(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6289605
(24)【登録日】2018年2月16日
(45)【発行日】2018年3月7日
(54)【発明の名称】電子機器筐体および電子機器
(51)【国際特許分類】
H05K 7/20 20060101AFI20180226BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20180226BHJP
【FI】
H05K7/20 G
H05K5/02 L
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-504477(P2016-504477)
(86)(22)【出願日】2014年4月14日
(65)【公表番号】特表2016-517176(P2016-517176A)
(43)【公表日】2016年6月9日
(86)【国際出願番号】CN2014075258
(87)【国際公開番号】WO2014183513
(87)【国際公開日】20141120
【審査請求日】2015年9月29日
(31)【優先権主張番号】201310177846.8
(32)【優先日】2013年5月14日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】512165101
【氏名又は名称】▲華▼▲為▼終端有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI DEVICE CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】郭 俊生
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 略
【審査官】
石坂 博明
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭50−028237(JP,U)
【文献】
特開平06−327121(JP,A)
【文献】
特開平09−307247(JP,A)
【文献】
特開平11−004393(JP,A)
【文献】
特開2006−119595(JP,A)
【文献】
特開2008−233177(JP,A)
【文献】
実開昭61−070972(JP,U)
【文献】
特開平09−260878(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0146989(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/00−5/06
7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子コンポーネントの外部を取り囲むハウジングと、
前記ハウジングから既定の距離だけ離れて、かつ、前記ハウジングの内側に配置されているバッフルプレートと、を含み、
前記ハウジングと前記バッフルプレートそれぞれには少なくとも一つの開口が配置され、
前記バッフルプレートの開口と前記ハウジングの開口の位置は、垂直方向において互い違いになっており、かつ、前記ハウジングの開口は、垂直方向において前記バッフルプレートの非開口領域に面しており、
前記バッフルプレートは、前記ハウジングの上面に対して相対的に30度までの所定の角度をなすように傾いて配置されており、前記ハウジング上の開口から入り込む異物の移動をガイドし、
傾いて配置されている前記バッフルプレートの下端には、少なくとも一つのガイドグルーブが設置されており、
入り込んだ前記異物は、前記ガイドグルーブを通過して落下し、前記ハウジングの底面からガイド穴から外へ流れ出る、
電子機器筐体。
【請求項2】
前記バッフルプレート上には、前記開口の周辺に突起が配置されている、
請求項1に記載の電子機器筐体。
【請求項3】
前記突起の高さは、前記ハウジングと前記バッフルプレートとの間の前記既定の距離よりも小さい、
請求項2に記載の電子機器筐体。
【請求項4】
前記ガイド穴が、前記ガイドグルーブと前記ハウジングが接続されている底位置に配置され、
前記ハウジング上の開口から入り込む異物が、前記突起の間に形成された溝、および、前記ガイドグルーブを通過後に、前記ガイド穴から前記ハウジングの外へ流れ出すことができるようにするために使用される、
請求項2に記載の電子機器筐体。
【請求項5】
請求項1乃至4いずれか一項に記載の電子機器筐体を含み、
電子機器の電子コンポーネントは、前記電子機器筐体の中に配置されている、
電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子技術に関する。より特定的には、電子機器筐体および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、テレビジョン、セットトップボックス、およびゲートウェイといったホームターミナル製品といった、既存の電子機器の筐体は、放熱のために開口(opening)を使用している。日常の使用においては、多くのほこりが、電子機器筐体の開口から電子機器の内部に入り込み得る。電子機器の中の電子コンポーネントがほこりを集めるようにである。電子機器の中の電子コンポーネントにおいて大量のほこりが長時間かけて累積される場合、電子コンポーネントの腐食が引き起こされ、かつ、ショート(short circuit)といった問題が生じ得る。電子製品が適切に動作できなくなることを生じ、そして、長期的には、さらに、電子製品のサービスライフ(service life)が影響され得る。
【0003】
結論として、既存の筐体は放熱のために開口を使用しており、そして、大量のほこりが容易に内部に入るという問題が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この観点から、本発明は、既存の筐体は放熱のために開口を使用するので大量のほこりが容易に内部に入るという問題を解決するための、電子機器筐体および電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様に従って、電子機器が提供される。本電子機器は、電子コンポーネントの外部を取り囲むハウジングと、前記ハウジングから既定の距離だけ離れて、かつ、前記ハウジングの内側に配置されているバッフルプレートとを含み、前記ハウジングと前記バッフルプレートそれぞれには少なくとも一つの開口が配置され、前記バッフルプレートの開口と前記ハウジングの開口の位置は、垂直方向において互い違いになっており、かつ、前記ハウジングの開口は、垂直方向において前記バッフルプレートの非開口領域に面している。
【0006】
第1の態様に係る第1の可能な実施方法において、前記バッフルプレート上には、前記開口の周辺に突起が配置されている。
【0007】
第1の態様に係る第1の可能な実施方法に関連して、第2の可能な実施方法において、前記突起の高さは、前記ハウジングと前記バッフルプレートとの間の前記既定の距離よりも小さい。
【0008】
第1の態様に係る第1の可能な実施方法に関連して、第3の可能な実施方法においては、前記バッフルプレート上に、少なくとも一つのガイドグルーブが配置されている。
【0009】
第1の態様に係る第1の可能な実施方法に関連して、第4の可能な実施方法においては、ガイド穴が前記ガイドグルーブと前記ハウジングが接続されている底位置に配置され、前記ハウジング上の開口から入り込む異物が、前記突起の間に形成された溝、および、前記ガイドグルーブを通過後に、前記ガイド穴から前記ハウジングの外へ流れ出すことができるようにするために使用される。
【0010】
第2の態様に従って、電子機器が提供される。本電子機器は、上述の第1の態様、または、第1の態様に係る第1の可能な実施方法から第4の可能な実施方法のいずれか一つの実施方法に関する電子機器筐体を含み、電子機器の電子コンポーネントは、前記電子機器筐体の中に配置されている。
【0011】
本発明の実施例に従った電子機器筐体においては、電子機器のハウジングとバッフルプレートそれぞれは開口を有し、バッフルプレートの開口とハウジングの開口の位置は垂直方向において互い違いになっており、かつ、ハウジングの開口は垂直方向においてバッフルプレートの非開口領域に面している。従って、電子機器の内部で電子コンポーネントの動作プロセスの最中に生成された熱はハウジングの外へ排出され得る。そして、一方で、電子機器の中の電子コンポーネントの上に落下するほこりが効果的にさらに削減され得る。それによって、電子機器の正常な動作を保証し、かつ、電子機器のサービスライフを延長している。
【0012】
本発明の他の特性および態様は、添付の図面に関して、典型的な実施例に係る以降の詳細な説明に従って、明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
明細書の中に組み込まれて明細書の一部を構成している添付の図面は、明細書と一緒に、本発明に係る典型的な実施例、特性、および態様を図解し、かつ、本発明の主旨を説明するために使用される。
【
図1】
図1は、本発明の一つの実施例に従った、電子機器筐体の模式的な断面図である。
【
図2a】
図2aは、本発明の別の実施例に従った、電子機器筐体のバッフルプレートの3次元ダイヤグラムである。
【
図2b】
図2bは、本発明の別の実施例に従った、電子機器筐体のバッフルプレートのA−A方向における模式的な断面図である。
【
図3a】
図3aは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体のバッフルプレートのガイドグルーブ(groove)の模式的な構造図である。
【
図3b】
図3bは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体のバッフルプレートの模式的な構造図である。
【
図3c】
図3cは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体の上面開口の模式的な構造図である。
【
図3d】
図3dは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体の底面開口の模式的な構造図である。
【
図3e】
図3eは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体の開口の形状に係る模式的な構造図である。
【
図3f】
図3fは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体の開口の形状に係る模式的な構造図である。
【
図3g】
図3gは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体の開口の形状に係る模式的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施例について詳細な説明が提供される。本発明は、これらの実施例を使用して明らかにされ、かつ、説明されるが、本発明は単にこれらの実施例に限定されるものではないことに留意すべきである。反対に、本発明は、添付の請求項によって定められる本発明の精神および範囲内における全ての代替、変形、および均等物をカバーするものである。
【0015】
特定の用語「典型的(”exemplary”)」は、ここにおいて「例示または実施例として、または、説明のために使用されていること」を意味する。ここにおいて「典型的」として説明されるあらゆる実施例は、他の実施例より優れている又はより良いものであるとして必ずしも理解されることを要しない。
【0016】
さらに、より上手く本発明を説明するために、以降の特定の実施例においては多くの特定の詳細が提供される。当業者であれば、本発明は、これらの詳細がなくてもいまだに実施され得ることが理解されよう。他のいくつかの実施例において、周知の方法、手段、コンポーネント、および回路は、詳細には説明されない。本発明の主題にハイライトするためである。
【0017】
図1は、本発明の一つの実施例に従った、電子機器筐体の模式的な断面図である。
図1に示されるように、電子機器筐体は、以下のものを含み得る。電子コンポーネントの外側を取り囲んでいるハウジング100と、ハウジング100から既定の距離だけ離れて、かつ、ハウジング100の内側に配置されているバッフルプレート110である。ここで、ハウジング100とバッフルプレート110それぞれには少なくとも一つの開口が配置されている。このようにして、電子機器の内部で電子コンポーネントの動作プロセスの最中に生成された熱は、バッフルプレート110の開口130を通過し、そして、次に、ハウジング100の開口120からハウジング100の外へ排出され得る。ハウジング100とバッフルプレート110の開口の数量には制限がない。一般的に、開口が多いほど、放熱の効果がより良くなる。
【0018】
加えて、バッフルプレート110の開口130とハウジング100の開口120の位置は、垂直方向において互い違いになっており、かつ、ハウジング100の開口120は、垂直方向においてバッフルプレート110の非開口領域140に面している。このようにして、ほこりがハウジング100の開口120から電子機器の内部に入り込む場合に、ほこりはバッフルプレート110の非開口領域140上に落下し得る。それによって、ほこりが電子機器の中の電子コンポーネント上に落下することを防止している。
【0019】
本発明に係る電子機器において、電子機器筐体のハウジングとバッフルプレートそれぞれは開口を有しており、バッフルプレートの開口とハウジングの開口の位置は垂直方向において互い違いになっており、かつ、ハウジングの開口は、垂直方向においてバッフルプレートの非開口領域に面している。従って、電子機器の内部で電子コンポーネントの動作プロセスの最中に生成された熱はハウジングの外へ排出され得る。そして、一方で、電子機器の中の電子コンポーネントの上に落下するほこりは、効果的にさらに削減され得る。それによって、電子機器の正常な動作を保証し、かつ、電子機器のサービスライフを延長している。
【0020】
図2aは、本発明の別の実施例に従った、電子機器筐体のバッフルプレートの3次元ダイヤグラムであり、
図2bは、本発明の別の実施例に従った、電子機器筐体のバッフルプレートのA−A方向における模式的な断面図である。
図2aと
図2bにおけるエレメントは、
図1において同一の番号を用いてラベル付けされたものと同一の機能を有している。簡潔のために、これらのエレメントの詳細な説明は省略される。
【0021】
図2aと
図2bに示されるように、前述の実施例との主な違いは、バッフルプレート110上で、開口130の周辺に突起200が配置されていることにある。開口130と突起200に加えてバッフルプレート110に溝210を形成するためである。異物、例えば、液体またはほこりが、電子機器筐体のハウジング100の開口120から電子機器の内部に入り込む場合に、異物は、溝210の中に落下する。バッフルプレート110の突起200は、液体またはほこりが、電子機器の中の電子コンポーネントの上に落下することを上手く防ぐことができる。
【0022】
突起200の高さは、ハウジング100とバッフルプレート110との間の既定の距離よりも小さい。この前提では、突起200がより高いほど、バッフルプレート110の突起200間の溝210はより高く、そして、ほこり又は液体がハウジング100の開口120から入り込むことを防ぐ効果がより良くなるだろう。
【0023】
加えて、電子機器の内部空気が、突起のスペースに沿って上昇または下降することができ、かつ、強化された空気の対流が形成される。非常に明白な煙突効果が生成され、そして、突起の上にある熱は、できる限り素早くハウジングの開口から排出されるように追いやられる。
【0024】
本発明の実施例に係る電子機器筐体は、車載(vehicle−mounted)電子製品に適用され得る。車載電子製品に対して、電子機器筐体は、ミネラルウォーター、コーラ、およびコーヒーといった自動車内の液体異物が、自動車の走行プロセスの最中に電子製品上に飛び散ることを防ぐために使用される。さらに、これらの電子製品は、たいてい、70°C以上の温度で正常に動作することが要求される。従って、本発明の実施例に係る電子機器筐体を使用することによって、熱が開口により消散され、かつ、水とほこりが防止され得る。本発明の実施例に係る電子機器筐体は、また、テレビジョン、セットトップボックス、およびゲートウェイといった、多くのホームターミナルにも適用可能である。日常の使用においては、多くのターミナルが、コップをひっくり返すこと(cup tipping)または毎日のほこり収集の問題に容易に遭遇し得る。本発明の実施例に係る電子機器筐体を使用することによって、熱が開口により消散され、かつ、水とほこりが防止され得る。
【0025】
本発明の電子機器筐体において、電子機器筐体のハウジングとバッフルプレートのそれぞれは開口を有しており、バッフルプレートの開口とハウジングの開口の位置は垂直方向において互い違いになっており、かつ、ハウジングの開口は垂直方向においてバッフルプレートの非開口領域に面している。従って、電子機器の内部で電子コンポーネントの動作プロセスの最中に生成された熱はハウジングの外へ排出され得る。そして、一方で、電子機器の中の電子コンポーネントの上に落下するほこりは、効果的にさらに削減され得る。それによって、電子機器の正常な動作を保証し、かつ、電子機器のサービスライフを延長している。加えて、バッフルプレート上で、開口の周辺に配置された突起の間に配置される溝が、電子機器の中で電子コンポーネント上に液体が落下するのを防止し、かつ、電子コンポーネントを液体の侵入によるダメージから防ぐことができる。それによって、さらに、電子機器の正常な動作を保証し、かつ、電子機器のサービスライフを延長している。加えて、突起は煙突効果を生成し、かつ、放熱効果を改善することができる。
【0026】
図3aは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体のバッフルプレートのガイドグルーブ(groove)の模式的な構造図であり、
図3bは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体のバッフルプレートの模式的な構造図である。
図3aと
図3bにおけるエレメントは、
図1、
図2aおよび
図2bにおいて同一の数字を用いてラベル付けされているものと同一の機能を有している。簡潔のために、これらのエレメントの詳細な説明は省略される。
【0027】
図3aと
図3bに示されるように、前述の実施例との主な違いは、電子機器のバッフルプレート110上に、少なくとも一つのガイドグルーブ320が配置されていることにある。本発明の実施例においては、水といった、異物が、ハウジング100の開口120から電子機器の内部に入り込み、バッフルプレート110の突起200の間の溝210の中に落下して、溝210を通過した後でバッフルプレート110上に配置されたガイドグルーブ320へと流れて、ハウジング100の外へ流れ出る。
【0028】
バッフルプレート110は、また、ハウジング100の一つの面と所定の角度を生成するようにも配置されている、例えば0−30度。このようにして、バッフルプレート110のこの面が上面である場合には、液体及び/又はほこりといった、異物は、よりバッフルプレートの溝210の中に落下しやすい。バッフルプレート110のガイドグルーブ320は、また、ハウジング100の別の面と所定の角度を生成するように配置されてもよい、例えば0−30度。このようにして、液体及び/又はほこりは、ガイドグルーブ320の上部からゆっくりと落下し得る。
【0029】
さらに、ガイド穴330が、ガイドグルーブ320とハウジング100が接続されている底位置に配置される。ハウジング100上の開口120から入り込む異物が、溝210、突起200の間に形成されたもの、および、ガイドグルーブ320を通過後に、ガイド穴330からハウジング100の外へ流れ出すことができるようにである。
【0030】
加えて、電子機器筐体のハウジング100は、複数の面で形成されてよい。ハウジング100の開口は、一つの面または複数の面上にあってよく、かつ、開口が配置される面、上面、底面、または側面であってよく、もしくは、全ての面が開口を有してよい。これは、実際のアプリケーションの要求に従って、具体的に決定されるものである。
図3cに示されるように、
図3cは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体の上面開口の模式的な構造図である。
図3dに示されるように、
図3dは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体の底面開口の模式的な構造図である。
図3cと
図3dにおけるエレメントは、
図1、
図2、および
図3aから
図3bにおいて同一の番号を用いてラベル付けされたものと同一の機能を有している。簡潔のために、これらのエレメントの詳細な説明は省略される。
【0031】
加えて、開口の形状は、円形または正方形に限定されず、別の形状であってもよい。開口の所定の形状は、本発明の実施例に限定されない。例えば、
図3eから
図3gは、本発明のさらに別の実施例に従った、電子機器筐体の開口形状に係る模式的な構造図である。
図3eと
図3gにおけるエレメントは、
図1、
図2、および
図3aから
図3dにおいて同一の番号を用いてラベル付けされたものと同一の機能を有している。簡潔のために、これらのエレメントの詳細な説明は省略される。
図3eから
図3gに示されるように、開口は、また、中空正方形(hollow square)の形状であってもよい。バッフルプレート110の開口130とハウジング100の開口120の位置が、垂直方向において互い違いになっており、かつ、ハウジング100の開口120が、垂直方向においてバッフルプレート110の非開口領域140に面している、限りにおいてである。
【0032】
本発明に係る電子機器において、電子機器筐体のハウジングとバッフルプレートそれぞれは開口を有しており、バッフルプレートの開口とハウジングの開口の位置は垂直方向において互い違いになっており、かつ、ハウジングの開口は、垂直方向においてバッフルプレートの非開口領域に面している。従って、電子機器の内部で電子コンポーネントの動作プロセスの最中に生成された熱はハウジングの外へ排出され得る。そして、一方で、電子機器の中の電子コンポーネントの上に落下するほこりは、効果的にさらに削減され得る。それによって、電子機器の正常な動作を保証し、かつ、電子機器のサービスライフを延長している。バッフルプレート上で、開口の周辺に配置された突起の間に配置される溝は、電子機器の中で電子コンポーネント上に液体が落下するのを防止することができ、電子コンポーネントを液体の侵入によるダメージから防ぐ。それによって、さらに、電子機器の正常な動作を保証し、かつ、電子機器のサービスライフを延長している。一方で、突起は煙突効果を生成し、かつ、放熱効果を改善することができる。加えて、ガイド穴とガイドグルーブの組合せは、電子機器の中に落下する液体が、ガイドグルーブを通じてガイド穴から排出されるようにすることができる。それは、電子機器の中で電子コンポーネント上に液体が落下するのをより良い方法で防止し、それによって、電子コンポーネントを液体の侵入によるダメージから防ぐことができる。そして、さらに、電子機器の正常な動作を保証し、かつ、電子機器のサービスライフを延長している。
【0033】
本発明の実施例は、さらに、電子機器を提供する。電子機器は、上述の実施例におけるいずれか一つの構成を用いた電子機器筐体を含んでおり、電子機器の電子コンポーネントが電子機器筐体の中に配置されている。
【0034】
本発明に係る電子機器は、本発明の実施例に係るいずれか一つの構成を用いた電子機器筐体を使用してよい。電子機器筐体のハウジングとバッフルプレートそれぞれの上には開口が配置され、バッフルプレートの開口とハウジングの開口の位置は垂直方向において互い違いになっており、かつ、ハウジングの開口は、垂直方向においてバッフルプレートの非開口領域に面している。従って、電子機器の内部で電子コンポーネントの動作プロセスの最中に生成された熱はハウジングの外へ排出され得る。そして、一方で、電子機器の中の電子コンポーネントの上に落下するほこりは、効果的にさらに削減され得る。それによって、電子機器の正常な動作を保証し、かつ、電子機器のサービスライフを延長している。バッフルプレート上で、開口の周辺に配置された突起の間に配置される溝は、電子機器の中で電子コンポーネント上に液体が落下するのを防止することができ、電子コンポーネントを液体の侵入によるダメージから防ぐ。それによって、さらに、電子機器の正常な動作を保証し、かつ、電子機器のサービスライフを延長している。さらに、突起は煙突効果を生成し、かつ、放熱効果を改善することができる。加えて、ガイド穴とガイドグルーブの組合せは、電子機器の中に落下する液体が、ガイドグルーブを通じてガイド穴から排出されるようにすることができる。それは、電子機器の中で電子コンポーネント上に液体が落下するのをより良い方法で防止し、それによって、電子コンポーネントを液体の侵入によるダメージから防ぐことができる。そして、さらに、電子機器の正常な動作を保証し、かつ、電子機器のサービスライフを延長している。
【0035】
上記の記載は、単に本発明の特定の実施例を説明するものであり、かつ、本発明の技術的ソリューションを説明するために使用されただけであって、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明において開示された技術的範囲内で当業者によって容易に把握されるあらゆるバリエーション又は置き換えは、本発明の保護範囲の中にあるものである。従って、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲を対象とするものである。