(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
保守作業の対象となる設備機器が設置されている複数の作業現場の場所、及び、前記複数の作業現場のそれぞれにて行う保守作業の内容に関する作業情報を予め記憶する作業情報記憶部と、
集合場所、集合日時及び集合する作業員に関する集合情報を予め記憶する集合情報記憶部と、
前記集合情報記憶部に記憶されている集合情報に基づいて、2人以上の作業員が同一日時に同一の集合場所に集合する集合スケジュールを決定する集合スケジュール決定部と、
前記作業情報記憶部に記憶されている作業情報及び前記集合スケジュール決定部により決定された集合スケジュールをスケジュール作成支援情報としてスケジュール作成者に提示する支援情報提示部と、を備えた作業スケジュール作成支援装置。
保守作業の対象となる設備機器が設置されている複数の作業現場の場所、及び、前記複数の作業現場のそれぞれにて行う保守作業の内容に関する作業情報を予め記憶する作業情報記憶部と、
集合場所、集合日時及び集合する作業員に関する集合情報を予め記憶する集合情報記憶部と、
前記集合情報記憶部に記憶されている集合情報に基づいて、2人以上の作業員が同一日時に同一の集合場所に集合する集合スケジュールを決定する集合スケジュール決定部と、
前記作業情報記憶部に記憶されている作業情報及び前記集合スケジュール決定部により決定された集合スケジュールに基づいて、作業スケジュールを作成するスケジュール作成部と、を備えた作業スケジュール作成装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
【0011】
実施の形態1.
図1及び
図2は、この発明の実施の形態1に係るもので、
図1は作業スケジュール作成支援装置の全体構成を示すブロック図、
図2は作業スケジュール作成支援装置を用いて作成された作業スケジュールの一例を説明するための図である。
【0012】
この発明の実施の形態1に係る作業スケジュール作成支援装置は、ビル又はマンション等の建物に設置されている設備機器の保守作業を行うための作業スケジュールの作成を支援する。作業スケジュールとは、保守作業の対象となる設備機器が設置されている複数の建物(物件)に、保守会社の保守サービス拠点から作業者が移動して保守作業を行うための計画(スケジュール)のことである。保守作業の対象となる設備機器は、例えばエレベータ、エスカレータ、防犯カメラ、空調機及び照明器具等である。
【0013】
図1に示すように、この発明の実施の形態1に係る作業スケジュール作成支援装置は、作業情報記憶部1、作業員情報記憶部2、集合情報記憶部3、集合情報設定部4、集合スケジュール決定部5、支援情報提示部6、スケジュール入力部7及び作成スケジュール記憶部8を備えている。
【0014】
作業情報記憶部1は、作業情報を予め記憶する。作業情報は、保守作業の対象となる設備機器が設置されている複数の作業現場の場所に関する情報、及び、これら複数の作業現場のそれぞれにて行う保守作業の内容に関する情報を少なくとも含んでいる。作業現場の場所に関する情報として具体的に例えば、作業現場となる建物等の名称を示す名称情報、当該建物等の住所(所在地)を示す位置情報及び当該建物等の保守作業を担当する担当作業者の情報が含まれる。また、作業現場となる建物等を一意に識別するための識別情報をさらに含んでいてもよいし、当該建物等に設置されている設備機器を識別するための機器情報をさらに含んでいてもよい。
【0015】
また、保守作業の内容に関する情報として具体的に例えば、対象となる設備機器の清掃、確認及び交換等の作業種別、当該保守作業に要する作業時間、並びに、当該保守作業の実施が可能である作業可能期間等が含まれる。なお、作業時間は保守作業に要すると推測される時間であり、例えば経験又は実績等に基づいて決定することができる。作業情報記憶部1は、さらに、工具情報も予め記憶してもよい。工具情報とは、それぞれの保守作業の内容毎に必要な工具に関する情報である。
【0016】
作業員情報記憶部2は、作業員情報を予め記憶する。作業員情報とは、作業者の過去これまでの作業経験に関する情報である。作業経験は、当該作業者が過去これまでに行った作業内容についての情報を少なくとも含み、各作業内容毎の経験回数についての情報をさらに含んでもよい。
【0017】
集合情報記憶部3は、集合情報を予め記憶する。集合情報は、集合場所、集合日時及び集合する作業員に関する情報を含んでいる。集合場所は、例えば、倉庫、事務所又は前述した保守サービス拠点等から選択される。なお、集合場所が作業現場の場所と同一となることは妨げられない。
【0018】
集合情報設定部4は、集合情報記憶部に記憶する集合情報を予め設定するためのものである。集合情報設定部4は、例えば、当該作業スケジュール作成支援装置の操作者が操作する入力装置(例えば、キーボード及びマウス等)を備えている。また、集合情報設定部4は、入力結果を確認するための表示装置(例えば、ディスプレイ又はモニタ等)をさらに備えていてもよい。あるいは、入力装置と表示装置とを兼ねるタッチパネルを備えるようにしてもよい。
【0019】
集合スケジュール決定部5は、集合情報記憶部3に記憶されている集合情報に少なくとも基づいて、集合スケジュールを決定する。集合スケジュールとは、2人以上の作業員が同一日時に同一の場所(集合場所)にいるようにする、すなわち集合するスケジュールのことである。集合情報記憶部3に記憶されている集合情報にのみ基づいて集合スケジュールを決定する場合、集合スケジュール決定部5は、集合情報の集合場所、集合日時及び集合する作業員に関する情報を用いて集合スケジュール、すなわち、集合場所、集合日時及び集合する作業員を決定する。
【0020】
また、集合スケジュール決定部5は、集合情報記憶部3に記憶されている集合情報及び作業員情報記憶部2に記憶されている作業員情報に基づいて、集合スケジュールを決定することもできる。この場合、集合情報の集合する作業員に関する情報を用いずに、作業員情報の作業経験を考慮して、情報交換が効率的かつ有効的に行われるように集合する作業員を決定することが望ましい。
【0021】
さらに、集合スケジュール決定部5は、集合情報記憶部3に記憶されている集合情報及び作業員情報記憶部2に記憶されている工具情報に基づいて、集合スケジュールを決定することもできる。この場合、集合情報の集合する作業員に関する情報を用いずに、集合前後におけるそれぞれの作業員が担当する作業に必要な工具を考慮して、工具の交換が効率的かつ有効的に行われるように集合する作業員を決定することが望ましい。なお、集合情報、作業員情報及び工具情報の全てを考慮して集合スケジュールを決定するようにしてももちろんよい。
【0022】
支援情報提示部6は、スケジュール作成支援情報をスケジュール作成者に提示する。スケジュール作成支援情報は、作業情報記憶部1に記憶されている作業情報及び集合スケジュール決定部5により決定された集合スケジュールを少なくとも含んでいる。支援情報提示部6は、スケジュール作成支援情報をスケジュール作成者に提示するための表示装置を備えている。表示装置は、例えば、ディスプレイ又はモニタ等を用いることができる。また、表示装置は、集合情報設定部4で用いたものと共通のものを用いるようにしてもよい。
【0023】
スケジュール入力部7は、保守作業のスケジュールを作成するスケジュール作成者が作成した作業スケジュールを入力するためのものである。スケジュール入力部7は、スケジュール作成者が操作する入力装置及び入力した作業スケジュールを確認するための表示装置を備えている。この入力装置は、例えば、キーボード及びマウス等を用いることができる。入力装置は、集合情報設定部4で用いたものと共通のものを用いるようにしてもよい。また、表示装置は、例えば、ディスプレイ又はモニタ等を用いることができる。表示装置は、集合情報設定部4あるいは支援情報提示部6で用いたものと共通のものを用いるようにしてもよい。
【0024】
スケジュール作成者は支援情報提示部6により提示されたスケジュール作成支援情報を参考にしながら、作業スケジュールを作成し、作成した作業スケジュールをスケジュール入力部7を操作して入力する。この際、スケジュール作成支援情報の特に集合スケジュールを参照し、支援情報提示部6により提示された特に集合スケジュールを含むような作業スケジュールを容易に作成することができる。そして、集合スケジュールを含むような作業スケジュールを作成することで、作業現場への移動中に集合場所に複数の作業員が集合し、作業現場、作業内容に関する情報交換及び作業に必要な工具の交換等を円滑に行わせることを促進することができる。
【0025】
なお、スケジュール入力部7は、集合スケジュール決定部5により決定された集合スケジュールを予め入力した状態が既定状態として設定されるようにしてもよい。集合スケジュール決定部5により決定された集合スケジュールが予め入力された状態を既定状態として、スケジュール入力部7に集合スケジュールが予め入力されるようにすることで、スケジュール作成者が集合スケジュールを入力する手間を省くことができる。
【0026】
また、この際、スケジュール入力部7に既定状態として予め入力されている集合スケジュールを、スケジュール入力部7で表示することで、スケジュール作成支援情報のうちの集合スケジュールをスケジュール作成者に提示することができる。すなわち、支援情報提示部6のうち集合スケジュールを提示する部分をスケジュール入力部7の入力内容を確認するために表示する部分により実装するようにしてもよい。
【0027】
作成スケジュール記憶部8は、スケジュール入力部7により入力された作業スケジュールを記憶する。作成スケジュール記憶部8に記憶された作業スケジュールは、必要に応じて随時に表示装置等に表示させて確認することができる。
【0028】
次に、
図2を参照しながら、以上のように構成された作業スケジュール作成支援装置を用いて作成された作業スケジュールの一例を説明する。事務所10は、保守サービス拠点である。この例では、第1の作業現場11a、第2の作業現場11b、第3の作業現場11c、第4の作業現場11d、第5の作業現場11e、第6の作業現場11f、第7の作業現場11g及び第8の作業現場11hについて2日(第1の作業日及び第2の作業日)にわたって、2人の作業員(第1の作業員12a及び第2の作業員12b)が分担して保守作業を行うとする。
【0029】
図2に示すように、第1の作業現場11aにおける作業内容は点検で、点検用工具(例えばはしご)が必要であるとする。第2の作業現場11bにおける作業内容は修理で、修理用工具(例えばレンチ)が必要であるとする。第3の作業現場11cにおける作業内容は点検で、点検用工具(例えばはしご)が必要であるとする。第4の作業現場11dにおける作業内容は整備で、整備用工具(例えばドライバー)が必要であるとする。
【0030】
また、第5の作業現場11eにおける作業内容は修理で、修理用工具(例えばレンチ)が必要であるとする。第6の作業現場11fにおける作業内容は点検で、点検用工具(例えばはしご)が必要であるとする。第7の作業現場11gにおける作業内容は整備で、整備用工具(例えばドライバー)が必要であるとする。第8の作業現場11hにおける作業内容は修理で、修理用工具(例えばレンチ)が必要であるとする。
【0031】
そして、第1の作業日において、第1の作業員12aは、まず、事務所10から第1の作業現場11aへ行き点検を行い、次いで、第2の作業現場11bへ行き修理を行った後、事務所10に戻るスケジュールであるとする。また、同じく第1の作業日において、第2の作業員12bは、まず、事務所10から第8の作業現場11hへ行き修理を行い、次いで、第6の作業現場11fへ行き点検を行った後、事務所10に戻るスケジュールであるとする。
【0032】
すなわち、ここで、第1の作業員12aは、点検、修理の順で作業現場を回り、第2の作業員12bは、逆に修理、点検の順で作業現場を回る。そこで、この例においては、第1の作業員12aが第1の作業現場11aでの作業を終えて第2の作業現場11bへと向かう前に集合場所である倉庫13へと立ち寄り、第2の作業員12bが第8の作業現場11hでの作業を終えて第6の作業現場11fへと向かう前に集合場所である倉庫13へと立ち寄るという集合スケジュールが設定される。
【0033】
このような集合スケジュールを設定することで、集合場所である倉庫13において第1の作業員12aが持っている点検用工具と第2の作業員12bが持っている修理用工具とを互いに交換することができる。したがって、第1の作業員12aは事務所10を出る際に点検用工具のみを持っていけばよく、第2の作業員12bは事務所10を出る際に修理用工具のみを持っていけばよいため、各作業員が運搬する工具の量を少なくすることができる。
【0034】
また、第2の作業日においては、第1の作業員12aは、まず、事務所10から第4の作業現場11dへ行き整備を行い、次いで、第3の作業現場11cへ行き点検を行った後、事務所10に戻るスケジュールであるとする。そして、同じく第2の作業日において、第2の作業員12bは、まず、事務所10から第5の作業現場11eへ行き修理を行い、次いで、第7の作業現場11gへ行き整備を行った後、事務所10に戻るスケジュールであるとする。
【0035】
この
図2に示す例では、この第2の作業日において2人の作業員が集合する集合スケジュールは設定されていない。しかしながら、例えば、第1の作業員12aが第4の作業現場11dでの作業を終えて第3の作業現場11cへと向かう前に集合場所へと立ち寄り、第2の作業員12bが第5の作業現場11eでの作業を終えて第7の作業現場11gへと向かう前に集合場所へと立ち寄るという集合スケジュールを設定してもよい。
【0036】
このような集合スケジュールを設定することで、集合場所において、第1の作業員12aが持っている整備用工具を第2の作業員12bに渡すことができるため、第2の作業員12bが事務所10を出る際に整備用工具を持つ必要がないようにすることが可能である。
【0037】
以上のような機能的構成を備えた作業スケジュール作成支援装置は、例えば、周知のコンピュータを用いて実装することができる。そこで、次に、作業スケジュール作成支援装置を実装するためのハードウエア構成の一例について説明する。
【0038】
作業スケジュール作成支援装置は、CPU、ROM、RAM及び通信インターフェースを備えている。CPUは、与えられた命令(命令の集合であるプログラムを含む)を実行して情報の演算又は加工を行う中央処理装置(Central Processing Unit)である。ROMは、データ又はプログラムを不揮発的に格納する読み出し専用メモリ(Read Only Memory)である。RAMは、データ又はプログラムを揮発的すなわち一時的に格納するための読み書き可能なランダムアクセスメモリ(Random Access Memory)である。
【0039】
通信インターフェースは、作業スケジュール作成支援装置が外部との通信を行うために必要なハードウエアである。ここでは、作業スケジュール作成支援装置は、通信インターフェースを介して通信ネットワークであるインターネット300に接続されている。これらのCPU、ROM、RAM及び通信インターフェースは、バスにより相互に情報のやり取りが可能なように接続されている。
【0040】
なお、作業スケジュール作成支援装置は、外部記憶装置としてハードディスク、CD−ROM等を備えてもよいし、表示出力手段(例えばモニタ)、入力手段(例えばキーボード)等を備えてもよい。
【0041】
作業スケジュール作成支援装置を構成するコンピュータのROMには、以上のように構成されたコンピュータを作業スケジュール作成支援装置として動作させるためのプログラムが予め格納されている。そして、CPUは、まず、ROMからプログラムを読み出してRAMに実行可能な形式でプログラムを格納する。そして、CPUは、このRAMに格納されたプログラムを読み出しながら実行する。
【0042】
このようにして、ソフトウエアたるプログラムがコンピュータに読み込まれることにより、ソフトウエアとハードウエア資源とが協働した具体的手段によって、情報の演算又は加工を実現することで、以上で説明したような
図1に示す各機能を備えた作業スケジュール作成支援装置が構築される。
【0043】
すなわち、作業スケジュール作成支援装置のコンピュータのCPUにおいて実行されるプログラムは、作業スケジュール作成支援装置のコンピュータを、作業情報記憶部1、作業員情報記憶部2、集合情報記憶部3、集合情報設定部4、集合スケジュール決定部5、支援情報提示部6、スケジュール入力部7及び作成スケジュール記憶部8の各部として機能させるためのものである。
【0044】
なお、プログラムはROMでなく外部記憶装置に格納されていてもよいし、プログラムを外部から通信インターフェースを介してコンピュータへとダウンロードして用いるようにしてもよい。
【0045】
以上のように構成された作業スケジュール作成支援装置は、保守作業の対象となる設備機器が設置されている複数の作業現場の場所、及び、複数の作業現場のそれぞれにて行う保守作業の内容に関する作業情報を予め記憶する作業情報記憶部1と、集合場所、集合日時及び集合する作業員に関する集合情報を予め記憶する集合情報記憶部3と、集合情報記憶部3に記憶されている集合情報に基づいて、2人以上の作業員が同一日時に同一の集合場所に集合する集合スケジュールを決定する集合スケジュール決定部5と、作業情報記憶部1に記憶されている作業情報及び集合スケジュール決定部5により決定された集合スケジュールをスケジュール作成支援情報としてスケジュール作成者に提示する支援情報提示部6と、を備えている。
【0046】
このため、スケジュール作成者は、支援情報提示部6により提示されたスケジュール作成支援情報を参考にしながら、2人以上の作業員が同一日時に同一の集合場所に集合する集合スケジュールを含むような作業スケジュールを容易に作成することができる。そして、集合スケジュールを含むような作業スケジュールを作成することで、作業現場への移動中に集合場所に複数の作業員が集合し、作業現場、作業内容に関する情報交換及び作業に必要な工具の交換等を円滑に行わせることを促進することができる。
【0047】
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係るもので、作業スケジュール作成装置の全体構成を示すブロック図である。
【0048】
この発明の実施の形態2に係る作業スケジュール作成装置は、ビル又はマンション等の建物に設置されている設備機器の保守作業を行うための作業スケジュールを作成する。
図3に示すように、この発明の実施の形態2に係る作業スケジュール作成装置は、作業情報記憶部1、作業員情報記憶部2、集合情報記憶部3、集合情報設定部4、集合スケジュール決定部5、作成スケジュール記憶部8及びスケジュール作成部9を備えている。
【0049】
作業情報記憶部1、作業員情報記憶部2、集合情報記憶部3、集合情報設定部4及び集合スケジュール決定部5は、実施の形態1で説明した作業スケジュール作成支援装置が備えていたものと同様であるため、その詳細説明は省略する。
【0050】
スケジュール作成部9は、作業情報記憶部1に記憶されている作業情報及び集合スケジュール決定部5により決定された集合スケジュールに基づいて、作業スケジュールを作成する。例えば、スケジュール作成部9は、各保守作業の作業時間を参照し、複数の保守作業の作業時間の合計が一日の稼働時間(例えば10時間)以内となる数の保守作業を一日に割り当て、各作業現場に作業者が移動するための移動手段及び移動経路を決定する。そして、各作業員の移動時間が最小となる複数の保守作業の組み合わせを求め、この求めた組み合わせに含まれる複数の保守作業を同一の作業日に割り当てる。この際に、スケジュール作成部9は、集合スケジュール決定部5により決定された集合スケジュールが必ず含まれるように作業スケジュールを作成する。
【0051】
ここで、スケジュール作成部9は、作業情報及び集合スケジュールに加えて、作業員情報記憶部2に記憶されている作業員情報に基づいて、作業スケジュールを作成するようにしてもよい。また、スケジュール作成部9は、作業情報及び集合スケジュールに加えて、作業員情報記憶部2に記憶されている工具情報に基づいて、作業スケジュールを作成するようにしてもよい。なお、作業情報、集合スケジュール、作業員情報及び工具情報の全てを考慮して作業スケジュールを作成するようにしてももちろんよい。
【0052】
作成スケジュール記憶部8は、スケジュール作成部9により作成された作業スケジュールを記憶する。作成スケジュール記憶部8に記憶された作業スケジュールは、必要に応じて随時に表示装置等に表示させて確認することができる。
【0053】
なお、実施の形態1のスケジュール入力部7に類似のスケジュール修正部を備えて、スケジュール作成部9により作成された作業スケジュールを操作者が適宜に修正できるようにしてもよい。また、実施の形態1と同じく、以上のように構成された実施の形態2の作業スケジュール作成装置も、例えば、周知のコンピュータを用いて実装することができる。
【0054】
以上のように構成された作業スケジュール作成装置は、保守作業の対象となる設備機器が設置されている複数の作業現場の場所、及び、複数の作業現場のそれぞれにて行う保守作業の内容に関する作業情報を予め記憶する作業情報記憶部1と、集合場所、集合日時及び集合する作業員に関する集合情報を予め記憶する集合情報記憶部3と、集合情報記憶部3に記憶されている集合情報に基づいて、2人以上の作業員が同一日時に同一の集合場所に集合する集合スケジュールを決定する集合スケジュール決定部5と、作業情報記憶部1に記憶されている作業情報及び集合スケジュール決定部5により決定された集合スケジュールに基づいて、作業スケジュールを作成するスケジュール作成部9と、を備えたものである。
【0055】
このため、実施の形態1と同様の効果を奏することができるのに加えて、2人以上の作業員が同一日時に同一の集合場所に集合する集合スケジュールを含む自動的に作成することができ、作業スケジュール作成の手数を低減することができる。