【実施例】
【0028】
実施例1
CeraMem(登録商標)0.01ミクロン多孔度TiO2/SiC 0.1m2モノリス試験エレメント(CeraMem(登録商標)Corporation,Newton,MA)に、Jeffamine(登録商標)D400(Sigma−Aldrich/Huntsman)および1,2,7,8−ジエポキシオクタン(Sigma−Aldrich)から作製したプレポリマー溶液をスリップコーティングすることによって、セラミックモノリス支持体上に架橋ポリエーテル膜を形成した。本明細書では1,2,7,8−ジエポキシオクタンをDENOと記載した。
【0029】
D400−DENOポリマー前駆体溶液は、1.05のエポキシ/アミン水素比において、6重量%のエタノールを触媒として使用し、100℃において密封した反応フラスコ中で4時間撹拌しながら反応させ、次にクエンチして、25%の最終プレポリマー濃度までトルエンで希釈することによって調製した。この溶液は室温で2.3cPの粘度を有した。
【0030】
2つのコーティングを実施した。第1のコーティングは、支持体のコーティング溶液による浸透を制限するため、約15kPagのN
2背圧で、25%溶液のD400−DENOプレポリマー溶液をモノリスチャネルに充填し、取り込まれた気泡の除去を促進するため30秒間の超音波振動を用いることで行った。排液後、チャネルへの充填、振動、および続いて排液を再び行った。コーティングされたエレメントを乾燥させ、次に空気中150℃で1時間硬化させた。第2のコーティングは、粘度約1.3cPのトルエン中12.5%溶液のポリマー前駆体を使用して同様に行った。チャネル充填後に減圧に引いたが、排液前に液体量の変化はなかった。コーティングされたエレメントを乾燥させ、次に空気中150℃で12時間硬化させた。全ポリマー重量は2.12gであった。硬化させたエレメントの減圧試験では、良好なポリマーコーティングの完全性が示され、18kPaにおいて空気(チャネル中)から隔離した場合にわずか0.1kPa/分の圧力上昇を示した。
【0031】
実施例2
実施例1のD400−DENOポリマーをコーティングしたセラミックモノリスについて、10重量%のエタノール、45重量%のトルエン、および45重量%のn−ヘプタンの組成を有するモデル供給原料を使用して評価を行った。Bete WL1/4−90°ノズル(Bete Fog Nozzles,Inc.Greenfield,MA)中を供給原料がダウンフローで流れるようにモノリスを垂直に取り付けた。1.0g/sの供給原料において、600kPa(abs)の圧力、および155℃の膜入口温度でパーベーパレーション試験条件を設定した。エデュケーター(educator)(Fox Valve Development Corp,Dover,NJ)によって減圧に引いて、12kPaの透過液圧力を得た。これらの条件を約160時間維持することで、0.077g/sの安定な透過速度が得られ、これは供給原料に対して7.7%の収率に対応し、芳香族選択性は3.0、芳香族+エタノール選択性は3.8であった。本明細書において、芳香族選択性(AS)は、供給原料に対する透過液生成物中の芳香族(A)の重量分率(Ap/Af)を、供給原料に対する透過液生成物の脂肪族炭化水素(NA)の分率(NAp/NAf)で割った値として定義される。芳香族+エタノール選択性(AES)も同様に定義され、ここで透過液中のエタノールの重量分率(Ep)および供給原料中のエタノールの重量分率(Ef)が式:
AES=((Ap+Ep)/(Af+Ef))/(Nap/NAf)
に含まれる。
【0032】
実施例3
200プルーフエタノールを市販の添加剤がすべて加えられたサマーグレードRUL(Regular Unleaded(無鉛レギュラー))ガソリンとブレンドして調製した10%のエタノールを含有するガソリンブレンドを、実施例2で使用した膜を使用して分離した。0.2g/sの供給原料において500kPa(abs)の圧力および155℃の膜入口温度でパーベーパレーション試験条件を設定した。これらの条件において、約80%のガソリンが気化し、約20%は液体のままであった。この気液混合物を、実施例2に記載のスプレーノズルによって膜の面全体に分散させた。エダクターによって減圧に引いて、約25kPaの透過液圧力を得た。これらの条件を約100時間維持した。この時間の間、透過速度は0.0234g/sから0.0153g/sまで低下した。これは約35%の流束の減少を示している。規格化したデータを
図4のトレース(45)にグラフで示している。
【0033】
実施例4
実施例2に記載のモデル供給原料を添加剤成分と市販のRULガソリンに通常使用される濃度で混合した。これらは、3.42ppmwの金属不活性化剤(N、N’−ジサリチリデン−1,2−プロパンジアミン)、1.44ppmwのヒンダードアミン酸化防止剤(N,N’−ジ−2−ブチル−1,4−フェニレンジアミン) 2.4ppmwのフェノール系酸化防止剤(2,6ジ−tert−ブチルフェノール)、および1.45ppmの染料(Dyeguard Yellow R)を含んだ。この試験では清浄添加剤を使用しなかった。条件は実施例2で使用したものとほぼ同じであった。1.0g/s供給原料において600kPa(abs)の圧力および155℃の膜入口温度でパーベーパレーション試験条件を設定した。エダクターによって減圧に引いて、約12kPaの透過液圧力を得た。添加剤を加えたモデル供給原料に切り替える前に、実施例3に開示されるE10ガソリン試験を含む1195時間の連続試験後のE10モデル供給原料の透過速度は0.054g/sであった。
【0034】
添加剤を加えたモデル供給原料を用いて25時間後、透過速度は表1に示されるように0.059g/sまでわずかに増加した。これらの条件を約140時間維持すると、0.058g/sの安定な透過速度が得られ、供給原料に対して5.7重量%のほぼ一定の収率が得られた。添加剤を加えていないE10モデル供給原料に戻してさらに65時間後も透過速度は安定なままであった。透過液の組成は全て非常に類似しており、エタノールおよびトルエンの両方が実質的な濃度を有した。添加剤を加えたE10モデル供給原料に移行した場合、または元に戻した場合の芳香族またはエタノール+芳香族の選択性は実質的に変化しなかった。特に、すべての透過液は無色のままであったが、残留液は、添加剤を加えた供給原料で得られた残留液は、着色した供給原料に類似する黄色となった。これは染料(Dyeguard Yellow R)が膜を透過しなかったことを示している。
【0035】
【表1】
【0036】
添加剤を加えたE10モデル供給原料の場合の規格化された透過液流束の結果を
図4のグラフに示している。添加剤を加えたモデル供給原料を処理した場合のトレース(46)で、膜のさらなる老化は実質的に起こらなかった。この実施例の添加剤を加えたモデル供給原料で得られた結果を、実施例3のE10ガソリンブレンドを用いて得られた結果と比較すると、市販のガソリンの試験に起因する流束の減少を示している(トレース(45))。同じ時間の後、ガソリンではほぼ35〜40%の流束の減少を示したが、同様に添加剤を加えたモデル供給原料では流束の減少が示されなかった。
【0037】
実施例5
実施例3の200プルーフエタノールを市販の添加剤がすべて加えられたサマーグレードRUL(Regular Unleaded(無鉛レギュラー))ガソリンとブレンドして調製した10%のエタノールを含有するガソリンブレンドを部分的に気化させ、サイクロンセパレーターを使用して2つの留分に分離した。
【0038】
サイクロンセパレーターは、直径1インチ、肉厚0.065インチ、長さ3インチの316ステンレス鋼で構成され;上部が直径3/8インチでできおり、肉厚0.035インチ、界面で約1/8インチまで平らにされた管の接線入口管;外側の管と同軸であり接線入口の下3/4インチに延在する直径3/8インチ、肉厚0.035インチの管を有する上部の平坦キャップ;および円錐形減速機から底部に出る1/4インチの出口管を有した。使用時には、セパレーターは絶縁した。
【0039】
1.0g/sの供給原料を、凝縮蒸気で加熱した長さ2フィート×OD1/4インチのU字管に通すことによって、ガソリン供給原料を140℃および400kPaaにおいて部分的に気化させた。得られた気/液混合物をサイクロンセパレーターに通すことによって分離した。飽和ガソリン蒸気は、同軸管を通ってサイクロンの上部から出た。分離された液体は、底部の管からサイクロンを出た。確実な分離を促進するために、少量の蒸気が液体留分と一緒になるようにした。底部の生成物は、熱交換器によって冷却し、質量流量制御装置によって流量を制御した。
【0040】
【表2】
【0041】
これらの条件において、供給原料の約73〜75重量%が気化した。底部の速度は0.3g/sに維持した。オーバーヘッドの生成物はグリコールで冷却した熱交換器を使用して凝縮させた。試験用の供給原料を得るために、数ガロンの各生成物を収集した。
【0042】
サイクロン分離条件、ガスクロマトグラフィー分析によって得られた生成物の性質および組成を表2に示している。サイクロンのオーバーヘッドの生成物は特に無色であり、エタノールおよびより低沸点の炭化水素に富み、多員環芳香族を実質的に含有しなかった(<5ppmの2員環ナフタレン類)。サイクロン底部の生成物は、より高沸点の炭化水素に富み、供給原料よりも暗い赤色であった。ほぼ全ての多員環芳香族、ならびに高沸点添加剤および染料が、サイクロン底部の生成物中に残存した。
【0043】
実施例6
実施例5で調製したサイクロンのオーバーヘッド成分を、前述の実施例2〜4で使用した膜の供給原料として使用した。条件は、実施例3におけるE10ガソリンで使用した条件と類似しており、10%透過液の公称収率を得るために0.2g/sの供給量、600kPa(abs)、157℃、および27kPa(abs)の透過液圧力に設定した。供給原料としてのガソリンのオーバーヘッド成分を使用する場合に膜入口に確実に気液混合物を送るために圧力を約100kPaに増加させた。これらの条件を約210時間維持し、老化に関して透過速度の劣化を監視した。この時間の間、供給原料としてのサイクロンのオーバーヘッド成分で得られた透過速度は、ほぼ一定に維持され、収率は8.8%から9.0%にわずかに増加した。透過液の密度0.784g/ccは、残留液の密度0.731g/ccよりも実質的に高く、より高密度の芳香族およびエタノール成分の透過と整合性がある。透過液および残留液の両方が無色であり、無色の供給原料であることと整合性があった。
【0044】
実施例5で調製したサイクロン底部成分を、前述の実施例で使用した膜の供給原料として使用した。0.2g/sの供給量、500kPa(abs)、166℃、および27kPa(abs)の透過液圧力を設定した。10%透過液の公称初期収率を実現するために温度を約10℃上昇させた。これらの条件を約150時間維持し、劣化に関して透過速度を監視した。この時間の間、供給原料としてのサイクロン底部成分から得られた透過速度は実質的に低下し、収率は7.8%から3.3%に低下した。透過液の密度0.811g/ccは残留液の密度0.762g/ccよりも実質的に高く、より高密度の芳香族成分の透過と整合性がある。透過液は無色であったが、残留液は暗赤色であり、赤色の底部供給原料の染料濃度と整合性があった。
【0045】
規格化された透過液流束の比較を
図5に示している。供給原料としてのガソリン(50)ガソリン底部成分(51)の流束の減少は類似しており、供給原料に対する最初の100時間で約40%流束が減少した。供給原料としてのガソリンのオーバーヘッド成分の結果のトレース(52)は、その時間以上にわたって流束の実質的な変化を示さなかった。これらの結果は、ガソリン供給原料のより高沸点の成分が流束減少に主として関与することを示している。
【0046】
実施例7
公称1mmの円形チャネルを有するCorning(登録商標)0.01ミクロン多孔度TiO2/ムライト0.21m2モノリス試験エレメント(Corning(登録商標)Inc.,Corning,NY;1L1R−1045)に、実施例1に記載のDENO−D400プレポリマー溶液をスリップコーティングすることによって、セラミックモノリス支持体上に架橋ポリエーテル膜を形成した。12.5%のプレポリマー溶液および最終3.7%のコーティングの4回のコーティングの合計で、硬化後に2.17gの最終ポリマー重量を得た。
【0047】
実施例5に記載のサイクロンセパレーターのオーバーヘッド出口を膜モノリスの入口ノズルに直接接続した。モノリスは実施例2のように垂直のダウンフローで搭載した。サイクロンの底部は、サイトチューブ(site tube)を介して、熱交換冷却器および質量流量制御装置に接続した。冷却後、透過液、残留液、および底部生成物を別々に収集した。
【0048】
200プルーフエタノールを市販の添加剤がすべて加えられた90 RONウインターグレードRUL(Regular Unleaded(無鉛レギュラー))ガソリンと混合して、エタノールを含有するガソリンブレンドを調製した。
【0049】
0.5g/sの供給量および500kPa(abs)の入口圧力および約160℃のサイクロン入口温度を含む条件を設定した。ガソリンの約90%は気化し、10%は液体のままであった。約0.45g/sのサイクロンからのオーバーヘッド飽和蒸気を膜入口の前まで約152℃にわずかに冷却することで、入口ノズルに少量の液体が存在するようにした。
【0050】
膜のパーベーパレーション条件は、入口温度が約152℃、出口制御圧力が約500〜510kPa(abs)、および透過液圧力が約35kPaであった。典型的な残留液温度の約143℃および透過液温度の約106℃が観察された。透過液および残留液の両方は無色であったが、底部生成物は赤色であり、オーバーヘッド供給原料中の染料が膜に到達しなかったことを示している。
【0051】
図6は、一体化されたサイクロンを有する膜の老化性能を示している。E10ガソリン供給原料を用いて得られた前述の結果とは異なり、一体化したサイクロン膜の組み合わせは、運転の最初の100時間の間にトレース(60)で流束の増加を実際示しており、透過液収率は17.5%から20.8%まで改善された。この20%の流束の増加は、トレース(61)のサイクロンを用いずにE10ガソリンの実験で同じ時間で40%の流束の減少と比べて大幅に改善されている。透過液収率は、さらなる220時間の試験の間にほぼ一定に維持された。
【0052】
表3は、ストリームに対して150時間後に、全供給原料に対して21.6%の収率での生成物の分析から、透過液のRONの約100.8は、残留液のRONの92.0と比較して実質的に改善されたことを示している。底部生成物は、約94.5の中間のRONを有した。この実験で使用した供給原料ブレンドのエタノール含有量は、典型的なE10よりも低かった。エタノールおよび芳香族の両方が透過液中で濃縮され、残留液は軽質炭化水素およびC5+非芳香族の増加を示した。
【0053】
【表3】
【0054】
実施例8
この実施例では、
図3および3Bに示されるようにサイクロンセパレーターを膜への入口に直接一体化させた。92個の公称1.5mmの円形チャネルを有する0.13m2の0.01ミクロン多孔度のCorningモノリスに、1.06gのDENO−D400ポリマー膜をコーティングした。0.5g/sで流されるE10ガソリン供給原料を500kPa(abs)において160℃にあらかじめ加熱した。これによって、実施例7と同様に供給原料の約90%が気化した。この部分的に気化した供給原料を、水平運転用に構成された完全に一体化されたサイクロンの入口に向かわせた。絶縁は使用しなかった。蒸気ストリームからモノリスへの中心線上に配置した熱電対は約152℃の入口温度を示し、これは約80%の最終蒸気留分に対応した。対応する残留液出口は138℃であり、透過液出口は108℃であった。透過液圧力は31kPaであった。ガソリンの液体底部留分は、制限した数のモノリス膜チャネルに向かわせた。この方法で使用した膜チャネルは、蒸気留分の処理に使用される場合よりも速く老化すると予想される。残りのチャネルは飽和蒸気留分と接触させた。水平に搭載した場合、液体留分は下方のチャネルに向かう。底部液体残留液は、供給原料の飽和蒸気部分を処理するチャネルから得られた残留液と混合される。この混合生成物は、通常、ガソリン供給原料よりも低いオクタン価(RON)を有する。処理された全ての供給原料からの透過液は、多孔質モノリス構造の共通部分によって混合され、通常は供給原料よりも高いオクタン価を有する。
【0055】
ストリームに対する最初の50時間中、透過液の収率は約20%の初期収率から約27%の収率の最大まで増加し、RONは101であった。透過液の収率は250時間において18%まで減少し、RONは101を維持した。結果は、実施例3に示されるような気/液スプレーとして導入されるガソリン気液混合物で得られた結果よりも大幅に改善される。
【0056】
表4は、ストリームに対して210時間後の全供給原料に対して19.6%の収率における生成物の分析を示している。透過液のRONの101.2は、複合残留液のRONの92.5よりも実質的に改善された。エタノールおよび芳香族の両方が透過液中で濃縮され、残留液は、脂肪族軽質炭化水素およびC5+非芳香族の増加を示した。透過液生成物は無色であったが、複合残留液生成物は供給原料よりもわずかに強い赤色を示した。
【0057】
【表4】
【0058】
使用した膜モノリスを調べると、モノリスの下側のチャネルは上側のチャネルよりもはるかに暗い色であることが分かり、これは着色されたサイクロン液体留分との接触を制限したことと適合した。
【0059】
別の一実施形態においては、分離した液体留分は、モノリス面で封止するためのセパレーターからの導管によってモノリスチャネルに向かわせ、それによって蒸気留分との再混合を防止し、分離した液体のほとんどが系のその部分を通過するようにバイパスチャネルに向かわせた。
【0060】
別の一実施形態においては、凝縮した透過液の一部は膜蒸気入口に再循環され、飽和蒸気留分を部分的に冷却するために使用されて、気/液ミストが形成され、それによって液体がモノリス入口に存在するようになり、それによって膜性能が改善される。透過液の再循環によっても、より高いオクタン価の透過液生成物が得られる。
本明細書の開示内容は、以下の態様を含み得る。
(態様1)
芳香族および非芳香族を含み、少なくとも50℃の沸点を有するガソリン供給原料ストリームから高オクタン価成分を分離するためのパーベーパレーション膜の寿命を延長する方法であって:
圧力Pfにおいて前記ガソリンを温度Tfで加熱して、前記ガソリンを部分的に気化させて、前記ガソリンから飽和蒸気および液体を生成すること;
前記蒸気を前記液体から分離すること;
高オクタン価成分をガソリン供給原料から分離するために好適なパーベーパレーション膜に前記蒸気を向かわせ、それから前記透過物を第1の保持手段中に収集すること;
前記液体および前記パーベーパレーション膜からの残留物を第2の保持手段に向かわせること
を含む方法。
(態様2)
断熱的に行われる、態様2に記載の方法。
(態様3)
気相の凝縮によって熱が得られる、態様1又は2に記載の方法。
(態様4)
前記供給原料ストリームが、メタノール、エタノール、プロパノール、およびブタノールを含むオキシジェネートを含有するガソリンである、態様1〜3のいずれかに記載の方法。
(態様5)
前記膜が、ポリエステルイミドコポリマー膜、ポリウレタンイミド膜、ポリイミド脂肪族ポリエステルコポリマー膜、ジエポキシオクタン架橋/エステル化ポリイミド/ポリアジアペートコポリマー膜、架橋ポリエーテルアミン−エポキシ膜、脂肪族置換エポキシド及びMnが約230〜約4000のポリエーテルアミンを含む架橋ポリエーテルエポキシポリマー、又はそれらの組み合わせである、態様1〜4のいずれかに記載の方法。
(態様6)
前記ポリマーまたはコポリマー膜が多孔質基材によって支持される、態様1〜5のいずれかに記載の方法。
(態様7)
前記基材が多孔質のセラミックである態様6に記載の方法。
(態様8)
前記基材が多孔質セラミックモノリスを含み、前記膜が、架橋ポリイミド−ポリアジペートポリマーであり、前記セラミックの少なくとも一部を被覆する、態様6又は7に記載の方法。
(態様9)
前記基材が多孔質セラミックモノリスを含み、前記膜が、Mnが約400のポリ(プロピレングリコール)ビス(2−アミノプロピルエーテル)と1,2,7,8ジエポキシ−n−オクタンを含む架橋ポリエーテルエポキシポリマーであり、前記セラミックの少なくとも一部を被覆する、態様6〜8のいずれかに記載の方法。
(態様10)
供給原料ストリームから高オクタン価成分を分離する装置であって、前記供給原料ストリームが芳香族および非芳香族炭化水素を含み、少なくとも50℃の沸点を有し、前記装置が、
複合蒸気および液体供給原料ストリームを生成するために前記供給原料ストリームを加熱する手段;
前記液体供給原料ストリームを前記蒸気供給原料ストリームから分離する手段、高オクタン価の芳香族およびオキシジェネートを前記蒸気供給原料ストリームから選択的に透過するパーベーパレーション膜;
前記パーベーパレーション膜の透過物を収集する手段;
前記パーベーパレーション膜の残留物及び前記分離手段からの前記液体を収集する手段、
を含む装置。
(態様11)
前記分離手段がサイクロンであり、前記供給原料ストリームがガソリンである、態様10に記載の装置。
(態様12)
圧力制御手段をさらに含み、前記膜上に液体層を凝縮させるために、前記パーベーパレーション膜への供給圧力Pfおよび供給温度Tfが選択的に制御される、態様10または11に記載の装置。
(態様13)
前記供給原料ストリームが、メタノール、エタノール、プロパノール、およびブタノールを含むオキシジェネートを含有するガソリンである、態様10〜12のいずれかに記載の装置。
(態様14)
態様1〜9のいずれかに記載の方法における、態様10〜13のいずれかに記載の装置の使用。