【実施例】
【0148】
[0081] ある種の条件は、以下に示される具体例に共通するものであった。マイクロ波加熱は、Biotage(登録商標)Emrys LiberatorまたはInitiatorマイクロ波反応器を使用して行った。カラムクロマトグラフィーは、Biotage(登録商標)SP4フラッシュクロマトグラフィーシステムを使用して実施した。溶媒除去は、BuchiiロータリーエバポレーターまたはGenevac(登録商標)遠心分離型蒸発器のいずれかを使用して行った。NMRスペクトルは、重水素化溶媒を使用して、Varian Unity(登録商標)分光計で、400MHzで記録した。ケミカルシフトは、残留プロトン溶媒に対して報告する。
【0149】
[0082] 薄層クロマトグラフィーは0.25mmのシリカゲル層により予めコーティングされているWhatman(登録商標)ガラスプレート上で、以下の溶媒、すなわち酢酸エチル、ヘプタン、ジクロロメタン、またはメタノールからの1種または複数のものを様々な比を用いて行った。
【0150】
[0083] 分析用LC/MSは、XBridge(商標)C18 1.7μm、2.1×50mmカラムを使用する、Waters、Acquity(商標)システムで行った。溶媒AおよびBは、それぞれ水w/0.1%ギ酸およびアセトニトリルw/0.1%ギ酸である。流速0.3ml/分で、4分間かけて、B5%からB99%にする、総時間が5分間の方法である。質量スペクトルのデータは、Waters SQDで、エレクトロスプレイポジティブモードにて、100〜2000amuの範囲を取得した。これらの条件は、以下において「条件I」と呼ぶ。
【0151】
[0084] あるいは、純度および質量の確認は、XBridge(商標)C8 3.5μm、4.6×50mmカラムを使用し、Waters Autopurificationシステムで実施した。溶媒AおよびBは、それぞれ水w/0.1%ギ酸およびアセトニトリルw/0.1%ギ酸である。流速2.5ml/分で、5分間かけて、B10%からB95%にする、総時間6分間の方法である。質量スペクトルのデータは、Micromass ZQ(商標)で、エレクトロスプレイポジティブモードにおいて、130〜1000amuの範囲を取得した。これらの条件は、以下で「条件II」と呼ぶ。
【0152】
[0085] 分取逆相LC/MSは、XBridge(商標)C8 5μm、19×100mmカラムを使用し、Waters Autopurificationシステムで実施した。溶媒AおよびBは、それぞれ、水w/0.1%ギ酸およびアセトニトリルw/0.1%ギ酸である。流速20ml/分で、10分間かけて、B30%からB95%にする、総時間12分間の方法である。質量スペクトルのデータは、Micromass ZQ(商標)で、エレクトロスプレイポジティブモードにおいて、130〜1000amuの範囲を取得した。これらの条件は、以下で「条件III」と呼ぶ。
【0153】
[0086] ラセミ化合物の分取HPLC分割は、以下のキラルカラムの1つを使用して実施した:Chiralpak(登録商標)IA(5cm×50cmまたは2cm×25cm)、Chiralpak(登録商標)AD(2cm×25cm)、またはChiralcel(登録商標)OD(2cm×25cm)。精製化合物の鏡像異性体比は、同じ固定相(IA、ADまたはOD)からなる、0.45cm×25cmのカラム上でHPLC分析によって求めた。
【0154】
[0087] 本開示の化合物を調製するための一般法および実験を以下に説明する。ある種の場合、具体的な化合物が、実施例によって記載される。しかし、各場合において、本開示の一連の化合物は、以下に記載されているスキームおよび実験に従って調製されたことが理解されよう。NMRおよび/または質量分析データが入手できる化合物の場合、そのデータは、その化合物の合成説明の直後、または表11に示されている。
【0155】
[0088] 本明細書では、以下の略語が使用される。
定義:以下次の略語は、示された意味を有する:
HATU:N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート
DIEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMAP:4−ジメチルアミノピリジン
TEA:トリエチルアミン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
NMP:N−メチルピロリジン
THF:テトラヒドロフラン
DCM:ジクロロメタン
MTBE:メチルtert−ブチルエーテル
TFA:トリフルオロ酢酸
EDC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
NaOH:水酸化ナトリウム
NaBH4:水素化ホウ素ナトリウム
IPA:イソプロピルアルコールまたはイソプロパノール
EtOH:エタノール
EtOAc:酢酸エチル
TLR:Toll様受容体
DAMP:損傷関連分子パターン
PAMP:病原体関連分子パターン
IFN:インターフェロン
pDC:形質細胞様樹状細胞
PBMC:末梢血単核球細胞
qPCR:定量的ポリメラーゼ連鎖反応
TLDA:Taqman(登録商標)低密度アレイ
PBS:リン酸緩衝生理食塩水
ssRNA:一本鎖RNA
dsDNA:二本鎖DNA
SOC:標準治療
R848:レシキモド
HCQ:ヒドロキシクロロキン
HCl:塩酸
aq:水性
AcOH:酢酸
PhNTf
2:N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド
Tf:トリフルオロメタンスルホネート
MeOH:メタノール
ee:鏡像異性体過剰率
HEPES:4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸
NH
4Cl:塩化アンモニウム
【0156】
[0089] 実施例1
[0090] 一般的合成法
[0091] 本開示の化合物は、以下に示す一般合成スキームに従って作製した:
[0092]
【0157】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0158】
[0093] 本実施例のいくつかの調製は、スキーム1に記載されている経路を使用する。通常、トルエンなどの中性溶媒中、0℃または室温で、カリウムt−アミレートなどのプロトン性強有機塩基の存在下で、芳香族、複素環式、脂肪族、または複素脂肪族ニトリル(I)などの市販のニトリルをアセトニトリルにさらすと、シアノイミン(II)が得られる。次に、酢酸などの有機酸の存在下で、得られたイミンをヒドラジンと反応させると、鍵中間体または3−置換−5−アミノピラゾール(III)が得られる。これらの実施例の右側半分は、芳香族または複素芳香族アシルケトン(V)を使用し、トリフルオロ、ジフルオロ、または非置換アセチルエステル(IV)とのクライゼン縮合により調製され、ジケトン(VI)が形成される。
【0159】
[0094] 酢酸などの温和な有機酸の存在下で、2つの中間体IIIおよびVIを縮合すると、2,3−b−ピラゾロピリミジンが得られる。一部の場合、5−置換−3−アミノピラゾール(III)は市販されており、本反応において直接使用される。ラセミ5,7−システトラヒドロピラゾロピリミジン(VIII)を形成するための還元は、ヒドリド源を使用するか、または触媒的水素化により行われる。キラルな高速液体クロマトグラフィーによる、またはジアステレオマーの結晶化を使用する分割により、最終の所望の生成物IXおよびXが得られる。多くの実施例において、化合物VIIIのラセミ混合物は、キラル分割によるさらなる精製なしに生物学的に評価した。
[0095]
【0160】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0161】
[0096] スキーム2は、市販の3−ヒドロキシ−5−アミノピラゾールを用いて開始し、ジケトンVIと縮合させて鍵中間体としての2−ヒドロキシピラゾロピリミジンXを得る、本開示の様々な化合物への代替経路を例示している。Xを適切なトリフルオロメチルスルホニル化試薬により処置すると、トリフレート中間体XIが得られる。トリフレートXIの還元、様々なボロン酸エステルとのSuzukiクロス−カップリング(R
1は、芳香族、複素芳香族、アリル、複素アリル、または脂肪族である)により、最終のラセミ生成物VIIIが得られる。あるいは、最初に、トリフレートXIにSuzukiクロス−カップリングを施し、次に中間化合物XIVを最終のラセミ生成物VIIIに還元する。スキーム1と同様に、ラセミ化合物VIIIをキラルクロマトグラフィーにより、またはジアステレオマーの結晶化により、その構成要素である鏡像異性体に分割される。
[0097]
【0162】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0163】
[0098] スキーム3において使用される経路は、スキーム2の修正であり、この場合、臭化物がトリフレートと置きかわる、すなわち化合物XI中のトリフレート基が、XVI中に示されている通り、臭化物に置きかえられている。3−ブロモ−5−アミノピラゾールは、文献方法(Moyら、J. Med. Chem. 2010、53、1238)によって合成した。Suzukiクロス−カップリングの条件は、本質的にスキーム2中のものと同じである。
[0099]
【0164】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0165】
[0100] スキーム4における経路は、鍵となるピラゾロピリミジン上にボロン酸エステルを生成させることにより、Suzukiクロス−カップリングの出発原料を逆にし、その後に、適切な求電子剤(XIX、X=OTf、Cl、Br、I)の縮合を行い、還元後にVIIIを生成させる。
[0101]
【0166】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0167】
[0102] スキーム5は、本明細書において提示されている一般構造式XVの実施例のいくつかの合成における、最終工程を図示している。したがって、使用される共通中間体は、通常、ピラゾロピリミジン部分に関して3位または4位で置換されているベンゾニトリルXXであり、このベンゾニトリルXXは、酸性または塩基性加水分解によって安息香酸XXIに変換される。XXIと適切なアミン(R
4R
5NH)とのカップリングによりラセミ体のアミドXXIIが得られ、これを純粋な鏡像異性体XVに分割する。あるいは、キラルな分割は、ベンゾニトリル(XX→XXIII)、または安息香酸(XXI→XXIV)のどちらかの段階で行うことができ、鏡像異性体として純粋な物質が、同様の方法で最終生成物XVに変換される。
【0168】
[0103] 合成実施例−項目A
[0104] 実施例1(ER−892887の合成)
【0169】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0170】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
[0105] テレフタロニトリル(300.0g、2.34mol)を投入した5Lフラスコに、室温で、トルエン(1.80L)、続いてアセトニトリル(245ml)を加えた。温度を<30℃に制御しながら、24.2重量%のカリウム−t−アミレート(1.672L、1.338kg、2.58mol)を1時間かけて加えた。
【0172】
[0106] この混合物(黄色の濃厚なペースト)を20℃まで冷却して16時間撹拌し、その後、激しく撹拌したこの混合物に水(0.9L)を加え、黄色固体が明黄褐色になるようにした。この混合物をガラス製フィルターによりろ過し、得られた固体を水(1.8L)、続いてIPA(1.8L)によりすすぎ、集めて真空下、40℃で46時間乾燥した。化合物A−2が明黄褐色粉末として374.1g(2.21mol、収率94%)得られた。
[0107]
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 4.26 (s, 1H) 7.72-7.77 (m, 2H) 7.77-7.82 (m, 2H).
[0108] MS (M+H
+) 170.1.
【0173】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0174】
[0109] 1−(3,4−ジメトキシフェニル)エタノン(487g、2.70mol)を投入した5Lフラスコに、THF(487mL)、その後にMTBE(1.46L)を加えた。室温でトリフルオロ酢酸エチル(516mL、4.33mol)、続いてナトリウムメトキシドの25重量%メタノール溶液(701g、3.24mol)を加えた。得られた混合物を40℃まで温めて40〜43℃で16時間撹拌し、その後、この反応混合物を10℃まで冷却し、内部温度を<20℃に維持しながら、事前に冷却(10℃)したMTBE(2.44L)と20重量%クエン酸(1.217g、1.279mol)との混合物に注ぎ入れた。30分間激しく撹拌した後、有機層を分離し、続いて20重量%の塩化ナトリウム(1.46L)により2回洗浄し、次に、約1/3の体積になるまで濃縮した。
【0175】
[0110] 得られた残さをMTBE(3.90L)により希釈して水(1.95L)により洗浄し、約1/3の体積まで濃縮し、この間にかなりの量の固体生成物が溶液から沈殿した。得られた混合物を、n−ヘプタン(1.95L)により2回共沸して乾燥した。n−ヘプタン(877mL)およびMTBE(97mL)を加え、得られた混合物を50℃まで加熱し、2時間かけて15℃まで冷却し、次に沈殿物をろ過した。得られた黄褐色の固体を真空オーブンで乾燥(40℃で16時間、次いで20℃で48時間)すると、化合物A−6が714.3g(2.59mol、収率96%)得られた。
[0111]
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.97 (s, 3H) 3.98 (s, 3H) 6.53 (s, 1H) 6.94 (d, J=8.51Hz, 1H) 7.48 (d, J=2.10Hz, 1H) 7.60 (dd, J=8.51, 2.10Hz, 1H).
[0112] MS (M+H
+) 277.2.
【0176】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
[0113] 化合物A−2(250g、1.478mol)を室温で撹拌しながら酢酸(1.0L)中で懸濁し、その後、内部温度を42℃まで上昇させながら、水(75mL)中のヒドラジン(72.5mL、1.478mol)を加えた。得られた懸濁液を70℃まで加熱してこの温度を5分間維持し、この間に、この懸濁液はほとんど濁りのない混合物に変わり、次に再び濁って化合物A−3がインシチュで得られた。
【0178】
[0114] トルエン(1.50L)、続いて化合物A−6(408g、1.478mol)を上記混合物に迅速に加えた(温度は48℃まで低下)。得られた混合物を80℃まで加熱し、この間、かなりの量の黄色固体が蓄積し、非常に濃厚なペーストが生成した。80℃で30分間、この反応を維持した後、この混合物を50℃まで冷却し、激しく撹拌しながら、氷水(1.50L)を加えた。黄色沈殿物をろ過により採集し、水(3.75L)、水(2.5L)、およびIPA(2.50L)により洗浄した。得られた黄色固体を真空下(40℃)で3日間乾燥すると、化合物A−7が464g(1.09mol、収率74%)得られた。
[0115]
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 3.90 (s, 4H) 3.95 (s, 4H) 7.10 (d, J=8.54Hz, 1H) 7.30 (s, 1H) 7.83 (d, J=8.01Hz, 2H) 7.89 (d, J=2.02Hz, 1H) 7.92 (s, 1H) 8.23 (d, J=8.66Hz, 2H).
[0116] MS (M+H
+) 425.4.
【0179】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0180】
[0117] 化合物A−7(326g、768.2mmol)をエタノール(3.26L)および水(815ml)中に懸濁し、続いて68〜70℃まで加熱した。水素化ホウ素ナトリウムのストック溶液[0.1M水酸化ナトリウム(815ml、81.50mmol)の水溶液に水素化ホウ素ナトリウム(96g、2.54mol)を室温で加え、続いて30分間撹拌することにより予め別に調製した]を室温で1.5時間かけて加え、その間、反応温度は68〜71℃に上昇した。添加終了時に、この混合物を68〜71℃に4時間加熱し、その後、この混合物を40℃まで冷却し、アセトン(564mL)を30分間かけて加え(内部温度は40〜42℃)、その後40〜42℃でさらに30分間撹拌すると、化合物A−8がインシチュで得られた。
[0118]
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.33-2.44 (m, 1H) 2.51 (d, J=6.09Hz, 1H) 3.91 (s, 3H) 3.93 (s, 3H) 4.33 (s, 1H) 4.45 (dd, J=11.80, 2.08Hz, 1H) 4.87-4.97 (m, 1H) 5.81 (s, 1H) 6.87-6.91 (m, 1H) 6.96-7.01 (m, 2H) 7.64-7.68 (m, 2H) 7.85-7.90 (m, 2H).
[0119] MS (M+H
+) 428.9.
【0181】
[0120] 水酸化ナトリウム(461g、11.52mol)を上記の混合物に加え、その後、この発熱反応物を70〜73℃まで加熱し、16時間撹拌した。室温まで冷却した後、氷水(3.260L)をこの混合物に加えて、10℃まで冷却し、続いて激しく撹拌して温度を<25℃に維持しながら、水性10%HCl(4.75L)をゆっくりと加えた。激しい撹拌を30分間継続した。最終の反応混合物をガラスフィルター上でデカントし、溶媒内のすべての茶色粗生成物を回収した。
【0182】
[0121] 反応容器に残存した固体を水(3.26L)中で懸濁し、30分間激しく撹拌して、上記の通り、デカントした。この過程をもう1回繰り返した。最終的に回収した固体を水(3.26L)、続いてIPA(2.61L)によりすすぎ、空気/真空下で1ハンドの間、次に真空下45℃で20時間乾燥すると、226.7gの化合物A−9(0.507mol、収率66%)が明黄褐色固体として得られた。
[0122]
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.76 (s, 3H) 3.79 (s, 3H) 5.86 (s, 1H) 6.84 (s, 1H) 6.92-7.04 (m, 2H) 7.08 (d, J=1.50Hz, 1H) 7.84 (m, J=8.33Hz, 2H) 7.95 (m, J=8.23Hz, 2H).
[0123] MS (M+H
+) 448.4.
【0183】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
[0124] 化合物A−9(333.8g、746.1mmol)をDMF(1.335L)に溶解し、次に室温で撹拌しながらDCM(1.00L)により希釈した。ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(139g、746.1mmol)を加え、続いて室温でさらに20分間撹拌した。EDC(143g、746.1mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。激しく撹拌した上記の混合物に、温度を25℃未満に維持しながら、n−ヘプタン(4.01L)、続いて水(5.34L)を加えた。得られた2相の混合物を室温でさらに30分間撹拌し、その後、固体をろ過し、続いて水(4.0L)、次にn−ヘプタン(2.0L)により洗浄した。この固体を真空下、50℃で18時間乾燥すると、粗製化合物A−12が478.5g得られた。
【0185】
[0125] 粗製化合物A−12 473gを、n−ヘプタン(1.0L)とIPA(1.0L)の溶媒混合物中に懸濁し、続いて50℃まで加熱して、50℃でさらに10分間撹拌した。この懸濁液を30分間かけて20℃まで冷却し、続いてさらに30分間撹拌した。この固体をろ過して、IPA(500mL)とn−ヘプタン(500mL)の溶媒混合物により洗浄し、次に、真空下、50℃で5時間乾燥した。上記の懸濁化およびろ過の過程をもう1回繰り返した。403gの化合物A−12(0.655mol、収率88%?)が黄褐色粉末として得られた。
[0126]
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 0.94-1.14 (m, 1H) 1.45-1.51 (m, 9H) 1.57-1.75 (m, 1H) 2.17-2.29 (m, 1H) 2.49-2.58 (m, 1H) 3.84 (s, 3H) 3.87 (s, 3H) 4.45 (d, J=11.44Hz, 1H) 5.03-5.15 (m, 1H) 6.96-7.01 (m, 1H) 7.03-7.08 (m, 1H) 7.11 (d, J=1.79Hz, 1H) 7.40-7.52 (m, 1H) 7.85 (d, J=8.09Hz, 2H) 7.99-8.08 (m, 1H).
[0127] MS (M+H
+) 616.3
【0186】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0187】
[0128] 化合物A−12(340g、0.552mol)をDCM(510ml、7.926mol)中に懸濁し、この懸濁液にTFA(510ml、6.619mol)を10分間かけて加えた。この混合物を23〜27℃で3時間撹拌し、その後、この混合物を15℃まで冷却して、内部温度を20℃未満に維持しながら、水(1700ml、9.436mol)により希釈した。この混合物をn−ヘプタン(3.4L、23.209mol)により希釈し、次に、15℃まで冷却した。内部温度を<25℃に制御しながら、水酸化ナトリウム(2.872Kg、7.179mol)を加えた。得られた混合物を20〜25℃で20分間撹拌し、次にろ過して明黄褐色沈殿物を採集した。この沈殿物を最初に水(3.4L)、次にn−ヘプタン(1.36L)とDCM(204ml)との混合物によりすすいだ。湿潤ケーキをトレイに移し、真空オーブン中、50℃で一晩乾燥すると、248.8g(0.483mol、収率87%)のER−890044が明黄褐色固体として得られた。
【0188】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
[0129] ジクロロメタンおよびメタノール(120mL)の1:1溶液にER−890044(30.3g、58.8mmol)を溶解し、この濁った溶液を中間孔のブフナー漏斗によりろ過した。濁りのないろ液を、キラルHPLC精製に直接使用した。この溶液4mLを5cm×50cmのChiralpak IAカラムにロードし、ヘプタン、メタノールおよびエタノール(4:3:3の比、0.06%ジエチルアミンで改質)からなる移動相により流速75mL/分で溶出した。ER−892887は、18.5分〜23.2分の間に集めた一方、ER−892924は24.2分〜32分の間で集めた。こうした注入を30回行い、蓄えたフラクションを減圧下で濃縮すると、純粋な鏡像異性体生成物ER−892887(10.5g、20.3mmol、>95%ee)およびER−892924(9.8g、19.0mmol、>95%ee)が得られた。
【0190】
[0130] ER−892887(8.50g、16.5mmol)の乾燥酢酸エチル(500mL)溶液に、ジオキサン中の4M HC1(4.53mL、18.1mmol)を10分間かけて滴下して加えた。白色沈殿物が得られた。得られた懸濁液を周囲温度で15分撹拌し、次に減圧下でろ過した。採集した固体を酢酸エチル、(2×100mL)およびエーテル(2×100mL)により洗浄し、真空下で乾燥すると、ER−892887塩酸塩8.29g(15.0mmol、収率91%)が白色固体として得られた。
【0191】
[0131] ER−892930
[0132] 5mLのスクリューキャップ型反応管に、化合物A−9 4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(21.7mg、0.049mmol)、3−アミノ−1,2−プロパンジオール(13.2mg、0.145mmol)、HATU(1.10当量、24.8mg、0.065mmol)、NMP(0.500ml)、およびヒューニッヒ塩基(6.00ul、0.044mmol)を加えた。この反応混合物を30℃で一晩撹拌した。HPLC条件IIIを使用して、この物質をLC/MSにより精製した。生成物を含有しているフラクションを合わせ、真空で濃縮すると、化合物ER−892930がオフホワイト固体(13.3mg、収率53%)として得られた。
【0192】
[0133] ER−894463
[0134] 5mLのスクリューキャップ型反応管に、化合物A−9 4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(30.0mg、0.067mmol)、3−アミノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(74.9mg、0.402mmol)、HATU(50.9mg、0.134mmol)、NMP(0.500ml)、およびヒューニッヒ塩基(6.00ul、0.044mmol)を加えた。この反応混合物を30℃で一晩撹拌した。HPLC条件IIIを使用して、この物質をLC/MSにより精製した。生成物を含有しているフラクションを合わせて、真空で濃縮した。次に、得られた物質をエタノール(1.0ml)およびジオキサン中の4.0M HCl(1.0ml、4.00mmol)にとり、この混合物を室温で1時間撹拌した。次に、この混合物を真空で濃縮すると、化合物ER−894463が黄色固体(22.1mg、収率60%)として得られた
【0193】
[0135] ER−895080
[0136] 5mLのスクリューキャップ型反応管に、化合物A−9 4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(20.0mg、0.045mmol)、2,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸tert−ブチル(18.98mg、0.089mmol)、HATU(18.7mg、0.049mmol)、NMP(0.500ml)、およびヒューニッヒ塩基(6.00ul、0.044mmol)を加えた。この反応混合物を30℃で一晩撹拌した。HPLC条件IIIを使用して、この物質をLC/MSにより精製した。生成物を含有しているフラクションを合わせて、真空で濃縮した。次に、得られた物質をエタノール(1.0ml)およびDCM中の50%トリフルオロ酢酸(1.0ml、4.00mmol)にとり、この混合物を室温で1時間撹拌した。次に、この混合物を真空で濃縮すると、化合物ER−895080が黄色固体(2.40mg、収率8%)として得られた
【0194】
[0137] 実施例ER−894462−00は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(30.0mg、0.067mmol)および市販のアゼチジン−3−オール(29.4mg、0.402mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(8.1mg、24%)。
【0195】
[0138] 実施例ER−894465−00は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(30.0mg、0.067mmol)および市販のピロリジン−3−オール(35.0mg、0.402mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(18.5mg、53%)。
【0196】
[0139] 実施例ER−894464−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(30.0mg、0.067mmol)および市販のtert−ブチル ピロリジン−3−イルカルバメート(74.9mg、0.402mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(32.6mg、88%)。
【0197】
[0140] 実施例ER−895077−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(30.0mg、0.067mmol)および市販のtert−ブチル 3−アミノアゼチジン−1−カルボキシレート(69.3mg、0.402mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(8.6mg、24%)。
【0198】
[0141] 実施例ER−895078−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(30.0mg、0.067mmol)および市販のtert−ブチル アゼチジン−3−イルカルバメート(69.3mg、0.402mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(29.7mg、82%)。
【0199】
[0142] 実施例ER−895746−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(7.8mg、0.062mmol)および市販のtert−ブチル ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(37.0mg、0.174mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(27.5mg、77%)。
【0200】
[0143] 実施例ER−895748−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル 3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(35.5mg、0.177mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(31.3mg、99%)。
【0201】
[0144] 実施例ER−895749−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル 3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(36.6mg、0.183mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(29.5mg、93%)。
【0202】
[0145] 実施例ER−895750−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル 3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(31.7mg、0.158mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(30.6mg、97%)。
【0203】
[0146] 実施例ER−895751−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル 3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(43.5mg、0.217mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(31.2mg、98%)。
【0204】
[0147] 実施例ER−895752−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2S,5R)−tert−ブチル 2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(30.3mg、0.141mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(30.6mg、94%)。
【0205】
[0148] 実施例ER−895753−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2R,5R)−tert−ブチル 2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(37.6mg、0.175mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(19.5mg、60%)。
【0206】
[0149] 実施例ER−895754−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(25.0mg、0.056mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル 2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(33.5mg、0.169mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(26.7mg、85%)。
【0207】
[0150] 実施例ER−895083−15は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(24.5mg、0.055mmol)および市販のtert−ブチル(アゼチジン−3−イルメチル)(メチル)カルバメート(22.4mg、0.112mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(0.6mg、2%)。
【0208】
[0151] 実施例ER−895081−15は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(20.6mg、0.046mmol)および市販の(6−アミノスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(23.4mg、0.103mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(13.3mg、43%)。
【0209】
[0152] 実施例ER−895082−15は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−886619(23.5mg、0.053mmol)および市販の2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル(25.1mg、0.111mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(5.3mg、15%)。
【0210】
[0153] 実施例ER−898416を調製した。3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸は、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(項目G、ER893393の調製)のそれと同様の方法で、(3−シアノフェニル)ボロン酸(93mg、.631mmol)、および5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(100.0mg、.21mmol)から調製し、3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリル(46mg、収率51%)が得られた。こうして、化合物A−9のそれと同様の方法で調製した物質(75mg、0.175mmol)の加水分解により、所望の化合物が得られた(42mg、54%の収率)。
【0211】
[0154] 実施例ER−895811は、実施例D−6のそれと同様の方法で、3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(24mg、0.054mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(40mg、0.215mmol)から2工程で調製し、中間体の(3S)−tert−ブチル3−(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(7mg、0.011mmol、収率21%)が得られた。次に、この中間体(6mg、0.0097mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−895811が得られた(4.4mg、収率82%)。
【0212】
[0155] 実施例ER−896386は、実施例D−6のそれと同様の方法で、3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(119mg、0.266mmol)および市販のtert−ブチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(226mg、1.06mmol)から2工程で調製し、中間体のtert−ブチル5−(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(94mg、0.146mmol、収率55%)が得られた。次に、この中間体を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、tert−ブチル5−(3−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(33mg、0.051mmol)およびtert−ブチル5−(3−((5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(33mg、0.051mmol)が得られた。次に、中間体のtert−ブチル5−(3−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(22mg、0.034mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896386が得られた(19mg、収率96%)。
【0213】
[0156] 実施例ER−896387は、実施例ER−896386において得られた、中間体tert−ブチル5−(3−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレートから調製した。次に、この中間体(16mg、0.025mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896387が得られた(14mg、収率99%)。
【0214】
[0157] 実施例ER−896388は、実施例D−6のそれと同様の方法で、3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25mg、0.056mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(42mg、0.224mmol)から2工程で調製し、中間体の4−(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(18mg、0.029mol、収率52%)が得られた。次に、この中間体(16mg、0.026mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896388が得られた(14mg、収率98%)。
【0215】
[0158] 実施例ER−896389は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25mg、0.056mmol)および市販の((3R,5S)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(48mg、0.224mmol)から2工程で調製し、中間体の((3R,5S)−1−(3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンゾイル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(22mg、0.034mol、収率61%)が得られた。次に、この中間体(20mg、0.031mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896389が得られた(17.5mg、収率97%)。
[0159]
【0216】
[0160] 合成実施例−項目B
[0161] 実施例2(ER−885681の調製)
【0217】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0218】
[0162] 化合物B−1は、化合物A−8と同様の方法で、市販の4−シアノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルから調製した(56g、最終工程は収率70%)。
[0163]
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.44-1.49 (m, 10H) 1.50-1.62 (m, 6H) 1.89 (d, J=12.05Hz, 2H) 2.31 (dt, J=13.69, 11.51Hz, 1H) 2.41-2.49 (m, 1H) 2.69-2.88 (m, 3H) 3.89 (s, 3H) 3.91 (s, 3H) 4.06-4.21 (m, 3H) 4.38 (dd, J=11.71, 1.95Hz, 1H) 4.81 (dt, J=11.29, 5.80Hz, 1H) 5.28 (s, 1H) 6.84-6.89 (m, 1H) 6.93-6.98 (m, 2H).
[0164] MS (M+H
+) 511.0.
【0219】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
[0165] 化合物B−1(7.86g、15.4mmol)の塩化メチレン(15mL)溶液にトリフルオロ酢酸(15mL)を加え、この混合物を室温で撹拌した。15分後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、残さをMTBEと飽和NaHCO
3の間に分配した。これらの層を分離し、水溶液をさらにジクロロメタンにより抽出した(2x)。合わせた抽出物をブラインにより洗浄して、乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮すると、ER−887084が白色固体(4.28g、68%)として得られた。
[0166]
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 1.52-1.64 (m, 3H) 1.84 (br. s., 1H) 2.06-2.17 (m, 1H) 2.40-2.47 (m, 1H) 2.59-2.70 (m, 5H) 3.01-3.09 (m, 3H) 3.79 (s, 3H) 3.82 (s, 3H) 4.33 (dd, J=11.59, 2.25Hz, 1H) 4.87-4.95 (m, 1H) 5.30 (s, 1H) 6.93 (d, J=8.31Hz, 1H) 6.96-7.00 (m, 1H) 7.04 (d, J=1.90Hz, 1H).
[0167] MS (M+H
+) 411.5.
【0221】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0222】
[0168] 化合物ER−887084(1.19g、2.91mmol)をメタノール(11mL)に溶解し、この溶液をさらに0.05%ジエチルアミンを添加した1:1のエタノール−ヘプタン溶液19mLにより希釈した。この溶液1mLを2cm×25cmのChiralcel ODカラムにロードし、ヘプタン−エタノール(0.05%ジエチルアミンを含有)1:1からなる移動相により、流速15mL/分で溶出した。化合物ER−885681は、7.3分〜9.6分の間に集めた一方、化合物ER−885682は9.8分〜14.5分の間で集めた。こうした注入を33回行い、蓄えたフラクションを減圧下で濃縮すると、純粋な鏡像異性体生成物である化合物ER−885681(571mg、収率96%、>95%ee)および化合物ER−885682(ER−887275)(574mg、96%収率、>95%ee)が得られた。
【0223】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
[0169] 実施例ER−885454およびER−885455
[0170] 化合物ER−880894は、スキームIに概要されており、かつ化合物A−8(ER−890044)の調製により例示されている一般順序を使用し、市販の4−シアノピリジン(450g、4.32mol)から調製し、ER−880894が得られた(205g、mmol、総収率12%)。
[0171]
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.29-2.46 (m, 2H) 2.47-2.60 (m, 2H) 3.91 (s, 3H) 3.93 (s, 3H) 4.36 (s, 1H) 4.45 (d, J=9.96Hz, 1H) 4.93 (dt, J=11.28, 5.79Hz, 2H) 5.85 (s, 1H) 6.85-6.93 (m, 1H) 6.93-7.04 (m, 2H) 7.59-7.70 (m, 2H) 8.56-8.66 (m, 2H).
[0172] MS (M+H
+) 405.2.
【0225】
[0173] ER−890044のそれと(移動相として1:1エタノール−ヘプタンを使用した以外)同様の方法で、キラルHPLCによりER−880894(200mg、0.495mmol)を分割すると、ER−885454(96mg、収率48%)およびER−885455(91.2mg、46%収率)が得られた。
【0226】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0227】
[0174] 実施例ER−886622およびER−886623
[0175] 実施例ER−886434は、化合物ER−880894のそれと同様の方法で、市販の4−シアノ−2−メトキシピリジン(mg、mmol)から調製し、ER−886434(127mg、収率62%)が得られた。
[0176]
[0177]
[0178] MS (M+H+) 435.6.
【0228】
[0179] ER−880894のそれと同様の方法でキラルHPLCにより分割すると、ER−886622(21.5mg、収率44%、>95%ee)およびER−886623(20.2mg、収率41%、>95%ee)が得られた。
【0229】
[0180] 合成実施例−項目C
[0181] ER−890035の調製
【0230】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
[0182] 化合物C−3
[0183] 化合物C−1(9.91g、100mmol)および化合物C−2(27.6g、100mmol)の酢酸(60mL)溶液を80℃に加熱した。黄色の沈殿物が形成し始めるにつれて、濁りのない暗オレンジ色の反応混合物が徐々に明るくなった。30分以内に、この反応混合物は、濃厚な黄色スラリーに変化した。この混合物をさらに15分間80℃に維持した。この混合物を室温まで冷却し、IPAを加えた。この懸濁液を約75℃に加熱し、次に室温まで冷却した。黄色沈殿物をろ過し、この固体をさらなるIPAにより洗浄して減圧下乾燥した。化合物C−3が、明黄色固体(30.9g、収率91%)として得られた。
[0184]
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) d ppm 3.92-3.92 (m, 3H) 3.96 (s, 3H) 7.10 (d, J=8.51Hz, 1H) 7.67 (s, 1H) 7.75 (dd, J=8.47, 2.21Hz, 1H) 7.83-7.86 (m, 1H)(主要な互変異性体).
[0185] MS (M+H
+) 340.5.
【0232】
[0186] 化合物 C−4
[0187] 化合物C−3(9.9g、29.2mmol)をN,N−ジイソプロピルエチルアミン(25.4mL)および1,2−ジクロロエタン(100mL)に溶解し、この混合物を室温で撹拌した。この溶液に、N−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(20.8g、58.2mmol)を加え、この混合物を加熱還流した。45分後、この反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮するとオレンジ茶色残さが得られた。グラジエント溶出(ヘプタン中のEtOAc10〜40%)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって、この残さを精製し、化合物C−4が黄色固体として得られた(7.10g、収率52%)。少量のN−スルホニル化位置異性体が反応中に形成したが、単離しなかった。
[0188]
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) d ppm 3.87 (s, 3H) 3.90 (s, 3H) 7.15 (d, J=8.65Hz, 1H) 7.20 (s, 1H) 7.85 (d, J=2.14Hz, 1H) 8.00 (dd, J=8.55, 2.14Hz, 1H) 8.35 (s, 1H).
[0189] MS (M+H
+) 472.3.
【0233】
[0190] 化合物 C−5
[0191] 化合物C−4(2.24g、0.00475mol)のエタノール(29.9mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(360mg、9.50mol)を加え、この混合物を室温で撹拌した。30分後、この反応混合物を飽和NH
4Cl溶液と水の1:1混合物中に注意深く注ぎ入れた。この水溶液をジクロロメタンにより抽出(3x)した。合わせた抽出物をブラインにより洗浄し、乾燥して減圧下濃縮した。この粗生成物を、グラジエント溶出(ヘプタン中のEtOAc0〜50%)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、化合物C−5が白色固体として得られた(1.94g、収率86%)。
[0192]
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 2.18 (dt, J=13.35, 11.43Hz, 1H) 2.47 (ddd, J=13.43, 5.95, 2.59Hz, 1H) 3.80 (s, 3H) 3.82 (s, 3H) 4.44 (dd, J=11.63, 2.44Hz, 1H) 4.92-5.03 (m, 1H) 5.32 (s, 1H) 6.94 (d, J=8.28Hz, 1H) 6.99 (dd, J=8.41, 1.89Hz, 1H) 7.04 (d, J=1.95Hz, 1H).MS (M+H
+) 472.3.
【0234】
[0193] 化合物C−6およびC−7
[0194] 化合物C−5(900mg、1.91mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、溶液をエタノール(5mL)およびヘプタン(5mL)によりさらに希釈した。この溶液1mLを2cm×25cmのChiralcel(登録商標)ODカラムにロードし、ヘプタン−エタノール1:1からなる移動相により流速15mL/分で溶出した。化合物C−6(ER−887274)は、6.0分〜7.7分の間で集めた一方、化合物C−7(ER−887275)は8.75分〜11.5分の間で集めた。こうした注入を17回行い、蓄えたフラクションを減圧下で濃縮すると、純粋な鏡像異性体生成物である化合物C−6(ER−887274)(683mg、1.44mmol、>95%ee)および化合物C−7(ER−887275)(671mg、1.41mmol、>95%ee)が得られた。
【0235】
[0195] 実施例ER−890035。15mm×75mmのスクリューキャップ型管に(3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)ボロン酸(36.1mg、0.177mmol)、1,4−ジオキサン中の0.0750Mテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(80.0uL、0.006mmol)、1,4−ジオキサン中の0.150M 5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(C−5)(420.0uL、0.0631mmol)、および水中の2.00M炭酸ナトリウム(60.0uL、120mmol)を加えた。反容容器に窒素をパージし、密封した。このバイアルを85℃で一晩、振とうしてアルミニウムブロック中で加熱した。この混合物に、飽和水性炭酸水素ナトリウム1.0mLを加え、次にこの混合物を酢酸エチルにより抽出した(2×2.0mL)。合わせた有機層を真空で濃縮した。残りの残さを、DMSO500μL中に溶解した。この物質をアセトニトリル:水(ギ酸)のグラジエントにより、XTerra C8 19×100mmカラム上、LC/MSによって精製した。生成物を含有しているフラクションを合わせて真空で濃縮すると、化合物ER−890035が黄色固体として2.9mg(収率9.5%)得られた。
【0236】
[0196] 実施例ER−893972は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(200mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(159mg、収率64%)。
【0237】
[0197] 実施例ER−892893は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(4−((3−ヒドロキシプロピル)カルバモイル)フェニル)ボロン酸(235mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(166mg、収率63%)。
【0238】
[0198] 実施例ER−892892は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(4−カルバモイル−2−フルオロフェニル)ボロン酸(192mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(179mg、収率73%)。
【0239】
[0199] 実施例ER−892892は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(4−カルバモイル−2−フルオロフェニル)ボロン酸(192mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(179mg、収率73%)。実施例ER−894680は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(4−メチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(185mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(90mg、収率37%)。
【0240】
[0200] 実施例ER−887734は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(20mg、0.042mmol)および市販の(3−アセタミドフェニル)ボロン酸(22.6mg、0.126mmol)から調製した。LCMS(Rt7.45分、条件II)により精製すると、所望の生成物が得られた(9.7mg、収率50%)。
【0241】
[0201] 実施例ER−887738は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(20mg、0.042mmol)および市販の(3−アセタミドフェニル)ボロン酸(20.3mg、0.126mmol)から調製した。LCMS(Rt8.58分、条件II)により精製すると、所望の生成物が得られた(6.5mg、収率35%)。
【0242】
[0202] 実施例ER−892889は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(200mg、0.421mmol)および市販の(3−クロロ−4−(メチルカルバモイル)フェニル)ボロン酸(180mg、0.843mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(88mg、収率42%)。
【0243】
[0203] 実施例ER−892890は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(250mg、0.526mmol)および市販の(4−カルバモイル−3−クロロフェニル)ボロン酸(210mg、1.05mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(138mg、収率55%)。
【0244】
[0204] 実施例ER−893961は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(40mg、0.084mmol)および市販の(1,6−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(51mg、0.268mmol)から調製した。LCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(8.9mg、収率22%)。
【0245】
[0205] 実施例ER−893961は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−6(40mg、0.084mmol)および市販の5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン(80.55mg、0.309mmol)から調製した。LCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(4.3mg、収率11%)。
【0246】
[0206] 実施例ER−899871は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(50.0mg、0.105mmol)および市販の(4−カルバモイルフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(12.8mg、27%)。
【0247】
[0207] 実施例ER−899874は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(50.0mg、0.105mmol)および市販の(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(7.8mg、17%)。
【0248】
[0208] 実施例ER−890017は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−カルバモイル−2−フルオロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(13.4mg、46%)。
【0249】
[0209] 実施例ER−890019は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−カルバモイル−3−フルオロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(11.7mg、40%)。
【0250】
[0210] 実施例ER−890020は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−カルバモイル−3−クロロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(14mg、46%)。
【0251】
[0211] 実施例ER−890024は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−((3−ヒドロキシプロピル)カルバモイル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(11.5mg、36%)。
【0252】
[0212] 実施例ER−890027は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−(ベンジルカルバモイル)−3−クロロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(12.3mg、34%)。
【0253】
[0213] 実施例ER−890028は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(3−クロロ−4−(イソプロピルカルバモイル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(18.1mg、55%)。
【0254】
[0214] 実施例ER−890029は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(3−クロロ−4−(メチルカルバモイル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(15.4mg、49%)。
【0255】
[0215] 実施例ER−890035は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(2.9mg、9%)。
【0256】
[0216] 実施例ER−890043は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(5.6mg、19%)。
【0257】
[0217] 実施例ER−890044は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(13.7mg、42%)。
【0258】
[0218] 実施例ER−890050−00は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(15.4mg、52%)。
【0259】
[0219] 実施例ER−891029−00は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(6−(メチルカルバモイル)ピリジン−3−イル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(9mg、31%)。
【0260】
[0220] 実施例ER−891043は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(1,7−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(18mg、61%)。
【0261】
[0221] 実施例ER−891044は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(14.3mg、48%)。
【0262】
[0222] 実施例ER−891047は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(1,6−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(18.1mg、61%)。
【0263】
[0223] 実施例ER−891058は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−(シクロプロピルカルバモイル)−3−フルオロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(13.8mg、43%)。
【0264】
[0224] 実施例ER−892908は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(30.0mg、0.063mmol)および市販の(4−(tert−ブチルカルバモイル)−3−フルオロフェニル)ボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(7mg、21%)。
【0265】
[0225] 実施例ER−892931は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−5(32.6mg、0.069mmol)および市販の(1H−インダゾール−4−イル)ボロン酸(2.70当量)から調製した。HPLC条件IIIを用いたLCMSにより精製すると、所望の生成物が得られた(5.5mg、18%)。
【0266】
[0226] 項目C.1(臭化物からのクロス−カップリングにより調製した化合物)
【0267】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0268】
[0227] 化合物C−9
[0228] 酢酸(20mL)中の3−アミノ−5−ブロモピラゾールC−8(3.24g、20mmol)およびジケトンC−2(5.52g、20mmol)の混合物を80℃に加熱した。1時間後、この反応混合物を室温まで冷却し、IPAにより希釈した。この混合物中で黄色沈殿物が形成し、これをろ過により採集した。静置すると、さならる沈殿物が母液中で形成した。合わせた収穫物を採集し、真空下で乾燥すると化合物C−9が黄色固体として3.89g(9.67mmol、収率48%)得られた。
[0229]
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.99 (s, 3H) 4.05 (s, 3H) 6.85 (s, 1H) 7.00 (d, J=8.47Hz, 1H) 7.57 (s, 1H) 7.62 (dd, J=8.45, 2.16Hz, 1H) 7.80 (d, J=2.14Hz, 1H)
[0230] MS (M+H
+) 402.2
【0269】
[0231] 化合物 C−10
[0232] 化合物C−9(1.1g、2.74mmol)をエタノール(5mL)中に懸濁し、水素化ホウ素ナトリウム(155mg、4.1mmol)を加えた。この混合物を室温で1.5時間撹拌した。この時点で、追加の水素化ホウ素ナトリウム(155mg)を加え、この混合物を室温でさらに2時間撹拌した。酢酸(1.56mL)を加えて反応をクエンチし、得られた水溶液を飽和NaHCO3溶液に注ぎ入れた。沈殿した白色固体をろ過により採集して水により洗浄し、減圧下で乾燥すると、化合物C−10がオフホワイト固体として667mg(1.64g、収率60%)得られた。
[0233]
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.34-2.37 (m, 1H) 2.49 (m, 1H) 3.86 (s, 1H) 3.91 (s, 3H) 3.92 (s, 3H) 4.40 (dd, J=11.75, 2.44Hz, 1H) 4.82 (dt, J=11.32, 5.73Hz, 1H) 5.51 (s, 1H) 6.80-6.91 (m, 2H) 6.93-7.00 (m, 1H)
[0234] MS (M+H
+) 406.4
【0270】
[0235] 実施例ER−889925は、実施例ER−890035のそれと同様の方法で、化合物C−10(37.0mg、0.091mmol)および市販のイソキノリン−5−イルボロン酸(2.50当量)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(9.9mg、24%)。
【0271】
[0236] 合成実施例−項目D
【0272】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
[0237] 5−(5−3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノニトリル(D−3)
[0238] バイアルに、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリノニトリル(1.95g、8.48mmol),ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.261g、0.636mmol)、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(2.00g、4.24mmol)、酢酸カリウム(0.833g、8.49mmol)、および酢酸パラジウム(II)(0.095g、0.424mmol)を加えた。バイアルおよび内容物に窒素を流した後、脱気した1:1トルエン/エタノール(20mL)の溶液を加えてバイアルを密封し、2日間、80℃に加熱した。得られたものに酢酸エチルを加え、明黄色沈殿物をろ過により採集し、高真空下で乾燥した(1.13g、63%)。この物質をさらに精製することなく、次の工程に使用した。
[0239]
1H NMR (400MHz CDCl
3) δ ppm 4.00 (3H), 4.06 (3H), 7.02 (2H), 7.21 (1H), 7.66 (2H), 7.84 (2H), 8.5 (1H), 9.33 (1H).
[0240] MS (M+H
+) 426.0.
【0274】
[0241] 5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノニトリル(D−4)
[0242] エタノール(23.0mL)中の5−(5−3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノニトリル(1.03g、2.43mmol)の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.276g、7.29mmol)を加えた。反応混合物を2時間加熱還流し、その後、この反応混合物を室温まで冷却して一晩撹拌した。酢酸(1.40mL)、次いで1.0N塩酸溶液(48.6mL)を加え、ロータリーエバポレーションを用いてこの混合物を濃縮した。ジクロロメタンを残さに加え、ろ過した。ロータリーエバポレーションによりろ液を濃縮すると、粗生成物が明茶色発泡体として得られた(0.694g、66%)。この物質をさらに精製することなく、次の工程に使用した。
[0243]
1H NMR (400MHz DMSO-d6) δ ppm 2.13 (1H), 2.46 (1H), 3.77 (6H), 4.48 (1H), 5.36 (1H), 5.97 (1H), 6.98 (3H), 7.08 (1H), 8.08 (1H), 8.28 (1H), 9.05 (1H).
[0244] MS (M+H
+) 430.0.
【0275】
[0245] 5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸(D−5)
[0246] 5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノニトリル(0.694g、1.62mmol)の懸濁液に水中の4.00M水酸化ナトリウム溶液(2.02mL)を加えた。得られた混合物を3時間加熱還流した。1.0N塩酸溶液(11.3mL)を加え、明茶色沈殿物をろ過し、多量の水によりすすぎ、空気/真空下で30分間、次に高真空下で48時間乾燥すると、明茶色固体が得られた(0.535g、74%)。この物質をさらに精製することなく、次の工程に使用した。
[0247]
1H NMR (400MHz DMSO-d6) δ ppm 2.13 (1H), 2.46 (1H), 3.76 (3H), 3.79 (3H), 4.48 (1H), 5.35 (1H), 6.00 (1H), 6.99 (3H), 7.08 (1H), 8.11 (1H), 8.32 (1H), 9.04 (1H).
[0248] MS (M+H
+) 449.01
【0276】
[0249] tert−ブチル4−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(D−6)
[0250] 5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸(458mg、1.02mmol)のDMF(4.0mL)溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(535μl、3.06mmol)およびHATU(427mg、1.12mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(209mg、1.12mmol)を加え、この反応物を室温で一晩撹拌した。水を加え、得られた明茶色沈殿物をろ過により採集した(0.5385g)。カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン15%〜100%)により精製すると、tert−ブチル4−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(332mg、54%)が明黄色固体として得られた。
[0251]
1H NMR (400MHz CD3OD) δ ppm 1.46 (9H), 2.2 (1H), 2.5 (1H), 3.50 (8H), 3.73 (1H), 3.82 (6H), 4.45 (1H), 5.08 (1H), 5.91 (1H), 7.02 (3H), 7.62 (1H), 8.23 (1H), 8.92 (1H).
[0252] MS (M+H
+) 617.2.
【0277】
[0253] (5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−イル)(ピペラジン−1−イル)メタノン(ER−897560)
[0254] 化合物D−6(66mg、0.107mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、tert−ブチル4−(5−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(9.2mg、収率14%)、およびtert−ブチル4−(5−((5R,7S)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(9.2mg、収率14%)が得られた。
【0278】
[0255] tert−ブチル4−(5−((5S,7R)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(90.0mg、0.146mmol)のエタノール(4mL)溶液に1,4−ジオキサン中の4.0M HCl(1.84mL)を加えた。この反応物を1時間40℃に加熱した。この反応混合物をロータリーエバポレーションにより濃縮し、トルエンと共沸すると、ER−897560が淡黄色固体(91mg、収率106%)として得られた。
【0279】
[0256] 実施例ER−897097は、実施例D−4のそれと同様の方法で、化合物C−9(500mg、1.243mmol)および市販の4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(461mg、1.492mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、Boc保護ER−897097が得られた(460mg、収率73%)。このBoc保護生成物(100mg、0.197mmol)の脱保護は、ER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施し、ER−897097(80mg、収率99%)が得られた。(LC−MS:Rt1.49分(M+1)
+409.08、条件II)。
【0280】
[0257] 実施例ER−897269
[0258] 化合物ER−897097(94mg、0.229mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、異性体ER−897269の一方が得られた(15mg、収率16%、>95%ee)。
【0281】
[0259] 実施例ER−897105は、実施例D−4のそれと同様の方法で、化合物C−9(500mg、1.243mmol)および市販の4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(563mg、1.492mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、Boc保護ER−897105が得られた(312mg、収率44%)。このBoc保護生成物(100mg、0.173mmol)の脱保護は、ER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施し、ER−897105(71mg、収率86%)が得られた。
[0260] LC−MS:Rt1.48分(M+1)
+477.09、条件II。
【0282】
[0261] 実施例ER−897214およびER−897215
[0262] 化合物ER−897105(50mg、0.105mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、ER−897214(19mg、収率39%、>95%ee)およびER−897215(19mg、39%収率、>95%ee)が得られた。
【0283】
[0263] 実施例ER−897381は、実施例D−4のそれと同様の方法で、化合物C−4(500mg、1.061mmol)および市販の4−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(621mg、1.591mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、Boc保護ER−897381が得られた(311mg、収率50%)。このBoc保護生成物(100mg、0.17mmol)の脱保護は、ER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施し、ER−897381(75mg、収率90%)が得られた。LC−MS:Rt1.52分(M+1)
+489.21、条件II)。
【0284】
[0264] 実施例ER−897714およびER−897715
[0265] 化合物ER−897381(71mg、0.134mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、ER−897714(27mg、収率38%、>95%ee)およびER−897716(30mg、42%収率、>95%ee)が得られた。
【0285】
[0266] 実施例ER−897405は、実施例D−4のそれと同様の方法で、化合物C−4(500mg、1.061mmol)および市販の4−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(619mg、1.591mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、Boc保護ER−897405が得られた(311mg、収率65%)。このBoc保護生成物(100mg、0.17mmol)の脱保護は、ER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施し、ER−897405(72mg、収率87%)が得られた。LC−MS:Rt1.45分(M+1)
+489.04、条件II。
【0286】
[0267] 実施例ER−897716およびER−897717
[0268] 化合物ER−897405(70mg、0.143mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、ER−897716(23mg、収率33%)およびER−897717(23mg、33%収率)が得られた。
【0287】
[0269] 実施例ER−897765は、実施例D−4のそれと同様の方法で、化合物C−4(438mg、0.93mmol)および市販の(1−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)カルバミン酸tert−ブチル(250mg、0.62mmol)から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、Boc保護ER−897765が得られた(161mg、収率43%)。このBoc保護生成物(161mg、0.267mmol)の脱保護は、ER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施し、ER−897765(131mg、収率98%)が得られた。
【0288】
[0270] 実施例ER−895809は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(19mg、0.042mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(32mg、0.169mmol)から2工程で調製し、中間体の(3S)−tert−ブチル3−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(19mg、0.031mmol、収率72%)が得られた。次に、この中間体(17mg、0.028mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−895809が得られた(16mg、収率98%)。
【0289】
[0271] 実施例ER−895810は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(19mg、0.042mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(32mg、0.169mmol)から2工程で調製し、中間体の(3R)−tert−ブチル3−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(24mg、0.039mmol、収率92%)が得られた。次に、この中間体(22mg、0.036mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−895810が得られた(21mg、収率100%)。正確な質量の計算値:516.21。測定値:517.5。
【0290】
[0272] 実施例ER−896133は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(15mg、0.033mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(25mg、0.134mmol)から2工程で調製し、中間体の4−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6mg、0.009mmol、収率29%)が得られた。次に、この中間体(6mg、0.009mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896133が得られた(5.3mg、収率92%)。
【0291】
[0273] 実施例ER−896134は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(15mg、0.033mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(27mg、0.134mmol)から2工程で調製し、中間体の4−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(7mg、0.011mmol、収率33%)が得られた。次に、この中間体(7mg、0.011mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896134が得られた(5.8mg、収率87%)。
【0292】
[0274] 実施例ER−896135は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(15mg、0.033mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(27mg、0.134mmol)から2工程で調製し、中間体の(3S)−tert−ブチル3−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(7mg、0.011mmol、収率33%)が得られた。次に、この中間体(7mg、0.011mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896135が得られた(6.5mg、収率97%)。
【0293】
[0275] 実施例ER−896136は、実施例D−6のそれと同様の方法で、化合物D−5(15mg、0.033mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(27mg、0.134mmol)から2工程で調製し、中間体の(3R)−tert−ブチル3−(5−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(7mg、0.011mmol、収率33%)が得られた。次に、この中間体(7mg、0.011mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896136が得られた(6.1mg、収率91%)。
【0294】
[0276] 実施例ER−8961337は、実施例D−6のそれと同様の方法で、D−5(15mg、0.033mmol)および市販のプロパン−2−アミン(8mg、0.134mmol)から調製し、所望の生成物ER−896137(5mg、収率31%)が得られた。
【0295】
[0277] 4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸を、実施例D−5のそれと同様の方法で調製した(101mg、収率29%)。
【0296】
[0278] 実施例ER−897034は、実施例D−6のそれと同様の方法で、4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸(25mg、0.056mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(31mg、0.167mmol)から2工程で調製し、中間体のtert−ブチル4−(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(15mg、0.024mmol、収率44%)が得られた。次に、この中間体(13mg、0.021mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−897034が得られた(12.2mg、収率98%)。
【0297】
[0279] 実施例ER−897036は、実施例D−6のそれと同様の方法で、4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸(25mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(33mg、0.167mmol)から2工程で調製し、中間体の(3S)−tert−ブチル3−(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(15mg、0.024mmol、収率43%)が得られた。次に、この中間体(13mg、0.021mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−897036が得られた(12mg、収率96%。
【0298】
[0280] 実施例ER−897037は、実施例D−6のそれと同様の方法で、4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリン酸(25mg、0.056mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(33mg、0.167mmol)から2工程で調製し、中間体の4−(4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピコリンアミド)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(14mg、0.022mmol、収率40%)が得られた。次に、この中間体(13mg、0.021mmol)を、実施例ER−897560のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−897037が得られた(11mg、収率90%)。
【0299】
[0281] 合成実施例−項目F
【0300】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
[0282] 化合物A−7のそれと同様の方法で、4−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル(化合物A−2、5.31g、31.4mmol)および市販の1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジフルオロブタン−1,3−ジオン(8.1g、31.4mmol)により、化合物F−1が得られた(9.84g、収率77%)。MS(M+H
+)407.3。
【0302】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
[0283] 化合物F−2(9.8g、収率99%)は、化合物A−8のそれと同様の方法で、F−1(9.8g、24.1mmol)のNaBH
4還元により得られた。
[0284]
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 2.17-2.39 (m, 2H) 3.83-3.85 (m, 3H) 3.85-3.88 (m, 3H) 4.47 (dd, J=10.87, 2.29Hz, 1H) 4.66-4.81 (m, 1H) 5.86 (s, 1H) 6.60 (t, J=55.00Hz, 1H) 6.97 (d, J=7.97Hz, 1H) 7.01-7.07 (m, 1H) 7.10 (s, 1H) 7.66-7.76 (m, 2H) 7.91 (d, J=8.13Hz, 2H). MS (M+H
+) 411.7.
【0304】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
[0285] 化合物F−3(9.4g、収率100%)は、化合物A−9のそれと同様の方法で、F−1(8.94g、21.8mmol)の加水分解により得られた。
[0286]
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 2.21-2.37 (m, 2H) 3.80-3.82 (m, 4H) 3.84 (s, 3H) 4.46 (dd, J=10.83, 2.56Hz, 1H) 6.60 (t, J=55.00Hz, 1H) 6.95 (d, J=8.28Hz, 1H) 7.00-7.04 (m, 1H) 7.08 (d, J=1.91Hz, 1H) 7.81 (m, J=8.35Hz, 2H) 8.00 (m, J=8.39Hz, 2H). MS (M+H
+) 431.4.
【0306】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
[0287] 5mLのスクリューキャップ型反応管に、化合物F−3 4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(1.99g、4.64mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.05g、5.61mmol)、HATU(2.14g、5.62mmol)、DMF(10.0ml)、およびヒューニッヒ塩基(0.815ml、4.67mmol)を加えた。この反応混合物を30℃で一晩撹拌した。この混合物を酢酸エチルにより希釈して水により洗浄し、0.1N水性塩酸により洗浄し、水性炭酸水素ナトリウムにより洗浄し、ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水してろ過し、真空で濃縮すると茶色固体が得られた。この物質を、ヘプタン:酢酸エチルのグラジエント0〜90%によるフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有しているフラクションを合わせて真空で濃縮すると、オフホワイト固体が得られた。次に、得られた固体をエタノール(10.0ml)およびジオキサン中の4.0M HCl(10.0ml、40.00mmol)にとり、この混合物を室温で1時間撹拌した。次に、この混合物を真空で濃縮すると、化合物ER−894466が黄色固体(1.91g、収率77%)として得られた
【0308】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
[0288] ER−890044と同様の方法で、HPLCによりER−894466(1.91g、3.59mmol)をキラル分割すると、ER−895302(538mg、収率56%、>95%ee)およびER−895303(671mg、収率70%、>95%ee)が得られた。
【0310】
【化112】
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【0311】
[0289] 化合物A−14のそれと同様の方法で、5−アミノ−1H−ピラゾール−3−オール(9.91g、100mmol)および1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジフルオロブタン−1,3−ジオン(25.8g、100mmol)により、化合物F−4である、7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−オール(30.6g、95mmol、収率95%)が得られた。
[0290]
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 3.87-3.90 (m, 3H) 3.90-3.93 (m, 3H) 5.94 (s, 1H) 7.06 (d, J=8.39Hz, 1H) 7.29 (t, J=53.00Hz, 1H) 7.47 (s, 1H) 7.67 (dd, J=8.43, 1.45Hz, 1H) 7.77 (d, J=1.75Hz, 1H). MS (M+H
+) 323.3.
【0312】
【化113】
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【0313】
[0291] DMF(5.00ml)およびTHF(25.0ml)中の化合物F−4 7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−オール(3.21g、9.99mmol)の懸濁液に、0℃で水素化ナトリウム(0.480g、11.99mmol)を少量の小分けにして加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌した。1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチル)スルホニルメタンスルホンアミド(4.28g、11.99mmol)を少量の小分けにして加え、この混合物を室温にした。1時間後、この反応混合物を0.1N HCl溶液に注ぎ入れると、白色沈殿物が生じ、この沈殿物をろ過して水により洗浄した。この粗生成物をIPA中で懸濁し、約70℃に加熱して、室温まで冷却した。得られた白色沈殿物を追加のIPAにより洗浄し、減圧下で乾燥すると、化合物F−5である7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネートが白色固体として得られた(2.85g、6.29mmol、収率62.9%)。
[0292]
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 3.89 (s, 3H) 3.92 (s, 3H) 6.70 (s, 1H) 7.07 (d, J=8.50Hz, 1H) 7.17-7.27 (m, 2H) 7.29-7.38 (m, 1H) 7.78 (dd, J=8.51, 2.14Hz, 1H) 7.82-7.89 (m, 2H). MS (M+H
+) 454.4.
【0314】
【化114】
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【0315】
[0293] 化合物F−6(27.2g、収率77%)は、化合物A−16のそれと同様の方法で、化合物F−5(35.0g、77.2mmol)のNaBH4還元により得られた。
[0294]
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 2.14-2.32 (m, 2H) 3.79 (s, 3H) 3.81 (s, 3H) 4.44 (dd, J=11.06, 2.67Hz, 1H) 4.53-4.66 (m, 1H) 5.28 (s, 1H) 6.40 (t, J=2.49Hz, 1H) 6.91-6.94 (m, 1H) 6.96-7.00 (m, 1H) 7.03 (d, J=1.94Hz, 1H). MS (M+H
+) 458.1.
【0316】
[0295] 実施例ER−895088−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(25.0mg、0.058mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(35.2mg、0.177mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(9.3mg、29%)。
【0317】
[0296] 実施例ER−895116は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(25.0mg、0.058mmol)および市販の(R)−tert−ブチルピロリジン−3−イルカルバメート(36.5mg、0.196mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(16mg、52%)。
【0318】
[0297] 実施例ER−895089は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(25.0mg、0.058mmol)および市販の(S)−tert−ブチルピロリジン−3−イルカルバメート(36.7mg、0.197mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(7.1mg、23%)。
【0319】
[0298] 実施例ER−895090は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(25.0mg、0.058mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(38.6mg、0.196mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(18.1mg、57%)。
【0320】
[0299] 実施例ER−895115は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(25.6mg、0.060mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(31.5mg、0.169mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(3.5mg、11%)。
【0321】
[0300] 実施例ER−895745は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895305(26.2mg、0.061mmol)および市販のヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(32.9mg、0.155mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(18.1mg、53%)。
【0322】
[0301] 実施例ER−895091−01は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(21.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(2.5mg、8%)。
【0323】
[0302] 実施例ER−895092は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(5.2mg、16%)。
【0324】
[0303] 実施例ER−895093は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(10.3mg、32%)。
【0325】
[0304] 実施例ER−895094は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(7.4mg、23%)。
【0326】
[0305] 実施例ER−895096は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2S,5R)−tert−ブチル2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(24.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(13.9mg、43%)。
【0327】
[0306] 実施例ER−895097は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(21.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(17.3mg、56%)。
【0328】
[0307] 実施例ER−895098は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(21.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(18.5mg、60%)。
【0329】
[0308] 実施例ER−895101は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(22.0mg、0.112mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(9mg、28%)。
【0330】
[0309] 実施例ER−895099は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の3−アミノアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(19.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(14.1mg、41%)。
【0331】
[0310] 実施例ER−895102は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(21.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(17.2mg、56%)。
【0332】
[0311] 実施例ER−895104は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(17.1mg、54%)。
【0333】
[0312] 実施例ER−89510は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(15.8mg、50%)。
【0334】
[0313] 実施例ER−895106は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(22.0mg、0.110mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(14.9mg、47%)。
【0335】
[0314] 実施例ER−895107は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2S,5R)−tert−ブチル2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(24.0mg、0.112mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(14.2mg、44%)。
【0336】
[0315] 実施例ER−895109は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(21.0mg、0.113mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(17.7mg、57%)。
【0337】
[0316] 実施例ER−895112は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(22.0mg、0.111mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(14.4mg、46%)。
【0338】
[0317] 実施例ER−895111は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチル(22.0mg、0.111mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(22.7mg、63%)。
【0339】
[0318] 実施例ER−895731は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(32.8mg、0.176mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(22.1mg、70%)。
【0340】
[0319] 実施例ER−895732は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(31.0mg、0.155mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(22mg、70%)。
【0341】
[0320] 実施例ER−895733は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(34.0mg、0.170mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(26.5mg、85%)。
【0342】
[0321] 実施例ER−895734は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(36.3mg、0.181mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(23.4mg、75%)。
【0343】
[0322] 実施例ER−895739は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(37.7mg、0.202mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(22.9mg、73%)。
【0344】
[0323] 実施例ER−895740は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(34.8mg、0.187mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(23.1mg、73%)。
【0345】
[0324] 実施例ER−895744は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販のヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(26.9mg、0.127mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(26.5mg、82%)。
【0346】
[0325] 実施例ER−895741は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物3−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)安息香酸(25.0mg、0.058mmol)および市販の3−アミノアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(30.1mg、0.175mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(5.5mg、16%)。
【0347】
[0326] 実施例ER−895718は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(45.4mg、0.227mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(21.4mg、68%)。
【0348】
[0327] 実施例ER−895719は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(29.8mg、0.149mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(21.6mg、69%)。
【0349】
[0328] 実施例ER−895720は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(28.6mg、0.143mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(21.7mg、69%)。
【0350】
[0329] 実施例ER−895721は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(31.1mg、0.155mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(20.2mg、64%)。
【0351】
[0330] 実施例ER−895722は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(41.2mg、0.206mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(21mg、67%)。
【0352】
[0331] 実施例ER−895723は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2S,5R)−tert−ブチル2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(34.1mg、0.159mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(20.5mg、64%)。
【0353】
[0332] 実施例ER−895725は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(43.7mg、0.235mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(19.8mg、65%)。
【0354】
[0333] 実施例ER−895726−は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(31.0mg、0.167mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(20.6mg、67%)。
【0355】
[0334] 実施例ER−895729は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(29.9mg、0.151mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(19.6mg、62%)。
【0356】
[0335] 実施例ER−895730は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販のヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(28.9mg、0.136mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(23.9mg、74%)。
【0357】
[0336] 実施例ER−895755は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.5mg、0.058mmol)および市販のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(27.9mg、0.150mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(28.3mg、89%)。
【0358】
[0337] 実施例ER−895727は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物4−(7−(ジフルオロメチル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−3−メチル安息香酸(25.0mg、0.056mmol)および市販の3−アミノアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(37.0mg、0.215mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(22.3mg、65%)。
【0359】
[0338] 実施例ER−896059は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(10.0mg、0.023mmol)および市販の4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(17.8mg、0.089mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(11.2mg、87%)。
【0360】
[0339] 実施例ER−896060は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(19.3mg、0.096mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(12.3mg、95%)。
【0361】
[0340] 実施例ER−896061は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(16.9mg、0.084mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(12.2mg、94%)。
【0362】
[0341] 実施例ER−896062は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(23.9mg、0.119mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(10.7mg、83%)。
【0363】
[0342] 実施例ER−896063は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(R)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(20.5mg、0.102mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(10.9mg、84%)。
【0364】
[0343] 実施例ER−896064は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(2S,5R)−tert−ブチル2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(17.2mg、0.080mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(10.3mg、78%)。
【0365】
[0344] 実施例ER−896067は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販の(1S,4S)−tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(15.2mg、0.077mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(9.9mg、77%)。
【0366】
[0345] 実施例ER−896068は、実施例ER−894463のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.0mg、0.056mmol)および市販のヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(17.3mg、0.081mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(12.3mg、93%)。
【0367】
[0346] 実施例ER−896071は、実施例ER−895080のそれと同様の方法で、化合物ER−895435(25.9mg、0.060mmol)および市販の3−(アミノメチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(30.4mg、0.163mmol)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、所望の生成物が得られた(18.6mg、51%)。
【0368】
[0347] 合成実施例−項目G
[0348] ER−893993の調製
【0369】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0370】
[0349] 500mLのフラスコに4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(10.78g、42mmol)、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(10.0g、21mmol)、酢酸カリウム(10.41g、106mmol)、および1,4−ジオキサン(100ml)を投入した。この反応混合物を15分間、窒素で脱気した。1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−二塩化パラジウム(II)ジクロロメタン錯体(4.33g、5.3mmol)を加え、この混合物を密封し、80℃で3時間撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(1000mL)と飽和NaHCO3溶液(200mL)の間に分配した。相を分離し、水性相をEtOAc(200mL)により逆抽出した(2×)。合わせた有機層をブライン(200mL)により洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムにより乾燥してろ過し、濃縮した。粗製物質をEtOAc(500mL)中に溶解し、ヘプタン(500mL)を加え、黒色固体の不純物をろ過により除去した。所望の生成物を含有しているろ液を減圧下で濃縮し、IPA150mL中に懸濁して70℃で30分間加熱し、次に室温に冷却した。緑色沈殿物をろ別し、IPAによりすすぎ、真空ポンプで乾燥した。5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(4.50g、10.02mmol、収率47.2%)。
【0371】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
[0350] 25mLフラスコ中、窒素雰囲気下、2−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(558mg、2.6mmol)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチル)スルホニルメタンスルホンアミド(1869mg、5.2mmol)の無水THF(5mL)溶液に、−78℃でTHF中の1.0M LiHMDS(5.23mL、5.2mmol)を加えた。室温にゆっくり温めながら、この混合物を一晩撹拌した。この反応を飽和NaHCO3によりクエンチした。次に、この混合物をMTBEにより抽出した(×3)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥してろ過し、濃縮した。位置異性体である(tert−ブチル6−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートおよびtert−ブチル2−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート)の混合物が淡黄色オイルとして得られた(397mg、収率44%)。
【0373】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
[0351] 5〜10mLマイクロ波用バイアルに、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(650mg、1.45mmol)、tert−ブチル2−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(tert−ブチル6−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートとの混合物であり、合計は396mg、1.15mmolである)、炭酸カリウム(792mg、5.7mmol)、水(2.0ml)、およびTHF(4.5ml)を投入した。この反応混合物を15分間、窒素で脱気した。1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−二塩化パラジウム(II)ジクロロメタン錯体(234mg、0.29mmol)を加え、この混合物を密封し、90℃で一晩撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。この粗生成物を、EtOAc/ヘプタン12〜100%で溶出したシリカ−ゲル(カラムInterchim40g、30μM)上で精製した。位置異性体である(tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートおよびtert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート)の混合物が黄色固体(142mg、収率24%)として得られた。
【0375】
[0352] ER−896993の合成
【0376】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
[0353] エタノール(1.0ml)中のtert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(位置異性体tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートとの混合物であり、合計は50mg、.096mmolである)の懸濁液に、室温でテトラヒドロホウ酸ナトリウム(10.94mg、.29mmol)をゆっくりと加えた。混合物を60分間80℃に加熱した。酢酸エチルを加えた。続いて、この混合物を飽和NH
4Cl水溶液、次にブラインにより洗浄した。
【0378】
[0354] 有機層を無水硫酸ナトリウムにより乾燥してろ過し、濃縮した。この粗生成物を、EtOAc/ヘプタン12〜100%で溶出したシリカ−ゲル(カラムInterchim25g、30μM)上で精製した。位置異性体である(tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートおよびtert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート)の混合物が白色固体(38mg、収率75%)として得られた。
【0379】
[0355] tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(位置異性体tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートとの混合物であり、合計は34mg、.065mmolである)をエタノール(0.5ml)およびジオキサン中の4.00M HCl(0.5ml)に溶解し、この混合物を40℃で1時間撹拌した。トルエン1mLを加えた。この反応混合物を濃縮した。
【0380】
[0356] この生成物を真空ポンプで乾燥すると、最終生成物がHCl塩(位置異性体5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(6−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩、および5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩の混合物)(ER−896993)として29mg得られた。
【0381】
[0357] ER−896994の合成
【0382】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
[0358] tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(位置異性体tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートとの混合物であり、合計は60mg、.116mmolである)をメタノール(2.5ml)に溶解した。H−Cube(H2で充満、1mL/分、サイズ小(30mm)、炭素担持10%パラジウム、CatCart)を使用して、この溶液を室温で2.5時間、水素により処置した。トルエン1mLを加えた。溶媒を濃縮した。粗生成物を、EtOAc/ヘプタン12〜100%で溶出したシリカ−ゲル(カラムInterchim25g、30μM)上で精製すると、tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(36mg、0.069mmol、収率59%)が白色固体として得られた。
【0384】
[0359] tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−2−メチルピペリジン−1−カルボン酸(29mg、.055mmol)をエタノール(0.5ml)およびジオキサン中の4.00M HCl(0.5ml)中に溶解し、この混合物を40℃で1時間撹拌した。トルエン1mLを加えた。この反応混合物を濃縮した。この生成物を真空ポンプで乾燥すると、最終生成物がHCl塩(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−メチルピペリジン−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン塩酸塩、ER−896994)として25mg得られた。
【0385】
[0360] 実施例ER−897090
[0361] 実施例ER−897090は、脱保護工程をER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(507mg、1.129mmol)、およびtert−ブチル4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン−1−カルボキシレート(300mg、0.869mmol)(市販の4−オキソアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルから調製した)からER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897090が得られた(96mg、収率26%)。LC−MS:Rt1.49分(M+1)
+423.06、条件II。
【0386】
[0362] 化合物ER−897090(94mg、0.224mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、異性体ER−897212の1つが得られた(17mg、収率18%)。
【0387】
[0363] 実施例ER−897130は、脱保護工程をER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(493mg、1.097mmol)、およびtert−ブチル3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシレート(174mg、0.548mmol)(市販の3−オキソピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルから調製した)からER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897130が得られた(68mg、収率31%)。
【0388】
[0364] 実施例ER−897142は、脱保護工程をER−887084のそれと同様の方法(項目B)で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(489mg、1.089mmol)、および4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘクス−1−エン−1−イルトリフルオロメタンスルホネート(188mg、0.544mmol)(市販の(4−オキソシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルから調製した)からER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897142が得られた(111mg、収率48%)。(LC−MS:Rt1.57分(M+1)
+423.06、条件II)。
【0389】
[0365] 実施例ER−897364およびER−897365
[0366] 化合物ER−897090(100mg、0.237mmol)を、ER−890044(項目A)のそれと同様の方法で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、ER−897364(4mg、収率4%、>95%ee)およびER−897365(6.4mg、収率6%、>95%ee)が得られた。
【0390】
[0367] 実施例ER−897547
[0368] 3−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの調製
[0369] Pd−Cカートリッジを備えたH−Cube(H2を50barに制御、流速1.0ml/分)を用いて、1−ベンジル−3−メチルピペリジン−4−オン(1.63g、8.018mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(1.925g、8.82mmol)のメタノール50ml溶液を水素化した。この反応混合物を12時間再循環した。H−Cubeをメタノールで徹底的に洗浄した後、この溶媒を蒸発させて得られたオイルをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物(1.5g、88%)が得られた。
【0391】
[0370] 実施例ER−897547は、脱保護工程をER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(488mg、1.086mmol)、およびtert−ブチル5−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(250mg、0.724mmol)(3−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルから調製した)からER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897547が得られた(68mg、収率31%)。
【0392】
[0371] 実施例ER−897597は、脱保護工程をER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(475mg、1.058mmol)、および市販の4−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(240mg、0.705mmol)からER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897597が得られた(32mg、収率9%)。LC−MS:Rt1.72分(M+1)
+486.95、条件II。
【0393】
[0372] 実施例ER−897814およびER−897815
[0373] 化合物ER−897597(20mg、0.041mmol)を、ER−890044のそれと同様の方法(項目A)で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、ER−897814(7mg、収率35%、>95%ee)およびER−897815(3mg、収率15%、>95%ee)が得られた。
【0394】
[0374] 実施例ER−897728
[0375] 9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7−エン−3−カルボン酸ベンジルの調製
[0376] 4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(5.17g、20.907mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(0.398g、2.091mmol)をベンゼン(30.0ml、334.136mmol)中、70℃で撹拌した。ブタ−3−エン−2−オン(3.76ml、41.813mmol)を加え、この反応混合物を、ディーン−スタークトラップにより水を除去しながら、一晩還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、飽和NaHCO3溶液を加え、有機層をNa2SO4で脱水して溶媒蒸発させた。得られたオイルをBiotage(SiO2、250g、EtOAc/Hep10%〜50%)により精製すると、表題化合物(3.58g、11.96mmol、収率57.2%)が得られた。
【0395】
[0377] 9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボン酸tert−ブチルの調製
[0378] Pd−Cカートリッジを備えたH−Cube(H2充満、流速1.0ml/分)を使用して、9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7−エン−3−カルボン酸ベンジル(1.26g、4.209mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.01g、4.63mmol)、およびTEA(1.47ml、10.522mmol)のメタノール50ml溶液を水素化した。この反応混合物を5時間再循環した。H−Cubeをメタノールで徹底的に洗浄した後、この溶媒を溶媒蒸発させて得られたオイルをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物(681mg、61%)が得られた。
【0396】
[0379] 実施例ER−897728は、脱保護工程をER−887084(項目B)のそれと同様の方法で実施したことを除いて、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(489mg、1.089mmol)、およびtert−ブチル9−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン−3−カルボキシレート(290mg、0.726mmol)(9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボン酸tert−ブチルから調製した)から、ER−896993のそれと同様の方法(項目G)で調製し、ER−897728が得られた(91mg、収率26%)。LC−MS:Rt1.67分(M+1)
+477.13、条件II。
【0397】
[0380] 実施例ER−897851
[0381] 化合物ER−897728(85mg、0.178mmol)を、ER−890044のそれと同様の方法(項目A)で、その構成要素である鏡像異性体に分割すると、異性体ER−897851の1つが得られた(28mg、収率33%)。
【0398】
[0382] 実施例ER−890978は、実施例ER−896993のそれと同様の方法で、化合物G2(600mg、1.34mmol)および市販の4−ブロモ−2−クロロピリジンから調製し、2−(2−クロロピリジン−4−イル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(311mg、収率54%)が得られ、続いてNaBH
4還元した(この物質300mgで実施した)。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物が得られた(277mg、収率92%)。
【0399】
[0383] 合成実施例−項目H
[0384] 調製1:1−メチル−2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジン
【0400】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0401】
[0385] アセトン(100mL)を45分間かけて滴下(シリンジポンプ)してN−メチルヒドラジン(20mL)により処置し、この反応溶液を室温で45分間撹拌した。次に、この反応溶液を55℃でさらに15分間加熱し、室温まで冷却して硫酸ナトリウムで脱水し、ろ過してロータリーエバポレーションにより40℃以下で濃縮した。次に、粗生成物を110〜122℃で蒸留により精製し、表題化合物が無色オイルとして得られた(14.2g、43.9%)。
1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 1.58 (s, 3H), 1.72, (s, 3H), 2.63, (s, 3H), 5.21, (br s, 1H).
【0402】
[0386] 調製2:3−(エトキシメチレン)ペンタン−2,4−ジオン
【0403】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
[0387] アセチルアセトン(40mL)、オルトギ酸エチル(95.4mL)、および無水酢酸(54.2mL)の溶液を、1時間加熱還流(150℃)した。この反応溶液を室温まで冷却し、フラッシュカラムクロマトグラフィーを直接施した(E.Merckシリカゲル(約120g);溶出液:100%EtOAc、続いてEtOAc中の5%EtOH)。純粋な生成物を含有しているフラクションを、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮すると、表題化合物が粘ちょうな暗赤色オイルとして得られた(10.4g、17.0%)。
[0388]
1HNMR (400MHz, CDCl
3) δ: 1.36, (t, 3H), 2.28, (s, 3H), 2.35, (s, 3H), 4.22, (q, 2H), 7.67, s, 1H).
【0405】
[0389] 調製3:3−((1−メチル−2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジニル)メチレン)ペンタン−2,4−ジオン
【0406】
【化122】
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【0407】
[0390] 3−(エトキシメチレン)ペンタン−2,4−ジオン(調製2、8.6g)をエーテル(30mL)に溶解して0℃に冷却した。次に、この反応溶液を、5分間かけて滴下した1−メチル−2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジン(調製1、4.8g)でゆっくりと処置し、その後、温めて室温で一晩撹拌した。この反応溶液をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の20%EtOH)により、直接精製すると、表題化合物が明赤色固体(9.1g、84.0%)として得られた。
[0391]
1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 1.82, (s, 3H), 1.89, (s, 3H), 2.05, (s, 6H), 3.07, (s, 3H), 7.40, (s, 1H).
【0408】
[0392] 調製4:1−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノン
【0409】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0410】
[0393] 3−((1−メチル−2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジニル)メチレン)ペンタン−2,4−ジオン(調製3、9.1g)をエタノール(20mL)に溶解し、水中の1M塩化水素(20mL)により処置した。この反応溶液を室温で15分間撹拌した。次に、この反応溶液を真空下、ロータリーエバポレーターにより濃縮し、全体積をおよそ20mLにした。次に、この反応溶液を飽和水性炭酸水素ナトリウム(45mL)により処置し、塩化メチレンにより抽出した(4x50mL)。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水してろ過し、真空で濃縮すると、表題化合物が明オレンジ色固体として得られた(6.2g、97%)。
[0394]
1HNMR (400MHz, CDCl
3) δ: 2.37, (s, 3H), 2.45, (s, 3H), 3.84, (s, 3H), 7.75, (s, 1H)
【0411】
[0395] 調製5:1−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシブタ−2−エン−1−オン
【0412】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
[0396] 1−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノン(調製4、4.46g)をメタノール(21mL)に溶解し、メタノール中の25%ナトリウムメトキシド(11.07mL)を加えた。この混合物を5分間撹拌し、酢酸、トリフルオロ−、エチルエステル(7.701mL)を加えた。この混合物を75℃で加熱還流し、19時間撹拌した。この反応溶液をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:100%EtOAc、次いでEtOAc中の5%EtOH、次にEtOAc中20%EtOH)により、直接精製すると、表題化合物(互変異性体)が明赤色発泡性固体(7.0g、92.3%)として得られた。
[0397]
1HNMR (400MHz, CDCl
3) δ: 2.33 (s, 3H), 3.76, (s, 3H), 6.10, (s, 1H), 7.84, (s, 1H)
【0414】
[0398] 調製6:3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミン
【0415】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
[0399] 3,4,5−トリブロモピラゾール(60g)の酢酸(900mL)溶液に、10℃で硝酸(21mL)(90%、発煙)を加えた。次に、無水酢酸(300mL)を20分間かけて加えた。この反応溶液を室温まで温め、3時間撹拌した。次に、この反応混合物を氷上に注ぐと、白色沈殿物が生じた。この沈殿物をろ別し、水(200mL)により洗浄した。次にろ過した沈殿物をトルエン(750mL)に溶解し、水(200mL)およびブライン(100mL)により洗浄して、硫酸ナトリウムで脱水してろ過した。次に、このトルエン溶液に1H−ピラゾール、3,5−ジメチル−(20g)を加え、この溶液を20分間、加熱還流した。この反応溶液を冷却し、真空で濃縮した。この粗生成物をヘプタンにより粉末にすると、得られた沈殿物はTLCにより大部分の生成物を含有しており、これをろ過して真空で乾燥した。粗表題化合物をさらに精製することなく続けた(71.7mg、67.6%)。
【0417】
[0400] この中間体である3,4−ジブロモ−5−ニトロ−1H−ピラゾール(69g)を酢酸エチル(600mL)およびエタノール(300mL)中、塩化第一スズ二水和物(135g)と共に110℃で45分間還流することにより還元した。黄色の均一反応溶液を室温まで冷却し、水(200mL)および酢酸エチル(800mL)中の、激しく撹拌した炭酸水素ナトリウム(33g)溶液にゆっくりと注ぎ入れた。得られたスラリーにセライト(30g)を加え、このスラリーをセライト床によりろ過した。ろ過ケーキを追加の酢酸エチル(600mL)により洗浄した。次に、有機溶液をブライン(200mL)で洗浄して硫酸ナトリウムで脱水し、ろ過して真空で濃縮すると粗生成物がオレンジ色オイルとして得られた。次に、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage、Quad25;溶出液:塩化メチレン中の6%EtOH)によって精製した。これにより表題化合物が明ベージュ色固体として得られた(13.2g、32%)。
1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 5.20, (m, 3H), 11.60, (br s, 1H).
【0418】
[0401] 調製7:2−ブロモ−5−(1−エチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0419】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0420】
[0402] 封管中、1−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシブタ−2−エン−1−オン(調製5、1.7g)および3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミン(調製6、1.18g)を酢酸(52.61mL)中、120℃で一晩加熱した。この反応溶液を室温まで冷却し、氷水(500mL)に注ぎ入れると、白色沈殿物が生じた。この沈殿物をろ過し、多量の水で洗浄した。次に、この沈殿物を採集し、真空で乾燥すると、表題化合物が白色粉末として得られた(1.9g、73.1%)。
1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 2.47 (s, 3H), 3.79, (s, 3H), 6.95, (s, 1H), 7.73, (s, 1H), 8.67, (s, 1H).
【0421】
[0403] 調製8:2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0422】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0423】
[0404] エタノール(20mL)中の2−ブロモ−5−(1−エチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(調製7、1.8g)の懸濁液にテトラヒドロホウ酸ナトリウム(472mg)をゆっくりと加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。次に、pH=2.0に到達するまで、この反応溶液を氷冷した1N HClに非常にゆっくりと加え、残存しているいかなるテトラヒドロホウ酸ナトリウムもクエンチした。次に、この溶液を高真空下で濃縮し、大部分のエタノールを除去した。次に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を、中性pH(7.0)に達するまで、上記の酸性溶液にゆっくりと加えると、白色沈殿物が形成した。この沈殿物をろ別し、水(200mL)およびエーテル(20mL)により洗浄した。この白色沈殿物を採集し、真空で乾燥すると、表題化合物が白色粉末として得られた(1.36g、74.7%)。
1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 2.00, (m, 1H), 2.09, (s, 3H), 2.30, (m, 1H), 3.67, (s, 3H), 4.34, (m, 1H), 5.15, (m, 1H), 5.31, (s, 1H), 6.69, (s, 1H), 7.63, (s, 1H).
【0424】
[0405] 調製9:(5S,7R)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0425】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
[0406] ラセミ体の2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.5g、4.1mmol、調製8)をメタノール(35mL)に溶解し、濁った溶液を穏やかに温めると濁りのない溶液が得られた。次に、この溶液を中間孔のブフナー漏斗によってろ過した。この透明なろ液をキラルHPLC精製に直接使用した。この溶液1mLを2.1cm×25cmのChiralcel ODカラムにロードし、イソプロピルアルコールおよびメタノール(1:1比)からなる移動相により、流速15mL/分で溶出した。2つ(RおよびS)の鏡像異性体を個別に採集した。こうした注入を27回行い、蓄えた純粋(RおよびS)な鏡像異性体のフラクションを減圧下で濃縮した。表題化合物が白い粉末(0.71g、1.95mmol、>95%ee)として単離された。
【0427】
[0407] 調製10:(5R,7S)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0428】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0429】
[0408] ラセミ体の2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.5g、4.1mmol、調製8)をメタノール(35mL)に溶解し、濁った溶液を穏やかに温めると濁りのない溶液が得られた。次に、この溶液を中間孔のブフナー漏斗によってろ過した。この濁りのないろ液をキラルHPLC精製に直接使用した。この溶液1mLを2.1cm×25cmのChiralcel ODカラムにロードし、イソプロピルアルコールおよびメタノール(1:1比)からなる移動相により、流速15mL/分で溶出した。2つ(RおよびS)の鏡像異性体を個別に採集した。こうした注入を27回行い、蓄えた純粋(RおよびS)な鏡像異性体のフラクションを減圧下で濃縮した。表題化合物は、白色粉末(0.71g、1.95mmol、>95%ee)として単離された。
【0430】
[0409] 実施例ER−889996:
[0410] 5mLのスクリューキャップ型バイアルに、4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニルボロン酸、ピナコールエステル(51.0mg、0.161mmol)、1,4−ジオキサン中のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(.075M、90uL)、1,4−ジオキサン中の2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(25.0mg、0.069mmol、調製8)の溶液(450uL)、および水中の2M炭酸ナトリウム(70uL)を加えた。反応容器に窒素をパージして、密封した。このバイアルを85℃で40時間、振とうしてアルミニウムブロック中で加熱した。この混合物に、飽和水性炭酸水素ナトリウム1.0mLを加え、次にこの混合物を酢酸エチルにより抽出した(2×2.0mL)。合わせた有機層を真空で濃縮した。残りの残さを方法に従い、LC/MSによって精製した。これにより表題化合物が白色粉末として得られた(7.8mg、24.0%)。
【0431】
[0411] 実施例ER−889862は、実施例ER−889996のそれと同様の方法で、2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40.1mg、0.11mmol、調製8)、および市販のイソキノリン−5−イルボロン酸(2.5当量)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、表題化合物が白色粉末として得られた(7.5mg、17%)。
【0432】
[0412] 実施例ER−890007は、実施例ER−889996のそれと同様の方法で、2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(25.0mg、0.069mmol、調製8)、および市販の8−メチルキノリン−5−イルボロン酸(2.5当量)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、表題化合物が白色粉末として得られた(12.2mg、42%)。
【0433】
[0413] 実施例ER−892900は、実施例ER−889996のそれと同様の方法で、2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(23.0mg、0.063mmol、調製8)、および市販の1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−イルボロン酸(2.5当量)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、表題化合物が白色粉末として得られた(7.7mg、28%)。
【0434】
[0414] 実施例ER−890066は、実施例ER−889996のそれと同様の方法で、2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(25.0mg、0.069mmol、調製8)、および市販の2−メチル−2H−インダゾール−5−イルボロン酸(2.5当量)から調製した。HPLC条件IIIを使用するLCMSによる精製により、表題化合物が白色粉末として得られた(0.2mg、1%)。
【0435】
[0415] 実施例ER−889550
[0416] 密封管に2−ブロモ−5−(1−エチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、0.11mmol、調製7)、4−(N−エチルアミノカルボニル)フェニルボロン酸(73.2mg、0.38mmol)、炭酸カリウム(76.8mg、0.56mmol)、水(0.559mL)、およびテトラヒドロフラン(0.838mL)を投入した。15分間窒素により脱気しながら、この反応混合物を撹拌した。ジクロロメタンと錯体形成している[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1:1)(22.7mg、0.03mmol)を加え、この反応混合物を密封し、95℃で16時間加熱した。粗製反応混合物を室温まで冷却し、次に、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:100%EtOAc)により直接精製した。これにより、4−(5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−エチルベンズアミドが明黄色固体として得られた(41.1mg、86.4%)。
【0436】
[0417] エタノール(1mL)中の4−(5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−N−エチルベンズアミド(30mg、0.07mmol)の懸濁液にテトラヒドロホウ酸ナトリウム(6.62mg)を加え、この混合物を室温で3時間撹拌した。反応溶液を窒素気流下で濃縮した。次に、水素化ホウ素が完全に消費するまで、1N HClを非常にゆっくりと加えると(約2mL)、茶色沈殿物が生じた。この水溶液をデカントして分離し、pH=7.0に到達するまで、飽和炭酸水素ナトリウムによりゆっくりと中和した。次に、この中和溶液をEtOAc(2×5mL)により抽出した。有機抽出物を合わせてブライン(2mL)により洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水してろ過し、真空で濃縮した。これにより表題化合物が白色粉末として得られた(18.8mg、62.1%)。
【0437】
[0418] 実施例ER−893888
[0419] 密封管に2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(30mg、0.08mmol、調製8)、4−(ウレイド)フェニルボロン酸、ピナコールエステル(73.8mg、0.28mmol)、炭酸カリウム(56.9mg、0.41mmol)、水(0.414mL)、およびテトラヒドロフラン(0.621mL)を投入した。15分間窒素により脱気しながら、この反応混合物を撹拌した。ジクロロメタンと錯体形成している[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1:1)(16.8mg、0.02mmol)を加え、この反応混合物を密封し、95℃で16時間加熱した。粗製反応混合物を室温まで冷却し、次に、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により直接精製した。これにより表題化合物が明黄色粉末として得られた(31.1mg、90.0%)。
【0438】
[0420] 実施例ER−894595は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5S,7R)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(150.0mg、0.41mmol、調製9)、および市販の4−(ウレイド)フェニルボロン酸、ピナコールエステル(368.8mg、1.4mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(141.6mg、82.0%)として得られた。
【0439】
[0421] 実施例ER−894596は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5R,7S)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(150.0mg、0.41mmol、調製10)、および市販の4−(ウレイド)フェニルボロン酸、ピナコールエステル(368.8mg、1.4mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(144.6mg、83.7%)として得られた。
【0440】
[0422] 実施例ER−893986は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5S,7R)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50.0mg、0.14mmol、調製9)、および市販の1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−ボロン酸(89.1mg、0.47mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(42.7mg、72.4%)として得られた。
【0441】
[0423] 実施例ER−893987は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5R,7S)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(150.0mg、0.41mmol、調製10)、および市販の1,4−ジメチル−1H−インダゾール−5−ボロン酸(267.3mg、1.41mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(155.7mg、88.0%)として得られた。
【0442】
[0424] 実施例ER−893990は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5S,7R)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40.0mg、0.11mmol、調製9)、および市販の2−メチルインダゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(96.8mg、0.38mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(36.9mg、80.9%)として得られた。
【0443】
[0425] 実施例ER−893991は、実施例ER−893888のそれと同様の方法で、(5R,7S)−2−ブロモ−5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(30.0mg、0.082mmol、調製10)、および市販の2−メチルインダゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(72.6mg、0.28mmol)から調製した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage Quad25;溶出液:EtOAc中の10%EtOH)により精製すると、表題化合物が明黄色粉末(22.0mg、64.3%)として得られた。
【0444】
[0426] 合成実施例−項目J
【0445】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
[0427] 酢酸(10ml、174.682mmol)中の5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル(1.00g、7.086mmol)、および1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4,4−トリフルオロブタン−1,3−ジオン(2.153g、7.794mmol)の懸濁液を5時間加熱還流した(100℃)。この混合物を室温に冷却して水を加え、沈殿物をろ過により採集して水により洗浄し、真空下で乾燥すると、J1が緑色固体として2.33g得られた(収率86%)。
【0447】
[0428] エタノール(25ml、428.167mmol)中の5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸メチル(1.00g、2.623mmol)の懸濁液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(0.446g、11.802g)をゆっくりと加えた。この混合物を60分間、加熱還流(80℃)し、反応をUPLC/MSによりモニタリングした。この混合物を室温に冷却した。過剰の水素化ホウ素ナトリウムを酢酸(1.501ml、26.226mmol)により分解した。この反応物を水中の1.00M HCl(52.5ml、52.451mmol)に注ぎ入れ、5分間撹拌した。沈殿物をろ過により採集し、水により洗浄して空気乾燥した。この物質を、ヘプタン:酢酸エチルのグラジエントでシリカ25gのカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、J2が白色固体として507mg得られた(収率48%)。
【0448】
[0429] エタノール(5.0mL、85.633mmol)中のエチル5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート(503mg、1.26mmol)の懸濁液に水中の4.00M水酸化ナトリウム(1.574mL、6.298mmol)を加えた。この混合物を50℃で1時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、水中の1.00M HCl(12.60mL、12.595mmol)により酸性にして水を加え、沈殿物をろ過により採集して水で洗浄し、真空下で乾燥するとJ3が白色固体として422mg得られた(収率95%)。
【0449】
[0430] 5mLのマイクロ波用バイアルに、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(50mg、0.135mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(75mg、0.404mmol)、HATU(205mg、0.539mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.059mL、0.337mmol)、およびDMF(1.0mL、12.915mmol)を投入した。このバイアルに栓をして、混合物を40℃で6時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(5mL)により希釈し、水(2mL)により洗浄し(2×)、0.1N水性HCl(2mL)で洗浄し、飽和水性炭酸水素ナトリウム(2mL)で洗浄し、ブライン(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥してろ過し、濃縮した。化合物を溶出液としてEtOAc/ヘプタン12〜100%を使用するBiotage SP4(カラムInterchim25g、30μM)上のクロマトグラフィーによって精製すると、中間体tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(38mg、0.070mmol、収率52.3%)が得られた。
【0450】
[0431] エタノール(0.5mL、8.563mmol)およびジオキサン中の4.00M HCl(0.5mL、2.00mmol)中に中間体tert−ブチル4−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(36mg、0.067mmol)を溶解し、この混合物を40℃で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、生成物を真空ポンプで乾燥すると、ER−896452がHCl塩として得られた(31.0mg、0.065mmol、収率98%)。
【0451】
[0432] ER−896453
[0433] 実施例ER−896453は、実施例ER−896452のそれと同様の方法で、酸J3(50mg、0.135mmol)および市販の(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(81mg、0.404mmol)から2工程で調製し、中間体の(3S)−tert−ブチル3−(5−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(67mg、0.121mmol、収率90%)が得られた。この中間体(49mg、0.089mmol)を、実施例ER−896452のそれと同様の方法で、HClにより処置すると、所望の生成物ER−896453が得られた(42mg、収率97%)。
【0452】
[0434] ER−885454の絶対配置、およびそのER−892887に対する相関の決定
【0453】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0454】
[0435] ER−885454の絶対配置は、上で示している通り、これを3−ヨード誘導体ER−887006に変換することにより確定した。ER−887006の構造は、単結晶X線回折によって決定した。結果を
図10に示している。この変換は、この分子中のキラル中心に影響しないので、ER−885454の絶対配置は示された通りである。さらに、ER−892887の絶対配置は、化合物C−6に対するその相関によって確定し、ひいてはER−885454に相関づけた。
【0455】
[0436] 一般的スクリーニングアッセイおよび薬理学的戦略
[0437] 有効かつ選択的なTLR7/8化合物を特定するため、まず、類似体をヒトTLR4、TLR7、およびTLR9リポーターラインの細胞系パネル全体についてスクリーニングした(より詳細については、材料および方法を参照されたい)。初代ヒトPBMCアッセイにおいて、TLR7に対して有効性および選択性を示した化合物の部分集合は、TLR8活性(以下の表2を参照されたい)およびTLR7/8有効性についてもやはり試験した(より詳細については、材料および方法を参照されたい)。ある種の化合物は、短期インビボ(STIV)アッセイへと前に進め、TLR7マウスに対する用量依存活性および作用持続期間を決定した(より詳細については、材料および方法を参照されたい)。次に、選択化合物を以下の1種または複数のループス疾患マウスモデルにおいて効果の評価をした:BXSB−Yaa、NZBxNZW、およびプリスタン:DBA/1。
【0456】
[0438] 本明細書における実施形態として報告する化合物の多くは、ヒトおよびマウスのTLR7とヒトTLR8との両方に対し、これらの受容体を細胞系または初代細胞上のどちらかで発現させ、合成低分子(CL097、R848)または核酸(RNA)リガンドにより刺激した際に、ナノモル有効性を示した。反対に、本明細書において実施形態として報告する化合物のほとんどは、TLR9経路に対して不活性である。
【0457】
[0439] ループスの現在のSOC薬物には、インビトロでTLR7/9シグナル伝達を阻害することが示されているクロロキンおよびヒドロキシクロロキン(HCQ)などの抗マラリア薬が含まれる。これにより、ループスのフレアの制御に、それらの薬物が有効であることの少なくとも一部が説明される。しかし、本開示の実施形態は、かなり一層強力な阻害をもたらすことが示された。例えば、化合物ER−892887(上に示され議論されている)は、RNA−Ig TLR7/8刺激物に対して、HCQ(ER−892887はIC
50=0.015uM、HCQは、IC
50が約1.5uMである)と比べて、約100倍強力であることが分かった。このことは、ER−892887が、現在のループス治療に比べて、TLR7/8経路のかなり一層有効な阻害をもたらすことを示唆している。これは、以下の表1において示されている結果により実証されている。
[0440]
【0458】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
[0441]
【0460】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0461】
[0442] 短期インビボ(STIV)アッセイ:マウスTLR7に対する、インビボでの化合物の有効性を評価するため、短期インビボ(STIV)アッセイを利用した。手短に述べると、様々な時間点でマウスに化合物を経口投与し、その後、アゴニストR848を皮下注射して、TLR7を刺激した。次に、R848刺激作用後の血漿中IL−6レベルをELISAによって測定し、化合物の有効性および作用持続期間を評価した。重要なことに、TLR7欠陥マウスを利用すると、R848によるインビトロまたはインビボ刺激作用後のサイトカイン産生は、完全なTLR7依存性を示した。したがって、STIVアッセイにおける化合物の活性は、TLR7経路のモジュレートに起因していると確信することができる。300mg/kgのER−892887の経口単回用量により、インビボでR848/TLR7/IL−6経路が、少なくとも24時間、80〜90%抑制される(
図1を参照されたい)。化合物のパネルに関するSTIVアッセイ有効性のまとめは、以下の表3にある。
[0443]
【0462】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0463】
[0444] マウスループス疾患モデル。化合物のPOC評価を行うため、3種の別々のループス疾患モデル(BXSB−Yaa、NZBxNZW、およびプリスタン)を選択した。なぜなら、(1)BXSB−YaaおよびNZB/W菌株は多遺伝子性病因論に伴う自然発生的な疾患を発症し、DNAおよびRNA関連性自己応答性、タンパク尿、および免疫複合体媒介性腎炎などのヒトループスの顕著な特徴の多くを示すこと、および(2)上記の3種の疾患モデルに関するポジティブTLR7および/またはTLR9標的バリデーション結果が報告されているからである。
【0464】
[0445] SLE疾患モデルにおけるER−892887に関する重要な所見は、以下の通りである(
図1〜6および12〜14を参照されたい):
1)ER−892887は、TLR7駆動型BXSB−Yaaモデルにおいて抗dsDNA力価を著しく低下し、これは、タンパク尿の減少、およびグレード3/4の腎炎発症の完全な予防の傾向と対応するものである。
2)ER−892887は、NZB/Wモデルにおける抗dsDNA力価を低下した。より低い用量のER−892887(33〜100mg/kg)で、このモデルにおいて延命効果がもたらされ、これは、タンパク尿および糸球体腎炎の組織学的兆候の減少に対応する。ER−892887は、NZB/Wモデルにおいて、タンパク尿の発生をヒトループスの治療において一般に使用されている2種の薬物よりも効果的に遅延させ、またヒドロキシクロロキンおよびプレドニゾロンと組み合わせると効果的であった。
3)ER−892887は、プリスタンモデルにおいて、抗RiboP力価などのRNA関連反応性に対して特に強力な効果を伴いながら、様々な自己抗体を抑制した。これらの変化は、このモデルにおいて、ER−892887による、全血のインターフェロン駆動型遺伝子発現およびIFN遺伝子シグネチャスコアの低下に対応するものであった。ER−892887は、プリスタンモデルにおいて関節炎の重症度を軽減し、インターフェロンの遺伝子シグネチャスコアを顕著に抑制する一方、3種の一般に使用されているループス治療は抑制しなかった。ER−892887はまた、試験用量において、ヒドロキシクロロキンまたはプレドニゾロンよりも良好に自己抗体を抑制した。
【0465】
[0446] SLE疾患モデルにおけるER−885454に関する重要な所見は、以下の通りである(
図7〜9を参照されたい):
1)ER−885454は、TLR7駆動型BXSB−Yaaモデルにおいて抗dsDNA力価および抗Sm/nRNP力価を著しく低下させ、これは、タンパク尿の顕著な減少、およびグレード3/4の腎炎発症の完全な予防に対応する。
2)ER−885454は、NZB/Wモデルにおいて、抗dsDNA、タンパク尿、および糸球体腎炎の組織学的徴候を減少した。
【0466】
[0447] 知見のまとめ:これらのデータは、ヒトループスの重要な特徴に関与する過程に対して、記載されている化合物に緩和効果があることを示している。核酸を含有している免疫複合体は、樹状細胞による1型インターフェロン産生、および「インターフェロンシグネチャ」を推進することができ、このインターフェロンシグネチャは、インターフェロンの存在を反映し、その後に起こるインターフェロンが調節する遺伝子の発現が疾患の重症度に関連している。ER−892887は、プリスタンモデルにおいて、インビトロでRNA−Ig複合体に応答するサイトカインを遮断し、インターフェロン駆動型遺伝子の上方調節を抑制した。ER−892887とER−885454のどちらも、いくつかの自己抗体の特異体の産生を制限し、タンパク尿および組織学的変化によって現れる腎臓疾患を抑制した。ER−892887による処置により、NZB/W自然発症モデルでの長期投与検討において、生存が著しく向上した。これらの結果は、これらの化合物がヒト患者におけるループス症状および進行を制御する可能性を有することを示している。
【0467】
[0448] 薬理学材料および方法:
[0449] インビトロ薬理学:HEK−293細胞(ATCC)は、ヒトE−セレクチン遺伝子(受託番号NM_000450)のプロモーターからの塩基対−2241bp〜−254bpを含有しているプラスミドpGL3(Promega)由来の、NF−カッパB転写因子誘発性E−セレクチン(ELAM-1)ルシフェラーゼレポーターを安定的に発現するよう操作した。次に、ヒトTLR4、TLR7またはTLR9完全長ORF cDNAを安定かつ個々に発現するよう、これらの細胞を続けて操作した。ヒトTLR4 cDNA(受託番号NM_138554)をpcDNA3.0発現ベクター(Invitrogen)にクローニングした。TLR4トランスフェクト細胞もヒトMD−2共受容体[MD-2 cDNA(受託番号NM_015364)をpEF−BOSベクターにクローニングした]を発現するよう操作し、培地において10nMの可溶性CD14(R&D Systems)を補給し、LPS応答性を最適化した。ヒトTLR9 cDNA(受託番号NM_017442)をpBluescript II KSベクター(Agilent)にクローニングした。ヒトTLR7 cDNA(受託番号NM_016562)は、OriGeneから取得した。ヒトTLR8(受託番号NM_138636)またはマウスTLR7(受託番号NM_133211)を安定的に発現するHEK−293細胞をInvivoGenから購入し、次に、pNiFty2(NF-カッパB)−ルシフェラーゼリポータープラスミド(InvivoGen)に安定的にトランスフェクトした。10%ウシ胎児血清(FBS)を含有するダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)において、2.22×10
5細胞/mlの密度で、各細胞タイプを384ウェルプレートにプレート培養し、37℃、5%CO
2で2日間、インキュベートした。次に、様々な濃度のアンタゴニスト化合物を加えた。次に、細胞をさらに30分間インキュベートした後、以下の通り、適切なTLRアゴニストを(示した最終濃度で)添加した:TLR4の場合、リポ多糖類(LPS;Sigma)10ng/ml、ヒトTLR7およびTLR8およびマウスTLR7の場合、CL097(InvivoGen)3ug/ml、ならびにTLR9の場合、CpG−2006−2A[配列:TCGTCGTTAAGTCGTTAAGTCGTT(配列番号1)Sigma−Aldrichにより合成されたホスホロチオエート骨格を有する]0.6uM。次に、これらの細胞を一晩インキュベートし、NF−カッパB依存性ルシフェラーゼリポーター活性化を、製造元の推奨するプロトコル通り、SteadyGlo(登録商標)(Promega)またはSteadylite(商標)(Perkin Elmer)試薬を用いて発光を測定することにより定量した。
【0468】
[0450] ヒトPBMC細胞に基づくアッセイ。密度勾配(Histopaque(登録商標)1077、Sigma, Inc.、St.Louis、MO)により、健常なドナーの新しく採取したヘパリン添加(10USP単位/ml、Hospira、Lakeforest、IL)全血から、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を単離した。手短に述べると、円錐管50ml中で血液25mlをPBS15ml(Ca
2+、Mg
2+を含まない)により希釈し、クモ膜下穿刺針を使用して、Histopaque12mlを下層に入れた。チューブを1200rpm(350×g)で45分間、遠心分離にかけ、PBMCをバフィーコートから採集した。次に、細胞をPBS中で2回洗浄し、赤血球を塩化アンモニウム溶液(1X Red Blood Cell Lysis Buffer、eBioscience)5ml中、室温で5分間、懸濁することにより溶解した。PBS中での最後の洗浄後、L−グルタミン(Invitrogen)を含み、かつ25mM HEPES(Mediatech,Inc、Manassas VA)、10%ウシ胎児血清(HyClone、Logan、UT)、およびペニシリン−ストレプトマイシン−グルタミン(Mediatech)を補給したRPMI−1640培地中で、PBMCを2×10
6/mlの最終濃度で再懸濁し、組織培養処理されている96ウェルプレート(Falcon)中、100ul/ウェル(2×10
5個細胞/ウェル)でプレート培養した。
【0469】
[0451] 溶解して100%DMSO中に段階希釈したアンタゴニスト化合物を三連で細胞に添加し、0.1%DMSO(v/v)の最終濃度にした。PBS中に溶解して段階希釈したヒドロキシクロロキン(Acros Organics)を三連で細胞に加えた。PBMCをアンタゴニスト化合物またはHCQと37℃、5%CO
2で30分間インキュベートした後、ウェルあたり100ulの完全培地中に、以下の通り(示した最終濃度)様々なTLRアゴニスト試薬を加えた。TLR7およびTLR8の場合、R848(レシキモド;GLSynthesis、Worcester、MA)1uM、TLR1/2の場合、Pam3CSK4(InvivoGen)50ng/ml、TLR4の場合、LPS(Sigma)10ng/ml、およびTLR9の場合、CpG−2216(InvivoGen)5ug/mlである。ループス患者におけるRNA含有自己抗体免疫複合体を模倣するTLR7/8アゴニストを調製するため、強力なTLR7およびTLR8アゴニストであることが以前に示されている、ヒトU1 snRNAステムループIV由来の配列[配列:GGGGGACUGCGU-UCGCGCUUUCCC(配列番号2)、ホスホロチオエート骨格を有する]を有する26マーのRNAを合成した(Dharmacon, Inc.、Lafayette、CO)。このRNA分子を血清不含RPMI中で、2.5μMに希釈し、やはりRNAと交差反応をするマウス抗ヒト1本鎖DNAモノクローナル抗体(MAB3034、Millipore,Inc.、Billerica、MA)を1:25希釈または1ug/mlで加えた。得られた「RNA−Ig」刺激物を室温で15〜30分間インキュベートした後、細胞に加えた。様々なTLRアゴニストと共にPBMCを37℃、5%CO
2で、20時間インキュベートした。細胞培養液の上澄み液を採集し、様々なヒトサイトカインのレベルを製造元の推奨プロトコル(BD Biosciences,Inc.、San Diego、CA)に準拠した標準ELISA手順によって示される通りに評価した。表4は、選択した化合物に関するヒトPBMC IL−6阻害の試験の結果を示している。
【0470】
【表4-1】
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【表4-2】
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【表4-3】
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【0471】
[0452] マウス脾臓細胞に基づくアッセイ。脾臓は、CO
2によって安楽死させた雌のBALB/cマウス(Jackson Labs、Bar Harbor、ME)から採取した。単一細胞懸濁液は、40μmのナイロン細胞ストレーナーに脾臓を通すことにより得た。細胞をPBS(Mediatech,Inc.、Manassas、VA)50mlで2回洗浄し、赤血球をRBC Lysis buffer(eBioscience,Inc.、San Diego、CA)5ml中、室温で5分間、溶解した。細胞をPBS中でさらに2回洗浄し、最後に、補給したRPMI−1640中、2.5×10
6細胞/mlで再懸濁した。組織培養処理されている96ウェルプレート(Falcon)中、細胞を100μl/ウェル(2.5×10
5個細胞/ウェル)でプレート培養した。100%DMSO中に溶解した化合物の段階希釈液を三重で細胞に添加し、0.1%DMSOの最終濃度にした。細胞を化合物と共に37℃、5%CO
2で30分間インキュベートした後、R848(レシキモド;GLSynthesis、Worcester、MA)370nMの最終濃度とするため、完全培地中に、R848 740nMを100μl/ウェルを添加した。細胞を37℃、5%CO
2で20時間インキュベートした。培養液の上澄み液を採集し、製造元の推奨プロトコル(BD Biosciences,Inc.、San Diego、CA)に準拠した標準ELISA手順によってIL−6のレベルを評価した。選択化合物に関する試験の結果は表5にある。
【0472】
【表5】
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【0473】
[0453] インビボ薬理学:
[0454] 短期インビボ(STIV)アッセイ:6〜8週齢の雌BALB/cマウス(Jackson Labs、Bar Harbor、ME)に、0.5%水性メチル−セルロース(Sigma、St.Louis、MO)中に配合したアンタゴニスト化合物を200ul体積で、強制経口栄養によって投与した。その後、様々な時間点において、R848(レシキモド;GLSynthesis、Worcester、MA)15ugを含む100ul体積でマウスに皮下注射(S.C.)し、TLR7を刺激した。血漿を針穿刺により採集し、次に、TLR7刺激の1.5時間後のIL−6レベルを製造元の推奨プロトコル(R&D Systems)に準拠した標準ELISA手順によって評価した。
【0474】
[0455] マウスループス疾患モデルの菌株。どちらも自然発症ループス疾患が現れる、雄のBXSB−Yaaおよび雌のNZBWF1/JマウスをJackson Labs(Bar Harbor、ME)から購入した。雌のDBA/1マウスはHarlan Laboratories(Indianapolis、IN)から購入し、示した年齢の時に、プリスタン(2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン;Sigma、St.Louis、MO)0.5mlを腹腔内注射し、ループス疾患を化学的に誘発するか、またはPBS0.5mlを腹腔内注射して年齢に相応の、非疾患対照マウスを作製した。マウスは、示した期間、0.5%メチルセルロース中の化合物または薬物を経口投与することにより、毎日、投与された。
【0475】
[0456] ELISAによる自己−抗体力価の評価。抗dsDNA、抗Sm/nRNP、抗RiboP力価、および抗ヒストン力価を標準ELISA手法によって評価した。手短に述べると、96ウェルのEIA/RIA ELISAプレート(Corning)を、以下の通り(示された最終濃度)、PBS中の希釈抗原100ulにより室温で90分間コーティングした:Sm/nRNP複合体(Immunovision)10U/ml、子ウシ胸腺dsDNA(Sigma)10ug/ml、RiboP(Immunovision)5U/ml、およびヒストン(Immunovision)5ug/ml。プレートをPBS/0.05%Tween20(洗浄用緩衝液)により洗浄し、PBS/1%BSA(ブロッキング用緩衝液)により4Cで一晩ブロッキングした。プレートを洗浄し、ブロッキング用緩衝液中に希釈(1:25〜1:10,000の範囲で、モデルおよび抗原に依存する)したマウスの血漿試料をウェルに1ウェルあたり100ulの体積で加え、プレートを室温で90分間インキュベートした。次に、プレートを洗浄し、PBS/1%BSA/0.05%Tween中、1:50,000に希釈した抗マウスIgG−HRPO(Southern Biotech)100ulを各ウェルに加え、プレートを室温で90分間インキュベートした。プレートを洗浄し、これらのウェルにOptEIA TMB基質キット(BD Biosciences)由来の基質成分の1:1混合物100ulを加えた。プレートを室温でインキュベートし、十分な発色後に、0.18M硫酸溶液を100ul添加することにより反応を停止した。450nmの分光測光法によってプレートを読み取った。
【0476】
[0457] タンパク尿の評価。尿は各マウスから手作業で、または18時間代謝ケージあたり1〜2匹のマウスを収容することにより採集し、各動物について、腎臓機能の間接的な尺度として、尿中アルブミンクレアチニン比(UACR)を求めた(UACRは、尿dLあたりのアルブミンmg/クレアチニンgの比として算出される)。尿試料中のアルブミンレベルは、コーティング抗体および検出用のHRPコンジュゲートによりタグ付けした二次抗体が含まれている抗マウスアルブミン抗体セット(Bethyl Labs)を使用し、カスタムサンドイッチELISAプロトコルを用いて求めた。クレアチニンレベルは、市販のクレアチニンアッセイキット(Cayman)を使用して求めた。
【0477】
[0458] 腎炎の組織学的評価。個々のマウスから腎臓を集め、10%ホルマリンに24時間固定してパラフィン包埋し、盲検法で組織病理学評価を行うため、H&Eによる染色領域を作製した。腎炎疾患スコアの特徴は、以下の通りである:グレード0−正常範囲;グレード1−リボン様の毛細血管壁肥厚;グレード2−細胞過形成、分画化、半月体形成;グレード3−グレード2を参照、糸球体の病変の重症度の増加および範囲の増加(侵襲を受けた糸球体の%);グレード4−硬化;重度の糸球体疾患(機能のない器官)。
【0478】
[0459] 統計:薬物処置群とビヒクル処置群の間のUACR、サイトカイン、または抗体力価の差異は、群内の個々の動物すべてからの値を使用して計算した。それらの値は、ダン(Dunn)の事後検定による一元配置ANOVAにより検定し、各実験群とビヒクルとを比較した。P値は図面中に明記されており、または慣例により、アスタリスク1個はp<0.05を示しており、アスタリスク2個はp<0.01を示しており、アスタリスク3個はp<0.001を示している。一連の死亡率曲線は、マントル−コックスによって比較し、有意性が見られる場合、差異について、一対の曲線をウィルコクソン解析を使用して検定した。
【0479】
[0460] 全血中のインターフェロン遺伝子発現の評価。全血中のIFN調節性遺伝子の発現は、qPCRによって測定した。手短に述べると、マウスを安楽死させ、血液を大静脈を介して採集し、RNAlater(Ambion、Austin TX)を含有しているチューブ中に100ulを保存した。RNAの総量は、Mouse RiboPure Blood RNA Isolation Kit(Ambion)を使用して分離した。RNA濃度は、NanoDrop ND−1000分光光度計(Thermo Scientific、Waltham MA)を使用して決定した。ファーストストランドcDNAは、High Capacity RNA−to−cDNA Master Mix(Applied Biosystems、Foster City CA)を使用して、総量100ngのRNAから合成した。逆転写後、cDNAをヌクレアーゼ不含水により希釈し、Gene Expression Master Mix(Applied Biosystems)と混合した。次に、Applied Biosystemsにより製造されたカスタムTaqMan(登録商標)Low Density Array(TLDA)に、この混合物を適用し、ABI 7900HT Fast Real−time PCR System(Applied Biosystems)でqPCRを実施した。RQ Manager 1.2.1(Applied Biosystems)を使用して生データを集め、GeneData Analyst2.2ソフトウェア(GeneData)を使用して解析した。
【0480】
[0461] TLDAパネルは、以下の表6から選択した45種もの標的遺伝子、および正規化用の3種のハウスキーピング遺伝子を含んだ。ハウスキーピング遺伝子Hprt1は、変動係数に基づいた正規化を行うために選択したものである。標的遺伝子の相対量を求め、PBSの腹腔内注射しか受けていない非疾患対照群に対する、個々の疾患マウスについての倍率変化を計算するために使用した。標準スチューデントt検定を行って、非疾患群(PBS処置)とビヒクル処置疾患群(プリスタン処置)との間で、どの標的遺伝子が著しく増加したかを決定し、これにより、疾患調節性遺伝子セットを指定した。続いて、このt検定において特定された疾患調節性遺伝子すべてのメジアン倍率変化として、各マウスの「IFNスコア」を算出した。
【0481】
【表6-1】
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【0482】
【表6-2】
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