特許第6285498号(P6285498)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6285498
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】自動清掃機の清掃クロス組立装置
(51)【国際特許分類】
   A47L 11/16 20060101AFI20180215BHJP
   A47L 11/283 20060101ALI20180215BHJP
   A47L 9/28 20060101ALN20180215BHJP
【FI】
   A47L11/16
   A47L11/283
   !A47L9/28 E
【請求項の数】17
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-117769(P2016-117769)
(22)【出願日】2016年6月14日
(65)【公開番号】特開2017-6659(P2017-6659A)
(43)【公開日】2017年1月12日
【審査請求日】2016年6月14日
(31)【優先権主張番号】104119349
(32)【優先日】2015年6月16日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】515079704
【氏名又は名称】燕成祥
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100139549
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 泉
(72)【発明者】
【氏名】燕成祥
【審査官】 遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−180591(JP,A)
【文献】 実開昭49−065072(JP,U)
【文献】 特開2007−307536(JP,A)
【文献】 特開平09−000608(JP,A)
【文献】 特開2001−292940(JP,A)
【文献】 実開昭62−174864(JP,U)
【文献】 実開昭56−104859(JP,U)
【文献】 特開昭63−036312(JP,A)
【文献】 特開平08−336491(JP,A)
【文献】 米国特許第05347673(US,A)
【文献】 実開昭57−043968(JP,U)
【文献】 実開昭50−106188(JP,U)
【文献】 特許第5931084(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 11/16
A47L 11/283
A47L 9/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジャケットと、吸水パッドと、組立ベースと、ジャケット固定座と、を含み、
前記ジャケットの表面には、前記ジャケットの周縁に近接する位置から前記ジャケットの中心へ伸びる複数開合ユニットが環状に設けられ、前記ジャケットと前記複数の開合ユニットを含む開合部の間に収容部が形成され、
前記吸水パッドは、前記収容部内に収容され、
前記組立ベースは、前記収容部における前記吸水パッドと前記複数の開合ユニットの間に設けられ
前記ジャケット固定座は、周縁から少なくとも一つの嵌込部が延びられ、中心部に定位孔を有し、
前記ジャケットにおける前記複数の開合ユニットのいずれには少なくとも一つのスルーホールが設けられ、
前記組立ベースは、定位座と、定位ユニットと、接続ユニットと、底座と、支持ユニットと、支持バネと及び定位バネを含み、
前記定位座の中心部には前記定位孔に挿し入れる接合部を有し、前記定位座における前記接合部の外周縁には、少なくとも一つの前記複数のスルーホール内部に貫設して前記嵌込部をはめ込ませる嵌合部が設けられ、かつ前記接合部の内部にはスペースを有し、前記接合部の周縁には接合部を貫通して接合部の内部にあるスペースと接合部の外部を連通させる複数の係止溝が設けられ、前記接合部のスペース下面には前記定位座を貫通する取付孔が設けられ、前記接合部のスペース上面には一つの開口で外部と連通し、前記スペースにおいて、前記開口の周縁に複数の嵌合溝が環状に設けられ、
前記定位ユニットは前記取付孔から前記接合部のスペースに貫設し、前記定位ユニットの上表面に嵌合溝と嵌め合う嵌合凸部を有するアウターリングが周縁に環状に設けられ、
前記定位ユニットの中心部に前記定位ユニットの上面及び下面を貫通する接合孔を有し、
前記接続ユニットは互いに接続される定位部及び当接部を備え、前記定位部は前記定位ユニットの底部から前記接合孔に貫設し、前記当接部は前記接合孔周縁の下面に当接し、
前記底座の中心部に定位リンゴを有し、前記底座の周縁から複数の係止ユニットが上方へ伸び、前記複数の係止ユニットと前記複数の係止溝によって互いに係り止めて定位ユニット及び接続ユニットを前記接合部内部のスペースに定位させ、
前記支持ユニットは前記底座及び前記接続ユニットの間に設けられ、前記支持ユニットの底部には定位凸点を有し、
前記支持バネは前記支持ユニットと前記底座の間に設けられ、前記支持バネの一端が前記定位リンゴの内部に収容し、その定位リンゴに対する他端が前記定位凸点の外縁に嵌め込む、
前記定位バネの一端が前記定位リンゴの外縁に嵌め込み、その定位リンゴに対する他端が前記アウターリングの下面に当接する、
ことを特徴とする、自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項2】
前記定位部の上面には係合孔を有し、かつ前記係合孔の内壁には少なくとも一つの定位溝を有する請求項に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項3】
前記嵌合溝及び嵌合凸部が嵌め合う面の両方は、いずれも斜面である請求項に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項4】
前記複数の嵌込部表面には複数の滑り止めユニットが設けられる請求項に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項5】
前記定位部及び前記接合孔の形状は同様な矩形である請求項に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項6】
前記複数の開合ユニットから前記ジャケットの中心部へ延びる端末は貫設部に形成する請求項1に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項7】
前記ジャケットの周縁には清掃部が環状に設けられる請求項1に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項8】
前記吸水パッドは交換又は清掃できる吸水性材料である請求項1に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項9】
中心部に接合部が設けられる組立ベースと、
中心部に前記接合部外縁に嵌め込まれる定位孔を有し、周縁から複数の嵌込部が伸びジャケット固定座とを含み、
前記組立ベースには前記接合部の外縁を囲むように複数の嵌合部が設けられ、前記複数の嵌合部には前記嵌込部が嵌め込まれ、
前記組立ベースは、定位座と、定位ユニットと、接続ユニットと、底座と、支持ユニットと、支持バネと及び定位バネを含み、
前記接合部は前記定位座の中心部に設けられ、前記接合部の内部にはスペースを有し、前記接合部の周縁には接合部を貫通して接合部の内部にあるスペースと接合部の外部を連通させる複数の係止溝が設けられ、前記接合部のスペース下面には前記定位座を貫通する取付孔が設けられ、前記接合部のスペース上面には一つの開口で外部と連通し、前記スペースにおいて、前記開口の周縁に複数の嵌合溝が環状に設けられ、
前記定位ユニットは前記取付孔から前記接合部のスペースに貫設し、前記定位ユニットの上表面に嵌合溝と嵌め合う嵌合凸部を有するアウターリングが周縁に環状に設けられ、前記定位ユニットの中心部に前記定位ユニットの上面及び下面を貫通する接合孔を有し、
前記接続ユニットは互いに接続される定位部及び当接部を備え、前記定位部は前記定位ユニットの底部から前記接合孔に貫設し、前記当接部は前記接合孔周縁の下面に当接し、
前記底座の中心部に定位リンゴを有し、前記底座の周縁から複数の係止ユニットが上方へ伸び、前記複数の係止ユニットと前記複数の係止溝によって互いに係り止めて定位ユニット及び接続ユニットを前記接合部内部のスペースに定位させ、
前記支持ユニットは前記底座及び前記接続ユニットの間に設けられ、前記支持ユニットの底部には定位凸点を有し、
前記支持バネは前記支持ユニットと前記底座の間に設けられ、前記支持バネの一端が前記定位リンゴの内部に収容し、その定位リンゴに対する他端が前記定位凸点の外縁に嵌め込み、
前記定位バネの一端が前記定位リンゴの外縁に嵌め込み、その定位リンゴに対する他端が前記アウターリングの下面に当接する、
ことを特徴とする自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項10】
前記複数の嵌込部表面には複数の滑り止めユニットが設けられる請求項に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項11】
前記定位部の上面には係合孔を有し、且前記係合孔の内壁には少なくとも一つの定位溝が設けられる請求項に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項12】
前記嵌合溝及び嵌合凸部が嵌め合っている面の両方はいずれも斜面である請求項に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項13】
前記定位部及び前記接合孔の形状は同様な矩形である請求項に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項14】
複数の開合ユニットを含む開合部が設けられるジャケットと、前記組立ベース及び前記ジャケットの間に設けられる吸水パッドを更に含み、
前記ジャケットの一つの表面は、前記合部と収容部を形成し、
前記吸水パッドは、前記複数の開合ユニットの側縁に隣接する位置から挿し入れて前記収容部の内部に設けられ、
前記複数の開合ユニットの側縁は互いに隣接して前記収容部を包み、前記複数の開合ユニットは、前記ジャケット周縁に近接する位置から前記ジャケットの中心部へ延び、且前記複数の開合部のいずれには少なくとも一つのスルーホールが設けられ、前記組立ベース及び前記吸水パッドは前記複数の開合ユニットに隣接するスリットから前記収容部の内部に挿し入れ、前記複数の嵌合部は前記複数のスルーホールの中に貫設する請求項に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項15】
前記吸水パッドは交換又は清掃できる吸水性材料である請求項14に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項16】
前記ジャケットの周縁には清掃部が環状に設けられる請求項14に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【請求項17】
前記複数の開合ユニットが前記ジャケットの中心部へ延びる端末は貫設部が形成される請求項14に記載の自動清掃機の清掃クロス組立装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は掃除機の清掃クロス組立構造に関し、特に脱着容易かつ掃除及びモップ機能を有する自動清掃機の清掃クロス組立装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマート電気掃除装置、いわゆる掃除ロボットは、センサー(赤外線、レンズ、iAdapt技術又はレーザースキャン…等)で障害物を発見し、障害物に近接する時に減速及び掃除ロボットの外周面に設けられる衝撃防止構造によって、障害物と接触する衝撃力を低減すると共に、底部に設けられる掃除部品(ブラッシュ又は清掃クロス)によってダスト及びゴミを掃除ロボットの底部に集中し、更に吸入口を介してダスト又はゴミを集塵ボックスの中に吸い込み、これによって、掃除及び吸塵の目的を達する。かつ、掃除ロボットは、設定によって、設定された時間に自動的に掃除を行い、また、電量不足の時に、自体からチャージ座に戻して充電を行うことができる。しかし、掃除ロボットの機能はダストとゴミを掃除するのみであり、掃除終了後のモップ動作は、使用者又はモップロボットから執行しなければならない。
【0003】
市販しているモップロボットは、掃除ロボットとは異なり、その機能は掃除ロボットと違い、設定によって自動的にモップを行うことができず、その原因として、モップロボットには唯一のダミーウォールがあるのみ、かつ内部に儲けられる水が使い切られる時に、自動的に停止状態になり、したがって、使用者は、モップロボットがロックされないように、又は障害物にぶつからないように、見ながら使用して更に加水しなければならず、さまざま不便利な状況があるので、掃除ロボットと比べると、モップロボットの人気が少々低いであるが、モップ機能を有するから、市場でモップロボットを消費する既定なグループもある。
【0004】
上記掃除ロボットとモップロボットは別々の問題があるので、掃除ロボットとモップロボットを組み合わせて、掃除ロボットのセンサーと衝撃防止構造を利用してモップロボットの単一ダミーウォールの問題を解決することにより、一機で両用する目的を達する例もいる。しかし、このような組み合わせる方法は、掃除ロボットがモップできない問題と、モップロボットが単一ダミーウォールで容易に障害物にロックされる問題を解決できるが、死角のないように全面に掃除又はモップを進行するため、装置本体は大きくならないから、集塵ボックスのスペースと儲水スペースが互いに影響し、更に掃除及びモップのいずれの効能が大幅に低減される問題が克服されない。この上で、組み合わせた装置であっても、モップをする時に内部に儲けられる水がだんだん少なくなる問題を解決できないので、モップをする時に内部に儲けられる水が使い切られれば、装置は依然に自動停止の状態になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、上記従来の使用方法から伸びる欠点に鑑み、改良と創造の考えを繰り返し、長年経って鋭意検討した結果、本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置を完成する。
【0006】
従来の技術問題を解決するために、本発明の一つの目的は、掃除及びモップ機能を同時に有する自動清掃機の清掃クロス組立装置を提供することである。
【0007】
従来の技術問題を解決するために、本発明のもう一つの目的は、吸水機能付き自動清掃機の清掃クロス組立装置を提供することである。
【0008】
従来の技術問題を解決するために、本発明の他の目的は、掃除ロボットにモップ動作を実行させる自動清掃機の清掃クロス組立装置を提供することである。
【0009】
従来の技術問題を解決するために、本発明の他の目的は、水垢を除去できる自動清掃機の清掃クロス組立装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、ジャケットと、吸水パッドと、組立ベース及びジャケット固定座を含み、前記ジャケットの外縁に近接する位置にはジャケットの中心へ延びる開合ユニットが複数に設けられ前記ジャケット底部と前記複数の開合ユニットを含む開合部の間に収容部を形成させ、かつ、前記複数の開合ユニットのいずれには少なくとも一つのスルーホールが設けられ、前記吸水パッドと前記ジャケット固定座は、前記複数の開合ユニットに隣接するスリットから前記収容部の内部に挿し入れ、前記組立ベースは前記吸水パッドと前記複数の開合ユニットの間に設けられ、かつ前記組立ベースの周縁には前記スルーホールから通し出す嵌合部が少なくとも一つ環状に設けられ、前記ジャケット固定座の中心には定位孔が設けられ、かつ前記ジャケット固定座の周縁には少なくとも一つの嵌込部が環状に設けられ、前記嵌込部と前記嵌合部とは互いに係り合うことを特徴とする自動清掃機の清掃クロス組立装置である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置は、ジャケットによって清掃及びダストとゴミの集めを行い、吸水パッドで清掃過程において地面の水垢又は水溜りを吸って乾燥し、更に吸水パッドが水いっぱい吸った後に、ジャケットでモップの動作を実行することにより、同時に掃除機能とモップ機能を有する目的を達成する。かつ、本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置は、ジャケット固定座を回して開けて嵌込部と嵌合部を離させるだけで、ジャケットと吸水パッドが外され、簡単に交換或いは清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置の分解斜視図である。
図2図2は本発明に係る組立ベースの外観斜視図である。
図3図3は本発明に係る組立ベースの分解斜視図である。
図4A図4Aは他の視角から本発明に係る定位座を見る外観斜視図である。
図4B図4Bは他の視角から本発明に係る支持ユニットを見る外観斜視図である。
図5図5は本発明に係る組立ベースの側面の断面図である。
図6図6は本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置の動作を実行する態様を模式的に示す図(1)である。
図7図7は本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置の動作を実行する態様を模式的に示す図(2)である。
図8図8は本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置の動作を実行する態様を模式的に示す図(3)である。
図9図9は本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置の動作を実行する態様を模式的に示す図(4)である。
図10図10は本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置の動作を実行する態様を模式的に示す図(5)である。
図11図11は本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置の動作を実行する態様を模式的に示す図(6)である。
図12図12は本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置の動作を実行する態様を模式的に示す図(7)である。
図13図13は本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置の動作を実行する態様を模式的に示す図(8)である。
図14図14は本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置の外観斜視図である。
図15図15は本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置と自動清掃機の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0013】
図1〜5を参照すると、本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置は、ジャケット1と、吸水パッド2と、組立ベース3及びジャケット固定座4を含み、前記ジャケット1の周縁には清掃部15が設けられ、前記ジャケット1の周縁に近接する位置には中心へ延びる複数の開合ユニットからなる開合部11が設けられ、かつ前記複数の開合ユニットから伸びる端末が貫設部13形成され、前記合部11と前記ジャケット1の間に収容部12が形成され、前記複数の開合ユニットのいずれには少なくとも一つのスルーホール14が設けられる。
【0014】
前記吸水パッド2に交換又は清掃できる吸水性材料が使用され、前記吸水パッド2及び前記組立ベース3は、前記複数の開合ユニットに隣接するスリットから前記収容部12内に差し込み、かつ前記吸水パッド2は前記ジャケット1と前記組立ベース3の間に位置する。
【0015】
前記組立ベース3は、定位座31と、定位ユニット32と、接続ユニット33と、底座34と、支持ユニット35と、定位バネ36及び支持バネ37を含み、前記定位座31の中心には接合部311があり、前記定位座31において接合部311の外縁には位置と数量が前記複数のスルーホール14に対応する複数の嵌合部312が環状に設けられている。前記接合部311は、接合部311内部にあるスペース3111と、複数の係止溝3112と、開口3113と、取付孔3114及び複数の嵌合溝3115を含み、前記複数の係止溝3112は前記接合孔311周縁を貫通し、前記開口3113及び前記取付孔3114のそれぞれは前記接合部311の上面及び下面を貫通し、前記複数の嵌合溝3115は前記開口3113が接合部311内部スペース3111に位置する周縁に配設する。
【0016】
定位ユニット32は、アウターリング321及び接合孔322を含み、前記アウターリング321は前記定位ユニット32の周縁に環状に設けられ、かつ前記アウターリング321の上表面には嵌合溝3115と嵌め合う嵌合凸部3211が設けられ、前記接合孔322は矩形孔であり、前記接合孔322は、前記定位ユニット32の中央から前記定位ユニット32の上面及び下面を貫通する。
【0017】
前記接続ユニット33は、互いに接続する定位部331及び当接部332を含み、前記定位部331の形状は前記接合孔322と同じく矩形であり、前記定位部331の上面には係合孔333があり、且前記係合孔333の内壁には少なくとも一つの定位溝3331を有している。前記底座34は、定位リンゴ341及び複数の係止ユニット342を含み、前記定位リンゴ341は底座34の中心の上方に設けられ、前記複数の係止ユニット342は、前記底座34の周縁の上方に環状に設けられる。
【0018】
前記支持ユニット35は、前記底座34及び前記接続ユニット33の間に設けられ、前記支持ユニット35の底部には定位凸点351が設けられている。前記支持バネ36は前記支持ユニット35及び前記底座34の間に設けられ、前記支持バネ36の一端は、前記定位リンゴ341の内部に収容され、前記支持バネ36が定位リンゴ341に対する他端は、前記定位凸点351の外縁に嵌め込み、前記定位バネ37の一端は前記定位リンゴ341の外縁に嵌込、前記定位バネ37が定位リンゴ341に対する他端は前記アウターリング321の下面に当接する。
【0019】
このうち、前記定位ユニット32は、前記取付孔3114から前記接合部311内部のスペース3111に貫設し、更に前記アウターリング321によって前記開口3113の下面周縁に当接すると共に、前記アウターリング321上の嵌合凸部3211と前記定位座31の嵌合溝3115とを互いに嵌め合わせ、また、接続ユニット33を前記取付孔3114から接合部311の内部に挿し入れ、前記当接部332によって前記定位ユニット32の接合孔322周縁に当接し、前記接続ユニット33の定位部331は前記接合部311の開口3113及び前記定位ユニット32の接合孔322から差し出し、そして、前記支持ユニット35を前記接合部311の取付孔3114から接合部311のスペース3111の内部に挿し入れて前記支持ユニット35の定位凸点351を取付孔3114の方向に向けさせ、更に、支持バネ36を取付孔3114から接合部311のスペース3111の内部に挿し入れて支持バネ36の一端を前記支持ユニット35の定位凸点351の外縁に嵌め込み、また、定位バネ37を前記取付孔3114から接合部311の内部に挿し入れて定位バネ37の一端を前記アウターリング321の嵌合凸部3211が設けられる下面に当接させる。底座34の定位リンゴ341を前記支持バネ36が定位凸点351に嵌め込まれる他端外縁に嵌め込み、前記定位バネ37が前記アウターリング321に当接する他端は、前記定位リンゴ341の外縁に嵌め込まれている。そして、底座34を接合部311のスペース3111の内部へ押し込み、前記底座34上面周縁にある係止ユニット342を前記スペース3111に挿し入れて前記接合部311周縁を貫通する係止溝3112と互いに係り合わせて接続し、これにより、前記底座34と前記定位座31とを組み合わせて接合部311の取付孔3114を閉める。これによって、前記定位座31のスペース3111内部において、定位ユニット32と、接続ユニット33と、支持ユニット35と、支持バネ36及び定位バネ37を組み合わせる。
【0020】
前記ジャケット固定座4の中心には定位孔41があり、前記ジャケット固定座4の周縁には位置と数量が前記複数の嵌合部312に対応する嵌込部42が環状に設けられ、かつ前記複数の嵌込部42の上表面には、複数の滑り止めユニット421が設けられる。
【0021】
以下は、実施例によって本願自動清掃機の清掃クロス組立装置の組立手順を説明する。
本実施例において、前記ジャケット1の周縁に近接する位置には、三つの開合ユニットが中心へ延びており、このうち、前記第一開合ユニット(unit)111の被覆面積は、ジャケット1の表面積の1/2であり、前記第二開合ユニット(unit)112及び第三開合ユニット(unit)113のそれぞれの被覆面積は、ジャケット1の表面積の1/4であり、かつ、前記第一開合ユニット111、第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113と前記ジャケット1の間には収容部12が形成され、また、前記第一開合ユニット111、第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113のいずれにはスルーホール14が設けられ、前記組立ベース3の接合部311の周縁には前記複数のスルーホール14の位置に対応する三つの嵌合部312が環状に設けられ、前記ジャケット固定座4の周縁には、前記複数の嵌合部312に対応する三つの嵌込部42が環状に設けられる。
【0022】
図6〜8を参照すると、ジャケット1と吸水パッド2を本実施例の自動清掃機の清掃クロス組立装置に取り付けようとするときに、第一開合ユニット111、第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113が隣接するスリットからジャケット1を開けて、吸水パッド2の一側の外縁を第一開合ユニット111とジャケット1の間に挿し入れ、そして第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113を開けて、第一開合ユニット111とジャケット1の間に挿し入れていない吸水パッド2の一部を第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113の下方に詰め込み、そして第二開合部112及び第三開合ユニット113を閉め、これにより、前記吸水パッド2を収容部12の内部に収容する。
【0023】
図9〜11を参照すると、本実施例の自動清掃機の清掃クロス組立装置を組み立てようとする時に、組立ベース3の一側の外縁を前記吸水パッド2が入れられるジャケット1の第一開合ユニット111と第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113が隣接するスリットから、収容部12の内部に挿し入れ、組立ベース3上における三つの嵌合部312の一つを前記第一開合ユニット111のスルーホール14から挿し出し、そして第二開合ユニット112及び第三開合部113を開けて、第一開合ユニット111とジャケット1の間に挿し入れていない組立ベース3の一部の外縁を詰め込んで、組立ベース3を第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113に被覆させ、これにより、前記組立ベース3を前記収容部12の内部に収容し、前記組立ベース3の定位部331を第一開合ユニット111、第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113の間にある貫設部13から挿し出し、更に、前記組立ベース3において接合部1の周縁に環状に設けられる三つの嵌合部312は、第一開合ユニット111、第二開合ユニット112及び第三開合部113のスルーホール14の位置に対応し、かつ前記組立ベース3における一つの嵌合部312は先に前記第一開合ユニット111のスルーホール14から挿し出すので、第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113が組立ベース3を被覆する時に、前記組立ベース3における他の二つ嵌合部312のそれぞれは、第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113のスルーホール14から挿し出している。
【0024】
図12〜15を参照すると、ジャケット固定座4を本実施例の自動清掃機の清掃クロス組立装置に取り付けようとする時に、ジャケット固定座4を上方から定位孔41によって前記定位部331の周縁に嵌込、ジャケット固定座4の下面を前記第一開合ユニット111、第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113の表面と接し、そして前記ジャケット固定座4を回して前記ジャケット固定座4周縁の三つの嵌込部42をそれぞれ第一開合ユニット111、第二開合ユニット112及び第三開合ユニット113のスルーホール14から挿し出す嵌合部312に挿し込んで嵌め合わせ、最後に前記定位部331の係合孔333を自動清掃機5の底部に嵌込、係合孔333内壁における定位溝3331によって、ジャケット固定座4と自動清掃機5とを定位する。上記より、本実施例に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置の組立が完成する。
【0025】
本発明自動清掃機の清掃クロス組立装置は、前記複数の嵌込部42表面に設置される複数の滑り止めユニット421で前記複数の嵌合部312の下面と接することによって摩擦力を向上させる。これにより、前記複数の嵌込部42が簡単に前記複数の嵌合部312から外れることが避けられ、かつ前記嵌込部42が嵌合部312に嵌め込む方向を自動清掃機が回転する方向と違うように設定することによって、本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置において、自動清掃機が回転する時に遠心力で組立ベース3とジャケット固定座4とを分離させることが避けられる。
【0026】
本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置を使用しようとするときに、組立ベース3の定位部331に設けられる係合孔333を介して、ロック、係止、枢着又は嵌込…等の方式で自動清掃機(図示しない)底部と結合し、自動清掃機の駆動をオンする時に、本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置を連動して回転させ、回転の力によって、ジャケット1周縁に環状に設けられる清掃部15でダストとゴミを自動清掃機の底部に連れ込んで集中し、また、自動清掃機の吸入口によって集中されるダスト或いはゴミを集塵ボックス中に吸い込む。これによって、掃除及び吸塵の目的を達成できる。かつ、本発明自動清掃機の清掃クロス組立装置は、水溜り又は水垢がある場合にも、吸水パッド2を利用して水を吸収して乾燥させ、水垢又は水溜りを除去する目的を達成できる。
【0027】
更に、本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置は、吸水パッド2が水いっぱい吸収した後に、自動清掃機を起動してモップの動作を実行させる。なお、定時定点で吸水を行うように自動清掃機を設定することによって、吸水パッド2の水分を補充できる。これにより、吸水パッド2における水が使い切られてモップ効果を低下される問題を心配しなくてもいい。したがって、本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置を使用すれば、掃除及びモップの機能を両方に実行でき、かつ自動清掃機の構造を変更しなくても、より高い効能で一機で両用する目的を達成できる。
【0028】
図2〜5と図15を参照すると、本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置において、本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置と自動清掃機5とを組み合わせる時に、支持バネ37及び定位バネ36の弾力によって支持ユニット35及び定位ユニット32を底座34から引き張ることで支持ユニット35、定位ユニット32及び接続ユニット33が上方に付勢され、支持バネ37及び定位バネ36の弾力によって自動清掃機5の重量を支持し、これにより、自動清掃機5の重量が完全にジャケット1にかかることが避けられ、自動清掃機5が移動する時に発生されるジャケット1と地面産生との摩擦力を低減でき、更に自動清掃機5が移動するためのパワー出力を降下できる。また、本発明において、定位座31の嵌合溝3115及び定位ユニット33の嵌合凸部3331を互いに嵌め合わせる面の両方はいずれも斜面6であるので、自動清掃機5が本発明を連動して回転させる時に、ジャケット1が回転の過程にてロックされてしまうと、接続ユニット33が定位ユニット32を連れて回転することによって、嵌合凸部3331の斜面6と嵌合溝3115の斜面5をずれさせて下へ定位バネ36に付勢し、接続ユニット33が定位ユニット32を連動して回転させ続けることができる。これにより、ジャケット1がロックされることで自動清掃機5からの回転力出力に伴って自動清掃機5が本発明に接続する構造がトルクで破断してしまうことが避けられる。
【0029】
なお、本発明が自動清掃機5が回転する時に、凸凹な地面を移動する時に、定位座31が地面の角度によって高低差が生じ、この時、定位バネ36は力を受けて付勢されて定位ユニット32と定位座31の間に地面の角度に基づく角度が形成されて自動清掃機を不平な地面を通過させ、転覆又はロックの状況が避けられる。
【0030】
本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置は、従来の掃除ロボット及びモップロボットに使用される清掃クロス又は清掃ブラッシュと比べると、更に以下の利点を備える。
【0031】
1.本発明は、吸水パッドを設置することと、自動清掃機を定時定点で吸水させることによって、吸水パッドの水分を補充し、これにより、モップの動作が実行され、有効に従来技術にて使用者から加水しなければならない問題を解決できる。
【0032】
2.本発明は、吸水パッドを設置することによって、水溜り又は水垢がある場合にも、自動清掃機が吸水パッドで水を吸収して乾燥することができ、ダスト又はゴミが水で除去しにくい問題が避けられる。
【0033】
3.本発明は、吸水パッド及びジャケットを交換又は清掃する時に、ジャケット固定座を回して嵌込部を嵌合部から外されれば、容易に吸水パッド及びジャケットを取り外して交換又は清掃できる。
【0034】
4.本発明に係る自動清掃機の清掃クロス組立装置は、自動清掃機の構造を変更しなくても、掃除及びモップの機能を実行でき、一機で両用する目的を達成できる。
【0035】
以上詳細な説明は本発明の実行できる実施例について具体的な説明であるが、前記実施例は本発明の特許請求の範囲を限定するものではなく、本発明の技術趣旨から均等実施又は変更することは、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【0036】
以上から、本願は技術的に創造性を有する上で、上記のように従来の伝統方法と装置が実現されない多種効果もあり、十分に特許法において定められる特許要件である新規性と進歩性に符合するので、法に基づいて出願する。
【符号の説明】
【0037】
1 ジャケット
11 開合部
111 第一開合ユニット
112 第二開合ユニット
113 第三開合ユニット
12 収容部
13 貫設部
14 スルーホール
15 清掃部
2 吸水パッド
3 組立ベース
31 定位座
311 接合部
3111スペース
3112複数係止溝
3113開口
3114取付孔
3115嵌合溝
312 嵌合部
32 定位ユニット
321 アウターリング
322 接合孔
3211嵌合凸部
33 接続ユニット
331 定位部
332 当接部
333 係合孔
3331定位溝
34 底座
341 定位リンゴ
342 係止ユニット
35 支持ユニット
351 定位凸点
36 定位バネ
37 支持バネ
4 ジャケット固定座
41 定位孔
42 嵌込部
421 滑り止めユニット
5 自動清掃機
6 斜面
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15