特許第6288918号(P6288918)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6288918
(24)【登録日】2018年2月16日
(45)【発行日】2018年3月7日
(54)【発明の名称】車両用ドア制御装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/657 20150101AFI20180226BHJP
   B60J 5/04 20060101ALI20180226BHJP
   B60J 5/06 20060101ALI20180226BHJP
【FI】
   E05F15/657
   B60J5/04 C
   B60J5/06 A
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-30921(P2013-30921)
(22)【出願日】2013年2月20日
(65)【公開番号】特開2014-159707(P2014-159707A)
(43)【公開日】2014年9月4日
【審査請求日】2016年2月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002967
【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105980
【弁理士】
【氏名又は名称】梁瀬 右司
(74)【代理人】
【識別番号】100105935
【弁理士】
【氏名又は名称】振角 正一
(72)【発明者】
【氏名】荒木 道樹
【審査官】 家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−242533(JP,A)
【文献】 特許第4161898(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 1/00−17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータの駆動力をドア駆動機構に伝達してスライドドアを自動で開閉し、前記モータの駆動力を前記ドア駆動機構に伝達せずに手動での前記スライドドアの開閉を可能にするドア開閉手段と、
前記スライドドアの自動開閉または手動開閉を選択操作するためのメインスイッチと、
前記メインスイッチの操作による前記自動開閉の選択時に、前記モータの駆動力前記ドア駆動機構伝達し、前記メインスイッチの操作による前記手動開閉の選択時に、前記モータの駆動力を前記ドア駆動機構に伝達しない電磁クラッチと、
ユーザによる手動でのドア開閉のためのドア開閉操作の有無を検出する検出手段と、
前記ドア開閉手段による前記スライドドアの開閉速度の上限を設定して前記開閉速度を所定速度以下に抑制する抑制手段とを備え、
前記抑制手段は、前記検出手段による前記手動でのドア開閉操作の検出があると、検出がない場合よりも前記開閉速度の上限を高く切り替え設定することを特徴とする車両用ドア制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドドアの開閉操作に基づき、ドア開閉手段によりドアを自動的に開閉する車両用ドア制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ワンボックスタイプやミニバンタイプの車両では、モータ等を備えたドア開閉手段の駆動力により後部のサイドドアをスライドして自動的に開閉するいわゆるオートスライドドアと称される車両用ドア制御装置が採用されている。この種の車両用ドア制御装置は、例えばスライドドア開閉モータと、スライドドア開閉モータに接離自在に設けられ接続時にスライドドア開閉モータの駆動力をスライドドアに伝達する電磁クラッチとを有するドア開閉手段を備え、スライドドアの自動開閉または手動開閉を選択するためのメインスイッチにより自動開閉を選択することにより、ドア開閉手段が制御されてスライドドアが自動開閉される。
【0003】
また、このような車両用ドア制御装置では、手動開閉時およびスライドドアの自重による自然落下時に、スライドドアが必要以上の速度で開閉することを防止するために、電磁クラッチにより、手動開閉時や自然落下時にスライドドアの開閉速度を所定速度以下に抑制する制御を行うことが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−270315号公報(段落0004,0014〜0016および図4参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記した特許文献1に記載の従来装置では、自重落下によりスライドドアが開閉する場合に、スライドドアの開閉速度が必要以上に早くなるという不都合は解消されるものの、手動開閉時および自然落下時には常に電磁クラッチにより開閉速度が制限されるため、例えばユーザがスライドドアを速く閉めたいと思っても速く閉めることができず、ユーザの意思が反映されないという問題がある。
【0006】
本発明は、手動開閉時や自然落下時であっても、ユーザがスライドドアを速く開閉したいとの意思を示したときには、スライドドアの開閉速度の抑制を緩和してスライドドアを速く開閉できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明の車両用ドア制御装置は、モータの駆動力をドア駆動機構に伝達してスライドドアを自動で開閉し、前記モータの駆動力を前記ドア駆動機構に伝達せずに手動での前記スライドドアの開閉を可能にするドア開閉手段と、前記スライドドアの自動開閉または手動開閉を選択操作するためのメインスイッチと、前記メインスイッチの操作による前記自動開閉の選択時に、前記モータの駆動力前記ドア駆動機構伝達し、前記メインスイッチの操作による前記手動開閉の選択時に、前記モータの駆動力を前記ドア駆動機構に伝達しない電磁クラッチと、ユーザによる手動でのドア開閉のためのドア開閉操作の有無を検出する検出手段と、前記ドア開閉手段による前記スライドドアの開閉速度の上限を設定して前記開閉速度を所定速度以下に抑制する抑制手段とを備え、前記抑制手段は、前記検出手段による前記手動でのドア開閉操作の検出があると、検出がない場合よりも前記開閉速度の上限を高く切り替え設定することを特徴としている(請求項1)。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明によれば、ユーザがスライドドアを速く開閉したいと思う場合には手動でドア開閉すべくドア開閉操作を行うため、検出手段によるドア開閉操作の検出があると、検出がない場合よりもスライドドアの開閉速度の上限を高く切り替え設定することにより、スライドドアの開閉速度の抑制を緩和してスライドドアの開閉速度を上げることができ、ユーザは意思通りにスライドドアを速く開閉することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る車両用ドア制御装置の一実施形態のブロック図である。
図2図1の動作説明図である。
図3図1の動作説明図である。
図4図1の動作説明図である。
図5】変形例の動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明をより詳細に説明するため、本発明の一実施形態について、図1のブロック図、図2ないし図4の動作説明図を参照して詳述する。
【0011】
図1に示すように、本実施形態の車両用ドア制御装置は、自車の車速を検出する車速センサ部1と、フットブレーキが踏まれていることを検出するフットブレーキセンサ部2と、パーキングブレーキが操作されていることを検出するパーキングブレーキセンサ部3とを備えており、これら車速センサ部1、フットブレーキセンサ部2およびパーキングブレーキセンサ部3からの信号に基づき、後述するスライドドアECU(Electronic Control Unit)により、自車が走行していない非走行状態つまり停止状態にあるのか、走行状態にあるのかが検出される。
【0012】
なお、車速センサ部1は、車速センサからの信号を直接取得する構成に限らず、図示しないABS(Antilock Brake System)ECUからCAN(Controller
Area Network)通信により車速信号を受信して車速を検出するものであってよい。
【0013】
また、図1に示すように、スライドドアのラッチ(ロック)を検出するドアラッチスイッチ5を備えており、このドアラッチスイッチ5からの信号に基づき、後述するスライドドアECUにより、スライドドアが閉状態であるのか開状態であるのかが検出される。
【0014】
さらに、図1に示すように、スライドドアを自動開閉または手動開閉を選択するためのメインスイッチ6を備えており、ドライバ等がメインスイッチ6をオンすると自動開閉信号がスライドドアECUに入力され、メインスイッチ6をオフすると手動開閉信号がスライドドアECUに入力される。
【0015】
また、スライドドアを開または閉するためのドア開閉スイッチ7を備えており、このドア開閉スイッチ7は、スライドドアのアウターハンドルおよびインナーハンドルに設けられて車外および車内から操作されるハンドルスイッチと、インストルメントパネルに設けられて主としてドライバにより操作されるインパネ開閉スイッチと、いわゆるキーフリーシステムにおけるドライバ携帯用のリモートコントローラに設けられたリモコン開閉スイッチとを総称するものである。そして、ハンドルスイッチ、インパネ開閉スイッチ、リモコン開閉スイッチのいずれかのドア開操作およびドア閉操作があれば、これらのスイッチの操作による開操作信号および閉操作信号が後述するスライドドアECUに入力されるようになっている。
【0016】
さらに、図1に示すように、後部のスライドドアを自動的に開閉するドア開閉手段8を備えている。このドア開閉手段8は、スライドドア開閉用モータ81、電磁クラッチ82のほかドア駆動機構83を有し、スライドドア開閉モータ81に電磁クラッチ82が接離自在に設けられており、電磁クラッチ82の接続時に、スライドドア開閉モータ81の駆動力が電磁クラッチ82を介してドア駆動機構83に伝達され、ドア駆動機構83によりスライドドアが開閉方向にスライドされる。
【0017】
ところで、この電磁クラッチ82は、メインスイッチ6がオフされて手動開閉が選択されているときに、スライドドア開閉用モータ81の駆動力をスライドドアに伝達することはないが、後述するスライドドアECUの制御により、手動あるいはスライドドアの自重による自然落下によるスライドドアの開閉速度に一定の上限を設定して所定の目標速度(本発明における所定速度)以下に抑制する機能を有する。このように、電磁クラッチ82およびスライドドアECUにより、本発明における抑制手段が構成される。
【0018】
さらに、上記した目標速度はスライドドアの開閉度に応じて予め設定され、図1には図示省略のメモリにマップ化されて格納されている。具体的には、図2に示すように、スライドドアが全閉(または全開)に近づくに連れて一定値から徐々に減少するような目標速度が設定され、1種類の目標速度のみや、複数種類の目標速度がマップ化されてメモリに記憶される。そして、後述するドア位置センサ部により検出されるドア開度に対応する目標速度がメモリのマップから読み出されて、読み出された目標速度を上限として、電磁クラッチ82によりスライドドアの開閉速度が抑制される。なお、スライドドアの開度に関係なく一定の目標速度を設定するようにしてもよい。
【0019】
また、図1に示すように、スライドドアの位置からドア開度を検出するドア位置センサ部9を備えるとともに、ドア位置センサ部9によりスライドドアの半ドア状態や挟み込みの発生などの異常発生が検出されると、ドライバや乗員に対して異常を報知するブザーを駆動するブザー駆動部10を備えている。なお、ドア位置センサ部9により検出されるスライドドアの位置(ドア開度)の時間変化から、後述するスライドドアECUによりスライドドアの開閉速度が導出される。
【0020】
さらに、図1に示すように、マイクロコンピュータ構成のスライドドアECU11を備えており、このスライドドアECU11により、上記した各センサ部1〜3,5,9および各スイッチ5〜7からの信号に基づき、ドア開閉手段8が制御されるとともに、ブザー駆動部10が制御されて各種の報知音を発生する。
【0021】
また、スライドドアECU11は、車速センサ部1による検出車速がゼロであり、フットブレーキセンサ部2により、自車のシフトレバーがP(パーキング)レンジにある状態でフットブレーキが踏まれていることが検出され、パーキングブレーキセンサ部3により、パーキングブレーキが操作されていることが検出されると、スライドドアECU11により自車の停止状態が検出される一方、車速センサ部1による検出車速がゼロでないか、ブレーキセンサ部2により自車のシフトレバーがP(パーキング)レンジ以外にある状態やフットブレーキが踏まれていないことが検出され、あるいは、パーキングブレーキセンサ部3によりパーキングブレーキが操作されていないことが検出されたときには、スライドドアECU11により自車の走行状態が検出される。
【0022】
そして、メインスイッチ6がオンされると、スライドドアECU11によりドア開閉手段8が制御されてドア開閉手段8のスライドドア開閉用モータ81に電磁クラッチ82が接続され、スライドドア開閉用モータ81の駆動力が電磁クラッチ82を介してドア駆動機構83に伝達され、ドア駆動機構83によりスライドドアがスライドされて自動開閉される。
【0023】
すなわち、メインスイッチ6がオンされ、スライドドアが全開状態にあって、スライドドアECU11により自車が停止状態にあることが検出され、ドア開閉スイッチ7のドア閉操作に基づく閉操作信号の入力があると、スライドドアECU11によるドア開閉手段8の通常の閉制御が行われ、全開状態のスライドドアが閉方向に駆動される。そして、スライドドアが全閉位置にまで移動すると、ドア開閉手段8の通常の閉制御が停止される。このとき、スライドドアECU11によりブザー駆動部9が制御され、通常の閉制御中であることを報知するブザー音が予め定められたパターンや音色で鳴動する。
【0024】
また、メインスイッチ6がオンされ、スライドドアが全閉状態にあって、スライドドアECU11により自車が停止状態にあることが検出され、ドア開閉スイッチ7のドア開操作に基づく開操作信号の入力があると、スライドドアECU11によるドア開閉手段8の通常の開制御が行われ、全閉状態のスライドドアが開方向に駆動される。そして、スライドドアが全開位置にまで移動すれば、ドア開閉手段8の開制御が停止される。
【0025】
一方、メインスイッチ6がオフされると、スライドドアECU11によりドア開閉手段8が制御されてスライドドア開閉用モータ81から電磁クラッチ82が切り離され、スライドドアが手動により開閉可能な状態になる。このとき、上記したように、スライドドアの開閉速度が、スライドドアの位置(ドア開度)に応じてメモリから読み出された目標速度を上限として、電磁クラッチ82により読み出された目標速度以下になるように抑制される。そのため、例えば上り坂で停車した状態で、スライドドアを手動で閉じるためにメインスイッチ6をオフしていると、スライドドアの自重による自然落下現象でスライドドアが勝手に閉じようとしても、電磁クラッチ82によりスライドドアの閉速度が目標速度を上限とする所定速度に抑制される。
【0026】
さらに、メインスイッチ6がオフで手動開閉が選択されているときに、ドア開閉スイッチ7の操作があれば、スライドドアECU11により、ユーザによるドア開閉操作の有ることが検出される。そうすると、スライドドアECU11により、ドア開閉スイッチ7の操作がなくスライドドアECU11によりユーザによるドア開閉操作の無いことが検出される場合の目標速度に一定値を加算するなどして、上限となる目標速度が高く切り替え設定される。ここで、スライドドアECU11のユーザによるドア開閉操作の有無の検出が、本発明における検出手段に相当する。なお、上記したように加算する以外に、所定の目標速度を低目標速度のほかにこれよりも高い高目標速度を予めマップを記憶したメモリに格納しておき、ドア開閉操作の有、無に応じて、高目標速度、低目標速度を切り替え選択するようにしてもよい。
【0027】
より詳細には、図3に示すように、スライドドアが全開の状態から閉じる場合を想定すると、スライドドアが手動により全開の位置から閉方向に少し移動された時点で、ユーザによるドア開閉操作の有りがスライドドアECU11により検出されると、その時点から全閉までの目標速度がそれまでの速度V1よりも高い速度V2に切り替え設定される。
【0028】
これにより、例えば傾斜のない平坦路で停車しているときに全開の状態からスライドドアを手動で閉じる場合におけるスライドドアの開閉速度は、図4(a)中の実線に示すように、ドア開閉操作有りが検出されるまではゼロのままであり、ドア開閉操作有りの検出後は高い目標速度V2を上限に抑制されるように変化する。一方、上り坂で停車しているときに全開の状態からスライドドアを手動で閉じる場合におけるスライドドアの開閉速度は、図4(b)中の実線に示すように、ドア開閉操作有りが検出されるまでに自然落下によりスライドドアの速度は目標速度V1を上限として徐々に上昇していき、ドア開閉操作有りの検出後は高い目標速度V2を上限に抑制されるように変化する。
【0029】
したがって、上記した実施形態によれば、メインスイッチ6がオフで手動開閉が選択されているときに、スライドドアECU11により、ユーザによるドア開閉操作(ドア開閉スイッチ7の操作)の有ることが検出されると、スライドドアECU11により、スライドドアの開閉速度の上限である目標速度が、ドア開閉スイッチ7の操作がなくスライドドアECU11によりユーザによるドア開閉操作の無いことが検出される場合よりも高く切り替え設定されるため、ユーザがスライドドアを速く開閉したいとの意思に基づくドア開閉操作が優先され、スライドドアの開閉速度の抑制を緩和してスライドドアの開閉速度を上げることができ、ユーザは意思通りにスライドドアを速く開閉することができる。
【0030】
このとき、ユーザによるドア開閉操作有りが検出されると、目標速度は高く切り替えられるものの、スライドドアの開閉速度に上限が設定されることに変わりはないため、必要以上にスライドドアの開閉速度が速くなり過ぎることを防止できる。
【0031】
また、上記した実施形態では、スライドドアを全開の状態から閉方向に手動で移動させる場合について説明したが、全閉状態から開く方向に手動で移動させる場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0032】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。例えば、抑制手段は、上記した電磁クラッチ82、スライドドアECU11により構成されるものに限らない。
【0033】
また、例えばメインスイッチ6がオフで手動開閉が選択され、全開状態のスライドドアが手動により閉じられる場合において、上記したようにスライドドアECU11によりユーザによるドア開閉操作有りが検出され、スライドドアの開閉速度の上限である目標速度が速度V1よりも高い速度V2に切り替え設定されたのち、ドア位置センサ部9によるドア開度が全閉に近い予め定められた開度になった時点で、スライドドアの開閉速度の上限である目標速度を速度V1に戻す制御を行うようにしてもよい。
【0034】
また、変形例として、メインスイッチ6がオフで手動開閉が選択され、全開状態のスライドドアが手動により閉じられる場合において、上記したようにスライドドアECU11によりユーザによるドア開閉操作有りが検出され、図5に示すように、スライドドアの開閉速度の上限である目標速度が速度V1よりも高い速度V2に切り替え設定されたのち、閉方向に移動中のスライドドアが全閉に至る前に停止されてスライドドアの開閉速度が同図中の実線に示すように速度V1以下に低下したときには、スライドドアの停止時点で、再度スライドドアECU11によりユーザによるドア開閉操作有りが検出されたかどうかの判断を行い、検出されれば目標速度を速度V2に設定し直すようにしてもよい。
【符号の説明】
【0035】
7 …ドア開閉スイッチ
8 …ドア開閉手段
82 …電磁クラッチ(抑制手段)
11 …スライドドアECU(抑制手段、検出手段)
図1
図2
図3
図4
図5