(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書に記載の実施形態は、需要管理システムにおいて使用するためのものである。本明細書に記載の実施形態は、ノンデマンド管理システム対応電気デバイスが需要管理システムに需要応答するようにすることのできるデバイス制御モジュールを使用する。本明細書に記載の実施形態は、デバイス制御モジュールを使用して、ノンデマンド管理システム対応電気デバイスをスマート電気デバイスとして動作させる。ノンデマンド管理システム対応電気デバイスは、本明細書に記載のデバイス制御モジュールと共に使用されると、電気デバイスを広範囲に再設計することなくスマート電気デバイスとして動作する。
デバイス制御モジュールは、ノンデマンド管理システム対応電気デバイスと共に使用される後付けモジュールであってよく、そのようなデバイスの動作を、スマート電気デバイスとして動作するように制御することができる。デバイス制御モジュールは、需要管理システムに需要応答して、消費者がエネルギーの使用およびエネルギーの費用を制御できるようにする。需要管理システムは、消費者がエネルギーの使用および費用を自動管理できるようにする技術およびシステムを提供する。需要管理システムは、スマート電気デバイスがいつどのように動作するかを制御して、エネルギーの使用をより効率的に管理し、電力会社が、需要ピーク時に負荷を制限し、送電網の安定性を維持できるようにする。
【0008】
本明細書に記載の実施形態は、様々な通信モジュールと電気デバイスとの接続をもたらす。本明細書に記載の実施形態は、ノンデマンド管理システム対応電気デバイスとの通信モジュールの相互接続性をもたらすことができる。
【0009】
本明細書に記載の実施形態は、需要管理システムに関連して使用する需要応答管理制御プロトコルに一致するように、電気デバイスの1つまたは複数の要素の動作を制御するデバイス制御モジュールを提供する。デバイス制御モジュールの実施形態は、電気デバイスの製造者が、多くの費用を追加することなく、または大きな設計変更を有することなく、高需要条件,負荷制限条件,価格設定情報,契約情報などの需要状態メッセージを受信して復号するために必要な電気回路を有していないデバイスに、需要応答管理能力を追加するための容易かつ安価な方法を提供する。
【0010】
デバイス制御モジュールの実施形態により、需要管理システムと通信可能な通信モジュールを、需要管理システムとの通信が不可能な電気デバイスと接続し通信することが可能になる。通信モジュールは需要管理システムにインタフェース接続して、電気デバイスの1つまたは複数の動作を制御することができる。通信モジュールは、電気消費の削減を要求する外部信号、または電気料金の増加もしくは契約期間を通知する外部信号を受信する。通信モジュールは、需要管理システムと無線で通信することができ、または、電気デバイス自体の電力接続または電力回路などを通じて、需要管理システムと有線接続により通信することができる。例えば、通信は、電波、電力線搬送(PLC)、または他の通信方法によるものであってよい。
【0011】
本明細書に記載の実施形態を、給湯器、衣類洗濯機、衣類乾燥機、サーモスタット、プールポンプ、冷蔵庫、食器洗浄機などの家庭用電気器具を含む様々なタイプの電気デバイスと共に使用することができる。他のタイプの電気デバイスとしては、消費電気製品、冷暖房空調設備、照明、通信、ネットワーク、住宅用発電機、電気自動車、電気自動車の充電ステーションなどが挙げられる。需要管理システムは、需要管理システムによってスマート電気デバイスに送出される電力についての動的な価格設定構造を有することができる。スマート電気デバイスの制御を調節するために、需要管理システムによって、局所的な料金(ローカルレート)およびタイミング情報を通信モジュールに通信することができる。
例えば、電力会社は、通信モジュールと直接通信するか、または送電網などに沿って通信モジュールと間接的に通信することができる。場合により、消費者の家庭内に、スマートメータまたは家庭用エネルギー管理システムを設けてもよい。そのようなスマートメータまたは家庭用エネルギー管理システムは、電気デバイスを制御するための通信モジュールと通信することができる。需要管理システム通信は、負荷供給エンティティ(load supplying entity)または削減サービス提供者から提供されてもよい。
【0012】
図1は、例示的な実施形態によって形成された需要管理システム100の概略図である。例示した実施形態では、第1のスマート電気デバイス102および第2のスマート電気デバイス104の両方が、需要管理システム100に接続される。任意の数のスマート電気デバイスを需要管理システム100に接続することができる。スマート電気デバイス102、104は、需要管理システム100により電力供給される。
【0013】
例示した実施形態では、第1のスマート電気デバイス102は、デバイス制御モジュール105を備える。デバイス制御モジュール105は、電気デバイス102と一体化されて、電気デバイス102をスマート電気デバイス102にする。電気デバイス102はノンデマンド管理システム対応電気デバイスであり、電気デバイス102は、デバイス制御モジュール105なしでは、需要応答管理プロトコルに従って動作することができない。デバイス制御モジュール105は、需要応答管理プロトコルに従って電気デバイス102を実行させることのできる、電気デバイス102のための制御機能を実行する。場合により、第1のスマート電気デバイスは、電気デバイス102の主動作のための制御電子機器102のない電気機械デバイスであり得る。デバイス制御モジュール105は、追加の制御を行って、電気デバイスをスマート電気デバイスにする。
【0014】
これに対して、第2のスマート電気デバイス104は、需要応答管理プロトコルに応答する電気デバイス104の内蔵電子制御装置を有して設計される。第2のスマート電気デバイス104は、その動作を制御する別個のデバイス制御モジュールを備えていない。
【0015】
例示的な実施形態では、第1の通信モジュール106および第2の通信モジュール108は、第1のスマート電気デバイス102および第2のスマート電気デバイス104のそれぞれに接続される。例えば、第1の通信モジュール106および第2の通信モジュール108は、第1のスマート電気デバイス102および第2のスマート電気デバイス104のそれぞれの第1のデバイスコネクタ110および第2のデバイスコネクタ112に接続される。第1の通信モジュール106は、デバイス制御モジュール105と直接通信して、電気デバイス102の動作を制御する。同様に、通信モジュール108は、第2のスマート電気デバイス104の内蔵制御回路と直接通信して、電気デバイス104の動作を制御する。
【0016】
デバイス制御モジュール105が電気デバイス102の一部として示されるが、デバイス制御モジュール105の1つまたは複数の部品を通信モジュール106と一体化してよいことが理解される。例えば、電気デバイス102の制御を、通信モジュール106内のプロセッサまたはコントローラにより実行してもよい。他の代替実施形態では、別個のモジュールを電気デバイスに取り付けるのではなく、通信モジュール106および/または108を電気デバイス102、104と一体化してもよい。例えば、通信モジュール106が、デバイス制御モジュール105の一体部分であってもよい。
【0017】
通信モジュール106、108は、スマート電気デバイス102、104の動作を制御するための需要管理システム100からデータを受信する。場合により、通信モジュール106、108は、スマート電気デバイス102、104に配線接続された需要管理システム100のラインを通じて通信されたデータを受信することができる。例えば、スマート電気デバイス102、104に電力を供給する需要管理システム100のラインに沿って、電力に加えてデータを通信することができる。データを処理して、スマート電気デバイス102、104の動作を制御することができる。場合により、通信モジュール106、108は、スマート電気デバイス102、104に配線接続されたラインを通じてデータを受信する場合と対照的に、需要管理システム100から無線でデータを受信することができる。場合により、通信モジュール106、108は、無線で、かつスマート電気デバイス102、104に配線接続されたラインにわたってデータを受信することができる。
例示的な実施形態では、通信モジュール106、108は、データを送受信することができる。通信モジュール106、108は、標準の需要応答管理プロトコルに従って動作することができる。例えば、通信モジュール106、108を、RS−485通信プロトコル、SPI通信プロトコル、または別の標準通信プロトコルに従って動作するように設計することができる。需要管理システム100は、任意のタイプの需要管理システムであってよい。例えば、需要管理システム100は、スマート送電網システムであってよい。需要管理システムは、需要応答システム、負荷制限システム、負荷削減システムなどであってよい。システムは、任意のタイプの通信プロトコルおよび制御プロトコルを使用することができる。システムは、需要ベース、時間ベースであっても、電気消費を制御する他の要因に基づいていてもよい。
【0018】
図2は、例示的な実施形態によって形成されたデバイス制御モジュール105の概略図である。デバイス制御モジュール105は、電気デバイス102(
図1に示す)の電力回路122に電気的に接続されて、電気デバイス102の負荷デバイス124への電力供給を制御するように構成されたリレー120を備える。デバイス制御モジュール105は、リレー120を開閉するように動作するリレードライバ126を備える。デバイス制御モジュール105は、リレードライバ126を動作させるコントローラ128を備える。コントローラ128は、電気デバイス102に電力を供給する需要管理システム102から需要状態信号を受信する。コントローラ128は、需要状態信号に基づいてリレードライバ126を動作させる。リレー120は、電気デバイス102の主な制御動作に関係なく、電気デバイスの負荷デバイス124の電源を切るように構成される。リレー120は常時閉であって、通常動作に影響せず、リレー120のサイクル数を少なくし、デバイス制御モジュール105を接続しないときに通常動作に確実に影響を与えない。
【0019】
リレー120を使用して、負荷デバイス124への電力供給をオフにすると、電気デバイス102の制御に影響を与える。リレー120を電気デバイス102の主な制御動作とは独立して動作させ、需要応答管理プロトコルに従って動作させる。このように、リレー120を電気デバイス102に追加することにより、電気デバイス102をノンデマンド管理システム対応電気デバイスから需要管理システム対応電気デバイスまたはスマート電気デバイスに変換する。電気デバイス102の主な電力消費要素であり得る負荷デバイス124を、リレー120の状態を制御することによって遮断することができる。電気デバイス102の他の部分は、負荷デバイス124が遮断された状態でも依然として機能することができる。
場合により、電力回路122の1本の足をリレー120に接続することができ、リレー120は開いて、電力回路122の電力供給を遮断し、負荷デバイス124への電力供給を停止することができる。デバイス制御モジュール105は、電力回路122からの電力取出装置を備えて、コントローラ128、通信モジュール130、リレードライバ126などのデバイス制御モジュール105の他の部品を動作させることができる。
【0020】
例示的な実施形態では、デバイス制御モジュール105は、コントローラ128に通信可能に結合された通信モジュール130を備える。通信モジュール130は、需要管理システム対応で、需要管理システム通信信号を受信するように構成される。通信モジュール130は、需要管理システム通信信号に基づいて需要状態信号を生成する。
【0021】
場合により、デバイス制御モジュール105の部品の一部または全部を単一のモジュールの一部として共に収納することができる。例えば、デバイス制御モジュール105の部品を、電気デバイス102に結合されるように構成されたフェイスプレートアセンブリ内に、単一のユニットまたはアセンブリとして収納することができる。フェイスプレートアセンブリの一部を電気デバイス102のケーシングまたはシェルの内側に位置させることができ、フェイスプレートアセンブリの他の部分を電気デバイス102のケーシングまたはシェルの外側に位置させることができる。電気モジュール102にフェイスプレートアセンブリを後付けしてもよい。
例えば、電気モジュール102の既存のフェイスプレートを取り外して、デバイス制御モジュール105を備えた需要管理システム対応のフェイスプレートアセンブリに取り替えてもよい。既存のフェイスプレートは、ダイヤル、スイッチ、入力、ボタン、キー、ユーザインタフェース、ディスプレイ、または電気デバイス102を制御するために用いられるその他の部品を含むことができる。同様の部品が、デバイス制御モジュール105を備える後付けのフェイスプレートアセンブリに含まれていてもよい。デバイス制御モジュール105は、需要管理システムおよび/または需要応答対応である追加の制御を行う。
【0022】
場合により、デバイス制御モジュール105はプリント回路板を備えることができる。デバイス制御モジュール105の部品の1つまたは複数をプリント回路板に取り付けることができる。プリント回路板をフェイスプレートアセンブリ内に収納してもよい。あるいは、プリント回路板をフェイスプレートとは別個の電気デバイス102内に収納してもよい。
【0023】
デバイス制御モジュール105の部品を分離させて、電気デバイス102の異なる部分に配置させてもよい。例えば、部品の一部を電気デバイス102内に収納し、他の部品を別個のモジュール内に収納して電気デバイス102に結合してもよい。例示的な実施形態では、通信モジュール130は、電気デバイス102の外側でデバイスコネクタに接続された別個のモジュールであってよい。場合により、デバイス制御モジュール105の他の部品の一部を通信モジュール130内に収納することができる。例えば、コントローラ128を通信モジュール130内に収納してもよい。
【0024】
例示的な実施形態では、リレー120がデバイス制御モジュール105の他の部品から離れていてもよい。リレー120を負荷デバイス124に位置決めして、負荷デバイス124を制御することができる。リレー120をリレードライバ126および/またはプリント回路板にワイヤで接続してもよい。
【0025】
図3は、例示的な実施形態による、デバイス制御モジュール305の例示的な実施形態の概略図である。デバイス制御モジュール305は、デバイス制御モジュール105の例示的な実装形態である。デバイス制御モジュール105を、電気デバイス102内のデバイス制御モジュール105の代わりに使用することができる。
【0026】
デバイス制御モジュール305はプリント回路板310を備える。リレー320、リレードライバ326、およびコントローラ328がプリント回路板310に取り付けられる。通信モジュール330が、プリント回路板310に取り付けられたデバイスコネクタ332により、コントローラ328および/またはデバイス制御モジュール305の他の部品に通信可能に結合される。場合により、デバイスコネクタ332をプリント回路板310から離して、フェイスプレートアセンブリまたは電気デバイス102のシェルもしくはケーシングに直接取り付けることができる。
【0027】
リレー320は負荷デバイス124に動作可能に結合される。リレードライバ326はリレー320に動作可能に結合される。コントローラ328はリレードライバ326に動作可能に結合される。通信モジュール330はコントローラ328に動作可能に結合される。通信モジュール330は、需要管理システム対応であり、少なくとも1つの通信プロトコルに従って需要応答通信を送信および/または受信するように構成される。通信モジュール330は、需要管理システムに通信可能に結合される。例えば、通信モジュール330は、需要管理システムと無線で通信することができ、電気デバイス102の電力接続または電力回路122などを通して有線接続により需要管理システムと通信することができ、またはその他の手段により通信することができる。図示した実施形態では、電力回路122がプリント回路板310に接続される。
電力回路122は、通信モジュール330に接続されて、通信モジュール330が電力回路122に沿って送信される信号をモニタすることができ、および/または、電力供給の変化をモニタすることができるようになっている。電力供給の変化としては、例えば、需要条件、負荷制限条件などを示すことのできる、電圧および周波数のいずれかまたは両方の割合低下、電圧および周波数のいずれかまたは両方の低下の程度などがある。例えば、送電網が過度の需要を受けると、線間電圧および周波数は一般的に低下するため、電圧および/または周波数の低下のモニタは、送電網についての高い需要条件を示すことができ、これにより、デバイス制御モジュール305が負荷デバイス124への電力を遮断することができる。デバイス制御モジュール305は、電力回路の電圧および周波数を自己モニタすることによって、電気デバイス102が取り付けられる送電網の局所的な状態に自己応答することができ、負荷供給エンティティ、削減サービス提供者、スマートメータ、家庭用電力管理システムなどから通信信号を受信する必要はないとされ得る。
【0028】
場合により、電力回路122をコントローラ328、リレードライバ326および/またはリレー320に接続してもよい。場合により、AC/DCコンバータなどの電力コンバータをプリント回路板310に取り付けることができる。電力供給は、通信モジュール330を含むデバイス制御モジュール305の部品の1つまたは複数に電力を供給することができる。
【0029】
動作時に、通信モジュール330は、需要管理システム通信信号を受信することができる。需要管理システム通信信号としては、需要条件,負荷制限条件,価格設定情報,契約情報に関する信号、またはその他のタイプの需要管理システム通信信号などがある。通信モジュール330は、需要管理システム通信信号に基づいて需要状態信号を生成し、送信することができる。例示的な実施形態では、需要状態信号が通信モジュール330からコントローラ328に送信される。コントローラ328は、需要状態信号に基づいてリレードライバ326を動作させる。電気デバイス102が節電および/または遮断を必要とする起動条件(例えば、需要条件、負荷制限条件など)が存在するとき、リレードライバ326はリレー320を開いて、負荷デバイス124への電力回路122の電力供給を遮断する。リレードライバ326は電圧を生成し、リレー320を引き開け、負荷デバイス124をオフラインに落として電気の消費を停止させる。
【0030】
リレー320の切替えにより、負荷デバイス124の動作を制御する。例えば、リレー320を開くことにより負荷デバイス124への電力供給を切断して、負荷デバイス124をオフにする。負荷デバイス124をオフにすることによって、電気デバイス102の電力消費は低下する。場合により、負荷デバイス124をオフにすると、電気デバイス102全体が遮断される。あるいは、負荷デバイス124をオフにすると、電気デバイス102の一部が動作しなくなり、電気デバイス102の他の部分は通常通り動作し続ける。場合により、負荷デバイス124をオフにすると、電気デバイス102は、負荷デバイス124がオンに戻るまで動作を遅らせることができる。例えば、電気デバイス102は、サイクルの途中で停止し、その後、負荷デバイス124への電力供給が回復すると、サイクルを再開することができる。
【0031】
例示的な実施形態では、デバイスコネクタ332は、全米家電協会(CEA)2045の需要管理システムデバイスコネクタであり、これは標準のモジュラーソケットインタフェースコネクタである。通信モジュール330は、需要状態、負荷制限状態、またはその他の需要管理システム信号を検出するための回路を有するCEA2045通信モジュールであってよい。CEA規格以外の他の規格に従って部品を製造してもよい。場合により、CEA2045デバイスコネクタのピンを、電気デバイス102の電源電力線および接地線に接続してもよい。予備のピン3がリレーに接続され、リレーのプルオープン電圧を需要状態または負荷制限状態に応じて生成し、リレー320を開き、負荷デバイス124への電力供給を停止させる。
他のピンを使用して、電力および/またはデータ信号を通信モジュール330に対して、および/または通信モジュール330から送り、リレー320を制御することができる。リレー320は、所定の時間続く可能性のある需要状態の間、または需要状態が終了するまで、開いて保持され、その後、電圧が除去されて、リレー320が閉じ、通常動作を再開する。場合により、プルオープン電圧を生成するために使用される回路は、通信モジュール330の一部であってよい。場合により、プルオープン電圧を生成するために使用される回路は、プリント回路板310および/またはコントローラ328の一部であってよい。
【0032】
図4は、例示的な実施形態による、デバイス制御モジュール405の例示的な実施形態の概略図である。デバイス制御モジュール405は、デバイス制御モジュール105の例示的な実装形態である。デバイス制御モジュール105を、電気デバイス102内でデバイス制御モジュール105、305の代わりに使用することができる。
【0033】
デバイス制御モジュール405は、プリント回路板410を備える。リレー420とリレードライバ426とがプリント回路板410に取り付けられる。通信モジュール430が、プリント回路板410に取り付けられたデバイスコネクタ432により、プリント回路板410および/またはデバイス制御モジュール405の他の部品に通信可能に結合される。コントローラ428が通信モジュール430内に取り付けられる。
【0034】
リレー420は負荷デバイス124に動作可能に結合される。リレードライバ426はリレー420に動作可能に結合される。コントローラ428は、デバイスコネクタ432およびプリント回路板410を通してリレードライバ426に動作可能に結合される。通信モジュール430は、需要管理システムに通信可能に結合される。例えば、通信モジュール430は、需要管理システムと無線で通信することができ、電気デバイス102の電力接続または電力回路122などを通して有線接続により需要管理システムと通信することができ、またはその他の手段により通信することができる。場合により、電力回路122を、コントローラ428、リレードライバ426、および/またはリレー420に接続してもよい。
【0035】
図5は、例示的な実施形態による、デバイス制御モジュール505の例示的な実施形態の概略図である。デバイス制御モジュール505は、デバイス制御モジュール105の例示的な実装形態である。デバイス制御モジュール105を、電気デバイス102内でデバイス制御モジュール105、305、405の代わりに使用することができる。
【0036】
デバイス制御モジュール505はプリント回路板510を備える。リレー520、リレードライバ526、コントローラ528、および通信モジュール530がプリント回路板510に取り付けられる。リレー520は負荷デバイス124に動作可能に結合される。リレードライバ526はリレー520に動作可能に結合される。コントローラ528はリレードライバ526に動作可能に結合される。通信モジュール530は、コントローラ528および需要管理システムに通信可能に結合される。例えば、通信モジュール530は、需要管理システムと無線で通信することができ、電気デバイス102の電力接続または電力回路122などを通して有線接続により需要管理システムと通信することができ、またはその他の手段により通信することができる。場合により、電力回路122を、コントローラ528、リレードライバ526および/またはリレー520に接続してもよい。
【0037】
図6は、例示的な実施形態による、デバイス制御モジュール605の例示的な実施形態の概略図である。デバイス制御モジュール605は、デバイス制御モジュール105の例示的な実装形態である。デバイス制御モジュール105を、電気デバイス102内でデバイス制御モジュール105、305、405、505の代わりに使用することができる。
【0038】
デバイス制御モジュール605はプリント回路板610を備える。リレー620がプリント回路板610から離れて設けられ、少なくとも1本のラインまたはケーブルにより、プリント回路板610およびその部品に接続される。リレードライバ626およびコントローラ628がプリント回路板610に取り付けられる。通信モジュール630が、プリント回路板610に取り付けられたデバイスコネクタ632により、プリント回路板610および/またはデバイス制御モジュール605の他の部品に通信可能に結合される。
【0039】
リレー620は負荷デバイス124に動作可能に結合される。リレードライバ626はリレー620に動作可能に結合される。コントローラ628はリレードライバ626に動作可能に結合される。通信モジュール630は、コントローラ628および需要管理システムに通信可能に結合される。場合により、電力回路122をコントローラ628、リレードライバ626および/またはリレー620に接続することができる。
【0040】
図7は、例示的な実施形態による、デバイス制御モジュール705の例示的な実施形態の概略図である。デバイス制御モジュール705は、デバイス制御モジュール105の例示的な実装形態である。デバイス制御モジュール105を、電気デバイス102内でデバイス制御モジュール105、305、405、505、605の代わりに使用することができる。
【0041】
デバイス制御モジュール705はプリント回路板710を備える。リレー720、リレードライバ726、およびコントローラ728がプリント回路板710に取り付けられる。デバイス制御モジュール705は、他の実施形態のように別個の通信モジュールを含まない。むしろ、コントローラ728は、電力回路122に沿って送信された需要状態信号をモニタする。需要状態信号としては、電力回路122に接続され、需要条件、負荷制限条件などを示すことのできる、電圧・周波数の変化、電圧の変化、周波数の変化などの電力供給の変化のようなものが挙げられる。コントローラ728は、需要状態信号に基づいてリレードライバ726を動作させる。
【0042】
リレー720は負荷デバイス124に動作可能に結合される。リレードライバ726はリレー720に動作可能に結合される。コントローラ728はリレードライバ726に動作可能に結合される。場合により、電力回路122をコントローラ728、リレードライバ726および/またはリレー720に接続してもよい。
【0043】
図8は、例示的な実施形態による、デバイス制御モジュール805の例示的な実施形態の概略図である。デバイス制御モジュール805は、デバイス制御モジュール105の例示的な実装形態である。デバイス制御モジュール105を、電気デバイス102内でデバイス制御モジュール105、305、405、505、605の代わりに使用することができる。
【0044】
デバイス制御モジュール805はプリント回路板810を備える。第1のリレー820、第2のリレー822、第1のリレードライバ824、第2のリレードライバ826、およびコントローラ828がプリント回路板810に取り付けられる。通信モジュール830が、プリント回路板810に取り付けられたデバイスコネクタ832により、プリント回路板810および/またはデバイス制御モジュール805の他の部品に通信可能に結合される。
【0045】
第1のリレー820および第2のリレー822は、電気デバイス102の異なる負荷デバイス124に動作可能に結合される。リレードライバ824、826はリレー820、822のそれぞれに動作可能に結合される。コントローラ828はリレードライバ824、826に動作可能に結合される。通信モジュール830は、コントローラ828および需要管理システムに通信可能に結合される。場合により、電力回路122を、コントローラ828、リレードライバ824、826および/またはリレー820、822に接続することができる。場合により、リレー820、822を異なる電力回路に接続することができる。デバイス制御モジュール805により、別個の負荷デバイス124を独立して制御してもよい。例えば、いずれかの負荷デバイスまたは両方の負荷デバイスを、需要管理システムの需要に応じてオンまたはオフにすることができる。
【0046】
図9は、例示的な実施形態による、デバイス制御モジュール905の例示的な実施形態の概略図である。デバイス制御モジュール905は、
図9で温水ヒータ910である電気デバイスにおいて使用されるが、他のタイプの電気デバイスを代替実施形態で使用してもよい。温水ヒータ910は、温水ヒータ910の上部加熱要素である第1の負荷デバイス912と、温水ヒータ910の下部加熱要素である第2の負荷デバイス914とを備える。温水ヒータ910は、上部加熱要素または第1の負荷デバイス912の動作を制御するための上部温度制御サーモスタット916と、下部加熱要素または第2の負荷デバイス914の動作を制御するための下部温度制御サーモスタット918とを備える。温水ヒータ910は、サーモスタット916、918により負荷デバイス912、914に電力を供給するための高リミットスイッチ920を備える。接続箱922がスイッチ920に電力を供給する。
【0047】
デバイス制御モジュール905は、スイッチ920と上部サーモスタット916との間に接続される。場合により、デバイス制御モジュール905をサーモスタット916と上部負荷デバイス912との間に位置決めしてもよい。場合により、デバイス制御モジュール905を、スイッチ920と上部サーモスタット916との間に位置決めする代わりに、またはこれに加えて、スイッチ920と下部サーモスタット918との間に接続してもよい。場合により、複数のデバイス制御モジュールを使用し、上部負荷デバイス912用に1つ、下部負荷デバイス914用に1つ使用してもよい。
【0048】
デバイス制御モジュール905を使用して、第1の負荷デバイス912に電力を供給する電力回路を開く。デバイス制御モジュール905を起動したときに、第1の負荷デバイス912をオフにする。例示的な実施形態では、デバイス制御モジュール905が常時閉のリレーを備え、リレーを開いて第1の負荷デバイス912への電力供給を停止する。リレードライバおよびコントローラにより、リレーを制御することができる。リレーを、需要管理システムから受信した需要状態信号に基づいて制御することができる。通信モジュールは、リレーの動作を制御するための需要管理システムから信号を受信することができる。これにより、温水ヒータ910は、電力回路にタップ付けし、リレーを制御して、需要管理システム通信信号に応じて電力回路を開閉することによって、需要に応答する。場合により、デバイス制御モジュール905は、1つまたは複数の部品が取り付けられた回路板を備えることができる。
あるいは、回路板を必要とせず、面板アセンブリまたは電子デバイス910の他の部分内に部品を取り付けてもよい。場合により、電力回路の1本の足をリレーに接続することができ、リレーを開いて電力回路の電力供給を遮断し、第1の負荷デバイス912への電力供給を停止することができる。デバイス制御モジュール905は、電力回路からの電力取出装置を備えて、コントローラ、通信モジュール、リレードライバなどのデバイス制御モジュールの他の部品を動作させることができる。
【0049】
デバイス制御モジュール905は、温水ヒータ910が需要に応答するように、もしくは需要管理システムと連動するように製造または設計されていない場合でも、電力回路にタップ付けされて電力供給を制御する後付けデバイスであってよい。
【0050】
図10は、温水ヒータ910に結合されるデバイス制御モジュール905を示す。デバイス制御モジュール905は面板アセンブリ930に組み込まれる。面板アセンブリ930は、温水ヒータ910の外側に取り付けられて、温水ヒータ910の外側からデバイス制御モジュール905にアクセスできるようになっている。面板アセンブリ930を、、温水ヒータ910のアクセス領域、すなわち、電源の配線がスイッチ920(
図9に示す)などにおいて温水ヒータ910の他の部品に接続される領域に取り付けてもよい。リレーを、スイッチ920とサーモスタット916との間(
図9に示す)など、電源の配線の1相と一致して接続してもよい。
【0051】
面板アセンブリ930は、デバイス制御モジュール905の部品が取り付けられたプリント回路板を保持することができる。通信モジュール932は、面板アセンブリ930に差し込まれる。通信モジュール932を、面板アセンブリ930に取り外し可能に結合することができる。通信モジュール932を取り外して、異なるプロトコルまたは規格に従って動作する通信モジュールなどの異なる通信モジュールに取り替えてもよい。したがって、通信モジュール932を取り換えることにより、システムを経時的に容易にアップグレードすることができる。
【0052】
上記説明は例示的なものであり、限定的なものではないことを理解されたい。例えば、上記実施形態(および/またはその態様)を互いに組み合わせて使用してもよい。加えて、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの修正を行って、特定の状況または材料を本発明の教示に適応させることができる。本明細書に記載の様々な部品の寸法、材料の種類、方位、ならびに様々な部品の数および位置は、ある実施形態のパラメータを定義するものであり、決して限定するものではなく、例示的な実施形態に過ぎない。特許請求の範囲の精神および範囲内の多くの他の実施形態および修正が、上記説明の検討時に当業者に明らかになろう。