置7やエアコン装置8を操作するための操作信号を携帯機20から送信するときに用いられる周波数と同一である。また、第3周波数γは、ドアロック装置6を操作するための操作信号を携帯機20から送信するときに用いられる周波数と同一である。さらに、第1周波数αと第3周波数γは、従来のパッシブエントリシステムの車載制御装置と携帯機でも送受信される応答要求信号および応答信号の周波数と同一である。このため、車載制御装置10と携帯機20に備わる既存の構成(送信部1、2a、22b、23、受信部2b、3、21、22a)を用いて、車載制御装置10と携帯機20との間で3つの周波数α、β、γで5つの信号を送受信することができ、リレーアタックに対する防犯性を容易に向上させることが可能となる。
【0106】
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、以上の実施形態では、図5などに示したように、先発の第1周波数αの応答要求信号を車載制御装置10と携帯機20の間で送受信してから(図5の(1))、後発の第1周波数αの応答要求信号を車載制御装置10から送信する(図5の(4))までに、第2周波数βの応答要求信号と応答信号を車載制御装置10と携帯機20の間で送受信した例(図5の(2)、(3))を示した。然るに、本発明はこれのみに限定するものではない。
【0107】
これ以外に、たとえば図9に示すように、先発の第1周波数αの応答要求信号を車載制御装置10と携帯機20の間で送受信し(図9の(1))、さらに後発の第1周波数αの応答要求信号を車載制御装置10から送信した(図9の(2))後、第2周波数βの応答要求信号と応答信号を車載制御装置10と携帯機20の間で送受信してもよい(図9の(4)、(5))。この場合、後発の第1周波数αの応答要求信号が正規の応答要求信号である、と携帯機正規信号判定部24aにより判定された後に、第2周波数βの応答要求信号の受信に備えて携帯機第2周波数受信部22aを起動すればよい。図9の例では、後発の第1周波数αの応答要求信号を受信して、さらに第3周波数γの応答信号を送信した(図9の(3))後に、携帯機第2周波数受信部22aを起動している。
【0108】
また、図9の例では、第2周波数βの応答要求信号を車載制御装置10から送信する(図9の(4))前に、後発の第1周波数αの応答要求信号に応答するための第3周波数γの応答信号を携帯機20から送信している(図9の(3))。これ以外に、たとえば、第2周波数βの応答信号を携帯機20から送信した(図9の(5))後に、第3周波数γの応答信号を携帯機20から送信してもよい。
【0109】
また、以上の実施形態では、先発の第1周波数αの応答要求信号を送信してから、携帯機20の位置検出用の後発の第1周波数αの応答要求信号を送信した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば図10に示すように、最初から携帯機20の位置検出用の第1周波数αの応答要求信号を車載制御装置10から携帯機20へ送信し(図10の(1))、その後、第3周波数γの応答信号を携帯機20から車載制御装置10へ送信したり(図10の(2))、車載制御装置10と携帯機20の間で第2周波数βの応答要求信号や応答信号を送受信したり(図10の(3)、(4))してもよい。
【0110】
また、以上の実施形態では、車載制御装置10の各送信部1、2aと各受信部2b、3、並びに携帯機20の各送信部22b、23と受信部21が常時起動状態にあり、携帯機第2周波数受信部22aが常時停止状態にある例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、パッシブリクエストSW5aが操作されたときに、車載制御装置10の各送信部1、2aと各受信部2b、3を起動してもよい。また、第2周波数βの応答要求信号の送信後に、車載第2周波数送信部2aを停止し、かつ車載第2周波数受信部2bを起動し、第2周波数βの応答信号の受信後に、車載第2周波数受信部2bを停止してもよい。また、後発の第1周波数αの応答要求信号の送信後に、車載第1周波数送信部1を停止し、かつ車載第3周波数受信部3を起動し、第3周波数γの応答信号の受信後に、車載第3周波数受信部3を停止してもよい。また、各送信部1、2a、22b、23を、それぞれの信号送信の直前に起動し、それぞれの信号送信の直後に停止してもよい。さらに、携帯機第2周波数受信部22aを常時起動状態にしてもよい。
【0111】
また、以上の実施形態では、車載機器制御システム100で実行する車載機器の制御として、ドアロック装置6によるドアの施解錠、エンジン装置7によるエンジンの始動、およびエアコン装置8によるエアコンの駆動を例に挙げたが、本発明はこれらのみに限定するものではない。これら以外に、たとえば、車両のオーディオシステムなどのような、他の車載機器の制御を実行してもよい。
【0112】
さらに、以上の実施形態では、自動四輪車用の車載機器制御システムに本発明を適用した例を挙げたが、たとえば自動二輪車や大型自動車などの他の車両用の車載機器制御システムに対しても、本発明を適用することは可能である。
【符号の説明】
【0113】
1 車載第1周波数送信部
2a 車載第2周波数送信部
2b 車載第2周波数受信部
3 車載第3周波数受信部
4a 車載正規信号判定部
6 ドアロック装置(第1車載機器)
7 エンジン装置(第2車載機器)
8 エアコン装置(第2車載機器)
10 車載制御装置
20 携帯機
21 携帯機第1周波数受信部
22a 携帯機第2周波数受信部
22b 携帯機第2周波数送信部
23 携帯機第3周波数送信部
24a 携帯機正規信号判定部
30 車両
100 車載機器制御システム
α 第1周波数
β 第2周波数
γ 第3周波数
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10