(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記推進力付与部材が、液室よりも小径の、回転動作するスクリュー、または、急速進出移動により液体材料に慣性力を与えるロッド状部材であることを特徴とする請求項2に記載の液体材料吐出装置。
前記負圧部が、退避容器に加圧エアを供給する第2の加圧源と、前記第2の加圧源と退避容器とを連通する加圧位置および前記負圧源と退避容器とを連通する減圧位置を有する負圧部切替バルブを備えることを特徴とする請求項8に記載の液体材料吐出装置。
前記負圧部が、退避容器内に配置された細長い負圧調整管を備え、負圧調整管の一方の開口が退避流路と連通し、負圧調整管のもう一方の開口が退避容器内の空間に配置されることを特徴とする請求項6ないし10のいずれかに記載の液体材料吐出装置。
前記吐出制御部が、吐出待機中においては、前記負圧源から、吐出口からの液だれを防止するために必要な負圧力を退避流路に与えるようにし、吐出終了時においては、前記負圧源から、吐出待機中よりも強い負圧力を退避流路に与えるようにすることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の液体材料吐出装置。
前記吐出制御部が、吐出作業中においては、前記加圧源から、液体材料を吐出口から吐出するために必要な加圧力を液体貯留容器に与えるようにし、吐出待機時においては、前記加圧源から、吐出作業中よりも強い加圧力を液体貯留容器に与えるようにすることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の液体材料吐出装置。
請求項1ないし13のいずれかに記載の液体材料吐出装置と、塗布対象物を載置するワークテーブルと、液体定量吐出装置とワークテーブルとを相対的に移動させるXYZ駆動機構と、XYZ駆動機構の動作を制御する駆動機構制御部と、を備える塗布装置を用いた液体材料の塗布方法であって、
前記吐出制御部が、吐出作業中においては、液体バルブ部の切替バルブを第一位置とした状態で吐出口から液体材料を吐出し、
吐出終了時には、液体バルブ部の切替バルブ部を第二位置に切り替えることにより吐出口からの液体材料の吐出を停止することを特徴とする方法。
請求項1ないし13のいずれかに記載の液体材料吐出装置と、塗布対象物を載置するワークテーブルと、液体定量吐出装置とワークテーブルとを相対的に移動させるXYZ駆動機構と、XYZ駆動機構の動作を制御する駆動機構制御部と、を備える塗布装置を用いた液体材料の塗布方法であって、
前記吐出制御部が、吐出作業中においては、液体バルブ部の切替バルブを第一位置とした状態で吐出口から液体材料を吐出し、
吐出終了時には、液体バルブ部の切替バルブ部を第二位置に切り替えることにより吐出口からの液体材料の吐出を停止すること、
吐出待機中においては、前記負圧源から、吐出口からの液だれを防止するために必要な負圧力を退避流路に与えるようにし、吐出終了時においては、前記負圧源から、吐出待機中よりも強い負圧力を退避流路に与えるようにすることを特徴とする方法。
前記吐出制御部が、吐出作業中においては、前記加圧源から、液体材料を吐出口から吐出するために必要な加圧力を液体貯留容器に与えるようにし、吐出待機時においては、前記加圧源から、吐出作業中よりも強い加圧力を液体貯留容器に与えるようにすることを特徴とする請求項16に記載の液体材料の塗布方法。
請求項10に記載の液体材料吐出装置と、塗布対象物を載置するワークテーブルと、液体定量吐出装置とワークテーブルとを相対的に移動させるXYZ駆動機構と、XYZ駆動機構の動作を制御する駆動機構制御部と、を備える塗布装置を用いた液体材料の塗布方法であって、
前記吐出制御部が、吐出作業中においては、液体バルブ部の切替バルブを第一位置とした状態で吐出口から液体材料を吐出し、
吐出終了時には、液体バルブ部の切替バルブ部を第二位置に切り替えることにより吐出口からの液体材料の吐出を停止すること、
予め定められた排出条件に従い、加圧部開閉バルブを閉じ、液体バルブ部の切替バルブを第一位置とし、負圧部切替バルブを加圧位置とし、排出流路開閉機構を構成する開閉バルブを開き、退避容器内の液体材料を外部に排出することを特徴とする方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための実施形態例を図面を参照しながら説明する。以下では説明の便宜上、貯留容器12側を上方向、ノズル33側を下方向という場合がある。
<第1実施形態例の構成>
図1は、第1実施形態例に係る吐出装置20の流路内の圧力状態を説明する要部断面模式図であり、(a)は吐出作業時を、(b)吐出待機時を示している。
図1に示すように、第1実施形態例に係る液体材料吐出装置20は、吐出ユニット30と、液体バルブ部50と、加圧部60と、負圧部70とを主要な構成要素とする。なお、
図1では、液室32と同じ圧力下にある液体材料25を濃い色に着色し、液室32と異なる圧力下にある液体材料25を薄色に着色している。
【0019】
吐出ユニット30は、推進力付与部材であるロッド31と、ロッドが挿通される液室32と、液室32と連通するノズルの下端に設けられた吐出口33と、液室32の側面に連通する液体材料供給口34と、ロッド31を回動させるロッド駆動源37とを備えている。第1実施形態例では、推進力付与部材の形状としてロッド状部材を例示しているがこれに限定されず、液室底面開口38に対し、進退移動、平行移動または振動などの力学的な作用を与える様々な部材を適用することが可能である。特に、本発明は、吐出待機時に液室底面開口38を推進力付与部材が塞がないタイプの吐出装置に好適である。このタイプの吐出装置には、推進力付与部材が液室底面に着座して液体材料を分断するジェット式吐出装置も含まれる。
【0020】
液体バルブ部50は、切替バルブ51を備えてなる。第1実施形態例の切替バルブ51は、吐出ユニット30に直結される流路A81と、加圧流路として機能する流路B82と、
退避流路として機能する流路C83と、流路A81と流路B82および流路C83との連通を切り替える弁体55とを備えている。切替バルブ51は、加圧部60と液室32または負圧部70と液室32との連通を切り替えることができる三方弁であれば、そのバルブの種別や構造は限定されない。例えば、電磁モータやエアモータで弁体を往復移動させるもの、ソレノイド駆動部でダイヤフラムを変形させる構成のものを用いることができる。切替バルブ51の動作については後述する。
なお、
図1では、液室32とロッド31との間隙が広く設定されているが、
図14に示すように液室32とロッド31との間隙を狭く設定し、ロッド31の作動により発生する液体推進力が強く生じるようにしてもよい。
【0021】
加圧部60は、貯留容器12と、貯留容器と液体バルブ部50とを連通する加圧流路62と、貯留容器を加圧する加圧装置(図示せず)とを備える。ここで、加圧流路62は、可撓性チューブで構成してもよいし、貯留容器12と着脱自在な部材(例えば、後述の液送ブロック)内に形成してもよい。貯留容器12は図示の形状に限定されず、任意の形状のものを用いることができる。なお、第1実施形態例の吐出装置20においては、貯留容器12内の上部空間は図示しない加圧装置と連通されている。
【0022】
負圧部70は、端部開口74を有する
退避流路72を備える。この
退避流路の端部開口74は大気に開放されるか、負圧発生装置(図示せず)と連通される。好ましくは、負圧発生装置を設け、
退避流路72内の液体材料を所望圧に予め調整して準備しておき、切替バルブ51の切替動作直後から所望圧を速やかに液室32内の液体材料に作用させる。
退避流路72は、その全長において、吐出口33の内径よりも十分に大きい内径を有することが好ましい。より好ましくは、
退避流路の端部開口74と負圧発生装置(図示せず)との間に
退避流路72よりも拡径された
退避容器を設ける。この
退避容器は、
退避流路72よりも拡径されていれば任意の形状を採用することができるが、設置スペースの観点から、管状とすることが好ましい態様の一例として開示される(後述の
退避管76参照)。
【0023】
<従来例の構成および動作>
図2は、従来の吐出装置における流路内の圧力状態を説明する要部断面模式図であり、(a)は吐出作業時を、(b)吐出待機時を示している。
図2に示す従来の吐出装置10は、吐出ユニットの構成は第1実施形態例と同様であるが、吐出ユニットが切替バルブ151を介さずに貯留容器12と連通される点で
図1に示す第1実施形態例と相違する。また、
図2の吐出装置の切替バルブ151は、気体の流路を切り替えるバルブである点で、液体の流路を切り替える第1実施形態例の切替バルブ51と相違する。
【0024】
吐出装置10においても、第1実施形態例と同様に、液室32内の液体材料がロッド31の回転運動の作用を受けて吐出口33より吐出される。なお、
図14に示すように液室32とロッド31との間隙を狭く設定し、ロッド31の作動により発生する液体推進力が強く生じるようにしてもよい。
吐出作業中は、
図2(a)示すように、貯留容器12は、アダプター14、管A16および切替バルブ151を介して管B17と連通しており、管B17から加圧作用を受けている。すなわち、切替バルブ151の弁体155は、管A16および管B17を連通する第一位置を取り、管B17の上流で所望圧力に調圧された加圧エアが管A16を介して貯留容器12内の上部空間に供給される。
【0025】
吐出作業が終了すると、
図2(b)に示すように、ロッド駆動源37の作動を停止してロッド31の動作を停止すると共に、切替バルブ151の弁体155を管A16および管C18を連通する第二位置に切替える。管C18内は貯留容器12に負圧力が生じるように調圧されており、切替バルブ151が第二位置に切り替えられると、管A16、アダプター14および貯留容器12内の加圧エアが管C18に向かって一気に流動する。これにより、貯留容器12内のエア圧が低下し、貯留容器12内の液体材料25に対する圧力作用も低下して、吐出口33から液体材料が吐出されなくなる。
【0026】
吐出待機時は、切替バルブ151が第二位置を保持することで管A16および管C18が連通状態にあるので、貯留容器12内には負圧が供給され、吐出口33から液体材料が垂れ落ちることが防止される。
このように、従来の吐出装置10は、貯留容器12内の上部空間を加圧または減圧することにより、吐出作業および吐出作業待機中の液体材料の液だれを防止している。
しかしながら、従来の吐出装置10においては、気体の圧縮性による応答遅れが生じるという課題がある。この応答遅れの課題は、切替バルブ151が第一の位置を取る場合のみならず第二の位置を取る場合も生じる。
【0027】
これに対し、本発明の吐出装置20は、液室32への圧力伝達が、液体材料25により行われるため、切替バルブ51を切り替える際に応答遅れの課題は生じない。以下では、
図1を参照しながら、第1実施形態例における切替バルブ51の位置切り替えを詳説する。
【0028】
<第1実施形態例の切替動作>
吐出作業中は、
図1(a)に示すように、切替バルブ51は加圧流路62および流路A81を連通する第一位置を取り、貯留容器12から液体材料25が液室32に供給される。ここで、貯留容器12は、加圧装置(図示せず)と連結されており、貯留容器12内の上部空間は所望の圧力に常時加圧されている。吐出作業中は、
退避流路72と液室32との連通は遮断されている。
【0029】
吐出作業が終了すると、
図1(b)に示すように、ロッド駆動源37の作動を停止してロッド31の動作を停止すると共に、切替バルブ51を
退避流路72および流路A81を連通する第二位置に切替える。
退避流路72内は液室32に負圧力が生じるように調圧されており、切替バルブ51が第二位置に切り替えられると、流路A81および液室32内の液体材料が
退避流路72に向かって一気に流動する。別の言い方をすれば、
退避流路72内の液体材料25は、流路A81および液室32内の液体材料25よりも低い圧力にあるので、切替バルブ51を第一位置から第二位置に切り替えると、流路A81および液室32内の液体材料を
退避流路72側に引き戻す力が生じる。これにより、液室32内の液圧が低下し、吐出口33から液体材料が吐出されなくなる。
【0030】
ここで、吐出終了時と吐出待機時とで、液室32に作用する負圧を変化させることが好ましい態様として開示される。すなわち、吐出作業の終了直後に強い引き戻し作用を生じさせるために吐出作業時に強い負圧を
退避流路72内に生じさせておくことで吐出終了時に強い負圧を作用させ、吐出終了後の吐出作業待機時には吐出作業時よりも弱い適切な負圧(すなわち、液だれを防止するための負圧)を
退避流路72内生じさせることが開示される。
【0031】
また、第1実施形態例の吐出装置10では、吐出待機時に貯留容器12と液室32との連通が遮断されるので、貯留容器12に供給する加圧エアの圧力を、吐出作業時と吐出待機時とで異なるものとすることができる。すなわち、吐出待機時においては、貯留容器12内に印加する圧力を所望の圧力(吐出作業時と比べ相対的に高い圧力)に調整しておくことで、切替バルブ51の切換動作直後から、速やかに最適な圧力を液室32内に供給することが好ましい態様として開示される。
【0032】
このように、第1実施形態例では、圧縮性のない液体材料の圧力差を利用して吐出口と連通する液室内の圧力調整を行っているので、気体の圧力差を利用していた従来の吐出装置に比べ、切替バルブの切り替え時の応答性が著しく優れている。そして、加圧および減圧の応答性が良いことは、吐出作業の品質および生産性の向上に貢献する。吐出待機時においては、吐出口からの液だれを防止することができる。
【0033】
<第2実施形態例の構成>
図15は、第2実施形態例に係る液体材料吐出装置20を説明する要部断面側面図である。以下では、第1実施形態例(
図1)と共通する構成については説明を割愛し、主として異なる構成について説明する。
液体バルブ部50は、第1実施形態例と同様の切替バルブ51を備えてなる。第2実施形態例の切替バルブ51は、連結部59を出口とする流路A81と、加圧流路として機能する流路B82と、
退避流路として機能する流路C83と、切替流路84に配置された弁体55と、弁体55を流路A81を跨いで往復移動させることにより流路A81と流路B82および流路C83との連通を切り替える弁体駆動装置(図示せず)とを備えている。
図15(a)に示す吐出作業時は、弁体55が流路A81の右側に位置し、液体材料供給口53から流路B82に流入した液体材料が液送口34からノズル35へ流出する。
図15(b)に示す吐出待機時は、弁体55が流路A81の左側に位置し、吐出口33と端部開口74とが退避流路72、液体材料開放口54、切替流路84、流路A81および液送口34を介して連通し、ノズル35内の流路に残留する圧力が開放される。
図15に例示する切替バルブ51は、連結部59を下端部に設けられている点と、流路B82および流路C83が上方に開口し、流路A81が下方に開口する点とで第1実施形態例と相違する。しかし、流路A81、流路B82および流路C83の長さは図示の態様に限定されず、流路とはいえないほど距離が短い態様もあり、このような態様も本発明の技術思想には含まれる。
なお、流路A81は必ずしも垂直下方に開口する必要は無く、例えば、水平方向、斜め下方に開口するようにしてもよい。
【0034】
連結部59には、螺合またはネジなどの固定具により吐出部材48が着脱自在に取り付けられる。吐出部材48の上部はキャップ状であり、下部は細径の吐出流路を有するノズル35となっている。本実施例では、ノズル35の下端を吐出口33としているがこれに限定されず、例えば、ノズル35に可撓性チューブを接続し、当該可撓性チューブの他端に吐出口を有するノズル部材を接続してもよい。或いは、連結部59に可撓性チューブを接続し、この可撓性チューブの他端にノズル35を接続してもよい。可撓性チューブと連結部59およびノズル35との接続は、周知の接続手段(例えば、ジョイント連結、圧入接続)で行うことができる。可撓性チューブの長さが長くなればなるほど、従来例に対する本実施例の有利な応答性が顕著に表れる。
また、吐出部材48と他端にノズル部材とを可撓性チューブとを連結することで、ノズル部材のみをXYZ駆動機構に搭載した軽量なヘッド部を構成することが可能となる。
【0035】
加圧部60は、第1実施形態例と同様であり、貯留容器12と、貯留容器と液体バルブ部50とを連通する加圧流路62と、貯留容器を加圧する加圧装置(図示せず)とを備える。
負圧部70は、端部開口74を有する
退避流路72を備える。負圧部70の基本構成は第1実施形態例と同様であるが、第2実施形態例では
退避流路72が垂直方向に延びる直管である点で第1実施形態例と相違する。
【0036】
以上に説明した第2実施形態例の吐出装置20は、気体の圧力差を利用していた従来の吐出装置に比べ、切替バルブの切り替え時の応答性が著しく優れている。吐出部材48とノズル部材とを可撓性チューブで連結して軽量なヘッド部を構成することにより、相対移動するヘッド部の軽量化による吐出速度の向上および生産性の向上が期待できる。
【0037】
以下では本発明の本発明の詳細を実施例により説明するが、本発明は何ら実施例により限定されるものではない。
【実施例1】
【0038】
<構成>
図3は、実施例1に係る液体材料吐出装置20の概略斜視図である。吐出装置20は、液体材料を吐出する吐出ユニット30と、吐出ユニット30と液体材料の供給および受け入れをする液送ユニット40とを備える。
図4は、実施例1に係る液体材料吐出装置20を搭載した塗布装置201の概略斜視図である。塗布装置201は、テーブル207が搭載された架台202と、保持部204が設けられた相対駆動部205と、調整用ワークを載置する調整用テーブル208とを備えている。保持部204には、吐出ユニット30または計測ユニット203が装着される。テーブル207上には塗布対象物206が載置され、吐出ユニット30および計測ユニット203とテーブル207とをXYZ方向に相対移動させながら塗布作業が行われる。相対駆動部205は、例えば、リニアモータ用マグネットおよび直動ガイド、モータおよびボールねじを備え、吐出ユニット30および計測ユニット203とテーブル207とをXYZ方向に相対移動させる。
【0039】
図5は、実施例1に係る液体材料吐出装置20の概略上面図である。
図6および
図7は、吐出装置20の流路内の要部断面図であり、
図5のA−A断面図である。ここで、
図6は液体バルブ部50が液室32と加圧流路62を連通する第一位置にある状態を示し、
図7は液体バルブ部50が液室32と
退避流路72を連通する第二位置にある状態を示している。
【0040】
(吐出ユニット)
吐出ユニット30は、上下に延びるロッド31と、ロッド31が挿通される吐出ユニット本体36と、吐出ユニット本体36の内部に設けられた空間である液室32と、液室32と連通する内部流路を有するノズル35と、ノズル35の下端に設けられた吐出口33と、液室32の側面に連通する液体材料供給口34と、ロッド31を回動させるロッド駆動源37(図示せず)とを備えている。
【0041】
実施例1の液室32は、吐出ユニット本体36内に形成された上下方向に延びる円筒状の長孔である。液室32の上部開口には、ロッド31が挿通されるシール部材が装着されている。液室32の下部開口は、吐出ユニット本体36の先端に着脱自在に配設されるノズル35の内部流路と連通している。液室32内には、液室32の内径よりも一回り小径のロッド31の下部が配置される。ロッド31の下部と液室32の内壁面との間隙は、フィラー粒径またはフィラークラスタの粒径よりも広くなるように構成することが好ましい。ロッド31の下部は、その表面に螺旋状の溝または羽根を有し、図示されないロッド駆動源37(例えば、モータ等の回転駆動源)により液室32内で回動する。ロッド31がロッド駆動源37に回動されることにより、液室32内の液体材料に推進力が与えられ、下方に開口する吐出口33から液体材料が吐出される。
【0042】
(液送ユニット)
液送ユニット40は、一体的に配置された液体バルブ部50、加圧部60および負圧部70とから構成される。液送ユニット40は、吐出ユニット30の側面に配置される。より詳細には、液体バルブ部50の一の側面に加圧部60が連設され、加圧部60が連設される側面と直交する液体バルブ部50の側面に負圧部70が連設される。
【0043】
液体バルブ部50は、切替バルブ51とバルブブロック52とで構成され、バルブブロック52が吐出ユニット30の側面に連結される。より詳細には、吐出ユニット本体36の側面にバルブブロック52が連結され、これにより吐出ユニット本体36の側面に設けられた液送口34と、バルブブロック52の側面に設けられた流路A81の第一開口とが連通される。
【0044】
切替バルブ51は、吐出ユニット30と加圧部60(貯留容器12)とを連通する第一位置と、吐出ユニット30と負圧部70(
退避管76)とを連通する第2位置とを切り替えるダイアフラムタイプの三方弁である。切替バルブ51は、ダイアフラム56の上部にダイアラムロッドA57およびダイアフラムロッドB58を備える。切替バルブ51が、ダイアフラムロッドA57を下降させ、ダイアフラムロッドB58を上昇させる第一位置を取ると、ダイアフラム56が変形して加圧部60(貯留容器12)と液室32とが連通する。切替バルブ51が、ダイアフラムロッドA57を上昇させ、ダイアフラムロッドB58を下降させる第二位置を取ると、ダイアフラム56が変形して負圧部70(
退避流路72)と液室32とが連通する。
【0045】
バルブブロック52は、その内部に流路A81、流路B82、流路C83を有している。 流路A81の第一開口は、バルブブロック52の側面に設けられ、第二開口はバルブブロック52の上面に設けられている。流路A81の第二開口は、切替バルブ51により、流路B82(加圧流路62)または流路C83(
退避流路72)と択一的に連通される。
流路B82の第一開口はバルブブロック52の上面に設けられ、第二開口はバルブブロック52の側面に設けられている。流路B82の第一開口は、切替バルブ51が第一の位置にあるときには流路A81と連通され、切替バルブ51が第二の位置にあるときには流路A81と遮断される。流路B82の第二開口は、液送ブロックA61の側面に設けられた加圧流路62の端部開口と連通される。
【0046】
加圧部60は、液送ブロックA61と、貯留容器12と、貯留容器12に調整された加圧エアを供給する加圧装置(図示せず)とを備えて構成される。
液送ブロックA61は、その内部に加圧流路62が形成されている。加圧流路62を介して貯留容器12と流路B82とが連通され、加圧された液体材料25が液体バルブ部50に供給される。
【0047】
液体材料が貯留される貯留容器12は、液送ブロックA61に着脱自在に配設されている。貯留容器12の下部開口は、加圧流路62と連通される。貯留容器12の上部には、可撓性チューブからなる管A16と連通するアダプター14が着脱自在に配設されている。貯留容器12内の液体材料25は、アダプター14に設けられたチューブを介して所望の圧力に調整された加圧エアの供給を受け、液送ブロックA61側に向かって押圧された状態にある。
【0048】
負圧部70は、液送ブロックB71と、
退避管76と、負圧発生装置(図示せず)を主要な構成要素とする。負圧部70は、吐出作業時の液室32内の圧力よりも低い圧力に保持され、液室32との連通時に液室32内の液体材料に相対的負圧を作用する。
液送ブロックB71は、その内部に
退避流路72および排出流路73が形成されている。液送ブロックB71は、バルブブロック52の吐出ユニット30と連結される側面と直交する側面に配設される(
図3参照)。
【0049】
図8は、実施例1に係る液体材料吐出装置20の負圧部70を説明する要部断面図である。
退避管76は、液送ブロックB71の内部流路(72,73)と連通するように液送ブロックB71の上部に配設される。すなわち、
退避管76の下部は、液送ブロックB71の
退避流路72および排出流路73と連通される(
図8参照)。
退避流路72は、バルブブロック52の液体材料開放口54および流路C83と連通される。
退避管76の上部は、管D77の一方の端部と連通される。管D77の他方の端部は、図示されない真空ポンプ等の負圧発生装置と連通され、所望の負圧が管D77内に与えられる。
【0050】
排出流路73の外界側末端は、排出流路73と外界とを連通または遮断する排出流路開閉機構として機能する栓47により水密にふさがれている。着脱自在な栓47を脱離することにより、
退避管76に貯まった液体材料を外界に排出することができる。栓47を脱離して
退避管76内の液体材料を定期に排出することにより、管D77内へ液体材料が吸い込まれることを防止することができる。
【0051】
管D77には、負圧発生装置(図示せず)と加圧装置(図示せず)との連通を切り替える切替バルブ(後述の負圧部切替バルブ78参照)を設けることが好ましい。アダプター14に供給される圧力を大気圧まで低下させ、切替バルブ51を第一位置に切替えた上で栓47を抜き、管D77から加圧装置で加圧力を供給することで、速やかに
退避管76から液体材料を排出させることができるからである。かかる構成は、栓47を外しただけでは、流れ出てこない高粘性液体材料を排出する場合に特に効果的である。
【0052】
実施例1では、長尺の
退避管76、直方体状の切替バルブ51および長尺の貯留容器12の全てを上下方向に延びるように配置することにより、液送ユニット40をコンパクトな構成としている。
【0053】
<動作>
図6および
図7を参照しながら、実施例1に係る液体材料吐出装置20の動作について説明する。
(吐出時)
準備作業として、貯留容器12から供給される液体材料25が、加圧流路62、液体バルブ部50(流路A81、流路B82)および液室32を介して吐出口33に至るまで満たされるようにする。貯留容器12には、アダプター14を介して加圧装置(図示せず)から所望の圧力が供給されるようにする。
切替バルブ部51を加圧流路62と液室32とを連通する第一位置に設定し(
図6)、ロッド31を回転動作させることにより、液室32内の液体材料25が吐出口33から吐出される。この際、ロッド31の回転速度、回転時間、および/または貯留容器12に付与するエア圧力を調整することにより吐出量を調整する。
【0054】
(吐出終了時A)
ロッド31の回転動作を停止させ、切替バルブ部51を
退避流路72と液室32とを連通する第二位置に設定する。切替バルブ部51を第二位置に設定すると(
図7)、液室32および流路A81に残留する圧力が、負圧に調圧されている
退避流路72に向かって開放され、吐出口からの液体材料の吐出が速やかに終了する。また、液室32および流路A81内の圧力は、
退避流路72および
退避管76と同じ低い圧力に設定されるので、液体材料25の自重による吐出口33からの液だれも防止することができる。
このとき、貯留容器12と液室32との連通は遮断されているので、貯留容器12への圧力供給はそのまま継続すればよく、減圧させる必要はない。
【0055】
(吐出終了時B:二段階調節)
吐出終了直後に
退避流路72に与える負圧力を高圧力とし、吐出待機時に
退避流路72に与える負圧力を相対的に低圧力とする態様を説明する。
吐出終了直後に液室32の残圧を高速開放できるように、吐出作業中に、負圧発生装置(図示せず)により、吐出待機時と比べ相対的に強い負圧力を
退避流路72に与えた状態としておく。ロッド31の回転動作を停止させ、切替バルブ部51を第二位置に設定すると、液室32および流路A81に残留する圧力が、強い負圧力により
退避流路72に向かって高速開放され、吐出口からの液体材料の吐出が高速終了する。液室32および流路A81に残留する圧力が開放された後に、
退避流路72と連通する負圧発生装置(図示せず)により、吐出作業中と比べ相対的に弱い負圧力(吐出口33からの液だれを防止するために必要な負圧力)を
退避流路72に与えた状態とする。これにより、液体材料25の自重による吐出口33からの液だれを防止することができる。
【0056】
以上に説明した実施例1の吐出装置20は、切替バルブ51により液体の流れを切り替えることによって液室32内の液体材料25を加圧または減圧させることができる。液室32内の加圧および減圧は、圧縮性がない液体材料を介して行われるため、応答性は極めて良好である。また、吐出待機時においては、吐出口からの液だれを防止することができる。
【実施例2】
【0057】
図9は、実施例2に係る液体材料吐出装置を説明する要部断面側面図である。以下では、実施例1と共通する構成については説明を割愛し、主として異なる構成について説明する。
実施例2の吐出ユニット30の構成は実施例1と同じである。
液体バルブ部50および加圧部60は、液送ブロックC91およびタンク94を備える点で実施例1と相違する。
液送ブロックC91は、実施例1のバルブブロック52および液送ブロックA61を一体的に構成した部材である。従って、液送ブロックC91に、切替バルブ51および液送ブロックB71が連結される。液送ブロックC91は、その内部に流路A81、流路B82および流路C83を有しており、流路B82が退避流路として機能し、流路C83が加圧流路として機能する。
【0058】
流路C83は、可撓性のチューブからなる管F96を介してタンク94と連通される。
タンク94は、液体材料25が貯留される大型の容器である。タンク94に貯留された液体材料25には、所望圧力に調整された加圧エアが管E95から供給される。この加圧エアに押圧された液体材料25は、管F96を介して液送ブロックC91内の流路C83に供給される。実施例2でも、実施例1と同様に、管E95を介してタンク94に供給する圧力は一定とすればよく、吐出毎に減圧させる必要はない。
【0059】
図10は、実施例2に係る液体材料吐出装置の負圧部70を説明する要部断面図である。
実施例2の
退避管76は、
退避管76内で上下に延伸する細長い負圧調整管49を備えている。
退避管76よりも小径の負圧調整管49は、その端部開口の一方が
退避流路72に連通しており、他方の端部開口が
退避管76内の空間に配置される。実施例2では、負圧調整管49を設けることにより、液面の高さを一定に保つことができるので、
退避管76に供給する負圧を
退避した液体材料の量にかかわらず一定以下とすることを可能としている。これに対し、負圧調整管49を有しない
退避管76(
図8参照)においては、
退避管76に貯留される液体材料が増加するにつれて、管D77から供給する負圧も強くする必要がある。
【0060】
負圧調整管49を設けた場合は、吸引された液体材料25が負圧調整管49の末端から流れ落ちて
退避管76に貯留されるため、負圧調整管49内の液体材料に負圧を生じさせるために必要な負圧を管D77から供給すれば足りる。すなわち、液だれを防止するために退避流路72に作用させる負圧力を、
退避管76に貯まる液体材料の量に応じて調整する必要がなくなる。
退避管76に貯留される液体材料の水頭位置が負圧調整管49の末端の高さに至ると、負圧調整管49の効果が無くなるため、その前に排出流路73より
退避管76内の液体材料を排出するようにする。
【0061】
負圧調整管49の長さは、例えば、
退避管76の長さの1/3以上、好ましくは1/2以上とする。実施例2の負圧調整管49は、
退避流路72と同径である。
好ましくは、
退避管76内の負圧調整管49末端まで液体材料を充填させた上で、吐出作業を行うようにする。液体材料が充填された流路内下端位置(吐出口33の先端)と上端位置(負圧調整管49末端)を一定に規定することで、吐出口33の圧力を一定に保持することができるからである。
【0062】
実施例2の吐出装置は、実施例1と同様に良好な応答性を実現しつつ、さらに液だれ防止に必要な圧力調整が簡便になるという有利な効果を実現することが可能である。なお、実施例2の負圧調整管49は、他の実施例にも適用可能である。
【実施例3】
【0063】
図11は、実施例3に係る液体材料吐出装置20を説明する要部断面側面図である。以下では、実施例2と共通する構成については説明を割愛し、主として異なる構成について説明する。
実施例3の液送ユニット(液体バルブ部50、加圧部60および負圧部70)の構成は、実施例2と同じである。実施例3の吐出ユニット30は、推進力付与部材(ロッド)および液室の形状において実施例2と相違する。
実施例3の吐出装置20は、回転容積式一軸偏心ねじポンプ機構を有し、高粘度の流体や粉体や粒子を含む固形物が混入した流体の吐出用途に利用される。この一軸偏心ねじポンプ機構は、雄ねじ型ロータ131が雌ねじ型ステータ内孔132に嵌挿される構成となっている。別の観点からは、雄ねじ型ロータ131が推進力付与部材となり、雌ねじ型ステータ内孔132が吐出口33と連通する液室となる。
【0064】
雄ねじ型ロータ131は、例えば1条の雄ねじ形状に形成され、縦断面形状が略真円であり、螺旋形状のピッチは、ステータ内孔132のピッチの1/2に設定されている。このロータ131が所定方向に回転することで、ロータ131とステータ内孔132との間の空間に存在する液体材料が移送され、吐出口33から吐出される。このとき、ロータ131は、ステータ内孔132の中心軸を中心にして公転移動しながら自転する偏心回転運動を行うようになっている。ロータ131の上端は、ロータ131を偏心回転運動させるロータ駆動機構(図示せず)と接続されている。
【0065】
実施例3の吐出装置20は、吐出待機時において、ステータ内孔132と吐出口33との連通が遮断されることがないので、吐出口33から液だれが生じるという課題がある。そのため、ステータ内孔132内の残圧を速やかに開放し、吐出待機時においては、ステータ内孔132内に負圧を印加することが必要となる。
この点、実施例3の吐出装置20は、実施例2と同様の液送ユニットを備えているため、吐出終了時に切替バルブ51によりステータ内孔132と負圧部70とを連通させることにより、ステータ内孔132内の残圧を速やかに開放することが可能であり、また液だれの課題を解消することができる。また、吐出終了直後に
退避流路に与える負圧力を高圧力とし、吐出待機時に
退避流路に与える負圧力を相対的に低圧力とする態様も実現可能である。
【0066】
以上に説明した実施例3の吐出装置20は、ステータ内孔132内の加圧および減圧が、圧縮性がない液体材料を介して行われるため、応答性は極めて良好である。また、実施例2と同じ液送ユニットを備えるので、液だれ防止に必要な圧力調整が簡便である。
【実施例4】
【0067】
図12は、実施例4に係る液体材料吐出装置20を説明する要部断面側面図である。以下では、実施例2および3と共通する構成については説明を割愛し、主として異なる構成について説明する。
実施例4の液送ユニット(液体バルブ部50、加圧部60および負圧部70)の構成は、実施例2および3と同じである。
実施例4の吐出ユニット30は、ロッド31が高速で往復動作し、ロッド31の前進動作により、吐出口33から液体材料を滴状に飛翔吐出させる公知のジェット式吐出装置である。この吐出ユニット30は、吐出待機時において、ロッド31の先端が液室32の底面に着座しないため、吐出作業待機中であっても吐出口33と液室32との連通状態は保持されたままである。従って、吐出作業待機中に、吐出口33から液だれが生じ得るところ、実施例2および3と同じ構成の液送ユニットにより、液だれの発生を防いでいる。なお、吐出作業時においては、ロッド31の先端が液室32の底面に着座する態様およびロッド31の先端が液室32の底面に着座しない態様のいずれであってもよい。
【0068】
吐出ユニット本体36の上部には図示しないピストン室が設けられており、ロッド31の上部に設けられたピストンがピストン室内を摺動する。このピストン室は、切替弁39と連通されており、切替弁39を介してピストン室に加圧エアが供給され、または、ピストン室内のエアが排出されることにより、ロッド31が往復動作する。
【0069】
実施例2および3と同じ液送ユニットを備える実施例4の吐出装置においても、良好な応答性を実現しつつ、さらに液だれ防止に必要な圧力調整が簡便になるという有利な効果を実現することが可能である。
【実施例5】
【0070】
<構成>
図13は、実施例5に係る液体材料吐出装置20の全体構成図である。
吐出ユニット30は、公知のジェット式吐出装置または公知のスクリュー式吐出装置である。吐出ユニット本体36内には、吐出口33および切替バルブ51の内部流路と流体的に連通する液室32が設けられている。吐出ユニット本体36の側面には、液室32、加圧流路62および退避流路72と流体的に接続される切替バルブ51が配設されている。
【0071】
図13に示すように、貯留容器12の上流には加圧部開閉バルブ101が、
退避管76と連通する排出流路73には排出流路開閉バルブ102が、
退避管76の上流には気体の流路を切り替える負圧部切替バルブ78が設けられている。液体の流路を切り替える切替バルブ51は、貯留容器12および液室32を連通する第一位置と、
退避管76および液室32を連通する第二位置とを有する。加圧部開閉バルブ101、排出流路開閉バルブ102、切替バルブ51および負圧部切替バルブ78は、制御部99の指令に基づき開閉動作を行う。
なお、加圧部開閉バルブ101を貯留容器12の上流に設けず、貯留容器12と切替バルブ51との間に設けてもよい。すなわち、加圧部開閉バルブ101を加圧流路62に設け、貯留容器12と切替バルブ51とを連通しまたは遮断するよう制御してもよい。
【0072】
加圧部開閉バルブ101は、所望圧力に調整されたエアを貯留容器12に供給する管A16に設けられており、エア供給源111と貯留容器12とを連通しまたは遮断する。すなわち、加圧部開閉バルブ101は、エア供給源111と貯留容器12とを連通する開位置および遮断する閉位置を有している。
排出流路開閉バルブ102は、排出流路73に設けられており、
退避管76と外界とを連通しまたは遮断する排出流路開閉機構として機能する。すなわち、排出流路開閉バルブ102は、排出流路73を外界と連通する開位置および外界と遮断する閉位置を有している。
【0073】
負圧部切替バルブ78は、加圧源112と連通する管G97および負圧源113と連通する管H98と接続し、管D77(および
退避管76)との連通を択一的に切り替える。すなわち、負圧部切替バルブ78は、管G97と
退避管76とが連通する加圧位置と、管H98と
退避管76とが連通する減圧位置を有している。
エア供給源111および加圧源112は、所望の圧力に調整された加圧エアを供給し、負圧源113は、管H98内が所望の負圧になるように吸気圧力を作用させる。
【0074】
<吐出動作>
(吐出時)
貯留容器12から供給される液体材料25が、加圧流路62、切替バルブ51および液室32を介して吐出口33に至るまで満たされた状態から開始する。
制御部99は、加圧部開閉バルブ101を開位置に設定し、同時に切替バルブ部51を加圧流路62と液室32とを連通する第一位置に設定する。ほぼ同時に、制御部99がロッド31を動作させることにより、液室32内の液体材料が吐出口33から吐出される。
【0075】
(吐出終了時)
制御部99は、ロッド31の動作を停止させ、切替バルブ部51を
退避流路72と液室32とを連通する第二位置に設定し、負圧部切替バルブ78を減圧位置に設定する。これにより、液室32に残留する圧力が、負圧に調圧されている
退避流路72に向かって開放され、吐出口からの液体材料の吐出が速やかに終了する。
【0076】
<液体材料排出動作>
退避管76内に貯まった液体材料を外部に排出する際の動作を説明する。
制御部99は、加圧部開閉バルブ101を閉じ、切替バルブ51を貯留容器12と液室32を連通する第一位置に設定する。これにより、貯留容器12と液室32とは連通するが、加圧部開閉バルブ101を閉じているため、貯留容器12内の液体材料は加圧されず、吐出口33から液体材料が漏出するおそれは最小限である。また、切替バルブ51が第一位置にあるとき、負圧管76と液室32との連通は切替バルブ51により遮断されている。
【0077】
制御部99は、負圧部切替バルブ78を、管G97および管D77とを連通する加圧位置に設定する。これにより、
退避管76内は、負圧環境下から加圧環境下となる。
続いて、制御部99は、排出流路開閉バルブ102を開位置に切り替える。これにより、
退避管76内の液体材料が排出流路開閉バルブ102を経て外部に排出される。なお、切替バルブ51が第一位置にあるとき、
退避流路72と液室32との連通が遮断されているので、
退避管76内の液体材料が
退避流路72を介して液室32に流入することはない。
【0078】
以上に説明した実施例5の液体材料吐出装置によれば、制御部99の指令に基づき各バルブの開閉および切替を自動で行うことができるので、
退避管76内の液体材料の定期の廃棄を自動化することが可能である。