(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6289008
(24)【登録日】2018年2月16日
(45)【発行日】2018年3月7日
(54)【発明の名称】車載用音響装置
(51)【国際特許分類】
B60R 11/02 20060101AFI20180226BHJP
B62D 25/02 20060101ALI20180226BHJP
【FI】
B60R11/02 S
B62D25/02 A
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-208423(P2013-208423)
(22)【出願日】2013年10月3日
(65)【公開番号】特開2015-71372(P2015-71372A)
(43)【公開日】2015年4月16日
【審査請求日】2016年8月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085453
【弁理士】
【氏名又は名称】野▲崎▼ 照夫
(72)【発明者】
【氏名】田辺 景
【審査官】
岡▲さき▼ 潤
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−015703(JP,A)
【文献】
特開昭63−287296(JP,A)
【文献】
実開昭58−172289(JP,U)
【文献】
特開平07−137581(JP,A)
【文献】
特開2007−001422(JP,A)
【文献】
特開2013−223123(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 11/02
B62D 25/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動板と前記振動板を駆動する磁気回路とがフレームに支持されたスピーカユニットを備えた車載用音響装置において、
車両の外装板の内側に配置された車両構造の一部である支持板の表面に、内部空間を有する隔壁部材を介して、前記フレームの外周部が固定されており、
前記振動板の一方の側が前記内部空間に向けられ、前記振動板の他方の側から車室内に音波振動が与えられ、
前記車両構造の一部である前記支持板には、前記隔壁部材の内径寸法以下の開口部が形成され、前記開口部に連結され前記内部空間を車外へ連通させるダクトが配置され、
前記隔壁部材は、前記フレームの外周部と前記支持板との間に挟まれるリング状スペーサであり、
前記車両構造の一部である前記支持板と前記振動板と前記リング状スペーサとで囲まれた共鳴空間が形成されていることを特徴とする車載用音響装置。
【請求項2】
前記フレームの外周部にコーン形状の前記振動板が支持されており、前記振動板の凹側が前記内部空間に向けられ、前記振動板の凸側から車室内へ音波振動が与えられる請求項1記載の車載用音響装置。
【請求項3】
前記ダクト内の連通路も共鳴空間として使用されている請求項1または2記載の車載用音響装置。
【請求項4】
前記支持板の内側に、スペアタイヤが設置されており、スペアタイヤを支持するホイールで前記スピーカユニットが覆われている請求項1ないし3のいずれかに記載の車載用音響装置。
【請求項5】
前記スピーカユニットは、前記振動板がサブウーハー帯域の周波数で振動するものである請求項1ないし4のいずれかに記載の車載用音響装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の構造部材を利用してスピーカユニットが取付けられており、且つ振動板の発音側の音圧と逆側の音圧との干渉を防止することができる車載用音響装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車載用音響装置は、自動車の限られたスペース内にスピーカユニットを配置しなくてはならず、しかも振動板から車室内に送る発音側の音波と、振動板の逆側から発せられる逆位相の音波との干渉を防止するためのバッフル構造を形成することが必要である。
【0003】
以下の特許文献1に記載された車載用音響装置は、車体にスピーカブラケットが固定されて、スピーカブラケットにスピーカユニットのフレームが固定されている。スピーカユニットの発音側にラゲッジサイドトリムが配置されており、このラゲッジサイドトリムにスピーカユニットの発音側を覆うスピーカグリルが固定されている。
【0004】
また、互いに逆位相となる音圧どうしの干渉を防止するために、スピーカユニットとラゲッジサイドトリムとの間に音抜け防止用スペーサを挟んで、スピーカユニットとスピーカグリルとの間での音圧の干渉を防止する構造も示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭62−137247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されているように、従来の車載用音響装置では、車体の内部にスピーカユニットを支持する大型のスピーカブラケットを固定することが必要であり、さらに音圧の干渉を防止するためのバッフル構造を形成するためにスペーサなどの部材を取付けることが必要である。そのため、車載用音響装置を構成するための部品数が多くなり、また限られたスペース内において、車載用音響装置の配置のためのスペースも広く必要になる。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、車両の構造部材を利用してスピーカユニットを取付けることができ、且つ振動板の発音側の音圧と逆側の音圧との干渉を防止することができる車載用音響装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、振動板と前記振動板を駆動する磁気回路とがフレームに支持されたスピーカユニットを備えた車載用音響装置において、
車両の外装板の内側に配置された車両構造の一部である支持板の表面に、内部空間を有する隔壁部材を介して、前記フレームの外周部が固定されており、
前記振動板の一方の側が前記内部空間に向けられ、前記振動板の他方の側から車室内に音波振動が与えられ、
前記車両構造の一部である前記支持板には、
前記隔壁部材の内径寸法以下の開口部が形成され、前記開口部に連結され前記内部空間を車外へ連通させる
ダクトが配置され、
前記隔壁部材は、前記フレームの外周部と前記支持板との間に挟まれるリング状スペーサであり、
前記車両構造の一部である前記支持板と前記振動板と前記リング状スペーサとで囲まれた共鳴空間が形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
例えば、本発明の車載用音響装置は、前記フレームの外周部にコーン形状の前記振動板が支持されており、前記振動板の凹側が前記内部空間に向けられ、前記振動板の凸側から車室内へ音波振動が与えられるものである。
また、本発明は、前記
ダクト内の連通路
も共鳴空間として使用されている。
【0010】
本発明の車載用音響装置は、車両構造の一部である支持板にスピーカユニットが支持されるため、スピーカユニットを固定するための部材としてスピーカブラケットを取付ける必要がない。しかも、支持板の表面とスピーカユニットの間に隔壁部材が配置され、この隔壁部材の内部空間と車体の外部に通じる連通路とが共鳴空間として使用されるため、振動板の両側から出る互いに逆位相の音波どうしの干渉を防止できるのみならず、車室内に十分な強度の音圧を与えることができる。
【0013】
また、車両の構造の一部である外装板と支持板との間に連通路が形成されているため、バッフル構造を形成する部材を車室内に配置することが不要になり、車室内のスペースを有効利用できる。
【0014】
本発明は、前記支持板の内側に、スペアタイヤが設置されており、スペアタイヤを支持するホイールで前記スピーカユニットが覆われているものとすることができる。
【0015】
上記構成では、スペアタイヤの配置スペースに車載用音響装置を配置でき、車室内のスペースをさらに有効利用できるようになる。
【0018】
本発明では、前記スピーカユニットとして、前記振動板がサブウーハー帯域の周波数で振動するものを使用する場合に好適である。
【発明の効果】
【0019】
本発明の車載用音響装置は、車両構造の一部を使用してスピーカユニットが支持されているので、スピーカユニットを設置するためのブラケットなどが不要になり、構成部材を削減できる。また、支持板とスピーカユニットとの間の空間と、外に延びる連通路とを、共鳴空間として使用しているため、振動板の両側の音波の干渉を防止でき、車室内に十分な音圧を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施の形態の車載用音響装置が搭載されている車両の一例を示す側面図、
【
図2】
図1のII−II線の断面図であり、車両構造の一部と第1の実施の形態の車載用音響装置の構造を示す断面図、
【
図4】第1の実施の形態の車載用音響装置を示す分解斜視図、
【
図5】本発明の第2の実施の形態の車載用音響装置を示す断面図、
【
図6】本発明の第3の実施の形態の車載用音響装置を示す断面図、
【
図7】本発明の第4の実施の形態の車載用音響装置を示す断面図
。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1に示す車両1はSUV(Sport Utility Vehicle)である。
図2と
図3には、
図1の車両1をII−II線で切断した後部トランク領域1aの右側方部分の構造が示されている。
【0022】
図2と
図3に示すように、後部トランク領域1aでは、車両1の金属製の外装板2の内側に金属製の支持板3が設けられ、さらに支持板3の内側に金属製の内装板4が設けられている。そして、後部トランク領域1aの右側方に、本発明の第1の実施の形態の車載用音響装置10が装備されている。
【0023】
車載用音響装置10にスピーカユニット20が設けられている。
図3に拡大して示すように、スピーカユニット20はフレーム21を有している。コーン形状の振動板22の外周縁はエッジ部材23を介してフレーム21の外周部21aに支持されている。振動板22の凸側の中心部には、円筒形状のコイルボビン24が接合されており、コイルボビン24はダンパー部材25を介してフレーム21に支持されている。
【0024】
フレーム21には、振動板22の凸側に対向する磁気回路26が固定されている。磁気回路26は、コイルボビン24に固定されたボイスコイル27と、磁石28と、磁石28の磁界をボイスコイル27に与える磁性体ヨーク29とを有している。
【0025】
図2と
図3に示すように、スピーカユニット20は、フレーム21の外周部21aとコーン形状の振動板22の凹側とが向けられる第1サイド20Aと、振動板22の凸側と磁気回路26とが向けられる第2サイド20Bを有している。スピーカユニット20は、第1サイド20Aが支持板3に向けられ、第2サイド20Bが車室内に向くように設置される。
【0026】
スピーカユニット20と支持板3との間に隔壁部材11が介在している。隔壁部材11は遮音スペーサであり、
図4に示すようにリング形状で、円形の内部空間11aを有している。
【0027】
図4に示すように、隔壁部材11には複数の取付け穴11bが貫通して形成されている。スピーカユニット20のフレーム21の外周部21aには複数の取付け穴21bが形成され、車両1の構造の一部である支持板3に複数の雌ねじ穴3aが形成されている。隔壁部材11は、支持板3とフレーム21の外周部21aとの間に挟まれ、取付けねじ12が、外周部21aの取付け穴21bと隔壁部材11の取付け穴11bに挿通されて、ねじの先部が支持板3の雌ねじ穴3aに螺着される。
【0028】
図2と
図3に示すように、スピーカユニット20は第1サイド20Aが支持板3の内面3bに向けられ、フレーム21の外周部21aが前記内面3bから離れた位置で固定される。フレーム21の外周部21aと支持板3の内面3bとの間に隔壁部材11が介在しているため、振動板22の凹側と内面3bとの間の空間が隔壁部材11で囲まれて外気から遮蔽されている。
【0029】
図2と
図3に示すように、支持板3に開口部3cが形成されている。開口部3cの直径または開口面積は、隔壁部材11の内径寸法以下または開口面積以下であればどのような寸法であってもよい。車両1の外装板2と支持板3との間の空間内にダクト14が配置されている。ダクト14の上端部14aは、支持板3の開口部3cに連結されている。車両1の車体を構成している底板5に下向きの外部開口部5aが開口しており、ダクト14の下端部14bが外部開口部5aに連結されている。
【0030】
ダクト14の内部に連通路15が形成されている。この連通路15は、支持板3の開口部3cを介して隔壁部材11の内部空間11aに通じているとともに、外部開口部5aを経て車両1の外側の外気に通じている。
【0031】
スピーカユニット20の第1サイド20Aでは、隔壁部材11の内部空間11aによって第1の共鳴空間13aが形成されている。詳しくは、振動板22の凹側面と支持板3の内面3bならびに隔壁部材11とで囲まれた第1の共鳴空間13aが形成されている。さらに、ダクト14の内部の連通路15によって第2の共鳴空間13bが形成されている。
【0032】
スピーカユニット20はサブウーハーであり、主に50〜150Hzの音域の低音を発音するものである。第2の共鳴空間13bの容積は第1の共鳴空間13aの容積よりも広く、第1の共鳴空間13aと第2の共鳴空間13bとでヘルムホルツ共鳴またはそれに近い共鳴を発生できるようにしている。
【0033】
図2に示すように、内装板4にはスペアタイヤを保持する円形の保持凹部4aが一体に形成されており、保持凹部4aの底部に円形の穴4bが形成されている。前記スピーカユニット20と隔壁部材11は、前記穴4bの内部に取付けられている。
【0034】
スペアタイヤ31はその内径部がフランジ32に保持されており、フランジ32はホイール(センターディスク)33の外周に固定されている。スペアタイヤ31を車両1に固定するための固定具35は、押さえ板36とこれに挿通された固定ねじ軸37とで構成されている。支持板3には、固定ナット38が溶接手段などで固定されており、固定ナット38に雌ねじ穴38aが形成されている。
【0035】
スペアタイヤ31を保持凹部4aに設置するときは、固定ねじ軸37をホイール33の中心穴33aに挿通し、固定ねじ軸37の先部を固定ナット38の雌ねじ穴38aに螺着させて、固定ねじ軸37を締め付ける。この締め付けによって、押さえ板36がホイール33の中央部分を支持板3に向けて押し付け、これにより、スペアタイヤ31が内装板4の保持凹部4aに保持される。
【0036】
スペアタイヤ31が内装板4の保持凹部4aに保持された状態で、スピーカユニット20は、ホイール(センターディスク)33の、スペアタイヤ31の内周側に位置する膨らみ部33bで覆われる。
【0037】
図2ないし
図4に示す車載用音響装置10は、スピーカユニット20の第2サイド20Bが車室内に向けられて、振動板22の凸側から発せられた音波が車室内に向けられる。一方、第1サイド20Aは、隔壁部材11の内部空間11aとダクト14で形成された連通路15を介して車外に通じている。
【0038】
スピーカユニット20の第1サイド20Aが、隔壁部材11とダクト14とで遮蔽されて車外に通じることでバッフル構造が形成されており、振動板22の振動によって第2サイド20Bから車室内に向けて発せられる音波と、第1サイド20Aから発せられる逆位相の音波とが干渉して打ち消しあう現象を防止できるようになる。
【0039】
スピーカユニット20の第1サイド20Aでは、フレーム21と支持板3の内面3bとの間に隔壁部材11が介在してその内部空間11aによって第1の共鳴空間13aが形成され、内部空間11aに連通するダクト14の内部の連通路15によって第2の共鳴空間13bが形成されている。
【0040】
隔壁部材11を設けることで、支持板3に形成された開口部3cの開口径(開口面積)が、振動板22の直径(面積)よりも十分に小さくても、振動板22と支持板3の内面3bとの間に第1の共鳴空間13aを形成することができる。しかも、ダクト14の内部の連通路15で外気に通じる第2の共鳴空間13bを形成されているため、第1の共鳴空間13aと第2の共鳴空間13bとで、ヘルムホルツ共鳴またはそれに近い共鳴を発生させることができる。この共振により、振動板22を大きな振幅で駆動することができ、良好な低音を大きな音圧レベルで車室内に向けて発することが可能になる。
【0041】
車載用音響装置10では、車両1の構成部材である支持板3にスピーカユニット20が固定されているため、従来のようなスピーカブラケットが不要となる。隔壁部材11と取付けねじ12だけでスピーカユニット20を取り付けることができるため、スピーカユニット20を車両1に取付けるための部品を少なくできる。また、スピーカユニット20は、フレーム21の外周部21aが支持板3の内面3bと平行に対面するように取り付けられるため、内面3bからのスピーカユニット20の突出寸法を小さくできる。
【0042】
図2に示すように、スピーカユニット20が、スペアタイヤ31を支持するホイール33に覆われる場所に設置されると、スピーカユニット20が車室内に現れず、車室内のスペースをさらに有効に利用できるようになる。
【0043】
前記車載用音響装置10は、隔壁部材11を設けることで、スピーカユニット20と支持板3の内面3bとの間に第1の共鳴空間13aを形成して、ヘルムホルツ共鳴またはそれに近い共鳴を発生させることができるため、支持板3の開口部3cの開口面積を、スピーカユニット20の第1サイド20Aの口径に合わせる必要がない。そのため、開口部3cとして車両1に存在している既存の穴を使用することができ、また後加工で開口する場合も、開口面積を小さくでき、これに合わせてダクト14も小径のものを使用することができる。
【0044】
図5に、本発明の第2の実施の形態の車載用音響装置110が示されている。
この車載用音響装置110は、車両1を構成する部材のうちの最も車室内側に位置する内装板4の一部が支持板4cとして使用されている。支持板4cの車室内に向く内面に隔壁部材11を介して、スピーカユニット20のフレーム21の外周部21aが固定されている。
【0045】
スピーカユニット20の第1サイド20Aが対向する部分で、支持板4cに開口部4dが形成されている。内装板4の一部である支持板4cとその外側に位置する支持板3との間にダクト114が設けられている。ダクト114内の連通路115は前記開口部4dに連結されているとともに、支持板3と外装板2との間に開口し、さらに支持板3と外装板2との間から車外の空間に連通している。
【0046】
図5に示す車載用音響装置110は、スピーカユニット20の第1サイド20Aと支持板4cならびに隔壁部材11との間に第1の共鳴空間13aが形成され、ダクト114内の連通路115が第2の共鳴空間13bとなっている。
【0050】
図2ないし
図5に示した実施の形態では、スピーカユニット20の第1サイド20Aが支持板3,4cの表面に向けられている。この構造では、コーン形状の振動板22の凹側が隔壁部材11,211の内部空間11a,211aに向けられているため、振動板22と支持板3,4cとの間に第1の共鳴空間13aを広い容積で確保できる。また車室内へのスピーカユニット20の突出寸法も小さくできる。
【0051】
図6に示す本発明の
第3の実施の形態の車載用音響装置310では、図の左右寸法が大きい隔壁部材311が設けられ、隔壁部材311で支持されているスピーカユニット20は、第1サイド20Aが車室内に向けられ、第2サイド20Bが支持板3に向けられている。スピーカユニット20のフレーム21には複数の穴が開口しており、隔壁部材311の内部空間311aでは、振動板22の突側と支持板3との間に第1の共鳴空間13aが形成されている。
【0052】
図7に示す本発明の
第4の実施の形態の車載用音響装置410では、隔壁部材11にスピーカユニット120のフレーム21の外周部が固定されている。このスピーカユニット120は、第1サイド120Aが車室内に向けられ、第2サイド120Bが支持板3に向けられている。磁気回路26は支持板3に近い側に固定され、振動板22は車室側に配置されている。そして振動板22の凹側が支持板3に向けられ、振動板22の凹側と支持板3との間に第1の共鳴空間13aが形成されている。
【符号の説明】
【0053】
1 車両
2 外装板
3 支持板
3b 内面
3c 開口部
4 内装板
4a 保持凹部
5 底板
5a 外部開口部
10 車載用音響装置
11 隔壁部材
13a 第1の共鳴空間
13b 第2の共鳴空間
14 ダクト
15 連通路
20 スピーカユニット
20A 第1サイド
20B 第2サイド
21 フレーム
21a 外周部
22 振動板
26 磁気回路
31 スペアタイヤ
110,210,310,410 車載用音響装置
120 スピーカユニット
120A 第1サイド
120B 第2サイド