【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,Uplink Power Control for Carrier Aggregation,3GPP TSG-RAN WG1#58b R1-094274,2009年10月 5日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記UEによって、前記基地局から第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、前記基地局により設定された前記UEの前記束ねられたキャリアの第1の最大送信電力情報を含む、ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記基地局から第1の指示情報を受信するように構成された、受信モジュールであって、前記第1の指示情報は、前記基地局により設定された前記UEの前記束ねられたキャリアの第1の最大送信電力情報を含む、受信モジュールをさらに備える、請求項4に記載のUE。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、LTEシステムを例として、キャリアアグリゲーションの状態でUEがどのようにパワーヘッドルームを報告するかを説明する。
【0014】
以下の実施形態では、束ねられたキャリアは、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループおよび少なくとも1つの第1のキャリアを含んでもよく、または、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含んでもよく、または、少なくとも2つの第1のキャリアを含んでもよく、コンポーネントキャリアのグループが、少なくとも2つの第2のキャリアを含み、第1のキャリアおよび第2のキャリアは単一のキャリアである。
【0015】
以下では、
図1を参照して、本発明のある実施形態で提供される電力制御方法を説明する。
図1に示されるように、この方法は以下のステップを含む。
【0016】
ステップ101:UEの束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を取得する、前記束ねられたキャリアは、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループおよび少なくとも1つの第1のキャリアを含み、または、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含み、または、少なくとも2つの第1のキャリアを含み、前記コンポーネントキャリアのグループは、少なくとも2つの第2のキャリアを含み、第1のキャリアおよび第2のキャリアは単一のキャリアである。
【0017】
ステップ102:パワーヘッドルーム情報に従って、束ねられたキャリアの送信電力を調整する。
【0018】
上述の実施形態で提供される方法を通じて、UEの複数のキャリアのパワーヘッドルームを、マルチキャリアの状態で報告することができるので、基地局はUEの送信電力を確実に制御することができ、したがって、システムの信頼性およびスループットが向上する。
【0019】
以下では、
図2を参照して、本発明のある実施形態で提供される電力制御方法を説明する。
図2に示されるように、この方法は以下のステップを含む。
【0020】
ステップ201:基地局が、第1の指示情報をUEに送信する。第1の指示情報は、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアの第1の最大送信電力情報を含む。
【0021】
基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアの第1の最大送信電力情報は、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計であってよく、または、基地局により設定されたUEの同一のアンテナで束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計であってよく、または、基地局により設定されたUEの同一の帯域に起因する束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計であってよく、または、基地局により設定されたUEの同一の電力増幅器で束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計であってよく、または、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる各々の単一のキャリアの最大送信電力であってよい。
【0022】
第1の指示情報は、1つまたは複数のメッセージであってもよい。
【0023】
ステップ202において、UEは適宜、第2の指示情報を基地局に送信する。第2の指示情報は、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力情報を基地局に送信するために用いられる。最大送信電力情報は、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方であってよく、または、基地局により設定されたUEの同一のアンテナで束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計と、UEのそのアンテナの最大送信電力とのうちの小さい方であってよく、または、基地局により設定されたUEの同一の帯域に起因する束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計と、UEのその帯域の最大送信電力とのうちの小さい方であってよく、または、基地局により設定されたUEの同一の電力増幅器で束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計と、UEの電力増幅器の最大送信電力とのうちの小さい方であってよく、または、最大送信電力情報は、UEの公称最大送信電力であってよい。
【0024】
ステップ203:UEが、UEの束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を、基地局に送信する。
【0025】
UEは、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアの第1の最大送信電力情報に従って、かつ、UEによりサポートされる束ねられたキャリアの第2の最大送信電力情報に従って、束ねられたキャリアの最大送信電力を取得し、UEは、束ねられたキャリアの最大送信電力および束ねられたキャリアの推定送信電力に従って、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を取得し、パワーヘッドルーム情報を基地局に送信する。
【0026】
具体的には、UEは束ねられたキャリアの最大送信電力として、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方の値を用い、任意選択で、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計の重み付けの結果と、UEの公称最大送信電力の小さい方の値を用いる。
【0027】
かつ、UEは、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報として、束ねられたキャリアの最大送信電力から、UEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力の合計を減算した値を用い、任意選択で、束ねられたキャリアの最大送信電力は、束ねられたキャリアの最大送信電力の重み付けの結果であってよく、UEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力の合計は、UEの束ねられたキャリアに含まれる、単一のキャリアの推定送信電力の合計の重み付けの結果であってよい。
【0028】
あるいは、UEは、束ねられたキャリアの最大送信電力として、基地局により設定されたUEの同一のアンテナで束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計と、UEのそのアンテナの最大送信電力とのうちの小さい方の値を用い、または、基地局により設定されたUEの同一のアンテナで束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計は、基地局により設定されたUEの同一のアンテナで束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計の重み付けの結果であってよく、UEのそのアンテナの最大送信電力は、UEのそのアンテナの最大送信電力の重み付けの結果であってよい。
【0029】
かつ、UEは、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報として、束ねられたキャリアの最大送信電力から、UEのアンテナの推定送信電力を減算した値を用い、または、束ねられたキャリアの最大送信電力は、束ねられたキャリアの最大送信電力の重み付けの結果であってよく、UEのアンテナの推定送信電力は、UEのアンテナの推定送信電力の重み付けの結果であってよい。
【0030】
あるいは、UEは、束ねられたキャリアの最大送信電力として、基地局により設定されたUEの同一の帯域に起因する束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計と、UEのその帯域の最大送信電力とのうちの小さい方の値を用い、または、基地局により設定されたUEの同一の帯域に起因する束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計は、基地局により設定されたUEの同一の帯域に起因する束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計の重み付けの結果であってよく、または、UEのその帯域の最大送信電力は、UEのその帯域の最大送信電力の重み付けの結果であってよい。
【0031】
かつ、UEは、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報として、束ねられたキャリアの最大送信電力から、UEのその帯域に起因する束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力を減算した値を用い、または、束ねられたキャリアの最大送信電力は、束ねられたキャリアの最大送信電力の重み付けの結果であってよく、UEのその帯域に起因する束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力は、UEのその帯域に起因する束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力の重み付けの結果であってよい。
【0032】
あるいは、UEは、束ねられたキャリアの最大送信電力として、基地局により設定されたUEの同一の電力増幅器で束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計と、UEの電力増幅器の最大送信電力とのうちの小さい方の値を用い、または、基地局により設定されたUEの同一の電力増幅器で束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計は、基地局により設定されたUEの同一の電力増幅器で束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計の重み付けの結果であってよく、UEの電力増幅器の最大送信電力は、UEの電力増幅器の最大送信電力の重み付けの結果であってよい。
【0033】
かつ、UEは、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報として、束ねられたキャリアの最大送信電力から、UEの同一の電力増幅器で束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力を減算した値を用い、または、束ねられたキャリアの最大送信電力は、束ねられたキャリアの最大送信電力の重み付けの結果であってよく、UEの同一の電力増幅器で束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力は、UEの同一の電力増幅器で束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力の重み付けの結果であってよい。
【0034】
UEは、各々の単一のキャリアの最大送信電力として、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる各々の単一のキャリアの最大送信電力と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方の値、または、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる各々の単一のキャリアの最大送信電力と、UEの第1のアンテナの最大送信電力とのうちの小さい方の値、または、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる各々の単一のキャリアの最大送信電力と、UEの第1の帯域の最大送信電力とのうちの小さい方の値、または、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる各々の単一のキャリアの最大送信電力と、UEの第1の電力増幅器の最大送信電力とのうちの小さい方の値、または、上述の4つの場合で規定される前者の値の重み付けの結果と、上述の4つの場合で規定される後者の値の重み付けの結果との小さい方の値を、用いる。
【0035】
かつ、UEは、各々の単一のキャリアのパワーヘッドルーム情報として、各々の単一のキャリアの最大送信電力から、対応する単一のキャリアの推定送信電力を減算した値を用い、または、各々の単一のキャリアの最大送信電力は、各々の単一のキャリアの最大送信電力の重み付けの結果であってよく、対応する単一のキャリアの推定送信電力は、対応する単一のキャリアの推定送信電力の重み付けの結果であってよく、UEは、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報として、各々の単一のキャリアのパワーヘッドルーム情報を用いる。
【0036】
UEの制御チャネルおよびデータチャネルが情報を同時に送信できる場合、送信電力は、制御チャネルの送信電力とデータチャネルの送信電力との合計であってよく、または、制御チャネルの送信電力もしくはデータチャネルの送信電力であってよいことに、留意されたい。
【0037】
UEの制御チャネルおよびデータチャネルが情報を同時に送信できない場合、送信電力は、制御チャネルの送信電力またはデータチャネルの送信電力を含む。
【0038】
以下では、UEが、パワーヘッドルーム情報をどのように基地局に送信するかを説明する。
【0039】
束ねられたキャリアが、少なくとも1つの第1のキャリアおよび少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含む場合、または少なくとも2つの第1のキャリアを含む場合、コンポーネントキャリアのパワーヘッドルーム情報を、第1のキャリアで取得することができ、パワーヘッドルーム情報は1つの第1のキャリアまたは2つの第1のキャリアでUEにより送信される。
【0040】
または、束ねられたキャリアが、少なくとも1つの第1のキャリアおよび少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含む場合、もしくは少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含む場合、コンポーネントキャリアのグループのパワーヘッドルーム情報を、コンポーネントキャリアのグループの中の第2のキャリアで取得することができ、パワーヘッドルーム情報はUEにより送信される。
【0041】
または、束ねられたキャリアが少なくとも2つの第1のキャリアを含む場合、一方の第1のキャリアのパワーヘッドルーム情報を、もう一方の第1のキャリアで取得することができ、パワーヘッドルーム情報はUEにより送信される。
【0042】
または、束ねられたキャリアが、少なくとも1つの第1のキャリアおよび少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含む場合、コンポーネントキャリアのグループのパワーヘッドルーム情報を、第1のキャリアで取得することができ、または、コンポーネントキャリアのパワーヘッドルーム情報を、コンポーネントキャリアのグループの中の第2のコンポーネントキャリアで取得することができ、パワーヘッドルーム情報はUEにより送信される。
【0043】
または、束ねられたキャリアが、少なくとも2つのコンポーネントキャリアのグループを含む場合、他のコンポーネントキャリアのグループのパワーヘッドルーム情報を、コンポーネントキャリアのグループの中の第2のキャリアで取得することができ、パワーヘッドルーム情報はUEにより送信される。
【0044】
または、束ねられたキャリアが、少なくとも1つの第1のキャリアおよび少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含む場合、各々の第1のキャリアのパワーヘッドルーム情報および各々のコンポーネントキャリアのグループのパワーヘッドルーム情報を、第1のキャリアで取得することができる。または、束ねられたキャリアが少なくとも2つの第1のキャリアを含む場合、各々の第1のキャリアのパワーヘッドルーム情報を第1のキャリアで取得することができる。または、束ねられたキャリアが少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含む場合、各々のコンポーネントキャリアのグループのパワーヘッドルーム情報を、コンポーネントキャリアのグループの中の第2のキャリアで取得することができ、パワーヘッドルーム情報はUEにより送信される。
【0045】
ステップ204:基地局が、パワーヘッドルーム情報に従って、束ねられたキャリアの送信電力を調整する。
【0046】
パワーヘッドルーム情報に従って、束ねられたキャリアの送信電力を調整するステップは、以下を含む。
【0047】
束ねられたキャリアが、少なくとも1つの第1のキャリアおよび少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含む場合、基地局は、少なくとも1つの第1のキャリアの送信電力と、束ねられたキャリアの中の少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループの送信電力とを、パワーヘッドルーム情報に従って調整する。
【0048】
または、束ねられたキャリアが少なくとも2つの第2のキャリアを含む場合、基地局は、少なくとも2つの第2のキャリアの送信電力を、パワーヘッドルーム情報に従って調整する。
【0049】
または、束ねられたキャリアが少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含む場合、基地局は、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループの送信電力を、パワーヘッドルーム情報に従って調整する。
【0050】
前述の実施形態で提供される方法を通じて、UEの複数のキャリアのパワーヘッドルームを、マルチキャリアの状態で報告できるので、基地局はUEの送信電力を確実に制御することができ、したがって、システムの信頼性およびスループットが向上する。
【0051】
以下では、
図3を参照して、本発明のある実施形態で提供される電力制御方法を説明する。
図3で示されるように、方法は以下のステップを含む。
【0052】
ステップ301はステップ201と同じであり、ステップ302はステップ203と同じである。詳しくは、第2の実施形態を参照されたい。
【0053】
ステップ303:UEが、UEの束ねられたキャリアの全体のパワーヘッドルーム情報を、基地局に送信する。
【0054】
全体のパワーヘッドルーム情報は、UEの公称最大送信電力と、UEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力の合計との差、または、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計と、UEによりサポートされる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計とのうちの小さい方の値と、UEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力の合計との差を含む。
【0055】
UEは、束ねられたキャリアの第1のキャリアで、またはコンポーネントキャリアのグループの第2のキャリアで、全体のパワーヘッドルーム情報を基地局に送信することができ、または、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を送信する間に、全体のパワーヘッドルーム情報を基地局に送信することができる。
【0056】
ステップ304:基地局は、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報および全体のパワーヘッドルーム情報に従って、束ねられたキャリアの送信電力を調整する。
【0057】
パワーヘッドルーム情報および全体のパワーヘッドルーム情報に従って、束ねられたキャリアの送信電力を調整するステップは、以下を含む。
【0058】
束ねられたキャリアが、少なくとも1つの第1のキャリアおよび少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含む場合、基地局は、少なくとも1つの第1のキャリアの送信電力および束ねられたキャリアの中の少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループの送信電力を、パワーヘッドルーム情報および全体のパワーヘッドルーム情報に従って調整する。
【0059】
または、束ねられたキャリアが少なくとも2つの第2のキャリアを含む場合、基地局は、少なくとも2つの第2のキャリアの送信電力を、パワーヘッドルーム情報および全体のパワーヘッドルーム情報に従って調整する。
【0060】
または、束ねられたキャリアが少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含む場合、基地局は、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループの送信電力を、パワーヘッドルーム情報および全体のパワーヘッドルーム情報に従って調整する。
【0061】
前述の実施形態で提供された方法を通じて、UEの複数のキャリアのパワーヘッドルームを、マルチキャリアの状態で報告できるので、基地局はUEの送信電力を確実に制御することができ、したがって、システムの信頼性およびスループットが向上する。
【0062】
以下では、
図4を参照して、本発明のある実施形態で提供される電力制御方法を説明する。
図4に示されるように、この方法は以下のステップを含む。
【0063】
ステップ401は、ステップ201と同じである。詳しくは、第2の実施形態を参照されたい。
【0064】
ステップ402は、ステップ202と同じである。詳しくは、第2の実施形態を参照されたい。
【0065】
ステップ403は、ステップ203と同じである。詳しくは、第2の実施形態を参照されたい。
【0066】
ステップ404は、ステップ303と同じである。詳しくは、第3の実施形態を参照されたい。
【0067】
ステップ405は、ステップ304と同じである。詳しくは、第3の実施形態を参照されたい。
【0068】
前述の実施形態で提供される方法を通じて、UEの複数のキャリアのパワーヘッドルームを、マルチキャリアの状態で報告できるので、基地局はUEの送信電力を確実に制御することができ、したがって、システムの信頼性およびスループットが向上する。
【0069】
以下では、
図5を参照して、本発明のある実施形態で提供される基地局を説明する。
図5に示されるように、この基地局は、
UEの束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を取得するように構成された取得モジュール501であって、束ねられたキャリアが、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループおよび少なくとも1つの第1のキャリアを含み、または、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含み、または、少なくとも2つの第1のキャリアを含み、コンポーネントキャリアのグループが、少なくとも2つの第2のキャリアを含み、第1のキャリアおよび第2のキャリアが単一のキャリアである、取得モジュール501と、
取得モジュール501により取得されたパワーヘッドルーム情報に従って、束ねられたキャリアの送信電力を調整するように構成された電力調整モジュール502と
を含む。
【0070】
基地局はさらに、
第1の指示情報をUEに送信するように構成された送信モジュール503を含み、第1の指示情報は、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアの、第1の最大送信電力情報を含むので、UEは、束ねられたキャリアの最大送信電力を、UEによりサポートされる束ねられたキャリアの第1の最大送信電力情報および第2の最大送信電力情報に従って取得することができ、UEは、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を、束ねられたキャリアの最大送信電力および束ねられたキャリアの推定送信電力に従って取得し、パワーヘッドルーム情報を基地局に送信することができる。
【0071】
取得モジュール501はさらに、UEの束ねられたキャリアの全体のパワーヘッドルーム情報を取得するように構成される。
【0072】
全体のパワーヘッドルーム情報は、UEの公称最大送信電力と、UEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力の合計との差、または、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計と、UEによりサポートされる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計とのうちの小さい方の値と、UEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力の合計との差を含む。
【0073】
電力調整モジュール502はさらに、束ねられたキャリアの送信電力を、取得モジュールにより取得された、パワーヘッドルーム情報および全体のパワーヘッドルーム情報に従って調整するように構成される。
【0074】
基地局はさらに、
UEの束ねられたキャリアによりサポートされる、最大送信電力情報を取得するように構成された第2の取得モジュールと、
UEが、UEの束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を、構成された最大送信電力に従って基地局に送信することができるように、第2の取得モジュールにより取得された、UEの束ねられたキャリアによりサポートされる最大送信電力情報に従って、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力を構成するように構成された構成モジュールと
を含みうる。
【0075】
上述の実施形態で提供される基地局を通じて、UEの複数のキャリアのパワーヘッドルームを、マルチキャリアの状態で報告できるので、基地局はUEの送信電力を確実に制御することができ、したがって、システムの信頼性およびスループットが向上する。
【0076】
以下では、
図6を参照して、本発明のある実施形態で提供されるUEを説明する。
図6に示されるように、UEは、
UEの束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を生成するように構成された生成モジュール601であって、束ねられたキャリアが、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループおよび少なくとも1つの第1のキャリアを含み、または、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含み、または、少なくとも2つの第1のキャリアを含み、コンポーネントキャリアのグループが、少なくとも2つの第2のキャリアを含み、第1のキャリアおよび第2のキャリアが単一のキャリアである、生成モジュール601と、
基地局が、パワーヘッドルーム情報に従って、束ねられたキャリアの送信電力を調整するように、生成モジュール601により生成されたパワーヘッドルーム情報を基地局に送信するように構成された送信モジュール602と
を含む。
【0077】
UEはさらに、
基地局から第1の指示情報を受信するように構成された受信モジュール603を含み、第1の指示情報は、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアの第1の最大送信電力情報を含む。
【0078】
生成モジュール601は、
受信モジュール603により受信された第1の最大送信電力情報と、UEによりサポートされる束ねられたキャリアの第2の最大送信電力情報とに従って、束ねられたキャリアの最大送信電力を計算するように構成された第1の計算ユニットと、
第1の計算ユニットにより計算された最大送信電力と、束ねられたキャリアの推定送信電力とに従って、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を計算し、パワーヘッドルーム情報を送信モジュール602に送信するように構成された第2の計算ユニットと
を含む。
【0079】
第1の計算ユニットは、束ねられたキャリアの最大送信電力として、受信モジュール603により受信された第1の最大送信電力情報と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方の値を用いるように特に構成され、第1の最大送信電力情報は、UEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計を含む。
【0080】
第2の計算ユニットは、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報として、第1の計算ユニットにより計算された、束ねられたキャリアの最大送信電力から、UEの束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力の合計を減算した値を用いるように特に構成される。
【0081】
または、第1の計算ユニットは、束ねられたキャリアの最大送信電力として、受信モジュール603により受信された第1の最大送信電力情報と、UEのアンテナの最大送信電力とのうちの小さい方の値を用いるように特に構成され、第1の最大送信電力情報は、UEの同じアンテナで束ねられる束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計を含む。
【0082】
第2の計算ユニットは、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報として、第1の計算ユニットにより計算された、束ねられたキャリアの最大送信電力から、UEのアンテナの推定送信電力を減算した値を用いるように特に構成される。
【0083】
または、第1の計算ユニットは、束ねられたキャリアの最大送信電力として、受信モジュール603により受信された第1の最大送信電力情報と、UEの帯域の最大送信電力とのうちの小さい方の値を用いるように特に構成され、第1の最大送信電力情報は、UEの同一の帯域に起因する、束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計を含む。
【0084】
第2の計算ユニットは、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報として、第1の計算ユニットにより計算された、束ねられたキャリアの最大送信電力から、UEの同一の帯域での束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力を減算した値を用いるように特に構成される。
【0085】
または、第1の計算ユニットは、束ねられたキャリアの最大送信電力として、受信モジュール603により受信される第1の最大送信電力情報と、UEの電力増幅器の最大送信電力とのうちの小さい方の値を用いるように特に構成され、第1の最大送信電力情報は、UEの同一の電力増幅器で束ねられる、束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの最大送信電力の合計を含む。
【0086】
第2の計算ユニットは、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報として、第1の計算ユニットにより計算された、束ねられたキャリアの最大送信電力から、UEの同一の電力増幅器での束ねられたキャリアに含まれる単一のキャリアの推定送信電力を減算した値を用いるように特に構成される。
【0087】
または、第1の計算ユニットは、各々の単一のキャリアの最大送信電力として、受信モジュール603により受信された第1の最大送信電力情報と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方の値、または、受信モジュール603により受信された第1の最大送信電力情報と、UEのアンテナの最大送信電力との小さい方の値、または、受信モジュール603により受信された第1の最大送信電力情報と、UEの帯域の最大送信電力とのうちの小さい方の値、または、受信モジュール603により受信された第1の最大送信電力情報と、UEの電力増幅器の最大送信電力とのうちの小さい方の値を用いるように特に構成され、第1の最大送信電力情報は、UEの束ねられたキャリアの中の、各々の単一のキャリアの最大送信電力を含む。
【0088】
かつ、第2の計算ユニットは、各々の単一のキャリアのパワーヘッドルーム情報として、第1の計算ユニットにより計算された各々の単一のキャリアの最大送信電力から、対応する単一のキャリアの推定送信電力を減算した値を用い、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報として、各々の単一のキャリアのパワーヘッドルーム情報を用いるように特に構成される。
【0089】
前述の実施形態で提供されるUEを通じて、UEの複数のキャリアのパワーヘッドルームを、マルチキャリアの状態で報告できるので、基地局はUEの送信電力を確実に制御することができ、したがって、システムの信頼性およびスループットが向上する。
【0090】
以下では、
図7を参照して、本発明のある実施形態で提供される電力制御方法を説明する。
図7に示されるように、方法は以下のステップを含む。
【0091】
ステップ701:基地局が、UEの束ねられたキャリアによりサポートされる、最大送信電力情報を取得する。
【0092】
ステップ701において、UEは、UEの束ねられたキャリアによりサポートされる最大送信電力情報を、基地局に送信することができ、基地局は、システム構成情報のような情報を受信することによって、UEの束ねられたキャリアによりサポートされる最大送信電力情報を取得することができる。
【0093】
UEの束ねられたキャリアは、粒度が異なっていてもよい。具体的には、UEの束ねられたキャリアは、同一のアンテナで束ねられたキャリアであってもよく、または、同一の電力増幅器に起因するキャリアであってもよく、または、同一の帯域に起因するキャリアであってもよい。より詳しくは、上で説明された実施形態を参照されたい。
【0094】
ステップ702:基地局が、UEの束ねられたキャリアによりサポートされる最大送信電力情報に従って、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力を構成する。
【0095】
UEの束ねられたキャリアによりサポートされる最大送信電力情報に従って、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力を構成するステップの詳細は、UEの束ねられたキャリアによりサポートされる最大送信電力情報に従って、基地局が、束ねられたキャリアの中の単一のキャリアの最大送信電力をそれぞれ構成することであってよく、または、束ねられたキャリアの中の単一のキャリアの最大送信電力の合計を構成することであってよい。好ましくは、束ねられたキャリアの中の単一のキャリアの最大送信電力の合計は、UEの束ねられたキャリアによりサポートされる最大送信電力よりも小さい。
【0096】
任意選択で、前述の構成の処理は、基地局が、電力制御命令を通じて、UEの最大送信電力を構成するというものであってもよい。
【0097】
ステップ703:UEは、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアの最大送信電力に従って、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を取得し、UEの束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を基地局に送信する。
【0098】
UEは粒度の異なる束ねられたキャリアの最大送信電力に従って、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を取得することができる。具体的には、束ねられたキャリアは同一のアンテナで束ねられてもよく、UEは、UEのあるアンテナで束ねられる、束ねられたキャリアの最大送信電力から、そのアンテナの推定送信電力を差し引き、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報として、その差し引いた結果を用いて、パワーヘッドルーム情報を基地局に送信することができる。
【0099】
同様に、基地局は、粒度の異なる束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報を取得することができ、たとえば、基地局は、同一の帯域または同一の電力増幅器に起因するキャリアであってよい。詳細な取得の過程については、上で説明された実施形態を参照されたい。
【0100】
ステップ704:基地局が、束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報に従って、束ねられたキャリアの送信電力を調整する。
【0101】
このステップは、ステップ204と同様である。
【0102】
この実施形態の電力の報告の方法は、電力制御をより柔軟にする。さらに、基地局により設定された束ねられたキャリアの最大送信電力の合計は、UEの束ねられたキャリアによりサポートされる最大送信電力よりも小さいので、UEは電力制限の状態になることはなく、これによりデータ送信が確実になる。
【0103】
以下では、
図8を参照して、パワーヘッドルームを報告するための方法を説明する。方法は、以下のステップを含む。
【0104】
ステップ801:UEが、第1の閾値を取得する。第1の閾値は、UEの束ねられたキャリアのパワーヘッドルーム情報の報告を引き起こすために用いられる。
【0105】
具体的には、UEの束ねられたキャリアは、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループおよび少なくとも1つの第1のキャリアを含んでもよく、または、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含んでもよく、または少なくとも2つの第1のキャリアを含んでもよく、コンポーネントキャリアのグループは、少なくとも2つの第2のキャリアを含み、第1のキャリアおよび第2のキャリアは単一のキャリアである。
【0106】
第1の閾値は、UEの束ねられたキャリアの中の単一のキャリアの最大送信電力の変化、および/またはUEの束ねられたキャリアの中のコンポーネントキャリアのグループの最大送信電力の変化であってよい。UEの束ねられたキャリアの最大送信電力の変化は、増加する値または減少する値であってよい。
【0107】
第1の閾値はまた、単一のキャリアの、および/またはUEの束ねられたキャリアの中のコンポーネントキャリアのグループの、最大送信電力の値であってよい。
【0108】
第1の閾値は、基地局によりUEに対して設定されてもよく、すなわち、UEの少なくとも1つの単一のキャリアおよび/または少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループに対して設定されうる。
【0109】
UEの束ねられたキャリアの中の単一のキャリアは、コンポーネントキャリアのグループに属さない単一のキャリアであってよく、または、コンポーネントキャリアのグループに属する単一のキャリアであってよい。
【0110】
ある実施形態では、UEの束ねられたキャリアの中の、各々の単一のキャリアの最大送信電力は、基地局により設定されたUEの束ねられたキャリアに含まれる各々の単一のキャリアの最大送信電力と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方であってよく、または、最大送信電力の上限と最大送信電力の下限との間に入る任意の値であってよく、または、第1のキャリアもしくは第2のキャリアの現在のタイムスロットの最大送信電力であってよく、または、この実施形態では限定されない他の計算方法により求められる最大送信電力であってよい。
【0111】
ステップ802:UEが、UEの束ねられたキャリアの中の単一のキャリアおよび/またはコンポーネントキャリアのグループの最大送信電力の変化が、第1の閾値に達したと判定すると、または、UEの束ねられたキャリアの中の単一のキャリアおよび/またはコンポーネントキャリアのグループの、変化した最大送信電力の値が、第1の閾値に到達したと判定すると、UEは、パワーヘッドルームの報告の送信を引き起こす。
【0112】
具体的には、UEは、UEの束ねられたキャリアの中の単一のキャリアの最大送信電力の変化が、第1の閾値以上であると判定することができる。たとえば、UEの束ねられたキャリアの中の単一のキャリアの最大送信電力の増加または減少が、第1の閾値以上であると判定されると、UEはパワーヘッドルームの報告の送信を引き起こし、または、UEの束ねられたキャリアの中の単一のキャリアの、変化した最大送信電力の値が、第1の閾値以上であると判定されると、UEは、パワーヘッドルームの報告の送信を引き起こし、または、UEの束ねられたキャリアの中の単一のキャリアの、変化した最大送信電力の値が、第1の閾値以下であると判定されると、UEはパワーヘッドルームの報告の送信を引き起こす。
【0113】
UEは、UEの束ねられたキャリアの中のコンポーネントキャリアのグループの最大送信電力の変化が、第1の閾値以上であると判定することができる。たとえば、UEの束ねられたキャリアの中のコンポーネントキャリアのグループの最大送信電力の増加または減少が、第1の閾値以上であると判定されると、UEはパワーヘッドルームの報告の送信を引き起こし、または、UEの束ねられたキャリアの中のコンポーネントキャリアのグループの、変化した最大送信電力の値が、第1の閾値以上であると判定されると、UEはパワーヘッドルームの報告の送信を引き起こし、または、UEの束ねられたキャリアの中のコンポーネントキャリアのグループの、変化した最大送信電力の値が、第1の閾値以下であると判定されると、UEはパワーヘッドルームの報告の送信を引き起こす。コンポーネントキャリアのグループの最大送信電力は、上述の実施形態における、コンポーネントキャリアのグループの最大送信電力と等価であり、または、コンポーネントキャリアのグループの最大送信電力特性であってよい。たとえば、コンポーネントキャリアのグループの最大送信電力は、コンポーネントキャリアのグループの中の第2のキャリアの最大送信電力の合計であってよく、または、コンポーネントキャリアのグループの中の第2のキャリアの最大送信電力の合計と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方であってもよい。
【0114】
ステップ801において、第1の閾値がUEに対して設定された場合、第1の閾値は、UEの束ねられたキャリアの中の全ての単一のキャリアに対して設定されてもよく、第1の閾値は、少なくとも1つの単一のキャリアおよび/または少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループに対して競設定されてもよい。
【0115】
上で言及された最大送信電力は、現在の送信タイムスロットの最大送信電力であってよく、または、現在の送信タイムスロットとこれまでの送信タイムスロットとの最大送信電力の加重平均であってもよい。たとえば、最大送信電力は、UEの束ねられたキャリアの中の単一のキャリアの、現在の送信タイムスロットの最大送信電力であってよく、または、UEの束ねられたキャリアの中の単一のキャリアの、現在の送信タイムスロットおよびこれまでの送信タイムスロットの最大送信電力の加重平均であってもよい。別の例では、最大送信電力は、UEの束ねられたキャリアの中の、コンポーネントキャリアのグループの、現在のタイムスロットの最大送信電力であってもよく、または、UEの束ねられたキャリアの中のコンポーネントキャリアのグループの、現在の送信タイムスロットおよびこれまでの送信タイムスロットの最大送信電力の加重平均であってもよい。
【0116】
本発明のある実施形態では、UEの束ねられたキャリアの中の異なる単一のキャリアに対して、異なる閾値が構成されてもよく、かつ、異なるコンポーネントキャリアのグループに対して、異なる閾値が構成されうる。単一のキャリアの閾値は、コンポーネントキャリアのグループの閾値と同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0117】
パワーヘッドルームの報告は、UEの束ねられたキャリアの中の単一のキャリアと、UEの束ねられたキャリアの中のコンポーネントキャリアのグループとのいずれか、またはこれら両方により、引き起こされうる。
【0118】
上述の引き起こされたパワーヘッドルームは、束ねられたキャリアの中の少なくとも1つの単一のキャリアのパワーヘッドルームの報告であってよく、かつ/または少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループのパワーヘッドルームの報告であってもよい。
【0119】
ステップ803:UEが、パワーヘッドルームの報告を基地局に送信する。
【0120】
UEは、現在の送信タイムスロットまたは次の送信タイムスロットにおいて、パワーヘッドルームの報告を送信することができる。
【0121】
UEの束ねられたキャリアの最大送信電力の詳細については、前述の実施形態の説明を参照されたい。
【0122】
この実施形態における、パワーヘッドルームの報告を引き起こすための方法は、キャリアが束ねられた状態でのパワーヘッドルームの報告を可能にする。
【0123】
以下では、
図9を参照して、最大送信電力を報告するための方法を説明する。方法は、以下のステップを含む。
【0124】
ステップ901:UEが、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力が変化したと、判定する。
【0125】
または、UEが第2の閾値を取得し、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力の変化が第2の閾値を超えたと、判定する。
【0126】
UEの束ねられたキャリアの最大送信電力は、束ねられたキャリアの中の単一のキャリアの最大送信電力であってよく、または、束ねられたキャリアの中のコンポーネントキャリアのグループの最大送信電力であってよい。UEの束ねられたキャリアの最大送信電力は、上述の実施形態で言及されたコンポーネントキャリアのグループの最大送信電力と等価であり、コンポーネントキャリアのグループの最大送信電力特性であってもよい。第2の閾値は、基地局により構成されうる。適宜、基地局は、第2の閾値をワイヤレスリソース制御メッセージを通じて構成する。
【0127】
ステップ902:UEが、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力を、基地局に送信する。
【0128】
UEの束ねられたキャリアの最大送信電力は、少なくとも1つの単一のキャリアの最大送信電力および/またはUEの束ねられたキャリアの中の少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループであってよく、束ねられたキャリアの最大送信電力特性であってもよい。
【0129】
UEの束ねられたキャリアの最大送信電力を受信した後で、基地局は、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力を使用し続ける。UEの束ねられたキャリアの第2の最大送信電力が次に受信されると、基地局は、代わりに第2の最大送信電力を使用する。
【0130】
本発明のある実施形態では、基地局は、UEの束ねられたキャリアの中の少なくとも1つの単一のキャリアの最大送信電力を報告するように、UEに要求することができる。適宜、基地局は、RRCまたはMACメッセージを通じてその要求を送信してもよい。
【0131】
この実施形態における最大送信電力を報告するための方法を通じて、UEは、パワーヘッドルーム情報を報告する全ての機会において、常に最大送信電力を報告する必要はなく、シグナリングが少なくなる。
【0132】
以下では、
図10を参照して、本発明のある実施形態で提供されるUEを説明する。UEは、
第1の閾値を取得するように構成された取得モジュール1001と、
UEの束ねられたキャリアの最大送信電力の変化が第1の閾値以上であると判定するように、または、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力の値が第1の閾値以上であると判定するように、または、UEの束ねられたキャリアの変化した最大送信電力の値が第1の閾値に達したと判定するように構成された判定モジュール1002と、
判定モジュール1002が、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力の変化が第1の閾値以上であると判定した場合、または、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力の値が第1の閾値以上であると判定した場合、または、UEの束ねられたキャリアの変化した最大送信電力の値が第1の閾値に達したと判定した場合に、パワーヘッドルームの報告を基地局に送信するように構成された送信モジュール1003と
を含む。
【0133】
UEはさらに、
第1のキャリアと、
第2のキャリアと、
コンポーネントキャリアのグループと
のうちの少なくとも1つに対して、第1の閾値を構成するように構成された構成モジュールを含む。
【0134】
UEの束ねられたキャリアは、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループおよび少なくとも1つの第1のキャリアを含み、または、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含み、または、少なくとも2つの第1のキャリアを含み、コンポーネントキャリアのグループは、少なくとも2つの第2のキャリアを含み、第1のキャリアおよび第2のキャリアは単一のキャリアである。
【0135】
UEの束ねられたキャリアの最大送信電力は、
第1のキャリアの最大送信電力または第2のキャリアの最大送信電力と、
コンポーネントキャリアのグループの最大送信電力と
のうちの少なくとも1つである。
【0136】
第1のキャリアの最大送信電力または第2のキャリアの最大送信電力は、
第1のキャリアもしくは第2のキャリアの、現在の送信タイムスロットの最大送信電力、または、
第1のキャリアもしくは第2のキャリアの、現在の送信タイムスロットおよび前の送信タイムスロットの最大送信電力の加重平均
を含む。
【0137】
コンポーネントキャリアのグループの最大送信電力は、
コンポーネントキャリアのグループの現在の送信タイムスロットの最大送信電力、または、
コンポーネントキャリアのグループの、現在の送信タイムスロットおよび前の送信タイムスロットの最大送信電力の加重平均
を含む。
【0138】
第1のキャリアまたは第2のキャリアの最大送信電力は、
基地局により設定された第1のキャリアの最大送信電力と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方、もしくは、基地局により設定された第2のキャリアの最大送信電力と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方、または、
最大送信電力の上限と下限との間の任意の値
を含む。
【0139】
コンポーネントキャリアのグループの最大送信電力は、
コンポーネントキャリアのグループに含まれる第2のキャリアの最大送信電力の合計、または、
コンポーネントキャリアのグループに含まれる第2のキャリアの最大送信電力の合計と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方
を含む。
【0140】
本発明の実施形態で提供されるUEの詳細な特性については、前述の方法の実施形態の説明を参照されたい。
【0141】
この実施形態におけるパワーヘッドルームの報告を引き起こすための方法は、キャリアが束ねられた状態でのパワーヘッドルームの報告を可能にする。
【0142】
以下では、
図11を参照して、本発明のある実施形態で提供されるUEを説明する。UEは、
UEの束ねられたキャリアの最大送信電力が変化したと判定するように構成された判定モジュール1102と、
判定モジュール1102が、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力が変化したと判定すると、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力を基地局に送信するように構成された送信モジュールと、
第2の閾値を取得するように構成された取得モジュール1101と
を含む。
【0143】
判定モジュール1102はさらに、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力の変化が、第2の閾値を超えたと判定するように構成される。
【0144】
送信モジュール1103はさらに、判定モジュールが、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力の変化が第2の閾値を超えたと判定した場合に、UEの束ねられたキャリアの最大送信電力を基地局に送信するように構成される。
【0145】
UEの束ねられたキャリアは、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループおよび少なくとも1つの第1のキャリアを含み、または、少なくとも1つのコンポーネントキャリアのグループを含み、または、少なくとも2つの第1のキャリアを含み、コンポーネントキャリアのグループは、少なくとも2つの第2のキャリアを含み、第1のキャリアおよび第2のキャリアは単一のキャリアである。
【0146】
UEの束ねられたキャリアの最大送信電力は、
第1のキャリアの最大送信電力または第2のキャリアの最大送信電力と、
コンポーネントキャリアのグループの最大送信電力と
のうちの少なくとも1つである。
【0147】
第1のキャリアの最大送信電力または第2のキャリアの最大送信電力は、
基地局により設定された第1のキャリアの最大送信電力と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方、もしくは、基地局により設定された第2のキャリアの最大送信電力と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方、または、
最大送信電力の上限と下限の間の任意の値
を含む。
【0148】
コンポーネントキャリアのグループの最大送信電力は、
コンポーネントキャリアのグループに含まれる第2のキャリアの最大送信電力の合計、または、
コンポーネントキャリアのグループに含まれる第2のキャリアの最大送信電力の合計と、UEの公称最大送信電力とのうちの小さい方
を含む。
【0149】
本発明の実施形態で提供されるUEの詳細な特性については、前述の方法の実施形態の説明を参照されたい。
【0150】
この実施形態における最大送信電力を報告するための方法を通じて、UEは、パワーヘッドルーム情報を報告する全ての機会において、常に最大送信電力を報告する必要はなく、シグナリングが少なくなる。
【0151】
本発明の実施形態で提供される装置のモジュールは、機能の面から名付けられ、具体的な構造は、そのような機能モジュールを分割したものまたは組み合わせたものでありうることを、当業者は理解されたい。
【0152】
本発明の実施形態において、用語「受信する」は、別のユニットから動的に情報を取得すること、または別のユニットにより送信された情報を受信することを指す。
【0153】
上の任意の実施形態での通し番号は、説明を容易にするためのものであり、実施形態の選好を表すものではない。
【0154】
本明細書に添付される特許請求の範囲で規定される方法も、本発明の保護範囲に含まれる。
【0155】
本発明の任意の実施形態の方法のステップの、全てまたは一部は、関連するハードウェアに命令するプログラムにより実施されうることを、当業者は理解する。このプログラムは、コンピュータ可読媒体に保存されうる。
【0156】
上の説明は、本発明の例示的な実施形態に過ぎず、本発明の範囲を限定することは意図されない。本発明の趣旨および原理から逸脱することなくなされる任意の修正、等価な置換、または改善は、本発明の保護範囲に入るべきである。