特許第6288103号(P6288103)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6288103
(24)【登録日】2018年2月16日
(45)【発行日】2018年3月7日
(54)【発明の名称】コンベヤ装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/53 20060101AFI20180226BHJP
   H01L 21/677 20060101ALI20180226BHJP
【FI】
   B65G47/53 D
   H01L21/68 A
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-544879(P2015-544879)
(86)(22)【出願日】2014年9月29日
(86)【国際出願番号】JP2014075930
(87)【国際公開番号】WO2015064268
(87)【国際公開日】20150507
【審査請求日】2016年4月13日
(31)【優先権主張番号】特願2013-223475(P2013-223475)
(32)【優先日】2013年10月28日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140442
【弁理士】
【氏名又は名称】柴山 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100180851
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼口 誠
(72)【発明者】
【氏名】加藤 進
【審査官】 川上 佳
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−285924(JP,A)
【文献】 実開昭58−041725(JP,U)
【文献】 特開2009−280333(JP,A)
【文献】 特開2011−140362(JP,A)
【文献】 特開2005−212948(JP,A)
【文献】 特開平03−281186(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 15/00−15/28
B65G 15/60−15/64
B65G 47/22−47/32
B65G 47/52−47/96
H01L 21/677
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被搬送物の底面を支持して前記被搬送物を搬送する第1支持搬送部を有する一対の第1コンベヤ部と、
前記一対の第1コンベヤ部のそれぞれを支持すると共に前記一対の第1コンベヤ部のそれぞれを旋回させて前記被搬送物の進行方向を変化させる旋回部と、
前記被搬送物の搬送方向において前記一対の第1コンベヤ部によって挟まれていると共に、前記被搬送物の底面において搬送方向と交差する幅方向における両端部を支持して前記被搬送物を搬送する一対の第2支持搬送部を有する第2コンベヤ部と、を備え、
前記第2コンベヤ部における前記一対の第2支持搬送部と、前記第2コンベヤ部における前記一対の第2支持搬送部に駆動力を伝達する駆動軸とが、前記一対の第1コンベヤ部の間かつ平面視において前記一対の第1コンベヤ部の旋回領域のに設けられ、
平面視において、前記一対の第1コンベヤ部の旋回領域が、前記搬送方向の両方から前記第2コンベヤ部における前記被搬送物の搬送領域に入り込むように、前記第1コンベヤ部及び前記第2コンベヤ部が配置されており、
前記一対の第1コンベヤ部の間では、前記一対の第2支持搬送部のみが前記被搬送物を支持する、コンベヤ装置。
【請求項2】
前記第1コンベヤ部は、前記被搬送物の底面において搬送方向と交差する幅方向における両端部を支持して前記被搬送物を搬送する一対の前記第1支持搬送部を有している、請求項1に記載のコンベヤ装置。
【請求項3】
前記第1コンベヤ部は、前記第1コンベヤ部の下方に設けられた本体部に対して旋回可能に設けられ、
前記第2コンベヤ部は、前記本体部に隣接して設けられる基部の上方に設けられると共に、平面視において前記本体部と重なるように設けられる、請求項1又は2に記載のコンベヤ装置。
【請求項4】
前記第2支持搬送部は、前記被搬送物の搬送面に略平行な被搬送物支持面を有している、請求項1〜3の何れか一項に記載のコンベヤ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベヤ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
被搬送物を搬送する搬送装置として、コンベヤ装置が知られている。また、半導体製造装置、液晶製造装置で用いられるウェハ及びガラス基板などの被搬送物は、規格化された容器の一つであるFOUP(Front-Opening Unified Pod)などに収容されて搬送されることがある。このような被搬送物を搬送する搬送装置では、搬送中の被搬送物の破損などを抑制するために、搬送中の振動やがたつきなどを少なくして、安定した状態で搬送することが求められている。
【0003】
このように被搬送物を安定した状態で搬送するための工夫がされたコンベヤ装置が、例えば、特許文献1(特公平6−2527号公報)に開示されている。特許文献1には、駆動装置によって回転される駆動プーリによってベルトが一方向に走行するユニットコンベヤが搬送方向に沿って複数台配列されているコンベヤ装置が開示されている。そして、このコンベヤ装置では、ユニットコンベヤ間に補助コンベヤを設け、被搬送物を一時的に支持することにより隣接する搬送装置に受け渡している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公平6−2527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、略矩形状の本体部の上をコンベヤ部が旋回して、被搬送物の進行方向を変えるための旋回コンベヤが搬送経路上に配置されたコンベヤ装置が導入されている。このようなコンベヤ装置において、旋回コンベヤに隣接する部分に安定的に被搬送物を受け渡すことが求められている。しかしながら、上記従来の補助コンベヤを、単に、旋回コンベヤと旋回コンベヤに隣接する部分との間に配置したとしても、旋回コンベヤの旋回部分における旋回領域の関係から、補助コンベヤを旋回コンベヤに近接させて配置することができない。このため、旋回コンベヤに隣接する部分に安定的に被搬送物を受け渡すことが困難となる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、旋回コンベヤに隣接する部分に安定的に被搬送物を受け渡すことができるコンベヤ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係るコンベヤ装置は、被搬送物の底面を支持して被搬送物を搬送する第1支持搬送部を有する第1コンベヤ部と、第1コンベヤ部を支持すると共に第1コンベヤ部を旋回させて被搬送物の進行方向を変化させる旋回部と、第1コンベヤ部に隣接して設けられると共に、被搬送物の底面において搬送方向と交差する幅方向における両端部を支持して被搬送物を搬送する一対の第2支持搬送部を有する第2コンベヤ部と、を備えている。第2コンベヤ部における一対の第2支持搬送部と、第2コンベヤ部における一対の第2支持搬送部に駆動力を伝達する駆動伝達部とが、平面視において第1コンベヤ部の旋回半径の外側に設けられている。また、第2コンベヤ部における被搬送物の搬送領域と第1コンベヤ部の旋回領域とが平面視において互いに重なるように、第1コンベヤ部及び第2コンベヤ部が配置されている。
【0008】
このコンベヤ装置によれば、第2コンベヤ部における一対の第2支持搬送部と、第2コンベヤ部における一対の第2支持搬送部に駆動力を伝達する駆動伝達部とが、平面視において第1コンベヤ部の旋回領域の外側に設けられているので、第1コンベヤ部の旋回を第2コンベヤ部が阻害することはない。また、第2コンベヤ部における第2支持搬送部は、被搬送物の搬送領域における全面を支持可能に設けられているのではなく、搬送領域の幅方向における両側部分のみを支持可能に設けられている。このため、平面視において第2支持搬送部に第1コンベヤ部の旋回領域が重なることを回避しつつ、第2コンベヤ部における被搬送物の搬送領域に第1コンベヤ部の旋回領域を重ねるように、第1コンベヤ部と第2コンベヤ部とを配置することができる。これにより、第1コンベヤ部から隣接する部分に被搬送物を送り出す際に、第2コンベヤ部の第2支持搬送部と第1コンベヤ部の第1支持搬送部とを近接させることができる。この結果、旋回コンベヤとしての第1コンベヤ部に隣接する部分に、旋回コンベヤではない第2コンベヤ部を介して被搬送物を送り出すことができるので、安定的に被搬送物を受け渡すことができる。
【0009】
また、一実施形態において、第1コンベヤ部は、被搬送物の底面において搬送方向と交差する幅方向における両端部を支持して被搬送物を搬送する一対の第1支持搬送部を有していてもよい。
【0010】
また、一実施形態において、第1コンベヤ部は、第1コンベヤ部の下方に設けられた本体部に対して旋回し、第2コンベヤ部は、本体部に隣接して設けられる基部の上方に設けられると共に、平面視において本体部と重なるように配置されていてもよい。
【0011】
このコンベヤ装置によれば、基部及び第2コンベヤ部を、コンベヤ装置又は第1コンベヤ部から独立した部材とすることができるので、コンベア装置としてのレイアウト変更やメンテナンスを容易に行うことができる。
【0012】
また、一実施形態において、第2支持搬送部は、被搬送物の搬送面に略平行な被搬送物支持面を有していてもよい。
【0013】
このコンベヤ装置によれば、第2支持搬送部と被搬送物との接触面積を確保することができるので、安定した被搬送物の搬送が可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、旋回コンベヤに隣接する部分に安定的に被搬送物を受け渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、一実施形態に係るコンベヤ装置を備える搬送システムの構成図である。
図2図2は、図1に含まれる第1コンベヤ部を示す平面図である。
図3図3は、図2に示す第1コンベヤ部のIII−III線における断面図である。
図4図4は、図1に含まれる第2コンベヤ部を示す平面図である。
図5図5は、図4の示す第2コンベヤ部のV−V線における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、必ずしも一致していない。
【0017】
図1は、一実施形態に係るコンベヤ装置50が用いられる搬送システム1の構成図である。搬送システム1は、階間搬送装置10から搬送されてくるFOUP(Front-Opening Unified Pod)(被搬送物)5を、天井走行車91への受け渡し箇所である移載箇所P1〜P4の何れかにまで搬送するシステムである。図1に示すように、本実施形態の搬送システム1では、4箇所に移載箇所P1〜P4が設けられている。FOUP5は、例えば、半導体製造装置、液晶製造装置で用いられるウェハ及びガラス基板などを収容する容器であり、規格化された容器の一つである。
【0018】
階間搬送装置10は、互いに異なる階間を、図示しない移載装置によって搬送する。天井走行車91は、移載箇所P1〜P4と、例えば図示しないロードポートとの間で、FOUP5を搬送する。天井走行車91は、移載箇所P1〜P4とロードポートとの間を、FOUP5を吊り下げた状態で把持して搬送するOHT(Overhead Hoist Transport)とすることができる。天井走行車91は、クリーンルームの天井など、床面より高い位置に設けられる走行レール93に沿って走行する。
【0019】
以下、一実施形態に係るコンベヤ装置50が用いられる搬送システム1について説明する。図1に示すように、搬送システム1は、階間搬送装置10と、搬送コンベヤ20と、回転コンベヤ30と、コンベヤ装置50と、を備えている。
【0020】
搬送コンベヤ20は、FOUP5の底部における幅方向の両端部を支持して搬送する一対のコンベヤ部21を有している。FOUP5は、このコンベヤ部21によって底面が支持されて搬送される。本実施形態の搬送コンベヤ20は、例えば、図示しない制御装置によってそれぞれ独立した搬送制御がなされる。搬送コンベヤ20は、階間搬送装置10と回転コンベヤ30との間、及び、回転コンベヤ30とコンベヤ装置50との間に配置されている。
【0021】
回転コンベヤ30は、FOUP5の搬送方向の向きを変える部分であり、図1に示すように、FOUP5の底部における幅方向の両端部を支持して搬送する一対のコンベヤ部39と、一対のコンベヤ部39を支持すると共に回転可能に設けられた回転機構33と、回転機構33を支持する本体部31とを有している。例えば、回転コンベヤ30は、図1に示す上方向から搬送されてきたFOUP5を、図1に示す右方向に配置された搬送コンベヤ20に向けて送り出す。
【0022】
コンベヤ装置50は、搬送コンベヤ20と移載箇所P1〜P4との間でFOUP5を搬送する装置である。図1に示すように、コンベヤ装置50は、第1コンベヤ部51と、旋回部61と、第2コンベヤ部71と、を主に備えている。以下、図2図4を参照しながら、コンベヤ装置50について詳述する。
【0023】
図2は、第1コンベヤ部51を示す平面図である。図3は、図2に示す第1コンベヤ部51におけるIII−III線における断面図である。図4は、第2コンベヤ部71を示す平面図であり、第1コンベヤ部51については、第2コンベヤ部71との間でFOUP5を受け渡す際の状態を示している。図5は、図4に示す第2コンベヤ部71のV−V線における断面図であり、第1コンベヤ部51については、第2コンベヤ部71との間でFOUP5を受け渡す際の状態を示している。
【0024】
第1コンベヤ部51は、図2及び図3に示すように、FOUP5の底部における幅方向の両端部を支持して搬送する一対の第1ベルト(第1支持搬送部)53を有している。一対の第1ベルト53は、輪状の無端ベルトであり、第1ベルト53のそれぞれが2つのローラ55,55に巻き掛けられている。それぞれの第1ベルト53は、少なくとも一方のローラ55,55が図示しない駆動部により駆動されることにより一方向に回転し、支持するFOUP5を搬送する。
【0025】
旋回部61は、第1コンベヤ部51を支持すると共に、第1コンベヤ部51を旋回させてFOUP5の進行方向を変化させる。旋回部61は、図示しない駆動部により回転され、支持する第1コンベヤ部51を旋回させる。旋回部61は、本体部63の上面に支持されている。言い換えれば、旋回部61に支持される第1コンベヤ部51は、本体部63に対して旋回可能に設けられている。
【0026】
第2コンベヤ部71は、図5に示すように、第1コンベヤ部51の本体部63に隣接して設けられる基部85の上方に設けられる。また、第2コンベヤ部71は、図4に示すように、平面視において、本体部63と重なるように設けられている。第2コンベヤ部71は、図4及び図5に示すように、FOUP5の底面において搬送方向と交差する幅方向における両端部を支持してFOUP5を搬送する一対の第2ベルト(第2支持搬送部)73と、駆動ローラ75と、従動ローラ77と、搬送ローラ(第2支持搬送部)79とを有している。
【0027】
図4及び図5に示すように、一対の第2ベルト73は、輪状の無端ベルトであり、第2ベルト73のそれぞれが2つのローラ(駆動ローラ75及び従動ローラ77)に巻き掛けられている。駆動ローラ75は、駆動軸(駆動伝達部)83を介して駆動部81により駆動される。第2ベルト73は、FOUP5の搬送面に略平行な支持面(被搬送物支持面)73Aを有している。搬送ローラ79は、駆動力が伝達されないフリーローラであり、FOUP5の搬送面の一部を形成する。
【0028】
本実施形態では、第2コンベヤ部71における一対の第2ベルト73と、第2ベルト73に駆動力を伝達する駆動軸83とが、図4に示すように、平面視において、第1コンベヤ部51の旋回領域A1(図4に示す斜線ハッチング部)の外側、言い換えれば、旋回領域A1と重ならない位置に設けられている。
【0029】
また、本実施形態では、第2コンベヤ部71におけるFOUP5の搬送領域A2(図4に示す着色部)と第1コンベヤ部51の旋回領域A1(図4に示す斜線ハッチング部)とが、図4に示すように、平面視において、互いに重なるように、第1コンベヤ部51及び第2コンベヤ部71が配置されている。
【0030】
次に、FOUP5が階間搬送装置10から移載箇所P2まで搬送される場合の、搬送システム1の動作を説明する。この場合のコンベヤ装置50におけるFOUP5は、以下の経路をたどる。すなわち、FOUP5は、図1に示すように、第1コンベヤ部51A→第2コンベヤ部71A→第1コンベヤ部51B→第2コンベヤ部71B→第1コンベヤ部51Cの順番で搬送される。ここでは、階間搬送装置10側を上流側、移載箇所P2側を下流側として説明を行う。
【0031】
まず、階間搬送装置10からFOUP5を受け渡された搬送コンベヤ20は、コンベヤ部21に駆動を与え、下流方向にFOUP5を搬送する。下流側の搬送コンベヤ20は、上流側に隣接する搬送コンベヤ20にまでFOUP5が搬送されてくるとコンベヤ部21に駆動を与える。下流側の回転コンベヤ30は、FOUP5が搬送されてくる側にコンベヤ部39を向けた状態で、FOUP5が搬送されてくるのを待つ。
【0032】
上流側に隣接する搬送コンベヤ20にまでFOUP5が搬送されてくると、回転コンベヤ30はコンベヤ部39に駆動を与える。搬送コンベヤ20からFOUP5を受け渡された回転コンベヤ30は、FOUP5をコンベヤ部39の中央部まで搬送した後、コンベヤ部39への駆動の提供を一時停止する。次に、回転コンベヤ30は、回転機構33に駆動を与え、コンベヤ部39を反時計周りに回転させて、下流側に隣接する搬送コンベヤ20にコンベヤ部39を向けた状態とする。そして、再びコンベヤ部39に駆動を与え、搬送コンベヤ20に向けてFOUP5を送り出す。
【0033】
上流側に隣接する回転コンベヤ30にまでFOUP5が搬送されてくると、搬送コンベヤ20はコンベヤ部21に駆動を与える。回転コンベヤ30からFOUP5が受け渡された搬送コンベヤ20は、下流側に隣接するコンベヤ装置50に向けてFOUP5を搬送する。
【0034】
コンベヤ装置50の第1コンベヤ部51Aは、旋回部61Aに駆動を与えて、FOUP5が搬送されてくる側に第1ベルト53を向けた状態とし、FOUP5が搬送されてくるのを待つ。上流側に隣接する搬送コンベヤ20にまでFOUP5が搬送されてくると、第1コンベヤ部51Aは、第1ベルト53に駆動を与える。搬送コンベヤ20からFOUP5を受け渡された第1コンベヤ部51Aは、下流側に隣接して配置された第2コンベヤ部71AにまでFOUP5を搬送する。
【0035】
第2コンベヤ部71Aは、上流側に隣接する第1コンベヤ部51AにまでFOUP5が搬送されてくると、第2ベルト73に駆動を与える。第1コンベヤ部51AからFOUP5を受け渡された第2コンベヤ部71は、下流側に隣接して配置された第1コンベヤ部51BにまでFOUP5を搬送する。下流側の第1コンベヤ部51Bは、旋回部61Bに駆動を与えて、FOUP5が搬送されてくる側に第1ベルト53を向けた状態とし、FOUP5が搬送されてくるのを待つ。
【0036】
第1コンベヤ部51Bは、上流側に隣接する第2コンベヤ部71AにまでFOUP5が搬送されてくると、第1ベルト53に駆動を与える。第2コンベヤ部71AからFOUP5を受け渡された第1コンベヤ部51Bは、FOUP5を第1ベルト53の中央部まで搬送した後、第1ベルト53への駆動の提供を一時停止する。次に、第1コンベヤ部51Bは、旋回部61Bに駆動を与え、第1ベルト53を反時計周りに回転させて、下流側に隣接する第2コンベヤ部71Bに第1ベルト53を向けた状態とする。そして、再び第1ベルト53に駆動を与え、第2コンベヤ部71Bに向けてFOUP5を送り出す。
【0037】
ここで、下流側に隣接する第2コンベヤ部71Bの第2ベルト73、搬送ローラ79及び駆動軸83は、図4に示すように、第1コンベヤ部51の搬送領域A2の外側に配置されているので、第1ベルト53が反時計周りに回転する際の回転を阻害することはない。更に、第1コンベヤ部51Bにおいて、下流側に隣接する第2コンベヤ部71Bに第1ベルト53を向けた状態としたときは、図4に示すように、第1ベルト53を、第2コンベヤ部71Bの第2ベルト73及び搬送ローラ79に近接させることができる。したがって、第2コンベヤ部71Bに向けて安定的にFOUP5を送り出すことができる。
【0038】
第2コンベヤ部71Bは、上流側に隣接する第1コンベヤ部51BにまでFOUP5が搬送されてくると、第2ベルト73に駆動を与える。第1コンベヤ部51BからFOUP5を受け渡された第2コンベヤ部71Bは、下流側に隣接して配置された第1コンベヤ部51CにまでFOUP5を搬送する。下流側の第1コンベヤ部51Cは、旋回部61Cに駆動を与えて、FOUP5が搬送されてくる側に第1ベルト53を向けた状態とし、FOUP5が搬送されてくるのを待つ。
【0039】
第1コンベヤ部51Cは、上流側に隣接する第2コンベヤ部71BにまでFOUP5が搬送されてくると、第1ベルト53に駆動を与える。第2コンベヤ部71BからFOUP5を受け渡された第1コンベヤ部51Cは、FOUP5を第1ベルト53の中央部、すなわち移載箇所P2まで搬送した後、第1ベルト53への駆動の提供を一時停止する。移載箇所P2に停止されたFOUP5は、天井走行車91により把持されて所定のロードポートへと搬送される。
【0040】
以上で説明した、上記実施形態のコンベヤ装置50によれば、図4に示すように、第2コンベヤ部71における一対の第2ベルト73及び搬送ローラ79と、第2ベルト73に駆動力を伝達するための駆動軸83とが、平面視において第1コンベヤ部51の旋回領域A1(図4に示す斜線ハッチング部)の外側に設けられているので、第1コンベヤ部51の旋回を第2コンベヤ部71が阻害することはない。また、第2コンベヤ部71における第2ベルト73は、FOUP5の搬送領域A2(図4に示す着色部)における全面を支持可能に設けられているのではなく、搬送領域A2の幅方向における両側部分のみを支持可能に設けられている。このため、平面視において第2ベルト73及び搬送ローラ79に第1コンベヤ部51の旋回領域A1が重なることを回避しつつ、第2コンベヤ部71におけるFOUP5の搬送領域A2に第1コンベヤ部51の旋回領域A1を重ねるように、第1コンベヤ部51と第2コンベヤ部71とを配置することができる。これにより、第1コンベヤ部51から隣接する部分にFOUP5を送り出す際に、第2コンベヤ部71の第2ベルト73及び搬送ローラ79と第1コンベヤ部51の第1ベルト53とを近接させることができる。この結果、旋回コンベヤとしての第1コンベヤ部51に隣接する部分に、旋回コンベヤではない第2コンベヤ部71を介してFOUP5を送り出すことができるので、安定的にFOUP5を受け渡すことができる。
【0041】
また、上記実施形態の第1コンベヤ部51は、図5に示すように、第1コンベヤ部51の下方に設けられた本体部63に対して旋回し、第2コンベヤ部71は、本体部63に隣接して設けられる基部85の上方に設けられると共に、平面視において本体部63と重なるように配置されている。このため、基部及び第2コンベヤ部71を、コンベヤ装置50又は第1コンベヤ部51から独立した部材とすることができるので、コンベア装置としてのレイアウト変更やメンテナンスを容易に行うことができる。
【0042】
また、上記実施形態の第2コンベヤ部71は、FOUP5の搬送面に略平行な支持面73Aを有しているので、第2コンベヤ部71とFOUP5との接触面積を確保することができ、安定したFOUP5の搬送が可能となる。
【0043】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0044】
上記実施形態のコンベヤ装置50では、第2コンベヤ部71の第2支持部が第2ベルト73及び搬送ローラ79から構成される例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図4に示す平面視において、搬送ローラ79がFOUP5を搬送する部分を第2ベルト73によって搬送する構成としてもよい。
【0045】
上記実施形態のコンベヤ装置50では、第1コンベヤ部51として、一対の第1ベルト53が設けられた例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、FOUP(被搬送物)5の底面全体を支持可能な1枚のベルトが設けられてもよい。
【0046】
上記実施形態のコンベヤ装置50では、図1に示す上下方向に3つの第1コンベヤ部51及び旋回部61、2つの第2コンベヤ部71が配置され、これらの組合せが左右方向に2列配置され、さらにこれらの組合せ間に第2コンベヤ部71が配置されている例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。コンベヤ装置50は、少なくとも1つの第1コンベヤ部51と、その第1コンベヤ部51を旋回させる旋回部61と、第1コンベヤ部に隣接して配置される少なくとも1つの第2コンベヤ部71を備える構成であればよい。
【符号の説明】
【0047】
1…搬送システム、5…FOUP(被搬送物)、10…階間搬送装置、20…搬送コンベヤ、21…コンベヤ部、30…回転コンベヤ、31…本体部、33…回転機構、39…コンベヤ部、50…コンベヤ装置、51…第1コンベヤ部、53…第1ベルト(第1支持搬送部)、55…ローラ、61…旋回部、63…本体部、71…第2コンベヤ部、73…第2ベルト(第2支持搬送部)、73A…支持面(被搬送物支持面)、75…駆動ローラ、77…従動ローラ、79…搬送ローラ(第2支持搬送部)、81…駆動部、83…駆動軸(駆動伝達部)、85…基部、91…天井走行車、93…走行レール、A1…旋回領域、A2…搬送領域、P1〜P4…移載箇所。
図1
図2
図3
図4
図5