特許第6284654号(P6284654)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6284654
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】放熱アセンブリ、及び電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/20 20060101AFI20180215BHJP
   H05K 9/00 20060101ALI20180215BHJP
   H01L 23/36 20060101ALI20180215BHJP
   F28D 15/02 20060101ALI20180215BHJP
【FI】
   H05K7/20 R
   H05K7/20 F
   H05K9/00 U
   H01L23/36 D
   F28D15/02 L
【請求項の数】10
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-558096(P2016-558096)
(86)(22)【出願日】2014年3月18日
(65)【公表番号】特表2017-515300(P2017-515300A)
(43)【公表日】2017年6月8日
(86)【国際出願番号】CN2014073633
(87)【国際公開番号】WO2015139213
(87)【国際公開日】20150924
【審査請求日】2016年10月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】517332063
【氏名又は名称】華為終端(東莞)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】▲ジン▼ 林芳
(72)【発明者】
【氏名】肖 永旺
(72)【発明者】
【氏名】王 国平
(72)【発明者】
【氏名】▲鄒▼ ▲傑▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲華▼林
【審査官】 白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】 特表2006−513556(JP,A)
【文献】 特開2007−067330(JP,A)
【文献】 特開平11−143585(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/20
H05K 9/00
H01L 23/36
F28D 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放熱アセンブリであって、
遮蔽素子であって、ビアホールが当該遮蔽素子上に配置され、当該遮蔽素子がPCBのグランド銅に電気的に接続されるとともに、熱発生電子素子が前記PCB上に配置される、前記遮蔽素子と、
前記ビアホール上に位置付けられるヒートパイプであって、当該ヒートパイプが前記遮蔽素子に電気的に接続されるとともに、当該ヒートパイプ、前記PCB及び前記遮蔽素子が前記熱発生電子素子を収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成する、前記ヒートパイプと、
前記ヒートパイプと前記熱発生電子素子との間に位置付けられるとともに、前記ヒートパイプ及び前記熱発生電子素子に相互に取り付けられる第1の弾性熱伝導材料と、
前記ヒートパイプに相互に取り付けられる第2の弾性熱伝導材料と、
前記第2の弾性熱伝導材料と前記PCBとの間に配置されるとともに、前記第2の弾性熱伝導材料に相互に取り付けられる熱伝導性金属ブロックであって、当該熱伝導性金属ブロックが前記PCB上の熱伝導性層を使用することにより前記熱発生電子素子に接続される、前記熱伝導性金属ブロックとを備える、アセンブリ。
【請求項2】
前記ヒートパイプが前記遮蔽素子に電気的に接続されることが、
前記ヒートパイプが、導電性エラストマー又は導電性インタフェース材料を使用することにより前記遮蔽素子に電気的に接続されることである、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
当該アセンブリが、
前記ビアホールの周囲に配置されるとともに、前記遮蔽素子及び前記ヒートパイプに相互に取り付けられる前記導電性インタフェース材料を更に備える、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記遮蔽素子が前記導電性エラストマーを含み、前記導電性エラストマーが前記ビアホールの周囲に配置されるとともに、前記導電性エラストマーが前記ヒートパイプに電気的に接続される、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の弾性熱伝導材料が、弾性導電性熱伝導材料又は弾性絶縁性熱伝導材料であり、前記第1の弾性熱伝導材料が、前記ビアホールを使用することにより前記ヒートパイプに相互に取り付けられる、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記第2の弾性熱伝導材料が、弾性導電性熱伝導材料又は弾性絶縁性熱伝導材料である、請求項に記載のアセンブリ。
【請求項7】
電子デバイスであって、
筐体と、
前記筐体内に位置付けられる放熱アセンブリであって、当該放熱アセンブリが遮蔽素子、ヒートパイプ及び第1の弾性熱伝導材料を含む、前記放熱アセンブリとを備え、
ビアホールが前記遮蔽素子上に配置され、前記遮蔽素子がPCBのグランド銅に電気的に接続され、熱発生電子素子が前記PCB上に配置され、前記ヒートパイプが前記ビアホール上に位置付けられ、前記ヒートパイプが前記遮蔽素子に電気的に接続され、前記ヒートパイプ、前記PCB及び前記遮蔽素子が前記熱発生電子素子を収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成し、前記第1の弾性熱伝導材料が、前記ヒートパイプと前記熱発生電子素子との間に位置付けられるとともに、前記ヒートパイプ及び前記熱発生電子素子に相互に取り付けられ、
前記放熱アセンブリが、
前記ヒートパイプに相互に取り付けられる第2の弾性熱伝導材料と、
前記第2の弾性熱伝導材料と前記PCBとの間に配置されるとともに、前記第2の弾性熱伝導材料に相互に取り付けられる熱伝導性金属ブロックであって、当該熱伝導性金属ブロックが前記PCB上の熱伝導性層を使用することにより前記熱発生電子素子に接続される、前記熱伝導性金属ブロックとを更に備える、電子デバイス。
【請求項8】
前記ヒートパイプが前記遮蔽素子に電気的に接続されることが、
前記ヒートパイプが、導電性エラストマー又は導電性インタフェース材料を使用することにより前記遮蔽素子に電気的に接続されることである、請求項に記載の電子デバイス。
【請求項9】
当該電子デバイスが、前記筐体内に位置付けられる熱伝導性サポートであって、当該熱伝導性サポートが前記ヒートパイプに接続される、前記熱伝導性サポートを更に備える、請求項に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記第2の弾性熱伝導材料が、弾性導電性熱伝導材料又は弾性絶縁性熱伝導材料である、請求項に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放熱技術の分野に関し、特に、放熱アセンブリ、及び電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(ロングタームエボリューション、Long Term Evolution)技術の急速な大衆化によって、モバイルインターネットは、高品位及び高性能をマルチメディアアプリケーションに提供し、それは、モバイルデータサービスの急速な増加、及び携帯端末装置における電力消費の有意の増加をもたらし、それにより、限られた空間における放熱設計のための新奇な課題を提示する。
【0003】
従来技術において、携帯端末における熱発生チップのために使用される放熱アセンブリは、主として、第1の熱伝導材料、遮蔽容器/遮蔽ボックス、第2の熱伝導材料、及びヒートパイプを含み、第1の熱伝導材料、遮蔽容器/遮蔽ボックス、第2の熱伝導材料及びヒートパイプは、熱発生チップ上に連続して積み重ねられる。熱発生チップとヒートパイプとの間の熱伝達経路は、熱発生チップ→第1の熱伝導材料→遮蔽容器/遮蔽ボックス→第2の熱伝導材料→ヒートパイプになる。固体同士が相互に接触している場合に生成される熱抵抗は非常に大きく、したがって、従来技術では、2つの熱伝導性パッド、すなわち第1の熱伝導材料及び第2の熱伝導材料が、熱抵抗を減少させるとともに、放熱アセンブリの熱伝導率レートを増加させるために使用される。
【0004】
しかしながら、熱伝導性パッドの熱伝導率係数kは、30W/m−Kより小さいとともに、一般に、1〜3W/m−Kの範囲内にある。2つの熱伝導性パッドが使用されたあとで、チップの熱がヒートパイプに伝達される熱伝達経路は長いとともに、ヒートパイプに伝達される熱はまだ少量である。したがって、従来技術には、放熱アセンブリの貧弱な放熱性能の技術的な問題がまだ存在する。
【発明の概要】
【0005】
放熱アセンブリの放熱性能が比較的劣るという従来技術における技術的な問題を解決するために、本発明の実施例は、放熱アセンブリ、及び電子デバイスを提供し、それにより、放熱アセンブリの放熱性能を向上させる。
【0006】
第1の態様によれば、本願の実施例は、放熱アセンブリを提供し、放熱アセンブリは、遮蔽素子であって、ビアホールが当該遮蔽素子上に配置され、当該遮蔽素子がPCBのグランド銅に電気的に接続されるとともに、熱発生電子素子が前記PCB上に配置される、前記遮蔽素子と、前記ビアホール上に位置付けられるヒートパイプであって、当該ヒートパイプが前記遮蔽素子に電気的に接続されるとともに、当該ヒートパイプ、前記PCB及び前記遮蔽素子が前記熱発生電子素子を収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成する、前記ヒートパイプと、前記ヒートパイプと前記熱発生電子素子との間に位置付けられるとともに、前記ヒートパイプ及び前記熱発生電子素子に相互に取り付けられる第1の弾性熱伝導材料とを含む。
【0007】
第1の態様に関連して、第1の可能な実施方法において、前記ヒートパイプが前記遮蔽素子に電気的に接続されることは、具体的に、前記ヒートパイプが、導電性エラストマー又は導電性インタフェース材料を使用することにより前記遮蔽素子に電気的に接続されることである。
【0008】
第1の態様の第1の可能な実施方法に関連して、第2の可能な実施方法において、当該アセンブリは、前記ビアホールの周囲に配置されるとともに、前記遮蔽素子及び前記ヒートパイプに相互に取り付けられる前記導電性インタフェース材料を更に含む。
【0009】
第1の態様の第1の可能な実施方法に関連して、第3の可能な実施方法において、前記遮蔽素子は前記導電性エラストマーを含み、前記導電性エラストマーは前記ビアホールの周囲に配置されるとともに、前記エラストマーは前記ヒートパイプに電気的に接続される。
【0010】
第1の態様に関連して、第4の可能な実施方法において、前記第1の弾性熱伝導材料は、具体的に、弾性導電性熱伝導材料又は弾性絶縁性熱伝導材料であり、前記第1の弾性熱伝導材料は、前記ビアホールを使用することにより前記ヒートパイプに相互に取り付けられる。
【0011】
第1の態様、及び第1の態様の第1から第4の可能な実施方法のうちのいずれか1つに関連して、第5の可能な実施方法において、当該アセンブリは、前記ヒートパイプに相互に取り付けられる第2の弾性熱伝導材料と、前記第2の弾性熱伝導材料と前記PCBとの間に配置されるとともに、前記第2の弾性熱伝導材料に相互に取り付けられる熱伝導性金属ブロックであって、当該熱伝導性金属ブロックが前記PCB上の熱伝導性層を使用することにより前記熱発生電子素子に接続される、前記熱伝導性金属ブロックとを更に含む。
【0012】
第1の態様の第5の可能な実施方法に関連して、第6の可能な実施方法において、前記第2の弾性熱伝導材料は、具体的に、弾性導電性熱伝導材料又は弾性絶縁性熱伝導材料である。
【0013】
第2の態様によれば、本願の実施例は、放熱アセンブリを提供し、放熱アセンブリは、PCB上に配置されるとともに、前記PCBの熱伝導性層を使用することにより、前記PCB上に配置される熱発生電子素子に接続される熱伝導性金属ブロックと、前記熱伝導性金属ブロックに対して取り付けられる弾性熱伝導材料と、前記弾性熱伝導材料に対して取り付けられるヒートパイプとを含む。
【0014】
第2の態様に関連して、第1の可能な実施方法において、前記熱伝導性層は、具体的に、前記PCBの表面上の第1の銅層及び/又は前記PCBの内部の第2の銅層である。
【0015】
第2の態様、又は第2の態様の第1の可能な実施方法に関連して、第2の可能な実施方法において、当該アセンブリは、遮蔽素子であって、ビアホールが当該遮蔽素子上に配置され、前記ヒートパイプが前記ビアホール上に位置付けられ、当該遮蔽素子が前記ヒートパイプに電気的に接続されるとともに、前記ヒートパイプ、前記PCB及び当該遮蔽素子が前記熱発生電子素子及び前記熱伝導性金属ブロックを収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成する、前記遮蔽素子を更に含む。
【0016】
第2の態様の第2の可能な実施方法に関連して、第3の可能な実施方法において、前記遮蔽素子が前記ヒートパイプに電気的に接続されることは、具体的に、前記ヒートパイプが、導電性エラストマー又は導電性インタフェース材料を使用することにより前記遮蔽素子に電気的に接続されることである。
【0017】
第2の態様の第3の可能な実施方法に関連して、第4の可能な実施方法において、当該アセンブリは、前記ビアホールの周囲に配置されるとともに、前記遮蔽素子及び前記ヒートパイプに相互に取り付けられる前記導電性インタフェース材料を更に含む。
【0018】
第2の態様の第3の可能な実施方法に関連して、第5の可能な実施方法において、前記遮蔽素子は前記導電性エラストマーを含み、前記導電性エラストマーは前記ビアホールの周囲に配置されるとともに、前記エラストマーは前記ヒートパイプに電気的に接続される。
【0019】
第3の態様によれば、本願の実施例は、放熱アセンブリを提供し、放熱アセンブリは、PCBの熱発生電子素子を覆う遮蔽素子であって、当該遮蔽素子が前記PCBのグランド銅層に電気的に接続される、前記遮蔽素子と、前記遮蔽素子上に位置付けられるヒートパイプであって、当該ヒートパイプが溶着又はボンディングを用いて前記遮蔽素子に接続される、前記ヒートパイプと、前記熱発生電子素子と前記遮蔽素子との間に取り付けられる第1の弾性熱伝導材料とを含む。
【0020】
第3の態様に関連して、第1の可能な実施方法において、当該アセンブリは、前記PCB上に配置される熱伝導性金属ブロックであって、当該熱伝導性金属ブロックが前記グランド銅層を使用することにより前記熱発生電子素子に接続される、前記熱伝導性金属ブロックと、前記熱伝導性金属ブロックと前記ヒートパイプとの間に位置付けられるとともに、前記熱伝導性金属ブロック及び前記ヒートパイプに相互に取り付けられる第2の弾性熱伝導材料とを更に含む。
【0021】
第4の態様によれば、本願の実施例は、電子デバイスであって、筐体と、前記筐体内に位置付けられる放熱アセンブリであって、当該放熱アセンブリが遮蔽素子、ヒートパイプ及び第1の弾性熱伝導材料を含む、前記放熱アセンブリとを含み、ビアホールが前記遮蔽素子上に配置され、前記遮蔽素子がPCBのグランド銅に電気的に接続され、熱発生電子素子が前記PCB上に配置され、前記ヒートパイプが前記ビアホール上に位置付けられ、前記ヒートパイプが前記遮蔽素子に電気的に接続され、前記ヒートパイプ、前記PCB及び前記遮蔽素子が前記熱発生電子素子を収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成し、前記第1の弾性熱伝導材料が、前記ヒートパイプと前記熱発生電子素子との間に位置付けられるとともに、前記ヒートパイプ及び前記熱発生電子素子に相互に取り付けられる、電子デバイスを提供する。
【0022】
第4の態様に関連して、第1の可能な実施方法において、前記ヒートパイプが前記遮蔽素子に電気的に接続されることは、具体的に、前記ヒートパイプが、導電性エラストマー又は導電性インタフェース材料を使用することにより前記遮蔽素子に電気的に接続されることである。
【0023】
第4の態様の第1の可能な実施方法に関連して、第2の可能な実施方法において、前記放熱アセンブリは、前記ビアホールの周囲に配置されるとともに、前記遮蔽素子及び前記ヒートパイプに相互に取り付けられる前記導電性インタフェース材料を更に含む。
【0024】
第4の態様の第1の可能な実施方法に関連して、第3の可能な実施方法において、前記遮蔽素子は前記導電性エラストマーを含み、前記導電性エラストマーは前記ビアホールの周囲に配置されるとともに、前記エラストマーは前記ヒートパイプに電気的に接続される。
【0025】
第4の態様の第3の可能な実施方法に関連して、第4の可能な実施方法において、前記第1の弾性熱伝導材料は、具体的に、弾性導電性熱伝導材料又は弾性絶縁性熱伝導材料であり、前記第1の弾性熱伝導材料は、前記ビアホールを使用することにより前記ヒートパイプに相互に取り付けられる。
【0026】
第4の態様、及び第4の態様の第1から第4の可能な実施方法のうちのいずれか1つに関連して、第5の可能な実施方法において、前記放熱アセンブリは、前記ヒートパイプに相互に取り付けられる第2の弾性熱伝導材料と、前記第2の弾性熱伝導材料と前記PCBとの間に配置されるとともに、前記第2の弾性熱伝導材料に相互に取り付けられる熱伝導性金属ブロックであって、当該熱伝導性金属ブロックが前記PCB上の熱伝導性層を使用することにより前記熱発生電子素子に接続される、前記熱伝導性金属ブロックとを更に含む。
【0027】
第4の態様の第5の可能な実施方法に関連して、第6の可能な実施方法において、前記第2の弾性熱伝導材料は、具体的に、弾性導電性熱伝導材料又は弾性絶縁性熱伝導材料である。
【0028】
第4の態様に関連して、可能な実施方法において、当該電子デバイスは、前記筐体内に位置付けられる熱伝導性サポートであって、当該熱伝導性サポートが前記ヒートパイプに接続される、前記熱伝導性サポートを更に含む。
【0029】
第5の態様によれば、本願の実施例は、電子デバイスであって、筐体と、前記筐体内に位置付けられる放熱アセンブリであって、当該放熱アセンブリが熱伝導性金属ブロック、弾性熱伝導材料及びヒートパイプを含む、前記放熱アセンブリとを含み、前記熱伝導性金属ブロックが、PCB上に配置され、前記PCBの熱伝導性層を使用することにより、前記PCB上に配置される熱発生電子素子に接続され、前記弾性熱伝導材料が前記熱伝導性金属ブロックに対して取り付けられるとともに、前記ヒートパイプが前記弾性熱伝導材料に対して取り付けられる、電子デバイスを提供する。
【0030】
第5の態様に関連して、第1の可能な実施方法において、前記熱伝導性層は、具体的に、前記PCBの表面上の第1の銅層及び/又は前記PCBの内部の第2の銅層である。
【0031】
第5の態様、又は第5の態様の第1の可能な実施方法に関連して、第2の可能な実施方法において、前記放熱アセンブリは、遮蔽素子であって、ビアホールが当該遮蔽素子上に配置され、前記ヒートパイプが前記ビアホール上に位置付けられ、当該遮蔽素子が前記ヒートパイプに電気的に接続されるとともに、前記ヒートパイプ、前記PCB及び当該遮蔽素子が前記熱発生電子素子及び前記熱伝導性金属ブロックを収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成する、前記遮蔽素子を更に含む。
【0032】
第5の態様の第2の可能な実施方法に関連して、第3の可能な実施方法において、前記遮蔽素子が前記ヒートパイプに電気的に接続されることは、具体的に、前記ヒートパイプが、導電性エラストマー又は導電性インタフェース材料を使用することにより前記遮蔽素子に電気的に接続されることである。
【0033】
第5の態様の第3の可能な実施方法に関連して、第4の可能な実施方法において、前記放熱アセンブリは、前記ビアホールの周囲に配置されるとともに、前記遮蔽素子及び前記ヒートパイプに相互に取り付けられる前記導電性インタフェース材料を更に含む。
【0034】
第5の態様の第3の可能な実施方法に関連して、第5の可能な実施方法において、前記遮蔽素子は前記導電性エラストマーを含み、前記導電性エラストマーは前記ビアホールの周囲に配置されるとともに、前記エラストマーは前記ヒートパイプに電気的に接続される。
【0035】
第5の態様に関連して、可能な実施方法において、当該電子デバイスは、前記筐体内に位置付けられる熱伝導性サポートであって、当該熱伝導性サポートが前記ヒートパイプに接続される、前記熱伝導性サポートを更に含む。
【0036】
第6の態様によれば、本願の実施例は、電子デバイスであって、筐体と、前記筐体内に位置付けられる放熱アセンブリであって、当該放熱アセンブリが遮蔽素子、ヒートパイプ及び第1の弾性熱伝導材料を含む、前記放熱アセンブリとを含み、前記遮蔽素子がPCBの熱発生電子素子を覆い、前記遮蔽素子が前記PCBのグランド銅層に電気的に接続され、前記ヒートパイプが前記遮蔽素子上に位置付けられており、前記ヒートパイプが溶着又はボンディングを用いて前記遮蔽素子に接続されるとともに、前記第1の弾性熱伝導材料が前記熱発生電子素子と前記遮蔽素子との間に取り付けられる、電子デバイスが提供される。
【0037】
第6の態様に関連して、第1の可能な実施方法において、前記放熱アセンブリは、前記PCB上に配置される熱伝導性金属ブロックであって、当該熱伝導性金属ブロックが前記グランド銅層を使用することにより前記熱発生電子素子に接続される、前記熱伝導性金属ブロックと、前記熱伝導性金属ブロックと前記ヒートパイプとの間に位置付けられるとともに、前記熱伝導性金属ブロック及び前記ヒートパイプに相互に取り付けられる第2の弾性熱伝導材料とを更に含む。
【0038】
第6の態様に関連して、可能な実施方法において、当該電子デバイスは、前記筐体内に位置付けられる熱伝導性サポートであって、当該熱伝導性サポートが前記ヒートパイプに接続される、前記熱伝導性サポートを更に含む。
【0039】
本出願の実施例における前述の1つ又は複数の技術的解決法は、少なくとも下記の有益な効果を有し、ビアホールが遮蔽素子上に配置されるとともに、熱発生電子素子に対して取り付けられる熱伝導材料がビアホールを使用することによりヒートパイプに取り付けられ、その結果、熱発生電子素子の熱が熱伝導材料を使用することによりヒートパイプに伝達されることができ、それは、放熱アセンブリの熱抵抗を減少させるとともに、熱発生電子素子とヒートパイプとの間の熱伝達経路を短くし、それにより、放熱アセンブリの放熱性能が比較的劣るという従来技術における技術的な問題を解決するとともに、放熱アセンブリの放熱性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】本願の実施例1による第1のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図2】本願の実施例1による第2のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図3】本願の実施例1による第3のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図4】本願の実施例1による第4のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図5】本願の実施例1による第5のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図6】本願の実施例2による第1のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図7】本願の実施例2による第2のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図8】本願の実施例3による第1のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図9】本願の実施例3による第2のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図10】本願の実施例3による第3のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図11】本願の実施例4による第1のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図12】本願の実施例4による第のタイプの放熱アセンブリの概要の断面図である。
図13】本願の実施例5による電子デバイスの概要の断面図である。
図14】本願の実施例6による電子デバイスの概要の断面図である。
図15】本願の実施例7による電子デバイスの概要の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
放熱アセンブリの放熱性能が比較的劣るという従来技術に存在する技術的な問題を解決するために、本発明の実施例は、放熱アセンブリ、及び電子デバイスを提供する。
【0042】
本発明の実施例の目的、技術的解決法、及び利点をより明確にするために、下記は、本発明の実施例における添付図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決法を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施例は本発明の実施例の全てではなく一部である。創作的な努力なしで本発明の実施例に基づいて当業者により獲得される他の全ての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0043】
下記は、添付図面を参照して本発明の代表的な実施方法を詳細に説明する。
【実施例1】
【0044】
図1を参照すると、本願の実施例は、放熱アセンブリを提供し、放熱アセンブリは、遮蔽素子11であって、ビアホール11cが当該遮蔽素子11上に配置され、当該遮蔽素子11がPCBボード16のグランド銅に電気的に接続されるとともに、熱発生電子素子15がPCBボード16上に配置される、遮蔽素子11と、ビアホール11c上に位置付けられるヒートパイプ12であって、当該ヒートパイプ12が遮蔽素子11に電気的に接続されるとともに、当該ヒートパイプ12、PCBボード16及び遮蔽素子11が熱発生電子素子15を収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成する、ヒートパイプ12と、ヒートパイプ12と熱発生電子素子15との間に位置付けられるとともに、ヒートパイプ12及び熱発生電子素子15に相互に取り付けられる第1の弾性熱伝導材料13とを含む。
【0045】
図2を参照すると、遮蔽素子11は、遮蔽容器11a及び遮蔽フレーム11bを含むことができ、遮蔽容器11aは、遮蔽フレーム11bに対して溶接されることができ、遮蔽フレーム11bは、PCBボード16のグランド銅に電気的に接続される。遮蔽フレーム11b及び遮蔽容器11aは一体成形された構造であり得る、ということが理解され得る。図1において示されたように、遮蔽素子11は、PCBボード16のグランド銅に電気的に接続される。遮蔽素子11は、熱発生電子素子15を覆うことができ、熱発生電子素子15は、具体的に、電子デバイス上の主な熱発生チップ、例えば電力増幅器、アプリケーションプロセッサ(CPU、Central Processing Unit)又は電源管理チップ(PMIC、Power Management IC)であり得る。
【0046】
遮蔽素子11は、熱発生電子素子15と他の構成部品との間の電磁妨害を遮蔽するように構成され得る。ビアホール11cが遮蔽素子11上に配置されるので、遮蔽素子11の空洞の外側の電磁妨害が、ビアホール11cを使用することにより、遮蔽素子11の空洞の内側の熱発生電子素子15を妨害し、熱発生電子素子15により生成される電磁場が、ビアホール11cを使用することにより、外部の構成部品を同様に妨害する。電磁妨害のこの事例を回避するために、本願の実施例では、ヒートパイプ12が遮蔽素子11のビアホール11cを覆うとともに、ヒートパイプ12は遮蔽素子11に電気的に接続され、すなわち、ヒートパイプ12及び遮蔽素子11は、相互に導電性の状態に保持され、その結果、ヒートパイプ12、PCBボード16及び遮蔽素子11は、熱発生電子素子15を収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成し、それにより、熱発生電子素子15と他の構成部品との間の電磁妨害を遮蔽する。
【0047】
遮蔽素子11は、導電性フォーム、導電性エラストマー又は導電性インタフェース材料を使用することによりヒートパイプ12に接続され、その結果、遮蔽素子11は、ヒートパイプ12に電気的に接続される。
【0048】
任意に、図2において示されたように、遮蔽素子11は、導電性エラストマー14bを更に含み、導電性エラストマー14bは、遮蔽素子11のビアホールの周囲に配置される。導電性エラストマー14bは、ヒートパイプ12と接触しているとともに、ヒートパイプ12に対する電気接続を形成する。
【0049】
遮蔽素子11は、同様に、導電性エラストマー14bを除外し得るとともに、図1において示されたように、放熱アセンブリは導電性インタフェース材料14aを更に含み得る、ということが理解され得る。導電性インタフェース材料14aは、下記には限定されないが、導電性ゴム、導電性フォームなどを含む。導電性インタフェース材料14aは、遮蔽素子11のビアホール11cの周囲に配置されるとともに、遮蔽素子11及びヒートパイプ12に相互に取り付けられ、その結果、遮蔽素子11はヒートパイプ12に対する電気接続を形成し、それにより、遮蔽容器を形成し、熱発生電子素子15と他の構成部品との間の電磁妨害を更に良く遮蔽する。
【0050】
多くの窪みが固体の表面に存在し、固体が別の固体と接触している場合に、相互に適合している領域は比較的小さく、したがって、固体同士が接触している場合に生成される熱抵抗は比較的大きい、という点に注意が必要である。熱抵抗を減少させるように固体同士の接触領域を増加させるために、第1の弾性熱伝導材料13がそれらの固体の間に置かれることができ、その結果、それらの固体の間の窪みは接触領域を増加させるように満たされることができ、それにより、熱抵抗を減少させる。第1の弾性熱伝導材料13は、下記には限定されないが、弾性熱伝導性パッド、熱伝導性ゲル、相変化熱伝導材料、シリコーングリースなどを含む。したがって、本願の実施例では、ビアホール11cが遮蔽素子11上に配置され、その結果、ビアホール11cを使用することにより、ヒートパイプ12は、熱発生電子素子15に対して取り付けられる第1の弾性熱伝導材料13に、直接的に相互に取り付けられることができ、それは、ヒートパイプ12が熱発生電子素子15と十分に接触していることを保証するばかりでなく、熱発生電子素子15とヒートパイプ12との間の主要な放熱経路を、熱発生電子素子15→第1の弾性熱伝導材料13→ヒートパイプ12のように短くし、それにより、放熱アセンブリの放熱性能を非常に向上させる。放熱アセンブリが電子デバイスに組み込まれる場合に、ヒートパイプ12の一端であるとともに、第1の弾性熱伝導材料13に接続されていない一端は、電子デバイス上の熱伝導性サポートに固定して接続されることができ、その結果、ヒートパイプ12上の熱は、熱伝導性サポートに急速に伝達されるとともに、散開されることができる。
【0051】
特定の実施プロセスにおいて、第1の弾性熱伝導材料13は、具体的に、弾性絶縁性熱伝導材料であることができるか、又は、弾性導電性熱伝導材料であることができ、第1の弾性熱伝導材料13は、ビアホール11cを使用することによりヒートパイプ12に相互に取り付けられる。
【0052】
図3を参照すると、本願の実施例により提供される放熱アセンブリは、第2の弾性熱伝導材料18と、熱伝導性金属ブロック17とを更に含み、第2の弾性熱伝導材料18は、ヒートパイプ12に相互に取り付けられ、熱伝導性金属ブロック17は、第2の弾性熱伝導材料18とPCBボード16との間に配置されるとともに、第2の弾性熱伝導材料18に相互に取り付けられ、熱伝導性金属ブロック17は、PCBボード16上の熱伝導性層16aを使用することにより熱発生電子素子15に接続される。熱発生電子素子15は、PCBボード16上に配置され、熱発生電子素子15の熱は、PCBボード16上の熱伝導性層16aに更に伝達されることができ、例えば、熱伝導性層16aは、PCBボード16の表面上の銅層及び/又はPCBボード16の内部の銅層であり得る。
【0053】
PCBボード16の熱伝導性層がPCBボード16の表面上の銅層である場合に、熱伝導性金属ブロック17は、直接的に、PCBボード16の表面上の銅層に電気的に接続され得る。
【0054】
PCBボード16の熱伝導性層がPCBボード16の内部の銅層である場合に、PCBボード16上に配置される熱伝導性金属ブロック17は、サーマルビア(例えば、サーマルビアホール、サーマルベリードビア又はサーマルブラインドビア)を使用することにより、PCBボード16の内部の銅層に電気的に接続され得る。
【0055】
熱伝導性金属ブロック17は、熱発生電子素子15に隣接するPCBボード16上に配置され、熱伝導性金属ブロック17は、比較的高い熱伝導率係数を有する素子、例えば銅ブロック又はアルミニウムブロックであることができ、その結果、電子素子15により生成される熱は、熱伝導性層16a、熱伝導性金属ブロック17、そして熱伝導性金属ブロック17に対して取り付けられる第2の弾性熱伝導材料18を使用することによりヒートパイプ12に更に伝達されることができ、それにより、熱発生電子素子15の温度を更に減少させ、それは更に良い放熱効果を生む。
【0056】
特定の実施プロセスにおいて、極薄の送受話器のような、厚さに対して比較的高い必要条件を有する電子デバイスについて、電子デバイスの厚さの増加を回避するために、図4を参照すると、ヒートパイプ12は、2つの部分に曲げられることができ、一方の部分は、第1の弾性熱伝導材料13を覆うとともに、もう一方の部分は、第2の弾性熱伝導材料18を覆う。第2の弾性熱伝導材料18を覆うヒートパイプ12は、電子デバイスのサポートのビアホールに組み込まれることができ、その結果、電子デバイスの厚さは減らされ得る。
【0057】
製品のスタッキング及び装置レイアウトに対する設計要件によれば、熱伝導性金属ブロック17は、遮蔽素子11の空洞内に配置され得るか、又は、遮蔽素子11の空洞の外側に配置され得る。図5を参照すると、熱伝導性金属ブロック17が遮蔽素子11の空洞内に配置される場合に、本願の実施例により提供される放熱アセンブリの第1の弾性熱伝導材料13及び第2の弾性熱伝導材料18は、図5において示されたように、一体成形された構造であり得る。第1の弾性熱伝導材料13及び第2の弾性熱伝導材料18が一体成形された構造である場合に、弾性熱伝導材料は、具体的に、3次元熱伝導性パッド、熱伝導性ゲルなどであり得る。熱伝導性金属ブロック17が遮蔽素子11の空洞の外側に配置される場合に、本願の実施例により提供される放熱アセンブリの第1の弾性熱伝導材料13及び第2の弾性熱伝導材料18は、図3及び図4において示されたように、2つの独立した素子である。
【実施例2】
【0058】
図6を参照すると、本願の実施例は、放熱アセンブリを提供し、放熱アセンブリは、遮蔽素子11であって、ビアホール11cが当該遮蔽素子11上に配置され、当該遮蔽素子11がPCBボード16のグランド銅に電気的に接続されるとともに、熱発生電子素子15がPCBボード16上に配置される、遮蔽素子11と、ビアホール11c上に位置付けられるとともに、遮蔽素子11に取り付けられる弾性導電性熱伝導材料19であって、弾性導電性熱伝導材料19、PCBボード16及び遮蔽素子11が熱発生電子素子15を収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成する、弾性導電性熱伝導材料19と、弾性導電性熱伝導材料19上に位置付けられるとともに、弾性導電性熱伝導材料19に相互に取り付けられるヒートパイプ12とを含む。
【0059】
図6において示されたように、弾性導電性熱伝導材料19は、熱発生電子素子15に対して取り付けられ得る。この事例において、熱発生電子素子15の熱は、弾性導電性熱伝導材料19を使用することによりヒートパイプ12に伝達され、それは、熱発生電子素子15とヒートパイプ12との間の熱伝達経路を短くし、それにより、放熱アセンブリの放熱性能を向上させる。放熱アセンブリが電子デバイスに組み込まれる場合に、ヒートパイプ12の一端であるとともに、弾性導電性熱伝導材料19に接続されていない一端は、電子デバイス上の熱伝導性サポートに固定して接続されることができ、その結果、ヒートパイプ12上の熱は、熱伝導性サポートに急速に伝達されるとともに、散開されることができる。
【0060】
図7を参照すると、本願の実施例により提供される放熱アセンブリは、弾性熱伝導材料20と、熱伝導性金属ブロック17とを更に含み、弾性熱伝導材料20は、ヒートパイプ12に相互に取り付けられ、熱伝導性金属ブロック17は、弾性熱伝導材料20とPCBボード16との間に配置されるとともに、弾性熱伝導材料20に相互に取り付けられ、熱伝導性金属ブロック17は、PCBボード16上の熱伝導性層16aを使用することにより熱発生電子素子15に接続される。熱発生電子素子15は、PCBボード16上に配置され、熱発生電子素子15の熱は、PCBボード16上の熱伝導性層16aに更に伝達されることができ、例えば、熱伝導性層16aは、PCBボードの表面上の銅層及び/又はPCBボードの内部の銅層であり得る。
【0061】
PCBボード16の熱伝導性層16aがPCBボード16の表面上の銅層である場合に、熱伝導性金属ブロック17は、直接的に、PCBボード16の表面上の銅層に電気的に接続され得る。
【0062】
PCBボード16の熱伝導性層16aがPCBボード16の内部の銅層である場合に、PCBボード16上に配置される熱伝導性金属ブロック17は、サーマルビア(例えば、サーマルビアホール、サーマルベリードビア又はサーマルブラインドビア)を使用することにより、PCBボード16の内部の銅層に電気的に接続される。
【0063】
熱伝導性金属ブロック17は、熱発生電子素子15に隣接するPCBボード16上に配置され、熱伝導性金属ブロック17は、比較的高い熱伝導率係数を有する素子、例えば銅ブロック又はアルミニウムブロックであることができ、その結果、電子素子15により生成される熱は、熱伝導性層16a、熱伝導性金属ブロック17、そして熱伝導性金属ブロック17に対して取り付けられる弾性熱伝導材料20を使用することによりヒートパイプ12に更に伝達されることができ、それにより、熱発生チップの温度を更に減少させ、それは更に良い放熱効果を生む。
【0064】
熱伝導性金属ブロック17及び弾性熱伝導材料20は、遮蔽素子11内に位置付けられることができるか、又は、遮蔽素子11内に存在しないかもしれず、それは本発明の実施例において限定されない、ということが理解され得る。
【実施例3】
【0065】
図8を参照すると、本願の実施例は、放熱アセンブリを提供し、放熱アセンブリは、PCBボード16上に配置されるとともに、PCBの熱伝導性層16aを使用することにより、PCBボード16上に配置される熱発生電子素子15に接続される熱伝導性金属ブロック17と、熱伝導性金属ブロック17に対して取り付けられる弾性熱伝導材料18と、弾性熱伝導材料18に対して取り付けられるヒートパイプ12とを含む。
【0066】
実際のアプリケーションプロセスでは、多くの銅層及びサーマルビアがPCBボード16上に配置されるので、熱発生電子素子15の大部分の熱は、PCBボード16に伝達される。したがって、本願の実施例において、大部分の熱がPCBボード16に伝達される事例のために、熱伝導性金属ブロック17は、熱発生電子素子15に隣接するPCBボード16上に配置され、ここで、熱伝導性金属ブロック17の熱伝導率係数は比較的高く、熱伝導性金属ブロック17は、熱伝導性層16aを使用することにより熱発生電子素子15に接続され、熱伝導性層16aは、具体的に、PCBボード16の表面上の第1の銅層及び/又はPCBボード16の内部の第2の銅層であり得る。熱伝導性層16aがPCBボード16の表面上の第1の銅層である場合に、熱伝導性金属ブロック17は、直接的に、PCBボード16の表面上の第1の銅層に電気的に接続されることができ、そして熱伝導性層16aがPCBボード16の内部の第2の銅層である場合に、PCBボード16上に配置される熱伝導性金属ブロック17は、サーマルビア(例えば、サーマルビアホール、サーマルベリードビア又はサーマルブラインドビア)を使用することにより、PCBボードの内部の第2の銅層に電気的に接続されることができる。したがって、熱発生電子素子15の熱は、PCBボード16上の熱伝導性層16a、熱伝導性金属ブロック17、そして熱伝導性金属ブロック17に対して取り付けられる弾性熱伝導材料18を使用することによりヒートパイプ12に伝導され、それは、熱発生チップとヒートパイプ12との間の熱伝達経路を短くし、それにより、放熱アセンブリの放熱性能を向上させる。放熱アセンブリが電子デバイスに組み込まれる場合に、ヒートパイプ12の一端であるとともに、弾性熱伝導材料に接続されていない一端は、電子デバイス上の金属サポートに固定して接続されることができ、その結果、ヒートパイプ12上の熱は、金属サポートに急速に伝達されるとともに、散開されることができる。
【0067】
任意に、本願の実施例により提供される放熱アセンブリは、熱発生電子素子15を覆うとともに、PCBボード16のグランド銅に電気的に接続される遮蔽素子21を更に含む。図8において示されたように、熱伝導性金属ブロック17は、遮蔽素子21の空洞の外部に位置付けられ得る。確かに、熱伝導性金属ブロック17は、遮蔽素子21の空洞の外部に位置付けられ得るばかりでなく、遮蔽素子21の空洞内に配置され得る。
【0068】
図9又は図10を参照すると、放熱アセンブリは、遮蔽素子11であって、ビアホール11cが当該遮蔽素子11上に配置される、遮蔽素子11を更に含み、ヒートパイプ12は、ビアホール11c上に位置付けられ、遮蔽素子11は、ヒートパイプ12に電気的に接続されるとともに、ヒートパイプ12、PCBボード16及び遮蔽素子11は、熱発生電子素子15及び熱伝導性金属ブロック17を収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成する。
【0069】
任意に、遮蔽素子11は、同様に、導電性エラストマー14bを含む。導電性エラストマー14bは、遮蔽素子11のビアホール11cの周囲に配置される。導電性エラストマー14bは、ヒートパイプ12と接触しているとともに、ヒートパイプ12に対する電気接続を形成する。任意に、図9において示されたように、遮蔽素子11は、同様に、導電性エラストマー14bを除外し得るとともに、この事例において、放熱アセンブリは、導電性インタフェース材料14aを更に含む。導電性インタフェース材料14aは、下記には限定されないが、導電性ゴム、導電性フォームなどを含む。導電性インタフェース材料14aは、遮蔽素子11のビアホール11cの周囲に配置されるとともに、遮蔽素子11及びヒートパイプ12に相互に取り付けられ、その結果、遮蔽素子11はヒートパイプ12に対する電気接続を形成し、それにより、遮蔽容器を形成し、熱発生電子素子15と他の構成部品との間の電磁妨害を遮蔽する。
【実施例4】
【0070】
図11を参照すると、本願の実施例は、放熱アセンブリを提供し、アセンブリは、PCBボード16の熱発生電子素子15を覆う遮蔽素子21であって、当該遮蔽素子21がPCBボード16のグランド銅層に電気的に接続される、遮蔽素子21と、遮蔽素子21上に位置付けられるヒートパイプ12であって、当該ヒートパイプ12が溶着又はボンディングを用いて遮蔽素子21に接続され得る、ヒートパイプ12と、熱発生電子素子15と遮蔽素子21との間に取り付けられる第1の弾性熱伝導材料13とを含む。
【0071】
多くの窪みが固体の表面に存在し、固体が別の固体と接触している場合に、相互に適合している領域は比較的小さく、したがって、固体同士が接触している場合に生成される熱抵抗は比較的大きい、ということが理解され得る。熱抵抗を減少させるように固体同士の接触領域を増加させるとともに、放熱アセンブリの熱伝達経路を短くするために、本願の実施例において、ヒートパイプ12は、溶着又はボンディングを用いて遮蔽素子21に接続される。一緒に溶接されるヒートパイプ12と遮蔽素子21との間の原子がお互いに浸透するとともに結合されるので、熱抵抗が非常に削減されるとともに、熱発生電子素子15の熱伝達経路が、熱発生電子素子15→第1の弾性熱伝導材料13→遮蔽素子21→ヒートパイプ12のように短くされ、それにより、放熱アセンブリの放熱性能を向上させる。同様に、一緒に接合されるヒートパイプ12と遮蔽素子21との間の表面上の窪みは、接着剤によって満たされ、熱抵抗が非常に削減されるとともに、熱発生電子素子15の熱伝達経路が短くされ、それにより、放熱アセンブリの放熱性能を向上させる。放熱アセンブリが電子デバイスに組み込まれる場合に、ヒートパイプ12の一端であるとともに、弾性熱伝導材料に接続されていない一端は、電子デバイス上の熱伝導性サポートに固定して接続され、その結果、ヒートパイプ12上の熱は、熱伝導性サポートに急速に伝達されるとともに、散開されることができる。
【0072】
同様に、図12を参照すると、放熱アセンブリは、熱伝導性金属ブロック17と、第2の弾性熱伝導材料18とを更に含む。熱伝導性金属ブロック17は、PCBボード16上に配置されるとともに、熱伝導性金属ブロック17は、PCBボード16上のグランド銅層16bを使用することにより熱発生電子素子15に接続される。第2の弾性熱伝導材料18は、熱伝導性金属ブロック17とヒートパイプ12との間に位置付けられるとともに、熱伝導性金属ブロック17及びヒートパイプ12に相互に取り付けられる。したがって、放熱アセンブリは、グランド銅層16b、熱伝導性金属ブロック17及び第2の弾性熱伝導材料18を使用することにより熱発生電子素子15の熱をヒートパイプ12に更に伝達することができ、その結果、放熱アセンブリは、より熱発生チップの熱を外に運ぶことができ、それにより、放熱アセンブリの放熱性能を更に向上させる。
【実施例5】
【0073】
図13及び図1を参照すると、本願の実施例は、電子デバイスを更に提供し、電子デバイスは、筐体132と、筐体132内に位置付けられる放熱アセンブリ130であって、当該放熱アセンブリ130が遮蔽素子11、ヒートパイプ12及び第1の弾性熱伝導材料13を含む、放熱アセンブリ130とを含み、ビアホール11cは遮蔽素子11上に配置され、遮蔽素子11はPCBボード16のグランド銅に電気的に接続され、熱発生電子素子15はPCBボード16上に配置され、ヒートパイプ12はビアホール11c上に位置付けられ、ヒートパイプ12、PCBボード16及び遮蔽素子11は熱発生電子素子15を収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成し、第1の弾性熱伝導材料13は、ヒートパイプ12と熱発生電子素子15との間に配置されるとともに、ヒートパイプ12及び熱発生電子素子15に相互に取り付けられる。
【0074】
任意に、電子デバイスは、筐体内132に位置付けられる熱伝導性サポート131であって、当該熱伝導性サポート131がヒートパイプ12に接続され得る、熱伝導性サポート131を更に含み得る。
【0075】
熱伝導性サポート131は、金属サポート、例えばアルミニウム、銅及びマグネシウム合金のような金属素材から作られている金属サポートであることができるとともに、確かに、熱伝導性サポート131は、同様に、グラファイト材料から作られる熱伝導性フィルムを貼り付けられた表面を有するグラファイトサポートであることができる、という点に注意が必要である。
【0076】
任意に、ヒートパイプ12が遮蔽素子11に電気的に接続されることは、具体的に、ヒートパイプ12が、導電性エラストマー又は導電性インタフェース材料を使用することにより遮蔽素子11に電気的に接続されることである。
【0077】
任意に、本願の実施例により提供される放熱アセンブリ130は、ビアホール11cの周囲に配置されるとともに、遮蔽素子11及びヒートパイプ12に相互に取り付けられる導電性インタフェース材料を更に含む。
【0078】
任意に、遮蔽素子11は導電性エラストマーを含み、導電性エラストマーはビアホール11cの周囲に配置されるとともに、エラストマーはヒートパイプ12に電気的に接続される。
【0079】
任意に、第1の弾性熱伝導材料13は、具体的に、弾性導電性熱伝導材料又は弾性絶縁性熱伝導材料であり、第1の弾性熱伝導材料13は、ビアホール11cを使用することによりヒートパイプ12に相互に取り付けられる。
【0080】
任意に、放熱アセンブリ130は、ヒートパイプ12に相互に取り付けられる第2の弾性熱伝導材料18と、第2の弾性熱伝導材料18とPCBボード16との間に配置されるとともに、第2の弾性熱伝導材料18に相互に取り付けられる熱伝導性金属ブロック17であって、当該熱伝導性金属ブロック17がPCBボード16上の熱伝導性層を使用することにより熱発生電子素子15に接続される、熱伝導性金属ブロック17とを更に含む。
【0081】
任意に、第2の弾性熱伝導材料18は、具体的に、弾性導電性熱伝導材料又は弾性絶縁性熱伝導材料である。
【0082】
図1から図5に対応する前述の実施例における放熱アセンブリの全ての可変の方法及び具体的な実例は、同様に、実施例における電子デバイスに適用できる。放熱アセンブリの前述の詳細な説明に従って、当業者は、実施例における電子デバイスの実施方法を明瞭に理解し得る。したがって、この明細書の簡単化のために、詳細は再びここでは説明されない。
【実施例6】
【0083】
図14を参照すると、本願の実施例は、電子デバイスを提供し、電子デバイスは、筐体142と、筐体142内に位置付けられる放熱アセンブリ140であって、当該放熱アセンブリ140が熱伝導性金属ブロック17、弾性熱伝導材料18及びヒートパイプ12を含む、放熱アセンブリ140とを含み、熱伝導性金属ブロック17は、PCBボード16上に配置され、PCBの熱伝導性層16aを使用することにより、PCBボード16上に配置される熱発生電子素子15に接続され、弾性熱伝導材料18は熱伝導性金属ブロック17に対して取り付けられるとともに、ヒートパイプ12は弾性熱伝導材料18に対して取り付けられる。
【0084】
任意に、電子デバイスは、筐体142内に位置付けられる熱伝導性サポート141を更に含み、ここで、ヒートパイプは熱伝導性サポート141に接続される。
【0085】
熱伝導性サポート141は、金属サポート、例えばアルミニウム、銅及びマグネシウム合金のような金属素材から作られている金属サポートであることができるとともに、確かに、熱伝導性サポート141は、同様に、グラファイト材料から作られる熱伝導性フィルムを貼り付けられた表面を有するグラファイトサポートであることができる、という点に注意が必要である。
【0086】
任意に、熱伝導性層16aは、具体的に、PCBボードの表面上の第1の銅層及び/又はPCBボードの内部の第2の銅層である。
【0087】
任意に、本願の実施例により提供される放熱アセンブリ140は、遮蔽素子であって、ビアホールが当該遮蔽素子上に配置され、ヒートパイプ12がビアホール上に位置付けられ、当該遮蔽素子がヒートパイプ12に電気的に接続されるとともに、ヒートパイプ12、PCBボード16及び当該遮蔽素子が熱発生電子素子15及び熱伝導性金属ブロックを収容するために使用される電磁遮蔽容器を形成する、遮蔽素子を更に含む。
【0088】
任意に、遮蔽素子がヒートパイプ12に電気的に接続されることは、具体的に、ヒートパイプ12が、導電性エラストマー又は導電性インタフェース材料を使用することにより遮蔽素子に電気的に接続されることである。
【0089】
任意に、放熱アセンブリ140は、ビアホールの周囲に配置されるとともに、遮蔽素子及びヒートパイプ12に相互に取り付けられる導電性インタフェース材料を更に含む。
【0090】
任意に、遮蔽素子は導電性エラストマーを含み、導電性エラストマーはビアホールの周囲に配置されるとともに、エラストマーはヒートパイプに電気的に接続される。
【0091】
図8から図10に対応する前述の実施例における放熱アセンブリの全ての可変の方法及び具体的な実例は、同様に、実施例における電子デバイスに適用できる。放熱アセンブリの前述の詳細な説明に従って、当業者は、実施例における電子デバイスの実施方法を明瞭に理解し得る。したがって、この明細書の簡単化のために、詳細は再びここでは説明されない。
【実施例7】
【0092】
図15を参照すると、本願の実施例は、電子デバイスを更に提供し、電子デバイスは、筐体152と、筐体152内に位置付けられる放熱アセンブリ150であって、当該放熱アセンブリ150が遮蔽素子21、ヒートパイプ12及び第1の弾性熱伝導材料13を含む、放熱アセンブリ150とを含み、遮蔽素子21はPCBボード16の熱発生電子素子15を覆い、遮蔽素子21はPCBボード16のグランド銅層に電気的に接続され、ヒートパイプ12は遮蔽素子21上に位置付けられており、ヒートパイプ12は溶着又はボンディングを用いて遮蔽素子21に接続されるとともに、第1の弾性熱伝導材料13は熱発生電子素子15と遮蔽素子21との間に取り付けられる。
【0093】
任意に、電子デバイスは、筐体152内に位置付けられる熱伝導性サポート151を更に含み、ここで、ヒートパイプ12は熱伝導性サポート151に接続される。
【0094】
熱伝導性サポート151は、金属サポート、例えばアルミニウム、銅及びマグネシウム合金のような金属素材から作られている金属サポートであることができるとともに、確かに、熱伝導性サポート151は、同様に、グラファイト材料から作られる熱伝導性フィルムを貼り付けられた表面を有するグラファイトサポートであることができる、という点に注意が必要である。
【0095】
任意に、本願の実施例により提供される放熱アセンブリ150は、PCBボード16上に配置される熱伝導性金属ブロックであって、当該熱伝導性金属ブロックがPCBボード16上のグランド銅層を使用することにより熱発生電子素子15に接続される、熱伝導性金属ブロックと、熱伝導性金属ブロックとヒートパイプ12との間に位置付けられるとともに、熱伝導性金属ブロック及びヒートパイプ12に相互に取り付けられる第2の弾性熱伝導材料とを更に含む。
【0096】
図11から図12に対応する前述の実施例における放熱アセンブリの全ての可変の方法及び具体的な実例は、同様に、実施例における電子デバイスに適用できる。放熱アセンブリの前述の詳細な説明に従って、当業者は、実施例における電子デバイスの実施方法を明瞭に理解し得る。したがって、この明細書の簡単化のために、詳細は再びここでは説明されない。
【0097】
本発明の1つ又は複数の実施例は、少なくとも下記の技術的効果を達成することができ、ビアホールが遮蔽素子上に配置されるとともに、熱発生電子素子に対して取り付けられる熱伝導材料がビアホールを使用することによりヒートパイプに直接的に取り付けられ、その結果、熱発生電子素子の熱が熱伝導材料の1つの層を使用することだけによりヒートパイプに伝達されることができ、それは、放熱アセンブリの熱抵抗を減少させるとともに、熱発生電子素子とヒートパイプとの間の熱伝達経路を短くし、それにより、放熱アセンブリの放熱性能が比較的劣るという従来技術における技術的な問題を解決するとともに、放熱アセンブリの放熱性能を非常に向上させる。
【0098】
前述の実施例における電子デバイスは、携帯電話、ルータ、ウェアラブルデバイス、モデム、テレビ受信機、セットトップボックスなどであり得る、ということが理解され得る。
【0099】
本発明のいくつかの好ましい実施例が説明されたが、当業者は、一度当業者が基礎的な発明概念を学習すれば、これらの実施例に変更及び修正を行うことができる。したがって、添付の請求項は、好ましい実施例並びに本発明の範囲内に含まれる全ての変更及び修正をカバーすると解釈されることを意図している。
【0100】
明らかに、当業者は、本発明の実施例の範囲からはずれずに、本発明の実施例に様々な修正及び変更を行うことができる。本発明は、これらの修正及び変更が添付の請求項及びそれらの同等の技術により定義された保護の範囲内に含まれる限り、これらの修正及び変更をカバーすることを意図している。
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