【実施例】
【0124】
一般的条件:
マススペクトルは、以下の一連の装置からエレクトロンスプレー、化学イオン化および電子衝撃イオン化法を用いてLC−MS、SFC−MSまたはGC−MSシステムで取得した:Agilent 1100 HPLCシステムとAgilent 6110質量分析計、またはMicromass Platform質量分析計またはThermo LTQ質量分析計;Waters Acquity UPLCシステムとSQD質量分析計、Waters FractionLynx HPLCシステムと3100質量分析計、Waters UPC2システムとTQD質量分析計またはWaters Prep100 SFC−MSシステムとSQD2質量分析計。[M+H]
+は、化学種のプロトン付加分子イオンを指す。NMRスペクトルは、TopSpinプログラム制御下にICON−NMRを使用してBruker AVANCE 400MHzまたは500MHz NMR質量分析計で測定した。スペクトルは、特に指示されない限り、298Kで測定し、溶媒共鳴に対して参照した。
【0125】
以下の実施例は本発明を説明することを意図しており、本発明への限定と解釈されるべきではない。温度は摂氏で示す。特に記載がない限り、すべての蒸発は減圧下、好ましくは約15mmHg〜100mmHg(=20〜133mbar)で実施する。最終生成物、中間体および出発物質の構造は、標準分析法、例えば微量分析および分光特性、例えばMS、IR、NMRによって確認する。使用する略語は当分野で慣用のものである。定義されない場合、用語は一般的に受け入れられている意味を有する。
略語:
BOC 第三級ブチルカルボキシ
br 広幅
CBA 弱カチオン交換(例えばBiotageからのIsolute(登録商標)CBAカラム)
d 二重項
d.e.またはde ジアステレオマー過剰率
degC ℃
dd 二重項の二重項
ddd 二重項の二重項の二重項
DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMA ジメチルアセトアミド
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
e.e.またはee エナンチオマー過剰率
EtOAc エチルアセテート
EtOH エタノール
h 時間
HCl 塩酸
HPLC 高圧液体クロマトグラフィ
IR 赤外線
KOtBu カリウムt−ブトキシド
LCMS 液体クロマトグラフィおよび質量分析
LDA リチウムジイソプロピルアミド
MeOH メタノール
2−Me−THF 2−メチルテトラヒドロフラン
MS 質量分析
m 多重項
mult 多重項
min 分
mLまたはml ミリリットル
m/z 質量電荷比
NaOH ナトリウムヒドロキシド
NBS N−ブロモスクシンイミド
NMR 核磁気共鳴
Pd−118 1,1’’ビス(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド
ppm 100万分の1
PS ポリマー担持
RT 室温
Rt 保持時間
s 一重項
SCX−2 強カチオン交換(例えばBiotageからのIsolute(登録商標)SCX−2カラム)
SEM−Cl (2−(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン
SFC 超臨界流体クロマトグラフィ
t 三重項
T3P(登録商標) 2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスホリナン−2,4,6−トリオキシド溶液
TBAF テトラブチルアンモニウムフロリド溶液
TBS−Cl tert−ブチルジメチルシリルクロリド
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
【0126】
以下の実施例を参照して、本明細書で述べる方法または当分野で公知の他の方法を用いて好ましい実施形態の化合物を合成した。
【0127】
好ましい実施形態の様々な出発物質、中間体および化合物は、適切な場合、従来技術、例えば沈殿、ろ過、結晶化、蒸発、蒸留およびクロマトグラフィを用いて単離および精製し得る。特に明記されない限り、すべての出発物質は商業的供給者から入手し、さらに精製することなく使用する。塩は、化合物から公知の塩形成手順によって製造し得る。
【0128】
好ましい実施形態に従う有機化合物は互変異性の現象を示し得ることが理解されるべきである。本明細書内の化学構造は可能な互変異性体の1つだけしか示すことができないので、好ましい実施形態は、記載されている構造のあらゆる互変異性体を包含することが理解されるべきである。
【0129】
特に指示されない限り、分析HPLC条件は以下のとおりである:
2minLC_v003
カラム Waters BEH C18 50×2.1mm、1.7μm
カラム温度 50℃
溶離液 A:H
2O、B:アセトニトリル、どちらも0.1%TFA含有
流速 0.8mL/分
勾配 0.20分 5%B;5%〜95%Bを1.30分、0.25分 95%B
10minLC_v003
カラム Waters BEH C18 50×2.1mm、1.7μm
カラム温度 50℃
溶離液 A:H
2O、B:アセトニトリル、どちらも0.1%TFA含有
流速 0.8mL/分
勾配 0.20分 5%B;5%〜95%Bを7.80分、1.00分 95%B
2minLowpH:
カラム: Waters Acquity CSH 1.7μm、2.1×50mm
温度: 50℃
移動相: A:水+0.1%ギ酸、B:アセトニトリル+0.1%ギ酸
流速: 1.0mL/分
勾配: 0.0分 5%B、0.2〜1.3分 5〜98%B、1.3〜1.55分 98%B、1.55〜1.6分 98〜5%B
2minLowpHv01:
カラム: Waters Acquity CSH 1.7μm、2.1×50mm
温度: 50℃
移動相: A:水+0.1%ギ酸、B:アセトニトリル+0.1%ギ酸
流速: 1.0mL/分
勾配: 0.0分 5%B、0.2〜1.55分 5〜98%B、1.55〜1.75分 98%B、1.75〜1.8分 98〜5%B
2minLowpHv02:
カラム: Waters Acquity CSH 1.7μm、2.1×50mm
温度: 50℃
移動相: A:水+0.1%TFA、B:アセトニトリル+0.1%TFA
流速: 1.0mL/分
勾配: 0.0分 5%B、0.2〜1.55分 5〜98%B、1.55〜1.75分 98%B、1.75〜1.8分 98〜5%B
2minLowpHv03:
カラム: Waters Acquity CSH 1.7μm、2.1×50mm
温度: 50℃
移動相: A:水+0.1%ギ酸、B:アセトニトリル+0.1%ギ酸
流速: 1.0mL/分
勾配: 0.0分 5%B、0.2〜1.8分 5〜98%B、1.8〜2.1分 98%B、2.1〜2.3分 98%B
2minLowpHv04:
カラム: Waters Acquity CSH C18 50×2.1mm
温度: 50℃
移動相: A:水+0.1%TFA、B:アセトニトリル+0.1%TFA
流速: 1.0mL/分
勾配: 0.0分 5%B、0.2〜1.8分 5〜98%B、1.8〜2.1分 98%B
【0130】
最終化合物の調製
特に指示されない限り、化学名はラセミ化合物またはジアステレオマー混合物を指す。「エナンチオマー1」という用語は、分離されたエナンチオマーのより活性なものを指し、クロマトグラム内の溶出ピークの相対的位置を指示しない(分離が指定される条件下でSFCによって達成される場合)。「ジアステレオマー1」という用語は、分離されたジアステレオマーのより活性なものを指し、クロマトグラム内の溶出ピークの相対的位置を指示しない(分離が指定される条件下でSFCによって達成される場合)。
【0131】
実施例1.1
1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(5ml)中の6−(2−メルカプト−エチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1,6−ジヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4−ジオン(中間体A)(207mg、0.656mmol)およびビスマストリフラート(43.1mg、0.066mmol)に、5−メチルフラン−2−カルボアルデヒド(市販品)(0.065ml、0.656mmol)を添加し、混合物を100℃に1時間加熱した。反応混合物をRTに冷却し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をEtOAc(20mL)と水(20mL)に分配し、相を分離した。水相をEtOAc(2×20ml)で抽出し、合わせた有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥して、溶媒を減圧下で除去した。0〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.45(5H,s),6.03(1H,s),5.99(1H,dd),5.88(1H,d),4.18−4.11(1H,m),4.02−3.97(1H,m),3.42(3H,s),3.11(3H,s),3.03−2.89(2H,m),2.25(3H,s).
LC−MS:Rt=1.11分;MS m/z 408.4[M+H]
+ 方法2minLowpH
超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ化合物のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、以下に列挙する化合物を得た。
移動相: 50%MeOH/50%CO
2
カラム: Chiralcel OJ−H、250×10mm、5μm
検出: UV 220nm
流速: 10mL/分
注入量: 200μl
【0132】
実施例1.2および1.3はエナンチオマーである。
【0133】
実施例1.2:1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのエナンチオマー1:
SFC保持時間=5.09分。
1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.45(5H,s),6.03(1H,s),5.99(1H,dd),5.88(1H,d),4.18−4.11(1H,m),4.02−3.97(1H,m),3.42(3H,s),3.11(3H,s),3.03−2.89(2H,m),2.25(3H,s).
LC−MS:Rt=1.11分;MS m/z 408.4[M+H]
+ 方法 2minLowpH
キラル純度 99%ee
【0134】
実施例1.3:1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのエナンチオマー2:
SFC保持時間=6.82分。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.45(5H,s),6.03(1H,s),5.99(1H,dd),5.88(1H,d),4.18−4.11(1H,m),4.02−3.97(1H,m),3.42(3H,s),3.11(3H,s),3.03−2.89(2H,m),2.25(3H,s).
LC−MS:Rt=1.11分;MS m/z 408.4[M+H]
+ 方法2minLowpH
キラル純度99% ee
【0135】
以下の表に示す実施例の化合物(表1)は、適切なチオール(以下で述べる調製物)および市販のアルデヒドから実施例1.1と同様の方法によって調製した。
【表2-1】
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【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0136】
以下の表に示す実施例の化合物(表1.1)は、適切なラセミ化合物のSFCクロマトグラフィ分割によって調製した。
【表3-1】
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【表3-2】
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【0137】
実施例 1.1.1
X線結晶構造解析
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンの絶対立体化学をX線結晶構造解析によって確認した:
【化30】
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表1.結晶データおよび構造精密化
実験式 C21 H18 Cl N3 O3 S
式重量 427.89
温度 100(2)K
波長 1.54178Å
結晶系 斜方晶系
空間基 P212121
単位セル寸法 a=7.1030(10)Å α=90°
b=11.330(2)Å β=90°
c=23.851(4)Å γ=90°
体積 1919.5(5)Å
3
Z 4
密度(算出) 1.481g/cm
3
吸収係数 3.030mm
−1
F(000) 888
結晶サイズ 0.31×0.14×0.03mm
3
データ収集のθ範囲 3.71〜68.36°
指数範囲 −8<=h<=8、−13<=k<=13、−28<=l<=28
収集された反射 40374
独立の反射 3517[R(int)=0.0389]
θに対する完全性=68.36° 99.9%
吸収補正 等価反射から半経験的
最大および最小透過率 0.9146および0.4535
精密化法 F
2に関する全マトリクス最小二乗
データ/拘束/パラメータ 3517/68/273
F
2に関する適合度 1.040
最終R指数[I>2σ(I)] R1=0.0240、wR2=0.0635
R指数(全データ) R1=0.0243、wR2=0.0637
絶対構造パラメータ 0.010(10)
最大差ピークおよびホール 0.190および−0.225e.Å
−3
【0138】
実施例2.0
7−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−(1−(ジメチルアミノ)−3−メルカプトプロパン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(中間体B)(370mg、0.993mmol)、5−メチルフルフラール(0.109mL、1.093mmol)およびビスマストリフラート(65.2mg、0.099mmol)をトルエン(15mL)中で合わせ、混合物を100℃で1時間40分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCMと飽和NaHCO
3(水溶液)に分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。10〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、7−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー混合物(実施例2.0)を得た。
ジアステレオ異性体を以下の条件下で分離し、以下に列挙する化合物を得た:
移動相: 20%(MeOH+0.1%DEA)/80%CO
2
カラム: Chiralcel OJ−H、250mm×10mm×5μm
検出: UV 220nm
流速: 10mL/分
【0139】
実施例2.1:7−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー1
SFC保持時間=8.42分(第二溶出ピーク)
LC−MS:Rt 0.75分;MS 465.6 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv01
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.64−7.33(5H,mult),5.96−5.83(3H,mult),4.58(1H,dddd),3.55(3H,s),3.34(3H,s),3.18(1H,dd),3.13(1H,dd),2.77(1H,mult),2.32(3H,s),2.22(1H,dd),1.89(6H,s).
【0140】
実施例3.0
(8S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3,8−トリメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−(2−メルカプトプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(中間体E)(200mg、0.61mmol)を、撹拌子を備えたマイクロ波バイアル(0.5〜2mL)に添加した。バイアルにトルエン(2ml)を添加し、次いでビスマストリフラート(38mg、0.061mmol)および5−クロロフラン−2−カルボアルデヒド(87mg、0.67mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波反応器中で100℃に15分間加熱し、次に減圧下で減量した。生じた残留物をEtOAcと水に分配し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥して(MgSO
4)、ろ過し、減圧下で濃縮して、油を得た。褐色の油を最小極小容量(smallest minimal volume)のDCM中に溶解し、イソヘキサン中0〜40%EtOAcで溶出するシリカでのクロマトグラフィによって精製して、(8S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3,8−トリメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー混合物を淡黄白色固体として得た。LCMS Rt 1.32分;MS m/z 442[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)。
ジアステレオ異性体を以下の条件下で分離し、以下に列挙する化合物を得た:
移動相:50%イソプロパノール/50%CO
2
カラム:Chiralpak IB、250×10mm、5μm
流速:10ml/分
【0141】
実施例3.1:
(8S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3,8−トリメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体1
SFC保持時間=2.45分
1H NMR(400MHz,CD
2Cl
2)δ 7.53−7.49(3H,m);7.44−7.41(2H,m);6.13(1H,d);5.93(1H,dd);5.76(1H,s with splitting);4.19(1H,dd);3.74(1H,dd);3.54(3H,s);3.37−3.29(1H,m);3.28(3H,s);1.17(3H,d).
LC−MS Rt 1.31分;MS m/z 442[M+H]+(方法 2minLowpHv01)
>99%de
【0142】
実施例3.2:(8S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3,8−トリメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体2
SFC保持時間 4.35分
【0143】
実施例3.3
(8S)−1,3,8−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
ジアステレオ異性体混合物を、(S)−6−(2−メルカプトプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(中間体E)および適切なアルデヒドから実施例3.0と同様にして調製した。
LCMS:Rt 1.19/1.22分;MS m/z 439[M+H]+;方法 2minLowpHv01
【0144】
ジアステレオ異性体を以下の条件下で分離し、表題化合物を得た;
EtOH 3ml中の試料110mg+THF 1.5ml
カラム:Chiralpak IB、250×10mm、5μm
移動相:35%メタノール/65%CO
2
流速:10ml/分
実施例3.3a:(8S)−1,3,8−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体1
>99%de
SFC保持時間:Rt 3.71
LC−MS:Rt 1.18分;MS 439 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv01
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.53−7.41(5H,m);6.84(1H,s);6.02(1H,s);4.22(1H,dd)3.79(1H,dd);3.60(3H,s);3.51−3.42(1H,m);3.35(3H,s);2.45(3H,s);1.17(3H,d).
【0145】
実施例3.4
3−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化34】
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トルエン(5ml)中に3−(6−(2−メルカプトエチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(中間体G)(150mg、0.441mmol)、5−クロロフラン−2−カルボアルデヒド(57.5mg、0.441mmol)およびビスマストリフラート(28.9mg、0.044mmol)を含有する懸濁液を、マイクロ波照射を用いて100℃に10分間加熱した。RTに冷却後、反応混合物をEtOAc(25ml)で希釈し、水で洗浄した。層を分離し、水層をEtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過して、濃縮し、褐色の油を得た。イソヘキサン中0〜45%EtOAcで溶出するシリカでのクロマトグラフィによって精製を行った。関連画分を合わせ、減圧下で濃縮して、淡黄色の油を得た。ジエチルエーテル(5ml)を油に添加し、白色固体を得た。固体を吸引ろ過によって単離し、表題化合物を得た。
LCMS:Rt 1.22分、[M+H]+ 453.4 方法 2minLowpHv01。
1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ 7.77(1H,d),7.72(2H,m),7.64(1H,t),6.13(1H,d),5.98(1H,dd),5.74(1H,s),4.19(1H,m),4.11(1H,m),3.60(3H,s),3.36(3H,s),3.13(1H,m),2.87(1H,m).
超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ化合物のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、以下に列挙する化合物を得た。
移動相:35%MeOH/65%CO
2
カラム:Chirapak AD−H、250×10mm、5μm
検出:UV 220nm
流速:10mL/分
【0146】
実施例3.5および3.6はエナンチオマーである。
実施例3.5:3−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルのエナンチオマー1
SFC保持時間=4.12分。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.78(1H,d),7.72(2H,mult),7.64(1H,t),6.13(1H,d),5.98(1H,d),5.73(1H,s),4.23−4.06(2H,mult),3.60(3H,s),3.36(3H,s),3.13(1H,mult),2.87(1H,mult).
【0147】
実施例3.6:3−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルのエナンチオマー2
SFC保持時間=4.88分.
1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ 7.78(1H,d),7.72(2H,mult),7.64(1H,t),6.13(1H,d),5.98(1H,d),5.74(1H,s),4.24−4.07(2H,mult),3.60(3H,s),3.36(3H,s),3.13(1H,mult),2.87(1H,mult).
【0148】
以下の表に示す実施例の化合物(表3)は、中間体Gを適切な出発化合物(中間体Fおよび工程1の適切なハロ化合物から中間体Gと同様に方法によって調製した)および市販のアルデヒドに置き換えることによって実施例3.4と同様にして調製した:
【表4】
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【0149】
以下の表に示す実施例の化合物(表3.1)は、(中間体G)を適切な出発化合物(中間体Fおよび工程1の適切なハロ化合物から中間体Gと同様に方法によって調製した)および市販のアルデヒドに置き換えることによって実施例3.4と同様にして調製した。生じたラセミ化合物をSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、単一エナンチオマーを得た。
【表5】
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【0150】
実施例4.1
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジエチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化35】
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1,3−ジエチル−6−(2−メルカプトエチル)−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(中間体H)(329mg、0.958mmol)、5−クロロフルフラール(138mg、1.054mmol)およびビスマストリフラート(62.9mg、0.096mmol)をトルエン(容量:10mL)中で合わせ、混合物を95℃で15分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCMと飽和NaHCO
3(水溶液)に分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通し、シリカ上に蒸発させた。シリカを10gシリカカートリッジ上に載せ、系を10〜60%EtOAc/ヘキサンから勾配溶出させた。生成物を20〜30%EtOAc/ヘキサンで溶出させ、画分を合わせて、蒸発させた。残留物をEt
2O/ヘキサンで粉砕し、沈殿物をろ過によって収集して、表題化合物を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.54−7.41(5H,m),6.10(1H,d),5.93(1H,dd),5.48(1H,s),4.39(1H,ddd),4.17(2H,m),4.02(2H,q),3.60(1H,ddd),3.08(1H,ddd),2.84(1H,ddd),1.35(3H,t),1.21(3H,t).
LC−MS Rt 1.37分;MS 456.4 m/z[M+H](方法 2minLowpHv01)
超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ化合物のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、以下に列挙する化合物を得た:
移動相:45%MeOH/55%CO
2
カラム:SFC Chiralcel OJ−H 250×10mm、直径5μm、35℃
検出:UV 220nm
流速:10mL/分
実施例4.2:10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジエチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのエナンチオマー1
SFC保持時間=5.00分。
LC−MS:Rt 1.41分;MS 456.2 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv01
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.54−7.41(5H,m),6.10(1H,d),5.93(1H,dd),5.48(1H,s),4.39(1H,ddd),4.17(2H,m),4.02(2H,q),3.60(1H,ddd),3.08(1H,ddd),2.84(1H,ddd),1.35(3H,t),1.21(3H,t).
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジエチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのエナンチオマー2
SFC保持時間=6.88分
も単離した。
【0151】
実施例5
3−クロロ−5−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化36】
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3−クロロ−5−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(中間体GA)(146mg、0.237mmol)、5−クロロフラン−2−カルボアルデヒド(34.0mg、0.260mmol)およびビスマス(III)トリフラート(31.0mg、0.047mmol)をトルエン(容量:2.5ml)中に懸濁した。次に反応物をマイクロ波照射下で100℃に3時間加熱した。反応混合物をMeOH(50mL)中に懸濁し、シリカに吸着させた。残留物を、20%EtOAc/ヘキサンで溶出するISCO SiO2 12g Redisep Rfカラムによって精製した。画分を合わせ、蒸発させて、淡黄色のガムを得た。ガムをEt
2O(30mL)中に溶解し、イソヘキサン(30mL)を添加して懸濁液を得た。溶媒を蒸発させ、表題化合物を淡黄色固体として得た。
LC−MS Rt 1.32分;MS m/z 487.1/489.1/491.1[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.74(1H,s),7.68(1H,s),7.63(1H,s),6.13(1H,d),5.98(1H,d),5.72(1H,s),4.19(1H,dt),4.10(1H,m),3.60(3H,s),3.36(3H,s),3.13(1H,ddd),2.87(1H,dt).
【0152】
実施例6.1
10−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化37】
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工程1:10−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体I)(180mg、0.586mmol)、1−ブロモ−2,3−ジフルオロベンゼン(市販品)(0.085mL、0.761mmol)およびN−シクロヘキシル−N−メチルシクロヘキサンアミン(市販品)(0.251mL、1.171mmol)をDMA(2.5mL)中で合わせ、混合物を窒素で30分間スパージした。次に[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(市販品)(38.2mg、0.059mmol)を添加し、混合物をマイクロ波照射下に110℃で1時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を110℃でさらに6時間加熱した。さらなる分(portions)の1−ブロモ−2,3−ジフルオロベンゼン(0.085mL、0.761mmol)および[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(38.2mg、0.059mmol)を添加し、混合物を110℃でさらに5時間加熱した。さらなる[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(38.2mg、0.059mmol)および1−ブロモ−2,3−ジフルオロベンゼン(0.085mL、0.761mmol)を添加し、混合物を110℃でさらに6時間加熱した。さらなる[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(38.2mg、0.059mmol)を添加し、混合物を110℃でさらに6時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水とブラインで洗浄した。有機相をナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。イソヘキサン中15%EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得て、これをさらに精製することなく使用した。
工程2:10−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
10−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(工程1)(40mg、0.095mmol)、10重量%の活性炭担持パラジウム(10mg、9.54μmol)およびアンモニウムホルメート(30.1mg、0.477mmol)をEtOH(5mL)中に懸濁し、混合物を50℃で19時間撹拌して、17時間後に追加の10重量%活性炭担持パラジウム(10mg、9.54μmol)を添加した。反応混合物をRTに冷却し、Celite(登録商標)(フィルタ物質)カートリッジ(10g)でろ過して、残留物をMeOHで洗浄した。ろ液を減圧下で蒸発させた。残留物をDCMと水に分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題生成物を淡黄色の油として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.45−7.34(m,5H),7.01(m,1H),6.91(m,1H),6.33(t,1H),5.08(dd,1H),4.02(ddd,1H),3.70(m,1H),3.24(s,3H),3.21(s,3H),2.22(m,1H),2.05(ddd,1H),1.73(m,2H);
LC−MS Rt 1.29分 [M+H]+ 422 (方法 2minLC_v003)
【0153】
実施例6.2
1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化38】
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工程1:1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体I)、2−ブロモ−5−メチルフラン(市販品)(390mg、2.421mmol)、パラジウムアセテート(市販品)(36.2mg、0.161mmol)、トリ−tert−ブチルホスフィンテトラフルオロヒドロボレート(市販品)(94mg、0.323mmol)およびN−シクロヘキシル−N−メチルシクロヘキシルアミン(市販品)(0.691mL、3.23mmol)をジメチルアセトアミド(4mL)中で合わせ、混合物を窒素で30分間スパージした。次に混合物をマイクロ波照射下に120℃で15時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。イソヘキサン中20%EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンを黄色固体として得て、これをさらに精製することなく使用した。
工程2:1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(工程1)(411mg、1.061mmol)、10重量%活性炭担持パラジウム(113mg、0.106mmol)およびアンモニウムホルメート(669mg、10.61mmol)をEtOH(30mL)中に懸濁し、混合物を50℃で1時間撹拌した。さらなる分の10重量%活性炭担持パラジウム(113mg、0.106mmol)を添加し、50℃でさらに1時間加熱を続けた。反応混合物をRTに冷却し、Celite(登録商標)(フィルタ物質)カートリッジ(10g)でろ過して、残留物をMeOHで洗浄した。ろ液を減圧下で蒸発させた。残留物を少量のMeOH中に取り、ジエチルエーテルを添加して固体を沈殿させた。塩をろ過によって除去し、ジエチルエーテルで洗浄した。溶媒を蒸発させ、残留物を、イソヘキサン中20%EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製した。EtOAc/イソヘキサンから沈殿させ、表題化合物を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.51−7.41(m,5H),5.84(d,1H),5.63(d,1H),4.77(m,1H),4.03(dt,1H),3.72(td,1H),3.48(s,3H),3.35(s,3H),2.39(m,1H),2.29(s,3H),2.08(m,1H),1.96−1.76(m,2H);
LC−MS Rt=1.17分 [M+H]+ 390.5(方法 2minLowpH)。
超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ化合物のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、以下に列挙する化合物を得た:
移動相:40%MeOH/60%CO
2
カラム:Chiralpak AS−H、250×10mm、5μm
検出:UV 220nm
流速:10mL/分
注入量:200μl
【0154】
実施例6.3および6.4はエナンチオマーである。
実施例6.3:(R)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン:
SFC保持時間=8.35分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.51−7.41(m,5H),5.84(d,1H),5.63(d,1H),4.77(m,1H),4.03(st,1H),3.72(td,1H),3.48(s,3H),3.35(s,3H),2.39(m,1H),2.29(s,3H),2.08(m,1H),1.96−1.76(m,2H);
LC−MS Rt=1.17分 MS m/z 390.5[M+H](方法 2minLowpH)。
キラル純度 99%ee
【0155】
実施例6.4:(S)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン:
SFC保持時間=7.12分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.51−7.41(m,5H),5.84(d,1H),5.63(d,1H),4.77(m,1H),4.03(st,1H),3.72(td,1H),3.48(s,3H),3.35(s,3H),2.39(m,1H),2.29(s,3H),2.08(m,1H),1.96−1.76(m,2H);
LC−MS Rt=1.17分 MS m/z 390.5[M+H](方法 2minLowpH)。
キラル純度>99%ee
【0156】
X線結晶構造解析
前記エナンチオマーの絶対立体化学を(S)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのX線結晶構造解析によって確認した:
【化39】
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表1.結晶データおよび構造精密化
実験式 C23 H23 N3 O3
式重量 389.44
温度 100(2)K
波長 1.54178Å
結晶系 斜方晶系
空間基 P212121
単位セル寸法 a=6.391(2)Å α=90°
b=7.731(2)Å β=90°
c=40.480(11)Å γ=90°
体積 2000.1(10)Å
3
Z 4
密度(算出) 1.293mg/m
3
吸収係数 0.703mm
−1
F(000) 824
結晶サイズ 0.30×0.14×0.07mm
3
データ収集のθ範囲 2.18〜68.18°
指数範囲 −7<=h<=7,−9<=k<=9,−48<=l<=48
収集された反射 39930
独立の反射 3651[R(int)=0.0412]
θに対する完全性=68.18° 100.0%
吸収補正 等価反射から半経験的
最大および最小透過率 0.9525および0.8169
精密化法 F
2に関する全マトリクス最小二乗
データ/拘束/パラメータ 3651/0/265
F
2に関する適合度 1.111
最終R指数[I>2σ(I)] R1=0.0295、wR2=0.0753
R指数(全データ) R1=0.0297、wR2=0.0754
絶対構造パラメータ 0.05(17)
最大差ピークおよびホール 0.188および−0.175e.Å
−3
【0157】
実施例6.5
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化40】
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工程1:1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
4−メチル−2−トリブチルスタンナニルチアゾール(中間体J)(491mg、1.265mmol)を、THF(12ml)中のトリフルオロ−メタンスルホン酸2,4−ジメチル−1,3−ジオキソ−9−フェニル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロ−2,4,8a−トリアザ−フルオレン−5−イルエステル(中間体K)(480mg、1.054mmol)、リチウムクロリド(4.47mg、0.105mmol)、銅(I)ヨージド(20.07mg、0.105mmol)およびPdCl
2(dppf)(77mg、0.105mmol)の懸濁液に添加し、混合物を窒素下で2時間加熱還流した。さらなる4−メチル−2−トリブチルスタンナニルチアゾール(中間体J)(491mg、1.265mmol)を添加し、還流で2時間混合を続け、次にさらなる4−メチル−2−トリブチルスタンナニルチアゾール(中間体J)(491mg、1.265mmol)を添加し、混合物を還流で1時間撹拌した。混合物をRTに冷却し、EtOAcで希釈して、希NH
4OH水溶液、水およびブラインで洗浄した。有機相をナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をMeOH/Et
2Oで粉砕し、沈殿物をろ過によって収集した。沈殿物をヘキサン中50%EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製した。Et
2Oで粉砕し、ろ過によって収集して、1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンを淡黄色固体として得た。
工程2:1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(工程1から)(174mg、0.430mmol)、Pd/C(市販品)(45.8mg、0.043mmol)およびアンモニウムホルメート(271mg、4.30mmol)をEtOH(8ml)中で合わせ、混合物を60℃で2日間加熱した。反応の完了を確実にするために必要に応じてさらなる分のPd/C(45.8mg、0.043mmol)およびアンモニウムホルメート(271mg、4.30mmol)を添加した。反応混合物をRTに冷却し、Celite(登録商標)(フィルタ物質)カートリッジ(10g)でろ過して、残留物をMeOHで洗浄した。ろ液を減圧下で蒸発させた。残留物をDCMと水に分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ヘキサン中50%EtOAcからヘキサン中80%EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製した。Et
2O/ヘキサンから沈殿させ、表題化合物を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.52−7.45(m,5H),6.78(d,1H),5.14(dd,1H),4.10(ddd,1H),3.75(ddd,1H),3.42(s,3H),3.36(s,3H),2.59(m,1H),2.48(d,3H),2.32(m,1H),1.88(m,2H).
LC−MS Rt 1.03分 [M+H]
+ 407.5(方法 2minLowpH)
超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ化合物のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、以下に列挙する化合物を得た:
移動相:50%IPA+0.1%DEA/50%CO
2
カラム:Chiralpak ID、250×10mm、5μm
検出:UV 220nm
流速:10mL/分
注入量:200μl
【0158】
実施例6.6および6.7はエナンチオマーである。
実施例6.6:(R)−1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン:
SFC保持時間=8.21分。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.52−7.45(m,5H),6.78(d,1H),5.14(dd,1H),4.10(ddd,1H),3.75(ddd,1H),3.42(s,3H),3.36(s,3H),2.59(m,1H),2.48(d,3H),2.32(m,1H),1.88(m,2H);
LC−MS Rt=1.03分 MS m/z 407.5[M+H](方法 2minLowpH)。
キラル純度>99%ee
【0159】
実施例6.7:(S)−1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン:
SFC保持時間=4.75分
も単離した。
キラル純度>99%ee
【0160】
実施例7.1
5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
MeCN(2912μL)中の2−メチルフラン(31.1mg、0.379mmol)および5−(3−フルオロフェニル)−10−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体L)(100mg、0.291mmol)の撹拌懸濁液に、金(III)クロリド(8.83mg、0.029mmol)を周囲温度で添加した。添加後、白色懸濁液は暗褐色溶液を形成した。反応物を30分間放置した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次にDCM(10mL)および水(10mL)で希釈した。二相溶液を相分離装置に通し、次に減圧下で濃縮して、褐色の油を得た。残留物を、Agilent Prep.System(50〜98%、低pH)を用いて精製し、表題化合物をオフホワイト色固体として得た。
LCMS Rt 1.33分;MS m/z 408.6[M+H]+;方法 2minlowpHv01。
【0161】
実施例7.2および7.3はエナンチオマーである。
超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ化合物のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、以下に列挙する化合物を得た:
移動相:30%MeOH/70%CO
2
カラム:2×Chiralpak ID連結(coupled)250×10mm、5μm 35℃
検出:UV 220nm
流速:10mL/分
【0162】
実施例7.2:5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのエナンチオマー1
SFC保持時間=14.40分:
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.43(1H,q),7.26−7.22(1H,m),7.19−7.11(2H,m),5.85(1H,d),5.63(1H,d),4.77(1H,t),4.06−3.99(1H,m),3.77−3.69(1H,m),3.48(3H,s),3.37(3H,s),2.44−2.37(1H,m),2.30(3H,s),2.13−2.04(1H,m),1.95−1.79(2H,m).
LCMS Rt 1.30分;MS m/z 408.4[M+H]+;(方法)2minlowpHV01。
>99%ee
【0163】
実施例7.3:5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのエナンチオマー2
SFC保持時間=13.07分
も単離した。
>99%ee
【0164】
以下に列挙する実施例は、5−(3−フルオロフェニル)−10−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体L)を適切な出発物質(中間体Laまたは中間体Lbのいずれか)に置き換えて、実施例7と同様の方法で調製した。ジアステレオマーの混合物を列挙される条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分割し、表題化合物を得た。
【0165】
実施例7.4:
(9R,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(9R,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(9S,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(9S,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化42-1】
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(9R,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
または
【化42-2】
[この文献は図面を表示できません]
(9S,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化42-3】
[この文献は図面を表示できません]
(9R,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
または
【化42-4】
[この文献は図面を表示できません]
(9S,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralcel OD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:25%イソプロパノール/75%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのジアステレオマー1
Rt=4.49分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.45(1H,mult),7.26(1H,mult),7.20−7.12(2H,mult),5.85(1H,d),5.61(1H,d),4.38(1H,mult),3.96−3.81(2H,mult),3.45(3H,s),3.35(3H,s),2.54(1H,mult),2.29(3H,s),2.06(1H,mult),1.64−1.58(1H,mult),1.26(3H,d).
LC−MS Rt 1.34分 [M+H]
+ 422.2(方法 2minLowpHv01).
【0166】
実施例7.5aおよび7.5b
(8R,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(8S,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(8R,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(8S,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化43-1】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
または
【化43-2】
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(8R,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化43-3】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
または
【化43-4】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
分離条件:
カラム:2連結Chiralcel OD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:15%メタノール/85%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0167】
実施例7.5a:5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのジアステレオマー1、
Rt=11.80分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.45(1H,m),7.23(1H,d),7.15(2H,m),5.83(1H,dd),5.58(1H,dd),4.76(1H,d),3.95(1H,dd),3.46(3H,s),3.35(3H,s),3.27(1H,br t),2.34(1H,d),2.29(3H,s),2.06(1H,m),1.79(1H,td),1.00(3H,d).
LC−MS Rt 1.35分 [M+H]
+ 422.3(方法 2minLowpHv01)
【0168】
実施例7.5b:5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのジアステレオマー2、
Rt=13.82分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.45(1H,m),7.20(1H,d),7.15(2H,m),5.87(1H,dd),5.72(1H,dd),4.68(1H,t),3.83(1H,dq),3.47(1H,br t),3.35(3H,s),3.33(3H,s),2.52(1H,m),2.29(3H,s),2.01(1H,m),1.68(1H,m),1.03(3H,d)
LC−MS Rt 1.34分 [M+H]
+ 422.4(方法 2minLowpHv01)
【0169】
実施例7.6:
(9R,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(9S,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(9R,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(9S,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化44-1】
[この文献は図面を表示できません]
(9R,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
または
【化44-2】
[この文献は図面を表示できません]
(9S,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化44-3】
[この文献は図面を表示できません]
(9S,10R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
または
【化44-4】
[この文献は図面を表示できません]
(9R,10S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralpak AD 250×10mm、5μm 35.2℃
移動相:25%メタノール/75%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのジアステレオマー1
Rt=4.22分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.47(1H,mult),7.26(1H,d),7.21−7.14(2H,mult),6.82(1H,s),5.09(1H,d),4.19(1H,dd),3.79(1H,td),3.47(3H,s),3.31(3H,s),2.49−2.40(4H,mult),2.06(1H,mult),1.75(1H,mult),1.09(3H,d).
LC−MS Rt 1.22分 [M+H]
+ 439.6(方法 2minLowpHv01)
【0170】
実施例8.1
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−m−トリル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−m−トリル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体M)(100mg、0.24mmol)をエチルアセテート(20mL)中に溶解し、生じた溶液を、水素の大気圧および20℃で6時間半、H−Cube(登録商標)(10%活性炭担持白金CatCart(登録商標))を使用して水素化した。溶媒を減圧下で除去した。粗物質を、1〜2%MeOH/DCMで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、ガムを得た。ジエチルエーテルを添加し、減圧下で除去して、表題化合物を固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.39(1H,t),7.30−7.23(3H,mult),6.88(1H,s),5.33(1H,mult),4.07(1H,mult),3.72(1H,mult),3.40(3H,s),3.34(3H,s),2.69(1H,mult),2.56(3H,s),2.45−2.36(4H,mult),1.92−1.82(2H,mult);
LC−MS Rt=1.20分 [M+H]
+ 421.5(方法 2minLowpHv01)。
超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ化合物のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、以下に列挙する化合物を得た:
移動相:25%IPA/75%CO
2
カラム:Chiralpak IB 250×10mm、5μM
検出:UV 220nM
流速:10mL/分
注入量:50μL
【0171】
実施例8.2:1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−m−トリル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのエナンチオマー1:
第一溶出ピークRt=5.15分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.38(1H,t),7.27−7.22(3H,mult),6.76(1H,s),5.10(1H,dd),4.06(1H,mult),3.71(1H,mult),3.41(3H,s),3.35(3H,s),2.56(1H,mult),2.47(3H,s),2.43(3H,s),2.30(1H,mult),1.96−1.80(2H,mult);
LC−MS Rt=1.19分 [M+H]
+ 421.2(方法 2minLowpHv01);
キラル純度>99.9%ee
【0172】
実施例8.3
5−(3−クロロフェニル)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのエナンチオマー1
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を実施例8.1と同様にして調製した。ラセミ化合物を以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分離した:
Chiralpak AD 250×10mm
共溶媒 IPA35%
総流量 10ml/分
カラム温度 34.9℃
SFC保持時間=5.03分
LC−MS Rt 1.28分;m/z 461.4[M+H]
+;方法 2minlowpHV01。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.47−7.41(3H,m),7.40−7.34(1H,m),7.02(1H,s),5.13(1H,t),4.11−4.04(1H,m),3.80−3.73(1H,m),3.41(3H,s),3.36(3H,s),2.68−2.61(1H,m),2.35−2.26(1H,m),1.95−1.80(2H,m).
【0173】
実施例9.0
3−(1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:1,3−ジメチル−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
ナトリウムヒドリド(鉱油中60%、335mg、8.4mmol)を、THF(15mL)中の1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(中間体F工程2)(1.00g、5.6mmol)、SEM−Cl(1.485mL、8.4mmol)およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(76mg、0.34mmol)の氷冷部分懸濁液に添加した。混合物を放置して緩やかに室温に戻し、18時間撹拌した。反応混合物を飽和アンモニウムクロリド溶液(80mL、滴下)で注意深くクエンチングし、次にエチルアセテート(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を水(1×40mL)、ブライン(1×40mL)で洗浄し、その後マグネシウムスルフェートで乾燥して、溶媒を減圧下で除去した。残留物をイソヘキサンで粉砕し、減圧下に50℃で乾燥した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.38(1H,s),6.47(1H,s),5.26(2H,s),3.48(2H,t),3.41(3H,s),3.40(3H,s),0.93(2H,t),0.00(9H,s).
LC−MS Rt 1.15分;MS m/z 310.4[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
【0174】
工程2:1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イルボロン酸
ブチルリチウム(1.26M、28.4mL、35.8mmol)を、THF(20mL)中のジイソプロピルアミン(3.63g、35.8mmol)の溶液に、内部温度を−40℃未満に保持しながら−78℃で滴下した。添加が完了すれば、フラスコ内容物を放置して−5℃に温め、次に−78℃に再冷却した。生じた混合物を、約30分間にわたって−78℃でTHF(75mL)中の1,3−ジメチル−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程1)(6.93g、22.4mmol)の懸濁液にカニューレで導入した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次にトリイソプロピルボレート(8.3mL、35.8mmol)を滴下した。溶液を−78℃で1時間半撹拌し、次に飽和アンモニウムクロリド(200mL)を注意深く添加することによってクエンチングした。
【0175】
混合物を放置して室温に戻し、エチルアセテート(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗物質をエーテル/ヘキサンで粉砕し、減圧下に50℃で乾燥した。固体を再び母液と合わせ、これを減圧下で減量した。生じた半固体物質をイソヘキサンで粉砕し、減圧下に50℃で乾燥して、表題化合物を得た;
LC−MS:Rt 1.19分;MS m/z 354.4[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
【0176】
工程3:3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
n−ブチルアセテート(40mL)中の1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イルボロン酸(工程2)(2.0g、5.7mmol)、3−ブロモベンゾニトリル(937mg、5.2mmol)、Pd−118(168mg、0.26mmol)およびカリウムカーボネート(1.42g、10.3mmol)の混合物を80℃に加熱し、次に水(2.23mL、124.0mmol)を添加して、混合物を80℃で90分間加熱した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、層をできる限り分離して、水相(および残留有機部分)をDCM(1×100mL、2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(1×100mL)で洗浄し、マグネシウムスルフェートで乾燥して、溶媒を減圧下で除去した。
【0177】
生じた残留物をメタノールから再結晶化し、減圧下に50℃で乾燥して、表題化合物を得た;
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.87−7.82(2H,mult),7.74(1H,d),7.59(1H,t),6.59(1H,s),5.14(2H,s),3.50(2H,t),3.43(3H,s),3.56(3H,s),0.91(2H,t),0.00(9H,s).
LC−MS:Rt 1.34分;MS m/z 411.4[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
【0178】
工程4:3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
TBAF溶液(20.3mL、20.3mmol)を、THF(6mL)中の3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(工程3)(832mg、2.0mmol)の懸濁液に添加し、溶液を得て、これを60℃で1時間撹拌した。有機溶媒の大部分を反応混合物から除去し、水(100mL)を添加して、混合物を5分間撹拌した。水性懸濁液をクロロホルム(4×100mL)で抽出した。多量の混合物が乳濁液中に残存した。飽和ブライン(100mL)を添加して乳濁液を細分化(bureak up)し、水相をさらなるクロロホルム(4×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、溶媒を減圧下で除去して、赤色油を得た。粗赤色油をメタノールで粉砕し、桃色固体を得て、これを減圧下に50℃で乾燥した。固体を再びメタノールで粉砕し、減圧下に50℃で乾燥した。
LC−MS:Rt 0.91分;MS m/z 281.4[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
【0179】
工程5:メチル4−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタノエート
DMF(4mL)中の3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(工程4)(300mg、1.07mmol)、メチル4−ブロモブタノエート(291mg、1.61mmol)およびセシウムカーボネート(697mg、2.14mmol)の混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテート(20mL)で希釈し、1M HCl(3×10mL)で洗浄した。3回目の洗浄後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテルで粉砕し、減圧下に50℃で乾燥した。
LC−MS:Rt 0.98分;MS m/z 381.5[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
【0180】
工程6:4−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタン酸
リチウムヒドロキシド(965mg、23.0mmol)を、THF(9mL)/水(9mL)中のメチル4−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタノエート(工程5)(1.75g、4.6mmol)の懸濁液に添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。有機溶媒を減圧下で大部分除去し、2M HClを使用して残留物をpH1に酸性化した。生じたスラリーを水(100mL)で希釈した。混合物を減圧下で減量し、白色固体を得て、これを減圧下に50℃で一晩、さらに乾燥した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.14(1H,v br),7.95−7.89(2H,mult),7.78(1H,d),7.67(1H,t),7.05(1H,s),3.94(2H,t),3.16(3H,s),2.09(2H,t),1.82(2H,t).
LC−MS:Rt 0.88分;MS m/z 367.2[M+H]+;(方法 2minLowpHv02)
【0181】
工程7:3−(1,3−ジメチル−2,4,10−トリオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化48】
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T3P(登録商標)溶液(2.45mL、4.2mmol)を、DMF(9mL)中の4−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタン酸(工程6)(1.54g、4.2mmolと仮定する)の溶液に添加し、混合物を100℃で5時間撹拌した。さらなるT3P(登録商標)溶液2.45mL(4.2mmol)を3時間後に添加し、さらなる分(1.24mL、2.1mmol)を4時間後に添加した。反応混合物をエチルアセテート(100mL)で希釈し、飽和ナトリウムビカーボネート(2×50mL)およびブライン(2×50mL)で洗浄した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.83(1H,d),7.78−7.72(2H,mult),7.67(1H,t),4.01(2H,mult),3.92(3H,s),3.36(3H,s),2.74(2H,t),2.26(2H,mult).
LC−MS:Rt 0.94分;MS m/z 349.2[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
工程8:5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−10−イルトリフルオロメタンスルホネート
【化49】
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【0182】
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(221μL、1.31mmol)を、DCM(5mL)中の3−(1,3−ジメチル−2,4,10−トリオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル(工程7)(350mg、1.01mmol)および2,6−ルチジン(176μL、1.51mmol)の氷冷溶液に添加した。溶液を氷浴温度で2時間撹拌し、さらなる分の2,6−ルチジン(88μL、0.78mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(85μL、0.50mmol)を添加した。反応混合物をジクロロメタン(40mL)で希釈し、水(2×20mL)および飽和ブライン(1×20mL)で洗浄した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。
LC−MS:Rt 1.20分;MS m/z 481.5[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
【0183】
工程9:3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−10−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化50】
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トルエン(10mL)中の5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−10−イルトリフルオロメタンスルホネート(工程8)(480mg、1.0mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(279mg、1.1mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(21mg、0.03mmol)、トリフェニルホスフィン(16mg、0.06mol)およびカリウムフェノキシド(J. Am. Chem. Soc., 1959, Vol.81, pp 2705-2715、198mg、1.5mmol)の混合物を窒素下に60℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、エチルアセテート(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×20mL)、ブライン(1×20mL)で洗浄し、マグネシウムスルフェートで乾燥して、溶媒を減圧下で除去した。20〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製した。合わせた画分を減圧下で濃縮し、表題生成物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.78(1H,d),7.75−7.71(2H,mult),7.60(1H,t),6.82(1H,t),3.81(2H,t),3.59(3H,s),3.37(3H,s),2.43(2H,mult),1.36(12H,s).
LC−MS:Rt 1.25分;MS m/z 459.6[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
【0184】
工程10:3−(1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化51】
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アセトニトリル/水(1:1、2mL)中の3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−10−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル(工程9)(202mg、0.44mmol)、2−ヨード−4−メチルチアゾール(中間体O)(90mg、0.40mmol)、ジクロロ[1,1’ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)]フェロセンパラジウム(II)(13mg、0.02mmol)およびバリウムヒドロキシド(137mg、0.80mmol)の混合物を室温で45分間および80℃で1時間撹拌した。反応混合物を1M HCl(10mL)で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットでろ過し、溶媒を減圧下で除去した。0.5%MeOH/DCM、1%MeOH/DCM、1.5〜2.0%MeOHで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題生成物を得た:
1H NMR(400MHz,CDCl3)d 7.82−7.74(3H,mult),7.62(1H,t),6.93(1H,s),6.52(1H,t),3.91(2H,t),3.34(3H,s),2.81(3H,s),2.60(2H,mult),2.50(3H,s).
LC−MS:Rt 1.10分;MS m/z 430.1[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
【0185】
工程11:3−(1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化52】
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エタノール/THF(1:1、30mL)中の3−(1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル(工程10)(76mg、0.18mmol)の溶液を、室温および水素の大気圧で19時間、10%活性炭担持白金で水素化した。さらなる分の活性炭担持白金触媒を添加し(10mg)、前記のように24時間水素化を続けた。さらなる分の活性炭担持白金触媒を添加し(60mg)、前記のようにさらに18時間水素化を続けた。反応混合物をGF/F紙でろ過し、触媒を除去して、20%MeOH/DCMで十分に洗浄した。ろ液を減圧下で減量した。粗物質をEtOH/THF(1:1、20mL)中に再溶解し、溶液を脱気して、10%活性炭担持白金(60mg)を添加した。混合物を室温および水素の大気圧で20時間水素化した。反応混合物をGF/F紙でろ過し、触媒を除去して、20%MeOH/DCMで十分に洗浄した。ろ液を減圧下で減量した。0.5〜1.5%MeOH/DCMで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、黄色の油性残留物を得た。ジエチルエーテルを残留物に添加し、減圧下で除去して、白色固体を得、これを減圧下に50℃で乾燥した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.81−7.70(3H,mult),7.62(1H,mult),6.81(1H,s),5.18(1H,s),4.06(1H,d),3.78(1H,mult),3.42(3H,s),3.36(3H,s),2.61(1H,d),2.49(3H,s),2.34(1H,mult),1.93(2H,mult).
LC−MS:Rt 1.05分;MS m/z 432.1[M+H]
+;(方法 2minLowpHv02)
3−(1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリルをこれらの条件下でキラル分離によって精製し、以下に列挙する化合物を得た:
カラム:Chiralpak IB 250×10mm、5μm 35℃
移動相:35%MeOH/65%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220μm
【0186】
実施例9.1:3−(1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリルのエナンチオマー1
SFC保持時間 4.09分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.82−7.73(3H,m),7.63(1H,m),6.79(1H,s),5.12(1H,s),4.05(1H,m),3.78(1H,m),3.42(3H,s),3.35(3H,s),2.59(1H,m),2.47(3H,s),2.32(1H,m),2.00−1.86(2H,m).
LC−MS:Rt 1.08分;MS m/z 432.2[M+H]
+;(方法 2minLowpHv01)
100%ee
【0187】
実施例9.2:
3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−10−イル)ベンゾニトリル
【化53】
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表題化合物を、2−ヨード−4−メチルチアゾール(工程10)を3−ブロモベンゾニトリルに置き換えることによって実施例9と同様にして調製した;
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.58−7.44(7H,mult),7.32−7.24(2H,mult),4.91(1H,mult),4.10(1H,mult),3.80(1H,mult),3.35(3H,s),3.27(3H,s),2.37(1H,mult),2.10(1H,mult),1.85−1.70(2H,mult).
LC−MS Rt 1.19分 [M+H]
+ 411.5(方法 2minLowpHv01)
【0188】
実施例10.0
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化54】
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工程1:(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−カルバミン酸ベンジルエステル
5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体C)(1.15g、3.41mmol)、ベンジルカルバゼート(市販品)(2.83g、17.05mmol)およびトリエチルアミン(1.426ml、10.23mmol)をEtOH(15ml)中で合わせ、混合物を15分間加熱還流した。反応混合物をRTに冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物を水とDCMに分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。残留物をEt
2Oで粉砕し、沈殿が生じるまで氷中で冷却した。沈殿物をろ過によって収集し、表題化合物を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 11.16(br s,1H),7.50−7.30(m,9H),7.24(br s,1H),7.09(1H,br s),5.11(s,2H),3.19(s,3H),other 3H singlet obscured by water signal.
LC−MS Rt 1.00分;ES+ m/z 405[M+H]
+(方法 2minLowpH)
【0189】
工程2:(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−(3−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ベンジルエステル
3−ブロモプロパン−1−オール(0.645ml、7.14mmol)を、アセトニトリル(50ml)中の(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−カルバミン酸ベンジルエステル(工程1)(2.22g、5.49mmol)、K
2CO
3(2.276g、16.47mmol)およびベンジルトリメチルアンモニウムクロリド(0.102g、0.549mmol)の懸濁液に添加した。混合物を60℃に加熱し、40分間撹拌した。反応混合物をRTに冷却し、水で希釈した。混合物をEtOAc(2×)で抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄して、ナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。EtOAc/ヘキサンおよび次にMeOH/EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を白色の泡として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.34−7.18(m,10H),6.32(s,1H),5.24(d,1H),5.14(d,1H),3.61(dt,2H),3.35(m,1H),3.31(s,3H),3.29(m,1H,partially obscured),3.27(s,3H),1.50(m,1H),1.35(m,1H).
LC−MS Rt 0.98分;ES+ m/z 463.4[M+H]
+(方法 2minLowpH).
【0190】
工程3:3−[ベンジルオキシカルボニル(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミノ]−プロピオン酸
テトラプロピルアンモニウムパールテネート(0.152g、0.432mmol)を、アセトニトリル(40ml)中の(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−(3−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ベンジルエステル(工程2)(2g、4.32mmol)およびN−メチルモルホリンオキシド一水和物(市販品)(2.92g、21.62mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物をイソプロパノール(50mL)でクエンチングし、20分間撹拌した。次に混合物を減圧下で蒸発させた。残留物を、EtOAc、次いで1%酢酸/EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.45−7.30(m,10H),6.43(s,1H),5.30(m,2H),3.93(m,1H),3.47(m,1H),3.40(s,3H),3.3(s,3H),2.45(m,1H),2.33(m,1H).
LC−MS Rt 0.98分;ES+ m/z 477.4[M+H]
+(方法 2minLowpH)
【0191】
工程4:1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン
3−[ベンジルオキシカルボニル(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミノ]−プロピオン酸(工程3)(1.09g、2.288mmol)およびポリリン酸(3g、2.288mmol)を100℃(ブロック温度)で30分間一緒に加熱した。反応混合物をRTに冷却し、残留物を最小容量の水に溶解した。2M NaOH(水溶液)を緩やかに添加して混合物を塩基性にし、クロロホルム(4×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。残留物を、MeOH/DCMで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.51−7.46(m,2H),7.46−7.41(m,3H),4.67(t,1H),3.88(s,3H),3.53(dt,2H),3.29(s,3H),2.68(t,2H).
LC−MS Rt 0.83分;ES+ m/zイオンは明確でない[M+H]
+(方法 2minLowpH)。
【0192】
工程5:トリフルオロ−メタンスルホン酸5,7−ジメチル−6,8−ジオキソ−9−フェニル−1,2,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1,5,7,9a−テトラアザ−フルオレン−4−イルエステル
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.254ml、1.506mmol)を、DCM(10ml)中の1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン(工程4)(222mg、0.684mmol)および2,6−ルチジン(市販品)(0.159ml、1.369mmol)の溶液に0℃で緩やかに添加し、混合物を1.75時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCMで抽出した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。残留物を、20%EtOAc/ヘキサン、次に40%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.64−7.58(m,2H),7.54−7.46(m,3H),6.16(m,1H),5.35(m,1H),3.98(m,1H),3.66(s,3H),3.42(s,3H).
LC−MS Rt 1.07分;ES+ m/z 499.3[M+H+MeCN]
+(方法 2minLowpH)
【0193】
工程6:1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2,4(1H,3H)−ジオン
トリフルオロ−メタンスルホン酸5,7−ジメチル−6,8−ジオキソ−9−フェニル−1,2,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1,5,7,9a−テトラアザ−フルオレン−4−イルエステル(工程5)(280mg、0.614mmol)、LiCl(2.60mg、0.061mmol)、銅ヨージド(11.68mg、0.061mmol)および4−メチル−2−トリブチルスタンナニル−チアゾール(中間体J)(4.45g、11.46mmol)をTHF(15ml)中で合わせ、PdCl
2(dppf)(44.9mg、0.061mmol)を添加した。混合物を1時間加熱還流した。反応混合物をRTに冷却し、EtOAcで希釈した。混合物を希NH
4OH(水溶液)、1M KF(水溶液)およびブラインで洗浄した。有機相をナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって残留物を精製し、表題化合物を粗淡褐色固体として得た。
LC−MS:Rt 0.97分;ES+ m/z 406.4[M+H]
+(方法 2minLowpH)。
【0194】
工程7:1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2,4(1H,3H)−ジオン
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2,4(1H,3H)−ジオン(工程6)(100mg、0.247mmol)、10重量%活性炭担持パラジウム(26.2mg、0.025mmol)およびアンモニウムホルメート(156mg、2.466mmol)をEtOH(10ml)中で合わせ、混合物を24時間加熱還流した。反応混合物をRTに冷却し、Celite(登録商標)(フィルタ物質)カートリッジ(10g)でろ過して、残留物を多量のMeOHで洗浄した。ろ液を減圧下で蒸発させた。残留物をEtOAc/ヘキサンで粉砕し、固体をろ過によって収集した。残留物を、EtOAc/ヘキサンおよびMeOH/EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、粗物質を得て、これを、以下の条件を用いて分取HPLCによってさらに精製した:
カラム:Waters Sunfire C18、150mm×30mm、5μm
移動相:A=水中0.1%TFA;B=アセトニトリル中0.1%TFA
勾配:0.0分〜0.5分 30%B 30mL/分、0.5〜1.0分 30%B 30〜50mL/分、1.0〜7.25分 30〜70%B 50mL/分、7.25〜7.3 70〜98%B 50mL/分、7.3〜8.3分 98%B 50mL/分、8.3〜8.5分 98〜30%B 50mL/分
検出:UV 220nm
流速:10mL/分
注入量:200μl
表題化合物をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.26(2H,br s),7.62−7.57(2H,mult),7.52−7.43(3H,mult),6.96(1H,d),5.53(1H,dd),3.41(3H,s),3.37(3H,s),2.53(3H,d),2.50−2.42(2H,mult).
LC−MS Rt 0.93分;ES+ m/z 408.3[M+H]
+(方法 2minLowpH)。
超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ化合物のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、以下に列挙する化合物を得た:
カラム:Chiralpak IB、250×10mm、5μm;
移動相:50%MeOHと0.1%DEA/50%CO
2
流速:10mL/分
【0195】
実施例10.1:1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2,4(1H,3H)−ジオンのエナンチオマー1
SFC保持時間=2.76分
LC−MS:Rt 1.00分;MS 408.5 m/z [M+H] 方法 2minLowpHv01
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.62(2H,d),7.51−7.39(3H,m),6.79(1H,d),5.13(1H,dd),5.09(1H,t),3.49(3H,s),3.40(1H,m),3.36(3H,s),3.28(1H,m),2.54(1H,m),2.44(3H,d),2.36(1H,m).
【0196】
実施例10.2:
5−(3−クロロフェニル)−1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化55】
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表題化合物を、中間体Cを適切な出発化合物(工程2において適切な3−クロロ−ベンゾイルクロリドを使用して中間体Cと同様の方法によって調製した)に置き換えることによって実施例10と同様にして調製した;
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.61(1H,m),7.53(1H,m),7.40(2H,m),6.81(1H,d),5.17(1H,dd),3.48(3H,s),3.41(1H,m),3.37(3H,s),3.30(1H,m),2.56(1H,m),2.46(3H,s),2.38(1H,m)
LC−MS Rt 1.16分;MS m/z 442.2[M+H]+(方法 2minLowpHv02)
【0197】
実施例11.0
1,3−ジメチル−9−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化56】
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【0198】
工程1:メチル3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパノエート
EtOH(63.6mL)中の5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体C)(3g、8.90mmol)、βアラニンメチルエステルヒドロクロリド(1.242g、8.90mmol)およびトリエチルアミン(2.480mL、17.80mmol)を、マイクロ波照射を用いて100℃に90分間加熱した。反応混合物をDCM(80ml)で希釈し、水および0.1M HClで洗浄した。有機部分を相分離カートリッジに通すことによって乾燥し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油として得た。
LCMS:Rt 0.98分;MS 342.6[M+H];(方法:2minlowpH)
【0199】
工程2:3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン酸
THF(33.9mL)/水(33.9mL)中のメチル3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパノエート(工程2)(3.24g、9.49mmol)の混合物およびLiOH(2.273g、95mmol)を50℃に1時間加熱した。反応混合物をEtOAc(50ml)で希釈し、層を分離した。次に有機物を水(3×50ml)で洗浄した。水性抽出物を合わせ、5M HClでpHを約pH3に調整した。生じた沈殿物を、吸引ろ過を用いて単離した。
LC−MS:Rt 0.87分;MS 328.4 m/z [M+H]+(方法 2minLowpHv01)
1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ 7.47(5H,mult),7.00(1H,s),4.09(2H,t),3.15(3H,t),2.70(2H,t),2.51(3H,s).
【0200】
工程3:1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4,9(3H)−トリオン
DMF中50%の3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン酸(工程2)(2.11g、6.63mmol)およびプロピルホスホン酸無水物(4.34g、6.63mmol)を100℃に一晩加熱した。反応混合物をRTに冷却し、吸引ろ過を用いて沈殿物を単離した。単離した橙色固体をEt
2Oで洗浄し、真空炉中50℃で乾燥した。
1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ 7.61(2H,mult),7.54(3H,mult),4.34(2H,t),3.94(3H,s),3.41(3H,s),3.17(3H,t).
LC−MS:Rt 0.96分;MS 310.2 m/z [M+H]+(方法 2minLowpHv01)
【0201】
工程4:1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−9−イルトリフルオロメタンスルホネート
DCM(2ml)中の1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4,9(3H)−トリオン(工程3)(200mg、0.647mmol)および2,6−ルチジン(0.113ml、0.970mmol)を窒素下で合わせ、次に氷浴中で0℃に冷却して、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(219mg、0.776mmol)を5分間かけて滴下した。反応混合物を0℃で35分間撹拌し、その後水10mlでクエンチングした。水性物質をDCM(2×10ml)で抽出した。有機物を合わせ、相分離カートリッジに通すことによって乾燥した。粗生成物を減圧下で濃縮した。粗生成物を40gシリカカートリッジに負荷し、生成物を35%EtOAc/i−ヘキサンで溶出した。関連画分を合わせ、濃縮して、黄色のガムを得た。ジエチルエーテルをガムに添加し、混合物をもう一度濃縮して、表題化合物を黄色固体として得た。
LC−MS:Rt 1.29分;MS 443.2m/z [M+H]
+;(方法 2minLowpH)
1H NMR:av70431(400MHz,DMSO)δ 7.76(2H,d),7.49(3H,mult),6.36(1H,s),5.00(2H,d),3.48(3H,s),3.22(3H,s).
19F NMR(400MHz,DMSO)δ−66.3(CF
3).
【0202】
工程5:1,3−ジメチル−9−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−9−イルトリフルオロメタンスルホネート(工程4)(100mg、0.227mmol)、CuI(4.31mg、0.023mmol)、リチウムブロミド(39.4mg、0.453mmol)、THF(2ml)中のトリブチル(5−メチルフラン−2−イル)スタンナン(168mg、0.453mmol)およびPd−118(14.77mg、0.023mmol)を10分間加熱還流した。反応混合物をガラスろ紙でろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。粗生成物を最小量のDCM/EtOAc中に溶解し、12gシリカカートリッジに負荷して、イソヘキサン中0〜80%EtOAcで溶出した。所望生成物を30%EtOAcで溶出した。関連画分を合わせ、濃縮して、黄色固体を得た。単離した固体をEt
2O中に懸濁し、固体をろ過して、表題生成物を得た。
LC−MS:Rt 1.30分;MS 374.3 m/z [M+H]+(方法 2minLowpHv01)
1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ 7.68(2H,d),7.51(2H,t),7.43(1H,t),6.44(1H,d),6.16(1H,t),6.09(1H,d),4.71(2H,d),3.40(3H,s),3.19(3H,s),2.37(3H,s).
【0203】
工程6:1,3−ジメチル−9−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
アンモニウムホルメート(45.6mg、0.723mmol)、1,3−ジメチル−9−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン(工程5)(27mg、0.072mmol)およびPd/C(7.69mg、7.23μmol)の混合物とドライアイスの小片にエタノール(1446μL)を添加した。反応混合物を60℃に25分間加熱し、RTで一晩静置した。反応混合物をDCMで希釈し、ガラスろ紙でろ過した。ろ液を水で洗浄し、有機物を収集して、相分離カートリッジに通すことによって乾燥した。有機物を減圧下で濃縮した。粗生成物を4gシリカカートリッジに負荷し、ISCOを用いて精製した。生成物をイソヘキサン中0〜80%EtOAcで溶出し、表題化合物を得た;
LC−MS:Rt 1.22分;MS m/z 376.4[M+H]+(方法 2minLowpHv01)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.63(2H,d),7.47(2H,t),7.40(1H,t),5.89(2H,mult),4.66(1H,mult),4.19(1H,mult),4.06(1H,mult),3.43(3H,s),3.40(3H,s),2.89(1H,mult),2.69(1H,mult),2.30(3H,s).
超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ化合物のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、以下に列挙する化合物を得た:
カラム:Chiralpak IB、250×10mm、5μm
移動相:25%MeOHと0.1%DEA/75%CO
2
流速:10mL/分
【0204】
実施例11.1:1,3−ジメチル−9−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのエナンチオマー1
SFC保持時間=5.83分
LC−MS:Rt 1.23分;MS 376.9 m/z [M+H]+(方法 2minLowpHv01)
1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ 7.63(2H,d),7.48(2H,t),7.40(1H,t),5.89(2H,s),4.66(1H,d),4.20(1H,mult),4.06(1H,mult),3.43(3H,s),3.40(3H,s),2.89(1H,mult),2.69(1H,mult),2.29(3H,s).
【0205】
実施例12.0
10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:6−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体C)(670mg、1.987mmol)、3−アミノプロパン−1,2−ジオール(0.231ml、2.98mmol)およびTEA(0.554ml、3.97mmol)をEtOH(15ml)中で合わせ、15分間加熱還流した。反応混合物をRTに冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCMと希HCl(水溶液)に分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た;
LC−MS:MS Rt 0.76分 [M+H]
+330.3 方法 2minLowpHv01
【0206】
工程2:6−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
6−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程1)(1.66g、5.04mmol)、イミダゾール(0.686g、10.08mmol)およびDMAP(0.062g、0.504mmol)をDMF(25ml)中に溶解し、TBS−Cl(0.836g、5.54mmol)を添加した。生じた混合物をRTで一晩撹拌した。さらなるTBS−Cl(0.836g、5.54mmol)を添加し、2時間撹拌を続けた。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3(水溶液)およびブライン(3×)で洗浄した。有機相をナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCM中に再溶解し、シリカ上に蒸発させた。シリカを25gシリカカートリッジに載せ、系を20%EtOAc/ヘキサン、40%EtOAc/ヘキサンおよび60%EtOAc/ヘキサンで溶出した。生成物画分を合わせ、蒸発させて、粘着性黄色固体を得た。固体をEt
2O/ヘキサンで粉砕し、表題化合物を得た;
LC−MS:MS Rt 1.37分 [M+H]
+444.4 方法 2minLowpHv01
【0207】
工程3:1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン−2−イルメタンスルホネート
DCE(20ml)中の6−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程2)(1g、2.25mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.57ml、11.27mmol)、DMAP(28mg、0.025mmol)およびメタンスルホニルクロリド(0.89ml、11.3mmol)を0℃で添加し、反応物をRTで2時間撹拌した。固体K
2CO
3を反応混合物に添加し、次にこれを水で希釈して、DCM(3×20ml)で抽出した。有機物を疎水性フリットに通し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の油として得、これをさらに精製することなく使用した;
LC−MS:Rt 1.40分;MS m/z 522[M+H]+;方法 2minLowpHv01
【0208】
工程4:S−(1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン−2−イル)エタンチオエート
無水DMF(20ml)中の1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン−2−イルメタンスルホネート(工程3)(1.3g、2.63mmol)をカリウムチオアセテート(1.5g、13.1mmol)で処理した。生じた溶液を70℃で7時間およびRTで3日間撹拌した。混合物を70℃で一晩加熱し、RTに冷却した後、混合物をEtOAc(100ml)と水(150ml)に分配した。層を分離し、水層をEtOAc(×3)で抽出した。有機層を合わせ、水、ブライン(×3)で洗浄して、疎水性フリットに通し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の油として得た;
LCMS:Rt 1.52分;MS m/z 502[M+H]+;方法 2minLowpHv01;
【0209】
工程5:6−(3−ヒドロキシ−2−メルカプトプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
EtOH(25ml)中のS−(1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン−2−イル)エタンチオエート(工程4)(1.62g、3.23mmol)の撹拌溶液に、0℃でナトリウムボロヒドリド(0.61g、16.14mmol)を添加し、溶液をRTで一晩撹拌した。反応混合物を水中のTFA(20ml、50%)に緩やかに添加した。生じた固体をろ過によって除去し、ろ液を減圧下で濃縮して、EtOHを除去した。生じた混合物を水で希釈し、DCM(×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で濃縮して、油を得た。この油を最小容量のDCM中に溶解し、ISCOカラムクロマトグラフィ、12g、液体負荷、イソヘキサン中0〜90%EtOAcによって精製して、表題化合物を得た;
LC−MS:Rt 0.90、0.92分;MS m/z 346[M+H]+;方法 2minLowpHv01;
【0210】
工程6:10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
6−(3−ヒドロキシ−2−メルカプトプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程5)(270mg、0.78mmol)を、撹拌子を備えたマイクロ波バイアル(2〜5mL)に添加した。バイアルにトルエン(3ml)、次いでビスマストリフラート(48.8mg、0.078mmol)および5−メチルフラン−2−カルボアルデヒド(112mg、0.78mmol)を添加した。次にバイアルを密封し、マイクロ波反応器中で100℃に30分間加熱した。反応混合物を減圧下で減量し、EtOAcで希釈した。水を添加し、層を分離して、水層をEtOAcで抽出した。有機抽出物を合わせ、乾燥して(MgSO
4)、ろ過し、減圧下で濃縮して、油を得た。この油を最小容量のDCM中に再溶解し、シリカに負荷した。イソヘキサン中0〜80%EtOAcで溶出する、ISCOカラムクロマトグラフィ、24gシリカによって精製し、表題化合物のジアステレオマー混合物(実施例12.0)を得た;
LCMS:Rt 1.13分;MS m/z 458[M+H]+;方法 2minLowpHv01;
【0211】
超臨界流体クロマトグラフィによるジアステレオマー混合物(工程6)のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、以下に列挙する化合物を得た:
カラム:Chiralpak AD−H、250×10mm、5μm 35℃
移動相:30%メタノール/70%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
装置:Berger Minigram SFC1
試料濃度:エタノール2ml+THF 1ml中111mg(37mg/ml)
【0212】
実施例12a:10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体1
SFC保持時間=5.80分
LC−MS:Rt 1.12分;MS m/z 458[M+H]+;方法 2minLowpHv01
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.54−7.41(5H,m);6.15(1H,d);6.12(1H,d);5.78(1H,s);4.41(1H,dd);4.21(1H,dd);3.66(3H,s);3.47−3.36(5H,m);3.23−3.17(1H,m).
【0213】
実施例12b:10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体2
SFC保持時間=4.84分
LC−MS:Rt 1.11分;MS m/z 458[M+H]+;方法 2minLowpHv01
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.55−7.43(5H,m);6.14(1H,d);6.11(1H,d);5.79(1H,s);4.49(1H,dd);3.97(1H,dd);3.71(2H,d);3.67(3H,s);3.57−3.51(1H,m);3.37(3H,s).
【0214】
以下も単離した:
10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体3
SFC保持時間=3.98分
および10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体4
SFC保持時間=5.80分
【0215】
実施例12.1a、12.1b、12.1cおよび12.1d:
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン、
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン、
(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンおよび
(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化58-1】
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(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン、
または
【化58-2】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン、
【化58-3】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化58-4】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【0216】
工程1:(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルトリフルオロメタンスルホネート
トリフルオロメチルスルホン酸無水物(7.03ml、41.6mmol)を、0℃でDCM(126mL)中のソルケタール(4.70ml、37.8mmol)および2,6−ルチジン(5.73ml、49.2mmol)の溶液に15分間かけて滴下した。混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物をDCM(100mL)および水(100mL)で希釈し、相を分離して、水相をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を粗物質として得、これを直接使用した。
【0217】
工程2:6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
ナトリウムヒドリド(鉱油中60%)(234mg、5.86mmol)を、0℃でDMF(28.1mL)中の5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(中間体Nf)(1000mg、3.66mmol)およびジベンゾ−18−クラウン−6(132mg、0.366mmol)の溶液に少しずつ添加した。溶液を室温に温め、20分間撹拌して、次に0℃に再冷却した。(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルトリフルオロメタンスルホネート(中間体Sb)(1547mg、5.86mmol)を5分間かけて滴下した。混合物を室温に温め、3時間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(水溶液)(10mL)でクエンチングし、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を赤色/褐色無定形固体として得た。
LC−MS Rt 1.20分 [M+H]+388.3(方法 2minlowpHv03)
【0218】
工程3:6−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
HCl(ジエチルエーテル中2M)(92ml、185mmol)を、アセトニトリル(35.1mL)中の6−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(7.15g、18.46mmol)および水(6.65g、369mmol)の溶液に滴下した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、表題化合物を得た。
LCMS Rt 0.85分 [M+H]+348.3(方法 2minlowpHV03)
【0219】
工程4:6−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−ヒドロキシプロピル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
Tert−ブチルジメチルシリルクロリド(0.695g、4.61mmol)を、DMF(13.97mL)中の6−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(1.82g、4.19mmol)、イミダゾール(0.571g、8.38mmol)およびDMAP(0.512g、4.19mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、次に10%クエン酸水溶液(15mL)で希釈して、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。0〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.52分 [M+H]
+462.4(方法 2minlowpHv03)
【0220】
工程5:1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン−2−イルメタンスルホネート
1,2−ジクロロエタン(3.0mL)中のメタンスルホン酸無水物(0.679g、3.90mmol)を、0℃で1,2−ジクロロエタン(10mL)中のDMAP(0.016g、0.130mmol)、トリエチルアミン(0.544ml、3.90mmol)および6−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−ヒドロキシプロピル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(0.6g、1.300mmol)の溶液に滴下した。混合物を室温に温め、2時間撹拌して、次に水(10mL)で希釈した。相を分離し、水相をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.52分 [M+H]
+540.6(方法 2minlowpHv03)
【0221】
工程6:(1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン−2−イル)エタンチオエート
DMF(4964μL)中の1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン−2−イルメタンスルホネート(705mg、1.241mmol)およびカリウムチオアセテート(709mg、6.20mmol)の溶液を70℃で4時間加熱した。さらなる分のカリウムチオアセテート(709mg、6.20mmol)を必要に応じて添加し、反応を完了させた。反応混合物を室温に冷却し、水(15mL)で希釈して、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。0〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.73分 [M+H]
+520.4(2minlowpHv03)
【0222】
工程7:6−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−メルカプトプロピル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
ナトリウムボロヒドリド(74.3mg、1.963mmol)を、0℃でエタノール(6542μL)中の(1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン−2−イル)エタンチオエート(340mg、0.654mmol)の溶液に添加した。混合物を室温に温め、3時間撹拌した。反応物を0℃にて1M HCl(水溶液)でクエンチングし、10分間撹拌して、次にDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.68分 [M+H]
+478.3(方法 2minlowpHv03)
【0223】
工程8:10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
トリフルオロ酢酸(161μl、2.094mmol)を、トルエン(2094μL)中のビスマストリフラート(41.2mg、0.063mmol)、5−クロロフラン−2−カルボアルデヒド(30.1mg、0.230mmol)および6−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−メルカプトプロピル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(100mg、0.209mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をDCM(10mL)および1M NaOH(水溶液)(10mL)で希釈した。相を分離し、水相をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。0〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
LC−MS Rt 1.26分 [M+H]
+476.1(方法 2minlowpHv03)
ジアステレオマー混合物を以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、列挙される単一ジアステレオマー化合物を得た。
分離条件
カラム:Chiralcel AD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:40%メタノール+0.1%v/v DEA/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0224】
実施例12.1a:10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー1、Rt=4.41分
1H NMR(400MHz,CD3OD):7.55−7.46(1H,m),7.32−7.20(3H,m),6.25−6.21(2H,m),6.04(1H,s),4.40−4.32(1H,m),4.25−4.18(1H,m),3.62(3H,s),3.47−3.21(6H,m),3.20−3.10(1H,m)
LC−MS Rt 1.26分 [M+H]
+476.1(方法 2minlowpHv03)
【0225】
実施例12.1b:10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー2、Rt=2.53分を、以下の条件下でSFCによってさらに精製した;
カラム:2連結Chiralpak IC 250×10mm、5μm
移動相:30%メタノール+0.1%v/v DEA/70%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
Rt=23.63分
1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 7.57−7.49(1H,m),7.30−7.22(3H,m),6.34(1H,d),6.25(1H,d),6.05(1H,s),4.58(1H,dd),3.89−3.80(1H,m),3.70−3.30(10H,m).
LC−MS Rt 1.29分 [M+H]
+476.2(2minlowpHV03)
【0226】
実施例12.1c:10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー3、Rt=3.56分
1H NMR(400MHz,CD3OD).7.55−7.46(1H,m),7.32−7.20(3H,m),6.25−6.21(2H,m),6.04(1H,s),4.40−4.32(1H,m),4.25−4.18(1H,m),3.62(3H,s),3.47−3.21(6H,m),3.20−3.10(1H,m)
LC−MS Rt 1.31分 [M+H]
+476.2(2minlowpHv03)
【0227】
実施例12.1d:10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー4、Rt=4.43分
1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 7.57−7.49(1H,m),7.30−7.22(3H,m),6.34(1H,d),6.25(1H,d),6.05(1H,s),4.58(1H,dd),3.89−3.80(1H,m),3.70−3.30(10H,m)
LC−MS Rt 1.29分 [M+H]
+476.2(方法 2minlowpHv03)
【0228】
以下に列挙する実施例は、工程2(実施例12.4aから12.4cを除く)における5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(中間体Nf)を、工程8における3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9、工程4)および適切なアルデヒド(市販品または本明細書で述べる中間体のいずれか)に置き換えることにより、実施例12aから12dと同様の方法で調製した。ジアステレオマー混合物を列挙される条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を得た。
【0229】
実施例12.2aから12.2c:
3−((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化59-1】
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3−((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル
または
【化59-2】
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3−((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化59-3】
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3−((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル
または
【化59-4】
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3−((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル 分離条件:
カラム:Chiralpak AD−H、250×10mm、5μm 35℃
移動相:35%メタノール+0.1%v/v DEA/65%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0230】
実施例12.2a:3−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー1を以下の条件下でさらに精製した:
カラム:2×Phenomenex LUX−C2連結、250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール+0.1%v/v DEA/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
Rt=27.67分
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.82−7.73(3H,m),7.65−7.60(1H,m),6.15(2H,app.d),5.79(1H,s),4.39(1H,dd),4.22−4.16(1H,m),3.97−3.90(1H,m),3.68(3H,s),3.55−3.45(1H,m),3.37(3H,s),3.22−3.13(1H,m),3.10−3.0(1H,m)
LC−MS Rt 1.27分 [M+H]
+483.3(方法 2minlowpHv03)
【0231】
実施例12.2b:3−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー2
Rt=3.04分
1H NMR(400MHz,CDCl3):7.65−7.60(1H,m),6.15(2H,app.d),5.79(1H,s),4.39(1H,dd),4.22−4.16(1H,m),3.97−3.90(1H,m),3.68(3H,s),3.55−3.45(1H,m),3.37(3H,s),3.22−3.13(1H,m),3.10−3.0(1H,m).
LC−MS Rt 1.25分 [M+H]
+483.3(方法 2minlowpHv03)
【0232】
実施例12.2c:3−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー3、Rt=6.47分
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.80−7.70(3H,m),7.65−7.60(1H,m),6.17−6.14(2H,m),5.79(1H,s),4.41−4.36(1H,m),4.05−3.97(1H,m),3.78−3.70(2H,m),3.67(3H,s),3.57−3.47(1H,m),3.41−3.31(4H,m).
LC−MS Rt 1.27分 [M+H]
+483.2(2minlowpHv03)
【0233】
実施例12.3aから12.3d:
3−((8R,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((8R,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((8S,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((8S,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化60-1】
[この文献は図面を表示できません]
3−((8R,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル
または
【化60-2】
[この文献は図面を表示できません]
3−((8R,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化60-3】
[この文献は図面を表示できません]
3−((8S,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル
または
【化60-4】
[この文献は図面を表示できません]
3−((8S,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル
分離条件:
カラム:Chiralpak AD−H、250×10mm、5μm 34.6℃
移動相:22%メタノール+0.1%v/v DEA/78%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0234】
実施例12.3a:3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー1、Rt=16.37分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ7.99(1H,s),7.94−7.90(1H,m),7.82−7.77(2H,m),7.68−7.63(1H,m),6.47(1H,s),5.02(1H,dd),4.27(1H,dd),3.98−3.90(1H,m),3.59(3H,s),3.50−3.43(1H,m),3.18(3H,s),3.0−2.90(1H,m)
LC−MS Rt 1.17分 [M+H]
+500.2(方法 2minlowpHv03)
【0235】
実施例12.3b:3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー2、Rt=11.37分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.0−7.96(1H,m),7.94−7.90(1H,m),7.83−7.76(2H,m),7.71−7.65(1H,m),6.47(1H,s),5.23−5.17(1H,m),4.43−4.36(1H,m),3.64(3H,s),3.63−3.53(3H,m),3.19(3H,s)
LC−MS Rt 1.14分 [M+H]
+500.5(方法 2minlowpHv03)
【0236】
実施例12.3c:3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー3、Rt=14.48分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.0−7.96(1H,m),7.94−7.90(1H,m),7.83−7.76(2H,m),7.71−7.65(1H,m),6.47(1H,s),5.23−5.17(1H,m),4.43−4.36(1H,m),3.64(3H,s),3.63−3.53(3H,m),3.19(3H,s)
LC−MS Rt 1.16分 [M+H]
+500.2(2minlowpHv03)
【0237】
実施例12.3d:3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー4、Rt=14.48分
LC−MS Rt 1.17分 [M+H]
+500.2(方法 2minlowpHv03)
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ7.99(1H,s),7.94−7.90(1H,m),7.82−7.77(2H,m),7.68−7.63(1H,m),6.47(1H,s),5.02(1H,dd),4.27(1H,dd),3.98−3.90(1H,m),3.59(3H,s),3.50−3.43(1H,m),3.18(3H,s),3.0−2.90(1H,m)
【0238】
実施例12.4a〜12.4c:
(8R,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド [4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化61-1】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化61-2】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化61-3】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化61-4】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド [4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralpak IC 250×10mm、5μm
移動相:45%イソプロパノール+0.1%v/v DEA/55%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0239】
実施例12.4a:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー1 Rt=6.99分を、以下の条件下でさらに精製した:
カラム:Chiralpak AD−H 250×10mm、5μm
移動相:30%メタノール+0.1%v/v DEA/70%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
Rt=12.88分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 7.78(1H,s),7.52−7.44(1H,m),7.37−7.26(3H,m),6.47(1H,s),5.05−4.99(1H,m),4.32−4.25(1H,m),3.96−3.91(1H,m),3.58(3H,s),3.50−3.43(1H,m),3.17(3H,s),3.04−2.95(1H,m)
LC−MS Rt 1.19分 [M+H]
+493.2(方法 2minlowpHv03)
【0240】
実施例12.4b:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー2
Rt=13.85分
LC−MS Rt 1.20分 [M+H]
+493.1(2minlowpHv03)
1H NMR(400MHz,DMSO−d6).δ 7.78(1H,s),7.56−7.47(1H,m),7.38−7.26(3H,m),6.46(1H,s),5.23−5.17(1H,m),4.49−4.42(1H,m),3.63(3H,s),3.61−3.48(3H,m),3.18(3H,m)
【0241】
実施例12.4c:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー3
Rt=8.69分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 7.78(1H,s),7.52−7.44(1H,m),7.37−7.26(3H,m),6.47(1H,s),5.05−4.99(1H,m),4.32−4.25(1H,m),3.96−3.91(1H,m),3.58(3H,s),3.50−3.43(1H,m),3.17(3H,s),3.04−2.95(1H,m)
LC−MS Rt 1.20分 [M+H]
+493.1(方法 2minlowpHv03)
【0242】
実施例13:
3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
工程1:リチウム4−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタノエート
リチウムヒドロキシド一水和物(1.158g、27.6mmol)を、THF(99ml)および水(32.9ml)中のメチル4−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタノエート(実施例9、工程5)(10g、26.3mmol)の懸濁液に添加した。混合物を2時間撹拌し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 0.94分;[M−Li+H]
+367.4;(方法 2minlowpHv03)
【0244】
工程2:4−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド
T3P(登録商標)(31.3ml、52.6mmol)を、DMF(263mL)中のN,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(2.70g、27.6mmol)、DIPEA(18.39ml、105mmol)およびリチウム4−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタノエート(9.8g、26.3mmol)の溶液に滴下した。混合物を室温で40分間撹拌し、水(250mL)でクエンチングした。生じた沈殿物を減圧下でろ過によって収集し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.03分 [M+H]
+410.5(2minlowpHv03)
【0245】
工程3:3−(6−(4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−4−オキソブチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
イソプロピルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体溶液(THF中1.3M、2.067ml、2.69mmol)を、0℃でTHF(24.42mL)中の4−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド(1g、2.442mmol)および2−ブロモ−4−クロロチアゾール(中間体Q、工程2)(0.533g、2.69mmol)の溶液に滴下した。混合物を0℃で30分間撹拌した。さらなる分のイソプロピルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体溶液(THF中1.3M、2.067ml、2.69mmol)を0℃で添加し、混合物を0℃でさらに30分撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(水溶液)(20mL)でクエンチングし、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO
3(水溶液)(10mL)で洗浄し、マグネシウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。メタノールで粉砕し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.26分 [M+H]
+468.4 2minlowpHv03。
【0246】
工程4:3−(6−(4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシブチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
ナトリウムボロヒドリド(0.606g、16.03mmol)を、0℃でエタノール(53.4mL)中の3−(6−(4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−4−オキソブチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(2.5g、5.34mmol)の懸濁液に少しずつ添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、水(25mL)でクエンチングして、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機画分をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.15分 [M+H]
+470.4(2minlowpHv03)。
【0247】
工程5:3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(3.95ml、23.41mmol)を、−78℃でDCM(213mL)中の3−(6−(4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシブチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(5g、10.64mmol)およびトリエチルアミン(3.56ml、25.5mmol)の溶液に滴下した。混合物を−78℃で1分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液) (100mL)でクエンチングし、DCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させて、粗ラセミ3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリを得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.80−7.72(3H,mult),7.63(1H,t),7.05(1H,s),5.17(1H,mult),4.05(1H,mult),3.79(1H,mult),3.44(6H,br s),2.63(1H,mult),2.34(1H,mult),1.98−1.84(2H,mult).
LC−MS Rt 1.15分 [M+H]
+452.4(Cl同位体)(方法 2minLowpHv01)
超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ化合物のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、以下に列挙する化合物を得た:
【0248】
実施例13a:
(R)−3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
カラム:Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:40%メタノール/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
エナンチオマー(R)−3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル Rt=5.48分
NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.00(1H,s),7.93(1H,d),7.84(1H,d),7.68(1H,t),7.65(1H,s),5.31(1H,mult),3.98(1H,mult),3.90(1H,mult),3.31(3H,s),3.16(3H,s),2.36(1H,mult),2.26(1H,mult),1.84(1H,mult),1.68(1H,mult).
LC−MS Rt 1.28分 [M+H]
+452.5(方法 2minLowpHv03)
他方のエナンチオマー(S)はRt=4.54分で単離した。
【0249】
以下の実施例の化合物を、適切な出発物質(工程3において適切なハロ化合物を使用してメチル4−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタノエート(実施例9、工程5)と類似の方法によって調製した)から、実施例13および13aと同様の方法によって調製した。ラセミ化合物を、記載されている条件に従ってSFCクロマトグラフィによって分割した。
【0250】
実施例13.1:
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化64】
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1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.72(1H,s),7.71(1H,s),5.50−5.38(2H,m),4.71(2H,s),4.64(1H,d),4.05(1H,td),3.38(3H,s),3.27(3H,s),2.44−2.27(2H,m),1.95(1H,d),1.76(1H,m).
LC−MS Rt 1.02分 [M+H]
+464.4/466.4(方法 2minLowpHv03)。
【0251】
実施例13.1a
(R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化65-1】
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(R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
または
【化65-2】
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(S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
カラム:Phenomenex LUX−C4、250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0252】
実施例13.1a:
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのエナンチオマー1:Rt=3.25分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.66(1H,s),7.65(1H,s),5.39(1H,t),5.36(1H,m),4.65(2H,d),4.58(1H,m),3.99(1H,td),3.32(3H,s),3.21(3H,s),2.38−2.21(2H,m),1.89(1H,s),1.69(1H,obs q).
LC−MS Rt 1.06分 [M+H]
+464.3/466.3(方法 2minLowpHv03
2番目のエナンチオマーをRt=4.20分で単離した。
【0253】
実施例13.2:
1,3−ジメチル−5,10−ビス(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化66】
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1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.02(1H,s),6.69(1H,s),5.04(1H,mult),4.60(1H,mult),4.01(1H,mult),3.32(6H,s),2.45(3H,s),2.37(3H,s),2.32(1H,mult),2.21(1H,mult),1.86(2H,mult).
LC−MS Rt 1.23分 [M+H]
+428.3(方法 2minLowpHv03)
【0254】
実施例13.3:
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化67】
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1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.31−7.26(5H,mult),7.20(1H,s),7.04(1H,s),5.15(1H,mult),4.67(1H,mult),4.24(1H,mult),3.43(3H,s),3.42(3H,s),2.60(3H,s),2.59(1H,mult),2.34(1H,mult),2.04−1.89(2H,mult).
LC−MS Rt 1.30分;[M+H]
+433.1(方法 2minLowpHv03)。
【0255】
実施例13.3a:
(R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化68-1】
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【化68-2】
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カラム:Chiralpak AD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:45%メタノール+0.1%v/v DEA/55%CO
2
流速:10ml/分
検出:220nm
実施例13.3a:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのエナンチオマー1 Rt=4.34分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.12(1H,s),7.03(1H,s),5.13(1H,dd),4.71(1H,mult),4.08(1H,mult),3.42(3H,s),3.41(3H,s),2.61(1H,mult),2.54(3H,s),2.31(1H,mult),2.02−1.82(2H,mult)
LC−MS Rt 1.27分 [M+H]
+448.1(方法 2minLowpHv03).
2番目のエナンチオマーをRt=6.38分で単離した。
【0256】
実施例13.4:
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化69】
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1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.90(1H,s),7.63(1H,s),5.30(1H,m),4.04(1H,d),3.87(1H,td),3.31(3H,s),3.19(3H,s),2.73(3H,s),2.36(1H,d),2.25(1H,t),1.87(1H,d),1.68(1H,q).
LCMS Rt 1.24分 [M+H]+448.4(方法 2minLowpHv03)
【0257】
実施例13.4a:
(R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化70-1】
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(R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
または
【化70-2】
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(S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
カラム:Chiralcel AD−H 250×10mm×5μm 35℃
移動相:50%メタノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
実施例13.4a:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのエナンチオマー1:Rt=3.82分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.90(s,1H),7.63(s,1H),5.30(t,1H),4.40(d,1H),3.87(td,1H),3.31(s,3H),3.20(s,3H),2.73(s,3H),2.36(d,1H),2.26(s,1H),1.86(s,1H),1.69(s,1H).
LC−MS Rt 1.18分 [M+H]
+448.3(方法 2minLowpHv04)
2番目のエナンチオマーをRt=4.91分で単離した。
【0258】
実施例14:
(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化71-1】
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(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化71-2】
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(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化71-3】
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(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化71-4】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
メタンスルホン酸無水物(60.9mg、0.35mmol)を、0℃でDCM(16ml)中の10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン(実施例12.0)(160mg、0.35mmol)および2,6−ルチジン(0.041ml、0.35mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させ、残留物をTHF(6ml)中に再溶解した。ジメチルアミン溶液(THF中2M、6ml、12.0mmol)を添加し、混合物を室温で1時間、35℃で16時間、55℃で6時間、再び室温で3日間、次に55℃で4時間撹拌し、最後にマイクロ波照射下に80℃で20分間加熱した。混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をDCMおよびメタノール中に再溶解し、Isolute(商標)SCX−2カートリッジに負荷した。カラムを最初にメタノール/DCM(1:1、50ml)で洗浄し、次に3.5M NH
3/メタノール(50ml)で溶出した。塩基性溶離液を減圧下で蒸発させ、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
LC−MS:Rt 0.75および0.78分 [M+H]
+485(方法 2minLowpHv01)
ジアステレオマーを以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を得た。
カラム:Chiralcel AD 250×10mm 5μm 35℃
移動相:20%メタノール+0.1%DEA/80%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0259】
実施例14a:10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体1
Rt=4.85分
1H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.50−7.44(5H,m);6.43(1H,d);6.26(1H,d);6.14(1H,s);4.16−4.06(2H,m);3.52−3.47(4H,s);3.15(3H,s);2.02(2H,dd);1.94(6H,s).
LC−MS Rt 0.84分 [M+H]
+485(方法 2minLowpHv03)
【0260】
実施例14b:10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体2
Rt=6.88分
1H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.50−7.43(5H,m);6.42(1H,d);6.32(1H,d);6.15(1H,s);4.35(1H,dd);3.70(1H,dd);3.64−3.55(1H,m);3.53(3H,s);3.15(3H,s);2.38(2H,dd);2.06(6H,s)
LC−MS Rt 0.81分 [M+H]
+485(方法 2minLowpHv03)
【0261】
実施例15:
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4] ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化72-1】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化72-2】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4] ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【0262】
工程1:エチル2−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)チアゾール−4−カルボキシレート
TFA(0.858ml、11.14mmol)を、トルエン(5.4ml)中のエチル2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)チアゾール−4−カルボキシレート(中間体GB)(473mg、0.743mmol)、トリエチルシラン(0.119ml、0.743mmol)およびビスマストリフラート(244mg、0.371mmol)の混合物に添加した。混合物を室温で48時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO
3(水溶液)(30ml)で希釈し、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(20ml)およびブライン(20ml)で洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。30〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.73(1H,s),6.42(1H,d),6.22(1H,s),6.21(1H,d),4.58(1H,dt),4.42(1H,m),4.38(2H,q),3.45(3H,s),3.21(3H,s),2.98(1H,m),1.33(3H,t).
LC−MS Rt 1.41分 [M+H]
+507.3/509.3(方法 2minLowpHv03)
【0263】
工程2:rac−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
ナトリウムボロヒドリド(45.1mg、1.191mmol)を、0℃でエタノール(7.50ml)およびTHF(15ml)中のエチル2−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)チアゾール−4−カルボキシレート(302mg、0.596mmol)およびリチウムクロリド(50.5mg、1.191mmol)の溶液に添加した。混合物を室温に温め、7時間撹拌した。さらなる分のリチウムクロリド(50.5mg、1.191mmol)およびナトリウムボロヒドリド(45.1mg、1.191mmol)を添加し、反応を完了させた。反応物を飽和NaHCO
3(水性)溶液(50ml)でクエンチングし、水(20ml)で希釈して、DCM(3×75ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(20ml)で洗浄し、疎水性フリットに通して、減圧下で蒸発させ、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.68(1H,s),6.42(1H,d),6.20(1H,s),6.17(1H,d),5.40(1H,t),4.65(2h,d),4.54(1H,dt),4.38(1H,m),3.45(3H,s),3.20(3H,s),3.03−2.96(2H,m)
LC−MS Rt 1.22分 [M+H]
+465.3/467.3(方法 2minLowpHv03)
【0264】
工程3:(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
ラセミ10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンの分離を以下の条件下で実施し、表題化合物を得た。
カラム:Chiralcel OD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのエナンチオマー1または(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
Rt=6.73分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.68(1H,s),6.41(1H,d),6.19(1H,s),6.16(1H,dd),5.39(1H,t),4.65(2H,d),4.53(1H,dt),4.38(1H,m),3.45(3H,s),3.20(3H,s),3.04−2.96(2H,m).
LC−MS Rt 1.17分 [M+H]
+465.2(方法 2minLowpHv03)
キラル純度>99%e.e.
他方のエナンチオマーをRt=5.07分で単離した。
以下の実施例の化合物を、中間体GB(工程1)を適切な出発化合物(中間体Fおよび適切なハロ化合物から中間体GBと同様の方法によって調製した)および市販のアルデヒドに置き換えることによって実施例15(工程1および2)と同様にして調製した。
【0265】
実施例15.1:
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.379(1H,s),7.69(1H,s),6.51(1H,s),5.39(1H,t),4.72−4.60(3H,m),4.30(1H,m),3.53(3H,s),3.22(3H,s),3.19−3.02(2H,m)
LC−MS Rt 1.07分 [M+H]
+482.0(方法 2minLowpHv03)
【0266】
実施例15.2:
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−エトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
LC−MS Rt 1.32分 [M+H]
+472.5(方法 2minLowpHv01)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.40(1H,t),6.99(2H,t),6.94(1H,d),6.11(1H,d),5.93(1H,d),5.72(1H,s),4.21(1H,mult),4.10(3H,mult),3.59(3H,s),3.36(3H,s),3.08(1H,mult),2.83(1H,mult),1.45(3H,t)
【0267】
実施例15.3:
5−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.39(1H,t),7.24(1H,s),7.04(1H,dd),7.01−6.96(2H,m),6.37(1H,s),4.12(1H,m),4.03(1H,m),3.79(3H,s),3.52(3H,s),3.15(3H,s),3.11(1H,m),3.01(1H,m)
LC−MS Rt 1.12分 [M+H]
+455.3(方法 2minLowpHv01)
【0268】
実施例15.4:
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.38(1H,t),7.02(3H,obs t),6.41(1H,d),6.15−6.11(2H,m),4.12(1H,dt),3.97(1H,m),3.79(3H,s),3.44(3H,s),3.13(3H,s),2.98−2.92(2H,m)
LC−MS Rt 1.26分 [M+H]
+458.2(方法 2minLowpHv01)
【0269】
実施例15.5:
10−(2−クロロチアゾール−4−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.80(1H,s),7.23(1H,s),6.69(1H,s),6.15(1H,s),4.48(1H,mult),4.37(1H,mult),3.94(3H,s),3.45(3H,s),3.18(3H,s),2.99(2H,mult)
LC−MS Rt 1.13分[M+H]
+449.5(方法 2minLowpHv03)
【0270】
実施例15.6:
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.49(1H,d),6.81(1H,d),6.09(1H,d),5.96(1H,d),5.71(1H,s),4.61(1H,mult),4.46(1H,mult),3.99(3H,s),3.58(3H,s),3.39(3H,s),3.12(1H,mult),2.89(1H,mult)
LC−MS Rt 1.11分 [M+H]
+432.6(方法 2minLowpHv01)
【0271】
実施例15.7:
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.53(1H,s),7.94(1H,s),6.11(1H,mult),6.00(1H,mult),5.72(1H,s),4.66(1H,mult),4.25(1H,mult),4.05(3H,s),3.59(3H,s),3.44(3H,s),3.19(1H,mult),3.02(1H,mult)
LC−MS Rt 0.76分 [M+H]
+432.6(方法 2minLowpHv01)
【0272】
実施例15.8:
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.88(1H,s),7.64(1H,s),6.08(1H,d),5.92(1H,d),5.71(1H,s),4.38(1H,m),4.26(1H,m)4.01(3H,s),3.56(3H,s),3.37(3H,s),3.08(1H,ddd),2.89(1H,dt).
LC−MS Rt 0.80分 [M+H]
+430.2(方法 2minLowpHv02)
【0273】
実施例15.9:
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 6.12(1H,d),5.97(1H,mult),5.72(1H,s),4.78(1H,mult),4.60(1H,mult),3.60(3H,s),3.43(3H,s),3.19(1H,mult),2.97(1H,mult),2.71(3H,s)
LC−MS Rt 0.98分 [M+H]
+465.3(方法 2minLowpHv01)
【0274】
実施例15.10:
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルオキサゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz,CD3OD+5 drops DMSO−d6)δ 7.68(1H,s),6.25(1H,d),6.09(1H,d),6.04(1H,s),4.85(1H,dt),4.35(1H,m),3.55(3H,s),3.33(3H,s),3.15(1H,m),3.00(1H,dt),2.29(3H,s)
LC−MS Rt 1.27分 [M+H]
+433.1(方法 2minLowpHv03)
以下の実施例の化合物を、中間体GB(工程1)を適切な出発化合物(中間体Fおよび適切なハロ化合物から出発して中間体GBと同様の方法によって調製した)および市販のアルデヒドに置き換えることにより、実施例15aおよび15bと同様にして調製した。生じたラセミ化合物をSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、単一エナンチオマーを得た。
【0275】
実施例15.11:
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化83-1】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化83-2】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
カラム:Chiralcel OD 250×10mm 5μm 35.1℃
溶離液:50%MeOH/50%超臨界CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのエナンチオマー1 Rt=7.67分
LC−MS Rt 1.12分 [M+H]
+432.1(方法 2minLowpHv01)
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.79(1H,d),6.67(1H,d),6.39(1H,d),6.13(1H,s),6.07(1H,dd),4.44(1H,dt),4.29(1H,m),3.91(3H,s),3.43(3H,s),3.16(3H,s),3.00−2.94(2H,m)
【0276】
実施例15.12:
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−エトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−エトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化84-1】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−エトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化84-2】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−エトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralcel OD−3、150×2.1mm 3μm 40℃
溶離液:40%MeOH/60%CO
2
流速:0.4ml/分
検出:UV 220nmおよび254nm
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−エトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのエナンチオマー1 Rt=6.85分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.41(1H,t),6.98(3H,mult),6.10(1H,d),5.93(1H,mult),5.72(1H,s),4.32(4H,mult),3.59(3H,s),3.35(3H,s),3.08(1H,mult),2.83(1H,mult),1.45(3H,t)
【0277】
実施例15.13:
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化85-1】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化85-2】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralcel OD 250×10mm 5μm 34.8℃
移動相:35%メタノール/65%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220〜260nm
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのエナンチオマー1 Rt=5.40分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.38(1H,td),7.07−6.98(3H,m),6.41(1H,d),6.16−6.10(2H,m),4.12(1H,dt),3.98(1H,m),3.79(3H,s),3.44(3H,s),3.14(3H,s),2.98−−2.92(2H,m)
LC−MS Rt 1.26分 [M+H]
+458.3(方法 2minLowpHv01)
【0278】
実施例15.14:
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化86-1】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化86-2】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralpak ID、250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのエナンチオマー1 Rt=6.64分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.42(1H,d),6.23(1H,s),6.15(1H,dd),4.55(1H,dt),4.27(1H,m),3.43(3H,s),3.20(3H,s),3.07(1H,dt),2.98(1H,m),2.61(3H,s)
LC−MS Rt 1.15分 [M+H]
+434.3(方法 2minLowpHv01)
【0279】
実施例15:15
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−((S)−1−ヒドロキシエチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−((R)−1−ヒドロキシエチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−((S)−1−ヒドロキシエチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−((R)−1−ヒドロキシエチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化87-1】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−((S)−1−ヒドロキシエチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化87-2】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−((R)−1−ヒドロキシエチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化87-3】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−((S)−1−ヒドロキシエチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化87-4】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−((R)−1−ヒドロキシエチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:30%メタノール+0.1%v/v DEA/70%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−((S)−1−ヒドロキシエチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体1 Rt=5.72分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.64(1H,s),6.42(1H,d),6.20(1H,s),6.18(1H,d),5.39(1H,br s),4.89(1H,m),4.53(1H,dt),4.41(1H,m),3.45(3H,s),3.20(3H,s),3.05−2.95(2H,m),1.45(3H,d)
LC−MS Rt 1.25分 [M+H]
+495.2(方法 2minLowpHv03)
【0280】
実施例15.16:
(R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化88-1】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化88-2】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralpak IF 250×10mm、5μm 35.1℃
移動相:50%MeOH/50%CO
2
流速:15ml/分
検出:UV 220nm
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのエナンチオマー1 Rt=4.40分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.78(1H,s),7.68(1H,s),6.50(1H,s),5.38(1H,t),4.67(1H,m),4.63(2H,d),4.30(1H,m),3.52(3H,s),3.31(3H,s),3.14(1H,m),3.06(1H,m).
LC−MS Rt 1.08分 [M+H]
+482.3(方法 2minLowpHv03)
【0281】
実施例16:
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化89】
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工程1:3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド
イソプロピルマグネシウムブロミド溶液(2.9M、3.03mL、8.79mmol)を、0℃でTHF(50mL)中のメチル3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパノエート(実施例11.0、工程1)(1.5g、4.39mmol)および市販のN,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.514g、5.27mmol)の懸濁液に緩やかに添加した。混合物を室温に温め、30分間撹拌した。さらなる分のイソプロピルマグネシウムブロミド溶液(2.9M、3.03mL、8.79mmol)を緩やかに添加し、混合物をさらに60分間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(水溶液)でクエンチングし、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。50〜100%EtOAc/ヘキサン、次に1〜8%MeOH/EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 0.99分 [M+H]
+371.2(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.47−7.29(5H,mult),6.42(1H,br s),4.19(2H,t),3.45(3H,s),3.26(3H,s),3.07(3H,s),2.64(2H,t).
【0282】
工程2:6−(3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−オキソプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
イソプロピルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体溶液(1.3M、2.93mL、3.81mmol)を、THF(20mL)中の3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(470mg、1.269mmol)および2−ブロモ−4−クロロチアゾール(中間体Q)(252mg、1.269mmol)の溶液に滴下した。混合物を室温で45分間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(水溶液)でクエンチングし、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。20〜70%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.29分;[M+H]
+429.2(方法 2minLowpHv03)
【0283】
工程3:6−(3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
ナトリウムボロヒドリド(415mg、10.96mmol)を、メタノール(20mL)中の6−(3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−オキソプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(470mg、1.096mmol)の懸濁液に添加した。混合物を室温で15分間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(水溶液)でクエンチングし、クロロホルム(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.56−7.43(5H,mult),7.06(1H,s),(1H,br s),4.81(1H,mult),4.24(1H,mult),4.14(1H,mult),3.44(3H,s),3.36(3H,s),2.35(1H,mult),2.14(1H,mult).
LC−MS Rt 1.14分 [M+H]
+431.1(方法 2minLowpHv03)
【0284】
工程4:9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
DCM(3mL)中のトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.576mL、3.41mmol)を、0℃でDCM(40mL)中の6−(3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(490mg、1.137mmol)およびトリエチルアミン(0.792mL、5.69mmol)の溶液に緩やかに添加した。さらなる分のトリエチルアミン(0.792mL、5.69mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.576mL、3.41mmol)を添加して、反応を完了させた。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCMで抽出した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。以下の条件下で質量指定HPLC(mass-directed HPLC)によって精製し、表題化合物を得た。
カラム:XSelect CSH Prep C18カラム、30×100mm、5μm
移動相:A=水中0.1%DEA、B=MeCN中0.1%DEA
勾配:
0.0〜0.5分:30%B 30mL/分
0.5〜1.0分:30%B 30〜50mL/分
1.0〜7.2分:30〜70%B
7.2〜7.3分:70〜98%B
7.3〜9.4分:98%B
9.4〜9.5分:30%B 50mL/分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.62(2H,d),7.49(2H,t),7.42(1H,t),7.06(1H,s),5.02(1H,dd),4.21(1H,ddd),4.11(1H,ddd),3.40(6H,apparent s),3.12(1H,mult),2.82(1H,dddd).
LC−MS Rt 1.27分;[M+H]
+413.2(方法 2minLowpHv03)
【0285】
実施例16a:
(R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化90-1】
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(R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
または
【化90-2】
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(S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
以下の条件下での超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン(実施例16)のキラル分離によって表題化合物を得た;
カラム:Chiralpak AD−H、250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール+0.1%v/v DEA/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0286】
実施例16a:9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのエナンチオマー1 Rt=3.68分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.62(2H,d),7.48(2H,t),7.42(1H,t),7.06(1H,s),5.02(1H,d),4.21(1H,mult),4.11(1H,mult),3.40(6H,apparent s),3.12(1H,mult),2.881(1H,dd)
LC−MS Rt 1.30分 [M+H]
+413.2(方法 2minLowpHv03)
2番目のエナンチオマーをRt=5.70分で単離した。
以下の実施例は、工程2における2−ブロモ−4−クロロチアゾール(中間体Q)を2−ヨード−4−メチルチアゾール(中間体O)に置き換えることにより、実施例16および16aと同様にして調製した。
【0287】
実施例16.1:
1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化91】
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LC−MS Rt 1.19分 [M+H]393.2(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.62(2H,d),7.56−7.41(3H,mult),7.03(1H,s),5.45(1H,mult),4.17(2H,mult),3.40(3H,s),3.37(3H,s),3.31(1H,mult),2.94(1H,mult),2.65(3H,s)
【0288】
実施例16.1a:
(R)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(S)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化92-1】
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(R)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
または
【化92-2】
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(S)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
カラム:Chiralpak AD 250mm×10mm×5μm 35℃
移動相:40%MeOH(0.1%DEA含有)/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0289】
実施例16.1a:1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのエナンチオマー Rt=4.01分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.64(2H,d),7.49(2H,t),7.43(1H,t),6.89(1H,s),5.16(1H,d),4.23(1H,mult),4.12(1H,mult),3.40(3H,s),3.38(3H,s),3.16(1H,mult),2.83(1H,mult),2.53(3H,s)
LC−MS Rt 1.20分 [M+H]
+393.3 m/z(方法 2minLowpHv03)
2番目のエナンチオマーをRt=5.52分で単離した。
【0290】
実施例17:
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化93-1】
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(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化93-2】
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(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化93-3】
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(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化93-4】
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(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
工程1:2−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)オキシラン
p−メトキシベンジルクロリド(2.326g、14.85mmol)を、0℃でDMF(25mL)中のナトリウムヒドリド(鉱油中60%分散、0.594g、14.85mmol)の懸濁液に緩やかに添加し、混合物を25分間撹拌した。次にグリシドール(1g、13.50mmol)を25分間かけて滴下し、混合物を室温に温めて、3日間撹拌した。混合物をEtOAc(50ml)で希釈し、飽和NH
4Cl(水溶液)(30ml)、飽和NaHCO
3(水溶液)(50ml)およびブライン(100ml)で洗浄した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。0〜10%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.05分 [M+H]+195.8(方法 2minLowpHv03)
【0291】
工程2:2−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)チイラン
チオ尿素(0.935g、12.28mmol)を、メタノール(30mL)中の2−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)オキシラン(1.084g、5.58mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で16時間撹拌して、次に減圧下で蒸発させた。0〜10%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.29分 [M−H]
−209.0(方法 2minLowpHv03)
【0292】
工程3:(1−クロロ−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)プロパン−2−イル)(トリチル)スルファン
2−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)チイラン(496mg、2.359mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中のトリチルクロリド(598mg、2.144mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、次に減圧下で蒸発させた。0〜5%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、粗物質を得て、これをメタノールで粉砕し、表題化合物を得た。
【0293】
工程4:6−(3−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2−(トリチルチオ)プロピル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
カリウムヨージド(9.80mg、0.059mmol)を、ジメチルアセトアミド(2ml)中の1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(中間体Nd)(81mg、0.294mmol)、(1−クロロ−3−((4−メトキシベンジル)オキシ)プロパン−2−イル)(トリチル)スルファン(158mg、0.323mmol)およびセシウムカーボネート(191mg、0.587mmol)の混合物に添加した。混合物を50℃で3日間撹拌した。反応混合物を水(20ml)とエチルアセテート(20ml)に分配し、相を分離して、水相をエチルアセテート(10ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(20ml)で洗浄し、マグネシウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。0〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.82分 [M+H]
+729.3(方法 2minLowpHv03)
【0294】
工程5:10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
トリフルオロ酢酸(0.155ml、2.017mmol)を、トルエン(2ml)中の6−(3−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2−(トリチルチオ)プロピル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(98mg、0.134mmol)、5−クロロフラン−2−カルボアルデヒド(19.30mg、0.148mmol)およびビスマストリフラート(44.1mg、0.067mmol)の懸濁液に添加した。生じた混合物を室温で30分間撹拌した。さらなる分の5−クロロフラン−2−カルボアルデヒド(26mg)を添加し、混合物をさらに16時間撹拌した。混合物を1M NaOH(水溶液)(10ml)およびDCM(20ml)で希釈した。有機相を分離し、飽和NH
4Cl(水溶液)(20ml)で洗浄して、疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。0〜90%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題ラセミ化合物を得た。
LC−MS Rt 1.26分 [M+H]
+479.4(方法 2minLowpHv03)
【0295】
ラセミ化合物を以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を単一エナンチオマーとして得た。
カラム:Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:45%メタノール/55%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー1
SFC Rt=4.68分
1H NMR1(400MHz,CDCl3)δ 7.20(s,1H),6.26(dd,1H),6.14(d,1H),5.75(s,1H),5.42(dd,1H),4.04(dd,1H),3.74(m,1H),3.70(s,3H),3.49(dd,1H),3.44(s,3H),3.21(t,1H),2.53(s,3H).
LC−MS Rt 1.29分 [M+H]
+479.1(方法 2minLowpHv03)
【0296】
以下に列挙する実施例は、1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程4)(中間体Nd)を、適切な出発物質(適切なハロ化合物を使用して中間体Ndと同様の方法で調製した)に置き換えることにより、実施例17と同様の方法で調製した。ジアステレオマーをSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を得た。
【0297】
実施例17.1:
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化94-1】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化94-2】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化94-3】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化94-4】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:40%メタノール+0.1%v/v DEA/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体1
Rt=4.28分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.82(1H,d),6.70(1H,d),6.42(1H,d),6.20(1H,d),6.15(1H,s),5.21(1H,br s),4.63(1H,dd),4.22(1H,dd),3.92(3H,s),3.48(3H,s),3.46−3.40(2H,m),3.22−3.16(4H,m).
LC−MS Rt 1.17分 [M+H]
+462.1(方法 2minLowpHv03)
【0298】
実施例17.2:
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化95-1】
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(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化95-2】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化95-3】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化95-4】
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(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralpak AD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:40%イソプロパノール+0.1%v/v DEA/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体1
Rt=4.69分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.96(s,1H),6.21(dd,1H),6.11(d,1H),5.72(s,1H),5.17(dd,1H),4.08(dd,1H),3.68(s,3H),3.64(dd,1H),3.46(dd,1H),3.40(s,3H),3.22(t,1H),2.78(s,3H).
LC−MS Rt 1.25分 [M+H]
+479.0(方法 2minLowpHv03)
【0299】
実施例18:
9,9−ジフルオロ−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化96】
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工程1:9,9−ジフルオロ−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン
THF(7mL)中の市販のN−フルオロベンゼンスルホンイミド(2.77g、8.8mmol)の溶液を、THF(5mL)中のマンガン(II)ブロミド(1.89g、8.8mmol)の懸濁液に添加し、−78℃に冷却した。THF(10mL)中の5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン(中間体L、工程1)(750mg、2.2mmol)の懸濁液を滴下し、次いでカリウムヘキサメチルジシラジド溶液(1M、11mL、11mmol)を滴下した。混合物を−60℃で2時間および室温で1時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)(150mL)でクエンチングし、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。以下の条件を用いて質量指定HPLCによって精製し、表題化合物を得た。
カラム:XSelect CSH Prep C18カラム、30×100mm、5μm
移動相:A=水中0.1%ギ酸、B=MeCN中0.1%ギ酸
溶出勾配:
0.0〜0.5分:30%B 30mL/分
0.5〜1.0分:30%B 30〜50mL/分
1.0〜7.2分:30〜70%B、7.2〜7.3分:70〜98%B、7.3〜9.4分:98%B
9.4〜9.5分:30%B 50mL/分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.55(1H,mult),7.31−7.16(3H,mult),4.21(2H,t),3.95(3H,s),3.37(3H,s),2.67(2H,mult).
19F NMR(376MHz,CDCl3)δ−108.7,−110.9.
LC−MS Rt 1.19分 [M+H]
+378.1(方法 2minLowpHv03)
【0300】
工程2:9,9−ジフルオロ−5−(3−フルオロフェニル)−10−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
ナトリウムボロヒドリド(7.2mg、0.19mmol)を、0℃でメタノール(1mL)およびテトラヒドロフラン(1mL)中の9,9−ジフルオロ−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン(55mg、0.15mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチングし、DCM(6×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.47(1H,mult),7.24−7.12(3H,mult),5.29(1H,t),4.20−4.13(1H,mult),3.97(1H,mult),3.77(3H,s),3.36(3H,s),2.90−2.69(2H,mult),2.34(1H,mult).
LC−MS Rt 1.10分 [M+H]
+380.1(方法 2minLowpHv03)
【0301】
工程3:9,9−ジフルオロ−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
金(III)クロリド(4mg、0.012mmol)を、アセトニトリル(1mL)中の9,9−ジフルオロ−5−(3−フルオロフェニル)−10−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(47mg、0.12mmol)および2−メチルフラン(15μL、0.16mmol)の懸濁液に添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させ、残留物をDCM(5mL)中に溶解して、水(5mL)で洗浄した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。以下の条件を用いて質量指定HPLCによって精製し、表題化合物を得た。
カラム:XSelect CSH Prep C18カラム、30×100mm、5μm
移動相:A=水中0.1%ギ酸、B=MeCN中0.1%ギ酸
溶出勾配:
0.0〜0.5分:40%B 30mL/分
0.5〜1.0分:40%B 30〜50mL/分
1.0〜7.2分:40〜80%B、7.2〜7.3分:80〜98%B、7.3〜9.4分:98%B
9.4〜9.5分:40%B 50mL/分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.48(1H,mult),7.26(1H,d),7.22−7.16(2H,mult),5.94(1H,d),5.90(1H,d),5.04(1H,t),4.23(1H,mult),3.99(1H,mult),3.42(3H,s),3.34(3H,s),2.60(1H,mult),2.33−2.23(4H,mult).
19F NMR(376MHz,CDCl3)δ−99.9,−112.3.
LC−MS Rt 1.39分 [M+H]
+444.2(方法 2minLowpHv03)
【0302】
実施例19:
(8R,10R)−8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10S)−8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10R)−8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10S)−8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド [4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化97-1】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10R)−8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化97-2】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10S)−8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド [4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化97-3】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10R)−8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化97-4】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10S)−8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
工程1:2−(チイラン−2−イルメチル)イソインドリン−1,3−ジオン
チオ尿素(1.873g、24.61mmol)を、メタノール(25mL)中のN−(2,3−エポキシプロピル)フタルイミド(2g、9.84mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物を水(50ml)で希釈し、エチルアセテート(50ml)で抽出した。有機抽出物をブライン(50ml)で洗浄し、疎水性フリットに通して、減圧下で蒸発させた。0〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.13分 [M+H]
+220.4(方法 2minLowpHv03)
【0303】
工程2:2−(3−ブロモ−2−(トリチルチオ)プロピル)イソインドリン−1,3−ジオン
トリチルブロミド(1147mg、3.55mmol)を、DCM(15mL)中の2−(チイラン−2−イルメチル)イソインドリン−1,3−ジオン(778mg、3.55mmol)の溶液に5分間かけて少しずつ添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、DCM(30ml)で希釈して、ブライン(50ml)で洗浄した。有機層を分離し、疎水性フリットに通して、減圧下で蒸発させ、表題化合物を得た。
【0304】
工程3:6−(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−2−(トリチルチオ)プロピル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
セシウムカーボネート(1.537g、4.72mmol)を、ジメチルアセトアミド(10ml)中の1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(中間体Nd)(0.652g、2.359mmol)および2−(3−ブロモ−2−(トリチルチオ)プロピル) イソインドリン−1,3−ジオン(2.011g、2.59mmol)の溶液に添加し、混合物を55℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(150ml)とエチルアセテート(150ml)に分配した。有機層を分離し、ブライン(150ml)で洗浄して、マグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。0〜75%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.71分 [M+H]
+738.2(方法 2minLowpHv03)
【0305】
工程4:10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
トリフルオロ酢酸(0.399ml、5.18mmol)を、トルエン(15ml)中の6−(3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−2−(トリチルチオ)プロピル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(764mg、1.035mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次にビスマストリフラート(340mg、0.518mmol)および5−クロロフラン−2−カルボアルデヒド(203mg、1.553mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。次に混合物をエチルアセテート(150ml)で希釈し、水(150ml)、飽和NaHCO
3(水溶液)(150ml)およびブライン(150ml)で洗浄した。有機層をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。0〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
LC−MS Rt 1.48分 [M+H]
+608.6(方法 2minLowpHv03)
【0306】
工程5:
立体異性体の混合物としての8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
エタノールアミン(0.320mL、5.30mmol)を、トルエン(10mL)中の10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン(537mg、0.883mmol)の溶液に添加した。混合物を70℃で3時間撹拌し、次に16時間室温に冷却し、その後70℃でさらに2時間半加熱して、再び室温に冷却した。混合物を水(100ml)およびエチルアセテート(100ml)で希釈した。有機相を分離し、1M NaOH(水溶液)(50ml)で洗浄して、疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
LC−MS Rt 0.82分 [M+H]+478.3およびRt 0.89分 [M+H]+478.2(方法 2minLowpHv03)
混合物を以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を単一エナンチオマーとして得た。
分離条件:
カラム:Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:40%メタノール+0.1%v/v DEA/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオ異性体1
Rt=3.23分
LC−MS Rt 0.81分 [M+H]
+478.1(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.15(s,1H),6.34(dd,1H),6.17(t,2H),4.63(dd,1H),3.79(dd,1H),3.69(s,3H),3.61(m,1H),3.41(s,3H),2.69(d,2H),2.53(s,3H)
【0307】
実施例20:
3−(9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化98】
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工程1:メチル3−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパノエート
DBU(0.656mL、4.35mmol)を、アセトニトリル(15mL)中の3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9、工程4)(1.22g、4.35mmol)およびメチルアクリレート(0.392mL、4.35mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で4日間撹拌した。さらなる分のメチルアクリレート(0.392mL、4.35mmol)およびDBU(0.656mL、4.35mmol)を必要に応じて添加し、反応を完了させた。反応物を飽和NH
4Cl(水溶液)でクエンチングし、DCM(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。20〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、粗物質を得て、これをDCM/ジエチルエーテル/ヘキサンで粉砕し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.03分 [M+H]
+367.1(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.80−7.71(3H,mult),7.64(1H,t),6.51(1H,s),4.24(2H t),3.70(3H,s),3.43(3H,s),3.36(3H,s),2.69(2H,t)
【0308】
工程2:3−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド
イソプロピルマグネシウムブロミド(2.82mL、8.19mmol)を、THF(30mL)中のメチル3−(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパノエート(1g、2.73mmol)およびN,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.319g、3.28mmol)の懸濁液に緩やかに添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(水溶液)でクエンチングし、DCM(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。DCM/ヘキサンで粉砕し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.76(3H,mult),7.64(1H,t),6.57(1H,s),4.27(2H,t),3.62(3H,s),3.44(3H,s),3.36(3H,s),3.18(3H,s),2.78(2H,t).
LC−MS Rt 0.97分 [M+H]
+396.5(方法 2minLowpHv03)
【0309】
工程3:3−(6−(3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−オキソプロピル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
イソプロピルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体溶液(4.58mL、5.95mmol)を、THF(30mL)中の3−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(784mg、1.983mmol)および2−ブロモ−4−クロロチアゾール(中間体Q、工程2)(394mg、1.983mmol)の懸濁液に緩やかに添加した。混合物を室温で40分間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl(水溶液)でクエンチングし、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。10〜60%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.79−7.59(4H,mult),7.51(1H,s),6.51(1H,s),4.41(2H,t),3.50(2H,t),3.41(3H,s),3.35(3H,s)
LC−MS Rt 1.20分 [M+H]
+454.0(方法 2minLowpHv03)
【0310】
工程4:3−(6−(3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシプロピル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
ナトリウムボロヒドリド(408mg、10.80mmol)を、メタノール(20mL)中の3−(6−(3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−オキソプロピル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(490mg、1.080mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で25分間撹拌し、次に飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングして、クロロホルム(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.80−7.59(4H,mult),7.09(1H,s),6.51(1H,s),4.91(1H,mult),4.16(2H,mult),3.43(3H,s),3.37(3H,s),2.33(1H,mult),2.24(1H,mult).
LC−MS Rt 1.11分 [M+H]
+456.1(方法 2minLowpHv03)
【0311】
工程5:3−(9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.445mL、2.63mmol)を、DCM(20mL)中の3−(6−(3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシプロピル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(600mg、1.316mmol)およびトリエチルアミン(0.550mL、3.95mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で90分間撹拌した。さらなる分のトリエチルアミン(0.550mL、3.95mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.445mL、2.63mmol)を添加し、反応を完了させた。反応混合物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。20〜80%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、粗物質を得て、これをDCM/ジエチルエーテル/ヘキサンで粉砕し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.92(1H,mult),7.88(1H,mult),7.71(1H,mult),7.61(1H,mult),7.08(1H,s),5.04(1H,dd),4.26(1H,mult),4.11(1H,mult),3.41(3H,s),3.40(3H,s),3.15(1H,mult),2.86(1H,mult).
LC−MS Rt 1.23分 [M+H]
+438.1(方法 2minLowpHv03)
【0312】
実施例20a:
(R)−3−(9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
(S)−3−(9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化99-1】
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(R)−3−(9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
または
【化99-2】
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(S)−3−(9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
以下の条件を用いた超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ実施例20のキラル分離によって表題化合物を得た:
カラム:Chiralpak IA、250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0313】
実施例20a:3−(9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリルのエナンチオマー1
SFC Rt=4.77分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.93(1H,mult),7.88(1H,s),7.71(1H,mult),7.61(1H,t),7.08(1H,s),5.04(1H,d),4.26(1H,mult),4.11(1H,mult),3.41(3H,s),3.41(3H,s,distinct peak),3.16(1H,mult),2.86(1H,mult)
LC−MS Rt 1.24分 [M+H]
+438.0 m/z(方法 2minLowpHv03)
他方のエナンチオマーをRt=6.97分で単離した。
以下の化合物を、3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリルを適切な出発化合物(以下で述べる)に置き換えることにより、実施例20と同様にして調製した。実施例20.2をSFCクロマトグラフィによって分離し、実施例20.2aを得た。
【0314】
実施例20.1:
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化100】
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1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.04(1H,s),7.02(1H,s),5.04(1H,mult),4.97(1H,mult),4.52(1H,mult),3.47(3H,s),3.40(3H,s),3.18(1H,mult),2.83(1H,mult),2.51(3H,s)
LC−MS Rt 1.39分 [M+H]
+434.4(方法 2minLowpHv03)
【0315】
実施例20.2:
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化101】
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LC−MS Rt 1.30分 [M+H]
+ MS 431.5(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.49−7.39(2H,mult),7.34(1H,mult),7.12(1H,mult),7.06(1H,s),5.02(1H,dd),4.21(1H,mult),4.11(1H,mult),3.40(6H,apparent s),3.12(1H,mult),2.83(1H,mult).
【0316】
実施例20.2a:
(R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化102-1】
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(R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
または
【化102-1】
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(S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralpak AD−H、250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0317】
実施例20.2a:9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのエナンチオマー1
Rt=3.24分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.49−7.37(2H,mult),7.34(1H,d),7.11(1H,t),5.02(1H,d),4.22(1H,mult),4.11(1H,t),3.39(3H,s),3.39(3H,s,distinct peak),3.12(1H,mult),2.82(1H,dd)
LC−MS Rt 1.30分 [M+H]
+431.1(方法 2minLowpHv03)
【0318】
実施例21
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3,8,8−テトラメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化103】
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工程1:7−((4−クロロチアゾール−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
イソプロピルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体溶液(1.3M、2.82mL、3.67mmol)を、0℃でTHF(2mL)中の2−ブロモ−4−クロロチアゾール(中間体Q、工程2)(729mg、3.67mmol)に緩やかに添加した。混合物を0℃で5分間撹拌し、次に0℃でTHF(8mL)中の1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド(中間体Na)(416mg、1.469mmol)に滴下して、生じた混合物を15分間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl(水溶液)でクエンチングし、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を減圧下で蒸発させた。40〜100%EtOAc/ヘキサン、次に5〜10%MeOH/EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、粗物質を得て、これをDCM/EtOAc/ジエチルエーテル/ヘキサンで粉砕し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.11分;[M+H]
+403.1(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.04(1H,s),7.79−7.73(3H,mult),7.48−7.38(3H,mult),7.25(1H,d),6.39(1H,d),3.47(3H,s),3.22(3H,s).
【0319】
工程2:メチル3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルプロパノエート
ボロントリフルオリドTHF錯体(0.028mL、0.255mmol)を、THF(5mL)中の7−((4−クロロチアゾール−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(114mg、0.283mmol)および市販の((1−メトキシ−2−メチルプロプ−1−エン−1−イル)オキシ)トリメチルシラン(0.143mL、0.707mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で5分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCM(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。20〜80%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 10.83(1H,s),7.92(2H,d),7.51(2H,t),7.43(1H,t),7.04(1H,s),5.11(1H,s),3.75(3H,s),3.73(3H,s),3.44(3H,s),1.53(3H,s),1.33(3H,s).
LC−MS Rt 1.49分 [M+H]
+487.5(方法 2minLowpHv03)
【0320】
工程3:7−(1−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
ナトリウムボロヒドリド(46.6mg、1.232mmol)を、メタノール(10 mL)中のメチル3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルプロパノエート(120mg、0.246mmol)およびリチウムクロリド(52.2mg、1.232mmol)の混合物に添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 10.71(1H,s),7.89(2H,d),7.50(2H,t),7.41(1H,t),7.04(1H,s),5.05(1H,s),3.73(3H,s),3.50(1H,d),3.43(3H,s),3.38(1H,d),1.19(3H,s),1.10(3H,s).
LC−MS Rt 1.37分 [M+H]
+459.1(方法 2minLowpHv03)
【0321】
工程4:3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルプロピルメタンスルホネート
メタンスルホニルクロリド(0.034mL、0.436mmol)を、DCM(6mL)中の7−(1−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(100mg、0.218mmol)およびトリエチルアミン(0.076mL、0.545mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で5分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCMで抽出した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を粗物質として得、これをさらに精製することなく使用した;
LC−MS Rt 1.40分 [M+H]
+537.5(方法 2minLowpHv03)
【0322】
工程5:9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3,8,8−テトラメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
ナトリウムヒドリド(60重量%、38.0mg、0.950mmol)を、THF(10mL)中の3−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルプロピルメタンスルホネート(170mg、0.317mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で5分間撹拌した。反応物を水でクエンチングし、DCM(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。20〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.66(2H,d),7.50(2H,t),7.44(1H,t),7.09(1H,s),4.55(1H,s),4.10(1H,d),3.78(1H,d),3.40(3H,s),3.33(3H,s),1.37(3H,s),1.06(3H,s)
LC−MS Rt 1.40分 [M+H]
+441.1(方法 2minLowpHv03)
【0323】
実施例21a:
(S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3,8,8−テトラメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3,8,8−テトラメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化104-1】
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または
【化104-2】
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超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ実施例21のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、表題化合物を得た:
カラム:Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:30%メタノール/70%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0324】
実施例21a:9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3,8,8−テトラメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのエナンチオマー1
Rt=5.48分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.55(2H,d),7.40(2H,t),7.33(1H,t),7.00(1H,s),4.45(1H,s),4.00(1H,d),3.68(1H,d),3.30(3H,s),3.23(3H,s),1.27(3H,s),0.96(3H,s)
LC−MS Rt 1.39分 [M+H]
+441.1(方法 2minLowpHv03)
他方のエナンチオマーをRt=4.27分で単離した。
以下に列挙する化合物を、適切な出発物質(その調製を以下で述べる)を使用して、実施例21と同様の方法で調製した。
【0325】
実施例21.1:
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化105】
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1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.50−7.43(2H,mult),7.38(1H,mult),7.15(1H,mult),7.10(1H,s),4.55(1H,s),4.11(1H,d),3.77(1H,d),3.40(3H,s),3.33(3H,s),1.37(3H,s),1.07(3H,s).
LC−MS Rt 1.42分 [M+H]
+459.4(方法 2minLowpHv03)
【0326】
実施例21.2:
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3,8,8−テトラメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.66(2H,d),7.50(2H,t),7.44(1H,t),7.09(1H,s),4.55(1H,s),4.10(1H,d),3.78(1H,d),3.40(3H,s),3.33(3H,s),1.37(3H,s),1.06(3H,s)
LC−MS Rt 1.40分 [M+H]
+441.1(方法 2minLowpHv03)
【0327】
実施例21.3
3−(1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.99(1H,d),7.88(1H,s),7.71(1H,d),7.62(1H,t),6.99(1H,s),4.88(1H,s),4.16(1H,d),3.76(1H,d),3.40(3H,s),3.33(3H,s),2.59(3H,s),1.43(3H,s),1.11(3H,s)
LC−MS Rt 1.30分;[M+H]
+446.4(方法 2minLowpHv03)
【0328】
実施例21.4:
5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化108】
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1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.50−7.43(2H,mult),7.37(1H,d),7.14(1H,mult),7.00(1H,s),4.95(1H,s),4.10(1H,d),3.79(1H,d),3.40(3H,s),3.32(3H,s),2.61(3H,s),1.44(3H,s),1.12(3H,s).
LC−MS Rt 1.35分 [M+H]
+439.3(方法 2minLowpHv03)
【0329】
実施例21.5:
1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化109】
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1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.65(2H,d),7.51(2H,t),7.45(1H,t),7.03(1H,s),5.03(1H,s),4.08(1H,d),3.81(1H,d),3.40(3H,s),3.32(3H,s),2.64(3H,s),1.45(3H,s),1.13(3H,s)
LC−MS Rt 1.34分 [M+H]
+421.5(方法 2minLowpHv03)
以下に列挙する実施例の化合物を、適切なラセミ化合物のSFCクロマトグラフィ分割によって調製した。
【0330】
実施例21.6:
(R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化110-1】
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(R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
または
【化110-2】
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(S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralpak AD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのエナンチオマー1
Rt=1.99分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.50−7.42(2H,mult),7.37(1H,mult),7.13(1H,mult),7.09(1H,s),4.54(1H,s),4.11(1H,d),3.77(1H,d),3.39(3H,s),3.32(3H,s),1.36(3H,s),1.06(3H,s)
LC−MS Rt 1.45分 [M+H]
+459.3(方法 2minLowpHv03)
【0331】
実施例21.7:
(R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化111-1】
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(R)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
または
【化111-2】
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(S)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralpak AD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:20%メタノール/80%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのエナンチオマー1
Rt=3.13分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.45(2H,mult),7.38(1H,mult),7.12(1H,mult),6.85(1H,s),4.54(1H,s),4.14(1H,d),3.75(1H,d),3.39(3H,s),3.31(3H,s),2.48(3H,s),1.35(3H,s),1.02(3H,s)
LC−MS Rt 1.39分 [M+H]
+439.3(方法 2minLowpHv03)
【0332】
実施例21.8:
(R)−3−(1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
(S)− 3−(1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化112-1】
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(R)−3−(1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
または
【化112-2】
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(S)−3−(1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
分離条件:
カラム:Chiralpak AD−H、250×10mm、5μm 35℃
移動相:20%メタノール/80%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
3−(1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリルのエナンチオマー1
Rt=3.80分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.99(1H,d),7.88(1H,s),7.72(1H,d),7.63(1H,t),7.02(1H,s),4.97(1H,s),4.15(1H,d),3.76(1H,d),3.40(3H,s),3.33(3H,s),2.62(3H,s),1.45(3H,s),1.13(3H,s).
LC−MS Rt 1.30分;[M+H]
+446.4(方法 2minLowpHv03)
【0333】
実施例21.9:
(R)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(S)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化113-1】
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(R)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
または
【化113-2】
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(S)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralpak AD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:25%メタノール/75%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのエナンチオマー1
Rt=2.89分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.65(2H,d),7.48(2H,t),7.41(1H,t),6.83(1H,s),4.54(1H,s),4.13(1H,d),3.74(1H,d),3.38(3H,s),3.31(3H,s),2.48(3H,s),1.35(3H,s),1.00(3H,s)
LC−MS Rt 1.33分;[M+H]
+421.3(方法 2minLowpHv03)
【0334】
実施例22:
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化114】
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工程1:1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
表題化合物を、工程3において3−ブロモベンゾニトリルを3−ヨード−1−メチル−1H−ピラゾールに置き換えて、3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9.0、工程4)と同様の方法によって調製した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.07(1H,s),7.74(1H,d),7.36(1H,d),6.67(1H,s),3.91(3H,s),3.30(3H,s),3.24(3H,s).
LC−MS Rt 1.85分 [M+H]
+259.0(方法 5minLowpHv01)
【0335】
工程2:4−(1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド
1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(800mg、3.09mmol)、4−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド(中間体P)(843mg、4.01mmol)およびセシウムカーボネート(2011mg、6.17mmol)をDMF(11.100ml)中に懸濁し、混合物を室温で22時間撹拌した。混合物を水(50ml)に注ぎ入れ、DCM(3×100ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×50ml)およびブライン(50ml)で洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。以下の条件下で質量指定HPLCによって精製し、表題化合物を得た。
カラム:XSelect CSH Prep C18カラム、30×100mm、5μm
移動相:A=水中0.1%DEA、B=MeCN中0.1%DEA
勾配:
0.0〜0.5分:10%B 30mL/分
0.5〜1.0分:10%B 30〜50mL/分
1.0〜7.2分:10〜35%B、7.2〜7.3分:35〜98%B、7.3〜9.4分:98%B
9.4〜9.5分:10%B 50mL/分
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.76(1H,d),6.91(1H,s),6.84(1H,d),4.27(2H,t),3.91(3H,s),3.59(3H,s),3.30(3H,s),3.19(3H,s),3.05(3H,s),2.32(2H,t),1.92(2H,quint).
LC−MS Rt 0.87分 [M+H]
+389.6(方法 2minLowpHv03)
【0336】
工程3:6−(4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−4−オキソブチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
イソプロピルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体(THF中3M溶液、1.188ml、1.545mmol)を、0℃でTHF(3.280ml)中の4−(1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド(200mg、0.515mmol)および2−ブロモ−4−クロロチアゾール(中間体Q、工程2)(112mg、0.566mmol)の溶液に緩やかに添加した。次に混合物を室温で2時間撹拌した。さらなる分のイソプロピルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体(THF中3M溶液、300μl)を添加し、混合物をさらに15分間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(水溶液)(6ml)でクエンチングし、水(20ml)で希釈して、EtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(10ml)で洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。50〜70%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.22(1H,s),7.70(1H.d),6.93 91H,s),6.82(1H,d),4.35(2H,t),3.86(3H,s),3.26(3H,s),3.19(3H,s),306(2H,t),2.09(2H,t)
LC−MS Rt 1.15分 [M+H]
+447.2(方法 2minLowpHv03)
【0337】
工程4:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
ピリジンヒドロクロリド(6.02g、52.1mmol)を、メタノール(82ml)および水(8.17ml)中の6−(4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−4−オキソブチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(2.33g、5.21mmol)の懸濁液に添加し、混合物を室温で3日間撹拌した。次に混合物をクロロホルム(300ml)で希釈し、1M HCl(水溶液)(3×100ml)および飽和NaHCO
3(水溶液)(100ml)で洗浄した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。50〜80%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、粗物質を得て、これをメタノールで粉砕し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.83(1H,d),7.80(1H,s),6.94(1H,d),6.66(1H,t),4.15(2H,t),3.96(3H,s),3.19(3H,s),2.68(3H,s),2.57(2H,q).
LC−MS Rt 1.16分 [M+H]
+429.3(方法 2minLowpHv03)
【0338】
工程5:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
エタノール(2.2ml)およびTHF(6.6ml)中の10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(25mg、0.058mmol)および10%活性炭担持白金(12mg、6.15 μmol)の懸濁液を水素の雰囲気下で7日間撹拌した。混合物をろ過し、残留物をエタノールで十分に洗浄して、合わせたろ液を減圧下で蒸発させた。80%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、粗物質を得て、これをジエチルエーテルで粉砕し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.79(1H,d),7.61(1H,s),6.72(1H,d),5.28(1H,m),4.46(1H,obs d),3.39(3H,s),3.88(1H,m),3.30(3H,s),3.19(3H,s),2.39−2.31(2H,m),2.25(1H,t),1.87(1H,d),1.64(1H,q)
LC−MS Rt 1.14分 [M+H]
+431.4(方法 2minLowpHv03)
【0339】
実施例23a、23bおよび23c:
(8R,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(8R,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(8S,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(8S,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化115-1】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
または
【化115-2】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化115-3】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
または
【化115-4】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
工程1:4−(ヒドロキシメチル)フラン−2(5H)−オン
(カルボエトキシメチレン)トリフェニルホスホラン(63.8g、183mmol)を、4回に分けてDCM(165mL)中の1,3−ジヒドロキシアセトン(15.0g、167mmol)の懸濁液に添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水(4×150mL)で抽出した。合わせた水相を脱色炭3gで処理し、ろ過して、残留物を少量の水で洗浄した。ろ液を減圧下で蒸発させ、次にトルエンから再び蒸発させて、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 6.05(1H,s),4.88(2H,s),4.61(2H,s),2.46(1H,br).
【0340】
工程2:4−(ヒドロキシメチル)ジヒドロフラン−2(3H)−オン
2−メチルテトラヒドロフラン(9mL)中の4−(ヒドロキシメチル)フラン−2(5H)−オン(1.0g、8.8mmol)および10%活性炭担持パラジウム(100mg)の混合物を水素の雰囲気下で23時間撹拌した。反応混合物をろ過し、残留物をエチルアセテートで洗浄した。ろ液を減圧下で蒸発させ、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 4.14(1H,dd),4.24(1H,dd),3.74−3.66(2H,mult),2.78(1H,mult),2.63(1H,dd),2.41(1H,dd),2.26(1H,br).
【0341】
工程3:(5−オキソテトラヒドロフラン−3−イル)メチルトリフルオロメタンスルホネート
DCM(25mL)中のトリフルオロメタンスルホン酸無水物(15.0g、53.2mmol)の溶液を、0℃でDCM(111mL)中の4−(ヒドロキシメチル)ジヒドロフラン−2(3H)−オン(4.75g、41.0mmol)および2,6−ルチジン(7.15mL、61.4mmol)の溶液に滴下した。混合物を0℃で20分間撹拌した。生成物混合物をDCM(100mL)で希釈し、水(3×100mL)で洗浄した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。
30〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 4.60−4.49(3H,mult),4.22(1H,dd),3.13(1H,mult),2.79(1H,dd),2.43(1H,dd).
19F NMR(376MHz,CDCl3)δ−74.2.
【0342】
工程4:5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−6−((5−オキソテトラヒドロフラン−3−イル)メチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(2.50g、9.2mmol)を、THF(15mL)中のカリウムtert−ブトキシド(1.18g、10.5mmol)および18−クラウン−6(242mg、0.92mmol)の混合物に少しずつ添加し、室温で15分間撹拌した。次にTHF(7.5mL)中の(5−オキソテトラヒドロフラン−3−イル)メチルトリフルオロメタンスルホネート(2.61g、10.5mmol)の溶液を添加し、水浴を使用して温度を約20℃に維持した。溶液を室温で1時間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(水溶液)(10mL)でクエンチングし、ジクロロメタン(100mL)で希釈して、飽和NH
4Cl(水溶液)(2×50mL)で洗浄した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させた。40〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.01分 [M+H]
+372.3(方法 2minLowpHv03)
【0343】
工程5:ナトリウム4−(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ブタノエート
ナトリウムヒドロキシド(2M、2.00mL、4.0mmol)を、エタノール(27mL)中の5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−6−((5−オキソテトラヒドロフラン−3−イル)メチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(1.35g、3.6mmol)の懸濁液に添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 0.93分 [M−Na+H]
+390.4(方法 2minLowpHv03)
【0344】
工程6:4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−((5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)メチル)ブタン酸
DCM(5mL)中のtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(3.37mL、14.7mmol)の溶液を、0℃でDCM(20mL)中のナトリウム4−(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ブタノエート(1.51g、3.7mmol)および2,6−ルチジン(2.57mL、22.0mmol)の懸濁液に滴下した。混合物を室温で3時間撹拌した。さらなる分の2,6−ルチジン(641μL、5.5mmol)およびtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(843μL、3.7mmol)を添加し、混合物をさらに2時間撹拌した。反応物をDCM(50mL)で希釈し、水(2×25mL)および1M HCl(水溶液)(1×25mL)で洗浄して、有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をメタノール(25mL)中に懸濁し、ピリジンヒドロクロリド(424mg、3.7mmol)および水(2.5mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。残留物をDCM(50mL)中に溶解し、1M HCl(水溶液)(2×25mL)およびブライン(1×25mL)で洗浄した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。ジエチルエーテルで粉砕し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.51分 [M+H]
+504.5(方法 2minLowpHv03)
【0345】
工程7:4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−((5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)メチル)−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド
T3P(登録商標)(2.62mL、4.5mmol)を、0℃でDMF(8mL)中の4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−((5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)メチル)ブタン酸(1.13g、2.2mmol)、DIPEA(2.16mL、12.3mmol)およびN,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(263mg、2.7mmol)の懸濁液に添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応物をエチルアセテート(40mL)で希釈し、水(1×20mL)、1M HCl(水溶液)(1×20mL)および飽和NaHCO
3(水溶液)(1×20mL)で洗浄した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。0〜3%MeOH/DCMで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.62分 [M+H]
+547.4(方法 2minLowpHv03)
【0346】
工程8:6−(2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−4−オキソブチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
イソプロピルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体溶液(1.3M、1.6mL、2.1mmol)を、0℃でTHF(8mL)中の4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−((5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)メチル)−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド(823mg、1.5mmol)および2−ブロモ−4−クロロチアゾール(中間体Q、工程2)(418mg、2.1mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。さらなる分のイソプロピルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体溶液(1.3M、116μL、0.15mmol)を添加し、混合物をさらに1時間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(水溶液)(5mL)でクエンチングし、エチルアセテート(40mL)で希釈して、飽和NH
4Cl(水溶液)(3×20mL)で洗浄した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。20〜40%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.80分 [M+H]
+605.4(方法 2minLowpHv03)
【0347】
工程9:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
ピリジンヒドロクロリド(516mg、4.5mmol)を、メタノール(14mL)および水(1.4mL)中の6−(2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−4−オキソブチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(540mg、0.89mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。残留物をエチルアセテート(30mL)で希釈し、1M HCl(3×15mL)で洗浄した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、35℃で15分間温めて、その後減圧下で蒸発させた。ジエチルエーテルで粉砕し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.17分 [M+H]
+473.4(方法 2minLowpHv03)
【0348】
工程10:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
エタノール(22mL)およびテトラヒドロフラン(22mL)中の10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(310mg、0.66mmol)および10%活性炭担持白金(310mg)の混合物を水素の雰囲気下で3日間撹拌した。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残留物をエタノール(22mL)およびテトラヒドロフラン(22mL)中に溶解し、新鮮10%活性炭担持白金(310mg)を添加して、混合物を水素の雰囲気下で5日間さらに撹拌した。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下で蒸発させた。残留物を5%MeOH/DCM 10mL中に溶解し、溶液をシリカ−TMT(トリメルカプトトリアジン官能基化シリカ、約1g)で5分間処理して、その後ろ過した。残留物を5%MeOH/DCMで洗浄し、ろ液を減圧下で蒸発させた。50〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
LC−MS Rt 1.15分 [M+H]
+475.3(方法 2minLowpHv03)
【0349】
工程10:(8R,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは(8R,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは(8S,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは(8S,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
ジアステレオマーの混合物を、以下の組合せの連続する2つのSFC条件を用いてSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を単一ジアステレオマーとして得た。
【0350】
1回目の分離は、ジアステレオ異性体2を別のジアステレオ異性体から分割する。
2回目の分離は、ジアステレオ異性体1とジアステレオ異性体3を分割する。
分離条件1:
カラム:Chiralpak OJ−H 250×10mm、5μm
移動相:40%MeOH/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0351】
実施例23b:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのジアステレオマー2、Rt=5.70分(1回目の分離)1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.65(1H,s),7.53(1H,mult),7.41−7.28(3H,mult),5.29(1H,t),4.75(1H,t),3.89(1H,mult),3.74(1H,t),3.42(1H,mult),3.18−3.14(6H,mult),2.03(1H,mult),1.72(1H,mult).
LC−MS Rt 1.15分 [M+H]
+475.4(方法 2minLowpHv03)
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンの別のジアステレオマー、Rt=2.42分を単離した(1回目の分離)。
【0352】
2回目の分離はジアステレオマー1とジアステレオマー3を分割する
カラム:Chiralcel OD−H 250×10mm、5μm
移動相:30%MeOH/70%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0353】
実施例23a:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのジアステレオマー1、Rt=6.02分(2回目の分離)
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.63(1H,s),7.53(1H,mult),7.36−7.29(3H,mult),5.36(1H,mult),4.69(1H,br t),3.98(1H,dd),3.62(1H,t),3.29(3H,s),3.16(3H,s),2.35(1H,d),2.02(1H,mult),1.91(1H,mult).
LC−MS Rt 1.15分 [M+H]
+475.3(方法 2minLowpHv03)
【0354】
実施例23c:10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのジアステレオマー3、Rt=7.03分(2回目の分離)
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.63(1H,s),7.53(1H,mult),7.36−7.28(3H,mult),5.36(1H,mult),4.69(1H,br t),3.98(1H,dd),3.62(1H,t),3.30(3H,s),3.16(3H,s),2.35(1H,d),2.02(1H,mult),1.91(1H,mult).
LC−MS Rt 1.15分 [M+H]
+475.5(方法 2minLowpHv03)
【0355】
以下に列挙する実施例は、工程4における5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオンを適切な物質(調製を以下で述べる)に置き換えて、実施例23a、23bおよび23cと同様の方法で調製した。ジアステレオマーの混合物を、列挙する条件下でのSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を単一ジアステレオマーとして得た。
【0356】
実施例23.1a、23bおよび23c:
3−((8R,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((8S,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((8R,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((8S,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化116-1】
[この文献は図面を表示できません]
3−((8R,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
または
【化116-2】
[この文献は図面を表示できません]
3−((8R,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化116-3】
[この文献は図面を表示できません]
3−((8S,10R)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
または
【化116-4】
[この文献は図面を表示できません]
3−((8S,10S)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル
分離条件:
カラム:LUX 250×10mm、5μm
移動相:50%MeOH/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0357】
実施例23.1a:3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー1、Rt=17.26分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.79−7.72(3H,mult),7.63(1H,t),7.04(1H,s),5.18(1H,mult),4.14(1H,dd),3.73(1H,dd),3.65−3.55(2H,mult),3.45(3H,s),3.36(3H,s),2.63(1H,d),2.21−2.10(2H,mult).
LC−MS Rt 1.11分 [M+H]
+482.5(方法 2minLowpHv03)
【0358】
実施例23.1b:3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー2、Rt=9.43分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.80−7.74(3H,mult),7.62(1H,t),7.07(1H,s),5.10(1H,t),4.02(1H,dd),3.75−3.66(2H,mult),3.61(1H,dd),3.37−3.35(6H,mult),2.66(1H,mult),2.26(1H,mult),2.17−2.08(1H,mult).
LC−MS Rt 1.10分 [M+H]
+482.4(方法 2minLowpHv03)
【0359】
実施例23.1c:3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー3、Rt=14.67分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.80−7.74(3H,mult),7.62(1H,t),7.07(1H,s),5.10(1H,t),4.02(1H,dd),3.75−3.67(2H,mult),3.61(1H,dd),3.37−3.34(6H,mult),2.66(1H,mult),2.26(1H,mult),2.16−2.08(1H,mult).
LC−MS Rt 1.10分 [M+H]
+482.4(方法 2minLowpHv03)
ジアステレオマー4はRt=27.87分で単離した。
【0360】
実施例24:
(7S)−7−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
(7R)−7−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド [4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化117-1】
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(7S,10R)−7−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは
【化117-2】
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(7R,10S)−7−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
工程1:(S)−ジベンジル2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ペンタンジオエート
5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体C)(2.04g、6.05mmol)、(S)−ジベンジル2−アミノペンタンジオエート(市販品)(4.53g、9.08mmol)およびトリエチルアミン(3.37mL、24.20mmol)をジオキサン(30mL)中に懸濁し、混合物を2時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCMと0.1M HCl(水溶液)に分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通した。20〜60%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.50−7.25(15H,mult),6.44(1H,s),5.24(1H,d),5.20(1H,d),4.99(1H,d),4.95(1H,mult),4.92(1H,mult),3.39(3H,s),3.35(3H,s),2.48(1H,mult),2.31(1H,mult),2.20(1H,mult),2.09(1H,mult).
LC−MS Rt 1.33分 [M+H]
+566.4(方法 2minLowpHv01)
【0361】
工程2:(S)−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ペンタン二酸
エタノール(100mL)中の(S)−ジベンジル2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ペンタンジオエート(3g、5.30mmol)および10%活性炭担持パラジウム(0.564g、0.530mmol)の懸濁液を水素雰囲気下で140 分間撹拌した。混合物をCelite(登録商標)カートリッジ(10g、フィルタ物質)でろ過し、残留物をメタノールおよび7N NH
3/メタノールで十分に洗浄した。合わせたろ液を減圧下で蒸発させ、表題化合物を得た。
1H NMR(MHz,DMSO−d6)δ 7.45−7.38(5H,mult),6.90(1H,s),4.33(1H,t),3.33(3H,s),3.15(3H,s),2.31(1H,mult),2.11−1.87(3H,mult).
LC−MS Rt 0.78分 [M+H]
+386.3(方法 2minLowpHv01)
【0362】
工程3:(S)−1,3−ジメチル−2,4,10−トリオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−7−カルボン酸
(S)−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ペンタン二酸(2.44g、6.33mmol)およびポリリン酸(4.85ml、6.33mmol)を合わせ、110℃で85分間加熱した。反応混合物を約50℃に冷却し、水で希釈して、流体混合物を得た。次に混合物を室温に冷却し、水でさらに希釈して、クロロホルム(5×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 0.88分 [M−H]
−366.2(方法 2minLowpHv01)
【0363】
工程4:(S)−メチル1,3−ジメチル−2,4,10−トリオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−7−カルボキシレート
(S)−1,3−ジメチル−2,4,10−トリオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−7−カルボン酸(1.85g、5.04mmol)、カリウムカーボネート(2.088g、15.11mmol)およびジメチルスルフェート(1.444mL、15.11mmol)をアセトン(50mL)および水(5mL)中で合わせた。混合物を1時間半加熱還流し、次に室温に冷却して、減圧下で蒸発させた。残留物をDCMと水に分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。40〜80%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.01分 [M+H]
+382.3(方法 2minLowpHv01)
【0364】
工程5:(7S)−メチル10−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−7−カルボキシレート
ナトリウムボロヒドリド(0.179g、4.72mmol)を、メタノール(40mL)中の(S)−1,3−ジメチル−2,4,10−トリオキソ5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−7−カルボン酸(1.8g、4.72mmol)の懸濁液に緩やかに添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCMで抽出した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 0.94分 [M+H]
+384.3(方法 2minLowpHv01)
【0365】
工程6:(7S)−メチル1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−7−カルボキシレート
金(III)クロリド(0.142g、0.469mmol)を、アセトニトリル(30mL)中の(7S)−メチル10−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−7−カルボキシレート(1.8g、4.69mmol)および2−メチルフラン(0.466mL、5.16mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で25分間撹拌し、次に飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングした。混合物をDCMで抽出し、有機相を疎水性フリットに通して、減圧下で蒸発させた。20〜40%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.22分 [M+H]
+448.5(方法 2minLowpHv01)
【0366】
工程7:(7S)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
リチウムアルミニウムヒドリド(THF中1M、3.44mL、3.44mmol)を、0℃でTHF(30mL)中の(7S)−メチル1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−7−カルボキシレート(1.4g、3.13mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、水(1mL)を緩やかに滴下して0℃でクエンチングし、0℃で5分間激しく撹拌して、次にEtOAcで希釈し、さらに20分間激しく撹拌した。混合物をろ過し、残留物をEtOAcで洗浄した。ろ液を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.10分 [M+H]
+420.3(方法 2minLowpHv01)
【0367】
工程8:((7S)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−7−イル)メチルメタンスルホネート
メタンスルホニルクロリド(0.483mL、6.20mmol)を、DCM(30mL)中の(7S)−7−(ヒドロキシルメチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(1.3g、3.10mmol)およびトリエチルアミン(1.296mL、9.30mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で105分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCMで抽出した。有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。40〜75%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.20分 [M+H]
+498.3(方法 2minLowpHv01)
【0368】
工程9:(7S)−7−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
((7S)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−7−イル)メチルメタンスルホネート(200mg、0.402mmol)、カリウムカーボネート(167mg、1.206mmol)および1,2,3−トリアゾール(0.070mL、1.206mmol)をDMF(3mL)中で合わせ、混合物をマイクロ波照射下に120℃で1時間加熱した。混合物をEtOAcと水に分配し、EtOAc(2×)で抽出した。有機相をブライン(4×)で洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。20〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
LC−MS Rt 1.34分 [M+H]
+471.3(方法 2minLowpHv04)
工程10:(7S)−7−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたは(7R)−7−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
(7S)−7−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのジアステレオマー混合物を以下の条件下でSFCによって分離し、表題化合物と単一ジアステレオマーとして得た。
分離条件:
カラム:Chiralcel OD−H 250×10mm×5μm 34.5℃、UV 220nm
溶離液:25%MeOH/75%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0369】
実施例24:(7S)−7−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオンのエナンチオマー1
Rt=12.29分
LC−MS Rt 1.37分[M+H]
+471.6(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.52−7.39(5H,mult),7.20(2H,s),5.78(1H,mult),5.62(1H,mult),4.99(1H,mult),4.68(1H,mult),4.24(1H,mult),4.22(1H,mult),3.40(3H,s),3.27(3H,s),2.25(1H,mult),2.21(3H,s),2.07(1H,mult),1.81−1.62(2H,mult).
2番目のジアステレオマーはRt=5.93分で単離した。
【0370】
実施例25:
2−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)チアゾール−4−カルボン酸
【化118】
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エチル2−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)チアゾール−4−カルボキシレート (実施例15、工程1)(72mg、0.142mmol)およびリチウムヒドロキシド一水和物(5.96mg、0.142mmol)をTHF(5mL)中に懸濁し、混合物を室温で24時間撹拌した。この期間中にリチウムヒドロキシド一水和物(5.96mg、0.142mmol)を2回に分けて(two portions of)添加した。次に水(2mL)を添加し、混合物をさらに30分間撹拌した。生じた混合物を減圧下で蒸発させた。残留物を水(20ml)とDCM(20mL)に分配し、HCl(水溶液)でpH1にした。相を分離し、水相をDCM(2×20ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCM(5ml)中に再懸濁し、Isolute PE−AXイオン交換カートリッジ(1g)に負荷した。カートリッジをDCM(50ml)、1:1 MeOH:DCM(20ml)および4M HCl/ジオキサンで溶出した。酸性溶離液を減圧下で蒸発させ、残留物をTBME:イソヘキサンで粉砕して、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 13.15(1H,br s),8.66(1H,s),6.42(1H,d),6.22(1H,s),6.20(1H,dd),4.61(1H,dt),4.45(1H,m),3.45(3H,s),3.21(3H,s),3.10−2.94(2H,m)
LC−MS Rt 1.25分 [M+H]
+479.2(方法 2minLowpHv03)
【0371】
実施例26a、26bおよび26c:
N−(((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)メタンスルホンアミドまたは
N−(((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)メタンスルホンアミドまたは
N−(((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)メタンスルホンアミドまたは
N−(((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8)メチル)メタンスルホンアミド
【化119-1】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)メタンスルホンアミド
または
【化119-2】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)メタンスルホンアミド
【化119-3】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)メタンスルホンアミド
または
【化119-4】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8)メチル)メタンスルホンアミド
メタンスルホニルクロリド(0.112mL、1.444mmol)を、DCM(2mL)中の8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン(実施例19)(69mg、0.144mmol)およびDIPEA(0.504mL、2.89mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、次にエチルアセテート(20ml)で希釈して、水(20ml)、10%w/wクエン酸(水溶液)(20ml)およびブライン(20ml)で洗浄した。有機層を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。以下の条件下で質量指定HPLCによって精製し、2つのラセミジアステレオマーを得た。
カラム:XSelect CSH Prep C18カラム、30×100mm、5μm
移動相:A=水中0.1%DEA、B=MeCN中0.1%DEA
勾配:
0.0〜0.5分:30%B 30mL/分
0.5〜1.0分:30%B 30〜50mL/分
1.0〜7.2分:30〜70%B、7.2〜7.3分:70〜98%B、7.3〜9.4分:98%B
9.4〜9.5分:30%B 50mL/分
N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)メタンスルホンアミドのジアステレオマー対1
LC−MS Rt 1.21分 [M+H]
+556.5(方法 2minLowpHv03)
N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)メタンスルホンアミドのジアステレオマー対2
LCMS Rt 1.31分 [M+H]
+556.5(方法 2minLowpHv03)
【0372】
ジアステレオマー対1を以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によってエナンチオマーに分割し、列挙する化合物を得た。
カラム:OJ CHIRALCEL、250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0373】
実施例26b:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)メタンスルホンアミドのジアステレオマー2
Rt=3.32分
LC−MS Rt 1.23分 [M+H]
+556.3(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.16(s,1H),6.14(d,1H),6.08(d,1H),5.75(s,1H),5.49(dd,1H),5.26(s,1H),4.21(dd,1H),3.73(m,1H),3.59(s,3H),3.43(s,5H),3.00(s,3H),2.57(s,3H).
【0374】
ジアステレオマー対2を以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によってエナンチオマーに分割し、列挙する化合物を得た。
カラム:Chiralpak AD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0375】
実施例26a:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)メタンスルホンアミドのジアステレオマー1、Rt=5.69分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.23(s,1H),7.22(s,1H),6.26(dd,1H),6.13(d,1H),5.79(s,1H),5.41(dd,1H),4.06(dd,1H),3.85(dd,1H),3.72(s,3H),3.43(s,3H),3.29(m,1H),2.92(s,3H),2.62(s,4H),2.59(m,1H).
LC−MS Rt 1.32分 [M+H]
+556.3(方法 2minLowpHv03)
【0376】
実施例26c:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)メタンスルホンアミドのジアステレオマー3
Rt=4.45分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.22(s,1H),7.22(s,1H),6.26(dd,1H),6.13(d,1H),5.79(s,1H),5.41(dd,1H),4.06(d,1H),3.85(dd,1H),3.72(s,3H),3.43(s,3H),3.29(d,1H),2.92(s,3H),2.62(s,3H),2.59(m,1H).
LC−MS Rt 1.30分 [M+H]
+556.3(方法 2minLowpHv03)
【0377】
以下に列挙する実施例は、メタンスルホニルクロリドを適切なアシルクロリドに置き換えることによって実施例26a、bおよびcと同様の方法で調製した。精製およびクロマトグラフィ条件は記載されているとおりである。
【0378】
実施例26.1a、26.1bおよび26.1c:
N−(((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミドまたは
N−(((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミドまたは
N−(((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミドまたは
N−(((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミド
【化120-1】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミド
または
【化120-2】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミド
【化120-3】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミド
または
【化120-4】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミド
アキラルSFCによるラセミジアステレオマーの分離:
カラム:Princeton DEAP 21.2×150mm、5μm
移動相:A=メタノール、B=CO
2
流速:100mL/分
勾配:
0〜0.5分:1%A
0.5〜8.0分:1〜10%A
8.0〜8.1分:10〜40%A
8.1〜8.6分:40%A
8.6〜8.7分:40〜1%A
【0379】
N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミドのジアステレオマー対1
LC−MS Rt=1.21分 [M+H]
+550.5(方法 2minLowpHv03)
【0380】
N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミドのジアステレオマー対2
LC−MS Rt=1.21分 [M+H]
+550.5(方法 2minLowpHv03)
【0381】
ジアステレオマー対1を以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、列挙する化合物を得た;
カラム:Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:45%メタノール/55%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0382】
実施例26.1b:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミドのジアステレオマー2、Rt=2.88分
1H NMR(400MHz,Chloroform−d)δ 7.12(s,1H),6.92(t,1H),6.22(dd,1H),6.13(d,1H),5.77(d,1H),5.70(dd,1H),3.89(s,2H),3.87−3.82(m,1H),3.72(m,1H),3.66(s,3H),3.66(m,1H),3.55(m,1H),3.43(s,3H),3.43(s,3H),2.52(s,3H)
LC−MS Rt 1.31分 [M+H]
+550.4(方法 2minLowpHv03)
【0383】
ジアステレオマー対2を以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、列挙する化合物を得た;
カラム:Chiralpak AD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:40%イソプロパノール/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0384】
実施例26.1a:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミドのジアステレオマー1、Rt=5.21分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.18(m,1H),7.16(s,1H),6.24(dd,1H),6.12(d,1H),5.77(d,1H),5.49(dd,1H),4.19(dd,1H),3.93(d,1H),3.84(d,1H),3.76(m,1H),3.70(s,3H),3.44(s,3H),3.39(m,1H),3.36(s,3H),3.03(m,1H),2.57(s,3H)
LC−MS Rt 1.23分 [M+H]+550.2(方法 2minLowpHv03)
【0385】
実施例26.1c:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミドのジアステレオマー3、Rt=3.55分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.18(m,1H),7.16(s,1H),6.24(dd,1H),6.12(d,1H),5.77(d,1H),5.49(dd,1H),4.19(dd,1H),3.93(d,1H),3.84(d,1H),3.76(m,1H),3.70(s,3H),3.44(s,3H),3.39(m,1H),3.36(s,3H),3.03(m,1H),2.57(s,3H)
LC−MS Rt 1.23分 [M+H]+550.2(方法 2minLowpHv03)
【0386】
実施例26.2aおよび26.2b
メチル(((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメートまたは
メチル(((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメートまたは
メチル(((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメートまたは
メチル(((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメート
【化121-1】
[この文献は図面を表示できません]
メチル(((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメート
または
【化121-2】
[この文献は図面を表示できません]
メチル(((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメート
【化121-3】
[この文献は図面を表示できません]
メチル(((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメート
または
【化121-4】
[この文献は図面を表示できません]
メチル(((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメート
ジアステレオマーの混合物を以下の条件下で質量指定HPLCによって2つのラセミジアステレオマーに分離した;
カラム:XSelect CSH Prep C18カラム、30×100mm、5μm
移動相:A=水中0.1%DEA、B=MeCN中0.1%DEA
勾配:
0.0〜0.5分:40%B 30mL/分
0.5〜1.0分:40%B 30〜50mL/分
1.0〜7.2分:40〜80%B、7.2〜7.3分:80〜98%B、7.3〜9.4分:98%B
9.4〜9.5分:40%B 50mL/分
【0387】
メチル((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメートのジアステレオマー対1
LC−MS Rt 1.28分 [M+H]
+536.2(方法 2minLowpHv03)
【0388】
メチル((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメートのジアステレオマー対2
LC−MS Rt 1.36分 [M+H]
+536.2(方法 2minLowpHv03)
【0389】
ジアステレオマー対1を以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって単一ジアステレオマーに分割し、列挙する化合物を得た;
カラム:OJ CHIRALCEL、250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0390】
実施例26.2a:メチル((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメートのジアステレオマー1、Rt=3.46分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.12(d,1H),6.13(d,2H),5.74(s,1H),5.66(dd,1H),5.22(s,1H),3.90(dd,1H),3.70(s,1H),3.68(s,3H),3.64(s,3H),3.54(m,1H),3.44(m,1H),3.43(s,3H),2.53(s,3H)
LC−MS Rt 1.29分 [M+H]
+536.3(方法 2minLowpHv03)
【0391】
ジアステレオマー対2を以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって単一ジアステレオマーに分割し、列挙する化合物を得た;
カラム:Chiralpak AD−H、250×10mm、5μm 35℃
移動相:40%メタノール/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0392】
実施例26.2b:メチル((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメートのジアステレオマー2、Rt=6.10分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.65(s,1H),7.20(s,1H),6.25(d,1H),6.12(d,1H),5.77(s,1H),5.41(d,1H),3.99(d,1H),3.71(s,6H),3.69(m,1H),3.59(d,1H),3.43(s,3H),2.60(s,3H),2.55(dd,1H)
LC−MS Rt 1.36分 [M+H]
+536.2(方法 2minLowpHv03)
【0393】
実施例26.3a、26.3b、26.3cおよび26d:
N−(((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミドまたは
N−(((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミドまたは
N−(((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミドまたは
N−(((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミド
【化122-1】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミド
または
【化122-2】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミド
【化122-3】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミド
または
【化122-4】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミド
ジアステレオマーの混合物を、列挙する条件下で1段階SFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を得た。
カラム:Chiralpak AD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:30%イソプロパノール/70%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0394】
実施例26.3a:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミドのジアステレオマー1、Rt=9.38分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.14(s,1H),6.14(d,1H),6.12(dd,1H),5.99(t,1H),5.75(d,1H),5.57(dd,1H),3.85(dd,1H),3.74(m,1H),3.64(m,1H),3.63(s,3H),3.45(dd,1H),3.42(s,3H),2.53(s,3H),1.97(s,3H)
LC−MS Rt 1.23分 [M+H]
+520.4(方法 2minLowpHv03)
【0395】
実施例26.3b:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミドのジアステレオマー2、Rt=12.03分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.59(dd,1H),7.23(s,1H),6.25(dd,1H),6.11(d,1H),5.78(s,1H),5.37(dd,1H),4.05(m,1H),3.72(m,2H),3.71(s,3H),3.42(s,3H),2.59(s,3H),2.45(m,1H),2.06(s,3H)
LC−MS Rt 1.19分 [M+H]
+520.3(方法 2minLowpHv03)
【0396】
実施例26.3c:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミドのジアステレオマー3、Rt=4.82分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.14(s,1H),6.14(d,1H),6.12(dd,1H),6.01(t,1H),5.75(d,1H),5.57(dd,1H),3.85(dd,1H),3.74(m,1H),3.64(m,1H),3.63(s,3H),3.45(dd,1H),3.42(s,3H),2.53(s,3H),1.97(s,3H)
LC−MS Rt 1.15分 [M+H]
+520.3(方法 2minLowpHv03)
【0397】
実施例26.3d:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミドのジアステレオマー4、Rt=5.82分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.59(dd,1H),7.23(s,1H),6.25(dd,1H),6.11(d,1H),5.78(s,1H),5.37(dd,1H),4.05(m,1H),3.72(m,2H),3.71(s,3H),3.42(s,3H),2.59(s,3H),2.45(m,1H),2.06(s,3H)
LC−MS Rt 1.20分 [M+H]
+520.5(方法 2minLowpHv03)
【0398】
実施例26.4aおよび26.4b:
N−(((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)ベンズアミドまたは
N−(((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)ベンズアミドまたは
N−(((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)ベンズアミドまたは
N−(((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)ベンズアミド
【化123-1】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)ベンズアミド
または
【化123-2】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)ベンズアミド
【化123-3】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)ベンズアミド
または
【化123-4】
[この文献は図面を表示できません]
N−(((8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)ベンズアミド
ジアステレオマーの混合物を、列挙する条件下で1段階SFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を得た。
カラム:Phenomenex LUX−A2 250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%イソプロパノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0399】
実施例26.4a:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)ベンズアミドのジアステレオマー1、Rt=6.94分
LC−MS Rt 1.38分 [M+H]+582.4(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.57(d,2H),7.47(t,1H),7.41(d,1H),7.33(t,2H),7.02(s,1H),6.18(dd,1H),6.03(d,1H),5.73(s,1H),5.48(dd,1H),4.03(dd,1H),3.83(m,1H),3.70(m,1H),3.64(s,3H),3.35(s,3H),2.70(ddd,1H),1.99(d,3H)
【0400】
実施例26.4b:N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)ベンズアミドのジアステレオマー2、Rt=6.94分
LC−MS Rt 1.36分 [M+H]+582.4(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.71(d,2H),7.55(t,1H),7.47(dd,2H),7.10(s,1H),6.63(t,1H),6.11(dd,1H),6.02(d,1H),5.79(d,1H),5.66(d,1H),3.99(dd,1H),3.86(m,1H),3.74(m,2H),3.63(s,3H),3.42(s,3H),2.29(s,3H)
【0401】
実施例27aおよび27b:
(7R,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンおよび
(7S,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化124-1】
[この文献は図面を表示できません]
(7S,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
および
【化124-2】
[この文献は図面を表示できません]
(7R,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
工程1:7−((4−クロロチアゾール−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
表題化合物を、5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド(中間体Nc)および2−ブロモ−4−クロロチアゾール(中間体Q、工程2)から、7−((4−クロロチアゾール−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(実施例21、工程1)と類似の方法によって調製した;
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 12.16(1H,s),7.75(1H,s),7.69(2H,d),7.64(2H,d),7.48(1H,mult),7.29(1H,d),7.22(1H,mult),6.40(1H,d),3.48(3H,s),3.23(3H,s)
LC−MS Rt 1.18分 [M+H]
+421.2 m/z(方法 2minLowpHv03)
【0402】
工程2:7−(1−(4−クロロチアゾール−2−イル)ブト−3−エン−1−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
ボロントリフルオリドTHF錯体(0.205mL、1.861mmol)を、THF(15mL)中に溶解した7−((4−クロロチアゾール−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(870mg、2.067mmol)およびアリルトリ−n−ブチルチン(0.641mL、2.067mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を1M KF(水溶液)(1×)、ブライン(1×)で洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。10〜60%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.42分 [M+H]
+445.3(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.92(1H,s),7.66(1H,dt),7.60(1H,d),7.44(1H,mult),7.10(1H,td),7.05(1H,s),5.72(1H,mult),5.17−5.09(2H,mult),4.85(1H,t),3.68(3H,s),3.42(3H,s),2.92(2H,mult).
【0403】
工程3:7−(1−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3,4−ジヒドロキシブチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
オスミウムテトロキシド(2.5重量%、2.032mL、0.162mmol)を、アセトニトリル(20mL)および水(2mL)中の7−(1−(4−クロロチアゾール−2−イル)ブト−3−エン−1−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(720mg、1.618mmol)およびN−メチルモルホリンオキシド(284mg、2.427mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で105分間撹拌した。反応物を飽和ナトリウムメタビスルファイト水溶液でクエンチングし、クロロホルム(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
LC−MS Rt 1.12分 [M+H]
+479.3(方法 2minLowpHv03)
【0404】
工程4:7−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシブチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
tert−ブチルジメチルシリルクロリド(309mg、2.047mmol)を、DMF(15mL)中の7−(1−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3,4−ジヒドロキシブチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(817mg、1.706mmol)、イミダゾール(232mg、3.41mmol)およびDMAP(20.84mg、0.171mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で50分間撹拌した。さらなる分のtert−ブチルジメチルシリルクロリド(100mg、0.662mmol)を添加し、混合物をさらに1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、0.1M HCl(水溶液)(1×)およびブライン(3×)で洗浄した。有機相をナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。0〜60%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
LC−MS Rt 1.68分 [M+H]
+593.5(方法 2minLowpHv03)
【0405】
工程5:1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−4−(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−イル)ブタン−2−イルメタンスルホネート
メタンスルホン酸無水物(347mg、1.989mmol)を、DCM(30mL)中の7−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシブチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(590mg、0.995mmol)およびトリエチルアミン(0.416mL、2.98mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を粗物質として得、これを直接使用した。
【0406】
工程6:7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
ナトリウムヒドリド(127mg、3.18mmol)を、THF(30mL)中の1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−4−(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−イル)ブタン−2−イルメタンスルホネート(712mg、1.061mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で35分間撹拌した。反応物を水でクエンチングし、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。0〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
LC−MS Rt 1.77分 [M+H]
+575.4(方法 2minLowpHv03)
【0407】
工程7:9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのジアステレオ異性体混合物
トリフルオロ酢酸(2mL、26.0mmol)を、メタノール(20mL)および水(3mL)中の7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン(570mg、0.991mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。さらなる分の水(1mL)およびトリフルオロ酢酸(1mL)を添加し、混合物をさらに3時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、クロロホルム(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。0〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
ジアステレオマーの分割を、以下の条件下で連続的なSFCクロマトグラフィ分割によって実施し;
カラム:Chiralpak AD−H 250×10mm 5μm
溶離液:30%MeOH/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 225nm
次いで以下の条件下で実施した;
カラム:Chiralcel OJ−H 250×10mm 5μm
溶離液:30%MeOH/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 225nm
【0408】
実施例27a:ジアステレオマー(7R,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン、Rt=5.24分
LC−MS Rt 1.12分 [M+H]
+461.4(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.46(1H,mult),7.37(1H,mult),7.30(1H,mult),7.15(1H,dt),7.06(1H,s),5.07(1H,dd),4.82(1H,mult),3.52−3.44(2H,mult),3.38(1H,mult),3.38(3H,s),3.34(3H,s),2.83(1H,dt)
【0409】
実施例27b:ジアステレオマー(7S,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン、Rt=4.30分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.46(1H,mult),7.39(1H,mult),7.31(1H,mult),7.16(1H,td),7.09(1H,s),5.11(1H,dd),4.86(1H,mult),3.52(1H,dd),3.47(1H,dd),3.37(3H,s),3.27(3H,s),3.22(1H,mult),2.88(1H,mult)
LC−MS Rt 1.15分 [M+H]
+461.4(方法 2minLowpHv03)
【0410】
以下に列挙する実施例の化合物を、工程1における適切な出発物質(以下で述べる)および適切なハロ化合物から、実施例27aおよび27bと同様の方法によって調製した。生じたジアステレオマー混合物を、列挙する条件下でSFCクロマトグラフィによって分離した。
【0411】
実施例27.1aおよび27.1b:
(7R,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(7S,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(7R,9S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(7S,9S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化125-1】
[この文献は図面を表示できません]
(7S,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
または
【化125-2】
[この文献は図面を表示できません]
(7S,9S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化125-3】
[この文献は図面を表示できません]
(7R,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
または
【化125-4】
[この文献は図面を表示できません]
(7R,9S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
分離条件:連続分離
1回目の分離:
カラム:Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃
溶離液:40%メタノール/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
2回目の分離:
カラム:Chiralcel OD−H 500×10mm、5μm 35℃
溶離液:30%メタノール/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0412】
実施例27.1a:9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのジアステレオマー1
Rt=13.03分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.58−7.52(2H,mult),7.50−7.39(3H,mult),7.04(1H,s),5.05(1H,mult),4.79(1H,mult),3.49−3.36(2H,mult),3.33(3H,s),3.30(3H,s),2.81(1H,mult),2.36(1H,mult)
LC−MS Rt 1.09分 [M+H]
+443.4(方法 2minLowpHv03)
【0413】
実施例27.1b:9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのジアステレオマー2
Rt=14.56分
LC−MS Rt 1.12分[M+H]
+443.3(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.61−7.55(2H,mult),7.51−7.41(3H,mult),7.09(1H,s),5.09(1H,dd),4.84(1H,mult),3.50−3.38(2H,mult),3.34(3H,s),3.26(3H,s),3.21(1H,mult),2.84(1H,mult)
【0414】
実施例27.2aおよび27.2b:
(7R,9R)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(7R,9R)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(7R,9R)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(7R,9R)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化126-1】
[この文献は図面を表示できません]
(7S,9R)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
または
【化126-2】
[この文献は図面を表示できません]
(7R,9R)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化126-3】
[この文献は図面を表示できません]
(7S,9S)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
または
【化126-4】
[この文献は図面を表示できません]
(7R,9S)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:35%メタノール/65%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0415】
実施例27.2a:7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのジアステレオマー1
Rt=4.78分
LC−MS Rt 1.04分 [M+H]
+423.4(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.58(2H,d),7.50−7.38(3H,mult),6.81(1H,s),5.01(1H,d),4.80(1H,mult),4.27(1H,mult),3.55−3.34(3H,mult),3.32(3H,s),3.31(3H,s),2.69(1H,mult),2.39(3H,s).
【0416】
実施例27.2b:7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオンのジアステレオマー2
Rt=4.49分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.59(2H,d),7.51−7.41(3H,mult),6.85(1H,s),5.10(1H,dd),4.86(1H,mult),3.76(1H,mult),3.51,3.37(2H,mult),3.34(3H,s),3.22(3H,s),3.18(1H,mult),2.84(1H,mult),2.47(3H,s).
LC−MS Rt 1.06分 [M+H]
+423.5(方法 2minLowpHv03)
【0417】
実施例27.3aおよび27.3b:
3−((7R,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((7R,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((7R,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
3−((7R,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化127-1】
[この文献は図面を表示できません]
3−((7S,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
または
【化127-2】
[この文献は図面を表示できません]
3−((7S,9S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化127-3】
[この文献は図面を表示できません]
3−((7R,9R)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
または
【化127-4】
[この文献は図面を表示できません]
3−((7R,9S)−9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル
分離条件:
カラム:Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:35%メタノール/65%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0418】
実施例27.3a:3−(9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー1
Rt=4.81分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.82−7.74(2H,mult),7.62(1H,d),7.51(1H,t),6.99(1H,s),4.98(1H,d),4.72(1H,mult),3.46−3.33(2H,mult),3.27(1H,mult,obscured),3.25(3H,s,distinct),3.25(3H,s,distinct)2.73(1H,d),2.46(1H,br s)
LC−MS Rt 1.07分 [M+H]
+468.3(方法 2minLowpHv03)
【0419】
実施例27.3b:3−(9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリルのジアステレオマー2
Rt=5.03分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.89−7.83(2H,mult),7.70(1H,d),7.59(1H,t),7.11(1H,s),5.13(1H,dd),4.87(1H,mult),3.50(1H,dd),3.40(1H,dd),3.31(3H,s),3.22(1H,mult,obscured)3.22(3H,s),2.87(1H,mult),2.16(1H,br s).
LC−MS Rt 1.10分 [M+H]
+468.4(方法 2minLowpHv03)
【0420】
実施例28aおよび28b:
(8R,10R)−8−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10R)−8−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10R)−8−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10R)−8−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化128-1】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10R)−8−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化128-2】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10S)−8−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化128-3】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10R)−8−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化128-4】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10S)−8−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
ナトリウムイミダゾリド(86mg、0.960mmol)を、0℃でDCM(24ml)中のラセミ10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン(115mg、0.240mmol)(実施例17)の溶液に添加した。混合物を30分間撹拌し、次にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.049ml、0.288mmol)を滴下した。混合物を室温に温め、3時間撹拌した。混合物をDCM(10ml)で希釈し、水(30ml)およびブライン(30ml)で洗浄した。有機層を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。0〜20%メタノール/DCMで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
LC−MS Rt 0.90分 [M+H]
+529.3(方法 2minLowpHv03)
ジアステレオマーの混合物を以下の条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を得た。
カラム:Chiralpak IF 250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール+0.1%DEA/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0421】
実施例28a:8−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー1、Rt=12.05分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.32(d,1H),7.26(s,1H),7.00(s,1H),6.73(s,1H),6.19(dd,1H),6.13(d,1H),5.82(s,1H),5.59(dd,1H),4.37(dd,1H),3.96(dt,1H),3.85(m,2H),3.69(s,3H),3.46(s,3H),2.47(s,3H)
LC−MS Rt 0.93分 [M+H]+529.5(方法 2minLowpHv03)
【0422】
実施例28b:8−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー2
Rt=7.40分
LC−MS Rt 0.90分 [M+H]+529.4(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.33(dd,2H),7.15(d,1H),7.00(s,1H),6.72(s,1H),6.19(dt,1H),6.13(d,1H),5.81(d,1H),5.59(dd,1H),4.36(dd,1H),3.98(m,1H),3.85(m,2H),3.69(s,3H),3.46(s,3H),2.47(d,3H)
【0423】
実施例29:
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8−メチレン−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:ジメチル2−((4−クロロチアゾール−2−イル)(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−イル)メチル)マロネートNaHMDS溶液(THF中1M、7.13mL、7.13mmol)を、THF(30mL)中の7−((4−クロロチアゾール−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(実施例27、工程1)(1g、2.376mmol)、ジメチルマロネート(0.819mL、7.13mmol)およびボロントリフルオリドTHF錯体(0.236mL、2.139mmol)の混合物に緩やかに添加した。混合物を室温で15分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。20〜40%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.37分 [M+H]
+535.4(方法 2minLowpHv03)
【0424】
工程2:7−(1−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロピル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
ナトリウムボロヒドリド(190mg、5.02mmol)を、メタノール(20mL)中のジメチル2−((4−クロロチアゾール−2−イル)(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−イル)メチル)マロネート(895mg、1.673mmol)およびリチウムクロリド(213mg、5.02mmol)の懸濁液に添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。さらなる分のリチウムクロリド(213mg、5.02mmol)およびナトリウムボロヒドリド(190mg、5.02mmol)を添加し、反応を完了させた。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、クロロホルム(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.18分 [M+H]
+479.5(方法 2minLowpHv03)
【0425】
工程3:2−((4−クロロチアゾール−2−イル)(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−イル)メチル)アリルメタンスルホネート
メタンスルホン酸無水物(1699mg、9.75mmol)を、DCM(20mL)中の7−(1−(4−クロロチアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロピル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(934mg、1.950mmol)およびトリエチルアミン(1.631mL、11.70mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。さらなる分のトリエチルアミン(1.631mL、11.70mmol)およびメタンスルホン酸無水物(1699mg、9.75mmol)を必要に応じて添加し、反応を完了させた。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。20〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 1.27分 [M+H]
+539.5(方法 2minLowpHv03)
【0426】
工程4:9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8−メチレン−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン
ナトリウムヒドリド(鉱油中60重量%、31.2mg、0.779mmol)を、THF(8mL)中の2−((4−クロロチアゾール−2−イル)(5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−イル)メチル)アリルメタンスルホネート(140mg、0.260mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。さらなる分のナトリウムヒドリド(31.2mg、0.779mmol)を添加し、反応を完了させた。反応物を水でクエンチングし、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。20〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.45(1H,mult),7.39(1H,mult),7.34−7.25(2H,mult),7.13(1H,mult),7.10(1H,s),4.65(1H,dd),3.97(1H,d),3.39(3H,s),3.23(3H,s),2.64(1H,mult),2.61(1H,mult)
LC−MS Rt 1.35分 [M+H]
+443.4(方法 2minLowpHv03)
【0427】
実施例30a、30b、30cおよび30d:
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化130-1】
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8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化130-2】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化130-3】
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(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化130-4】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
工程1:2−クロロエチル((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメート
表題化合物を、メタンスルホニルクロリドを2−クロロエチルクロロホルメートに置き換えて、実施例26、工程1と同様の方法で調製した。
LC−MS Rt 1.36分 [M+H]+584.3(方法 2minLowpHv03)
【0428】
工程2:10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
ナトリウムヒドリド(鉱油中60重量%、6.69mg、0.167mmol)を、THF(4mL)中の2−クロロエチル((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメート(48.9mg、0.084mmol)の溶液に添加した。混合物を18時間加熱還流した。さらなる分のナトリウムヒドリド(鉱油中60重量%、33.4mg、0.836mmol)を添加し、混合物をさらに2日間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、水(20ml)でクエンチングして、エチルアセテート(2×30ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、疎水性フリットに通して、減圧下で蒸発させた。以下の条件下で質量指定HPLCによって精製し、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。
カラム:XSelect CSH Prep C18カラム、30×100mm、5μm
移動相:A=水中0.1%FA、B=MeCN中0.1%FA
勾配:
0.0〜0.5分:30%B 30mL/分
0.5〜1.0分:30%B 30〜50mL/分
1.0〜7.2分:30〜70%B、7.2〜7.3分:70〜98%B、7.3〜9.4分:98%B
9.4〜9.5分:30%B 50mL/分
ジアステレオマーの混合物を、列挙する条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を単一ジアステレオマーとして得た。
カラム:Chiralpak IA、250×10mm、5μm 35℃
移動相:40%メタノール/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0429】
実施例30a:10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー1、Rt=7.02分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.13(s,1H),6.16(d,1H),6.13(d,1H),5.79(s,1H),5.34(dd,1H),4.47(dd,1H),4.26(m,2H),3.92(q,1H),3.66(s,3H),3.61(m,1H),3.44(s,3H),3.37(m,2H),3.10(dd,1H),2.53(s,3H)
LC−MS Rt 1.24分 [M+H]
+548.3(方法 2minLowpHv03)
【0430】
実施例30b:10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー2、Rt=9.45分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.13(s,1H),6.22(t,1H),6.15(d,1H),5.90(dd,1H),5.80(s,1H),4.39(td,2H),3.77(m,4H),3.67(s,3H),3.63(m,1H),3.48(dd,1H),3.44(s,3H),2.52(s,3H)
LC−MS Rt 1.24分 [M+H]
+548.4(方法 2minLowpHv03)
【0431】
実施例30c:10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー3、Rt=7.91分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.13(s,1H),6.22(t,1H),6.15(d,1H),5.90(dd,1H),5.80(s,1H),4.39(td,2H),3.77(m,4H),3.67(s,3H),3.63(m,1H),3.48(dd,1H),3.44(s,3H),2.52(s,3H)
LC−MS Rt 1.24分 [M+H]
+548.4(方法 2minLowpHv03)
【0432】
実施例30d:10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー4、Rt=6.25分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.13(s,1H),6.16(d,1H),6.13(d,1H),5.79(s,1H),5.34(dd,1H),4.47(dd,1H),4.26(m,2H),3.92(q,1H),3.66(s,3H),3.61(m,1H),3.44(s,3H),3.37(m,2H),3.10(dd,1H),2.53(s,3H)
LC−MS Rt 1.24分 [M+H]
+520.3(方法 2minLowpHv03)
【0433】
以下の実施例は、工程1における2−クロロエチルクロロホルメートを4−ブロモブチリルクロリドに置き換えて、実施例30a〜dと同様の方法で調製した。ジアステレオマーの混合物を、列挙する条件下でSFCクロマトグラフィ分割によって分離し、表題化合物を単一ジアステレオマーとして得た。
【0434】
実施例30.1a、30.1b、30.1cおよび30.1d:
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンまたは
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化131-1】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化131-2】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10R)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
【化131-3】
[この文献は図面を表示できません]
(8R,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
または
【化131-4】
[この文献は図面を表示できません]
(8S,10S)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン
分離条件:
カラム:Chiralcel OD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:40%メタノール/60%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0435】
実施例30.1a:10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー1、Rt=5.25分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.13(s,1H),6.12(s,2H),5.76(s,1H),5.08(dd,1H),4.51(dd,1H),3.87(m,1H),3.65(s,3H),3.43(s,3H),3.39(m,2H),3.22(dd,1H),3.12(dd,1H),2.53(s,3H),2.33(t,2H),1.97(m,2H)
LC−MS Rt 1.25分 [M+H]
+546.4(方法 2minLowpHv03)
【0436】
実施例30.1d:10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー4、Rt=7.69分
LC−MS Rt 1.25分 [M+H]
+546.4(方法 2minLowpHv03)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.16(s,1H),6.29(d,1H),6.15(d,1H),5.78(s,1H),5.60(d,1H),3.85(d,2H),3.68(s,3H),3.68(m,1H),3.60(dd,1H),3.51(dd,1H),3.44(m,1H),3.43(s,3H),2.55(s,3H),2.39(t,2H),2.09(q,2H)
【0437】
ジアステレオマー2と3を以下の条件下でさらに分離し、単一ジアステレオマーを得た。
カラム:LUX A2、250×10mm、5μm 35℃
移動相:50%メタノール/50%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
【0438】
実施例30.1b:10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー2、Rt=14.80分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.16(s,1H),6.29(d,1H),6.15(d,1H),5.78(s,1H),5.60(d,1H),3.85(d,2H),3.68(s,3H),3.68(m,1H),3.60(dd,1H),3.51(dd,1H),3.44(m,1H),3.43(s,3H),2.55(s,3H),2.39(t,2H),2.09(q,2H)
LC−MS Rt 1.25分 [M+H]
+546.4(方法 2minLowpHv03)
【0439】
実施例30.1c:10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオンのジアステレオマー3、Rt=10.38分
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.13(s,1H),6.12(s,2H),5.76(s,1H),5.08(dd,1H),4.51(dd,1H),3.87(m,1H),3.65(s,3H),3.43(s,3H),3.39(m,2H),3.22(dd,1H),3.12(dd,1H),2.53(s,3H),2.33(t,2H),1.97(m,2H)
LC−MS Rt 1.25分 [M+H]
+546.4(方法 2minLowpHv03)
【0440】
実施例31:
(R)−3−(11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−5−イル)ベンゾニトリルまたは
(S)−3−(11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−5−イル)ベンゾニトリル
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:エチル5−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ペンタノエート
表題化合物を、3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9、工程4)およびエチル5−ブロモペンタノエート(0.712mL、4.50mmol)から、実施例9、工程5と類似の方法によって調製した;
LC−MS:Rt 1.18分;MS 409.6 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv03
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.79−7.69(3H,mult),7.62(1H,t),6.47(1H,s),4.14(2H,q),3.93(2H,t),3.45(3H,s),3.36(3H,s),2.25(2H,t),1.74(2H,mult),1.52(2H,mult),1.26(3H,t).
【0441】
工程2:5−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−N−メトキシ−N−メチルペンタンアミド
表題化合物を、エチル5−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ペンタノエートから、実施例13、工程2と同様の方法によって調製した;
LC−MS:Rt 1.06分;MS 424.3 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv03
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.77−7.70(3H,mult),7.61(1H,mult),6.49(1H,s),3.92(2H,t),3.66(3H,s),3.43(3H,s),3.36(3H,s),3.17(3H,s),2.38(2H,t),1.75(2H,mult),1.54(2H,mult).
【0442】
工程3:3−(6−(5−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−オキソペンチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
表題化合物を、5−(5−(3−シアノフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−N−メトキシ−N−メチルペンタンアミドおよび2−ブロモ−4−クロロチアゾールから、実施例13、工程3と同様の方法によって調製した;
LC−MS:Rt 1.30分;MS 482.2 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv03
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.78−7.70(3H,mult),7.62(1H,t),7.49(1H,s),6.49(1H,s),3.97(2H,t),3.44(3H,s),3.36(3H,s),3.06(2H,t),1.79(2H,mult),1.64(2H,mult).
【0443】
工程4:3−(6−(5−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−ヒドロキシペンチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
表題化合物を、3−(6−(5−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−オキソペンチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリルから、実施例13、工程4と同様の方法によって調製した。
【0444】
工程5:3−(11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−5−イル)ベンゾニトリル
表題化合物を、3−(6−(5−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−ヒドロキシペンチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリルから、実施例13、工程5と同様の方法によって調製した;
LC−MS:Rt 1.34分;MS 466.4 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv04
【0445】
工程6:(R)または(S)−3−(11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−5−イル)ベンゾニトリル
超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ3−(11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−5−イル)ベンゾニトリルのキラル分離を以下の条件を用いて実施し、表題化合物を得た;
カラム:Chiralcel AD−H 250×10mm、5μm 35℃
移動相:15%メタノール/85%CO
2
流速:10ml/分
検出:UV 220nm
3−(11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−5−イル)ベンゾニトリルのエナンチオマー1 SFC保持時間=26.26分
LC−MS:Rt 1.36分;MS 466.5 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv03
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.70−7.49(4H,mult),7.01(1H,s),5.23(1H,dd),3.93(1H,dd),3.54(3H,s),3.39(1H,dd),3.26(3H,s),2.90(1H,mult),2.02−1.89(5H,mult)
2番目のエナンチオマーをSFC Rt=32.07分で単離した。
【0446】
実施例32:
(R)−11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(S)−11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化133】
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工程1:5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
表題化合物を、1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イルボロン酸(実施例9、工程2)および1−ブロモ−3−フルオロベンゼンから、実施例9、工程3と同様の方法によって調製した;
LCMS;Rt 1.54分;MS m/z 404.4[M+H]+;2minlowpHV03
【0447】
工程2:5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
表題化合物を、5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオンから、実施例9、工程4と同様の方法によって調製した;
LC−MS:Rt 1.05分;MS m/z 274.3[M+H]+;方法 2minLowpHv03
【0448】
工程3〜9:(R)−または(S)−11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオン
表題化合物を実施例31、工程1〜6と同様の方法によって調製した。
【0449】
11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオンのエナンチオマー1
SFC Rt=4.38分 SFC Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃、35%メタノール/65%CO
2、10ml/分、検出:UV 220nm、>99%e.e.
LC−MS Rt 1.45分;MS 459.4 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv03
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.46(1H,mult),7.23−7.10(3H,mult),7.09(1H,s),5.30(1H,mult),4.11(1H,mult),3.64(3H,s),3.43(1H,mult),3.37(3H,s),3.01(1H,mult),2.11−1.88(5H,mult)
【0450】
実施例33:
1,3−ジメチル−11−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化134】
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工程1:エチル5−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ペンタノエート
5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体C)(1.38g、4.09mmol)、エチル5−アミノバレレートヒドロクロリド(1.109g、6.14mmol)およびトリエチルアミン(1.711mL、12.28mmol)をエタノール(20mL)中で合わせ、混合物を40分間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物を水とDCMに分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通し、シリカ上に蒸発させた。シリカを25gシリカカートリッジに載せ、系を20%EtOAc/ヘキサン、40%EtOAc/ヘキサン、60%EtOAc/ヘキサンおよび80%EtOAc/ヘキサンで溶出した。生成物画分を合わせ、減圧下で濃縮して、表題化合物を得た;
LC−MS:Rt 1.29分;MS 384.3 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv03
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.54−7.37(5H,mult),6.41(1H,br s),4.12(2H,q),3.93(2H,t),3.44(3H,s),3.36(3H,s),2.22(2H,t),1.74(2H,mult),1.53(2H,mult),1.26(3H,t).
【0451】
工程2〜5:1,3−ジメチル−11−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオン
表題化合物を、エチル5−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ペンタノエートから、実施例31、工程2〜5と同様の方法によって調製した;
LC−MS:Rt 1.34分;MS 421.2 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv03
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.55−7.34(5H,mult),6.95(1H,s),5.45(1H,mult),4.18(1H,mult),3.63(3H,s),3.36(3H,s),3.25(1H,mult),2.61(3H,s),2.19−1.79(5H,mult).
【0452】
実施例33a:
(R)−1,3−ジメチル−11−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(S)−1,3−ジメチル−11−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化135】
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超臨界流体クロマトグラフィによるラセミ1,3−ジメチル−11−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオン(実施例33)のキラル分離を以下の条件を用いて実施し、表題化合物を得た;
SFC Chiralcel OJ−H 250mm×10mm×5μm、溶離液:35%IPA(0.1%DEA含有)/65%CO
2、10ml/分 35℃、検出:220nm
【0453】
1,3−ジメチル−11−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオンのエナンチオマー1
SFC保持時間=3.96分、>99%ee
LC−MS:Rt 1.39分;MS 421.3 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv03
1H NMR(av81851,400MHz,CDCl3)δ 7.52−7.37(5H,mult),6.88(1H,s),5.37(1H,dd),4.14(1H,dd),3.63(3H,s),3.45(1H,dd),3.36(3H,s),3.10(1H,mult),2.54(3H,s),2.08(1H,mult),1.91(2H,mult),1.57(2H,mult).
2番目のエナンチオマーをSFR Rt=6.31分で単離した。
【0454】
実施例34:
(R)−11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオンまたは
(S)−11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオン
【化136】
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表題化合物を、2−ヨード−4−メチルチアゾール(実施例33、工程3)を2−ブロモ−4−クロロチアゾール(中間体Q、工程2)に置き換えることによって実施例33aと同様の方法によって調製した;
11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオンのエナンチオマー1
LC−MS:Rt 1.45分;MS 441.3 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv03
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.54−7.34(5H,mult),7.08(1H,s),5.03(1H,mult),4.14(1H,mult),3.63(3H,s),3.37(1H,mult),3.36(3H,s),3.00(1H,mult),2.12−1.85(5H,mult).
SFC Chiralcel OJ−H 250×10mm、5μm 35℃、45%メタノール+0.1%v/v DEA/55%CO
2、10ml/分、検出:UV 220nm、Rt 4.79分、>99%e.e.
中間体の調製
【0455】
中間体A
6−(2−メルカプト−エチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1,6−ジヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4−ジオン
【化137】
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工程1:1,3−ジメチル−5−フェニル−6−(2−トリチルスルファニル−エチル)−1,6−ジヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4−ジオン
トリエチルアミン(0.211ml、1.513mmol)を、EtOH(5ml)中の5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体C)(510mg、1.513mmol)および2−トリチルスルファニル−エチルアミン(中間体D)(483mg、1.513mmol)の溶液に添加し、混合物をマイクロ波照射下に100℃で2時間加熱した。反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、水(3×10mL)で洗浄した。有機相を疎水性フリットに通し、溶媒を減圧下で蒸発させた。表題生成物を淡黄色固体として得、さらに精製することなく使用した。LC−MS Rt 1.37分 [M+H]
+558.3(方法 2minLowpH)
【0456】
工程2:6−(2−メルカプト−エチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1,6−ジヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4−ジオン
TFA(5.975ml、78mmol)を、DCM(20ml)中の1,3−ジメチル−5−フェニル−6−(2−トリチルスルファニル−エチル)−1,6−ジヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4−ジオン(工程1)(865mg、1.551mmol)およびトリエチルシラン(2.477ml、15.51mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで3時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をDCM(10mL)と飽和NaHCO
3(10mL)に分配し、相を分離した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をジエチルエーテルで粉砕し、固体をろ過によって収集した。表題化合物を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.45(5H,s),7.01(1H,s),4.02(2H,t),3.31(3H,s),3.15(3H,s),2.80(2H,q),2.33(SH,t).
LC−MS Rt 0.95分;[M+H]
+316.5(方法 2minLowpH)
【0457】
中間体B
(S)−6−(1−(ジメチルアミノ)−3−メルカプトプロパン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
【化138】
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工程1:(S)−2−アミノ−3−(トリチルチオ)プロパン−1−オール
D−システイン(2.36g、19.48mmol)をTHF(40mL)中に懸濁し、0℃に冷却した。ボラン−テトラヒドロフラン錯体(THF中1M、78mL、78mmol)を20分間かけて添加し、混合物をRTで6時間撹拌した。反応物をDMF(7mL)でクエンチングし、25分間撹拌した。トリチルクロリド(5.97g、21.43mmol)を添加し、混合物をさらに16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をDCMと水に分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。50%EtOAc/ヘキサン、EtOAc、10%MeOH/EtOAcおよび20%MeOH/EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.49−7.17(1%,mult),3.55(1H,mult),3.40(1H,mult),2.74(1H,mult),2.49(2H,mult).
【0458】
工程2:(S)−6−(1−ヒドロキシ−3−(トリチルチオ)プロパン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
(S)−2−アミノ−3−(トリチルチオ)プロパン−1−オール(工程1)(1.58g、4.52mmol)、トリエチルアミン(1.454mL、10.43mmol)および5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体C)(1.173g、3.48mmol)をEtOH(60mL)中で合わせ、混合物を1時間加熱還流した。反応混合物をRTに冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCMと水に分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させて、表題化合物を得、これをさらに精製することなく使用した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.56−7.17(20H,mult),6.37(1H,s),4.17(1H,mult),3.67(2H,mult),3.43(3H,s),3.35(3H,s),2.70(1H,mult),2.51(1H,mult).
LC−MS Rt=1.40分 [M+H]+588.6(方法 2minLowpHv01)
【0459】
工程3:(S)−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−3−(トリチルチオ)プロピルメタンスルホネート
(S)−6−(1−ヒドロキシ−3−(トリチルチオ)プロパン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程2)(2.5g、4.25mmol)をDCM(80mL)中に溶解し、トリエチルアミン(1.186mL、8.51mmol)を添加して、次いでメタンスルホニルクロリド(0.398mL、5.10mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、さらなるメタンスルホニルクロリドを添加して、混合物を50分間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3(水溶液)でクエンチングし、DCMで抽出した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。イソヘキサン中20〜100%EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.50(4H,mult),7.39(2H,mult),7.35−7.22(9H,mult),6.30(1H,s),4.33(1H,mult),4.17(1H,mult),4.09(1H,mult),3.43(3H,s),3.34(3H,s),2.82(3H,s),2.73(1H,mult),2.49(1H,mult).
LC−MS Rt=1.45分 [M+H]+666.3(方法 2minLowpHv01)
【0460】
工程4:6−((S)−1−ジメチルアミノメチル−2−トリチルスルファニル−エチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1,6−ジヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4−ジオン
(S)−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)−3−(トリチルチオ)プロピルメタンスルホネート(工程3)(1.7g、2.55mmol)をDMF(12mL)中に溶解し、ジメチルアミン(40重量%、水溶液)(1.455mL、11.49mmol)を添加した。混合物をマイクロ波照射下に120℃で15時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブライン(4×)で洗浄した。有機相をナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCM中に再溶解し、シリカ上に蒸発させた。イソヘキサン中20〜100%EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.51(5H,mult),6.42(1H,s),4.35(1H,mult),3.45(3H,s),3.36(3H,s),2.95(2H,mult),2.64(2H,mult),1.57(6H,mult).
LC−MS:Rt 1.07分;MS 615.7 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv01
【0461】
工程5:(S)−6−(1−(ジメチルアミノ)−3−メルカプトプロパン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
【化139】
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6−((S)−1−ジメチルアミノメチル−2−トリチルスルファニル−エチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1,6−ジヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4−ジオン(工程4)(1.3g、2.115mmol)をDCM(50mL)中に溶解し、TFA(5mL、64.9mmol)およびトリエチルシラン(0.675mL、4.23mmol)を添加した。混合物をRTで1時間20分間撹拌した。反応混合物を減圧下で徹底的に蒸発させた。20〜100%EtOAc/ヘキサン、10%MeOH/EtOAcおよび10%(MeOH中7N NH
3)/EtOAcで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.51(5H,mult),6.42(1H,s),4.35(1H,mult),3.45(3H,s),3.36(3H,s),2.95(2H,mult),2.64(2H,mult),1.57(6H,mult)
LC−MS:Rt 0.64分;MS 373.5 m/z[M+H] 方法 2minLowpHv01
【0462】
中間体C
5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化140】
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工程1:1,3,6−トリメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
N
2下でピリジン(300mL)中のN,N’−ジメチル尿素(市販品)(72.1g、819mmol)およびDMAP(100g、819mmol)の撹拌懸濁液に無水酢酸(255mL、2701mmol)を撹拌しながら滴下した。添加の完了後、反応混合物をRTで3時間撹拌した。この時間後、揮発性物質を減圧下で除去し、粘性橙色ピリジン溶液を得て、これに生成物を種入れした(which was seeded with product)。混合物を0〜4℃で7日間保存した。次に、生じた結晶性固体を減圧下でろ過し、ジエチルエーテルで洗浄して、乾燥し、表題化合物を無色の結晶として得た。母液を、イソヘキサン中30〜50%EtOAcで溶出するシリカでのクロマトグラフィによってさらに精製した。生じた固体をジエチルエーテル(500mL)で希釈し、0〜4℃で一晩保存した。生じた結晶をろ取し、イソヘキサンで洗浄して、次に乾燥し、表題化合物を無色の結晶として得て、これを合わせた。表題生成物を白色結晶として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 5.58(1H,s),3.38(3H,s),3.30(3H,s),2.22(3H,s);
LC−MS Rt=0.55分 [M+H]+155.4(方法: 2minLC_v003).
【0463】
工程2:5−ベンゾイル−1,3,6−トリメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
1,3,6−トリメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(工程1)(5g、32.4mmol)およびクロロベンゼン(50mL)を三つ口フラスコに充填し、容器を窒素で排気した。ベンゾイルクロリド(市販品)(11.2mL、97mmol)を添加し、次いで亜鉛(II)クロリド(5g、36.7mmol)を一度に添加して、その後反応物を110℃に16時間加熱した。反応物をRTに冷却し、次に水(100mL)およびEtOAc(100mL)に注ぎ入れた。層を分離し、水層をEtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)で洗浄し、乾燥して(Na
2SO
4)、減圧下でろ過し、蒸発させて、橙色固体を得た。この固体をヘキサン、次いで熱いジエチルエーテルで洗浄し、生成物をオフホワイト色固体として得た。母液を、10%〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによってさらに精製した。表題生成物を淡橙色固体として得た;
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.89(2H,dd),7.60(1H,t),7.48(2H,t),3.52(3H,s),3.38(3H,s),2.26(3H,s);
LCMS Rt=0.80分 [M+H]+259(方法 2minLC_v003)
【0464】
工程3:5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
臭素(0.497mL、9.68mmol)を、窒素下で撹拌しながらクロロホルム(50mL)中の5−ベンゾイル−1,3,6−トリメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(工程2)(2.5g、9.68mmol)の溶液に添加した。次に混合物を55℃に2時間加熱した。次にさらなる分の臭素(0.25mL、0.5当量)を添加し、55℃でさらに30分間加熱を続けた。その後混合物をRTに冷却し、CHCl
3(50mL)で希釈して、飽和ナトリウムチオスルフェート溶液(150mL)に注ぎ入れた。層を分離し、水相をCHCl
3(50mL)で抽出した。合わせた有機相を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥して(Na
2SO
4)、減圧下でろ過した。次に溶媒を減圧下で蒸発させ、淡黄色固体を得た。固体を熱いEtOAc(50mL)中に溶解し、結晶化が認められるまで緩やかに蒸発させた。生じた白色固体を減圧ろ過によって収集し、冷EtOAc(10mL)で洗浄して、風乾した。化合物を減圧下に50℃で2時間、さらに乾燥した。表題生成物を白色微細針状結晶として単離した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 7.90(2H,d),7.67(1H,t),7.52(2H,t),4.40(2H,s),3.50(3H,s),3.17(3H,s);
LC−MS Rt=2.75分 [M+H]+337/339(方法 10minLC_v003).
【0465】
中間体D:
2−トリチルスルファニル−エチルアミン
【化141】
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システアミン(市販品)(900mg、11.67mmol)を、TFA(10ml)中のトリフェニルメタノール(市販品)(3.037g、11.67mmol)の撹拌溶液に添加し、混合物をRTで3時間撹拌した。次に混合物を減圧下で濃縮し、残留物をDCM(20mL)と水(20mL)に分配した。混合物を、固体K
2CO
3を緩やかに添加して塩基性にした。水相をDCM(2×20mL)で抽出し、合わせた有機相を疎水性フリットに通して、溶媒を減圧下で蒸発させた。この物質をさらに精製することなく使用した。
【0466】
中間体E
(S)−6−(2−メルカプトプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:(R)−6−(2−ヒドロキシプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体C)(1g、2.97mmol)を、撹拌子を備えたマイクロ波バイアル(10〜25mL)に添加した。バイアルに、エタノール(10ml)、次いでトリエチルアミン(0.41ml、2.97mmol)および(R)−1−アミノプロパン−2−オール(市販品)(223mg、2.97mmol)を添加した。バイアルをマイクロ波反応器中で100℃に1時間加熱した。エタノールを減圧下で除去し、固体を得た。この固体をDCM中に溶解し、水を添加した。DCM・水混合物を分離し、水性物質をDCM(×2)で抽出した。有機物を合わせ、水で洗浄して、疎水性フリットに通した。溶媒を減圧下で除去し、表題化合物淡黄色固体として得た。
LC−MS:Rt 0.86分;MS m/z 314[M+H]+;方法 2minLowpHv01
【0467】
工程2:(R)−1−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン−2−イルメタンスルホネート
DCE(16ml)中の(R)−6−(2−ヒドロキシプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程1)(925mg、2.95mmol)の溶液に、0℃でトリエチルアミン(2.05ml、14.8mmol)、DMAP(36mg、0.29mmol)およびメタンスルホニルクロリド(1.15ml、14.8mmol)を添加し、反応物を30分間撹拌した。固体K
2CO
3を反応混合物に添加し、生じた混合物を水で希釈して、DCM(3×20ml)で抽出した。有機物を疎水性フリットに通し、減圧下で濃縮して、黄色の油を得た。この物質をさらに精製することなく使用した。
LC−MS Rt 1.04分;MS m/z 392[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
【0468】
工程3:(S)−1,3−ジメチル−5−フェニル−6−(2−(トリチルチオ)プロピル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
無水THF(50ml)中のトリフェニルメチルチオール(0.93mg、3.37mmol)の撹拌溶液に、0℃でナトリウムヒドリド(225mg、5.62mmol)を添加し、溶液をRTで1時間撹拌した。生じた黄色溶液に、0℃で粗(R)−1−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)プロパン−2−イルメタンスルホネート(工程2)(1.1mg、2.81mmol)を無水DMF(3ml)中の溶液として添加した。溶液をRTで一晩撹拌した。反応物を希HClに注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。有機層を連続的に水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、黄色の油/半固体を得た。この油を最少容量のDCM中に溶解し、ISCOカラムクロマトグラフィ、24g、流体負荷、20〜35%イソヘキサン:EtOAcによって精製して、生成物を30%で溶出し、12の画分を得た。対応する画分を減圧下で減量し、表題化合物の油を得た。この物質をさらに精製することなく使用した。
LC−MS Rt 1.55分;MS m/z 572[M+H]+(方法 2minLowpHv01)
【0469】
工程4:(S)−6−(2−メルカプトプロピル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
DCM(30ml)中の粗(S)−1,3−ジメチル−5−フェニル−6−(2−(トリチルチオ)プロピル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程3)(1.35mg、1.06mmol)に、TFA(4.09ml、53.1mmol)およびトリエチルシラン(1.7ml、10.6mmol)を添加し、黄色の溶液を得た。混合物をRTで一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をDCM/水に分配し、相を分離した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。固体を最少容量のDCM中に溶解し、ISCOカラムクロマトグラフィ、40gシリカ、流体負荷、0〜60%イソヘキサン:EtOAcによって精製して、生成物を50%で溶出し、7つの純粋な画分を得た。対応する画分を減圧下で減量し、表題化合物を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.52−7.43(5H,m);6.44(1H,s);4.01(2H,d);3.44(3H,s);3.36(3H,s);3.12(1H,sextet);1.43(1H,d);1.16(3H,d).
LCMS Rt 1.00分;MS m/z 330[M+H]+;(方法 2minLowpHv01)
【0470】
中間体F
1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イルボロン酸
【化143】
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工程1:(2−クロロエチル)(トリチル)スルファン
Trujillo, D.A.; McMahon, W.A.; Lyle, R.E. J. Org. Chem., 1987, 52, 2932-2933の修正法によって合成した。
(クロロメタントリイル)トリベンゼン(100g、359mmol)を窒素下でジクロロメタン(500mL)中に溶解した。エチレンスルフィド(25mL、420mmol)を充填し、反応物を室温で22時間熟成させた(the reaction aged)。次に溶媒を減圧下で蒸発させ、淡黄色固体を得た。固体を熱い(60℃)トルエン(150mL)中に溶解し、重力下で熱ろ過して、その後緩やかに室温に冷却した。生じた白色結晶性固体を減圧ろ過によって収集し、トルエン(2×100mL)およびイソヘキサン(2×100mL)で洗浄して、減圧下に50℃で16時間乾燥した。表題化合物を白色結晶性固体として単離した;
LCMS Rt 1.57分; MS m/z 243.4[M+H]
+;方法 2minLowpHv01;
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.38−7.32(12H,m),7.30−7.24(3H,m),3.21(2H,t),2.55(2H,t).
【0471】
工程2:1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(市販品、40g、285mmol)およびトルエンスルホニルメチルイソシアニド(市販品、84g、428mmol)を、窒素下に30℃で2−MeTHF(1000mL)中に溶解し、5分間保持した。容器を0℃(内部)に冷却した。次に2−MeTHF(500mL)中のKOtBu(市販品、64.1g、571mmol)の溶液を、内部温度が5℃未満のままであるように、滴下漏斗によって30分間かけて前記溶液に添加した。KOtBu溶液の添加後、橙色沈殿物が形成した。次に追加分の2−MeTHF(455mL)を滴下漏斗によって5分間かけて充填した。40分後、暗橙色懸濁液を、滴下漏斗によって15分間かけて充填した飽和NH
4Cl溶液(2×400mL)でクエンチングした。懸濁液をEtOAc(1L)で希釈し、層を分離して、水層をEtOAc(3×1L)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO
4)、減圧下でろ過した。溶媒を減圧下で除去し、褐色半固体を得た。固体をMeOH(300mL)中に懸濁し、超音波処理して、室温で15分間撹拌し、減圧ろ過によってろ過して、MeOH(100mL)で洗浄した。固体を減圧下に50℃で24時間乾燥した。表題化合物を淡褐色無定形固体として得た;
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 11.81(1H br s),7.43(1H,d);6.74(1H,d);3.29(3H,s);3.20(3H,s)
LC−MS:Rt 0.59分;イオン化せず;方法 2minLowpHv01
2番目の収穫物の物質は、MeOHの蒸発によって入手することができ、赤色油を得た。MeOH(50mL)で粉砕し、減圧下でろ過して、MeOH(20mL)で洗浄し、減圧下に50℃で16時間乾燥して、表題化合物を淡褐色無定形固体として得た;
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 11.82(1H,s),7.43(1H,dd),6.74(1H,t),3.29(3H,s),3.19(3H,s).
【0472】
工程3:1,3−ジメチル−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン)(工程2)(10g、55.8mmol)、(2−クロロエチル)(トリチル)スルファン(工程1)(20.81g、61.4mmol)、カリウムヨージド(1.853g、11.16mmol)およびセシウムカーボネート(36.4g、112mmol)を無水ジメチルアセトアミド(250mL)中に懸濁し、暗橙色懸濁液を形成した。容器を排気し、N
2(×3)を戻し充填して、窒素下に50℃で41.7時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、撹拌水(800mL)およびEtAcO(200mL)混合物中に緩やかに傾瀉した。層を分離し、水層をEtOAc(4×100mL)で抽出した。存在する固体を減圧ろ過によって収集した(固体1)。合わせた有機層を水(4×100mL)、ブライン(2×100mL)で洗浄し、乾燥して(Na
2SO
4)、減圧下でろ過した。有機溶媒を減圧下で蒸発させ、淡黄色固体を得て、これをEt
2O(200mL)中に懸濁し、室温で10分間撹拌した;次に減圧ろ過によって淡黄褐色固体を収集した(固体2)。抽出混合物から収集した固体(固体1)を水(100mL)、EtOAc(100mL)で洗浄し、Et
2O(100mL)中で室温にて10分間撹拌し、減圧ろ過によって収集した。両方の固体を減圧下に50℃で16時間乾燥した。次に両方の収穫物を混合し、表題化合物を黄褐色固体として得た;
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.46−7.39(6H,m),7.36−7.29(6H,m),7.29−7.22(3H,m),7.01(1H,d),6.03(1H d),3.48(2H,t),3.38(3H,s),3.33(3H,s),2.67(2H,t).
LC−MS:Rt 1.38分;MS m/z 482.2[M+H]
+;方法 2minLowpHv01
【0473】
工程4:1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イルボロン酸
1,3−ジメチル−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程2)(3.6g、7.47mmol)を、オーブン乾燥したフラスコ中で室温にて無水THF(67.3mL)に溶解した。フラスコを排気し、窒素(×3)を戻し充填して、−78℃に冷却した。LDA(0.719M、16.63mL、11.96mmol)を10分間かけて添加し、次いでトリイソプロピルボレート(2.76mL、11.96mmol)を添加して、反応物を−78℃で2時間熟成させた。反応物を、窒素下でシリンジによって添加した飽和NH
4Cl溶液(60mL)でクエンチングし、混合物を室温に温めて、窒素下で一晩撹拌した。次に混合物をDCM(400mL)で希釈した。層を分離し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通し、溶媒を減圧下で約20mLに減量して、生じた赤色油にEtOAc(100mL)を添加した。減圧下で溶媒容量を約25mLに減量し、白色固体の沈殿物を得た。固体を減圧ろ過によって収集し、EtOAc(10mL)で洗浄して、減圧下に50℃で16時間乾燥し、表題化合物を得た;
LC−MS:Rt 1.41分;MS m/z 526.4[M+H]+;方法 2minLowpHv01;
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 9.61(2H,s),7.36−7.29(6H,m),7.29−7.20(9H,m),6.79(1H,s),4.27(2H,t),3.28(3H,s),3.27(3H,s),2.54(2H,t).
【0474】
中間体G
3−(6−(2−メルカプトエチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
n−BuOAc(5710μL)中に1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イルボロン酸(中間体F)(300mg、0.571mmol)、3−ブロモベンゾニトリル(104mg、0.571mmol)およびバリウムヒドロキシド(196mg、1.142mmol)を含有する懸濁液をPd−118(18.61mg、0.029mmol)で処理し、混合物を80℃に加熱した。水(247μL、13.70mmol)を80℃で添加し、懸濁液を90分間急速に撹拌した。RTに冷却した後、混合物をRTで一晩静置した。混合物をDCM(50ml)で希釈し、水(50ml)で洗浄した。層を分離し、水性部分をDCM(3×30ml)で抽出した。有機部分を合わせ、MgSO
4で乾燥して、ろ過し、濃縮した。粗生成物をEtOAc/イソヘキサンで粉砕することによって精製し、表題化合物を得た;
LCMS:Rt 1.45分、[M+H]+583.6。方法 2minLowpHv01。
【0475】
工程2:3−(6−(2−メルカプトエチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(工程1)(573mg、0.983mmol)をDCM(20ml)中に溶解し、透明な褐色溶液を形成して、2×500mg Isolute(登録商標))Si−TMT(2,4,6−トリメルカプトトリアジンのシリカ結合等価物)カートリッジに通し、無色の溶液を得た。溶液を窒素雰囲気下に置き、急速に撹拌しながら、トリエチルシラン(1.571ml、9.83mmol)、次いでTFA(3.79ml、49.2mmol)を滴下して処理した。RTで1時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮し、白色固体を得た。単離した粗生成物をジエチルエーテルで粉砕し、真空炉中50℃で乾燥して、表題化合物を得た;
LCMS:Rt 0.99分、[M+H]+341.3。方法 2minLowpHv01。
【0476】
中間体GA
3−クロロ−5−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、ブロモベンゾニトリルを3−ブロモ−5−クロロベンゾニトリルに置き換えることにより、3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(中間体GA、工程1)と同様にして調製した;
LC−MS:Rt 1.53分;MS m/z 617.3/619.3[M+H]+;方法 2minLowpHv01
【0477】
中間体GB
エチル2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)チアゾール−4−カルボキシレート
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ボロン酸(中間体F)(1001mg、1.906mmol)、エチル2−ブロモチアゾール−4−カルボキシレート(409mg、1.732mmol)、ナトリウム水素カーボネート(291mg、3.46mmol)およびPd−118(113mg、0.173mmol)をn−ブチルアセテート(12.3ml)中に懸濁し、80℃に加熱した。次に水(3.08ml)を添加し、混合物を80℃で21時間加熱した。その後混合物を室温に冷却し、水(100ml)およびDCM(100ml)で希釈した。混合物をDCM(3×100ml)で抽出し、合わせた有機抽出物を水(50ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。シリカ−TMT(30g)を添加し、混合物を室温で5分間撹拌して、次にろ過した。残留物をDCM(20ml)で洗浄し、ろ液を減圧下で蒸発させた。生じた残留物をジエチルエーテルで洗浄し、ろ過して、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.62(1H,s),7.30−7.24(6H,m),7.24−7.18(9H,s),6.85(1H,s),4.36(2H,t),4.32(2H,q),3.31(3H,s),3.23(3H,s),2.57(2H,t),1.30(3H,t)
LC−MS Rt 1.76分 [M+H]
+637.5(方法 2minLowpHv03)
【0478】
中間体H
1,3−ジエチル−6−(2−メルカプトエチル)−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
【化147】
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工程1:1,3−ジエチル−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(5.5g、43.6mmol)を水(80ml)に懸濁し、0℃に冷却した。NaOH(17.44g、436mmol)を緩やかに添加し、溶液を形成した。エチルヨージド(14.10ml、174mmol)を添加し、混合物を60℃で3日間加熱した。反応混合物をRTに冷却し、水で希釈した。混合物をクロロホルム(3×)で抽出した。塩基性抽出物を減圧下で蒸発させた。残留物をDCM中に溶解し、シリカ上に蒸発させた。シリカを25gシリカカートリッジに載せ、系を10%EtOAc/イソヘキサン、20%EtOAc/イソヘキサン、40%EtOAc/イソヘキサン、75%EtOAc/イソヘキサンおよびEtOAcで漸次溶出し、表題化合物を無色の油として得た;
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 5.59(1H,s),4.01(2H,q),3.92(2H,q),2.26(3H,s),1.30(3H,t),1.24(3H,t).
LC−MS Rt 0.72分;MS 183.5 m/z [M+H](方法 2minLowpHv01)
【0479】
工程2:5−ベンゾイル−1,3−ジエチル−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
1,3−ジエチル−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(工程1)(680mg、3.73mmol)、ベンゾイルクロリド(1.299mL、11.20mmol)およびスズ(IV)クロリド(1.314mL、11.20mmol)をクロロベンゼン(30mL、295mmol)中で合わせ、混合物を16時間加熱還流した。反応混合物をRTに冷却し、EtOAcで希釈した。混合物を、塩基性になるまで2M NaOH(水溶液)で洗浄した。有機相をブラインで洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。残留物をDCM中に溶解し、シリカ上に蒸発させた。シリカを10gシリカカートリッジに載せ、系を10%EtOAc/ヘキサン、20%EtOAc/ヘキサン、40%EtOAc/ヘキサンおよび50%EtOAc/ヘキサンで溶出した。生成物は40%EtOAc/ヘキサンで溶出する。画分を減圧下で濃縮し、表題化合物をオフホワイト色固体として得た;
1H NMR(,400MHz,CDCl3)δ 7.89(2H,d),7.60(1H,t),7.48(2H,t),4.03(2H,q),4.02(2H,q),2.27(3H,s),1.37(3H,t),1.24(3H,t).
LC−MS Rt 1.00分;MS 287.5 m/z [M+H](方法 2minLowpHv01)
【0480】
工程3:5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジエチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
5−ベンゾイル−1,3−ジエチル−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(工程2)(800mg、2.79mmol)をクロロホルム(容量:60mL)中に溶解し、臭素(0.288mL、5.59mmol)を添加した。混合物を60℃で1時間加熱した。さらなる分の臭素(0.288mL、5.59mmol)を添加した。混合物を30分間加熱し、さらなる臭素(0.288mL、5.59mmol)を添加した。反応混合物をRTに冷却し、ナトリウムメタビスルファイト水溶液で洗浄した。有機相を分離し、疎水性フリットに通して、減圧下で蒸発させた。残留物をDCM中に溶解し、シリカ上に蒸発させた。シリカを10gシリカカートリッジに載せ、系を20%EtOAc/ヘキサン、30%EtOAc/ヘキサンおよび40%EtOAc/ヘキサンで溶出した。画分を含有する生成物を減圧下で濃縮した。生じた油性残留物をヘキサンで粉砕し、これをろ過によって収集した。表題化合物をオフホワイト色固体として収集した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.87(2H,d),7.62(1H,t),7.49(2H,t),4.26(2H,s),4.16(2H,q),4.02(2H,q),1.43(3H,t),1.25(3H,t).
【0481】
工程4:1,3−ジエチル−5−フェニル−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジエチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(工程3)(850mg、2.327mmol)、2−(トリチルチオ)エタンアミン(市販品、1115mg、3.49mmol)およびトリエチルアミン(0.973mL、6.98mmol)をEtOH(容量:20mL)中で合わせ、混合物を20分間加熱還流した。反応混合物をRTに冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCMと水に分配し、DCMで抽出した。有機相を疎水性フリットに通し、シリカ上に蒸発させた。シリカを10gシリカカートリッジに載せ、イソヘキサン中10〜50%EtOAcで溶出するシリカでのクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を白色固体として得た;
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.45(4H,mult),7.40−7.21(16H,mult),5.99(1H,s),4.01(2H,mult),3.88(2H,mult),3.66(2H,mult),2.49(2H,t),1.34(3H,mult),1.19(3H,mult).
LC−MS Rt 1.59分;MS 586.3 m/z [M+H](方法 2minLowpHv02)
【0482】
工程5:1,3−ジエチル−6−(2−メルカプトエチル)−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
1,3−ジエチル−5−フェニル−6−(2−(トリチルチオ)エチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程4)(1.45g、2.475mmol)をDCM(50mL)中に溶解し、TFA(5mL、64.9mmol)、次いでトリエチルシラン(0.791mL、4.95mmol)で処理した。混合物をRTで16時間撹拌した。反応混合物を、飽和NaHCO
3(水溶液)を緩やかに添加して塩基性にし、DCMで抽出した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCM中に溶解し、シリカ上に蒸発させて、シリカを10gシリカカートリッジに載せた。系をイソヘキサン中20%〜60%EtOAで溶出し、表題化合物を淡黄色の油として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.53−7.44(5H,mult),6.46(1H,s),4.11(2H,t),4.03(2H,q),3.94(2H,q),2.74(1H,dt),1.37(3H,t),1.21(3H,t).
LC−MS Rt 1.19分;MS 344.6 m/z [M+H](方法 2minLowpHv01)
【0483】
中間体I
1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化148】
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EtOH(20mL)中の5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体C)(1.169g、3.47mmol)を、4,4−ジエトキシブタン−1−アミン(0.659mL、3.81mmol)およびTEA(0.966mL、6.93mmol)で処理し、混合物を50分間加熱還流した。反応混合物をRTに冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物をTHF(20mL)中に再溶解し、1M 塩酸(3.47mL)を添加して、混合物をRTで1時間半撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄して、有機相をナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCM/ヘキサンで粉砕し、沈殿物をろ過によって収集して、表題生成物を淡桃色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.53−7.44(m,5H),6.85(dt,1H),5.84(dt,1H),3.97(t,2H),3.66(s,3H),3.37(s,3H),2.47(m,2H);
LC−MS Rt=1.11分 [M+H]+308(方法 2minLC_v003)
【0484】
中間体J
4−メチル−2−トリブチルスタンナニル−チアゾール
【化149】
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4−メチルチアゾール(0.5ml、5.50mmol)をEt
2O(10ml)中に溶解し、−78℃に冷却した。メチルリチウム(ヘキサン中1.6M、5.15ml、8.24mmol)を緩やかに添加し、混合物を−78℃で1時間撹拌した。次にトリ−n−ブチルチンクロリド(1.640ml、6.05mmol)を緩やかに添加し、混合物を−78℃で手早く撹拌して、その後RTに温め、一晩撹拌した。反応混合物を水でクエンチングし、Et
2Oで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させ、表題生成物を粗淡黄色油として得た。この物質をさらに精製することなく使用した。
【0485】
中間体K
1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−10−イルトリフルオロメタンスルホネート
【化150】
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工程1:4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−酪酸エチルエステル
5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体C)(996mg、2.95mmol)、エチル4−アミノブタノエートヒドロクロリド(489mg、2.95mmol)およびトリエチルアミン(0.823ml、5.91mmol)をEtOH(15ml)中で合わせ、2時間半加熱還流した。反応混合物をRTに冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物をEtOAc中に溶解し、水(1×)およびブライン(1×)で洗浄した。有機相をナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させて、表題化合物をオフホワイト色固体として得た;
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.51−7.41(m,5H),6.43(br s,1H),4.08(q,2H),3.99(t,2H),3.44(s,3H),3.36(s,3H),2.20(t,2H),2.00(m,2H),1.24(t,3H);
LC−MS Rt 1.11分 [M+H]
+370.5(方法:2minLowpH)
【0486】
工程2:4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−酪酸
4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−酪酸エチルエステル(工程1)(1.01g、2.73mmol)をTHF(10ml)中に溶解し、水(10ml)およびリチウムヒドロキシド(0.655g、27.3mmol)を添加した。混合物を60℃で5時間撹拌した。さらなるリチウムヒドロキシド(0.655g、27.3mmol)を添加し、混合物を60℃でさらに24時間撹拌した。反応混合物をRTに冷却し、減圧下で濃縮した。1M HCl(水溶液)を使用して残留物を酸性にし、クロロホルム(5×)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。表題生成物を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.52−7.41(m,5H),6.42(s,1H),4.00(t,2H),3.43(s,3H),3.35(s,3H),2.25(t,2H),2.00(m,2H);
LC−MS Rt 0.82分 [M+H]
+342.5(方法:2minLowpH)
【0487】
工程3:1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン
4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−酪酸(工程2)(1.3g、3.81mmol)およびポリリン酸(10g、3.81mmol)を合わせ、80℃で1時間加熱した。反応混合物をRTに冷却し、水で希釈して、クロロホルム(4×)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。表題生成物を淡黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.57−7.50(m,3H),7.50−7.43(m,2H),4.01(t,2H),3.93(s,3H),3.36(s,3H),2.72(t,2H),2.22(m,2H).
LC−MS Rt 0.91分 [M+H]
+324(方法:2minLowpH)
【0488】
工程4:1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−10−イルトリフルオロメタンスルホネート
1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン(工程3)(920mg、2.85mmol)および2,6−ルチジン(0.497ml、4.27mmol)を0℃でDCM(25ml)中に溶解した。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.577ml、3.41mmol)を緩やかに添加し、混合物を氷浴中で1時間半撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。40%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.54−7.46(m,5H),6.00(t,1H),3.92(t,2H),3.61(s,3H),3.37(s,3H),2.57(dt,2H);
LC−MS Rt 1.14分 [M+H]
+456(方法:2minLowpH).
【0489】
中間体L
5−(3−フルオロフェニル)−10−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化151】
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工程1:5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン
表題化合物を、3−ブロモベンゾニトリル(工程3)を1−ブロモ−3−フルオロベンゼン(市販品)に置き換えることにより、3−(1,3−ジメチル−2,4,10−トリオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9、工程1〜7)と同様にして調製した。
LC−MS:Rt 1.02分;MS m/z 342.5[M+H]+;方法 2minLowpHv01
【0490】
工程2:5−(3−フルオロフェニル)−10−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
0℃でMeOH(2197μL)中の5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン(工程1)(150mg、0.439mmol)の撹拌溶液にナトリウムボロヒドリド(49.9mg、1.318mmol)を少しずつ添加した。生じた黄色溶液を室温に温め、15分間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。残留物を水(5mL)およびDCM(10mL)で希釈した。水相を分離し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥し(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色固体として得た;
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.50(1H,q),7.33−7.24(3H,m),5.34−5.25(1H,m),5.22−5.15(1H,m),3.93−3.74(2H,m),3.70(3H,s),3.17(3H,s),2.19−2.04(1H,m),2.03−1.82(2H,m),1.82−1.74(1H,m).
LCMS:Rt 0.94分;MS m/z 344.5[M+H]+;方法 2minlowpHv01。
【0491】
中間体La
5−(3−フルオロフェニル)−10−ヒドロキシ−1,3,8−トリメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化152】
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工程1:5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン
表題化合物を、3−ブロモベンゾニトリル(工程3)を1−ブロモ−3−フルオロベンゼン(市販品)に置き換え、メチル4−ブロモブタノエート(工程5)をメチル4−ブロモ−3−メチルブタノエート(中間体T)に置き換えることにより、3−(1,3−ジメチル−2,4,10−トリオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9、工程1〜7)と同様にして調製した。
LC−MS Rt 1.05分;[M+H]
+356.5(方法 2minLowpHv01)
【0492】
工程2:5−(3−フルオロフェニル)−10−ヒドロキシ−1,3,8−トリメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
表題化合物を、5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン(工程2)を5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオンに置き換えることにより、中間体Lと同様にして調製した。
LC−MS Rt 1.01分 [M+H]
+358.6(方法 2minLowpHv01)
【0493】
中間体Lb
5−(3−フルオロフェニル)−10−ヒドロキシ−1,3,9−トリメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化153】
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表題化合物を、メチル4−ブロモ−3−メチルブタノエート(中間体T)をメチル4−ブロモ−2−メチルブタノエート(中間体S)に置き換えることにより、5−(3−フルオロフェニル)−10−ヒドロキシ−1,3,8−トリメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体La)と同様にして調製した。
LC−MS Rt 1.01分 [M+H]
+358.6(方法 2minLowpHv01)
【0494】
中間体M
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−m−トリル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化154】
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工程1:エチル4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−m−トリル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタノエート
表題化合物を、5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体C)を6−ブロモメチル−1,3−ジメチル−5−(3−メチル−ベンゾイル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(中間体F)に置き換えることにより、中間体I、工程1と同様にして調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.37(1H,t),7.27−7.20(3H,mult),6.40(1H,s),4.08(2H,q),3.96(2H,t),3.42(3H,s),3.35(3H,s),2.42(3H,s),2.19(2H,t),1.99(2H,t),1.22(3H,t);
LC−MS Rt=1.16分;[M+H]
+384.3(方法 2minLowpHv01)。
【0495】
工程2:4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−m−トリル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタン酸
リチウムヒドロキシド(2.64g、63.0mmol)を、THF(48mL)/水(12mL)中のエチル4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−m−トリル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタノエート(工程1)(4.83g、12.6mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で24時間撹拌した。有機溶媒を減圧下で大部分除去し、1M HClを使用して残留物をpH1に酸性化した。沈殿物をクロロホルム(1×100mL、4×50mL)中に抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。生じた固体を減圧下に50℃で乾燥し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)d 7.37(1H,t),7.27−7.22(3H,mult),6.40(1H,s),3.98(2H,t),3.42(3H,s),3.35(3H,s),2.42(3H,s),2.25(2H,t),1.99(2H,mult);
LC−MS Rt=0.96分;[M+H]
+356.3(方法 2minLowpHv01)。
【0496】
工程3:1,3−ジメチル−5−m−トリル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン
T3P(登録商標)の溶液(DMF中の1−プロピルホスホン酸環状無水物50%溶液)(1.0M、329μL、0.56mmol)を、固体の4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−m−トリル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(2H)−イル)ブタン酸(工程2)(200mg、0.56mmol)に添加し、ペーストを得た。DMF(1mL)を添加し、溶液を形成した。溶液を室温で1時間および100℃で1時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテート(10mL)で希釈し、飽和ナトリウムビカーボネート(1×5mL)およびブライン(3×5mL)で洗浄した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、溶媒を減圧下で除去して、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)d 7.42(1H,t),7.34(1H,d),7.27−7.23(2H,mult),4.00(2H,mult),3.93(3H,s),3.36(3H,s),2.71(2H,t),2.45(3H,s),2.21(2H,mult);
LC−MS Rt=1.05分;[M+H]
+338.4(方法 2minLowpHv01)。
【0497】
工程4:1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−m−トリル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−10−イルトリフルオロメタンスルホネート
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(253μL、1.50mmol)を、DCM(7mL)中の1,3−ジメチル−5−m−トリル−8,9−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4,10(1H,3H,7H)−トリオン(工程3)(388mg、1.15mmol)および2,6−ルチジン(201μL、1.73mmol)の氷冷溶液に添加した。溶液を放置して緩やかに室温に戻し、16時間撹拌した。さらなる分のトリフルオロメタンスルホン酸無水物(39μL、0.23mmol)を添加し、溶液をさらに30分間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈し、水(2×8mL)および飽和ブライン(1×8mL)で洗浄した。有機相をマグネシウムスルフェートで乾燥し、回転蒸発器の水浴を20℃に保持しながら、溶媒を減圧下で除去して、表題化合物を得た。
LC−MS Rt= 1.31分;[M+H]
+470.5(方法 2minLowpHv01)。
【0498】
工程5:1,3−ジメチル−10−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−m−トリル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
トルエン(8mL)中の1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−m−トリル−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−10−イルトリフルオロメタンスルホネート(工程4からの未精製物質、1.15mmolと仮定する)、ビス(ピナコラート)ジボロン(321mg、1.27mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(24mg、0.035mmol)、トリフェニルホスフィン(18mg、0.07mmol)およびカリウムフェノキシド(J.Am.Chem.Soc., 1959, Vol.81, pp2705-2715、228mg、1.73mmol)の混合物を窒素下に60℃で4時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、エチルアセテート(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(1×20mL)で洗浄し、マグネシウムスルフェートで乾燥して、溶媒を減圧下で除去した。20〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、生成物を油として得た。イソヘキサンを添加し、その後減圧下で除去して、表題化合物をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.35(1H,t),7.28−7.22(3H,mult),6.75(1H,t),3.79(2H,t),3.58(3H,s),3.35(3H,s),2.41(3H,s),2.38(2H,mult),1.35(12H,s);
LC−MS Rt=1.36分 [M+H]
+448.6(方法 2minLowpHv01)。
【0499】
工程6:1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−m−トリル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン
アセトニトリル/水(1:1、3mL)中の1,3−ジメチル−10−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−m−トリル−7,8−ジヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン(工程5)(295mg、0.66mmol)、2−ヨード−4−メチルチアゾール(中間体O)(135mg、0.60mmol)、Pd−118(19.6mg、0.03mmol)およびバリウムヒドロキシド(206mg、1.20mmol)の混合物を80℃で30分間撹拌した。反応混合物を1M HCl(5mL)で希釈し、DCM(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットでろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、1〜2%MeOH/DCMで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt=1.24分;[M+H]
+419.1(方法 2minLowpHv01)。
【0500】
中間体Na:
1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド
【化155】
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工程1:1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
5−ベンゾイル−6−(ブロモメチル)−1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 13.4a(中間体C)(2.33g、6.91mmol)、ヘキサメチルジシラザン(2.90mL、13.82mmol)およびトリエチルアミン(2.89mL、20.73mmol)をジオキサン(20mL)中で合わせ、混合物を22時間加熱還流した。さらなる分のヘキサメチルジシラザン(2.90mL、13.82mmol)およびトリエチルアミン(2.89mL、20.73mmol)を添加し、反応を完了させた。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(150mL)で希釈して、1M HCl(水溶液)およびブラインで洗浄した。有機相をナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCM/ジエチルエーテル/ヘキサンで粉砕し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 0.98分;MS 256.1 m/z [M+H] 方法 2minLowpHv03
【0501】
工程2:1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド
リンオキシクロリド(1.081mL、11.60mmol)を、0℃でDMF(40mL)中の1,3−ジメチル−5−フェニル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(2.96g、11.60mmol)の溶液に緩やかに添加した。混合物を0℃で15分間撹拌した。反応物を2M HCl(水溶液)でクエンチングし、EtOAcで希釈して、混合物を一晩撹拌した。次に混合物をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄して、ナトリウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をジエチルエーテル/ヘキサンで粉砕し、表題化合物を得た。
LC−MS Rt 0.97分;MS 284.2 m/z [M+H] 方法 2minLowpHv03
【0502】
中間体Nb:
3−(7−ホルミル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル
【化156】
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表題化合物を、3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9.0、工程4)から出発し、工程1を省いて、1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド(中間体Na)と同様の方法で調製した。
LC−MS Rt 0.93分 [M+H]
+309.2(方法 2minLowpHv03)
【0503】
中間体Nc:
5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド
【化157】
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表題化合物を、5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程3において適切なハロ化合物を使用して、3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9.0、工程4)と同様の方法で調製した)から出発し、工程1を省いて、1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド(中間体Na)と同様の方法で調製した。
【0504】
中間体Nd:
1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
【化158】
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表題化合物を、工程3において3−ブロモベンゾニトリルを2−ヨード−4−メチルチアゾール(中間体O)に置き換えることにより、3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9.0、工程4)と同様にして調製した;
LC−MS:Rt 0.95分 [M+H]
+277.4(方法 2minLowpHv03)。
【0505】
中間体Ne:
5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
【化159】
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表題化合物を、工程3において3−ブロモベンゾニトリルを3−フルオロ−1−ブロモベンゼンに置き換えることにより、3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9.0、工程4)と同様にして調製した;
LC−MS Rt 1.06分 [M+H]
+274.1(方法 2minLowpHv03)
【0506】
中間体Nf:
5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
【化160】
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表題化合物を、3−ブロモベンゾニトリル(工程3)を1−ブロモ−3−フルオロベンゼン(市販品)に置き換えることにより、3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9、工程4)と類似の方法によって調製した。
LC−MS Rt 1.04分 [M+H]
+274.5(方法 2minLowpHv03)。
【0507】
中間体O
2−ヨード−4−メチルチアゾール
【化161】
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メチルリチウム溶液(Et
2O中1.6M、189ml、303mmol)を、−78℃でジエチルエーテル(505ml)中の4−メチルチアゾール(22.94ml、252mmol)に滴下した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次にヨウ素(83g、328mmol)を添加して、懸濁液を0℃に緩やかに温め、45分間撹拌した。水(150ml)を添加して反応物をクエンチングし、ジエチルエーテル(100ml)で希釈して、層を分離した。水相をジエチルエーテル(2×200ml)で抽出し、合わせた有機相を飽和ナトリウムチオスルフェート水溶液(150ml)、2M Na
2CO
3(水溶液)(100ml)、水(100ml)およびブライン(100ml)で洗浄し、次にマグネシウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。0〜5%TBME/イソヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 6.87(1H,s),2.48(3H,s)
LC−MS Rt 1.00分 [M+H]
+2.26(方法 2minLowpHv03)
【0508】
中間体P
4−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド
【化162】
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DCM(64ml)中の4−ブロモブタノイルクロリド(5.62ml、48.5mmol)を、0℃でDCM(32ml)中のDIPEA(17.80ml、102mmol)およびN,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(4.97g、51.0mmol)の溶液に緩やかに添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、次にDCM(50ml)で希釈した。混合物を1M HCl(水溶液)(2×50ml)および飽和NaHCO
3(水溶液)(2×50ml)で洗浄した。有機相を疎水性フリットに通し、減圧下で蒸発させた。30%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 3.69(3H,s),3.62(2H,t),3.49(3H,s),3.17(3H,s),2.61(2H,t),2.17(2H,quint),2.09(2H,quint).
【0509】
中間体Q
4−クロロチアゾール−2−カルボアルデヒド
【化163】
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工程1:2,5−ジブロモ−4−クロロチアゾール
2,4−ジクロロチアゾール(10g、64.9mmol)を酢酸(50.0ml)中に溶解し、60℃に加熱した。臭素(15.05ml、292mmol)を滴下し、反応混合物を90℃で5時間半撹拌した。混合物を室温に冷却し、固体ナトリウムカーボネートを緩やかに添加して塩基性にし、次に水(100mL)で希釈して、Et
2O(3×150ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和ナトリウムチオスルフェート水溶液(50ml)で洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させ、表題化合物を淡黄色の油として得た。
LC−MS Rt 1.43分 [M+H]
+275.9/277.9/279.9/281.9(方法 2minLowpHv03)
【0510】
工程2:2−ブロモ−4−クロロチアゾール
nBuLi(ヘキサン中2.5M、7.21mL、18.03mmol)を、−90℃でTHF(100mL)中の2,5−ジブロモ−4−クロロチアゾール(5g、18.03mmol)に20分間かけて滴下し、混合物を−90℃で30分間撹拌した。THF(2mL)中の水(0.341mL、18.93mmol)を添加し、混合物を緩やかに室温まで温めながら撹拌した。反応物を0.1M HCl(水溶液)(100mL)でクエンチングし、Et
2O(150ml)で抽出した。有機相を飽和NaHCO
3(水溶液)(100mL)および水(100mL)で洗浄し、マグネシウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させ、生成物を淡黄色の油として得て、これを淡黄色針状結晶として緩やかに結晶化させた。
1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ 7.09(1H,s).
LC−MS:Rt 1.12分 [M+H]
+199.9(方法 2minLowpHv03)
【0511】
工程3:4−クロロチアゾール−2−カルボアルデヒド
n−ブチルリチウム(1.732ml、2.77mmol)を、−78℃でジエチルエーテル(25.2ml)中の2−ブロモ−4−クロロチアゾール(500mg、2.52mmol)の溶液に20分間かけて滴下した。混合物を−78℃で20分間撹拌し、DMF(0.215ml、2.77mmol)を添加して、混合物を40分間かけて−35℃に温めた。反応物を6M HClでクエンチングし、相を分離した。水相をジエチルエーテル(20ml)で抽出した。水層を、5℃で固体カリウムカーボネートを添加してpH10にし、ジエチルエーテル(3×35ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、減圧下で蒸発させた。ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.98(1H,s),7.59(1H,s).
【0512】
中間体R:
5−(4−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:エチル2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)チアゾール−4−カルボキシレート
表題化合物を、1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イルボロン酸(実施例9、工程2)および適切な市販のハロ化合物を使用して、3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(実施例9、工程3)と類似の方法によって調製した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.64(1H,s),7.33(1H,s),5.94(2H,s),4.33(2H,q),3.44(2H,t),3.34(3H,s),3.24(3H,s),1.32(3H,t),0.75(2H,t),−0.15(9H,s)
LC−MS Rt 1.55分 [M+H]
+ 465.3 (方法 2minLowpHv03)
【0513】
工程2:5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
ナトリウムボロヒドリド(0.856g、22.62mmol)を、0℃でエタノール(145ml)およびTHF(290ml)中のエチル2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)チアゾール−4−カルボキシレート(工程1)(5.254g、11.31mmol)およびリチウムクロリド(0.959g、22.62mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。さらなる分のリチウムクロリド(0.959g、22.62mmol)およびナトリウムボロヒドリド(0.856g、22.62mmol)を添加し、混合物をさらに4時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(水溶液)(250ml)でクエンチングし、水(100ml)で希釈して、クロロホルム(3×350ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(200ml)およびブライン(2×200ml)で洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させ、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.60(1H,s),7.23(1H,s),5.80(2H,s),5.38(1H,t),4.63(2H,dd),3.37(2H,m),3.33(3H,s),3.22(3H,s),0.73(2H,m),−0.12(9H,s).
LC−MS Rt 1.28分 [M+H]
+423.2(方法 2minLowpHv03)
【0514】
工程3:5−(4−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオンおよび5−(4−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
ナトリウムヒドリド(60重量%、0.637g、15.93mmol)を、0℃でNMP(容量:44ml)中の5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(工程2)(4.43g、7.97mmol)の溶液に少しずつ添加し、1時間撹拌した。パラ−メトキシベンジルクロリド(1.404ml、10.36mmol)を添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。さらなる分のパラ−メトキシベンジルクロリド(220μl)およびナトリウムヒドリド(60重量%、64mg)を添加し、混合物をさらに16時間撹拌した。反応物を0℃にて飽和NaHCO
3(水溶液)(50ml)でクエンチングし、水(200ml)およびEtOAc(100ml)で希釈して、相を分離した。水相をEtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×100ml)およびブライン(100ml)で洗浄し、ナトリウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。40〜60%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物および5−(4−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオンを混合物として得て、この混合物をさらに精製することなく使用した。
LC−MS Rt 1.63分 [M+H]
+543.6(方法 2minLowpHv03)
【0515】
工程5:5−(4−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン
テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド溶液(THF中1.0M、48.3ml、48.3mmol)を、60℃でTHF(容量:13.91ml)中の5−(4−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−6−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオンおよび5−(4−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−1H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(3H,6H)−ジオン(5.24g)の溶液に添加した。混合物を60℃で6時間撹拌した。次に混合物を室温に冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物をEtOAc(100ml)と水(150ml)に分配し、相を分離した。有機相を水(3×200ml)で洗浄し、両方の相を60時間静置した。両方の相をろ過し、固体を減圧下で乾燥して、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.79(1H,s),7.76(1H,s),7.45(2H,d),7.12−7.05(3H,m),4.77(2H,s),4.68(2H,s),3.90(3H,s),3.48(3H,s),3.40(3H,s)
LC−MS Rt 1.24分 [M+H]
+413.5(方法 2minLowpHv03)
【0516】
中間体S
メチル4−ブロモ−2−メチルブタノエート
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
ボロントリブロミド溶液(44.4mL、DCM中1.0M、44.4mmol)を、0℃でDCM(47mL)中のα−メチル−γ−ブチロラクトン(市販品)(4.23g、42.3mmol)に滴下した。混合物を室温に温め、19時間撹拌した。反応物を0℃にてメタノール(10.5mL)でクエンチングし、室温で30分間撹拌して、次に水(100mL)で希釈し、DCM(1×50mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaHCO
3(水溶液)(2×50mL)で洗浄し、マグネシウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 3.72(3H,s),3.44(2H,br t),2.74(1H,mult),2.29(1H,mult),1.94(1H,mult),1.22(3H,mult)
【0517】
中間体Sa:
(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルトリフルオロメタンスルホネート
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.398ml、8.32mmol)を、0℃でDCM(25.2mL)中の市販のR−ソルケタール(1g、7.57mmol)および2,6−ルチジン(1.139ml、9.84mmol)に滴下した。混合物を室温に温め、1時間撹拌した。次に混合物を減圧下で蒸発させ、残留物を水(10mL)とDCM(20mL)に分配した。相を分離し、水相をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をマグネシウムスルフェートで乾燥し、表題化合物を粗物質として得て、これをさらに精製することなく使用した。
【0518】
中間体Sb:
(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルトリフルオロメタンスルホネート
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、市販のラセミソルケタールから中間体Eaと類似の方法によって調製した。
【0519】
中間体T:
メチル4−ブロモ−3−メチルブタノエート
【化168】
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工程1:4−メチルジヒドロフラン−2(3H)−オン
EtOAc(17mL)中の4−メチルフラン−2(5H)−オン(800mg、8.2mmol)および10%活性炭担持パラジウム(80mg)の混合物を水素の雰囲気下で18時間撹拌した。混合物をろ過し、残留物をEtOAcで洗浄した。ろ液を減圧下で蒸発させ、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 4.40(1H,mult),3.86(1H,mult),2.69−2.59(2H,mult),2.13(1H,mult),1.15(3H,d).
【0520】
工程2:メチル4−ブロモ−3−メチルブタノエート
ボロントリブロミド溶液(9.1mL、DCM中1.0M、9.1mmol)を、0℃でDCM(9mL)中の4−メチルジヒドロフラン−2(3H)−オン(870mg、8.7mmol)の溶液に滴下した。混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を0℃に再冷却し、メタノール(2mL)を滴下した。混合物を室温に温め、さらに30分間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチングし、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO
3(水溶液)(1×10mL)で洗浄し、マグネシウムスルフェートで乾燥して、減圧下で蒸発させた。20〜50%DCM/ヘキサンで溶出する、シリカでのクロマトグラフィによって精製し、表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 3.70(3H,s),3.44(2H,mult),2.54(1H,mult),2.38−2.23(2H,mult),1.08(3H,d).
本願は以下の発明に関するものです。
(1) 式(I):
【化169】
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[式中、R1は、フェニル、(C4−C7)シクロアルケニルまたはHet1を表し、かかるR1基は、置換されていなくてもよくまたは置換基Raによって1もしくは2個の炭素原子上で置換されていてもよく、および置換基Ra1によって窒素原子上でさらに置換されていてもよく;
各々のRaは、独立して(C1−C4)アルキル、ハロ、ハロ(C1−C4)アルキル、シアノ、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ハロ(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、R6OC(O)−またはR6OC(O)(C1−C4)アルキル−を表し;
Ra1は、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキルアミノ(C1−C4)アルキル−、ジ[(C1−C4)アルキル]アミノ(C1−C4)アルキル−、アリール(C1−C4)アルキルまたはR6OC(O)(C1−C4)アルキル−を表し;
R2は、(C1−C6)アルキル、(C3−C7)シクロアルキル、(C4−C7)シクロアルケニル、フェニル、フラニル、チアゾリルまたはチエニルを表し、かかるR2は、置換されていなくてもよくまたは置換基Rbで1から3個の炭素原子上で置換されていてもよく;
各々のRbは、独立して(C1−C4)アルキル、ハロ、ハロ(C1−C4)アルキル、シアノ、(C1−C4)アルキルアミノ(C1−C4)アルキル−、ジ[(C1−C4)アルキル]アミノ(C1−C4)アルキル−、(R6)2NC(O)(C1−C4)アルキル−またはR6OC(O)(C1−C4)アルキル−を表し;
XはSを表し、ZはCHR4aを表し、およびnは1を表すか;または
XはCHR4bを表し、ZはNR5を表し、およびnは1もしくは2を表すか;または XはCHR4bを表し、ZはCHR4aを表し、およびnは0、1もしくは2を表すか;または
XはC(=CH2)、CF2もしくはC(CH3)2を表し、ZはCHR4aを表し、
およびnは0もしくは1を表し;
各々のR3は、独立してメチルまたはエチルを表し;
XがSを表す場合、R4は、水素、(C1−C4)アルキル、ハロ(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル−、アミノ(C1−C4)アルキル−、(C1−C4)アルキルアミノ(C1−C4)アルキル−、ジ[(C1−C4)アルキル]アミノ(C1−C4)アルキル−、フェニル、Het1(C1−C4)アルキル−、Het2(C1−C4)アルキル−、(C1−C4)アルキルS(O)2NH(C1−C4)アルキル−またはR7C(O)NH(C1−C4)アルキル−を表し;
XがCHR4bを表す場合、各々のR4は、独立して水素、ヒドロキシ、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ハロ(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル−、アミノ(C1−C4)アルキル−、(C1−C4)アルキルアミノ(C1−C4)アルキル−、ジ[(C1−C4)アルキル]アミノ(C1−C4)アルキル−、アミノ、(C1−C4)アルキルアミノ−、ジ[(C1−C4)アルキル]アミノ−、フェニル、Het1(C1−C4)アルキル−、Het2(C1−C4)アルキル−、(C1−C4)アルキルS(O)2NH(C1−C4)アルキル−またはR7C(O)NH(C1−C4)アルキル−を表し;
R4aは、水素、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル、ハロ(C1−C4)アルキル、アミノ(C1−C4)アルキル−、(C1−C4)アルキルアミノ(C1−C4)アルキル−、ジ[(C1−C4)アルキル]アミノ(C1−C4)アルキル−、Het1(C1−C4)アルキル−、Het2(C1−C4)アルキル−またはR6OC(O)−を表し;
R4bは、水素またはメチルを表し;
R5は、水素または(C1−C4)アルキルを表し;
R6は、水素または(C1−C4)アルキルを表し;
R7は、(C1−C2)アルキル、(C1−C2)アルコキシ、(C1−C2)アルコキシ(C1−C2)アルキルまたはフェニルを表し;
Het1は、a)1個の酸素もしくは硫黄原子および場合により1もしくは2個の窒素原子、またはb)1から4個の窒素原子、を含む5または6員ヘテロアリール環を表し;
ならびに
Het2は、a)N、OおよびSから選択される1もしくは2個のヘテロ原子、またはb)−C(O)−ならびにNおよびOから選択される1もしくは2個のヘテロ原子、を含む4から7員複素環を表す]
の化合物またはその医薬的に許容される塩。
(2) R1が、フェニル、シクロヘキセニル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、ピリミジン−2−イルまたはピリジン−2−イルを表し、およびここでR1が、置換されていなくてもよくまたは置換基Raによって1もしくは2個の炭素原子上で置換されていてもよく、および置換基Ra1によって窒素原子上でさらに置換されていてもよい、上記(1に記載の化合物。
(3) R2が、フェニル、フラニル、チアゾリルまたはチエニルを表し、かかるR2が、置換されていなくてもよくまたは置換基Rbで1から3個の炭素原子上で置換されていてもよい、上記(1または上記(2に記載の化合物。
(4) 各々のRbが、独立して(C1−C2)アルキル、ハロ、ハロ(C1−C2)アルキル、ヒドロキシ(C1−C2)アルキル)またはシアノを表す、上記(1)から(3)のいずれかに記載の化合物。
(5) 各々のR3がメチルを表す、上記(1)から(4)のいずれかに記載の化合物。
(6) R4が水素、メチル、フェニルまたはHOCH2−を表す、上記(1)から(5)のいずれかに記載の化合物。
(7) XがSを表し、ZがCHR4aを表し、およびnが1を表す、上記(1)から(6)のいずれかに記載の化合物。
(8) R4aが水素またはメチルを表す、上記(1)から(7)のいずれかに記載の化合物。
(9) 前記化合物が、式(Ia):
【化170】
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の化合物である、上記(1)から(8)のいずれかに記載の化合物。
(10) 1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(3−クロロフェニル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
1,3−ジメチル−5−フェニル−10−(m−トリル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(m−トリル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(m−トリル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
1,3−ジメチル−10−(5−メチルチオフェン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチオフェン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’、5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(3−クロロフェニル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(m−トリル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
7−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3,8−トリメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
1,3,8−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
3−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(シクロヘキス−1−エン−1−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3,5−ジフルオロフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(シクロヘキス−1−エン−1−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジエチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
3−クロロ−5−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル;
10−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8−トリメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
5−(3−フルオロフェニル)−1,3,9−トリメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−m−トリル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
5−(3−クロロフェニル)−10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
3−(1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル;
3−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−5−フェニル−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−10−イル)ベンゾニトリル;
1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
5−(3−クロロフェニル)−1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1,3−ジメチル−9−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:
3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
3−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル;
3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)ベンゾニトリル;
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル;
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1,3−ジメチル−5,10−ビス(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−エトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
5−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−10−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(2−クロロチアゾール−4−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルオキサゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−エトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−5−(4−(1−ヒドロキシエチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−(2−メチルチアゾール−4−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
9,9−ジフルオロ−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
8−(アミノメチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
3−(9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル;
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3,8,8−テトラメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3,8,8−テトラメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
3−(1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル;
5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
5−(3−フルオロフェニル)−1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
3−(1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル;
1,3,8,8−テトラメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
3−(10−(4−クロロチアゾール−2−イル)−8−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−5−イル)ベンゾニトリル;
7−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−1,3−ジメチル−10−(5−メチルフラン−2−イル)−5−フェニル−7,8,9,10−テトラヒドロピリミド[4,5−a]インドリジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
2−(10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−5−イル)チアゾール−4−カルボン酸;
N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8)メチル)メタンスルホンアミド;
N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)−2−メトキシアセトアミド;
メチル((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)カルバメート;
N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)アセトアミド;
N−((10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,10−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−8−イル)メチル)ベンズアミド;
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
3−(9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−5−イル)ベンゾニトリル;
8−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
9−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8−メチレン−8,9−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−a]ピロリジン−2,4(3H,7H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
10−(5−クロロフラン−2−イル)−1,3−ジメチル−5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)−7,8−ジヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[2,1−c][1,4]チアジン−2,4(3H,10H)−ジオン;
3−(11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−5−イル)ベンゾニトリル;
11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオン;
1,3−ジメチル−11−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェニル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオン;
11−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル−5−フェニル−8,9,10,11−テトラヒドロ−1H−ピリミド[4’,5’:3,4]ピロロ[1,2−a]アゼピン−2,4(3H,7H)−ジオン
から選択される式(I)の化合物およびその医薬的に許容される塩。
(11) 治療有効量の上記(1)から(10)のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩および1またはそれ以上の医薬的に許容される担体を含有する医薬組成物。
(12) 治療有効量の上記(1)から(10)のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩および1またはそれ以上の治療活性併用薬を含む組合せ。
(13) 被験体においてCFTR活性を調節する方法であって、治療有効量の上記(1)から(10)のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩を前記被験体に投与することを含む方法。
(14) 多発性嚢胞腎疾患および下痢から選択される障害または疾患を治療する方法であって、治療有効量の上記(1)から(10)のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩を被験体に投与することを含む方法。
(15) 薬剤としての使用のための、上記(1)から(10)のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
(16) 多発性嚢胞腎疾患および下痢から選択される障害または疾患の治療における使用のための、上記(1)から(10)のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
(17) 多発性嚢胞腎疾患および下痢から選択される障害または疾患の治療のための薬剤の製造における、上記(1)から(10)のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩の使用。