【実施例】
【0009】
本発明の特徴とメリットを有する幾つかの実施例を以下に詳しく説明する。本発明は異なる実施形態で色んな変化を有し、これらは本発明の範囲を逸脱せず、説明及び図面は本発明を説明するためであり、本発明を限定することではない。
【0010】
図1は本発明のプリントヘッドのピッチ調整装置がインクジェットプリンタに用いられる部分構造図であり、
図2A及び
図2Bは本発明の好ましい第一実施例のプリントヘッドのピッチ調整装置の異なる視角での構造分解図であり、
図2Cは
図2Aに示すプリントヘッドのピッチ調整装置の分解構造を示す側面図であり、
図3Aは
図2Aに示すプリントヘッドのピッチ調整装置の組合構造図であり、
図3B及び
図3Cはそれぞれ
図3Aに示すプリントヘッドのピッチ調整装置の正面図及び背面図である。図示したように、本発明のプリントヘッドのピッチ調整装置1はインクジェットプリンタに用いられ、例えば大型インクジェットプリンタ(Wide Format Inkjet printer)に用いられるが、これに限定しない。プリントヘッドのピッチ調整装置1はインクジェットプリンタのスライドレール10に設置され、かつインクジェットプリンタの印刷テラス2に相対することにより、インクカートリッジ3のプリントヘッド31と印刷媒体4とのピッチD調整するように設置される。プリントヘッドのピッチ調整装置1は、摺動ベース11及びインクカートリッジフレーム12を含む。摺動ベース11は、頂辺111、底辺112、第一貼合面113及び少なくとも一つのリニアスライディングブロック114を有し、リニアスライディングブロック114は第一貼合面113にお互いに相対するように設置され、リニアスライディングブロック114は摺動ベース11がスライドレール10に嵌合するように設置されるとともに、摺動ベース11がスライドレール10に沿って摺動するように設置される。インクカートリッジフレーム12は、収納溝121、貼合壁122、クランピングユニット123、半径可変凸輪124、駆動歯車群125および弾性素子126を含む。収納溝121は少なくともインクカートリッジ3を収納するように構成され、当該インクカートリッジ3はプリントヘッド31を有する。貼合壁122は相対する両側にそれぞれ第二貼合面1221及び調整面1222を有し、第二貼合面1221は摺動ベース11の第一貼合面113に相対する。
クランピングユニット123は、摺動ベース11とインクカートリッジフレーム12に連結されると共に、選択的に摺動ベース11とインクカートリッジフレーム12をクランプすることにより、インクカートリッジフレーム12の摺動ベース11対する移動を制限する。半径可変凸輪124は第二貼合面1221に設置されるとともに、摺動ベース11の頂辺111に当接する外周縁124aを有する。弾性素子126はインクカートリッジフレーム12のイヤー部1223と摺動ベース11の底辺112に連結するように設置されることにより、摺動ベース11を上に押し当て、かつ半径可変凸輪124の外周縁124aが常に摺動ベース11の頂辺111を押し当て、イヤー部1223は貼合壁122の第二貼合面1221が外に向いて延伸されて形成する。駆動歯車群125は調整面1222に設置され、かつ半径可変凸輪124に同軸連結されて同期回転可能であり、駆動歯車群125は半径可変凸輪124を連動して回転させることにより、インクカートリッジフレーム12の摺動ベース11に対する高さを調整し、これによりインクカートリッジ3のプリントヘッド31と印刷媒体4とのピッチを調整する。
【0011】
本実施例では、貼合壁122には、更に少なくともガイド溝1224が設置され、摺動ベース11は少なくともガイド溝1224に相対するように第一貼合面113に設置されたガイド凸部115を有する。第一貼合面113と第二貼合面1221が貼合する時、ガイド凸部115は対応するガイド溝1224に収納されることにより、インクカートリッジフレーム12が摺動ベース11に対して上下運動することを制限する。本実施例では、ガイド溝1224とガイド凸部115の延伸方向は、それぞれスライドレール10の延伸方向に垂直し、即ち、スライドレール10はX軸の方向に沿って延伸し、ガイド溝1224とガイド凸部115はZ軸の方向に沿って延伸することで、インクカートリッジフレーム12が摺動ベース11に対してZ軸の方向に沿って運動することを制限し、インクカートリッジフレーム12が摺動ベース11に対してX軸方向に移動することを制限する。
【0012】
本実施例では、クランピングユニット123は少なくとも二つの補助クランピング部材1231及び一つのクランピングアーム1232を含み、貼合壁122は一つの貫通溝1225及び少なくとも二つの凹溝1226を含み、当該少なくとも二つの凹溝1226は第二貼合面1221に位置し、かつ貫通溝1225の両側に位置し、摺動ベース11少なくとも二つのガイド穴116を含む。少なくとも二つの補助クランピング部材1231は摺動ベース11の頂辺111に隣接して設置され、各補助クランピング部材1231はネジ1231a、クランピングブロック1231b及びバネ1231cを含み、ネジ1231aは、貼合壁122の調整面1222から貼合壁122を貫通するとともに摺動ベース11のガイド穴116を貫通することによりクランピングブロック1231bの一端に締め付けられ、クランピングブロック1231bの他端は対応する凹溝1226に収納される。バネ1231cは対応するネジ1231aを覆うように設置される。貼合壁122のガイド穴116は貫設されたネジ1231aを穴の中で移動可能にするため、インクカートリッジフレーム12の摺動ベース11に対するZ軸方向への運動を制限する機能を実現することができる。また、バネ1231cは適した圧力を提供してインクカートリッジフレーム12の貼合壁112と摺動ベース11とを貼合させる。両側に設置した補助クランピング部材1231により、インクカートリッジフレーム12が摺動ベース11に対してZ軸方向へスムーズに移動可能にし、インクカートリッジフレーム12と摺動ベース11がY軸方向で変位や隙間が生じないように確保する。
【0013】
本実施例では、インクカートリッジフレーム12は更に締め付け部材1232bを含み、当該締め付け部材1232bは第二貼合面1221の下縁に設置され、摺動ベース11は更に定位溝112aを含み、当該位溝112aは第一貼合面113に相対する他の面に設置される。クランピングアーム1232は転軸端1232a及びトルクアーム端部1232cを有し、転軸端1232aは締め付け部材1232bを介してインクカートリッジフレーム12の貼合壁122の底辺に枢着されるとともに摺動ベース11の底辺112に相隣し、かつ摺動ベース11の底辺112から摺動ベース11の定位溝112aを通過して摺動ベース11の頂辺111まで延伸する。また、クランピングアーム1232のトルクアーム端部1232cは貼合壁122の貫通溝1225を貫通して調整面1222と同側に位置する。クランピングアーム1232は、締め付け部材1232bに枢着された転軸端1232aを軸心として、このレバー原理を用いてトルクアーム端部1232cに力作用を施すことにより、クランピングアーム1232が、摺動ベース11の底辺112の定位溝112aを押し当て、または摺動ベース11の底辺112の定位溝112aから脱離することができるだけではなく、選択的にインクカートリッジフレーム12と摺動ベース11を固定して、インクカートリッジフレーム12の摺動ベース11に対する移動を制限することができる。
【0014】
本実施例では、摺動ベース11の第一貼合面113とインクカートリッジフレーム12の貼合壁122の第二貼合面1221は三つの力作用点によりお互いに貼合する。ここで、少なくとも二つの補助クランピング部材1231は摺動ベース11の頂辺111に相隣して設置され、インクカートリッジフレーム12の貼合壁122の第二貼合面1221が摺動ベース11の第一貼合面113の方向に向いて当接する。クランピングアーム1232は締め付け部材1232bに枢着された転軸端1232aを軸心として、トルクアーム端部1232c端部で力作用を受けてクランピングアーム1232により摺動ベース11の底辺112の定位溝112aを押し当てる。これにより、摺動ベース11の第一貼合面113とインクカートリッジフレーム12の貼合壁122の第二貼合面1221が前述した三つの力作用点によりお互いに貼合する。本実施例では、クランピングアーム1232のトルクアーム端部1232cから転軸端1232aまでの距離がクランピングアーム1232と定位溝112aとの接続点から転軸端1232aまでの距離より大きいため、レバー原理によりトルクアーム端部1232cに相対的に小さい作用力を施して前述した接続点で相対的に大きいクランプ力を得ることにより、クランピングアーム1232をインクカートリッジフレーム12の摺動ベース11に対する移動を制限する機構として用いることができる。一つの実施例では、クランピングアーム1232が定位溝112aから脱離する時、駆動歯車群125は半径可変凸輪124を連動して転動させ、半径可変凸輪124の外周縁124aにより摺動ベース11の頂辺111に当接して、インクカートリッジフレーム12の摺動ベース11に対する高さを調整する。クランピングアーム1232が定位溝112aに当接すると、駆動歯車群125は半径可変凸輪124を連動して転動させることができない。
【0015】
本実施例では、半径可変凸輪124は異なる角度において異なる半径に対応し、半径可変凸輪124は蝸牛状凸輪が好ましい。インクカートリッジフレーム12の摺動ベース11に対する距離は、半径可変凸輪124の外周縁124aが摺動ベース11の頂辺111に当接する接続点に対応する半径に関し、かつ異なる接続点に対応する半径可変凸輪124の半径は異なるため、駆動歯車群125により半径可変凸輪124を連動して転動させることで、プリントヘッド31と印刷媒体4とのピッチの調整を実現することができる。
【0016】
本実施例では、プリントヘッドのピッチ調整装置1は更にモータ127及び
ソレノイドスイッチ128を含み、モータ127はインクカートリッジフレーム12に設置され、かつ駆動歯車群125に連結されて当該駆動歯車群125を駆動する。
ソレノイドスイッチ128はインクカートリッジフレーム12に設置され、作動部128aを含み、当該128aはクランピングアーム1232のトルクアーム端部1232cに連結されてクランピングアーム1232が摺動ベース11の底辺112の定位溝112aに当接し、または摺動ベース11の底辺112の定位溝112aから脱離することを制御することにより、クランピングアーム1232を用いて選択的にインクカートリッジフレーム12と摺動ベース11と固定する。本実施例では、モータ127と
ソレノイドスイッチ128の設置により、プリントヘッド31と印刷媒体4とのピッチの自動調整を実現することができる。
【0017】
図3Dは、
図3Aに示すプリントヘッドのピッチ調整装置の部分構造の正面図である。本実施例では、駆動歯車群125は第一歯車1251、第二歯車1252、第三歯車1253及びウォーム1254を含み、第一歯車1251は半径可変凸輪124と同軸連結され、同期回転が可能である。第二歯車1252と第三歯車1253とは同軸連結され、同期回転が可能であり、第二歯車1252と第三歯車1253は単一の部材であり、第一歯車1251と第三歯車1253とが噛合することにより、第三歯車1253が第一歯車1251を連動して回転させる。ウォーム1254は直接モータ127の駆動軸に連結され、ウォーム1254と第二歯車1252とが噛合することにより、モータ127が作動する時にウォーム1254を連動し、ウォーム1254が第二歯車1252及び第三歯車1253を連動して回転させ、ことにより第一歯車1251を連動して回転させる。また、駆動歯車群125は減速機構として、モータ127のアウトプットが駆動歯車群125による減速後に半径可変凸輪124を連動することにより、調整の正確度及び大きいトルクを提供することができる。一つの実施例で、第一歯車1251の直径は第二歯車1252の直径より大きく、第二歯車1252の直径は第三歯車1253より大きいが、これに限定されない。
【0018】
図4A及び
図4Bは、それぞれ本発明のプリントヘッドのピッチ調整装置のクランピングユニットの作動関係図である。
図3A、
図3B、
図3C、
図3D、
図4A及び
図4Bに示すように、
ソレノイドスイッチ128はインクカートリッジフレーム12の頂辺に設置され、作動部128aと調整面1222は同側に位置する。クランピングアーム1232のトルクアーム端部1232cは貼合壁122の貫通穴1225を貫通して
ソレノイドスイッチ128の作動部128aをまで延伸して連結される。一つの実施例では、クランピングアーム1232は更にバネ1232e及び定位凸部1232dを含み、バネ1232eは、定位凸部1232dに嵌合し、調整面1222とクランピングアーム1232に当接する。
ソレノイドスイッチ128は起動されていない状態である場合、
図4Aに示すように、
ソレノイドスイッチ128の作動部128aは
ソレノイドスイッチ128本体から外に延伸し、クランピングアーム1232のトルクアーム端部1232cは作動部128aに連結されているため、クランピングアーム1232の転軸端1232aに近い部分が摺動ベース11の底辺112の定位溝112aに当接され、インクカートリッジフレーム12が摺動ベース11に対してZ軸方向に移動することができない。
ソレノイドスイッチ128は起動されている時、
図4Bに示すように、
ソレノイドスイッチ128の作動部128aは
ソレノイドスイッチ128本体に戻り、クランピングアーム1232のトルクアーム端部1232cは作動部128aに連結されているため、クランピングアーム1232の転軸端1232aに近い部分が摺動ベース11の底辺112の定位溝112aから脱離し、インクカートリッジフレーム12が摺動ベース11に対してZ軸方向に移動することができる。この場合、モータ127は駆動歯車群125を駆動して回転させ、駆動歯車群125の連動により半径可変凸輪124を回転させ、半径可変凸輪124の外周縁124aが異なる接続点において摺動ベース11の頂辺111に当接することで、インクカートリッジ12の摺動ベース11に対する高さを調整し、プリントヘッドと印刷媒体とのピッチの調整を実現する。
【0019】
図5A及び
図5Bはそれぞれ、本発明のプリントヘッドのピッチ調整装置のインクカートリッジフレームを最低点まで調整した際の正面図及び背面図である。
図6A及び
図6Bはそれぞれ、本発明のプリントヘッドのピッチ調整装置のインクカートリッジフレームを最高点まで調整した際の正面図及び背面図である。プリントヘッドのピッチ調整装置1を用いてインクカートリッジフレーム12の高さを調整する時、先ず
ソレノイドスイッチ128が起動され、この際、
ソレノイドスイッチ128の作動部128aは
ソレノイドスイッチ128本体に戻り、作動部128aがクランピングアーム1232を連動して摺動ベース11の底辺112の定位溝112aから脱離し、
図4Bに示すように、この際、モータ127が作動して駆動歯車群125を作動させ、駆動歯車群125が半径可変凸輪124を連動して回転させ、インクカートリッジフレーム12の高さの調整を行う。本実施例では、半径可変凸輪124は最大半径R2及び最小半径R1を有し、外周縁124aは最大半径R2から最小半径R1まで低減して形成する。半径可変凸輪124の外周縁124aが、最小半径R1の接続点において摺動ベース11の頂辺111に当接する場合、摺動ベース11とインクカートリッジフレーム12との相対高さの差は最小であり、その結果は
図5A及び
図5Bに示すとおりである。半径可変凸輪124の外周縁124aが、最大半径R2の接続点において摺動ベース11の頂辺111に当接する場合、摺動ベース11とインクカートリッジフレーム12との相対高さの差は最大であり、その結果は
図6A及び
図6Bに示したとおりである。一つの実施例では、摺動ベース11の頂辺11は限位ブロック117を有し、半径可変凸輪124は更に最大半径R2と最小半径R1との間に設置されたブロッキング部124bを有し、ブロッキング部124bと限位ブロック117との配設により、半径可変凸輪124の転動範囲を制限することができる。
【0020】
前述した実施例では、プリントヘッドのピッチ調整装置1は、駆動歯車群125に対応して貼合壁122の調整面1222に設置された計測ユニット129を更に含み、当該計測ユニット129は駆動歯車群125による半径可変凸輪124の転動角度を計測する。モータ127、
ソレノイドスイッチ128及び計測ユニット129は制御ユニット(図示せず)に電気接続され、計測ユニット129は測定結果を制御ユニットに送信して制御ユニットが該測定結果に基づいてモータ127の実行また停止を制御する。一つの実施例では、計測ユニット129は計測部129a及び転動部129bを含み、転動部129bと駆動歯車群125及び半径可変凸輪124とは同軸連結され、同期回転が可能である。プリントヘッドのピッチ調整装置1のインクカートリッジフレーム12を最低点(
図5Aに示す)又は最高点(
図6Aに示す)に調整した場合、計測ユニット129の転動部129bは計測部129aにより検知され、この際制御ユニットはモータ127が停止するように制御して駆動歯車群125がそれ以上元の転動方向に転動できないため、モータ127が過度に転動することにより生する部材のダメージを防止することができる。
【0021】
図7は本発明の第二実施例のプリントヘッドのピッチ調整装置の構造図である。本実施例では、プリントヘッドのピッチ調整装置1aは
図2A~
図2C、
図3A〜
図3D、
図4A〜
図4B、
図5A〜
図5B、
図6A及び
図6Bに示すプリントヘッドのピッチ調整装置1と類似し、同じ部材の記号は同じ部材を表し、その構造と機能については、説明を省略する。前述した実施例に比べて、プリントヘッドのピッチ調整装置1aおいて、前述の実施例のモータ127の替わりに
調整ノブ5を用い、
ソレノイドスイッチ128及び計測ユニット129を設置しない。
調整ノブ5は歯部を有し、当該歯部は歯車群125の第二歯車1252と噛合することで、手動で
調整ノブ5を回転して駆動歯車群125を作動させ、駆動歯車群125の連動により半径可変凸輪124が転動する。ユーザが手動によりクランピングアーム1232を動かして摺動ベース11の底辺112定位溝112aから脱離させた後、ユーザは直接手動により
調整ノブ5を回転させて駆動歯車群125を作動させ、駆動歯車群125の連動により半径可変凸輪124を転動させることで、インクカートリッジフレーム12の摺動ベース11に対する高さを調整する。
【0022】
図8は本発明の第三実施例のプリントヘッドのピッチ調整装置の構造図である。本実施例では、プリントヘッドのピッチ調整装置1bは
図2A~
図2C、
図3A〜
図3D、
図4A〜
図4B、
図5A〜
図5B、
図6A及び
図6Bに示すプリントヘッドのピッチ調整装置1と類似し、同じ部材の記号は同じ部材を表し、その構造と機能については、説明を省略する。前述した実施例に比べて、プリントヘッドのピッチ調整装置1bにおいて、前述の実施例のモータ127の替わりに
調整ノブ5を用い、計測ユニット129を設置しない。
調整ノブ5は歯部を有し、当該歯部は歯車群125の第二歯車1252と噛合することで、手動で
調整ノブ5を回転して駆動歯車群125を作動させ、駆動歯車群125の連動により半径可変凸輪124が転動する。また、プリントヘッドのピッチ調整装置1bは歯車カバー6及び感応ユニット7をさらに含む。歯車カバー6は
調整ノブ5の外に設置されることにより、
調整ノブ5を使用しない時に
調整ノブ5を収納して保管する。感応ユニット7は
調整ノブ5の位置に相対するように歯車カバー6に設置されて
ソレノイドスイッチ128に連結することにより、歯車カバー6が
調整ノブ5から脱離また露出させる時に
ソレノイドスイッチ128を起動して作動部128aを牽引し、作動部128aが再びクランピング1232を牽引して摺動ベース11の底辺112の定位溝112aを脱離する。この際、ユーザは直接手動により
調整ノブ5を回転させて駆動歯車群125を作動させ、駆動歯車群125の連動により半径可変凸輪124を転動させることで、インクカートリッジフレーム12の摺動ベース11に対する高さを調整する。勿論、本発明は前述した感応ユニット7の設定位置及び作動方式に限定されないが、
調整ノブ5が調整作業を行う時に
ソレノイドスイッチ128を起動することができればよく、これについては説明を省略する。
【0023】
以上によると、本発明が提供するインクジェットプリンタに用いられるプリントヘッドのピッチ調整装置は、精密及び正確にプリントヘッドと印刷媒体とのピッチを調整することができ、コストが低く、メンテナンスしやすく、製造が簡単で、安定性が高く、無段式微調整と制御の要求を実現することができる。また、凸輪安定性及び歯車群の利便性とバネ及び他の設計のメリットにより、従来技術のバックラッシュ問題を克服し、操作が簡単で、複雑な機構を必要とせず、正確な微調整を実現することができる。また、電気設備(例えばモータ及び
ソレノイドスイッチ)に配設することにより、容易に感応素子を増設できるため、即時に紙との間の距離を測定し、制御ユニットに信号を伝達することにより目標値に達成したかを判断して、モータを制御し、自動調整の目的に達成する。また、本発明のプリントヘッドのピッチ調整装置は、コストの増加を控える前提で、高段階機種のインクジェットプリンタに容易に配置でき、製品の競争力を高めることができる。
【0024】
本発明は、特許請求の範囲内において、当業者に適宜に変更されることができるが、何れの場合でも本発明で保護を求める範囲を逸脱しない。