特許第6286344号(P6286344)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6286344
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】建設機械
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/00 20060101AFI20180215BHJP
   B62D 25/12 20060101ALI20180215BHJP
【FI】
   E02F9/00 N
   B62D25/12 C
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-242424(P2014-242424)
(22)【出願日】2014年11月28日
(65)【公開番号】特開2016-102379(P2016-102379A)
(43)【公開日】2016年6月2日
【審査請求日】2016年12月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005522
【氏名又は名称】日立建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野井 剛志
(72)【発明者】
【氏名】山林 純
(72)【発明者】
【氏名】東 宏行
(72)【発明者】
【氏名】根本 泰典
【審査官】 須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−186170(JP,A)
【文献】 特開2011−153427(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0252785(US,A1)
【文献】 実開昭61−058372(JP,U)
【文献】 特開2007−030602(JP,A)
【文献】 米国特許第05645134(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/00
B62D 25/10−25/13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行体と、
この走行体上に旋回可能に設けた旋回体と、
この旋回体の前方に設けた作業装置と、
前記旋回体の後方に設けたカウンタウェイトと、
前記旋回体における前記作業装置と前記カウンタウェイトとの間に設けられ、少なくともエンジンを内部に有したエンジンルームと、
このエンジンルームを囲う外装カバーと、
この外装カバーの上側に備えられ前記エンジンルームの上方を覆いヒンジを介し開閉可能に設けられたエンジンカバーと、を備えた建設機械において、
前記エンジンルーム内には、
前記エンジンカバーに一端が取り付けられ、前記エンジンカバーの開閉動作に従動するステーと、
前記外装カバー側に前記エンジンルーム内を橋渡すように設けられ、前記ステーの他端と係合した状態で前記ステーの移動を案内する誘導路が形成されたガイドレールと、を備え、
前記誘導路は、
前記エンジンカバーを第1開き位置に保持するために前記ステーの他端と係合する第1溝と、
前記エンジンカバーを前記第1開き位置より大きい開度の第2開き位置に保持するために前記ステーの他端と係合する第2溝と、を有し、
前記誘導路内の前記第1溝と前記第2溝との間の位置に、前記ステーが前記誘導路内を移動するのを防止するためのストッパが着脱可能に設けられ、
前記第1開き位置は、前記エンジンカバーの開度角度が鋭角となるように設定され、
前記第2開き位置は、前記エンジンカバーの開度角度が鈍角となるように設定されることを特徴とする建設機械。
【請求項2】
請求項1において、
前記ストッパは、前記第1溝に近接して設けられ、
前記ステーの他端が前記ストッパに案内されながら前記第1溝に誘導されることを特徴とする建設機械。
【請求項3】
請求項1において、
前記ガイドレールは、前記エンジンルームにおける左右方向の中央位置に設けられ、前記ガイドレールにおける側面の少なくとも一方側には、前記誘導路が形成されていることを特徴とする建設機械。
【請求項4】
請求項1において、
前記ガイドレールの左右方向における少なくとも一方側には、ステップが設けられていることを特徴とする建設機械。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械に関し、特に、油圧ショベルにおけるエンジンカバーの開閉構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、エンジンで駆動する建設機械は、外装カバーで仕切られたエンジンルームを備えている。外装カバーの上面にメンテナンス用の開口が設けられている構成の場合、その開口を塞ぐためにエンジンカバーが開閉自在に取り付けられる。
【0003】
エンジンカバーの開閉構造として、例えば特許文献1が公知である。この特許文献1には、「エンジンフードと、エンジンフードを第1の開度、第2の開度の2段階で支持するステー本体と、エンジンフードに設けられステー本体の回動に伴ってその一部が係合した状態で移動する第1・第2・第3誘導溝が形成されたガイドレールと、を備えるエンジンフードの開閉構造」が記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−153427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、エンジンフード(エンジンカバー)の開度を2段階で支持する構造にするために、ガイドレールに複雑な誘導溝を形成し、そのガイドレールをエンジンフードに取り付けている。この複雑な誘導溝のように、複数の溝の高さを違えて形成すると、その高さを違えて形成した分、エンジンフードが大型化するという課題がある。
【0006】
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、建設機械において、エンジンカバーを小型化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、走行体と、この走行体上に旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体の前方に設けた作業装置と、前記旋回体の後方に設けたカウンタウェイトと、前記旋回体における前記作業装置と前記カウンタウェイトとの間に設けられ、少なくともエンジンを内部に有したエンジンルームと、このエンジンルームを囲う外装カバーと、この外装カバーの上側に備えられ前記エンジンルームの上方を覆いヒンジを介し開閉可能に設けられたエンジンカバーと、を備えた建設機械において、前記エンジンルーム内には、前記エンジンカバーに一端が取り付けられ、前記エンジンカバーの開閉動作に従動するステーと、前記外装カバー側に前記エンジンルーム内を橋渡すように設けられ、前記ステーの他端と係合した状態で前記ステーの移動を案内する誘導路が形成されたガイドレールと、を備え、前記誘導路は、前記エンジンカバーを第1開き位置に保持するために前記ステーの他端と係合する第1溝と、前記エンジンカバーを前記第1開き位置より大きい開度の第2開き位置に保持するために前記ステーの他端と係合する第2溝と、を有し、前記誘導路内の前記第1溝と前記第2溝との間の位置に、前記ステーが前記誘導路内を移動するのを防止するためのストッパが着脱可能に設けられ、前記第1開き位置は、前記エンジンカバーの開度角度が鋭角となるように設定され、前記第2開き位置は、前記エンジンカバーの開度角度が鈍角となるように設定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、建設機械のエンジンカバーの小型化が可能となる。なお、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る建設機械の代表例である油圧ショベルの側面図。
図2図1に示す油圧ショベルを後方から見た斜視図。
図3】エンジンカバーを第1開き位置まで開けた状態のエンジンルームを前方から見た斜視図。
図4図3に示すエンジンルームの平面図。
図5】エンジンカバーを第2開き位置まで開けた状態のエンジンルームを前方から見た斜視図。
図6図5に示すエンジンルームの平面図。
図7】エンジンカバーの取付構造及びエンジンカバーの動作を説明するための図であって、(a)はエンジンカバーを第1開き位置まで開けた状態、(b)はエンジンカバーを第2開き位置まで開けた状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る建設機械の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明に係る建設機械の代表例である油圧ショベルの側面図、図2図1に示す油圧ショベルを後方から見た斜視図、図3はエンジンカバーを第1開き位置まで開けた状態のエンジンルームを前方から見た斜視図、図4図3に示すエンジンルームの平面図、図5はエンジンカバーを第2開き位置まで開けた状態のエンジンルームを前方から見た斜視図、図6図5に示すエンジンルームの平面図、図7は、エンジンカバーの取付構造及びエンジンカバーの動作を説明するための図であって、(a)はエンジンカバーを第1開き位置まで開けた状態、(b)はエンジンカバーを第2開き位置まで開けた状態を示す。なお、以下の説明において、特に断らない限り、油圧ショベルに搭乗して操作する作業者の視点を基準として前後左右を用いる。
【0011】
図1及び図2に示すように、油圧ショベル1は、走行体2と、この走行体2の上側に旋回可能に取り付けられる旋回体3と、を備える。旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム10と、この旋回フレーム10の前方左側に配置されるキャブ7と、旋回フレーム10の前方中央に上下方向に回動可能に取り付けられるフロント作業機(作業装置)4と、旋回フレーム10の後方に配置されるカウンタウェイト6と、フロント作業機4とカウンタウェイト6との間に設置されるエンジンルーム5と、を含む。
【0012】
フロント作業機4は、ブーム4a、アーム4b、バケット4c、及び油圧シリンダ(アクチュエータ)4d〜4fを含んで構成される。カウンタウェイト6は、フロント作業機4との重量バランスを取るためのもので、円弧状をした重量物として形成されている。なお、図1図2に示す符号15は、カウンタウェイト6をロープ等で吊るための吊環である。
【0013】
エンジンルーム5は、外装カバー9によって全体的に囲われており、その内部にエンジン13が設置されている。即ち、外装カバー9によって仕切られた内部空間が、エンジン13を設置するためのエンジンルーム5となっている。なお、詳しくは図示しないが、外装カバー9には、エンジンルーム5内に外気を取り入れるための吸入口、及び取り入れた外気を放出するための送出口が設けられている。
【0014】
外装カバー9の上面には、メンテナンス用の大きな矩形状の開口11(図3参照)が形成されている。この開口11の後側の縁部11aには、左右方向の全体に亘ってサポート42が立設されている。このサポート42は、カウンタウェイト6の上面より上方であって、より詳細には、吊環15よりやや高い位置まで延在している。即ち、サポート42は開口11の縁部11aに設けられた立て板である。
【0015】
図2及び図3に示すように、サポート42の上端部には、ヒンジ50を介してエンジンカバー40が取り付けられている。エンジンカバー40は、右側の第1エンジンカバー40aと左側の第2エンジンカバー40bとの2つのカバーとから成り、これら2つのエンジンカバー40a,40bは、互いに独立して開閉可能である。
【0016】
エンジンカバー40は、下方が開放された断面略コ字状に形成され、エンジンカバー40を閉じた状態では、開口11の両側部に立設したサイドカバー48と一体となって、外装カバー9から突出した当該外装カバー9の頂部を形成している。このように、エンジンカバー40(第1エンジンカバー40a及び第2エンジンカバー40b)によって、外装カバー9の開口11が開閉自在に塞がれている。
【0017】
図3図6に示すように、エンジンルーム5は、エンジン13と、エンジン13と熱交換を行う熱交換器ユニット21と、エンジン13からの排気ガス中に含まれる有害な窒素酸化物を還元して無害な水と窒素に分解するための排気ガス後処理装置11と、図示しないが、エンジン13によって駆動され、フロント作業機4の油圧シリンダ4d〜4f等に圧油を供給する油圧ポンプと、エンジン13へ供給する燃料の残量を確認するためのレベルゲージなど、を主に備えて構成される。
【0018】
熱交換器ユニット21は、詳しくは図示しないが、エンジン13用の冷却水を冷却するラジエータと、フロント作業機4を作動させる作動油を冷却するオイルクーラと、エンジン13の吸気を冷却するインタクーラとを有して構成され、メンテナンス性を考慮して、ラジエータとオイルクーラとインタクーラとが一体となった状態で、取り外し可能となっている。
【0019】
また、メンテナンス時に作業者は外装カバー9の上に乗ってメンテナンスを行うが、その作業者が足を掛けるためのステップ20が開口11の前後方向に亘って架け渡されている。作業者は、このステップ20の足を掛けて、計器類等を目視確認したり、各種機器の取付け、取外し作業等を行ったりする。このステップ20に隣接して、ガイドレール35が設けられている。即ち、ガイドレール35はエンジンルーム5における左右方向の中央位置に、エンジンルーム5を橋渡すように設けられており、ガイドレール35の左右の一方側にステップ20が設けられた構成となっている。なお、ステップ20は、ガイドレール35の左右方向の両側に設けても良い。
【0020】
ガイドレール35は、エンジンカバー40ではなく外装カバー9(車体)側に設けられている。このガイドレール35の側面には、車体の前後方向に水平に延設して誘導路36が形成されている。また、その誘導路36には、第1溝37と第2溝38とを所定間隔離間して形成され、互いの溝の深さ(高さ)は同じ寸法に設定している。第1エンジンカバー40a及び第2エンジンカバー40bには、それぞれステー30が設けられており、ガイドレール35は、ステー30と係合してステー30の移動を案内する。
【0021】
次に、エンジンカバー40の取付構造及びエンジンカバー40の動作について、図7を参照しながら説明する。図7に示すように、ガイドレール35には、ステー30の移動を案内する誘導路36が水平方向に延びるように形成されている。ステー30の前端(他端)30aは、誘導路36と係合した状態で取り付けられ、ステー30の後端(一端)30bは、第2エンジンカバー40bに回動自在に取り付けられる。
【0022】
ガイドレール35の誘導路36の途中の位置には、ステー30の前端30aが入り込む程度の幅と深さを有する第1溝37が形成されている。また、誘導路36の後端部には、ステー30の前端30aが入り込む程度の幅と深さを有する第2溝38が形成されている。さらに、誘導路36には、ストッパ33が第1溝37と第2溝38の間の位置であって、より具体的には第1溝37に近接して設けられ、ボルト34によって固定されている。
【0023】
よって、第2エンジンカバー40bを開閉すると、ステー30が第2エンジンカバー40bに従動してガイドレール35の誘導路36内を移動する。そして、第2エンジンカバー40を閉じた状態から徐々に開けていくと、ステー30の前端30aが誘導路36の前端部から徐々に後方に移動する。
【0024】
ステー30の前端30aがストッパ33に当たる位置まで第2エンジンカバー40bを開けると、ステー30の前端30aはストッパ33に誘導されて第1溝37に入り込む。即ち、第2エンジンカバー40bは、ステー30の前端30aが第1溝37内に入り込んだ位置(第1開き位置)で開いた状態に保持される(図7(a)参照)。即ち、第2エンジンカバー40bは、開度角度が鋭角の状態となる。このとき、第2エンジンカバー40bの重心Gは、側面視において、ヒンジ50より前方(フロント作業機4側)に位置している。この状態では、図4に示すように、エンジンルーム5の一部は、エンジンカバー40によって隠れている。
【0025】
ストッパ33を外してさらに第2エンジンカバー40bを開けていくと、ステー30の前端30aが第1溝37から誘導路36内を後方に移動して、最終的に第2溝38に入り込む。即ち、第2エンジンカバー40bは、ステー30の前端30aが第2溝38内に入り込んだ位置(第2開き位置)で開いた状態に保持される(図7(b)参照)。即ち、第2エンジンカバー40bは、開度角度が鈍角の状態となる。このとき、第2エンジンカバー40bの重心は、側面視において、ヒンジ50より後方(フロント作業機4と反対側、即ち、カウンタウェイト6側)に位置しており、図6に示すように、エンジンルーム5内が完全に露呈される。
【0026】
また、第1エンジンカバー40aにも、同様にステー30の後端(一端)30bが回動自在に取り付けられ、ステー30の前端(他端)30aがガイドレール35の誘導路36と係合し、第2エンジンカバー40bと同様に2段階に開閉可能に構成されている。
【0027】
作業者は、エンジンカバー40を図7(a)に示す第1開き位置まで開けることで、エンジンルーム5内の日常点検(例えば、エンジン13のオイルレベルのチェック、冷却水のレベルのチェックなど、各種の目視チェック)を行うことができる。このとき、誘導路36内にはストッパ33がボルト34で固定されているため、エンジンカバー40が第1開き位置より大きく開くことはない。よって、エンジンルーム5内の日常点検を安全に行うことができる。
【0028】
一方、定期点検(例えば、エンジンルーム5内の熱交換器ユニット20を引き抜いて清掃や部品交換を行い、あるいは排気ガス後処理装置17の清掃や部品交換等)を行う場合には、ストッパ33を外してエンジンカバー40を図7(b)に示す第2開き位置まで開ける。これにより、開口11が完全に露呈されるから、作業者は各種機器等を上方に引き抜くことができる。
【0029】
このように、本実施形態では、ガイドレール35が外装カバー9側に設けられ、誘導路36を水平に形成し、第1溝37と第2溝38とを互いに同じ溝の深さに設定したので、ガイドレール35をエンジンカバー40に設ける場合と比べて、エンジンカバー40を小型化することができる。特に、本実施形態のようにガイドレール35を外装カバー9側に設け、誘導溝36を水平に形成し、第1溝37と第2溝38とを互いに同じ溝の深さに設定したので、エンジンカバー40の高さを低くできるため、キャブ7に着座した作業者の後方視界を良好に保つことができる。
【0030】
また、エンジンルーム5の点検の目的に応じて、エンジンカバー40の開き位置を第1開き位置と第2開き位置とに2段階に変更できるため、メンテナンス性が向上する。また、ストッパ33が第1溝37に近接して設けられていて、ストッパ33がステー30の前端30aを第1溝37に誘導する構造となっているため、エンジンカバー40を第1開き位置まで開けて保持する動作がスムーズとなる。さらに、ストッパ33がボルト34で固定されているため、不用意にエンジンカバー40が全開となることはなく、日常点検の安全性と効率化が図られる。
【0031】
なお、上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。例えば、第1エンジンカバー40aと第2エンジンカバー40bとは開き位置を異なる位置に設定しても良い。また、エンジンカバー40の開き位置を2段階としたが、3段階以上の開き位置を設ける構成としても良い。また、油圧ショベル以外であっても、例えばホイールローダ等の建設機械に対して本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 油圧ショベル(建設機械)
2 走行体
3 旋回体
4 フロント作業機(作業装置)
5 エンジンルーム
6 カウンタウェイト
9 外装カバー
11 開口
20 ステップ
30 ステー
30a ステーの他端
30b ステーの一端
33 ストッパ
35 ガイドレール
36 誘導路
37 第1溝
38 第2溝
40 エンジンカバー
50 ヒンジ
G 重心

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7