特許第6286625号(P6286625)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6286625-ドアストッパー 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6286625
(24)【登録日】2018年2月9日
(45)【発行日】2018年2月28日
(54)【発明の名称】ドアストッパー
(51)【国際特許分類】
   E05C 17/44 20060101AFI20180215BHJP
   E05F 5/02 20060101ALI20180215BHJP
【FI】
   E05C17/44
   E05F5/02 B
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-14756(P2015-14756)
(22)【出願日】2015年1月10日
(65)【公開番号】特開2016-130445(P2016-130445A)
(43)【公開日】2016年7月21日
【審査請求日】2015年5月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】310000439
【氏名又は名称】森本 真帆
(72)【発明者】
【氏名】森本 敏弘
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第01/036769(WO,A1)
【文献】 登録実用新案第3194940(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3076478(JP,U)
【文献】 特開2002−061445(JP,A)
【文献】 特開2001−065224(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05C 17/44
E05F 5/00−5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドア下部に取り付けた本体(1)の組み合わせ穴(4)を支点として、本体(1)の凸部(3)を経由するように回動容易に組合せた、バネ作用のある操作用アーム(5)に、支持軸(8)で係止体(6)を操作用アーム(5)に沿ってスライド容易に動くように組合せるとともに、支持軸(8)を軸として、係止体(6)を回動容易に組合せる事で、操作用アーム(5)のバネ作用がドアストッパーの使用時には係止体(6)を本体(1)と床方向へ押し付ける力として作用し、本体(1)、係止体(6)、床それぞれの接触部分に生じる摩擦力で、閉まろうとするドアを止める事ができ、使用していないときには、係止体(6)を退避位置(10)に固定でき、また、操作用アーム(5)に操作部(9)を設けた構造としており、また、通常のドアストッパーは使用しているときに、ドアを開ける方向に力を加えるとストッパーは解除され、ドアが閉まる方向へ動くが、本発明のドアストッパーはドアが開く方向へ動いても、係止体が回転しながらドアに追従するため、動いた位置からドアが閉まる方向への力が加わった場所でドアを止める事ができ、人がぶつかったり強風によりドアストッパーが解除され、ふいにドアが閉まる事を防ぐ事ができる構造としたことを特徴とするドアストッパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はドアを開けた時にドアクローザーなどにより、閉まろうとするドアを係止体を用いて、床とドアと係止体、それぞれの接触部分の摩擦力や楔効果を利用して、閉まろうとするドアを任意の開閉角度で、仮に固定する為のドアストッパーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ドアストッパーには、ドアと床の隙間に差し込み止める楔上のストッパーやゴムボールなどをドアに接して設置し、ゴムボールとドア及び床との摩擦力によりドアを固定する方法などが手軽に使え、実用上充分であった。
【0003】
しかし、実用に供されているドアストッパーは、床とドアの隙間に差込み使用する物や、閉まろうとするドアの前に係止体を置き、摩擦力で止める物などがあるが、使用に際しては屈みこむ必要があり、不便である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許公開2014−145244号公報
【特許文献2】特許公開2004−316392号公報
【特許文献3】特許公開2011−126054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、通常のドアストッパーは使用しているときに、ドアを開ける方向に力を加えるとストッパーは解除され、ドアが閉まる方向へ動くが、本発明のドアストッパーはドアが開く方向へ動いても、係止体が回転しながらドアに追従するため、動いた位置からドアが閉まる方向への力が加わった場所でドアを止める事ができ、人がぶつかったり強風によりドアストッパーが解除され、ふいにドアが閉まる事を防ぐ事ができる構造とする事である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は足先や靴先で屈みこまず簡単に操作使用できる、ドアストッパーを提供するため、ドアに固定して付ける本体1との組み合わせ部分を支店として、回動容易に組み合わせた操作用アーム5と、操作用アーム5に沿ってスライドと回転を容易に行えるように係止体6で閉まろうとするドアを止める事が出来るようにした構造である。
【0007】
又、係止体6と床との摩擦力をより大きくする手段として、操作用アーム5にバネ作用を有する素材を使用し、本体凸部3を経由するように本体1の組み合わせ穴4に組合わせる事で本体1と床方向へ付勢する力を与え、係止体6を床と本体1に押し付けるようにすることで、より確実に閉まろうとするドアを止める事が出来るようにした構造である。
【発明の効果】
【0008】
本発明のドアストッパーは、操作用アームを図5の形状とし、操作部9を設けたことで、ドアストッパーの使用時に屈みこむ必要が無く、立った状態で使用出来る為、高齢な方や、膝や足に不自由を抱える方にも簡単に使用でき、バリアフリー対応のドア等に最適である。
【0009】
又、床の上を転動容易に動く係止体を使用する事で、本発明を使用した状態でドアを開ける方向へ動かしても、係止体が引き摺られる事無く、床の上を転動しながら追従するため、床に傷を付ける事も無く、また、通常のドアストッパーは使用しているときにドアを開ける方向へ力を加えると、ストッパーは解除され、ドアが閉まる方向へ動くが、本発明のドアストッパーはドアが開く方向へ動いても、係止体が追従しているため動いた位置からドアに閉まる方向への力が加わった場所で、ドアを止める事ができ、人がぶつかったり、強風によりドアストッパーが解除され、ふいにドアが閉まる事を防ぐ事ができ、安心して使用できるという効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態は、ドアに取付ける本体1・取付金具2・操作アーム5・係止体6・支持軸8により構成されている。
【0011】
取付金具2とドアは、両面テープ、接着剤、ねじ等で取り付け、取付金具2と本体1も同様に取付けて使用する形態である。
【0012】
本体1は材料に、木、金属、樹脂等で形成し、構造は操作アーム5と組合せる組合せ穴4と操作アーム5のバネ効果を利用できるように本体から徐々に盛り上がる形状の凸部3を設けた形態である。
【0013】
操作アーム5は素材に、鋼線等を使用し、操作部9を弾性体で被覆し、図5の形状とし、本体1と回動容易に組合せ、鋼線のバネ特性を利用し、操作アーム5を上下に動かした時、本体凸部3を通過するように組合わせる事で凸部3を操作アーム5が徐々に広がり頂上部を過ぎると徐々に挟まる構造とする事で、本発明ドアストッパーをドアに取付け使用する際に、係止体6をを上部に留める事と係止体6を本体1と床方向へ押し付ける作用をもたらす形態である。
【0014】
支持軸8は、係止体6を回転容易に操作アーム5に組合わせると共に、係止体6を操作アームに沿ってスライド容易に組合される形態である。
【0015】
係止体6は、摩擦力の強い素材で、床の上を転動容易な形態である。
【0016】
本体1の床面に対面する形状は、床面に対して傾斜した形状の形態である。
【0017】
ドアストッパーをドアに付ける事により、ドアストッパーがドアから出っ張る為、ドアストッパー取付け部分のドアに、凹部を設け、ドアストッパーを埋め込み使用するようにする事で、見た目も良く、ドアから出っ張ったストッパーに、足を引っ掛けたりする事も無くなる。
【0018】
以上の構成と構造とする事により、足先や靴先で操作アーム5を上下に動かし、屈み込まずにドアストッパーを使用できる形態である。
【実施例】
【0019】
図1が本発明ドアストッパーの実施例であり、図7のようにドア下部に取付けて使用する。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明ドアストッパーは、ドアに取付け簡単な操作で、屈み込まず使用でき、バリアフリー対応の建物等にも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】ドアストッパーの全体の構造と使用方法を示す説明図である。(実施例)
図2】取付金具2の形状を示す説明図である。
図3】本体1の形状を示す説明図である。
図4】係止体6の形状を示す説明図である。
図5】操作アーム5の形状を示す説明図である。
図6】支持軸8の形状を示す説明図である。
図7】実施例の使用説明図である。
図8】ドアストッパーをドアに埋め込み使用する構造の説明図である。
【符号の説明】
【0022】
1 本体
2 取付金具
3 凸部
4 組合わせ穴
5 操作アーム
6 係止体
7 貫通穴
8 支持軸
9 操作部
10 退避位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7