(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザの属性には、性別情報、年齢情報、インターネット上における前記ユーザの行動履歴を示す行動履歴情報、または前記ユーザが実際に訪問した場所の履歴を示す訪問履歴情報のうちの少なくとも一つが含まれる
請求項7記載の広告管理サーバ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明のナビゲーションプログラム、広告管理サーバ、および広告管理方法の実施形態について説明する。ナビゲーションプログラムは、端末装置に、経路情報に基づき目的地までの経路を案内させている間において、広告音声の出力に先立って、広告音声よりも短い予告音声を出力させるプログラムである。広告管理サーバは、端末装置が目的地までの経路を案内している間において、広告音声を出力するための広告音声情報に先立って、予告音声を出力するための予告音声情報を端末装置に送信するサーバである。これによって、目的地までの経路を案内している最中に広告音声が出力されても、ユーザに与える不快感を抑制することができる。
【0010】
<1.第1実施形態>
<1−1.システム構成>
図1は、第1実施形態に係るナビゲーションシステムの全体構成を示す図である。ナビゲーションシステムは、ナビゲーションサーバ100と、端末装置200と、広告管理サーバ300とを備える。ナビゲーションサーバ100、端末装置200、および広告管理サーバ300は、ネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット、プロバイダ装置、無線基地局、専用回線などのうち一部または全部を含む。
【0011】
端末装置200は、車両Vhに乗車するユーザによって使用される。端末装置200は、スマートフォンなどの携帯電話やタブレット端末などである。端末装置200は、ナビゲーションサーバ100と連携するナビアプリ(ナビゲーションプログラム)が起動されることで、ナビゲーション装置として機能する。なお、
図1においては、1台の車両Vhおよび端末装置200のみが示されているが、複数の端末装置200がネットワークNWに接続されてよい。
【0012】
図2は、第1実施形態に係る端末装置200の詳細構成を示すブロック図である。端末装置200は、制御部210、測位部220、受付部230、表示部240、音声出力部250、記憶部260、および通信部270を備える。
【0013】
制御部210は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、記憶部260に記憶されたプログラムを実行することで実現される。なお、制御部210は、プロセッサがプログラムを実行するのと同様の機能を有するLSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、およびFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてもよい。
【0014】
測位部220は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機である。測位部220は、衛星から受信した電波に基づく測位を行って、端末装置200の位置(すなわち車両Vhの位置)を特定する。また、端末装置200は、通信部270が通信可能な無線基地局の位置から端末装置200の位置を推定してもよい。
【0015】
受付部230は、ユーザからの操作入力を受け付けるタッチパネルなどの装置である。表示部240は、液晶表示装置などの表示装置である。音声出力部250は、スピーカなどの音声出力装置である。記憶部260は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどにより実現される。通信部270は、ネットワークNWに接続された無線基地局と無線通信を行う無線通信モジュールである。
【0016】
端末装置200は、測位部220によって特定された端末装置200の位置を定期的に(例えば数[sec]おきに)ナビゲーションサーバ100に送信する。また、端末装置200は、ユーザにより設定された目的地をナビゲーションサーバ100に送信し、ナビゲーションサーバ100から経路情報を取得する。
【0017】
図1において、ナビゲーションサーバ100は、経路探索部110を備える。経路探索部110は、例えば、ナビゲーションサーバ100のプロセッサがプログラムを実行することで実現されてもよいし、LSIやASIC、FPGAなどのハードウェアによって実現されてもよい。経路探索部110は、端末装置200からのリクエストに応じて経路探索を行い、経路情報を端末装置200に送信する。また、ナビゲーションサーバ100の記憶部には、地図情報120が記憶される。地図情報120は、例えば、リンクの集合で道路を表現した情報である。
【0018】
図3は、第1実施形態に係る地図情報120の内容の一例を示す図である。地図情報120は、リンクの両端座標、接続リンク、車線数などの情報が、リンクの識別情報であるリンクIDに対応付けられた情報である。
【0019】
ナビゲーションサーバ100は、地図情報120から、端末装置200から受信した端末装置200の位置を中心とした領域の地図情報(部分地図情報)を抽出し、抽出した地図情報を端末装置200に送信する。
【0020】
端末装置200の制御部210は、ナビゲーションサーバ100から受信した情報に対してリンクマッチング処理を行う。リンクマッチング処理とは、部分地図情報に含まれるリンクのうち、どのリンクに対応する道路に沿って端末装置200が移動しているか(すなわち車両Vhがどのリンクを走行しているか)を判定する処理である。従って、リンクマッチング処理によって、端末装置200の位置(車両Vhの位置)が、いずれかのリンクに対応付けられる。リンクマッチング処理は、例えば、端末装置200の位置に最も近い位置にあるリンクを選択することを基本として、種々の要素を加味して行われる。端末装置200の制御部210は、ナビゲーションサーバ100から受信した部分地図情報と、リンクマッチング処理の結果とに基づいてナビゲーション画面を生成する。端末装置200は、生成したナビゲーション画面を表示部240に表示するとともに、音声出力部250を用いて音声案内を出力する。
【0021】
図1において、広告管理サーバ300は、ユーザ情報取得部310と、広告音声情報取得部320と、予告音声情報取得部330と、記憶部340と、送信部350と、受信部360と、送信制御部370とを備える。ユーザ情報取得部310、広告音声情報取得部320、予告音声情報取得部330、および送信制御部370は、例えば、広告管理サーバ300のプロセッサがプログラムを実行することで実現されてもよいし、LSIやASIC、FPGAなどのハードウェアによって実現されてもよい。
【0022】
記憶部340は、例えば、RAMやROM、HDD、フラッシュメモリなどにより実現される。また、記憶部340は、広告管理サーバ300が保有する記憶装置に限らず、NAS(Network Attached Storage)などの外部記憶装置により実現されてもよい。送信部350および受信部360は、例えばNIC(Network Interface Card)によって実現される。
【0023】
<1−2.ナビゲーションシステムの処理>
図4は、第1実施形態に係るナビゲーションシステムにおいて実行される処理を示すシーケンス図である。まず、端末装置200の制御部210がナビアプリを起動し、受付部230がユーザによる目的地の設定を受け付ける(S1)。端末装置200は、測位部220によって特定された端末装置200の位置(以下、「現在地」)、目的地、およびユーザID(ユーザ識別情報)を、ナビゲーションサーバ100に送信する(S2)。ユーザIDは、端末装置200を使用するユーザを識別するための識別情報であり、ユーザ認証によって取得される。
【0024】
ナビゲーションサーバ100は、現在地および目的地と、地図情報120とを用いて経路探索を行う(S3)。ナビゲーションサーバ100は、探索結果として得られた経路情報と、端末装置200の現在地を中心とした領域の部分地図情報とを端末装置200に送信する(S4)。
【0025】
端末装置200は、測位部220によって特定された現在地に基づき、車両Vhの運転が開始されたか否かを判断する。端末装置200は、車両Vhの運転が開始されたと判断した場合、運転開始通知をナビゲーションサーバ100に送信する(S5)。次に、ナビゲーションサーバ100は、運転開始通知を広告管理サーバ300に送信する(S6)。なお、端末装置200は、ユーザからの入力に基づいて車両Vhの運転が開始されたことを判断してもよい。
【0026】
その後、ナビゲーションサーバ100は、端末装置200から受信したユーザIDを広告管理サーバ300に送信する(S7)。広告管理サーバ300は、ナビゲーションサーバ100からユーザIDを受信すると、広告音声取得処理を実行する(S8)。広告管理サーバ300は、広告音声取得処理において、端末装置200に出力させる広告音声情報および予告音声情報を取得する。
【0027】
広告音声情報は、広告の内容を音声で出力するための情報である。予告音声情報は、広告音声よりも長さが短い予告音声を出力するための情報である。例えば、予告音声は、音声出力される広告に関連するジングル(サウンド・ロゴ)、合成音声、または広告音声の一部であってよい。「広告音声の一部」とは、例えば広告が「創業300年の酒蔵が提供する・・・」の場合、冒頭の「創業300年」の部分であってよい。なお、広告音声取得処理の詳細については後述する。
【0028】
一方、端末装置200は、現在地と部分地図情報に含まれるリンクとに対してリンクマッチング処理を行い、リンクマッチング処理の結果(以下、「リンクマッチング結果」)と、部分地図情報とに基づいてナビゲーション画面を生成する。端末装置200は、生成したナビゲーション画面を表示部240に表示するとともに、音声出力部250を用いて音声案内を出力する(S9)。
【0029】
端末装置200は、定期的に、現在地およびリンクマッチング結果をナビゲーションサーバ100に送信する(S10)。ナビゲーションサーバ100は、端末装置200から受信した現在地に対応する部分地図情報を端末装置200に送信する(S11)。
【0030】
一方、詳細は後述するが、広告管理サーバ300は、記憶部340に記憶された設定情報に基づいて、広告音声の出力が許可されているか否かを判断する。広告管理サーバ300は、広告音声の出力が許可されていると判断した場合、S8において取得された予告音声情報を端末装置200に送信する(S12)。端末装置200は、広告管理サーバ300から受信した予告音声情報に基づき、音声出力部250から予告音声を出力する(S13)。
【0031】
次に、広告管理サーバ300は、S8において取得された広告音声情報を端末装置200に送信する(S14)。端末装置200は、広告管理サーバ300から受信した広告音声情報に基づき、音声出力部250から広告音声を出力する(S15)。
【0032】
これによって、ユーザは、広告音声が実際に出力されるよりも前に、広告音声が出力されることを予告する予告音声を聞くことができる。したがって、ユーザは、前もって広告音声が出力されることを知ることができるため、目的地までの経路を案内している最中に広告音声が出力されても、ユーザに与える不快感を抑制することができる。
【0033】
このようにして、S9〜S15の処理が繰り返し実行される。端末装置200は、測位部220が特定した現在値に基づき、車両Vhが目的地に到着したか否かを判断する。なお、端末装置200は、ユーザからの入力に基づいて車両Vhが目的地に到着したことを判断してもよい。
【0034】
端末装置200は、車両Vhが目的地に到着したと判断した場合、目的地到着通知をナビゲーションサーバ100に送信する(S16)。ナビゲーションサーバ100は、端末装置200から受信した目的地到着通知を、広告管理サーバ300に送信する(S17)。広告管理サーバ300は、ナビゲーションサーバ100から目的地到着通知を受信すると、ナビゲーションサーバ100から新たに運転開始通知を受信するまで動作を終了する。
【0035】
<1−3.広告管理サーバの処理>
図5は、第1実施形態に係る広告管理サーバ300によって行われる処理の詳細を示すブロック図である。
図5に示されるように、広告管理サーバ300の記憶部340は、ユーザ情報テーブル341と、広告音声テーブル342と、広告音声情報343と、予告音声テーブル344と、予告音声情報345と、設定情報346とを予め記憶している。
【0036】
まず、受信部360は、ネットワークNWを介してナビゲーションサーバ100からユーザIDを受信すると(
図4のS7)、受信したユーザIDをユーザ情報取得部310に出力する。ユーザ情報取得部310は、記憶部340に記憶されたユーザ情報テーブル341を参照して、受信部360から入力されたユーザIDに関連付けられたユーザ情報を取得する。
【0037】
図6は、第1実施形態に係るユーザ情報テーブル341の一例を示す図である。ユーザ情報テーブル341は、ユーザIDと、ユーザの属性(性別情報、年齢情報、行動履歴情報、および訪問履歴情報)を示すユーザ情報とが関連付けられたテーブルである。性別情報は、ユーザの性別を示す情報である。年齢情報は、ユーザの年齢を示す情報である。行動履歴情報は、インターネット上におけるユーザの行動履歴を示す。例えば、行動履歴情報は、ユーザが広告管理サーバ300の運営会社のサイトにログインして購入した商品や、閲覧した広告の履歴情報である。訪問履歴情報は、ユーザがナビアプリの案内に従って実際に訪問した場所の履歴を示す。なお、ユーザ情報には、性別情報、年齢情報、行動履歴情報、および訪問履歴情報の全てが含まれることとしたが、これらのうちのいずれか一つが含まれていればよい。
【0038】
ユーザ情報取得部310は、記憶部340に記憶されたユーザ情報テーブル341を参照して、受信部360によって受信されたユーザIDに関連付けられたユーザ情報(性別情報、年齢情報、行動履歴情報、および訪問履歴情報)を取得する。ユーザ情報取得部310は、取得したユーザ情報を広告音声情報取得部320に出力する。
【0039】
広告音声情報取得部320は、記憶部340に記憶された広告音声テーブル342を参照して、ユーザ情報取得部310によって取得されたユーザ情報に対応する広告ID(広告識別情報)および広告音声情報343のアドレスを取得する。広告IDは、広告音声情報343を識別するための識別情報である。また、広告音声情報取得部320は、取得した広告音声情報343のアドレスにアクセスして、記憶部340から広告音声情報343を取得する。
【0040】
図7は、第1実施形態に係る広告音声テーブル342の一例を示す図である。広告音声テーブル342は、広告IDと、広告属性(性別情報、年齢情報、ジャンル情報、および場所情報)と、広告音声情報343のアドレスとが関連付けられたテーブルである。ジャンル情報は、広告のジャンルを示す情報である。場所情報は、広告が出力される場所(地域)を示す情報である。
【0041】
具体的に、広告音声情報取得部320は、記憶部340に記憶された広告音声テーブル342を参照して、ユーザ情報取得部310によって取得されたユーザ情報(性別情報、年齢情報、行動履歴情報、および訪問履歴情報)に対応する広告属性(性別情報、年齢情報、ジャンル情報、および場所情報)に関連付けられた広告IDおよび広告音声情報343のアドレスを取得する。
【0042】
なお、受信部360は、ユーザの現在地、目的地、または出発地のうちの少なくとも一つを含む位置情報をナビゲーションサーバ100から受信してもよい。また、広告音声情報取得部320は、受信部360によって受信された位置情報に基づき広告音声情報343を取得してもよい。
【0043】
具体的に、広告音声情報取得部320は、記憶部340に記憶された広告音声テーブル342を参照して、受信部360によって受信された位置情報(ユーザの現在地、目的地、または出発地のうちの少なくとも一つ)に対応する広告IDおよび広告音声情報343のアドレスを取得してもよい。
【0044】
広告音声情報取得部320は、取得した広告IDを予告音声情報取得部330に出力する。また、広告音声情報取得部320は、取得した広告音声情報343のアドレスにアクセスして広告音声情報343を取得する。広告音声情報取得部320は、取得した広告音声情報343を送信制御部370に出力する。
【0045】
予告音声情報取得部330は、記憶部340に記憶された予告音声テーブル344を参照して、広告音声情報取得部320によって取得された広告IDに対応する予告音声情報345のアドレスを取得する。また、予告音声情報取得部330は、取得した予告音声情報345のアドレスにアクセスして予告音声情報345を取得する。
【0046】
図8は、第1実施形態に係る予告音声テーブル344の一例を示す図である。予告音声テーブル344は、広告IDと、予告音声情報345のアドレスとが関連付けられたテーブルである。
【0047】
具体的に、予告音声情報取得部330は、記憶部340に記憶された予告音声テーブル344を参照して、広告音声情報取得部320によって取得された広告IDに対応する予告音声情報345のアドレスを取得する。また、予告音声情報取得部330は、取得した予告音声情報345のアドレスにアクセスして予告音声情報345を取得する。予告音声情報取得部330は、取得した予告音声情報345を送信制御部370に出力する。
【0048】
一方、記憶部340には設定情報346が記憶されている。設定情報346は、ユーザが端末装置200を用いて予め設定した情報であり、広告音声の出力を許可する時間帯情報、曜日情報、および地域情報などを示す情報である。端末装置200の受付部230がユーザからの設定情報346の入力を受け付けると、端末装置200は設定情報346を広告管理サーバ300に送信する。広告管理サーバ300は、端末装置200から受信した設定情報346を記憶部340に記憶する。
【0049】
送信制御部370は、記憶部340から設定情報346を取得する。送信制御部370は、取得した設定情報346に基づいて、広告音声の出力が許可されているか否かを判定する。
【0050】
具体的に、送信制御部370は、現在時刻が設定情報346に含まれる時間帯情報と合致するか否か、現在の曜日が設定情報346に含まれる曜日情報と合致するか否か、および現在地、出発地、または目的地が設定情報346に含まれる地域情報と合致するか否かを判定する。これらが合致する場合には、送信制御部370は、広告音声の出力が許可されていると判定する。なお、現在地、出発地、および目的地を示す情報は、ナビゲーションサーバ100から広告管理サーバ300に随時送信される。
【0051】
送信制御部370は、広告音声の出力が許可されていると判定した場合、広告音声情報343および予告音声情報345を送信部350に出力する。送信部350は、送信制御部370から入力された広告音声情報343および予告音声情報345を、ネットワークNWを介して端末装置200に送信する。
【0052】
<1−4.広告管理サーバによって実行される処理のフローチャート>
図9は、第1実施形態に係る、広告管理サーバ300によって実行される処理のフローチャートである。広告管理サーバ300は、運転開始通知をナビゲーションサーバ100から受信すると(
図4のS6)、
図9に示されるフローチャートの処理を実行する。
【0053】
まず、広告管理サーバ300の受信部360は、端末装置200を使用するユーザを識別するためのユーザIDを、ネットワークNWを介して端末装置200から受信する(S20)。次に、ユーザ情報取得部310は、記憶部340に記憶されたユーザ情報テーブル341を参照して、受信部360によって受信されたユーザIDに関連付けられたユーザ情報を取得する(S21)。
【0054】
広告音声情報取得部320は、記憶部340に記憶された広告音声テーブル342を参照して、ユーザ情報取得部310によって取得されたユーザ情報に対応する広告IDおよび広告音声情報343のアドレスを取得する。また、広告音声情報取得部320は、取得した広告音声情報343のアドレスにアクセスして、記憶部340から広告音声情報343を取得する(S22)。
【0055】
予告音声情報取得部330は、記憶部340に記憶された予告音声テーブル344を参照して、広告音声情報取得部320によって取得された広告IDに対応する予告音声情報345のアドレスを取得する。また、予告音声情報取得部330は、取得した予告音声情報345のアドレスにアクセスして予告音声情報345を取得する(S23)。
【0056】
送信制御部370は、記憶部340から設定情報346を取得する(S24)。送信制御部370は、取得した設定情報346に基づいて、広告音声の出力が許可されているか否かを判定する(S25)。広告音声の出力が許可されていない場合、送信制御部370は、再度S25の判定処理を行う。
【0057】
一方、広告音声の出力が許可されている場合、送信制御部370は、広告音声情報343および予告音声情報345を送信部350に出力する。送信部350は、送信制御部370から入力された予告音声情報345を、ネットワークNWを介して端末装置200に送信する(S26)。また、送信部350は、送信制御部370から入力された広告音声情報343を、ネットワークNWを介して端末装置200に送信する(S27)。このように、設定情報346を用いることで、将来の広告音声の出力に備えて行われるユーザの行動(設定情報346の設定)に基づいて、広告音声の出力タイミングを制御させることができる。
【0058】
その後、広告管理サーバ300は、目的地到着通知を受信したか否かを判定する(S28)。広告管理サーバ300は、目的地到着通知を受信していないと判定した場合、前述のS22に処理を戻す。一方、広告管理サーバ300は、目的地到着通知を受信したと判定した場合、本フローチャートによる処理を終了する。
【0059】
以上説明したように、第1実施形態のナビアプリ(ナビゲーションプログラム)は、端末装置200に、目的地までの経路を示す経路情報を取得させ、広告の内容を音声出力するための広告音声情報343を取得させ、経路情報に基づき目的地までの経路を案内させている間において、広告音声情報343に基づく広告音声の出力に先立って、広告音声よりも短い予告音声を出力させる。
【0060】
また、第1実施形態の広告管理サーバ300は、端末装置200に広告音声を出力させるための広告音声情報343を取得する広告音声情報取得部320と、端末装置200に広告音声よりも短い予告音声を出力させるための予告音声情報345を取得する予告音声情報取得部330と、端末装置200が目的地までの経路を案内している間において、広告音声情報343に先立って、予告音声情報345を端末装置200に送信する送信部350と、を備える。
【0061】
これによって、第1実施形態によれば、目的地までの経路を案内している最中に広告音声が出力されても、ユーザに与える不快感を抑制することができる。
【0062】
<2.第2実施形態>
第1実施形態において、広告管理サーバ300は、記憶部340に記憶された設定情報に基づいて、広告音声の出力が許可されているか否かを判断することとした。これに対し、第2実施形態においては、広告管理サーバ300は、ユーザが広告音声の出力を許可した状況の統計を示す統計情報に基づいて、広告音声の出力が許可されているか否かを判断する。以下、第2実施形態について詳細に説明する。
【0063】
<2−1.システム構成>
図10は、第2実施形態に係るナビゲーションシステムの全体構成を示す図である。
図10において、
図1の各部に対応する部分には同一の符号を付し、説明を省略する。第2実施形態において、広告管理サーバ300は、統計情報生成部380を更に備える。
【0064】
統計情報生成部380は、ユーザが広告音声の出力を許可した状況の統計を示す統計情報を生成する。送信制御部370は、統計情報生成部380によって生成された統計情報に基づいて、広告音声の出力が許可されているか否かを判定する。広告音声の出力が許可されている場合、送信制御部370は、広告音声情報および予告音声情報を、送信部350から端末装置200に送信する。
【0065】
<2−2.ナビゲーションシステムの処理>
図11は、第2実施形態に係るナビゲーションシステムにおいて実行される処理を示すシーケンス図である。なお、
図11におけるS31からS44の処理は、
図4におけるS1からS14の処理と同様であるので、説明を省略する。
【0066】
図11に示されるように、端末装置200は、S43において音声出力部250から予告音声を出力し、S44において広告管理サーバ300から広告音声情報を受信する。その後、端末装置200は、広告音声を直ちに出力するか、または後で出力するかを選択するための選択画面を、表示部240に表示する。
【0067】
図12は、第2実施形態に係る端末装置200の表示部240に表示される選択画面の一例を示す図である。
図12に示されるように、表示部240に表示された選択画面には、「いまきく」キー241と、「あとできく」キー242とが表示されている。
択画面を、表示部240に表示する。
【0068】
ユーザが「あとできく」キー242を選択した場合、端末装置200は、音声出力部250から広告音声を出力しない。この場合、端末装置200は、「あとできく」キー242が選択されてから所定時間が経過したときに、音声出力部250から予告音声を出力するとともに、選択画面を再度表示部240に表示する。
【0069】
一方、ユーザが「いまきく」キー241を選択した場合(S45)、端末装置200は、広告管理サーバ300から受信した広告音声情報に基づき、音声出力部250から広告音声を出力する(S46)。このように、端末装置200は、広告音声を出力しようとしているタイミングにおけるユーザの行動(「いまきく」キー241または「あとできく」キー242の選択)に基づいて、広告音声の出力タイミングを制御する。
【0070】
ユーザの状況(会話中、スマホナビの操作中など)によっては、ユーザは広告を集中して聴くことができない場合がある。しかしながら、本実施形態によれば、ユーザは広告音声を聴くことができる状況下にある場合に端末装置200に広告音声を出力させることができるため、広告効果を向上させることができる。
【0071】
その後、端末装置200は、「いまきく」キー241が選択されたことを示すキー選択情報を広告管理サーバ300に送信する(S47)。なお、ユーザが「あとできく」キー242を選択した場合、端末装置200は、「あとできく」キー242が選択されたことを示すキー選択情報を広告管理サーバ300に送信する。
【0072】
広告管理サーバ300は、端末装置200からキー選択情報を受信すると、統計情報生成部380を用いて統計情報生成処理を実行する(S48)。統計情報生成処理の詳細については後述する。
【0073】
このようにして、S39〜S48の処理が繰り返し実行される。端末装置200は、測位部220が特定した現在値に基づき、車両Vhが目的地に到着したか否かを判断する。なお、端末装置200は、ユーザからの入力に基づいて車両Vhが目的地に到着したことを判断してもよい。
【0074】
端末装置200は、車両Vhが目的地に到着したと判断した場合、目的地到着通知をナビゲーションサーバ100に送信する(S49)。ナビゲーションサーバ100は、端末装置200から受信した目的地到着通知を、広告管理サーバ300に送信する(S50)。広告管理サーバ300は、ナビゲーションサーバ100から目的地到着通知を受信すると、ナビゲーションサーバ100から新たに運転開始通知を受信するまで動作を終了する。
【0075】
なお、
図12に示される「いまきく」キー241および「あとできく」キー242のいずれも選択されていない状態が所定時間経過した場合、端末装置200は、広告音声を音声出力部250から出力してもよい。
【0076】
第2実施形態において、端末装置200は
図12に示される選択画面を表示部240に表示し、「いまきく」キー241が選択された場合に広告音声を出力することとしたが、これに限られない。例えば、端末装置200に照度センサを設け、ユーザが手をかざしたことを照度センサが検知した場合に、広告音声を音声出力部250から出力してもよい。また、端末装置200にマイクロフォンを設け、ユーザの声をマイクロフォンが検知した場合に、広告音声を音声出力部250から出力してもよい。
【0077】
<2−3.広告管理サーバの処理>
図13は、第2実施形態に係る広告管理サーバ300によって行われる処理の詳細を示すブロック図である。
図13において、受信部360、ユーザ情報取得部310、広告音声情報取得部320、予告音声情報取得部330のそれぞれによって行われる処理は、
図5と同様であるので説明を省略する。
【0078】
統計情報生成部380は、ユーザが広告音声の出力を許可した状況(「いまきく」キー241を選択した状況)の統計を示す統計情報381を生成する。送信制御部370は、統計情報生成部380によって生成された統計情報381を参照し、広告音声の出力が許可されているか否かを判定する。
【0079】
図14は、第2実施形態に係る統計情報381の一例を示す図である。統計情報381には、時間帯382、曜日383、および場所384が、項目として含まれる。また、統計情報381には、項目ごとに、「いまきく」キー241が選択された回数(第1の回数)と、「あとできく」キー242が選択された回数(第2の回数)と、「いまきく」キー241が選択された割合が含まれる。なお、「いまきく」キー241が選択された割合は、「いまきく」キー241が選択された回数と「あとできく」キー242が選択された回数との和に対する、「いまきく」キー241が選択された回数の割合である。
【0080】
図14に示される例において、時間帯382は、4つの時間帯(0:00〜5:59、6:00〜11:59、12:00〜17:59、および18:00〜23:59)に分かれている。なお、時間帯382の分割数は4つであることとしたが、これに限られない。例えば、より詳細な統計が必要であれば分割数を増やしてもよい。
【0081】
図14に示されるように、0:00〜5:59において、「いまきく」キー241が42回選択され、「あとできく」キー242が8回選択され、「いまきく」キー241が選択された回数の割合は0.840であることが分かる。また、統計情報381を参照することにより、他の時間帯や、曜日、場所のそれぞれの値についても把握することができる。
【0082】
送信制御部370は、「いまきく」キー241が選択された回数が閾値以上の項目については、広告音声の出力が許可されていると判定し、「いまきく」キー241が選択された回数の割合が閾値未満の項目については、広告音声の出力が許可されていないと判定する。例えば、閾値が0.5に設定されている場合には、0:00〜5:59、6:00〜11:59、および18:00〜23:59においては広告音声の出力が許可されており、12:00〜17:59においては広告音声の出力が許可されていないこととなる。
【0083】
同様に、送信制御部370は、曜日383の項目を参照することにより、広告音声の出力が許可されている曜日を把握することができ、場所384の項目を参照することにより、広告音声の出力が許可されている場所(地域)を把握することができる。
【0084】
なお、本実施形態においては、統計情報381に含まれる項目は時間帯382、曜日383、および場所384であることとしたが、これらに限られない。例えば、天候、渋滞情報、道路の種類(高速道路または一般道路)等の項目が含まれてもよい。
【0085】
送信制御部370は、広告音声の出力が許可されていると判定した場合、広告音声情報343および予告音声情報345を送信部350に出力する。送信部350は、送信制御部370から入力された広告音声情報343および予告音声情報345を、ネットワークNWを介して端末装置200に送信する。
【0086】
<2−4.広告管理サーバによって実行される処理のフローチャート>
図15は、第2実施形態に係る、広告管理サーバ300によって実行される処理のフローチャートである。広告管理サーバ300は、運転開始通知をナビゲーションサーバ100から受信すると(
図11のS36)、
図15に示されるフローチャートの処理を実行する。なお、
図11におけるS60からS63の処理は、
図9におけるS20からS23の処理と同様であるので、説明を省略する。
【0087】
送信制御部370は、統計情報生成部380によって生成された統計情報381を、統計情報生成部380から取得する(S64)。送信制御部370は、取得した統計情報381に基づいて、広告音声の出力が許可されているか否かを判定する(S65)。広告音声の出力が許可されていない場合、送信制御部370は、再度S65の判定処理を行う。
【0088】
一方、広告音声の出力が許可されている場合、送信制御部370は、広告音声情報343および予告音声情報345を送信部350に出力する。送信部350は、送信制御部370から入力された予告音声情報345を、ネットワークNWを介して端末装置200に送信する(S66)。また、送信部350は、送信制御部370から入力された広告音声情報343を、ネットワークNWを介して端末装置200に送信する(S67)。このように、統計情報381を用いることで、ユーザの過去の行動(「いまきく」キー241または「あとできく」キー242の選択)に基づいて、広告音声の出力タイミングを制御することができる。
【0089】
次に、統計情報生成部380は、
図11のS47において端末装置200から送信されるキー選択情報を受信したか否かを判定する(S68)。統計情報生成部380は、キー選択情報を受信していないと判定した場合、再度S68の判定処理を行う。
【0090】
一方、統計情報生成部380は、キー選択情報を受信したと判定した場合、統計情報381を生成(更新)する(S69)。具体的に、統計情報生成部380は、「いまきく」キー241が選択されたことを示すキー選択情報を受信した場合、統計情報381における該当する項目の「いまきく」の値に1加算する。一方、統計情報生成部380は、「あとできく」キー242が選択されたことを示すキー選択情報を受信した場合、統計情報381における該当する項目の「あとできく」の値に1加算する。その後、統計情報生成部380は、「いまきく」キー241が選択された割合を算出する。これによって、統計情報生成部380は、統計情報381を生成(更新)することができる。
【0091】
その後、広告管理サーバ300は、目的地到着通知を受信したか否かを判定する(S70)。広告管理サーバ300は、目的地到着通知を受信していないと判定した場合、前述のS62に処理を戻す。一方、広告管理サーバ300は、目的地到着通知を受信したと判定した場合、本フローチャートによる処理を終了する。
【0092】
以上説明したように、第2実施形態の広告管理サーバ300は、ユーザが広告音声の出力を許可した状況の統計を示す統計情報に基づいて、広告音声の出力が許可されているか否かを判断する。これによって、本実施形態によれば、ユーザは広告音声を聴くことができる状況下にある場合に端末装置200に広告音声を出力させることができるため、広告効果を向上させることができる。
【0093】
また、第1実施形態および第2実施形態のナビアプリは、端末装置200を使用するユーザの行動(設定情報346の設定、「いまきく」キー241の選択、照度センサによるユーザの手の検知、マイクロフォンによるユーザの声の検知等)に基づいて、広告音声の出力タイミングを制御する。これによって、目的地までの経路を案内している最中に広告音声が出力されても、ユーザに与える不快感を抑制することができる。
【0094】
<3.ブックマーク>
第1実施形態および第2実施形態において、端末装置200は、広告管理サーバ300から受信した広告音声情報343をブックマークとして記憶部260に蓄積してもよい。また、端末装置200は、ユーザからの指示に基づいて、ブックマークを表示部240に表示してもよい。
【0095】
図16は、端末装置200の表示部240に表示されるブックマーク画面の一例を示す図である。ブックマーク画面には、広告管理サーバ300から受信した広告のリストが表示される。また、ブックマーク画面には、広告ごとに、音声出力キー243と、テキスト表示キー244と、サイト表示キー245とが表示される。
【0096】
ユーザが音声出力キー243を選択すると、制御部210は、選択された音声出力キー243に対応する広告音声情報343を、記憶部260から読み出す。また、制御部210は、読み出した広告音声情報343を、音声出力部250から出力する。これによって、過去に出力された広告音声を聞き直すことができ、ユーザの利便性が向上する。
【0097】
また、広告管理サーバ300は、広告音声情報343だけでなく、広告音声のテキストデータである広告テキスト情報や、広告を紹介するインターネット上のサイトのURL(Uniform Resource Locator)を、端末装置200に送信してもよい。この場合、記憶部260は、広告管理サーバ300から送信された広告テキスト情報およびサイトのURLを蓄積してもよい。
【0098】
ユーザがテキスト表示キー244を選択すると、制御部210は、選択されたテキスト表示キー244に対応する広告テキスト情報を、記憶部260から読み出す。また、制御部210は、読み出した広告テキスト情報を、表示部240に表示する。これによって、過去に出力された広告音声を文字で確認することができ、ユーザの利便性が向上する。
【0099】
また、ユーザがサイト表示キー245を選択すると、制御部210は、選択されたサイト表示キー245に対応するURLを、記憶部260から読み出す。また、制御部210は、読み出したURLを用いて、広告を紹介するインターネット上のサイトを表示部240に表示する。これによって、過去に音声出力された広告を紹介するサイトを確認することができ、ユーザの利便性が向上する。
【0100】
なお、広告音声情報343、広告テキスト情報、およびサイトのURLを記憶部260に記憶することとしたが、これに限られない。例えば、広告管理サーバ300は、広告を動画で紹介する広告動画情報や、広告を静止画で紹介する広告静止画情報についても端末装置200に送信してもよい。また、記憶部260は、広告管理サーバ300から送信された広告動画情報および広告静止画情報を蓄積してもよい。
【0101】
記憶部260に記憶される情報は、情報の形式によってサイズが大きく異なる。例えば、広告動画情報のサイズの方が、広告テキスト情報のサイズの方がはるかに大きい。このため、制御部210は、記憶部260に蓄積される情報のフォーマットに基づいて、記憶可能な情報の上限数を設定してもよい。例えば、制御部210は、広告動画情報の上限数を20件に設定し、広告音声情報の上限数を50件に設定し、広告テキスト情報の上限数を100件に設定してもよい。
【0102】
以上説明したように、第1実施形態および第2実施形態のナビアプリ(ナビゲーションプログラム)は、端末装置200に、音声出力された広告音声情報343の履歴(ブックマーク)を表示させ、ユーザによって履歴の中から一つの広告音声情報が選択されると、ユーザによって選択された広告音声情報343に基づく広告音声を出力させる。これによって、過去に出力された広告音声を聞き直すことができ、ユーザの利便性が向上する。
【0103】
なお、第1実施形態および第2実施形態において、ナビアプリは、端末装置200に、広告音声情報343の属性に基づいて、予告音声の音色または長さを変更させてもよい。広告音声情報343の属性には、広告音声情報343に基づいて出力される広告のジャンルまたは長さの少なくとも一方が含まれる。例えば、広告のジャンルに基づいて広告音声の音色を変えてもよいし、広告音声が長いほど予告音声を長くしてもよい。これによって、ユーザは、予告音声を聴くことによって広告音声の属性を知ることができるため、ユーザの利便性が向上する。
【0104】
また、第1実施形態および第2実施形態において、広告管理サーバ300の機能を、複数のサーバに分散させてもよい。例えば、ユーザ情報取得部310と、ユーザ情報テーブル341とを、広告管理サーバ300とは異なるユーザ情報管理サーバに設けてもよい。また、広告音声情報343と、予告音声情報345とを、広告管理サーバ300とは異なるコンテンツサーバに設けてもよい。
【0105】
上述した複数の実施形態は、各々の実施形態に限定されるものではなく、複数の実施形態を組み合わせて実施することができる。また、本発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の置換や削除、追加など、適宜の変更を加えることができる。
【0106】
<4.ハードウェア構成>
図17は、ナビゲーションサーバ100、端末装置200、および広告管理サーバ300のハードウェア構成の一例を示す図である。
図17は、端末装置200がスマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスである例を示している。端末装置200は、例えば、CPU401、RAM402、ROM403、並びにフラッシュメモリなどの二次記憶装置404、タッチパネル405、および無線通信モジュール406が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ナビアプリは、ネットワークNWを介してダウンロードされ、二次記憶装置404に格納される。
【0107】
ナビゲーションサーバ100および広告管理サーバ300は、例えば、NIC(Network Interface Card)501、CPU502、RAM503、ROM504、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置505、およびドライブ装置506が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置506には、光ディスクなどの可搬型記憶媒体が装着される。二次記憶装置505、またはドライブ装置506に装着された可搬型記憶媒体に記憶されたプログラムがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM503に展開され、CPU502によって実行されることで、各サーバの機能部が実現される。
【0108】
なお、上記実施形態は、以下のように表現することができる。
端末装置に、
目的地までの経路を示す経路情報を取得させ、
広告の内容を音声出力するための広告音声情報を取得させ、
前記経路情報に基づき目的地までの経路を案内させている間において、前記広告音声情報に基づく広告音声の出力に先立って、前記広告音声よりも短い予告音声を出力させ、
前記端末装置を使用するユーザの行動に基づいて、前記広告音声の出力タイミングを制御させる
ナビゲーションプログラム。
【0109】
また、上記実施形態は、以下のように表現することができる。
(1)端末装置に、
目的地までの経路を示す経路情報を取得させ、
広告の内容を音声出力するための広告音声情報を取得させ、
前記経路情報に基づき目的地までの経路を案内させている間において、前記端末装置を使用するユーザの行動に基づいて、前記広告音声情報に基づく広告音声の出力タイミングを制御させる
ナビゲーションプログラム。
【0110】
(2)前記端末装置に、
前記広告音声を出力しようとしているタイミングにおける前記ユーザの行動に基づいて、前記広告音声の出力タイミングを制御させる
前記(1)記載のナビゲーションプログラム。
【0111】
(3)前記端末装置に、
前記広告音声を直ちに出力するか、または後で出力するかを選択するための選択画面を表示させ、
前記広告音声を直ちに出力することが前記ユーザによって指示された場合、前記広告音声を出力させる
前記(2)記載のナビゲーションプログラム。
【0112】
(4)前記端末装置に、
前記ユーザから前記広告音声を後で出力させることが指示された場合、当該指示から所定時間が経過したときに、前記選択画面を再度表示させる
前記(3)記載のナビゲーションプログラム。
【0113】
(5)前記端末装置に、
前記ユーザの過去の行動に基づいて、前記広告音声の出力タイミングを制御させる
前記(1)記載のナビゲーションプログラム。
【0114】
(6)前記端末装置に、
前記ユーザが前記広告音声の出力を許可した状況の統計を示す統計情報に基づいて、前記広告音声の出力タイミングを制御させる
前記(5)記載のナビゲーションプログラム。
【0115】
(7)前記統計情報は、時間帯、曜日、または場所の少なくとも一つの項目ごとに、前記ユーザから前記広告音声を今出力させることが指示された回数を示す第1の回数と、前記ユーザから前記広告音声を後で出力させることが指示された回数を示す第2の回数とが関連付けられた情報である
前記(6)記載のナビゲーションプログラム。
【0116】
(8)前記端末装置に、
前記第1の回数と前記第2の回数との和に対する前記第1の回数の割合が閾値以上の場合に、前記広告音声の出力が許可されていると判定させる
前記(7)記載のナビゲーションプログラム。
【0117】
(9)前記端末装置に、
将来の前記広告音声の出力に備えて行われる前記ユーザの行動に基づいて、前記広告音声の出力タイミングを制御させる
前記(1)記載のナビゲーションプログラム。
【0118】
(10)前記端末装置に、
前記広告音声の出力を許可する条件を示す設定情報を前記ユーザに設定させ、
前記ユーザによって設定された前記設定情報に基づいて、前記広告音声の出力タイミングを制御させる
前記(9)記載のナビゲーションプログラム。
【0119】
(11)前記設定情報には、前記広告音声の出力を許可する時間帯情報、曜日情報、または地域情報の少なくとも一つが含まれる
前記(10)記載のナビゲーションプログラム。
【0120】
(12)ナビゲーションプログラムを実行する端末装置に広告音声を出力させるための広告音声情報を取得する広告音声情報取得部と、
前記端末装置が目的地までの経路を案内している間において、前記広告音声情報取得部によって取得された前記広告音声情報を前記端末装置に送信する送信部と、
前記端末装置を使用するユーザの行動に基づいて、前記送信部による前記広告音声情報の送信タイミングを制御する送信制御部と、
を備える広告管理サーバ。
【0121】
(13)ナビゲーションプログラムを実行する端末装置に広告音声を出力させるための広告音声情報を取得し、
前記端末装置が目的地までの経路を案内している間において、前記広告音声情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置を使用するユーザの行動に基づいて、前記広告音声情報の送信タイミングを制御する
広告管理方法。
【0122】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。