(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の認証システムは、荷物に付されたバーコードの読み取りのみで認証を行う仕組みであるため、正規の訪問者を装う「なりすまし」を十分に防ぎ難いという問題がある。例えば、正規の荷札ID(荷札情報データベース60に記憶されている荷札情報に対応する荷札ID)が記録されたバーコード41が付された荷物を第三者が何らかの方法で入手し、その荷物を所持しながらその荷物の届け先に訪問してしまうと、このような不正を行った第三者が正規訪問者として認証されてしまうことになる。このような「なりすまし」を排除し難い仕組みでは、セキュリティ面が十分とは言えない。
【0006】
一方、このような「なりすまし」を抑える別の方法としては、例えば屋外の様子を撮影可能なカメラを設け、訪問者の顔や扉の外の状況などを屋内で表示する構成なども考えられる。しかしながら、単に屋外の様子を撮影して屋内で表示するだけでは、表示された訪問者が正規の訪問者であるか否かを在宅者が正確に判断することは難しい。例えば、第三者が配送業者の服装に類似する格好で訪問するようなケースでは、在宅者は、表示された訪問者を見ても不正訪問者であることを見破ることができない虞がある。
【0007】
このように、従来の配送の仕組みでは、訪問があった時に在宅者が正規の訪問者であるか否かを正確に判断できないケースが多い。このため、現在では、不正訪問の防衛策として、正規の配送業者がインターフォンを押した場合であっても、その時点では扉を開けずに荷物を受け取らないような対応(例えば居留守の対応など)が多くなってきている。このような対応が増えると、正規の配送業者の配送業務において、荷物が受け取られるまで何度も訪問しなければならないケースが増え、作業効率の低下や作業負担の増大を招いてしまう。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、物品を所持して認証場所に訪れた訪問者が正規登録者であるか否かをより正確に判断することができ、且つ物品に付された情報媒体の読み取りをも行い得る構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、第1識別情報が記録され、物品に付して使用可能な第1情報媒体と、
第2識別情報が記録され、人によって携帯される第2情報媒体と、
前記第1情報媒体及び前記第2情報媒体の読み取りを行う認証場所の所定の第1読取範囲に前記物品が存在する場合に、前記第1情報媒体に記録された前記第1識別情報を読み取る第1読取部と、
前記認証場所の所定の第2読取範囲に前記第2情報媒体を所持する人が存在する場合に、前記第2情報媒体に記録された前記第2識別情報を読み取る第2読取部と、
前記第1情報媒体に記録される識別情報を特定する第1特定情報と前記第2情報媒体に記録される識別情報を特定する第2特定情報
とが登録された登録部と、
前記登録部に登録された
前記第1特定情報及び前記第2特定情報と、
前記第1読取部及び前記第2読取部による読取結果とに基づき、前記認証場所にて
前記第1情報媒体及び前記第2情報媒体が
いずれも読み取られたか否かを判断する判断部と、
前記判断部によって
前記第1情報媒体及び前記第2情報媒体が
いずれも読み取られたと判断されたことを条件として、所定の報知動作を行う報知部と、
を有
し、
前記第1情報媒体は、前記第1識別情報が記録される情報コードであり、
前記第2情報媒体は、前記第2識別情報が記録される無線通信媒体であり、
前記第1読取部は、前記情報コード及び前記無線通信媒体が持ち込まれる前記認証場所に設定された所定の撮像範囲内を前記第1読取範囲として撮像する撮像部と、前記撮像範囲に前記情報コードが配置された場合に、前記撮像部によって得られた前記情報コードの撮像画像から少なくとも前記第1識別情報を読み取る解読部と、を備え、
前記第2読取部は、前記認証場所の所定の通信範囲に前記無線通信媒体が配置された場合に、当該通信範囲を前記第2読取範囲として前記無線通信媒体に記録された前記第2識別情報を読み取る無線読取部を有し、
前記認証場所への訪問者の到来を検出可能な訪問者検出部を備え、
前記報知部は、携帯端末として構成されて、前記訪問者検出部により前記認証場所への訪問者の到来が検出されると、前記判断部からの判断結果を受信可能な状態になることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明では、認証場所の所定の第1読取範囲に前記物品が存在する場合に、第1情報媒体に記録された第1識別情報を読み取る第1読取部と、認証場所の所定の第2読取範囲に第2情報媒体を所持する人が存在する場合に、第2情報媒体に記録された第2識別情報を読み取る第2読取部とが設けられている。このように構成されているため、認証場所において、物品に付された情報媒体(第1情報媒体)と、人によって所持された情報媒体(第2情報媒体)をいずれも読み取ることができ、物品及び人にそれぞれ対応付けて記録された各情報をいずれも把握し、利用できるようになる。
更に、登録部に登録された第2特定情報と、第2読取部による読取結果とに基づき、第2情報媒体が読み取られたか否かを判断し、第2情報媒体が読み取られたと判断されたことを条件として所定の報知動作を行う構成となっている。つまり、登録部から把握される正規の第2情報媒体が読み取られた場合に所定の報知動作が行われるため、このような報知動作がなされた場合には、正規の訪問者が認証場所にいることを認識することができる。特に、人による携帯が予定された第2情報媒体を読み取ることで正規の訪問者であるか否かを判断することができるため、正規の訪問者が正規の第2情報媒体を携帯するという運用が確実になされていれば、「なりすまし」をより確実に防ぐことができる。
【0011】
また、前記登録部には、前記第1情報媒体に記録される識別情報を特定する第1特定情報と前記第2特定情報とが登録されており、前記判断部は、前記登録部に登録された前記第1特定情報及び前記第2特定情報と、前記第1読取部及び前記第2読取部による読取結果とに基づき、前記第1情報媒体及び前記第2情報媒体がいずれも読み取られたか否かを判断し、前記報知部は、前記判断部によって前記第1情報媒体及び前記第2情報媒体がいずれも読み取られたと判断されたことを条件として前記所定の報知動作を行う構成となっている。
この構成によれば、物品に付された情報と、人が携帯する媒体に付された情報がいずれも正しい場合にのみ所定の報知動作が行われるようになる。従って、このような報知動作が行われた場合には、正規の訪問者が正規の物品を所持して認証場所にいることを認識することができ、「なりすまし」の防止効果が一層高まる。
【0012】
特に、前記第1情報媒体は、前記第1識別情報が記録される情報コードであり、前記第2情報媒体は、前記第2識別情報が記録される無線通信媒体である。
そして、前記第1読取部は、前記情報コード及び前記無線通信媒体が持ち込まれる前記認証場所に設定された所定の撮像範囲内を前記第1読取範囲として撮像する撮像部と、前記撮像範囲に前記情報コードが配置された場合に、前記撮像部によって得られた前記情報コードの撮像画像から少なくとも前記第1識別情報を読み取る解読部と、を備えている。
更に、前記第2読取部は、前記認証場所の所定の通信範囲に前記無線通信媒体が配置された場合に、当該通信範囲を前記第2読取範囲として前記無線通信媒体に記録された前記第2識別情報を読み取る無線読取部を有している。
この構成よれば、訪問者が持ち運ぶ物品には識別のために情報コードを付しておき、人が携帯する媒体には識別のために無線通信媒体を設けるように運用することができ、特に人が所持する媒体と物品を別種の情報媒体で管理することが望まれる場合に有利になる。
【0013】
請求項
2の発明では、前記情報コードは、少なくとも前記第1識別情報が暗号化キーに基づいて暗号化された暗号データが記録された非公開領域を有する情報コードであり、前記第2情報媒体は、前記第2識別情報が記録される無線通信媒体である。
そして、前記第1読取部は、前記情報コード及び前記無線通信媒体が持ち込まれる前記認証場所に設定された所定の撮像範囲内を前記第1読取範囲として撮像する撮像部と、外部から前記暗号データを解読するための解読キーを取得して記憶する解読キー記憶部と、前記撮像範囲に前記情報コードが配置された場合に、前記撮像部によって得られた前記情報コードの撮像画像を解析し、前記解読キー記憶部に記憶された前記解読キーに基づいて前記非公開領域に記録された前記暗号データを解読することで前記第1識別情報を読み取る解読部と、を備えている。
更に、前記第2読取部は、前記認証場所の所定の通信範囲に前記無線通信媒体が配置された場合に、当該通信範囲を前記第2読取範囲として前記無線通信媒体に記録された前記第2識別情報を読み取る無線読取部を有している。
そして、前記登録部には、前記情報コードに記録される前記第1識別情報を特定する情報として第1特定情報が登録され、前記無線通信媒体に記録される前記第2識別情報を特定する情報として前記第2特定情報が登録されており、前記判断部は、前記登録部に登録された前記第1特定情報と、前記解読部による読取結果とに基づき、前記情報コードの前記非公開領域が解読されたか否かを判断し、前記登録部に登録された前記第2特定情報と、前記無線読取部による読取結果とに基づき、前記無線通信媒体が読み取られたか否かを判断し、前記報知部は、前記判断部によって前記情報コードの前記非公開領域が解読されたと判断され、且つ前記無線通信媒体が読み取られたと判断された場合に、前記所定の報知動作を行う構成となっている。
この構成によれば、物品に付された情報と、人が携帯する媒体に付された情報がいずれも正しい場合にのみ所定の報知動作が行われ、更に、情報コードの非公開領域が解読された場合にのみ所定の報知動作が行われるようになるため、「なりすまし」の防止効果がより一層高まる。特に、暗号データを有さない限り情報コードの第1識別情報を解読できないため、第1識別情報の漏洩を防ぐことができ、第1識別情報を記録した偽の情報コードを生成することも困難であるため、不正防止効果がより一層高まる。
【0015】
請求項
3の発明では、前記第1情報媒体は、配達対象物品に付されるものであり、且つ当該第1情報媒体が付される前記配達対象物品を識別する物品識別情報が前記第1識別情報として記録されており、前記第2情報媒体は、配達者に割り当てられた配達者識別情報が前記第2識別情報として記録されている。
更に、前記登録部には、各場所へ配達されるべき各正規物品を特定する正規物品特定情報が前記第1特定情報として登録され、各場所への配達を行う各正規配達者を特定する正規配達者特定情報が前記第2特定情報として登録されている。
そして、前記判断部は、前記登録部に登録された前記第1特定情報及び前記第2特定情報と、前記第1読取部及び前記第2読取部による読取結果とに基づき、前記第1読取部及び前記第2読取部によって読み取りを行う前記認証場所へ配達されるべき正規物品に対応する前記第1情報媒体、及び当該認証場所への配達を行う正規配達者に対応する前記第2情報媒体が読み取られたか否かを判断し、前記報知部は、当該認証場所へ配達されるべき正規物品に対応する前記第1情報媒体、及び当該認証場所への配達を行う正規配達者に対応する前記第2情報媒体が読み取られたと前記判断部によって判断されたことを条件として前記所定の報知動作を行う構成となっている。
このように、配達場所毎の正規物品と配達場所毎の正規配達者とを予め登録しておき、第1読取部及び第2読取部によって読み取りを行った認証場所へ配達されるべき正規物品に対応する第1識別媒体が読み取られたか否か、及び配達を行う正規配達者に対応する第2情報媒体が読み取られたか否かを判断すれば、「なりすまし」をより確実に防ぐことができる。例えば、その認証場所への配達が予定されていない他の物品に付された媒体を読み取らせても認証が成功せず、その認証場所への配達が予定されていない他の登録者の媒体を読み取らせても認証が成功しないため、認証場所(配達場所)に対応付けられた正規物品及び正規配達者がいずれも認識できない状況下では「所定の報知動作」が行われることがなく、不正防止効果が更に高まる。
【0017】
請求項
4の発明では、1又は複数の機器からなり、所定の出入口を介して前記認証場所に通じる所在エリアに機器の一部又は全部が設けられた認証場所側装置と、前記所在エリアから離れた位置において前記認証場所側装置と通信可能に配置された1又は複数の機器からなる管理装置とが設けられている。
そして、前記管理装置は、前記登録部と、前記登録部に登録された情報に基づき、前記認証場所に対応する正規の前記第1情報媒体を特定する情報、及び前記認証場所に対応する正規の前記第2情報媒体を特定する情報を、前記配達対象物品が当該認証場所に配達される前に、当該認証場所に通じる前記所在エリアに設けられた前記認証場所側装置に予め送信する特定情報送信部と、を有し、前記認証場所側装置は、前記配達対象物品が前記認証場所に配達される前に、前記特定情報送信部からの情報を受信して予め記憶しておく受信情報記憶部と、前記判断部と、前記報知部とを備えている。
更に、前記判断部は、前記受信情報記憶部に予め記憶された情報と、前記第1読取部及び前記第2読取部による読取結果とに基づき、前記第1読取部及び前記第2読取部で読み取りを行う前記認証場所に対応する前記第1情報媒体及び前記第2情報媒体が読み取られたか否かを判断する構成となっている。
このように、認証場所に対応する正規の第1情報媒体を特定する情報と正規の第2情報媒体を特定する情報とを、その認証場所に隣接する現場(所在エリア)に設けられた認証場所側装置に対して管理装置から予め送信しておけば、認証時に認証場所側装置と管理装置との間でデータを大量に送受信する必要が無く、認証処理をより迅速に行うことができる。
【0018】
請求項
5の発明では、1又は複数の機器からなり、所定の出入口を介して前記認証場所に通じる所在エリアに機器の一部又は全部が設けられた認証場所側装置と、前記所在エリアから離れた位置において前記認証場所側装置と通信可能に配置された1又は複数の機器からなる管理装置とが設けられている。
そして、前記管理装置は、前記登録部と、前記配達対象物品の配達に用いる車の位置、又は前記配達対象物品を配達する配達者が携帯する情報読取端末の位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部によって得られた検出位置のデータを前記認証場所側装置に送信する検出位置データ送信部と、を有している。
更に、前記認証場所側装置は、前記判断部と、前記報知部とを備えている。
そして、前記報知部は、前記検出位置データ送信部によって送信された前記検出位置のデータに基づき、当該報知部が配置される前記所在エリアへの前記配達対象物品の配達に用いる車の位置、又は前記配達対象物品を配達する配達者が携帯する情報読取端末の位置を表示する検出位置表示部を有している。
この構成によれば、所在エリアにおいて、配達対象物品を配達する配達者の認証だけでなく、その所在エリアへの配達が予定された配達対象物品の位置把握(その所在エリアに到達するまでのより詳細な位置把握)も可能になる。これにより、その所在エリアに配達対象物品が到達するタイミングをより正確に予測することが可能となり、例えば、訪問者があったときには、正規の配達対象物品が届いたことによる訪問であるか否かを、上述の認証と併せて、より正確に判断し易くなる。
【0019】
請求項
6の発明では、前記報知部は、所定の出入口を介して前記認証場所に通じる所在エリアに機器の一部又は全部が設けられており、前記第1読取部及び前記第2読取部は、少なくとも前記所在エリアの外側を前記第1読取範囲及び前記第2読取範囲とする構成で、前記出入口を開閉する扉に装着される構成となっている。
このように、第1読取部及び前記第2読取部を扉に装着する構成とすれば、第1読取範囲及び第2読取範囲を扉の外側(認証場所)に設定し、その情報を扉の内側(所在エリア)で利用し得る構成を簡易に実現することができる。例えば、壁に大きな孔をあけて大掛かりな配線を埋設するような工事が不要となり、作業者にとっても、利用者にとっても非常に有利になる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、本発明の認証システムを具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(認証システムの全体構成)
まず、
図1〜
図4等を参照して第1実施形態に係る認証システムの全体構成を概説する。
図1に示す認証システム1は、例えば個人宅や会社など、物品の届け先(配達場所)として想定される所在エリアAR1(
図3参照)のエリア外に設定された認証場所AR2(
図3参照)において、当該認証場所AR2に存在する媒体の認識を行い、認証を行うシステムとして構成されている。この認証システム1では、
図3に示すように、読取対象となる媒体として、第1識別情報が記録されると共に物品(配送物80)に付して使用可能な情報コードC(第1情報媒体)と、第2識別情報が記録されると共に人によって携帯されるRFIDタグ70(第2情報媒体)とが用いられる。
【0022】
また、
図2に示すように、認証システム1は、個人宅や会社などの所在エリアAR1に設けられる認証場所側装置(基地局10、認証用機器30、表示用機器40)を備えている。なお、このような認証場所側装置(基地局10、認証用機器30、表示用機器40)は、個人宅や会社などの複数の配達対象場所(届け先となる所在エリア)にそれぞれ設置することができ、それぞれの配達対象場所(所在エリア)にて認証を行うことができるようになっている。また、各配達対象場所(所在エリア)に設置される認証場所側装置(基地局10、認証用機器30、表示用機器40)は、一つの装置として一体的に構成されていてもよく、それぞれが別々の装置として構成されていてもよい。例えば、基地局10と表示用機器40は、一つの装置として一体的に構成されていてもよく、別々の装置として構成されていてもよい。また、認証用機器30は、1つの装置によって一体的に構成されていてもよく、複数の装置によって構成されていてもよい。同様に、表示用機器40も、1つの装置によって一体的に構成されていてもよく、複数の装置によって構成されていてもよい。
【0023】
また、各配達対象場所(所在エリア)に設置される認証場所側装置(基地局10、認証用機器30、表示用機器40)と通信可能な構成で、管理装置(サーバ20)が設けられている。管理装置としてのサーバ20は、各配達対象場所に設置される各認証場所側装置(基地局10、認証用機器30、表示用機器40)と通信可能な構成(例えば、インターネットなどの公衆通信回線、或いは専用回線などを介して通信可能な構成)で各認証場所側装置から離れた位置に配置されており、例えば、認証システム1を運用する事業者の会社内に設けられた管理室などに配置されるようになっている。なお、各配達対象場所の各認証場所側装置と通信可能であれば、管理装置(サーバ20)の配置場所は上述の例に限定されるものではない。また、サーバ20も、1つの装置によって一体的に構成されていてもよく、複数の装置によって構成されていてもよい。
【0024】
(管理装置)
管理装置(サーバ20)は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置として構成されており、インターネットなどの通信回線と接続し得る通信インターフェイス24と、制御部22と、記憶部26とを備えている。制御部22は、CPUなどの公知の制御回路として構成されており、サーバ20内における各種制御を行う構成となっている。記憶部26は、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、不揮発性メモリなどの公知の記憶媒体として構成されており、様々な情報を記憶可能に構成されている。また、サーバ20には、図示しない操作部(マウスやキーボードなどの入力デバイス等)が設けられていてもよく、図示しない表示装置(液晶表示器などの公知の表示装置)が設けられていてもよい。
【0025】
(認証場所側装置)
基地局10は、個人宅や会社などの建物内(所在エリア)又はその近傍に設けられており、認証用機器30や表示用機器40と通信を行う構成となっている。この基地局10は、インターネットなどの通信回線を介してサーバ20と接続されており、サーバ20と通信を行う構成となっている。基地局10は、CPUなどの制御回路からなる制御部12と、ROM、RAM、不揮発性メモリなどの公知の記憶装置からなる記憶部13と、外部装置と有線通信又は無線通信を行うための通信インターフェイス14とを備えており、外部装置(サーバ20、認証用機器30、表示用機器40など)から取得した情報を処理する機能、外部装置に対して情報を送信する機能などを有している。なお、基地局10には、図示しない操作部、表示部などが設けられていてもよい。
【0026】
認証用機器30は、バーコードや二次元コードなどの情報コードを読み取る情報コードリーダとしての機能と、無線タグ(
図3の例ではRFIDタグ70)を読み取る無線タグリーダとしての機能とを備え、読み取りを二方式で行いうる構成をなしている。
【0027】
図4に示すように、認証用機器30は、全体的制御を司る制御部32を備えており、この制御部32に、通信インターフェイス34、記憶部36、撮像部50、無線リーダ部60などが接続されている。なお、図示はしていないが、制御部32に接続される構成で、操作部や表示部が設けられていてもよい。
【0028】
制御部32は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インターフェイス等を有し、記憶部36とともに情報処理装置として機能している。通信インターフェイス34は、外部(例えば基地局10や表示用機器40)との間でのデータ通信(例えば、公知の無線LAN方式やBluetooth(登録商標)方式などの無線通信、或いはケーブルを介した有線通信等)を行うためのインターフェイスとして構成されており、制御部32と協働して通信処理を行う構成をなしている。なお、認証用機器30は、当該機器に設けられた電池から電力供給を受ける構成であってもよく、外部の商用電源などから電力供給を受ける構成であってもよい。
【0029】
無線リーダ部60は、アンテナ65及び制御部32と協働して無線タグ(RFIDタグ70)との間で電磁波による通信を行い、RFIDタグ70に記憶されるデータの読み取り、或いはRFIDタグ70へのデータの書き込みを行うように機能している。この無線リーダ部60は、例えば公知の電波方式で伝送を行う回路として構成されており、
図4(A)に示すように、送信回路61、受信回路62、整合回路63などを有している。
【0030】
送信回路61は、キャリア発振器、符号化部、増幅器、送信部フィルタ、変調部などによって構成されており、キャリア発振器から例えば周波数953MHzのキャリア(搬送波)が出力される構成をなしている。なお、周波数帯はこの例に限定されるものではない。また、符号化部は、制御部32に接続されており、当該制御部32より出力される送信データを符号化して変調部に出力している。変調部は、キャリア発振器からのキャリア(搬送波)、及び符号化部からの送信データが入力される部分であり、キャリア発振器より出力されるキャリア(搬送波)に対し、通信対象へのコマンド送信時に符号化部より出力される符号化された送信符号(変調信号)によってASK(Amplitude Shift Keying)変調された被変調信号を生成し、増幅器に出力している。増幅器は、入力信号(変調部によって変調された被変調信号)を所定のゲインで増幅し、その増幅信号を送信部フィルタに出力しており、送信部フィルタは、増幅器からの増幅信号をフィルタリングした送信信号を、整合回路63を介してアンテナ65に出力している。このようにしてアンテナ65に送信信号が出力されると、その送信信号が電磁波として当該アンテナ65より外部に放射される。
【0031】
一方、アンテナ65によって受信された電波信号は、整合回路63を介して受信回路62に入力される。この受信回路62は、受信部フィルタ、増幅器、復調部、二値化処理部、複号化部などによって構成されており、アンテナ65を介して受信された信号を受信部フィルタによってフィルタリングした後、増幅器によって増幅し、その増幅信号を復調部によって復調する。そして、その復調された信号波形を二値化処理部によって二値化し、復号化部にて復号化した後、その復号化された信号を受信データとして制御部32に出力している。
【0032】
撮像部50は、
図4(B)に示すように、CCDエリアセンサなどの固体撮像素子からなる受光センサ53、結像レンズ57、複数個のLEDやレンズ等から構成される照明部51などを備えた構成をなしており、制御部32と協働して読取対象物R(
図1の例では配送物80)に付された情報コードCを読み取るように機能する。なお、本構成では、情報コードCとして例えばQRコード(登録商標)などが用いられており、この情報コードCの具体的構成については後述する。
【0033】
この撮像部50では、例えば情報コードCの読み取りを行う場合、まず、制御部32から指令を受けた照明部51にて照明光Lfが出射され、この照明光Lfが読取口(図示略)を通って読取対象物Rに照射されるようになっている。そして、照明光Lfが情報コードCにて反射した反射光Lrは読取口を通って装置内に取り込まれ、結像レンズ57を通って受光センサ53に受光される。読取口(図示略)と受光センサ53との間に配される結像レンズ57は、情報コードCの像を受光センサ53上に結像させる構成をなしており、受光センサ53はこの情報コードCの像に応じた受光信号を出力する。受光センサ53から出力される受光信号は、画像データとして記憶部36(
図2)に記憶され、デコード処理などに用いられるようになっている。なお、撮像部50には、受光センサ53からの信号を増幅する増幅回路や、その増幅された信号をデジタル信号に変換するAD変換回路等が設けられているがこれらの回路については図示を省略している。
【0034】
図3の例では、例えば個人宅(例えば一軒家、アパート、マンションなど)の屋内(建物内)が所在エリアAR1となっており、所在エリアAR1の出入口H(例えば一軒家、アパート、マンションなどの玄関等)に、この出入口Hを開閉するための扉Dが配置されている。なお、
図3では、建物の壁Jに形成された開口部が出入口Hとなっており、この出入口Hを開閉するように、回動式、スライド式などの公知の開閉機構によって構成される扉Dが設けられている。そして、扉Dの外側(建物の外側)において出入口Hを介して所在エリアAR1(建物の内側)に通じる所定領域(より具体的には、扉Dに隣接する所定領域AR2)が認証場所AR2となっている。なお、
図3の例では、少なくとも扉Dから一定距離の範囲内において、扉Dの上端部から下側且つ歩行面(地面或いは床面)Gよりも上側の領域が認証場所AR2となっている。
【0035】
そして、このような認証場所AR2で良好に読み取りを行うため、第1読取部及び第2読取部として機能する認証用機器30は、少なくとも所在エリアAR1の外側の認証場所AR2内を第1読取範囲(撮像部50による撮像範囲)及び第2読取範囲(無線リーダ部60による通信範囲)とする構成で、出入口Hを開閉する扉Dの上端部に装着されている。
図3の例では、受光センサ53やアンテナ65を扉Dの外側(建物の外側である領域AR2側)に配置した構成で、認証用機器30が扉Dの上部に着脱可能に掛けられており、例えば、このように扉Dに取り付けられた認証用機器30と所在エリアAR1の内部に配置された基地局10との間で無線通信が行われるようになっている。より具体的には、扉Dの上端部に装着具38が着脱可能に固定され、この装着具38に、撮像部50、無線リーダ部60、通信インターフェイス34などが一体的に保持されている。そして、装着具38を扉Dから取り外すことで認証用機器30を扉Dから取り外すことができるようになっている。また、装着具38は、
図3のような扉Dの閉塞時に扉Dの上端部と建物Jの壁(出入口Hの内壁)との間の隙間に配置され、建物の内側(即ち所在エリアAR1側)と建物の外側(即ち、認証場所AR2側)とに跨るようになっている。そして、このような装着具38の認証場所AR2側に無線リーダ部60、アンテナ65、撮像部50などが固定され、装着具38の所在エリアAR1側に、通信インターフェイス34などが固定されるようになっている。このように認証用機器30を構成すれば、取付の際に複雑な工事(壁に多数の連結部材を打ち付ける工事や配線工事など)が必要とならず、様々な建物の出入口付近に簡単に取り付けやすくなる。
【0036】
なお、
図3の例はあくまで一例であり、例えば認証用機器30全体が建物の外側(認証場所AR2側)に取り付けられ、所在エリアAR1側の機器(表示用機器40など)と無線通信を行うように構成されていてもよい。
【0037】
表示用機器40は、制御部42、通信インターフェイス44、表示モニター46と、スイッチ48などを備えている。制御部42は、例えばマイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インターフェイス等を有し、記憶部43とともに情報処理装置として機能している。通信インターフェイス44は、外部(例えば基地局10や認証用機器30)との間でのデータ通信(例えば、公知の無線LAN方式やBlueTooth(登録商標)方式などの無線通信、或いはケーブルを介した有線通信等)を行うためのインターフェイスとして構成されており、制御部42と協働して通信処理を行う構成をなしている。なお、表示用機器40は、当該機器に設けられた電池から電力供給を受ける構成であってもよく、外部の商用電源などから電力供給を受ける構成であってもよい。また、表示用機器40は、例えば専用端末として構成されていてもよく、スマートフォンや携帯電話機などの多機能を有する端末として構成されていてもよい。また、表示用機器40は、携帯型の装置であってもよく、据置型や固定型の装置であってもよい。
【0038】
(第1情報媒体)
次に、第1情報媒体に相当する情報コードCについて
図7、
図8等を参照して説明する。なお、
図7では、情報コードCの具体的セル構成は省略しているが、公知のQRコードと同様の構成(明色セル及び暗色セルをマトリックス状に配列した構成)とすることができる。
【0039】
情報コードCは、例えば配送物80などの物品に付されて用いられるものであり、例えば、当該情報コードC又は配送物80に固有に割り当てられた情報(例えばコード固有IDや配送物番号など)、付される配送物80の内容(物品名、物品種類名など)、配送物80の配送先を特定し得る情報(配送先(届け先)の住所、受取者の氏名又は名称、電話番号など)、配送物80の配送元を特定し得る情報(配送元(依頼主)の住所、氏名又は名称、電話番号など)などが記録されている。この情報コードCは、
図7に示すように、暗号化キーを用いずに読み取りが可能となる非暗号化データ(公開データ)が記録される公開領域Caと、暗号化キーによって暗号化された暗号化データ(非公開データ)が記録される非公開領域Cbと、誤り訂正符号が記録される誤り訂正領域とを備えている。
【0040】
一部領域を非公開領域(暗号化キーに対応する解読キーの取得を条件として読み取り可能な領域)とし、他の領域を公開領域(解読キーを用いずに読み取り可能な領域)とするような情報コードC(一部非公開コード)の生成方法や生成される情報コードCの具体的構成としては、例えば、特開2009−9547公報、特開2008−299422公報などに開示された技術を好適に用いることができる。
図8(A)には、これら公報の技術を利用して生成される情報コードCのデータ構成を例示しており、このうち、「開示コード」は、
図8(B)のような各開示データをJISの基本仕様(JISX0510:2004)に従って符号化したものである。また、秘匿コードは、
図8(C)のような各暗号データをJISの基本仕様(JISX0510:2004)に従って符号化したものである。なお、特開2009−9547公報、特開2008−299422公報に示す方法では、非公開領域に記録される秘匿コード内に復号キーや復号キーを特定しうる復号キー検査データが含まれた例も開示されているが、本構成では、非公開領域内に復号キーや復号キー検査データを含ませないようにしている。
【0041】
このような情報コードC(一部非公開コード)の読み取り方法は基本的には上記特開2009−9547公報、特開2008−299422公報の場合と同様であり、まず、先頭から終端子までのデータを公知のQRコードと同様の方法で読み取り、その後、所定位置(
図8(A)の例では終端子の直後)に秘匿識別子があるか否かを判断し、秘匿識別子が存在する場合には、その秘匿識別子の後に続く非公開領域のデータを読み取ることになる。この非公開領域のデータは上述したように暗号化キーによって暗号化されているため、認証用機器30内にこの暗号を解読するための解読キーが存在する場合のみ解読できる。具体的には、非公開領域のデータは、上述の暗号化キーを鍵として所定の暗号化アルゴリズムを用いて暗号化されているため、認証用機器30内にこの暗号化キーに対応する解読キー(例えば暗号化キーと同一のキー)が存在する場合に、その解読キーを鍵として所定の解読アルゴリズム(上記暗号化アルゴリズムで暗号化された暗号を解読するためのアルゴリズム)を用いて解読できるようになっている。
【0042】
なお、情報コードC(一部非公開コード)の生成方法や生成される情報コードCの具体的構成はこの例に限られるものではなく、一部領域に暗号化データを記録し、他の領域に非暗号化データを記録した二次元コードを生成可能な方法であれば、これら公報に記載された方法以外の方法で生成されていてもよい。
【0043】
また、情報コードCでは、情報コードC又は配送物80に固有に割り当てられた情報(例えばコード固有IDや配送物番号など)、配送物80の配送先を特定し得る情報(配送先(届け先)の住所、受取者の氏名又は名称、電話番号など)、配送物80の配送元を特定し得る情報(配送元(依頼主)の住所、氏名又は名称、電話番号など)が「第1識別情報」(配達対象物品を識別する物品識別情報)に相当し、これらの内のいずれかの情報又は複数の情報を暗号化して非公開領域に記録している。
【0044】
(第2情報媒体)
第2情報媒体として機能するRFIDタグ70は、「無線通信媒体」の一例に相当するものであり、ハードウェア的には例えば公知のRFIDタグとして構成され、
図5に示すように、アンテナ71,電源回路72,復調回路73,制御回路74,メモリ75,変調回路76などによって構成されている。電源回路72は、アンテナ71を介して受信した認証用機器30からの送信信号(キャリア信号)を整流、平滑して動作用電源を生成するものであり、その動作用電源を、制御回路74をはじめとする各構成要素に供給している。また、復調回路73は、送信信号(キャリア信号)に重畳されているデータを復調して制御回路74に出力している。メモリ75は、ROM,不揮発性メモリ等の各種半導体メモリによって構成されており、制御プログラムやRFIDタグ70を識別するためのタグ識別情報(タグID)、RFIDタグ70の用途に応じてユーザが設定したデータなどが記憶されている。
【0045】
具体的には、
図3に示すように、社員証などの身分証明証Eの内部にRFIDタグ70が内蔵されており、このRFIDタグ70のメモリ75には、身分証明証Eで特定される個人の個人情報(当該個人に割り当てられたID(社員番号など)、氏名、部署、会社名)などが「第2識別情報」(配達者識別情報)として記録されている。そして、制御回路74は、メモリ75から上記情報やデータを読み出し、それを送信データとして変調回路76に出力する構成をなしており、変調回路76は、キャリア信号を当該送信データで負荷変調してアンテナ71から反射波として送信するように構成されている。
【0046】
(認証処理)
次に、認証システム1で行われる認証処理等について説明する。
この認証システム1では、上述の認証用機器30が、第1読取部、第2読取部として機能している。具体的には、情報コードC(第1情報媒体)及びRFIDタグ70(第2情報媒体)の読み取りを行う認証場所AR2の所定の第1読取範囲に配送物80(物品)が存在する場合に、この情報コードC(第1情報媒体)に記録された第1識別情報を読み取るように機能している。更に、認証場所AR2の所定の第2読取範囲にRFIDタグ70(第2情報媒体)を所持する人が存在する場合に、このRFIDタグ70(第2情報媒体)に記録された第2識別情報を読み取るように機能している。
【0047】
本構成では、サーバ20に設けられた記憶部26が登録部として機能しており、正規の情報コードCに記録される識別情報を特定する第1特定情報(より具体的には、各場所へ配達されるべき各正規物品を特定する正規物品特定情報)と、正規のRFIDタグ70に記録される識別情報を特定する第2特定情報(より具体的には、各場所への配達を行う各正規配達者を特定する正規配達者特定情報)とが登録されている。具体的には、
図11(B)のような情報がサーバ20の記憶部26に蓄積されており、配達が予定された物品に対応付けて付される情報コードCのコードIDが登録されている。これらのコードIDが第1特定情報(正規物品特定情報)の一例に相当しており、このように登録されるコードIDによって正規の情報コードが特定されるようになっている。つまり、記憶部26に登録された各コードIDが記録される各情報コードが正規の情報コードに該当する。また、
図11(B)のように、記憶部26には、配達が予定された各物品に対応付けて、各物品の配達者を特定する情報(配達者ID)が登録されている。これらの配達者IDが第2特定情報(正規配達者特定情報)の一例に相当しており、このように登録される配達者IDによって正規の配達者が特定されるようになっている。つまり、記憶部26に登録された各配達者IDによって特定される各配達者が正規の配達者に該当する。
【0048】
また、サーバ20の記憶部26には、予め配達作業を行うことが予定された各予定者(
図11(A)の例では社員)にそれぞれ対応付けてID(
図11(A)の例では固有の社員ID)が割り当てられて登録されており、更に、各予定者(
図11(A)の例では社員)にそれぞれ対応付けて各予定者の顔の写真を含む画像データがそれぞれ登録されている。そして、
図11(B)のように、各物品を配達する配達者が決められたときには、各物品に対応付けて配達者名、配達者ID、配達者の画像を登録している。このように構成されているため、配達対象物品が特定されれば、その配達対象物品の配送先の情報(配送先住所や受取人名など)だけでなく、配達する配達者の配達者名、配達者ID、顔の画像を特定できることになる。また、
図11(B)のデータベースには、物品毎に、各物品と対応付けて各物品の配送の日にち及び配送の時間帯が記憶されている。従って、物品(配達対象物品)が特定されれば、
図11(B)のデータベースによってその物品の配送日及び配送時間帯が把握できるようになっている。
【0049】
そして、制御部32及び撮像部50が第1読取部として機能している。撮像部50は、認証場所AR2に設定された所定の撮像範囲内を第1読取範囲として撮像する構成となっており、この撮像範囲に情報コードCが配置された場合にはこの情報コードCの撮像画像を生成するように機能する。また、制御部32及び記憶部36が解読キー記憶部として機能し、外部から暗号データを解読するための解読キーを取得して記憶部36に記憶する構成となっている。なお、外部からの解読キーの入力方法としては、認証用機器30に設けられた図示しない操作部を操作することで解読キー(情報コードCの非公開領域の暗号データを解読するためのキー)を入力するようにしてもよく、サーバ20などからこのような解読キーを認証用機器30に送信することで、認証用機器30が解読キーを取得できるようにしてもよい。そして、制御部32は、解読部の一例に相当し、撮像部50の撮像範囲に情報コードCが配置された場合に、撮像部50が情報コードCを撮像して得られた当該情報コードCの撮像画像を解析し、情報コードCから第1識別情報(上述のコードID等)などを解読するように機能する。具体的には、撮像部50によって得られた情報コードCの撮像画像を解析し、記憶部36(解読キー記憶部)に記憶された解読キーに基づいて非公開領域に記録された暗号データを解読することで第1識別情報を読み取るように機能している。なお、撮像部50による撮像範囲(第1読取範囲)は、少なくとも扉Dの近傍に設定されていればよく、例えば、
図3のように下側又は斜め下側を撮像するように撮像部50が配置されている場合、撮像部50よりも下側であって且つ扉Dから所定距離以内の領域が全て撮像範囲となるように設定することができる。
【0050】
また、制御部32、無線リーダ部60、及びアンテナ65は、第2読取部、無線読取部として機能しており、認証場所AR2内の所定の通信範囲にRFIDタグ70(無線通信媒体)が配置された場合に、当該通信範囲を第2読取範囲としてRFIDタグ70(無線通信媒体)に記録された第2識別情報(上述の配達者ID等)を読み取るように機能する。なお、無線リーダ部60による通信範囲(第2読取範囲)は、少なくとも扉Dの近傍に設定されていればよく、例えば、少なくとも扉Dから一定距離(例えば数メートル)以内であれば全て通信範囲内になるように設定することができる。
【0051】
そして、認証用機器30では、判断部に相当する制御部42により、上記記憶部26(登録部)に登録された第1特定情報及び第2特定情報と、第1読取部及び第2読取部による読取結果とに基づき、情報コードC(第1情報媒体)及びRFIDタグ70(第2情報媒体)がいずれも読み取られたか否か(具体的には、情報コードCの非公開領域が解読されたか否か、及びRFIDタグ70が読み取られたか否か)を判断している。より詳しくは、第1読取部及び第2読取部によって読み取りを行った認証場所AR2へ配達されるべき正規物品に対応する情報コードC(第1情報媒体)、及び当該認証場所AR2への配達を行う正規配達者に対応するRFIDタグ70(第2情報媒体)が読み取られたか否かを制御部42が判断しており、具体的には、記憶部26に登録された当該認証場所ARに対応付けられたコードIDが記録された情報コードCが読み取られ、且つ記憶部26に登録された当該認証場所ARに対応付けられた配達者IDが記録されたRFIDタグ70が読み取られたか否かを判断している。
【0052】
そして、報知部に相当する表示用機器40(具体的には制御部42及び表示モニター45)では、「認証用機器30によって情報コードC(第1情報媒体)及びRFIDタグ70(第2情報媒体)がいずれも読み取られている」と制御部32によって判断されたことを条件として、認証が成功した旨を知らしめるための「所定の報知動作」を行うようになっている。より具体的には、制御部32により認証場所AR2へ配達されるべき正規物品に対応する情報コードCの非公開領域が解読されたと判断され、且つ認証場所AR2への配達を行う正規配達者に対応するRFIDタグ70が読み取られたと判断されたことを条件として「所定の報知動作」を行っている。なお、「所定の報知動作」は、認証が成功したことを知らせるメッセージ表示や図形表示などであってもよく(
図14参照)、認証が成功したことを音声によって知らせる音声報知などであってもよい。また、所定のランプ表示、ブザー報知などであってもよい。
【0053】
この認証システム1は、具体的には
図9のような流れで処理が行われるようになっている。まず、サーバ20では、
図11(B)のような情報が収集されて記憶部26(
図2)に登録される(S1)。そして、各物品のデータが登録される度に、物品の配達先に設けられた認証場所側装置(具体的には基地局10)に対して、その配達先の物品に対応付けられた情報(
図11(C))を送信(情報配信)するようになっている(S2)。なお、
図11(B)のような登録データには、各物品を配送する配送先住所の情報と共にその配送先住所にある認証場所側装置(基地局10、認証用機器30、表示用機器40)を特定する識別情報(例えば、メールアドレス、IPアドレス、その他の機器識別情報)が登録されており、物品の配送先の住所が特定されれば、その住所に存在する認証場所側装置に情報を送信可能となっている。
【0054】
サーバ20から
図11(C)のようなデータが送信された基地局10では、そのデータの一部又は全部を表示用機器40に送信する。なお、本構成では、サーバ20の制御部22及び通信インターフェイス24が特定情報送信部の一例に相当し、記憶部26(登録部)に登録された情報に基づき、認証場所AR2に対応する正規の情報コードC(第1情報媒体)を特定する情報(例えば、認証場所AR2に対応するコードID)、及び認証場所AR2に対応する正規のRFIDタグ70(第2情報媒体)を特定する情報(例えば、認証場所AR2に対応する配達者ID)を、配送物80(配達対象物品)が当該認証場所AR2に配達される前に、当該認証場所AR2に通じる所在エリアAR1に設けられた認証場所側装置(具体的には基地局10又は表示用機器40)に予め送信するように機能する。また、コードIDや配達者IDだけでなく、
図11(C)のように登録される情報、即ち、配達が予定された物品の物品名、配送先の住所、受取人名、送り主の住所、送り主名、配達者名、配達者の画像なども互いに対応付けられて一連のデータとして送信されるようになっている。一方、認証場所側装置の制御部42及び記憶部43は、受信情報記憶部の一例に相当し、配送物80(配達対象物品)が認証場所AR2に配達される前に、上記特定情報送信部からの情報を受信して予め記憶しておくように機能する。
【0055】
そして、このようなデータ(
図11(C)参照)を受けた表示用機器40では、そのデータに含まれる配達者の画像や配達者名、その他のメッセージなどを表示する(S4)。なお、
図12は、S4での表示例を示すものである。このような表示により、表示用機器40が配置された所在エリアAR1内において、その所在エリアAR1に訪問してくる配達者の顔や名前などを事前に把握しておくことができる。また、表示内容はこの例に限られず、配達が予定された物品の物品名、配送先の住所、受取人名、送り主の住所、送り主名などを表示してもよい。このようにすることで、具体的な配達内容を事前に把握することができ、想定される配送であればより安心感をもって荷物を受け取りやすくなる。また、不審な荷物等の場合に早めに受け取り拒否の連絡や問い合わせをするといったことも可能となる。
【0056】
そして、S4の処理の後、
図3に示す認証場所に訪問者があった場合には、その認証場所を検出場所とするスイッチが動作するようになっている。このスイッチ(認証用機器起動スイッチ)は、例えば、公知の人感センサなどによって構成されており、例えば、認証場所に人がいることを、赤外線、超音波、可視光などを媒介として検出するように機能する。なお、認証用機器起動スイッチは、人感センサの例に限られるものではなく、例えば表示用機器40のスイッチ48であってもよい。例えば、訪問者が建物の外壁や門などに設置されたインターフォンを押したときに、所在エリアAR1内にいる者が訪問者の到来を把握することができるため、この場合にスイッチ48に対して所定操作を行うことで、表示用機器40に対し認証場所に人がいることを知らせることができる。この例では、制御部42がスイッチ48から所定信号を受けたときに、スイッチ48(認証用機器起動スイッチ)のオン動作を検出することになる。
【0057】
表示用機器40では、訪問者の到来によりスイッチ(認証用機器起動スイッチ)がオン動作した場合には、認証用機器30との通信を開始する(S5)。一方、認証用機器30は、訪問者の到来によって上記スイッチ(認証用機器起動スイッチ)がオン動作した場合に、撮像部50及び無線リーダ部60を動作させ、情報コードの読み取り、及びRFIDの読み取り処理を開始する(S6)。また、認証用機器30は、S6で撮像部50を動作させた後には、その撮像部50での撮像画像を表示用機器40に送信する(S7)。そして、このような撮像画像を受けた表示用機器40では、その撮像画像を表示モニター46に表示する(S8)。なお、S8で表示する撮像画像は、S6で撮像部50が起動した直後の画像であってもよく、S6で撮像部50が起動した後の撮像画像を継続的或いは断続的に表示してもよい。このように認証用機器30から表示用機器40に撮像画像を送信し、それを表示用機器40の表示モニター46に表示することで、所在エリアAR1内にいる者が表示モニター46を見て訪問者の顔を認識できるようになる。
【0058】
一方、認証用機器30では、S7で撮像画像を表示用機器40に送信した後、或いは撮像画像の送信と並行して情報コードCの読み取り、及びRFIDタグ70の読み取りを行う(S9)。例えば、S6での撮像部50や無線リーダ部60の起動後、
図3のように撮像部50の撮像範囲に配送物80(配達対象物品)の情報コードCが配置されたときには、撮像部50が撮像した情報コードCのコード画像に対して制御部32が公知のデコード処理を行い、この情報コードCを解読する。この情報コードCの解読処理は、上述した通りであり、記憶部36(解読キー記憶部)に記憶された解読キーに基づいて非公開領域に記録された暗号データを解読することで第1識別情報(例えばコードID)などを読み取る。また、S6での撮像部50や無線リーダ部60の起動後、
図3のように無線リーダ部60の通信範囲に配達者Pの身分証明証E内のRFIDタグ70が配置されたときには、無線リーダ部60がRFIDタグ70に記録された第2識別情報(例えば配達者ID)などを読み取る。そして、情報コードCの読み取りによって得られたデータと、RFIDタグ70の読み取りによって得られたデータを表示用機器40に送信する(S10)。
【0059】
表示用機器40では、S8の処理の後又はS8の処理と並行して、認証処理が行われるようになっている(S11)。このS11の認証処理は例えば
図10のような流れで行われる。なお、本構成では、例えば
図10の処理において、S1、S2の処理を
図9に示すS3の処理の後に行っており、S3以降の処理を、
図10に示すS10の処理以降に行うようになっているが、
図10のS1以降の処理を
図10のS10の処理以降に行うようにしてもよい。
【0060】
図10のように、表示用機器40では、まずサーバ20から上述の第1特定情報及び第2特定情報(より具体的には、
図9のS2で送信された
図11(C)のようなデータ)を受信し(S21)、記憶部43に蓄積しておく(S22)。そして、S10のように、認証用機器30から情報コードCの読み取りデータ及びRFIDタグ70の読み取りデータの送信があった場合には、これらのデータを取得し(S23)、記憶部43に蓄積する(S24)。そして、認証用機器30から取得した情報コードCの読み取りデータ及びRFIDタグ70の読み取りデータと、予め記憶部43に記憶された第1特定情報及び第2特定情報を照合し(S25)、予め定められた正規の照合結果が得られたか否かを判断する(S26)。例えば、記憶部43に記憶される第1特定情報として特定のコードIDが登録され、第2特定情報として特定の配達者IDが登録されている場合、認証用機器30から取得した情報コードCの読み取りデータにその特定のコードID(第1特定情報)が含まれ、認証用機器30から取得したRFIDタグ70の読み取りデータにその特定の配達者ID(第2特定情報)が含まれている場合、S26において認証成功(照合OK)と判定し、S26にてYesに進む。この場合、S27では、例えば
図14のように、表示用機器40の表示モニター46に、照合結果として、認証成功に対応付けられた情報(例えば認証が成功した旨のメッセージなど)を表示する。なお、この例では、S27での照合結果の表示が「所定の報知動作」の一例に相当している。また、S27で行う「所定の報知動作」は上述した他の例(所定の音声案内、所定のブザー報知、所定のランプ報知など)であってもよい。また、S27での表示と同時に、或いはこの表示の前後に、S9(
図9)で読み取られた情報コードCに含まれる情報(例えば、物品名(荷物名)、送り主名、送り主住所、受取人名、受取人住所等)を表示すると、受取人が扉Dを開く前に受取人の安心感をより高めることができる。
【0061】
一方、認証用機器30から取得した情報コードCの読み取りデータに第1特定情報(上述の特定のコードID)が含まれていない場合、又は認証用機器30から取得したRFIDタグ70の読み取りデータに第2特定情報(上述の特定の配達者ID)が含まれていない場合、若しくは、S5(
図9)でのデータ送信の後、一定時間以上経過しても情報コードCの読取結果やRFIDタグ70の読み取り結果が認証用機器30から送信されなかった場合には、認証失敗と判定し、S26にてNoに進む。この場合、照合結果として、認証失敗に対応付けられた情報(例えば認証が失敗した旨のメッセージなど)を表示する(S28)。
【0062】
このように、判断部に相当する制御部42では、記憶部43(受信情報記憶部)に予め記憶された情報と、第1読取部及び第2読取部による読取結果とに基づき、第1読取部及び第2読取部で読み取りを行う認証場所AR2に対応する情報コードC(第1情報媒体)及びRFIDタグ70(第2情報媒体)が読み取られたか否かを判断するように機能する。
【0063】
また、本構成では、配達者Pが所持する携帯型情報端末100又は配達者Pが運転する配達車90に搭載された装置(カーナビゲーション装置等)のいずれかが位置検出の対象となる装置となっており、GPS(Global Positioning System)受信機が搭載されている。この携帯型情報端末100は、情報コードリーダ及び無線タグリーダとして構成されており、無線タグを読取可能な無線タグリーダ(無線リーダ部120及びアンテナ125)と、公知の情報コードを読取可能な情報コード読取部130とを備えている。また、外部装置と無線通信(公知の無線LAN方式やBluetooth(登録商標)方式などの無線通信、インターネット通信など)を行う無線通信部140や、バッテリ115及び電源回路としての電源部116などを備えた電源系、公知の半導体メモリなどからなるメモリ111、各種操作ボタンなどからなるキー操作部112、液晶表示器などからなる表示部113、外部インターフェイス114などを備えている。
【0064】
更に
図6の例では、配達者Pが所持する携帯型情報端末100にGPS受信機119が設けられており、このGPS受信機119にてGPS情報を受信し、GPS受信機119又は制御部110によって携帯型情報端末100の現在位置情報(例えば緯度及び経度の情報、或いは住所(所在地))を生成する構成となっている。携帯型情報端末100は、たとえば配達者Pが配達拠点、店舗、送り先などで使用する作業用の情報端末であり、配達中のときには、配達者Pが携帯するか又は配達車90の車内に置くようにして運ばれる。従って、この携帯型情報端末100の位置がGPS情報によって把握できれば、巡回している配達者Pの現在位置又は配達車90の現在位置がより詳細に且つよりリアルタイムに把握できるようになる。GPS受信機119は、公知のGPS受信機として構成されており、図示しないGPS衛星からの情報を受信し、このGPS受信機119が設けられた携帯型情報端末100の詳細な緯度及び経度を算出するように構成されている。なお、GPS受信機119は、GPS衛星からの情報に基づいて携帯型情報端末100の現在位置が把握できる構成であれば、公知のどのような方式のものであってもよい。
【0065】
そして、制御部110及び無線通信部140は、GPS受信機119(又は制御部110)が算出した携帯型情報端末100の現在位置情報(例えば、携帯型情報端末100の詳細な緯度及び経度の情報)を、インターネット回線などを介してサーバ20に送信している。サーバ20は、携帯型情報端末100から現在位置情報(「検出位置のデータ」に相当する携帯型情報端末100の詳細な緯度及び経度の情報)を受信し、それを基地局10又は表示用機器40に送信するように構成されている。なお、
図11(B)のような登録データには、配達者IDなどと対応付けて、その配達者IDで特定される配達者が所持する携帯型情報端末100を識別する識別情報(メールアドレスやIPアドレスなど)が対応付けられており、携帯型情報端末100の制御部110及び無線通信部140は、当該携帯型情報端末100の現在位置情報を送信する際に、その現在位置情報と対応付けて当該携帯型情報端末100の識別情報も送るようになっている。従って、サーバ20では、どの配達者が所持する携帯型情報端末100から現在位置情報が送信されてきたか(即ち、どの配達者IDに対応する携帯型情報端末100から現在位置情報が送信されてきたか)を把握することができ、その現在位置情報を、その配達者IDに対応する配送先住所に存在する認証場所側装置(基地局10など)に送信することになる。
【0066】
本構成では、携帯型情報端末100及びサーバ20の制御部22、通信インターフェイス24が「位置検出部」の一例に相当し、配達対象物品の配達に用いる車の位置、又は前記配達対象物品を配達する配達者が携帯する情報読取端末(携帯型情報端末100)の位置を検出するように機能する。また、サーバ20の制御部22、通信インターフェイス24は、検出位置データ送信部の一例に相当し、位置検出部によって得られた検出位置のデータを認証場所側装置(具体的には、その検出位置のデータで特定される配達者又は配達車が向かおうとする各住所にある基地局10又は表示用機器40)に送信するように機能する。
【0067】
そして、サーバ20から直接、又は基地局10を介してサーバ20から現在位置情報(当該表示用機器40が存在する所在エリアAR1に向かおうとする配達者P又は配達車90の検出位置のデータ)を受信した表示用機器40は、表示モニター45に、その現在位置情報(検出位置のデータ)を表示する。その表示方法は様々であり、例えば、携帯型情報端末100の現在位置情報(例えば緯度及び経度の情報、或いは住所(所在地))そのものを文字情報として表示してもよく、
図13のように、現在位置情報が示す地図上の位置を地図とともに表示してもよい。
【0068】
この例では、報知部に相当する制御部42及び表示モニター45が、検出位置表示部として機能し、検出位置データ送信部によって送信された検出位置のデータに基づき、当該報知部が配置される所在エリアAR1への配送物80(配達対象物品)の配達に用いる車の位置、又は配送物80(配達対象物品)を配達する配達者Pが携帯する情報読取端末(携帯型情報端末100)の位置を表示するように機能する。
【0069】
(本構成の主な効果)
以上のように、本構成では、認証場所AR2の所定の第1読取範囲に物品が存在する場合に、第1情報媒体(情報コードC)に記録された第1識別情報を読み取る第1読取部と、認証場所AR2の所定の第2読取範囲に第2情報媒体(RFIDタグ70)を所持する人が存在する場合に、第2情報媒体に記録された第2識別情報を読み取る第2読取部とが設けられている。このように構成されているため、認証場所AR2において、物品に付された情報媒体(第1情報媒体)と、人によって所持された情報媒体(第2情報媒体)をいずれも読み取ることができ、物品及び人にそれぞれ対応付けて記録された各情報をいずれも把握し、利用できるようになる。
更に、登録部(記憶部26)に登録された第2特定情報と、第2読取部による読取結果とに基づき、第2情報媒体(RFIDタグ70)が読み取られたか否かを判断し、第2情報媒体が読み取られたと判断されたことを条件として所定の報知動作を行う構成となっている。つまり、登録部から把握される正規の第2情報媒体が読み取られた場合に所定の報知動作が行われるため、このような報知動作がなされた場合には、正規の訪問者が認証場所にいることを認識することができる。特に、人による携帯が予定された第2情報媒体を読み取ることで正規の訪問者であるか否かを判断することができるため、正規の訪問者が正規の第2情報媒体を携帯するという運用が確実になされていれば、「なりすまし」をより確実に防ぐことができる。
【0070】
また、登録部(記憶部26)には、第1情報媒体(情報コードC)に記録される識別情報を特定する第1特定情報と上記第2特定情報とが登録されており、判断部に相当する制御部42は、登録部に登録された第1特定情報及び第2特定情報と、第1読取部及び第2読取部による読取結果とに基づき、第1情報媒体及び第2情報媒体がいずれも読み取られたか否かを判断し、報知部に相当する制御部42及び表示モニター46は、判断部によって第1情報媒体及び第2情報媒体がいずれも読み取られたと判断されたことを条件として所定の報知動作を行う構成となっている。
この構成によれば、物品に付された情報と、人が携帯する媒体に付された情報がいずれも正しい場合にのみ所定の報知動作が行われるようになる。従って、このような報知動作が行われた場合には、正規の訪問者が正規の物品を所持して認証場所にいることを認識することができ、「なりすまし」の防止効果が一層高まる。
【0071】
また、第1情報媒体は、第1識別情報が記録される情報コードCであり、第2情報媒体は、第2識別情報が記録される無線通信媒体(RFIDタグ70)である。そして、第1読取部は、情報コードC及び無線通信媒体(RFIDタグ70)が持ち込まれる認証場所AR2に設定された所定の撮像範囲内を第1読取範囲として撮像する撮像部50と、撮像範囲に情報コードCが配置された場合に、撮像部50によって得られた情報コードCの撮像画像から少なくとも第1識別情報を読み取る解読部とを備えている。
更に、第2読取部は、認証場所の所定の通信範囲に無線通信媒体(RFIDタグ70)が配置された場合に、当該通信範囲を第2読取範囲として無線通信媒体に記録された第2識別情報を読み取る無線読取部を有している。
この構成よれば、訪問者が持ち運ぶ物品には識別のために情報コードを付しておき、人が携帯する媒体には識別のために無線通信媒体を設けるように運用することができ、特に人が所持する媒体と物品を別種の情報媒体で管理することが望まれる場合に有利になる。
【0072】
また、情報コードCは、少なくとも第1識別情報が暗号化キーに基づいて暗号化された暗号データが記録された非公開領域を有する情報コードとして構成されている。そして、第1読取部は、外部から暗号データを解読するための解読キーを取得して記憶する解読キー記憶部(記憶部36)を備えており、解読部に相当する制御部42は、撮像部50の撮像範囲に情報コードCが配置された場合に、撮像部50によって得られた情報コードCの撮像画像を解析し、解読キー記憶部に記憶された解読キーに基づいて非公開領域に記録された暗号データを解読することで第1識別情報を読み取る構成となっている。
そして、登録部(記憶部26)には、情報コードCに記録される第1識別情報を特定する情報として第1特定情報が登録され、無線通信媒体(RFIDタグ70)に記録される第2識別情報を特定する情報として第2特定情報が登録されており、判断部に相当する制御部42は、登録部に登録された第1特定情報と、解読部による読取結果とに基づき、情報コードCの非公開領域が解読されたか否かを判断し、登録部に登録された第2特定情報と、無線読取部による読取結果とに基づき、無線通信媒体(RFIDタグ70)が読み取られたか否かを判断している。そして、報知部は、判断部によって情報コードCの非公開領域が解読されたと判断され、且つ無線通信媒体(RFIDタグ70)が読み取られたと判断された場合に、所定の報知動作を行う構成となっている。
この構成によれば、物品に付された情報と、人が携帯する媒体に付された情報がいずれも正しい場合にのみ所定の報知動作が行われ、更に、情報コードCの非公開領域が解読された場合にのみ所定の報知動作が行われるようになるため、「なりすまし」の防止効果がより一層高まる。特に、暗号データを有さない限り情報コードCの第1識別情報を解読できないため、第1識別情報の漏洩を防ぐことができ、第1識別情報を記録した偽の情報コードを生成することも困難であるため、不正防止効果がより一層高まる。特に、第1識別情報に住所や氏名などの個人情報が含まれる場合には、非常に有用である。
【0073】
また、第1情報媒体(情報コードC)は、配達対象物品(配送物80)に付されるものであり、且つ当該第1情報媒体が付される配達対象物品を識別する物品識別情報が第1識別情報として記録されており、第2情報媒体(RFIDタグ70)は、配達者Pに割り当てられた配達者識別情報が第2識別情報として記録されている。
更に、登録部(記憶部26)には、各場所へ配達されるべき各正規物品を特定する正規物品特定情報が第1特定情報として登録され、各場所への配達を行う各正規配達者を特定する正規配達者特定情報が第2特定情報として登録されている。
そして、判断部に相当する制御部42は、登録部に登録された第1特定情報及び第2特定情報と、第1読取部及び第2読取部による読取結果とに基づき、第1読取部及び第2読取部によって読み取りを行う認証場所AR2へ配達されるべき正規物品に対応する第1情報媒体、及び当該認証場所AR2への配達を行う正規配達者に対応する第2情報媒体が読み取られたか否かを判断し、報知部に相当する制御部42及び表示モニター46は、当該認証場所AR2へ配達されるべき正規物品に対応する第1情報媒体、及び当該認証場所への配達を行う正規配達者に対応する第2情報媒体が読み取られたと判断部によって判断されたことを条件として所定の報知動作を行う構成となっている。
このように、配達場所毎の正規物品と配達場所毎の正規配達者とを予め登録しておき、第1読取部及び第2読取部によって読み取りを行った認証場所AR2へ配達されるべき正規物品に対応する第1識別媒体が読み取られたか否か、及び配達を行う正規配達者に対応する第2情報媒体が読み取られたか否かを判断すれば、「なりすまし」をより確実に防ぐことができる。例えば、その認証場所AR2への配達が予定されていない他の物品に付された媒体を読み取らせても認証が成功せず、その認証場所AR2への配達が予定されていない他の登録者の媒体を読み取らせても認証が成功しないため、認証場所AR2(配達場所)に対応付けられた正規物品及び正規配達者がいずれも認識できない状況下では「所定の報知動作」が行われることがなく、不正防止効果が更に高まる。
【0074】
また、1又は複数の機器からなり、所定の出入口を介して認証場所に通じる所在エリアに機器の一部又は全部が設けられた認証場所側装置と、所在エリアから離れた位置において認証場所側装置と通信可能に配置された1又は複数の機器からなる管理装置(サーバ20)とが設けられている。
そして、管理装置は、登録部と、登録部に登録された情報に基づき、認証場所に対応する正規の第1情報媒体を特定する情報、及び認証場所に対応する正規の第2情報媒体を特定する情報を、配達対象物品が当該認証場所に配達される前に、当該認証場所に通じる所在エリアに設けられた認証場所側装置に予め送信する特定情報送信部と、を有している。
一方、認証場所側装置は、配達対象物品が認証場所に配達される前に、特定情報送信部からの情報を受信して予め記憶しておく受信情報記憶部と、判断部と、報知部とを備えている。
更に、判断部は、受信情報記憶部に予め記憶された情報と、第1読取部及び第2読取部による読取結果とに基づき、第1読取部及び第2読取部で読み取りを行う認証場所に対応する第1情報媒体及び第2情報媒体が読み取られたか否かを判断する構成となっている。
このように、認証場所に対応する正規の第1情報媒体を特定する情報と正規の第2情報媒体を特定する情報とを、その認証場所に隣接する現場(所在エリア)に設けられた認証場所側装置に対して管理装置から予め送信しておけば、認証時に認証場所側装置と管理装置との間でデータを大量に送受信する必要が無く、認証処理をより迅速に行うことができる。また、所在エリアにいる者は、認証場所側装置に事前に送られた情報を把握することでより効率的に準備することができ、利便性が高まる。
【0075】
また、管理装置(サーバ20)は、配達対象物品の配達に用いる車の位置、又は配達対象物品を配達する配達者が携帯する情報読取端末の位置を検出する位置検出部と、位置検出部によって得られた検出位置のデータを認証場所側装置に送信する検出位置データ送信部と、を有している。
そして、認証場所側装置に設けられた報知部は、検出位置データ送信部によって送信された検出位置のデータに基づき、当該報知部が配置される所在エリアAR1への配達対象物品の配達に用いる車の位置、又は配達対象物品を配達する配達者Pが携帯する情報読取端末の位置を表示する検出位置表示部を有している。
この構成によれば、所在エリアAR1において、配送物80(配達対象物品)を配達する配達者Pの認証だけでなく、その所在エリアAR1への配達が予定された配送物80(配達対象物品)の位置把握(その所在エリアAR1に到達するまでのより詳細な位置把握)も可能になる。これにより、その所在エリアAR1に配送物80(配達対象物品)が到達するタイミングをより正確に予測することが可能となり、例えば、訪問者があったときには、正規の配達対象物品が届いたことによる訪問であるか否かを、上述の認証と併せて、より正確に判断し易くなる。
【0076】
また、報知部に相当する制御部42及び表示モニター46は、所定の出入口を介して認証場所に通じる所在エリアAR1に機器の一部又は全部が設けられており、第1読取部及び第2読取部は、少なくとも所在エリアAR1の外側を第1読取範囲及び第2読取範囲とする構成で、出入口を開閉する扉Dに装着される構成となっている。
このように、第1読取部及び第2読取部を扉Dに装着する構成とすれば、第1読取範囲及び第2読取範囲を扉の外側(認証場所AR2)に設定し、その情報を扉Dの内側(所在エリア)で利用し得る構成を簡易に実現することができる。例えば、壁に大きな孔をあけて大掛かりな配線を埋設するような工事が不要となり、作業者にとっても、利用者にとっても非常に有利になる。
【0077】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0078】
上述した認証用機器30の構成、設置例はあくまで一例であり、上述の機能を有していれば外観、設置場所、その他の機能などは、様々に変更したり、付加したりすることができる。例えば、認証用機器30にマイクやスピーカなどを付加し、住宅や玄関付近の外壁などに設けてインターフォンとして機能させてもよい。
【0079】
認証用機器30と表示用機器40との通信は、専用無線通信であってもよくインターネットなどの公衆通信回線を利用してもよい。また、基地局10を中継してもよく、中継しなくてもよい。
【0080】
配達者Pが撮像部50の撮像範囲に入ったときに配達者Pの顔だけでなく身分証明証Eをも撮像し、その撮像画像を表示用機器40に表示してもよい。
【0081】
上記実施形態では、配送物80(配達対象物品)に付された情報コードCの第1識別情報が正規の情報であることをS26での認証成功の条件としたが、これを条件としなくてもよい。例えば、無線リーダ部60によって読み取られたRFIDタグ70の第2識別情報(配達員ID)が正規の情報であれば認証成功と判断してもよい。
【0082】
上記実施形態では、携帯型情報端末100からサーバ20に現在位置情報を送信する例を示したが、この例に限られず、例えば配達車90に搭載されたカーナビゲーション装置に、GPS受信機119と同様のGPS受信機を搭載しておき、このカーナビゲーション装置が、そのGPS受信機にてGPS衛星からのGPS情報を受信し、このGPS情報に基づいて配達車90の現在位置情報(例えば緯度及び経度の情報、或いは住所(所在地)の情報など)を生成し、その現在位置情報をサーバ20に送信するように構成されていてもよい。この例では、サーバ20は、カーナビゲーション装置から現在位置情報(検出位置のデータ)を受信し、その情報を、その配達車90が向かおうとする所在エリアAR1の基地局10又は表示用機器40に送信することになる。