(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6288771
(24)【登録日】2018年2月16日
(45)【発行日】2018年3月7日
(54)【発明の名称】ウエブ材間欠送り装置
(51)【国際特許分類】
B65H 23/16 20060101AFI20180226BHJP
B31B 70/10 20170101ALN20180226BHJP
【FI】
B65H23/16
!B31B70/10
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-119634(P2014-119634)
(22)【出願日】2014年6月10日
(65)【公開番号】特開2015-231899(P2015-231899A)
(43)【公開日】2015年12月24日
【審査請求日】2017年3月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000110192
【氏名又は名称】トタニ技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】永田 洋
【審査官】
西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭57−107831(JP,A)
【文献】
特公昭61−058382(JP,B2)
【文献】
特開2004−114700(JP,A)
【文献】
特開2009−029570(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 23/00−23/16
B65H 23/24−23/34
B65H 27/00
B31B 70/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3枚のウエブ材を間欠的に送るウエブ材間欠送り装置であって、
基準支点に支持され、先端に基準ダンサローラが支持され、前記基準支点のまわりを搖動する基準アームと、
前記基準アームと同一の長さをもち、前記基準アームの搖動方向において、前記基準アームに対し間隔を置いて平行に、かつ互いに間隔を置いて平行に配置され、二次支点に支持され、先端に二次ダンサローラが支持された少なくとも2本の二次アームと、
両端を有し、前記各二次アームと基準アーム間に設けられ、前記各二次アームを前記基準アームに個別に連結し、前記両端、基準支点および二次支点によって少なくとも2組の平行四辺形リンク機構を構成し、前記各二次アームを前記基準アームに個別に追随させ、前記二次支点のまわりに搖動させる少なくとも2本のリンクとからなり、
前記各ウエブ材を互いに分離させ、分離させたウエブ材を前記基準ダンサローラおよび二次ダンサローラに係合させ、前記基準ダンサローラおよび二次ダンサローラによって前記ウエブ材の張力変動を緩和するようにしたことを特徴とするウエブ材間欠送り装置。
【請求項2】
前記基準アームにシリンダを連結し、前記シリンダを前記基準アーム、リンクおよび二次アームに作用させ、前記ウエブ材に張力を加えるようにした請求項1に記載のウエブ材間欠送り装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プラスチックフィルムなどの少なくとも3枚のウエブ材を間欠的に送るウエブ材間欠送り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ウエブ材によってプラスチック袋を製造するとき、2枚のウエブ材が互いに重ね合わされ、間欠的に送られることが多い。たとえば、特許文献1の装置では、1枚のウエブ材が連続的に送られ、スリット刃に導かれ、長さ方向スリット線に沿ってスリットされ、2枚のウエブ材に分割される。その後、2枚のウエブ材が互いに重ね合わされ、間欠的に送られる。したがって、ウエブ材にプラスチックフィルムを使用し、ウエブ材の間欠送り毎に、ヒートシール装置およびクロスカッタによって各ウエブ材をヒートシールし、クロスカットすると、ウエブ材によってプラスチック袋を製造することができる。
【0003】
さらに、特許文献1の装置では、2本の搖動アームが互いに間隔を置いて平行に配置され、搖動支点に支持される。搖動アームは互いに同一の長さをもつ。さらに、各搖動アームの先端に搖動ダンサローラが支持され、リンクが各搖動アーム間に設けられ、各搖動アームが互いに連結され、リンクの両端および搖動支点によって1組の平行四辺形リンク機構が構成され、各搖動アームが搖動支点のまわりを搖動する。そして、各ウエブ材が互いに分離し、分離したウエブ材が各搖動ダンサローラに係合し、各搖動ダンサローラによってウエブ材の張力変動が緩和される。したがって、各搖動ダンサローラが互いに同期し、同一の搖動量をもって搖動し、ウエブ材に柄をプリントしたとき、各ウエブ材の位置関係にずれは生じず、その柄を正確に合致させることができる。
【0004】
一方、特許文献2に記載されているように、1枚のウエブ材が3枚のウエブ材に分割され、3枚のウエブ材が互いに重ね合わされ、間欠的に送られることもある。そして、そのウエブ材によってプラスチック袋が製造される。それ以上のウエブ材が互いに重ね合わされ、間欠的に送られ、そのウエブ材によってプラスチック袋が製造されることもある。したがって、少なくとも3枚のウエブ材を間欠的に送るとき、的確にウエブ材の張力変動を緩和し、各ウエブ材の位置関係にずれが生じないようにすることが要望されている。
【0005】
したがって、この発明は、少なくとも3枚のウエブ材料を間欠的に送るとき、的確にウエブ材の張力変動を緩和し、各ウエブ材の位置関係にずれが生じないようにすることを目的とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特公昭61−58382号公報
【特許文献2】特許第4469412号公報
【発明の概要】
【0007】
この発明によれば、基準アームが基準支点に支持され、基準アームの先端に基準ダンサローラが支持され、基準アームが基準支点のまわりを搖動する。さらに、基準アームの搖動方向において、少なくとも2本の二次アームが基準アームに対し間隔を置いて平行に、かつ互いに間隔を置いて平行に配置され、二次支点に支持され、各二次アームの先端に二次ダンサローラが支持される。二次アームは基準アームと同一の長さをもつ。さらに、少なくとも2本のリンクがこれと組み合わされ、そのリンクが各二次アームと基準アーム間に設けられ、各二次アームが基準アームに個別に連結され、リンクの両端、基準支点および二次支点によって少なくとも2組の平行四辺形リンク機構が構成され、各二次アームが基準アームに個別に追随し、二次支点のまわりを搖動する。さらに、各ウエブ材が互いに分離し、分離したウエブ材が基準ダンサローラおよび二次ダンサローラに係合し、基準ダンサローラおよび二次ダンサローラによってウエブ材の張力変動が緩和される。
【0008】
好ましい実施例では、基準アームにシリンダが連結され、シリンダが基準アーム、リンクおよび二次アームに作用し、各ウエブ材に張力が加えられる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】Aはこの発明の実施例を示す説明図、BはAの基準アームおよび二次アームが搖動した状態を示す説明図、CはAの基準アームおよび二次アームの拡大図である。
【
図2】Aは他の実施例を示す説明図、Bは他の実施例を示す説明図である。
【
図3】Aは
図1の実施例に対する参考例を示す説明図、Bは
図2の実施例に対する参考例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1はこの発明にかかるウエブ材間欠送り装置を示す。この装置は製袋機の付属装置である。その製袋機では、特許文献2のものと同様、1枚のウエブ材が連続的に送られ、スリット刃に導かれ、長さ方向スリット線に沿ってスリットされ、3枚のウエブ材1に分割される。その後、3枚のウエブ材1が互いに重ね合わされ、間欠的に送られる。ウエブ材1はプラスチックフィルムからなる。さらに、ウエブ材1の間欠送り毎に、ヒートシール装置およびクロスカッタによって各ウエブ材1がヒートシールされ、クロスカットされ、ウエブ材1によってプラスチック袋が製造される。
【0012】
この装置では、基準アーム2が基準支点3に支持され、基準アーム2の先端に基準ダンサローラ4が支持され、基準アーム2が基準支点3のまわりを搖動する。さらに、基準アーム2の搖動方向において、2本の二次アーム5a,5bが基準アーム2に対し間隔を置いて平行に、かつ互いに間隔を置いて平行に配置され、二次支点6a,6bに支持され、各二次アーム5a,5bの先端に二次ダンサローラ7a,7bが支持される。たとえば、基準アーム2が上下方向に搖動し、その上側および下側に二次アーム5a,5bが配置され、上下方向において、各二次アーム5a,5bが基準アーム2に対し間隔を置いて平行に、かつ互いに間隔を置いて平行に配置される。さらに、基準アーム2および二次アーム5a,5bが基準支点3および二次支点6a,6bに支持され、その先端に基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7bが支持される。二次アーム5a,5bは基準アーム2と同一の長さをもつ。
【0013】
さらに、2本のリンク8a,8bがこれと組み合わされ、そのリンク8a,8bが各二次アーム5a,5bと基準アーム2間に設けられ、各二次アーム5a,5bが基準アーム2に個別に連結され、リンク8a,8bの両端、基準支点3および二次支点6a,6bによって2組の平行四辺形リンク機構が構成され、各二次アーム5a,5bが基準アーム2に個別に追随し、二次支点6a,6bのまわりを搖動する。この実施例では、ピン9がリンク8a,8bと二次アーム5a,5b間に設けられ、リンク8a,8bと基準アーム2間に設けられ、一方のリンク8aによって二次アーム5aと基準アーム2が連結され、その近接位置において、他方のリンク8bによって二次アーム5bと基準アーム2が連結される。リンク8aは二次支点6aと基準支点3間の距離D1と同一の長さL1のもので、その両端は基準支点3および二次支点6aから同一の距離D2を置いて配置される。リンク8bも二次支点6bと基準支点3間の距離D1と同一の長さL1のもので、その両端は基準支点3および二次支点6bから同一の距離D3を置いて配置される。したがって、リンク8a,8bの両端、基準支点3および二次支点6a,6bによって2組の平行四辺形リンク機構が構成されるものである(
図1C)。そして、各二次アーム5a,5bが基準アーム2に個別に追随し、二次支点6a,6bのまわりを搖動する。
【0014】
さらに、1枚のウエブ材が連続的に送られ、3枚のウエブ材1に分割され、各ウエブ材1がガイドローラ10に導かれ、互いに分離し、分離したウエブ材1が基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7bに係合する。さらに、各ウエブ材1がガイドローラ11を通り、互いに重ね合わされ、間欠的に送られ、ヒートシール装置およびクロスカッタに導かれる。
【0015】
そして、各ウエブ材1が間欠的に送られ、一時的に停止するが、一時的に停止すると、各ウエブ材1がガイドローラ10を通り、基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7bに供給され、基準アーム2および二次アーム5a,5bが基準支点3および二次支点6a,6bのまわりを搖動し、下降し(
図1B)、ガイドローラ10,11間において、基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7bによって各ウエブ材1が貯留され、その張力変動が緩和される。その後、各ウエブ材1が再度送られるとき、ウエブ材1によって基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7bが引き上げられ、基準アーム2および二次アーム5a,5bが基準支点3および二次支点6a,6bのまわりを搖動し、上昇する(
図1A)。したがって、貯留されたウエブ材1がガイドローラ11を通り、ヒートシール装置およびクロスカッタに供給され、基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7bによってウエブ材1の張力変動が緩和される。
【0016】
さらに、この実施例では、基準アーム2にシリンダ12が連結され、シリンダ12が基準アーム2、リンク8a,8bおよび二次アーム5a,5bに作用し、各ウエブ材1に張力が加えられる。シリンダ12はエアシリンダからなる。
【0017】
この装置の場合、リンク8a,8bの両端、基準支点3および二次支点6a,6bによって2組の平行四辺形リンク機構が構成される。したがって、基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7bが互いに同期し、同一の搖動量をもって搖動し、ウエブ材1に柄をプリントしたとき、各ウエブ材1の位置関係にずれは生じず、その柄を正確に合致させることができる。
【0018】
さらに、この装置の場合、リンク8a,8bが各二次アーム5a,5bと基準アーム2間に設けられ、各二次アーム5a,5bが基準アーム2に個別に連結され、基準アーム2に個別に追随し、二次支点6a,6bのまわりを搖動する。この結果、基準アーム2および二次アーム5a,5bを円滑に搖動させ、的確にウエブ材1の張力変動を緩和することができる。
【0019】
図2は他の実施例を示す。この実施例では、たとえば、1枚のウエブ材が連続的に送られ、長さ方向スリット線に沿ってスリットされ、4枚のウエブ材に分割される。その後、各ウエブ材が互いに重ね合わされ、間欠的に送られ、各ウエブ材によってプラスチック袋が製造される。したがって、基準アーム2の搖動方向において、3本の二次アーム5a,5b,5cが基準アーム2に対し間隔を置いて平行に、かつ互いに間隔を置いて平行に配置され、二次支点6a,6b,6cに支持され、各二次アーム5a,5b,5cの先端に二次ダンサローラ7a,7b,7cが支持される(
図2A)。二次アーム5a,5b,5cは基準アーム2と同一の長さである。さらに、3本のリンク8a,8b,8cがこれと組み合わされ、そのリンク8a,8b,8cが各二次アーム5a,5b,5cと基準アーム2間に設けられ、各二次アーム5a,5b,5cが基準アーム2に個別に連結され、リンク8a,8b,8cの両端、基準支点3および二次支点6a,6b,6cによって3組の平行四辺形リンク機構が構成され、各二次アーム5a,5b,5cが基準アーム2に個別に追随し、二次支点6a,6b,6cのまわりを搖動する。
【0020】
さらに、各ウエブ材が互いに分離し、分離したウエブ材が基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7b,7cに係合する。さらに、各ウエブ材が間欠的に送られ、基準アーム2および二次アーム5a,5b,5cが基準支点3および二次支点6a,6b,6cのまわりを搖動し、基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7b,7cによってウエブ材の張力変動が緩和される。
【0021】
この装置の場合、基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7b,7cが互いに同期し、同一の搖動量をもって搖動し、ウエブ材に柄をプリントしたとき、各ウエブ材の位置関係にずれは生じず、その柄を正確に合致させることができる。基準アーム2および二次アーム5a,5b,5cを円滑に搖動させ、的確にウエブ材料の張力を緩和することもできる。
【0022】
1枚のウエブ材が5枚のウエブ材に分割され、各ウエブ材が間欠的に送られ、ウエブ材によってプラスチック袋が製造されることもある。この場合、基準アーム2の搖動方向において、4本の二次アーム5a,5b,5c,5dを基準アーム2に対し間隔を置いて平行に、かつ互いに間隔を置いて平行に配置し、各二次アーム5a,5b,5c,5dの先端に二次ダンサローラ7a,7b,7c,7dを支持する(
図2B)。さらに、4本のリンク8a,8b,8c,8dをこれと組み合わせ、各二次アーム5a,5b,5c,5dが基準アーム2に個別に連結され、リンク8a,8b,8c,8dの両端、基準支点3および二次支点6a,6b,6c,6dによって4組の平行四辺形リンク機構が構成され、各二次アーム5a,5b,5c,5dが基準アーム2に個別に追随し、二次支点6a,6b,6c,6dのまわりを搖動するようにすればよい。
【0023】
そして、分離したウエブ材を基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7b,7c,7dに係合させると、基準ダンサローラ4および二次ダンサローラ7a,7b,7c,7dによってウエブ材の張力変動が緩和される。各ウエブ材の位置関係にずれは生じず、その柄を正確に合致させることもできる。さらに、基準アーム2および二次アーム5a,5b,5c,5dを円滑に搖動させることもできる。
【0024】
要するに、少なくとも3枚のウエブ材を間欠的に送るとき、基準アームの搖動方向において、少なくとも2本の二次アームを基準アームに対し間隔を置いて平行に、かつ互いに間隔を置いて平行に配置し、各二次支点の先端に二次ダンサローラを支持する。さらに、少なくとも2本のリンクをこれと組み合わせ、各二次アームが基準アームに個別に連結され、リンクの両端、基準支点および二次支点によって少なくとも2組の平行四辺形リンク機構が構成され、各二次アームが基準アームに個別に追随し、二次支点のまわりを搖動するようにすればよいものである。
【0025】
この発明の構成および作用効果について補足説明すると、
図3に示すように、
図1の装置において、1本のリンク13を各アーム2,5a,5bに組み合わせ、ピン9をリンク13の両端および中心点に設け、1本のリンク13によって各アーム2,5a,5bを連結する(
図3A)。そして、ピン9および各支点3,6a,6bによって2組の平行四辺形リンク機構を構成することも考えられるが、この場合、問題はピン9およびピン孔の加工精度である。ピン9およびピン孔の加工精度を高め、2組の平行四辺形リンク機構において、その形状が完全に同一に保たれるようにしない限り、各アーム2,5a,5bを円滑に搖動させることはできない。
【0026】
一方、
図1の装置では、リンク8a,8bが各二次アーム5a,5bと基準アーム2間に設けられ、各二次アーム5a,5bが基準アーム2に個別に連結され、基準アーム2に個別に追随し、二次支点6a,6bのまわりを搖動する。したがって、2組の平行四辺形リンク機構において、その形状が完全に同一でなくても、基準アーム2および二次アーム5a,5bを円滑に搖動させることができる。ピン9およびピン孔の加工精度を高める必要はない。
【0027】
図2の装置において、たとえば、3本のリンク14によって隣接アーム2,5aを連結し、隣接アーム2,5bを連結し、隣接アーム5b,5cを連結する(
図3B)。そして、ピン9および各支点3,6a,6b,6cによって3組の平行四辺形リンク機構を構成することも考えられるが、各アーム2,5a,5b,5c間において、ピン9とピン孔にガタが生じ、アーム2,5a,5b,5C毎にガタが累積する。特に、最も外側のアーム5a,5c間では、3本のリンク14によってガタが累積する。さらに、4本の隣接アーム2,5a,5b,5cではなく、5本の隣接アームにおいて、4本のリンクによって隣接アームを連結すると、最も外側のアーム間では、4本のリンクによってガタが累積する。それ以上の隣接アームにおいて、それ以上のリンクによって隣接アームを連結すると、最も外側のアーム間では、それ以上のリンクによってガタが累積する。このため、各アーム2,5a,5b,5cを円滑に搖動させることはできない。
【0028】
一方、
図2の装置では、各二次アーム5a,5b,5cが基準アーム2に個別に連結され、基準アーム2に個別に追随し、二次支点6a,6b,6cのまわりを搖動する。したがって、ピン9とピン孔にガタが生じても、アーム毎にそれが累積することはなく、基準アーム2および二次アーム5a,5bを円滑に搖動させることができる。
【0029】
この発明は、まず、基準アームを任意に選定する。そして、各二次アームを基準アームに個別に連結し、各二次アームが基準アームに個別に追随するようにしたものであるが、この点が重要であることは明らかである。この発明の特徴であるということもできる。
【符号の説明】
【0030】
1 ウエブ材
2 基準アーム
3 基準支点
4 基準ダンサローラ
5a,5b,5c,5d 二次アーム
6a,6b,6c,6d 二次支点
7a,7b,7c,7d 二次ダンサローラ
8a,8b,8c,8d リンク