【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題は、請求項1に記載された特徴を有するピエゾコンポーネントによって解決される。
【0011】
コンタクティングコンポーネント及びこのようなピエゾコンポーネントの製造方法は、さらなる独立請求項の対象である。
【0012】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項の対象である。
【0013】
ピエゾコンポーネントは、ピエゾ積層体と、該ピエゾ積層体を電気的に接触接続させるための少なくとも1つのコンタクティングコンポーネントとを有し、前記ピエゾ積層体は、該ピエゾ積層体の長手延在方向に上下に積層された複数のピエゾ圧電エレメントを有し、前記複数のピエゾ圧電エレメントの間には内部電極を形成する電極層が配置されており、前記コンタクティングコンポーネントは、該コンタクティングコンポーネントを前記内部電極に電気的に接触接続させるための導電性のメアンダ構造体と、前記コンタクティングコンポーネントを前記ピエゾ積層体の外部から電気的に接触接続させるための導電性のコンタクティング装置とを有する。前記メアンダ構造体と前記コンタクティング装置とは互いに離間して配置されている。前記コンタクティング装置と前記メアンダ構造体とを導電的に接続するため、且つ、前記コンタクティング装置と前記メアンダ構造体との間で力を分離するために、接続エレメントが設けられている。
【0014】
上記のコンタクティングコンポーネントを使用することによって、ピエゾ積層体の内部電極の接触接続を、長い寿命期間に亘って確実に実現することが可能となる。なぜなら、コンタクティングコンポーネントのコンタクティング装置に外部から加わる力は、特別な構成を有する接続エレメントによってもはやメアンダ構造体には伝達されなくなり、従って、メアンダ構造体が外部から加わる力によって内部電極から剥離する可能性がなくなるからである。
【0015】
ピエゾ積層体は、多くの場合、有利にはピエゾ積層体の絶縁のために使用される不活性領域と、活性領域とを有する。ピエゾ積層体の活性領域の特に良好な接触接続を実現するために、好ましくは活性領域全体を覆うようにして、ピエゾ積層体の長手延在方向にメアンダ構造体が延在している。
【0016】
好ましくは、前記メアンダ構造体は、前記ピエゾ積層体に直接接触接続して配置されており、その一方で、前記コンタクティング装置及び前記接続エレメントは、前記ピエゾ積層体に対して径方向に離間して配置されている。これによって有利には、メアンダ構造体だけが、ピエゾ積層体の内部電極との電気的な接触接続を形成することが保証されている。接続エレメントもコンタクティング装置も双方ともピエゾ積層体から離間しているので、好ましくは、コンタクティング装置と内部電極との望ましくない不利な接触接続が発生する危険性が存在しない。
【0017】
好ましくは、前記メアンダ構造体は、とりわけ導電性接着剤を用いて、前記ピエゾ積層体の側面に接着されている。この側面は、外側金属被覆を有してもよいし、有していなくてもよい。これに代えて、前記メアンダ構造体を、前記ピエゾ積層体に付加的に被着された外側金属被覆にろう接することも可能である。こうすることにより、ピエゾ積層体の内部電極とメアンダ構造とのそれぞれ1つの有利に確実な電気的な接触接続を実現することが可能となる。
【0018】
有利には、前記ピエゾ積層体は、角領域を介して互いに接続された少なくとも4つの側面を有する。前記メアンダ構造体は、好ましくは第1側面に配置されており、前記コンタクティング装置は有利には、好ましくは前記第1側面に隣接する第2側面に配置されている。前記接続エレメントは、好ましくは前記第1側面と前記第2側面とを互いに接続している角領域の周りに延在している。これによってコンタクティング装置は、メアンダ構造体に対してほぼ90°ずれた位置に配置されることとなり、しかも好ましくは、このコンタクティング装置が、ピエゾ積層体の、外側金属被覆が設けられていない例えば絶縁面を有する側面に位置するように、配置されている。これによって有利には、絶縁面の表面上に充分な沿面距離が形成される。
【0019】
前記ピエゾ積層体は、有利には第1終端領域と第2終端領域とを有し、前記コンタクティング装置は、前記終端領域の少なくとも一方から突出して延在している。これによって有利には、コンタクティング装置を、外部から良好に接触接続させることが可能となる。
【0020】
特に好ましくは、前記コンタクティング装置は、前記終端領域から突出して延在する領域において、絶縁スリーブを有する。これによって特に有利には、コンタクティング装置を、ピエゾコンポーネントの他のエレメントから絶縁させることが可能となる。
【0021】
前記絶縁スリーブが、前記コンタクティング装置の分岐エレメントと、前記コンタクティング装置自体との間に形成された間隔の中にまで入り込んで延在している場合には、特に好ましい。これによって有利には、コンタクティングコンポーネントのできるだけ広い領域を絶縁させ、且つ、外部から有利に接触接続させるためにコンタクティングコンポーネントの上側領域だけを露出させる、絶縁スリーブが提供される。
【0022】
ピエゾ積層体の内部電極を、有利にも特に良好に電気的に接触接続させることができるようにするために、好ましくは、2つのコンタクティングコンポーネントが設けられており、これらのコンタクティングコンポーネントのメアンダ構造体はそれぞれ、前記ピエゾ積層体の相対する両側面に、とりわけ外側金属被覆が設けられた両側面に配置されている。
【0023】
ピエゾ積層体が完全活性のピエゾ積層体である場合にはさらに有利である。なぜなら、電界が印加されたときにできるだけ大きいストロークを実現することができるからである。
【0024】
好ましくは、ピエゾ積層体と、該ピエゾ積層体に固定されたコンタクティングコンポーネントとが、絶縁用のプラスチック保持器によって取り囲まれている。
【0025】
これに加えて、ピエゾコンポーネントは絶縁のために、コンタクティングコンポーネントと任意選択のプラスチック保持器とを備える当該ピエゾコンポーネントの周囲に、有利にはとりわけシリコーンからなる注型材料を有する。
【0026】
ピエゾ積層体を電気的に接触接続させるためのコンタクティングコンポーネントは、該コンタクティングコンポーネントを前記ピエゾ積層体の内部電極に電気的に接触接続させるための導電性のメアンダ構造体と、前記コンタクティングコンポーネントを前記ピエゾ積層体の外部から電気的に接触接続させるための導電性のコンタクティング装置とを有する。前記メアンダ構造体と前記コンタクティング装置とは互いに離間して配置されている。さらには、前記コンタクティング装置と前記メアンダ構造体とを導電的に接続するため、且つ、前記コンタクティング装置と前記メアンダ構造体との間で力を分離するために、接続エレメントが設けられている。
【0027】
内部電極を接触接続させるために設けられたメアンダ構造体は、電界が印加されると、ピエゾ積層体のストロークと共に伸張及び収縮することができ、こうするだけでもう、コンタクティングの剥離を回避することは可能である。ここで、コンタクティング装置に外部から加わる力によってメアンダ構造体が剥離することをさらに回避するために、今度はメアンダ構造体を、加わっている機械的な力に関してコンタクティング装置から分離する。このために、メアンダ構造体とコンタクティング装置とを互いに離間して配置する。これにより、コンタクティング装置に加わる力は、もはやメアンダ構造体に伝達する可能性がなくなる。
【0028】
コンタクティング装置とメアンダ構造体との間の導電的な接続を提供するために、コンタクティング装置とメアンダ構造体との間に接続エレメントが配置される。この接続エレメントは、コンタクティング装置に加わる力がメアンダ構造体に伝達され得ないように構成されており、従って、メアンダ構造体とコンタクティング装置との間における力の分離は、電気的に接続されているにも拘わらず維持されたままである。
【0029】
従って、ピエゾ積層体の長手延在方向に伸張可能なメアンダ構造体と、力を分離する接続エレメントとからなる組み合わせが提供される。
【0030】
ピエゾ積層体の表面に取り付け可能な、一体的に構成されたメアンダ構造体によれば、従来技術から部分的に知られているような自由に動く個々の接続部を設けることを回避することも可能である。これによって、ピエゾ積層体の表面における精確な位置決めが可能となる。メアンダ形状は、引張弾性及び曲げ弾性を有し、従って、ピエゾ積層体の長さ変化、すなわちピエゾストロークに適合する。
【0031】
さらなる利点は、メアンダ構造体がコンタクティング装置から離間していることにある。このように幾何形状的に離間した配置によれば、一般的にピエゾコンポーネントに設けられる電気絶縁体に関して、当該電気絶縁体の表面上に充分な沿面距離が形成され、ひいては格段に改善された構造的手段が得られる。
【0032】
外側に向かって延びるコンタクト、すなわちコンタクティング装置は、従来技術のようにピエゾ積層体に付着したコンタクティング部を精巧にZ形に曲げる必要なしに、ピエゾ積層体に対して自動的に間隔を有する。
【0033】
好ましくは、メアンダ構造体と接続エレメントとコンタクティング装置とは、同じ1つの平面には配置されておらず、接続エレメントは、自身の長手延在方向に沿って屈曲され、従って、メアンダ構造体とコンタクティング装置との間にほぼ垂直の角度が形成される。従って有利には、メアンダ構造体を、ピエゾ積層体の例えば外側金属被覆が設けられた側面に取り付けることができ、その一方で、コンタクティング装置を、ピエゾ積層体の例えば外側金属被覆が設けられていない別の側面に配置することが可能となる。このようにして有利には、フラッシュオーバーが回避される特に良好な絶縁を実現することができる。
【0034】
好ましくは、前記メアンダ構造体は、前記ピエゾ積層体の長手延在方向に延在しており、前記コンタクティング装置は、前記長手延在方向に対してほぼ平行に配置されている。メアンダ構造体とコンタクティング装置とが有利にも平行に配置されていることによって、これら2つのエレメント間における好ましい良好な接触接続のために、接続エレメントをできるだけ小さくすることができる。このようにして有利には、構造スペースを削減することができる。
【0035】
好ましくは、前記接続エレメントは、複数のワイヤエレメントを有し、前記ワイヤエレメントの第1ワイヤエレメント側は、前記メアンダ構造体に接続されており、前記第1ワイヤエレメント側の反対側に位置する第2ワイヤエレメント側は、前記コンタクティング装置に接続されている。ワイヤエレメントは、好ましくはメアンダ構造体とコンタクティング装置との間における特に精微な接続手段を成しており、この接続手段は、特に有利には、狭い構造スペース内に収納することも可能である。
【0036】
好ましくは、メアンダ構造体は、複数のメアンダループを有し、コンタクティング装置の方を向いたそれぞれのメアンダループに、有利には少なくとも2つのワイヤエレメントが配置されている。これによって好ましくは、メアンダ構造体とコンタクティング装置との間における特に良好な接触接続を実現することができる。メアンダ構造体とコンタクティング装置との間における特に良好な有利な接触接続を実現可能にするために、メアンダ構造体とコンタクティング装置との間には、例えば約70〜130個の、とりわけ90〜110個のワイヤエレメントがそれぞれ全体として配置されている。
【0037】
有利には、複数の前記ワイヤエレメントは、互いにほぼ平行に延在している。さらに好ましくは、複数の前記ワイヤエレメントは、前記メアンダ構造体の前記長手延在方向に対してほぼ垂直に延在している。このことはつまり、ワイヤエレメントが、メアンダ構造体及びコンタクティング装置に対してほぼ垂直に配置されているということを意味しており、従って、接続エレメントは、メアンダ構造体とコンタクティング装置との間に有利にも特に僅かなスペースしか必要としない。
【0038】
有利には、前記ワイヤエレメントは、前記コンタクティング装置と前記メアンダ構造体との間で、軸方向の力及び/又は径方向の力及び/又は水平方向の力及び/又はねじり力を分離するように構成されている。このために特に有利には、前記ワイヤエレメントは、前記メアンダ構造体と前記コンタクティング装置との間において、少なくとも1つの空間方向に、好ましくは2つの空間方向に、とりわけ3つの空間方向に柔軟性を有するように配置されている。ワイヤエレメントが、自身の長手延在方向に柔軟性を有する場合には特に有利である。このような構成によれば、コンタクティング装置に対して軸方向、径方向、水平方向、又はねじり方向に加わる外部の力が、特に有利には、もはやメアンダ構造体には伝達されなくなり、好ましくはワイヤエレメントによって減衰されることとなる。
【0039】
この目的のために、前記ワイヤエレメントが曲げ可能である場合にも、特に有利である。このために、ワイヤエレメントは、CuSn
6のような銅合金から形成することができる。
【0040】
有利には、前記メアンダ構造体は、前記長手延在方向において第1端部領域と第2端部領域とを有し、前記コンタクティング装置は、少なくとも前記メアンダ構造体の前記端部領域の一方から突出している。これによって有利には、外部からコンタクティング装置に容易にアクセス可能となり、そうして、外部から好ましい接触接続を実施することが可能となる。
【0041】
有利には、さらなる構造スペースを削減可能にするために、前記コンタクティング装置は、好ましくはフラット形のコンタクトエレメントとして構成されている。
【0042】
好ましくは、前記メアンダ構造体と前記接続エレメントとが一体的に形成されている。さらなる有利な実施形態では、メアンダ構造体もコンタクティング装置も接続エレメントも一緒に形成されている。これによって好ましくは、コンタクティングコンポーネントの製造が簡単になる。なぜなら、個々のエレメント、すなわちメアンダ構造体、接続エレメント、及び/又はコンタクティング装置を有するコンタクティングコンポーネントを、有利にも1つの方法ステップで、例えばベース構造からの打ち抜き又はエッチング除去によって製造することができるからである。
【0043】
前記メアンダ構造体と、前記接続エレメントと、前記コンタクティング装置とが同じ厚さを有する場合には有利である。なぜなら、そうすると、構造スペースを最適に利用し尽くすことができるからである。このためには例えばコンタクティング装置を、フラット形のコンタクトエレメントとして構成すると特に有利である。“同じ厚さ”というのは、3つの個々のエレメントが、厚さ方向において、前記メアンダ構造体の前記長手延在方向に対して垂直に、且つ、前記コンタクティング装置と前記メアンダ構造体の間のワイヤエレメントの延在方向−ワイヤ延在方向−に対しても垂直に延在しており、この場合に好ましくは同じ延在長さを有するということを意味している。フラット形のコンタクトエレメントの場合には、好ましくは、フラット形のコンタクトエレメントの厚さ方向における厚さは、ワイヤ延在方向における幅よりも薄い。
【0044】
コンタクティングコンポーネントの全てのエレメントの厚さが、0.05mmと0.15mmの間の範囲にある場合には特に有利である。これによってコンタクティングコンポーネントは、全体として、ピエゾコンポーネントにおいて有利にも僅かな構造スペースしかとらなくなる。
【0045】
好ましくは、前記メアンダ構造体の、前記コンタクティング装置が突出している端部領域に対して平行に配置された間隔領域において、前記コンタクティング装置に分岐エレメントが配置されている。前記分岐エレメントは、好ましくは前記メアンダ構造体及び前記コンタクティング装置の前記長手延在方向に対して平行に延在しており、有利には前記コンタクティング装置に対して間隔を形成しつつ離間して配置されている。前記ワイヤエレメントは、前記間隔領域においては、前記コンタクティング装置にではなく好ましくは前記分岐エレメントに固定されている。従って、好ましくは全体として、コンタクティング装置と、ワイヤエレメント又はメアンダ構造体との間にも間隔が形成される。製造時にコンタクティング装置を絶縁すべき場合には、このことは特に有利である。なぜなら例えば、好ましくはコンタクティング装置が中に挿入される絶縁スリーブの形態の絶縁体を、ピエゾ積層体の内部電極とメアンダ構造体とが接触接続している領域へと、好ましくはより奥まで引き込むことができるからである。
【0046】
分岐エレメントは、好ましくは、コンタクティング装置にほぼ垂直に固定された、間隔形成用のウェブを有する。特に良好な絶縁を実現可能にするために、この分岐エレメントは、好ましくは、メアンダ構造体の長さの約1/5に亘って延在できるように配置されている。
【0047】
ピエゾコンポーネントの製造方法においては、まず、ピエゾ積層体が準備され、前記ピエゾ積層体は、当該ピエゾ積層体の長手延在方向に上下に積層された複数のピエゾ圧電エレメントを有し、前記複数のピエゾ圧電エレメントの間には内部電極として電極層が配置されている。準備されるピエゾ積層体は、角領域を介して互いに接続された少なくとも4つの側面を有する。これに加えて本方法では、メアンダ構造体と、コンタクティング装置と、前記メアンダ構造体と前記コンタクティング装置とを電気的に接続する接続エレメントとを備える、上述したコンタクティングコンポーネントが形成される。ピエゾ積層体が準備され、コンタクティングコンポーネントが形成された後、前記コンタクティング装置及び前記接続エレメントが前記ピエゾ積層体から離間したまま維持されるように、前記コンタクティングコンポーネントの前記メアンダ構造体が、前記ピエゾ積層体の第1側面に導電的に固定される。その後、前記コンタクティング装置及び前記接続エレメントは、前記ピエゾ積層体の前記第1側面に隣接する第2側面に到達するように、且つ、前記第1側面と前記第2側面とを接続している角領域を中心にして屈曲するように、折り曲げられる。この折り曲げは、前記コンタクティング装置及び前記接続エレメントが、前記第2側面及び前記角領域からも離間したまま維持されるように実施される。
【0048】
そうして、コンタクティング装置のメアンダ構造体だけがピエゾ積層体に固定的に接続されているような、ピエゾ積層体の内部電極のフレキシブルな接触接続が実現される。良好な絶縁を実現するために、コンタクティング装置は、1つの空間方向においてメアンダ構造体から離間して配置されているだけではなく、角を中心にして屈曲もされており、ピエゾ積層体の電極とはコンタクトしないようになっている。特別な構成を有する接続エレメントによって、コンタクティング装置に外部から加わる力が吸収され、メアンダ構造体に伝達されなくなる。
【0049】
コンタクティングコンポーネントを形成するためには、例えば金属薄板を使用することができ、この金属薄板から全てのエレメント、すなわちメアンダ構造体と、接続エレメントと、コンタクティング装置とを備えるコンタクティングコンポーネントが打ち抜かれるか、又はエッチング除去される。これに代えて、メアンダ構造体及び接続エレメントだけを金属薄板から形成して、コンタクトエレメントは後からこの金属薄板に取り付けるようにすることも可能である。
【0050】
メアンダ構造体の固定は、例えば導電性接着剤を用いて直接ピエゾ積層体に接着することによって実現することができるか、又は、例えばピエゾ積層体に被着された外側金属被覆にろう接することによって実現することができる。
【0051】
コンタクティング装置を折り曲げる際には、接続エレメントを複数の箇所において屈曲させると有利であり、すなわち、初めは1つの平面で形成されていたコンタクティングコンポーネントに、複数の屈曲部を設けると有利であろう。
【0052】
例えば、メアンダ構造体がピエゾ積層体に固定されている場合には、接続エレメントとメアンダ構造体とが接する領域を屈曲させ、このようにして、接続エレメントをピエゾ積層体から離間させることができる。さらには、ピエゾ積層体の角領域を中心とした屈曲を容易にするために、例えばコンタクティング装置と接続エレメントとが接する領域においても屈曲させることが意義深いだろう。
【0053】
コンタクティング装置を、好ましくはピエゾコンポーネントの導電性部材から充分に絶縁可能にするために、有利には、コンタクティング装置に絶縁スリーブが設けられる。この絶縁スリーブは、−コンタクティング装置がメアンダ構造体及び接続エレメントと一体的に形成されない場合には−コンタクティング装置が接続エレメントに接続される前に、又は、ピエゾ積層体にメアンダ構造体が取り付けられる前に、既にコンタクティング装置に取り付けておくことができる。しかしながらこれに代えて、コンタクティングコンポーネントが既にピエゾ積層体に固定されている場合に、絶縁スリーブをコンタクティング装置に取り付けることも可能である。
【0054】
任意選択的に、コンタクティングコンポーネントが固定されたピエゾ積層体の周囲に、さらなる絶縁のためのプラスチック保持器を取り付けることができる。
【0055】
その後、構造物を例えばシリコーンによって注型すると有利である。特に有利には、注型材料内に絶縁スリーブも挿入されるように、注型体が形成される。
【0056】
最後に、注型体の周囲に外側からチューブスプリングを配置することができる。
【0057】
本発明の有利な実施形態を、以下、添付図面を参照しながらより詳細に説明する。