特許第6285918号(P6285918)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6285918テトラヒドロピラゾロピリミジン化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6285918
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】テトラヒドロピラゾロピリミジン化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 487/04 20060101AFI20180215BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20180215BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20180215BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20180215BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20180215BHJP
   C12N 15/09 20060101ALN20180215BHJP
【FI】
   C07D487/04 142
   C07D487/04CSP
   C07D519/00 311
   A61K31/519ZNA
   A61P37/02
   A61P43/00 111
   !C12N15/00 A
【請求項の数】48
【全頁数】165
(21)【出願番号】特願2015-515255(P2015-515255)
(86)(22)【出願日】2013年5月31日
(65)【公表番号】特表2015-523981(P2015-523981A)
(43)【公表日】2015年8月20日
(86)【国際出願番号】US2013043679
(87)【国際公開番号】WO2013181579
(87)【国際公開日】20131205
【審査請求日】2016年2月2日
(31)【優先権主張番号】61/654,023
(32)【優先日】2012年5月31日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506137147
【氏名又は名称】エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ホーキンス,リン ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ボイバン,ロホ
(72)【発明者】
【氏名】カールソン,エリック
(72)【発明者】
【氏名】エンドウ,アツシ
(72)【発明者】
【氏名】ハンセン,ハンス
(72)【発明者】
【氏名】イシザカ,サリー
(72)【発明者】
【氏名】マッキー,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】ナラヤン,シュリダール
(72)【発明者】
【氏名】サトウ,タカシ
(72)【発明者】
【氏名】シラー,ショーン
【審査官】 安孫子 由美
(56)【参考文献】
【文献】 特表2006−522744(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/096115(WO,A1)
【文献】 特開2013−159564(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/062253(WO,A1)
【文献】 REGISTRY(STN),2001年10月 9日,RN:361151-35-1
【文献】 Journal of Combinatorial Chemistry,2005年,7,236-245
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D,A61K
CAplus(STN)
REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】
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またはその薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、もしくはその立体異性体混合物であって、式中、
は、任意選択により置換されているピペリジニル、任意選択により置換されているピリジル、任意選択により置換されているピロリル、任意選択により置換されているピロルジニル、1,4−ジメチルチアゾリル、2−エチル−4−メチルチアゾリル、2−イソプロピルチアゾール−5−イル、チアゾリル、3−エチルチアゾール−5−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イルであるか、または
は、−C(O)Zである(Zは、ピペラジニル、ピペリジニルプロピル、3−エチルピペラジン−1−イル、任意選択により置換されているピロロピロリル、ピペリジン−3−イルアミノである)か、または

【化2】
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である(R13は、H、メチルピラゾリル、メチルイミダゾリル、ベンジル、3−ヒドロキシブチル、3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル、エチルアミド、メチルピリジル、メチルスルホニル、(1−メチルイミダゾール−2−イル)メチル、(1,5−ジメチルイミダゾール−4−イル)メチル、(1−メチルピロール−2−イル)メチルであるか、またはR13は、C(O)Wであり、Wは、−N(CH、ピペリジニル、ピペラジニル、またはモルホリニルである)か、または

【化3】
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である(R14は、−C(O)CH、H、または(1−メチルピロール−2−イル)メチルである)か、または

【化4】
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【化5】
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【化6】
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であるか、または

【化7】
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であり[A、BおよびDは、すべて炭素であってもよく、またはA、BおよびDのうち2つが炭素であり、それ以外が窒素であるか、またはA、BおよびDのうち1つが炭素であり、残りの2つが窒素であり;かつ、Aが窒素である場合、Rは存在せず、Bが窒素である場合、Rは存在せず、Dが窒素である場合、Rは存在せず、
は、H、−CHもしくはFであるか、またはRと位置aおよびbの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピリジンもしくはピラゾールを形成し、
は、H、F、Cl、−CN、−CH、−OCH、−OH、−NH、メチルスルホニル、
【化8】
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であるか、またはRとbおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているベンゼン、任意選択により置換されているイミダゾール、任意選択により置換されているピラゾール、任意選択により置換されているピラゾリジン、任意選択により置換されているイミダゾリジン、任意選択により置換されているイソチアゾール、
【化9】
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を形成するか、またはRとaおよびbの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピリジンもしくは任意選択により置換されているピラゾールを形成し、
は、F、−CN、−OCH、−OEt、H、Cl、Br、−NH−C(O)−CH−(CH、−N(CH、−CH、−CHOH、
【化10】
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、任意選択により置換されているピペラジニル、4−ヒドロキシピペリジン−1−イル、任意選択により置換されているピペリジニル(窒素を介してフェニル基には結合していない)であるか、またはRとbおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾール環もしくは
【化11】
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を形成するか、またはRとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾール環もしくは任意選択により置換されているピロール環を形成するか、または
は−(q)−C(O)Xであり(qは結合であるか、−NH−であるか、または−CH−であり、
Xは、−NR1112であり、R11およびR12はともにHであるか、ともに−CHCHであるか、もしくはともに−CHであるか、またはR11およびR12の一方がHであり、他方は1,1−ジメチルエチル、シクロブチル、シクロプロピル、低級アルキル、メチルアルコール、プロピルアルコール、シクロブチルメチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、ベンジル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、メチルアゼチジニル、−CH−NH−CH、ピラゾリル、ピペラジニル、アルコール、−OCH、もしくは
【化12】
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であるか、または
Xは、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピロリジニル、Rのカルボニル基に窒素を介しては結合していない任意選択により置換されているピペリジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピペラジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているアゼチジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているモルホリニル、
【化13】
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である)、
は、H、F、Cl、−CH、−OCH、ピロリル、−CHOH、−NH、−OH、
【化14】
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であるか、または、Rとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているベンゼン、任意選択により置換されているピラゾール、もしくは任意選択により置換されているピロールを形成するか、またはRとdおよびeの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピリジンを形成するか、またはRは、−C(O)Yであり(Yは、−NH、−N(CH、任意選択により置換されているピペラジニル、任意選択により置換されているピペリジニル、
【化15】
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である)、
は、H、F、−CH、−CFであるか、またはRとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているベンゼンもしくは任意選択により置換されているピラゾールを形成する]、
は、−CFまたは−CHFであり、
は、
【化16】
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であり、
は、Br、Cl、F、I、またはHであるが、
ただし:
がFである場合:Rは−CHまたはFではなく;Rは−CH、−CN、F、Cl、または−OCHではなく;Rは−CH、F、Cl、または−OCHではなく;Rは−CHまたはFではなく;
がClである場合:RはFではなく;RはFまたは−CNではなく;RはF、または−C(O)N(CHではなく、;Rは−CFまたはFではなく;Dは窒素ではなく;Rが−C(O)NHであるか、またはR、R、RおよびRの1つが−CHであり;
が−CHである場合:RはFではなく;RはFではなく
が−OCHである場合:RはFではなく;RはClまたは−OCHではなく、RはClまたは−OCHではなく;RはFまたは−CFではなく;
が−CNである場合、RはFではなく;RはCl、F、または−OCHではなく、RはCl、F、または−OCHではなく;RはFではなく;
が−OCHCHである場合:RはClまたはFではなく;RはClまたはFではなく;Rは−CFではなく;

【化17】
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である場合:RはHまたはFではなく;RはHまたはFではなく;

【化18】
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である場合:R、R、RおよびRの少なくとも1つは、Hではなく
がFである場合:Rは−OCHまたはFではなく;R、R、RおよびRの少なくとも1つはHではなく
が−CHである場合:RはClではなく;R、R、RおよびRの少なくとも1つは、−CHではなく;RおよびRは、cおよびdの原子と一緒になってピラゾリルを形成することはなく;
が−OCHである場合:RはFではなく;RはFではなく;
がFである場合:X
【化19】
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ではなく;
がClである場合:RはClではなく;R11はベンジルではなく;R12はベンジルではなく;
がClである場合:Rは−CHではなく;R11はベンジルではなく;R12はベンジルではなく;
がFまたは−OCHである場合:Rは、Fではなく;
がFである場合:R、R、RおよびRの少なくとも1つは、Hではなく;
およびRがHである場合:R11はシクロプロピルではなく;R12はシクロプロピルではなく;
がClである場合:Rはアミド基ではなく;
Bが窒素であり、AおよびDが炭素である場合:Rは、−CNでも
【化20】
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もなく
が−CHFであり、R
【化21】
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である場合、Rは絶対立体化学
【化22】
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を有することはなく;

【化23】
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である場合、以下の条件が有効である:
がFである場合:R、R、RおよびRの少なくとも1つはHではなく;RはC(O)N(CHではなく;
がClである場合:R、R、RおよびRの少なくとも1つは、Hではなく;
がFである場合:Rは、C(O)NHCHCHCHCH、C(O)N(CH、C(O)NHCHCHCH、またはC(O)NHC(CHではなく;
、C(O)NHCH(CH、−CN、または
【化24】
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ではなく;

【化25】
[この文献は図面を表示できません]

ではなく;

【化26】
[この文献は図面を表示できません]

ではなく;

【化27】
[この文献は図面を表示できません]

ではなく;
がFである場合:Rは−C(O)NHではなく;
が−CHである場合:RおよびRは、cおよびdの原子と一緒になって、ピラゾールを形成することはなく;
Bが窒素である場合:RおよびRは、bおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているイミダゾールを形成することはなく;

【化28】
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である場合、以下の条件が有効である:
は−CH、−NHC(O)CH(CH、または
【化29】
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ではなく;
が、C(O)NHCHである場合:R、R、RおよびRの少なくとも1つは、Hではなく;
が−OCHである場合、Rは、Fまたは−CHではなく;RはFまたは−CHではなく;

【化30】
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である場合:RはClではなく;RはClではなく;
が−C(O)NHCH(CHまたは−C(O)N(CHCHである場合:RおよびRの少なくとも1つは、Hではなく;
は−C(O)NHではなく;
は−CFではない、
(ここで、任意選択により置換されている、とは、対象としている構造が、1〜4個の炭素原子を有する直鎖状、分岐状もしくは環式飽和炭化水素、メトキシ−、−OH、−NH、−CH−NH−CH、−OCHCHCH、または−OCH(CHから独立して選択される1つまたは複数の置換基を含んでもよいが、それらを含むことを必要とするものではないことを意味し、任意選択により置換されている部分が環式である場合、任意選択の置換は、環中の2つの原子間のメチル架橋であってもよい。)
化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、もしくはその立体異性体混合物。
【請求項2】
式(II)中で記載される絶対立体化学を有する、請求項1に記載の化合物
【化31】
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(ただし、R
【化32】
[この文献は図面を表示できません]

である場合、以下の条件が有効である:
がFである場合、R
【化33】
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ではなく;
がFである場合、R
【化34】
[この文献は図面を表示できません]

ではなく;
が−CHである場合、RおよびRは、bおよびcの原子と一緒になって、
【化35】
[この文献は図面を表示できません]

を形成することはなく;
が−CHである場合、RおよびRは、cおよびdの原子と一緒になって、
【化36】
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を形成することはない)。
【請求項3】
式(III)中で記載される絶対立体化学を有する、請求項1に記載の化合物
【化37】
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(ただし、R
【化38】
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である場合、R4は
【化39】
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ではなく;
ただし、R
【化40】
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である場合、以下の条件が有効である:
が−CHである場合:RおよびRは、bおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾリルを形成することはなく;
が−CHである場合:RおよびRは、cおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾリルを形成することはなく;
がFである場合:RはC(O)NHではなく
がClである場合:Rは−C(O)NHCHまたは−C(O)NHではなく;
はピラゾリルではなく;
がFである場合:Rは、
【化41】
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または−C(O)NHではなく;
が−CHである場合:RおよびRは、cおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾリルを形成することはなく;
は−C(O)NHCHCHCHOHではなく;
は−CNまたは
【化42】
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ではなく;
が−CHである場合:RおよびRは、bおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾリルを形成することはなく;
がClである場合:Rは−C(O)NHではなく;
がFである場合:RはC(O)NHではなく;
はピラゾリルではなく;
が−CHである場合:RおよびRは、cおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾリルを形成することはなく;
Bが窒素である場合:Rは、−C(O)NHCHではない)。
【請求項4】
がピペリジニルまたはピリジルであり、Rが−CFであり、R
【化43】
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であり、RがF、Cl、Br、またはIである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が、−C(O)Zであり(Zは、ピペラジニル、ピロロピロリル、またはピペリジニルプロピルである)、Rが、−Cであり、Rが、
【化44】
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であり、RがHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】

【化45】
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であり、Rが−CFであり、R
【化46】
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であり、Rが、Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】

【化47】
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であり、RがH、−CHであるか、またはRと一緒になって
【化48】
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を形成し、RがHであるか、またはRと一緒になって
【化49】
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を形成するか、またはRと一緒になって
【化50】
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を形成し、RがH、−CH、−NHC(O)NHであるか、またはRと一緒になって
【化51】
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を形成し、RがHであり、RがHであり、Rが−CFであり、R
【化52】
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であり、RがHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】

【化53】
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であり、RがH、F、または−CHであり、RがHまたはFであり、Rが−(q)−C(O)Xであり(qは、結合または−CH−であり、Xは、Rのカルボニル基に窒素を介して結合しているピペラジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合しているピロリジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合しているアゼチジニル、もしくは
【化54】
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であるか、または、Xは、−NR1112であり、R11およびR12の一方がHであり、他方がピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、もしくはアゼチジニルである)、Rが、HまたはC(O)Yであり(Yは、−N(CH、任意選択により置換されているピペラジニル、任意選択により置換されているピペリジニル、
【化55】
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であり、RがHであり、Rが−CHFであり、R
【化56】
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であり、RがHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】

【化57】
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であり(A、BおよびDは、すべて炭素であってもよく、またはA、BおよびDのうち2つが炭素であり、それ以外が窒素であるか、またはA、BおよびDのうち1つが炭素であり、残りの2つが窒素であり;Aが窒素である場合、Rは存在せず、Bが窒素である場合、Rは存在せず、Dが窒素である場合、Rは存在しない)、RがHであり、RがHまたは−CHであり、Rが、−C(O)Xであり(Xは、R4のカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピペラジニルであるか、またはXは−NR1112であり、R11およびR12はHであるか、またはR11もしくはR12の一方がHであり、他方がピペリジニル、ピロリジニル、もしくは−CHである)、Rが−OMe、H、またはClであり、RがHであり、Rが−CFであり、R
【化58】
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であり、RがHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】

【化59】
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であり(A、B、およびDは、炭素である)、
が、−H、−CHもしくはFであるか、またはRと位置aおよびbの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾールを形成し、
が、H、F、Cl、−CN、−CH
【化60】
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であるか、またはRとbおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾールもしくは
【化61】
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を形成するか、またはRとaおよびbの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾールを形成し、
が、−CN、−CHOH、H、
【化62】
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、任意選択により置換されているピペラジニルであるか、またはRとbおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾールもしくは
【化63】
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を形成するか、またはRとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾールを形成するか、または
は−(q)−C(O)Xであり(qは結合であり、
Xは、−NR1112であり、R11およびR12はともにHであるか、またはR11およびR12の一方がHであり、他方は1,1−ジメチルエチル、シクロブチル、シクロプロピル、低級アルキル、メチルアルコール、プロピルアルコール、シクロブチルメチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、ベンジル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、メチルアゼチジニル、ピラゾリル、ピペラジニル、アルコール、OMe、もしくは
【化64】
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であるか、または
Xは、Rのカルボニル基に窒素を介しては結合していない任意選択により置換されているピペリジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピペラジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピロリジニル、もしくはRのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているアゼチジニル、
【化65】
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である)、
はHであるか、またはRとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているベンゼン、任意選択により置換されているピラゾールを形成するか、またはRとdおよびeの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピリジンを形成するか、またはRはC(O)Yであり(Yは、−NH、−N(CH、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピペラジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピペリジニル、
【化66】
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であり)、
が、H、F、−CHであるか、またはRとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾールを形成し、
が−CFであり、

【化67】
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であり、RがHである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
前記化合物が、
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3−アミノピロリジン−1−イル)(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)((2R,5S)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
4−(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ピペラジン−1−イウムクロリド;
(3−アミノアゼチジン−1−イル)(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
1−(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ピロリジン−3−アミニウムクロリド;
3−(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド)アゼチジン−1−イウムクロリド;
(S)−3−(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド)ピロリジン−1−イウムクロリド;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン塩酸塩;
(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド;
1−(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)アゼチジン−3−アミニウムクロリド;
(R)−3−(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド)ピロリジン−1−イウムクロリド;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((R)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)((R)−2−メチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
(3−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン塩酸塩;
(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)((S)−2−メチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−(3−ヒドロキシプロピル)ベンズアミド;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−(ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
N−(アゼチジン−3−イル)−4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(2,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)メタノン2,2,2−トリフルオロアセテート;
N−(6−アミノスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド2,2,2−トリフルオロアセテート;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メタノン;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル)メタノン2,2,2−トリフルオロアセテート;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(3−((メチルアミノ)メチル)アゼチジン−1−イル)メタノン2,2,2−トリフルオロアセテート;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)((2R,5R)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
(3−((5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン塩酸塩;
((3R,5S)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリル;
3−(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,7−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
2−(3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,6−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロベンズアミド;
2−クロロ−4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−メチルベンズアミド;
5−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン;
5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)イソキノリン;
2−クロロ−4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド;
N−ベンジル−2−クロロ−4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド;
2−クロロ−4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−イソプロピルベンズアミド;
2−クロロ−4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−メチルベンズアミド;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(6−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
2−クロロ−4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド;
4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロベンズアミド;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1H−インダゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,6−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
N−シクロプロピル−4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロベンズアミド;
N−(tert−ブチル)−4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロベンズアミド;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(5−メチル−1H−インダゾール−6−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノール;
3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリル;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロベンズアミド;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1H−インドール−6−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
N−(3−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)アセトアミド;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン二塩酸塩;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン二塩酸塩;
4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−(ピペリジン−4−イル)ベンズアミド二塩酸塩;
(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン二塩酸塩;
(3−((5S,7R)−7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;および
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−(ピペリジン−4−イル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
前記化合物が、
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−メトキシピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(ピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−メトキシピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−メチルピコリンアミド;
(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−イル)(ピペラジン−1−イル)メタノン二塩酸塩;
5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−(ピペリジン−4−イル)ピコリンアミド二塩酸塩;
5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピロリジン−3−イル)ピコリンアミド塩酸塩;
5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((R)−ピロリジン−3−イル)ピコリンアミド塩酸塩;
5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピペリジン−3−イル)ピコリンアミド二塩酸塩;
5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((R)−ピペリジン−3−イル)ピコリンアミド二塩酸塩;
2−(2−クロロピリジン−4−イル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−イル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピペリジン−3−イル)ピコリンアミド二塩酸塩;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−(ピペリジン−4−イル)ピコリンアミド二塩酸塩;
(5−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−イル)(ピペラジン−1−イル)メタノン二塩酸塩;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−イル)(ピペラジン−1−イル)メタノン二塩酸塩;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および
(5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容される塩。
【請求項13】
前記化合物が、(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(ピペリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジンである、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容される塩。
【請求項14】
前記化合物が、(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノンである、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容される塩。
【請求項15】
前記化合物が、
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)((2R,5S)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((R)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;
(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−(ピペリジン−4−イル)ベンズアミド塩酸塩;
3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)((S)−2−メチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
((S)−3−アミノピロリジン−1−イル)(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−((S)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロフェニル)((2R,5S)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
(4−((5S,7R)−7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;
2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−(ピペラジン−1−イル)エタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルフェニル)(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン塩酸塩;
3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−(ピペリジン−4−イル)ベンズアミド塩酸塩;
3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((R)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−((R)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロフェニル)((2R,5S)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
N−(アゼチジン−3−イル)−4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロベンズアミド2,2,2−トリフルオロアセテート;
(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロフェニル)メタノン塩酸塩;
((R)−3−アミノピロリジン−1−イル)(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
(4−((5R,7S)−7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((R)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル−N−((S)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル−N−((R)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルフェニル)((2R,5S)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル−N−((S)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル−N−((R)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
N−(アゼチジン−3−イル)−4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルベンズアミド2,2,2−トリフルオロアセテート;
2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)−N−((S)−ピペリジン−3−イル)アセトアミド塩酸塩;
2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)−N−((R)−ピペリジン−3−イル)アセトアミド塩酸塩;
2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−((S)−2−メチルピペラジン−1−イル)エタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−((S)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル−N−(ピペリジン−4−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルフェニル)メタノン塩酸塩;
(3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
1−((1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)エタノン塩酸塩;
2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)エタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−((R)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロフェニル)メタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルフェニル)((S)−2−メチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−((2R,5S)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)エタノン塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロフェニル)((S)−2−メチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
(3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
1−(3−アミノアゼチジン−1−イル)−2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)エタノン塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルフェニル)((R)−2−メチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
N−(アゼチジン−3−イル)−3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド2,2,2−トリフルオロアセテート;
2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−((R)−2−メチルピペラジン−1−イル)エタノン塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ−N−((R)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
N−(アゼチジン−3−イル)−2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)アセトアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ−N−((S)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロフェニル)(2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)メタノン2,2,2−トリフルオロアセテート;
2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド塩酸塩;
N−(アゼチジン−3−イルメチル)−3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド2,2,2−トリフルオロアセテート;および
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ−N−((S)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容される塩。
【請求項16】
前記化合物が、
1−(4−(5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)尿素;
5−(5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)イソキノリン;
5−(5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−8−メチルキノリン;
1−(4−((5S,7R)−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)尿素;
(5S,7R)−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(2−メチル−2H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5R,7S)−2−(1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および
2−(1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容される塩。
【請求項17】
前記化合物が、
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(ピペリジン−4−イルエチニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
2−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)シクロヘクス−3−エンアミン;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン−9−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−(ピペリジン−4−イル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−(ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−(ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)シクロヘクス−3−エンアミン;
4−((5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)シクロヘクス−3−エンアミン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−イソプロピル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩;
(5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(3−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−(ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(6−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩;
(5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(6−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容される塩。
【請求項18】
前記化合物が、
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)シクロヘクス−3−エンアミン;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピペリジン−3−イル)ピコリンアミド二塩酸塩;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−(ピペリジン−4−イル)ピコリンアミド二塩酸塩;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン−9−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4−(ピペリジン−4−イル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−(ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,7−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
2−(3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3−アミノピロリジン−1−イル)(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,6−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)((2R,5S)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン;
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
4−(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ピペラジン−1−イウムクロリド;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド;
4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロベンズアミド;
2−クロロ−4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−メチルベンズアミド;
5−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン;
(3−アミノアゼチジン−1−イル)(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
1−(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ピロリジン−3−アミニウムクロリド;
3−(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド)アゼチジン−1−イウムクロリド;
(S)−3−(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド)ピロリジン−1−イウムクロリド;
(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン塩酸塩;
(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−メトキシピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)((2R,5S)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((R)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;
(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−(ピペリジン−4−イル)ベンズアミド塩酸塩;
3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)((S)−2−メチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
((S)−3−アミノピロリジン−1−イル)(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−((S)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロフェニル)((2R,5S)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)メタノン塩酸塩;
(4−((5S,7R)−7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;
2−(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−(ピペラジン−1−イル)エタノン塩酸塩;
4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((S)−ピペリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;
(4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチルフェニル)(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン塩酸塩;
3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−(ピペリジン−4−イル)ベンズアミド塩酸塩;
3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−((R)−ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩;および
1−(4−(5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)尿素
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容される塩。
【請求項19】
前記化合物が、(5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(ピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジンである、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容される塩。
【請求項20】
薬学的に有効な量の請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、全身性エリテマトーデスまたはループスの治療のための医薬組成物。
【請求項21】
薬学的に有効な量の請求項1に記載の化合物の薬学的に許容される塩を含む、全身性エリテマトーデスまたはループスの治療のための医薬組成物。
【請求項22】
薬学的に有効な量の請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、TLR7に拮抗する治療のための医薬組成物。
【請求項23】
薬学的に有効な量の請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、TLR8に拮抗する治療のための医薬組成物。
【請求項24】
請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1種の薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項25】
化合物(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項26】
化合物(4−((5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノンまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項27】
化合物4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノンまたはその薬学的に許容される塩のラセミ混合物。
【請求項28】
薬学的に有効な量の請求項25から27の一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、TLR7に拮抗する治療のための医薬組成物。
【請求項29】
薬学的に有効な量の請求項25から27の一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、全身性エリテマトーデスまたはループスの治療のための医薬組成物。
【請求項30】
薬学的に有効な量の請求項25から27の一項に記載の化合物の薬学的に許容される塩を含む、全身性エリテマトーデスまたはループスの治療のための医薬組成物。
【請求項31】
薬学的に有効な量の請求項25から27の一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、TLR8に拮抗する治療のための医薬組成物。
【請求項32】
請求項25から27の一項に記載の少なくとも1種の化合物またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1種の薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項33】
式(IV)の化合物
【化68】
[この文献は図面を表示できません]

またはその薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、もしくはその立体異性体混合物であって、式中、R7aがHまたはFであり、
環Aが、
【化69】
[この文献は図面を表示できません]

(YおよびYは、−CH−および−CHCH−からなる群から独立して選択され、YおよびYの各々は、C1〜3アルキルにより任意選択により置換されている)、
【化70】
[この文献は図面を表示できません]

(X、X、およびXは、−CH−およびNからなる群から独立して選択される)、
【化71】
[この文献は図面を表示できません]

(X、X、およびXは、−CH−およびNからなる群から独立して選択される)、
【化72】
[この文献は図面を表示できません]

(Xは、N、または−CH、F、またはClにより任意選択により置換されている−CH−であり、
は、−C(O)Zである(Zは、2,3−ジヒドロキシプロピルアミン、任意選択により架橋されているかまたは炭素原子において低級アルキルにより任意選択により置換されている5〜7員の環式ジアミン;7〜10員のビシクロジアミン;7〜11員のスピロジアミン;−NHにより任意選択により置換されている4〜7員の環式アミンで置換されている−NH;−OH;−CHNHR(Rは、Hまたは低級アルキルである);−NHで任意選択により置換されている7〜11員のスピロアルカンで置換されている−NHである)か、
はCHNHC(O)−であり、かつRが結合しているアリール環上の炭素原子が、−CH、F、もしくはClの1つで置換されているか、Rは(CHCHNHC(O)−であり、かつRが結合しているアリール環上の炭素原子が、−CH、F、もしくはClの1つで置換されているか、またはRは(CHCNHC(O)−であり、かつRが結合しているアリール環上の炭素原子が、−CH、F、もしくはClの1つで置換されているか、あるいは、

【化73】
[この文献は図面を表示できません]

である(ピペラジンが、任意選択により架橋されているか、または低級アルキルにより置換されており、R10は、Hまたは−CHである)か、あるいは
は、
【化74】
[この文献は図面を表示できません]

である(nは1〜3であり、環式ジアミンは、任意選択により架橋されているか、または低級アルキルにより置換されている)か、あるいは、
は、
【化75】
[この文献は図面を表示できません]

である(nは1〜4である)か、あるいは、
は、−NHC(O)NH、−CHC(O)NH−(窒素は、4〜7員の環式アミンで置換されている);−CH−C(O)−(カルボニルは、7〜10員のビシクロジアミンで置換されている);もしくは−CHC(O)NHで置換されている4〜7員の環式アミンである);あるいは、
環Aが、
【化76】
[この文献は図面を表示できません]

[Xは、Nまたは−CH−であり、Cは、−CH、F、またはClにより任意選択により置換されており、
10は、−C(O)NH−(窒素は、4〜7員の環式アミンにより置換されている);7〜10員のビシクロジアミンによって置換されている−C(O)−;7〜11員のスピロジアミンにより置換されている−C(O)−;ピラゾール;オキサジアゾールの炭素原子上で−CHにより任意選択により置換されている[1,2,4]オキサジアゾール;−NHC(O)CH;ピペラジンにより置換されている−CH−;メチル置換基を含むピペラジンにより置換されている−CH−;5〜7員の環式ジアミンにより置換されている−C(O)−;−C(O)NHCH−(−CH−は、アゼチジンにより置換されている);もしくは5〜7員の環式アミン(アミンは、−NH置換基を含む)で置換されている−C(O)−である];あるいは
環Aが、
シアノフェニル;イソキノリン;4’位で−NHにより置換されているシクロヘキセン;1,4−ジメチルインダゾール−5−イル;1,6−ジメチルインダゾール−5−イル;4’位でスピロピペリジンにより置換されているシクロヘキセン;1−ピペリジノピラゾール;またはo−メトキシピリジンである)
である、化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、もしくはその立体異性体混合物。
【請求項34】
前記化合物またはその薬学的に有効な塩が、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対して100nM以下のIC50を有する、請求項33に記載の化合物またはその薬学的に有効な塩。
【請求項35】
HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対するIC50が、(1)TLR7を安定して発現するHEK−293細胞系の細胞を、10%ウシ胎児血清を含有するダルベッコの改変イーグル培地中、2.22×10個細胞/mlの密度で、384ウェルプレートにプレート培養し、37℃、5%CO2で2日間インキュベートする工程と、(2)化合物またはその薬学的に許容される塩を添加して、細胞を30分間インキュベートする工程と、(3)CL097(InvivoGen)を3ug/mlで加え、細胞を約20時間インキュベートする工程と、(4)発光を測定することによりNF−カッパB依存性リポーター活性化を定量する工程とにより測定される、請求項34に記載の化合物またはその薬学的に有効な塩。
【請求項36】
環Aが、
【化77】
[この文献は図面を表示できません]

(X、X、およびXは、−CH−およびNからなる群から独立して選択される);
【化78】
[この文献は図面を表示できません]

(Xは、−CH−またはNであり、Zは、任意選択により架橋されているか、もしくは炭素上に−CHにより置換されているピペラジン;ヘキサヒドロピロロ[3,4]ピロール;〜7員の環式アミン;または4〜7員の環式アミンで置換されている−NH−である);
【化79】
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(Xは−CH−またはNであり、Rは、ピラゾール;オキサジアゾールの炭素上で−CHにより任意選択により置換されている[1,2,4]オキサジアゾール;または4〜7員の環式アミンによりその窒素上で置換されている−C(O)NH−である);
【化80】
[この文献は図面を表示できません]

;1,4−ジメチルインダゾール−5−イル;1,6−ジメチルインダゾール−5−イル;1−ピペリジノピラゾール;4’位において−NHで置換されているシクロヘキセン;4’位においてスピロピペリジンで置換されているシクロヘキセン;または2−メトキシピリジン−4−イルである、
請求項33に記載の化合物またはその薬学的に有効な塩。
【請求項37】
前記化合物またはその薬学的に有効な塩が、ヒトTLR7受容体に対して100nM以下のIC50を有する、請求項36に記載の化合物またはその薬学的に有効な塩。
【請求項38】
前記化合物またはその薬学的に有効な塩が、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対して20nM以下のIC50を有する、請求項36に記載の化合物またはその薬学的に有効な塩。
【請求項39】
HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対するIC50が、(1)TLR7を安定して発現するHEK−293細胞系の細胞を、10%ウシ胎児血清を含有するダルベッコの改変イーグル培地中、2.22×10個細胞/mlの密度で、384ウェルプレートにプレート培養し、37℃、5%CO2で2日間インキュベートする工程と、(2)化合物またはその薬学的に許容される塩を添加して、細胞を30分間インキュベートする工程と、(3)CL097(InvivoGen)を3ug/mlで加え、細胞を約20時間インキュベートする工程と、(4)発光を測定することによりNF−カッパB依存性リポーター活性化を定量する工程とにより測定される、請求項37または38に記載の化合物またはその薬学的に有効な塩。
【請求項40】
式(V)中で記載される絶対立体化学を有する請求項33に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩
【化81】
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[式中、R7aはHまたはFであり、環Aは、
【化82】
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(X、X、およびXは、−CH−およびNからなる群から独立して選択される);
【化83】
[この文献は図面を表示できません]

(Xは、−CH−またはNであり、Zは、任意選択により架橋されているか、もしくは炭素上に−CHにより置換されているピペラジン;ヘキサヒドロピロロ[3,4]ピロール;〜7員の環式アミン;または4〜7員の環式アミンで置換されている−NH−である);
【化84】
[この文献は図面を表示できません]

(Xは−CH−またはNであり、Rは、ピラゾール;オキサジアゾールの炭素上で−CHにより任意選択により置換されている[1,2,4]オキサジアゾール;または4〜7員の環式アミンによりその窒素上で置換されている−C(O)NH−である);
1,4−ジメチルインダゾール−5−イル;1,6−ジメチルインダゾール−5−イル;
【化85】
[この文献は図面を表示できません]

;1−ピペリジノピラゾール;4’位において−NHで置換されているシクロヘキセン;4’位においてスピロピペリジンで置換されているシクロヘキセン;または2−メトキシピリジン−4−イルである]。
【請求項41】
前記化合物またはその薬学的に有効な塩が、HEK−293細胞系におけるヒトTLR7受容体に対して100nM以下のIC50を有する、請求項40に記載の化合物またはその薬学的に有効な塩。
【請求項42】
前記化合物またはその薬学的に有効な塩が、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対して20nM以下のIC50を有する、請求項40に記載の化合物またはその薬学的に有効な塩。
【請求項43】
HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対するIC50が、(1)TLR7を安定して発現するHEK−293細胞系の細胞を、10%ウシ胎児血清を含有するダルベッコの改変イーグル培地中、2.22×10個細胞/mlの密度で、384ウェルプレートにプレート培養し、37℃、5%CO2で2日間インキュベートする工程と、(2)化合物またはその薬学的に許容される塩を添加して、細胞を30分間インキュベートする工程と、(3)CL097(InvivoGen)を3ug/mlで加え、細胞を約20時間インキュベートする工程と、(4)発光を測定することによりNF−カッパB依存性リポーター活性化を定量する工程とにより測定される、請求項41または42に記載の化合物またはその薬学的に有効な塩。
【請求項44】
薬学的に有効な量の請求項33から43のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、全身性エリテマトーデスまたはループスの治療のための医薬組成物。
【請求項45】
薬学的に有効な量の請求項33から43のいずれか一項に記載の化合物の薬学的に許容される塩を含む、全身性エリテマトーデスまたはループスの治療のための医薬組成物。
【請求項46】
薬学的に有効な量の請求項33から43のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、TLR7に拮抗する治療のための医薬組成物。
【請求項47】
薬学的に有効な量の請求項33から43のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、TLR8に拮抗する治療のための医薬組成物。
【請求項48】
請求項33から43のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1種の薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2012年5月31日出願の、米国仮特許出願第61/654,023号の利益を主張する。該出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 開示分野
[0003] 本開示の実施形態は、テトラヒドロピラゾロピリミジン(「THPP」)化合物、および活性成分としての、1つまたは複数のそれらの化合物を含む製薬剤に関する。より詳細には、本開示の実施形態は、Toll様受容体(TLR)7および8に対するアンタゴニストまたは阻害剤として作用するTHPP化合物、ならびに全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)およびループス腎炎の治療に有効な医薬組成物における、その使用に関する。
【背景技術】
【0003】
[0004] 関連技術の説明
[0005] 全身性エリテマトーデス(SLE)およびループス腎炎は、炎症および組織損傷を特徴とする自己免疫疾患である。例えば、SLEは、皮膚、肝臓、腎臓、関節、肺、および中枢神経系に損傷をもたらし得る。SLE罹患者は、極度の疲労、関節の痛みおよび腫れ、原因不明の発熱、発疹、ならびに腎臓の機能異常などの全身的症状を受け得る。器官の関与が患者間で異なるので、症状は変わり得る。SLEは、15〜40歳の間に発症のピークがあり、かつ女性対男性における有病率が約10倍高い、主に若い女性の疾患である。
【0004】
[0006] SLEの現在の治療は、通常、ヒドロキシクロロキン、プレドニゾン(prednisone)、およびシクロホスファミドなどの免疫調節薬を含む。これらの薬物はすべて、用量制限的な副作用を有することがある。
【発明の開示】
【0005】
[0007] 本開示の実施形態は、患者におけるToll様受容体7または8の活性化を特徴とする、疾患もしくは状態を予防する、または治療するための化合物、および使用方法を提供する。一実施形態は、式(I)の化合物
【0006】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
またはその薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、もしくはその立体異性体混合物であって、式中、
は、任意選択により置換されているピペリジニル、任意選択により置換されているピリジル、任意選択により置換されているピロリル、任意選択により置換されているピロルジニル(pyrroldinyl)、任意選択により置換されているチアゾリル、1,4−ジメチルチアゾリル、2−エチル−4−メチルチアゾリル、2−イソプロピルチアゾール−5−イル、チアゾリル、3−エチルチアゾール−5−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イルであるか、または
は、−C(O)Zである(Zは、任意選択により置換されているピペラジニル、任意選択により置換されているピリジル、任意選択により置換されているピロリル、(S)−2−(3−エチルピペラジン−1−イル)、任意選択により置換されているピロロピロリル、ピペリジン−3−イルアミノである)か、または
【0007】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
である(R13は、H、任意選択により置換されているピラゾリル、任意選択により置換されているイミダゾリル、ベンジル、3−ヒドロキシブチル、3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル、アミド、メチルアミド、エチルアミド、任意選択により置換されているピリジル、メチルスルホニル、(1−メチルイミダゾール−2−イル)メチル、(1,5−ジメチルイミダゾール−4−イル)メチル、(1−メチルピロール−2−イル)メチルであるか、またはR13は、C(O)Wであり、Wは、−N(CH、任意選択により置換されているピペリジニル、任意選択により置換されているピペラジニル、任意選択により置換されているピラゾリル、任意選択により置換されているピロリル、もしくは任意選択により置換されているモルホリニルである)か、または
【0008】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
である(R14は、−C(O)CH、H、もしくは(1−メチルピロール−2−イル)メチルである)か、または
【0009】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
任意選択により置換されているピペリジニル、任意選択により置換されているピペラジニル、任意選択により置換されているピラゾリル、任意選択により置換されているピロリルであるか、または
【0010】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
であり[A、BおよびDは、すべて炭素であってもよく、またはA、BおよびDのうち2つが炭素であり、それ以外が窒素であるか、またはA、BおよびDのうち1つが炭素であり、残りの2つが窒素であり;かつ、Aが窒素である場合、Rは存在せず、Bが窒素である場合、Rは存在せず、Dが窒素である場合、Rは存在せず、
は、H、−CHもしくはFであるか、またはRと位置aおよびbの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピリジンもしくはピラゾールを形成し、
は、H、F、Cl、−CN、−CH、−OCH、−OH、−NH、メチルスルホニル、
【0011】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
であるか、またはRとbおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているベンゼン、任意選択により置換されているイミダゾール、任意選択により置換されているピラゾール、任意選択により置換されているピラゾリジン、任意選択により置換されているイミダゾリジン、任意選択により置換されているイソチアゾール、
【0012】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
を形成するか、または、Rとaおよびbの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピリジンもしくは任意選択により置換されているピラゾールを形成し、
は、F、−CN、−OCH、−OEt、H、Cl、Br、−NH−C(O)−CH−(CH、−N(CH、−CH、−CHOH、
【0013】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
、任意選択により置換されているピペラジニル、任意選択により置換されているピペリジニル、任意選択により置換されているピラゾリル、任意選択により置換されているピロリル、4−ヒドロキシピペリジン−1−イル、任意選択により置換されているピペリジニル(窒素を介してフェニル基には結合していない)であるか、またはRとbおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾール環もしくは
【0014】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
を形成するか、またはRとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾールもしくは任意選択により置換されているピロールを形成するか、または
は−(q)−C(O)X(qは単結合であり、−NH−であり、または−CH−であり
Xは、−NR1112であり、R11およびR12はともにHであるか、ともに−CHCHであるか、もしくはともに−CHであるか、またはR11およびR12の一方はHであり、他方は1,1−ジメチルエチル、シクロブチル、シクロプロピル、低級アルキル、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、シクロブチルメチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、ベンジル、アゼチジニル、任意選択により置換されているピペリジニル、任意選択により置換されているピペラジニル、任意選択により置換されているピラゾリル、任意選択により置換されているピロリル、任意選択により置換されているアゼチジニル、−CH−NH−CH、アルコール、−OCH、もしくは
【0015】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
であるか、または
Xは、任意選択により置換されているピロリジニル、任意選択により置換されているピペリジニル、任意選択により置換されているピロリジニル、任意選択により置換されているピペラジニル、または任意選択により置換されているモルホリニル、
【0016】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
は、H、F、Cl、−CH、−OCH、ピロリル、−CHOH、−NH、−OH、
【0017】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
であるか、またはRとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているベンゼン、任意選択により置換されているピラゾール、任意選択により置換されているピペリジニル、任意選択により置換されているピペラジニル、もしくは任意選択により置換されているピロールを形成するか、またはRとdおよびeの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピリジンを形成するか、またはRは、C(O)Yであり(Yは、−NH、−N(CH、任意選択により置換されているピペラジニル、任意選択により置換されているピペリジニル、任意選択により置換されているピペリジニル、任意選択により置換されているピペラジニル、任意選択により置換されているピラゾリル、任意選択により置換されているピロリル、
【0018】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
である)、
は、H、F、−CH、−CF、またはRとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているベンゼン、任意選択により置換されているピラゾールを形成する]、
は、H、−CF、−CHF、−CFCH、−CH、または−C(CHであり、
は、
【0019】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
は、Br、Cl、F、I、またはHである、
化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、もしくはその立体異性体混合物を特徴とする。
【0020】
[0008] 本開示の一部の実施形態では、1つまたは複数の条件が適用される。これらの条件は、典型的には、明記されている分類の範囲内に普通なら含まれる1つまたは複数の化合物を除外する。以下の条件を鑑みる場合、逆もまた真であることが理解されよう。例えば、ある条件が、RがFである場合、RはCHまたはFではない、と明記する場合、Rが−CHまたはFと選択される場合、RがFではないというのもやはり真である。ある条件が一連の記述として提示される場合、その後の記述は、本明細書のどこかで条件として直接提示されていない限り、関連しないことも留意されよう。例えば、ある条件が、RがFであり、Rが−CHまたはFではなく、Rは−CHではない、と明記する場合、この記載のみから、Rが−CHである場合にRは−CHまたはFではない、ということは意味されないとすべきである。
【0021】
[0009] 以下の条件の1つまたは複数が、本明細書において提示されている様々な実施形態において、適用することができる。
がFである場合、Rは−CHまたはFではなく;Rは−CH、−CN、F、Cl、または−OCHではなく;Rは−CH、F、Cl、または−OCHではなく;Rは−CHまたはFではなく;
がClである場合、RはFではなく;RはFまたは−CNではなく;RはF、−CN、または−C(O)N(CHではなく、;Rは−CFまたはFではなく;Dは窒素ではなく;Rが−C(O)NHであるか、またはR、R、RおよびRの1つが−CHであり;
が−CHである場合、RはFではなく;RはFではなく;RおよびRは、dおよびeの原子と一緒になってピリミジンを形成することはなく;
が−OCHである場合、RはFではなく;RはClまたは−OCHではなく、RはClまたは−OCHではなく;RはFまたは−CFではなく;
が−CNである場合、RはFではなく;RはCl、F、または−OCHではなく、RはCl、F、または−OCHではなく;RはFではなく;
が−OCHCHである場合、RはClまたはFではなく;RはClまたはFではなく;Rは−CFではなく;
【0022】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、RはHまたはFではなく;RはHまたはFではなく;
【0023】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、Hではなく;
【0024】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、RはFではなく;RはFではなく;
がFである場合、Rは−OCHまたはFではなく;Rは−CNではなく;R、R、RおよびRの少なくとも1つはHではなく;
がClである場合、RはFではなく;
が−CHである場合、RはClではなく;R、R、RおよびRの少なくとも1つは、−CHではなく;RおよびRは、cおよびdの原子と一緒になってピラゾリルを形成することはなく;
が−OCHである場合、RはFではなく;RはFではなく;
がFである場合、Rは−OCHではなく;Xは
【0025】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
ではなく;
がClである場合、RはClではなく;R11はベンジルではなく;R12はベンジルではなく;
がClである場合、Rは−CHではなく;R11はベンジルではなく;R12はベンジルではなく;
がFまたは−OCHである場合、Rは、Fではなく;
がFである場合、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、Hではなく;
およびRがHである場合、R11はシクロプロピルではなく;R12はシクロプロピルではなく;
がClである場合、Rはアミド基ではなく;
Bが窒素であり、AおよびDが炭素である場合、Rは、−CNまたは
【0026】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
でなくてもよく;
が−CHFであり、R
【0027】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、Rは絶対立体化学
【0028】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
を有することはなく;
【0029】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、以下の条件が有効である:
がFである場合、R、R、RおよびRの少なくとも1つはHではなく;RはC(O)N(CHではなく;RはC(O)N(CHではなく;
がClである場合、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、Hではなく;
がFである場合、Rは、C(O)NHCHCHCHCH、C(O)N(CH、C(O)NHCHCHCH、またはC(O)NHC(CHではなく;
は、C(O)NHCHCHCHOH、C(O)NHCH(CH、−CN、または
【0030】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
ではなく;
【0031】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
ではなく;
【0032】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
ではなく;
【0033】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
ではなく;
がFである場合、Rは−C(O)NHではなく;
が−CHである場合、RおよびRは、cおよびdの原子と一緒になって、ピラゾールを形成することはなく;
Bが窒素である場合、RおよびRは、bおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているイミダゾールを形成することはなく;
【0034】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、以下の条件が有効である:
は−CH、−C(O)NHCHCHOH、−NHC(O)CH(CH、または
【0035】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
ではなく;
が、C(O)NHCHである場合、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、Hではなく;
が−OCHである場合、Rは、Fまたは−CHではなく;RはFまたは−CHではなく;
【0036】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、RはClではなく;RはClではなく;
が−C(O)NHCH(CHまたは−C(O)N(CHCHである場合、RおよびRの少なくとも1つは、Hではなく;
は−C(O)NHではなく;
は−CFではない。
【0037】
[0010] さらなる実施形態では、式(I)の化合物は、式(II)中で記載される絶対立体化学
【0038】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
(ただし、R
【0039】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、以下の条件が有効である:
がFである場合、R
【0040】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
ではなく;
がFである場合、R
【0041】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
ではなく;
が−CHである場合、RおよびRは、bとcの原子と一緒になって、
【0042】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
を形成することはなく;
が−CHである場合、RおよびRは、cとdの原子と一緒になって、
【0043】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
を形成することはない)
を有する。
【0044】
[0011] さらなる実施形態では、式(I)の化合物は、式(III)中で記載される絶対立体化学
【0045】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
(ただし、R
【0046】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、R4は
【0047】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
ではなく;
ただし、R
【0048】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、以下の条件が有効である:
が−CHである場合、RおよびRは、bおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾリルを形成することはなく;
が−CHである場合、RおよびRは、cおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾリルを形成することはなく;
がFである場合、RはC(O)NHではなく;
およびRは、bおよびcの原子と一緒になって、
【0049】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
を形成することはなく;
がClである場合、Rは−C(O)NHCHまたは−C(O)NHではなく;
はピラゾリルではなく;
がFである場合、Rは、
【0050】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
または−C(O)NHではなく;
が−CHである場合、RおよびRは、cおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾリルを形成することはなく;
は−C(O)NHCHCHCHOHではなく;
は−CNまたは
【0051】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
ではなく;
が−CHである場合、RおよびRは、bおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾリルを形成することはなく;
がClである場合、Rは−C(O)NHではなく;
がFである場合、RはC(O)NHではなく;
はピラゾリルではなく;
が−CHである場合、RおよびRは、cおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾリルを形成することはなく;
Bが窒素である場合、Rは、−C(O)NHCHではない)
を有する。
【0052】
[0012] 一実施形態では、Rはピペリジニルまたはピリジルであり、Rは、−CFであり、R
【0053】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
であり、RはF、Cl、Br、またはIである。
【0054】
[0013] 別の実施形態では、Rは、−C(O)Zであり(Zは、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロロピロリル、またはピペリジニルプロピルである)、Rは、−CFであり、Rは、
【0055】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
であり、RはHである。
【0056】
[0014] 別の実施形態では、R
【0057】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Rは−CFであり、R
【0058】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Rは、Hである。
【0059】
[0015] 別の実施形態では、R
【0060】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
であり、RはH、−CHであるか、またはRと一緒になって
【0061】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
を形成し、RはHであるか、またはRと一緒になって
【0062】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
を形成するか、またはRと一緒になって
【0063】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
を形成し、RはH、−CH、−NHC(O)NHであるか、またはRと一緒になって
【0064】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
を形成し、RはHであり、RはHであり、Rは−CFであり、R
【0065】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
であり、RはHである。
【0066】
[0016] 別の実施形態では、R
【0067】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
であり、RはH、F、または−CHであり、RはHまたはFであり、Rは−(q)−C(O)Xであり(qは、結合または−CH−であり、Xは、Rのカルボニル基に窒素を介して結合しているピペラジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合しているピロリジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合しているピロロピロリル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合しているアゼチジニル、もしくは
【0068】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
であるか、または、Xは、−NR1112であり(R11およびR12の一方はHであり、他方は任意選択により置換されているピロリジニル、任意選択により置換されているピペリジニル、任意選択により置換されているピペラジニル、もしくは任意選択により置換されているアゼチジニルである)、Rは、HまたはC(O)Yであり(Yは、−NH(CH、任意選択により置換されているピペラジニル、任意選択により置換されているピペリジニル、
【0069】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
であり、RはHであり、Rは−CHFであり、R
【0070】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
であり、RはHである。
【0071】
[0017] さらなる実施形態では、R
【0072】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
であり(A、BおよびDは、すべて炭素であってもよく、またはA、BおよびDのうち2つが炭素であり、それ以外が窒素であり、Aが窒素である場合、Rは存在せず、Bが窒素である場合、Rは存在せず、Dが窒素である場合、Rは存在しない)、RはHであり、RはHまたは−CHであり、Rは、−C(O)Xであり(Xは、任意選択により置換されているピペラジニルであるか、またはXは−NR1112であり、R11およびR12はHであるか、またはR11もしくはR12の一方がHであり、他方がピペリジニル、ピロリジニル、もしくは−CHである)、Rは−OCH、H、またはClであり、RはHであり、Rは−CFであり、R
【0073】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
であり、RはHである。
【0074】
[0018] さらなる実施形態では、R
【0075】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
であり(A、B、およびDは、炭素である)、
は、−H、−CHもしくはFであるか、またはRと位置aおよびbの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾールを形成し、
は、H、F、Cl、−CN、−CH
【0076】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
であるか、またはRとbおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾールもしくは
【0077】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
を形成するか、またはRとaおよびbの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾールを形成し、
は、−CN、−CHOH、H、
【0078】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
、任意選択により置換されているピペラジニルであるか、またはRとbおよびcの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾール環もしくは
【0079】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
を形成するか、またはRとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾール環を形成するか、または
は−(q)−C(O)Xであり(qは結合であり、
Xは、−NR1112であり、R11およびR12はともにHであるか、またはR11およびR12の一方がHであり、他方は1,1−ジメチルエチル、シクロブチル、シクロプロピル、低級アルキル、C1〜3アルコール、シクロブチルメチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、ベンジル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、メチルアゼチジニル、ピラゾリル、ピペラジニル、アルコール、−OCH、もしくは
【0080】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
であるか、または
Xは、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピペリジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピペラジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピロリジニル、もしくはRのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているアゼチジニル、
【0081】
【化65】
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である)、
はHであるか、またはRとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているベンゼン、任意選択により置換されているピラゾールを形成するか、またはRとdおよびeの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピリジンを形成するか、またはRはC(O)Yであり(Yは、−NH、−NH(CH、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピペラジニル、Rのカルボニル基に窒素を介して結合している任意選択により置換されているピペリジニル、
【0082】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
は、H、F、−CHであるか、またはRとcおよびdの原子と一緒になって、任意選択により置換されているピラゾールを形成し、
は−CFであり、
【0083】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
であり、RはHである。
【0084】
[0019] 別の実施形態には、式(IV)の化合物
【0085】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
またはその薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、もしくはその立体異性体混合物であって、式中、R7aがHまたはFであり、
環Aは、
【0086】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
(YおよびYは、−CH−および−CHCH−からなる群から独立して選択され、YおよびYの各々は、C1〜3アルキルにより任意選択により置換されている)、
【0087】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
(X、X、およびXは、−CH−およびNからなる群から独立して選択される)
【0088】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
(X、X、およびXは、−CH−およびNからなる群から独立して選択される)
【0089】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
(Xは、N、または−CH、F、またはClにより任意選択により置換されている−CH−であり、
は、−C(O)Zである(Zは、2,3−ジヒドロキシプロピルアミン、任意選択により架橋されているか、または炭素原子において低級アルキルにより任意選択により置換されている5〜7員の環式ジアミン;7〜10員のビシクロジアミン;7〜11員のスピロジアミン;−NHにより任意選択により置換されている4〜7員の環式アミンで置換されている−NH;−OH;−CHNHR(Rは、Hまたは低級アルキルである);−NHで任意選択により置換されている7〜11員のスピロアルカンで置換されている−NHである)か、
はCHNHC(O)−であり、かつRが結合しているアリール環上の炭素原子が、−CH、F、もしくはClの1つで置換されているか、Rは(CHCHNHC(O)−であり、かつRが結合しているアリール環上の炭素原子が、−CH、F、もしくはClの1つで置換されているか、またはRは(CHCNHC(O)−であり、かつRが結合しているアリール環上の炭素原子が、−CH、F、もしくはClの1つで置換されているか、あるいは、
【0090】
【化73】
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である(ピペラジンは、任意選択により架橋されているか、または低級アルキルにより置換されており、R10は、Hまたは−CHである)か、あるいは
は、
【0091】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
である(nは1〜3であり、環式ジアミンは、任意選択により架橋されているか、または低級アルキルにより置換されている)か、あるいは、
は、
【0092】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
である(nは1〜4である)か、あるいは、
は、−NHC(O)NH、−CHC(O)NH−(窒素は、4〜7員の環式アミンで置換されている);−CH−C(O)−(カルボニルは、7〜10員のビシクロジアミンで置換されている);および−CHC(O)NHで置換されている4〜7員の環式アミンであるか、あるいは、
【0093】
【化76】
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[Xは、Nまたは−CH−であり、Cは、−CH、F、またはClにより任意選択により置換されており、
10は、−C(O)NH−(窒素は、4〜7員の環式アミンにより置換されている);7〜10員のビシクロジアミンによって置換されている−C(O)−;7〜11員のスピロジアミンにより置換されている−C(O)−;ピラゾール;オキサジアゾールの炭素原子上に−CHにより任意選択により置換されている[1,2,4]オキサジアゾール;−NHC(O)CH;ピペラジンにより置換されている−CH−;メチル置換基を含むピペラジンにより置換されている−CH−;5〜7員の環式ジアミンにより置換されている−C(O)−;−C(O)NHCH−(−CH−は、アゼチジンにより置換されている);もしくは5〜7員の環式アミン(アミンは、−NH置換基を含む)で置換されている−C(O)−;または、
シアノフェニル;イソキノリン;4’位で−NHにより置換されているシクロヘキセン;1,4−ジメチルインダゾール−5−イル;1,6−ジメチルインダゾール−5−イル;4’位でスピロピペリジンにより置換されているシクロヘキセン;1−ピペリジノピラゾール;またはo−メトキシピリジンである])
である、化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、もしくはその立体異性体混合物が含まれる。
【0094】
[0020] さらなる実施形態では、本開示の前記段落の化合物または薬学的に有効な塩は、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対して100nM以下のIC50を有する。さらなる実施形態では、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対するC50が、(1)TLR7を安定して発現するHEK−293細胞系の細胞を、10%ウシ胎児血清を含有するダルベッコの改変イーグル培地中、2.22×10個細胞/mlの密度で、384ウェルプレートにプレート培養し、37℃、5%CO2で2日間インキュベートする工程、(2)化合物またはその薬学的に許容される塩を添加して、細胞を30分間インキュベートする工程、(3)CL097(InvivoGen)を3ug/mlで加え、細胞を約20時間インキュベートする工程、および(4)発光を測定することによりNF−カッパB依存性リポーター活性化を定量する工程、により測定される。
【0095】
[0021] さらなる実施形態には、式IVの化合物またはその薬学的に有効な塩であって、環Aが、
【0096】
【化77】
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(X、X、およびXは、−CH−およびNからなる群から独立して選択される)、
【0097】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
(Xは、−CH−またはNであり、Zは、任意選択により架橋されているか、もしくは炭素上に−CHにより置換されているピペラジン;ヘキサヒドロピロロ[3,4]ピロール;−OHもしくは−NHで置換されている4〜7員の環式アミン;または4〜7員の環式アミンで置換されている−NH−である)、
【0098】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
(Xは−CH−またはNであり、Rは、ピラゾール;オキサジアゾールの炭素上に−CHにより任意選択により置換されている[1,2,4]オキサジアゾール;または4〜7員の環式アミンによりその窒素上に置換されている−C(O)NH−である)、
【0099】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジメチルインダゾール−5−イル;1,6−ジメチルインダゾール−5−イル;1−ピペリジノピラゾール;4’位において−NHで置換されているシクロヘキセン;4’位においてスピロピペリジンで置換されているシクロヘキセン;または2−メトキシピリジン−4−イルである、
式IVの化合物またはその薬学的に有効な塩が含まれる。
【0100】
[0022] さらなる実施形態では、本開示の前記段落の化合物またはその薬学的に有効な塩は、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対して20nM以下のIC50を有する。さらなる実施形態では、本開示の前記段落の化合物またはその薬学的に有効な塩は、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対して100nM以下のIC50を有する。さらなる実施形態では、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対するIC50が、(1)TLR7を安定して発現するHEK−293細胞系の細胞を、10%ウシ胎児血清を含有するダルベッコの改変イーグル培地中、2.22×10個細胞/mlの密度で、384ウェルプレートにプレート培養し、37℃、5%CO2で2日間インキュベートする工程と、(2)化合物またはその薬学的に許容される塩を添加して、細胞を30分間インキュベートする工程と、(3)CL097(InvivoGen)を3ug/mlで加え、細胞を約20時間インキュベートする工程と、(4)発光を測定することによりNF−カッパB依存性リポーター活性化を定量する工程とにより測定される。
【0101】
[0023] さらなる実施形態には、式(V)において記載されている絶対立体化学を有する化合物
【0102】
【化81】
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またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R7aがHまたはFであり、環Aは、
【0103】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
(X、X、およびXは、−CH−およびNからなる群から独立して選択される)、
【0104】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
(Xは、−CH−またはNであり、Zは、任意選択により架橋されているか、もしくは炭素上に−CHにより置換されているピペラジン;ヘキサヒドロピロロ[3,4]ピロール;−OHもしくは−NHで置換されている4〜7員の環式アミン;または4〜7員の環式アミンで置換されている−NH−である)、
【0105】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
(Xは−CH−またはNであり、Rは、ピラゾール;オキサジアゾールの炭素上に−CHにより任意選択により置換されている[1,2,4]オキサジアゾール;または4〜7員の環式アミンによりその窒素上に置換されている−C(O)NH−である)、
1,4−ジメチルインダゾール−5−イル;1,6−ジメチルインダゾール−5−イル;
【0106】
【化85】
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1−ピペリジノピラゾール;4’位において−NHで置換されているシクロヘキセン;4’位においてスピロピペリジンで置換されているシクロヘキセン;または2−メトキシピリジン−4−イル
である。
【0107】
[0024] さらなる実施形態では、前記段落の化合物またはその薬学的に有効な塩は、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対して20nM以下のIC50を有する。さらなる実施形態では、本開示の前記段落の化合物またはその薬学的に有効な塩は、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対して100nM以下のIC50を有する。さらなる実施形態では、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対するIC50が、(1)TLR7を安定して発現するHEK−293細胞系の細胞を、10%ウシ胎児血清を含有するダルベッコの改変イーグル培地中、2.22×10個細胞/mlの密度で、384ウェルプレートにプレート培養し、37℃、5%CO2で2日間インキュベートする工程、(2)化合物またはその薬学的に許容される塩を添加して、細胞を30分間インキュベートする工程、(3)CL097(InvivoGen)を3ug/mlで加え、細胞を約20時間インキュベートする工程、および(4)発光を測定することによりNF−カッパB依存性リポーター活性化を定量する工程、により測定される。
【0108】
[0025] 本開示のさらなる実施形態では、化合物は、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対して、200nM以下、180nM以下、160nM以下、140nM以下、120nM以下、100nM以下、80nM以下、60nM以下、40nM以下または20nM以下のIC50を有する。本開示のさらなる実施形態では、化合物は、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対して、10nM〜30nM、10nM〜50nM、10nM〜100nM、30nM〜50nM、30nM〜100nMまたは50nM〜100nMのIC50を有する。さらなる実施形態では、HEK−293細胞系において発現されるヒトTLR7受容体に対するIC50は、(1)TLR7を安定して発現するHEK−293細胞系の細胞を、10%ウシ胎児血清を含有するダルベッコの改変イーグル培地中、2.22×10個細胞/mlの密度で、384ウェルプレートにプレート培養し、37℃、5%CO2で2日間インキュベートする工程、(2)化合物またはその薬学的に許容される塩を添加して、細胞を30分間インキュベートする工程、(3)CL097(InvivoGen)を3ug/mlで加え、細胞を約20時間インキュベートする工程、および(4)発光を測定することによりNF−カッパB依存性リポーター活性化を定量する工程、により測定される。
【0109】
[0026] さらなる実施形態では、薬学的に有効な量の開示の化合物または薬学的に許容される塩を投与する工程を含む、全身性エリテマトーデスまたはループスの治療方法を提供する。
【0110】
[0027] さらなる実施形態では、薬学的に有効な量の開示の化合物または薬学的に許容される塩を投与する工程を含む、TLR7を拮抗する方法を提供する。
【0111】
[0028] さらなる実施形態では、薬学的に有効な量の開示の化合物または薬学的に許容される塩を投与する工程を含む、TLR8を拮抗する方法を提供する。
【0112】
[0029] さらなる実施形態では、少なくとも1種の開示の化合物または薬学的に許容される塩と少なくとも1種の薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。
【0113】
[0030] さらなる実施形態では、薬学的に有効な量の開示の化合物または薬学的に許容される塩を投与する工程を含む、全身性エリテマトーデスまたはループスの治療方法を提供する。
【0114】
[0031] さらなる実施形態では、薬学的に有効な量の開示の化合物または薬学的に許容される塩を投与する工程を含む、TLR7を拮抗する方法を提供する。
【0115】
[0032] さらなる実施形態では、薬学的に有効な量の開示の化合物または薬学的に許容される塩を投与する工程を含む、TLR8を拮抗する方法を提供する。
【0116】
[0033] さらなる実施形態では、少なくとも1種の開示の化合物または薬学的に許容される塩と少なくとも1種の薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。
【0117】
[0034] 用語「任意選択により置換されている」とは、本明細書で使用する場合、対象としている構造が、低級アルキル、メトキシ−、−OH、−NH、−CH−NH−CH、−OCHCHCH、または−OCH(CHから独立して選択される1つまたは複数の置換基を含んでもよいが、それらを含むことを必要とするものではないことを意味する。任意選択により置換されている部分が環式である場合、任意選択の置換は、環中の2つの原子間のメチル架橋であってもよい。
【0118】
[0035] 記号「C(O)」は、本明細書で使用する場合、式C=Oを有するカルボニル基を指す。
【0119】
[0036] 別段の指定がない限り、「a」および「an」は、特許請求の範囲を含めて本開示中で使用される場合、「1つまたは複数の」を意味する。
【0120】
[0037] 本明細書で使用する場合、「低級アルキル」とは直鎖を指すか、または3個および4個の炭素基の場合、1〜4個の間の炭素原子を有する直鎖状、分岐状もしくは環式飽和炭化水素を指す。
【0121】
[0038] 本明細書で使用する場合、窒素を含む複素環式部分について言及する場合、用語「窒素を介して結合している」とは、その部分が別の構造に結合している点が、その複素環の部分である窒素を介するものであることを意味する。
【0122】
[0039] 本明細書で使用する場合、用語「TLR7/8」とは、「TLR7およびTLR8」、または「TLR7またはTLR8」、または「TLR7および/またはTLR8」を意味する。具体的な意味は、「TLR7/8」が出現する文脈に基づいて、当業者によって理解され得る。
【0123】
[0040] 本明細書において列挙されている複素環式部分には、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、メチルアゼチジニル、ピラゾリル、ピペラジニル、モルホリニル、チアゾリル、ピロロピロリル、イミダゾリジニル、およびイソチアゾリルが含まれる。特に示されていない限り、複素環式基が言及される場合、基中の複素環式原子は、その基中の任意の位置に存在してもよいことが理解されよう。イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、およびピロリルは、不飽和であるかまたは部分的に不飽和であってもよいことがさらに理解されよう。本開示の実施形態は、薬学的に許容される添加剤を含む1つまたは複数の本開示の化合物を含む、医薬組成物を含むことができる。これらの医薬組成物は、TLR7/8活性化を特徴とする状態もしくは疾患を有するまたは有し易い患者、通常、ヒト患者において、こうした疾患もしくは状態を治療または予防するために使用することができる。TLR7/8活性化を特徴とする疾患または状態の例には、全身性エリテマトーデス(SLE)およびループス腎炎が含まれる。
【0124】
[0041] 本明細書で使用する場合、本開示の実施形態の化合物の「有効量」とは、SLEおよびループス腎炎を治療または予防するのに十分な量の、上記で特定されている化合物の有効量である。
【0125】
[0042] 本明細書において提示されている実施形態は、不斉中心またはキラル中心を含むことができる。実施形態には、様々な立体異性体およびそれらの混合物が含まれる。本開示の実施形態の化合物の個々の立体異性体は、不斉中心またはキラル中心を含有している市販の出発原料から合成により、または鏡像異性体化合物の混合物の調製とそれに続くそれらの化合物の分割によって、調製することができる。適切な分割方法には、(+/−)と表示される鏡像異性体のラセミ混合物をキラル補助剤に結合する工程、得られたジアステレオマーをクロマトグラフィーもしくは再結晶により分離する工程、および補助剤から光学的に純粋な生成物を分離する工程、またはキラルクロマトグラフィーカラム上で光学的な鏡像異性体混合物を直接分離する工程が含まれる。
【0126】
[0043] 本開示の実施形態には、本開示の化合物のいずれかの化合物、および薬学的に許容される添加剤を含む医薬組成物も含まれる。本医薬組成物は、SLEおよびループス腎炎を治療または予防するために使用することができる。したがって、本開示の実施形態はまた、ループス腎炎またはSLEを有する、または有し易いヒト患者における、SLEまたはループス腎炎を治療または予防する方法も特徴とすることができる。
【0127】
[0044] 本開示の実施形態には、本明細書において提示されている化合物の薬学的に許容される塩が含まれる。用語「薬学的に許容される塩」とは、信頼のおける医療的判断の範囲内において、不都合な毒性、刺激、またはアレルギー反応がなく、ヒトおよび動物の組織に接触させて使用するのに適した塩を指す。薬学的に許容される塩は、当技術分野において周知である。例えば、S.M.Bergeらは、J.Pharmaceutical Sciences 66:1−19、1977において薬学的に許容される塩を詳細に記載している。塩は、化合物の最終的な単離および精製中にインシチュで、または遊離塩基基と適切な有機酸とを反応させることにより個別に調製することができる。代表的な酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩(camphersulfonate)、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、二グルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、半硫酸塩、ヘプトン酸塩、ヘキサン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、一マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが含まれる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが含まれるのみならず、非毒性アンモニウム、四級アンモニウム、およびアミン陽イオンが含まれ、これには、以下に限定されないが、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミンなどが含まれる。用語「薬学的に許容されるエステル」とは、本明細書で使用する場合、インビボで加水分解するエステルを表し、ヒトの体内で容易に切断されて、その親化合物またはその塩を残すものを含む。適切なエステル基には、例えば、各アルキル基またはアルケニル基が通常、6個以下の炭素原子を有する、薬学的に許容される脂肪族カルボン酸、特に、アルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸、およびアルカン二酸に由来するものが含まれる。特定のエステルの例には、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エステル、およびエチルコハク酸エステルが含まれる。
【0128】
[0045] 本出願では、鏡像異性体は、「R」もしくは「S」という記号によって表されるか、または三次元空間中の紙面上の置換基を定義する太線、もしくは三次元空間中の印刷紙面下の置換基を定義する点線による、従来的な手段によって描かれている。立体化学の名称がなされていない場合、その構造の定義には、両方の立体化学の選択肢が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0129】
図1】[0046]化合物ER−892887(これは、化学名(4−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノンを有する)の、マウスにおけるTLR7経路に対する短期インビボ有効性を示すグラフである。図面の説明:ビヒクル単独(0.5%水性メチル−セルロース)、またはビヒクル中に100mg/kgもしくは300mg/kgで配合した化合物ER−892887を、雌のBALB/cマウスに強制経口栄養によって投与した。経口投与後、13時間または24時間に、R848 15ugをマウスに皮下注射し、TLR7を刺激した。血漿を針穿刺により採集し、次に、TLR7刺激の1.5時間後におけるIL−6レベルを標準ELISA手順によって評価した。示された抑制率は、ビヒクル対照投与後のIL−6誘発と比較したものである。統計的有意性は、マン−ホイットニー検定により決定した。
図2】[0047]BXSB−Yaa菌株のループス疾患モデルにおける、化合物ER−892887の試験結果を示すグラフである。図面の説明:12週齢のBXSB−Yaaマウスを、抗dsDNA力価のメジアンが等しい群に無作為化し、ビヒクル(Veh;0.5%メチル−セルロース)単独または300mg/kgのER−892887を、1日1回で合計14週間、経口的に処置した。(A)マウスはすべて26週齢で屠殺し、予め疾患を発症させた6週齢のマウスにおいて観察される力価と比較した、最終的な抗dsDNA、抗Sm/nRNP、および抗RiboP力価をELISAによって評価した。(B)屠殺する約1週間前(25週齢、処置13週目)に、代謝ケージに1ケージあたり1〜2匹のマウスを18時間収容して尿を集め、各動物について、腎臓機能の間接的な尺度として尿中アルブミンクレアチニン比(Urinary Albumin Creatinine Ratio:UACR、タンパク尿)を求めた。(C)犠牲の際に、個々のマウスから腎臓を集め、10%ホルマリン中で24時間固定してパラフィン包埋し、盲検法で組織病理学評価を行うため、H&Eによる染色領域を作製した。(D)SLE−8検討において観察された死亡数のまとめである。(A)に関する統計的有意性は、マン−ホイットニー検定により決定した。
図3】[0048]NZBxNZW菌株のループス疾患モデルにおける、化合物ER−892887の試験結果を示すグラフである。図面の説明:雌のNZBWF1/Jマウスを6週齢で受け取り、ベースライン出血を行って、疾患進行について、以下の抗dsDNA力価によりマウスをモニタリングした。20週齢において、マウスを抗dsDNA力価のメジアンが等しい群に無作為化し、23週齢時にビヒクル(Veh;0.5%メチル−セルロース)単独、または33、100もしくは300mg/kgのER−892887により、1日1回、経口的(QD PO)に処置した。マウスはすべて、45週齢(合計22週間の処置)で屠殺し、血漿中の抗dsDNA力価をELISAにより求めた。(A)抗dsDNA力価に対する、経時的なER−892887処置の効果である。(B)(A)中に示されているデータに由来するER−892887に関する、+22週間の処置データの棒グラフである。(C)45週齢における終点直前(22週間の処置後)に、個々のマウスから尿を集め、各動物について、腎臓機能の間接的な尺度として尿中アルブミンクレアチニン比(UACR、タンパク尿)を求めた。(D)本検討において観察された死亡数のまとめである。(E)犠牲の際に、個々のマウスから腎臓を集め、10%ホルマリン中で24時間固定してパラフィン包埋し、盲検法で組織病理学評価を行うため、H&Eによる染色領域を作製した。(C)に関する統計的有意性は、マン−ホイットニー検定により決定した。
図4】[0049]NZBxNZW菌株のループス疾患モデルにおける、化合物ER−892887の追加試験結果を示すグラフである。図面の説明:雌のNZBWF1/Jマウスを8週齢で受け取り、ベースライン出血を行って、疾患進行について、以下の抗dsDNA力価によりマウスをモニタリングした。24週齢において、マウスを抗dsDNA力価のメジアンが等しい群に無作為化し、25週齢時に、ビヒクル(Veh;0.5%メチル−セルロース)単独、または33、100もしくは300mg/kgのER−892887により、QD PO処置した。抗dsDNA力価は、示されている時間点において、血漿試料についてELISAによって求めた。(A)最大+17週間の処置の経時的なメジアン抗dsDNA力価に対する化合物処置の効果である。(B)(A)において示されているデータからの+13週間の処置時間点だけの、メジアン抗dsDNAに対する化合物処置の効果である。(C)化合物処置の13週間後(上のグラフ)または17週間後(下のグラフ)に、個々のマウスから尿を集め、各動物について、腎臓機能の間接的な尺度として尿中アルブミンクレアチニン比(UACR、タンパク尿)を求めた。高いUACRの円内に示されているマウスは、+13週間〜+17週間の処置の間に死亡した動物であった(統計的有意性は、マン−ホイットニー検定によって決定した)。(D)13週間の処置後の、選択した群に由来する血漿中で測定された血中尿素窒素(blood urea nitrogen:BUN)である。(E)最大17週間の処置を受けた、ビヒクル対化合物マウスの死亡曲線である。+17週間の処置までの死亡曲線の解析は、ログ−ランク(マンテル−コックス)検定よって決定したところ、33mg/kgおよび100mg/kgのER−892887処置により、ビヒクルに対して統計的に有意な生存有益性がもたらされることを示した。(F)本検討において観察された死亡数のまとめである。
図5】[0050]プリスタン:DBA/1菌株のループス疾患モデルにおける、化合物ER−892887の試験結果を示すグラフである。図面の説明:10〜11週齢の雌のDBA/1マウスに、プリスタンまたはPBSを0.5ml腹腔内注射した。プリスタン注射の3.5か月後に、ビヒクル(Veh;0.5%メチル−セルロース)または300mg/kgのER−892887を1日1回、合計3か月間の処置で、経口投与を開始した。(A)3か月間の化合物による処置後、マウスを安楽死させ、血漿試料中の抗dsDNA力価および抗RiboP力価をELISAにより測定した(統計的有意性は、マン−ホイットニー検定によって決定した)。(B)関節炎の発症を目視によるスコアを付けることによって、毎月評価した。(C)全血中のIFN調節性遺伝子の発現は、3か月間の処置後にqPCRパネルにより測定し、IFN遺伝子シグネチャスコア(signature score)を算出した(IFNスコアの計算に関する詳細は、薬理学的材料および方法の項目を参照されたい)。(D)PBS対照に対して、プリスタン処置により顕著に上方調節された21種の遺伝子の全リスト、およびER−892887によって著しく縮小した個々の遺伝子(スチューデントのt検定)である。
図6】[0051]プリスタン:DBA/1菌株のループス疾患モデルにおける、化合物ER−892887の追加試験結果を示すグラフである。図面の説明:11〜12週齢の雌のDBA/1マウスに、プリスタンまたはPBSを0.5ml腹腔内注射した。プリスタン注射の2か月後に、ビヒクル(Veh;0.5%メチル−セルロース)、または33、100もしくは300mg/kgのER−892887を1日1回、合計3か月間の処置で、経口投与を開始した。3か月間の化合物による処置後、マウスを安楽死させ、血漿試料中の抗dsDNA力価(A)、抗RiboP力価(B)、抗Sm/nRNP力価(C)、および抗ヒストン力価(D)をELISAにより測定した(統計的有意性は、マン−ホイットニー検定によって決定した)。(E)3か月の化合物処置中に、本研究で観察された死亡数のまとめ。(F)ビヒクルおよび300mg/kgのER−892887で処置したマウスについて、最後の時間点に、全血中のIFN調節性遺伝子の発現をqPCRパネルにより測定し、IFN遺伝子のシグネチャスコアを算出した(IFNスコアの計算に関する詳細は、薬理学的材料および方法の項目を参照されたい)。(G)PBS対照に対して、プリスタン処置により顕著に上方調節された、22種の遺伝子の全リスト、およびER−892887によって著しく縮小した個々の遺伝子(スチューデントのt検定)である。
図7】[0052]BXSB−Yaa菌株のループス疾患モデルにおける、化合物ER−885454の試験結果を示すグラフである。図面の説明:9週齢の雄のBXSB−Yaaマウスを、ビヒクル(Veh;0.5%メチル−セルロース)単独、または100mg/kgもしくは300mg/kgのER−885454により、1日1回、合計15週間、経口的に処置した。マウスはすべて24週齢で屠殺し、最終的な抗dsDNA力価(A)および抗Sm/RNP力価(B)をELISAにより評価した。(C)屠殺する約1週間前に、代謝ケージに1ケージあたり1〜2匹のマウスを18時間収容して尿を集め、各動物について、腎臓機能の間接的な尺度として尿中アルブミンクレアチニン比(UACR、タンパク尿)を求めた。(D)犠牲の際に、個々のマウスから腎臓を集め、10%ホルマリン中で24時間固定してパラフィン包埋し、盲検法で組織病理学評価を行うため、H&Eによる染色領域を作製した。上記の(A)、(B)および(C)について、統計的有意性はマン−ホイットニー検定により決定した。
図8】[0053]BXSB−Yaa菌株のループス疾患モデルにおける、化合物ER−885454の追加試験結果を示すグラフである。図面の説明:17週齢のBXSB−Yaaマウスを、抗dsDNA力価のメジアンが等しい2つの群に無作為化し、ビヒクル(Veh;0.5%メチル−セルロース)単独または300mg/kgのER−885454を、合計13週間、1日1回、経口的に処置した。マウスはすべて30週齢で屠殺し、予め疾患を発症させた7週齢のマウスにおいて観察される力価と比較した、最終的な抗dsDNA(A)および抗Sm/RNP(B)をELISAによって評価した。(C)屠殺する約1週間前に、代謝ケージに1ケージあたり1〜2匹のマウスを18時間収容して尿を集め、各動物について、腎臓機能の間接的な尺度として尿中アルブミンクレアチニン比(UACR、タンパク尿)を決定した。(D)犠牲の際に、個々のマウスから腎臓を集め、10%ホルマリン中で24時間固定してパラフィン包埋し、盲検法で組織病理学評価を行うため、H&Eによる染色領域を作製した。上記の(A)、(B)、および(C)について、統計的有意性はマン−ホイットニー検定により決定した。
図9】[0054]NZBxNZW菌株のループス疾患モデルにおける、化合物ER−885454の試験結果を示すグラフである。図面の説明:雌のNZBWF1/Jマウスを6週齢で受け取り、ベースライン出血を行って、疾患進行について、以下の抗dsDNA力価によりマウスをモニタリングした。24週齢において、マウスを抗dsDNA力価のメジアンが等しい群に無作為化し、ビヒクル(Veh;0.5%メチル−セルロース)単独または300mg/kgのER−885454により、1日1回、経口的(QD PO)で処置した。マウスはすべて、47週齢(合計23週間の処置)で屠殺し、血漿中の抗dsDNA力価をELISAにより求めた(A)。(B)47週齢における終点直前に、個々のマウスから尿を集め、各動物について、腎臓機能の間接的な尺度として尿中アルブミンクレアチニン比(UACR、タンパク尿)を求めた。(C)犠牲の際に、個々のマウスから腎臓を集め、10%ホルマリン中で24時間固定してパラフィン包埋し、盲検法で組織病理学評価を行うため、H&Eによる染色領域を作製した。上記の(A)について、統計的有意性はマン−ホイットニー検定により決定した。
図10】[0055]化合物ER−887006のX線構造のORTEP図を示す図である。
図11】[0056]図11A〜11NNは、本明細書において提示されている様々な実施形態による、構造および対応する化学名を示す表である。「ER数」は、各化合物に割り振られた参照番号である。入手可能な場合、安定してヒトTLR7を発現するHEK細胞系に対する活性、安定してヒトTLR9を発現するHEK細胞系に対する活性、1H NMRデータ、および質量分析データも含まれている。
図12】[0057]NZBxNZW菌株のループス疾患モデルにおける、ER−892887、および一般的に使用される2つのヒトループス処置の効果を示すグラフである。図面の説明:雌のNZBWF1/Jマウスを4週齢で受け取り、10週目および26週目において、ベースライン出血を行って、疾患進行について、以下の抗dsDNA力価およびタンパク尿によりマウスをモニタリングした。26週齢において、マウスを抗dsDNA力価のメジアンに等しい群に無作為化し、ビヒクル(Veh;0.5%メチル−セルロース)単独、または100mg/kgのER−892887、100mg/kgのヒドロキシクロロキン、0.1mg/kgのプレドニゾロンもしくは0.5mg/kgのプレドニゾロンを単独、あるいは示されている組合せで、1日1回、経口的(QD PO)に処置した。マウスはすべて、45週齢(19週間の薬物処置)で屠殺し、血漿中の抗dsDNA力価をELISAにより求めた。(A)終点における、抗dsDNA力価に対するER−892887処置の効果。(B)41週齢(15週間の処置後)に、個々のマウスから尿を集め、各動物について、腎臓機能の間接的な尺度として、尿中アルブミンクレアチニン比(UACR、タンパク尿)を決定した。(C)その後、処置の19週間後にあたる45週齢における終点直前に、個々のマウスから尿を集め、各動物について、尿中アルブミンクレアチニン比(UACR、タンパク尿)を求めた。(D、E、F)E6687、各標準処置の比較対照薬(D、ヒドロキシクロロキン;E、プレドニゾロン0.1mg/kg;F、プレドニゾロン0.5mg/kg)、またはE6887と比較対照薬の1つとの組合せにより処置されている間に、本検討において観察された生存曲線である。マンテル−コックスによる、ビヒクルに対して試験した処置群である。
図13】[0058]プリスタン:DBA/1菌株のループス疾患モデルにおける、ER−892887、および一般的に使用される3つのヒトループス処置を試験した結果を示すグラフである。図面の説明:11週齢の雌のDBA/1マウスに、プリスタンまたはPBSを0.5ml腹腔内注射した。プリスタン注射の2か月後に、ビヒクル(Veh;0.5%メチル−セルロース)、または300mg/kgのER−892887、100mg/kgのヒドロキシクロロキン、1mg/kgのプレドニゾロン、または100mg/kgのミコフェノレートによる経口投与を1日1回で開始し、3か月の処置を継続した。(A)3か月の処置の終わりに、関節炎発症を腫れおよび炎症の目視によるスコアを付けることにより評価した。(B)3か月間の化合物による処置後、マウスを安楽死させ、血漿試料中の抗dsDNA力価、抗ヒストン力価、抗Sm/RNP力価、および抗RiboP力価をELISAにより測定した(統計的有意性は、マン−ホイットニー検定によって決定した)。標準曲線より上または下の範囲にあるELISA値は、適宜、最高または最低の測定値に等しい値に割り当てた。3か月の処置後に、(C)全血中のIFN調節性遺伝子の発現をqPCRパネルによって測定した。PBS対照に対する、プリスタン処置により顕著に上方調節された、インターフェロン調節性遺伝子の全リストが示されており、ER−892887によって顕著に縮小した(スチューデントのt検定)個々の遺伝子にはアスタリスク付きの太字で印を付けている。(D)本実験中、プリスタンによって調節された遺伝子のIFNスコアを示している。
図14】[0059]プリスタン:DBA/1菌株のループス疾患モデルにおける、関節炎および自己抗体に対する、化合物ER−892887の効果を示すグラフである。図面の説明:10週齢の雌のDBA/1マウスに、プリスタンまたはPBSを0.5ml腹腔内注射した。22週齢において、マウスを抗dsDNA力価のメジアンが等しい群に無作為化し、ビヒクル(Veh;0.5%メチル−セルロース)単独または300mg/kgのER−892887により、1日1回、経口的(QD PO)に処置した。関節炎の症状(腫れおよび炎症)は、情報の盲検(blinded)観察者によって毎月記録された。マウスはすべて、34週齢(12週間の処置)で屠殺し、血漿中の自己抗体力価をELISAにより求めた。終点に先だって、爪のX線を測定し、2名の情報の盲検分析者により骨損傷および侵食のスコアを付けた。(A)上図−関節炎のスコアは、ビヒクルおよび化合物投与群において毎月算出した。(A)下図−3か月間の処置後、X線スコアを算出した。(B)終点の血漿試料中の自己抗体力価をELISAにより測定した(統計的有意性は、マン−ホイットニー検定によって決定した)。
【発明を実施するための形態】
【0130】
[0060] 本開示の詳細説明
[0061] 哺乳動物のToll様受容体(TLR)は、外因性(「非自己」)の病原体関連分子パターン(PAMP−すなわちTLR4による細菌性LPSの検出)を検出することが可能な自然免疫受容体としての役割の他に、宿主の組織損傷またはストレス後に放出される内因性刺激(DAMP)を認識することもできる。Kono,H.およびK.L.Rock、How dying cells alert the immune system to danger.Nat Rev Immunol、2008.8(4):279−89頁。最近の十年間に、内因性(「自己」)の損傷関連分子パターン(DAMP)によるTLR活性化と自己免疫障害の病因論との間のリンクに関する見解が明らかになってきた。具体的には、TLR7は、哺乳動物源とウイルス源の両方に由来する一本鎖RNA(ssRNA)により活性化することができる一方、TLR9は、哺乳動物源、ウイルス源、および細菌源を由来とするDNAにより活性化することができる。
【0131】
[0062] ループスは、二本鎖DNA(dsDNA)自体、および関連タンパク質(ヒストン)、およびRo,La,Smith(Sm)およびU1snRNPなどのRNA関連タンパク質の幅広いアレイに反応性を示す自己抗体を特徴としている(Kirou,K.A.ら、Activation of the interferon-alpha pathway identifies a subgroup of systemic lupus erythematosus patients with distinct serologic features and active disease. Arthritis Rheum、2005.52(5):1491-503頁)。疾患の重症度に直接相関があることを示す、ループスの第2の一般的な顕著な特徴は、1型インターフェロン(IFN)、特にINFαの発現の調節異常、およびそれに対応する、ループス患者のPBMC(「1型INF遺伝子シグネチャ」とも呼ばれる)におけるINFα調節性遺伝子の大きなパネルの増加である。Kirou,K.A.ら、上記。血液中のIFNの主要源は、TLR7とTLR9の両方を構成的に発現する、形質細胞様樹状細胞(pDC)と呼ばれる、特殊な免疫細胞である。
【0132】
[0063] 健全なドナーからではなくループス患者から単離した抗体複合体は、TLR7/9依存的およびRNA/DNA依存的に、pDCによってIFN産生を推進することができることを、いくつかの研究グループが共同して実証した際に、これらの2種の疾患特徴、自己抗体、およびIFNレベルの間の因果関係が仮定された。Means,T.K.ら、Human lupus autoantibody−DNA complexes activate DCs through cooperation of CD32 and TLR9、J Clin Invest、2005、115(2):407−17頁;Vollmer,J.ら、Immune stimulation mediated by autoantigen binding sites within small nuclear RNAs involves Toll−like receptors 7 and 8、J Exp Med、2005.202(11):1575−85頁;Savarese,E.ら、U1 small nuclear ribonucleoprotein immune complexes induce type I interferon in plasmacytoid dendritic cells through TLR7、Blood、2006.107(8):3229−34頁。さらに、IFNは、B−細胞上のTLR7/9発現の増加を刺激し、それによって、自己反応性B細胞のTLR/BCR(B細胞受容体)活性化を増強して、抗体産生プラズマ細胞に分化する。Banchereau,J.およびV.Pascual,Type I interferon in systemic lupus erythematosus and other autoimmune diseases、Immunity、2006、25(3):383−92頁。この形式では、核酸TLR7/9リガンドを含有している自己−抗体複合体のレベルは、炎症誘発性サイクルおよびループス疾患の進行を推進する。1型IFNだけが、ヒトにおけるループス様症状を引き起こすことが報告された。Ho,V.ら、Severe systemic lupus erythematosus induced by antiviral treatment for hepatitis C、J.Clin Rheumatol、2008、14(3):166−8、Ronnblom L.E.ら、Possible induction of systemic lupus erythematosus by interferon−alpha treatment in a patient with a malignant carcinoid tumor、J.Internal Med.1990、227:207−10。本発明者らは、TLR7/8の薬理学的拮抗作用が、この炎症誘発性サイクルを撹乱することにより、ループス患者に治療的利益をもたらして、IFNレベルを低下して、pDCおよびB細胞により媒介される自己免疫疾患過程を阻止する可能性が高いと考えている。
【0133】
[0064] いくつかの一連の他の証拠により、ヒトループス病因論におけるTLR7の役割が示唆され、TLR受容体が、疾患介入に対する有効な目標となるという見解が支持される。TLR7の3’UTRにおける特定の多形が同定され、TLR7発現の向上とIFN遺伝子シグネチャの増強の両方に相関があることが示された。Shen,N.ら、Sex−specific association of X−linked Toll−like receptor7(TLR7) with male systemic lupus erythematosus、Proc Natl Acad Sci USA、2010、107(36):15838−43頁。さらに、クロロキンなどのループスの標準治療(standard-of-care:SOC)である抗マラリア薬は、エンドソームTLR7/9シグナル伝達を撹乱し、ssRNAリボ核タンパク質複合体もしくはループス患者の血清により誘発されるPBMCおよび/またはpDC IFNα産生を阻害する。さらに、骨髄性DCおよび単球は、自己RNA/TLR8シグナル伝達後に、IL−12p40、TNFα、およびIL−6を産生しており、このことは、pDCによるTLR7駆動型IFNの他に、TLR8依存性の炎症誘発性サイトカインが、ヒトループスの病因論にさらに寄与していることを示唆している。Vollmer、上記;Gorden,K.B.ら、Synthetic TLR agonists reveal functional differences between human TLR7 and TLR8、J Immunol、2005.174(3):1259−68頁。
【0134】
[0065] マウスモデルによる、ループスにおけるTLRの役割に関する証拠もやはり存在する。公開されている研究により、TLR7遺伝子1つの欠損、またはTLR7/9の遺伝子2つの欠損、またはTLR7/9の2つを薬理学的に阻害すると、4種の異なるループスモデルにおいて、疾患の重症度が軽減することが総括して実証された。Nickerson,K.M.ら、TLR9 regulates TLR7− and MyD88−dependent autoantibody Production and disease in a murine model of lupus、J Immunol、2010、184(4):1840−8頁;Fairhurst,A.M.ら、Yaa autoimmune phenotypes are conferred by overexpression of TLR7、Eur J Immunol、2008、38(7):1971−8頁;Deane,J.A.ら、Control of toll−like receptor 7 expression is essential to restrict autoimmunity and dendritic cell proliferation、Immunity,2007、27(5):801−10頁;Savarese,E.ら、Requirement of Toll−like receptor 7 for pristane−induced production of autoantibodies and development of murine lupus nephritis、Arthritis Rheum、2008、58(4):1107−15頁。自己免疫の重要な決定因子としてのTLR7の役割に着目すると、通常の疾患抵抗性C57BL/6菌株において、TLR7だけをトランスジェニック過剰発現すると、自然発生的な抗RNA自己反応性および腎炎がもたらされる。Deane、上記。
【0135】
[0066] 安全性の観点から、TLR7、8、または9の遺伝子の1つ、または7/8および7/9の遺伝子の2つが欠損しているマウスは、日和見病原体による感染が観察される程度に、免疫無防備状態にある。同様に、SOCである抗マラリア薬は、TLR7/9シグナル伝達を少なくとも部分的に阻害すると予期されている用量においてかなり安全であり、ループス疾患フレアを制御するためのヒトにおける長期間使用に有効であると考えられている。Lafyatis,R.,M.YorkおよびA.Marshak−Rothstein、Antimalarial agents:closing the gate on Toll−like receptors? Arthritis Rheum,2006、54(10):3068−70頁;Costedoat−Chalumeau,N.ら、Low blood concentration of hydroxychloroquine is a marker for and predictor of disease exacerbations in patients with systemic lupus erythematosus、Arthritis Rheum、2006、54(10):3284−90頁。実際、幼年期におけるグラム陽性細菌感染に対する感受性の増大、および成人期におけるそれほどでもない程度の感受性の増大は別として、TLRおよびIL−1Rのシグナル伝達経路(MyD88-またはIRAK-4欠損)が高次に無防備にあるヒトはそれでも健常であり、十分な宿主防衛機能を維持している。Casanova,J.L.,L.AbelおよびL.Quintana−Murci、Human TLRs and IL−1Rs in Host Defense:Natural Insights from Evolutionary,Epidemiological,and Clinical Genetics、Annu Rev Immunol、2010。
【0136】
[0067] この情報および他の情報に基づくと、本発明者らは、TLR7が特に、マウスの前臨床SLEモデルの文脈において、十分に有効な標的となるものと考えている。遺伝的および機能的なヒトの研究の両方により、TLR7および/またはTLR8経路の拮抗作用が、ループス患者に治療有益性をもたらすことになるという仮説が支持される。さらに、マウスのTLR遺伝子欠損の研究とヒトにおける抗マラリア薬の長期使用の両方により、宿主防衛を著しく損なうことなく、TLR7、8、および/または9の薬理学的抑制を行うことが可能であることが示唆される。
【0137】
[0068] したがって、TLR7、TLR8、またはTLR7とTLR8の両方を抑制する化合物は、SLEもしくはループス腎炎の治療剤または予防剤として作用することを期待することができる。
【0138】
[0069] 本発明者らは、TLR7および/または8を抑制し、したがって、SLEまたはループス腎炎の予防効果または治療効果を有することが期待される化合物を見いだした。本開示の化合物および方法は、本明細書に記載されている。
【0139】
[0070] II.治療的使用
[0071] 本開示の医薬組成物中の活性成分の投与量レベルは、具体的な患者、組成物、および投与形式について、所望の治療的応答を達成する活性化合物の量を得るために、変動し得る。選択された投与量レベルは、具体的な化合物、投与経路、治療される状態の重症度、ならびに治療される患者の状態および過去の病歴に依存する。各特定の場合に関する用量は、年齢、体重、健康の一般的状況、および本開示の化合物の有効性に影響を及ぼし得る他の要因を含めた、患者に特有の要因に従い、標準的な方法を使用して決定される。一般に、経口投与の場合、本開示によるTHPP化合物、またはその薬学的に許容される塩は、1日あたり、成人につき約30μg〜100μgの用量、30μg〜500μgの用量、30μg〜10gの用量、100μg〜5gの用量、または100μg〜1gの用量で投与される。注射による投与の場合、1日あたり、成人につき約30μg〜1gの用量、100μg〜500mgの用量、または100μg〜300mgの用量で投与される。両方の場合において、用量は、1回の投与、または数回の投与にわたり分割されて投与される。投与量は、例えばSimcyp(登録商標)プログラムを使用して、シミュレーションしてもよい。
【0140】
[0072] ヒトを含む哺乳動物への本開示の化合物の投与は、特定の投与形式、投与量、または投与頻度に限定されることを意図するものではない。本開示は、経口、腹腔内、筋肉内、静脈内、関節内、病変内、皮下、あるいはSLEもしくはループス腎炎を予防または治療するのに適切な用量をもたらすのに十分な任意の他の経路を含むすべての投与形式を意図している。本開示の1つまたは複数の化合物を、単回用量または多回用量で、哺乳動物に投与することができる。多回用量が投与される場合、その用量は、例えば数時間、1日、1週間、1か月間、または1年間、互いに離してもよい。特定のどのような対象に関しても、具体的な投与レジメンは、個々の必要性、および本開示の化合物を含む医薬組成物を投与する人、またはその投与を管理する人の専門的な判断に従い、経時的に調節すべきである。
【0141】
[0073] 臨床適用に関すると、本開示の化合物は一般に、静脈内、皮下、筋肉内、結腸内(colonically)、鼻腔内、腹腔内、直腸内、口腔内、または経口的に投与することができる。ヒト医薬または獣医学的医薬において使用するのに適した、本開示の少なくとも1つの化合物を含有している組成物は、適切な経路により投与することが可能なフォームで提供されてもよい。これらの組成物は、1つまたは複数の薬学的に許容されるアジュバントまたは添加剤を使用する、慣用的な方法により調製することができる。アジュバントは、とりわけ、賦形剤、滅菌水性媒体、および様々な非毒性有機溶媒を含む。治療的使用に許容される担体または賦形剤は、製薬分野において周知であり、例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(第20版)、(編)A.R.Gennaro,Lippincott Williams&Wilkins、2000、Philadelphia、およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technology、(編)J.SwarbrickおよびJ.C.Boylan、1988、1999、Marcel Dekker、New Yorkにおいて記載されている。本組成物は、錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、水性液剤もしくは懸濁剤、注射用液剤、エリキシル剤、またはシロップ剤のフォームで提示されてもよく、本組成物は、任意選択により、薬学的に許容される調製物を得るための、甘味剤、香味剤、着色剤、および安定剤を含む群から選択される1種または複数の作用剤を含有してもよい。
【0142】
[0074] ビヒクルの選択、およびビヒクル中の活性物質の内容物は、一般に、生成物の溶解度および化学的特性、投与の特定の形式、ならびに製薬実務において守るべき規定により決定される。例えば、ラクトース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウムなどの添加剤、デンプン、アルギン酸、および滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、およびタルク)と組み合わされているある種の複合シリケートなどの崩壊剤が錠剤を調製するために使用することができる。カプセル剤を調製するために、ラクトースおよび高分子量ポリエチレングリコールを使用するのが有利である。水性懸濁剤を使用する場合、それらは、懸濁化を促進する乳化剤を含有してもよい。スクロース、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、クロロホルム、またはそれらの混合物などの賦形剤も使用されてもよい。
【0143】
[0075] 非経口投与の場合、植物性油(例えば、ゴマ油、ラッカセイ油、またはオリーブ油)中、水性−有機溶液(例えば、水とプロピレングリコール)中、注射可能な有機エステル(例えば、オレイン酸エチル)中、または薬学的に許容される塩の滅菌水溶液中に、開示の組成物のエマルション、懸濁液、または溶液が使用される。本開示の組成物の塩の溶液はとりわけ、筋肉内または皮下注射による投与に有用である。純粋な蒸留水中に塩の溶液を含む水溶液は、(i)それらのpHが適切に調節されており、(ii)それらは、十分な量のグルコースまたは塩化ナトリウムにより適切に緩衝化され、等張性が付与されており、かつ(iii)それらは、加熱、照射、またはマイクロろ過により滅菌されているという条件で、静脈内投与に使用されてもよい。本開示の化合物を含有している適切な組成物は、ネブライザーもしくは懸濁剤もしくは溶液エアゾール剤中で使用するのに適した担体中に溶解するか、または懸濁させてもよく、あるいは乾燥粉末吸入器中で使用するのに適した固体担体に吸収または吸着させてもよい。直腸投与用の固体組成物は、既知の方法によって製剤化されており、かつ本開示の少なくとも1つの化合物を含有している坐剤を含む。
【0144】
[0076] 治療的投与に使用するための、本開示の化合物の投与製剤は、滅菌とすべきである。滅菌は、滅菌膜によるろ過(例えば、0.2ミクロンの膜)により、または他の従来法により容易に行われる。製剤は、通常、凍結乾燥フォーム中、または水溶液として保管される。本開示の組成物のpHは、一部の実施形態では、例えば3〜11の間とすることができ、5〜9の間とすることができ、または7〜8(境界値を含む)の間とすることができる。
【0145】
[0077] 投与経路の1つは、経口投与量の投与によるものであるが、他の投与方法が使用されてもよい。例えば、組成物は、坐剤、埋込型ペレットまたは小さなシリンダー、エアゾール剤、経口投与製剤、ならびに軟膏剤、点眼剤、および皮膚用貼付剤などの局所製剤などの様々な剤形中で、皮下、静脈内、筋肉内、結腸内、直腸内、鼻腔内、または腹腔内に投与することができる。本開示の実施形態の化合物は、以下に限定されないが、合成ポリマーまたはシリコーン(例えば、Silastic(登録商標)組成物、シリコーンゴム、または他の市販のポリマー)などの不活性材料を使用することができる、バルブ、ステント、チューブ、および補綴物を含むインプラントなどの成形品に組み込んでもよい。こうしたポリマーは、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシ−プロピル−メタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチル−アスパルトアミド−フェノール、またはパルミトイル残基により置換されているポリエチレンオキシド−ポリリシンを含むことができる。さらに、本開示の化合物は、薬物の放出制御を達成するのに有用な生分解性ポリマーに分類されるもの、例えばポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸とポリグリコール酸のコポリマー、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、およびヒドロゲルの架橋化または両親媒性ブロックコポリマーに結合してもよい。
【0146】
[0078] 本開示の化合物はまた、小さな単層ベシクル、大きな単層ベシクル、および多層ベシクルなどのリポソーム送達システムのフォーム中で投与されてもよい。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミン、またはホスファチジルコリンなどの様々な脂質から形成することができる。本開示の化合物はまた、本開示の実施形態の化合物の血液成分へのインビボでのコンジュゲートを含め、本化合物分子が結合する抗体、抗体フラグメント、成長因子、ホルモン、または他の標的部分を使用して送達することもできる(例えば、上記のRemington:The Science and Practice of Pharmacyを参照されたい)。
【0147】
[0079] III.合成
[0080] 本開示の実施形態の調製にとって有用であると発明者らが見いだした一般的および特定の合成経路が提示される。当業者は、これらの手順のある種の変形または修正により、本開示による化合物の合成にも導くことができることを認識することができる。一部の状況では、「などの(such as)」という言い回しは、より一般的な化合物または構造に関する様々な代替を列挙するために使用される。「などの」とは、限定として解釈すべきではなく、その意味は、「含む(including)、例えば、以下に限定されない(but not limited to)」と一致することが理解されよう。
【実施例】
【0148】
[0081] ある種の条件は、以下に示される具体例に共通するものであった。マイクロ波加熱は、Biotage(登録商標)Emrys LiberatorまたはInitiatorマイクロ波反応器を使用して行った。カラムクロマトグラフィーは、Biotage(登録商標)SP4フラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して実施した。溶媒除去は、BuchiiロータリーエバポレーターまたはGenevac(登録商標)遠心分離型蒸発器のいずれかを使用して行った。NMRスペクトルは、重水素化溶媒を使用して、Varian Unity(登録商標)分光計で、400MHzで記録した。ケミカルシフトは、残留プロトン溶媒に対して報告する。
【0149】
[0082] 薄層クロマトグラフィーは0.25mmのシリカゲル層により予めコーティングされているWhatman(登録商標)ガラスプレート上で、以下の溶媒、すなわち酢酸エチル、ヘプタン、ジクロロメタン、またはメタノールからの1種または複数のものを様々な比を用いて行った。
【0150】
[0083] 分析用LC/MSは、XBridge(商標)C18 1.7μm、2.1×50mmカラムを使用する、Waters、Acquity(商標)システムで行った。溶媒AおよびBは、それぞれ水w/0.1%ギ酸およびアセトニトリルw/0.1%ギ酸である。流速0.3ml/分で、4分間かけて、B5%からB99%にする、総時間が5分間の方法である。質量スペクトルのデータは、Waters SQDで、エレクトロスプレイポジティブモードにて、100〜2000amuの範囲を取得した。これらの条件は、以下において「条件I」と呼ぶ。
【0151】
[0084] あるいは、純度および質量の確認は、XBridge(商標)C8 3.5μm、4.6×50mmカラムを使用し、Waters Autopurificationシステムで実施した。溶媒AおよびBは、それぞれ水w/0.1%ギ酸およびアセトニトリルw/0.1%ギ酸である。流速2.5ml/分で、5分間かけて、B10%からB95%にする、総時間6分間の方法である。質量スペクトルのデータは、Micromass ZQ(商標)で、エレクトロスプレイポジティブモードにおいて、130〜1000amuの範囲を取得した。これらの条件は、以下で「条件II」と呼ぶ。
【0152】
[0085] 分取逆相LC/MSは、XBridge(商標)C8 5μm、19×100mmカラムを使用し、Waters Autopurificationシステムで実施した。溶媒AおよびBは、それぞれ、水w/0.1%ギ酸およびアセトニトリルw/0.1%ギ酸である。流速20ml/分で、10分間かけて、B30%からB95%にする、総時間12分間の方法である。質量スペクトルのデータは、Micromass ZQ(商標)で、エレクトロスプレイポジティブモードにおいて、130〜1000amuの範囲を取得した。これらの条件は、以下で「条件III」と呼ぶ。
【0153】
[0086] ラセミ化合物の分取HPLC分割は、以下のキラルカラムの1つを使用して実施した:Chiralpak(登録商標)IA(5cm×50cmまたは2cm×25cm)、Chiralpak(登録商標)AD(2cm×25cm)、またはChiralcel(登録商標)OD(2cm×25cm)。精製化合物の鏡像異性体比は、同じ固定相(IA、ADまたはOD)からなる、0.45cm×25cmのカラム上でHPLC分析によって求めた。
【0154】
[0087] 本開示の化合物を調製するための一般法および実験を以下に説明する。ある種の場合、具体的な化合物が、実施例によって記載される。しかし、各場合において、本開示の一連の化合物は、以下に記載されているスキームおよび実験に従って調製されたことが理解されよう。NMRおよび/または質量分析データが入手できる化合物の場合、そのデータは、その化合物の合成説明の直後、または表11に示されている。
【0155】
[0088] 本明細書では、以下の略語が使用される。
定義:以下次の略語は、示された意味を有する:
HATU:N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート
DIEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMAP:4−ジメチルアミノピリジン
TEA:トリエチルアミン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
NMP:N−メチルピロリジン
THF:テトラヒドロフラン
DCM:ジクロロメタン
MTBE:メチルtert−ブチルエーテル
TFA:トリフルオロ酢酸
EDC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
NaOH:水酸化ナトリウム
NaBH4:水素化ホウ素ナトリウム
IPA:イソプロピルアルコールまたはイソプロパノール
EtOH:エタノール
EtOAc:酢酸エチル
TLR:Toll様受容体
DAMP:損傷関連分子パターン
PAMP:病原体関連分子パターン
IFN:インターフェロン
pDC:形質細胞様樹状細胞
PBMC:末梢血単核球細胞
qPCR:定量的ポリメラーゼ連鎖反応
TLDA:Taqman(登録商標)低密度アレイ
PBS:リン酸緩衝生理食塩水
ssRNA:一本鎖RNA
dsDNA:二本鎖DNA
SOC:標準治療
R848:レシキモド
HCQ:ヒドロキシクロロキン
HCl:塩酸
aq:水性
AcOH:酢酸
PhNTf:N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド
Tf:トリフルオロメタンスルホネート
MeOH:メタノール
ee:鏡像異性体過剰率
HEPES:4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸
NHCl:塩化アンモニウム
【0156】
[0089] 実施例1
[0090] 一般的合成法
[0091] 本開示の化合物は、以下に示す一般合成スキームに従って作製した:
[0092]
【0157】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0158】
[0093] 本実施例のいくつかの調製は、スキーム1に記載されている経路を使用する。通常、トルエンなどの中性溶媒中、0℃または室温で、カリウムt−アミレートなどのプロトン性強有機塩基の存在下で、芳香族、複素環式、脂肪族、または複素脂肪族ニトリル(I)などの市販のニトリルをアセトニトリルにさらすと、シアノイミン(II)が得られる。次に、酢酸などの有機酸の存在下で、得られたイミンをヒドラジンと反応させると、鍵中間体または3−置換−5−アミノピラゾール(III)が得られる。これらの実施例の右側半分は、芳香族または複素芳香族アシルケトン(V)を使用し、トリフルオロ、ジフルオロ、または非置換アセチルエステル(IV)とのクライゼン縮合により調製され、ジケトン(VI)が形成される。
【0159】
[0094] 酢酸などの温和な有機酸の存在下で、2つの中間体IIIおよびVIを縮合すると、2,3−b−ピラゾロピリミジンが得られる。一部の場合、5−置換−3−アミノピラゾール(III)は市販されており、本反応において直接使用される。ラセミ5,7−システトラヒドロピラゾロピリミジン(VIII)を形成するための還元は、ヒドリド源を使用するか、または触媒的水素化により行われる。キラルな高速液体クロマトグラフィーによる、またはジアステレオマーの結晶化を使用する分割により、最終の所望の生成物IXおよびXが得られる。多くの実施例において、化合物VIIIのラセミ混合物は、キラル分割によるさらなる精製なしに生物学的に評価した。
[0095]
【0160】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0161】
[0096] スキーム2は、市販の3−ヒドロキシ−5−アミノピラゾールを用いて開始し、ジケトンVIと縮合させて鍵中間体としての2−ヒドロキシピラゾロピリミジンXを得る、本開示の様々な化合物への代替経路を例示している。Xを適切なトリフルオロメチルスルホニル化試薬により処置すると、トリフレート中間体XIが得られる。トリフレートXIの還元、様々なボロン酸エステルとのSuzukiクロス−カップリング(Rは、芳香族、複素芳香族、アリル、複素アリル、または脂肪族である)により、最終のラセミ生成物VIIIが得られる。あるいは、最初に、トリフレートXIにSuzukiクロス−カップリングを施し、次に中間化合物XIVを最終のラセミ生成物VIIIに還元する。スキーム1と同様に、ラセミ化合物VIIIをキラルクロマトグラフィーにより、またはジアステレオマーの結晶化により、その構成要素である鏡像異性体に分割される。
[0097]
【0162】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0163】
[0098] スキーム3において使用される経路は、スキーム2の修正であり、この場合、臭化物がトリフレートと置きかわる、すなわち化合物XI中のトリフレート基が、XVI中に示されている通り、臭化物に置きかえられている。3−ブロモ−5−アミノピラゾールは、文献方法(Moyら、J. Med. Chem. 2010、53、1238)によって合成した。Suzukiクロス−カップリングの条件は、本質的にスキーム2中のものと同じである。
[0099]
【0164】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0165】
[0100] スキーム4における経路は、鍵となるピラゾロピリミジン上にボロン酸エステルを生成させることにより、Suzukiクロス−カップリングの出発原料を逆にし、その後に、適切な求電子剤(XIX、X=OTf、Cl、Br、I)の縮合を行い、還元後にVIIIを生成させる。
[0101]
【0166】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0167】
[0102] スキーム5は、本明細書において提示されている一般構造式XVの実施例のいくつかの合成における、最終工程を図示している。したがって、使用される共通中間体は、通常、ピラゾロピリミジン部分に関して3位または4位で置換されているベンゾニトリルXXであり、このベンゾニトリルXXは、酸性または塩基性加水分解によって安息香酸XXIに変換される。XXIと適切なアミン(RNH)とのカップリングによりラセミ体のアミドXXIIが得られ、これを純粋な鏡像異性体XVに分割する。あるいは、キラルな分割は、ベンゾニトリル(XX→XXIII)、または安息香酸(XXI→XXIV)のどちらかの段階で行うことができ、鏡像異性体として純粋な物質が、同様の方法で最終生成物XVに変換される。
【0168】
[0103] 合成実施例−項目A
[0104] 実施例1(ER−892887の合成)
【0169】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0170】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
[0105] テレフタロニトリル(300.0g、2.34mol)を投入した5Lフラスコに、室温で、トルエン(1.80L)、続いてアセトニトリル(245ml)を加えた。温度を<30℃に制御しながら、24.2重量%のカリウム−t−アミレート(1.672L、1.338kg、2.58mol)を1時間かけて加えた。
【0172】
[0106] この混合物(黄色の濃厚なペースト)を20℃まで冷却して16時間撹拌し、その後、激しく撹拌したこの混合物に水(0.9L)を加え、黄色固体が明黄褐色になるようにした。この混合物をガラス製フィルターによりろ過し、得られた固体を水(1.8L)、続いてIPA(1.8L)によりすすぎ、集めて真空下、40℃で46時間乾燥した。化合物A−2が明黄褐色粉末として374.1g(2.21mol、収率94%)得られた。
[0107] 1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 4.26 (s, 1H) 7.72-7.77 (m, 2H) 7.77-7.82 (m, 2H).
[0108] MS (M+H+) 170.1.
【0173】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0174】
[0109] 1−(3,4−ジメトキシフェニル)エタノン(487g、2.70mol)を投入した5Lフラスコに、THF(487mL)、その後にMTBE(1.46L)を加えた。室温でトリフルオロ酢酸エチル(516mL、4.33mol)、続いてナトリウムメトキシドの25重量%メタノール溶液(701g、3.24mol)を加えた。得られた混合物を40℃まで温めて40〜43℃で16時間撹拌し、その後、この反応混合物を10℃まで冷却し、内部温度を<20℃に維持しながら、事前に冷却(10℃)したMTBE(2.44L)と20重量%クエン酸(1.217g、1.279mol)との混合物に注ぎ入れた。30分間激しく撹拌した後、有機層を分離し、続いて20重量%の塩化ナトリウム(1.46L)により2回洗浄し、次に、約1/3の体積になるまで濃縮した。
【0175】
[0110] 得られた残さをMTBE(3.90L)により希釈して水(1.95L)により洗浄し、約1/3の体積まで濃縮し、この間にかなりの量の固体生成物が溶液から沈殿した。得られた混合物を、n−ヘプタン(1.95L)により2回共沸して乾燥した。n−ヘプタン(877mL)およびMTBE(97mL)を加え、得られた混合物を50℃まで加熱し、2時間かけて15℃まで冷却し、次に沈殿物をろ過した。得られた黄褐色の固体を真空オーブンで乾燥(40℃で16時間、次いで20℃で48時間)すると、化合物A−6が714.3g(2.59mol、収率96%)得られた。
[0111] 1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.97 (s, 3H) 3.98 (s, 3H) 6.53 (s, 1H) 6.94 (d, J=8.51Hz, 1H) 7.48 (d, J=2.10Hz, 1H) 7.60 (dd, J=8.51, 2.10Hz, 1H).
[0112] MS (M+H+) 277.2.
【0176】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
[0113] 化合物A−2(250g、1.478mol)を室温で撹拌しながら酢酸(1.0L)中で懸濁し、その後、内部温度を42℃まで上昇させながら、水(75mL)中のヒドラジン(72.5mL、1.478mol)を加えた。得られた懸濁液を70℃まで加熱してこの温度を5分間維持し、この間に、この懸濁液はほとんど濁りのない混合物に変わり、次に再び濁って化合物A−3がインシチュで得られた。
【0178】
[0114] トルエン(1.50L)、続いて化合物A−6(408g、1.478mol)を上記混合物に迅速に加えた(温度は48℃まで低下)。得られた混合物を80℃まで加熱し、この間、かなりの量の黄色固体が蓄積し、非常に濃厚なペーストが生成した。80℃で30分間、この反応を維持した後、この混合物を50℃まで冷却し、激しく撹拌しながら、氷水(1.50L)を加えた。黄色沈殿物をろ過により採集し、水(3.75L)、水(2.5L)、およびIPA(2.50L)により洗浄した。得られた黄色固体を真空下(40℃)で3日間乾燥すると、化合物A−7が464g(1.09mol、収率74%)得られた。
[0115] 1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 3.90 (s, 4H) 3.95 (s, 4H) 7.10 (d, J=8.54Hz, 1H) 7.30 (s, 1H) 7.83 (d, J=8.01Hz, 2H) 7.89 (d, J=2.02Hz, 1H) 7.92 (s, 1H) 8.23 (d, J=8.66Hz, 2H).
[0116] MS (M+H+) 425.4.
【0179】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0180】
[0117] 化合物A−7(326g、768.2mmol)をエタノール(3.26L)および水(815ml)中に懸濁し、続いて68〜70℃まで加熱した。水素化ホウ素ナトリウムのストック溶液[0.1M水酸化ナトリウム(815ml、81.50mmol)の水溶液に水素化ホウ素ナトリウム(96g、2.54mol)を室温で加え、続いて30分間撹拌することにより予め別に調製した]を室温で1.5時間かけて加え、その間、反応温度は68〜71℃に上昇した。添加終了時に、この混合物を68〜71℃に4時間加熱し、その後、この混合物を40℃まで冷却し、アセトン(564mL)を30分間かけて加え(内部温度は40〜42℃)、その後40〜42℃でさらに30分間撹拌すると、化合物A−8がインシチュで得られた。
[0118] 1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.33-2.44 (m, 1H) 2.51 (d, J=6.09Hz, 1H) 3.91 (s, 3H) 3.93 (s, 3H) 4.33 (s, 1H) 4.45 (dd, J=11.80, 2.08Hz, 1H) 4.87-4.97 (m, 1H) 5.81 (s, 1H) 6.87-6.91 (m, 1H) 6.96-7.01 (m, 2H) 7.64-7.68 (m, 2H) 7.85-7.90 (m, 2H).
[0119] MS (M+H+) 428.9.
【0181】
[0120] 水酸化ナトリウム(461g、11.52mol)を上記の混合物に加え、その後、この発熱反応物を70〜73℃まで加熱し、16時間撹拌した。室温まで冷却した後、氷水(3.260L)をこの混合物に加えて、10℃まで冷却し、続いて激しく撹拌して温度を<25℃に維持しながら、水性10%HCl(4.75L)をゆっくりと加えた。激しい撹拌を30分間継続した。最終の反応混合物をガラスフィルター上でデカントし、溶媒内のすべての茶色粗生成物を回収した。
【0182】
[0121] 反応容器に残存した固体を水(3.26L)中で懸濁し、30分間激しく撹拌して、上記の通り、デカントした。この過程をもう1回繰り返した。最終的に回収した固体を水(3.26L)、続いてIPA(2.61L)によりすすぎ、空気/真空下で1ハンドの間、次に真空下45℃で20時間乾燥すると、226.7gの化合物A−9(0.507mol、収率66%)が明黄褐色固体として得られた。
[0122] 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.76 (s, 3H) 3.79 (s, 3H) 5.86 (s, 1H) 6.84 (s, 1H) 6.92-7.04 (m, 2H) 7.08 (d, J=1.50Hz, 1H) 7.84 (m, J=8.33Hz, 2H) 7.95 (m, J=8.23Hz, 2H).
[0123] MS (M+H+) 448.4.
【0183】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
[0124] 化合物A−9(333.8g、746.1mmol)をDMF(1.335L)に溶解し、次に室温で撹拌しながらDCM(1.00L)により希釈した。ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(139g、746.1mmol)を加え、続いて室温でさらに20分間撹拌した。EDC(143g、746.1mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。激しく撹拌した上記の混合物に、温度を25℃未満に維持しながら、n−ヘプタン(4.01L)、続いて水(5.34L)を加えた。得られた2相の混合物を室温でさらに30分間撹拌し、その後、固体をろ過し、続いて水(4.0L)、次にn−ヘプタン(2.0L)により洗浄した。この固体を真空下、50℃で18時間乾燥すると、粗製化合物A−12が478.5g得られた。
【0185】
[0125] 粗製化合物A−12 473gを、n−ヘプタン(1.0L)とIPA(1.0L)の溶媒混合物中に懸濁し、続いて50℃まで加熱して、50℃でさらに10分間撹拌した。この懸濁液を30分間かけて20℃まで冷却し、続いてさらに30分間撹拌した。この固体をろ過して、IPA(500mL)とn−ヘプタン(500mL)の溶媒混合物により洗浄し、次に、真空下、50℃で5時間乾燥した。上記の懸濁化およびろ過の過程をもう1回繰り返した。403gの化合物A−12(0.655mol、収率88%?)が黄褐色粉末として得られた。
[0126] 1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 0.94-1.14 (m, 1H) 1.45-1.51 (m, 9H) 1.57-1.75 (m, 1H) 2.17-2.29 (m, 1H) 2.49-2.58 (m, 1H) 3.84 (s, 3H) 3.87 (s, 3H) 4.45 (d, J=11.44Hz, 1H) 5.03-5.15 (m, 1H) 6.96-7.01 (m, 1H) 7.03-7.08 (m, 1H) 7.11 (d, J=1.79Hz, 1H) 7.40-7.52 (m, 1H) 7.85 (d, J=8.09Hz, 2H) 7.99-8.08 (m, 1H).
[0127] MS (M+H+) 616.3
【0186】
【化97】
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【0187】
[0128] 化合物A−12(340g、0.552mol)をDCM(510ml、7.926mol)中に懸濁し、この懸濁液にTFA(510ml、6.619mol)を10分間かけて加えた。この混合物を23〜27℃で3時間撹拌し、その後、この混合物を15℃まで冷却して、内部温度を20℃未満に維持しながら、水(1700ml、9.436mol)により希釈した。この混合物をn−ヘプタン(3.4L、23.209mol)により希釈し、次に、15℃まで冷却した。内部温度を<25℃に制御しながら、水酸化ナトリウム(2.872Kg、7.179mol)を加えた。得られた混合物を20〜25℃で20分間撹拌し、次にろ過して明黄褐色沈殿物を採集した。この沈殿物を最初に水(3.4L)、次にn−ヘプタン(1.36L)とDCM(204ml)との混合物によりすすいだ。湿潤ケーキをトレイに移し、真空オーブン中、50℃で一晩乾燥すると、248.8g(0.483mol、収率87%)のER−890044が明黄褐色固体として得られた。
【0188】
【化98】
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【0189】
[0129] ジクロロメタンおよびメタノール(120mL)の1:1溶液にER−890044(30.3g、58.8mmol)を溶解し、この濁った溶液を中間孔のブフナー漏斗によりろ過した。濁りのないろ液を、キラルHPLC精製に直接使用した。この溶液4mLを5cm×50cmのChiralpak IAカラムにロードし、ヘプタン、メタノールおよびエタノール(4:3:3の比、0.06%ジエチルアミンで改質)からなる移動相により流速75mL/分で溶出した。ER−892887は、18.5分〜23.2分の間に集めた一方、ER−892924は24.2分〜32分の間で集めた。こうした注入を30回行い、蓄えたフラクションを減圧下で濃縮すると、純粋な鏡像異性体生成物ER−892887(10.5g、20.3mmol、>95%ee)およびER−892924(9.8g、19.0mmol、>95%ee)が得られた。
【0190】
[0130] ER−892887(8.50g、16.5mmol)の乾燥酢酸エチル(500mL)溶液に、ジオキサン中の4M HC1(4.53mL、18.1mmol)を10分間かけて滴下して加えた。白色沈殿物が得られた。得られた懸濁液を周囲温度で15分撹拌し、次に減圧下でろ過した。採集した固体を酢酸エチル、(2×100mL)およびエーテル(2×100mL)により洗浄し、真空下で乾燥すると、ER−892887塩酸塩8.29g(15.0mmol、収率91%)が白色固体として得られた。
【0191】
[0131] ER−892930
[0132] 5mLのスクリューキャップ型反応管に、化合物A−9 4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(21.7mg、0.049mmol)、3−アミノ−1,2−プロパンジオール(13.2mg、0.145mmol)、HATU(1.10当量、24.8mg、0.065mmol)、NMP(0.500ml)、およびヒューニッヒ塩基(6.00ul、0.044mmol)を加えた。この反応混合物を30℃で一晩撹拌した。HPLC条件IIIを使用して、この物質をLC/MSにより精製した。生成物を含有しているフラクションを合わせ、真空で濃縮すると、化合物ER−892930がオフホワイト固体(13.3mg、収率53%)として得られた。
【0192】
[0133] ER−894463
[0134] 5mLのスクリューキャップ型反応管に、化合物A−9 4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(30.0mg、0.067mmol)、3−アミノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(74.9mg、0.402mmol)、HATU(50.9mg、0.134mmol)、NMP(0.500ml)、およびヒューニッヒ塩基(6.00ul、0.044mmol)を加えた。この反応混合物を30℃で一晩撹拌した。HPLC条件IIIを使用して、この物質をLC/MSにより精製した。生成物を含有しているフラクションを合わせて、真空で濃縮した。次に、得られた物質をエタノール(1.0ml)およびジオキサン中の4.0M HCl(1.0ml、4.00mmol)にとり、この混合物を室温で1時間撹拌した。次に、この混合物を真空で濃縮すると、化合物ER−894463が黄色固体(22.1mg、収率60%)として得られた
【0193】
[0135] ER−895080
[0136] 5mLのスクリューキャップ型反応管に、化合物A−9 4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(20.0mg、0.045mmol)、2,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(18.98mg、0.089mmol)、HATU(18.7mg、0.049mmol)、NMP(0.500ml)、およびヒューニッヒ塩基(6.00ul、0.044mmol)を加えた。この反応混合物を30℃で一晩撹拌した。HPLC条件IIIを使用して、この物質をLC/MSにより精製した。生成物を含有しているフラクションを合わせて、真空で濃縮した。次に、得られた物質をエタノール(1.0ml)およびDCM中の50%トリフルオロ酢酸(1.0ml、4.00mmol)にとり、この混合物を室温で1時間撹拌した。次に、この混合物を真空で濃縮すると、化合物ER−895080が黄色固体(2.40mg、収率8%)として得られた
【0194】
[0137] 実施例ER−894462−00は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(30.0mg、0.067mmol)および市販のアゼチジン−3−オール(29.4mg、0.402mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(8.1mg、24%)。
【0195】
[0138] 実施例ER−894465−00は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(30.0mg、0.067mmol)および市販のピロリジン−3−オール(35.0mg、0.402mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(18.5mg、53%)。
【0196】
[0139] 実施例ER−894464−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(30.0mg、0.067mmol)および市販のtert−ブチル ピロリジン−3−イルカルバメート(74.9mg、0.402mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(32.6mg、88%)。
【0197】
[0140] 実施例ER−895077−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(30.0mg、0.067mmol)および市販のtert−ブチル 3−アミノアゼチジン−1−カルボキシレート(69.3mg、0.402mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(8.6mg、24%)。
【0198】
[0141] 実施例ER−895078−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(30.0mg、0.067mmol)および市販のtert−ブチル アゼチジン−3−イルカルバメート(69.3mg、0.402mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(29.7mg、82%)。
【0199】
[0142] 実施例ER−895746−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(7.8mg、0.062mmol)および市販のtert−ブチル ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(37.0mg、0.174mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(27.5mg、77%)。
【0200】
[0143] 実施例ER−895748−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル 3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(35.5mg、0.177mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(31.3mg、99%)。
【0201】
[0144] 実施例ER−895749−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル 3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(36.6mg、0.183mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(29.5mg、93%)。
【0202】
[0145] 実施例ER−895750−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル 3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(31.7mg、0.158mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(30.6mg、97%)。
【0203】
[0146] 実施例ER−895751−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル 3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(43.5mg、0.217mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(31.2mg、98%)。
【0204】
[0147] 実施例ER−895752−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2S,5R)−tert−ブチル 2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(30.3mg、0.141mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(30.6mg、94%)。
【0205】
[0148] 実施例ER−895753−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2R,5R)−tert−ブチル 2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(37.6mg、0.175mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(19.5mg、60%)。
【0206】
[0149] 実施例ER−895754−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル 2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(33.5mg、0.169mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(26.7mg、85%)。
【0207】
[0150] 実施例ER−895083−15は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(24.5mg、0.055mmol)および市販のtert−ブチル(アゼチジン−3−イルメチル)(メチル)カルバメート(22.4mg、0.112mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(0.6mg、2%)。
【0208】
[0151] 実施例ER−895081−15は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(20.6mg、0.046mmol)および市販の(6−アミノスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(23.4mg、0.103mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(13.3mg、43%)。
【0209】
[0152] 実施例ER−895082−15は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(23.5mg、0.053mmol)および市販の2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル(25.1mg、0.111mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(5.3mg、15%)。
【0210】
[0153] 実施例ER−898416を調製した。3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸は、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(項目G、ER893393の調製)のそれと同様の方法で、(3−シアノフェニル)ボロン酸(93mg、.631mmol)、および5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(100.0mg、.21mmol)から調製し、3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリル(46mg、収率51%)が得られた。こうして、化合物A−9のそれと同様の方法で調製した物質(75mg、0.175mmol)の加水分解により、所望の化合物が得られた(42mg、54%の収率)。
【0211】
[0154] 実施例ER−895811は、実施例D−6のそれと同様の方法で、3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(24mg、0.054mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(40mg、0.215mmol)から2工程で調製し、中間体の(3S)−tert−ブチル3−(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(7mg、0.011mmol、収率21%)が得られた。次に、この中間体(6mg、0.0097mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−895811が得られた(4.4mg、収率82%)。
【0212】
[0155] 実施例ER−896386は、実施例D−6のそれと同様の方法で、3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(119mg、0.266mmol)および市販のtert−ブチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(226mg、1.06mmol)から2工程で調製し、中間体のtert−ブチル5−(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(94mg、0.146mmol、収率55%)が得られた。次に、この中間体を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、tert−ブチル5−(3−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(33mg、0.051mmol)およびtert−ブチル5−(3−((5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(33mg、0.051mmol)が得られた。次に、中間体のtert−ブチル5−(3−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(22mg、0.034mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896386が得られた(19mg、収率96%)。
【0213】
[0156] 実施例ER−896387は、実施例ER−896386において得られた、中間体tert−ブチル5−(3−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレートから調製した。次に、この中間体(16mg、0.025mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896387が得られた(14mg、収率99%)。
【0214】
[0157] 実施例ER−896388は、実施例D−6のそれと同様の方法で、3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25mg、0.056mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(42mg、0.224mmol)から2工程で調製し、中間体の4−(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(18mg、0.029mol、収率52%)が得られた。次に、この中間体(16mg、0.026mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896388が得られた(14mg、収率98%)。
【0215】
[0158] 実施例ER−896389は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25mg、0.056mmol)および市販の((3R,5S)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(48mg、0.224mmol)から2工程で調製し、中間体の((3R,5S)−1−(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(22mg、0.034mol、収率61%)が得られた。次に、この中間体(20mg、0.031mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896389が得られた(17.5mg、収率97%)。
[0159]
【0216】
[0160] 合成実施例−項目B
[0161] 実施例2(ER−885681の調製)
【0217】
【化99】
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【0218】
[0162] 化合物B−1は、化合物A−8と同様の方法で、市販の4−シアノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルから調製した(56g、最終工程は収率70%)。
[0163] 1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.44-1.49 (m, 10H) 1.50-1.62 (m, 6H) 1.89 (d, J=12.05Hz, 2H) 2.31 (dt, J=13.69, 11.51Hz, 1H) 2.41-2.49 (m, 1H) 2.69-2.88 (m, 3H) 3.89 (s, 3H) 3.91 (s, 3H) 4.06-4.21 (m, 3H) 4.38 (dd, J=11.71, 1.95Hz, 1H) 4.81 (dt, J=11.29, 5.80Hz, 1H) 5.28 (s, 1H) 6.84-6.89 (m, 1H) 6.93-6.98 (m, 2H).
[0164] MS (M+H+) 511.0.
【0219】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
[0165] 化合物B−1(7.86g、15.4mmol)の塩化メチレン(15mL)溶液にトリフルオロ酢酸(15mL)を加え、この混合物を室温で撹拌した。15分後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、残さをMTBEと飽和NaHCOの間に分配した。これらの層を分離し、水溶液をさらにジクロロメタンにより抽出した(2x)。合わせた抽出物をブラインにより洗浄して、乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮すると、ER−887084が白色固体(4.28g、68%)として得られた。
[0166] 1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 1.52-1.64 (m, 3H) 1.84 (br. s., 1H) 2.06-2.17 (m, 1H) 2.40-2.47 (m, 1H) 2.59-2.70 (m, 5H) 3.01-3.09 (m, 3H) 3.79 (s, 3H) 3.82 (s, 3H) 4.33 (dd, J=11.59, 2.25Hz, 1H) 4.87-4.95 (m, 1H) 5.30 (s, 1H) 6.93 (d, J=8.31Hz, 1H) 6.96-7.00 (m, 1H) 7.04 (d, J=1.90Hz, 1H).
[0167] MS (M+H+) 411.5.
【0221】
【化101】
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【0222】
[0168] 化合物ER−887084(1.19g、2.91mmol)をメタノール(11mL)に溶解し、この溶液をさらに0.05%ジエチルアミンを添加した1:1のエタノール−ヘプタン溶液19mLにより希釈した。この溶液1mLを2cm×25cmのChiralcel ODカラムにロードし、ヘプタン−エタノール(0.05%ジエチルアミンを含有)1:1からなる移動相により、流速15mL/分で溶出した。化合物ER−885681は、7.3分〜9.6分の間に集めた一方、化合物ER−885682は9.8分〜14.5分の間で集めた。こうした注入を33回行い、蓄えたフラクションを減圧下で濃縮すると、純粋な鏡像異性体生成物である化合物ER−885681(571mg、収率96%、>95%ee)および化合物ER−885682(ER−887275)(574mg、96%収率、>95%ee)が得られた。
【0223】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
[0169] 実施例ER−885454およびER−885455
[0170] 化合物ER−880894は、スキームIに概要されており、かつ化合物A−8(ER−890044)の調製により例示されている一般順序を使用し、市販の4−シアノピリジン(450g、4.32mol)から調製し、ER−880894が得られた(205g、mmol、総収率12%)。
[0171] 1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.29-2.46 (m, 2H) 2.47-2.60 (m, 2H) 3.91 (s, 3H) 3.93 (s, 3H) 4.36 (s, 1H) 4.45 (d, J=9.96Hz, 1H) 4.93 (dt, J=11.28, 5.79Hz, 2H) 5.85 (s, 1H) 6.85-6.93 (m, 1H) 6.93-7.04 (m, 2H) 7.59-7.70 (m, 2H) 8.56-8.66 (m, 2H).
[0172] MS (M+H+) 405.2.
【0225】
[0173] ER−890044のそれと(移動相として1:1エタノール−ヘプタンを使用した以外)同様の方法で、キラルHPLCによりER−880894(200mg、0.495mmol)を分割すると、ER−885454(96mg、収率48%)およびER−885455(91.2mg、46%収率)が得られた。
【0226】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0227】
[0174] 実施例ER−886622およびER−886623
[0175] 実施例ER−886434は、化合物ER−880894のそれと同様の方法で、市販の4−シアノ−2−メトキシピリジン(mg、mmol)から調製し、ER−886434(127mg、収率62%)が得られた。
[0176]
[0177]
[0178] MS (M+H+) 435.6.
【0228】
[0179] ER−880894のそれと同様の方法でキラルHPLCにより分割すると、ER−886622(21.5mg、収率44%、>95%ee)およびER−886623(20.2mg、収率41%、>95%ee)が得られた。
【0229】
[0180] 合成実施例−項目C
[0181] ER−890035の調製
【0230】
【化104】
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【0231】
[0182] 化合物C−3
[0183] 化合物C−1(9.91g、100mmol)および化合物C−2(27.6g、100mmol)の酢酸(60mL)溶液を80℃に加熱した。黄色の沈殿物が形成し始めるにつれて、濁りのない暗オレンジ色の反応混合物が徐々に明るくなった。30分以内に、この反応混合物は、濃厚な黄色スラリーに変化した。この混合物をさらに15分間80℃に維持した。この混合物を室温まで冷却し、IPAを加えた。この懸濁液を約75℃に加熱し、次に室温まで冷却した。黄色沈殿物をろ過し、この固体をさらなるIPAにより洗浄して減圧下乾燥した。化合物C−3が、明黄色固体(30.9g、収率91%)として得られた。
[0184] 1H NMR (400MHz, メタノール-d4) d ppm 3.92-3.92 (m, 3H) 3.96 (s, 3H) 7.10 (d, J=8.51Hz, 1H) 7.67 (s, 1H) 7.75 (dd, J=8.47, 2.21Hz, 1H) 7.83-7.86 (m, 1H)(主要な互変異性体).
[0185] MS (M+H+) 340.5.
【0232】
[0186] 化合物 C−4
[0187] 化合物C−3(9.9g、29.2mmol)をN,N−ジイソプロピルエチルアミン(25.4mL)および1,2−ジクロロエタン(100mL)に溶解し、この混合物を室温で撹拌した。この溶液に、N−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(20.8g、58.2mmol)を加え、この混合物を加熱還流した。45分後、この反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮するとオレンジ茶色残さが得られた。グラジエント溶出(ヘプタン中のEtOAc10〜40%)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって、この残さを精製し、化合物C−4が黄色固体として得られた(7.10g、収率52%)。少量のN−スルホニル化位置異性体が反応中に形成したが、単離しなかった。
[0188] 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) d ppm 3.87 (s, 3H) 3.90 (s, 3H) 7.15 (d, J=8.65Hz, 1H) 7.20 (s, 1H) 7.85 (d, J=2.14Hz, 1H) 8.00 (dd, J=8.55, 2.14Hz, 1H) 8.35 (s, 1H).
[0189] MS (M+H+) 472.3.
【0233】
[0190] 化合物 C−5
[0191] 化合物C−4(2.24g、0.00475mol)のエタノール(29.9mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(360mg、9.50mol)を加え、この混合物を室温で撹拌した。30分後、この反応混合物を飽和NHCl溶液と水の1:1混合物中に注意深く注ぎ入れた。この水溶液をジクロロメタンにより抽出(3x)した。合わせた抽出物をブラインにより洗浄し、乾燥して減圧下濃縮した。この粗生成物を、グラジエント溶出(ヘプタン中のEtOAc0〜50%)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、化合物C−5が白色固体として得られた(1.94g、収率86%)。
[0192] 1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 2.18 (dt, J=13.35, 11.43Hz, 1H) 2.47 (ddd, J=13.43, 5.95, 2.59Hz, 1H) 3.80 (s, 3H) 3.82 (s, 3H) 4.44 (dd, J=11.63, 2.44Hz, 1H) 4.92-5.03 (m, 1H) 5.32 (s, 1H) 6.94 (d, J=8.28Hz, 1H) 6.99 (dd, J=8.41, 1.89Hz, 1H) 7.04 (d, J=1.95Hz, 1H).MS (M+H+) 472.3.
【0234】
[0193] 化合物C−6およびC−7
[0194] 化合物C−5(900mg、1.91mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、溶液をエタノール(5mL)およびヘプタン(5mL)によりさらに希釈した。この溶液1mLを2cm×25cmのChiralcel(登録商標)ODカラムにロードし、ヘプタン−エタノール1:1からなる移動相により流速15mL/分で溶出した。化合物C−6(ER−887274)は、6.0分〜7.7分の間で集めた一方、化合物C−7(ER−887275)は8.75分〜11.5分の間で集めた。こうした注入を17回行い、蓄えたフラクションを減圧下で濃縮すると、純粋な鏡像異性体生成物である化合物C−6(ER−887274)(683mg、1.44mmol、>95%ee)および化合物C−7(ER−887275)(671mg、1.41mmol、>95%ee)が得られた。
【0235】
[0195] 実施例ER−890035。15mm×75mmのスクリューキャップ型管に(3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)ボロン酸(36.1mg、0.177mmol)、1,4−ジオキサン中の0.0750Mテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(80.0uL、0.006mmol)、1,4−ジオキサン中の0.150M 5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(C−5)(420.0uL、0.0631mmol)、および水中の2.00M炭酸ナトリウム(60.0uL、120mmol)を加えた。反容容器に窒素をパージし、密封した。このバイアルを85℃で一晩、振とうしてアルミニウムブロック中で加熱した。この混合物に、飽和水性炭酸水素ナトリウム1.0mLを加え、次にこの混合物を酢酸エチルにより抽出した(2×2.0mL)。合わせた有機層を真空で濃縮した。残りの残さを、DMSO500μL中に溶解した。この物質をアセトニトリル:水(ギ酸)のグラジエントにより、XTerra C8 19×100mmカラム上、LC/MSによって精製した。生成物を含有しているフラクションを合わせて真空で濃縮すると、化合物ER−890035が黄色固体として2.9mg(収率9.5%)得られた。
【0236】
[0196] 実施例ER−893972は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(200mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(159mg、収率64%)。
【0237】
[0197] 実施例ER−892893は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(4−((3−ヒドロキシプロピル)カルバモイル)フェニル)ボロン酸(235mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(166mg、収率63%)。
【0238】
[0198] 実施例ER−892892は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(4−カルバモイル−2−フルオロフェニル)ボロン酸(192mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(179mg、収率73%)。
【0239】
[0199] 実施例ER−892892は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(4−カルバモイル−2−フルオロフェニル)ボロン酸(192mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(179mg、収率73%)。実施例ER−894680は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(4−メチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(185mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(90mg、収率37%)。
【0240】
[0200] 実施例ER−887734は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(20mg、0.042mmol)および市販の(3−アセタミドフェニル)ボロン酸(22.6mg、0.126mmol)から調製した。LCMS(Rt7.45分、条件II)により精製すると、所望の生成物が得られた(9.7mg、収率50%)。
【0241】
[0201] 実施例ER−887738は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(20mg、0.042mmol)および市販の(3−アセタミドフェニル)ボロン酸(20.3mg、0.126mmol)から調製した。LCMS(Rt8.58分、条件II)により精製すると、所望の生成物が得られた(6.5mg、収率35%)。
【0242】
[0202] 実施例ER−892889は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(200mg、0.421mmol)および市販の(3−クロロ−4−(メチルカルバモイル)フェニル)ボロン酸(180mg、0.843mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(88mg、収率42%)。
【0243】
[0203] 実施例ER−892890は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(4−カルバモイル−3−クロロフェニル)ボロン酸(210mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(138mg、収率55%)。
【0244】
[0204] 実施例ER−893961は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(40mg、0.084mmol)および市販の(1,6−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(51mg、0.268mmol)から調製した。LCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(8.9mg、収率22%)。
【0245】
[0205] 実施例ER−893961は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(40mg、0.084mmol)および市販の5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン(80.55mg、0.309mmol)から調製した。LCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(4.3mg、収率11%)。
【0246】
[0206] 実施例ER−899871は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(50.0mg、0.105mmol)および市販の(4−カルバモイルフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(12.8mg、27%)。
【0247】
[0207] 実施例ER−899874は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(50.0mg、0.105mmol)および市販の(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(7.8mg、17%)。
【0248】
[0208] 実施例ER−890017は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−カルバモイル−2−フルオロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(13.4mg、46%)。
【0249】
[0209] 実施例ER−890019は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−カルバモイル−3−フルオロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(11.7mg、40%)。
【0250】
[0210] 実施例ER−890020は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−カルバモイル−3−クロロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(14mg、46%)。
【0251】
[0211] 実施例ER−890024は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−((3−ヒドロキシプロピル)カルバモイル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(11.5mg、36%)。
【0252】
[0212] 実施例ER−890027は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−(ベンジルカルバモイル)−3−クロロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(12.3mg、34%)。
【0253】
[0213] 実施例ER−890028は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(3−クロロ−4−(イソプロピルカルバモイル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(18.1mg、55%)。
【0254】
[0214] 実施例ER−890029は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(3−クロロ−4−(メチルカルバモイル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(15.4mg、49%)。
【0255】
[0215] 実施例ER−890035は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(2.9mg、9%)。
【0256】
[0216] 実施例ER−890043は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(5.6mg、19%)。
【0257】
[0217] 実施例ER−890044は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(13.7mg、42%)。
【0258】
[0218] 実施例ER−890050−00は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(15.4mg、52%)。
【0259】
[0219] 実施例ER−891029−00は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(6−(メチルカルバモイル)ピリジン−3−イル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(9mg、31%)。
【0260】
[0220] 実施例ER−891043は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(1,7−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(18mg、61%)。
【0261】
[0221] 実施例ER−891044は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(14.3mg、48%)。
【0262】
[0222] 実施例ER−891047は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(1,6−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(18.1mg、61%)。
【0263】
[0223] 実施例ER−891058は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−(シクロプロピルカルバモイル)−3−フルオロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(13.8mg、43%)。
【0264】
[0224] 実施例ER−892908は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−(tert−ブチルカルバモイル)−3−フルオロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(7mg、21%)。
【0265】
[0225] 実施例ER−892931は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(32.6mg、0.069mmol)および市販の(1H−インダゾール−4−イル)ボロン酸(2.70当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(5.5mg、18%)。
【0266】
[0226] 項目C.1(臭化物からのクロス−カップリングにより調製した化合物)
【0267】
【化105】
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【0268】
[0227] 化合物C−9
[0228] 酢酸(20mL)中の3−アミノ−5−ブロモピラゾールC−8(3.24g、20mmol)およびジケトンC−2(5.52g、20mmol)の混合物を80℃に加熱した。1時間後、この反応混合物を室温まで冷却し、IPAにより希釈した。この混合物中で黄色沈殿物が形成し、これをろ過により採集した。静置すると、さならる沈殿物が母液中で形成した。合わせた収穫物を採集し、真空下で乾燥すると化合物C−9が黄色固体として3.89g(9.67mmol、収率48%)得られた。
[0229] 1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.99 (s, 3H) 4.05 (s, 3H) 6.85 (s, 1H) 7.00 (d, J=8.47Hz, 1H) 7.57 (s, 1H) 7.62 (dd, J=8.45, 2.16Hz, 1H) 7.80 (d, J=2.14Hz, 1H)
[0230] MS (M+H+) 402.2
【0269】
[0231] 化合物 C−10
[0232] 化合物C−9(1.1g、2.74mmol)をエタノール(5mL)中に懸濁し、水素化ホウ素ナトリウム(155mg、4.1mmol)を加えた。この混合物を室温で1.5時間撹拌した。この時点で、追加の水素化ホウ素ナトリウム(155mg)を加え、この混合物を室温でさらに2時間撹拌した。酢酸(1.56mL)を加えて反応をクエンチし、得られた水溶液を飽和NaHCO3溶液に注ぎ入れた。沈殿した白色固体をろ過により採集して水により洗浄し、減圧下で乾燥すると、化合物C−10がオフホワイト固体として667mg(1.64g、収率60%)得られた。
[0233] 1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.34-2.37 (m, 1H) 2.49 (m, 1H) 3.86 (s, 1H) 3.91 (s, 3H) 3.92 (s, 3H) 4.40 (dd, J=11.75, 2.44Hz, 1H) 4.82 (dt, J=11.32, 5.73Hz, 1H) 5.51 (s, 1H) 6.80-6.91 (m, 2H) 6.93-7.00 (m, 1H)
[0234] MS (M+H+) 406.4
【0270】
[0235] 実施例ER−889925は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−10(37.0mg、0.091mmol)および市販のイソキノリン−5−イルボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(9.9mg、24%)。
【0271】
[0236] 合成実施例−項目D
【0272】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
[0237] 5−(5−3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノニトリル(D−3)
[0238] バイアルに、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリノニトリル(1.95g、8.48mmol),ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.261g、0.636mmol)、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(2.00g、4.24mmol)、酢酸カリウム(0.833g、8.49mmol)、および酢酸パラジウム(II)(0.095g、0.424mmol)を加えた。バイアルおよび内容物に窒素を流した後、脱気した1:1トルエン/エタノール(20mL)の溶液を加えてバイアルを密封し、2日間、80℃に加熱した。得られたものに酢酸エチルを加え、明黄色沈殿物をろ過により採集し、高真空下で乾燥した(1.13g、63%)。この物質をさらに精製することなく、次の工程に使用した。
[0239] 1H NMR (400MHz CDCl3) δ ppm 4.00 (3H), 4.06 (3H), 7.02 (2H), 7.21 (1H), 7.66 (2H), 7.84 (2H), 8.5 (1H), 9.33 (1H).
[0240] MS (M+H+) 426.0.
【0274】
[0241] 5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノニトリル(D−4)
[0242] エタノール(23.0mL)中の5−(5−3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノニトリル(1.03g、2.43mmol)の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.276g、7.29mmol)を加えた。反応混合物を2時間加熱還流し、その後、この反応混合物を室温まで冷却して一晩撹拌した。酢酸(1.40mL)、次いで1.0N塩酸溶液(48.6mL)を加え、ロータリーエバポレーションを用いてこの混合物を濃縮した。ジクロロメタンを残さに加え、ろ過した。ロータリーエバポレーションによりろ液を濃縮すると、粗生成物が明茶色発泡体として得られた(0.694g、66%)。この物質をさらに精製することなく、次の工程に使用した。
[0243] 1H NMR (400MHz DMSO-d6) δ ppm 2.13 (1H), 2.46 (1H), 3.77 (6H), 4.48 (1H), 5.36 (1H), 5.97 (1H), 6.98 (3H), 7.08 (1H), 8.08 (1H), 8.28 (1H), 9.05 (1H).
[0244] MS (M+H+) 430.0.
【0275】
[0245] 5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸(D−5)
[0246] 5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノニトリル(0.694g、1.62mmol)の懸濁液に水中の4.00M水酸化ナトリウム溶液(2.02mL)を加えた。得られた混合物を3時間加熱還流した。1.0N塩酸溶液(11.3mL)を加え、明茶色沈殿物をろ過し、多量の水によりすすぎ、空気/真空下で30分間、次に高真空下で48時間乾燥すると、明茶色固体が得られた(0.535g、74%)。この物質をさらに精製することなく、次の工程に使用した。
[0247] 1H NMR (400MHz DMSO-d6) δ ppm 2.13 (1H), 2.46 (1H), 3.76 (3H), 3.79 (3H), 4.48 (1H), 5.35 (1H), 6.00 (1H), 6.99 (3H), 7.08 (1H), 8.11 (1H), 8.32 (1H), 9.04 (1H).
[0248] MS (M+H+) 449.01
【0276】
[0249] tert−ブチル4−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(D−6)
[0250] 5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸(458mg、1.02mmol)のDMF(4.0mL)溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(535μl、3.06mmol)およびHATU(427mg、1.12mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(209mg、1.12mmol)を加え、この反応物を室温で一晩撹拌した。水を加え、得られた明茶色沈殿物をろ過により採集した(0.5385g)。カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン15%〜100%)により精製すると、tert−ブチル4−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(332mg、54%)が明黄色固体として得られた。
[0251] 1H NMR (400MHz CD3OD) δ ppm 1.46 (9H), 2.2 (1H), 2.5 (1H), 3.50 (8H), 3.73 (1H), 3.82 (6H), 4.45 (1H), 5.08 (1H), 5.91 (1H), 7.02 (3H), 7.62 (1H), 8.23 (1H), 8.92 (1H).
[0252] MS (M+H+) 617.2.
【0277】
[0253] (5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−イル)(ピペラジン−1−イル)メタノン(ER−897560)
[0254] 化合物D−6(66mg、0.107mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、tert−ブチル4−(5−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(9.2mg、収率14%)、およびtert−ブチル4−(5−((5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(9.2mg、収率14%)が得られた。
【0278】
[0255] tert−ブチル4−(5−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(90.0mg、0.146mmol)のエタノール(4mL)溶液に1,4−ジオキサン中の4.0M HCl(1.84mL)を加えた。この反応物を1時間40℃に加熱した。この反応混合物をロータリーエバポレーションにより濃縮し、トルエンと共沸すると、ER−897560が淡黄色固体(91mg、収率106%)として得られた。
【0279】
[0256] 実施例ER−897097は、実施例D−4のそれと同様の方法で、化合物C−9(500mg、1.243mmol)および市販の4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(461mg、1.492mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、Boc保護ER−897097が得られた(460mg、収率73%)。このBoc保護生成物(100mg、0.197mmol)の脱保護は、ER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施し、ER−897097(80mg、収率99%)が得られた。(LC−MS:Rt1.49分(M+1)409.08、条件II)。
【0280】
[0257] 実施例ER−897269
[0258] 化合物ER−897097(94mg、0.229mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、異性体ER−897269の一方が得られた(15mg、収率16%、>95%ee)。
【0281】
[0259] 実施例ER−897105は、実施例D−4のそれと同様の方法で、化合物C−9(500mg、1.243mmol)および市販の4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(563mg、1.492mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、Boc保護ER−897105が得られた(312mg、収率44%)。このBoc保護生成物(100mg、0.173mmol)の脱保護は、ER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施し、ER−897105(71mg、収率86%)が得られた。
[0260] LC−MS:Rt1.48分(M+1)477.09、条件II。
【0282】
[0261] 実施例ER−897214およびER−897215
[0262] 化合物ER−897105(50mg、0.105mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、ER−897214(19mg、収率39%、>95%ee)およびER−897215(19mg、39%収率、>95%ee)が得られた。
【0283】
[0263] 実施例ER−897381は、実施例D−4のそれと同様の方法で、化合物C−4(500mg、1.061mmol)および市販の4−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(621mg、1.591mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、Boc保護ER−897381が得られた(311mg、収率50%)。このBoc保護生成物(100mg、0.17mmol)の脱保護は、ER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施し、ER−897381(75mg、収率90%)が得られた。LC−MS:Rt1.52分(M+1)489.21、条件II)。
【0284】
[0264] 実施例ER−897714およびER−897715
[0265] 化合物ER−897381(71mg、0.134mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、ER−897714(27mg、収率38%、>95%ee)およびER−897716(30mg、42%収率、>95%ee)が得られた。
【0285】
[0266] 実施例ER−897405は、実施例D−4のそれと同様の方法で、化合物C−4(500mg、1.061mmol)および市販の4−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(619mg、1.591mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、Boc保護ER−897405が得られた(311mg、収率65%)。このBoc保護生成物(100mg、0.17mmol)の脱保護は、ER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施し、ER−897405(72mg、収率87%)が得られた。LC−MS:Rt1.45分(M+1)489.04、条件II。
【0286】
[0267] 実施例ER−897716およびER−897717
[0268] 化合物ER−897405(70mg、0.143mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、ER−897716(23mg、収率33%)およびER−897717(23mg、33%収率)が得られた。
【0287】
[0269] 実施例ER−897765は、実施例D−4のそれと同様の方法で、化合物C−4(438mg、0.93mmol)および市販の(1−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)カルバミン酸tert−ブチル(250mg、0.62mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、Boc保護ER−897765が得られた(161mg、収率43%)。このBoc保護生成物(161mg、0.267mmol)の脱保護は、ER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施し、ER−897765(131mg、収率98%)が得られた。
【0288】
[0270] 実施例ER−895809は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(19mg、0.042mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(32mg、0.169mmol)から2工程で調製し、中間体の(3S)−tert−ブチル3−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(19mg、0.031mmol、収率72%)が得られた。次に、この中間体(17mg、0.028mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−895809が得られた(16mg、収率98%)。
【0289】
[0271] 実施例ER−895810は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(19mg、0.042mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(32mg、0.169mmol)から2工程で調製し、中間体の(3R)−tert−ブチル3−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(24mg、0.039mmol、収率92%)が得られた。次に、この中間体(22mg、0.036mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−895810が得られた(21mg、収率100%)。正確な質量の計算値:516.21。測定値:517.5。
【0290】
[0272] 実施例ER−896133は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(15mg、0.033mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(25mg、0.134mmol)から2工程で調製し、中間体の4−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6mg、0.009mmol、収率29%)が得られた。次に、この中間体(6mg、0.009mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896133が得られた(5.3mg、収率92%)。
【0291】
[0273] 実施例ER−896134は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(15mg、0.033mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(27mg、0.134mmol)から2工程で調製し、中間体の4−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(7mg、0.011mmol、収率33%)が得られた。次に、この中間体(7mg、0.011mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896134が得られた(5.8mg、収率87%)。
【0292】
[0274] 実施例ER−896135は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(15mg、0.033mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(27mg、0.134mmol)から2工程で調製し、中間体の(3S)−tert−ブチル3−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(7mg、0.011mmol、収率33%)が得られた。次に、この中間体(7mg、0.011mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896135が得られた(6.5mg、収率97%)。
【0293】
[0275] 実施例ER−896136は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(15mg、0.033mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(27mg、0.134mmol)から2工程で調製し、中間体の(3R)−tert−ブチル3−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(7mg、0.011mmol、収率33%)が得られた。次に、この中間体(7mg、0.011mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896136が得られた(6.1mg、収率91%)。
【0294】
[0276] 実施例ER−8961337は、実施例D−6のそれと同様の方法で、D−5(15mg、0.033mmol)および市販のプロパン−2−アミン(8mg、0.134mmol)から調製し、所望の生成物ER−896137(5mg、収率31%)が得られた。
【0295】
[0277] 4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸を、実施例D−5のそれと同様の方法で調製した(101mg、収率29%)。
【0296】
[0278] 実施例ER−897034は、実施例D−6のそれと同様の方法で、4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸(25mg、0.056mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(31mg、0.167mmol)から2工程で調製し、中間体のtert−ブチル4−(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(15mg、0.024mmol、収率44%)が得られた。次に、この中間体(13mg、0.021mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−897034が得られた(12.2mg、収率98%)。
【0297】
[0279] 実施例ER−897036は、実施例D−6のそれと同様の方法で、4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸(25mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(33mg、0.167mmol)から2工程で調製し、中間体の(3S)−tert−ブチル3−(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(15mg、0.024mmol、収率43%)が得られた。次に、この中間体(13mg、0.021mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−897036が得られた(12mg、収率96%。
【0298】
[0280] 実施例ER−897037は、実施例D−6のそれと同様の方法で、4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸(25mg、0.056mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(33mg、0.167mmol)から2工程で調製し、中間体の4−(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(14mg、0.022mmol、収率40%)が得られた。次に、この中間体(13mg、0.021mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−897037が得られた(11mg、収率90%)。
【0299】
[0281] 合成実施例−項目F
【0300】
【化107】
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【0301】
[0282] 化合物A−7のそれと同様の方法で、4−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル(化合物A−2、5.31g、31.4mmol)および市販の1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジフルオロブタン−1,3−ジオン(8.1g、31.4mmol)により、化合物F−1が得られた(9.84g、収率77%)。MS(M+H)407.3。
【0302】
【化108】
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【0303】
[0283] 化合物F−2(9.8g、収率99%)は、化合物A−8のそれと同様の方法で、F−1(9.8g、24.1mmol)のNaBH還元により得られた。
[0284] 1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 2.17-2.39 (m, 2H) 3.83-3.85 (m, 3H) 3.85-3.88 (m, 3H) 4.47 (dd, J=10.87, 2.29Hz, 1H) 4.66-4.81 (m, 1H) 5.86 (s, 1H) 6.60 (t, J=55.00Hz, 1H) 6.97 (d, J=7.97Hz, 1H) 7.01-7.07 (m, 1H) 7.10 (s, 1H) 7.66-7.76 (m, 2H) 7.91 (d, J=8.13Hz, 2H). MS (M+H+) 411.7.
【0304】
【化109】
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【0305】
[0285] 化合物F−3(9.4g、収率100%)は、化合物A−9のそれと同様の方法で、F−1(8.94g、21.8mmol)の加水分解により得られた。
[0286] 1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 2.21-2.37 (m, 2H) 3.80-3.82 (m, 4H) 3.84 (s, 3H) 4.46 (dd, J=10.83, 2.56Hz, 1H) 6.60 (t, J=55.00Hz, 1H) 6.95 (d, J=8.28Hz, 1H) 7.00-7.04 (m, 1H) 7.08 (d, J=1.91Hz, 1H) 7.81 (m, J=8.35Hz, 2H) 8.00 (m, J=8.39Hz, 2H). MS (M+H+) 431.4.
【0306】
【化110】
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【0307】
[0287] 5mLのスクリューキャップ型反応管に、化合物F−3 4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(1.99g、4.64mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.05g、5.61mmol)、HATU(2.14g、5.62mmol)、DMF(10.0ml)、およびヒューニッヒ塩基(0.815ml、4.67mmol)を加えた。この反応混合物を30℃で一晩撹拌した。この混合物を酢酸エチルにより希釈して水により洗浄し、0.1N水性塩酸により洗浄し、水性炭酸水素ナトリウムにより洗浄し、ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水してろ過し、真空で濃縮すると茶色固体が得られた。この物質を、ヘプタン:酢酸エチルのグラジエント0〜90%によるフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有しているフラクションを合わせて真空で濃縮すると、オフホワイト固体が得られた。次に、得られた固体をエタノール(10.0ml)およびジオキサン中の4.0M HCl(10.0ml、40.00mmol)にとり、この混合物を室温で1時間撹拌した。次に、この混合物を真空で濃縮すると、化合物ER−894466が黄色固体(1.91g、収率77%)として得られた
【0308】
【化111】
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【0309】
[0288] ER−890044と同様の方法で、HPLCによりER−894466(1.91g、3.59mmol)をキラル分割すると、ER−895302(538mg、収率56%、>95%ee)およびER−895303(671mg、収率70%、>95%ee)が得られた。
【0310】
【化112】
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【0311】
[0289] 化合物A−14のそれと同様の方法で、5−アミノ−1H−ピラゾール−3−オール(9.91g、100mmol)および1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジフルオロブタン−1,3−ジオン(25.8g、100mmol)により、化合物F−4である、7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−オール(30.6g、95mmol、収率95%)が得られた。
[0290] 1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 3.87-3.90 (m, 3H) 3.90-3.93 (m, 3H) 5.94 (s, 1H) 7.06 (d, J=8.39Hz, 1H) 7.29 (t, J=53.00Hz, 1H) 7.47 (s, 1H) 7.67 (dd, J=8.43, 1.45Hz, 1H) 7.77 (d, J=1.75Hz, 1H). MS (M+H+) 323.3.
【0312】
【化113】
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【0313】
[0291] DMF(5.00ml)およびTHF(25.0ml)中の化合物F−4 7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−オール(3.21g、9.99mmol)の懸濁液に、0℃で水素化ナトリウム(0.480g、11.99mmol)を少量の小分けにして加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌した。1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチル)スルホニルメタンスルホンアミド(4.28g、11.99mmol)を少量の小分けにして加え、この混合物を室温にした。1時間後、この反応混合物を0.1N HCl溶液に注ぎ入れると、白色沈殿物が生じ、この沈殿物をろ過して水により洗浄した。この粗生成物をIPA中で懸濁し、約70℃に加熱して、室温まで冷却した。得られた白色沈殿物を追加のIPAにより洗浄し、減圧下で乾燥すると、化合物F−5である7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネートが白色固体として得られた(2.85g、6.29mmol、収率62.9%)。
[0292] 1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 3.89 (s, 3H) 3.92 (s, 3H) 6.70 (s, 1H) 7.07 (d, J=8.50Hz, 1H) 7.17-7.27 (m, 2H) 7.29-7.38 (m, 1H) 7.78 (dd, J=8.51, 2.14Hz, 1H) 7.82-7.89 (m, 2H). MS (M+H+) 454.4.
【0314】
【化114】
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【0315】
[0293] 化合物F−6(27.2g、収率77%)は、化合物A−16のそれと同様の方法で、化合物F−5(35.0g、77.2mmol)のNaBH4還元により得られた。
[0294] 1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 2.14-2.32 (m, 2H) 3.79 (s, 3H) 3.81 (s, 3H) 4.44 (dd, J=11.06, 2.67Hz, 1H) 4.53-4.66 (m, 1H) 5.28 (s, 1H) 6.40 (t, J=2.49Hz, 1H) 6.91-6.94 (m, 1H) 6.96-7.00 (m, 1H) 7.03 (d, J=1.94Hz, 1H). MS (M+H+) 458.1.
【0316】
[0295] 実施例ER−895088−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(25.0mg、0.058mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(35.2mg、0.177mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(9.3mg、29%)。
【0317】
[0296] 実施例ER−895116は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(25.0mg、0.058mmol)および市販の(R)−tert−ブチルピロリジン−3−イルカルバメート(36.5mg、0.196mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(16mg、52%)。
【0318】
[0297] 実施例ER−895089は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(25.0mg、0.058mmol)および市販の(S)−tert−ブチルピロリジン−3−イルカルバメート(36.7mg、0.197mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(7.1mg、23%)。
【0319】
[0298] 実施例ER−895090は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(25.0mg、0.058mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(38.6mg、0.196mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(18.1mg、57%)。
【0320】
[0299] 実施例ER−895115は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(25.6mg、0.060mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(31.5mg、0.169mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(3.5mg、11%)。
【0321】
[0300] 実施例ER−895745は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(26.2mg、0.061mmol)および市販のヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(32.9mg、0.155mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(18.1mg、53%)。
【0322】
[0301] 実施例ER−895091−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(21.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(2.5mg、8%)。
【0323】
[0302] 実施例ER−895092は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(5.2mg、16%)。
【0324】
[0303] 実施例ER−895093は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(10.3mg、32%)。
【0325】
[0304] 実施例ER−895094は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(7.4mg、23%)。
【0326】
[0305] 実施例ER−895096は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2S,5R)−tert−ブチル2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(24.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(13.9mg、43%)。
【0327】
[0306] 実施例ER−895097は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(21.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(17.3mg、56%)。
【0328】
[0307] 実施例ER−895098は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(21.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(18.5mg、60%)。
【0329】
[0308] 実施例ER−895101は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(22.0mg、0.112mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(9mg、28%)。
【0330】
[0309] 実施例ER−895099は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の3−アミノアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(19.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(14.1mg、41%)。
【0331】
[0310] 実施例ER−895102は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(21.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(17.2mg、56%)。
【0332】
[0311] 実施例ER−895104は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(17.1mg、54%)。
【0333】
[0312] 実施例ER−89510は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(15.8mg、50%)。
【0334】
[0313] 実施例ER−895106は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(14.9mg、47%)。
【0335】
[0314] 実施例ER−895107は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2S,5R)−tert−ブチル2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(24.0mg、0.112mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(14.2mg、44%)。
【0336】
[0315] 実施例ER−895109は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(21.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(17.7mg、57%)。
【0337】
[0316] 実施例ER−895112は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(22.0mg、0.111mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(14.4mg、46%)。
【0338】
[0317] 実施例ER−895111は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチル(22.0mg、0.111mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(22.7mg、63%)。
【0339】
[0318] 実施例ER−895731は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(32.8mg、0.176mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(22.1mg、70%)。
【0340】
[0319] 実施例ER−895732は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(31.0mg、0.155mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(22mg、70%)。
【0341】
[0320] 実施例ER−895733は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(34.0mg、0.170mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(26.5mg、85%)。
【0342】
[0321] 実施例ER−895734は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(36.3mg、0.181mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(23.4mg、75%)。
【0343】
[0322] 実施例ER−895739は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(37.7mg、0.202mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(22.9mg、73%)。
【0344】
[0323] 実施例ER−895740は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(34.8mg、0.187mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(23.1mg、73%)。
【0345】
[0324] 実施例ER−895744は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販のヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(26.9mg、0.127mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(26.5mg、82%)。
【0346】
[0325] 実施例ER−895741は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の3−アミノアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(30.1mg、0.175mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(5.5mg、16%)。
【0347】
[0326] 実施例ER−895718は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(45.4mg、0.227mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(21.4mg、68%)。
【0348】
[0327] 実施例ER−895719は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(29.8mg、0.149mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(21.6mg、69%)。
【0349】
[0328] 実施例ER−895720は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(28.6mg、0.143mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(21.7mg、69%)。
【0350】
[0329] 実施例ER−895721は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(31.1mg、0.155mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(20.2mg、64%)。
【0351】
[0330] 実施例ER−895722は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(41.2mg、0.206mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(21mg、67%)。
【0352】
[0331] 実施例ER−895723は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2S,5R)−tert−ブチル2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(34.1mg、0.159mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(20.5mg、64%)。
【0353】
[0332] 実施例ER−895725は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(43.7mg、0.235mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(19.8mg、65%)。
【0354】
[0333] 実施例ER−895726−は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(31.0mg、0.167mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(20.6mg、67%)。
【0355】
[0334] 実施例ER−895729は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(29.9mg、0.151mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(19.6mg、62%)。
【0356】
[0335] 実施例ER−895730は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販のヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(28.9mg、0.136mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(23.9mg、74%)。
【0357】
[0336] 実施例ER−895755は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.5mg、0.058mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(27.9mg、0.150mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(28.3mg、89%)。
【0358】
[0337] 実施例ER−895727は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の3−アミノアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(37.0mg、0.215mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(22.3mg、65%)。
【0359】
[0338] 実施例ER−896059は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(10.0mg、0.023mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(17.8mg、0.089mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(11.2mg、87%)。
【0360】
[0339] 実施例ER−896060は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(19.3mg、0.096mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(12.3mg、95%)。
【0361】
[0340] 実施例ER−896061は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(16.9mg、0.084mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(12.2mg、94%)。
【0362】
[0341] 実施例ER−896062は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(23.9mg、0.119mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(10.7mg、83%)。
【0363】
[0342] 実施例ER−896063は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(20.5mg、0.102mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(10.9mg、84%)。
【0364】
[0343] 実施例ER−896064は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2S,5R)−tert−ブチル2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(17.2mg、0.080mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(10.3mg、78%)。
【0365】
[0344] 実施例ER−896067は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(15.2mg、0.077mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(9.9mg、77%)。
【0366】
[0345] 実施例ER−896068は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販のヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(17.3mg、0.081mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(12.3mg、93%)。
【0367】
[0346] 実施例ER−896071は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.9mg、0.060mmol)および市販の3−(アミノメチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(30.4mg、0.163mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(18.6mg、51%)。
【0368】
[0347] 合成実施例−項目G
[0348] ER−893993の調製
【0369】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0370】
[0349] 500mLのフラスコに4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(10.78g、42mmol)、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(10.0g、21mmol)、酢酸カリウム(10.41g、106mmol)、および1,4−ジオキサン(100ml)を投入した。この反応混合物を15分間、窒素で脱気した。1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−二塩化パラジウム(II)ジクロロメタン錯体(4.33g、5.3mmol)を加え、この混合物を密封し、80℃で3時間撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(1000mL)と飽和NaHCO3溶液(200mL)の間に分配した。相を分離し、水性相をEtOAc(200mL)により逆抽出した(2×)。合わせた有機層をブライン(200mL)により洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムにより乾燥してろ過し、濃縮した。粗製物質をEtOAc(500mL)中に溶解し、ヘプタン(500mL)を加え、黒色固体の不純物をろ過により除去した。所望の生成物を含有しているろ液を減圧下で濃縮し、IPA150mL中に懸濁して70℃で30分間加熱し、次に室温に冷却した。緑色沈殿物をろ別し、IPAによりすすぎ、真空ポンプで乾燥した。5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(4.50g、10.02mmol、収率47.2%)。
【0371】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
[0350] 25mLフラスコ中、窒素雰囲気下、2−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(558mg、2.6mmol)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチル)スルホニルメタンスルホンアミド(1869mg、5.2mmol)の無水THF(5mL)溶液に、−78℃でTHF中の1.0M LiHMDS(5.23mL、5.2mmol)を加えた。室温にゆっくり温めながら、この混合物を一晩撹拌した。この反応を飽和NaHCO3によりクエンチした。次に、この混合物をMTBEにより抽出した(×3)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥してろ過し、濃縮した。位置異性体である(tert−ブチル6−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートおよびtert−ブチル2−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート)の混合物が淡黄色オイルとして得られた(397mg、収率44%)。
【0373】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
[0351] 5〜10mLマイクロ波用バイアルに、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(650mg、1.45mmol)、tert−ブチル2−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(tert−ブチル6−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートとの混合物であり、合計は396mg、1.15mmolである)、炭酸カリウム(792mg、5.7mmol)、水(2.0ml)、およびTHF(4.5ml)を投入した。この反応混合物を15分間、窒素で脱気した。1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−二塩化パラジウム(II)ジクロロメタン錯体(234mg、0.29mmol)を加え、この混合物を密封し、90℃で一晩撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。この粗生成物を、EtOAc/ヘプタン12〜100%で溶出したシリカ−ゲル(カラムInterchim40g、30μM)上で精製した。位置異性体である(tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートおよびtert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート)の混合物が黄色固体(142mg、収率24%)として得られた。
【0375】
[0352] ER−896993の合成
【0376】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
[0353] エタノール(1.0ml)中のtert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(位置異性体tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートとの混合物であり、合計は50mg、.096mmolである)の懸濁液に、室温でテトラヒドロホウ酸ナトリウム(10.94mg、.29mmol)をゆっくりと加えた。混合物を60分間80℃に加熱した。酢酸エチルを加えた。続いて、この混合物を飽和NHCl水溶液、次にブラインにより洗浄した。
【0378】
[0354] 有機層を無水硫酸ナトリウムにより乾燥してろ過し、濃縮した。この粗生成物を、EtOAc/ヘプタン12〜100%で溶出したシリカ−ゲル(カラムInterchim25g、30μM)上で精製した。位置異性体である(tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートおよびtert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート)の混合物が白色固体(38mg、収率75%)として得られた。
【0379】
[0355] tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(位置異性体tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートとの混合物であり、合計は34mg、.065mmolである)をエタノール(0.5ml)およびジオキサン中の4.00M HCl(0.5ml)に溶解し、この混合物を40℃で1時間撹拌した。トルエン1mLを加えた。この反応混合物を濃縮した。
【0380】
[0356] この生成物を真空ポンプで乾燥すると、最終生成物がHCl塩(位置異性体5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(6−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩、および5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩の混合物)(ER−896993)として29mg得られた。
【0381】
[0357] ER−896994の合成
【0382】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
[0358] tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(位置異性体tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートとの混合物であり、合計は60mg、.116mmolである)をメタノール(2.5ml)に溶解した。H−Cube(H2で充満、1mL/分、サイズ小(30mm)、炭素担持10%パラジウム、CatCart)を使用して、この溶液を室温で2.5時間、水素により処置した。トルエン1mLを加えた。溶媒を濃縮した。粗生成物を、EtOAc/ヘプタン12〜100%で溶出したシリカ−ゲル(カラムInterchim25g、30μM)上で精製すると、tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(36mg、0.069mmol、収率59%)が白色固体として得られた。
【0384】
[0359] tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチルピペリジン−1−カルボン酸(29mg、.055mmol)をエタノール(0.5ml)およびジオキサン中の4.00M HCl(0.5ml)中に溶解し、この混合物を40℃で1時間撹拌した。トルエン1mLを加えた。この反応混合物を濃縮した。この生成物を真空ポンプで乾燥すると、最終生成物がHCl塩(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−メチルピペリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩、ER−896994)として25mg得られた。
【0385】
[0360] 実施例ER−897090
[0361] 実施例ER−897090は、脱保護工程をER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(507mg、1.129mmol)、およびtert−ブチル4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン−1−カルボキシレート(300mg、0.869mmol)(市販の4−オキソアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルから調製した)からER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897090が得られた(96mg、収率26%)。LC−MS:Rt1.49分(M+1)423.06、条件II。
【0386】
[0362] 化合物ER−897090(94mg、0.224mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、異性体ER−897212の1つが得られた(17mg、収率18%)。
【0387】
[0363] 実施例ER−897130は、脱保護工程をER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(493mg、1.097mmol)、およびtert−ブチル3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシレート(174mg、0.548mmol)(市販の3−オキソピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルから調製した)からER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897130が得られた(68mg、収率31%)。
【0388】
[0364] 実施例ER−897142は、脱保護工程をER−887084のそれと同様の方法(項目B)で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(489mg、1.089mmol)、および4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘクス−1−エン−1−イルトリフルオロメタンスルホネート(188mg、0.544mmol)(市販の(4−オキソシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルから調製した)からER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897142が得られた(111mg、収率48%)。(LC−MS:Rt1.57分(M+1)423.06、条件II)。
【0389】
[0365] 実施例ER−897364およびER−897365
[0366] 化合物ER−897090(100mg、0.237mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、ER−897364(4mg、収率4%、>95%ee)およびER−897365(6.4mg、収率6%、>95%ee)が得られた。
【0390】
[0367] 実施例ER−897547
[0368] 3−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの調製
[0369] Pd−Cカートリッジを備えたH−Cube(H2を50barに制御、流速1.0ml/分)を用いて、1−ベンジル−3−メチルピペリジン−4−オン(1.63g、8.018mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(1.925g、8.82mmol)のメタノール50ml溶液を水素化した。この反応混合物を12時間再循環した。H−Cubeをメタノールで徹底的に洗浄した後、この溶媒を蒸発させて得られたオイルをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物(1.5g、88%)が得られた。
【0391】
[0370] 実施例ER−897547は、脱保護工程をER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(488mg、1.086mmol)、およびtert−ブチル5−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(250mg、0.724mmol)(3−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルから調製した)からER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897547が得られた(68mg、収率31%)。
【0392】
[0371] 実施例ER−897597は、脱保護工程をER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(475mg、1.058mmol)、および市販の4−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(240mg、0.705mmol)からER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897597が得られた(32mg、収率9%)。LC−MS:Rt1.72分(M+1)486.95、条件II。
【0393】
[0372] 実施例ER−897814およびER−897815
[0373] 化合物ER−897597(20mg、0.041mmol)を、ER−890044のそれと同様の方法(項目A)で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、ER−897814(7mg、収率35%、>95%ee)およびER−897815(3mg、収率15%、>95%ee)が得られた。
【0394】
[0374] 実施例ER−897728
[0375] 9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7−エン−3−カルボン酸ベンジルの調製
[0376] 4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(5.17g、20.907mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(0.398g、2.091mmol)をベンゼン(30.0ml、334.136mmol)中、70℃で撹拌した。ブタ−3−エン−2−オン(3.76ml、41.813mmol)を加え、この反応混合物を、ディーン−スタークトラップにより水を除去しながら、一晩還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、飽和NaHCO3溶液を加え、有機層をNa2SO4で脱水して溶媒蒸発させた。得られたオイルをBiotage(SiO2、250g、EtOAc/Hep10%〜50%)により精製すると、表題化合物(3.58g、11.96mmol、収率57.2%)が得られた。
【0395】
[0377] 9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボン酸tert−ブチルの調製
[0378] Pd−Cカートリッジを備えたH−Cube(H2充満、流速1.0ml/分)を使用して、9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7−エン−3−カルボン酸ベンジル(1.26g、4.209mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.01g、4.63mmol)、およびTEA(1.47ml、10.522mmol)のメタノール50ml溶液を水素化した。この反応混合物を5時間再循環した。H−Cubeをメタノールで徹底的に洗浄した後、この溶媒を溶媒蒸発させて得られたオイルをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物(681mg、61%)が得られた。
【0396】
[0379] 実施例ER−897728は、脱保護工程をER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(489mg、1.089mmol)、およびtert−ブチル9−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン−3−カルボキシレート(290mg、0.726mmol)(9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボン酸tert−ブチルから調製した)から、ER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897728が得られた(91mg、収率26%)。LC−MS:Rt1.67分(M+1)477.13、条件II。
【0397】
[0380] 実施例ER−897851
[0381] 化合物ER−897728(85mg、0.178mmol)を、ER−890044のそれと同様の方法(項目A)で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、異性体ER−897851の1つが得られた(28mg、収率33%)。
【0398】
[0382] 実施例ER−890978は、実施例ER−896993のそれと同様の方法で、化合物G2(600mg、1.34mmol)および市販の4−ブロモ−2−クロロピリジンから調製し、2−(2−クロロピリジン−4−イル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(311mg、収率54%)が得られ、続いてNaBH還元した(この物質300mgで実施した)。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(277mg、収率92%)。
【0399】
[0383] 合成実施例−項目H
[0384] 調製1:1−メチル−2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジン
【0400】
【化120】
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【0401】
[0385] アセトン(100mL)を45分間かけて滴下(シリンジポンプ)してN−メチルヒドラジン(20mL)により処置し、この反応溶液を室温で45分間撹拌した。次に、この反応溶液を55℃でさらに15分間加熱し、室温まで冷却して硫酸ナトリウムで脱水し、ろ過してロータリーエバポレーションにより40℃以下で濃縮した。次に、粗生成物を110〜122℃で蒸留により精製し、表題化合物が無色オイルとして得られた(14.2g、43.9%)。
1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 1.58 (s, 3H), 1.72, (s, 3H), 2.63, (s, 3H), 5.21, (br s, 1H).
【0402】
[0386] 調製2:3−(エトキシメチレン)ペンタン−2,4−ジオン
【0403】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
[0387] アセチルアセトン(40mL)、オルトギ酸エチル(95.4mL)、および無水酢酸(54.2mL)の溶液を、1時間加熱還流(150℃)した。この反応溶液を室温まで冷却し、フラッシュカラムクロマトグラフィーを直接施した(E.Merckシリカゲル(約120g);溶出液:100%EtOAc、続いてEtOAc中の5%EtOH)。純粋な生成物を含有しているフラクションを、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮すると、表題化合物が粘ちょうな暗赤色オイルとして得られた(10.4g、17.0%)。
[0388] 1HNMR (400MHz, CDCl3) δ: 1.36, (t, 3H), 2.28, (s, 3H), 2.35, (s, 3H), 4.22, (q, 2H), 7.67, s, 1H).
【0405】
[0389] 調製3:3−((1−メチル−2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジニル)メチレン)ペンタン−2,4−ジオン
【0406】
【化122】
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【0407】
[0390] 3−(エトキシメチレン)ペンタン−2,4−ジオン(調製2、8.6g)をエーテル(30mL)に溶解して0℃に冷却した。次に、この反応溶液を、5分間かけて滴下した1−メチル−2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジン(調製1、4.8g)でゆっくりと処置し、その後、温めて室温で一晩撹拌した。この反応溶液をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の20%EtOH)により、直接精製すると、表題化合物が明赤色固体(9.1g、84.0%)として得られた。
[0391] 1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 1.82, (s, 3H), 1.89, (s, 3H), 2.05, (s, 6H), 3.07, (s, 3H), 7.40, (s, 1H).
【0408】
[0392] 調製4:1−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノン
【0409】
【化123】
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【0410】
[0393] 3−((1−メチル−2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジニル)メチレン)ペンタン−2,4−ジオン(調製3、9.1g)をエタノール(20mL)に溶解し、水中の1M塩化水素(20mL)により処置した。この反応溶液を室温で15分間撹拌した。次に、この反応溶液を真空下、ロータリーエバポレーターにより濃縮し、全体積をおよそ20mLにした。次に、この反応溶液を飽和水性炭酸水素ナトリウム(45mL)により処置し、塩化メチレンにより抽出した(4x50mL)。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水してろ過し、真空で濃縮すると、表題化合物が明オレンジ色固体として得られた(6.2g、97%)。
[0394] 1HNMR (400MHz, CDCl3) δ: 2.37, (s, 3H), 2.45, (s, 3H), 3.84, (s, 3H), 7.75, (s, 1H)
【0411】
[0395] 調製5:1−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシブタ−2−エン−1−オン
【0412】
【化124】
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【0413】
[0396] 1−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノン(調製4、4.46g)をメタノール(21mL)に溶解し、メタノール中の25%ナトリウムメトキシド(11.07mL)を加えた。この混合物を5分間撹拌し、酢酸、トリフルオロ−、エチルエステル(7.701mL)を加えた。この混合物を75℃で加熱還流し、19時間撹拌した。この反応溶液をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:100%EtOAc、次いでEtOAc中の5%EtOH、次にEtOAc中20%EtOH)により、直接精製すると、表題化合物(互変異性体)が明赤色発泡性固体(7.0g、92.3%)として得られた。
[0397] 1HNMR (400MHz, CDCl3) δ: 2.33 (s, 3H), 3.76, (s, 3H), 6.10, (s, 1H), 7.84, (s, 1H)
【0414】
[0398] 調製6:3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミン
【0415】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
[0399] 3,4,5−トリブロモピラゾール(60g)の酢酸(900mL)溶液に、10℃で硝酸(21mL)(90%、発煙)を加えた。次に、無水酢酸(300mL)を20分間かけて加えた。この反応溶液を室温まで温め、3時間撹拌した。次に、この反応混合物を氷上に注ぐと、白色沈殿物が生じた。この沈殿物をろ別し、水(200mL)により洗浄した。次にろ過した沈殿物をトルエン(750mL)に溶解し、水(200mL)およびブライン(100mL)により洗浄して、硫酸ナトリウムで脱水してろ過した。次に、このトルエン溶液に1H−ピラゾール、3,5−ジメチル−(20g)を加え、この溶液を20分間、加熱還流した。この反応溶液を冷却し、真空で濃縮した。この粗生成物をヘプタンにより粉末にすると、得られた沈殿物はTLCにより大部分の生成物を含有しており、これをろ過して真空で乾燥した。粗表題化合物をさらに精製することなく続けた(71.7mg、67.6%)。
【0417】
[0400] この中間体である3,4−ジブロモ−5−ニトロ−1H−ピラゾール(69g)を酢酸エチル(600mL)およびエタノール(300mL)中、塩化第一スズ二水和物(135g)と共に110℃で45分間還流することにより還元した。黄色の均一反応溶液を室温まで冷却し、水(200mL)および酢酸エチル(800mL)中の、激しく撹拌した炭酸水素ナトリウム(33g)溶液にゆっくりと注ぎ入れた。得られたスラリーにセライト(30g)を加え、このスラリーをセライト床によりろ過した。ろ過ケーキを追加の酢酸エチル(600mL)により洗浄した。次に、有機溶液をブライン(200mL)で洗浄して硫酸ナトリウムで脱水し、ろ過して真空で濃縮すると粗生成物がオレンジ色オイルとして得られた。次に、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage、Quad25;溶出液:塩化メチレン中の6%EtOH)によって精製した。これにより表題化合物が明ベージュ色固体として得られた(13.2g、32%)。1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 5.20, (m, 3H), 11.60, (br s, 1H).
【0418】
[0401] 調製7:2−ブロモ−5−(1−エチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0419】
【化126】
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【0420】
[0402] 封管中、1−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシブタ−2−エン−1−オン(調製5、1.7g)および3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミン(調製6、1.18g)を酢酸(52.61mL)中、120℃で一晩加熱した。この反応溶液を室温まで冷却し、氷水(500mL)に注ぎ入れると、白色沈殿物が生じた。この沈殿物をろ過し、多量の水で洗浄した。次に、この沈殿物を採集し、真空で乾燥すると、表題化合物が白色粉末として得られた(1.9g、73.1%)。1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 2.47 (s, 3H), 3.79, (s, 3H), 6.95, (s, 1H), 7.73, (s, 1H), 8.67, (s, 1H).
【0421】
[0403] 調製8:2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0422】
【化127】
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【0423】
[0404] エタノール(20mL)中の2−ブロモ−5−(1−エチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(調製7、1.8g)の懸濁液にテトラヒドロホウ酸ナトリウム(472mg)をゆっくりと加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。次に、pH=2.0に到達するまで、この反応溶液を氷冷した1N HClに非常にゆっくりと加え、残存しているいかなるテトラヒドロホウ酸ナトリウムもクエンチした。次に、この溶液を高真空下で濃縮し、大部分のエタノールを除去した。次に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を、中性pH(7.0)に達するまで、上記の酸性溶液にゆっくりと加えると、白色沈殿物が形成した。この沈殿物をろ別し、水(200mL)およびエーテル(20mL)により洗浄した。この白色沈殿物を採集し、真空で乾燥すると、表題化合物が白色粉末として得られた(1.36g、74.7%)。1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 2.00, (m, 1H), 2.09, (s, 3H), 2.30, (m, 1H), 3.67, (s, 3H), 4.34, (m, 1H), 5.15, (m, 1H), 5.31, (s, 1H), 6.69, (s, 1H), 7.63, (s, 1H).
【0424】
[0405] 調製9:(5S,7R)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0425】
【化128】
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【0426】
[0406] ラセミ体の2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.5g、4.1mmol、調製8)をメタノール(35mL)に溶解し、濁った溶液を穏やかに温めると濁りのない溶液が得られた。次に、この溶液を中間孔のブフナー漏斗によってろ過した。この透明なろ液をキラルHPLC精製に直接使用した。この溶液1mLを2.1cm×25cmのChiralcel ODカラムにロードし、イソプロピルアルコールおよびメタノール(1:1比)からなる移動相により、流速15mL/分で溶出した。2つ(RおよびS)の鏡像異性体を個別に採集した。こうした注入を27回行い、蓄えた純粋(RおよびS)な鏡像異性体のフラクションを減圧下で濃縮した。表題化合物が白い粉末(0.71g、1.95mmol、>95%ee)として単離された。
【0427】
[0407] 調製10:(5R,7S)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0428】
【化129】
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【0429】
[0408] ラセミ体の2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.5g、4.1mmol、調製8)をメタノール(35mL)に溶解し、濁った溶液を穏やかに温めると濁りのない溶液が得られた。次に、この溶液を中間孔のブフナー漏斗によってろ過した。この濁りのないろ液をキラルHPLC精製に直接使用した。この溶液1mLを2.1cm×25cmのChiralcel ODカラムにロードし、イソプロピルアルコールおよびメタノール(1:1比)からなる移動相により、流速15mL/分で溶出した。2つ(RおよびS)の鏡像異性体を個別に採集した。こうした注入を27回行い、蓄えた純粋(RおよびS)な鏡像異性体のフラクションを減圧下で濃縮した。表題化合物は、白色粉末(0.71g、1.95mmol、>95%ee)として単離された。
【0430】
[0409] 実施例ER−889996:
[0410] 5mLのスクリューキャップ型バイアルに、4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニルボロン酸、ピナコールエステル(51.0mg、0.161mmol)、1,4−ジオキサン中のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(.075M、90uL)、1,4−ジオキサン中の2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(25.0mg、0.069mmol、調製8)の溶液(450uL)、および水中の2M炭酸ナトリウム(70uL)を加えた。反応容器に窒素をパージして、密封した。このバイアルを85℃で40時間、振とうしてアルミニウムブロック中で加熱した。この混合物に、飽和水性炭酸水素ナトリウム1.0mLを加え、次にこの混合物を酢酸エチルにより抽出した(2×2.0mL)。合わせた有機層を真空で濃縮した。残りの残さを方法に従い、LC/MSによって精製した。これにより表題化合物が白色粉末として得られた(7.8mg、24.0%)。
【0431】
[0411] 実施例ER−889862は、実施例ER−889996のそれと同様の方法で、2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40.1mg、0.11mmol、調製8)、および市販のイソキノリン−5−イルボロン酸(2.5当量)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、表題化合物が白色粉末として得られた(7.5mg、17%)。
【0432】
[0412] 実施例ER−890007は、実施例ER−889996のそれと同様の方法で、2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(25.0mg、0.069mmol、調製8)、および市販の8−メチルキノリン−5−イルボロン酸(2.5当量)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、表題化合物が白色粉末として得られた(12.2mg、42%)。
【0433】
[0413] 実施例ER−892900は、実施例ER−889996のそれと同様の方法で、2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(23.0mg、0.063mmol、調製8)、および市販の1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イルボロン酸(2.5当量)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、表題化合物が白色粉末として得られた(7.7mg、28%)。
【0434】
[0414] 実施例ER−890066は、実施例ER−889996のそれと同様の方法で、2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(25.0mg、0.069mmol、調製8)、および市販の2−メチル−2H−インダゾール−5−イルボロン酸(2.5当量)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、表題化合物が白色粉末として得られた(0.2mg、1%)。
【0435】
[0415] 実施例ER−889550
[0416] 密封管に2−ブロモ−5−(1−エチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、0.11mmol、調製7)、4−(N−エチルアミノカルボニル)フェニルボロン酸(73.2mg、0.38mmol)、炭酸カリウム(76.8mg、0.56mmol)、水(0.559mL)、およびテトラヒドロフラン(0.838mL)を投入した。15分間窒素により脱気しながら、この反応混合物を撹拌した。ジクロロメタンと錯体形成している[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1:1)(22.7mg、0.03mmol)を加え、この反応混合物を密封し、95℃で16時間加熱した。粗製反応混合物を室温まで冷却し、次に、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:100%EtOAc)により直接精製した。これにより、4−(5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−エチルベンズアミドが明黄色固体として得られた(41.1mg、86.4%)。
【0436】
[0417] エタノール(1mL)中の4−(5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−エチルベンズアミド(30mg、0.07mmol)の懸濁液にテトラヒドロホウ酸ナトリウム(6.62mg)を加え、この混合物を室温で3時間撹拌した。反応溶液を窒素気流下で濃縮した。次に、水素化ホウ素が完全に消費するまで、1N HClを非常にゆっくりと加えると(約2mL)、茶色沈殿物が生じた。この水溶液をデカントして分離し、pH=7.0に到達するまで、飽和炭酸水素ナトリウムによりゆっくりと中和した。次に、この中和溶液をEtOAc(2×5mL)により抽出した。有機抽出物を合わせてブライン(2mL)により洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水してろ過し、真空で濃縮した。これにより表題化合物が白色粉末として得られた(18.8mg、62.1%)。
【0437】
[0418] 実施例ER−893888
[0419] 密封管に2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(30mg、0.08mmol、調製8)、4−(ウレイド)フェニルボロン酸、ピナコールエステル(73.8mg、0.28mmol)、炭酸カリウム(56.9mg、0.41mmol)、水(0.414mL)、およびテトラヒドロフラン(0.621mL)を投入した。15分間窒素により脱気しながら、この反応混合物を撹拌した。ジクロロメタンと錯体形成している[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1:1)(16.8mg、0.02mmol)を加え、この反応混合物を密封し、95℃で16時間加熱した。粗製反応混合物を室温まで冷却し、次に、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により直接精製した。これにより表題化合物が明黄色粉末として得られた(31.1mg、90.0%)。
【0438】
[0420] 実施例ER−894595は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5S,7R)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(150.0mg、0.41mmol、調製9)、および市販の4−(ウレイド)フェニルボロン酸、ピナコールエステル(368.8mg、1.4mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(141.6mg、82.0%)として得られた。
【0439】
[0421] 実施例ER−894596は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5R,7S)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(150.0mg、0.41mmol、調製10)、および市販の4−(ウレイド)フェニルボロン酸、ピナコールエステル(368.8mg、1.4mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(144.6mg、83.7%)として得られた。
【0440】
[0422] 実施例ER−893986は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5S,7R)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50.0mg、0.14mmol、調製9)、および市販の1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−ボロン酸(89.1mg、0.47mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(42.7mg、72.4%)として得られた。
【0441】
[0423] 実施例ER−893987は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5R,7S)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(150.0mg、0.41mmol、調製10)、および市販の1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−ボロン酸(267.3mg、1.41mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(155.7mg、88.0%)として得られた。
【0442】
[0424] 実施例ER−893990は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5S,7R)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40.0mg、0.11mmol、調製9)、および市販の2−メチルインダゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(96.8mg、0.38mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(36.9mg、80.9%)として得られた。
【0443】
[0425] 実施例ER−893991は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5R,7S)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(30.0mg、0.082mmol、調製10)、および市販の2−メチルインダゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(72.6mg、0.28mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(22.0mg、64.3%)として得られた。
【0444】
[0426] 合成実施例−項目J
【0445】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
[0427] 酢酸(10ml、174.682mmol)中の5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル(1.00g、7.086mmol)、および1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4,4−トリフルオロブタン−1,3−ジオン(2.153g、7.794mmol)の懸濁液を5時間加熱還流した(100℃)。この混合物を室温に冷却して水を加え、沈殿物をろ過により採集して水により洗浄し、真空下で乾燥すると、J1が緑色固体として2.33g得られた(収率86%)。
【0447】
[0428] エタノール(25ml、428.167mmol)中の5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチル(1.00g、2.623mmol)の懸濁液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(0.446g、11.802g)をゆっくりと加えた。この混合物を60分間、加熱還流(80℃)し、反応をUPLC/MSによりモニタリングした。この混合物を室温に冷却した。過剰の水素化ホウ素ナトリウムを酢酸(1.501ml、26.226mmol)により分解した。この反応物を水中の1.00M HCl(52.5ml、52.451mmol)に注ぎ入れ、5分間撹拌した。沈殿物をろ過により採集し、水により洗浄して空気乾燥した。この物質を、ヘプタン:酢酸エチルのグラジエントでシリカ25gのカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、J2が白色固体として507mg得られた(収率48%)。
【0448】
[0429] エタノール(5.0mL、85.633mmol)中のエチル5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート(503mg、1.26mmol)の懸濁液に水中の4.00M水酸化ナトリウム(1.574mL、6.298mmol)を加えた。この混合物を50℃で1時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、水中の1.00M HCl(12.60mL、12.595mmol)により酸性にして水を加え、沈殿物をろ過により採集して水で洗浄し、真空下で乾燥するとJ3が白色固体として422mg得られた(収率95%)。
【0449】
[0430] 5mLのマイクロ波用バイアルに、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(50mg、0.135mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(75mg、0.404mmol)、HATU(205mg、0.539mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.059mL、0.337mmol)、およびDMF(1.0mL、12.915mmol)を投入した。このバイアルに栓をして、混合物を40℃で6時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(5mL)により希釈し、水(2mL)により洗浄し(2×)、0.1N水性HCl(2mL)で洗浄し、飽和水性炭酸水素ナトリウム(2mL)で洗浄し、ブライン(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥してろ過し、濃縮した。化合物を溶出液としてEtOAc/ヘプタン12〜100%を使用するBiotage SP4(カラムInterchim25g、30μM)上のクロマトグラフィーによって精製すると、中間体tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(38mg、0.070mmol、収率52.3%)が得られた。
【0450】
[0431] エタノール(0.5mL、8.563mmol)およびジオキサン中の4.00M HCl(0.5mL、2.00mmol)中に中間体tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(36mg、0.067mmol)を溶解し、この混合物を40℃で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、生成物を真空ポンプで乾燥すると、ER−896452がHCl塩として得られた(31.0mg、0.065mmol、収率98%)。
【0451】
[0432] ER−896453
[0433] 実施例ER−896453は、実施例ER−896452のそれと同様の方法で、酸J3(50mg、0.135mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(81mg、0.404mmol)から2工程で調製し、中間体の(3S)−tert−ブチル3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(67mg、0.121mmol、収率90%)が得られた。この中間体(49mg、0.089mmol)を、実施例ER−896452のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896453が得られた(42mg、収率97%)。
【0452】
[0434] ER−885454の絶対配置、およびそのER−892887に対する相関の決定
【0453】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0454】
[0435] ER−885454の絶対配置は、上で示している通り、これを3−ヨード誘導体ER−887006に変換することにより確定した。ER−887006の構造は、単結晶X線回折によって決定した。結果を図10に示している。この変換は、この分子中のキラル中心に影響しないので、ER−885454の絶対配置は示された通りである。さらに、ER−892887の絶対配置は、化合物C−6に対するその相関によって確定し、ひいてはER−885454に相関づけた。
【0455】
[0436] 一般的スクリーニングアッセイおよび薬理学的戦略
[0437] 有効かつ選択的なTLR7/8化合物を特定するため、まず、類似体をヒトTLR4、TLR7、およびTLR9リポーターラインの細胞系パネル全体についてスクリーニングした(より詳細については、材料および方法を参照されたい)。初代ヒトPBMCアッセイにおいて、TLR7に対して有効性および選択性を示した化合物の部分集合は、TLR8活性(以下の表2を参照されたい)およびTLR7/8有効性についてもやはり試験した(より詳細については、材料および方法を参照されたい)。ある種の化合物は、短期インビボ(STIV)アッセイへと前に進め、TLR7マウスに対する用量依存活性および作用持続期間を決定した(より詳細については、材料および方法を参照されたい)。次に、選択化合物を以下の1種または複数のループス疾患マウスモデルにおいて効果の評価をした:BXSB−Yaa、NZBxNZW、およびプリスタン:DBA/1。
【0456】
[0438] 本明細書における実施形態として報告する化合物の多くは、ヒトおよびマウスのTLR7とヒトTLR8との両方に対し、これらの受容体を細胞系または初代細胞上のどちらかで発現させ、合成低分子(CL097、R848)または核酸(RNA)リガンドにより刺激した際に、ナノモル有効性を示した。反対に、本明細書において実施形態として報告する化合物のほとんどは、TLR9経路に対して不活性である。
【0457】
[0439] ループスの現在のSOC薬物には、インビトロでTLR7/9シグナル伝達を阻害することが示されているクロロキンおよびヒドロキシクロロキン(HCQ)などの抗マラリア薬が含まれる。これにより、ループスのフレアの制御に、それらの薬物が有効であることの少なくとも一部が説明される。しかし、本開示の実施形態は、かなり一層強力な阻害をもたらすことが示された。例えば、化合物ER−892887(上に示され議論されている)は、RNA−Ig TLR7/8刺激物に対して、HCQ(ER−892887はIC50=0.015uM、HCQは、IC50が約1.5uMである)と比べて、約100倍強力であることが分かった。このことは、ER−892887が、現在のループス治療に比べて、TLR7/8経路のかなり一層有効な阻害をもたらすことを示唆している。これは、以下の表1において示されている結果により実証されている。
[0440]
【0458】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
[0441]
【0460】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0461】
[0442] 短期インビボ(STIV)アッセイ:マウスTLR7に対する、インビボでの化合物の有効性を評価するため、短期インビボ(STIV)アッセイを利用した。手短に述べると、様々な時間点でマウスに化合物を経口投与し、その後、アゴニストR848を皮下注射して、TLR7を刺激した。次に、R848刺激作用後の血漿中IL−6レベルをELISAによって測定し、化合物の有効性および作用持続期間を評価した。重要なことに、TLR7欠陥マウスを利用すると、R848によるインビトロまたはインビボ刺激作用後のサイトカイン産生は、完全なTLR7依存性を示した。したがって、STIVアッセイにおける化合物の活性は、TLR7経路のモジュレートに起因していると確信することができる。300mg/kgのER−892887の経口単回用量により、インビボでR848/TLR7/IL−6経路が、少なくとも24時間、80〜90%抑制される(図1を参照されたい)。化合物のパネルに関するSTIVアッセイ有効性のまとめは、以下の表3にある。
[0443]
【0462】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0463】
[0444] マウスループス疾患モデル。化合物のPOC評価を行うため、3種の別々のループス疾患モデル(BXSB−Yaa、NZBxNZW、およびプリスタン)を選択した。なぜなら、(1)BXSB−YaaおよびNZB/W菌株は多遺伝子性病因論に伴う自然発生的な疾患を発症し、DNAおよびRNA関連性自己応答性、タンパク尿、および免疫複合体媒介性腎炎などのヒトループスの顕著な特徴の多くを示すこと、および(2)上記の3種の疾患モデルに関するポジティブTLR7および/またはTLR9標的バリデーション結果が報告されているからである。
【0464】
[0445] SLE疾患モデルにおけるER−892887に関する重要な所見は、以下の通りである(図1〜6および12〜14を参照されたい):
1)ER−892887は、TLR7駆動型BXSB−Yaaモデルにおいて抗dsDNA力価を著しく低下し、これは、タンパク尿の減少、およびグレード3/4の腎炎発症の完全な予防の傾向と対応するものである。
2)ER−892887は、NZB/Wモデルにおける抗dsDNA力価を低下した。より低い用量のER−892887(33〜100mg/kg)で、このモデルにおいて延命効果がもたらされ、これは、タンパク尿および糸球体腎炎の組織学的兆候の減少に対応する。ER−892887は、NZB/Wモデルにおいて、タンパク尿の発生をヒトループスの治療において一般に使用されている2種の薬物よりも効果的に遅延させ、またヒドロキシクロロキンおよびプレドニゾロンと組み合わせると効果的であった。
3)ER−892887は、プリスタンモデルにおいて、抗RiboP力価などのRNA関連反応性に対して特に強力な効果を伴いながら、様々な自己抗体を抑制した。これらの変化は、このモデルにおいて、ER−892887による、全血のインターフェロン駆動型遺伝子発現およびIFN遺伝子シグネチャスコアの低下に対応するものであった。ER−892887は、プリスタンモデルにおいて関節炎の重症度を軽減し、インターフェロンの遺伝子シグネチャスコアを顕著に抑制する一方、3種の一般に使用されているループス治療は抑制しなかった。ER−892887はまた、試験用量において、ヒドロキシクロロキンまたはプレドニゾロンよりも良好に自己抗体を抑制した。
【0465】
[0446] SLE疾患モデルにおけるER−885454に関する重要な所見は、以下の通りである(図7〜9を参照されたい):
1)ER−885454は、TLR7駆動型BXSB−Yaaモデルにおいて抗dsDNA力価および抗Sm/nRNP力価を著しく低下させ、これは、タンパク尿の顕著な減少、およびグレード3/4の腎炎発症の完全な予防に対応する。
2)ER−885454は、NZB/Wモデルにおいて、抗dsDNA、タンパク尿、および糸球体腎炎の組織学的徴候を減少した。
【0466】
[0447] 知見のまとめ:これらのデータは、ヒトループスの重要な特徴に関与する過程に対して、記載されている化合物に緩和効果があることを示している。核酸を含有している免疫複合体は、樹状細胞による1型インターフェロン産生、および「インターフェロンシグネチャ」を推進することができ、このインターフェロンシグネチャは、インターフェロンの存在を反映し、その後に起こるインターフェロンが調節する遺伝子の発現が疾患の重症度に関連している。ER−892887は、プリスタンモデルにおいて、インビトロでRNA−Ig複合体に応答するサイトカインを遮断し、インターフェロン駆動型遺伝子の上方調節を抑制した。ER−892887とER−885454のどちらも、いくつかの自己抗体の特異体の産生を制限し、タンパク尿および組織学的変化によって現れる腎臓疾患を抑制した。ER−892887による処置により、NZB/W自然発症モデルでの長期投与検討において、生存が著しく向上した。これらの結果は、これらの化合物がヒト患者におけるループス症状および進行を制御する可能性を有することを示している。
【0467】
[0448] 薬理学材料および方法:
[0449] インビトロ薬理学:HEK−293細胞(ATCC)は、ヒトE−セレクチン遺伝子(受託番号NM_000450)のプロモーターからの塩基対−2241bp〜−254bpを含有しているプラスミドpGL3(Promega)由来の、NF−カッパB転写因子誘発性E−セレクチン(ELAM-1)ルシフェラーゼレポーターを安定的に発現するよう操作した。次に、ヒトTLR4、TLR7またはTLR9完全長ORF cDNAを安定かつ個々に発現するよう、これらの細胞を続けて操作した。ヒトTLR4 cDNA(受託番号NM_138554)をpcDNA3.0発現ベクター(Invitrogen)にクローニングした。TLR4トランスフェクト細胞もヒトMD−2共受容体[MD-2 cDNA(受託番号NM_015364)をpEF−BOSベクターにクローニングした]を発現するよう操作し、培地において10nMの可溶性CD14(R&D Systems)を補給し、LPS応答性を最適化した。ヒトTLR9 cDNA(受託番号NM_017442)をpBluescript II KSベクター(Agilent)にクローニングした。ヒトTLR7 cDNA(受託番号NM_016562)は、OriGeneから取得した。ヒトTLR8(受託番号NM_138636)またはマウスTLR7(受託番号NM_133211)を安定的に発現するHEK−293細胞をInvivoGenから購入し、次に、pNiFty2(NF-カッパB)−ルシフェラーゼリポータープラスミド(InvivoGen)に安定的にトランスフェクトした。10%ウシ胎児血清(FBS)を含有するダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)において、2.22×10細胞/mlの密度で、各細胞タイプを384ウェルプレートにプレート培養し、37℃、5%COで2日間、インキュベートした。次に、様々な濃度のアンタゴニスト化合物を加えた。次に、細胞をさらに30分間インキュベートした後、以下の通り、適切なTLRアゴニストを(示した最終濃度で)添加した:TLR4の場合、リポ多糖類(LPS;Sigma)10ng/ml、ヒトTLR7およびTLR8およびマウスTLR7の場合、CL097(InvivoGen)3ug/ml、ならびにTLR9の場合、CpG−2006−2A[配列:TCGTCGTTAAGTCGTTAAGTCGTT(配列番号1)Sigma−Aldrichにより合成されたホスホロチオエート骨格を有する]0.6uM。次に、これらの細胞を一晩インキュベートし、NF−カッパB依存性ルシフェラーゼリポーター活性化を、製造元の推奨するプロトコル通り、SteadyGlo(登録商標)(Promega)またはSteadylite(商標)(Perkin Elmer)試薬を用いて発光を測定することにより定量した。
【0468】
[0450] ヒトPBMC細胞に基づくアッセイ。密度勾配(Histopaque(登録商標)1077、Sigma, Inc.、St.Louis、MO)により、健常なドナーの新しく採取したヘパリン添加(10USP単位/ml、Hospira、Lakeforest、IL)全血から、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を単離した。手短に述べると、円錐管50ml中で血液25mlをPBS15ml(Ca2+、Mg2+を含まない)により希釈し、クモ膜下穿刺針を使用して、Histopaque12mlを下層に入れた。チューブを1200rpm(350×g)で45分間、遠心分離にかけ、PBMCをバフィーコートから採集した。次に、細胞をPBS中で2回洗浄し、赤血球を塩化アンモニウム溶液(1X Red Blood Cell Lysis Buffer、eBioscience)5ml中、室温で5分間、懸濁することにより溶解した。PBS中での最後の洗浄後、L−グルタミン(Invitrogen)を含み、かつ25mM HEPES(Mediatech,Inc、Manassas VA)、10%ウシ胎児血清(HyClone、Logan、UT)、およびペニシリン−ストレプトマイシン−グルタミン(Mediatech)を補給したRPMI−1640培地中で、PBMCを2×10/mlの最終濃度で再懸濁し、組織培養処理されている96ウェルプレート(Falcon)中、100ul/ウェル(2×10個細胞/ウェル)でプレート培養した。
【0469】
[0451] 溶解して100%DMSO中に段階希釈したアンタゴニスト化合物を三連で細胞に添加し、0.1%DMSO(v/v)の最終濃度にした。PBS中に溶解して段階希釈したヒドロキシクロロキン(Acros Organics)を三連で細胞に加えた。PBMCをアンタゴニスト化合物またはHCQと37℃、5%COで30分間インキュベートした後、ウェルあたり100ulの完全培地中に、以下の通り(示した最終濃度)様々なTLRアゴニスト試薬を加えた。TLR7およびTLR8の場合、R848(レシキモド;GLSynthesis、Worcester、MA)1uM、TLR1/2の場合、Pam3CSK4(InvivoGen)50ng/ml、TLR4の場合、LPS(Sigma)10ng/ml、およびTLR9の場合、CpG−2216(InvivoGen)5ug/mlである。ループス患者におけるRNA含有自己抗体免疫複合体を模倣するTLR7/8アゴニストを調製するため、強力なTLR7およびTLR8アゴニストであることが以前に示されている、ヒトU1 snRNAステムループIV由来の配列[配列:GGGGGACUGCGU-UCGCGCUUUCCC(配列番号2)、ホスホロチオエート骨格を有する]を有する26マーのRNAを合成した(Dharmacon, Inc.、Lafayette、CO)。このRNA分子を血清不含RPMI中で、2.5μMに希釈し、やはりRNAと交差反応をするマウス抗ヒト1本鎖DNAモノクローナル抗体(MAB3034、Millipore,Inc.、Billerica、MA)を1:25希釈または1ug/mlで加えた。得られた「RNA−Ig」刺激物を室温で15〜30分間インキュベートした後、細胞に加えた。様々なTLRアゴニストと共にPBMCを37℃、5%COで、20時間インキュベートした。細胞培養液の上澄み液を採集し、様々なヒトサイトカインのレベルを製造元の推奨プロトコル(BD Biosciences,Inc.、San Diego、CA)に準拠した標準ELISA手順によって示される通りに評価した。表4は、選択した化合物に関するヒトPBMC IL−6阻害の試験の結果を示している。
【0470】
【表4-1】
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【表4-2】
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【表4-3】
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【0471】
[0452] マウス脾臓細胞に基づくアッセイ。脾臓は、COによって安楽死させた雌のBALB/cマウス(Jackson Labs、Bar Harbor、ME)から採取した。単一細胞懸濁液は、40μmのナイロン細胞ストレーナーに脾臓を通すことにより得た。細胞をPBS(Mediatech,Inc.、Manassas、VA)50mlで2回洗浄し、赤血球をRBC Lysis buffer(eBioscience,Inc.、San Diego、CA)5ml中、室温で5分間、溶解した。細胞をPBS中でさらに2回洗浄し、最後に、補給したRPMI−1640中、2.5×10細胞/mlで再懸濁した。組織培養処理されている96ウェルプレート(Falcon)中、細胞を100μl/ウェル(2.5×10個細胞/ウェル)でプレート培養した。100%DMSO中に溶解した化合物の段階希釈液を三重で細胞に添加し、0.1%DMSOの最終濃度にした。細胞を化合物と共に37℃、5%COで30分間インキュベートした後、R848(レシキモド;GLSynthesis、Worcester、MA)370nMの最終濃度とするため、完全培地中に、R848 740nMを100μl/ウェルを添加した。細胞を37℃、5%COで20時間インキュベートした。培養液の上澄み液を採集し、製造元の推奨プロトコル(BD Biosciences,Inc.、San Diego、CA)に準拠した標準ELISA手順によってIL−6のレベルを評価した。選択化合物に関する試験の結果は表5にある。
【0472】
【表5】
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【0473】
[0453] インビボ薬理学:
[0454] 短期インビボ(STIV)アッセイ:6〜8週齢の雌BALB/cマウス(Jackson Labs、Bar Harbor、ME)に、0.5%水性メチル−セルロース(Sigma、St.Louis、MO)中に配合したアンタゴニスト化合物を200ul体積で、強制経口栄養によって投与した。その後、様々な時間点において、R848(レシキモド;GLSynthesis、Worcester、MA)15ugを含む100ul体積でマウスに皮下注射(S.C.)し、TLR7を刺激した。血漿を針穿刺により採集し、次に、TLR7刺激の1.5時間後のIL−6レベルを製造元の推奨プロトコル(R&D Systems)に準拠した標準ELISA手順によって評価した。
【0474】
[0455] マウスループス疾患モデルの菌株。どちらも自然発症ループス疾患が現れる、雄のBXSB−Yaaおよび雌のNZBWF1/JマウスをJackson Labs(Bar Harbor、ME)から購入した。雌のDBA/1マウスはHarlan Laboratories(Indianapolis、IN)から購入し、示した年齢の時に、プリスタン(2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン;Sigma、St.Louis、MO)0.5mlを腹腔内注射し、ループス疾患を化学的に誘発するか、またはPBS0.5mlを腹腔内注射して年齢に相応の、非疾患対照マウスを作製した。マウスは、示した期間、0.5%メチルセルロース中の化合物または薬物を経口投与することにより、毎日、投与された。
【0475】
[0456] ELISAによる自己−抗体力価の評価。抗dsDNA、抗Sm/nRNP、抗RiboP力価、および抗ヒストン力価を標準ELISA手法によって評価した。手短に述べると、96ウェルのEIA/RIA ELISAプレート(Corning)を、以下の通り(示された最終濃度)、PBS中の希釈抗原100ulにより室温で90分間コーティングした:Sm/nRNP複合体(Immunovision)10U/ml、子ウシ胸腺dsDNA(Sigma)10ug/ml、RiboP(Immunovision)5U/ml、およびヒストン(Immunovision)5ug/ml。プレートをPBS/0.05%Tween20(洗浄用緩衝液)により洗浄し、PBS/1%BSA(ブロッキング用緩衝液)により4Cで一晩ブロッキングした。プレートを洗浄し、ブロッキング用緩衝液中に希釈(1:25〜1:10,000の範囲で、モデルおよび抗原に依存する)したマウスの血漿試料をウェルに1ウェルあたり100ulの体積で加え、プレートを室温で90分間インキュベートした。次に、プレートを洗浄し、PBS/1%BSA/0.05%Tween中、1:50,000に希釈した抗マウスIgG−HRPO(Southern Biotech)100ulを各ウェルに加え、プレートを室温で90分間インキュベートした。プレートを洗浄し、これらのウェルにOptEIA TMB基質キット(BD Biosciences)由来の基質成分の1:1混合物100ulを加えた。プレートを室温でインキュベートし、十分な発色後に、0.18M硫酸溶液を100ul添加することにより反応を停止した。450nmの分光測光法によってプレートを読み取った。
【0476】
[0457] タンパク尿の評価。尿は各マウスから手作業で、または18時間代謝ケージあたり1〜2匹のマウスを収容することにより採集し、各動物について、腎臓機能の間接的な尺度として、尿中アルブミンクレアチニン比(UACR)を求めた(UACRは、尿dLあたりのアルブミンmg/クレアチニンgの比として算出される)。尿試料中のアルブミンレベルは、コーティング抗体および検出用のHRPコンジュゲートによりタグ付けした二次抗体が含まれている抗マウスアルブミン抗体セット(Bethyl Labs)を使用し、カスタムサンドイッチELISAプロトコルを用いて求めた。クレアチニンレベルは、市販のクレアチニンアッセイキット(Cayman)を使用して求めた。
【0477】
[0458] 腎炎の組織学的評価。個々のマウスから腎臓を集め、10%ホルマリンに24時間固定してパラフィン包埋し、盲検法で組織病理学評価を行うため、H&Eによる染色領域を作製した。腎炎疾患スコアの特徴は、以下の通りである:グレード0−正常範囲;グレード1−リボン様の毛細血管壁肥厚;グレード2−細胞過形成、分画化、半月体形成;グレード3−グレード2を参照、糸球体の病変の重症度の増加および範囲の増加(侵襲を受けた糸球体の%);グレード4−硬化;重度の糸球体疾患(機能のない器官)。
【0478】
[0459] 統計:薬物処置群とビヒクル処置群の間のUACR、サイトカイン、または抗体力価の差異は、群内の個々の動物すべてからの値を使用して計算した。それらの値は、ダン(Dunn)の事後検定による一元配置ANOVAにより検定し、各実験群とビヒクルとを比較した。P値は図面中に明記されており、または慣例により、アスタリスク1個はp<0.05を示しており、アスタリスク2個はp<0.01を示しており、アスタリスク3個はp<0.001を示している。一連の死亡率曲線は、マントル−コックスによって比較し、有意性が見られる場合、差異について、一対の曲線をウィルコクソン解析を使用して検定した。
【0479】
[0460] 全血中のインターフェロン遺伝子発現の評価。全血中のIFN調節性遺伝子の発現は、qPCRによって測定した。手短に述べると、マウスを安楽死させ、血液を大静脈を介して採集し、RNAlater(Ambion、Austin TX)を含有しているチューブ中に100ulを保存した。RNAの総量は、Mouse RiboPure Blood RNA Isolation Kit(Ambion)を使用して分離した。RNA濃度は、NanoDrop ND−1000分光光度計(Thermo Scientific、Waltham MA)を使用して決定した。ファーストストランドcDNAは、High Capacity RNA−to−cDNA Master Mix(Applied Biosystems、Foster City CA)を使用して、総量100ngのRNAから合成した。逆転写後、cDNAをヌクレアーゼ不含水により希釈し、Gene Expression Master Mix(Applied Biosystems)と混合した。次に、Applied Biosystemsにより製造されたカスタムTaqMan(登録商標)Low Density Array(TLDA)に、この混合物を適用し、ABI 7900HT Fast Real−time PCR System(Applied Biosystems)でqPCRを実施した。RQ Manager 1.2.1(Applied Biosystems)を使用して生データを集め、GeneData Analyst2.2ソフトウェア(GeneData)を使用して解析した。
【0480】
[0461] TLDAパネルは、以下の表6から選択した45種もの標的遺伝子、および正規化用の3種のハウスキーピング遺伝子を含んだ。ハウスキーピング遺伝子Hprt1は、変動係数に基づいた正規化を行うために選択したものである。標的遺伝子の相対量を求め、PBSの腹腔内注射しか受けていない非疾患対照群に対する、個々の疾患マウスについての倍率変化を計算するために使用した。標準スチューデントt検定を行って、非疾患群(PBS処置)とビヒクル処置疾患群(プリスタン処置)との間で、どの標的遺伝子が著しく増加したかを決定し、これにより、疾患調節性遺伝子セットを指定した。続いて、このt検定において特定された疾患調節性遺伝子すべてのメジアン倍率変化として、各マウスの「IFNスコア」を算出した。
【0481】
【表6-1】
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【0482】
【表6-2】
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図1
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図2A
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図2B
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図2C
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図2D
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図3A
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図3B
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図3C
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図3D
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図3E
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図4A
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図4B
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図4C
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図4D
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図4E
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図4F
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図5A
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図5B
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図5C
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図5D
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図6A
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図6B
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図6D
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図6E
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図6F
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図6G
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図7B
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図8B
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図9B
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図10
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図11A
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図11AA
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図11B
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図11C
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図11EE
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図11G
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図11GG
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図11H
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図11I
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図11J
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図11JJ
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図11K
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図11KK
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図11L
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図11LL
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図11M
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図11MM
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図11N
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図11NN
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図11O
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図11P
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図11Q
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図11R
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図11S
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図11T
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図12A
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図12B
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図12F
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図13A
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図13B
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図13B-2】
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図13C
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図13C-2】
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図13D
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図14A
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図14B
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図14B-2】
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【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]