特許第6285913号(P6285913)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6285913
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】導電性レンズ接続部及びその作製方法
(51)【国際特許分類】
   G02C 5/00 20060101AFI20180215BHJP
   G02C 7/10 20060101ALI20180215BHJP
   G02B 3/14 20060101ALI20180215BHJP
【FI】
   G02C5/00
   G02C7/10
   G02B3/14
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-509051(P2015-509051)
(86)(22)【出願日】2013年4月19日
(65)【公表番号】特表2015-515029(P2015-515029A)
(43)【公表日】2015年5月21日
(86)【国際出願番号】US2013037402
(87)【国際公開番号】WO2013163038
(87)【国際公開日】20131031
【審査請求日】2016年4月8日
(31)【優先権主張番号】61/638,290
(32)【優先日】2012年4月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000005887
【氏名又は名称】三井化学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(72)【発明者】
【氏名】ロナルド・ディー・ブルム
(72)【発明者】
【氏名】チャールズ・ウィリー
(72)【発明者】
【氏名】ジョシュア・ハドック
【審査官】 福田 由紀
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/081542(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0256977(US,A1)
【文献】 特開2010−082537(JP,A)
【文献】 特開2010−037389(JP,A)
【文献】 特開2002−025339(JP,A)
【文献】 特開2011−071514(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/041526(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/093530(WO,A1)
【文献】 特開2011−209749(JP,A)
【文献】 特開2009−053258(JP,A)
【文献】 特開平11−274209(JP,A)
【文献】 特開昭63−107086(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C1/00−13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一レンズ及び第二レンズであって、少なくとも前記第一レンズが、内部の電気活性領域と、前記電気活性領域に対して電気的に接続する縁の電気的接触部と、を有する、第一レンズ及び第二レンズと、
制御装置と、
前記第一レンズに近接して配置された第一接触部と、前記第一接触部を前記制御装置に電気的に接続する一本以上のワイヤと、を有するフレームと、
前記第一レンズの前記電気的接触部と前記フレームの第一接触部とを電気的に接続する第一導電性素子であって、導電性エラストマー材料から少なくとも部分的に形成されている、第一導電性素子と、
前記第一導電性素子と前記電気的接触部との間に設けられ、かつ、前記電気的接触部と接する面にスコーリングを有する、導電性プライマ層及び導電性ペイント層と、を備えた、
電気活性光学システム。
【請求項2】
前記第一導電性素子、前記導電性ペイント層、前記導電性プライマ層及び前記電気的接触部が、この順に配列される、請求項1に記載の電気活性光学システム。
【請求項3】
前記第一導電性素子の前記フレームから前記第一レンズに対して露出する部分が、前記導電性プライマ層及び前記導電性ペイント層により被覆される、請求項1に記載の電気活性光学システム。
【請求項4】
前記第一導電性素子は、前記フレームから前記第一レンズに対して突出した突出部分を有し、
前記突出部分の周囲が、前記導電性プライマ層及び前記導電性ペイント層により被覆される、請求項1に記載の電気活性光学システム。
【請求項5】
前記制御装置が、前記フレームの上又は内部に配置されている、請求項1に記載の電気活性光学システム
【請求項6】
前記第一導電性素子が、第一キャビティ内に配置されている、請求項1に記載の電気活性光学システム
【請求項7】
前記第一キャビティが、前記第一レンズの外縁に形成された溝、前記フレームの内縁に形成された溝、又はこれらの組み合わせによって形成されている、請求項に記載の電気活性光学システム
【請求項8】
眼鏡である、請求項1から7の何れか一項に記載の電気活性光学システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2012年4月25日出願の米国仮出願第61/638290号の優先権を主張し、その全内容は参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般的に、電気活性光学構造を採用した一つ以上のレンズを有する眼鏡等の電気活性光学システムに関する。一部実施形態では、本発明は、レンズとフレームとの間にフレキシブル導電性接続部を有する電気活性光学システムに関する。
【背景技術】
【0003】
特定の電気活性光学システムは、電気活性光学構造を有する一つ以上のレンズを含む。多くの場合、こうした構造は、レンズの内部に存在し、制御ユニットから物理的に離隔される。眼鏡等の場合によっては、制御ユニットは、フレームの一部に存在し、又は、フレーム外部にあり、フレームを介してレンズに接続し得る。このような場合、レンズは、例えば、電気活性光学構造をレンズの縁の接触部に接続する透明導電性構造(例えば、導電性ライン)を有し得る。制御ユニットと電気的に繋がるため、レンズの縁のこうした接触部は、フレームの一部である電気的接触部と電気的に繋がらなければならない。
【0004】
場合によっては、レンズの接触部は、フレームの一つ以上の接触部と並ぶように配置されて、レンズをフレームに入れた際に、電気的接続部が設けられるようにすることができる。しかしながら、時間が経つと、レンズとフレームの接続は緩み得る。従って、レンズとフレームとの間に存在する導電性で予め形成された変形可能体を用いることもできる。この変形可能体は、ロバストな電気的接続部を提供することができ、フレームとレンズとの間の物理的接続が緩くなったとしても接触を維持する。しかしながら、時間が経つと、こうした接続部は、物理的接触に因るものであるので、不良となり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第6619799号明細書
【特許文献2】米国特許第7290875号明細書
【特許文献3】米国特許第6626532号明細書
【特許文献4】米国特許第7009757号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2013/0027655号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、時間が経ってフレームが緩くなったとしてもロバストであり続ける導電性変形可能接続部を開発することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
少なくとも一つの態様において、本発明は、第一レンズ及び第二レンズ(第一レンズは、内部の電気活性領域と、縁の電気的接触部と、電気活性領域を縁の接触部に電気的に接続する透明ワイヤとを備える)と、制御装置と、フレーム(フレームは、第一レンズに近接して配置された第一接触部と、第一接触部を制御装置に電気的に接続する一本以上のワイヤとを備える)と、第一レンズの縁の接触部をフレームの第一接触部に電気的に接続する第一導電性素子とを備え、その第一導電性素子は、第一のレンズの縁の接触部及びフレームの接触部に接着する導電性エラストマー材料から少なくとも部分的に形成される。
【0008】
他の態様において、本発明は、眼鏡レンズとフレームとの間に電気的接続部を形成する方法を提供し、本方法は、内部の電気活性領域と、縁の電気的接触部と、電気活性領域を縁の接触部に電気的に接続する透明ワイヤとを備えた眼鏡レンズを提供するステップと、フレームの内部に配置された電気的接触部を備えたフレームを提供するステップと、眼鏡レンズの電気的接触部とフレームの電気的接触部との間に流動性導電材料を配置するステップとを備え、その流動性導電材料は硬化性材料である。
【0009】
本発明の更なる態様及び実施形態は、以下の詳細な説明及び添付図面に与えられている。
【0010】
本願は以下説明する図面を含む。これらの図面は、本発明の多様な態様における特定の例示的な実施形態を示す。場合によっては、図面は、本発明の実際の実施形態の縮尺通りの図面を必ずしも提供するものではなく、例示目的で特定の特徴が強調され得る。図面は、特に断らない限り、特許請求の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の特定の実施形態に係るレンズを示す。
図2】本発明の一実施形態に係る眼鏡を示す。
図3】本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースを示す。
図4】本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースを示す。
図5】本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースを示す。
図6】本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。
図7】本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。
図8】本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。
図9】本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。
図10】本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。
図11】本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。
図12】本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。
図13】眼鏡レンズとフレームとの間に電気的接続部を形成する方法の一実施形態を示すフローチャートを示す。
図14】眼鏡レンズとフレームとの間に電気的接続部を形成する方法の一実施形態を示すフローチャートを示す。
図15】眼鏡レンズとフレームとの間に電気的接続部を形成する方法の一実施形態を示すフローチャートを示す。
図16】眼鏡レンズとフレームとの間に電気的接続部を形成する方法の一実施形態を示すフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の説明は、本発明の多様な態様及び実施形態を記載する。いずれの実施形態も本発明の範囲を定めるものではない。むしろ、実施形態は、少なくとも本発明の範囲内に含まれる非限定的で多様な構成、装置及び方法を単に提供するものである。以下の説明は、当業者の観点から読まれるものであり、当業者に周知の情報については必ずしも含まれていない。
【0013】
本願において、単数形での表記は、特に断らない限り、複数形での表記を含むものである。
【0014】
本願において、“又は”との接続詞は、離接的な組を意味するものではない。従って、“A又はBが存在する”との記載は、以下のいずれかの場合を含む:(a)Aが存在し、Bが存在しない;(b)Aが存在せず、Bが存在する;(c)A及びBが両方とも存在する。従って、“又は”との記載は、特に断らない限り、二者択一を意味するものではない。
【0015】
本願において、“備える”との記載は、オープンエンド形式のものであり、記載された要素に加えて、他の要素が存在し得る。
【0016】
特に断らない限り、本明細書で用いられている構成要素の量、反応条件等を表す全ての数は、全ての場合において“略”との用語によって修正されるものとして理解される。従って、特に断らない限り、以下の説明において与えられる数値パラメータは、本発明によって得ることが想定される所望の特性に応じて、変化し得る近似である。最低限において、特許請求の範囲に対する均等論の適用に限定されることなく、各数値パラメータは、少なくとも報告されている多数の数字を考慮して、また四捨五入を適用して解釈されるものである。
【0017】
本発明の広範な範囲を与える数値範囲及びパラメータは近似であるが、具体的な例において与えられる数値は可能な限り厳密に報告されている。しかしながら、あらゆる数値は、個々の試験測定における標準偏差に起因して、不可避的に誤差を含む。更に、本願で開示されるあらゆる範囲は、その範囲に含まれる全ての部分的な範囲を含むものと理解される。例えば、“1から10”との範囲は、1という最小値と、10という最大値との間(境界値を含む)のあらゆる部分的な範囲を含むものとして理解され、つまり、あらゆる範囲は、1以上の最小値(例えば1から6.1)で始まり、10以下の最大値(例えば5.5から10)で終わる。
【0018】
少なくとも一つの態様において、本発明は、眼鏡を提供し、その眼鏡は、第一レンズ及び第二レンズ(第一レンズは、内部に電気活性領域、縁に電気的接触部を備え、また、電気活性領域を縁の接触部に電気的に接続する透明ワイヤを備える)と、制御装置と、フレーム(フレームは、第一レンズに近接して配置された第一接触部と、第一接触部を制御装置に電気的に接続する一本以上のワイヤを備える)と、第一レンズの縁の接触部をフレームの第一接触部に電気的に接続する第一導電性素子(第一導電性素子は、第一レンズの縁の接触部及びフレームの接触部に接着する導電性エラストマー材料で少なくとも部分的に形成されている)とを備える。
【0019】
一部実施形態では、第一レンズ及び第二レンズはフレームに配置される。本発明は、特定のフレーム設計に限定されるものではなく、フレームが眼鏡の物理的支持を提供して、最適な視力矯正のために着用者の顔に対して眼鏡の適切な位置を維持するのに役立ちさえすればよい。一部実施形態では、フレームは、第一レンズ及び第二レンズの外縁全体を包む構造を含む。他の実施形態では、フレームは、第一レンズ及び第二レンズの一部のみ(例えば、レンズの上部と、両側の少なくとも一部)を包む構造を含む。他の一部実施形態では、フレームは、第一レンズ及び第二レンズに物理的に取り付けられる構造を備える。このような一部実施形態では、フレームは、第一レンズ又は第二レンズのいずれかの部分を包む構造を含まない。一部実施形態では、フレームは、第一レンズ又は第二レンズに配置される一つ以上の電気活性光学構造体と電気的に繋がる構造(多様な接触部、ワイヤ等)を備える。
【0020】
眼鏡の複数のレンズのうち少なくとも一つのレンズは、電気活性光学領域を備える。一部実施形態では、第一レンズ及び第二レンズが両方とも電気活性光学領域を備える。電気活性光学領域を有するレンズは、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5等の多様な文献に一般的に記載されており、それらの内容全体は参照として本願に組み込まれる。
【0021】
本願において、電気活性領域又は電気活性素子とは、電気エネルギーの印加によって変化することができる光学特性を備えたデバイスのことを称する。変化可能な光学特性は、例えば、屈折力、焦点距離、回折効率、被写界深度、光透過率、着色、不透明度、屈折率、色分散、これらの組み合わせ等である。電気活性素子は、二つの基板と、それら二つの基板の間に配置された電気活性材料とから構成され得る。基板は、電気活性材料が漏れることのないように基板内に含まれるような形状及びサイズにされ得る。一つ以上の電極が、電気活性材料に接触する基板の各表面に配置され得る。電気活性素子は、制御装置に動作可能に接続された電源を含み得る。制御装置は、電気接続部を用いて電極に動作可能に接続され得て、各電極に一種以上の電圧を印加する。電極を用いて電気エネルギーを電気活性材料に印加する場合、電気活性材料の光学特性が変化し得る。例えば、電極を用いて電気エネルギーを電気活性材料に印加する場合、電気活性材料の屈折率が変化し得ることによって、電気活性素子の屈折力が変化する。
【0022】
電気活性素子又は領域は、眼用レンズに埋め込まれるか、又はその表面に取り付けられて、電気活性レンズを形成し得る。代わりに、電気活性素子は、実質的に屈折力を提供しない光学部品に埋め込まれるか、又はその表面に取り付けられて、電気活性光学素子を形成し得る。このような場合、電気活性素子又は領域は、眼用レンズと光学的に繋がり得るが、眼用レンズとは分離、離隔され、又は一体ではない。眼用レンズは、光学基板又はレンズであり得る。
【0023】
“レンズ”は、光を収束又は発散させるあらゆるデバイス又はデバイスの一部である(つまり、レンズは光を集束させることができる)。レンズは、屈折性、回折性、又はその組み合わせであり得る。レンズは、一方又は両方の表面において凹型、凸型、又は平坦であり得る。レンズは、球形、シリンダー状、プリズム状、又はその組み合わせであり得る。レンズは、光学ガラス、プラスチック、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、又は、ガラス及び樹脂の複合材、光学グレードの異なる複数の樹脂又はプラスチックの複合材製であり得る。光学分野においては、屈折力がゼロであっても(平面(度が入っていない)、屈折力が無い)、そのデバイスのことをレンズと称することがある点に留意されたい。この場合、そのレンズのことを、“平面レンズ(度が入っていないレンズ)”と呼ぶことができる。レンズは、従来型でも、非従来型でもあり得る。従来型レンズは、近視、遠視、老眼、正乱視などの低次の収差を含む従来的な眼の異常を矯正する。非従来型レンズは、眼球層の不規則性や異常によって生じ得る高次の収差を含む非従来的な眼の異常を矯正する。レンズは、単焦点レンズ、又は多焦点レンズ(累進多焦点レンズ(累進屈折力レンズ)、二焦点レンズ、三焦点レンズ等)であり得る。対照的に、本願において、“光学部品(optic)”は、実質的に屈折力を有さず、光を集束させる性能がない(屈折によっても、回折によっても)。“屈折異常”との用語は、従来的な又は非従来的な眼の異常を称し得る。光を方向転換させることは、眼の屈折異常を矯正することにはならない点に留意されたい。従って、例えば、光を網膜の健常な部分に方向転換させることは、眼の屈折異常を矯正することにはならない。
【0024】
一部実施形態では、電気活性領域は少なくとも一つのキャビティを含み、そのキャビティに電気活性材料が充填される。上記説明に矛盾することなく、このキャビティは、任意の適切な位置に配置され得る。例えば、一部実施形態では、キャビティは、眼用レンズの外側表面又は内側表面に存在する。他の実施形態では、キャビティは密封されたキャビティであり、日常での使用中に電気活性材料がキャビティから出て行くことを防止する。任意の適切な電気活性材料を用いることができ、液晶等の複屈折材料が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0025】
電気活性領域は、自立セルとして動作することができ、これは、電気又は電位を印加すると、単独で屈折力を変化させることができることを意味する。電気活性領域は、レンズの任意の適切な位置に配置可能である。電気活性領域は、一部実施形態では、電気活性レンズの視野領域全体に配置され、一方、他の実施形態では、電気活性レンズの視野領域の一部のみに配置される。電気活性領域は、レンズの頂部、中部、又は底部付近に配置され得る。電気活性領域は、それ自体で光を集束させることができるようになり得て、光学基板又はレンズと組み合わせる必要がなくなる点に留意されたい。
【0026】
特定の実施形態では、眼鏡の一方又は両方のレンズが、対象者(つまり、着用者)に対応した眼の屈折異常を矯正する特定の領域を含む。以下の説明は、レンズを単数形で記載するが、着用者に対応した眼に存在する屈折異常に関する補正の程度に関して、説明される特徴を眼鏡の両方のレンズにおいて実現することができることを理解されたい。
【0027】
一部実施形態では、レンズは、電気活性光学構造を、レンズの縁の一つ以上の接触部に接続する一本以上の導電性ワイヤを備える。一部実施形態では、導電性ワイヤは透明であり、これは、その材料が、可視光の少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、又は少なくとも99%を透過させることを意味する。導電性ワイヤは、インジウム錫酸化物、導電性ポリマー、それらの組み合わせ等の任意の適切な材料製であり得る。このような一部実施形態では、レンズは、そのレンズの縁に一つ以上の接触部を備え、各接触部が、複数の導電性ワイヤのうち少なくとも一本と電気的に繋がる。これら接触部は、任意の適切な物質製であり得る。これら接触部は、一部実施形態では、透明(上記で定義した通り)であり、他の一部実施形態では、透明ではない。一部実施形態では、これら接触部は、導電性エラストマー材料等の変形可能材料製である。
【0028】
フレームは、レンズに近接して配置された接触部を備える。一部実施形態では、この接触部は、レンズの縁部に向き合うレンズの内側部分に存在する。一部実施形態では、フレームは、このような接触部を複数備える。このような接触部は、レンズの電気活性光学構造を少なくとも制御する制御ユニットと電気的に繋がる一本以上のワイヤに接続する。本発明は、特定の種類のワイヤに限定されるものではない。一部実施形態では、ワイヤはフレーム外部にあり、又はフレーム自体の一部である。他の一部実施形態では、ワイヤはフレーム内部に含まれる。
【0029】
眼鏡は制御ユニットを含む。制御ユニットは、任意の適切な方法で眼鏡に接続可能である。一部実施形態では、制御ユニットはフレームの一部ではない。例えば、制御ユニットは、制御ユニットは、ワイヤを介してフレームに接続可能であり、ワイヤを通って接触部に流れる制御信号が電気的に送信され、又は、フレームと無線通信し得る。他の一部実施形態では、制御ユニットは、フレームの外側に配置される。他の一部実施形態では、制御ユニットは、フレームに含まれる。制御ユニットは、レンズ内部の電気活性光学構造の制御等の多様な機能を果たすことができる。
【0030】
眼鏡は、レンズの縁の接触部をフレームの接触部に電気的に接続する導電性素子も含む。導電性素子は導電材料製である。一部実施形態では、導電材料はエラストマーである。一部実施形態では、導電材料はフレキシブルである。導電性素子がフレキシブル及び/又はエラストマーである実施形態では、導電素子は、時間経過によるフレームとレンズとの間のフィッティングの変化を考慮するように僅かに変形することができる。追加の一部実施形態では、導電材料は、第一レンズの縁の接触部と、フレームの接触部との接着し、これは、分離を生じさせるような力が印加された場合に、その材料がどちらの接触部からの分離にも耐えることを意味する。このような実施形態では、導電性素子は、単に物理的圧縮によって接触部との接触を維持するものではない。このような実施形態では、導電性素子は、接触部に接着するものであるので、圧縮応力下にある必要が全く無く、導電性素子自体が、レンズとフレームとの間のフィッティングの変化に応じて変形することができる。
【0031】
一部実施形態では、導電性素子は、レンズとフレームとの間のキャビティを少なくとも部分的に埋める。このような一部実施形態では、キャビティは、フレーム、レンズ、又は、フレームとレンズとの両方によって形成される溝によって形成される。
【0032】
一部実施形態では、特定のコーティングや層を追加して、導電性素子の接着性を改善することができる。従って、一部実施形態では、導電性素子と接触するレンズ又はフレームの一部を、導電性プライマ(下塗剤)、導電性ペイント、導電性ポリマー、又はこれらの任意の組み合わせでコーティングして、導電性素子と接触部との間に接着接触を設けるのを促進することができる。更に、これらの表面を、スコーリング(引掻)等によって物理的に処理することができる。他の一部実施形態では、導電性ゴム片を、いずれか又は両方の接触部と導電性素子との間に配置することができる。
【0033】
導電性素子は、任意の適切な導電材料から形成可能である。一部実施形態では、導電材料は、導電性コーキング(詰め物)である。一部実施形態では、導電材料は、耐湿性材料である。一部実施形態では、導電材料は、接着性バインダー及び導電性粒子を備える。任意の適切な接着性バインダーを使用することができる。一部実施形態では、接着性バインダーは硬化性材料である。このような一部実施形態では、接着性バインダーは、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、及びこれらの任意の組み合わせから成る群から選択された材料を備える。このような一部実施形態では、接着性バインダーはシリコーン樹脂である。他のこのような一部実施形態では、接着性バインダーはエポキシ樹脂である。他のこのような一部実施形態では、接着性バインダーはポリウレタン樹脂である。導電性粒子については、任意の適切な導電性粒子を使用することができる。一部実施形態では、導電性粒子は、銀粒子、銀コーティングされた粒子(例えば、銀めっきされたアルミニウム、銀めっきされた銅)、ニッケル、ニッケルコーティングされた粒子(例えば、ニッケルコーティングされた炭素)、及びこれらの任意の組み合わせから成る群から選択される。物理的完全性を維持するのに十分なバインダーが存在し、電気伝導を可能にするのに十分な導電性粒子が存在しさえすれば、導電材料は、バインダー対導電性粒子の任意の適切な比率を有することができる。
【0034】
導電性構造は、フレームからのレンズの分離程度、それに含まれるキャビティに応じて、任意の適切なサイズを有することができる。
【0035】
導電材料は、他の物質も含み得る。一部実施形態では、導電材料は、その材料を着色するための添加剤を含む。このようにして、物質の色彩を、フレームのものと同様になるように調節することができる。
【0036】
図1は、本発明の特定の実施形態に係るレンズ100を示す。レンズ100は、電気的接触部101と、その縁周辺に形成されたキャビティ102とを有する。
【0037】
図2は、本発明の一実施形態に係る眼鏡200を示し、フレーム201に入れられたレンズ100を含む。眼鏡200は、制御装置202と、ヒンジ203と、フレームの接触部204と、導電性素子205とを有する。
【0038】
図3は、本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースを示す。この図は、フレーム301と、レンズ302と、導電性素子303とを示す。
【0039】
図4は、本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースを示す。この図は、フレーム401と、レンズ402と、導電性素子403と、導電性プライマ層404とを示す。
【0040】
図5は、本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースを示す。この図は、フレーム501と、レンズ502と、導電性素子503と、導電性プライマ層504と、導電性ペイント層505とを示す。
【0041】
図6は、本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。この図は、露出された接触部を備えたレンズ601と、導電性ペイント層602と、導電性素子603と、導電性ゴム片604と、フレームの導電性接触部605とを示す。
【0042】
図7は、本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。この図は、露出された接触部を備えたレンズ701と、導電性ペイント層702と、導電性素子703と、フレームの電気的接触部704とを示す。
【0043】
図8は、本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。この図は、露出された接触部を備えたレンズ801と、導電性素子802と、フレームの電気的接触部803とを示す。
【0044】
図9は、本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。この図は、露出された接触部を備えたレンズ901と、導電性プライマ層902と、導電性素子903と、フレームの電気的接触部904とを示す。
【0045】
図10は、本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。この図は、露出された接触部を備えたレンズ1001と、導電性プライマ層1002と、導電性ペイント層1003と、導電性素子1004と、導電性ゴム片1005と、フレームの電気的接触部1006とを示す。
【0046】
図11は、本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。この図は、露出された接触部を備えたレンズ1101と、導電性ポリマー層1102と、導電性素子1103と、フレームの電気的接触部1104とを示す。
【0047】
図12は、本発明の一実施形態に係るフレームとレンズとの間のインターフェースにおける層の配置を示す。この図は、露出された接触部を備えたレンズ1201と、導電性ポリマー層1202と、導電性素子1203と、導電性ゴム片1204と、フレームの電気的接触部1205とを示す。
【0048】
他の態様では、本発明は、眼鏡レンズとフレームとの間に電気的接続部を形成する方法を提供する。本方法は、内部の電気活性領域と、縁の電気的接触部と、電気的活性領域を縁の接触部に電気的に接続する透明ワイヤとを備えた眼鏡レンズを提供するステップと、フレームの内部に配置された電気的接触部を備えたフレームを提供するステップと、眼鏡レンズの電気的接触部とフレームの電気的接触部との間に流動性導電材料を配置するステップとを備え、その流動性導電材料は硬化性材料である。
【0049】
本方法は、内部の電気活性領域と、縁の電気的接触部と、電気活性領域を縁の接触部に電気的に接続する透明ワイヤとを備えた眼鏡レンズを提供するステップを含む。本発明は、これらの特徴を有する任意の適切なレンズを用いることができる。例えば、一部実施形態では、眼鏡レンズは、本開示で上述したいずれかの実施形態に係るレンズであり得る。
【0050】
また、本方法は、フレームを提供するステップも含み、そのフレームは、フレームの内部に配置される電気的接触部を備える。本発明は、これらの特徴を有する任意の適切なフレームを用いることができる。例えば、一部実施形態では、フレームは、本開示で上述したいずれかの実施形態に係るフレームであり得る。
【0051】
また、本方法は、眼鏡レンズの電気的接触部とフレームの接触部との間に流動性導電材料を配置する配置ステップも含む。これは、任意の適切な方法で行うことができる。一部実施形態では、その配置ステップは、眼鏡レンズの縁に或る量の流動性導電材料を配置するステップと、流動性導電材料が眼鏡レンズの電気的接触部及びフレームの電気的接触部に接触して電気的に接続するように眼鏡レンズをフレームに入れるステップとを備える。他の一部実施形態では、その配置ステップは、フレームの内部に或る量の導電性流動性材料を配置するステップと、流動性導電材料が眼鏡レンズの電気的接触部及びフレームの電気的接触部に接触して電気的に接続するように眼鏡レンズをフレームに入れるステップとを備える。他の一部実施形態では、その配置ステップは、眼鏡レンズをフレームに入れるステップと、眼鏡レンズとフレームとの間に或る量の流動性導電材料を配置して、流動性導電材料が眼鏡レンズの電気的接触部及びフレームの電気的接触部に接触して電気的に接続するようにするステップとを備える。
【0052】
一部実施形態では、流動性導電材料は、導電性コーキング等の硬化性材料である。その硬化は、任意の適切な手段によって行うことができ、乾燥、加熱、紫外線等の光照射、化学反応等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。一部実施形態では、硬化は乾燥によって行われる。このような一部実施形態では、本方法は、配置ステップに続いて、流動性導電材料を硬化させて、導電性素子を形成するステップを更に備える。
【0053】
一部実施形態では、導電性素子は、レンズとフレームとの間のキャビティを少なくとも部分的に埋める。このような一部実施形態では、キャビティは、フレーム、レンズ、又は、フレームとレンズの両方に形成された溝によって形成される。
【0054】
一部実施形態では、特定のコーティングや層をレンズ又はフレームに追加して、導電性素子の接着性を改善することができる。従って、一部実施形態では、導電性素子と接触するレンズ又はフレームの一部を、導電性プライマ、導電性ペイント、導電性ポリマー、又はこれらの任意の組み合わせでコーティングして、導電性素子と接触部との間の接着接触部を形成するのを促進することができる。更に、これらの表面を、スコーリング等によって物理的に処理して、導電性素子と一方又は両方の接触部との間の接着接触を改善することができる。他の一部実施形態では、導電性ゴム片を、いずれか又は両方の接触部と導電性素子との間に配置することができる。
【0055】
導電性素子は、任意の適切な導電材料から形成可能である。一部実施形態では、導電材料は、導電性コーキングである。一部実施形態では、導電材料は、耐湿性材料である。一部実施形態では、導電材料は、接着性バインダー及び導電性粒子を備える。任意の適切な接着性バインダーを使用することができる。一部実施形態では、接着性バインダーは硬化性材料である。このような一部実施形態では、接着性バインダーは、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、及びこれらの任意の組み合わせから成る群から選択された材料を備える。このような一部実施形態では、接着性バインダーはシリコーン樹脂である。他のこのような一部実施形態では、接着性バインダーはエポキシ樹脂である。他のこのような一部実施形態では、接着性バインダーはポリウレタン樹脂である。導電性粒子については、任意の適切な導電性粒子を使用することができる。一部実施形態では、導電性粒子は、銀粒子、銀コーティングされた粒子(例えば、銀めっきされたアルミニウム、銀めっきされた銅)、ニッケル、ニッケルコーティングされた粒子(例えば、ニッケルコーティングされた炭素)、及びこれらの任意の組み合わせから成る群から選択される。物理的完全性を維持するのに十分なバインダーが存在し、電気伝導を可能にするのに十分な導電性粒子が存在しさえすれば、導電材料は、バインダー対導電性粒子の任意の適切な比率を有することができる。
【0056】
導電性構造は、フレームからのレンズの分離程度、それに含まれるキャビティに応じて、任意の適切なサイズを有することができる。
【0057】
導電材料は、他の物質も含み得る。一部実施形態では、導電材料は、その材料を着色するための添加剤を含む。このようにして、物質の色彩を、フレームのものと同様になるように調節することができる。
【0058】
図13は、一実施形態における眼鏡レンズとフレームとの間に電気的接続部を形成する方法1300のフローチャートを示し、本方法は、内部の電気活性領域と、縁の電気的接触部と、電気活性領域を縁の接触部に電気的に接続する透明ワイヤとを備えた眼鏡レンズを提供するステップ1301と、フレームの内部に配置された電気的接触部を備えたフレームを提供するステップ1302と、眼鏡レンズの電気的接触部とフレームの電気的接触部との間に流動性導電材料を配置するステップ1303とを備え、その流動性導電材料は硬化性材料である。
【0059】
図14は、一実施形態における眼鏡レンズとフレームとの間に電気的接続部を形成する方法1400のフローチャートを示し、本方法は、内部の電気活性領域と、縁の電気的接触部と、電気活性領域を縁の接触部に電気的に接続する透明ワイヤとを備えた眼鏡レンズを提供するステップ1401と、フレームの内部に配置された電気的接触部を備えたフレームを提供するステップ1402と、眼鏡レンズの縁に或る量の流動性導電材料を配置するステップ1403と、流動性導電材料が眼鏡レンズの電気接触部及びフレームの電気的接触部に接触して電気的に接続するように眼鏡レンズをフレームに入れるステップ1404とを備える。
【0060】
図15は、一実施形態における眼鏡レンズとフレームとの間に電気的接続部を形成する方法1500のフローチャートを示し、本方法は、内部の電気活性領域と、縁の電気的接触部と、電気活性領域を縁の接触部に電気的に接続する透明ワイヤとを備えた眼鏡レンズを提供するステップ1501と、フレームの内部に配置された電気的接触部を備えたフレームを提供するステップ1502と、フレームの内部に或る量の流動性導電材料を配置するステップ1503と、流動性導電材料が眼鏡レンズの電気接触部及びフレームの電気的接触部に接触して電気的に接続するように眼鏡レンズをフレームに入れるステップ1504とを備える。
【0061】
図16は、一実施形態における眼鏡レンズとフレームとの間に電気的接続部を形成する方法1600のフローチャートを示し、本方法は、内部の電気活性領域と、縁の電気的接触部と、電気活性領域を縁の接触部に電気的に接続する透明ワイヤとを備えた眼鏡レンズを提供するステップ1601と、フレームの内部に配置された電気的接触部を備えたフレームを提供するステップ1602と、眼鏡レンズをフレームに入れるステップ1603と、眼鏡レンズとフレームとの間に或る量の流動性導電材料を配置して、流動性導電材料が眼鏡レンズの電気接触部及びフレームの電気的接触部に接触して電気的に接続するようにするステップ1604とを備える。
【符号の説明】
【0062】
100 レンズ
101 電気的接触部
102 キャビティ
200 眼鏡
201 フレーム
202 制御装置
203 ヒンジ
204 接触部
205 導電性素子
301 フレーム
302 レンズ
303 導電性素子
401 フレーム
402 レンズ
403 導電性素子
404 導電性プライマ層
501 フレーム
502 レンズ
503 導電性素子
504 導電性プライマ層
505 導電性ペイント層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16