特許第6289421号(P6289421)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6289421
(24)【登録日】2018年2月16日
(45)【発行日】2018年3月7日
(54)【発明の名称】電子機器ケース
(51)【国際特許分類】
   H01R 31/02 20060101AFI20180226BHJP
   H02G 3/08 20060101ALI20180226BHJP
   H01R 24/38 20110101ALN20180226BHJP
【FI】
   H01R31/02 C
   H02G3/08
   !H01R24/38
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-152327(P2015-152327)
(22)【出願日】2015年7月31日
(65)【公開番号】特開2017-33755(P2017-33755A)
(43)【公開日】2017年2月9日
【審査請求日】2017年11月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000227892
【氏名又は名称】日本アンテナ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102635
【弁理士】
【氏名又は名称】浅見 保男
(74)【代理人】
【識別番号】100197022
【弁理士】
【氏名又は名称】谷水 浩一
(72)【発明者】
【氏名】森澤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】細川 拓郎
【審査官】 高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−147497(JP,A)
【文献】 特開平06−203928(JP,A)
【文献】 実開昭64−003325(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 31/02
H01R 24/38
H01R 12/50−12/81
H04N 7/10、7/14−7/173
F16B 5/02
H02G 3/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略直方体状の電子機器ケースであって、
入力端子と、
少なくとも2つ以上の出力端子と、
前記電子機器ケースの両側面のそれぞれから突出すると共に略直方体形状に形成され、隣接する2つの側面に連通する取付開口部が形成されている取付部と
前記取付開口部に挿入される前記電子機器ケースを取り付けるための取付具を挿通可能な孔部が、側面に形成されているネジ受けピンとを備え、
前記取付部に形成されたネジ受けピン挿入孔に前記ネジ受けピンを挿入して、該ネジ受けピンを前記取付開口部内に配置し、前記孔部に前記取付具を挿通することを特徴とする電子機器ケース。
【請求項2】
前記取付開口部に前記取付具を挿入して、前記2つの側面の一方に形成されている前記取付開口部に前記取付具を位置させた時と、前記2つの側面の他方に形成されている前記取付開口部に前記取付具を位置させた時とでは、前記電子機器ケースの取付方向を異なる方向とすることができることを特徴とする請求項1に記載の電子機器ケース。
【請求項3】
分岐器又は分配器の電子機器ケースであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器ケース。
【請求項4】
前記取付部における前記2つの側面からなる角部が丸みを帯びた形状とされていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子機器ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、略直方体状の電子機器ケースであって、入力端子と、少なくとも2つ以上の出力端子を有し、該ケースの対向する側面に取付部を有し、該取付部は略直方体形状とされ、該取付部側面の2か所に、隣接する2つの側面に連通する取付開口部を有し、該取付開口部に取付具を挿通し固定を行う電子機器ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、分岐器、分配器などの電子機器を壁などの取付面に設置する場合、電子機器ケースの周縁に設けられたネジ穴等の取付部にネジを挿通し固定を行う設置方法が汎用されている。これらの電子機器ケースの構造としては、特許文献1、2に記載されるような構造が知られている。特許文献1には、略方形の筐体の側面に円筒状の接続部が複数突設された分岐分配器が記載され、ネジ孔に取付ネジを貫通させることで取付基盤に分岐分配器を取付固定することが記載されている。また、特許文献2には、金属製の箱型の筐体と、分配回路、筐体に取り付けられた回路基板と、筐体の壁板に取り付けられた少なくとも3個の同軸コネクタを備える分配器が記載され、分配器の一面に設けられた取付部にネジを挿通して筐体への取付を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−161918号公報
【特許文献2】特開2003−123913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の電子機器ケースは取付部が一定方向からの取付のみを想定したものであり、端子の方向を変更する際には、電子機器ケースの端子方向の変更、又は取付面の変更、及びネジの再取付が必要であり、作業性が低いという課題が存在した。そこで、本発明は上記の課題を解決することを目的とするものであり、分岐器、分配器などの電子機器ケースの取付方向を容易に変更可能な電子機器ケースを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため本発明の電子機器ケースは、略直方体状の電子機器ケースであって、入力端子と、少なくとも2つ以上の出力端子と、前記電子機器ケースの両側面のそれぞれから突出すると共に略直方体形状に形成され、隣接する2つの側面に連通する取付開口部が形成されている取付部と、前記取付開口部に挿入される前記電子機器ケースを取り付けるための取付具を挿通可能な孔部が、側面に形成されているネジ受けピンとを備え、前記取付部に形成されたネジ受けピン挿入孔に前記ネジ受けピンを挿入して、該ネジ受けピンを前記取付開口部内に配置し、前記孔部に前記取付具を挿通することを特徴とする。また、本発明の電子機器ケースは、前記2つの側面の一方に形成されている前記取付開口部に前記取付具を位置させた時と、前記2つの側面の他方に形成されている前記取付開口部に前記取付具を位置させた時とでは、前記電子機器ケースの取付方向を異なる方向とすることができる。さらに、本発明の電子機器ケースは分岐器用又は分配器用の電子機器ケースとして用いてもよい。さらにまた、本発明の電子機器ケースは、前記取付部における前記2つの側面からなる角部を丸みを帯びた形状としてもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の電子機器ケースは、略直方体状の形状であり、入力端子と、少なくとも2つ以上の出力端子を有し、該ケースの対向する側面に取付部を有し、該取付部は略直方体形状とされ、該取付部側面の2か所に、隣接する2つの側面に連通する取付開口部を有し、該取付開口部に取付具を挿通し固定を行う構造とすることにより、取付方向を容易に変更可能な電子機器ケースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は本発明に係る電子機器ケースの実施例1の構成を示す前面からの斜視図であり、電子機器ケースの上面方向からネジを取付開口部に挿通し、固定を行う場合を表す図である。
図2図2は本発明に係る電子機器ケースの実施例1の構成を示す前面からの斜視図であり、電子機器ケースの前面方向からネジを取付開口部に挿通し、固定を行う場合を表す図である。
図3図3は本発明に係る電子機器ケースの実施例1の構成を示す下面からの斜視図であり、電子機器ケースの前面方向からネジを取付開口部に挿通し、固定を行う場合を表す図である。
図4図4は本発明に係る電子機器ケースの実施例2の構成を示す前面からの斜視図であり、電子機器ケースの上面方向からネジを取付開口部及びネジ受けピンに設けられたネジ受け孔を挿通し、固定を行う場合を表す図である。
図5図5は本発明に係る電子機器ケースの実施例2の構成を示す前面からの斜視図であり、電子機器ケースの上面方向からネジを取付開口部及びネジ受けピンに設けられたネジ受け孔を挿通し、固定を行う場合を表す図である。
図6図6は本発明に係る電子機器ケースの実施例2の構成を示す前面からの斜視図であり、電子機器ケースの前面方向からネジを取付開口部及びネジ受けピンに設けられたネジ受け孔を挿通し、固定を行う場合を表す図である。
図7図7は本発明に係る電子機器ケースの実施例の構成を示す下面からの斜視図であり、電子機器ケースの前面方向からネジを取付開口部及びネジ受けピンに設けられたネジ受け孔を挿通し、固定を行う場合を表す図である。
図8図8は本発明の実施例2の電子機器ケースにおけるネジ受けピンの構成を示す(a)側面図、(b)上面図、(c)A−A方向からの側面図、(d)A−A断面で示す側面図、(e)B−B断面で示す下面図、(f)斜視図、(g)斜視図である。
図9図9は本発明の実施例2の電子機器ケースにおいて用いられるネジとネジ受けピンの接続時の構成を表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施例1
以下に、本発明の実施例1に係る電子機器ケースの構成を図1乃至図3に基づいて説明する。本発明の実施例1に係る電子機器ケースは、図1に示すように入力コネクタ4と出力コネクタ5とを備える略直方体状の電子機器ケース本体1と、該電子機器ケース本体1の対向する側面に略直方体状の取付部2、該取付部側面の対角する2か所に、隣接する2つの側面に連通する形状に設けられた長孔状の溝とされた取付開口部3から構成される。
【0009】
図1は実施例1の電子機器ケースの前面からの斜視図であり、電子機器ケース本体1の上面方向からネジ6を取付開口部3に挿通し、電子機器ケースの下面に当たる設置面への固定を行う場合を図示している。図2は実施例1の電子機器ケースの前面からの斜視図であり、電子機器ケース本体1の前面方向からネジ6を取付開口部3に挿通し、電子機器ケースの背面に当たる設置面への固定を行う場合を図示している。図3は実施例1の電子機器ケースの下面からの斜視図であり、電子機器ケース本体1の前面方向からネジ6を取付開口部3に挿通し、電子機器ケースの背面に当たる設置面への固定を行う場合を図示している。
【0010】
電子機器ケースの詳細構成を以下に説明する。電子機器ケースは図1に示すように略直方体状の内部に収納空間を有する金属製の電子機器ケース本体1と、電子機器ケース本体1の対向する側面に突出するよう一体に設けられた金属製の取付部2、及び電子機器ケース本体1の前面、上面のいずれかの面に設けられたF型接栓とされる入力コネクタ4、及び電子機器ケース本体1の前面、上面のいずれかの一面又は二面に設けられた少なくとも2つ以上の金属製のF型接栓とされる出力コネクタ5を有する。
【0011】
電子機器ケース本体1はダイカスト成形により箱状に形成された亜鉛合金等の金属製であり、図示しないがその一側面に開口部が形成されている。該開口部にはアルミニウム合金等の金属製のカバーが嵌着される(図示なし)。電子機器ケース本体1の側面には、一対の取付部2が対向するように電子機器ケース本体1から突出して設けられている。また、電子機器ケース本体1の前面、上面のいずれかの面に入力端子を接続するための金属製の入力コネクタ4が外部に突出する形状で形成される。さらに、電子機器ケース本体1の前面、上面のいずれかの面に出力端子を接続するための金属製の出力コネクタ5が外部に突出する形状で形成される。
【0012】
取付部2は、図1に示すように電子機器ケース本体1の側面に突出し、一体に形成される金属製の構造であり、該構造にネジなどの接続具を挿通、固定し、電子機器ケースを設置面に取り付けるための取付開口部3を側面に有する構造である。取付部2は電子機器ケースの取付を確実に行うため、電子機器ケース1の側面の対角にそれぞれ設けられる。また、取付部2は電子機器ケースの方向変更を容易になし得るよう、電子機器ケース本体1の一側面の四隅の一角に設けられ、好ましくは電子機器ケース本体1の下面及び背面により形成される隅に設けられる。さらに、取付部2はネジ6の移動を容易にするため、側面の取付開口部3が設けられている角部を面取りし、丸みを帯びた形状としてもよい。
【0013】
取付開口部3は、図1に示すように取付部の一側面の中央部から隣接する他の側面の中央部にかけて連通する長孔状の溝であり、該溝にネジなどの固定具を挿通、固定することで電子機器ケースを設置面へ設置することができる。取付開口部3は図2及び図3に示すよう、ネジを挿通可能とするために1つの長孔状の溝に対向する位置にもう1つの長孔状の溝が設けられている。取付開口部3は、電子機器ケース本体1の大きさ、設置に用いるネジ等の接続具の大きさ、耐久性等を鑑み、適切な大きさ及び形状で形成してよい。
【0014】
入力コネクタ4および出力コネクタ5は円筒状の金属製の外部導体と、この外部導体内に同軸に中心導体を配置する絶縁筒体および中心導体とからなるF型の同軸接栓である。入力コネクタ4の外部導体は例えば亜鉛合金製などの金属製であり、その接続側先端部の外周面の一部に同軸プラグを螺着することができるねじ部が形成されている。該入力コネクタ4および出力コネクタ5の中心導体は真鍮やリン青銅などの金属板を折り曲げ加工して金メッキを施すことにより作製されており、この中心導体は樹脂製の絶縁筒体内に挿入されて、円筒状の外部導体の略中心に同軸となるように絶縁筒体が圧入されている。中心導体の端子部は電子機器ケース本体1の収納空間内に突出し、収納空間に配設されているプリント基板に形成された配線パターンの端部に電気的に接続される。なお、入力コネクタ4および出力コネクタ5の外部導体は電子機器ケース本体1の上面及び/又は前面に一体に形成されている。本発明において出力コネクタ5は2つ以上の任意の数であればよい。
【0015】
本発明に係る電子機器ケースの実施例1は、電子機器ケースの上面方向からネジ6を挿通し設置面への固定を行うこと、及び図2に示すようにネジ6を前面方向から挿通し設置面への固定を行うことができ、取付方向の変更を行う際に取付開口部3の長孔状の溝に沿ってネジ6を摺動させて取付方向を変更することができる。
【0016】
実施例2
以下に、本発明の実施例2に係る電子機器ケースの構成を図4乃至図7に基づいて説明する。本発明の実施例2に係る電子機器ケースは、図4に示すように入力コネクタ4と出力コネクタ5とを備える略直方体状の電子機器ケース本体1と、該電子機器ケース本体1の対向する側面に略直方体状の取付部21、該取付部側面の2か所に、隣接する2つの側面に連通する形状に設けられた取付開口部31、該取付部2の上面に設けられたネジ受けピン挿入孔7、ネジ受け孔9を有するネジ受けピン8から構成される。実施例2において用いる電子機器ケース本体1、入力コネクタ4、出力コネクタ5、ネジ6は実施例1と同一の構造であるため説明を省略する。
【0017】
図4は実施例2の電子機器ケースの前面からの斜視図であり、ネジ受けピン8をネジ受けピン挿入孔7を介して取付部に挿入し、電子機器ケース本体1の上面方向からネジ6を取付開口部31及びネジ受け孔9に挿通し、電子機器ケースの下面に当たる設置面への固定を行う場合を図示している。図5は実施例2の電子機器ケースの前面からの斜視図であり、電子機器ケース本体1の上面方向からネジ6を取付開口部3及びネジ受けピン8のネジ受け孔9に挿通し、電子機器ケースの下面に当たる設置面への固定を行う場合を図示している。図6は実施例2の電子機器ケースの前面からの斜視図であり、電子機器ケース本体1の前面方向からネジ6を取付開口部3及びネジ受けピン8のネジ受け孔9に挿通し、電子機器ケースの背面に当たる設置面への固定を行う場合を図示している。図7は実施例2の電子機器ケースの下面からの斜視図であり、電子機器ケース本体1の前面方向からネジ6を取付開口部3及びネジ受けピン8のネジ受け孔9に挿通し、電子機器ケースの背面に当たる設置面への固定を行う場合を図示している。
【0018】
取付部21は、図4に示すように電子機器ケース本体1の側面に突出し、一体に形成される金属製の構造であり、該構造にネジなどの接続具を挿通、固定し、電子機器ケースを設置面に取り付けるための取付開口部31を側面に有し、ネジ受けピン8を挿通するためのネジ受けピン挿入孔7を上面に有する構造である。また、ネジ受けピン8の固定を確実なものとするため、下面にネジ受けピン8を受けるため円形の窪みを設けてもよい。取付部21は電子機器ケースの取付を確実に行うため、電子機器ケース1の側面の対角にそれぞれ設けられる。また、取付部21は電子機器ケースの方向変更を容易になし得るよう、電子機器ケース本体1の一側面の四隅の一角に設けられ、好ましくは電子機器ケース本体1の下面及び背面により形成される隅に設けられる。さらに、取付部21はネジ6の移動を容易にするため、側面の取付開口部31が設けられている角部を面取りし、丸みを帯びた形状としてもよい。
【0019】
ネジ受けピン挿入孔7は、取付部21の上面に設けられた円形の孔であり、該孔を通してネジ受けピンを挿通するための構造である。ネジ受けピン挿入孔7の大きさは挿入後のネジ受けピン8が回転可能な大きさであればよい。
【0020】
ネジ受けピン8は、図4及び図8各図に示す側面にネジ受け孔9を有する円柱状の構造である。ネジ受けピン8の側面にはネジ受けピン8を貫通するネジ受け孔9が設けられている。実施例2においては、取付部21に設けられたネジ受けピン挿入孔7にネジ受けピン8を挿入し、その後ネジ6を取付開口部31及びネジ受け孔9に挿通し、設置面への固定を行う。ネジ受けピン8によりネジが保持されるため電子機器ケースの設置方向を変更する場合にもネジの脱落がないと共にネジ受けピン8を回転軸として、スムーズに設置方向を変更することが可能となる。図9にネジ6とネジ受けピン8の接続時の状態を示す。ネジ受けピン8の外径はネジ受けピン挿入孔7の内径と略同一の大きさであればよい。
【0021】
ネジ受け孔9は、図4及び図8各図に示すようにネジ受けピン8の側面を貫通するように設けられた孔であり、該孔をネジが挿通することでネジの脱落を防止することができる。ネジ受け孔9の大きさは、挿通後のネジ6が容易に脱落しない程度の大きさであればよく、例えばネジ6の径と略同一である。
【0022】
本発明に係る電子機器ケースの実施例2は、図5に示すようにネジ6を上面から挿通し固定を行うこと、及び図6に示すようにネジ6を前面から挿通し固定を行うことができ、取付方向の変更を行う際に取付開口部31の長孔状の溝に沿ってネジ6を摺動し取付方向を変更することができる。また、ネジ6がネジ受けピン8に保持されるため、取付方向を変更する作業中にもネジの脱落を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明の電子機器ケースは入力コネクタと出力コネクタを備える例えば分岐器、分配器などの電子機器ケースとして適用可能であり、取付方向を容易に変更可能な電子機器ケースを提供し、作業性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0024】
1:電子機器ケース本体、2,21:取付部、3,31:取付開口部、4:入力コネクタ、5:出力コネクタ、6:ネジ、7:ネジ受けピン挿入孔、8:ネジ受けピン、9:ネジ受け孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9