特許第6285964号(P6285964)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6285964-車両のギャレー用の能動冷却パネル 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6285964
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】車両のギャレー用の能動冷却パネル
(51)【国際特許分類】
   B64D 11/04 20060101AFI20180215BHJP
   F25D 9/00 20060101ALI20180215BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20180215BHJP
【FI】
   B64D11/04
   F25D9/00 A
   F25D11/00 101F
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-557212(P2015-557212)
(86)(22)【出願日】2014年2月12日
(65)【公表番号】特表2016-516621(P2016-516621A)
(43)【公表日】2016年6月9日
(86)【国際出願番号】US2014015930
(87)【国際公開番号】WO2014126956
(87)【国際公開日】20140821
【審査請求日】2015年9月14日
(31)【優先権主張番号】61/763,837
(32)【優先日】2013年2月12日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500413696
【氏名又は名称】ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】B/E Aerospace, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】スホートシュトラ,ジーベ
(72)【発明者】
【氏名】クロック,マーティン
(72)【発明者】
【氏名】リンダー,エドウィン ルドヴィクス,ヨハネス ヤコブス
(72)【発明者】
【氏名】ヤスパース,マルクス,ミヒャエル コルネリス
【審査官】 畔津 圭介
(56)【参考文献】
【文献】 独国特許出願公開第03201250(DE,A1)
【文献】 英国特許出願公開第02072323(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64D 11/04
F25D 9/00
F25D 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ギャレーインサートが挿入されるように構成されたギャレーの第1箱状開口の壁に代えて配置される能動冷却パネルであって、前記能動冷却パネルは、前記第1ギャレーインサートの外側壁に隣接し、前記能動冷却パネルの第1側の前記第1ギャレーインサートと、前記能動冷却パネルの反対側の第2箱状開口内に配置された第2ギャレーインサートとの間を熱的に絶縁するように動作可能であり、前記第1ギャレーインサートが高温ギャレーインサートであり、前記第2ギャレーインサートが低温ギャレーインサートである、能動冷却パネルを備えるギャレーシステムであって、前記能動冷却パネルは、
前記能動冷却パネルの前記第1側に熱伝導性材料を含む第1面と、
前記能動冷却パネルの前記反対側に前記第1面にほぼ平行な第2面と、
前記第1面と前記第2面とを分離し、及び、前記第1面と前記第2面との間に流体流通路を規定する少なくともつのセパレータであって、前記流体流通路は、流体を、流入ポートから、前記流体流通路を通って、流出ポートから出て流れるように案内する、少なくともつのセパレータと、
前記流体の流れを案内するように構成された流体流通路内に設けられた少なくとも1つのガイドベーンと、を備え、
前記少なくとも2つのセパレータは、前記流体流通路を蛇行した構成に規定するように位置決めされる、ギャレーシステム。
【請求項2】
前記第2ギャレーインサートは、前記能動冷却パネルの前記反対側で前記第2箱状開口内に配置される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1ギャレーインサートがオーブンを含む、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2ギャレーインサートが冷却器を含む、請求項2又は3に記載のシステム。
【請求項5】
前記冷却器は蒸気サイクルシステムを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記流体は、空気冷却器によって提供される空気である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記流体は、中心液体冷却システムから提供される液体である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記第2面は熱絶縁材料を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本出願は、35U.S.C.§119(e)下において、2013年2月12日出願の米国仮特許出願第61/763,837号(「Active Cooling Panel for a Vehicle Galley」)の優先権を主張し、その内容の全体が参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
[0002] 実施形態は、車両のギャレーすなわち調理室において、ある設備を、隣接する設備から熱的に分離するパネルに関する。より具体的には、実施形態は、車両において、隣接する設備及び壁からギャレーのオーブンを熱的に分離するための能動冷却パネルに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 現在、ギャレーインサート、例えば、オーブン及び冷却器は、ギャレー内の指定の「箱」又はギャレーインサート置き場(receptacles)に配置される。そこでは、どの程度の熱が、所与のギャレーインサートから隣接する壁又はインサートに与えてよいかに関する温度限界がある。ギャレーインサート、例えばオーブンは、ギャレーの設計及び性能仕様が許容する熱を上回る熱を、隣接する壁又は他のギャレーインサートには与え得ない。特に、オーブンは、一般に、これらの仕様に適合するために、より多くの絶縁体を必要とする。その結果、限定されたギャレー空間において、オーブンをその周囲から絶縁するために、より多くの空間を当てる必要がある。ギャレー設計及び性能仕様に適合するためには、一般に、オーブンは、オーブンが挿入される「箱」の壁まで約0.5インチの空隙を必要とするので、「箱」の壁を代表するパネルは、約0.5インチの厚さを必要とし、及び「箱」の壁の他方の側にある次のギャレーインサートまで、さらに0.5インチの空隙が必要とされる。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 実施形態によれば、能動冷却パネル装置は、熱伝導性材料を有する第1面と、第1面にほぼ平行な第2面と、第1面と第2面とを分離する少なくとも1つのセパレータと、を含む。少なくとも1つのセパレータは、第1面と第2面との間で流体流通路を規定する。流体流通路は、流体を、流入ポートから、流体流通路を通り、及び流出ポートから出るように流れるように案内する。
【0005】
[0005] 流体は空気であってもよい。
【0006】
[0006] 流体は液体であってもよい。
【0007】
[0007] 第2面は熱絶縁材料を含み得る。
【0008】
[0008] 第1面と第2面とを分離するセパレータの厚さによって、約1.5インチ、1.0インチ、又は0.5インチ以下の距離だけ第1面と第2面との間を分離し得る。
【0009】
[0009] 能動冷却パネル装置は、第1面と第2面とを分離する少なくとも2つのセパレータを含み得る。少なくとも2つのセパレータは、流入ポートから流出ポートまでの曲がりくねった流体流通路を規定し得る。
【0010】
[00010] 別の実施形態によれば、ギャレーシステムは、ギャレーインサート、及びギャレーインサートの外側壁に隣接して配置された能動冷却パネルを含む。能動冷却パネルは、ギャレーインサートと、壁及び別のギャレーインサートの少なくとも一方との間を熱的に絶縁するように動作可能である。能動冷却パネルは、熱伝導性材料を有する第1面と、第1面にほぼ平行な第2面と、第1面と第2面とを分離する少なくとも1つのセパレータと、を含む。少なくとも1つのセパレータは流体流通路を規定し、当該流体流通路は、流体を、流入ポートから、流体流通路を通り、及び流出ポートから出るように流れるように案内する。
【0011】
[00011] 第1面は、ギャレーインサートに近接した能動冷却パネルの側面に配置され得る。
【0012】
[00012] ギャレーインサートはオーブンを含み得る。
【0013】
[00013] ギャレーインサートは冷却器を含み得る。
【0014】
[00014] 冷却器は蒸気サイクルシステムを含み得る。
【0015】
[00015] 第1面は、ギャレーインサートに隣接した能動冷却パネルの側面に配置され、第2面は、ギャレーインサートと反対の能動冷却パネルの側面に配置され得る。
【0016】
[00016] 本明細書で説明する例示的な実施形態は、オーブン及び冷却器を含む航空機ギャレーに関連して提示されるが、これらの実施形態は例示にすぎず、及び限定であるとはみなされない。装置の実施形態は、航空機ギャレーでの使用、又はオーブンに隣接した使用に限定されない。例えば、装置の実施形態は、冷蔵庫、冷凍庫、加熱器、エアコン、及び隣接する空間又は設備と温度差を生じる装置に適合され得る。様々な実施形態を、航空機、宇宙船、船、バス、列車、レクリエーショナルビークル、トラック、自動車などを含む任意の車両で使用し得る。装置の実施形態はまた、狭い空間に熱的隔離又は絶縁をもたらすことが望まれ得る、家、会社、ホテル、工場、倉庫、ガレージ、及び他の建物で使用し得る。概して、実施形態は、隣接する設備及び/又は空間間に熱的隔離又は絶縁が望まれる任意の個所又は適用例で使用され得る。
【0017】
[00017] 様々な実施形態を、図面及び以下の説明に示す。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態による、2つのオーブンの群と、2つの冷却器の群と、2つのオーブンの群の各側に1つずつの、2つの能動冷却パネルとを含む、航空機ギャレーの一部分を示す平面図である。
図2】実施形態による、能動冷却パネルを通るように空気流を案内する構造を示す、能動冷却パネルを示す斜視図である。
図3】実施形態による流入ポートから流出ポートまでの空気流の速度を示す、能動冷却パネルの横断面を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[00021] 様々な実施形態では、能動冷却パネルは、ギャレーにあるオーブン、又はオーブンの群の両側に配置されて、オーブンに隣接する壁又はギャレー設備との間に必要とされる絶縁体又は空隙の量及びそれに必要な厚さを削減する。例えば、能動冷却パネルの厚さは約0.5インチとしてもよく、及び一方の側面でオーブンに、及び他方の側面で隣接するギャレーインサート(例えば、冷却器)に、直接隣接して配置され得る。能動冷却パネルは、ギャレーインサートが挿入される「箱」の壁に取って代わってもよい。そのようなものとして、熱隔離仕様に適合しながらも、ギャレーインサート間の空間を削減し得る。2つのオーブンが並んで置かれる場合、能動冷却パネルを省略してもよく、及びオーブンは、それらの間に空間又は絶縁体を有しないで並んで配置され得る。同様に、2つの冷却器が並んで置かれる場合、能動冷却パネルを省略してもよく、及び冷却器は、それらの間に空間又は絶縁体を有しないで並んで配置され得る。この手法の利点は、ギャレーをよりコスト効率良く、及び適切な場合には高温のギャレー設備を近くにある設備から熱的に隔離する一方で、ギャレー設備インサート間の、使用されていない非生産的な空間を最小限にするために、能動冷却パネルを使用することによって空間をより良好に利用することができるようにするように、設計及び構成することができることである。
【0020】
[00022] 図1は、実施形態によれば、2つの冷却器120A及び120Bの群(それぞれが、全体的に冷却器120と称され得る)、2つのオーブン130A及び130Bの群(それぞれが、全体的にオーブン130と称され得る)、及び2つのオーブン130A及び130Bの群の各側面に1つで2つの能動冷却パネル140A及び140B(それぞれが、全体的に能動冷却パネル140と称され得る)を含む、航空機ギャレー100の一部分を示す平面図である。図示の通り、2つの冷却器120A及び120Bの群及び2つのオーブン130A及び130Bの群は、ギャレー100において、前壁110Aと後壁11Bとの間で並んで、及び側壁110Cに隣接して置かれている。様々な実施形態では、追加的なギャレー設備又は別の壁が冷却器120Bの右側に配置され得る。様々な実施形態では、2つの冷却器120A及び120Bの群及び2つのオーブン130A及び130Bの群は、適用例に応じて、ギャレー作業デッキ(図示せず)の下側にある下段のギャレー100に配置されても、又はギャレー作業デッキの上側にある上段のギャレー100に配置されてもよい。オーブン130A及び130Bは、高温のギャレーインサートの実施形態として開示されるが、これは限定とみなされるべきではない。隣接する設備又は空間と温度差を生じる熱を発生させる他の設備も、オーブン130A及び/又は130Bの代わりに高温のギャレーインサートとしてギャレー100に含まれ得る。そのような他の設備は、加熱器、食器洗い機、ファブリック(衣類又はタオルなど)用の洗濯機又は乾燥機、コーヒーメーカー、給湯器などを含み得る。同様に、冷却器120A及び120Bは、低温のギャレーインサートの実施形態として開示されるが、これは限定とみなされるべきではない。隣接する設備又は空間と温度差を生じる冷却をもたらす他の設備も、冷却器120A及び/又は120Bの代わりに低温のギャレーインサートとして、ギャレー100に含まれ得る。そのような他の設備は、冷蔵庫、冷凍庫、エアコン、製氷機、冷水器などを含み得る。
【0021】
[00023] 能動冷却パネル140A又は140Bを、高温のギャレーインサートと低温のギャレーインサートとの間の熱分断器として使用し得る。オーブン130A及び130Bからの熱が、隣接する壁110C及び/又は冷却器120A及び120Bの群に拡散するのを防ぐようにするために、オーブン130A及び130Bの群の周りに絶縁体又は空隙を加える代わりに、能動冷却パネル140A及び140Bのそれぞれを使用して、狭い空間での熱的隔離を良好にするようにし得る。能動冷却パネル140は、別個の及び独立したモジュールとして、ギャレー100内の、2つの領域及び/又は設備品間を熱的隔離したい、いずれの個所に配置してもよい。さらに、絶縁体は、壁又はオーブン140A及び140Bの外部パネルに含まれて、オーブン140A及び140Bからの熱損失を低減し、かつオーブンの性能を高め得る。
【0022】
[00024] 能動冷却パネル140は、互いにほぼ等しい大きな表面領域を有する1対の外表面150A及び150B(それぞれが、全体的に外表面150と称され得る)を含む。1対の外表面150の表面の領域は大きいと考えられる。その理由は、これら外表面の表面領域は、1対の外表面を一緒に接合して空間を囲む他の表面の表面領域よりも著しく大きいためである。大きな表面領域を有する1対の外表面150の一方の表面領域は、例えば、オーブン又は冷却器などのギャレーインサートの側壁の表面領域とほぼ同じとし得る。
【0023】
[00025] 大きな表面領域を有する能動冷却パネル140の1対の外表面150は、1つ以上のセパレータによって規定された少なくとも1つの薄い空気流通路によって分離されており、セパレータは、薄い空気流通路の両側で、大きな表面領域を有する1対の外表面間を接続する。1つ以上のセパレータは、大きな表面領域を有する外表面150にほぼ垂直であってもよい。能動冷却パネル140は、能動冷却パネル140の内部で空気などの流体を循環させることによって、その外表面150を能動的に冷却する。様々な代替的な実施形態では、循環した流体は、航空機の中心液体冷却システムからの冷却液又は水などの液体である。それゆえ、能動冷却パネル140は、その外表面150において熱が高まらないようにする。
【0024】
[00026] 様々な実施形態では、能動冷却パネル140は、0.5インチ程度又はそれよりも薄くてもよい。様々な他の実施形態では、能動冷却パネル140は、適用例に応じて、1.5インチ程度又はそれよりも薄い、又は1.0インチ程度又はそれよりも薄くてもよい。能動冷却パネル140は、オーブン130A及び130B及び冷却器120A及び120Bとほぼ同じ方法でギャレー100に挿入され得るが、オーブン130の群と冷却器120の群との間に置かれる。それゆえ、能動冷却パネル140は、ギャレー100の構造的又は耐荷重部材ではなくてもよい。
【0025】
[00027] 能動冷却パネル140は、高温のギャレーインサートの群と低温のギャレーインサートの群との間で、又はそのようなインサートとギャレー100の壁との間で使用され得る。概して、必ずしも、隣接するオーブン130間、オーブン130Aとオーブン130Bとの間などに能動冷却パネル140を配置する必要はない。なぜなら、第1個別のオーブン130(例えば、オーブン130A)の性能は、第1個別のオーブン130(例えば、オーブン130A)によって占有される空間に与えられる、近くにあるオーブン130(例えば、オーブン130B)によって生じた熱によって悪影響を受けないこともあるためである。様々な実施形態では、能動冷却パネル140は、オーブン130、壁110Cなどの垂直ギャレー壁、冷却器120Aなどの冷却器、及びオーブン130を開けるために触れることができる表面を含み得る審美的垂直壁(図示せず)の間にのみ配置され得る。そのような審美的垂直壁は、オーブン130(例えば、オーブン130A)の前側に置かれ、ここでは、図1に壁110Bを示す。審美的垂直壁には、能動冷却パネル140が組み込まれ得る。審美的垂直壁に能動冷却パネル140を組み込むことによって、ギャレー100の使用者は、オーブン130Aに由来する過度の熱を感じることなく、審美的垂直壁の外面に触って、オーブン130Aの内部にアクセスし得る。換言すると、オーブン130Aの前側の審美的垂直壁の外面は、触れるようにするために、冷却され得る。
【0026】
[00028] 図2は、実施形態による、能動冷却パネル200を通る空気流を案内する構造を示す、能動冷却パネル200を示す斜視図である。能動冷却パネル200は、図1の能動冷却パネル140の実施形態であり得る。能動冷却パネル200は薄い空気流通路を含み、そこを通って、空気が流入ポート210から流出ポート220まで流れる。能動冷却パネル200を流れる空気は、例えば、蒸気サイクルシステムを使用して又は航空機の中心液体冷却システムを使用して空気の冷却を行う空気冷却器からエアダクトを経由して、能動冷却パネル200に供給され得る。あるいは、能動冷却パネル200を通って流れる空気は、ギャレー100の周囲全体(general environs)からの室温の空気を循環させるファンからエアダクトを経由して、能動冷却パネル200に供給され得る。様々な実施形態では、能動冷却パネル200を通って流れる空気は、航空機内外の他の供給源から由来し得る。能動冷却パネル200を、1つの流入ポート210及び1つの流出ポート220を有するとして示すが、これは、能動冷却パネル200はより多くの流入ポート210及び/又はより多くの流出ポート220を有し得るため、限定とみなされるべきではない。
【0027】
[00029] 能動冷却パネル200は、通路セパレータ240によって分離された、曲がりくねった構成の少なくとも2つの通路250を含み、そこを通って、空気が流入ポート210から流出ポート220まで流れる。図示の通り、能動冷却パネル200は、通路セパレータ240A、240B、及び240C(それぞれが、全体的に通路セパレータ240と称され得る)によって分離される4つの通路250A、250B、250C、及び250D(それぞれが、全体的に通路250と称され得る)を含む。通路250のそれぞれの間には少なくとも1つガイドベーン230があり、ガイドベーンは、空気を、第1通路から、異なる方向に移動する次の通路まで流れるように案内する。例えば、空気は、通路250Aを通って、流入ポート210からガイドベーン230Aまでは下向きに流れ、その後、空気流の向きを変えて、次の通路250Bを通ってガイドベーン230Bまで上方に流れるようにし得る。その後、ガイドベーン230Bは、空気流の向きを変えて、次の通路250Cを通ってガイドベーン230Cまで下方に流れるようにする。ガイドベーン230Cは、最終的に、空気流の向きを変えて、次の通路250Dを通って流出ポート220まで上方に流れるようにする。ガイドベーン230A、230B、及び230Cの各々は、全体的にガイドベーン230と称し得る。
【0028】
[00030] 能動冷却パネル200は、少なくとも1つの薄い空気流通路の両側に、熱伝導性の異なる外表面150を有するように構成され得る。例えば、能動冷却パネル200がオーブン130Bと冷却器120Aとの間に置かれるとき、熱を良く伝導する熱伝導性材料(例えば、銅又はアルミニウム)は、オーブン130に面する能動冷却パネル200の外表面150Aの少なくとも一部分を形成又は被覆し得る。能動冷却パネル200のこの側面を、以下、能動冷却パネル200の高温側面と称する。そのようなものとして、熱伝導性材料は、能動冷却パネル200の高温側面にわたって熱を拡散させ、ホットスポットを防止し、かつ高温側面から、能動冷却パネル200の通路250を流れる空気への熱伝達効率を改善し得る。冷却器120Aに面する能動冷却パネル200の低温側面は、外表面150Bの少なくとも一部分を形成するか又は被覆する、熱伝導性が低い材料を含み、冷却器120Aからオーブン130Bを熱的に隔離するために、さらに絶縁し得る。熱伝導性が低いこの材料は、例えば、ガラス、繊維ガラス、及びポリスチレンを含み得る。
【0029】
[00031] 図3は、実施形態による、流入ポート310から流出ポート320までの空気流の速度を示す能動冷却パネル300の横断面300を示す。能動冷却パネル300は、図2に示す能動冷却パネル200の実施形態であり得る。図3に示す空気流の速度は、例示であり、限定とはみなされない。計算流体力学(CFD)シミュレーションは、所望の空気流及び熱伝達特性のための最適な設計を決定するために、異なる形状、数、長さ、及び幅の空気流通路を有する能動冷却パネルの様々な実施形態で実施され得る。設計におけるそのような変動は、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本発明の範囲内である。
【0030】
[00032] 図3に示す通り、実施形態では、空気流の速度は、流入ポート310の形状ゆえに、流入ポート310の側面では、流入ポート310の中心領域よりも低速であり、及び流入ポート310以外の、通路セパレータ340A、340B、及び340Cによって分離される通路350A、350B、350C、及び350Dの幅の至る所における中間範囲の空気流の速度はほぼ均一の傾向を有する。ガイドベーン330A、330B、及び330Cを通る位置では空気流の速度の変動は大きい傾向がある。通路350A、350B、350C、及び350Dの各々を全体的に通路350と称し得る。通路セパレータ340A、340B、及び340Cの各々を全体的に通路340と称し得る。ガイドベーン330A、330B、及び330Cの各々を全体的にガイドベーン330と称し得る。
【0031】
[00033] 出版物、特許出願、及び特許を含め、本明細書で引用される全ての参照文献は、各参照文献を個別に及び具体的に参照することにより援用するように示されており、かつ本明細書にその全体が説明されているかのように、同じ程度で、参照することにより援用される。
【0032】
[00034] 本発明の原理の理解を促すために、図面に示す実施形態を参照し、及びこれらの実施形態を説明するために特殊言語を使用した。しかしながら、この特殊言語によって本発明の範囲を限定するものではなく、及び本発明は、当業者が通常思いつく全ての実施形態を含むとみなされる。本明細書で使用される用語法は、特定の実施形態を説明するためのものであり、及び本発明の例示的な実施形態を限定するためのものではない。実施形態の説明では、本発明の本質を不必要に曖昧にし得るとみなされるとき、関連技術のいくつかの詳細な説明は省略される。
【0033】
[00035] 本明細書では、いずれかの及び全ての例、又は例示的な言語(例えば、「など」)の使用は、本発明をよりよく説明するためのものにすぎず、及び別段の定義がなければ、本発明の範囲の限定を提示するものではない。当業者には、以下の特許請求の範囲によって定義されるような本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに、多数の修正例及び適合例が、容易に認識される。それゆえ、本発明の範囲は、本発明の詳細な説明によってではなく、以下の特許請求によって定義され、及び範囲内の全ての違いは本発明に含まれるとみなされる。
【0034】
[00036] 要素を具体的に「不可欠」又は「重要」と説明しない限り、本発明の実施に不可欠なアイテム又は構成要素はない。本明細書では、用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、及び「有する(having)」は、オープンエンドの専門用語であると解釈されることを具体的意図することも認識される。本発明を説明する文脈での用語「a」及び「an」及び「the」及び同様の指示対象の使用は(特に、以下の特許請求の範囲の文脈では)、文脈上明白に別の意味を指示する場合を除き、単数形及び複数形の双方を網羅するものとみなされる。さらに、本明細書では、用語「第1」、「第2」などを使用して様々な要素を説明し得るが、これらの要素はこれらの用語に限定されるものではなく、1つの要素を別の要素と区別するために使用されているにすぎないことを理解すべきである。さらに、本明細書では、値の範囲の言及は、文脈上別の意味を指示する場合を除き、その範囲内にある個別の各値を個々に言及する簡潔な方法としての機能を果たすにすぎず、及び個別の各値は、個別に引用されたかのように、本明細書に含まれる。
図1
図2
図3