(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通知制御部は、前記走行状態判別部によって前記車両が設定速度以上で走行中であると判別され、且つ、前記車両の走行距離若しくは走行速度が予め設定された走行条件を満たした場合に、前記通知部により前記エリア限定の放送波の受信に関する通知を実行させること、
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用放送受信装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、エリア限定ワンセグ放送は、受信可能なエリアが比較的狭いため、放送を受信中の受信装置が移動すると、受信可能なエリアの外に出てしまう可能性がある。例えば、車両に搭載される車両用放送受信装置でエリア限定ワンセグ放送を視聴する場合、商業施設、高速道路のサービスエリア等などの休憩場所、或いは、渋滞によって車両が停車しているときにはエリア限定ワンセグ放送を受信できる。しかしながら、上記の例のように放送を受信しているときに車両が走行を開始すると、車両が受信可能範囲の外に出てしまい、受信していた放送を受信できなくなる。この場合、車内においては、ユーザが視聴中の音声や映像が、突然視聴できなくなるという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、エリア限定ワンセグ放送を受信する車両用放送受信装置において、車両が移動して、エリア限定ワンセグ放送を受信可能なエリアから出てしまう場合に、ユーザが速やかに対処できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、車両に搭載され、エリア限定の放送を受信する車両用放送受信装置であって、
エリア限定の放送波を受信する受信部と、前記車両の走行に関する状態を判別する走行状態判別部と、前記受信部の受信強度を記憶する受信強度記憶部と、通知を行う通知部と、前記走行状態判別部によって前記車両が走行中でないと判別された場合に、前記受信部の受信強度を受信強度記憶部に記憶させ、その後、前記走行状態判別部によって、前記車両が走行中であると判別された場合に、前記受信強度記憶部に記憶された受信強度と基準値とを比較し、この比較結果に基づいて、前記通知部により前記
エリア限定の放送波の受信に関する通知を実行させる通知制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、エリア限定の放送の受信中、車両が移動することにより放送を受信できなくなる可能性がある場合に、ユーザに対して受信に関する通知を行うことができる。このため、ユーザは、放送の音声や映像が途切れる前に、エリア限定の放送を受信できなくなることを知ることができる。
【0006】
また、本発明は、車両用放送受信装置において、前記受信部が受信中の前記
エリア限定の放送波を受信できなくなった場合の動作に関する情報を記憶する動作情報記憶部を備え、前記通知制御部は、前記通知部により前記
エリア限定の放送波の受信に関する通知を実行させる場合に、前記動作情報記憶部に記憶された情報に基づき、前記
エリア限定の放送波の受信以外の動作に関する通知を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、エリア限定の放送の受信中、放送を受信できなくなる可能性がある場合に、ユーザに対し、実行中の放送受信以外の動作について通知することができる。この通知により、例えば、ユーザに対して、受信中の放送波とは別の放送波の受信や、エリア限定の放送以外の放送の受信など、他の動作への切り替えを促すことができる。ユーザは、エリア限定の放送を受信できなくなることを事前に知ることができる。
【0007】
また、本発明は、車両用放送受信装置において、前記受信部は、受信した
エリア限定の放送波の音声、または、音声と映像を出力し、音声を入力する音声ソースまたは音声及び映像を入力する音声映像ソースの少なくともいずれかが接続され、前記受信部、前記音声ソース及び前記音声映像ソースを含む複数のソースのいずれかを選択するソース選択部と、前記ソース選択部により選択されたソースから入力される音声、または、音声及び映像を出力する出力部と、を備え、前記動作情報記憶部は、前記ソース選択部が前記受信部を選択する前に選択したソースを記憶し、前記通知制御部は、前記通知部によって前記
エリア限定の放送波の受信に関する通知を実行させる場合に、前記動作情報記憶部に記憶されたソースに関する通知をも実行させること、を特徴とする。
本発明によれば、受信した放送の音声や映像と他のソースの音声や映像とを出力可能な車両用放送受信装置が、受信中のエリア限定の放送を受信できなくなる可能性がある場合に、ユーザに対して他のソースに関する通知を行う。この通知により、例えば、ユーザに対して、エリア限定の放送の音声から他のソースの音声への切り替えを促すことができる。
【0008】
また、本発明は、車両用放送受信装置において、前記通知制御部は、前記走行状態判別部によって前記車両が走行していると判別され、且つ、前記車両の走行距離若しくは走行速度が予め設定された走行条件を満たした場合に、前記通知部により前記
エリア限定の放送波の受信に関する通知を実行させること、を特徴とする。
本発明によれば、エリア限定の放送の受信中、車両の移動により放送を受信できなくなる可能性が特に高い場合に、ユーザに対して通知を行うことができる。
【0009】
また、本発明は、車両用放送受信装置において、前記通知制御部は、前記通知部により前記
エリア限定の放送波の受信に関する通知を実行させた後、前記走行状態判別部によって前記車両が走行中でないと判別された場合に、前記通知部による前記
エリア限定の放送波の受信に関する通知を停止させること、を特徴とする。
本発明によれば、ユーザに対する通知を行った後、継続して受信できる可能性がある場合に、通知を停止する。これにより、放送の視聴の支障になり得る不要な通知を停止して、利便性を高めることができる。
【0010】
また、本発明は、車両用放送受信装置において、前記車両の位置を検出する位置検出部を備え、前記通知制御部は、前記走行状態判別部によって前記車両が走行中でないと判別されたときの前記車両の位置が、予め設定された休息地であり、その後、前記走行状態判別部によって前記車両が走行中であると判別された場合に、前記通知部による前記
エリア限定の放送波の受信に関する通知を実行させること、を特徴とする。
本発明によれば、車両が走行していない状態で受信されているエリア限定の放送が、車両の位置を含む限られたエリアを対象とした放送であり、受信中の車両が移動することにより放送を受信できなくなる可能性が特に高い場合に、ユーザに対して通知を行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、車両が移動することによりエリア限定
の放送を受信できなくなる可能性がある場合に、ユーザに対して受信に関する通知を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る機能的構成を示した図である。
ナビゲーション装置1(車両用放送受信装置)は、車両に搭載され、乗車しているユーザの操作に従って、地図の表示、経路の表示や音声による経路案内など、ナビゲーション機能を実行する。また、ナビゲーション装置1は、地上デジタル放送を受信して、放送の音声及び映像を出力する機能を有する。
図1に示すように、ナビゲーション装置1は、ECU(Electronic Control Unit)11と、記憶部12、GPS(Global Positioning System)受信部13、入力部14、出力部15、受信部17、車両情報取得部18、及び、ソース部19を備える。
ナビゲーション装置1は、車両のダッシュボード等に固定的に設置されてもよいし、車両に対し着脱可能なものであってもよい。また、ナビゲーション装置1は、車両のイグニッションがオンの間、又は車両のアクセサリ電源がオンの間、車両から電源が供給されて動作する。
【0014】
ECU11は、ナビゲーション装置1の全体を制御する。ECU11は、図示しない不揮発性メモリー、ワークメモリー、プロセッサコア等を備え、予め記憶した基本制御プログラムを実行することにより、ナビゲーション装置1の各部を制御する。また、ECU11は、内蔵する不揮発性メモリー又は記憶部12に記憶した制御プログラムを実行することで、ナビゲーション処理部11a、ソース選択部11b、受信制御部11c、走行状態判別部11d、及び通知制御部11eとして機能する。
記憶部12は、半導体メモリー素子、磁気的記録媒体、或いは光学的記録媒体を備え、ECU11が実行するプログラムや、ECU11により処理されるデータを不揮発的に記憶する。記憶部12の記憶領域には、後述する受信強度記憶部12a、及び、ラストソース記憶部12b(動作情報記憶部)が設けられる。
【0015】
GPS受信部13(位置検出部)にはGPSアンテナ(図示略)が接続される。GPS受信部13は、GPS衛星から送信される電波を受信して解析することにより、ナビゲーション装置1を搭載した車両の位置を検出する。
入力部14は、ユーザによる入力操作を検出して、操作内容に対応する操作信号を生成し、ECU11に出力する。入力部14には、ナビゲーション装置1の表示画面21(
図3)に重ねて配置されたタッチパネル16cが接続される。入力部14はタッチパネルへの操作を検出して、操作位置に対応する操作信号を出力する。また、入力部14には、ナビゲーション本体20(
図3)に設けられたスイッチ部22が接続される。スイッチ部22は複数のスイッチを有し、入力部14は、スイッチ部22のスイッチの操作を検出して、操作されたスイッチに対応する操作信号を出力する。
【0016】
出力部15(通知部)は、スピーカ16a(音声出力部)に接続される音声出力部15a、及び、表示画面21に接続される映像表示部15bを備える。表示画面21は、液晶表示パネル、有機ELパネル等の表示パネルで構成される。
音声出力部15aは、ECU11から入力される音声信号に基づいてスピーカ16aを駆動し、スピーカ16aから音声を出力する。映像表示部15bは、ECU11から入力される映像信号又は映像データに基づいて、表示画面21を駆動して画像(静止画像及び映像を含む)を表示させる。
【0017】
受信部17は、ECU11の制御に従って、地上デジタルテレビ放送の放送波を受信する。地上デジタルテレビ放送は、例えば、ISDB−T方式に準拠した放送である。受信部17は、少なくとも、1セグメントデジタル放送(いわゆるワンセグ放送)の放送波を受信可能であり、12セグメントデジタル放送(いわゆるフルセグ放送)の放送波を受信可能な構成としてもよい。アンテナ17e、17fは、車両のウィンドウ付近に設けられ、ナビゲーション装置1に外部接続されるものであってもよいし、ナビゲーション本体20(
図3)に内蔵され、或いはナビゲーション本体20に取り付けられたものであってもよい。
受信部17は、エリア限定ワンセグ放送を受信可能である。エリア限定ワンセグ放送は、ワンセグ放送であって、放送波の送信電力が小さく(例えば、10mW以下、或いは1mW以下)、受信可能な場所が比較的狭い範囲に限られている放送である。ここで、受信部17が、13セグメントの放送波からワンセグ放送用の1セグメントを選択して受信する場合も、エリア限定ワンセグ放送に含める。受信部17が受信する放送波がワンセグ放送かエリア限定ワンセグ放送かは、受信部17が受信する受信信号に含まれるチャンネル識別情報等に基づいて判別できる。
【0018】
受信部17は、デコード部17a、復調部17b、チューナー17c、17d、及び、アンテナ17e、17fを備える。受信部17は複数の放送波を受信可能なダブルチューナーの構成を有する。チューナー17cは、復調部17bにより指定されたチャンネルの放送波を、アンテナ17eを用いて受信し、受信信号を復調部17bに出力する。チューナー17dは、復調部17bにより指定されたチャンネルの放送波を、アンテナ17fを用いて受信し、受信信号を復調部17bに出力する。
【0019】
復調部17bは、チューナー17cから入力される受信信号、及び、チューナー17dから入力される受信信号のいずれかを選択して復調してTS信号に変換し、デコード部17aに出力する。デコード部17aは、復調部17bにより変換されたTS信号を復号し、映像データと音声データを生成し、ECU11に出力する。
復調部17bは、チューナー17c及びチューナー17dから入力される2系統の受信信号の両方を復調できる構成としてもよい。この場合、デコード部17aは、復調部17bにより変換された2系統のTS信号の両方をデコードして、2系統の映像データ及び音声データをECU11に出力してもよい。或いは、デコード部17aは、復調部17bにより変換された2系統のTS信号のいずれかを選択して1系統の映像データ及び音声データをECU11に出力してもよい。また、受信部17が備えるチューナー及びアンテナの数は制限されず、より多くのチューナー及びアンテナを備えてもよいし、1系統のチューナー及びアンテナを備えてもよい。
【0020】
車両情報取得部18は、ナビゲーション装置1を搭載した車両の状態に関する各種情報を取得する。車両情報取得部18は、少なくとも、上記車両の走行速度に応じて入力される車速パルスを取得する。また、車両情報取得部18は、上記車両のパーキングブレーキの状態を示すパーキングブレーキ信号、フットブレーキの状態を示すブレーキ信号、或いは、シフトセレクターの位置を示す信号等を取得してもよい。車両情報取得部18が取得する情報や信号は、車両に搭載されたセンサから直接入力されてもよいし、車両のエンジンコントロールユニット等の制御回路から入力されてもよい。
【0021】
ソース部19は、受信部17とは別の音声ソースや映像ソースを含む。ソース部19は、音声信号又は音声データをECU11に出力する音声ソース19a、及び、音声信号又は音声データと映像信号又は映像データとをECU11に出力する音声映像ソース19bのうち、少なくともいずれかを有する。音声ソース19a及び音声映像ソース19bの数は制限されず、音声ソース19aのみ、或いは、音声映像ソース19bのみを備えた構成であってもよい。ソース部19は、ナビゲーション本体20に設けられる装置であってもよいし、ナビゲーション装置1に外部接続される装置であってもよい。この場合、ナビゲーション装置1は、ソース部19として機能する装置に接続されるインターフェイスを備える構成としてもよい。このインターフェイスはコネクタとインターフェイス回路とを備える構成が挙げられるが、例えば無線通信インターフェイスを用いてもよい。
【0022】
音声ソース19a及び音声映像ソース19bの具体例としては、CDやDVD等のディスク型記録媒体に記録された音声データ又は映像データを再生するディスクプレーヤー、AMラジオ放送、FMラジオ放送又は衛星ラジオ放送を受信するラジオ受信ユニット等が挙げられる。また、音声データ又は映像データを記憶したUSBメモリー等の記録媒体や記録装置を、音声ソース19a又は音声映像ソース19bとして、ECU11に接続してもよい。また、音声や映像の再生機能を備えた携帯型の装置を、音声ソース19a又は音声映像ソース19bとして、ECU11に接続してもよい。この装置は、例えば、通信機能を備えた携帯型電話機やスマートフォン、タブレット型コンピュータ等であってもよい。
また、音声ソース19a及び音声映像ソース19bがアナログ音声信号やアナログ映像信号を出力する装置である場合、このアナログ音声信号やアナログ映像信号をデジタルデータに変換するA/Dコンバータを介して、ECU11にデジタルデータが入力される構成としてもよい。
【0023】
ECU11が備えるナビゲーション処理部11aは、記憶部12に記憶される地図データや経路データを利用して、カーナビゲーション装置としての機能を実行する。ナビゲーション処理部11aは、入力部14が検出したユーザの操作に従って、目的地への経路探索、地図の表示、GPS受信部13により検出される車両の現在位置の表示等を実行する。ナビゲーション処理部11aは、上記処理において、地図や経路を表示するための映像信号、及び経路案内用の音声信号等を生成して出力する。
【0024】
ソース選択部11bは、ナビゲーション装置1が出力する音声及び映像に関する選択を行い、選択した音声を音声出力部15aにより出力させ、選択した映像を映像表示部15bにより出力させる。ソース選択部11bは、ナビゲーション処理部11aが実行する処理で生成する映像、受信部17が受信した放送波の映像、及び、音声映像ソース19bから入力される画像データに基づく画像又は映像のそれぞれを、映像ソースとして認識する。また、ソース選択部11bは、ナビゲーション処理部11aが実行する処理で生成する音声、受信部17が受信した放送波の音声、及び、音声ソース19a又は音声映像ソース19bから入力される画像データに基づく画像又は映像のそれぞれを、音声ソースとして認識する。ソース選択部11bは、利用可能な映像ソースのうちいずれかを選択し、選択した映像ソースの映像を映像表示部15bにより出力させる。また、ソース選択部11bは、利用可能な音声ソースのうちいずれかを選択し、選択した音声ソースの音声を音声出力部15aにより出力させる。
【0025】
ソース選択部11bは、映像ソース及び音声ソースの選択を、入力部14が検出したユーザの操作に従って行ってもよいし、事前に設定された優先順位に従って選択してもよい。また、ソース選択部11bは、映像ソースと音声ソースを個別に選択してもよい。例えば、音声ソースとして音声ソース19aを選択し、映像ソースとしてナビゲーション処理部11aを選択してもよい。
ソース選択部11bが映像ソース及び/又は音声ソースを選択するタイミングは任意であるが、例えば、ソース選択部11bが認識した映像ソース又は音声ソースの状態が変化したときに、選択を実行するとよい。具体的には、ナビゲーション処理部11aが経路案内を実行中に、車両の位置が案内音声を出力すべき位置に達して、ナビゲーション処理部11aが音声を出力するときに、ソース選択部11bが音声ソースを選択してもよい。この場合、ナビゲーション処理部11aの音声の出力が終了したときに、再び、ソース選択部11bが音声ソースを選択するとよい。この制御を行うと、例えば、ナビゲーション装置1が音楽CDの音声をスピーカ16aから出力している間、一時的に音声の出力を停止してカーナビゲーションの案内音声を出力し、その後、再び音楽CDの音声を出力することができる。
【0026】
また、ソース選択部11bは、複数の音声ソースを選択することもでき、この場合、音声出力部15aは、複数の音声を重畳してスピーカ16aから出力させる。具体的には、受信部17が受信中の放送波の音声と、ナビゲーション処理部11aのカーナビゲーションの音声とが、重畳してスピーカ16aから出力される。さらに、映像表示部15bが表示画面21に複数の表示領域を設け、表示領域毎に異なる映像を出力できる場合には、ソース選択部11bは、複数の映像ソースを選択してもよい。具体的には、表示画面21の一部を占める第1の表示領域と、残りを占める第2の表示領域とを設け、第1の表示領域に受信部17が受信中の放送波の映像を表示し、第2の表示領域に地図を表示する態様を実現できる。
【0027】
ソース選択部11bは、後述する通知制御部11eに指定されたタイミングで、選択した映像ソース又は音声ソースに関する情報を、記憶部12のラストソース記憶部12bに記憶させる。この情報は、映像ソース又は音声ソースを特定できる情報であればよく、各映像ソース及び音声ソースに付与される識別情報等が挙げられる。また、ラストソース記憶部12bに記憶される情報は、音声ソースがラジオ受信ユニットである場合には受信していた放送波の周波数又はチャンネルとすることができる。音声ソース又は映像ソースがディスクプレーヤーやUSBメモリー等の記録媒体や記録装置、又は音声や映像の再生機能を備えた携帯型の装置である場合、音声ソースを特定する情報に加え、再生していたトラック名、チャプター名、フォルダ名、ファイル名、ファイルに付されたタグ等に関する情報をラストソース記憶部12bに記憶してもよい。また、音声ソース又は映像ソースが受信部17である場合、受信していた放送波のチャンネル、フルセグ放送かワンセグ放送か等を示す情報をラストソース記憶部12bに記憶してもよい。また、音声ソース又は映像ソースが、アプリケーションプログラムを実行するスマートフォンやタブレット型コンピュータである場合、実行されていたアプリケーションプログラムを示す情報をラストソース記憶部12bに記憶してもよい。
【0028】
通知制御部11eが指定するタイミング、すなわちソース選択部11bがラストソース記憶部12bに情報を記憶させるタイミングは、例えば、音声ソース又は映像ソースを選択するときである。この場合、ソース選択部11bが選択中の音声ソース及び映像ソースに関する情報がラストソース記憶部12bに記憶される。例えば、ナビゲーション装置1を搭載した車両のイグニッションがオフに切り替えられると、イグニッションがオフになる前に選択されていた音声ソース及び映像ソースに関する情報が、ラストソース記憶部12bに記憶されている。ラストソース記憶部12bに記憶する情報の数は1つに限定されず、例えば過去に選択していた複数の音声ソース及び映像ソースに関する情報を記憶してもよい。
【0029】
受信制御部11cは、入力部14が検出したユーザの操作に基づき、受信部17により受信する放送波のチャンネルを指定し、選局させる。受信制御部11cは、例えばチューナー17cとチューナー17dに異なるチャンネルの放送波を選局させる。この場合、受信制御部11cは、復調部17b又はデコード部17aを制御して、チューナー17cとチューナー17dのいずれか一方で受信した信号を選択して処理させる。
【0030】
走行状態判別部11dは、車両情報取得部18により取得される情報に基づいて、ナビゲーション装置1を搭載した車両の走行状態を判別する。走行状態判別部11dは、車両情報取得部18が取得する車速パルスに基づき車両の速度を算出する。また、走行状態判別部11dは、車両情報取得部18が取得する情報に基づいてパーキングブレーキやフットブレーキの作動状態を検出してもよい。
本実施形態の走行状態判別部11dは、車両の走行状態を、走行している状態と、走行していない状態との2通りに判別する。なお、走行状態判別部11dの判別は上記の2通りに限定されず、例えば、停止状態、予め設定された設定速度未満の速度で走行している状態、及び、設定速度以上の速度で走行している状態の3通りで判別してもよい。また、走行状態判別部11dは、車両の速度、車両のパーキングブレーキ及びフットブレーキの作動状態に基づき、車両の停止状態を、停車状態と駐車状態とに分けて判別してもよい。
さらに、走行状態判別部11dは、車両の走行状態が、上記設定速度とは別に予め設定された条件に該当するか否かを判別してもよい。例えば、走行状態判別部11dは、車両の走行距離を算出し、指定された時点からの車両の走行距離が設定された距離以上であるか否かを判別してもよい。
走行状態判別部11dの判別に使用される設定速度、及び上記条件は、記憶部12に設定値12cとして記憶される。
【0031】
通知制御部11eは、受信部17によってエリア限定ワンセグ放送を受信中に、受信状態が悪化して受信できなくなる可能性がある場合に、ユーザに通知を行う。
図2は、ナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートであり、特に、通知制御部11eによる通知に関する動作を示す。
ECU11は、予め設定された設定速度以上で車両が走行している場合に、
図2の動作を開始する。
【0032】
通知制御部11eは、まず、ナビゲーション装置1によりエリア限定ワンセグ放送が視聴されているか否かを判別する(ステップS1)。すなわち、受信部17によりエリア限定ワンセグ放送を受信していて、ソース選択部11bにより受信部17が選択されているか否かを判別する。
受信部17がエリア限定ワンセグ放送を受信中でない場合、又は、ソース選択部11bが受信部17を選択していない場合(ステップS1;No)、通知制御部11eはステップS1で待機する。また、通知制御部11eは、受信部17がフルセグ放送や、エリア限定ワンセグ放送以外のワンセグ放送を受信している場合には、エリア限定ワンセグ放送を受信中でないと判別して、ステップS1で待機する。
【0033】
エリア限定ワンセグ放送の受信(視聴)が開始された場合(ステップS1;Yes)、通知制御部11eは、走行状態判別部11dの判別結果に基づき、ナビゲーション装置1を搭載した車両が走行しているか否かを判別する(ステップS2)。車両が走行していると判別した場合(ステップS2;Yes)、通知制御部11eはステップS1に戻る。
車両が走行していないと判別した場合(ステップS2;No)、通知制御部11eは、受信部17が受信しているエリア限定ワンセグ放送の電波の受信状態を検出する。受信状態の指標は、例えば、受信部17における受信信号電界強度である。通知制御部11eは、受信制御部11cによって受信部17の受信信号電界強度を検出させる。受信部17が複数のチューナー17c、17dを備える場合、受信制御部11cは、受信部17が音声や映像を出力している放送波の受信信号電界強度を検出する。通知制御部11eは、受信制御部11cが検出した受信状態を示す情報を、記憶部12の受信強度記憶部12aに記憶させる(ステップS3)。
【0034】
その後、通知制御部11eは、走行状態判別部11dの判別結果に基づき、車両が走行しているか否かを判別する(ステップS4)。車両が走行していないと判別した場合(ステップS4;No)、通知制御部11eはステップS4で待機する。この場合、車両は、ステップS2から走行していない状態を継続している。なお、通知制御部11eは、ステップS4で待機する間に、受信部17の受信状況を取得し、ステップS3で受信強度記憶部12aに記憶した情報を更新してもよい。
【0035】
車両が走行していると判別した場合(ステップS4;Yes)、すなわち、車両が走行を開始した場合、通知制御部11eは、通知制御部11eは、受信部17の受信状態が、予め設定された閾値以下か否かを判別する(ステップS5)。ステップS5で、通知制御部11eは、受信強度記憶部12aに記憶された受信信号電界強度を、閾値と比較して判別を行う。この閾値は、例えば記憶部12に設定値12cとして記憶されている。
【0036】
受信状態が閾値より高いと判別した場合(ステップS5;No)、通知制御部11eはステップS1に戻る。受信状態が閾値以下であると判別した場合(ステップS5;Yes)、通知制御部11eは、エリア限定ワンセグ放送を受信できなくなることをユーザに通知する(ステップS6)。ステップS6の通知は、例えば、通知用の画像を映像表示部15bによって表示画面21に表示させる方法、通知の音声を音声出力部15aによってスピーカ16aから出力させる方法等を用いることができる。
【0037】
図3は、表示画面21の画面表示による通知の一例を示す図である。
この
図3に示すように、ナビゲーション本体20の前面には表示画面21が配置され、表示画面21の下方にはスイッチ部22の複数のスイッチが横並びに配置される。
通知制御部11eが通知を実行するときはエリア限定ワンセグ放送を受信して視聴中であるから、表示画面21にはワンセグ放送画像25が表示される。通知制御部11eは、ソース選択部11b又は通知制御部11eの機能により、受信部17が受信した画像に案内用の画像を重畳する処理を行い、処理後の画像を映像表示部15bによって表示させる。これにより、
図3のように通知画像26aがワンセグ放送画像25に重畳して表示される。
【0038】
通知画像26aは、まもなくエリア限定ワンセグ放送の視聴ができなくなることを伝える文字によるメッセージを含む画像である。ナビゲーション装置1は、通知画像26aを表示するためのデータを、予め記憶部12に記憶する。このデータは、通知画像26aの画像データであってもよいし、通知画像26aの画像データを生成するためのテキストデータ、表示位置、表示サイズ、及び表示色等を指定するデータのいずれであってもよい。また、通知制御部11eが表示させる画像は、通知画像26aのように文字のメッセージを含む画像であってもよいし、通知内容が図案化されたアイコン等の画像を用いてもよい。また、表示位置は
図3の例に限定されず、ワンセグ放送画像25の端に表示してもよい。
【0039】
上述のように、エリア限定ワンセグ放送は送信電力が小さく、受信可能なエリアの面積が限られていて、例えば送信局から半径1km程度である。このため、車両が走行していない状態(極めて低速で移動中、停車中或いは駐車中)の受信状況が良くないときに、車両が走行を開始すると、短時間で受信可能な範囲から出てしまって受信できなくなる可能性が高い。ナビゲーション装置1は、車両が走行していない状態の受信状況が良好ではなく、その後、車両が走行を開始した場合に、通知を行う。これにより、エリア限定ワンセグ放送を受信できなくなって、ワンセグ放送画像25が突然表示されなくなる前に、ユーザに受信状況を知らせることができる。この場合、ユーザは受信するチャンネルを変更する等の対応をすることが可能になる。
【0040】
図2に戻り、通知制御部11eは、ステップS6で通知を行った後、走行状態判別部11dの判別結果に基づき、車両が走行しているか否かを判別する(ステップS7)。車両が走行している場合(ステップS7;Yes)、通知制御部11eは、受信部17の受信状態に基づき、継続して視聴可能な状態か否かを判別する(ステップS8)。継続して受信可能な状態であれば(ステップS8;Yes)、ステップS7に戻る。また、受信部17の受信状態が、継続して受信可能な状態でない場合、すなわち、受信中のエリア限定ワンセグ放送の受信状態が低下している場合は(ステップS8;No)、実行中の通知を停止し(ステップS9)、本処理を終了する。
通知制御部11eは、車両が走行していないと判別した場合(ステップS7;No)、ステップS9に移行して通知を停止し、本処理を終了する。つまり、走行していた車両が停車又は駐車し、或いは低速の走行状態となった場合、通知の必要性が小さいので、通知を停止する。
【0041】
以上説明したように、本発明を適用した第1実施形態に係るナビゲーション装置1によれば、エリア限定ワンセグ放送の放送波を受信する受信部17を備え、走行状態判別部11d、通知制御部11e、受信強度記憶部12a、及び出力部15を備える。走行状態判別部11dは、車両の走行に関する状態を判別する。通知制御部11eは、走行状態判別部11dによって車両が走行中でないと判別された場合に、受信部17の受信強度を受信強度記憶部12aに記憶させる。その後、走行状態判別部11dによって、車両が走行中であると判別された場合に、通知制御部11eは、受信強度記憶部12aに記憶された受信強度と基準値とを比較し、この比較結果に基づいて、出力部15により放送波の受信に関する通知を実行させる。この構成によれば、エリア限定ワンセグ放送の受信中、車両が移動することにより放送を受信できなくなる可能性がある場合に、ユーザに対して受信に関する通知を行うことができる。このため、ユーザは、放送の音声や映像が途切れる前に、エリア限定ワンセグ放送を受信できなくなることを知って、受信する放送波を切り替える等の対処をすることが可能になるので、利便性の向上を図ることができる。
【0042】
また、通知制御部11eは、出力部15により放送波の受信に関する通知を実行させた後、走行状態判別部11dによって車両が走行中でないと判別された場合に、出力部15による放送波の受信に関する通知を停止させる。つまり、ユーザに対する通知を行った後、継続して受信できる可能性がある場合には、通知を停止する。これにより、不要な通知を停止することで、放送の視聴の支障にならず、利便性をより一層高めることができる。
【0043】
また、走行状態判別部11dは、車両の速度がゼロであり、駐車又は停車しているときだけでなく、車両の速度が予め設定された設定速度未満の場合に、走行していないと判別し、設定速度以上で走行している場合に、走行していると判別する。例えば、駐車場内を徐行している場合には、走行していないと判別される。このような判別を行うことで、車両の移動が、エリア限定ワンセグ放送の受信に影響する場合と、そうでない場合とを適切に区別して、通知を行うことができる。
【0044】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態におけるナビゲーション装置1の構成は、第1実施形態の構成と同一であるため、図示及び説明を省略する。
第2実施形態で、ナビゲーション装置1は、エリア限定ワンセグ放送の受信を継続できなくなる場合に、ラストソース記憶部12bに記憶した情報に基づき、他の音声ソース、映像ソースへの切り替えを案内する。
【0045】
図4は、ナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートである。
図4のフローチャートにおいて、
図2で説明した処理と同一の処理には同一のステップ番号を付す。ECU11は、予め設定された設定速度以上で車両が走行している場合に、
図4の動作を開始する。
【0046】
通知制御部11eは、ナビゲーション装置1によりエリア限定ワンセグ放送の視聴が開始されたか否かを判別する(ステップS11)。受信部17がエリア限定ワンセグ放送を受信開始していない場合、又は、ソース選択部11bが受信部17を選択していない場合(ステップS11;No)、通知制御部11eはステップS11で待機する。
【0047】
エリア限定ワンセグ放送の受信(視聴)が開始された場合(ステップS11;Yes)、通知制御部11eは、ソース選択部11bが受信部17の前に選択した、ラストソースがあるか否かを判別する(ステップS12)。ラストソースは、受信中エリア限定ワンセグ放送の音声及び映像の前に出力されたソースを指す。ソース選択部11bが、音声ソース又は映像ソースを、受信部17以外のソースから受信部17に切り替えた場合、当該17以外の音声ソース又は映像ソースはラストソースに該当する。また、ソース選択部11bが受信部17を継続して選択した場合も、エリア限定ワンセグ放送以外の放送からエリア限定ワンセグ放送への切り替えが行われた場合、当該エリア限定ワンセグ放送以外の放送波の音声及び映像はラストソースに該当する。また、ナビゲーション装置1のイグニッションがオンにされてから、受信部17がエリア限定ワンセグ放送を受信し、このエリア限定ワンセグ放送が継続して視聴されている場合、ラストソースは無い。
【0048】
ラストソースがある場合(ステップS12;Yes)、通知制御部11eは、ラストソースに関する情報をラストソース記憶部12bに記憶させる(ステップS13)。ラストソース記憶部12bに記憶される情報は、上述したように、映像ソース又は音声ソースを特定できる情報であればよく、各映像ソース及び音声ソースに付与される識別情報等の各種の情報である。ラストソース記憶部12bに記憶された情報に基づいて、ECU11が音声ソース又は映像ソースを選択して音声又は映像を出力できることが望ましい。ステップS12の後、通知制御部11eはステップS13に移行する。また、ラストソースが無い場合(ステップS12;No)、通知制御部11eはステップS1に移行する。
【0049】
ステップS1で、通知制御部11eは、受信部17によりエリア限定ワンセグ放送が受信されていて、その音声及び映像が視聴されているか否かを判別する。受信部17がエリア限定ワンセグ放送を受信していない、又は、受信部17がソース選択部11bにより選択されていない場合(ステップS1;No)、通知制御部11eはステップS1に戻る。
エリア限定ワンセグ放送が継続して受信され、音声及び映像が視聴されている場合(ステップS1;Yes)、通知制御部11eは、ナビゲーション装置1を搭載した車両が走行している状態か否かを、走行状態判別部11dの判別結果に基づき判別する(ステップS14)。車両が走行している場合(ステップS14;Yes)、通知制御部11eはステップS13に戻る。一方、車両が走行していないと判別した場合(ステップS14;No)、通知制御部11eは、受信部17が受信しているエリア限定ワンセグ放送の電波の受信状態を検出し、受信状態を示す情報を、記憶部12の受信強度記憶部12aに記憶させる(ステップS3)。
【0050】
その後、通知制御部11eは、走行状態判別部11dの判別結果に基づき、車両が走行しているか否かを判別する(ステップS4)。車両が走行していないと判別した場合(ステップS4;No)、通知制御部11eはステップS4で待機する。
車両が走行していると判別した場合(ステップS4;Yes)、すなわち、車両が走行を開始した場合、通知制御部11eは、受信部17の受信状態が、予め設定された閾値以下か否かを判別する(ステップS5)。受信状態が閾値より高いと判別した場合(ステップS5;No)、通知制御部11eはステップS1に戻る。受信状態が閾値以下であると判別した場合(ステップS5;Yes)、通知制御部11eは、エリア限定ワンセグ放送を受信できなくなることをユーザに通知する(ステップS6)。
ステップS6の通知は、例えば、
図3に例示した通知用の画像を映像表示部15bによって表示画面21に表示させる方法、通知の音声を音声出力部15aによってスピーカ16aから出力させる方法等を用いることができる。
【0051】
ステップS6で通知を行った後、通知制御部11eは、走行状態判別部11dの判別結果に基づき、車両が走行しているか否かを判別する(ステップS7)。車両が走行している場合(ステップS7;Yes)、通知制御部11eは、受信部17の受信状態に基づき、継続して視聴可能な状態か否かを判別する(ステップS8)。継続して受信可能な状態であれば(ステップS8;Yes)、ステップS7に戻る。また、受信部17の受信状態が、継続して受信可能な状態でない場合、すなわち、受信中のエリア限定ワンセグ放送の受信状態が低下している場合は(ステップS8;No)、実行中の通知を停止する(ステップS9)。
また、車両が走行していないと判別した場合(ステップS7;No)、通知制御部11eはステップS9に移行して通知を停止する。
【0052】
ステップS9で通知を停止した後、通知制御部11eは、ラストソース記憶部12bにラストソースに関する情報が記憶されているか否かを判別する(ステップS15)。ラストソースに関する情報が記憶されている場合、通知制御部11eは、ラストソースへの切り替えを案内する(ステップS16)。この案内は、ステップS6の通知と同様、案内用の画像を映像表示部15bによって表示画面21に表示させる方法、案内の音声を音声出力部15aによってスピーカ16aから出力させる方法等を用いることができる。
【0053】
図5及び
図6は、画面表示によるラストソースの案内の一例を示す図である。
図5の例では、表示画面21に、案内画像26bがワンセグ放送画像25に重畳して表示される。通知制御部11eは、通知画像26a(
図3)と同様に、ソース選択部11b又は通知制御部11eの機能により、受信部17が受信した画像に案内用の画像を重畳する処理を行い、処理後の画像を映像表示部15bによって表示させる。これにより、
図5のように案内画像26bがワンセグ放送画像25に重畳して表示される。
案内画像26bは、ラストソースへの切り替えを案内するメッセージを含む画像であり、ラストソースに切り替えることを直接的に示している。
また、
図6には、案内画像26cを表示する例を示す。案内画像26cは、案内画像26b(
図5)と同様に、ラストソースへの切り替えを案内するメッセージを含み、このメッセージではラストソースが地図画面であることを伝える。
【0054】
ナビゲーション装置1は、案内画像26b、26cを表示するためのデータを、予め記憶部12に記憶する。このデータは、案内画像26b、26cの画像データであってもよいし、案内画像26b、26cの画像データを生成するためのテキストデータ、表示位置、表示サイズ、及び表示色等を指定するデータのいずれであってもよい。また、通知制御部11eが表示させる画像は、案内画像26b、26cのように文字のメッセージを含む画像であってもよいし、通知内容が図案化されたアイコン等の画像を用いてもよい。また、表示位置は
図3の例に限定されず、ワンセグ放送画像25の端に表示してもよい。
【0055】
図4に戻り、ステップS16で案内を行った後、通知制御部11eは、ソース選択部11bを制御して、ラストソースへの切り替えを実行する(ステップS17)。これにより、表示画面21に表示される画面、及び/又はスピーカ16aから出力される音声が、エリア限定ワンセグ放送のものから、別のソースに切り替えられる。この切り替えを行った後、通知制御部11eは本処理を終了する。
【0056】
このように、本発明を適用した第2実施形態では、ナビゲーション装置1が、受信部17が受信中の放送波を受信できなくなった場合の動作に関する情報を記憶部12に記憶する。具体的には、ラストソース記憶部12bに、エリア限定ワンセグ放送を視聴する前のラストソースに関する情報を記憶し、通知制御部11eは、エリア限定ワンセグ放送の受信に関する通知を実行する場合に、ラストソース記憶部12bに記憶された情報に基づき、ラストソースに関する通知を実行させる。例えば、
図5及び
図6に示した案内画像26b、26cを表示させる。このため、エリア限定ワンセグ放送の受信中、放送を受信できなくなる可能性がある場合に、ユーザに対し、実行中の放送受信以外の動作について通知できる。この通知により、例えば、ユーザに対して、受信中の放送波とは別の放送波の受信や、エリア限定ワンセグ放送以外の放送の受信など、他の動作への切り替えを促すことができる。ユーザは、エリア限定ワンセグ放送を受信できなくなることを知って対処することが可能になり、利便性の向上を図ることができる。
【0057】
図4〜
図6で説明した例では、エリア限定ワンセグ放送の視聴を継続できなくなる可能性がある場合に、案内画像26b、26c等による案内を行って、ラストソースへの切り替えを行う例について説明したが、これはあくまで一例である。例えば、ラストソースへの切り替えの実行をユーザが指示する構成としてもよい。
図7は、画面表示によるラストソースの案内の一例を示す図である。
図7の例では、表示画面21に、案内画像26d、26e、26fがワンセグ放送画像25に重畳して表示される。案内画像26dは、ラストソースへの切り替えの要否について入力を促すメッセージを含む画像である。案内画像26e、26fは、ラストソースに切り替えるか否かを指示するための画像である。案内画像26e、26fの位置に対してタッチ操作が行われると、入力部14がタッチ操作を検出し、通知制御部11eはタッチ操作による指示内容を取得する。通知制御部11eは、案内画像26eがタッチ操作された場合には、ラストソースへの切り替えを行う。また、案内画像26fがタッチ操作された場合、通知制御部11eは、ラストソースへの切り替えを行わない。この場合、受信部17において、受信中のエリア限定ワンセグ放送の受信状態が悪化した場合には、エリア限定ワンセグ放送の音声出力及びワンセグ放送画像25の表示が途切れることとなる。
図8の例で説明したように、ラストソースへの切り替えを行うか否かについてユーザの指示を求めることで、ユーザが望む通りに音声映像の出力を制御できる。また、ユーザはラストソースへの切り替えの要否を選択すればよいので、簡単な操作によって受信状態の悪化に対応できる。
【0058】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態におけるナビゲーション装置1の構成は、第1実施形態の構成と同一であるため、図示及び説明を省略する。
第1及び第2実施形態では、ナビゲーション装置1が、エリア限定ワンセグ放送を受信して音声映像を出力しているときに、エリア限定ワンセグ放送が受信できなくなる可能性がある場合に、通知や案内を行う例を説明した。第3実施形態では、ナビゲーション装置1を搭載した車両の位置や走行状態が、予め設定された走行条件を満たす場合に、案内や通知を行う例について説明する。
第3実施形態で、ナビゲーション装置1は、エリア限定ワンセグ放送の受信を継続できなくなる場合に、ラストソース記憶部12bに記憶した情報に基づき、他の音声ソース、映像ソースへの切り替えを案内する。
【0059】
図8は、第3実施形態に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
図8のフローチャートにおいて、
図4で説明した処理と同一の処理には同一のステップ番号を付して、説明を省略する。
図8に示すように、通知制御部11eは、ステップS5において受信部17の受信状態が閾値以下であると判別した場合(ステップS5;Yes)、車両の走行状態が予め設定された走行条件を満たすか否かを判別する(ステップS21)。この場合、走行状態判別部11dは、車両の走行状態を、上述した2通り(走行している、走行していない)だけでなく、より多くの段階に判別するとよい。また、走行状態判別部11dが、車速パルスから求められる車速、フットブレーキの状態、パーキングブレーキの状態、GPS受信部13を利用して検出した現在位置、進行方向、任意の時点からの走行距離等を示す情報を、通知制御部11eに出力してもよい。
そして、通知制御部11eは、車両の走行状態が、設定された走行条件を満たす場合に、ステップS6に移行して通知を実行する。
【0060】
走行条件の具体的な例を挙げる。
例えば、車両のイグニッションオンからの走行距離が、指定された距離以上となることを走行条件とすることができる。この場合、車両の位置が、エリア限定ワンセグ放送を受信可能な範囲から逸脱するか否かを的確に判別でき、逸脱する可能性が高い場合にのみ通知を行うようにすることができる。走行条件に含まれる距離は、エリア限定ワンセグ放送の受信可能な範囲の広さに基づいて設定できる。さらに、走行距離を、ステップS3で受信部17の電波状況を記憶したときに起算してもよい。この場合、電波状況と走行距離との関係から、車両の位置が、エリア限定ワンセグ放送を受信可能な範囲から逸脱するか否かを的確に判別できる。エリア限定ワンセグ放送を受信し、視聴可能な範囲は、上記したように例えば半径1km程度と知られているから、走行条件を、走行距離が1km以上と定めることができる。
また、走行距離だけでなく、走行速度を条件に含めてもよい。例えば、指定された速度以上で走行した距離を条件に含めることができる。この場合、低速で走行した距離は走行条件と比較されない。
【0061】
また、例えば、車両の現在位置が、予め設定された場所であることを走行条件に含めてもよい。設定された場所は、例えば、高速道路におけるサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)、一般道路における、いわゆる「道の駅」などの休憩場所が挙げられる。休憩場所は、ショッピングモールや遊興施設を含む大規模施設又はイベント施設、或いはその駐車場であってもよい。また、休憩場所以外の場所であってもよい。走行条件は、例えば、上記の場所の基準となる座標と、その周辺の所定範囲内に設定される。この場合、車両の運転者の休憩の目的で使用される場所や、イベントが開催される場所において放送されるエリア限定ワンセグ放送を受信可能な範囲と、車両の位置について、適切な判別を行うことができる。
【0062】
このように、通知制御部11eは、車両の走行距離若しくは走行速度が走行条件を満たした場合に、出力部15により放送波の受信に関する通知を実行させるので、車両の移動によりエリア限定ワンセグ放送を受信できなくなる可能性が特に高い場合に、ユーザに対して受信に関する通知を行うことができる。また、通知制御部11eは、車両の位置が予め設定された休息地であり、その後、走行状態判別部11dによって車両が走行中であると判別された場合に、出力部15による放送波の受信に関する通知を実行してもよい。この場合に、車両が走行していない状態で受信されているエリア限定ワンセグ放送が、車両の位置を含む限られたエリアを対象とした放送であり、受信中の車両が移動することにより放送を受信できなくなる可能性が特に高い場合に、ユーザに対して受信に関する通知を行うことができる。
【0063】
なお、上述した各実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示するものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上記各実施形態では、エリア限定ワンセグ放送の受信に関する通知を行った後に、別の動作として、ラストソースを選択して、ラストソースの音声及び/又は映像を出力する例を説明した。本発明はこれに限定されず、例えば、予め設定された音声ソース又は音声映像ソースをソース選択部11bにより選択してもよい。また、ナビゲーション装置1が、受信可能な他のエリア限定ワンセグ放送、ワンセグ放送又はフルセグ放送のチャンネルをサーチして、ユーザにチャンネルを選択させる動作を実行してもよい。
【0064】
また、例えば、各実施形態において例示した走行条件は、あくまで一例であって、他の条件を設定することも勿論可能である。また、上記実施形態で説明した閾値、設定速度、及び走行条件は、記憶部12に設定値12cとして記憶されてもよいし、ECU11が内蔵するROM(図示略)に記憶してもよいし、ナビゲーション装置1と通信可能な外部の装置から送信されてもよい。また、上記各実施形態ではカーナビゲーション装置としての機能を有するナビゲーション装置1により、エリア限定ワンセグ放送を受信する場合について説明したが、本発明の車両用放送受信装置はナビゲーション装置に限定されない。すなわち、エリア限定ワンセグ放送の放送波を受信し、受信した放送波の音声映像を出力することが可能な装置であれば、本発明を適用可能である。また、上記各実施形態では、ナビゲーション装置1が、出力部としてスピーカ16a及び表示画面21を備えた構成を説明したが、ナビゲーション装置1外部の装置に対して通知や案内を行うためのデータを送信する有線又は無線通信インターフェイスを、出力部として備えてもよい。この場合、外部の装置が備えるスピーカや表示画面を利用して、通知や案内を行うことができる。また、ナビゲーション装置1を搭載した車両の位置を検出する手段はGPS受信部13に限定されず、GPS受信部13とともにジャイロセンサや加速度センサを利用してもよいし、GPS以外の無線信号を受信することで位置を検出してもよい。
【0065】
また、上述した各実施形態では自動車に搭載されるナビゲーション装置1を例に挙げて説明したが、自動二輪車に搭載される装置や軽車両に搭載される装置に対して本発明を適用可能である。また、ナビゲーション装置1は、車両のダッシュボード等に固定的に、または着脱可能に設置されるカーナビゲーション装置に限定されない。例えば、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等の携帯型のコンピュータにより、ナビゲーション装置の機能を実現するアプリケーションプログラムを実行することで、ナビゲーション装置1と同様に、本発明を適用できる。
さらに、
図1に示したナビゲーション装置1の各機能部を構成する手法は、コンピュータプログラムで実現する手法や、各機能を実現する論理回路が組み込まれたハードウェア回路で構成する手法、それらを組み合わせた手法を採用できる。