(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6286102
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】アプリケータを具備したチューブ容器
(51)【国際特許分類】
A45D 34/04 20060101AFI20180215BHJP
【FI】
A45D34/04 530
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-510878(P2017-510878)
(86)(22)【出願日】2016年4月15日
(65)【公表番号】特表2017-537661(P2017-537661A)
(43)【公表日】2017年12月21日
(86)【国際出願番号】KR2016003927
(87)【国際公開番号】WO2016171431
(87)【国際公開日】20161027
【審査請求日】2017年6月16日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0058044
(32)【優先日】2015年4月24日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515033496
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム ユソブ
(72)【発明者】
【氏名】キム ミングー
(72)【発明者】
【氏名】ハム キヨン
【審査官】
青木 正博
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−213142(JP,A)
【文献】
実開平02−142674(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0050067(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0023721(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0108173(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0059923(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収容し、内容物を排出する排出部を上部に具備したチューブ本体と、
前記排出部に結合され、前記排出部から排出される内容物が移動する内容物移動通路を内部に持ち、下部を中心軸にして、上部が回転可能に構成される、弾性材質の支持体と、
前記支持体の上部に結合され、中央部に内容物吐出ホールを有し、ユーザの肌の局面に沿った前記支持体の変形によって、角度が変化し、ユーザの肌に内容物を塗布するアプリケータと、
前記支持体の内側に挿入され、上部が前記アプリケータの内側に結合され、前記アプリケータを支持し、前記支持体の上部内周面に密着し、前記支持体の変形を制限する回転制御部と、
前記支持体の下部を覆って前記排出部に結合され、前記支持体を前記排出部に固定する固定体と、
前記支持体及び前記アプリケータを覆って前記固定体に結合され、前記内容物吐出ホールを閉栓する閉栓棒を内側に持つオーバーキャップと、を有する
ことを特徴とする、アプリケータを具備したチューブ容器。
【請求項2】
前記回転制御部は、
前記排出部の内側に受支され、前記支持体の傾く程度を制御する回転軸と、
前記回転軸の上部に延在し、前記支持体の上部内周面に密着し、前記内容物移動通路を通って移動する内容物が前記内容物吐出ホールに移動するための、内容物流入ホール及び内容物移動ホールを持つ内容物移動部と、を有する
ことを特徴とする、請求項1に記載の、アプリケータを具備したチューブ容器。
【請求項3】
前記内容物移動部の外周面には、前記内容物移動部が上方に移動することを制限する制限部が設けられ、前記支持体の内側には、前記制限部の上端を係止する抑止部が設けられる
ことを特徴とする、請求項2に記載の、アプリケータを具備したチューブ容器。
【請求項4】
前記内容物移動部の外周面には、前記アプリケータが前記支持体から離脱することを防止するための離脱防止突起が設けられ、前記アプリケータの内側には、前記離脱防止突起の下端に当接する係止部が設けられる
ことを特徴とする、請求項2に記載の、アプリケータを具備したチューブ容器。
【請求項5】
前記排出部の内側には、前記回転軸の下端を受支するように多数の受支突起が離間して並び、内容物が移動する空間を形成すること
を特徴とする、請求項2に記載の、アプリケータを具備したチューブ容器。
【請求項6】
前記排出部の外周面には、前記オーバーキャップが前記固定体に締結される過程で、前記固定体が回転することを防止するように回転防止突起が設けられ、前記固定体の内周面には、前記回転防止突起と嵌合する回転防止溝が設けられることを特徴とする、
請求項2に記載の、アプリケータを具備したチューブ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケータを具備したチューブ容器に関し、より詳細には、支持体の内側に回転制御部を設け、アプリケータを用いて内容物を肌に塗布、又は、肌をマッサージする時、支持体の傾く程度を制御することが容易にできるだけでなく、回転制御部によってアプリケータと結合される支持体上部の変形を防止することにより、アプリケータと支持体との結合性を改善し、アプリケータが離脱する現象を防止することができる、アプリケータを具備したチューブ容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、チューブ容器とは、内容物を収容し、その上部に内容物を排出する排出部を具備する容器本体と、前記排出部に着脱可能に結合され、排出部を被覆するオーバーキャップと、で構成される。
【0003】
前記のようなチューブ容器は、容器本体を加圧時に、容器本体の内部圧力が変化し、排出部から内容物の排出が行われ、内容物の塗布が容易なように内容物を吸収して外部に排出させるブラシのようなアプリケータをチューブの上部構造体に結合して使用する。
【0004】
一方、近年、肌の美容に対する関心が高まり、内容物の単純吸収では、満足できる肌吸収量と美容効果を得にくいことから、顔の肌の代謝を促進させ、肌の弾力性を向上させることができるように、熱気、又は冷気を肌に伝達するための多様な方法が試みられており、このような化粧品容器が大韓民国特許第10−2008−0099816号公報(以下、特許文献1と呼ぶ)に開示されている。
【0005】
特許文献1に記載のディスペンサーは、内容物を収容するための貯蔵部を有するハウジングと、前記ハウジングに結合され、又は前記内容物を表面に塗布するための塗布面を具備し、金属、又はセラミックからなる蓄熱チップと、前記蓄熱チップの前記塗布面内に配置され、前記貯蔵部と連通する内容物移送通路を形成するインサートと、を含み、前記内容物移送通路は前記蓄熱チップを貫通し前記塗布面の開口で終端し、かつ、前記インサートは熱可塑性ポリマーからなることを特徴とする。
【0006】
特許文献1に記載のディスペンサーは、前記蓄熱チップを介してユーザの肌に内容物を塗布する時、熱気、又は冷気を伝達するように構成され、前記蓄熱チップが前記ハウジングに固定設置される構造であり、前記蓄熱チップがユーザの肌の曲面に沿って柔軟に変形することができないので、前記蓄熱チップによって内容物を塗布、又は、マッサージする時に、ユーザの肌に刺激を与えるという問題点があった。
【0007】
また、前記蓄熱チップの塗布面に開口を形成し、製品移送通路であるインサートが塗布面の開口を貫通し設置され、製品移送通路が外部に露出した状態で内容物を吐出する構造なので、製品移送通路を通って吐出された内容物が、インサートと開口が形成された空間に流入し、固着する現象が発生し、前記蓄熱チップの汚損を招く恐れがあるという問題点があった。
【0008】
上述のような問題点を解消するために、肌の曲面に沿ってアプリケータの角度を柔軟に変化するように構成された「アプリケータを具備したチューブ容器」が大韓民国登録特許第10−1411990号(以下、特許文献2と呼ぶ)に開示されている。
【0009】
特許文献2に記載の「アプリケータを具備したチューブ容器」は、内容物を収容し、その上部に内容物を排出する排出部を具備するチューブ本体と、前記排出部に結合され、前記排出部から排出される内容物が移動するように、内部に内容物移動通路を持つ支持体と、前記支持体の上端を覆って結合され、ユーザの肌に内容物を塗布し、中央部に前記内容物移動通路と連通し、前記内容物移動通路を介して移動する内容物を外部に吐出させる内容物吐出ホールが形成されたアプリケータと、前記支持体、及びアプリケータを覆って、前記排出部に結合され、内側に前記内容物吐出ホールを閉栓する閉栓棒を持つオーバーキャップと、を含み、
前記支持体は、弾性材で形成され、前記アプリケータを用いて内容物を肌に塗布したり、マッサージしたりする時、肌の曲面に沿ってアプリケータの角度が変化するように、下部を中心軸にし、上部が360度回転可能なように構成されることが特徴である。
【0010】
しかし、特許文献2に記載の「アプリケータを具備したチューブ容器」は、弾性材で形成された支持体の変形により、アプリケータと支持体との結合性が悪化し、アプリケータが離脱する現象が発生する可能性があるという問題があった。
【0011】
また、オーバーキャップを排出部に締結する過程で、弾性材質の支持体が収縮により、アプリケータと一緒に座屈する現象が発生し、オーバーキャップの締結が容易にはできないという問題があった。
【0012】
また、弾性材質の支持体が自由に弾性変形する構造であるため、アプリケータがユーザの肌に接触する時、支持体の傾く程度を制御することが容易にはできないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】大韓民国公開特許第10−2008−0099816号公報
【特許文献2】大韓民国登録特許第10−1411990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は上述した問題点を解決するために創作されたもので、本発明の目的は、支持体の内側に回転制御部を設け、アプリケータを用いて内容物を肌に塗布、又は肌をマッサージする時、支持体の傾く程度を制御することが容易にできるだけでなく、回転制御部を介してアプリケータと結合される支持体上部の変形を防止することにより、アプリケータと支持体との結合性を向上させ、アプリケータが離脱する現象を防止することができる、アプリケータを具備したチューブ容器を提供することである。
【0015】
また、他の目的は、オーバーキャップを固定体に締結する過程で、回転制御部によって支持体の収縮を防止し、オーバーキャップを容易に締結することができる、アプリケータを具備したチューブ容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述のような問題点を解決するために、本発明に係る、アプリケータを具備したチューブ容器は、内容物を収容し、内容物を排出する排出部を上部に具備したチューブ本体と、前記排出部に結合され、前記排出部から排出される内容物が移動する内容物移動通路を内部に持ち、下部を中心軸にして、上部が360度回転可能に構成される、弾性材質の支持体と、前記支持体の上部に結合され、中央部に内容物吐出ホールを持ち、前記支持体のユーザの肌の曲面に沿った変形によって角度が変化し、ユーザの肌に内容物を塗布するアプリケータと、前記支持体の内側に挿入され、上部が前記アプリケータの内側に結合され、前記アプリケータを支持し、前記支持体の上部内周面に密着し、前記支持体の変形を制限する回転制御部と、前記支持体の下部を覆って前記排出部に結合され、前記支持体を前記排出部に固定する固定体と、前記支持体及び前記アプリケータを覆って前記固定体に結合され、前記内容物吐出ホールを閉栓する閉栓棒を内側に持つオーバーキャップと、を有することを特徴とする。
【0017】
また、前記回転制御部は、前記排出部の内側に受支され、前記支持体の傾く程度を制御する回転軸と、前記回転軸の上部に延在し、前記支持体の上部内周面に密着し、前記内容物移動通路を通って移動する内容物が、前記内容物吐出ホールに移動するための、内容物流入ホール及び内容物移動ホールが形成された内容物移動部と、を有することを特徴とする。
【0018】
また、前記内容物移動部の外周面には、前記内容物移動部が上方に移動することを制限する制限部が形成され、前記支持体の内側には、前記制限部の上端を係止する抑止部が設けられることを特徴とする。
【0019】
また、前記内容物移動部の外周面には、前記アプリケータが前記支持体から離脱することを防止するように離脱防止突起が設けられ、前記アプリケータの内側には、前記離脱防止突起の下端に当接する係止部が設けられることを特徴とする。
【0020】
また、前記排出部の内側には、前記回転軸の下端を受支するために多数の受支突起が離間して並び、内容物が移動する空間を形成することを特徴とする。
【0021】
また、前記排出部の外周面には、前記オーバーキャップが前記固定体に締結される過程で、前記固定体が回転することを防止するように回転防止突起が設けられ、前記固定体の内周面には、前記回転防止突起と嵌合する回転防止溝が設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
以上のように、本発明によれば、支持体の内側に回転制御部を設け、アプリケータを用いて内容物を肌に塗布、又は肌をマッサージする時に、支持体の傾く程度を制御することが容易にできるだけでなく、回転制御部を介してアプリケータと結合される支持体上部の変形を防止することにより、アプリケータと支持体との結合性を向上させ、アプリケータが離脱する現象を防止できるという長所がある。
【0023】
また、オーバーキャップを固定体に締結する過程で、回転制御部によって支持体の収縮を防止し、オーバーキャップを容易に締結できるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の好ましい実施例に係る、アプリケータを具備したチューブ容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の好ましい実施例に係る、アプリケータを具備したチューブ容器の構成を示す組立斜視図である。
【
図3】本発明の好ましい実施例に係る、アプリケータを具備したチューブ容器の構成を示す組立断面図である。
【
図4】本発明の好ましい実施例に係る、アプリケータを具備したチューブ容器の支持体の回転によるアプリケータの角度変化を示す説明図である。
【
図5】
図5(a)、(b)は、本発明の好ましい実施例に係る、アプリケータを具備したチューブ容器の使用状態を示す状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図面に示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0026】
図1は、本発明の好ましい実施例に係る、アプリケータを具備したチューブ容器の構成を示す分解斜視図であり、
図2は、本発明の好ましい実施例に係る、アプリケータを具備したチューブ容器の構成を示す組立斜視図であり、
図3は、本発明の好ましい実施例に係る、アプリケータを具備したチューブ容器の構成を示す組立断面図である。
【0027】
図1〜
図3を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る、アプリケータを具備したチューブ容器は、チューブ本体100、支持体200、アプリケータ300、回転制御部400、固定体500、及び、オーバーキャップ600を有する。
【0028】
チューブ本体100は、内容物を収容し、ユーザの加圧によって変形し、内部圧力によって内容物を排出するように軟質のチューブで構成される。
【0029】
チューブ本体100の上部には、チューブ本体100の加圧によって、チューブ本体100に収容された内容物を排出するための排出部110が設けられ、排出部110の内側には、後述する回転軸410の下端を受支する、多数の受支突起111が離間して形成され、内容物が移動する空間を形成する。
【0030】
また、排出部110の外周面には、後述するオーバーキャップ600が固定体500に締結される過程で、固定体500が回転することを防止するために回転防止突起112が具備される。
【0031】
支持体200は、排出部110に結合され、アプリケータ300を支持し、排出部110から排出される内容物が移動するための、内容物移動通路210を内部に有する。内容物移動通路210の下部は排出部110と連通し、上部は回転制御部400の内容物流入ホール421と連通し、排出部110から排出される内容物は、内容物流入ホール421に流入することができる。
【0032】
本発明において、支持体200は、弾性材で構成されることが特徴であり、アプリケータ300を利用し、内容物を肌に塗布する、又は肌をマッサージする時に、その弾性力によって肌の曲面に沿ってアプリケータ300の角度を変化させることができる。
【0033】
支持体200は、上部に結合されるアプリケータ300の角度を柔軟に変化させることができるように、下部を中心軸にして、上部が回転可能に構成される。また、アプリケータ300がユーザの肌に接触することによって支持体200が一方の側に傾くとき、
図4に示すように、回転軸410の側面が排出部110の上端の一方の側に接触することによって傾く程度を制御することができる。
【0034】
支持体200は、多様な角度で回転するように構成することができ、好ましくは、下部を中心軸にして360度回転するように構成されることが望ましい。
【0035】
一方、支持体200の内側には、回転制御部400が上方に移動して支持体200から離脱することを防止するために、内容物移動部420の制限部423の上端を支持する抑止部220が形成される。
【0036】
アプリケータ300は、支持体200の上部を覆って結合され、ユーザの肌に内容物を塗布するものであり、中央部に、内容物移動ホール422と連通し、内容物移動ホール422を通って移動する内容物を外部に吐出させる内容物吐出ホール310を有し、内容物吐出ホール310は、内容物移動ホール422の直上に位置し、内容物移動ホール422と連通する。
【0037】
本発明において、アプリケータ300は、内容物吐出ホール310から吐出された内容物を肌に塗布する時、
図4に示すように、支持体200の弾性力によって、ユーザの肌の曲面に沿って角度が柔軟に変化するように構成されることが特徴であり、これによって、肌の刺激を最小化し、効率的に内容物を塗布する、又はマッサージすることを可能にする。
【0038】
一方、アプリケータ300は、内容物吐出ホール310から吐出された内容物を肌に塗布する時、その上面がユーザの肌に接触して冷気、又はぬくもりを肌に伝え、肌の代謝を促進させ、肌の弾力を向上させることができるようにするために、熱伝達効率が高い金属材質、又は、熱伝達が可能なセラミック、プラスチック、ゴム材等で構成される。
【0039】
また、アプリケータ300は、化粧部位によって円形、球形等の、多様な形状で形成することができる。
【0040】
一方、アプリケータ300の内側には、アプリケータ300が支持体200から離脱することを防止するために、内容物移動部420の離脱防止突起424の下端に当接する係止部320が形成される。
【0041】
回転制御部400は、支持体200の内側に挿入され、アプリケータ300を支持し、支持体200の傾く程度を制御するもので、回転軸410、内容物移動部420を有する。
【0042】
回転軸410は、排出部110の受支突起111に受支され、支持体200の傾く程度を制御するもので、アプリケータ300が、ユーザの肌に接触することによって支持体200が一方の側に傾く場合、その側面が排出部110の上端の一方の側に接触することによって支持体200の傾く程度を制御するように構成される。
【0043】
回転軸410は、受支突起111に受支された状態で回転制御部400を支持体200の内側に固定し、これにより、オーバーキャップ600を固定体500に締結する過程で、支持体200が収縮し変形することを防止することができ、固定体500にオーバーキャップ600を容易に締結することができるようになる。
【0044】
内容物移動部420は、回転軸410の上部に延在し、内容物移動通路210を通って移動する内容物が、内容物吐出ホール310に移動するようにガイドするもので、内容物移動通路210を通って移動する内容物が流入することができるように、その側面に内容物流入ホール421が形成され、上端には、内容物流入ホール421から流入した内容物が、内容物吐出ホール310に移動するための内容物移動ホール422が形成される。
【0045】
本発明において、内容物移動部420は、支持体200の上部内周面に密着し、支持体200の上部が変形することを防止するように構成されることが特徴である。アプリケータ300を介して肌に内容物を塗布する、又は肌をマッサージする時に、支持体200の上部が内側方向に変形する場合、アプリケータ300との結合力が低下し、アプリケータ300が支持体200から離脱する恐れがあるが、内容物移動部420が支持体200の上部内周面に密着し、支持体200の上部が内側方向に変形することを防止することにより、アプリケータ300が支持体200から離脱することを防止することができる。
【0046】
内容物移動部420の上部外周面には、アプリケータ300が、支持体200から離脱することを防止するために、アプリケータ300の係止部320の上端を係止する離脱防止突起424が具備される。
【0047】
一方、内容物移動部420の外周面には、内容物移動部420が上方に移動することを制限するように、支持体200の抑止部220の下端によって係止される制限部423が形成される。
【0048】
固定体500は、支持体200の下部を覆って、排出部110に結合され、支持体200を排出部110に固定させるもので、その外周面には、オーバーキャップ600が螺合することができるようにねじ山が形成され、その内周面には、オーバーキャップ600が螺合する過程で、固定体500が回転することを防止するために、回転防止突起112と嵌合する回転防止溝510が形成される。
【0049】
オーバーキャップ600は、支持体200、及び、アプリケータ300を覆って、固定体500に結合されるもので、その内部上側には、下方向に突出し、内容物吐出ホール310、及び、内容物移動ホール422を閉栓する閉栓棒610が形成される。
【0050】
以下、
図5(a)、(b)を参照して、本発明の好ましい実施例に係る、アプリケータを具備したチューブ容器の内容物吐出過程を説明する。
図5(a)、(b)は、本発明の好ましい実施例に係る、アプリケータを具備したチューブ容器の使用状態を示す状態図である。
図5(a)、(b)に示すように、ユーザがチューブ本体100を加圧すると、チューブ本体100に貯蔵された内容物が排出部110の内側に設けられた多数の受支突起111が形成する空間を通って、支持体200の内容物移動通路210に移動し、内容物移動通路210に移動した内容物が回転制御部400の内容物流入ホール421を通って、内容物移動部420の内部に流入した後、内容物移動部420の上端に形成された内容物移動ホール422を通って、アプリケータ300の内容物吐出ホール310から外部に吐出される。
【0051】
上述のように、内容物吐出過程で内容物移動通路210を通って移動する内容物が内容物吐出ホール310に直接吐出されないで、内容物流入ホール421を通って内容物移動部420の内部に流入し、内容物移動ホール422を通って、内容物吐出ホール310から吐出されることによって吐出方向が転換されることで、内容物が急激に排出され、噴出する現象を防止することができる。
【0052】
図面と明細書で最適の実施例を開示した。ここで特定の用語を用いたが、これは単に本発明を説明するための目的で用いたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いたものではない。従って、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解できるであろう。また、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。