(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
AV装置において予めペアリングされているモバイル装置にのみ、WANを介した宅外からのコンテンツの視聴を許可する場合、ペアリングに有効期限が設けられることが考えられる。
【0006】
しかしながら、このようにペアリングに有効期限を設けた場合、次のような問題が生じる。
すなわち、ユーザが複数のAV装置と複数のモバイル装置とを所有または管理している場合、複数のAV装置と複数のモバイル装置との間で任意の組み合わせによるペアリングが可能となるために、ペアリングされているAV装置やモバイル装置の組や、各ペアリングの有効期限を管理することが困難となる。
【0007】
そして、このために、ペアリングの有効期限の更新を忘れ、宅外でモバイル装置からAV装置のコンテンツを視聴しようとしたときには、ペアリングの有効期限が切れてしまっていて当該視聴を行えなくなってしまうことがある。
【0008】
そこで、本発明は、予めペアリングされているモバイル装置にのみ、宅外からのAV装置のコンテンツの視聴を許可するリモート視聴システムにおいて、ペアリングの管理を容易に行えるように支援することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題達成のために、本発明は、モニタシステムと、前記モニタシステムに接続可能なモバイル装置とを備えたリモート視聴システムにおいて、前記モバイル装置に、ディスプレイと、当該モバイル装置との間のペアリングが確立されているAV装置に広域通信網を介して接続し、接続したAV装置からビデオコンテンツの配信を受けるリモート視聴手段と、
前記リモート視聴手段が配信を受けたビデオコンテンツを前記ディスプレイに表示するビデオコンテンツ表示手段と、当該モバイル装置が前記モニタシステムに接続しているときに、前記リモート視聴手段が配信を受けたビデオコンテンツを接続している前記モニタシステムに出力するビデオコンテンツ出力手段とを設け、前記モニタシステムに、表示装置と、当該モニタシステムに接続されたモバイル装置から出力された前記ビデオコンテンツを前記表示装置に表示する表示手段と、当該モニタシステムに接続されたモバイル装置から、当該モバイル装置とAV装置との間に確立されているペアリングの情報を取得し、保管するペアリング情報管理手段と、前記ペアリング情報管理手段が保管している各ペアリングの情報の一覧をユーザに提示するペアリング情報提示手段とを設けたものである。ただし、前記ペアリングの情報は、少なくとも、当該ペアリングが確立されているモバイル装置とAV装置との識別名称と、当該ペアリングの有効期限とを含むものである。
【0010】
ここで、このようなリモート視聴システムは、前記モバイル装置のビデオコンテンツ出力手段を、当該モバイル装置が前記モニタシステムに接続しているときに、ユーザからの指示に応答して、前記ビデオコンテンツ表示手段が前記ディスプレイに表示しているビデオコンテンツを接続している前記モニタシステムに出力するものとして構成するようにしてもよい。
【0011】
また、以上のようなリモート視聴システムにおいて、前記モニタシステムに、当該モニタシステムに接続されたモバイル装置から取得したペアリングの情報が表す当該ペアリングの有効期限の到来が所定期間以内に近づいていること表している場合に、当該ペアリングの有効期限に対する注意を促すメッセージをユーザに対して提示する注意メッセージ出力手段を設けるようにしてもよい。
【0012】
また、以上のリモート視聴システムにおいて、前記モニタシステムは、前記表示装置と前記表示手段とを少なくとも備えたモニタ装置を、複数有するものであってもよい。
以上のようなリモート視聴システム及びモニタシステムによれば、ユーザは、ペアリング情報提示手段に各ペアリングの情報の一覧を提示させることにより、今までにモニタシステムと接続を行ったことのある全てのモバイル装置について、そのモバイル装置がAV装置との間で確立している各ペアリングの有効期限を含む情報を、随時、まとめて確認することができるようになる。よって、ユーザの複数のモバイル装置の各AV装置との間のペアリングの管理を容易に行えるようになる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、予めペアリングされているモバイル装置にのみ宅外からのAV装置のコンテンツの視聴を許可するリモート視聴システムにおいて、ペアリングの管理を容易に行えるように支援することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態に係るリモート視聴システムの実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るリモート視聴システムの構成を示す。
図示するように、リモート視聴システムは、宅内エリアに固定設置された複数のTV1、宅内エリアに設置された宅内無線LAN2、宅内無線LAN2とWAN3とを接続するルータ4を備えている。また、本リモート視聴システムは、車内エリアに設置された制御装置5、複数のモニタ装置6、制御装置5とモニタ装置6を接続する車載通信バス7、車内に設定された車内無線LAN8を備えている。また、本リモート視聴システムは、ユーザに携帯されて宅内エリアと車内エリアとの間を移動可能な複数のモバイル装置9を含む。
【0016】
このような構成において、モバイル装置9は宅内エリア内に位置するときには宅内無線LAN2を介してTV1に接続することができる。また、モバイル装置9は、車内エリア内に位置するときには、車内無線LAN8を介して、モニタ装置6に接続することができる。また、モバイル装置9は、車内エリア内を含む任意の位置において、移動通信を介してWAN3に接続し、WAN3、ルータ4、宅内無線LAN2を介して、宅内エリアに設置されたTV1に接続することができる。
【0017】
なお、WAN3はインターネットや移動通信網を含む広域通信網である。
さて、ここで宅内エリアとは、たとえば、ユーザの自宅内のエリアであり、複数のTV1は、たとえば、
図2aに示すように自宅のリビングや個室などにそれぞれ設置されたTV1である。
【0018】
また、車内エリアは、ユーザの自動車内のエリアであり、複数のモニタ装置6は、たとえば、
図2bに示すように、運転席/助手席のヘッドレストの後部や、自動車内の座席2列目の上の天井などに、それぞれ設置される。また、制御装置5は、たとえば、
図2bに示すように、自動車のダッシュボード内に設置される。
【0019】
ここで、宅内エリアに設置される各TV1は、TV放送でビデオコンテンツを受信し出力するTV受信機として機能する他、TV放送で受信したビデオコンテンツ(番組)を録画する記録装置や、予めペアリングされているリモート端末からのWAN3を介したアクセスを受け入れ、リモート端末に、受信または録画されているビデオコンテンツを配信するリモート視聴対応受信機としても機能する。
【0020】
一方、モバイル装置9は、たとえば、スマートフォンやタブレット端末などのユーザが携帯可能な装置であり、予めペアリングされているリモート視聴対応受信機に、移動通信を利用して接続したWAN3を介してアクセスし、リモート視聴対応受信機からビデオコンテンツの配信を受けて出力するリモート端末としても機能する。
【0021】
ここで、TV1とモバイル装置9とのペアリングは、宅内無線LAN2を介してモバイル装置9とTV1を接続し、モバイル装置9とTV1の間で所定のペアリング確立手順を実行することにより行う。そして、モバイル装置9とTV1の間で所定のペアリング確立手順を完遂し、モバイル装置9とTV1の間のペアリングが確立されると、モバイル装置9には、モバイル装置9の識別名称、ペアリングしたTV1の識別名称、TV1が設定したペアリングの有効期限、ペアリングしたTV1にアクセスするための各種情報がペアリング情報として保存される。なお、TV1とモバイル装置9とのペアリングの有効期限は、TV1とモバイル装置9とを再ペアリングして、新たな有効期限の設定を受けることにより、実質的に延長することができる。
【0022】
また、モバイル装置9は、車内無線LAN8を介してモニタ装置6に接続し、WAN3を介してリモート視聴対応受信機から配信されたビデオコンテンツをモニタ装置6に表示する機能も備えている。
【0023】
ここで、
図3に制御装置5、モニタ装置6、モバイル装置9の内部構成を示す。
図示するように、制御装置5は、入力装置501、表示装置502、マイクやスピーカなどを備えた音声入出力装置503、バスインタフェース504、記憶装置505、ラジオ受信機やGPS受信機や自動車の各種状態を検出するセンサなどの各種の周辺装置506、オペレーティングシステム510、オペレーティングシステム510上で稼働するアプリケーションを備えている。
【0024】
また、制御装置5は、上述したアプリケーションとして、ペアリング情報管理アプリケーション511と、モニタ表示制御アプリケーション512と、その他のアプリケーションとを備えている。なお、その他のアプリケーションとしては、たとえば、制御装置5をラジオやビデオプレイヤとして機能させるメディアプレイヤアプリケーションや、制御装置5をカーナビゲーションとして機能させるナビゲーションアプリケーションや、記憶装置505に記憶されているビデオコンテンツを再生するメディアプレイヤアプリケーションなどを備える。
【0025】
次に、モニタ装置6は、操作部601、表示部602、スピーカなどの音声出力装置603、無線インタフェース604、バスインタフェース605、外部ビデオ入力インタフェース606、オペレーティングシステム610、オペレーティングシステム610上で稼働するアプリケーションを備えている。
【0026】
また、モニタ装置6は、上述したアプリケーションとして、表示制御アプリケーション611、ミラーリング表示アプリケーション612、ペアリング情報入出力アプリケーション613と、その他のアプリケーションとを備えている。
【0027】
ここで、以上のような制御装置5やモニタ装置6や、ハードウエア的には、CPUやメモリなどを備えたコンピュータを用いて構成されるものであってよく、この場合、オペレーティングシステム510/オペレーティングシステム610や、アプリケーションなどは、当該コンピュータが、所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現されるものである。
【0028】
さて、このような制御装置5とモニタ装置6の構成において、制御装置5のバスインタフェース504とモニタ装置6のバスインタフェース605は車載通信バス7に接続しており、車載通信バス7を介して制御装置5と各モニタ装置6は相互に通信を行うことができ、制御装置5と車載通信バス7と複数のモニタ装置6は、車内の各席のユーザに対して各種表示出力を行うモニタシステムを形成している。
【0029】
そして、制御装置5のモニタ表示制御アプリケーション512は、制御装置5のメディアプレイヤアプリケーションが出力するビデオの車載通信バス7を介したモニタ装置6への送信の制御などを行う。また、制御装置5のモニタ表示制御アプリケーション512は、車載通信バス7を介してモニタ装置6の表示制御アプリケーション611の動作の制御を行う。
【0030】
そして、モニタ装置6の表示制御アプリケーション611は、制御装置5のモニタ表示制御アプリケーション512の制御に従って、モニタ装置6の表示部602や音声出力装置603へのビデオの出力の有無の制御や、表示部602や音声出力装置603へ出力するビデオのソースを、制御装置5から受信したビデオと、外部ビデオ入力インタフェース606を介してモニタ装置6に外部から入力するビデオの間で切り替える制御などを行う。
【0031】
結果、制御装置5や外部ビデオ入力インタフェース606に接続した外部装置からビデオをモニタ装置6に出力して、モニタ装置6の表示部602に表示することができる。
次に、モバイル装置9は、タッチパネルなどの操作部901、ディスプレイ902、マイクやスピーカなどを備えた音声入出力部903、無線インタフェース904、移動体通信網にアクセスするための移動通信装置905、記憶部906、その他の周辺デバイス907、モバイルオペレーティングシステム910、モバイルオペレーティングシステム910上で稼働するアプリケーションであるモバイルアプリケーションを備えている。
【0032】
また、モバイル装置9は、上述したモバイルアプリケーションとして、移動通信装置905や音声入出力部903や操作部901を用いた移動電話機能を提供する移動電話アプリケーション911と、リモート視聴アプリケーション912と、ミラーリング出力アプリケーション913と、その他のアプリケーションを備えている。
【0033】
ただし、モバイル装置9は、ハードウエア的には、CPUやメモリなどを備えたコンピュータを用いて構成されるものあり、モバイルオペレーティングシステム910やモバイルアプリケーションなどは、当該コンピュータが、所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現されるものである。
【0034】
さて、このようなモバイル装置9の構成において、モバイル装置9は、宅内エリア内に位置するときには、無線インタフェース904を用いて宅内無線LAN2に接続することができる。そして、モバイル装置9のリモート視聴アプリケーション912は、モバイル装置9が宅内エリア内に位置するときに、ユーザからの指示に従って、ユーザが指定したTV1に宅内無線LAN2を介して接続して、TV1との間で上述したペアリング確立手順を実行してTV1とのペアリングを確立し、上述したペアリング情報を記憶部906に格納する処理を行う。
【0035】
また、モバイル装置9は、移動通信網の通信エリア内に位置するときには、移動通信装置905による移動通信を利用してWAN3に接続することができる。そして、モバイル装置9のリモート視聴アプリケーション912は、ユーザからの指示に従って、移動通信を利用して接続したWAN3を介して、予めペアリングされているTV1のうちからユーザによって指定されたTV1にアクセスし、TV1からビデオコンテンツの配信を受けてディスプレイ902や音声入出力部903に出力するリモート視聴処理を行う。
【0036】
また、このようなモニタ装置6とモバイル装置9の構成において、モニタ装置6は、無線インタフェース604を用いて車内無線LAN8に接続することができる。また、モバイル装置9は、車内エリア内に位置するときには、無線インタフェース904を用いて車内無線LAN8に接続することができる。したがって、モバイル装置9が車内エリア内に位置するときには、モニタ装置6とモバイル装置9は車内無線LAN8を介して相互に通信を行うことができる。
【0037】
そして、モバイル装置9のミラーリング出力アプリケーション913は、ユーザの指示に従って、車内無線LAN8を介して、ユーザから指定されたモニタ装置6のミラーリング表示アプリケーション612にアクセスし、ミラーリング表示アプリケーション612との間で、ミラーリング表示用の車内無線LAN8を用いた接続を確立し、接続が確立したモニタ装置6に、モバイル装置9のディスプレイ902に表示しているビデオを転送するミラーリング出力処理を行う。そして、モニタ装置6のミラーリング表示アプリケーション612は、ミラーリング表示用の接続が確立すると、モバイル装置9のミラーリング出力アプリケーション913からミラーリング表示用の接続を用いて転送されたビデオを表示部602や音声出力装置603から出力するミラーリング表示処理を行う。
【0038】
結果、モバイル装置9が車内エリアに位置するときに、モバイル装置9のリモート視聴アプリケーション912にリモート視聴処理を行わせると共に、モバイル装置9のミラーリング出力アプリケーション913にミラーリング出力処理を行わせることにより、当該モバイル装置9とペアリングされている、宅内エリアのTV1のビデオコンテンツがモニタ装置6から出力されることとなる。よって、本リモート視聴システムにおいては、ユーザはモニタ装置6を用いて宅内エリアのTV1のビデオコンテンツを視聴することができる。
【0039】
次に、制御装置5の記憶装置505に格納されるペアリング情報管理テーブルについて説明する。
図4に、ペアリング情報管理テーブルの内容を示す。
図示するように、ペアリング情報管理テーブルには、リモート端末(モバイル装置9)とリモート視聴対応受信機(TV1)との間に確立されている各ペアリングに対応して設けられたエントリを有し、各エントリには、対応するペアリングの対象となるリモート端末(モバイル装置9)の識別名称と、対応するペアリングの対象となるリモート視聴対応受信機(TV1)の識別名称と、対応するペアリングの有効期限とが登録される。
【0040】
以下、このようなリモート視聴システムにおいてユーザのモバイル装置9とTV1のペアリングの管理を支援する動作について説明する。
まず、モニタ装置6のペアリング情報入出力アプリケーション613は、モニタ装置6のミラーリング表示アプリケーション612がモバイル装置9のミラーリング出力アプリケーション913との間でミラーリング表示用の車内無線LAN8を用いた接続を確立したならば、車内無線LAN8を介して、モバイル装置9のリモート視聴アプリケーション912にペアリング情報転送要求を送信する。
【0041】
一方、ペアリング情報転送要求を受信したモバイル装置9のリモート視聴アプリケーション912は、記憶部906に格納されている全てのペアリング情報を、車内無線LAN8を介して、モニタ装置6のペアリング情報入出力アプリケーション613に転送する。
【0042】
そして、モバイル装置9のリモート視聴アプリケーション912からペアリング情報の転送を受けたモニタ装置6のペアリング情報入出力アプリケーション613は、車載通信バス7を介して、制御装置5のペアリング情報管理アプリケーション511に、モバイル装置9から転送されたペアリング情報を含めたペアリング情報登録要求を送信する。なお、モバイル装置9の記憶部906に格納されるペアリング情報を当該モバイル装置9の識別情報を含まないように構成した場合には、モバイル装置9から転送されたペアリング情報に、モバイル装置9の識別名称が含まれないので、モニタ装置6のペアリング情報入出力アプリケーション613において、転送を受けた各ペアリング情報にペアリング情報の転送元のモバイル装置9の識別名称を追加し、当該モバイル装置9の識別名称を追加したペアリング情報を含めたペアリング情報登録要求を制御装置5のペアリング情報管理アプリケーション511に送信するようにする。
【0043】
制御装置5のペアリング情報管理アプリケーション511は、モニタ装置6のペアリング情報入出力アプリケーション613から受信したペアリング情報登録要求を
図5に示すペアリング情報登録処理で処理する。
【0044】
すなわち、制御装置5のペアリング情報管理アプリケーション511は、モニタ装置6のペアリング情報入出力アプリケーション613からペアリング情報登録要求を受信したならば(ステップ52)、ペアリング情報登録要求に含まれるペアリング情報のうちに、有効期限が現在日時に所定日数(たとえば、3日)以内に接近しているペアリング情報が存在するかどうかを調べる(ステップ54)。なお、現在日時としては、周辺装置506として備えたGPS受信機がGPS衛星から受信している現在日時を用いることができる。
【0045】
そして、有効期限が所定日数以内に接近しているペアリング情報が存在しない場合には、そのままステップ56に進む。
一方、有効期限が所定日数以内に接近しているペアリング情報が存在する場合には、そのペアリング情報の有効期限切れが間近であることを通知する有効期限注意メッセージを作成し、ペアリング情報登録要求の送信元のモニタ装置6のペアリング情報入出力アプリケーション613に送信した上で(ステップ60)、ステップ56に進む。
【0046】
ここで、有効期限注意メッセージを受信したモニタ装置6のペアリング情報入出力アプリケーション613は、たとえば、
図6aに示すように有効期限注意メッセージを、モニタ装置6の表示部602に所定期間(たとえば、5秒)表示する。なお、
図6aに示すように、有効期限注意メッセージは、少なくとも、有効期限切れが間近であるペアリングのペアリング情報が示す、ペアリングの対象となるモバイル装置9 とTV1との識別名称とペアリングの有効期限とをユーザに提示するものとする。ただし、有効期限の残日数(残時間)を、有効期限に代えてまたは有効期限と共に有効期限注意メッセージで提示するようにしてもよい。
【0047】
さて、
図5に戻り、以上のようにしてステップ56に進んだならば、ペアリング情報登録要求に含まれるペアリング情報の各々について、記憶装置505に格納されているペアリング情報管理テーブルに、そのペアリング情報が表すペアリングの対象となるモバイル装置9の識別名称とTV1の識別名称と有効期限と同一の、モバイル装置9の識別名称とTV1の識別名称と有効期限が登録されているエントリが既に存在しているかどうかを調べると共に、エントリが存在していない各ペアリング情報について、ペアリング情報管理テーブルに新たなエントリを作成して、そのペアリング情報が表すペアリングの対象となるモバイル装置9の識別名称とTV1の識別名称と有効期限とを登録する(ステップ56)。
【0048】
そして、ステップ52に戻り、次回のペアリング情報登録要求の受信を待つ。
以上、制御装置5のペアリング情報管理アプリケーション511が行うペアリング情報登録処理について説明した。
ここで、以上のモニタ装置6のペアリング情報入出力アプリケーション613の動作と、制御装置5のペアリング情報管理アプリケーション511の動作によって、任意のモニタ装置6とミラーリング表示用の接続を確立したことのある全てのモバイル装置9について、そのモバイル装置9が確立したペアリングの情報が、制御装置5のペアリング情報管理テーブルに集約されることとなる。
【0049】
さて、制御装置5のペアリング情報管理アプリケーション511は、ペアリング情報管理テーブルのアックエントリに登録されたペアリングの情報をまとめてユーザに提示する機能も有する。
【0050】
すなわち、制御装置5のペアリング情報管理アプリケーション511は、入力装置501を介して、ユーザからペアリングの情報一覧表示の指示を受け付けたならば、ペアリング情報管理テーブルの各エントリの内容を読み出し、たとえば、ペアリング情報管理テーブルの各エントリに対応する各ペアリングの情報の内容の一覧を示す
図6bに示すようなペアリング情報一覧画面を生成し、表示装置502に表示する。
【0051】
ここで、図示するようにペアリング情報一覧画面には、ペアリング情報管理テーブルの各エントリに対応する各ペアリングの情報として、ペアリングの対象となるモバイル装置9の識別名称と、ペアリングの対象となるTV1の識別名称と、ペアリングの有効期限とを表示する。
【0052】
なお、ペアリング情報一覧画面では、各ペアリングの情報をモバイル装置9毎にまとめて表示したり、各ペアリングの情報をTV装置1毎にまとめて表示したり、各ペアリングの情報を有効期限の接近している順に並べて配置して表示したり、有効期限の残日数が所定値より少ないペアリングの情報を他のペアリングの情報の表示色とは異なる所定の強調色(たとえば、赤色)で表示したりするようにしてもよい。
【0053】
また、ペアリング情報一覧画面においては、有効期限が現在日時より過去のペアリングの情報は表示しないようにしてもよいし、有効期限が現在日時より過去のペアリングの情報は他のペアリングの情報の表示色とは異なる所定の弱調色(たとえば、低輝度色)で表示したりするようにしてもよい。
【0054】
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、以上の実施形態は、制御装置5を設けずに、制御装置5の機能をいずれかのモニタ装置6に統合するようにしてもよい。また、この場合において、モニタ装置6としては、制御装置5の機能を統合したモニタ装置6一つのみ設けるようにしてもよい。
【0055】
以上のように本実施形態によれば、ユーザは、ペアリング情報一覧画面を制御装置5に表示させることにより、今までにモニタ装置6とミラーリング表示用の接続を行ったことのある全てのモバイル装置9について、そのモバイル装置9がTV1との間で確立している各ペアリングの有効期限を含む情報を、随時、まとめて確認することができる。よって、ユーザは、現在、車内エリア内に位置していないモバイル装置9や、現在電源が投入されていないモバイル装置9や、現在故障しているモバイル装置9についても、過去に、そのモバイル装置9とモニタ装置6との間のミラーリング表示用の接続を行ったことがあれば、そのモバイル装置9がTV1との間で確立している各ペアリングの有効期限等の情報を確認することができる。