【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の1つの態様は、一方の側において振動感受側構造体又は振動源側構造体と接する振動アイソレータの共振周波数の調整方法であって、
前記振動アイソレータは、その各々が1つ又はそれ以上の弾性部材を含む第1〜第n(nは3以上の整数)の弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群を含み、
前記第1〜第nの弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群は、xyz座標系のxy平面上に位置し、
前記第1〜第nの弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群の一方の側は、前記振動感受側構造体又は振動源側構造体が接する側であり、
前記xyz座標系のxy座標系は、前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の重心を原点とするXYZ座標系に対する慣性テンソルIを
[この文献は図面を表示できません]
としたとき、XY座標系をZ軸周りに
[この文献は図面を表示できません]
だけ回転させたものであり、前記xyz座標系のz軸は前記Z軸と同軸であり、
前記第1〜第nの弾性部材群の剛性K
iを(i=1,2,・・・,n)
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、前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1を
[この文献は図面を表示できません]
、前記第1〜第nの弾性部材群の前記xy座標系のx座標、y座標をr
pi_x、r
pi_yとしたとき、
[この文献は図面を表示できません]
かつ
[この文献は図面を表示できません]
を満たしつつ、
(1)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第1のステップ、
(2)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第2のステップ、
(3)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第3のステップ、
(4)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_xxの値を調節して、x軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第4のステップ、
(5)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_yyの値を調節して、y軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第5のステップ、
(6)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_zzの値を調節して、z軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第6のステップ、
のうちの少なくとも1つのステップを含む、
振動アイソレータの共振周波数の調整方法を提供するものである。なお、振動アイソレータの一方の側が、振動感受側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動源側構造体が接する側となり、振動アイソレータの一方の側が、振動源側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動感受側構造体が接する側となる。
【0010】
前記調整方法において、n=4であり、
前記第1及び第3の弾性部材群は前記xyz座標系のx軸上に位置し、前記第2及び第4の弾性部材群は前記xyz座標系のy軸上に位置し、
前記第1のステップは、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離を調節して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであり、
前記第2のステップは、前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであり、
前記第3のステップは、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離及び/又は前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであるものとすることができる。
【0011】
前記第1及び第3の弾性部材群の剛性が等しく、前記第2及び第4の弾性部材群の剛性が等しく、
前記第1及び第3の弾性部材群を前記xyz座標系の前記x軸上に原点に対称に配置し、前記第2及び第4の弾性部材群を前記xyz座標系の前記y軸上に原点に対称に配置しつつ、前記第1〜第3のステップの少なくとも1つが行われるものとすることができる。
【0012】
本発明の1つの態様は、一方の側において振動感受側構造体又は振動源側構造体と接する振動アイソレータであって、
その各々が1つ又はそれ以上の弾性部材を含む第1〜第n(nは3以上の整数)の弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群を含み、
前記第1〜第nの弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群は、xyz座標系のxy平面上に位置し、
前記第1〜第nの弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群の一方の側は、前記振動感受側構造体又は振動源側構造体が接する側であり、
前記xyz座標系のxy座標系は、前記振動感受側構造体又は前記振動源側構造体の重心を原点とするXYZ座標系に対する慣性テンソルIを
[この文献は図面を表示できません]
としたとき、XY座標系をZ軸周りに
[この文献は図面を表示できません]
だけ回転させたものであり、前記xyz座標系のz軸は前記Z軸と同軸であり、
前記第1〜第nの弾性部材群の剛性K
iを(i=1,2,・・・,n)
[この文献は図面を表示できません]
、前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1を
[この文献は図面を表示できません]
、前記第1〜第nの弾性部材群の前記xy座標系のx座標、y座標をr
pi_x、r
pi_yとしたとき、
(1)
[この文献は図面を表示できません]
かつ
[この文献は図面を表示できません]
を満たしつつ、
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる手段、
(2)
[この文献は図面を表示できません]
かつ
[この文献は図面を表示できません]
を満たしつつ、
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる手段、
(3)
[この文献は図面を表示できません]
かつ
[この文献は図面を表示できません]
を満たしつつ、
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる手段、
(4)
[この文献は図面を表示できません]
かつ
[この文献は図面を表示できません]
を満たしつつ、
前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_xxの値を調節して、x軸並進運動の共振周波数をシフトさせる手段、
(5)
[この文献は図面を表示できません]
かつ
[この文献は図面を表示できません]
を満たしつつ、
前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_yyの値を調節して、y軸並進運動の共振周波数をシフトさせる手段、
(6)
[この文献は図面を表示できません]
かつ
[この文献は図面を表示できません]
を満たしつつ、
前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_zzの値を調節して、z軸並進運動の共振周波数をシフトさせる手段、
のうちの少なくとも1つの手段を更に含む、
振動アイソレータを提供するものである。なお、振動アイソレータの一方の側が、振動感受側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動源側構造体が接する側となり、振動アイソレータの一方の側が、振動源側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動感受側構造体が接する側となる。
【0013】
前記振動アイソレータにおいて、n=4であり、
前記第1及び第3の弾性部材群は前記xyz座標系のx軸上に位置し、前記第2及び第4の弾性部材群は前記xyz座標系のy軸上に位置し、
前記x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる手段は、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離を調節して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるものであり、
前記y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる手段は、前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるものであり、
前記z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる手段は、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離及び/又は前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるものとすることができる。
【0014】
前記第1及び第3の弾性部材群の剛性が等しく、前記第2及び第4の弾性部材群の剛性が等しく、
前記x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる手段、前記y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる手段、前記z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる手段は、前記第1及び第3の弾性部材群を前記xyz座標系の前記x軸上に原点に対称に配置し、前記第2及び第4の弾性部材群を前記xyz座標系の前記y軸上に原点に対称に配置しつつ、共振周波数のシフトを行うものとすることができる。
【0015】
本発明の1つの態様は、一方の側において振動感受側構造体又は振動源側構造体と接する振動アイソレータであって、
回転軸線の周りに回転可能な回転部材と、
前記回転部材上に移動可能に取り付けられた複数の弾性部材と、
を備える振動アイソレータを提供するものである。なお、振動アイソレータの一方の側が、振動感受側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動源側構造体が接する側となり、振動アイソレータの一方の側が、振動源側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動感受側構造体が接する側となる。
【0016】
前記回転部材上且つ前記回転軸線上付近の位置に1つ又はそれ以上の弾性部材を取付可能とすることができる。
【0017】
前記複数の弾性部材は、その各々が1つ又はそれ以上の弾性部材を含む第1〜第4の弾性部材群を含み、
第1〜第4の弾性部材群の一方の側は、前記振動感受側構造体又は前記振動源側構造体が接する側であり、
前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離と前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離をそれぞれ独立に調節可能な位置調整機構を更に備え、
前記第1及び第3の弾性部材群を結ぶ線分と前記第2及び第4の弾性部材群を結ぶ線分は直交し、
前記回転軸線は、前記第1及び第3の弾性部材群を結ぶ線分と前記第2及び第4の弾性部材群を結ぶ線分の交点を通るものとすることができる。
【0018】
前記位置調整機構は、前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離と前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離の少なくとも一方を、前記交点の中心から各弾性部材群の距離が等しくなるように調整可能とすることができる。
【0019】
1つ又はそれ以上の弾性部材を含む第5の弾性部材群を前記交点付近において取付可能とすることができる。
【0020】
本発明の1つの態様は、前記振動アイソレータの共振周波数の調整方法であって、
前記複数の弾性部材は、その各々が1つ又はそれ以上の弾性部材を含む第1〜第n(nは3以上の整数)の弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群を含み、
前記第1〜第nの弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群は、前記回転部材の前記回転軸線がz軸と同軸となるxyz座標系のxy平面上に位置し、
前記第1〜第nの弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群の一方の側は、前記振動感受側構造体又は振動源側構造体が接する側であり、
前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の重心を原点とするXYZ座標系に対する慣性テンソルを
[この文献は図面を表示できません]
としたとき、Z軸が前記回転部材の前記回転軸線と一致するように前記振動感受側構造体又は前記振動源側構造体が配置された場合に、
前記第1〜第nの弾性部材群の剛性K
iを(i=1,2,・・・,n)
[この文献は図面を表示できません]
、前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1を
[この文献は図面を表示できません]
、前記第1〜第nの弾性部材群の前記xy座標系のx座標、y座標をr
pi_x、r
pi_xとしたとき、XY座標系をZ軸周りに
[この文献は図面を表示できません]
だけ回転させた前記xy座標系において、
[この文献は図面を表示できません]
かつ
[この文献は図面を表示できません]
を満たしつつ、
(1)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第1のステップ、
(2)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第2のステップ、
(3)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第3のステップ、
(4)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_xxの値を調節して、x軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第4のステップ、
(5)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_yyの値を調節して、y軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第5のステップ、
(6)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_zzの値を調節して、z軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第6のステップ、
のうちの少なくとも1つのステップを含む、
振動アイソレータの共振周波数の調整方法を提供するものである。
【0021】
本発明の1つの態様は、前記振動アイソレータの共振周波数の調整方法であって、
前記複数の弾性部材は、その各々が1つ又はそれ以上の弾性部材を含む第1〜第4の弾性部材群及び/又は第5の弾性部材群を含み、
前記第1〜第4の弾性部材群及び/又は第5の弾性部材群は、前記回転部材の前記回転軸線がz軸と同軸となるxyz座標系のxy平面上に位置し、
前記第1〜第4の弾性部材群及び/又は第5の弾性部材群の一方の側は、前記振動感受側構造体又は振動源側構造体が接する側であり、
前記振動感受側構造体又は前記振動源側構造体の重心を原点とするXYZ座標系に対する慣性テンソルを
[この文献は図面を表示できません]
としたとき、Z軸が前記回転部材の前記回転軸線と一致するように前記振動感受側構造体又は前記振動源側構造体が配置された場合に、
前記第1〜第nの弾性部材群の剛性K
iを(i=1,2,3,4)
[この文献は図面を表示できません]
、前記第n+1の弾性部材群の剛性K
5を
[この文献は図面を表示できません]
、前記第1〜第nの弾性部材群の前記xy座標系のx座標、y座標をr
pi_x、r
pi_xとしたとき、XY座標系をZ軸周りに
[この文献は図面を表示できません]
だけ回転させた前記xy座標系のx軸、y軸に、前記第1及び第3の弾性部材群を結ぶ線分、前記第2及び第4の弾性部材群を結ぶ線分が一致するように、Z軸周りに前記回転部材を回転させるステップと、
前記第1〜第4の弾性部材群の前記xy座標系のx座標、y座標をr
pi_x、r
pi_xとしたとき、
[この文献は図面を表示できません]
かつ
[この文献は図面を表示できません]
を満たしつつ、
(1)前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離を調節して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第1のステップと、
(2)前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第2のステップと、
(3)前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離及び/又は前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第3のステップと、
(4)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_xxの値を調節して、x軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第4のステップ、
(5)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_yyの値を調節して、y軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第5のステップ、
(6)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_zzの値を調節して、z軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第6のステップ、
の第1〜第6のステップのうちの少なくとも1つのステップを含む、
振動アイソレータの共振周波数の調整方法を提供するものである。
【0022】
前記第1及び第3の弾性部材群の剛性が等しく、前記第2及び第4の弾性部材群の剛性が等しく、
前記第1及び第3の弾性部材群を前記xyz座標系の前記x軸上に原点に対称に配置し、前記第2及び第4の弾性部材群を前記xyz座標系の前記y軸上に原点に対称に配置しつつ、前記第1〜第3のステップの少なくとも1つが行われるものとすることができる。
【0023】
本発明の1つの態様は、一方の側において振動感受側構造体又は振動源側構造体と接する振動アイソレータの設計方法であって、
前記振動アイソレータは、その各々が1つ又はそれ以上の弾性部材を含む第1〜第n(nは3以上の整数)の弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群を含み、
前記第1〜第nの弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群が、xyz座標系のxy平面上に位置し、
前記第1〜第nの弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群の一方の側は、前記振動感受側構造体又は振動源側構造体が接する側であり、
前記xyz座標系のxy座標系は、前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の重心を原点とするXYZ座標系に対する慣性テンソルIを
[この文献は図面を表示できません]
としたとき、XY座標系をZ軸周りに
[この文献は図面を表示できません]
だけ回転させたものであり、前記xyz座標系のz軸は前記Z軸と同軸であり、
前記第1〜第nの弾性部材群の剛性K
iを(i=1,2,・・・,n)
[この文献は図面を表示できません]
、前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1を
[この文献は図面を表示できません]
、前記第1〜第nの弾性部材群の前記xy座標系のx座標、y座標をr
pi_x、r
pi_yとしたとき、
[この文献は図面を表示できません]
かつ
[この文献は図面を表示できません]
を満たすように、前記第1〜第nの弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群の位置を設定する、
振動アイソレータの設計方法を提供するものである。なお、振動アイソレータの一方の側が、振動感受側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動源側構造体が接する側となり、振動アイソレータの一方の側が、振動源側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動感受側構造体が接する側となる。
【0024】
前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の質量をm、前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の重心の前記xyz座標系のz座標をr
pi_z、、前記xyz座標系に対する慣性テンソルI'を
[この文献は図面を表示できません]
としたとき、
対角線形化並進運動方程式
[この文献は図面を表示できません]
対角線形化回転運動方程式
[この文献は図面を表示できません]
から、x方向並進運動の共振周波数、y方向並進運動の共振周波数、z方向並進運動の共振周波数、x軸周り回転運動の共振周波数、y軸周り回転運動の共振周波数、z軸周り回転運動の共振周波数を算出するステップと、
算出された前記x方向並進運動の共振周波数、前記y方向並進運動の共振周波数、前記z方向並進運動の共振周波数、前記x軸周り回転運動の共振周波数、前記y軸周り回転運動の共振周波数、前記z軸周り回転運動の共振周波数が、共振の発生に関連する周波数と一致しないように、
(1)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第1のステップ、
(2)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第2のステップ、
(3)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第3のステップ、
(4)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_xxの値を調節して、x軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第4のステップ、
(5)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_yyの値を調節して、y軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第5のステップ、
(6)前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_zzの値を調節して、z軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第6のステップ、
の第1〜第6のステップのうちの少なくとも1つのステップを含むものとすることができる。
【0025】
前記設計方法において、n=4であり、
前記第1及び第3の弾性部材群は前記xyz座標系のx軸上に位置し、前記第2及び第4の弾性部材群は前記xyz座標系のy軸上に位置し、
前記第1のステップは、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離を調節して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであり、
前記第2のステップは、前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであり、
前記第3のステップは、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離及び/又は前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであるものとすることができる。
【0026】
前記第1及び第3の弾性部材群の剛性が等しく、前記第2及び第4の弾性部材群の剛性が等しく、
前記第1及び第3の弾性部材群を前記xyz座標系の前記x軸上に原点に対称に配置し、前記第2及び第4の弾性部材群を前記xyz座標系の前記y軸上に原点に対称に配置しつつ、前記第1〜第3のステップの少なくとも1つが行われるものとすることができる。
【0027】
本発明の1つの態様は、コンピュータにより実行される、一方の側において振動感受側構造体又は振動源側構造体と接する振動アイソレータの設計方法であって、
前記振動アイソレータは、その各々が1つ又はそれ以上の弾性部材を含む第1〜第n(nは3以上の整数)の弾性部材群を含み、
前記第1〜第nの弾性部材群が、xyz座標系のxy平面上に位置し、
前記第1〜第nの弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群の一方の側は、前記振動感受側構造体又は振動源側構造体が接する側であり、
前記xyz座標系のxy座標系は、前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の重心を原点とするXYZ座標系に対する慣性テンソルIを
[この文献は図面を表示できません]
としたとき、XY座標系をZ軸周りに
[この文献は図面を表示できません]
だけ回転させたものであり、前記xyz座標系のz軸は前記Z軸と同軸であり、
前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の重心を原点とするXYZ座標系に対する慣性テンソルIを設定するステップと、
前記弾性部材群の数nを設定するステップと、
前記第1〜第nの弾性部材群の剛性K
i(i=1,2,・・・,n)
[この文献は図面を表示できません]
を設定するステップと、
前記第1〜第nの弾性部材群の前記xy座標系のx座標、y座標をr
pi_x、r
pi_yとしたとき、
[この文献は図面を表示できません]
かつ
[この文献は図面を表示できません]
を満たすように、前記第1〜第nの弾性部材群の位置を設定するステップと、
を含む振動アイソレータの設計方法を提供するものである。なお、振動アイソレータの一方の側が、振動感受側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動源側構造体が接する側となり、振動アイソレータの一方の側が、振動源側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動感受側構造体が接する側となる。
【0028】
前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の質量mを設定するステップと、
前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の重心の前記xyz座標系のz座標r
pi_zを設定するステップと、
前記xyz座標系に対する慣性テンソルI'
[この文献は図面を表示できません]
を設定ステップと、
共振の発生に関連する周波数を設定するステップと、
対角線形化並進運動方程式
[この文献は図面を表示できません]
対角線形化回転運動方程式
[この文献は図面を表示できません]
から、x方向並進運動の共振周波数、y方向並進運動の共振周波数、z方向並進運動の共振周波数、x軸周り回転運動の共振周波数、y軸周り回転運動の共振周波数、z軸周り回転運動の共振周波数を算出するステップと、
算出された前記x方向並進運動の共振周波数、前記y方向並進運動の共振周波数、前記z方向並進運動の共振周波数、前記x軸周り回転運動の共振周波数、前記y軸周り回転運動の共振周波数、前記z軸周り回転運動の共振周波数が、設定された前記共振の発生に関連する周波数と一致しないように、
(1)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第1のステップ、
(2)
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の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第2のステップ、
(3)
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の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第3のステップ、
(4)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
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を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_xxの値を調節し、x軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第4のステップ、
(5)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
[この文献は図面を表示できません]
を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_yyの値を調節し、y軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第5のステップ、
(6)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
[この文献は図面を表示できません]
を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_zzの値を調節し、z軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第6のステップ、
の第1〜第6のステップのうちの少なくとも1つのステップと、
を更に含むものとすることができる。
【0029】
前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の質量mを設定するステップと、
前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の重心の前記xyz座標系のz座標r
pi_zを設定するステップと、
前記xyz座標系に対する慣性テンソルI’
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を設定ステップと、
対角線形化並進運動方程式
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対角線形化回転運動方程式
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から、x方向並進運動の共振周波数、y方向並進運動の共振周波数、z方向並進運動の共振周波数、x軸周り回転運動の共振周波数、y軸周り回転運動の共振周波数、z軸周り回転運動の共振周波数を算出するステップと、
設定された前記第1〜第nの弾性部材群の位置と、算出された前記x方向並進運動の共振周波数、前記y方向並進運動の共振周波数、前記z方向並進運動の共振周波数、前記x軸周り回転運動の共振周波数、前記y軸周り回転運動の共振周波数、前記z軸周り回転運動の共振周波数を表示するステップと、
算出された前記x方向並進運動の共振周波数、前記y方向並進運動の共振周波数、前記z方向並進運動の共振周波数、前記x軸周り回転運動の共振周波数、前記y軸周り回転運動の共振周波数、前記z軸周り回転運動の共振周波数のうちから、シフトさせる共振周波数選択入力を促すステップと、
前記シフトさせる共振周波数の選択入力があった場合、選択された前記シフトさせる共振周波数に対応して、
(1)
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の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第1のステップ、
(2)
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の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第2のステップ、
(3)
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の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第3のステップ、
(4)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
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を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_xxの値を調節し、x軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第4のステップ、
(5)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
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を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_yyの値を調節し、y軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第5のステップ、
(6)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
[この文献は図面を表示できません]
を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_zzの値を調節し、z軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第6のステップ、
の第1〜第6のステップのうちの少なくとも1つのステップと、
を更に含むものとすることができる。
【0030】
前記設計方法において、n=4であり、
前記第1及び第3の弾性部材群は前記xyz座標系のx軸上に位置し、前記第2及び第4の弾性部材群は前記xyz座標系のy軸上に位置し、
前記第1のステップは、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離を調節して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであり、
前記第2のステップは、前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであり、
前記第3のステップは、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離及び/又は前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであるものとすることができる。
【0031】
前記第1及び第3の弾性部材群の剛性が等しく、前記第2及び第4の弾性部材群の剛性が等しく、
前記第1及び第3の弾性部材群を前記xyz座標系の前記x軸上に原点に対称に配置し、前記第2及び第4の弾性部材群を前記xyz座標系の前記y軸上に原点に対称に配置しつつ、前記第1〜第3のステップの少なくとも1つが行われるものとすることができる。
【0032】
前記xyz座標系に対する慣性テンソルI'を設定するステップは、前記XYZ座標系に対する慣性テンソルIに基づいて算出するステップとすることができる。
【0033】
前記設計方法は、弾性部材群配置可能範囲を設定するステップを更に含み、
前記第1〜第nの弾性部材群の位置の設定は、前記弾性部材群配置可能範囲内で行われるものとすることができる。
【0034】
設定された前記第1〜第nの弾性部材群の位置は、前記弾性部材群配置可能範囲と共に表示されるものとすることができる。
【0035】
設定された前記第1〜第nの弾性部材群の位置は、前記x軸及びy軸と共に表示されるものとすることができる。
【0036】
前記設計方法において、n=4であり、
前記第1及び第3の弾性部材群は前記xyz座標系のx軸上に位置し、前記第2及び第4の弾性部材群は前記xyz座標系のy軸上に位置し、
前記第1のステップは、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離を調節して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであり、
前記第2のステップは、前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであり、
前記第3のステップは、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離及び/又は前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせるステップであり、
選択された前記シフトさせる共振周波数をシフトさせるために位置調節が必要な弾性部材群を、その必要がない弾性部材群と区別可能に表示し、位置調整方向を示す線を表示するステップと、
を更に含むものとすることができる。
【0037】
前記第1及び第3の弾性部材群の剛性が等しく、前記第2及び第4の弾性部材群の剛性が等しく、
前記第1及び第3の弾性部材群の一方を前記x軸上で移動させる指示が入力された場合、他方の弾性部材群を原点に対称に配置し、表示し、前記第2及び第4の弾性部材群の一方を前記y軸上で移動させる指示が入力された場合、他方の弾性部材群を原点に対称に配置し、表示しつつ、前記第1〜第3のステップの少なくとも1つが行われるものとすることができる。
【0038】
本発明の1つの態様は、前記振動アイソレータの設計方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供するものである。
【0039】
本発明の1つの態様は、前記プログラムを記憶した記憶媒体を提供するものである。
【0040】
本発明の1つの態様は、前記設計方法に従って振動アイソレータを設計するステップと、
設計された前記振動アイソレータを製造するステップと、
を含む振動アイソレータの製造方法を提供するものである。
【0041】
本発明の1つの態様は、前記設計方法に従って振動アイソレータを設計するステップと、
設計された前記振動アイソレータが取り付けられた構造物を製造するステップと、
を含む振動アイソレータの製造方法を提供するものである。
【0042】
本発明の1つの態様は、一方の側において振動感受側構造体又は振動源側構造体と接する振動アイソレータの設計システムであって、
前記振動アイソレータは、その各々が1つ又はそれ以上の弾性部材を含む第1〜第n(nは3以上の整数)の弾性部材群を含み、
前記第1〜第nの弾性部材群が、xyz座標系のxy平面上に位置し、
前記第1〜第nの弾性部材群及び/又は第n+1の弾性部材群の一方の側は、前記振動感受側構造体又は前記振動源側構造体が接する側であり、
前記xyz座標系のxy座標系は、前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の重心を原点とするXYZ座標系に対する慣性テンソルIを
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としたとき、XY座標系をZ軸周りに
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だけ回転させたものであり、前記xyz座標系のz軸は前記Z軸と同軸であり、
前記振動感受側構造体又は前記振動源側構造体の重心を原点とするXYZ座標系に対する慣性テンソルIを設定する慣性テンソル設定部と、
前記弾性部材群の数nを設定する弾性部材群数設定部と、
前記第1〜第nの弾性部材群の剛性K
i(i=1,2,・・・,n)
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を設定する剛性設定部と、
前記第1〜第nの弾性部材群の前記xy座標系のx座標、y座標をr
pi_x、r
pi_yとしたとき、
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かつ
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を満たすように、前記第1〜第nの弾性部材群の位置を設定する弾性部材群位置設定部と、
を含む振動アイソレータの設計システムを提供するものである。なお、振動アイソレータの一方の側が、振動感受側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動源側構造体が接する側となり、振動アイソレータの一方の側が、振動源側構造体が接する側であるときは、振動アイソレータの他方の側は、振動感受側構造体が接する側となる。
【0043】
前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の質量mを設定する剛体質量設定部と、
前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の重心の前記xyz座標系のz座標r
pi_zを設定する剛体重心座標設定部と、
前記xyz座標系に対する慣性テンソルI'
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を設定する変換慣性テンソル設定部と、
対角線形化並進運動方程式
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対角線形化回転運動方程式
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から、x方向並進運動の共振周波数、y方向並進運動の共振周波数、z方向並進運動の共振周波数、x軸周り回転運動の共振周波数、y軸周り回転運動の共振周波数、z軸周り回転運動の共振周波数を算出する共振周波数算出部と、
共振の発生に関連する周波数を設定する共振関連周波数設定部と、
算出された前記x方向並進運動の共振周波数、前記y方向並進運動の共振周波数、前記z方向並進運動の共振周波数、前記x軸周り回転運動の共振周波数、前記y軸周り回転運動の共振周波数、前記z軸周り回転運動の共振周波数が、設定された前記共振の発生に関連する周波数と一致しないように、
(1)
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の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第1の処理、
(2)
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の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第2の処理、
(3)
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の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第3の処理、
(4)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
[この文献は図面を表示できません]
を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_xxの値を調節し、x軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第4の処理、
(5)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
[この文献は図面を表示できません]
を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_yyの値を調節し、y軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第5の処理、
(6)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
[この文献は図面を表示できません]
を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_zzの値を調節し、z軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第6の処理、
のうちの少なくとも1つの処理を行う弾性部材群位置調節部と、
を更に含むものとすることができる。
【0044】
前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の質量mを設定する剛体質量設定部と、
前記振動感受側構造体又は振動源側構造体の重心の前記xyz座標系のz座標r
pi_zを設定する剛体重心座標設定部と、
前記xyz座標系に対する慣性テンソルI’
[この文献は図面を表示できません]
を設定する変換慣性テンソル設定部と、
対角線形化並進運動方程式
[この文献は図面を表示できません]
対角線形化回転運動方程式
[この文献は図面を表示できません]
から、x方向並進運動の共振周波数、y方向並進運動の共振周波数、z方向並進運動の共振周波数、x軸周り回転運動の共振周波数、y軸周り回転運動の共振周波数、z軸周り回転運動の共振周波数を算出する共振周波数算出部と、
設定された前記第1〜第nの弾性部材群の位置と、算出された前記x方向並進運動の共振周波数、前記y方向並進運動の共振周波数、前記z方向並進運動の共振周波数、前記x軸周り回転運動の共振周波数、前記y軸周り回転運動の共振周波数、前記z軸周り回転運動の共振周波数を表示する弾性部材群配置表示部と、
算出された前記x方向並進運動の共振周波数、前記y方向並進運動の共振周波数、前記z方向並進運動の共振周波数、前記x軸周り回転運動の共振周波数、前記y軸周り回転運動の共振周波数、前記z軸周り回転運動の共振周波数のうちから、シフトさせる共振周波数選択入力を促す共振周波数選択入力部と、
前記シフトさせる共振周波数の選択入力があった場合、選択された前記シフトさせる共振周波数に対応して、
(1)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第1の処理、
(2)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第2の処理、
(3)
[この文献は図面を表示できません]
の値が変化するように前記第1〜第nの弾性部材群の位置を調整して設定し、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる第3の処理、
(4)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
[この文献は図面を表示できません]
を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_xxの値を調節し、x軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第4の処理、
(5)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
[この文献は図面を表示できません]
を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_yyの値を調節し、y軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第5の処理、
(6)前記第n+1の弾性部材群の剛性K
n+1
[この文献は図面を表示できません]
を設定し、前記第n+1の弾性部材群を前記xyz座標の原点に配置し、k
n+1_zzの値を調節し、z軸並進運動の共振周波数をシフトさせる第6の処理、
のうちの少なくとも1つの処理を実行する弾性部材群位置調節部と、
を更に含むものとすることができる。
【0045】
前記設計システムにおいて、n=4であり、
前記第1及び第3の弾性部材群は前記xyz座標系のx軸上に位置し、前記第2及び第4の弾性部材群は前記xyz座標系のy軸上に位置し、
前記第1の処理は、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離を調節して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる処理であり、
前記第2の処理は、前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる処理であり、
前記第3の処理は、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離及び/又は前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる処理であるものとすることができる。
【0046】
前記第1及び第3の弾性部材群の剛性が等しく、前記第2及び第4の弾性部材群の剛性が等しく、
前記第1及び第3の弾性部材群を前記xyz座標系の前記x軸上に原点に対称に配置し、前記第2及び第4の弾性部材群を前記xyz座標系の前記y軸上に原点に対称に配置しつつ、前記第1〜第3の処理の少なくとも1つが行われるものとすることができる。
【0047】
前記変換慣性テンソル設定部は、前記XYZ座標系に対する慣性テンソルIに基づいて慣性テンソルI'を算出するものとすることができる。
【0048】
前記設計システムは、弾性部材群配置可能範囲を設定する弾性部材群配置可能範囲設定部を更に含み、
前記第1〜第nの弾性部材群の位置の設定は、前記弾性部材群配置可能範囲内で行われるものとすることができる。
【0049】
前記弾性部材群配置表示部は、設定された前記第1〜第nの弾性部材群の位置を、前記弾性部材群配置可能範囲と共に表示するものとすることができる。
【0050】
前記弾性部材群配置表示部は、設定された前記第1〜第nの弾性部材群の位置を、前記x軸及びy軸と共に表示するものとすることができる。
【0051】
前記設計システムにおいて、n=4であり、
前記第1及び第3の弾性部材群は前記xyz座標系のx軸上に位置し、前記第2及び第4の弾性部材群は前記xyz座標系のy軸上に位置し、
前記第1の処理は、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離を調節して、x軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる処理であり、
前記第2の処理は、前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、y軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる処理であり、
前記第3の処理は、前記第2及び第4の弾性部材群の間の距離及び/又は前記第1及び第3の弾性部材群の間の距離を調節して、z軸周り回転運動の共振周波数をシフトさせる処理であり、
前記弾性部材群配置表示部は、選択された前記シフトさせる共振周波数をシフトさせるために位置調節が必要な弾性部材群を、その必要がない弾性部材群と区別可能に表示し、位置調整方向を示す線を表示するものとすることができる。
【0052】
前記第1及び第3の弾性部材群の剛性が等しく、前記第2及び第4の弾性部材群の剛性が等しく、
前記第1及び第3の弾性部材群の一方を前記x軸上で移動させる指示が入力された場合、他方の弾性部材群を原点に対称に配置し、表示し、前記第2及び第4の弾性部材群の一方を前記y軸上で移動させる指示が入力された場合、他方の弾性部材群を原点に対称に配置し、表示しつつ、前記第1〜第3の処理の少なくとも1つが行われるものとすることができる。
【0053】
本明細書及び特許請求の範囲において、「共振の発生に関連する周波数」とは、振動源側構造体−振動アイソレータ−振動感受側構造体の系において振動源を作動させたときの振動感受側構造体の振動応答において共振現象が発生する又は発生すると想定される周波数を意味する。