特許第6286593号(P6286593)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6286593
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】携帯電子機器用のケース
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/00 20060101AFI20180215BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20180215BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20180215BHJP
【FI】
   A45C11/00 E
   H05K5/02 C
   H05K5/03 A
【請求項の数】5
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-54864(P2017-54864)
(22)【出願日】2017年3月21日
【審査請求日】2017年4月11日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】393010318
【氏名又は名称】エレコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(74)【代理人】
【識別番号】100138416
【弁理士】
【氏名又は名称】北田 明
(72)【発明者】
【氏名】折原 廣仁
【審査官】 村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−110679(JP,A)
【文献】 実開昭59−176572(JP,U)
【文献】 実開昭57−138674(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0063419(US,A1)
【文献】 実公昭07−001123(JP,Y1)
【文献】 実公昭47−014082(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 11/00
H05K 5/02
H05K 5/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電子機器の背面に装着されるケース本体と、該ケース本体の前面を覆う又は開放することができるように該ケース本体に対して開閉可能なカバーと、該カバーに設けられたホルダーであって、棒状体を保持するためのホルダーとを備えるとともに、前記ホルダーを出し入れするための収容切欠が形成され、
前記カバーは、柔軟性を有する膜体を表面に有し、
該膜体には、片状の片状部が含まれ、
前記ホルダーは、該片状部により環状に構成されるとともに、環状のまま前記収容切欠に出し入れ可能である携帯電子機器用のケース。
【請求項2】
前記片状部の先端が前記カバーの外縁に対応する位置又は前記カバーの外縁よりも内側に配置されている請求項1に記載の携帯電子機器用のケース。
【請求項3】
前記膜体は、少なくとも前記カバーの前面をカバーするように構成され、前記収容切欠には、前記カバーの前面側で開放するように形成された前側切欠が含まれる請求項1又は請求項2に記載の携帯電子機器用のケース。
【請求項4】
前記片状部が前記膜体自体で構成されていている請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の携帯電子機器用のケース。
【請求項5】
前記収容切欠には、前記ケース本体に形成された出入切欠が含まれている請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の携帯電子機器用のケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブレットやスマートフォン等の携帯電子機器用のケースに関し、特に、タッチペン等の棒状体を収容するホルダー付きのケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯電子機器をケースに収容することによって、携帯電子機器を保護したり、携帯電子機器の外観に特徴を持たせたりすることがあり、かかるケースには、携帯電子機器に加えて棒状体を収容できるように構成されたものがある。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されているケースは、携帯電子機器の背面にあてがうケース本体と、該ケース本体に開閉可能に連設されたカバーと、該カバーに設けられたホルダーであって、タッチペンを保持可能なホルダーとを備えている(特許文献1の図7、及び図12参照)。
【0004】
前記ケースは、ケース本体に携帯電子機器を収容できるとともに、ホルダーにタッチペンを保持することができるため、携帯電子機器とタッチペンとをまとめて携行できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016−106737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来のケースのホルダーは、帯状の生地を環状にしてカバーに接合(縫合)することで構成されており、カバーの外縁よりも外側に延出している。
【0007】
そのため、従来のケースでは、部品点数が多くなることで構造が複雑になり、また、外観の統一感も薄くなる。このような事情から、ユーザーからは、よりシンプルでまとまりのある外観のケースが望まれることがある。
【0008】
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、携帯電子機器と棒状体とを収容可能でありながら、構造がシンプルな携帯電子機器用のケースを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の携帯電子機器用のケースは、携帯電子機器の背面に装着されるケース本体と、該ケース本体の前面を覆う又は開放することができるように該ケース本体に対して開閉可能なカバーと、該カバーに設けられたホルダーであって、棒状体を保持するためのホルダーとを備えるとともに、前記ホルダーを出し入れするための収容切欠が形成され、前記カバーは、柔軟性を有する膜体を表面に有し、該膜体には、片状の片状部が含まれ、前記ホルダーは、該片状部により環状に構成されるとともに、環状のまま前記収容切欠に出し入れ可能である
【0010】
かかる構成によれば、カバーの表面を構成する膜体の一部によって棒状体を保持するためのホルダーが構成されているため、該ホルダーの構造がシンプルになる。
【0011】
また、本発明の携帯電子機器用のケースにおいて、前記片状部の先端が前記カバーの外縁に対応する位置又は前記カバーの外縁よりも内側に配置されていてもよい。
【0012】
かかる構成によれば、ホルダーを構成する片状部の先端がカバーの外縁よりも外側に延出しないため、ケース全体の外観に統一感が生まれる。
【0013】
さらに、本発明の携帯電子機器用のケースにおいて、前記膜体は、少なくとも前記カバーの前面をカバーするように構成され、前記収容切欠には、前記カバーの前面側で開放するように形成された前側切欠が含まれていてもよい。
【0014】
かかる構成によれば、ホルダーをカバーから飛び出さないようにして前側切欠に収納しておくことができるため、ケース全体の外観に統一感が生まれる。
【0015】
さらに、本発明の携帯電子機器用のケースにおいて、前記片状部は、前記膜体自体で構成されていてもよい。
【0016】
かかる構成によれば、ホルダーがカバーを構成する膜体自体で構成されているため、ホルダーとカバーの色味や素材感に統一感が生まれる。
さらに、本発明の携帯電子機器用のケースにおいて、前記収容切欠には、前記ケース本体に形成された出入切欠が含まれていてもよい。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明の携帯電子機器用のケースによれば、携帯電子機器と棒状体とを収容可能でありながら、構造がシンプルであるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る携帯電子機器用のケースを外側から見た図である。
図2図2は、同実施形態に係る携帯電子機器用のケースを内側から見た図である。
図3図3は、同実施形態に係る携帯電子機器用のケースの分解図である。
図4図4は、同実施形態に係る携帯電子機器用のケースの断面図であって、図3のIV−IV線の断面図である。
図5図5は、同実施形態に係る携帯電子機器用のケースの使用状態の説明図であって、(a)は携帯電子機器のみを収容した状態のケースをカバー側から見た図であり、(b)は携帯電子機器のみを収容した状態のケースをケース本体側から見た図である。
図6図6は、同実施形態に係る携帯電子機器用のケースの使用状態の説明図であって、(a)は携帯電子機器と棒状体とを収容した状態のケースをカバー側から見た図であり、(b)は携帯電子機器と棒状体とを収容した状態のケースをケース本体側から見た図である。
図7図7は、本発明の他実施形態に係る携帯電子機器用のケースを外側から見た図である。
図8図8は、本発明の別の実施形態に係る携帯電子機器用のケースを外側から見た図である。
図9図9において、(a)、(b)はホルダーの作り方の説明図である。
図10図10は、本発明のさらに別の実施形態に係る携帯電子機器用のケース野膜体を外側から見た図である。
図11図11は、図10の片状部を用いたホルダーの作り方の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態に係る携帯電子機器用のケース(以下、ケースと称する)について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0020】
ケースは、タブレットや、スマートフォン、電子辞書等の携帯電子機器と、タッチペンや、筆記具等の棒状体とをまとめて収容することができるように構成されている。
【0021】
より具体的に説明すると、ケース1は、図1及び図2に示すように、携帯電子機器Tに装着されるケース本体2と、該ケース本体2上(ケース本体2の前面)を覆うためのカバー3と、棒状体を保持するためのホルダー4とを備えている。
【0022】
ケース本体2は、携帯電子機器Tの背面を受ける受部20と、該受部20の外周部で携帯電子機器Tの外周側部を保持するように構成された保持部21と、受部20に連続し且つカバー3が接続されるケース側固定部22とを有する(図3参照)。
【0023】
受部20は、薄板状であり、一方の面が携帯電子機器Tの背面にあてがわれるように構成されている。そのため、受部20の一方の面は、ケース1の内面となり、受部20の他方の面は、ケース1の外面となる。
【0024】
なお、本実施形態に係る受部20は、平面視において矩形状となるように形成されている。
【0025】
保持部21は、受部20の外周部から立ち上がるように形成されている。また、保持部21には、図3に示すように、配置用切欠210が形成されており、該配置用切欠210は、受部20の外周部から立ち上がる方向に向けて開放された凹状となっている。
【0026】
ケース側固定部22は、受部20の外周部で構成されており、より具体的には、受部20の外周部を薄肉にした部分で構成されている。そのため、ケース側固定部22は、全域に亘って受部20よりも薄い薄板状となっている。
【0027】
また、ケース側固定部22は、受部20の外周部に沿って延びている。上述のように、受部20は、平面視において矩形状となるように形成されているため、ケース側固定部22は、受部20の一辺に沿うようにして真っ直ぐに延びている。
【0028】
ケース側固定部22には、面方向における外方側に向けて開放する凹状の出入切欠220が形成されている。この出入切欠220は、ケース1の厚み方向でケース側固定部22を貫通するように形成されている。
【0029】
カバー3は、図1及び図2に示すように、ケース本体2を装着した携帯電子機器Tの前面を覆う被覆部30と、該被覆部30を前記ケース本体2に対して開閉可能に接続する接続部31であって、前記ケース本体2の外周部に接続される接続部31とを有する。
【0030】
ここで、カバー3の構造についてより詳述する。本実施形態に係るカバー3は、芯材Cと、該芯材Cの表面を覆う膜体5とで構成されている。なお、本実施形態に係るカバー3では、互いに間隔をあけて並ぶようにして三枚の芯材Cが配置されている。
【0031】
膜体5は、図4に示すように、芯材Cの前面(カバー3を閉じた状態で外側に向けて配置される一面)に重ねて配置される前側膜部50と、前記芯材Cの背面(カバー3を閉じた状態で内側に向けて配置される一面)に重ねて配置される背側膜部51とを有する。そのため、カバー3の前表面(カバー3を閉じた状態で外側に配置される一面)は前側膜部50によって構成され、カバー3の背表面(カバー3を閉じた状態で外側に配置される一面)は背側膜部51によって構成されている。なお、膜体5は、柔軟性を有する素材で構成されている。
【0032】
なお、本実施形態においては、前側膜部50と背側膜部51とが別体の生地で構成されている。
【0033】
前側膜部50は、図1に示すように、芯材Cの前面を覆う前側被覆部500と、該前側被覆部500の外周から延出する前側延出片部501とを有する。
【0034】
前側被覆部500は、受部20の形状に合わせて平面視において矩形状となるように形成されている。また、前側被覆部500は、各芯材Cの前面に接合されている。
【0035】
前側延出片部501には、先端から基端側に向けて延びる一対の切込(以下、前側切込と称する)501aが形成されている。一対の前側切込501aは、前側延出片部501が前側被覆部500から延出する方向に沿って真っ直ぐに延びるように形成されている。そのため、一対の前側切込501aは、互いに平行である。
【0036】
また、一対の前側切込501aは、前側延出片部501の先端から基端にかけて延びている(すなわち、前側延出片部501の延出方向全長に亘って延びている)。
【0037】
そのため、本実施形態の前側延出片部501は、一対の前側切込501aによって三つの領域に分断されており、それぞれが基端部(前側被覆部500と連続している端部)を起点として独立して動くようになっている。
【0038】
これに伴い、前側延出片部501は、互いに間隔をあけて配置される一対の接続片502と、該一対の間に配置される片状部503とを有する構成となっている。なお、本実施形態では、前側延出片部501の接続片502を前側接続片502と称し、前側延出片部501の片状部503を前側片状部503と称して以下の説明を行うこととする。
【0039】
そして、前側膜部50では、前側被覆部500(前側被覆部500の外周縁)と一対の前側接続片502とによって、一つの前側切欠501bが確定されており(図1、及び図6(b)参照)、該前側切欠501bは、前側延出片部501の先端から基端側に向かって凹状となっている。
【0040】
前側接続片502は、ケース側固定部22(ケース側固定部22の外面)に重ね合わせた状態で接合されている。そして、前側接続片502の基端部は、ケース側固定部22から外側に延出した状態になっている。そのため、前側接続片502は、前側被覆部500から延出し且つ変形可能な前側変形部502aと、該前側変形部502aから延出し且つケース側固定部22に固定される前側固定部502bとを有する。
【0041】
前側片状部503は、前側切欠501b内で前側被覆部500から外方に延出するように形成されている。また、前側片状部503の長さ(前側被覆部500からの延出方向における長さ)は、前記前側切欠501bの深さと同一又は略同一となっている。
【0042】
背側膜部51は、図2に示すように、芯材Cの背面を覆う背側被覆部510と、該背側被覆部510の外周から延出する背側延出片部511とを有する。
【0043】
背側被覆部510は、芯材Cを介して前側被覆部500と重なり合うように配置されている。背側被覆部510も、受部20の形状に合わせて平面視において矩形状となるように形成されている。また、背側被覆部510は、各芯材Cの背面に接合されている。
【0044】
背側延出片部511には、先端から基端側に向けて延びる一対の切込(以下、背側切込と称する)511aが形成されている。一対の背側切込511aは、背側延出片部511が背側被覆部510から延出する方向に沿って真っ直ぐに延びるように形成されている。そのため、一対の背側切込511aは、互いに平行である。
【0045】
また、一対の背側切込511aは、背側延出片部511の先端から基端にかけて延びている(すなわち、背側延出片部511の延出方向全長に亘って延びている)。
【0046】
そのため、本実施形態の背側延出片部511は、一対の背側切込511aによって三つの領域に分断されており、それぞれが基端部(背側被覆部510と連続している端部)を起点として独立して動くようになっている。
【0047】
これに伴い、背側延出片部511は、互いに間隔をあけて配置される一対の接続片512と、該一対の間に配置される片状部513とを有する構成となっている。なお、本実施形態では、背側延出片部511の接続片512を背側接続片512と称し、背側延出片部511の片状部513を背側片状部513と称して以下の説明を行うこととする。
【0048】
そして、背側膜部51では、背側被覆部510(背側被覆部510の外周縁)と一対の背側接続片512とによって、一つの背側切欠511bが確定されており(図2、及び図6(b)参照)、該背側切欠511bは、背側延出片部511の先端から基端側に向かって凹状となっている。
【0049】
さらに、本実施形態では、前側切欠501bと、出入切欠220と、背側切欠511bとが互いに対応する位置に形成されているため、前側切欠501bと、出入切欠220と、背側切欠511bとが前記厚み方向で連通することによって、一つの収容切欠514が構成されている。また、前側切欠501bと、出入切欠220と、背側切欠511bとは、互いの深さが同一又は略同一となるように形成されている。
【0050】
背側接続片512は、ケース側固定部22(ケース側固定部22の内面)に重ね合わせた状態で接合されている。そのため、背側接続片512は、ケース側固定部22を介して前側接続片502と重なり合うように配置されている。
【0051】
背側接続片512は、ケース側固定部22に重ね合わせた状態で接合されている。そして、背側接続片512の基端部は、ケース側固定部22から外側に延出した状態になっている。そのため、背側接続片512は、背側被覆部510から延出し且つ変形可能な背側変形部512aと、該背側変形部512aから延出し且つケース側固定部22に固定される背側固定部512bとを有する。
【0052】
背側片状部513は、背側切欠511b内で前側被覆部500から外方に延出するように形成されている。また、背側片状部513の長さ(背側被覆部510からの延出方向における長さ)は、背側切欠511bの深さと同一又は略同一となっている。
【0053】
さらに、背側片状部513と前側片状部503とは、それぞれの先端部が互いに接合されており、これにより、環状のホルダー4が構成されている。そのため、ホルダー4の長さ(前側被覆部500及び背側被覆部510から延出する方向における長さ)は、収容切欠514の深さと同一又は略同一となっている。
【0054】
また、ホルダー4は、前側片状部503の基端部、背側片状部513の基端部を起点としてケース側固定部22や、前側接続片502、背側接続片512に対して独立して動くように構成されており、収容切欠514に収容した状態と、収容切欠514から引き出した状態とに切替可能である。
【0055】
本実施形態に係るケース1の構成は、以上の通りである。続いて、ケース1の使い方について説明する。
【0056】
ケース1を使用する場合、まず、ケース本体2を携帯電子機器Tに装着する。本実施形態では、携帯電子機器Tを受部20に重ねて配置すると、該携帯電子機器Tの外周側部が保持部21によって保持される。これにより、携帯電子機器Tがケース本体2に嵌め込まれた状態になり、カバー3を閉じると該カバー3によって携帯電子機器Tの前面が覆われ、カバー3を開くと携帯電子機器Tの前面が開放される。
【0057】
本実施形態に係るケース1では、ホルダー4に棒状体Pを保持(本実施形態では、挿通)させない場合は、図5(a)、及び図5(b)に示すように、ホルダー4を収容切欠514に収容できる。
【0058】
ホルダー4に棒状体Pを保持する場合は、図5(a)、及び図5(b)に示すように、収容切欠514からホルダー4を引き出して、該ホルダー4に棒状体Pを挿通する。
【0059】
ホルダー4は、上述のように、ケース側固定部22や、前側接続片502、背側接続片512に対して独立して動くため、他の部位に動きが拘束されず、これにより、収容切欠514に対するホルダー4の出し入れ(収容切欠514に収容する操作、及び収容切欠514から引き出す操作)を円滑に行えるようになっている。
【0060】
このようにして、携帯電子機器Tと棒状体Pとをまとめてケース1に収容して携行することができる。
【0061】
以上のように、本実施形態に係るケース1によれば、かかる構成によれば、カバー3の表面を構成する膜体5の一部によって棒状体Pを保持するためのホルダー4が構成されているため、該ホルダー4の構造がシンプルになる。
【0062】
また、本実施形態に係るケース1では、ホルダー4を構成する前側片状部503及び背側片状部513が、カバー3の外表面(前表面及び背表面)を構成する膜体5自体で構成されているため、ケース1を構成する部品点数や、各部位の繋ぎ目の数を抑えることができる。
【0063】
より具体的に説明すると、ケース1では、ホルダー4を構成する前側片状部503とカバー3の前表面を構成する前側被覆部500とが同じ生地で構成され、さらに、ホルダー4を構成する背側片状部513とカバー3の背表面を構成する背側被覆部510とが同じ生地で構成されているため、ケース1を構成する部品点数が抑えられるとともに、ホルダー4とカバー3との間には繋ぎ目がない構造となる。
【0064】
従って、ケース1は、携帯電子機器Tと棒状体Pとを収容可能でありながら、シンプルな構造とすることができる。
【0065】
さらに、ケース1では、前側片状部503及び背側片状部513の先端が、カバー3の外縁に対応する位置又は前記カバー3の外縁よりも内側に配置されているため、ホルダー4を構成するための前側片状部503の先端がカバー3の外縁よりも外側に延出しないようになっている。
【0066】
また、本実施形態では、この前側片状部503と背側片状部513との先端部を互いに接合することでホルダー4を構成しているため、該ホルダー4の先端がカバー3の外縁の一部を構成する接続部31の外縁と対応する位置に配置される。
【0067】
さらに、ケース本体2の収容切欠514の深さは、前側片状部503と背側片状部513の長さと同一又は略同一となるように形成されているため、収容切欠514に収容されたホルダー4の先端部は、接続部31の先端部と対応する位置に配置される。そのため、それぞれ別の素材で構成されているケース本体2とホルダー4及び接続部31との境目がシンプルな線形となり、これにより、ケース1を背面から見たときの外観の良さが高まる。
【0068】
また、収容切欠514に収容されたホルダー4の基端部は、被覆部30の外周縁と対応する位置に配置されるため、ケース1全体としての外周形状に凹凸ができず、ケース1を前面や背面から見たときの外観形状(ケース1全体の外観形状)に統一感が生まれる。
【0069】
そして、本実施形態に係るケース1では、カバー3の前表面で開放する収容切欠514にホルダー4を収容できるように構成されているため、ホルダー4をケース1の厚み方向においてカバー3から飛び出さないようにして前側切欠501bに収納しておくことができる。従って、ケース1全体の外観に統一感が生まれるようにしてホルダー4を前側切欠501bに収納しておくことができる。
【0070】
なお、本実施形態に係る前側切欠501bに対して前記厚み方向で出入切欠220と、背側切欠511bとが連通することによって、前記厚み方向でケース本体2とカバー3とを貫通する一つの収容切欠514が構成されており、該収容切欠514に対してホルダー4を出し入れ(収容又は引き出し)できるようになっている。
【0071】
そのため、本実施形態に係るケース1では、収容切欠514に収容したホルダー4が前記厚み方向において接続部31から外側に突出しないようになっている。すなわち、ホルダー4を構成する前側片状部503の外面を、接続部31を構成する前側固定部502bの外面に対応する位置(前記厚み方向において対応する位置)に配置できる。従って、本実施形態に係るケース1は、側面から見たときの外観の良さも高まる。
【0072】
さらに、本実施形態に係るケース1では、上述のように、カバー3の外表面(前表面及び背表面)を構成する膜体5自体で構成することによって、ホルダー4とカバー3との間に繋ぎ目がない状態になっているため、ホルダー4を収容切欠514から引き出した状態であっても、ホルダー4とカバー3とに一体感が生まれるため、外観の良さが高まる。
【0073】
なお、本発明のケースは、上記一実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことは勿論である。
【0074】
上記実施形態において、膜体5は、芯材Cの前面と背面とに重ね合わせて配置されていたが、この構成に限定されない。例えば、膜体5は、芯材Cの前面のみに重ね合わせて配置されていてもよい。このように、膜体5は、少なくとも芯材Cの前面に重ね合わせて配置されていればよい。また、換言すれば、膜体5は、カバー3の少なくとも前表面を構成していればよい。
【0075】
上記実施形態において、カバー3は、芯材Cの前面と背面とに膜体5を貼り合わせることで構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、カバー3は、膜体5を直接貼り合わせたもので構成されていてもよいし、一枚の膜体5のみで構成されていてもよい。
【0076】
上記実施形態において、前側膜部50と背側膜部51とは別体の生地で構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、前側膜部50と背側膜部51とは一つの生地で構成されていてもよい。
【0077】
上記実施形態において、ホルダー4は、カバー3の接続部31に対応する位置に形成されていたが、例えば、被覆部30に形成してもよい。この場合、ホルダー4は、図7に示すように、被覆部30の中央部に形成したり、図8に示すように、被覆部30の外周部に形成したりしてもよい。なお、ホルダー4を被覆部30の中央部に形成する場合は、一対の前側切込501aに連続する接続切込501cを形成して前側片状部503を構成したり、図7においては図示していないが、一対の背側切込511aに連続する切込を形成して背側片状部513を構成したりすればよい。
【0078】
上記実施形態において、ホルダー4は、前側片状部503と、背側片状部513とを接合することで構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、図9(a)に示すように、前側片状部503のみを環状にしてホルダー4を構成したり、図9(b)に示すように、背側片状部513のみを環状にしてホルダー4を構成したりしてもよい。
【0079】
上記実施形態において、ホルダー4は、前側片状部503の先端部と、背側片状部513の先端部とを接合することで構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、ホルダー4は、前側片状部503と背側片状部513とを全体的に接合したものによって構成されていてもよい。
【0080】
この場合、例えば、図10、及び図11に示すように、前側片状部503、背側片状部513を、前側接続片502、背側接続片512よりも長めに形成し、該前側片状部503と該背側片状部513とを重ね合わせて接合したものを環状にしてホルダー4を構成してもよい。
【0081】
上記実施形態において、ホルダー4は、膜体5(前側片状部503及び背側片状部513)のみで構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、ホルダー4は、前側片状部503や、背側片状部513に延設した別体の生地を含む構成となっていてもよい。すなわち、ホルダー4には、一部であれば膜体5とは別の生地を用いてもよい。
【符号の説明】
【0082】
1…ケース、2…ケース本体、3…カバー、4…ホルダー、5…膜体、20…受部、21…保持部、22…ケース側固定部、30…被覆部、31…接続部、50…前側膜部、51…背側膜部、210…配置用切欠、220…出入切欠、500…前側被覆部、501…前側延出片部、501a…前側切込、501b…前側切欠、501c…接続切込、502…接続片(前側接続片)、502a…前側変形部、502b…前側固定部、503…片状部(前側片状部)、510…背側被覆部、511…背側延出片部、511a…背側切込、511b…背側切欠、512…接続片(背側接続片)、512a…背側変形部、512b…背側固定部、513…片状部(背側片状部)、514…収容切欠、C…芯材、P…棒状体、T…携帯電子機器
【要約】
【課題】 携帯電子機器と棒状体とを収容可能でありながら、構造がシンプルな携帯電子機器用のケースを提供することを課題とする。
【解決手段】 携帯電子機器の背面に装着されるケース本体と、該ケース本体の前面を覆うためのカバーとを備え、前記カバーは、柔軟性を有する膜体を表面に有し、該膜体には、片状の片状部が含まれ、該片状部により棒状体を保持するホルダーが構成されている携帯電子機器用のケース。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11