(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
【0022】
実施の形態 1.
図1及び
図2は、本発明の実施の形態1に係る光源装置2を備える表示装置1の上部側及び下部側の構成を略示する断面図である。
図3は、光源装置2が備える導光板22の構成を略示する正面図である。
本実施の形態の表示装置1は、例えばテレビジョン受信機、電子看板、又は、パーソナルコンピュータ用のモニタ等として構成されている。
【0023】
まず、表示装置1の各部について説明する。
表示装置1は、表示パネル11、ベゼル12、Pシャーシ13、緩衝部材141,142、光源装置2、及び図示しないキャビネット等を備えている。
光源装置2は、光学シート群21、導光板22(光学部材)、反射シート23、光源24、BLシャーシ25(支持部)、ビス31、及び緩衝部32を備えている。
【0024】
表示パネル11は液晶表示パネルを用いてなる。表示パネル11は矩形状であり、縦姿勢で配されている。表示パネル11は、矩形状の表示領域と表示領域を囲繞する矩形枠状の額縁領域とを有する。表示パネル11は、正面側のガラス基板と背面側のガラス基板とを有し、2枚のガラス基板の間には液晶が封止されている。表示パネル11の光透過率は、表示パネル11の液晶に印加された電圧に応じて変化する。
【0025】
ベゼル12は、前面部121と側面部122とを一体に有する。
前面部121は矩形枠状であり、矩形枠の開口を通して表示パネル11の表示領域を露出させた状態で、表示パネル11の額縁領域を正面側から覆う。前面部121と表示パネル11の額縁領域との間には、矩形枠状の緩衝部材141が配されている。
側面部122は、前面部121の外周縁部から後ろ向きに突出している。
【0026】
光学シート群21は、各矩形状の複数枚の光学シートが積層されてなる。光学シート群21を構成している各光学シートは、光の拡散機能又は集光機能等を有する。光学シート群21の前面は表示パネル11の後面に対向配置されている。光学シート群21は、表示パネル11の背面側にて表示パネル11の表示領域を覆う。
【0027】
Pシャーシ13は、ベゼル12の前面部121よりも背面側、且つ、側面部122よりも内側に配されている。Pシャーシ13は、基部131と支持枠部132とを一体に有する。
基部131は、前後方向の矩形筒状であり、ベゼル12の側面部122に外側から覆われている。基部131の前部は、表示パネル11及び光学シート群21夫々の周縁端面を覆う。
【0028】
支持枠部132は矩形枠状であり、ベゼル12の前面部121、表示パネル11の額縁領域、及び光学シート群21の周縁部に背面側から対向配置されている。本実施の形態では、表示パネル11及び光学シート群21は、緩衝部材141を介して、ベゼル12の前面部121と支持枠部132との間に挟持されている。支持枠部132は、基部131の前後方向中央部から内向きに突出している。
【0029】
導光板22は矩形板状になしてある。導光板22は、例えばアクリル樹脂を用いてなり、熱膨張し易い。導光板22の周縁部の前面は、Pシャーシ13の支持枠部132に背面側から対向配置されている。導光板22の面方向中央部は、Pシャーシ13の支持枠部132における矩形枠の開口を通して、表示パネル11の表示領域、及び光学シート群21の面方向中央部に背面側から対向配置されている。
導光板22の周縁部の前面とPシャーシ13の支持枠部132との間には、矩形枠状の緩衝部材142が配されている。
【0030】
導光板22の上辺部における左右方向中央部には、切り欠き状の凹部221が設けられている。凹部221は正面視U字状をなす。
導光板22は、導光板22の内部に入射した光が、導光板22の前面から出射するようにしてある。このために、導光板22の後面には、図示しない複数の反射部が設けられている。反射部に入射した光は、前面側へ反射する。
【0031】
反射シート23は矩形状である。反射シート23の前面は、導光板22の後面に密着配置されている。従って、導光板22の後面から出射した光は、反射シート23に反射して、再び導光板22の内面に入射する。
反射シート23の上辺部における左右方向中央部には、正面視U字状の切り欠き状の凹部231が設けられている。凹部231は、導光板22の凹部221に臨む。導光板22及び反射シート23の凹部221,231夫々の正面視の形状は合同である。
【0032】
BLシャーシ25は皿状になしてある。BLシャーシ25は、皿の底面に相当する後面部251と、皿の周面に相当する側面部252とを有する。
側面部252は、Pシャーシ13の基部131の後部に外側から覆われている。側面部252は、導光板22及び反射シート23夫々の周縁端面を覆う。
【0033】
後面部251は、導光板22及び反射シート23に背面側から対向配置されている。後面部251とPシャーシ13の支持枠部132との間には、緩衝部材142を介して、導光板22及び反射シート23が挟持される。
Pシャーシ13とBLシャーシ25とによる挟持は、導光板22とPシャーシ13の支持枠部132との間、又は導光板22と反射シート23との間に無用な空隙が生じること(延いては、この無用な隙間を通した漏光)を抑制するためのものであり、導光板22及び反射シート23をPシャーシ13及びBLシャーシ25に固定するためのものではない。故に、このような挟持によって、導光板22の熱膨張、又は熱膨張からの復元が阻害されることはない。
【0034】
BLシャーシ25(本実施の形態では後面部251)には、雌ネジを有するネジ穴253が設けられている。ネジ穴253は、導光板22及び反射シート23の凹部221,231に臨む。
【0035】
緩衝部32は、中心部に貫通孔が設けられた円盤状の弾性部材である。緩衝部32の外径(及び内径)は、導光板22の凹部221に係る左右方向の開口寸法よりも長い(及び短い)。緩衝部32の外径の半径は、導光板22の凹部221に係る上下方向の開口寸法よりも短い。
【0036】
ビス31は、頭部311及び脚部312を一体に有する。
頭部311の半径は、導光板22の凹部221に係る左右方向の開口寸法よりも短い。
【0037】
脚部312は、BLシャーシ25のネジ穴253の雌ネジに対応する雄ネジを有する。脚部312は、緩衝部32の貫通孔を貫通した状態で、導光板22及び反射シート23の凹部221,231に対して正面側からこの順に挿通され、更にネジ穴253に正面側から挿入されて螺合する。このとき、脚部312の周面の一部は、凹部221,231の内面最下部に接触配置又は接近配置される。
この結果、頭部311とBLシャーシ25との間に、緩衝部32を介して、導光板22及び反射シート23が挟持される。このとき、頭部311及び緩衝部32が、導光板22の上端面よりも上側に突出することはない。
【0038】
ビス31及びBLシャーシ25による挟持は、導光板22及び反射シート23夫々の周縁上部(周縁部の一部分)をBLシャーシ25に固定するためのものである。具体的には、導光板22及び反射シート23夫々の上辺部がBLシャーシ25に固定される。故に、導光板22は上側に向けて熱膨張し難い。何故ならば、導光板22が上側に向けて熱膨張しようとしても、導光板22の凹部221の内面がビス31の脚部312に当接するからである。
【0039】
一方、導光板22及び反射シート23夫々の周縁下部(周縁部の他部分)は、BLシャーシ25に固定されていない。具体的には、導光板22及び反射シート23夫々の下辺部と左右両辺部(両側辺部)とは、BLシャーシ25を含む他部材に固定されていない。故に、導光板22の下側及び左右両側に向けた熱膨張、又は熱膨張からの復元は容易である。
つまり、導光板22及び反射シート23は、上辺部がビス31及びBLシャーシ25に挟持されることによって、いわばBLシャーシ25から垂下する(吊り下げられる)。
以上のことから導光板22は、主に下側に向けて熱膨張し易い。
【0040】
光源24は、導光板22の下方に配され、図示しないヒートシンクを介して、BLシャーシ25に支持されている。
光源24は、複数個のLED241,241,…とLED基板242とを備える。
LED基板242は、左右方向に長い横姿勢の矩形状になしてある。LED基板242の上面は、導光板22の下端面に対面配置されている。
【0041】
LED241,241,…は、LED基板242の上面にて左右方向に一列に等配実装してある。LED241,241,…と導光板22の下端面とは、適長離隔して対向配置されている。
LED241,241,…と、まだ熱膨張していない導光板22との間の空隙Sは、熱膨張した導光板22の下辺部(
図2に二点鎖線で図示)が進入すべき空隙として機能する。
【0042】
なお、光源装置2は、光源24に替えて、2個の光源を備えていてもよい。この場合、2個の光源は、導光板22の上下両方に1個ずつ配されていてもよい。
或いは、1個の光源(又は2個の光源)が、導光板22の左方及び右方の何れか一方(又は両方に1個ずつ)に配されていてもよい。
【0043】
前述のキャビネットは、表示パネル11の表示領域を露出させた状態で、表示パネル11、ベゼル12、Pシャーシ13、緩衝部材141,142、及び光源装置2を収容する。
【0044】
ところで、キャビネットの内部におけるベゼル12の下側には、リモートコントローラから送信された信号を受信するための受信基板が収容される(各不図示)。また、キャビネットの前面下部における表示パネル11の表示領域の直下には、メーカのロゴ又は製品名等が表記される(不図示)。更に、キャビネットの下部には、不図示のスピーカが配される。以上のことから、表示装置1は、上部側よりも下部側の方に空間的な余裕がある。つまり、熱膨張した導光板22が進入すべき空隙Sは、導光板22の上方よりも下方に設ける方が、設計的な制約が緩い。
換言すれば、空隙Sが導光板22の下方に設けてある表示装置1は、空隙Sが導光板22の上方に設けてある場合よりも、容易に小型化することができる。
【0045】
次に、光源装置2による表示パネル11の照明について説明する。
光源24が発した光は、導光板22の下端面から導光板22の内部に入射する。
導光板22の内部に入射した光の一部は、導光板22の前面、後面、又は反射部にて反射し、やがて前面から光学シート群21へ出射する。導光板22の内部に入射した光の他の一部は、導光板22の後面から出射し、反射シート23に反射して再び導光板22の内部に入射する。
【0046】
光学シート群21へ出射した光は、光学シート群21による拡散及び集光等を経て、表示パネル11の後面から表示パネル11の内部に入射する。
以上のように、表示パネル11は、光源装置2によって背面側から照明される。表示パネル11の内部に入射した光は、表示パネル11を透過するか、又は、表示パネル11の通過を遮断される。この結果、表示パネル11の表示領域に映像が表示される。
【0047】
以上のような表示装置1においては、ビス31とBLシャーシ25との間で導光板22を挟持するので、構成が簡易である。
しかも、ビス31の頭部311又は緩衝部32が、導光板22の上端面よりも上側に突出することはないので、導光板22の上方に、ビス31の頭部311又は緩衝部32を配すべき無用な空隙を設ける必要がない。
【0048】
なお、ビス31に替えて、例えばリベットとBLシャーシ25との間で導光板22を挟持してもよい。ただし、ビス31はリベットに比べて取り外しが容易であるので、例えば表示装置1をリサイクルする際の分解時にはビス31の方が簡便である。
【0049】
また、ビス31及びBLシャーシ25による挟持に替えて、導光板22の上辺部をBLシャーシ25に接着してもよい。この場合、導光板22に凹部221を設ける必要はない。ただし、導光板22は、表示装置1を構成する部品の中でも比較的重いものである。故に、導光板22をBLシャーシ25に接着固定し得る粘着剤又は粘着部材を準備することは、ビス31を準備することに比べれば、容易ではない。
【0050】
更に、ビス31及びBLシャーシ25による挟持に替えて、導光板22の上辺部を上側からクリップ状の挟持部材で挟持固定し、この挟持部材をBLシャーシ25に固定してもよい。ただし、挟持部材を配置するための空間を導光板22の上方に設ける必要があるので、ビス31及びBLシャーシ25による挟持の場合よりも、表示装置1の小型化が困難になる虞がある。
【0051】
導光板22の凹部221は、U字状に限定されず、V字状又はコ字状等でもよい。
また、導光板22を固定すべき支持部は、BLシャーシ25に限定されず、例えばPシャーシ13(支持枠部132)でもよい。
【0052】
ところで、ビス31及びBLシャーシ25による挟持は、緩衝部32の介在がなくとも可能ではある。
しかしながら、緩衝部32が存在しない場合、ビス31の頭部311が導光板22の凹部221の周面における前面に直接的に接触する。
従って、ビス31を強く締め付けることによって、ビス31の頭部311から導光板22へ無用に大きな外力が集中的に加わり、導光板22に損傷又は歪み等が生じる虞がある。かといって、ビス31の締め付けが弱いと、ビス31及びBLシャーシ25による挟持(即ち、導光板22の固定)が不完全になるので、導光板22の位置ずれ又は脱落等が生じる虞がある。
更に、導光板22の熱膨張/復元、又は振動等によって、導光板22とビス31の頭部311とが強く当接する虞がある。この場合、導光板22の損傷、更には導光板22の損傷に起因する粉体の発生等が起こり得る。
【0053】
つまり、ビス31及びBLシャーシ25による挟持は、緩衝部32の介在がある方が有利である。何故ならば、ビス31を強く締め付けても、ビス31の頭部311から導光板22へ無用な外力が集中的に加わることを緩衝部32が抑制するからである。また、ビス31の頭部311と導光板22との直接的な接触を緩衝部32が防止するからである。
【0054】
なお、表示装置1において、装置上部に空間的な余裕が比較的多く、装置下部に空間的な余裕が比較的少ない場合、光源装置2は、導光板22の下辺部をBLシャーシ25に固定し、上辺部は固定しない構成であればよい。
また、表示装置1において、例えば装置右部に空間的な余裕が比較的多く、装置左部に空間的な余裕が比較的少ない場合、光源装置2は、導光板22の左辺部をBLシャーシ25に固定し、右辺部は固定しない構成であればよい。
【0055】
実施の形態 2.
図4は、本発明の実施の形態2に係る光源装置2を備える表示装置1の構成を略示する断面図である。
図5は、光源装置2が備える拡散板26の構成を略示する正面図である。
図4及び
図5は、実施の形態1の
図1及び
図3に対応する。
本実施の形態の光源装置2は、実施の形態1の光源装置2と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0056】
本実施の形態の光源装置2は、実施の形態1の導光板22、反射シート23、及び光源24に替えて、拡散板26、反射シート27、及び複数個の光源28,28,…を備えている。
拡散板26は熱膨張し易い素材からなる矩形板状の光学部材である。拡散板26の周縁部の前面は、Pシャーシ13の支持枠部132に背面側から対向配置されている。拡散板26の面方向中央部は、Pシャーシ13の支持枠部132における矩形枠の開口を通して、表示パネル11の表示領域、及び光学シート群21の面方向中央部に背面側から対向配置されている。
拡散板26の周縁部の前面とPシャーシ13の支持枠部132との間には、矩形枠状の緩衝部材142が配されている。
【0057】
拡散板26の上辺部における左右方向中央部には、正面視円形状の貫通孔261が設けられている。貫通孔261の内径は、ビス31のビス頭311の外径よりも小さく、脚部312の最大径よりも大きく、緩衝部32の貫通孔の内径と同程度である。貫通孔261は、実施の形態1の導光板22の凹部221に対応する。
【0058】
反射シート27には、正面視円形状の貫通孔271が設けられている。貫通孔271の内径は、拡散板26の貫通孔261の内径と同じである。貫通孔271は、実施の形態1の反射シート23の凹部231に対応する。
各光源28は、拡散板26の背面に対向して左右方向に配された蛍光管を用いてなる。光源28,28,…は上下方向に適長離隔並置してある。
【0059】
また、本実施の形態のBLシャーシ25は、実施の形態1の後面部251に替えて、後面部254を有する。
後面部254には、背面側へ凹む凹部255が設けられている。凹部255の内部には、光源28,28,…が収容されている。凹部255の内面を含む後面部251の前面は、反射シート27で覆われている。
後面部254とPシャーシ13の支持枠部132との間には、緩衝部材142を介して、拡散板26及び反射シート27が挟持される。このような挟持によって、拡散板26の熱膨張、又は熱膨張からの復元が阻害されることはない。
BLシャーシ25(本実施の形態では後面部254)には、ネジ穴253が設けられている。ネジ穴253は、拡散板26及び反射シート27の貫通孔261,271に臨む。
【0060】
ビス31の脚部312は、緩衝部32の貫通孔を貫通した状態で、拡散板26及び反射シート27の貫通孔261,271に対して正面側からこの順に挿通され、更にネジ穴253に正面側から挿入されて螺合する。
この結果、頭部311とBLシャーシ25との間に、緩衝部32を介して、拡散板26及び反射シート27が挟持される。このとき、頭部311及び緩衝部32が、拡散板26の上端面よりも上側に突出することはない。
【0061】
ビス31及びBLシャーシ25による挟持は、拡散板26及び反射シート27夫々の上辺部をBLシャーシ25に固定するためのものである。具体的には、拡散板26及び反射シート27夫々の上辺部がBLシャーシ25に固定される。故に、拡散板26は上側に向けて熱膨張し難い。何故ならば、拡散板26が上側に向けて熱膨張しようとしても、拡散板26の貫通孔261の内面がビス31の脚部312に当接するからである。
【0062】
一方、拡散板26及び反射シート27夫々の下辺部と左右両辺部とは、BLシャーシ25を含む他部材に固定されていない。故に、拡散板26の下側及び左右両側に向けた熱膨張、又は熱膨張からの復元は容易である。
つまり、拡散板26及び反射シート27は、上辺部がビス31及びBLシャーシ25に挟持されることによって、いわばBLシャーシ25から垂下する(吊り下げられる)。
以上のことから拡散板26は、主に下側に向けて熱膨張し易い。従って、熱膨張した拡散板26が進入すべき空隙(実施の形態1の空隙Sに相当するもの)は、拡散板26の下方に設けてある。
故に、本実施の形態の表示装置1は、実施の形態1の表示装置1と同様に、容易に小型化することができる。
【0063】
次に、光源装置2による表示パネル11の照明について説明する。
光源28,28,…が発した光は、直接的に、又は反射シート27に反射して、拡散板26の後面をから拡散板26の内部に入射する。拡散板26の内部に入射した光は拡散し、拡散板26の前面から光学シート群21へ出射する。
光学シート群21へ出射した光は、光学シート群21による拡散及び集光等を経て、表示パネル11の後面から表示パネル11の内部に入射する。
以上のように、表示パネル11は、光源装置2によって背面側から照明される。
【0064】
このような表示装置1においては、ビス31とBLシャーシ25との間で拡散板26を挟持するので、構成が簡易である。
しかも、ビス31の頭部311又は緩衝部32が、拡散板26の上端面よりも上側に突出することはないので、拡散板26の上方に、ビス31の頭部311又は緩衝部32を配すべき無用な空隙を設ける必要がない。
その上、ビス31の脚部312を拡散板26及び反射シート27の貫通孔261,271に挿入すれば拡散板26及び反射シート27が位置決めされるので、特に拡散板26及び反射シート27をBLシャーシ25に取り付ける際に、拡散板26及び反射シート27の位置ずれ又は脱落が抑制される。即ち、光源装置2の組み立て性が向上する。
【0065】
なお、拡散板26及び反射シート27に、貫通孔261,271に替えて、実施の形態1の凹部221,231に相当する凹部が設けられていてもよい。また、実施の形態1の導光板22及び反射シート23に、本実施の形態の貫通孔261,271に相当する貫通孔が設けられていてもよい。
【0066】
貫通孔261の形状は、円形に限定されず、楕円形又は多角形等でもよい。
また、貫通孔261の前部の内径を緩衝部32の外径よりも大きくすることによって、貫通孔261の内部に段部を設けてもよい。この場合、貫通孔261の段部内面に緩衝部32を接触させる。このとき、貫通孔261の内部に緩衝部32(又は緩衝部32及びビス31の頭部)が収容されてもよい。
【0067】
実施の形態 3.
図6は、本発明の実施の形態3に係る光源装置2が備える導光板22の構成を略示する正面図である。
図6は、実施の形態1の
図3に対応する。
本実施の形態の光源装置2は、実施の形態1の光源装置2と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0068】
本実施の形態の導光板22の上辺部には、N個(NはN≧2の自然数)の凹部221,221,…が左右方向に並設してある。同様に、反射シート23の上辺部には、導光板22の凹部221,221,…に対応するN個の凹部231,231,…が左右方向に並設してある。
故に、BLシャーシ25には、導光板22の凹部221,221,…に対応するN個のネジ穴253,253,…が設けられている。
導光板22及び反射シート23夫々の上辺部は、各N個のビス31,31,…及び緩衝部32,32,…を用いて、BLシャーシ25に固定してある。この結果、導光板22及び反射シート23は、BLシャーシ25から垂下する(吊り下げられる)。
【0069】
以上のことから導光板22は、主に下側に向けて熱膨張し易い。
従って、熱膨張した導光板22が進入すべき空隙Sは、導光板22の下方に設けてある。
故に、本実施の形態の表示装置1は、実施の形態1の表示装置1と同様に、容易に小型化することができる。
【0070】
なお、導光板22の上辺部の左右両隅部(即ち左右両辺部の上隅部)には、L字状の切り欠き状の凹部221,221が1個ずつ設けられていてもよい。
また、導光板22のN個の凹部221,221,…に替えて、N個の貫通孔が設けられていてもよい。
【0071】
実施の形態 4.
図7は、本発明の実施の形態4に係る光源装置2が備える導光板22の構成を略示する正面図である。
図7は、実施の形態1の
図3に対応する。
本実施の形態の光源装置2は、実施の形態1の光源装置2と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0072】
本実施の形態の導光板22には凹部221は設けられておらず、導光板22の左右両辺部における上辺部近傍に、各1個の凹部222,222が設けられている。
各凹部222は、正面視U字状の切り欠き状である。導光板22の上端面からの凹部222の離隔距離は、導光板22の左辺部又は右辺部の長さの1/3以下(好ましくは1/10以下)である。つまり、凹部222,222は、左右両辺部の上部に設けてあり、下辺部、並びに左右両辺部の上下方向中央部及び下部には設けられていない。
同様に、反射シート23の左右両辺部の上部には、導光板22の凹部222,222に対応する各1個の図示しない凹部が設けてある。
故に、BLシャーシ25には、導光板22の凹部222,222に対応する2個のネジ穴253,253が設けられている。
【0073】
導光板22及び反射シート23夫々の左右両辺部の上辺部は、各1個のビス31,31及び緩衝部32,32を用いて、BLシャーシ25に固定してある。一方、導光板22及び反射シート23夫々の下辺部、並びに左右両辺部の上下方向中央部及び下部はBLシャーシ25を含む他部材に固定されていない。この結果、導光板22及び反射シート23は、BLシャーシ25から垂下する(吊り下げられる)。
以上のことから導光板22は、主に下側に向けて熱膨張し易い。従って、熱膨張した導光板22が進入すべき空隙Sは、導光板22の下方に設けてある。
故に、本実施の形態の表示装置1は、実施の形態1の表示装置1と同様に、容易に小型化することができる。
【0074】
本実施の形態の光源装置2は、実施の形態1のような導光板22の上辺部に対する凹部221の形成、又は凹部221を利用した導光板22の上辺部のビス留め等が設計上又は製造上困難である場合に好適である。
しかも、2本のビス31,31の脚部312,312を導光板22の凹部222,222及び反射シート23の2個の凹部に挿入すれば、脚部312,312と凹部222,222及び反射シート23の2個の凹部夫々の内面との係合により、導光板22及び反射シート23が位置決めされる。従って、特に導光板22及び反射シート23をBLシャーシ25に取り付ける際に、導光板22及び反射シート23の位置ずれ又は脱落が抑制される。即ち、光源装置2の組み立て性が向上する。
【0075】
本実施の形態の光源装置2の場合、実施の形態1の場合と比べれば、導光板22は上側に向けて熱膨張し易い。しかしながら、導光板22は、左右両辺部の上部がBLシャーシ25に固定してあり、下辺部、並びに左右両辺部の上下方向中央部及び下部はBLシャーシ25に固定されていないので、導光板22の下側に向けた熱膨張に比べれば、導光板22の上側に向けた熱膨張は小さい。故に、導光板22の上方に設けるべき空隙Sは、装置の大型化を招くほど大きなものでなくてもよい。
なお、導光板22の2個の凹部222,222に替えて、2個の貫通孔が設けられていてもよい。
【0076】
本発明の実施の形態に係る光源装置は、表示装置1に組み込まれる光源装置2のようなものに限定されない。例えば、光源装置は、携帯電話機又は携帯情報端末装置等が備える表示部のバックライトユニットとして構成されていてもよい。或いは、光源装置は、シーリングライト又は壁掛け照明器具等として構成されていてもよい。
【0077】
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、請求の範囲と均等の意味及び請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、表示装置1又は光源装置2に、実施の形態1〜4に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。