(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
本体ケースと、前記本体ケースの上面側に設置された加熱部と、前記本体ケースの前面側に設けられ、前記加熱部を操作する前面操作部とを備え、上方に設置された換気装置との間で赤外線通信を行う加熱調理器であって、
前記前面操作部は、
赤外線を透過する赤外線透過部が設けられたハウジングと、
前記ハウジング内に収容され、前記赤外線透過部から前記本体ケースの前面へ赤外線信号をそれぞれ発信する複数の赤外線発光体を備えた赤外線発信ユニットと
を有し、
複数の前記赤外線発光体には、前記本体ケースの前面に直交する方向に対し水平方向に互いに異なる光軸を有する前記赤外線発光体が含まれており、
複数の前記赤外線発光体は、赤外線を出射する発光素子と、前記発光素子を封止する封止部材と、前記発光素子に電気的に接続され、前記封止部材から延びるリード線とを有し、
前記赤外線発信ユニットは、
前記赤外線発光体のリード線が挿入され実装されるユニット基板と、
複数の前記赤外線発光体がそれぞれ挿入される複数の挿入穴が形成され、前記ユニット基板に取り付けられる発光素子ホルダーと
を備え、
前記発光素子ホルダーの挿入穴には、前記発光素子ホルダーが前記ユニット基板に装着される際、前記赤外線発光体に接触して前記光軸を傾斜させる傾斜面が形成されていることを特徴とする加熱調理器。
複数の前記赤外線発光体には、光軸が前記本体ケースの中心側に向かって水平方向に傾斜した前記赤外線発光体が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
複数の前記赤外線発光体には、前記本体ケースの前面に直交する方向の光軸を有する前記赤外線発光体が含まれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら加熱調理器の実施形態について説明する。
図1は、本発明の加熱調理器の実施形態1を示す正面図である。
図1の加熱調理器1は、例えばキッチン台KTに一体的に設置されたビルトイン型のIHクッキングヒータであって、加熱調理器1の上方には換気装置50が設置されている。なお、
図1において、加熱調理器1がキッチン台KTに一体になっている場合について例示しているが、キッチン台KT上に載置されるものであってもよい。
【0010】
加熱調理器1は、本体ケース2の上面には、例えばIHヒータからなる3つの加熱部3及び天板が設置されている。また、本体ケース2の前面には、本体ケース2内のグリル室に引き出し自在に取り付けられたグリル扉4と、加熱部3及びグリルの動作を操作するための前面操作部10とが配置されている。
図1においては、本体ケース2の幅方向の中心CLに対し、例えばグリル扉4は左側に配置されており、前面操作部10は右側に配置されている。
【0011】
図2は
図1の加熱調理器における前面操作部の一例を示す外観図である。
図2の前面操作部10は、メイン電源をON/OFFするための電源スイッチ11と、電源スイッチ11がON状態になったときに光が出射される電源ランプ12と、各加熱部3の出力を調整するための火力調整ダイヤル13A〜13Cとを有している。火力調整ダイヤル13A〜13Cは、例えばプッシュプルスイッチになっており、先端部が意匠面とほぼ同一平面上に位置するときには加熱部3はOFF状態になり、先端部が突出した状態のときに加熱部3はON状態になる。そして、火力調整ダイヤル13A〜13CがON状態の際に、操作者が火力調整ダイヤル13A〜13Cを回転させたとき、火力調整ダイヤル13A〜13Cの回転量に対応して各加熱部3の火力(出力)が調整される。また、前面操作部10は、グリル室の照明ランプを点灯させる等のグリル室内の操作を行うボタン15と、高温注意ランプ部14とを有している。
【0012】
図3は
図2の前面操作部におけるIII−III断面を示す断面図である。
図3において、前面操作部10は、ハウジング21内に上述した各種ボタンに電気的に接続された操作基板20が収容された構造を有している。操作基板20は、ハウジング21内に上述した電源スイッチ11及び火力調整ダイヤル13A〜13C等の各種ボタンに電気的もしくは機械的に接続されており、各種ボタンからの入力に従い所定の処理を行うものである。ハウジング21は、操作基板20を保持する基板ホルダー21aと、基板ホルダー21aの背面側に取り付けられ、操作基板20を覆う基板カバー21bとを備えている。そして、操作基板20が取り付けられた基板ホルダー21aに基板カバー21bが固定されることにより、ハウジング21内に密閉空間が形成され、密閉空間内に操作基板20が収容された状態になっている。ハウジング21の前面の中央には後述する赤外線透過部16が1つ設けられる。
【0013】
基板ホルダー21aの前面側には、意匠パネル22が取り付けられており、基板ホルダー21a及び意匠パネル22には、上述した電源スイッチ11及び火力調整ダイヤル13A〜13C等を挿入するための貫通穴が設けられている。同様に、基板ホルダー21a及び意匠パネル22には、光透過性の材料からなる電源ランプ12及びボタン15が取り付けられている。そして、操作基板20において、電源ランプ12に対向する位置には電源スイッチ11がON状態のときに点灯する電源LED20aが配置されており、ボタン15に対向する位置にはグリル室内の状態を示す状態表示用のLED20b、20cが取り付けられている。
【0014】
加熱調理器1は、
図1に示す上方に設置された換気装置50との間で赤外線通信を行う機能を有している。具体的には、
図3に示すように、前面操作部10は、赤外線信号を発信する赤外線発信ユニット30を備えている。赤外線発信ユニット30は、操作基板20とは別体のユニットからなっており、基板ホルダー21aの裏面に配置されている。基板ホルダー21a及び意匠パネル22の基板ホルダー21aに対向する位置には、赤外線を透過する材料からなる赤外線透過部16が取り付けられている。そして、赤外線発信ユニット30から出射された赤外線は、赤外線透過部16を透過して前面操作部10の正面へ出射されるようになっている。
【0015】
一方、
図1の換気装置50は、換気扇が収容されたフード部51と、フード部51の上部の先端部に設けられ、加熱調理器1から送信される赤外線信号を受光する受光部52とを有している。そして、前面操作部10から発信された赤外線信号は、操作者により反射され、換気装置50側に送信され受光部52において受光される。すると、換気装置50において、赤外線信号に含まれる制御情報に従い、換気扇の駆動が開始するもしくは停止する等の制御が行われる。
【0016】
図4は
図3における赤外線発信ユニットの一例を示す模式図、
図5は
図4の赤外線発信ユニットにおけるV−V断面を示す断面図であり、
図3から
図5を参照して赤外線発信ユニット30について説明する。赤外線発信ユニット30は、上述の通り、換気装置50の動作を制御するための赤外線信号を発信するものであって、ユニット基板30Aと、ユニット基板30Aに実装された複数の赤外線発光体31a〜31cとを備えている。
【0017】
赤外線発光体31a〜31cは、例えば砲弾型のLEDからなっており、赤外線を出射する発光素子31xと、発光素子31xを封止する封止部材31yと、発光素子31xに電気的に接続され、封止部材31yから延びるリード線31zとを有している。そして、複数の赤外線発光体31a〜31cは、例えば本体ケース2の幅方向に沿って直線状に配列されている。なお、各赤外線発光体31a〜31cが同一の構造を有する場合について例示しているが、赤外線を出射するものであればよく、それぞれ異なる形状等を有するものであってもよい。
【0018】
図6は
図4の赤外線発信ユニットにおけるユニット基板の一例を示す模式図である。
図6のユニット基板30Aは、例えばガラスエポキシ基板からなっており、所定の配線パターンが形成されている。ユニット基板30Aには、赤外線発光体31a〜31cのリード線31zを挿入するための複数のスルーホール30hが形成されており、スルーホール30hに赤外線発光体31a〜31cのリード線31zが挿入され半田付けされる。また、ユニット基板30Aには、基板ホルダー21aに固定する際にネジ等が挿入される取付穴32と、発光素子ホルダー40の位置決め及び固定に用いられる位置決め穴33及び係止穴34が形成されている。
【0019】
また、
図3〜
図5に示すように、赤外線発信ユニット30は、ユニット基板30Aに取り付けられ、赤外線発光体31a〜31cに力が加わることによる倒れ防止等のための発光素子ホルダー(LEDホルダー)40を備えている。発光素子ホルダー40は、例えば直方体形状を有しており、各赤外線発光体31a〜31cがそれぞれ挿入される複数の挿入穴41〜43を有している。位置決めピン44は、例えば円柱状に形成されており、発光素子ホルダー40の四隅の対角線上に2つ設けられている。そして、位置決めピン44がユニット基板30Aの位置決め穴33に挿入されることにより、発光素子ホルダー40がユニット基板30Aの所定の位置に位置決めされる。係止片45は、先端に引っ掛かり部が設けられており、ユニット基板30Aに設けられた係止穴34に挿入及び係止され、発光素子ホルダー40がユニット基板30Aに固定される。
【0020】
ここで、複数の赤外線発光体31a〜31cのうち、赤外線発光体31aの光軸Laと、赤外線発光体31b、31cの光軸Lb、Lcとは、本体ケース2の前面に直交する方向に対し水平方向に互いに異なっている。具体的には、複数の赤外線発光体31a〜31cのうち、赤外線発光体31aは、本体ケース2の前面に直交する方向の光軸Laを有している。一方、赤外線発光体31b、31cは、本体ケース2の中心CL側に向かって水平方向に傾斜した光軸Lb、Lcを有している。上述のように、前面操作部10が本体ケース2の右側に設置されている場合(
図1参照)、光軸Lb、Lcは光軸Laに対し所定の角度αだけ左側に傾いている。なお、この所定の角度αは、前面操作部10の取付位置及び前面操作部10内における赤外線透過部16の設置位置等により適宜設定することができる。
【0021】
すると、操作者が前面操作部10の正面に位置した状態で前面操作部10を操作した場合、操作者には光軸Laに沿って出射した赤外線信号が照射される。一方、操作者が本体ケース2の中心CLに立っており、手を伸ばして前面操作部10を操作した場合、操作者の手首から前腕に光軸Laに沿って出射した赤外線信号が照射されるとともに、操作者の体幹にも光軸Lb、Lcに沿って出射した赤外線信号が照射される。このように、操作者がいずれの立ち位置にいる状態であっても確実に赤外線信号を操作者に照射させて換気装置50側に反射させることができる。
【0022】
また、複数の赤外線発光体31a〜31cは、本体ケース2の幅方向に直線状に配列されており、複数の赤外線発光体31a〜31cのうち、本体ケース2の中心CL側に位置する赤外線発光体31b、31cが本体ケース2の中心に向かって傾斜した光軸Lb、Lcを有している場合、光軸La〜Lc同士が交差することなく操作者に照射することができる。
【0023】
さらに、光軸Lb、Lcの傾きは、発光素子ホルダー40がユニット基板30Aに取り付けられる際に赤外線発光体31b、31cをそれぞれ傾けるように押圧して形成される。具体的には、
図5に示すように、発光素子ホルダー40の挿入穴42、43の内壁には、下端から上端に向かって絞るように傾斜された傾斜面42a、43aが形成されている。そして、赤外線発光体31a〜31cが実装されたユニット基板30A上から発光素子ホルダー40が装着された際、赤外線発光体31b、31cが挿入穴42、43の傾斜面42a、43aに押されて光軸Lb、Lcが傾斜する。このように、発光素子ホルダー40の取付時に傾斜を設けることができるため、製造工程において光軸Lb、Lcを傾斜させるための工程が不要になり、効率的に光軸Lb、Lcを傾斜させることができる。
【0024】
さらに、発光素子ホルダー40は、ユニット基板30Aに取り付けられた際、高さ位置Hhが赤外線発光体31a〜31cにおける発光素子31xの高さ位置Hcよりも低くなるように形成されている。これにより、赤外線発光体31a〜31cから出射される光が発光素子ホルダー40により遮光されることがなく、赤外線信号の光量の減少を防止することができる。
【0025】
図7は
図6のユニット基板に赤外線発光体を実装した状態を示す模式図、
図8は
図7の赤外線発光体を実装したユニット基板に発光素子ホルダーを取り付ける様子を示す斜視図、
図9は
図7の赤外線発光体を実装したユニット基板に発光素子ホルダーを取り付ける様子を示す上面図、
図10は
図7の赤外線発光体を実装したユニット基板に発光素子ホルダーを取り付ける様子を示す側面図、
図11は
図7の赤外線発光体を実装したユニット基板に発光素子ホルダーを取り付ける様子を示す断面図であり、
図1〜
図11を参照して赤外線発信ユニット30の組立の一例について説明する。まず、
図7に示すように、スルーホール30hに赤外線発光体31a〜31cのリード線31zが自動挿入機を用いてユニット基板30Aのスルーホール30hに垂直に挿入され半田付けされることにより、ユニット基板30Aに複数の赤外線発光体31a〜31cがそれぞれ実装される。このときには、複数の赤外線発光体31a〜31cの光軸La〜Lcはいずれも傾斜しておらず、ユニット基板30Aに対し直交している。
【0026】
次に、
図8〜
図11に示すように、発光素子ホルダー40の位置決めピン44がユニット基板30Aの位置決め穴33に挿入されることにより、各赤外線発光体31a〜31cと発光素子ホルダー40における各挿入穴41〜43との位置決めが行われる。この際、赤外線発光体31b、31cが挿入穴42、43の傾斜面42a、43aに押されて光軸Lb、Lcが傾斜する。そして、ユニット基板30Aの係止穴34に係止片45が挿入され係止されることにより、ユニット基板30Aに発光素子ホルダー40が装着される。その後、発光素子ホルダー40により、赤外線発光体31aは光軸Laがユニット基板30Aに対し直交した状態で保護され、赤外線発光体31b、31cは光軸Lb、Lcが傾斜した状態で保護された状態で、ハウジング21の前面側に取り付けられる(
図3参照)。
【0027】
上記実施形態によれば、複数の赤外線発光体31a〜31cには、本体ケース2の前面に直交する方向に対し水平方向に互いに異なる光軸Laと光軸Lb、Lcを有する赤外線発光体31a〜31cが含まれていることにより、前面操作部10の複数の場所にそれぞれ赤外線発光体31a〜31c及び赤外線透過部16を設ける必要がなく、部品点数を少なくしながら、確実に赤外線信号を換気装置50側に送信することができる。特に、複数の赤外線発光体31a〜31cには、光軸Lb、Lcが本体ケース2の中心CL側へ傾けられた赤外線発光体31b、31cが含まれているため、操作者は、前面操作部10を操作する際には本体ケース2の中心CL付近に位置していることを考慮し、確実に赤外線信号を換気装置側に送信することができる。
【0028】
すなわち、従来のように、前面操作部の左右両端に赤外線発光体及び赤外線透過部が設けられている場合、基板ホルダー21a及び意匠パネルにおける構成部品が多くなってしまうとともに、デザインを損ない清掃性が低下してしまう。一方で、一カ所のみから前面に直交する方向にのみ赤外線信号が発信される場合、操作者の対置位置によっては換気装置の赤外線受信部に赤外線信号が到達しない場合がある。
【0029】
そこで、
図2の前面操作部10においては、複数の赤外線発光体31a〜31cからそれぞれ赤外線信号が1つの赤外線透過部16を介して出射されるように構成されている。特に、本体ケース2の中心CL側に向かって赤外線信号が含まれるように光軸Lb、Lcが傾斜した赤外線発光体31b、31cを有している。このため、操作者がいずれの立ち位置にいる場合であっても、複数の赤外線信号のうち、1つ以上の赤外線信号は操作者を反射して換気装置50に送信させることができる。よって、基板ホルダー21a及び意匠パネル22における構成部品を少なくすることができるとともに、デザイン性及び清掃性の向上を図ることができる。
【0030】
また、発光素子ホルダー40の挿入穴42、43には、発光素子ホルダー40がユニット基板30Aに装着される際、光軸Lb、Lcを傾斜させる傾斜面42a、43aが形成されている場合、発光素子ホルダー40の取付時に光軸Lb、Lcを傾斜させることができるため、光軸Lb、Lcを傾斜させるための工程が不要になり、効率的に赤外線発信ユニット30を製造することができる。
【0031】
さらに、発光素子ホルダー40が、ユニット基板30Aに取り付けられた際に発光素子31xの高さ位置Hcよりも低い高さ位置Hhになるように形成されているとき、発光素子ホルダー40が発光素子31xから出射される赤外線を遮光するのを防止することができ、操作者に向かって照射される赤外線の光量の低下を防止することができる。
【0032】
また、赤外線発信ユニット30が、操作基板20とは別体のユニットからなっているため、つまり、ユニット基板30Aが操作基板20と別体となっているため、操作基板20から赤外線透過部16までの間に赤外線信号を通過させるための光路が不要になる。従って、ハウジング21内の空間を他の部品の配置等に用いることができ、前面操作部10の小型化及び薄型化を図ることができる。
【0033】
さらに、複数の赤外線発光体31a〜31cは、本体ケース2の幅方向に直線状に配列されており、複数の赤外線発光体31a〜31cのうち、本体ケース2の中心CL側に位置する赤外線発光体31b、31cが本体ケース2の中心に向かって傾斜した光軸Lb、Lcを有している場合、光軸La〜Lc同士が交差することなく操作者に照射することができる。
【0034】
本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されない。たとえば、上記実施形態において、赤外線発光体31a〜31cはいわゆる砲弾型のLEDからなる場合について例示しているが、表面実装型のLED素子からなっていてもよい。この場合であっても、複数の赤外線発光体31a〜31cのうち、本体ケース2の中心CL側に向かって光軸Lb、Lcが傾くように実装された赤外線発光体31a〜31cがあればよい。また、赤外線発信ユニット30は3つの赤外線発光体31a〜31cを有する場合について例示しているが、2つ以上有するものであればよい。
【0035】
さらに、上記実施形態において、前面操作部10が本体ケース2の右側に設けられ、光軸Lb、Lcが左側に傾けられている場合について例示しているが、本体ケース2の左側に設けられた場合にも上述した赤外線発信ユニット30を適用することができ、この場合には光軸Lb、Lcは右側に傾けられることになる。
【0036】
また、
図3において、赤外線発信ユニット30が前面操作部10の上部であってほぼ中央に設けられている場合について例示しているが、これに限定されるものではなく、前面操作部10のいずれの高さ位置及び幅方向の位置に設けられていてもよい。
【0037】
また、光軸Lb、Lcがともに所定の角度αを有する場合について例示しているが、光軸Lbと光軸Lcとが異なる角度で中心側に傾斜していればよい。例えば本体ケース2の側端側に傾斜した光軸を有する赤外線発光体も配置されていてもよい。さらに、上記実施形態において、複数の赤外線発光体31a〜31cは、本体ケースの幅方向に直線状に配列された場合について例示しているが、本体ケース2の幅方向に異なる方向に赤外線を照射するものであれば、高さ位置をずらして配列されるようにしてもよい。また、光軸Lb、Lcは、水平方向に傾斜していればよく、水平方向に傾斜しているとともに垂直方向にも傾斜していてもよい。