(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
レバー式のプラグコネクタ10(
図1)と、プラグコネクタ10に嵌合されるキャップコネクタ20(
図4)とについてそれぞれ説明する。
(1)プラグコネクタの構成
まず、プラグコネクタ10の構成について説明する。
プラグコネクタ10は、
図1および
図3に示すように、複数のショートコンタクト111を保持するコネクタハウジング11と、コネクタハウジング11を覆うカバーハウジング12と、カバーハウジング12に設けられるレバー13と、カバーハウジング12に装着されるCPAデバイス14とを備える。
【0015】
[コネクタハウジングの構成]
コネクタハウジング11は、
図3に示すように、直方体状の外観に形成され、メスコンタクトをそれぞれ収容する複数のキャビティ110を備える。隣り合うメスコンタクトは、ショートコンタクト111により短絡される。
コネクタハウジング11は、樹脂による射出成形品である。カバーハウジング12およびレバー13も同様である。
複数のキャビティ110は、コネクタハウジング11の前端面(図示しない)と後端面11Bとを結ぶ方向である嵌合方向Mに沿ってコネクタハウジング11を貫通する。嵌合方向Mに沿ってプラグコネクタ10とキャップコネクタ20とが嵌合される。
キャビティ110は、本実施形態では4列に配列される。
各キャビティ110内に配置されるメスコンタクトには、図示しない電線が接続される。
【0016】
コネクタハウジング11は、カバーハウジング12の収容空間120内に収容される。コネクタハウジング11の互いに対向する側面には(そのうち一方に11Aを付す)、コネクタハウジング11の幅方向Wに延び、カバーハウジング12の内側と係合されるガイド溝112が形成される。幅方向Wは嵌合方向Mに直交する。
【0017】
[カバーハウジングの構成]
カバーハウジング12は、コネクタハウジング11を収容する収容空間120を内包する。
カバーハウジング12は、嵌合方向Mと直交する幅方向Wに向けて開口する開口121を有する。この開口121を介してコネクタハウジング11が収容空間120に収容されると、開口121からコネクタハウジング11の一側面が露出する。
カバーハウジング12の後端側には、メスコンタクトに接続された電線の束が引き出される電線引出部122が形成される。電線引出部122は、コネクタハウジング11の後端面11Bに対向する。
【0018】
カバーハウジング12は、コネクタハウジング11の前端面に対向する前壁12Aと、対向する一対の側壁12B,12Bと、側壁12B,12Bを連結する連結壁12Cとを備える。
前壁12Aには、キャップコネクタ20のオスコンタクト22を受け入れる複数の受容孔123が厚み方向に貫通して形成される。受容孔123を介してオスコンタクト22がキャビティ110内のメスコンタクトに導通される。
【0019】
側壁12B,12Bには、レバー13を軸支する軸部124がそれぞれ突設される。
側壁12B,12Bの内側には、コネクタハウジング11のガイド溝112に係合する突条125が形成される。
連結壁12Cには、キャップコネクタ20との嵌合操作を終えたレバー13を係止する係止突起126が形成される。
また、連結壁12Cの前壁12A側には、嵌合方向Mに沿って延びる複数のスリット127(
図1)が形成される。
【0020】
[CPA受容部の構成]
また、カバーハウジング12の幅方向両側には、CPAデバイス14を受け入れるCPA受容部15が形成される。
各CPA受容部15は、
図1に示すように、側壁12Bの前壁12A側に連なる板状のベース151と、ベース151に支持された片持梁152とを備える。
CPA受容部15は、
図2に示すように、ベース151と片持梁152との間の受容空間Sに、CPAデバイス14のアーム144を嵌合方向Mに沿って受け入れるとともに、アーム144を係止する。
CPA受容部15は、
図1に示すようにレバー13が嵌合操作の開始位置にあるときに、レバー13の下方に位置する(
図2参照)。
【0021】
ベース151は、カバーハウジング12の側壁12Bから幅方向Wに沿って突出する(
図1)。ベース151は、レバー13の回動を規制するストッパも兼ねる。
なお、電線引出部122の開口122Aの近くにも、レバー13の回動を規制するストッパ122Bが形成される。ベース151およびストッパ122Bにより、レバー13の回動角度が規定される。
【0022】
片持梁152は、矩形の板状に形成されており、
図2に示すように、ベース151に支持された支持端152Aと、支持端152Aよりも前方に位置する自由端152Bとを有する。
片持梁152の支持端152Aには、CPAデバイス14のアーム144を受容空間Sに導く導入開口153が形成される。
【0023】
片持梁152の長さ方向の途中には、厚み方向に貫通する挿入孔154が形成される(
図8(b)も参照)。挿入孔154にアーム144の先端の突起145が挿入されることで、CPAデバイス14のデバイス本体141がCPA受容部15に係止される。
片持梁152において挿入孔154の両側には、
図1に示すように、導入開口153から嵌合方向Mに沿って延びるスリット155が形成される。スリット155により、片持梁152が面外方向に弾性変形することで、片持梁152に作用する応力が負荷される。
【0024】
[CPAデバイスの構成]
CPAデバイス14は、
図1および
図3に示すように、デバイス本体141と、デバイス本体141に保持される嵌合検知端子142とを備える。
CPAデバイス14は、
図1に示すように、カバーハウジング12の側壁12B,12Bに隣接し、かつレバー13の内周に対向するように、CPA受容部15に対して装着される。
【0025】
デバイス本体141は、CPAデバイス14を作動させるために操作される操作部143と、操作部143に支持された一対のアーム144とを備える。デバイス本体141は、樹脂による射出成形品である。
【0026】
操作部143は、カバーハウジング12の側壁12B,12Bを結ぶ方向に延びるとともに、その両端が前方へと屈曲しており、全体として略U字状に形成される。操作部143の両端にアーム144が連続する。
操作部143の中央部には、指を掛ける操作ノブ143Aが形成される。操作ノブ143Aが押されると、操作部143の両端側がCPA受容部15の受容空間S(
図2)に入り込む。
操作部143の内周には、嵌合検知端子142を保持する保持溝143B(
図3)が形成される。
【0027】
アーム144は、操作部143よりも薄肉の板状に形成される。一対のアーム144を含めてデバイス本体141の全体が略U字状に形成される。
一対のアーム144は、操作部143により支持される基端から先端に向かうにつれて、互いに少し離間するように傾斜している。
アーム144の先端側には、CPA受容部15の挿入孔154に挿入される突起145が形成される。
突起145には、挿入孔154への挿入がスムーズとなるように、斜面145A(
図8(b)も参照)が形成される。
【0028】
デバイス本体141は、プラグコネクタ10とキャップコネクタ20とが正規の位置にまで嵌合されるまでは、CPA受容部15による係止によって作動が規制されているが、プラグコネクタ10とキャップコネクタ20とが正規の位置にまで嵌合されると、CPA受容部15に対して押し込んで作動させることが可能となる。操作部143を押すことでデバイス本体141が押し込まれている(作動している)と、コネクタ10,20同士が正規の位置にまで完全に嵌合されている。コネクタ10,20同士が分離した状態にあるか、嵌合が完全ではなく、中途半端に嵌合されている場合は、デバイス本体141を押し込むことができない。
つまり、デバイス本体141を押し込んで作動させることができれば、コネクタ10,20が正規嵌合されていることを検知できる。
【0029】
嵌合検知端子142は、金属、カーボン等の導電性材料から略U字状に形成される。本実施形態の嵌合検知端子142は、金属板から打ち抜きにより形成されるが、金属の線材を曲げて形成することもできる。
嵌合検知端子142は、キャップコネクタ20が備える嵌合検知端子23,24と導通される。嵌合検知端子142の両端には、接点142Aが形成される。接点142Aは、各々、嵌合検知端子23,24に押し付けられる。
嵌合検知端子142は、保持溝143B内に挿入されることでデバイス本体141に一体に組み付けられる。嵌合検知端子142がデバイス本体141に組み付けられると、接点142Aおよびその近傍は、アーム144の先端よりも前方に突出する。
嵌合検知端子142は、デバイス本体141に保持されるので、デバイス本体141の作動に連動する。
【0030】
[レバーの構成]
レバー13は、回動操作されることにより、プラグコネクタ10をキャップコネクタ20に対して嵌合、および嵌合解除することを補助する。
レバー13は、
図1および
図3に示すように、一対のレバー本体131と、これらのレバー本体131を連結する連結部132とを一体に備える。
各レバー本体131は、レバー13の回動中心に位置する軸孔133と、回動中心と同軸であるギヤ134とを有する。
軸孔133には、カバーハウジング12の軸部124が挿入される。これによってレバー13がカバーハウジング12に軸支される。
ギヤ134は、コネクタの嵌合に必要な所定の角度範囲にのみ形成される。レバー13を回動させると、レバー本体131と一体にギヤ134も回動される。
ギヤ134には、キャップコネクタ20のコネクタハウジング21に形成されたギヤ213が噛み合う。
【0031】
レバー本体131から連結部132にかけて、レバー13を操作する際に手を掛ける把持部135が断面L字状に形成される。
連結部132の中央には、把持部135が形成されずに板状に残された係止部136が位置する。係止部136は、カバーハウジング12の係止突起126に係止される。
【0032】
(2)キャップコネクタの構成
次に、キャップコネクタ20の構成について説明する。
キャップコネクタ20は、
図4および
図6に示すように、プラグコネクタ10を受容する間口21Aを有するコネクタハウジング21と、コネクタハウジング21により保持される複数のオスコンタクト22と、同じくコネクタハウジング21により保持される嵌合検知端子23,24と、オスコンタクト22を整列させるタインプレート25とを備える。
【0033】
[コネクタハウジングの構成]
コネクタハウジング21は、直方体状の箱210と、箱210の内側に位置する隔壁210Aとを射出成形により一体に備える。本実施形態では、箱210の内部が2つの隔壁210Aにより仕切られることにより、各々にプラグコネクタ10が嵌合される3つの間口21Aが形成される。
間口21Aの奥に位置する保持壁21B(
図5(a))には、厚み方向に貫通する複数の保持孔21Dが4列に配列される。保持孔21D内にオスコンタクト22が挿入されることで、オスコンタクト22はコネクタハウジング21に保持される。
また、保持壁21Bには、嵌合検知端子23,24を保持するための保持孔21Eも形成される。
保持孔21Eは、各間口21Aにおいて2つずつ、保持壁21Bの厚み方向に貫通して形成される、各保持孔21Eは、間口21Aの角隅に位置する。
【0034】
コネクタハウジング21の間口21Aの数は問わない。コネクタハウジング21が間口21Aを1つだけ有するものであってもよい。
【0035】
コネクタハウジング21の間口21Aが並ぶ方向に沿った一対の側壁21C(
図4)には、コネクタ同士の嵌合、嵌合解除時にCPAデバイス14のアーム144の突起145と関わり合うCPA用突起212と、レバー13のギヤ134と噛み合うギヤ213とが形成される。
CPA用突起212は、側壁21Cの内面から突出する。CPA用突起212には、側壁21Cの内面に対して傾斜した斜面212A(
図8(b))が形成される。
ギヤ213は、レバー13のギヤ134の厚みと同等の寸法だけ側壁21Cの内面から突出する。ギヤ213に隣接する部分には、側壁21Cを貫通する孔214が形成される。
【0036】
[オスコンタクトの構成]
オスコンタクト22は、コネクタハウジング21の保持孔21D(
図5(a))内にそれぞれ挿入されることで4列に配列される。
オスコンタクト22は、間口21Aの外側で屈曲しており、タインプレート25の整列孔250に挿入される。タインプレート25から突出したオスコンタクト22の後端22A(
図5(b))は、図示しない回路基板に接続される。
オスコンタクト22には、挿入される保持孔21Dと回路基板との距離に応じて、
図6に示すように、サイズが異なる4種類が用意される。
具体的に、オスコンタクト22には、第1列に配置される第1コンタクト22Sと、第2列に配置される第2コンタクト22Mと、第3列に配置される第3コンタクト22Lと、第4列に配置される第4コンタクト22LLの4種類がある。4種類のコンタクトは、ほぼ相似形のL字状に形成される。第1〜第4の順にサイズが大きくなる。
【0037】
[嵌合検知端子の構成]
嵌合検知端子23,24は、金属、カーボン等の導電性材料から形成される。
嵌合検知端子23は、第1コンタクト22Sよりも背が低く、L字状に形成される。嵌合検知端子23は、保持壁21B(
図5(a))に形成された保持孔21Eのうち、回路基板に近い保持孔21Dに保持される。
一方、嵌合検知端子24は、第4コンタクト22LLよりも背が高く、L字状に形成される。嵌合検知端子24は、回路基板から遠い保持孔21Eに保持される。
嵌合検知端子23,24は、保持壁21Bから同等の長さだけ間口21A内に突出する(
図5(b))。
嵌合検知端子23,24の後端23A,24Aは、タインプレート25に形成された整列孔253,254(
図6)にそれぞれ挿入される。タインプレート25から突出した嵌合検知端子23,24の後端23A,24Aは、図示しない回路基板に接続される。
【0038】
(3)コネクタの嵌合およびコネクタの嵌合検知
本実施形態は、上述したCPAデバイス14の嵌合検知端子142と、キャップコネクタ20が備える嵌合検知端子23,24により、コネクタが正規の位置まで嵌合していることを電気的に検知することを主要な特徴とする。
以下、レバー13の操作によりプラグコネクタ10とキャップコネクタ20とを嵌合させる手順を示しながら、嵌合検知端子142,23,24による正規嵌合検知について説明する。
【0039】
図7(a)に示すように、キャップコネクタ20のコネクタハウジング21にプラグコネクタ10を浅く嵌合させる。このときレバー13は、嵌合方向Mにほぼ直交した姿勢とされ、嵌合操作の開始位置にある。レバー13のギヤ134は、キャップコネクタ20のコネクタハウジング21のギヤ213の端部に配置される。
このとき、CPAデバイス14のデバイス本体141は押し込まれておらず、操作部143がレバー13の上方に突出している。
【0040】
レバー13を矢印の方向に回動させ、
図7(b)に示すように、嵌合方向Mにほぼ沿って起立した状態とすると、レバー13のギヤ134がコネクタハウジング21のギヤ213と噛み合い、レバー13の回動に伴ってコネクタハウジング21が引き込まれる。その結果、プラグコネクタ10がコネクタハウジング21内に押し込まれて嵌合する。
そして、レバー13の係止部136(
図3)がカバーハウジング12の係止突起126を乗り越えると、レバー13がロックされる。
このとき、プラグコネクタ10とキャップコネクタ20とが正規の位置にまで嵌合されている。
したがって、
図7(c)に示すように、CPAデバイス14の操作部143を押し込むことができる。
CPAデバイス14を押し込むことで、コネクタ10,20同士が正規の位置にまで嵌合していることを確認できる。
【0041】
図7(a)〜(c)に示した手順を追いながら、CPAデバイス14の作動について説明する。
図8(a)は、
図7(a)のa−a線断面図である。
図8(b)は、(a)の要部を拡大して示す。
図8(c)は、
図7(a)のc−c線断面図であり、特に、嵌合検知端子142および嵌合検知端子23,24を示す。
図9(a)〜(c)は、
図7(b)の時点におけるCPAデバイス14を示す。図示の対象は
図8(a)〜(c)と同様である。
図10(a)〜(c)は、
図7(c)の時点におけるCPAデバイス14を示す。図示の対象は
図8(a)〜(c)と同様である。
【0042】
図7(a)に示すようにプラグコネクタ10とキャップコネクタ20とを浅く嵌合させた状態では、
図8(a)(b)に示すように、アーム144の突起145がCPA受容部15の挿入孔154に挿入されることでデバイス本体141がCPA受容部15に係止されている。このため、デバイス本体141を押し込むことができない。
一方、デバイス本体141に保持された嵌合検知端子142は、
図8(c)に示すように、キャップコネクタ20のコネクタハウジング21に保持された嵌合検知端子23,24に対して離間している。このため、嵌合検知端子142と嵌合検知端子23,24とは導通されていない。
【0043】
その後、レバー13を回動させることで
図7(b)に示すようにコネクタ同士が嵌合されると、
図9(a)(b)に示すように、コネクタハウジング21のCPA用突起212がCPA受容部15の挿入孔154に入り込む。このCPA用突起212によってアーム144の突起145が押されることで突起145は挿入孔154から離脱する。これによってCPA受容部15によるデバイス本体141の係止が解除されるので、デバイス本体141をCPA受容部15に対して押し込むことが可能となる。このときアーム144は、突起145がCPA用突起212により押されることで少し撓む。
一方、嵌合検知端子142は、プラグコネクタ10がコネクタハウジング21内に押し込まれたことで、
図9(c)に示すように嵌合検知端子23.24に近づくが、依然、両者は導通されていない。
【0044】
その後、
図7(c)に示すようにデバイス本体141の操作部143を押し込むと、
図10(a)に示すように、アーム144がコネクタハウジング21の保持壁21Bに向けて移動する。このとき、
図10(b)に示すように、アーム144の突起145がCPA受容部15の片持梁152を乗り越え、アーム144の復元により、片持梁152の先端と保持壁21Bとの間に挟まれる。このことにより、デバイス本体141の移動が規制される。
【0045】
嵌合検知端子142は、デバイス本体141が押し込まれるのに伴って嵌合検知端子23,24に近接し、アーム144の突起145が片持梁152を乗り越えたところで(
図10(b))、
図10(c)に示すように嵌合検知端子23,24に接触導通する。
そうすると、嵌合検知端子142と、嵌合検知端子23と、嵌合検知端子24とを含む導通経路が形成される。
【0046】
本実施形態では、この導通経路への通電を検知する検査を実施する。この導通経路に通電するということは、デバイス本体141が押し込まれたことを意味し、デバイス本体141を押し込めたということは、コネクタ10,20同士が正規の位置にまで嵌合されたことを意味する。
上記の導通経路が通電しなければ、デバイス本体141を押し込むのを忘れたか、押し込み損ねたために嵌合検知端子142と嵌合検知端子23,24とが導通されていない。このように、デバイス本体141を作動させる作業に漏れや不備が生じている場合は、デバイス本体141を確実に押し込む。そのときデバイス本体141を押し込むことができなければ、コネクタ10,20の嵌合作業からやり直す。
【0047】
本実施形態では、嵌合検知端子142と、嵌合検知端子23と、嵌合検知端子24とを含む導通経路への通電を検知する電気・電子素子を回路基板上に設けることができる。
その電気・電子素子と、適宜なハードウェアとを用いることにより、上記導通経路が通電しない場合に警告音や警告メッセージを出して報知することができる。
【0048】
本実施形態によれば、コネクタが正規の位置にまで嵌合していることを保証するにあたり、上述のように、CPAデバイス14のデバイス本体141の作動に連動する嵌合検知端子142と、キャップコネクタ20側の嵌合検知端子23,24とが導通するように構成している。
それらの嵌合検知端子142および嵌合検知端子23,24により、コネクタが正規の位置まで嵌合していることを電気的に検知することで、デバイス本体141を作動させる作業の漏れや不備を補うことができるので、コネクタ位置保証をより高いレベルで実現することができる。
【0049】
〔第2実施形態〕
次に、
図11〜
図14を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、嵌合検知端子の位置が第1実施形態とは相違する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。第1実施形態で説明した構成と同様の構成には同じ符号を付している。
本実施形態でも、レバー式のプラグコネクタ30(
図11)と、プラグコネクタ30に嵌合されるキャップコネクタ40(
図13)とについてそれぞれ説明する。
【0050】
図11に示すように、プラグコネクタ30は、コネクタハウジング11と、カバーハウジング12と、レバー13と、CPAデバイス31とを備える。
CPAデバイス31は、デバイス本体301と、嵌合検知端子302とを備える。
デバイス本体301は、操作部303と、アーム144とを備える。
操作部303は、第1実施形態の操作部143(
図3)に、嵌合検知端子302を受容する受容部305が一体に形成されている。
受容部305は、
図12に示すように、嵌合方向Mに沿って延びる一対のキャビティ305Aを有する。
【0051】
嵌合検知端子302は、一対の筒状の端子部302A,302Bを有する。端子部302A,302Bは、一端側で連結される。
端子部302A,302Bは、金属板が筒状に曲げられたもので、
図12に示すように、筒体の壁が内側に切り起こされることで形成された接点302Cを有する。
端子部302A,302Bがキャビティ305A内に挿入されることで、嵌合検知端子302はデバイス本体301により保持される。
【0052】
図13に示すように、キャップコネクタ40は、コネクタハウジング21と、コネクタハウジング21により保持される複数のオスコンタクト22と、同じくコネクタハウジング21により保持される嵌合検知端子41,42と、オスコンタクト22を整列させるタインプレート25とを備える。
【0053】
嵌合検知端子41は、第2列に配置される第2コンタクト22Mと形状および寸法が同じである。
嵌合検知端子41は、第2コンタクト22Mと共に第2列に配置される。コネクタハウジング21の保持壁21B(
図5(a))には、第2コンタクト22Mを保持する保持孔21Dの隣に、嵌合検知端子41を保持する保持孔が追加される。
一方、嵌合検知端子42は、第3列に配置される第3コンタクト22Lと形状および寸法が同じである。
嵌合検知端子42は、第3コンタクト22Lと共に第3列に配置される。コネクタハウジング21の保持壁21B(
図5(a))には、第3コンタクト22Lを保持する保持孔21Dの隣に、嵌合検知端子42を保持する保持孔が追加される。
【0054】
嵌合検知端子41には、第2コンタクト22Mと同一の部材を用いることができる。また、嵌合検知端子42には、第3コンタクト22Lと同一の部材を用いることができる。それによって部材の種類を減らすことができるのでコスト抑制に寄与できる。
【0055】
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、レバー13の操作によりプラグコネクタ30とキャップコネクタ40とを嵌合させ、コネクタ30,40同士が正規の位置にまで嵌合されたことを、デバイス本体301を押し込むことによって確認する。デバイス本体301のアーム144の挙動は、第1実施形態と同様である。
【0056】
本実施形態では、コネクタ30,40同士を浅く嵌合させたとき、
図14(a)に示すように、CPAデバイス31の嵌合検知端子302の端子部302A,302Bと、キャップコネクタ40の嵌合検知端子41,42とが、カバーハウジング12の幅方向の中央部で、嵌合方向Mに所定の間隔をおいて対向する。
レバー13を回動させてコネクタ同士を正規の位置まで嵌合させた後、デバイス本体301の操作部303を押し込む。すると、
図14(b)に示すように、デバイス本体301に連動して下方へと移動した嵌合検知端子302の端子部302Aの内側に嵌合検知端子41が入り込み、端子部302Bの内側に嵌合検知端子42が入り込み、それぞれ接触導通する。
それにより、嵌合検知端子302、嵌合検知端子41,42、および回路基板を含んで形成される導通経路への通電を検知することにより、コネクタ30,40の正規嵌合を検知することができる。
【0057】
上記の各実施形態では、CPAデバイスのデバイス本体と嵌合検知端子とが別体に構成されるが、デバイス本体が嵌合検知端子を兼ねることもできる。
その場合は、CPAデバイスのデバイス本体の材料に金属、カーボン等の導電性材料を用いることにより、デバイス本体に導電性を与える。そして、コネクタが正規の位置まで嵌合されたときに導電性のデバイス本体と導通される嵌合検知端子を相手コネクタのハウジングに設ける。
例えば、コネクタが正規嵌合されたときに、
図15(a)に示すように、導電性のデバイス本体161のアーム144の突起145が片持梁152を乗り越えた位置にあるとして、突起145に接触導通される嵌合検知端子26をコネクタハウジング21に設ければよい。
【0058】
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
上記の各実施形態のキャップコネクタ20,40はいずれも2つの嵌合検知端子を備えるが、
図15(b)に示す第2コネクタ52のように単一の嵌合検知端子521を備えていてもよい。嵌合検知端子521は回路基板53に接続される。
第2コネクタ52と嵌合される第1コネクタ51は、図示しないCPAデバイスを備える。このCPAデバイスは、第2コネクタ52の嵌合検知端子521と接触導通する嵌合検知端子511を備える。
上記の構成によっても、嵌合検知端子511および嵌合検知端子521を用いて、コネクタが正規の位置にまで嵌合していることを電気的に検知することができる。
例えば、嵌合検知装置54が備える一方のプローブ541を嵌合検知端子511に接続するとともに、他方のプローブ542を嵌合検知端子521に接続し、嵌合検知端子511、嵌合検知端子521、および嵌合検知装置54の間で導通経路(電気回路)を形成する。この電気回路への通電を嵌合検知装置54で検知することにより、CPAデバイスを作動させる作業の漏れや不備を補い、第1コネクタ51と第2コネクタ52との嵌合位置保証をより高いレベルで実現することができる。
【0059】
上記の各実施形態では、CPA機構を備えた本発明のコネクタの一例として、レバー式のコネクタ(プラグコネクタ10,30)を挙げたが、本発明は、レバー式、スライド式などのコネクタの種類を問わず、種々のコネクタに適用することができる。
また、本発明におけるCPAデバイスは、上記の各実施形態において示した構造に限らず、公知のCPAデバイスの構造を広く採用することができる。