(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0031】
(第1の実施の形態)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、本実施の形態に係る遊技機用回路基板装置400を組み込んだ遊技機10の方を向いて位置している(当該遊技機10の前に設置してある椅子に座っている)遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技機10の前に座っている遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
【0032】
本実施の形態に係る遊技機用回路基板装置400を組み込んだ遊技機10としてのスロットマシンを、以下、
図1及び
図2を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
【0033】
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個のリール62(正面から向かって左側の左リール64、中央の中リール66、右側の右リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全てのリール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、リール62の正面側に設けられて、リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
【0034】
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、後述するメイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
【0035】
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、2個の7セグメントLED表示器で構成されている。7セグメントLED表示器は、10進法のアラビア数字等の1文字を表現するために、それぞれ個別に点灯・消灯が可能な7つのセグメント(LED)から構成されているものである。2個の7セグメントLED表示器を有することにより、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
【0036】
前記前扉14の下部には当該遊技機10のメインキャラクター(主役)等の種々の情報が表示される下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
【0037】
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
【0038】
筐体12内部であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ92が設けられている。なお、この投入センサ92は、3つのセレクターセンサ(図示せず)が通路に設けられている。投入されたメダルは、3つのセレクターセンサの順序及び所定の範囲の時間の間隔(タイミング)で検知するように配置されている。
【0039】
なお、筐体12内部には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過して後述するメダル払出口28から払い出される。
具体的には、メダルセレクタ17には、特に図示していないが、電磁石を用いたキャンセルコイルの作動により、メダル投入口38から投入されたメダルをホッパーユニット24内に貯留させる通路と、メダル払出口28から後述するメダル受け皿26へ進ませる通路との切り換えが可能に形成されている。これにより、メダル投入口38から投入されたメダルをクレジットメダルとして貯留するか、メダル受け皿26へ払い出すかの切り換えをすることができる。
【0040】
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
【0041】
前記操作部30の中央には、操作により対応するリール62の回転を停止させるため、3個のリール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数のリール62それぞれに対応して設けられ、複数のリール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作によりリール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
【0042】
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件にリール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作によりリール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
【0043】
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
【0044】
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている(
図2参照)。
【0045】
扉開閉用スイッチ19は、筐体12側に設置されているものであって、前扉14が閉じているか否かを検知するための扉センサである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが近接することで接触センサによりオン状態(ON状態)となり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して接触センサによりオフ状態(OFF状態)となる。もちろん、接触センサに限定されるものではなく、光センサや磁気センサ等により前扉14の開閉を検知するようにしてもよい。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。なお、この設定変更スイッチ46は、前扉14の背面に設けられているが(特に図示せず)、制御装置100が記憶している所定のパラメータ等をリセット(初期化)するためのリセットスイッチとしても兼用される。
【0046】
設定表示器89は、7セグメントの小型のLEDにより、当選確率の設定値を設定する際に、当該設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、筐体12の内部、詳しくは、前扉14の背面に設けられており、設定値の設定後、その表示は解除される。
【0047】
前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている(
図2参照)。
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
【0048】
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出して後述するメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
【0049】
なお、特に図示していないが、払出センサ94は、払出センサAと、払出センサBとの2つが所定距離を開けて配置されてある。正常な状態でのメダル通過時のタイミングチャートでは、ホッパーモータ95が駆動中(オン状態)のときに、両センサがオン状態に移行可能になっている。
【0050】
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
【0051】
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35の操作又はメダル投入により所定枚数(具体的には、3枚)のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
【0052】
この有効ライン86は、具体的には3個のリール62にそれぞれ表示されている図柄61のうち図柄表示窓部16から視認可能な図柄61を各リール62につき1個ずつ繋いでできる、複数のリール62の全てを貫くライン(途中で折れ曲がりも可)のうち、入賞等するために有効となる図柄61の組み合わせの並びを規定したラインである。このラインは、規定の賭け数(予め定められた数であって本実施の形態では3)のメダルをベットすることにより有効ライン86になる。本実施の形態の有効ライン86は、左リール64と中リール66と右リール68との中段を結んだ1本のみからなるものである。
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の演出状態がいわゆる「許容演出区間」であることを報知する区間報知ランプ79が設けられている。
【0053】
この区間報知ランプ79は、演出状態が「非許容演出区間」から「許容演出区間」に移行したことを契機にメイン制御手段200により点灯され、演出状態が「許容演出区間」である間は常時点灯されている。そして、区間報知ランプ79は、演出状態が「許容演出区間」から「非許容演出区間」に移行したことを契機にメイン制御手段200により消灯される。
【0054】
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、後述するサブ制御手段300に基づいて演出を行う演出実行手段であって、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示装置84と、色演出装置590とを備えている。
【0055】
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
【0056】
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
【0057】
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
本実施の形態では、スタートスイッチ40の押下操作に伴う役抽選の結果、役抽選の結果を反映した4人のキャラクター(レッドマン721、グリーンマン722、ブルーマン723、ホワイトマン724、(
図10参照))がバトルロイヤル形式のバトルを行う、いわゆるバトル演出が行われる。本実施の形態に係る遊技機10では、後述する基準位置での接続(
図9参照)であるため、主役となるものが赤色の特殊スーツを着たレッドマン721であり、準主役となるものが緑色の特殊スーツを着たグリーンマン722及び青色の特殊スーツを着たブルーマン723であり、脇役となるものが白色の特殊スールを着たホワイトマン724となっている。つまり、本実施の形態に係る遊技機10は、レッドマン721がメインのキャラクターとして取り扱われているものであり、当該内容が下パネル22に表示されている(
図10(A)参照)。
【0058】
前記色演出装置590は、内部に赤色、緑色、青色、白色を発光可能な遊技機演出用負荷手段600としての発光装置620を備えている。この色演出装置590は、上述したバトル演出中(バトル演出の最終結果が報知される直前まで)に所定の色の点灯状態や、点滅状態や、消灯状態を発生させるものである。
当該遊技機10がメインとして扱っている主役のキャラクター(例えばレッドマン721)と同じ色が点灯状態となり、準主役の色が点滅状態となり、脇役が消灯状態になるように形成されている。
【0059】
前記発光装置620は、遊技機用回路基板装置400における第1基板450及び第2基板550を介して発光するための発光ダイオード(light emitting diode、LED)である。
本実施の形態に係る発光装置620としてのLEDは、赤色に発光する赤色LED621と、緑色に発光する緑色LED622と、青色に発光する青色LED623と、白色に発光する白色LED624とを備えている(
図5、
図9参照)。サブ制御手段300からの作動信号により、種々の発光状態が可能になっているものである。
【0060】
本実施の形態では、発光装置620は、上述したように4種類のものからなるが、特にこの4種類に限定されるものではなく、白色LED624を除いた3種類のものからなるようなものでもよく、また、上記4種類のうち任意の組合せの3種類や、2種類のLEDからなるようなものでもよく、また、いずれか1種類のLEDからなるようなものでもよいものである。さらに、上述した4種類以外の他の専用色を発光させるLEDを用いてもよいものである。
なお、この発光装置620を有する遊技機用回路基板装置400の詳細については後で説明する。
【0061】
図2に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態(遊技の進行)を制御するメイン制御手段200(メイン制御基板や、メイン制御装置ともいう)と、このメイン制御手段200から送信される情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御手段300(サブ制御基板や、サブ制御装置ともいう)とを備えている。
【0062】
なお、メイン制御手段200とサブ制御手段300との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段300への一方向の通信により行われ、サブ制御手段300からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、投入センサ92、ベットスイッチ32、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、設定変更スイッチ46、精算スイッチ36、扉開閉用スイッチ19、電源スイッチ44、設定キースイッチ45、リール位置センサ63、払出センサ94、オーバーフローセンサ96の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60、ホッパーユニット24、外部集中端子板18、設定表示器89、クレジット表示器87、払出枚数表示器88及び区間報知ランプ79の作動を制御する。
【0063】
サブ制御手段300は、演出用ボタンスイッチ42、メイン制御手段200から信号を入力し、表示装置84等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段300の出力側には、演出装置70としての表示装置84、スピーカー72、演出用ランプ78、遊技機用回路基板装置400の中の第1基板450及び第2基板550を介して色演出装置590の発光装置620等の各パーツが接続されている(
図2参照)。
【0064】
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン制御基板と、サブ制御手段300を有するサブ制御基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200のメイン制御基板は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段300のサブ制御基板は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
【0065】
メイン制御手段200及びサブ制御手段300は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
【0066】
本実施の形態に係る遊技機10では、通常に行われる通常遊技が設けられている。この通常遊技よりも再遊技役(リプレイ役)の当選の確率が高く(或いは低く)設定されているリプレイタイム(RT)遊技が設けられている。さらに、メイン制御手段200では、ボーナス移行役に入賞することにより実行されるボーナス遊技が設けられている。これらの遊技は、メイン制御手段200により制御される。
【0067】
また、演出状態としてストップスイッチ50の押し順や当選図柄61等を報知することによって役に係る図柄61の組み合わせを有効ライン86上に揃って停止させるためのアシストをするアシストタイム(AT)状態及びリプレイタイム(RT)状態からなるアシストリプレイタイム(ART)状態が設けられている。
【0068】
また、通常の演出状態(いわゆる通常演出状態)からART状態へ移行する際には、通常演出状態からART状態への移行の可能性が高くて期待感を持たせるCZ状態へ移行する。このCZ状態でART状態への移行が確定すると、リプレイ確率を変動させるための所定の昇格リプレイ役(特に図示せず)の入賞(昇格リプレイ役に係る図柄の組み合わせの停止表示)を待つ状態であるART準備中状態へ移行し、当該昇格リプレイ役の入賞によりART状態へ移行することになる。なお、このART準備中状態を設けずに、CZ状態からAT状態へ直接移行させるようにしてもよい。
【0069】
また、本実施の形態に係る遊技機10では、演出状態として、操作手順により付与される有利度が異なる所定役において、有利となる操作手順を示唆可能な演出を許容する許容演出区間(CZ状態、ART準備中状態、ART状態)と、有利となる操作手順を示唆する演出を許容しない非許容演出区間(通常演出状態、ボーナス状態)とが設けられている。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ機器)や遊技ホールのホール管理者が管理するホールコンピュータに接続されている。
【0070】
メイン制御手段200は、役の抽選を行い、リール62の回転及び停止を制御し、リール62が全て停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について簡単に説明する。
【0071】
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(
図1参照)が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34又はシングルベットスイッチ35を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技でのリール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個全てのリール62の回転が開始する。
【0072】
リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサによりリール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応したリール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべてのリール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組み合わせが揃うと、当該図柄61の組み合わせに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組み合わせが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。
【0073】
サブ制御手段300は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
【0074】
具体的には、サブ制御手段300は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したり、また、遊技機用回路基板装置400の第1基板450及び第2基板550を介して発光装置620としてのLEDに作動信号を出力したりする。
なお、本実施の形態では、LED駆動回路は、サブ制御手段300のサブ基板に配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、第1基板450に配置してもよく、また、第2基板550に配置してもよい。
【0075】
本実施の形態では、サブ制御手段300は、発光装置620としてのLEDに出力する作動信号として、信号1、信号2、信号3、信号4の4種類のものを有している(
図9参照)。
信号1は、発光装置620を作動信号が出力されている間、連続して点灯させる作動信号である。
信号2は、発光装置620を0.2秒間隔で、点滅状態にするものである。具体的には、信号2は、当該作動信号が発光装置620に出力されている間、発光装置の発光状態が0.2秒間の連続する点灯状態と、0.2秒間の連続する消灯状態とを交互に繰り返すような状態にさせる作動信号である。
【0076】
信号3は、発光装置620を1秒間隔で、点滅状態にするものである。具体的には、信号3は、当該作動信号が発光装置620に出力されている間、発光装置の発光状態が1秒間の連続する点灯状態と、1秒間の連続する消灯状態とを交互に繰り返すような状態にさせる作動信号である。
信号4は、発光装置620を当該作動信号の状態である間、発光装置620を連続して消灯した状態にさせる作動信号である。
なお、サブ制御手段300から発光装置620へ出力される作動信号は、上述したものに限定されるものではなく、単一種類の作動信号でもよく、また、他の複数種類の作動信号でもよいものである。
【0077】
図3、
図4及び
図5を用いて、本実施の形態に係る遊技機用回路基板装置400の内部の配置について説明する。
【0078】
図3及び
図4に示すように、本実施の形態に係る遊技機用回路基板装置400は、第1基板450と、第2基板550とを備えている。
【0079】
図3及び
図5(A)に示すように、第1基板450には、4個の第1コネクタ460(具体的には、第1コネクタA461、第1コネクタB462、第1コネクタC463、第1コネクタD464)が同一円周上の位置に等間隔で配置されている。
なお、ここで、本実施の形態では、図面中の記号を第1コネクタA461を「第1A」、第1コネクタB462を「第1B」、第1コネクタC463を「第1C」、第1コネクタD464を「第1D」と略記号で記載している。
また、
図3では、4個の第1コネクタ460のうち、第1コネクタA461のみ実線で記載し、他の3個(第1コネクタB462、第1コネクタC463、第1コネクタD464)は、第1基板450に配置されている位置のみ、2点鎖線で記載している。
【0080】
図3及び
図5(B)に示すように、第2基板550には、4個の第1コネクタ460にそれぞれ接続可能な4個の第2コネクタ560(具体的には、第2コネクタA561、第2コネクタB562、第2コネクタC563、第2コネクタD564)が同一円周上の位置に等間隔で配置されている。
なお、ここで、本実施の形態では、図面中の記号を第2コネクタA561を「第2B」、第2コネクタB562を「第2B」、第2コネクタC563を「第2C」、第2コネクタD564を「第2D」と略記号で記載している。
【0081】
また、
図3では、4個の第2コネクタ560のうち、第2コネクタA561のみ実線で記載し、他の3個(第2コネクタB562、第2コネクタC563、第2コネクタD564)は、第2基板550に配置されている位置のみ、2点鎖線で記載している。
ここで、第2コネクタ560には、第2基板550の表面と垂直方向であって第1コネクタ460側に向かって突出する金属からなる5本のピン570が設けられている。このピン570は、第1コネクタ460の反対側に位置する発光装置620と電気的に配線されることで接続されている。
第1コネクタ460には、第2コネクタ560側に向かって開口して、前記ピン570を差し込み可能な差込孔470が設けられている。この差込孔470の中心軸方向は、第1基板450の表面と垂直方向になるように配置されている。この差込孔470内部には、サブ制御手段300からの信号を差し込まれたピン570に供給可能な金属部が設けられている。すなわち、ピン570が差込孔470に差し込まれることで、第1コネクタ460と第2コネクタ560とが電気的に接続された状態となるものである。
【0082】
なお、本実施の形態では、ピン570及び差込孔470の数はいずれも5個であるが、当該数はこれに限定されるものでは無く、当該数よりも少なくてもよいものであり、また、当該数よりも多いものでもよいものである。
【0083】
本実施の形態では、ピン570が設けられている第2コネクタ560は、全体として凹状に形成された、いわゆる凹状コネクタである。
また、差込孔470が設けられている第1コネクタ460は、第2コネクタ560の凹状部分に差し込むことでピン570が差込孔470に挿入されて接続可能な凸状に形成された、いわゆる凸状コネクタである。
第1コネクタ460及び第2コネクタ560は、同一の数(4個)設けられるとともに、それぞれ同一の長さの径を有する円周上の位置に等間隔で配置されている。
すなわち、4個の第1コネクタ460を配置した円周と、4個の第2コネクタ560を配置した円周とは、同一の長さの径を有し、4個の第1コネクタ460の間隔(円周方向の長さ)と、4個の第2コネクタ560の間隔(円周方向の長さ)とは、同一の長さを有している。
【0084】
第1基板450と、第2基板550とは、4個の第1コネクタ460と、4個の第2コネクタ560とを組み合わせる位置で重ねて接続することで電気的に接続されている。
本実施の形態では、
図5(A)に示すように、第1基板450上の同一円周上に90度間隔で右回転方向に、第1コネクタA461、第1コネクタB462、第1コネクタC463、第1コネクタD464の順に配置されている。
また、
図5(B)に示すように、第2基板550を遊技機10の第1基板450に取り付けた状態で、遊技機10の正面側から見た場合、第2基板550上の同一円周上に90度間隔で右回転方向に、第2コネクタA561、第2コネクタB562、第2コネクタC563、第2コネクタD564の順に配置されている。
【0085】
本実施の形態では、
図5(A)のように第1基板450に配置されている4個の第1コネクタ460に対して、
図5(B)のように第2基板550に配置されている4個の第2コネクタ560を平行移動させて、互いのコネクタ同士を組み合わせて接続した状態を「基準位置」(
図6〜
図9参照)の接続状態とする。
【0086】
本実施の形態では、
図5(A)のように第1基板450に配置されている4個の第1コネクタ460に対して、
図5(B)のように第2基板550に配置されている4個の第2コネクタ560を右回転方向に90度回転移動させて、その後に平行移動させて互いのコネクタ同士を組み合わせて接続した状態を「90度右回転位置」(
図6、
図9参照)の接続状態とする。
【0087】
本実施の形態では、
図5(A)のように第1基板450に配置されている4個の第1コネクタ460に対して、
図5(B)のように第2基板550に配置されている4個の第2コネクタ560を左回転方向に90度回転移動させて、その後に平行移動させて互いのコネクタ同士を組み合わせて接続した状態を「90度左回転位置」(
図7、
図9参照)の接続状態とする。
【0088】
本実施の形態では、
図5(A)のように第1基板450に配置されている4個の第1コネクタ460に対して、
図5(B)のように第2基板550に配置されている4個の第2コネクタ560を左回転方向に180度回転移動させて、その後に平行移動させて互いのコネクタ同士を組み合わせて接続した状態を「180度左回転位置」(
図8、
図9参照)の接続状態とする。
【0089】
第1基板450及び第2基板550のうち少なくとも一方を4個の第1コネクタ460と4個の第2コネクタ560とが重なるように90度毎に回転させた位置で接続可能に形成されている。
なお、第1基板450及び第2基板550の数は4個に限定されるものではなく、また、この回転角度も90度に限定されるものではない。回転角度は、第1コネクタ460及び第2コネクタ560の数により特定されるものである。
【0090】
具体的には、例えば、第1コネクタ460及び第2コネクタ560の数が各2個である場合には、180度間隔で等間隔に配置されていることから、回転角度は180度となる。
また、例えば、第1コネクタ460及び第2コネクタ560の数が各3個である場合には、120度間隔で等間隔に配置されていることから、回転角度は120度となる。
また、例えば、第1コネクタ460及び第2コネクタ560の数が各5個である場合には、72度間隔で等間隔に配置されていることから、回転角度は72度となる。
また、例えば、第1コネクタ460及び第2コネクタ560の数が各6個である場合には、60度間隔で等間隔に配置されていることから、回転角度は60度となる(
図13、
図14参照)。
すなわち、第1コネクタ460及び第2コネクタ560の数が各n個である場合には、(360/n)度間隔で等間隔に配置されていることから、回転角度は(360/n)度となる。
【0091】
所定の期間中において、サブ制御手段300から4個の第1コネクタ460の全てに作動信号が供給可能に形成されている。
本実施の形態では、この「所定の期間中」とは、スタートスイッチ40の押下操作後のバトル演出中であって、具体的には、バトル演出の開始タイミングから、役抽選結果に対応するバトル演出結果が、表示装置により表示される直前までの期間となる。
【0092】
第2基板550には、4個の第2コネクタ560にそれぞれ接続され、第1コネクタ460及び第2コネクタ560を介して、作動信号が供給される4個の遊技機演出用負荷手段600としての発光装置620(具体的には、4個のLED(赤色LED621、緑色LED622、青色LED623、白色LED624))を備えている。
【0093】
具体的には、第2コネクタA561(略記号「第2A」)が配置されている第2基板550の面の裏面側に赤色の光を照射可能な赤色LED621が配置され、この赤色LED621と第2コネクタA561とが電気的に接続されている。これにより、第1コネクタA461からの作動信号(具体的には、発光装置620としての赤色LED621を連続して点灯させる「信号1」)を、第2コネクタA561を介して、赤色LED621に供給可能に形成されている。
【0094】
また、第2コネクタB562(略記号「第2B」)が配置されている第2基板550の面の裏面側に緑色の光を照射可能な緑色LED622が配置され、この緑色LED622と第2コネクタB562とが電気的に接続されている。これにより、第1コネクタB462からの作動信号(具体的には、発光装置620としての緑色LED622を0.2秒間隔で、点滅状態にさせる「信号2」)を、第2コネクタB562を介して、緑色LED622に供給可能に形成されている。
【0095】
また、第2コネクタC563(略記号「第2C」)が配置されている第2基板550の面の裏面側に青色の光を照射可能な青色LED623が配置され、この青色LED623と第2コネクタC563とが電気的に接続されている。これにより、第1コネクタC463からの作動信号(具体的には、発光装置620としての青色LED623を1秒間隔で、点滅状態にさせる「信号3」)を、第2コネクタC563を介して、青色LED623に供給可能に形成されている。
【0096】
また、第2コネクタD564(略記号「第2D」)が配置されている第2基板550の面の裏面側に白色の光を照射可能な白色LED624が配置され、この白色LED624と第2コネクタD564とが電気的に接続されている。これにより、第1コネクタD464からの作動信号(具体的には、発光装置620としての白色LED624を当該作動信号の状態である間、白色LED624を連続して消灯した状態にさせる「信号4」)を、第2コネクタD564を介して、白色LED624に供給可能に形成されている。
【0097】
4個の遊技機演出用負荷手段600としての4個のLED(赤色LED621、緑色LED622、青色LED623、白色LED624)は、4個の第1コネクタ460から供給されるいずれの作動信号(信号1、信号2、信号3、信号4)でも動作可能に形成されている。
【0098】
なお、ここで、上述した第1コネクタ460、第2コネクタ560、発光装置620は、全て同一の個数である4個に設定されているが、特にこの4個の数値に限定されるものではなく、4個より少ない数、例えば1個、2個、3個でもよいものであり、また、4個より大きい数、例えば、5個、6個、・・・等の数でもよいものである。
【0099】
また、第1コネクタ460と第2コネクタ560との数は同一である必要があるが、発光装置620の数は、これらの第1コネクタ460や第2コネクタ560の数と同一である必要はなく、1つの第2コネクタ560から複数の発光装置620としてのLEDを設けるようにしてもよい。
【0100】
次に、
図6、
図7、
図8及び
図9を用いて、各接続状態における第1コネクタ460及び第2コネクタ560の組合せと、それに伴う作動信号により、各発光装置の作動状態について説明する。
なお、
図6〜8において、LED(赤色LED621、緑色LED622、青色LED623、白色LED624)の位置が
図3に示す第2コネクタ560の裏側の第2基板550ではなく、第2コネクタ560の裏側の位置から引き出された位置に記載されている。これは、図面の見やすさを考慮して便宜上、各LEDの位置を第2コネクタ560から離した状態で記載しているものであり、実際には、
図3のような第2コネクタ560の裏側の第2基板550の正面側に配置されているものである。もちろん、LEDの位置はこれに限定されるものではなく、色の異なる各LEDの位置が遊技者から見て相違するものと認識することができるような位置であれば、いずれの位置であってもよいものである。
【0101】
先ず、
図6及び
図9に示すように、基準位置について説明する。
図6及び
図9に示すように、第1基板450に対して、第2基板550を基準位置で接続する場合、すなわち第1基板450に対して、基準位置の第2基板550を接続する場合、第1コネクタA461が第2コネクタA561に接続され、第1コネクタB462が第2コネクタB562に接続され、第1コネクタC463が第2コネクタC563に接続され、第1コネクタD464が第2コネクタD564に接続される
【0102】
サブ制御手段300からの信号1は、第1コネクタA461及び第2コネクタA561を介して、赤色LED621に供給され、赤色LED621は、赤色の点灯状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
【0103】
サブ制御手段300からの信号2は、第1コネクタB462及び第2コネクタB562を介して、緑色LED622に供給され、緑色LED622は、0.2秒間隔で緑色の点滅状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
【0104】
サブ制御手段300からの信号3は、第1コネクタC463及び第2コネクタC563を介して、青色LED623に供給され、青色LED623は、1秒間隔で青色の点滅状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
【0105】
サブ制御手段300からの信号4は、第1コネクタD464及び第2コネクタD564を介して、白色LED624に供給され、白色LED624は、消灯状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
【0106】
なお、
図6に示すように、第1基板450では、信号1〜4を供給する制御信号線は、4個の第1コネクタ460にそれぞれ独立して配線されており、各第1コネクタ460に異なる信号(信号1〜4)を独立して供給することにより、対応する各発光装置620を異なった制御を可能としているものである。
【0107】
一方、
図6に示すように、第1基板450では、4個の第1コネクタ460に共通して接続されているアース線466と、4個の第1コネクタ460に共通して接続されている電力を供給するための電源線468とが配線されている。これらは、
図7、
図8でも同様である。アース線466及び電源線468を共通のものにしたことで、配線をシンプルなものにすることができ、無駄な配線を省きコストを低下させることができる。なお、第2基板550でのアース線466、電源線468は配線の記載を省略している。
【0108】
次に、
図6及び
図9に示すように、90度右回転位置について説明する。
図6及び
図9に示すように、第1基板450に対して、第2基板550を基準位置から90度右回転方向に回転させた位置で接続する90度右回転位置の場合、第1コネクタA461が第2コネクタD564に接続され、第1コネクタB462が第2コネクタA561に接続され、第1コネクタC463が第2コネクタB562に接続され、第1コネクタD464が第2コネクタC563に接続される
【0109】
サブ制御手段300からの信号1は、第1コネクタA461及び第2コネクタD564を介して、白色LED624に供給され、白色LED624は、白色の点灯状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
サブ制御手段300からの信号2は、第1コネクタB462及び第2コネクタA561を介して、赤色LED621に供給され、赤色LED621は、0.2秒間隔で赤色の点滅状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
サブ制御手段300からの信号3は、第1コネクタC463及び第2コネクタB562を介して、緑色LED622に供給され、緑色LED622は、1秒間隔で緑色の点滅状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
サブ制御手段300からの信号4は、第1コネクタD464及び第2コネクタC563を介して、青色LED623に供給され、青色LED623は、消灯状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
【0110】
次に、
図7及び
図9に示すように、90度左回転位置について説明する。
図7及び
図9に示すように、第1基板450に対して、第2基板550を基準位置から90度左回転方向に回転させた位置で接続する90度左回転位置の場合、第1コネクタA461が第2コネクタB562に接続され、第1コネクタB462が第2コネクタC563に接続され、第1コネクタC463が第2コネクタD564に接続され、第1コネクタD464が第2コネクタA561に接続される
【0111】
サブ制御手段300からの信号1は、第1コネクタA461及び第2コネクタB562を介して、緑色LED622に供給され、緑色LED622は、緑色の点灯状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
サブ制御手段300からの信号2は、第1コネクタB462及び第2コネクタC563を介して、青色LED623に供給され、青色LED623は、0.2秒間隔で青色の点滅状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
【0112】
サブ制御手段300からの信号3は、第1コネクタC463及び第2コネクタD564を介して、白色LED624に供給され、白色LED624は、1秒間隔で白色の点滅状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
サブ制御手段300からの信号4は、第1コネクタD464及び第2コネクタA561を介して、赤色LED621に供給され、赤色LED621は、消灯状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
【0113】
次に、
図8及び
図9に示すように、180度左回転位置について説明する。
図8及び
図9に示すように、第1基板450に対して、第2基板550を基準位置から180度左回転方向に回転させた位置で接続する180度左回転位置の場合、第1コネクタA461が第2コネクタC563に接続され、第1コネクタB462が第2コネクタD564に接続され、第1コネクタC463が第2コネクタA561に接続され、第1コネクタD464が第2コネクタB562に接続される
【0114】
サブ制御手段300からの信号1は、第1コネクタA461及び第2コネクタC563を介して、青色LED623に供給され、青色LED623は、青色の点灯状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
サブ制御手段300からの信号2は、第1コネクタB462及び第2コネクタD564を介して、白色LED624に供給され、白色LED624は、0.2秒間隔で白色の点滅状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
【0115】
サブ制御手段300からの信号3は、第1コネクタC463及び第2コネクタA561を介して、赤色LED621に供給され、赤色LED621は、1秒間隔で赤色の点滅状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
サブ制御手段300からの信号4は、第1コネクタD464及び第2コネクタB562を介して、緑色LED622に供給され、緑色LED622は、消灯状態が当該作動信号が供給されている予め定められた所定時間だけ連続する。
【0116】
次に、
図10を用いて、第2基板450が、基準位置、90度右回転位置、90度左回転位置、180度左回転位置のときに用いる下パネル22の種類を説明する。
本実施の形態に係る遊技機10では、
図10(A)の下パネル22が前扉14の下部に取り付けられている。この
図10(A)では、主役のメインキャラクターであるレッドマン721が最も大きく描かれ、準主役のグリーンマン722、ブルーマン723が小さく描かれ、脇役のホワイトマン724が座り込んだ状態となっており、当該遊技機10では、4人のキャラクターのうち、いずれが主役であり、準主役であり、脇役であるかが一目瞭然となるように描かれている。
【0117】
本実施の形態に係る遊技機10では、第2基板550が基準位置の状態で第1基板450に接続されている状態である。
すなわち、
図10(A)の下パネル22を用いる場合には、本実施の形態に係る遊技機10において主役のメインキャラクターとして大きな姿で取り扱われている赤色のレッドマン721を意味する赤色LED621がバトル演出中、常時、点灯状態となり、準主役のグリーンマン722、ブルーマン723に対応する色の緑色LED622、青色LED623が点滅状態となり、脇役のホワイトマン724に対応する白色LED624が消灯状態となるものである。
【0118】
本実施の形態に係る遊技機10では、第2基板550が90度右回転位置の状態で第1基板450に接続される場合には、
図10(B)に示す下パネル22を用いる。その場合には、当該遊技機10において主役のメインキャラクターとして大きな姿で取り扱われている白色のホワイトマン724を意味する白色LED624がバトル演出中、常時、点灯状態となり、準主役のレッドマン721、グリーンマン722に対応する色の赤色LED621、緑色LED622が点滅状態となり、脇役のブルーマン723に対応する青色LED623が消灯状態となるものである。
【0119】
本実施の形態に係る遊技機10では、第2基板550が90度左回転位置の状態で第1基板450に接続される場合には、
図10(C)に示す下パネル22を用いる。その場合には、当該遊技機10において主役のメインキャラクターとして大きな姿で取り扱われている緑色のグリーンマン722を意味する緑色LED622がバトル演出中、常時、点灯状態となり、準主役のブルーマン723、ホワイトマン724に対応する色の青色LED623、白色LED624が点滅状態となり、脇役のレッドマン721に対応する赤色LED621が消灯状態となるものである。
【0120】
本実施の形態に係る遊技機10では、第2基板550が180度左回転位置の状態で第1基板450に接続される場合には、
図10(D)に示す下パネル22を用いる。その場合には、当該遊技機10において主役のメインキャラクターとして大きな姿で取り扱われている青色のブルーマン723を意味する青色LED623がバトル演出中、常時、点灯状態となり、準主役のホワイトマン724、レッドマン721に対応する色の白色LED624、赤色LED621が点滅状態となり、脇役のグリーンマン722に対応する緑色LED622が消灯状態となるものである。
【0121】
図11に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200が通常遊技中の1回の遊技毎に実行する一般的な制御処理について説明する。
【0122】
ステップ129において、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御手段200により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。このタイミングでスタートスイッチ40が操作されたことを示すスタートコマンドがサブ制御手段300に送信される。その後、次のステップ130に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップ129に戻る。
【0123】
なお、このステップ129の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御手段200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数3に達しているか否かの判定が行われる。
【0124】
ステップ130において、役抽選処理が行われる。この役抽選処理により、当選した役等を特定するための当選番号等が決定される。これらの処理が終了すると、次のステップ131に進む。
ステップ131において、役抽選の結果(内部当選情報コマンド)がメイン制御手段200からサブ制御手段300へ送信される。
なお、当該送信処理に基づいて、サブ制御手段300では、後述するように色演出装置590による発光演出及び表示装置84によるバトル演出が実施される。
【0125】
ステップ132において、リールユニット60におけるリール62の回転起動処理(回転開始処理)が行われる。リール62が所定の回転速度に達した後、いわゆる定常回転になった後、ストップスイッチ50の停止操作が可能な状態となる。そして、次のステップ133に進む。
ステップ133において、遊技者によりストップスイッチ50の停止操作が行われる。そして、次のステップ134に進む。
ステップ134において、操作されたストップスイッチ50に対応するリール62の停止位置を決定する処理が行われる。具体的には、役抽選の結果と、ストップスイッチ50の操作タイミングとによって、停止位置が決定されるものである。そして、次のステップ135に進む。
【0126】
ステップ135において、決定した停止位置で当該リール62の回転停止が行われる。そして、次のステップ136に進む。
ステップ136において、全てのリール62が回転を停止したか否かが判定される。そして、全てのリール62が回転を停止したと判定された場合、次のステップ137に進み、全てのリール62が回転を停止していない、すなわち回転中のリール62が残っていると判定された場合、ステップ133に戻る。
ステップ137において、メダルの払出処理が行われる。具体的には、当選役に係る図柄が有効ライン86上に停止している場合には、その当選役に対応する枚数のメダルの払い出しが行われる。なお、メダルの払い出しが不要な場合には、メダルの払い出しは行われない。そして、当該処理が終了する。
【0127】
次に、
図12に示すフローチャートに基づいて、サブ制御手段300のバトル演出及び発光演出処理について説明する。
先ず、ステップ220において、メイン制御手段200からの内部当選情報コマンド(ステップ131参照)を受信したか否かが判定される。内部当選情報コマンドを受信していないと判定された場合は、ステップ220へ戻り、受信していると判定された場合は、次のステップ221に進む。
ステップ221において、液晶表示装置としての表示装置84による4人のキャラクターによるバトルロイヤル形式のバトル演出が開始される(なお、当該バトル演出は当該信号の受信以前(例えば、スタートスイッチ40の押下操作後や、ベットスイッチ32の操作後等から開始してもよい)。そして、次のステップ222に進む。
【0128】
ステップ222において、色演出装置590による発光演出が開始される。なお、後述する発光演出の時間計測が開始される。具体的には、色演出装置590により、所定の色に発光する複数の発光装置620の点灯、点滅、消灯等による発光演出が行われるものである。主に当該遊技機10で主役となるメインキャラクターに対応する色の発光装置620が点灯状態となり、準主役のキャラクターに対応する色の発光装置620が点滅状態となり、脇役のキャラクターに対応する色の発光装置620が消灯状態となる。そして、次のステップ223に進む。
ステップ223において、発光演出の時間として予め定められている所定時間が経過したか否かが判定される。そして、所定時間が経過していないと判定された場合は、ステップ223に戻り、所定時間が経過していると判定された場合は、次のステップ224に進む。
【0129】
ステップ224において、色演出装置590による発光演出が終了する。そして、次のステップ225に進む。
ステップ225において、表示装置84によるバトル結果(役抽選結果を反映した内容)の報知演出が行われる。具体的には、例えば、当選した役に対応するキャラクターの勝利画像の表示が行われる。そして、当該処理が終了する。
上述したように、色演出装置590による発光演出は、当該バトル演出中、役抽選の結果を反映するバトル結果が報知される直前まで実行される。前記所定時間が経過し、発光演出が終了した後、バトル結果の報知演出が表示装置84により実行されるものである。
【0130】
上述した構成により、以下に示すような作用及び効果を奏する。
本実施の形態では、第1基板450の第1コネクタ460と、第2基板550の第2コネクタ560とを、所定の位置で重ねて接続することで電気的に接続が行われる。すなわち、第1コネクタ460と第2コネクタ560とを電気的に接続するために、両者間にハーネスやケーブルや、中継基板等の間接的な部材を介在させることなく、直接、接続させている。これにより、ケーブルやハーネスや中継基板等を介在させているようなものと比較して、部品点数を減少させることができ、それらの材料費や取り付けの手間等を考慮すると、製造コストや製造工程を抑えることができる。
【0131】
また、第1基板450の第1コネクタ460と、第2基板550の第2コネクタ560とを重ねて直接、接続していることにより、両者間にケーブルやハーネス等が全く存在しない。このため、カバー部材等によりケーブルやハーネス等を被覆しても、どうしても発生するハーネス等の一部の露出部分に、いわゆる「ぶら下がり」のような不正な機器が取り付けられるゴト行為が行われて不正にアクセスされるようなことを防止することができる。
また、そのようなケーブルやハーネス等を用いないため、そのようなハーネス等を防護するためのカバー部材等の被覆部材も必要とせず、筐体12内のハーネス等を占めるスペースを抑えることができ、筐体12のスペースを有効利用することができる。
【0132】
また、複数の第1コネクタ460及び複数の第2コネクタ560は、同一の数、具体的には、各4個設けられるとともに、それぞれ同一円周上の位置に等間隔で配置されている。
そして、第2基板550を複数の第1コネクタ460と複数の第2コネクタ560とが重なるように第1基板450に対して所定の回転角度(具体的には、0度、右回転方向に90度、左回転方向に90度、180度の4種類)だけ回転させた位置で接続可能に形成されている。第2基板550を第1コネクタ460と第2コネクタ560とが重なるように回転させて接続することにより、全ての第1コネクタ460に第2コネクタ560を接続させることができる。さらに、第1コネクタ460と、第2コネクタ560との全ての組合せにおいて両者を接続することができるために、接続されていないコネクタ、いわゆる「空きピン(空きコネクタ)」が発生せず、そのような接続されていないコネクタに外部からの不正操作用の機器が接続されることもなく、そのような不正行為(ゴト行為)を防止することができる。
【0133】
さらに、4個の第1コネクタ460(具体的には第1コネクタA461、第1コネクタB462、第1コネクタC463、第1コネクタD464)に作動信号(具体的には、信号1〜4)が供給され、第2基板550上には、4個の第2コネクタ560(具体的には、第2コネクタA561、第2コネクタB562、第2コネクタC563、第2コネクタD564)にそれぞれ接続され、第1コネクタ460及び第2コネクタ560を介して、作動信号(信号1〜4)が供給される複数の遊技機演出用負荷手段600としての発光装置620(具体的には、赤色LED621、緑色LED622、青色LED623、白色LED624)を備えており、4個の遊技機演出用負荷手段600としての発光装置620は、第1コネクタ460から供給されるいずれの作動信号(信号1〜4)でも動作可能である。
【0134】
これにより、第1基板450に対して、第2基板550の回転角度を変更して接続すると、第1コネクタ460側の作動信号は一切変更することなく、当該作動信号が供給される遊技機演出用負荷手段600としての発光装置620を変更することが可能となる。
【0135】
なお、本実施の形態では、固定されている第1基板450に対して、第2基板550を所定角度回転させて接続させているが、これに限定されるものではなく、第2基板550を固定して第1基板450側を回転させて両者を接続させるようにしてもよく、また、第1基板450及び第2基板550の両方を回転させて両者を組み合わせて接続するようにしてもよい。
結果として、第1コネクタ460に供給される作動信号を一切変更することなく、遊技機演出用負荷手段600の作動信号による作動状態の変更を簡単に実行することができ、作動状態のバリエーションが異なる遊技機10を供給することが可能となり、開発費用を抑えることが可能となる。
【0136】
本実施の形態に係る遊技機10は、上述したように、第1基板450に対して、第2基板550の位置を基準位置、90度右回転位置、90度左回転位置、180度左回転位置の4種類の接続状態に変更している。さらに、本実施の形態に係る遊技機10では、下パネル22を、上述した4種類の接続状態に対応するような画像が表示されているものにすることにより、遊技機10の内部のプログラムや、内部機器等は一切変更することなく、当該遊技機10が主役として取り扱うキャラクターを変更させたバリエーションの異なる遊技機10を簡単に開発することができる。
【0137】
なお、本実施の形態では、主役等の演出のバリエーションの異なる機種を簡単に開発することを主目的とし、第2基板550の取り付け位置の変更及び下パネル22の交換だけで機種を変更している。このため、内部の制御プログラムは同一のものを使用し、役抽選の結果や、バトルの結果と発光装置620の動作は、連動していないので、バトル演出中(最終結果がでるまで)は、上述したような作動状態を発光装置620に行わせるが、抽選結果に基づく、バトル結果の演出報知の際は、発光装置620による発光報知を停止し、液晶表示装置である表示装置84によりバトル結果の報知演出を実行するようにしている。
【0138】
もちろん、内部の制御プログラムも変更するようにすれば、主役となるキャラクターの種類によって4タイプの中から、いずれかの制御プログラムを選択できるようにして、役抽選の結果や、バトル演出の結果と、発光装置620の発光状態とが完全に連動するようにすることも簡単にできるものである。
【0139】
遊技機演出用負荷手段600は、発光装置620としてのLEDであることで、第1コネクタ460側からの作動信号が複数の異なる種類(信号1〜4)を有している。第1基板450の第1コネクタ460と、第2基板550の第2コネクタ560との組合せを変更させることで、簡単に発光装置620の発光状態(点灯、点滅、消灯や、発光色等)を変更させて第2基板550の機能を変更させるようなことを、第1コネクタ460の作動信号を変更させることなく実行することが可能となる。
なお、上述した色演出装置590は、上パネル20においてリールユニット60の隣に配置していたが、特にこれに限定されるものではない。本実施の形態に係る演出用ランプ78(上部ランプ80、下部ランプ82)に代えて、当該色演出装置590を用いてもよく、また、下パネル22の照明用等に用いてもよいものである。
また、本実施の形態でも、後述するように、第2基板550を第1基板450に対して引き抜くことなく、取り付けた状態のまま回転させて取り付け角度を変えて接続することで、第2基板550に設けた各発光装置620の発光状態をそれぞれ変化させ、第2基板550の機能を変更させるようにしてもよい。
また、第1基板450、及び第2基板550の形状、発光装置620の配置は、
図1、3に限定されるものではなく、
図6〜9に示す形状、配置でもよいし、デザインの異なる機種で共通して使用できる形状、配置であればよい。
【0140】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、第1コネクタ460及び第2コネクタ560は、略正方形の各辺上に配置されていたが、特にこれに限定されるものではない。
本実施の形態では、
図13に示すように、第1コネクタ460及び第2コネクタ560が放射状に配置されているものである。その他の構成や、作用及び効果は、第1の実施の形態と同様であって、それらの説明は省略する。
【0141】
(第3の実施の形態)
図14に示すように、第1基板450には、正六角形の斜辺中央に位置する第1コネクタA461、第1コネクタB462、第1コネクタC463が対角線上に2個ずつ合計6個配置されている。
【0142】
また、
図15に示すように、第2基板550には、第1基板450の第1コネクタ460と同様に正六角形の斜辺中央に位置する第2コネクタA561、第2コネクタB562、第2コネクタC563が対角線上に2個ずつ合計6個配置されている。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、複数の第1コネクタ460及び複数の第2コネクタ560は、同一の数(同一種類のものが2個ずつ合計6個)設けられるとともに、それぞれ同一円周上の位置に等間隔(60度間隔)で配置されている。
複数の第1コネクタ460を配置した円周と、複数の第2コネクタ560を配置した円周とは、同一の径を有している。
【0143】
複数の第1コネクタ460の間隔と、複数の第2コネクタ560の間隔とは、60度間隔に配置され、その間隔は同一の長さを有している。
第1基板450と、第2基板550とは、複数の第1コネクタ460と、複数の第2コネクタ560とを組み合わせる位置で重ねて接続することで電気的に接続される。
【0144】
第1基板450及び第2基板550のうち少なくとも一方を複数の第1コネクタ460と複数の第2コネクタ560とが重なるように60度単位で回転させた位置で接続可能に形成されている。
【0145】
複数の第1コネクタ460に作動信号が供給可能に形成されている。具体的には、2個の第1コネクタA461に信号1がサブ制御手段300から供給され、2個の第1コネクタB462に信号2がサブ制御手段300から供給され、2個の第1コネクタC463に信号3がサブ制御手段300から供給される。なお、信号4は本実施の形態では、存在しない。
【0146】
第2基板550には、複数の第2コネクタ560にそれぞれ配置され、第1コネクタ460及び第2コネクタ560を介して、作動信号(信号1〜3)が供給される複数の遊技機演出用負荷手段600としての発光装置620(2個の赤色LED621、2個の緑色LED622、2個の青色LED623)を備えている。なお、本実施の形態では、白色LEDは配置されていない。
複数の遊技機演出用負荷手段600としての発光装置620は、複数の第1コネクタ460から供給されるいずれの作動信号(信号1〜3)でも動作可能である。
【0147】
その他の構成や、作用及び効果は第1の実施の形態と同様であって、それらの説明は省略する。なお、本実施の形態では、キャラクターは、第1の実施の形態のホワイトマン724を除く3人のキャラクターからなる。
なお、本実施の形態では、信号の種類は3種類しか用いていないが、特にこれに限定されるものではなく、信号の種類を信号1〜6の6種類用意して、上述した6個の第1コネクタ460と、6個の第2コネクタ560と、6個の発光装置620とを用いて、6種類の発光態様等を発生させるようにしてもよい。
【0148】
(第4の実施の形態)
上述した第1〜第3の実施の形態では、遊技機演出用負荷手段600は、発光装置620としてのLEDであったが、特に発光装置620に限定されるものではない。
本実施の形態に係る遊技機用回路基板装置400では、複数の第1コネクタ460は、サブ制御手段300のサブ制御基板に接続され、複数の遊技機演出用負荷手段600は、役物を駆動させるための駆動装置であることを特徴とする。
【0149】
役物は、特に図示していないが第2基板550の4つの第2コネクタ560(第2コネクタA561、第2コネクタB562、第2コネクタC563、第2コネクタD564)の反対側(正面側)にそれぞれ独立した駆動装置(具体的には、駆動モータ、なお、ソレノイド等でもよい)で作動する4体のキャラクター人形(赤色人形のレッドマン、緑色人形のグリーンマン、青色人形のブルーマン、白色人形のホワイトマン)である。第1の実施の形態の
図10等で説明したキャラクターと同様の外観色を有している人形である。
【0150】
本実施の形態では、いずれのキャラクター人形もサブ制御手段300から信号1が供給されると、駆動装置により、両手を高く掲げた勝利のガッツポーズを繰り返す動作(主役としての動作)をするように形成されている。
本実施の形態では、いずれのキャラクター人形も、サブ制御手段300から信号2又は信号3が供給されると、駆動装置により、両手を胸の前でボクシングのファイティングポーズをして、パンチを繰り出す動作を行わせる動作(準主役としての動作)をするように形成されている。
本実施の形態では、いずれのキャラクター人形も、サブ制御手段300から信号4が供給されると、駆動装置により、座りこんで、バトルに負けたポーズをして首を縦に振ってうなだれる動作(脇役としての動作)をするように形成されている。
【0151】
本実施の形態でも、表示装置84により、上述した4つのキャラクターのバトルロイヤル形式のバトル演出が行われ、このバトル演出中(バトルの最終結果が出るまで)、信号1〜4の供給により、上述したような動作が行われる。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、第1基板450に対して、第2基板550を90度等の所定角度、回転させることにより、第1コネクタ460と、第2コネクタ560とが接続可能に形成されているものである。第1基板450の第1コネクタ460と、第2基板550の第2コネクタ560との関係は、第1の実施の形態で説明したものと同様の関係を有するものである。
【0152】
本実施の形態では、遊技機演出用負荷手段600は、駆動装置であることで、第1コネクタ460側からの作動信号が複数の異なる種類を有しているような場合に、第1基板450の第1コネクタ460と、第2基板550の第2コネクタ560との組合せを変更させることで、簡単に駆動装置の駆動状態を変更させるようなことを、第1コネクタ460の作動信号を変更させることなく実行することが可能となる。
【0153】
すなわち、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、第1基板450に対する第2基板550の取り付け位置を90度ごとに回転させて取り付けることにより、信号1により主役の動作をするキャラクター人形を4つのキャラクター人形のいずれにも変更することができる。その主役のキャラクター人形と整合するように、第1の実施の形態で説明した下パネル22(
図10参照)を取り付けることにより、内部の制御プログラム等は全く同一のままで、主役、準主役、脇役の動作を行うキャラクター人形を変更することができる4機種の遊技機を簡単に開発することができる。
【0154】
なお、本実施の形態では、主役等の演出のバリエーションの異なる機種を簡単に開発することを主目的とし、第2基板550の取り付け位置の変更及び下パネル22の交換だけで機種を変更している。このため、内部の制御プログラムは同一のものを使用し、役抽選の結果や、バトルの結果とキャラクターの動作とは、連動していないので、バトル演出中(最終結果がでるまで)は、上述したような動作をキャラクター人形に行わせるが、抽選結果に基づく、バトル結果の演出報知の際は、キャラクター人形による動作を停止し、表示装置84によりバトル結果の報知演出を実行するようにしている。
【0155】
もちろん、内部の制御プログラムも変更するようにすれば、主役となるキャラクターの種類によって4タイプの中から、いずれかの制御プログラムを選択できるようにして、役抽選の結果や、バトル演出の結果と、キャラクターの動作とが完全に連動するようにすることもできるものである。
また、本実施の形態でも、後述するように、第2基板550を第1基板450に対して引き抜くことなく、取り付けた状態のまま回転させて取り付け角度を変えて接続することで、第2基板550に設けた各駆動装置としてのモータの回転態様をそれぞれ変化させ、第2基板550の機能を変更させるようにしてもよい。
【0156】
(第5の実施の形態)
第4の実施の形態では、役物は、各駆動装置により作動する4体のキャラクターであったが、本実施の形態では、4つの駆動装置により4つの可動部分を有する1体のキャラクターに適用したものである。
【0157】
このキャラクターには、可動する部分が4箇所あり、この4個の可動部分を可動させるために独立して制御され、独立して可動可能な4個のモータが設けられている。
【0158】
本実施の形態でも、第1基板450には、サブ制御手段300から複数(4種類)の作動信号が供給される複数(4個)の第1コネクタ460が設けられ、第2基板550には、複数(4個)の第1コネクタ460にそれぞれ接続可能な複数(4個)の第2コネクタ560が設けられている。そして、この4個の第2コネクタ560には、それぞれ駆動装置としてのモータが1個ずつ接続され、サブ制御手段300からの4種類の信号が第1コネクタ460及び第2コネクタ560を介して供給される。この4種類の作動信号により、駆動装置としてのモータは、信号1により左回転させられ、信号2により右回転させられ、信号3により1秒間隔で回転と停止とを繰り返され、信号4により2秒間隔で右回転と左回転とを繰り返すように、異なる作動をさせる。各駆動装置は、当該キャラクターの左右の腕や、左右の足を可動でるように連結されているものである。
【0159】
なお、その他の構成や、作用及び効果は第1の実施の形態と同様のものである。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、第1基板450に対して、第2基板550を90度等の所定角度、回転させて第1コネクタ460と第2コネクタ560とを組み合わせて接続することにより、サブ制御手段300の制御プログラムを変更することなく、同一の信号1〜4により、異なる作動をする役物を簡単に形成することができる。
また、本実施の形態でも、後述するように、第2基板550を第1基板450に対して引き抜くことなく、取り付けた状態のまま回転させて取り付け角度を変えて接続することで、第2基板550に設けた各駆動装置としてのモータの回転態様をそれぞれ変化させ、第2基板550の機能を変更させるようにしてもよい。
【0160】
(第6の実施の形態)
上述した第4、第5の実施の形態では、駆動装置により可動する役物は、キャラクターであったが、本実施の形態では、駆動装置により上下左右に移動するとともに役物全体が回転し、さらにその一部も回転する役物である。
第2基板550の4つの第2コネクタ560には、役物を上下方向のいずれかの方向に平行移動させるためのモータと、役物を左右方向のいずれかの方向に平行移動させためのモータと、役物全体を回転させるためのモータと、役物の一部を回転させるためのモータとが接続されている。
サブ制御手段300から供給される信号1〜4により、駆動装置としてのモータの回転態様が異なる信号が出力される。具体的には、信号1では、高速回転、信号2では、低速回転、信号3では、1秒間隔で回転と停止とを交互に繰り返し、信号4では、2秒間隔で回転と停止とを交互に繰り返す信号が出力される。
これにより、第2コネクタ560を基準となる位置で第1コネクタ460に接続した場合、役物は、上下方向のいずれかの方向に高速で移動し、左右方向のいずれかの方向に低速で移動し、役物全体が1秒間隔で回転と停止とを交互に繰り返し、役物の一部が2秒間隔で回転と停止とを交互に繰り返すような作動態様となる。
それに対して、第2コネクタ560を前記基準となる位置から90度右回転方向に回転させた位置で第1コネクタ460に接続した場合、役物は、上下方向のいずれかの方向に低速で移動し、左右方向のいずれかの方向に1秒間隔で移動と停止とを交互に繰り返し、役物全体が2秒間隔で回転と停止とを交互に繰り返し、役物の一部が高速で回転するような作動態様となる。
また、さらに、第2コネクタ560を前記基準となる位置から90度左回転方向に回転させた位置で第1コネクタ460に接続した場合、役物の上下方向や左右方向の移動の態様と、役物全体や一部の回転の態様とを上述したものとは異なる組合せにすることができ、また、さらに、第2コネクタ560を前記基準となる位置から180度左回転方向に回転させた位置で第1コネクタ460に接続した場合、役物の上下方向や左右方向の移動の態様と、役物全体や一部の回転の態様とを上述したものとは異なる組合せにすることができる。
なお、その他の構成や、作用及び効果は第1の実施の形態と同様のものである。
また、上述した信号による移動態様や回転態様は、一例を示したもので、特にこれに限定されるものではなく、信号によって、駆動装置としてのモータの回転速度や、回転させる順番や、回転態様等を種々の他の組み合わせにすることができるものである。
このようにすると、第1基板450と第2基板550との組合せ位置を変更することにより、役物の上下方向や左右方向の移動の態様や、役物全体や一部の回転の態様が異なるタイプのものを内部の制御プログラムを全く変更することなく簡単に開発することができる。
また、本実施の形態でも、後述するように、第2基板550を第1基板450に対して引き抜くことなく、取り付けた状態のまま回転させて取り付け角度を変えて接続することで、第2基板550に設けた各駆動装置としてのモータの回転態様をそれぞれ変化させ、第2基板550の機能を変更させるようにしてもよい。
なお、役物の構造、及び役物の動作は、第4の実施の形態乃至第6の実施の形態に限定されない。
【0161】
(第7の実施の形態)
上述した実施の形態は遊技機演出用負荷手段600は、発光装置620としてのLEDや、駆動装置としてのモータであったが、本実施の形態では、遊技機演出用負荷手段600として音声出力装置としての指向性スピーカーを設けているものである。
本実施の形態では、第2基板550の4つの第2コネクタ560の反対側(正面側)のそれぞれに独立して音声等を出力可能な指向性スピーカーを1個ずつ合計4個設けているものである。
【0162】
本実施の形態でも、第1基板450には、サブ制御手段300から複数(4種類)の音声出力信号が供給される複数(4個)の第1コネクタ460が設けられ、第2基板550には、複数(4個)の第1コネクタ460にそれぞれ接続可能な複数(4個)の第2コネクタ560が設けられている。そして、この4個の第2コネクタ560には、それぞれ音声出力装置としてのスピーカーが1個ずつ接続され、サブ制御手段300からの4種類の信号が第1コネクタ460及び第2コネクタ560を介して供給される。この4種類の音声出力信号により、音声出力装置としての4個の指向性スピーカーのいずれにおいても、信号1により第1の実施の形態で説明したキャラクターのレッドマン721の声が出力され、信号2により第1の実施の形態で説明したキャラクターのグリーンマン722の声が出力され、信号3により第1の実施の形態で説明したキャラクターのブルーマン723の声が出力され、信号4により第1の実施の形態で説明したキャラクターのホワイトマン724の声が出力される。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、第1基板450に対して、第2基板550を90度等の所定角度、回転させることにより、第1コネクタ460と、第2コネクタ560とが接続可能に形成されているものである。第1基板450の第1コネクタ460と、第2基板550の第2コネクタ560との関係は、第1の実施の形態で説明したものと同様の関係を有するものである。
【0163】
この4個の指向性スピーカーのうち、1個だけ、具体的には、第2コネクタA561に接続されている指向性スピーカーのみ、第2基板550の正面側であって、遊技者の耳元へ直接、出力されるような方向に配置され、その他の指向性スピーカーは、いずれも斜め外側後方に向かって音声が出力されるように配置されている。
具体的には、第2基板550を第1基板450に対して所定の基準位置となるように接続した場合(
図6の基準位置参照)、例えば、第1コネクタA461に第2コネクタA561が接続されるとすると、信号1のレッドマン721の声が遊技者の耳元へ向かって出力され、その他の3人のキャラクターの声が周囲で僅かに聞こえることになる。この場合、4人のキャラクターのうち、レッドマン721を主役にすることができる。第1の実施の形態のように4人のキャラクターがバトルロイヤル形式のバトルを行っていると主役としてのレッドマン721の声が遊技者に対して最も強く聞こえ、その他は周囲で僅かに聞こえるような演出を実施することが可能となる。
【0164】
一方、上述したような基準位置の第2基板550を第1基板450に対して、90度右回転させて接続した場合(
図6の90度右回転位置参照)、第1コネクタB462に第2コネクタA561が接続されることになり、信号2のグリーンマン722の声が遊技者の耳元方向へ直接、出力され、その他の3人のキャラクターの声が周囲で僅かに聞こえることになる。この場合、グリーンマン722を主役にすることができる。第1の実施の形態のように4人のキャラクターがバトルを行っていると主役としてのグリーンマン722の声が遊技者に対して最も強く聞こえ、その他は周囲で僅かに聞こえるような演出を実施することが可能となる。
同様に、上述したような基準位置の第2基板550を第1基板450に対して、90度左回転させて接側した場合(
図7の90度左回転位置参照)、信号4のホワイトマン724の声が遊技者に対して最も強く聞こえ、その他は周囲で僅かに聞こえるような演出を実施することが可能となり、主役をホワイトマン724にすることができる。
また、同様に、上述したような基準位置の第2基板550を第1基板450に対して180度左回転させて接側した場合(
図8の180度左回転位置参照)、信号3のブルーマン723の声が遊技者に対して最も強く聞こえ、その他は周囲で僅かに聞こえるような演出を実施することが可能となり、主役をブルーマン723にすることができる。
【0165】
遊技機演出用負荷手段600は、音声出力装置としての指向性スピーカーであることで、第1コネクタ460側からの作動信号が複数の異なる種類を有し、第2基板550を回転させて第1基板450に接続させ、第1基板450の第1コネクタ460と、第2基板550の第2コネクタ560との組合せを変更させることで、簡単に音声出力装置の音声出力方向を変更させるようなことを、第1コネクタ460の音声出力信号等の制御プログラムの内容を変更させることなく実行することが可能となる。
また、本実施の形態でも、後述するように、第2基板550を第1基板450に対して引き抜くことなく、取り付けた状態のまま回転させて取り付け角度を変えて接続することで、第2基板550に設けた各音声出力装置としての指向性スピーカーの出力態様をそれぞれ変化させ、第2基板550の機能を変更させるようにしてもよい。
その他の構成や作用及び効果は第1の実施の形態と同様であるので、それらの説明を省略する。
【0166】
上述した第1〜第7の実施の形態では、第1基板450と第2基板550とは、互いに平行となるように配置され、第2基板550の表面から垂直方向にピン570が突出するように配置された第2コネクタ560と、前記差込孔470の中心軸方向が第1基板450の表面から垂直方向となるように配置された第1コネクタ460とを向き合わせて、第1基板450と第2基板550との垂直方向の距離を縮めることでピン570が差込孔470に差し込まれるようにして両者を接続しているが、特にこれに限定されるものではない。
【0167】
例えば、第1基板450と第2基板550とは、互いに平行且つ同一平面となるように配置され、第2基板550の表面と平行方向にピン570が突出するように配置された第2コネクタ560と、前記差込孔470の中心軸方向が第1基板450の表面と平行方向となるように配置された第1コネクタ460とを向き合わせて、第1基板450の端面と第2基板550の端面とが当接するように両者の距離を縮めることでピン570が差込孔470に差し込まれるようにして両者を接続するようにしてもよい。
【0168】
また、例えば、第2基板550の表面は、第1基板450の表面に対して垂直方向(90度方向)となるように配置され、第2基板550の表面と平行方向にピン570が突出するように配置された第2コネクタ560と、前記差込孔470の中心軸方向が第1基板450の表面と垂直方向となるように配置された第1コネクタ460とを第2基板550の端面が第1基板450の表面に当接するように両者の距離を縮めることでピン570が差込孔470に差し込まれるようにして両者を接続するようにしてもよい。
【0169】
上述した第1〜第7の実施の形態では、第2基板550の第2コネクタ560にピン570を設け、第1基板450の第1コネクタ460に当該ピン570が差し込まれる差込孔470を設けているが、特にこれに限定されるものではなく、第1基板450の第1コネクタ460側にピン570を設け、第2基板550の第2コネクタ560側に差込孔470を設けるようにしてもよい。また、両者の接続構造は、このようなピン570及び差込孔470に限定されるものではなく、サブ制御手段300からの作動信号を、第1コネクタ460から第2コネクタ560へ電気的に伝達することができるものであれば他の接続可能な構造のものでもよい。
【0170】
上述した第1〜第7の実施の形態では、第1基板450及び第2基板550は、長方形状等のものを使用しているが、特にこの形状に限定されるものではなく、三角形や、円径や、三角形(おにぎり型)等の任意の他の形状でもよいものであり、また、例えば、複数の第1コネクタ460を配置している形状と整合するようにしてもよい。具体的には、例えば、
図5のように第1コネクタ460等が正方形状に配置されているような場合には、第1基板450等も、当該形状に整合した正方形状や、円形にしてもよく、また、
図14に示すように第1コネクタ460が正六角形状に配置されているような場合には、第1基板450等も当該形状に整合した正六角形状や、円形等にしてもよいものである。
【0171】
上述した第1〜第7の実施の形態は、矛盾しない範囲内で、任意の複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。具体的には、例えば、第1の実施の形態の4色の発光装置620を、第4の実施の形態の色に対応するキャラクターの内部に埋め込む、又は、所定方向から照射するようなものが含まれる。さらに、第7の実施の形態の音声出力装置を加えて、各キャラクターに対応する音声出力を実施するようにしてもよい。
【0172】
上述した第1〜第7の実施の形態で、サブ制御手段300のサブ制御基板と、第1基板450とは、分離したものとして形成され、両者はハーネスにより電気的に接続されているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、サブ制御基板と第1基板450とが一体になっているようなものも含まれる。かかる場合、そのサブ制御基板と第1基板450とが一体となった基板に、発光装置620等の遊技機演出用負荷手段600を有する第2基板550が直接、接続されることになる。
【0173】
上述した第1〜第7の実施の形態では、
図3や
図5に示すように、4個の分離した第1コネクタ460と、4個の分離した第2コネクタ560とのように複数の分離したコネクタとしているが、これら4個の第1コネクタ460を分離せずに全部が一体となった単一の第1コネクタ460(第1コネクタA461と第1コネクタB462と第1コネクタC463と第1コネクタD464とが90度間隔で配置されて一体となっているもの)と、4個の第2コネクタ560を分離させずに全部が一体となった単一の第2コネクタ560(第2コネクタA561と第2コネクタB562と第2コネクタC563と第2コネクタD564とが90度間隔で配置されて一体となっているもの)とでも適用可能なものである。
【0174】
上述した第1〜第7の実施の形態では、発光装置620としてのLEDや、駆動装置としてのモータや、音声出力装置としてのスピーカー等のそれぞれ同一種類の遊技機演出用負荷手段600が接続されているが、特にこれに限定されるものではなく、異なる種類の遊技機演出用負荷手段600を接続するようにしてもよいものである。例えば、第2コネクタA561と、第2コネクタB562とには、発光装置620としてのLEDを接続し、第2コネクタC563には、駆動装置としてのモータを接続し、第2コネクタD564には、音声出力装置としてのスピーカーを接続する等にしてもよいものである。
【0175】
上述した第1〜第7の実施の形態では、ピン570を差込孔470に差し込んで接続し、ピン570を差込孔470から引き抜き、別のコネクタの別の差込孔470に差し込むことで他の接続となるようにしているが、特にこれに限定されるものではない。
例えば、ピン570を差込孔470に差し込み、差し込んだ状態のまま第2基板550の全体を回転させて取り付け角度を変えて接続状態を変更するようにしてもよい。
具体的には、例えば、差込孔470の内部でピン570がスライド可能となるような円周上に配置された扇形の差込孔470にするものが含まれる。差込孔470の内部のピン570のスライド位置で接続状態が変更されるようにすることで、第2基板550全体を所定角度回転させることにより、接続状態の変更が可能となる。このようにすると、第2基板550が基準位置だと所定の機能A(例えば、第1の実施の形態の基準位置の機能)となり、この基準位置から所定角度(例えば30度)左回転させると機能B(例えば、第1の実施の形態の
図7の90度左回転位置の機能)となるように、第2基板550の接続角度によって第2基板550の機能自体が異なるように切り替わるようにすることができる。
【課題】遊技機の部品点数を増加させずに製造コストや製造工程の増大を抑え、不正アクセスを防止し、遊技機のスペースを有効利用し、開発費用を抑えることが可能な遊技機用回路基板装置を提供する。
【解決手段】複数の第1コネクタ460及び複数の第2コネクタ560は、同一の数設けられ、それぞれ同一径の同一円周上の位置に等間隔で配置され、第1基板450及び第2基板550のうち少なくとも一方を複数の第1コネクタ460と複数の第2コネクタ560とが重なるように回転させた位置で接続可能であり、第1コネクタ460に作動信号が供給可能であり、第2基板550には、第2コネクタ560に接続され、前記作動信号が供給される複数の遊技機演出用負荷手段600を備え、複数の遊技機演出用負荷手段600は、複数の第1コネクタ460から供給されるいずれの作動信号でも動作可能であることを特徴とする。