(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
[全体構成]
以下、本発明の第1実施形態に係るマッサージ機1の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の斜視図である。
図2は、
図1とは別の角度から見たマッサージ機1の斜視図である。
図3は、起立状態にあるマッサージ機1の側面図である。
図4は、リクライニング状態にあるマッサージ機1の側面図である。
図5は、ベース7、ロッキング機構部8、及びフットリンク部材50を示す斜視図である。
図6は、ロッキング駆動部31のモータ32を示す側面図である。
図7は、マッサージ機1の機能ブロック図である。
【0015】
図1に示すとおり、本発明のマッサージ機1は、主として、使用者が着座する座部3と、座部3の後部に一体的に設けられた使用者が凭れる背凭れ部4と、座部3の前部に上下回動可能に設けられた使用者の脚部を支持するフットレスト5と、により構成される椅子本体2と、この椅子本体2を前後に揺動可能に支持するとともに床面に設置されるベース7と、椅子本体をベースに対して前後に揺り動かすロッキング機構部8と、椅子本体2に設けられた使用者の被施療部をマッサージするマッサージ部9〜12と、を有している。
なお、以下の説明で用いる方向の概念は、
図3に示す起立状態にあるマッサージ機1に着座した使用者から見たときの方向の概念と一致するものとし、左手側が「左」であり、右手側が「右」であり、頭部側が「上」であり、腰部側が「下」であり、その他の場合は適宜説明するものとする。
【0016】
[座部及び背凭れ部の構成]
図1に示すとおり、座部3及び背凭れ部4は一体的に形成され第1身体支持部20を構成している。第1身体支持部20は、座部3から背凭れ部4にかけて連続して前方に開口する開口部21aを有する第1身体支持部本体21と、第1身体支持部本体21の前方に配設され伸縮性を有するパッド部(図示せず)と、を有している。第1身体支持部20には、後述するマッサージユニット9を身長方向に昇降可能に支持するラック22が設けられている。このラック22は、左右で対をなしているとともに、使用者側に歯列を有し、座部3の前端部から背凭れ部4の上端部まで身長方向に延設されている。
【0017】
第1身体支持部20には、第1身体支持部本体21の開口部21a内において、第1支持部本体21に設けられたラック22を介して昇降用モータM1(
図7参照)の駆動により昇降可能に設けられ、使用者の背部から一点鎖線で示すとおり大腿部にかけてパッド部(図示せず)を介して連続的にマッサージするマッサージ部としての機械式のマッサージユニット9が設けられている。このマッサージユニット9は、左右で対をなすマッサージ手段62を有しており、マッサージ用モータM2(
図7参照)の駆動により対のマッサージ手段62を左右方向に近接離反させる揉み動作を行うことができるとともに、対のマッサージ手段62を交互に前後方向に進退させる叩き動作を行うことができる。これら、モータM1及びM2の駆動は、座部3の下方に設けられた制御部13(
図7参照)により行われる。
【0018】
座部3は、使用者の臀部乃至大腿部の外側面に対向する左右で対をなす側壁3a,3aを有し、側壁3aの内側面には、臀部乃至大腿部をマッサージするマッサージ部としてのエアセル10が設けられている。背凭れ部4は、使用者の上腕部の外側面に対向する左右で対をなす側壁4a,4aを有し、側壁4aの内側面には、上腕部をマッサージするマッサージ部としてのエアセル11が設けられている。
【0019】
また、
図2に示すとおり、第1身体支持部20(椅子本体2)の底部には、後述するロッキング機構部8の少なくとも一部を収容すべく、下方に向かって開口する収容溝23aを有する収容部23が設けられている。この収容溝23aは、ロッキング機構部8の移動に伴うロッキング機構部8と第1身体支持部20との干渉を防止すべく、座部3から背凭れ部4の下部にかけて連続して開口している。
【0020】
[フットレストの構成]
図1に示すとおり、フットレスト5は、使用者の脚部を載置する底壁5aと、使用者の脚部の外側面に対向する左右で対をなす側壁5b,5bと、を有し、底壁5aの前面及び側壁5bの内側面には、脚部をマッサージするマッサージ部としてのエアセル12が設けられている。前述した各エアセル10〜12は、座部3の下方に配置されるポンプ及びバルブ等からなるエア給排気装置14(
図7参照)からのエアの給排気により膨張収縮するよう構成されており、制御部13によりエア給排気装置14の駆動が制御される。座部3の下面に設けられたこれら制御部13及びエア給排気装置14は、カバー部材15によって外部へ露出しないよう下方から覆われている。そして、フットレスト5は、座部3の前部にヒンジ24を介して上下回動可能に連結されているとともに、詳細は後述するフットリンク部材50を介して座部3(第1身体支持部20)に連結されており、椅子本体2の前後揺動に連動して上下回動するよう構成されている。そして、フットレスト5は、ヒンジ24に枢支されたブラケット25を介して座部3に取り付けられている。
【0021】
[ベースの構成]
図2〜
図5に示すとおり、ベース7は、左右方向に所定距離を存して配置された床面に設置する対の脚フレーム7a,7aと、左右方向を軸方向とし両脚フレーム7a,7aを連結する複数のシャフト7b〜7dと、を有している。脚フレーム7aの後部には、床面を転動させるキャスター26が設けられており、マッサージ機1の前部を持ち上げて、マッサージ機1を容易に移動させることができるようになっている。シャフト7b〜7dには、椅子本体2を前後に揺り動かすためのロッキング機構部8を構成する部材が枢支されている。これらのシャフト7b〜7dは、最も前方に位置する第1シャフト7b、第1シャフト7bよりも後方に位置する第2シャフト7c、及び第1シャフト7b及び第2シャフト7cの間に位置する第3シャフト7dである。
【0022】
[マッサージユニットの構成]
以下、マッサージユニット9の構成について説明する。
図8は、移動フレーム61が後退位置にあるときのマッサージユニット9の斜視図である。
図9は、移動フレーム61が突出位置にあるときのマッサージユニット9の斜視図である。
図10は、移動フレーム61が後退位置にあるときのマッサージユニット9の正面図である。
図11は、移動フレーム61が後退位置にあるときのマッサージユニット9の分解平面図である。
図12は、移動フレーム61が後退位置にあるときのマッサージユニット9の側面図である。
図13は、移動フレーム61が突出位置にあるときのマッサージユニット9の側面図である。
【0023】
マッサージユニット9は、主として、ラック22に昇降可能に支持されたベースフレーム60と、ベースフレーム60に対して使用者側に進退可能に設けられた移動フレーム61と、移動フレーム61に設けられ使用者の身体をマッサージするマッサージ手段62と、移動フレーム61を任意の昇降位置において使用者が意図する進退位置に変位させる進退用エアセル63と、により構成されている。
【0024】
ベースフレーム60は、対の側壁60aと、対の側壁60aの上部を連結する上壁60bと、対の側壁60aの下部を連結する下壁60cと、側壁60a、上壁60b、及び下壁60cそれぞれの後部を連結する後壁60dと、により前方が開放された箱型に構成されている。両側壁60aの下部には、昇降用モータM1に連動連結された左右方向を軸方向とする昇降駆動軸64が軸支され、この昇降駆動軸64の左右両端部にラック22と噛合するピニオン65が設けられている。また、ピニオン65の後方において、左右方向を軸方向とし、ラック22の使用者側と反対側の面(後面)を転動するガイドローラ66が側壁60aに支持されている。すなわち、ピニオン65及びガイドローラ66によりラック22を前後から挟む配置となっている。両側壁60aの上部には、左右方向を軸方向とし、ピニオン65の駆動により従動する昇降従動軸67が軸支され、この昇降従動軸67の外側端部にもピニオン68が設けられている。ピニオン68の後方には同様にガイドローラ69が設けられている。このラック22、ピニオン65,68、及びガイドローラ66,69により、マッサージユニット9を第1身体支持部20に対して昇降可能にガイドするガイド機構が構成されている。
【0025】
移動フレーム61は、対の側壁61aと、対の側壁61aの上部を連結する上壁61bと、側壁61a及び上壁61bそれぞれの後部を連結する後壁61dと、により前方及び下方が開放された形状に構成され、この移動フレーム61には、被施療部をマッサージするマッサージ手段62、及びマッサージ手段62を駆動する駆動機構部70が設けられている。このマッサージ手段62は、側面視で略三角形の支持アーム62aと、支持ア―ム62aの上下両端部(頂点)に支持され被施療部に当接する施療子62bと、を有し、左右で対をなして構成されている。この移動フレーム61には、駆動機構部70及び後述する各種センサ83〜86の被検出部83b〜86bが収められており、その外部(上壁61bの上面)には後述する基板88が取り付けられている。すなわち、マッサージユニット9を駆動・制御するための構成要素が移動フレーム61にまとめて組み付けられているため、マッサージユニット9の簡素化及び低コスト化に貢献している。
【0026】
駆動機構部70は、対の支持アーム62aを相互に近接離反させて揉み動作を行わせる揉み駆動機構71と、対の支持アーム62aを交互に前後揺動させて叩き動作を行わせる叩き駆動機構72と、により構成されている。揉み駆動機構71は、支持アーム62aを傾斜カム74を介して支持する左右方向を軸方向とする揉み軸73と、揉み軸73を回転させるマッサージ用モータM2と、マッサージ用モータM2の回転動力を減速して揉み軸73に伝達する減速器75と、により主として構成されている。
【0027】
叩き駆動機構72は、左右方向を軸方向とする叩き軸76と、叩き軸76を回転させるマッサージ用モータM2と、マッサージ用モータM2の回転動力を減速して叩き軸76に伝達する減速器77と、叩き軸76の軸心に対して偏心した偏心カム78を介して叩き軸76の軸端部に取り付けられ叩き軸76と支持アーム62aを連結する連結部材79と、により主として構成されている。なお、揉み軸73と叩き軸76は、共通のマッサージ用モータM2により駆動される構成となっており、叩き軸76に設けられたクラッチ80により、マッサージ用モータM2を一方に回転させた場合には叩き軸76は空転して揉み軸73のみが回転し、他方に回転させた場合には揉み軸73及び叩き軸76の両方が回転する構成となっている。
【0028】
支持アーム62aと傾斜カム74の取り付け構造を詳述すると、
図10及び
図11に示すとおり、この支持アーム62aは、傾斜カム74の外周部に外嵌されたベアリング81を介して傾斜カム62aに対して回転可能に取り付けられている。そして、左右の傾斜カム74は平面視で逆ハの字となるよう互いに逆方向に傾斜しているため、揉み軸73を回転させると左右の支持アーム62aが相互に近接離反して揉み動作を行うこととなる。また、この支持アーム62aは、コンロッド(駆動アーム)を介することなく直接揉み軸73に取り付けられているため、使用者に対して強いマッサージを行うことができるとともに、マッサージユニット9の構造を簡素化することができる。
【0029】
[連結部材の構成]
以下、連結部材79の構成について説明する。
図14は、連結部材79が伸長した状態のマッサージユニット9の側面図である。
図15は、連結部材79が収縮した状態のマッサージユニット9の側面図である。
図16は、連結部材79の模式図であり、(a)は伸長した状態、(b)は収縮した状態を示している。
図17は、マッサージ機1の使用状態を示す概略側面図である。
【0030】
連結部材79の構成を詳述すると、
図10〜
図16に示すとおり、この連結部材79は、偏心カム78の外周部に外嵌されたベアリング82を介して偏心カム78に対して回転可能に取り付けられた第1連結部79aと、その下端部が第1連結部79aの上端部に前後方向を軸方向とする回転軸79cを介して左右方向に揺動可能に軸支され、その上端部が支持アーム62aの後端部にボールジョイント等よりなる自在継手79dを介して取り付けられた第2連結部79bと、により構成されている。なお、左右の偏心カム78は、その回転中心(叩き軸76の軸心)に対する位相が互いに180度だけ異なっているため、叩き軸76を回転させると左右の支持アーム62aが交互に前後揺動して叩き動作を行うこととなる。
【0031】
図14及び
図15に示すとおり、連結部材79は、上端部が揉み軸73よりも後方において支持アーム62aに連結されており、その長手方向(上下方向)に沿って伸縮可能に構成されている。より具体的には
図16に示すとおり、第2連結部79bが、内部に空洞91cを有する筒状部91と、筒状部91の空洞91c内で上下方向に往復運動する動作部92と、で構成されている。また、空洞91c内であって筒状部91と動作部92の間には、筒状部91の底部91aと動作部92の下端部に端部が当接するよう圧縮バネ等よりなる付勢手段93が設けられている。この付勢手段93は、動作部92を押し上げて連結部材79が伸張する方向に付勢している。従って、支持アーム62aは、揉み軸73回りに上側が前方へ揺動する。
【0032】
筒状部91は、底部91aと、底部91aの外周から上方に立設された周壁92bと、により略円筒状に構成されており、上方が開放されている。動作部92は、下端部に形成されたつば部92aと、つば部92aの上方に立設されたロッド部92bと、により略円柱状に構成され、その上端部には自在継手79dが設けられている。そして、この動作部92が上下方向にスライド可能として筒状部91に上方から挿入されている。また、筒状部91には、動作部92の所定以上の上方移動を規制するストッパ94が設けられている。このストッパ94は、筒状部91の内部に突出しており、動作部92のつば部92aに上方から当接することにより動作部92の移動を規制する。
【0033】
また、連結部材79には、連結部材79の伸縮又は収縮動作に抵抗を付与する抵抗付与手段95が設けられている。この抵抗付与手段95は、動作部92に外嵌された弾性を有するOリングよりなり、筒状部91の周壁91bに当接して動作部92の運動に摩擦抵抗を付与している。本実施形態では、抵抗付与手段95は上下方向において複数(2個)設けられている。
【0034】
以下、
図17に基づいて、マッサージユニット9を身長方向に沿って昇降させたときの支持アーム62aの動作について、マッサージユニット9が臀部から肩部まで上昇する過程を例示して説明する。マッサージユニット9が臀部に位置するときは、下側の施療子62bが後方に突出した臀部に押されて、支持アーム62aは上側が前方へ揺動した状態となる。マッサージユニット9が臀部から腰部まで上昇すると、腰部は前方へ凹んでいるために下側の施療子62bへの押圧力は解除されるが、付勢手段93の付勢力により支持アーム62aは上側が前方へ揺動した状態が維持される。マッサージユニット9が腰部から背部まで上昇すると、上側の施療子62bが後方に突出した背部に押されて、支持アーム62aは付勢手段93の付勢力に抗して上側が後方へ揺動する。マッサージユニット9が背部から肩部まで上昇すると、上側の施療子62bへの押圧力が解除されて、付勢手段93の付勢力により支持アーム62aは上側が前方へ揺動する。なお、マッサージユニット9を昇降させる際に、進退用エアセル63を膨張させてマッサージユニット9を突出状態とさせておくと、上下の施療子62bが被施療部により密着させることができる。
【0035】
このように、連結部材79を伸縮可能として伸長方向に付勢したことにより、簡単な構成で支持アーム62aの揉み軸73回りの揺動を許容することができ、上下の施療子62bを被施療部の起伏に合わせて適切に当接させることができる。しかも、上側が前方へ揺動するよう支持アーム62aを付勢しているため、肩部の上部に施療子62bを位置させることができ、肩部をマッサージするのに好適である。また、筒状部91と筒状部91の内部で往復運動する動作部92とで第2連結部79bを構成したことにより、連結部材79が安定して伸縮することができる。また、連結部材79の伸縮又は収縮動作に抵抗を付与する抵抗付与手段95を設けたことにより、被施療部に沿ってマッサージユニット9が移動する際に、被施療部の起伏の変化によって支持アーム62aが急激に揺動することを防止でき、施療子62bが被施療部に激しく接触して不快感を与えることがない。
【0036】
図12及び
図13に示すとおり、ベースフレーム60と移動フレーム61の間には、移動フレーム61をベースフレーム60に対して前後方向に進退させる進退用エアセル63が設けられている。すなわち、進退用エアセル63は、その後面がベースフレーム60の後壁60dに当接して固着されており、その前面が移動フレーム61の後壁61dに当接している。この進退用エアセル63は、前述したエア給排気装置14(
図7参照)からのエアの給排気により膨張収縮するよう構成されており、制御部13によりエア給排気装置14の駆動が制御される。
【0037】
移動フレーム61は、その下部が前述した昇降駆動軸64によりベースフレーム60に支持されている。そして、移動フレーム61に昇降駆動軸64が相対回転可能に挿通されおり、進退用エアセル63の膨張収縮により、移動フレーム61は昇降用駆動軸64を揺動支点としてベースフレーム60に対してその上部側が下部側に対して前後方向に進退(揺動)可能となっている。進退用エアセル63は、制御部13からの指示に従って予め設定されたプログラムにより動作させて移動フレーム61の進退位置を変位させることができる他、制御部13に接続されたリモートコントローラ100を使用者が操作することにより動作させて、移動フレーム61を使用者が意図する進退位置に変位させることもできる。
【0038】
本実施形態では、
図12に示す進退用エアセル63が完全に収縮して移動フレーム61が最も後退した後退位置と、
図13に示す進退用エアセル63が限界まで膨張して移動フレーム61が最も突出した突出位置と、の2箇所において、移動フレーム61を位置決め可能な構成となっており、リモートコントローラ100の操作により、移動フレーム61を使用者の意図する進退位置(後退位置又は突出位置)に位置させて、所望するマッサージの強さに変更することができる。また、給排気装置14に保持弁等を設けることにより、前記後退位置と前記突出位置との間における任意の進退位置で移動フレーム61を位置決め可能な構成としてもよい。この場合は、進退用エアセル63の内部圧力を検出する圧力センサを設けたり、進退用エアセル63に対するエアの給排気時間を計測するタイマを設けるとよい。
【0039】
[各種センサの構成]
図11に示すとおり、このマッサージユニット9は、マッサージユニット9の昇降速度及び昇降位置を検出する昇降センサ83、揉み動作の速度及び/又は叩き動作の速度を検出する速度センサ84、対の支持アーム62a,62aの間隔を検出する幅センサ85、及び移動フレーム61の進退位置を検出する進退センサ86を有している。そして、移動フレーム61の上部(上壁61b)には、各モータM1,M2を駆動する駆動回路(図示せず)と、各種センサ83〜86を構成する検出部83a〜86aと、駆動回路及び検出部83a〜86aを制御部13と電気的に接続する中継部材87(
図8及び
図9参照)と、が配備された基板88が設けられている。以下、この各種センサ83〜86の構成について詳述する。
【0040】
図10及び
図11に示すとおり、昇降用モータM1は、移動フレーム61にブラケット61eを介して、モータの出力軸M1a,M1bが上下方向を向くよう取り付けられている。また、昇降用モータM1は、下方に向かって延設され減速器90を介して昇降駆動軸64に連結される第1出力軸M1aと、上方に向かって延設され上端部に磁石等よりなる被検出部83bが取り付けられた第2出力軸M1bと、を有している。そして、基板88の下面には、上壁61bに設けられた窓部(図示せず)を介してこの被検出部83bの通過を検出するホールIC等よりなる検出部83aが設けられている。すなわち、この検出部83a及び被検出部83bにより、昇降用モータM1の回転速度及び回転数を検出して、マッサージユニット9の昇降速度及び昇降位置を検出する非接触式の昇降センサ83が構成されている。
【0041】
図10及び
図11に示すとおり、マッサージ用モータM2も、昇降用モータM1と同様に、移動フレーム61にブラケット61eを介して、モータの出力軸M2a,M2bが上下方向を向くよう取り付けられている。また、マッサージ用モータM2は、下方に向かって延設され減速器77を介して叩き軸76に連結される第1出力軸M2aと、上方に向かって延設され減速器75を介して揉み軸73に連結されるとともに、上端部に磁石等よりなる被検出部84bが取り付けられた第2出力軸M2bと、を有している。そして、基板88の下面には、上壁61bに設けられた窓部(図示せず)を介してこの被検出部84bの通過を検出するホールIC等よりなる検出部84aが設けられている。すなわち、この検出部84a及び被検出部84bにより、マッサージ用モータM2の回転数を検出して、揉み動作の速度及び/又は叩き動作の速度を検出する非接触式の速度センサ84が構成されている。
【0042】
図10及び
図11に示すとおり、揉み軸73の外周部には、磁石等よりなる被検出部85bが揉み軸73と一体回転可能に取り付けられており、基板88の下面には、上壁61bに設けられた窓部(図示せず)を介してこの被検出部85bの通過を検出するホールIC等よりなる検出部85aが設けられている。すなわち、この検出部85a及び被検出部85bにより、揉み軸73の回転位置を検出して、対の支持アーム62a,62aの間隔を検出する非接触式の幅センサ85が構成されている。
【0043】
図10及び
図11に示すとおり、ベースフレーム60の上壁60bの下面には、移動フレーム61の上壁61bに対向する箇所において、磁石等よりなる被検出部86bが固定的に設けられている。そして、基板88の上面には、左右方向において被検出部86bと対応する位置に、被検出部86bの通過を検出するホールIC等よりなる検出部86aが設けられている。すなわち、この検出部86a及び被検出部86bにより、移動フレーム61がベースフレーム60に対して所定の進退(揺動)位置となったことを検出する非接触式の進退センサ86が構成されている。詳細は後述するが、前述した昇降センサ83及び進退センサ86により、両センサ83,86の検出結果に基づいて使用者の身長方向における特定部位(具体的には肩位置)を検出する検出手段が構成されている。
【0044】
このように、昇降センサ83、速度センサ84、幅センサ85、及び進退センサ86の各検出部83a〜86aが、移動フレーム61の上部に設けられた単一の基板88にまとめて配備されており、基板数の削減による低コスト化や、制御部13と接続される中継部材87の取り回しの簡素化に貢献している。
【0045】
図12及び
図13に示すとおり、このマッサージユニット9は、ベースフレーム60と移動フレーム61の間に設けられ、移動フレーム61を使用者側へ常時付勢する圧縮バネ等よりなる付勢部材89を有している。この付勢部材89は、その後端部がベースフレーム60の後壁60dに固着され、その前端部が移動フレーム61の後壁61dに当接している。移動フレーム61に設けられたマッサージ手段62に使用者の荷重が作用しているときは、移動フレーム61は付勢部材89による前方への付勢力に抗して後退位置(
図12参照)に位置し、マッサージ手段62に対する使用者の荷重が解除されたときは、移動フレーム61は付勢部材89による前方への付勢力により突出位置(
図13参照)に位置する程度に、付勢部材89の付勢力が設定されている。この付勢部材89は前記した構成に限定されず、例えば、移動フレーム61をその両側壁61aの前部を連結する前壁を有する構成とし、昇降駆動軸64に設けられて前記前壁を前方へ付勢するトーションバネとすることもできる。
【0046】
以下、マッサージユニット9により使用者の特定部位(肩位置)を検出する方法について説明する。
マッサージユニット9の昇降位置の初期位置は座部3の前端部に位置している。そして、使用者はリモートコントローラ100を操作して、制御部13に記憶された予め設定された内容で各マッサージ部9〜12が動作する自動コースを選択する。自動コースが選択されると、制御部13はマッサージユニット9を座部3の前端部から背凭れ部4の上端部に向かって上昇させるよう制御する。使用者の身体部位が存在している昇降位置においては、マッサージ手段62に対して使用者から負荷が加わるため、移動フレーム61は付勢部材89による前方への付勢力に抗して後退位置(
図12参照)に位置している。そして、マッサージユニット9が使用者の肩位置に到達したときには、マッサージ手段62に対する使用者からの負荷が解除され、移動フレーム61は付勢部材89による前方への付勢力により突出位置(
図13参照)に位置する。
【0047】
そして、進退センサ86が移動フレーム61の突出位置を検出したときのマッサージユニット9の昇降位置を、昇降センサ83が検出することにより使用者の肩位置が判別される。検出された肩位置は制御部13に記憶され、自動コースが開始される。なお、マッサージユニット9を背凭れ部4の上端部から下降させる過程で肩位置を検出してもよい。この場合は、進退センサ86によって移動フレーム61が突出位置(
図13参照)よりも後退したことが検出されたときのマッサージユニット9の昇降位置を、昇降センサ83により検出して肩位置を判別すればよい。
【0048】
[ロッキング機構部の構成]
図3〜
図5に示すとおり、ロッキング機構部8は、主として、椅子本体2をベース7に対して前後揺動可能に連結するリンク部材40、及びリンク部材40を揺動させるロッキング駆動部31により構成されている。リンク部材40は、前後に所定間隔を存してベースから上方に延設された第1リンク部42及び第2リンク部43を有しており、それぞれ下部がベース7に枢支され、上部が椅子本体2に枢支されている。より具体的には、第1リンク部42は、その下部が第1シャフト7bに枢支され、かつその上部がブラケット44及び枢軸A1を介して座部3(椅子本体2)に枢支されており、その上部が前後に揺動可能に構成されている。第2リンク部43は、第1リンク部42よりも後方において、その下部が第2シャフト7cに枢支され、かつその上部がブラケット44及び枢軸A2を介して座部3(椅子本体2)に枢支されており、その上部が前後に揺動可能に構成されている。この第1リンク部42及び第2リンク部43は、それぞれ左右で対をなしており、対の第1リンク部42,42は左右方向に延設された第1連結部42aにより連結され、対の第2リンク部43,43は左右方向に延設された第2連結部43aにより連結されている。
【0049】
このように、椅子本体2が前後に所定間隔を有して設けられた第1リンク部42及び第2リンク部43を介してベース7に支持されているため、ロッキング機構部8に作用する負荷(使用者からの荷重)が前後に分散され、安定して椅子本体2を前後に揺り動かすことができる。また、リンク部材40の下部がベース7に連結され、上部が椅子本体2に連結されているため、ベース7におけるリンク部材40の連結部分(すなわち、第1シャフト7b及び第2シャフト7c)を床面から高い位置に位置させる必要がなく、マッサージ機1全体の高さ寸法を抑えることができる。更には、
図2〜
図4に示すとおり、椅子本体2は収容部23を有し、リンク部材40を椅子本体2に取り付けるブラケット44、及びロッキング機構部8を構成するリンク部材40の一部(上部)を、収容部23内に位置させることにより椅子本体2の外部に露出させないので、マッサージ機1の美観を向上させることができる。
【0050】
図3〜
図5に示すとおり、ロッキング駆動部31は、モータ32と、モータ32の駆動により伸縮するシリンダ33と、を有する直動式のアクチュエータにより構成されている。このロッキング駆動部31のシリンダ33は、基部33aがリンク部材40である第2連結部43aにブラケット43bを介して枢支され、先部33bがベース7に第3シャフト7d(枢軸)によって枢支されている。この構成によれば、ロッキング駆動部31を駆動してシリンダ33を短縮させると、リンク部材40が前方へ揺動して、起立状態(
図3参照)にある椅子本体2をリクライニング状態(
図4参照)へと移行させることができ、ロッキング駆動部31を駆動してシリンダ33を伸張させると、リンク部材40が後方へ揺動して、リクライニング状態(
図4参照)にある椅子本体2を起立状態(
図3参照)へと移行させることができる。そして、モータ32を停止することにより、椅子本体2は、起立状態とリクライニング状態の間における任意の位置で位置決めされる。
【0051】
図6に示すとおり、ロッキング駆動部31は、ベース7に対する椅子本体2の揺動位置を検出する揺動位置センサ34を有している。この揺動位置センサ34は、モータ32の出力軸32aに取り付けられた磁石等よりなる被検出部34bと、被検出部34bの通過を検出するモータ本体32bに設けられたホールIC等よりなる検出部34aと、により構成され、この検出部34aが出力軸32a(モータ32)の回転数を検出することにより、椅子本体2の起立状態とリクライニング状態の間における任意の揺動位置を検出できるよう構成されている。更に、この検出部34aは、出力軸32aの周方向に近接して2つ設けられており、どちらの検出部34aが先に被検出部34bの通過を検出したかを判別することにより、出力軸32a(モータ32)の回転方向も検出可能となっている。
図7に示すとおり、この揺動位置センサ34は、制御部13に電気的に接続されており、制御部13は、揺動位置センサ34の検出結果に応じて、モータ32の駆動を制御するよう構成されている。
【0052】
図7に示すとおり、前述したロッキング駆動部31(モータ32)、マッサージユニット9、及び各エアセル10〜12は、制御部13からの指示に従って予め設定されたプログラムにより動作する他、制御部13に接続されたリモートコントローラ100を被施療者が操作することにより制御部13へ入力された信号に基づいても動作することができる。
【0053】
[フットリンク部材の構成]
図3〜
図5に示すとおり、フットリンク部材50は、ブラケット44を介して椅子本体2に枢支された第1フットリンク部51と、ブラケット42b及びブラケット51bを介して第1リンク部42及び第1フットリンク部51に枢支された第2フットリンク部52と、第2フットリンク部52及びブラケット27に枢支された第3フットリンク部53と、を有している。第1フットリンク部51は、その上部が枢軸A1,A2の間において枢軸A3を介してブラケット44(すなわち座部3)に取り付けられ、その下部が第2フットリンク部52の後部に枢軸A4を介して取り付けられている。第2フットリンク部52は、その前部が第3フットリンク部53に枢軸A5を介して取り付けられ、枢軸A4,A5の間において枢軸A6を介して第1リンク部42(ブラケット42b)に取り付けられている。第3フットリンク部53は、その上部が枢軸A7を介してブラケット27(すなわちフットレスト5)に取り付けられ、その下部が枢軸A5を介して第2フットリンク部52に取り付けられている。そして、ロッキング駆動部31を駆動させると、リンク部材40に連結されたフットリンク部材50により、椅子本体2の揺動に連動してフットレスト5が上下揺動するよう構成されている。すなわち、ロッキング駆動部(駆動部)31及びフットリンク部材50により、フットレスト5を座部3に対して移動させる移動機構部が構成されている。
【0054】
ロッキング駆動部31を駆動させて、起立状態から第1リンク部42を第1シャフト7b回りに前方へ揺動させてリクライニング状態へと近づけていくと、第1フットリンク部51は枢軸A3回りに後方へ揺動し、第2フットリンク部52は第1リンク部42に対して枢軸A6回りにその前部が上方へ揺動するとともに、第3フットリンク部53は枢軸A5回りに下方へ揺動する。従って、椅子本体2を前方へ揺り動かしてリクライニング状態へと近づけていくと、フットレスト5は上方へ回動することとなる。より具体的には、椅子本体2が起立状態からリクライニング状態へ移行する過程においては、座部3が後傾していくとともにフットレスト5が上昇していく。このとき、脚部は高い位置に移行しつつ伸ばされていくので、いわゆる求心法のように脚部の血流を足先から心臓に向かうように促進させることができ、リラックス効果を高めることができる。
【0055】
一方、ロッキング駆動部31を駆動させて、リクライニング状態から第1リンク部42を第1シャフト7b回りに後方へ揺動させて起立状態へと近づけていくと、第1フットリンク部51は枢軸A3回りに前方へ揺動し、第2フットリンク部52は第1リンク部42に対して枢軸A6回りにその前部が下方へ揺動するとともに、第3フットリンク部53は枢軸A5回りに上方へ揺動する。従って、椅子本体2を後方へ揺り動かして起立状態へと近づけていくと、フットレスト5は下方へ回動することとなる。より具体的には、椅子本体2がリクライニング状態から起立状態へ移行する過程においては、座部3が前傾していくとともにフットレスト5が下降していく。椅子本体2が起立状態にあるときには、フットレスト5は下降しているため、使用者は椅子本体2への乗り降りが容易となる。
【0056】
[他の実施形態に係る連結部材の構成]
以下、他の実施形態(その1)に係る連結部材110の構成について説明する。
図18は、他の実施形態(その1)に係る連結部材110の断面図であり、(a)は連結部材110が伸長した状態、(b)は連結部材110が収縮した状態を示している。なお、前述したマッサージユニット9又は連結部材79と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0057】
連結部材110は、前述した連結部材79と同様、上端部が揉み軸73よりも後方において支持アーム62aに連結されており、その長手方向(上下方向)に沿って伸縮可能に構成されている。より具体的には
図18に示すとおり、第2連結部79bが、内部に空洞111cを有する筒状部111と、筒状部111の内部で上下方向に往復運動する動作部112と、で構成されている。
【0058】
筒状部111は、底部111aと、底部111aの外周から上方に立設された周壁111bと、により略円筒状に構成されており、上方が開放されている。さらに、周壁111bの上下方向中途部には、空洞111cと大気を連通させる連通孔111dが設けられている。動作部112は、全体として上下方向に延びるロッド状に形成されており、筒状部111の内径よりも僅かに径が小さい底部112aと、底部112aの上方に形成され更に径が小さい第1ロッド部112bと、第1ロッド部112bの上方に形成され上端部に自在継手79dが設けられた第2ロッド部112cと、により構成されている。そして、この動作部112が上下方向にスライド可能として筒状部111に上方から挿入されている。
【0059】
筒状部111と第1ロッド部112bの間には隙間Sが形成されており、この隙間Sが筒状部111と大気間における空気の出入りを行う通路として機能する。すなわち、連結部材110が
図18(a)に示す伸長した状態から、上側の施療子62aが被施療部による負荷を受けて動作部112が下降すると、
図18(b)に示すように筒状部111内の空気が矢視aに沿って大気へ流出する。連結部材110が
図18(b)に示す収縮した状態から、下側の施療子62aが被施療部による負荷を受けて動作部112が上昇すると、
図18(a)に示すように筒状部111内へ空気が矢視bに沿って流入する。この隙間Sの上下寸法は、連結部材110が最も収縮した状態(動作部112が最も下降した状態)から最も伸長した状態(動作部112が最も上昇した状態)までの範囲で連通孔111dと連通するよう設定されている。また、筒状部111には、動作部112の所定以上の上方移動を規制するストッパ94が設けられている。このストッパ94は、筒状部111の内部に突出しており、動作部112の底壁112aに上方から当接することにより動作部112の移動を規制する。
【0060】
また、連結部材110には、連結部材110の伸縮又は収縮動作に抵抗を付与する抵抗付与手段95が設けられている。この抵抗付与手段95は、動作部112である第2ロッド部112cに外嵌された弾性を有するOリングよりなり、筒状部111の周壁111bに当接して動作部112の運動に摩擦抵抗を付与するとともに連通孔111d以外からの空気の出入りを防止している。本実施形態では、抵抗付与手段95は上下方向において複数(2個)設けられている。このように、本実施形態の連結部材110は、空気抵抗により収縮動作に抵抗を付与するガスダンパー構造を採用している。
【0061】
このように、連結部材110を伸縮可能としたことにより、簡単な構成で支持アーム62aの揉み軸73回りの揺動を許容することができ、上下の施療子62bを被施療部の起伏に合わせて適切に当接させることができる。また、筒状部111と筒状部111の内部で往復運動する動作部112とで第2連結部79bを構成したことにより、連結部材110が安定して伸縮することができる。また、連結部材110の伸縮又は収縮動作に抵抗を付与する抵抗付与手段95を設けたことにより、被施療部に沿ってマッサージユニット9が移動する際に、被施療部の起伏の変化によって支持アーム62aが急激に揺動することを防止でき、施療子62bが被施療部に激しく接触して不快感を与えることがない。
【0062】
また、連結部材110にガスダンパー構造を採用したことにより、マッサージユニット9の昇降動作や揉み動作のようなゆっくりとした動作に対しては、被施療部からの反力により筒状部111内の空気が連通孔111dから抜けて、被施療部の起伏に応じて支持アーム62aが揺動することができる。一方、叩き動作のような速い動作に対しては、筒状部111内の空気が連通孔111dから抜けずに、叩き動作が連結部材110に吸収されることを防止できる。
【0063】
以下、他の実施形態(その2)に係る連結部材120の構成について説明する。なお、前述したマッサージユニット9、連結部材79,110と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図19は、他の実施形態(その2)に係る連結部材120の断面図であり、(a)は連結部材120が伸長した状態、(b)は連結部材120が収縮した状態を示している。
【0064】
本実施形態の連結部材120は、前述した他の実施形態(その1)に係る連結部材110に対して、動作部112を押し上げて連結部材120が伸張する方向に付勢する付勢手段93を追加している。この付勢手段93は、空洞111c内であって筒状部111と動作部112の間に設けられており、筒状部111の底部111aと動作部112の底部112aに端部が当接する圧縮バネ等よりなる。この付勢手段93は、動作部112を押し上げて連結部材120が伸張する方向に付勢している。従って、支持アーム62aは、揉み軸73回りに上側が前方へ揺動する。このように構成された連結部材120にあっては、前述した連結部材79,110の両方の効果を得ることができる。
【0065】
また、本発明のマッサージ機は、図示する形態に限らず、この発明の範囲内において他の形態のものであっても良い。
例えば、背凭れ部4を座部3と分離して、座部3に対してリクライニング可能としてもよく、この場合はマッサージユニット9を背凭れ部4に昇降可能として設けることが好ましい。あるいは、背凭れ部4、座部3、及びフットレスト5を一体的に構成してもよく、この場合はマッサージユニット9を背凭れ部4から座部3を経由してフットレスト5まで移動可能として椅子本体2に設けることが好ましい。