(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ストッパ部材と前記ストッパ部材係合孔との係合が離脱した状態で、前記シャッタの移動に伴って、前記ストッパ部材に固定されたガイド部材が前記シャッタに形成されたガイド部材係合孔によってガイドされるように形成されている請求項1または2に記載のカード・カセット装置。
前記ソレノイドが消磁状態にあるときには、前記シャッタを閉鎖したままでロック状態に維持され、前記ソレノイドが励磁状態になると、前記シャッタのロック状態が解除される請求項2に記載のカード・カセット装置。
前記ロック部材が、前記ロック部材係合孔との係合によって所定のカムの働きをするカム部を有し、そのカムの働きによって前記シャッタが移動して前記カード出口が開放される請求項1〜4のいずれかに記載のカード・カセット装置。
前記ロック部材が、前記ロック部材係合孔との係合によって所定のカムの働きをするカム部を有し、前記カム部が前記ロック部材係合孔の内周エッジに沿って摺動することで、前記シャッタが移動して前記カード出口が開放される請求項1〜4のいずれかに記載のカード・カセット装置。
前記ロック部材移動手段として、前記ロック部材を移動させるロックキーが、外部から操作可能な状態で前記ボディに設けられる請求項1〜7のいずれかに記載のカード・カセット装置。
前記シャッタが、付勢手段によって前記カード出口を閉鎖する方向に付勢されており、前記ロック部材移動手段は、前記付勢手段の付勢力に抗して前記シャッタを移動させる請求項1〜8のいずれかに記載のカード・カセット装置。
【背景技術】
【0003】
カード払出装置には、通常、複数のカードを内部に積み重ねて収容すると共に、必要時には内部のカードをカード出口から1枚ずつ払い出すようにしたカード・カセット装置が組み込まれている。そのカード・カセット装置は、カード払出装置に着脱可能に構成されており、カードを新規に充填したり追加したりする作業は、カード払出装置から外された状態で行われる。収容しているカードは、金銭的価値があるものであるから、当該作業の際に紛失したり抜き取られたりすると、問題が生じる。また、カセット装置の保管中や搬送中、使用中にも、同様の問題が生じる恐れがある。そこで、カード払出装置に装着した状態と同装置から離脱した状態の双方で、カード出口を確実に閉鎖し、内部に収容されたカードへの不正なアクセスを禁止する機構が設けられるのが通常である。
【0004】
この種のカード用カセット装置に対するセキュリティを高めるために、従前より種々の技術が提案されている。その一例が特許文献1(特許第3858567号)に開示された「カードのカセット装置」であり、他の例が特許文献2(特許第4604003号)に開示された「カード発行機」である。
【0005】
特許文献1の「カードのカセット装置」は、カード払出装置からカード収容部をカセットとして独立させたものであり、複数枚のカードを重ねて収容するカセット手段と、当該カセット手段のカード出口を開閉するゲート手段と、当該ゲート手段の開放時の逆操作を防止する逆操作防止手段と、前記ゲート手段の開放時に前記逆操作防止手段を解除する逆操作防止解除手段と、前記ゲート手段の閉鎖時に前記ゲート手段をロックするロック手段とを備えている。
【0006】
特許文献1のカセット装置では、前記ゲート手段によって前記カード出口が開放されている時には、前記逆操作防止手段によって逆操作すなわち前記カード出口の閉鎖が防止され、また、その状態で前記逆操作防止解除手段によって逆操作止が解除されると、前記カード出口は閉鎖可能となる。そして、前記カード出口が閉鎖されると、その閉鎖状態は前記ロック手段によってロックされる。このため、前記カード払出装置に前記カセット装置を装着した状態でも前記カード払出装置から前記カセット装置を離脱した状態でも、カードが紛失する事態が生じない。よって、カードの管理を容易かつ正確に行うことができる、とされている(
図1〜
図7、請求項1、段落0016〜0029)。
【0007】
特許文献2(特許第4604003号)の「カード発行機」は、複数枚のカードを重ねて収容するカードスタッカ(カード用カセット装置)と、前記カセット装置が装着されるホッパーと、前記カセット装置内のカードを一枚毎に送り出す送出手段を備えている。前記カセット装置は、前記ホッパーからの離脱時にカード出口を閉鎖するシャッタと、前記シャッタの移動を支持する支持板と、前記シャッタが開位置に移動するのを妨げる規制手段を有するシャッタ構造とを有する。前記ホッパーは、前記カセット装置の装着時に前記シャッタを閉位置から開位置に移動させる係合部材を有する。前記シャッタ構造の前記規制手段は、前記係合部材の斜面に当接して水平動する第1接触部材と、前記シャッタが開位置に移動するのを妨げる第1規制部材と、前記第1接触部材が前記斜面に接触するように付勢する第1付勢部材とを有する。
【0008】
特許文献2のカード発行機では、前記カードスタッカを前記ホッパーに装着するだけで前記係合部材と前記シャッタ構造が係合して前記シャッタが開くので、鍵が不要であり、鍵の抜き差し等の手間がかからない。また、前記シャッタ構造では、前記第1接触部材に当接して前記第1規制部材の動きを規制する前記係合部材を用いなければ、前記シャッタを開くことができないため、セキュリティの点で安全である、とされている(
図1〜
図6、請求項1、段落0008、0032〜0041)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述した特許文献1に開示されたカセット装置では、カード払出装置にカセット装置を装着した状態でも、カード払出装置からカセット装置を離脱した状態でも、カード出口が閉鎖状態に維持される(ただし、カード払出指令を受けた時を除く)ので、カードの紛失を防止できるが、その機能は、ゲート手段としてカム手段を利用することで実現している。また、カム手段をノブ手段によって操作することにより、カード出口の閉鎖状態を解除できないようにして、セキュリティを確保している。
【0011】
このように、特許文献1のカセット装置のセキュリティは、ブラケット板、シャフト、カム板、ピン体等の互いに係合される部材同士の相対的な回転または移動を機械的に制限することで実現されている。しかし、カード払出装置からカセット装置を離脱した状態では、特に、ノブ手段に手を加えることが容易であるから、セキュリティを破って内蔵されているカードにアクセスすることは可能である。したがって、このカセット装置のセキュリティ・レベルは、十分とは言えない。
【0012】
また、上述した特許文献2に開示されたカード発行機では、カセット装置に設けられ且つシャッタ、支持板、規制手段等を含むシャッタ構造と、ホッパーに設けられた係合部材とが係合することによって、シャッタが開放されるようになっているため、係合部材の形状と大きさにほぼ合致した部材を用意してシャッタ構造に係合させないと、ホッパーから離脱した状態でシャッタを開放することはできない。しかし、これは逆に、係合部材の形状と大きさにほぼ合致した部材を用意すれば、シャッタを開放することが可能であることを意味する。したがって、このカード発行機のセキュリティ・レベルも、十分とは言えない。
【0013】
本発明は、上述した特許文献1及び2の従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、非装着状態では、カード出口を開閉するシャッタの移動を直接的に禁止する機構を内蔵することで、外部から前記カード出口を開放する術をなくし、対象装置への装着状態では、前記機構による前記シャッタの移動禁止を解除することが可能となると共に、前記シャッタの移動禁止を解除した状態で所定のシャッタ移動手段によって前記シャッタを移動することで、前記カード出口を開放することが可能となるカード・カセット装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、簡単な構成で、従来のカード・カセット装置よりも高いセキュリティ・レベルを実現することができるカード・カセット装置を提供することにある。
【0015】
ここに明記しない本発明のさらに他の目的は、以下の説明および添付図面から明らかである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
(1) 上記目的を達成するためになされた本発明に係るカード・カセット装置は、
複数のカードを収容する収容部を内部に有すると共に、カード出口を前面部に有するボディと、
前記ボディの前面部に沿って移動して前記カード出口を開閉するシャッタと、
前記ボディに設けられた、前記シャッタに形成されたガイド部材係合孔に係合可能なガイド部材と、
前記ボディに設けられた、前記シャッタに形成されたストッパ部材係合孔に係合可能なストッパ部材と、
前記ガイド部材または前記ガイド部材係合孔を移動させることにより、前記ガイド部材の前記ガイド部材係合孔への係合または離脱を実行するガイド部材移動手段と、
前記ストッパ部材または前記ストッパ部材係合孔を移動させることにより、前記ストッパ部材の前記ストッパ部材係合孔への係合または離脱を実行するストッパ部材移動手段とを備え、
前記ストッパ部材と前記ストッパ部材係合孔と前記ストッパ部材移動手段は、前記シャッタを閉鎖したままでロック状態にするシャッタロック手段を構成し、
前記ロック部材と前記ロック部材係合孔と前記ロック部材移動手段は、前記シャッタの閉鎖状態を解除する閉鎖状態解除手段を構成し、
前記シャッタロック手段による前記シャッタのロック状態は、対象装置に装着しないと解除できないようになっており、
前記閉鎖状態解除手段による前記シャッタの閉鎖状態の解除は、前記対象装置への装着後、前記シャッタロック手段によるロック状態を解除した後に、前記ロック部材移動手段を操作することで可能となることを特徴としている。
【0017】
本発明に係るカード・カセット装置では、上述したように、前記ボディの前面部に沿って移動して前記カード出口を開閉する前記シャッタを設けると共に、前記シャッタの前記ガイド部材係合孔に係合可能な前記ストッパ部材と、前記シャッタの前記ロック部材係合孔に係合可能な前記ロック部材を設けている。そして、前記ガイド部材移動手段によって、前記ストッパ部材の前記ストッパ部材係合孔への係合または離脱を実行することが可能とされ、前記ストッパ部材と前記ストッパ部材係合孔と前記ストッパ部材移動手段は、前記シャッタロック手段を構成している。また、前記ロック部材移動手段によって、前記ロック部材の前記ロック部材係合孔への係合または離脱を実行することが可能とされ、前記ロック部材と前記ロック部材係合孔と前記ロック部材移動手段は、前記閉鎖状態解除手段を構成している。しかも、前記シャッタロック手段による前記シャッタのロック状態は、対象装置に装着しないと解除できないようになっており、また、前記閉鎖状態解除手段による前記シャッタの閉鎖状態の解除は、前記対象装置への装着後、前記シャッタロック手段によるロック状態を解除した後に、前記ロック部材移動手段を操作することで可能となる。
【0018】
このため、前記ストッパ部材と前記ストッパ部材係合孔と前記ストッパ部材移動手段を含む前記シャッタロック手段を、前記カード出口を開閉する前記シャッタの移動を直接的に禁止する機構として使用することにより、非装着状態において外部から前記カード出口を開放する術をなくすことができる。
【0019】
また、前記シャッタロック手段による前記シャッタのロック状態は、対象装置への装着後に解除できるし、前記閉鎖状態解除手段による前記シャッタの閉鎖状態の解除は、前記シャッタロック手段によるロック状態を解除した後に、前記ロック部材移動手段を操作することで可能となるから、対象装置への装着状態では、前記シャッタの移動禁止を解除してから前記シャッタを移動させることで、前記カード出口を開放することが可能となる。
【0020】
このように、本発明のカード・カセット装置では、簡単な構成で、従来のカード・カセット装置よりも高いセキュリティ・レベルを実現することができる。
【0021】
(2) 本発明のカード・カセット装置の好ましい例では、前記ストッパ部材移動手段が、ソレノイドを含んでおり、前記ストッパ部材が、前記ソレノイドのロッドと一体で形成される。
【0022】
(3) 本発明のカード・カセット装置の他の好ましい例では、前記ストッパ部材と前記ストッパ部材係合孔との係合が離脱した状態で、前記シャッタの移動に伴って、前記ストッパ部材に固定されたガイド部材が前記シャッタに形成されたガイド部材係合孔によってガイドされるように形成される。
【0023】
(4) 本発明のカード・カセット装置のさらに他の好ましい例では、前記ソレノイドが消磁状態にあるときには、前記シャッタを閉鎖したままでロック状態に維持され、前記ソレノイドが励磁状態になると、前記シャッタのロック状態が解除される。
【0024】
(5) 本発明のカード・カセット装置のさらに他の好ましい例では、前記ロック部材が、前記ロック部材係合孔との係合によって所定のカムの働きをするカム部を有する。
【0025】
(6) 本発明のカード・カセット装置のさらに他の好ましい例では、前記ロック部材が、前記ロック部材係合孔との係合によって所定のカムの働きをするカム部を有し、そのカムの働きによって前記シャッタが移動して前記カード出口が開放される。
【0026】
(7) 本発明のカード・カセット装置のさらに他の好ましい例では、前記ロック部材が、前記ロック部材係合孔との係合によって所定のカムの働きをするカム部を有し、前記カム部が前記ロック部材係合孔の内周エッジに沿って摺動することで、前記シャッタが移動して前記カード出口が開放される。
【0027】
(8) 本発明のカード・カセット装置のさらに他の好ましい例では、前記ロック部材移動手段として、前記ロック部材を移動させるロックキーが、外部から操作可能な状態で前記ボディに設けられる。
【0028】
(9) 本発明のカード・カセット装置のさらに他の好ましい例では、前記シャッタが、付勢手段によって前記カード出口を閉鎖する方向に付勢されており、前記ロック部材移動手段は、前記付勢手段の付勢力に抗して前記シャッタを移動させる。
【0029】
(10) 本発明のカード・カセット装置のさらに他の好ましい例では、前記ストッパ部材移動手段が、前記ボディの内部において、外部から手の届かない位置に設置される。
【発明の効果】
【0030】
本発明のカード・カセット装置は、(a)非装着状態では、カード出口を開閉するシャッタの移動を直接的に禁止する機構を内蔵することで、外部から前記カード出口を開放する術をなくし、対象装置への装着状態では、前記機構による前記シャッタの移動禁止を解除することが可能となると共に、前記シャッタの移動禁止を解除した状態で所定のシャッタ移動手段によって前記シャッタを移動することで、前記カード出口を開放することが可能となる、(b)簡単な構成で、従来のカード・カセット装置よりも高いセキュリティ・レベルを実現することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の一実施形態に係るカード・カセット装置を装着したカード払出装置の全体構成を示す斜視図である。
【
図2】
図1のカード払出装置から本発明の一実施形態に係るカード・カセット装置を分離した状態を示す斜視図である。
【
図3】
図1のカード払出装置から本発明の一実施形態に係るカード・カセット装置を取り外した状態を示す斜視図である。
【
図4】
図1のカード払出装置の本体部に設けられたカード送出機構を示す平面図である。
【
図5】
図1のカード払出装置の本体部の背面図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係るカード・カセット装置の全体構成を示す斜視図である。
【
図7】
図6のカード・カセット装置の正面図である。
【
図8】
図6のカード・カセット装置の左側面図である。
【
図9】
図6のカード・カセット装置の右側面図である。
【
図10】
図6のカード・カセット装置の背面図である。
【
図11】
図6のカード・カセット装置の分解斜視図である。
【
図12】
図6のカード・カセット装置の要部を示す正面図である。
【
図13】
図6のカード・カセット装置の要部を示す右側面図である。
【
図16】
図6のカード・カセット装置に使用されているロックプレートの構成を示す図である。
【
図17】
図6のカード・カセット装置に使用されているソレノイドとガイドプレートの構成を示す図である。
【
図18】
図6のカード・カセット装置のシャッタ開放動作を示す要部正面図で、そのカード・カセット装置が
図1のカード払出装置に装着されていない状態のものである。
【
図20】
図6のカード・カセット装置のシャッタ開放動作を示す斜視図で、そのカード・カセット装置が
図1のカード払出装置に装着されていない状態のものである。
【
図21】
図6のカード・カセット装置のシャッタ開放動作を示す要部正面図で、そのカード・カセット装置が
図1のカード払出装置に装着された状態のものである。
【
図22】
図20のXXII−XXII線に沿った断面図である。
【
図23】
図6のカード・カセット装置のシャッタ開放動作を示す斜視図で、そのカード・カセット装置が
図1のカード払出装置に装着された状態のものである。
【
図24】
図6のカード・カセット装置のシャッタ開放動作を示す要部正面図で、そのシャッタが移動を開始する時のものである。
【
図26】
図6のカード・カセット装置のシャッタ開放動作を示す斜視図で、そのシャッタが移動を開始する時のものである。
【
図27】
図6のカード・カセット装置のシャッタ開放動作を示す要部正面図で、そのシャッタが開放された状態のものである。
【
図28】
図27のXXVIII−XXVIII線に沿った断面図である。
【
図29】カード・カセット装置のシャッタ開放動作を示す斜視図で、そのシャッタが開放された状態のものである。
【
図30】
図6のカード・カセット装置のシャッタに設けられている係合孔の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明する。
【0033】
(カード払出装置の全体構成)
本発明の一実施形態に係るカード・カセット装置20を装着したカード払出装置1を
図1〜
図5に示す。
【0034】
カード払出装置1は、
図1〜
図5に示すように、同装置1の基本構造と基本機能を提供する本体部10と、本体部10に脱着可能に装着された本発明に係るカード・カセット装置20とを備えて構成されている。
【0035】
本体部10は、その下部に設けられたカード送出機構12と、その後端部にカード送出機構12の後端と重なるように設けられたカセット装着ガイド15とを備えている。本体部10は、図示しない制御装置からの指令に応じて、カード・カセット装置20内に積み重ねて収容されている複数のカードから、最下端にある1枚のカードを取り出し、所定の搬送路(図示せず)に沿って前方に送出し、前端にあるカード出口(図示せず)から外部に払い出す機能を持っている。カード送出機構12は、ここでは、
図1に明瞭に示すように、電動モータ(図示せず)によって駆動されるプーリ12aと、無端ベルト12b、プーリ12c、無端ベルト12d及びプーリ12eとを含んでいる。なお、カード・カセット装置20の最下端にあるカードの搬送路への導入は、カード送出機構12に含まれるカード送出ローラ12f(
図4参照)によって行われる。
【0036】
本体部10の後端には、カード・カセット装置20の装着を容易にするために、カセット装着ガイド15が設けられている。カセット装着ガイド15は、
図2及び
図3に明瞭に示すように、上下方向に延在する帯状のフロントパネル15aと、フロントパネル15aの両側に接続された、略L字状のパターンを持つ一対のサイドパネル15bとを備えている。これらのパネル15a及び15bの後方には、換言すれば、カセット装着ガイド15の内側には、カード・カセット装置20を収容する凹部15cが形成されている。カード・カセット装置20は、凹部15cにその斜め上後方から差し込むようにして、
図1に示すような形で嵌合され、その状態で固定される。
【0037】
カセット装着ガイド15を形成するフロントパネル15aの後面上部には、電気コネクタ16が設けられている。電気コネクタ16は、ハーネス(図示せず)を介してカード送出機構12に電気的接続されている。電気コネクタ16が、カード・カセット装置20の後述する電気コネクタ37に電気的接続される。これにより、装着されたカード・カセット装置20と本体部10との間における電気信号の送受信と、本体部10からのカード・カセット装置20への電力供給がなされる。
【0038】
(カード・カセット装置の全体構成)
次に、
図6〜
図17を参照しながら、本実施形態に係るカード・カセット装置20について詳細に説明する。
【0039】
本実施形態に係るカード・カセット装置20の外観は、
図6〜
図10に示すように、前面の上部が少し前方に突出している点を除いて、全体がほぼ直方体の箱形である。カード・カセット装置20のボディ21の内部には、複数枚のカードを上下方向に重ねて収容する収容部21eが設けられていると共に、収容部21eに収容されているカードの紛失や盗難を確実に防止するためのセキュリティ機構が設けられている。このセキュリティ機構は、係合孔22bを持つシャッタ22や、ガイドプレート33とそれを駆動するソレノイド30、シャッタ22の係合孔22bに係合せしめられた、シャッタ22を上下動させるためのロックプレート38、ロックプレート38を操作(回動)させるためのロックキー39等を含んでいる。
【0040】
カード・カセット装置20の内部構造は、
図11の分解斜視図に示すとおりである。すなわち、カード・カセット装置20は、内部に直方体状のカードの収容部21eが形成されたボディ21を有している。ボディ21は、収容部21eの上面と底面をそれぞれ形成する上面部21c及び底面部21bと、収容部21eの前面を形成する前面部21dと、収容部21eの左右の側面を形成する一対の側面部21fと、収容部21eの後面を形成するドア25から構成されている。ドア25は、一方の側面部21fにヒンジシャフト26によって回動自在に装着されており、開閉することで収容部21eにアクセスが可能となっている。ドア25には、ロックキー47が装着されており、ドア25の外部からロックキー47を操作することで、ドア25の開閉動作を行うロックプレート46を動作させることができる。ロックキー47をロックすれば、ドア25はロックされて開かなくなり、ロックキー47を解除すれば、ドア25は開くようになる。
【0041】
ボディ21の前面部21dには、上下方向に延在するスリット21aが形成されていると共に、その下端にはカード送出用の開口21gが形成されている。この開口21gは、シャッタ22によって開閉される。なお、収容部21eに配置されたウェイト48は、収容部21eに重ねられたカード群の上に載せられ、そのカード群に下向きの荷重を与えるためのもの(重り)である。
【0042】
ボディ21の前面部21dには、上下方向に延在する帯状のシャッタ22を間に挟んで、同様の形状のフロントパネル23が固定されている。フロントパネル23の前面部21dへの固定は、2本のシャフト34を用いて行われている。これにより、シャッタ22は、前面部21dとフロントパネル23の間において、前面部21dに沿って上下方向にスライド可能となっている。前面部21dの左右両側には鍔部が形成されているため、シャッタ22はその両側において鍔部によって案内され、安定したスライド動作が実現される。シャッタ22は、フロントパネル23とシャッタ22の間に設けられた引っ張りバネ35によって、常に下向きに付勢されている。つまり、ボディ21の下端部前面にある開口21gは、シャッタ22によって常に閉鎖されている。シャッタ22がバネ35の弾性力に抗して持ち上げられると、開口21gは開放されることができる。
【0043】
ボディ21の前面部21dとシャッタ22の間には、開口21gと重なる位置にゲート搭載プレート28とカードゲート27が装着されている。カードゲート27は、ゲート搭載プレート28上に固定されており、ゲート搭載プレート28は前面部21dにネジ止めされている。こうすることで、前面部21dの開口21gのかなりの部分がカードゲート27で塞がれる。その結果、ボディ21の収容部21eの前面下端に、カード1枚が通過できる程度の隙間が形成される。この隙間が、シャッタ22によって開閉されるカード出口27aとなる(
図15参照)。シャッタ22が開放されているときは、カード出口27aを通って1枚ずつ、カードを送出させることができるが、シャッタ22が閉鎖されているときは、カードの送出は不可能となっている。
【0044】
帯状のシャッタ22は、その中央部に上下方向に延在するスリット22aを持つ。スリット22aは、ボディ21の前面部21dのスリット21aと重なる位置にある。シャッタ22は、さらに、その上端部に係合孔22bと、ロッド挿通孔22cと、ガイドプレート挿通孔22dを持つ。係合孔22b、ロッド挿通孔22c及びガイドプレート挿通孔22dは、スライドの動作の制御面で重要な機能を果たすが、その機能については後述する。
【0045】
ボディ21の上面部21cの上面には、ソレノイドブラケット29を用いて、ソレノイド30が設置されている。
図17に示すように、ソレノイド30のロッド31の先端には、略L字形に形成されたガイドプレート33が固定されている。また、ロッド31には、圧縮バネ32が嵌装されていて、ロッド31を常に押し出す方向に付勢している。このため、ソレノイド30が消磁されている時は、ロッド31とガイドプレート33は常に突出状態にあり、ソレノイド30が励磁された時に限り、ロッド31が没入して、ガイドプレート33がソレノイド30に側に引き寄せられるようになっている。
【0046】
ソレノイド30の後方には、ソレノイド30やカード・カセット装置20の動作を制御するための制御基板40が、基板搭載プレート41を用いて設置されている。制御基板40の後方は、インナーカバー42によって塞がれている。基板搭載プレート41の近傍には、ストッパプレート43が設けられている。
図6に示すように、これらはトップパネル44によって覆われるので、外部からは見えない。トップパネル44の外面には、カード・カセット装置20の脱着及び運搬を容易にするためのハンドル45が装着されている。フロントパネル23の前面には、アッパーパネル24がさらに装着されており、内部にストッパ36、電気コネクタ37、ロックプレート38及びロックキー39が収容されている。ロックキー39の頭部は、アッパーパネル24の上部表面に露出しており、外部からロックキー39を操作(回動)可能となっている。アッパーパネル24は、フロントパネル23の上端部のみにあり、フロントパネル23から前方に少し突出している。電気コネクタ37は、図示しないハーネスを介して制御基板40に電気的接続されている。
【0047】
カード・カセット装置20は、大略、以上のような構成を有している。その外観を
図6〜
図10に示す。
図6に示すように、シャッタ22は、下端部のみがフロントパネル23の下端から前方に露出している。
図10に示すように、カード・カセット装置20の背面には、ロックキー47が露出しており、ドア25の開閉を制御できるようになっている。
図6に示すように、カード・カセット装置20の上面には、ロックキー39が露出しており、シャッタ22の開閉を制御できるようになっている。
【0048】
(シャッタの係合孔の機能)
シャッタ22の係合孔22bは、
図30に明瞭に示すように、単なる矩形ではなく、一端の高さ(厚さ)が小さく、他端の高さ(厚さ)が大きい形状を持っている。つまり、一端(
図30では左端)には、高さ(厚さ)が小さい肉薄部22bxが形成され、他端(
図30では右端)には、高さ(厚さ)が大きい肉厚部22byが形成されている。さらに、肉薄部22bxと肉厚部22byを相互に連結する上エッジ及び下エッジは、同じ形状ではない。つまり、下エッジは、係合孔22bの全長にわたって水平であるのに対し、肉厚部22byの上エッジ22bxxは水平であり、傾斜エッジ部22bzの上エッジ22bzzは肉薄部22bxに向かって下向きに傾斜し、肉薄部22bxの上エッジ22byyはまた水平になっているのである。そこで、この傾斜している上エッジ22bzzを含む部分を、傾斜エッジ部22bzと呼ぶ。その結果、係合孔22bは、一端に形成された高さ(厚さ)が相対的に小さい肉薄部22bxと、他端に形成された高さ(厚さ)が相対的に大きい肉厚部22byと、
肉薄部22bxと肉厚部22byの間に形成された傾斜エッジ部22bzとに分けることができる。こうすることにより、ロックプレート38(の一部)にカムの働きをさせ、係合孔22bにカム溝の働きをさせることができるため、係合孔22bに挿入・係合されたロックプレート38が、係合孔22bの内部を移動することによって、シャッタ22を上下に変位(スライド)させることが可能となる。
【0049】
(ロッド挿通孔とガイドプレート挿通孔とガイドプレートの機能)
図12に示すように、シャッタ22の係合孔22bの直下には、それに隣接して、円形のロッド挿通孔22cと直線状のガイドプレート挿通孔22dが形成されている。ロッド挿通孔22cとガイドプレート挿通孔22dは、相互に連結されており、ロッド挿通孔22cの中心にガイドプレート挿通孔22dが接続された形状になっている。ロッド挿通孔22cは、ソレノイド30の突出・没入するロッド31が挿通または離脱される孔であり、ガイドプレート挿通孔22dは、ロッド31の先端に固定されたガイドプレート33が挿通または離脱される孔である。ロッド挿通孔22cは、ガイドプレート挿通孔22dの幅より大きい直径を持つ円形とされているため、シャッタ22の上昇に伴ってガイドプレート33の先端が、ロッド挿通孔22cからガイドプレート挿通孔22dに移動することが可能である。ガイドプレート挿通孔22dは直線状とされているため、ガイドプレート挿通孔22d内を移動するガイドプレート33は、シャッタ22の上下動を案内して円滑化する役目を持つ。
【0050】
ロッド31が突出状態にある時は、例えば
図18及び
図19に示すように、ロッド31の下端部がロッド挿通孔22cの底部に当接するため、シャッタ22を上昇させようとしても、上昇させることはできない。他方、ロッド31が没入状態にある時は、例えば
図24及び
図25に示すように、ガイドプレート33の下端部33dがガイドプレート挿通孔22dの底部22ddに当接するまで、シャッタ22を上昇させることが可能となる。このとき、ガイドプレート33の先端部は、ガイドプレート挿通孔22d内に係合したままであり、シャッタ22の上昇に伴ってロッド挿通孔22c直下のガイドプレート挿通孔22dの内部を移動する。
【0051】
(シャッタの開閉の検知)
図13〜
図15に示すように、ボディ21の上面部21cの制御基板40には、光電センサ51と被検知片52が設けられている。これらは、シャッタ22の位置(上下動、開閉)を検知するためのものである。
【0052】
光電センサ51からは、常時、検知光が被検知片52に向かって照射されており、被検知片52からの反射光の強度変化を検知して、シャッタ22の位置を検知する。そのために、シャッタ22の上端部には、水平に突出する突起22eが形成されている。シャッタ22が閉鎖状態にある時は、シャッタ22の突起22eは、光電センサ51の検知領域より下方にあり、光電センサ51の検知光を遮断しない。しかし、シャッタ22が上昇してボディ21の下端のカード出口27aが開放されると、突起22eが光電センサ51の検知領域に入り、検知光を遮断するようになる。その結果、光電センサ51が受け取る反射光の強度が急激に減少する。このように、光電センサ51によって反射光の強度変化を検知することで、シャッタ22が持ち上げられてカード出口27aが開放されたか否かを判断するようにしている。
【0053】
(ロックプレートの機能)
ロックプレート38は、シャッタ22の閉鎖状態のロックと解除に使用されるものであり、
図16に示すような構成を持つ。同図に示すように、ロックプレート38は、円板の両端を直線で切り落とした形を持っており、中央に透孔38cが形成されている。切り落とした一方の側には、舌片状の作用部38bが突出形成されている。作用部38bは、その先端に向かって薄くされていると共に、残りの部分に対して少し下向きに傾斜している。これは、係合孔22bへの挿入及び係合を容易にするためである。透孔38cには、ロックキー39の先端が挿入・固定されている。このため、ロックキー39をその縦軸の周りに回動させることで、ロックプレート38を回動させることができる。
【0054】
ロックプレート38には、作用部38bに隣接して、カム部38aが形成されている。カム部38aの上面は、係合孔22bの肉厚部22byの上エッジ22bxx、傾斜エッジ部22bzの上エッジ22bzz、及び、肉薄部22bxの上エッジ22byyと摺動することにより、両者はカム及びカム溝として機能する。その結果、係合孔22bが形成されているシャッタ22を持ち上げることができる。
【0055】
(カード・カセット装置の動作)
次に、以上のような構成を持つ本発明に係るカード・カセット装置20の動作について、
図18〜
図29を参照しながら説明する。
【0056】
まず、カード・カセット装置20がカード払出装置1の本体部10に装着されていない状態(非装着状態)では、シャッタ22は、
図18〜
図20に示すような閉鎖状態にある。すなわち、シャッタ22の下部エッジが、底面部21bの上面21bbに当接しており、カードゲート27によって前面部21dの下端に形成されたカード出口27aを閉鎖している。この時、ソレノイド30は通電されていない、つまり消磁状態にあるから、バネ32の作用によって、ソレノイド30のロッド31は突出状態にある。この突出状態では、ロッド31はロッド挿通孔22cの内部に嵌合しており、また、ロッド31の先端に固定されたガイドプレート33は、シャッタ22のガイドプレート挿通孔22dに嵌合している。このようにして、シャッタ22の上下方向の変位は、ロッド31とロッド挿通孔22cの係合によって阻止されているので、非装着状態ではシャッタ22が上昇する(したがってカード出口21gが開く)ことは決してない。
【0057】
また、この非装着状態では、ロックプレート38の作用部38bのみが,シャッタ22の係合孔2
2bの内部に挿入されている。しかし、作用部38bは係合孔2
2bの肉厚部22byに位置しているから、作用部38bが係合孔2
2bの内周エッジに接触することはない。つまり、ロックプレート38の作用部38bがシャッタ22に力を及ぼすことはない。このため、この状態で外部からロックキー39を操作してロックプレート38を回動させても、シャッタ22を開放させることはできない。
【0058】
カード・カセット装置20がカード払出装置1の本体部10に装着されると、次のような動作を行う。
【0059】
カード・カセット装置20がカード払出装置1の本体部10に装着されると、本体部10から電力が供給されるようになるので、ソレノイド30に通電することが可能となる。そこで、カード払出装置1の本体部10に設けられた制御装置(図示せず)を操作し、ソレノイド30に通電して励磁状態にすると、ソレノイド30のロッド31がバネ32の弾性力に抗して引き込まれ、没入状態になる。このときの状態は
図21〜
図23に示すようになる。
【0060】
ロッド31が没入状態になると、ロッド31がシャッタ22のロッド挿通孔22cから外れ、る。その結果、ロッド31の下端部とロッド挿通孔22cの底部との係合が解消され、シャッタ22は上昇可能な状態になる。このロッド没入状態では、ロックプレート38は、上述した非装着状態での状態が維持される。つまり、ロックプレート38の作用部38bのみが、係合孔2
2bの肉厚部22byに挿入されているが、作用部38bは係合孔22bの内周エッジには接触していない。したがって、ロックプレート38の作用部38bがシャッタ22に力を及ぼすことはない。
【0061】
次に、上記のロッド没入状態を維持しながら、外部からロックキー39を操作して、ロックプレート38をその中心軸の周りにおよそ45°回動させると、ロックプレート38と係合孔22bとの関係は
図24〜
図26に示すような状態になる。すなわち、ロックプレート38の作用部38bだけでなく、作用部38bに隣接して形成されたカム部38aも、係合孔22bの内部に徐々に挿入される。このとき、最初に、作用部38bの上面が、係合孔22bの中央にある傾斜エッジ部22bzに接触し始めるので、シャッタ22に上向きの力が作用し始める。作用部38bの上面は、傾斜エッジ部22bzと同じような傾斜を持っているので、作用部38bの上面と傾斜エッジ部22bzとの摺動は円滑に行われる。その後、カム部38aの上面が傾斜エッジ部22bzに接触し始めるが、カム部38aの上面は平坦であるから、カム部38aの上面と傾斜エッジ部22bzとの摺動によって、シャッタ22にはさらに大きい上向きの力が作用し始める。その結果、シャッタ22は徐々に持ち上げられる。なお、カム部38aの上面が傾斜エッジ部22bzに接触し始めると、作用部38bは係合孔22bの内周エッジには接触しなくなる。
【0062】
続いて、上記のロッド没入状態を維持しながら、ロックプレート38をその中心軸の周りに、さらに45°程度、回動させると、ロックプレート38と係合孔22bとの関係は
図27〜
図29に示すような状態になる。すなわち、ロックプレート38は、当初の状態からおよそ90°回動し、ロックプレート38の作用部38bは、ほぼ全体が係合孔22bから外れ、カム部38aのみが係合孔22bの内部に挿入された状態になる。このとき、カム部38aは、その回動に伴い、その上面を傾斜エッジ部22bzに接触させながら傾斜エッジ部22bzに沿って摺動するので、傾斜エッジ部22bzの傾斜度に応じて、シャッタ22にはさらに大きい上向きの力が作用し、シャッタ22はさらに持ち上げられる。このとき、作用部38bは係合孔22bの内周エッジには接触しないので、作用部38bがシャッタ22に力を及ぼすことはない。
【0063】
以上のようにしてロックプレート38を回動させると、シャッタ22の下端とボディ21の底面部21
bの上面21bbとの間には、
図27に示すような小さな隙間Gが形成される。つまり、ボディ21の下端にカード出口27aが開放される。こうして、カード・カセット装置20の収容部21eに収容されているカードを、1枚毎に外部に送出することが可能となる。
【0064】
その後、再び、カード・カセット装置20をカード払出装置1の本体部10から分離する必要が生じた場合は、ロックプレート38を逆向きに回動させて、ロックプレート38とシャッタ22の係合孔22bとの係合を解除すればよい。そうすれば、シャッタ22はバネ35の弾性力によって自動的に下降し、元の閉鎖位置に復帰するので、カード出口27aが閉鎖される。
【0065】
以上詳細に説明したように、本発明の実施形態に係るカード・カセット装置20では、ボディ21の前面部21dに沿って移動してカード出口27aを開閉するシャッタ22を設けると共に、シャッタ22のロッド挿通孔22c(ストッパ部材係合孔)に係合可能なロッド31(ストッパ部材)と、シャッタ22の係合孔22
b(ロック部材係合孔)に係合可能なロックプレート38(ロック部材)を設けている。そして、ソレノイド30(ストッパ部材移動手段)によって、ロッド31のロッド挿通孔22cへの係合または離脱を実行することが可能とされ、ロッド31とロッド挿通孔22cとソレノイド30は、シャッタ22をロック状態(閉鎖状態)にする「シャッタロック手段」を構成している。また、ロックキー39(ロック部材移動手段)によって、ロックプレート38の係合孔22bへの係合または離脱を実行することが可能とされ、ロックプレート38と係合孔22bとロックキー39は、シャッタ22の閉鎖状態を解除する「閉鎖状態解除手段」を構成している。
【0066】
しかも、前記シャッタロック手段によるシャッタ22のロック状態(閉鎖状態)は、対象装置であるカード払出装置1に装着しないと解除できないようになっており、また、前記閉鎖状態解除手段によるシャッタ22の閉鎖状態の解除は、カード払出装置1への装着後、前記シャッタロック手段によるロック状態を解除した後に、ロックキー39を操作することで可能となる。
【0067】
このため、ロッド31とロッド挿通孔22cとソレノイド3
0を含む前記シャッタロック手段を、カード出口27aを開閉するシャッタ22の移動を直接的に禁止する機構として使用することにより、非装着状態において外部からカード出口27aを開放する術をなくすことができる。
【0068】
また、前記シャッタロック手段によるシャッタ22のロック状態(閉鎖状態)は、カード払出装置1への装着後に解除できるし、前記閉鎖状態解除手段によるシャッタ22の閉鎖状態の解除は、前記シャッタロック手段によるロック状態(閉鎖状態)を解除した後に、ロックキー39を操作することで可能となるから、カード払出装置1への装着状態では、シャッタ22の移動禁止を解除してからシャッタ22を移動させることで、カード出口27aを開放することが可能となる。
【0069】
このように、本発明のカード・カセット装置20では、簡単な構成で、従来のカード・カセット装置よりも高いセキュリティ・レベルを実現することができる。
【0070】
(変形例)
上述した実施形態は、本発明を具体化した例を示すものである。したがって、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を外れることなく種々の変形が可能であることは言うまでもない。例えば、上述した実施形態において、ガイドプレート33を移動する手段として、ソレノイド30が使用されているが、これに限定されない。例えば電動モータ等を使用してもよい。
【0071】
また、
図11に示したカード・カセット装置20の構成要素群やそれらの形状も、本発明の一実施形態を示したものであり、これらとは異なる構成要素を使用してもよいし、それらの形状も変更が可能であることは言うまでもない。