特許第6284518号(P6284518)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6284518
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】雪止め金具
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/10 20060101AFI20180215BHJP
【FI】
   E04D13/10 Z
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-240015(P2015-240015)
(22)【出願日】2015年12月9日
(65)【公開番号】特開2017-106212(P2017-106212A)
(43)【公開日】2017年6月15日
【審査請求日】2016年8月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】591042322
【氏名又は名称】ニイガタ製販株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091373
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 正守
【審査官】 前田 敏行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−037439(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3026325(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3071246(JP,U)
【文献】 実公昭47−023367(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/00、13/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋根材や屋根下地材に止着する止着用脚板部に、雪止めアングルを取付可能なアングル装着溝を有するアングル取付部が立設状態に設けられ、このアングル取付部に、前記アングル装着溝に装着した前記雪止めアングルに圧接してこの雪止めアングルをアングル装着溝より外れ止め保持する圧接体が設けられている雪止め金具において、前記圧接体は、断面コ字状の取付部と前記雪止めアングルに圧接する圧接片部とが連設する形状に形成され、この取付部を、前記アングル取付部の前記アングル装着溝付近の外端部に外側から被嵌してこの外端部を両側から抱き込むように止着することにより、前記圧接体がアングル取付部に付設されていると共に、この圧接体の前記圧接片部が前記アングル装着溝内に配設されており、前記圧接体は、板材の一側の両端部を折曲して前記断面コ字状の取付部が形成されていると共に、この板材の他側を前記圧接片部とすることにより、一枚の板材から取付部と圧接片部とが一体折曲形成されていることを特徴とする雪止め金具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根用の雪止め金具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、特許第2967465号(特許文献1)のように、屋根材や屋根下地材に止着固定する止着用脚板部上に、雪止めアングルを取付可能なアングル装着溝を有するアングル取付部が立設状態に設けられ、このアングル取付部に、前記アングル装着溝に装着した前記雪止めアングルに圧接してこの雪止めアングルをアングル装着溝より外れ止め保持する圧接体が設けられた構成の雪止め金具が実施されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2967465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記特許文献1のような雪止め金具の改良に係るもので、アングル取付部に圧接体を高強度に取付けでき、この圧接体による雪止めアングルの外れ止め作用が良好に発揮される雪止め金具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0006】
屋根材や屋根下地材に止着する止着用脚板部1に、雪止めアングル2を取付可能なアングル装着溝3を有するアングル取付部4が立設状態に設けられ、このアングル取付部4に、前記アングル装着溝3に装着した前記雪止めアングル2に圧接してこの雪止めアングル2をアングル装着溝3より外れ止め保持する圧接体5が設けられている雪止め金具において、前記圧接体5は、断面コ字状の取付部6と前記雪止めアングル2に圧接する圧接片部7とが連設する形状に形成され、この取付部6を、前記アングル取付部4の前記アングル装着溝3付近の外端部に外側から被嵌してこの外端部を両側から抱き込むように止着することにより、前記圧接体5がアングル取付部4に付設されていると共に、この圧接体5の前記圧接片部7が前記アングル装着溝3内に配設されており、前記圧接体5は、板材の一側の両端部を折曲して前記断面コ字状の取付部6が形成されていると共に、この板材の他側を前記圧接片部7とすることにより、一枚の板材から取付部6と圧接片部7とが一体折曲形成されていることを特徴とする雪止め金具に係るものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は上述のように構成したから、圧接体のアングル取付部への止着強度が非常に高く、高耐久性を発揮でき、しかも、高強度に止着される圧接体の圧接片部がアングル装着溝に装着した雪止めアングルに対し強固に圧接するので、アングル装着溝に装着した雪止めアングルの強固な外れ止め作用を発揮できる極めて実用性に優れた雪止め金具となる。
【0008】
また、明は、前記作用・効果を確実に発揮する圧接体を、簡易構成により容易に且つ安価に設計実現可能となる一層実用性に優れた構成の雪止め金具となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施例を示す斜視図である。
図2】本実施例を示す分解斜視図である。
図3】本実施例の圧接体を示す拡大斜視図である。
図4】本実施例の使用状態を示す部分拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0011】
止着用脚板部1を屋根板や屋根下地材に止着して、本発明の雪止め金具を屋根上に設置し、アングル取付部4のアングル装着溝3に雪止めアングル2を装着する。
【0012】
また、アングル取付部4のアングル装着溝3内に雪止めアングル2を装着すると、アングル取付部4に設けた圧接体5の圧接片部7がアングル装着溝3内に配設されているため、この圧接片部7がアングル装着溝3に装着した雪止めアングル2に圧接して、この雪止めアングル2がアングル装着溝3より外れ止め状態に保持されることになる。
【0013】
また、本発明の前記圧接体5は、断面コ字状の取付部6と前記雪止めアングル2に圧接する圧接片部7とが連設する形状に形成されていて、このコ字状の取付部6を、前記アングル取付部4の前記アングル装着溝3付近の外端部に外側から被嵌してこの外端部を両側から抱き込むように止着することにより前記圧接体5がアングル取付部4に付設されていると共に、この圧接体5の前記圧接片部7が前記アングル装着溝3内に配設されている。
【0014】
そのため、アングル取付部4の外端部を被嵌するようにしてこの外端部に止着される取付部6は、この外端部への止着強度が高く、従って圧接体5が簡単にアングル取付部4から外れるようなことはなく、高耐久性を発揮する。
【0015】
また、高強度に止着されている圧接体5の圧接片部7は、非常に高い圧接度をもって雪止めアングル2に圧接することになるので、アングル装着溝3に装着した雪止めアングル2の外れ止め作用が極めて良好に発揮されることになる。
【実施例】
【0016】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0017】
本実施例は、屋根材や屋根下地材に止着する止着用脚板部1に、雪止めアングル2を取付可能なアングル装着溝3を有するアングル取付部4が立設状態に設けられている。
【0018】
具体的には、本実施例の止着用脚板部1は、図1図2に示すように、前後方向(屋根勾配方向)に長さを有する細帯状の金属板で構成され、その後端側に屋根下地材に打ち付ける釘を挿通するための釘孔8が複数(図面は三箇所)貫通形成されている。
【0019】
本実施例のアングル取付部4は、図1図2図4に示すように、前記止着用脚板部1と別部品であって、止着用脚板部1の1/3程度の前後長さを有する側面視略方形状の金属板(縦板)で構成されている。
【0020】
また、このアングル取付部4は、下部寄りに水平前後方向に長さを有するアングル装着溝3が切欠形成されて、このアングル装着溝3に雪止めアングル2の下側水平部16を嵌合しつつこの下側水平部16をアングル装着溝3の下側溝縁に載置装着可能な構成とされている。
【0021】
また、このアングル取付部4は、前記アングル装着溝3より上側部分の前後長が、下側部分の前後長より短く形成されて、この上側部分の後側の外端部が、アングル装着溝3に装着した雪止めアングル2の上側垂直部17が近接配設する垂直辺部9に構成されている(図4参照)。
【0022】
また、このアングル取付部4のアングル装着溝3より下側部分の後端部は、図1図2図4に示すように、アングル装着溝3の下側溝縁より上方へ突出する形状に形成されて、この後端の上方突出部が、アングル装着溝3に嵌合装着した雪止めアングル2の連設角部の外方(後方)に位置してこの雪止めアングル2の外れ止めとなる外れ止め突起11に構成されている。
【0023】
このアングル取付部4の、前記止着用脚板部1への取付構造は、図2に示すように、アングル取付部4の下部前後に取付用凸部14が突設される一方、この取付用凸部14を嵌合可能な嵌合孔部15が止着用脚板部1の前側の前後二箇所に貫通形成され、この取付用凸部14を嵌合孔部15に嵌合挿入した上で、例えばこの嵌合部分同士を溶接することにより、アングル取付部4が止着用脚板部1に立設状態に止着されている。
【0024】
本実施例は、前記アングル取付部4に、前記アングル装着溝3に装着した前記雪止めアングル2に圧接してこの雪止めアングル2をアングル装着溝3より外れ止め保持する圧接体5が設けられている。
【0025】
具体的には、本実施例の圧接体5は、断面コ字状の取付部6と前記雪止めアングル2に圧接する圧接片部7とが連設する形状に形成されている。
【0026】
更に詳しくは、図2図3に示すように、アングル取付部4より薄厚な弾性を具備する金属製薄板材を使用し、例えばプレス加工によりこの薄板材の一側部分(図面上側部分)の両端部が一方向に向けて(アングル取付部4の前方へ向けて)略直角に折曲されて、この折曲対向両端板部間に前記アングル取付部4の板厚寸法と同等の対向間隔を有する前記断面コ字状の取付部6が形成されると共に、この板材の他側部分(図面下側部分)が、取付部6の折曲対向両端板部と同方向に傾斜突出する形状に折曲形成されて、この傾斜板部が前記圧接片部7に構成されている。即ち、本実施例は、一枚の板材から取付部6と圧接片部7を具備する圧接体5が一体折曲形成されている。
【0027】
この圧接体5の、前記アングル取付部4への取付構造は、取付部6の対向両端板部に、止着具12(図面はリベット12を採用)を挿通可能な挿通孔13が貫通形成される一方、この挿通孔13と連通させてリベット12を挿通可能な止着孔10が、前記アングル取付部4の垂直辺部9付近の中ほどよりやや下方位置にこのアングル取付部4を左右方向に貫通するようにして形成されている。そして、前記取付部6を、前記アングル取付部4の前記アングル装着溝3付近の外端部たる前記垂直辺部9に外側(後方)から被嵌してこの垂直辺部9を両側から抱き込むように配設すると共に、前記止着孔10と前記挿通孔13とを連通させ、この連通する止着孔10と挿通孔13を利用してリベット13止めすることにより、アングル取付部4に圧接体5を取付けした構造としている。
【0028】
また、この際、この圧接体5の前記圧接片部7が前記アングル装着溝3内に配設されて、この圧接片部7の突出先端(下端)がアングル装着溝3の下側溝縁に近接若しくは当接するように、圧接体5の形状及び止着孔10,挿通孔13の形成位置(圧接体5の止着位置)等が設定構成されている。
【0029】
従って、アングル装着溝3内に、圧接片部7の弾性に抗して圧接片部7を撓み変形させながら雪止めアングル2の下側水平部16を挿入して装着すると、この圧接片部7が下側水平部16の上面に圧接し、この圧接片部7の圧接作用と前記外れ止め突起11の外れ止め作用とにより、雪止めアングル2がアングル取付部4(アングル装着溝3)に強固に装着されるように構成されている(図4参照)。
【0030】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0031】
1 止着用脚板部
2 雪止めアングル
3 アングル装着溝
4 アングル取付部
5 圧接体
6 取付部
7 圧接片部
図1
図2
図3
図4