特許第6284842号(P6284842)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6284842
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】画像読取装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/04 20060101AFI20180215BHJP
   H04N 1/028 20060101ALI20180215BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20180215BHJP
【FI】
   H04N1/12 Z
   H04N1/028 Z
   G06T1/00 420B
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-140562(P2014-140562)
(22)【出願日】2014年7月8日
(65)【公開番号】特開2016-19141(P2016-19141A)
(43)【公開日】2016年2月1日
【審査請求日】2016年10月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】395003187
【氏名又は名称】株式会社OKIデータ・インフォテック
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(72)【発明者】
【氏名】松屋 直樹
【審査官】 橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−005065(JP,A)
【文献】 特開平11−196222(JP,A)
【文献】 特開昭62−163459(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/024− 1/207
G06T 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を搬送する搬送ローラーと、
前記搬送ローラーと対向して設けられ、前記原稿を前記搬送ローラーと挟み圧接するピンチローラーと、
搬送する前記原稿を支持する原稿台と、
前記原稿台に対向して配置され、前記原稿を読取る読取センサーと、
前記原稿台を間にして、前記読取センサーに対向する位置に配置され、前記読取センサーが読取る基準となる白色の平板部を有する白基準板ユニットと、
前記平板部を前記原稿台に対して接離方向に移動可能に支持する支持部と、
前記ピンチローラーを支持すると共に前記支持部が配置される蓋部と、
前記搬送ローラーを支持すると共に前記蓋部を開閉可能に支持し、さらに前記原稿台と前記読取センサーが収容される基台部と、を有する画像読取装置において、
前記白基準板ユニットは、前記平板部の長手方向に沿って配置された軸と、前記平板部の長手方向に沿って配置され、前記平板部の撓みを防止する補強部とを有し、
該補強部は、前記軸が通される貫通孔を備え、該貫通孔に前記軸が通されると共に前記平板部の前記読取センサーに対向する面の裏面側に固定され、
前記白基準板ユニットは、前記原稿を前記原稿台に押圧する複数のローラーを備え、該ローラーが前記軸に回動可能に軸支され、前記平板部に設けられた開口から前記ローラーを突出して配置することで前記原稿台と前記平板部とを離間させ、
前記蓋部の前記原稿台に対向する側には、前記白基準板ユニットの前記平板部が露出する開口部と、前記開口部の前記長手方向の端部に設けられ、前記原稿台とは反対側に突出して設けられ、前記軸を支持すると共に前記軸を前記原稿台に対して接離方向に移動させる孔を備える軸支部とを有し、
前記軸を前記軸支部に挿抜することで前記白基準板ユニットを前記蓋部の前記原稿台に対向する側から着脱することを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記開口部の縁は凹凸状に形成され、前記平板部の前記長手方向に沿った辺に前記凹凸に対応して凸部が形成され、
前記白基準板ユニットを前記蓋部に装着した場合に、前記凹凸の突出した部分と前記凸部が互い違いに配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記平板部の前記長手方向の両端側に前記開口が設けられ、前記原稿を前記原稿台に押圧する複数の前記ローラーは、前記読取センサーの読取範囲外に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記補強部は、前記平板部の中央に配置されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の画像読取装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の画像読取装置と、
記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送される前記記録媒体に、前記画像読取装置によって読取った画像データに基づいて画像を記録する記録手段と、を有する画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿を読取る画像読取装置及び該画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像読取装置では、原稿の搬送方向に直交する方向にライン状の読取センサーが配置され、搬送される原稿を列ごとに走査しながら読取っている。
しかし、読取センサーは個々に感度のばらつきがあり、そのまま使用すると、読込んだ画像データがそのばらつきに影響を受け、画像が正確に再現できない問題があった。この問題を解決する為に、シェーディング補正によって読取センサーの個々の感度ばらつきを補正している。
【0003】
シェーディング補正する時に、白色の基準として白基準板を用いる。この白基準板は、読取センサーに対向する位置に配置されている。しかし、白基準板と原稿台との間に、原稿を通過させる隙間が必要となる。この種の装置では、原稿にしわがあると、原稿と原稿台との間に隙間ができ、読取精度が低下する問題がある。また、白基準板の代わりに白いローラーを用いるものがある。これは、読取センサーに対向する位置に白いローラーを配置し、この白いローラーを白基準板の代わりに用いると共に、原稿を原稿台方向に付勢することで原稿を原稿台に接触させる構成である。これによると、原稿が、読取位置で原稿台に押されて接するので、読取精度が向上する。しかし、白いローラーは原稿と接するので、汚れや傷が生じて、ローラーの白色が変化し、白色の基準が変化してしまう問題があった。
【0004】
これらの問題に対して、特開平10−98580号公報に記載の従来技術では、読取センサーに対向する位置に、上下可動するように支持された白基準板を設けた技術が開示されている。この従来技術は、さらに白基準板と原稿台の距離が一定となる第1突起があり、白基準板と原稿台の間隔を一定にしている。さらに原稿のばたつきを防止する為に第1突起より低い第2突起を搬送ローラー対の間に読取部を遮らないように備え、送られてくる原稿を押える構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−98580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、白基準板に汚れが付着した場合に、それを拭き取ることで解消できるが、傷がついた場合には、部品の交換が必要となる。しかし、部品の交換は、原稿読取り部の筐体を開き、その筐体に固定されている部品を外し、新たな部品を装着し、位置の微調整を行う必要があった。工程が複雑となり、また、微調整に時間がかかるなどの問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような課題に対して、本願発明は、白基準板を容易に交換でき、また取付け精度も良好な画像読取装置および画像形成装置を提供する。
【0008】
本願発明の画像読取装置は、原稿を搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーと対向
して設けられ、前記原稿を前記搬送ローラーと挟み圧接するピンチローラーと、搬送する前記原稿を支持する原稿台と、前記原稿台に対向して配置され、前記原稿を読取る読取センサーと、前記原稿台を間にして、前記読取センサーに対向する位置に配置され、前記読取センサーが読取る基準となる白色の平板部を有する白基準板ユニットと、前記平板部を前記原稿台に対して接離方向に移動可能に支持する支持部と、前記ピンチローラーを支持すると共に前記支持部が配置される蓋部と、前記搬送ローラーを支持すると共に前記蓋部を開閉可能に支持し、さらに前記原稿台と前記読取センサーが収容される基台部と、を有する画像読取装置において、前記白基準板ユニットは、前記平板部の長手方向に沿って配置された軸と、前記平板部の長手方向に沿って配置され、前記平板部の撓みを防止する補強部とを有し、該補強部は、前記軸が通される貫通孔を備え、該貫通孔に前記軸が通されると共に前記平板部の前記読取センサーに対向する面の裏面側に固定され、前記白基準板ユニットは、前記原稿を前記原稿台に押圧する複数のローラーを備え、該ローラーが前記軸に回動可能に軸支され、前記平板部に設けられた開口から前記ローラーを突出して配置することで前記原稿台と前記平板部とを離間させ、前記蓋部の前記原稿台に対向する側には、前記白基準板ユニットの前記平板部が露出する開口部と、前記開口部の前記長手方向の端部に設けられ、前記原稿台とは反対側に突出して設けられ、前記軸を支持すると共に前記軸を前記原稿台に対して接離方向に移動させる孔を備える軸支部とを有し、前記軸を前記軸支部に挿抜することで前記白基準板ユニットを前記蓋部の前記原稿台に対向する側から着脱することを特徴とする。
【0009】
本発明の画像形成装置は、上述の画像読取装置と、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送される前記記録媒体に、前記画像読取装置によって読取った画像データに基づいて画像を記録する記録手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本願発明によれば、白基準板の交換が容易で、また取付け精度を良好とすることができる。これにより、読取センサーのシェーディング補正の精度も良好となり、原稿読取精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、白基準板ユニットの配置を説明する図である。
図2図2は、画像読取装置の斜視図である。
図3図3は、白基準板の着脱を説明する図である。
図4図4は、白基準板の着脱を説明する図である。
図5図5は、画像形成装置の概略図である。
図6図6は、白基準板ユニットの他の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面を用いて、本発明の実施形態を説明する。図1は、白基準板ユニットの配置を説明する図である。図2は、画像読取装置の斜視図である。図1図2を用いて画像読取装置を説明する。
【0013】
画像読取装置10は、原稿を読み取る装置である。画像読取装置10は蓋部1と基台部5に分かれている。蓋部1は開閉可能に基台部5に支持されている。蓋部1は、基台部5の原稿の搬送方向上流側に回動可能に支持され、開閉が可能となっている。
【0014】
画像読取装置10の蓋部1には、白基準板ユニット2が配置されている。基台部5は、ライン型の光電変換素子を備える読取センサー14が千鳥状に配置されている。白基準板ユニット2は、蓋部1の原稿台15の対向する面を構成する裏板4に配置され、さらに詳細には読取センサー14に対向する位置に配置されている。
【0015】
基台部5には、モーター19が設けられ、2つのプーリー18に掛け回されているベルト17を回転させる。プーリー18の中心には軸があり、その軸に複数の搬送ローラー12が取り付けられている。プーリー18が回転すると軸が回転し、さらに搬送ローラー12が回転する。
【0016】
原稿台15の上を原稿は、矢印で示されている搬送方向16の方向へ搬送される。図2では、基台部5に対して蓋部1が開いている状態を示している。原稿を読み取る場合は、蓋部1が閉じられた状態である。蓋部1には、搬送ローラー12に対向する位置に、ピンチローラー3が配置されている。搬送ローラー12とピンチローラー3は連動して回転し、原稿を挟んで搬送する。搬送ローラー12は原稿台15の長手方向に沿って平行に複数配置され、様々な幅の原稿を搬送できるようにしている。
【0017】
基台部5には、第1原稿位置検出センサー13が原稿台15の長手方向に沿って複数配置され、第2原稿位置検出センサー6が原稿台15を挟むように複数配置されている。これは、搬送された原稿が原稿台15の手前まで到達しているか否か、および原稿台15の下流まで到達しているか否かを検出するものである。複数の第1原稿位置検出センサー13によって、原稿の幅が検出される。第2原稿位置検出センサー6を原稿の挿入側と排出側のほぼ中央に配置することで、原稿台15に対する原稿の位置を検出する。原稿台の中央に原稿の中央を合わせて搬送し、読取ることで様々な幅の原稿に対応できるようにしている。
【0018】
搬送ローラー12の周囲は原稿台15より低くし、搬送ローラー12の外周の頂点を露出させている。これは搬送ローラー12が原稿を十分に保持できるようにするためである。
読取センサー14は原稿台15部分に千鳥状に配置されている。白基準板ユニット2は、読取センサー14毎に夫々の白基準板ユニット2が対向するように蓋部1に配置してある。
【0019】
読取センサー14が複数列、この例では2列に配置されるので、2本の軸に設けられた搬送ローラー12の間が長くなる。原稿が原稿台15から浮かずに搬送するために、特に読取センサー14上で原稿が浮かずに搬送するために、白基準板ユニット2には複数の押えローラーを設け、この押えローラーによって原稿を押さえる。押さえローラーは、ここでは白基準板ユニット2の自重で押えている。また、好ましくは読取センサー14の長手方向の全長に沿って押えローラーを複数配置する。そうすることで、より一層、原稿の浮きを防止できる。
【0020】
次に、図3図4を用いて白基準板の着脱を説明する。図3は、蓋部1の原稿台15に対向する側から見た場合の図であり、蓋部1の一部分を示す。蓋部1の原稿台15に対向する側である蓋の裏面4の板には開口部23が設けられている。この開口部23の長手方向に沿った辺には複数の突出部24が設けられている。白基準板20は、この開口部23に挿入され、固定される。白基準板20の読取センサー14に対向する部分は、平坦な平板部21で構成され、この平板部21の長手方向の両側に凸部22が複数配置されている。突出部24と凸部22は、夫々対応した位置に配置されている。この突出部24と凸部22により、原稿の先端がカールしていても、開口部23と白基準板20の隙間に入らないようにすることができる。すなわち、原稿の搬送方向に向かう方向と逆らう方向に、突出部24と凸部22の先端が構成され、夫々が互い違いに噛み合うことで、隙間の奥に原稿が入らない構成となっている。
【0021】
図4は、蓋部1の原稿台15に対向する側の、蓋の裏面4の内側から見た場合の図であり、蓋部1の一部分を示す。開口部23には、突出部24が内側に曲げられて設けられている。また、開口部23の一方の端部には、支持板38が設けられ、他方の端部には支持板39が設けられている。支持板38、39は、蓋の裏面4の一部を曲げて構成している。支持板38には、支持孔37が設けられている。支持孔37は長穴である。支持板39には支持孔36が設けられている。支持孔36は長穴である。
【0022】
白基準板20には、白基準板20の両端部が折り曲げられ、軸支持部31と軸支持部32が設けられている。この軸支持部31、32には、軸30が挿通され、軸30を支持する支持孔が設けられている。軸30には原稿を押圧する押えローラー33が、平板部21の両端側に、回転自在に配置されている。押えローラー33は読取センサー14の読取範囲外に配置されている。平板部21の一部に開口部を設け、そこから押えローラー33が突出する。突出するので、平板部21と原稿台15の間には隙間が生じる。平板部21が撓まない様に、中央部に補強部材35が配置されている。補強部材35は両端を曲げ、その曲げ部に貫通孔を設け、その貫通孔に軸30を通している。その曲げ部の先端側を平板部21に固定している。軸30と補強部材35は、平板部21が撓まない様にすることと、白基準板20が、原稿を好適に押圧するための重りとなっている。
【0023】
支持孔36、37が長穴であり、この支持孔36、37に軸30の端部を嵌めることで、原稿の厚みが変化しても、それに対して原稿面に対して直角方向に自重によって押圧することができる。軸30及び白基準板20を、個体差の無い様に精度よく製造することで、白基準板20を交換した場合に、精度のばらつきを抑えることができる。
【0024】
支持板39には湾曲したバネ25の基端側がネジ26によって固定されている。バネ25の湾曲した先端側は開口部23に面している。バネ25が変形することで、軸支持部32を支持孔36に対して出し入れができる。バネ25は強度の面から金属で弾性体を形成するのが好ましいが、プラスチックなどの弾性体でもよい。白基準板20を装着する場合は、まず軸支持部31を支持孔37に挿入する。次に軸支持部32をバネ25の先端側に当接させ、バネ25を変形させ、軸支持部32を支持孔36内に入れる。または、バネ25を、ピンなど別の道具を使い、変形させながら、軸支持部32を支持孔36内に入れる。外す場合は、バネ25を、ピンなど別の道具を使い、変形させながら、軸支持部32を支持孔36外に抜き取り、支持孔37から軸支持部31を抜き取る。このように容易に着脱ができる。
【0025】
白基準板ユニット2は白基準板20、軸30、押えローラー33を含む。また補強部材35を含むことで、更に撓みにくくすることができる。このような白基準板ユニット2は、蓋部1を開けたときに、蓋の裏面4側から、軸31、32を支持孔36、37から外すことで取外しができ、逆に、付けることで装着ができる。よって、着脱が容易に可能である。また、支持孔36、37が固定の位置であり、そこに、予め決められた径の軸30を挿入するので、位置決め等の微調整は不要となる。
【0026】
図5は、画像形成装置の概略図である。画像形成装置40は、画像読取部41と記録部42を備える。
画像読取部41は、基台部5と蓋部1に分かれ、基台部5に開閉可能に蓋部1が支持されている。基台部5には、原稿43を搬送する搬送ローラー12が備えられている。搬送ローラー12は原稿43を挿入する付近と、排出する付近に配置さされている。搬送ローラー12に対になるピンチローラー3が蓋部1に支持されている。
【0027】
ピンチローラー3は蓋部1を閉めたときに、原稿43を原稿台15方向に押圧して密着させる。また、読取センサー14に対向する位置に白基準板20が配置されている。読取センサー14の上方において、押えローラー33によって原稿43が押圧されながら、搬送される。搬送ローラー12は回転駆動し、それに合わせてピンチローラー3が回転し、原稿43の搬送に連動して押えローラー33も押圧しながら回転する。
【0028】
基台部5には、原稿43を支持する原稿台15が備わっている。原稿台15の表面が搬送ローラー12の外周の頂点と、同じ高さに配置されている。原稿台15は透明で扁平なガラス板である。原稿台15の上を原稿43が通る。原稿台15の原稿43の搬送面でない側の面に接するように読取センサー14が配置されている。読取センサー14は原稿の挿入方向に2本、排出方向に3本、千鳥状に配置されている。夫々の読取センサー14は原稿43を読取る際に読取部分の一部が重複するように、配置されている。蓋部1には白基準板ユニット2が配置されている。白基準板ユニット2は白基準板20、軸30、押えローラー33を含む。
【0029】
記録部42は使用する記録媒体44を格納している。記録媒体44は、紙やプラスチックフィルムなどをロール状に巻きまわしたものである。記録媒体搬送ローラー45を有する搬送手段によって、記録媒体44は搬送される。記録手段46によって搬送された記録媒体44に画像を記録する。記録媒体44への記録は、画像読取装置10で読取った画像データに基づいて記録することもできる。また外部に配置されたコンピュータから画像データを受信してその画像データに基づいて記録媒体に画像を記録することもできる。
【0030】
図6は、白基準板ユニットの他の例を説明する図である。2本の軸52、53に押えローラー55を複数設けた白基準板ユニット50の例である。白基準板51の両端を折り曲げ、その折り曲げ部に2本の軸52、53を支持する支持孔を設ける。軸52、53には、夫々複数の押えローラー55が備わる。また、原稿が隙間に入らない様に、凸部57を押えローラー55の間に設けてある。押えローラー55を複数設けることで、原稿の皺を好適に押圧して伸ばすことができる。また、軸が2本となり、自重も重くすることができる。この白基準板ユニット50の2本の軸52、53の端部を支持する支持部を蓋部1に設けることで装着が可能となる。このように軸が2本の構成でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、原稿を搬送させ、その原稿を読取る読取装置に適用できる。
【符号の説明】
【0032】
1 蓋部
2 白基準板ユニット
3 ピンチローラー
5 基台部
6 第2原稿位置検出センサー
10 画像読取装置
12 搬送ローラー
13 第1原稿位置検出センサー
14 読取センサー
15 原稿台
17 ベルト
18 プーリー
19 モーター
20 白基準板
21 平板部
22 凸部
23 開口部
24 突出部
30 軸
33 押えローラー
35 補強部材
40 画像形成装置
41 画像読取部
42 記録部
43 原稿
44 記録媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6