特許第6289919号(P6289919)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6289919
(24)【登録日】2018年2月16日
(45)【発行日】2018年3月7日
(54)【発明の名称】ホットメルト検査装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/89 20060101AFI20180226BHJP
   G01B 11/24 20060101ALI20180226BHJP
【FI】
   G01N21/89 K
   G01B11/24 K
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-10072(P2014-10072)
(22)【出願日】2014年1月23日
(65)【公開番号】特開2015-137954(P2015-137954A)
(43)【公開日】2015年7月30日
【審査請求日】2016年10月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078499
【弁理士】
【氏名又は名称】光石 俊郎
(74)【代理人】
【識別番号】230112449
【弁護士】
【氏名又は名称】光石 春平
(74)【代理人】
【識別番号】100102945
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 康幸
(74)【代理人】
【識別番号】100120673
【弁理士】
【氏名又は名称】松元 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100182224
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲三
(72)【発明者】
【氏名】久保 公摂
(72)【発明者】
【氏名】大野 昭憲
【審査官】 蔵田 真彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−078451(JP,A)
【文献】 特開2013−068544(JP,A)
【文献】 特開2010−185845(JP,A)
【文献】 特開2005−310673(JP,A)
【文献】 米国特許第06301380(US,B1)
【文献】 特開平08−24748(JP,A)
【文献】 特開平11−237346(JP,A)
【文献】 特開2007−298472(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/84−21/958
G01B 11/00−11/30
B65B 57/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外光により発光する発光材入りのホットメルトを箱体の接着に用いる際に、前記箱体のフラップ面を検査するに、前記フラップ面に塗布した複数の前記ホットメルトを検査するホットメルト検査装置であって、
前記フラップ面に可視光を照射する第1光源手段と
複数の前記ホットメルトに紫外光を照射する第2光源手段と、
前記第1光源手段から前記可視光が照射された前記フラップ面の反射光を撮像すると共に、前記第2光源手段から前記紫外光が照射された複数の前記ホットメルトの発光を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像された画像を解析処理し、前記フラップ面及び複数の前記ホットメルトの検査を行う処理手段とを備え、
前記処理手段は、
前記フラップ面の画像の解析処理により、前記フラップ面の形状を求め、求めた前記フラップ面の形状を予め登録しておいた前記フラップ面の基準形状と比較して、前記フラップ面の良否を判定すると共に、
複数の前記ホットメルトの画像の解析処理により、各々の前記ホットメルトの大きさを示す画素数を求め、求めた複数の前記ホットメルトの前記画素数を相対的に比較して、複数の前記ホットメルトの良否を判定する
ことを特徴とするホットメルト検査装置。
【請求項2】
紫外光により発光する発光材入りのホットメルトを箱体の接着に用いる際に、前記箱体のフラップ面を検査すると同時に、前記フラップ面に塗布した複数の前記ホットメルトを検査するホットメルト検査装置であって、
前記フラップ面に可視光を照射する第1光源手段と
複数の前記ホットメルトに紫外光を照射する第2光源手段と、
前記第1光源手段から前記可視光が照射された前記フラップ面の反射光を撮像すると共に、前記第2光源手段から前記紫外光が照射された複数の前記ホットメルトの発光を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像された画像を解析処理し、前記フラップ面及び複数の前記ホットメルトの検査を行う処理手段とを備え、
前記処理手段は、
前記フラップ面の画像の解析処理により、前記フラップ面の形状を求め、求めた前記フラップ面の形状を予め登録しておいた前記フラップ面の基準形状と比較して、前記フラップ面の良否を判定すると共に、
複数の前記ホットメルトの画像の解析処理により、各々の前記ホットメルトの大きさを示す画素数を求め、求めた複数の前記ホットメルトの前記画素数を相対的に比較して、複数の前記ホットメルトの良否を判定する
ことを特徴とするホットメルト検査装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のホットメルト検査装置において、
前記処理手段は、
複数の前記ホットメルトの良否を判定する際に、同一量及び同一形状に塗布されるように設定された複数の前記ホットメルトを1つのグループとし、前記1つのグループ内の1つの前記ホットメルトを基準とし、基準の前記ホットメルトの画素数に対する基準以外の前記ホットメルトの画素数の相対的な比又は差分を求め、求めた前記比又は前記差分に基づいて、複数の前記ホットメルトの良否を判定する
ことを特徴とするホットメルト検査装置。
【請求項4】
紫外光により発光する発光材入りのホットメルトを箱体の接着に用いる際に、前記箱体のフラップ面を検査するに、前記フラップ面に塗布した複数の前記ホットメルトを検査するホットメルト検査方法であって、
前記フラップ面に可視光を照射して、前記可視光が照射された前記フラップ面の反射光を撮像し、
複数の前記ホットメルトに紫外光を照射して、前記紫外光が照射された複数の前記ホットメルトの発光を撮像し、
撮像された前記フラップ面の画像の解析処理により、前記フラップ面の形状を求め、求めた前記フラップ面の形状を予め登録しておいた前記フラップ面の基準形状と比較して、前記フラップ面の良否を判定して、前記フラップ面の検査を行うと共に、
撮像された複数の前記ホットメルトの画像の解析処理により、各々の前記ホットメルトの大きさを示す画素数を求め、求めた複数の前記ホットメルトの前記画素数を相対的に比較して、複数の前記ホットメルトの良否を判定して、複数の前記ホットメルトの検査を行う
ことを特徴とするホットメルト検査方法。
【請求項5】
紫外光により発光する発光材入りのホットメルトを箱体の接着に用いる際に、前記箱体のフラップ面を検査すると同時に、前記フラップ面に塗布した複数の前記ホットメルトを検査するホットメルト検査方法であって、
前記フラップ面に可視光を照射して、前記可視光が照射された前記フラップ面の反射光を撮像し、
複数の前記ホットメルトに紫外光を照射して、前記紫外光が照射された複数の前記ホットメルトの発光を撮像し、
撮像された前記フラップ面の画像の解析処理により、前記フラップ面の形状を求め、求めた前記フラップ面の形状を予め登録しておいた前記フラップ面の基準形状と比較して、前記フラップ面の良否を判定して、前記フラップ面の検査を行うと共に、
撮像された複数の前記ホットメルトの画像の解析処理により、各々の前記ホットメルトの大きさを示す画素数を求め、求めた複数の前記ホットメルトの前記画素数を相対的に比較して、複数の前記ホットメルトの良否を判定して、複数の前記ホットメルトの検査を行う
ことを特徴とするホットメルト検査方法。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載のホットメルト検査方法において、
複数の前記ホットメルトの良否を判定する際に、同一量及び同一形状に塗布されるように設定された同一面上の複数の前記ホットメルトを1つのグループとし、前記1つのグループ内の1つの前記ホットメルトを基準とし、基準の前記ホットメルトの画素数に対する基準以外の前記ホットメルトの画素数の相対的な比又は差分を求め、求めた前記比又は前記差分に基づいて、複数の前記ホットメルトの良否を判定する
ことを特徴とするホットメルト検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボール箱等の箱体の接着に用いられるホットメルト接着剤の検査を行うホットメルト検査装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ホットメルト接着剤(以降、ホットメルトと呼ぶ。)の検査装置として、従来は、赤外線カメラを用いた赤外線画像検査装置が用いられている(例えば、下記の特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−20243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような赤外線画像検査装置では、赤外線カメラから取り込んだ段ボール箱の画像に対し、予め設定された閾値温度以上の温度を持つ画素をホットメルト塗布部と認識し、認識したホットメルト部の面積等を求め、求めた値と予め設定された値とを比較することにより、ホットメルトが正常に塗布されているか否かを検査している。
【0005】
ところが、上記の赤外線画像検査装置では、赤外線を用いて、ホットメルト塗布部を認識しているため、資材の状態、移動速度、環境温度等の変化により、ホットメルト塗布部と認識する画素が大きく変化し、信頼性が低かった。
【0006】
例えば、ホットメルト塗布部の温度は、段ボールの上から画像を撮って、その認識を行っているため、段ボールの内側の温度、湿度等の変化や材質による熱伝導率の違いに影響されて、同じ量のホットメルトが塗布されていても、認識されたホットメルト部の画像は大きく変化する。このように、段ボールの状態の変化に影響を受けてしまう。
【0007】
又、段ボール箱は、収容する製品の流れてくる量に応じて、その移動速度が変化しており、ノズルから噴射されるホットメルトの量は、移動速度が低速になるほど長い時間噴射されるため、ホットメルトの量が移動速度に応じて変化する。そのため、ホットメルト塗布部と認識した画素の面積が正常な範囲であっても、実際のホットメルトの量が正常であると判断できているとは言い難く、ホットメルトの量が適切であるかを判定することが難しく、ホットメルトの有無の検査にしかならなかった。このように、資材の移動速度の変化にも影響を受けてしまう。
【0008】
又、検査のためには、ホットメルト塗布部と判断する閾値温度、そして、ホットメルトの量が適切であると判定する画素数の許容範囲を予め登録しておく必要があるが、例えば、冬場に設定した閾値温度や許容範囲を夏場にそのまま使用すると、環境温度により検出される画素数が大きく異なるため、結果として、不良品を判定することができず、そのまま、ラインに流してしまうおそれがある。逆に、夏場に設定した閾値温度や許容範囲を冬場にそのまま使用すると、結果として、正常品を不良品と判定する誤検出が頻発するおそれがある。この傾向は、季節だけで無く、天候の変化や朝晩といった短時間でも現れる。このように、環境温度の変化にも影響を受けてしまう。
【0009】
そこで、季節や天候や朝晩の環境温度に応じて、閾値温度や許容範囲をその都度変更することも考えられるが、実際の運用面では支障が生じる。これは、塗布位置や塗布長さを変更した場合でも同様である。
【0010】
更に、ホットメルトを塗布するノズルは、使用回数や使用方法により、ノズル詰まりが発生してくる。ノズル詰まりにより、塗布するホットメルトの量は減少してくるので、清掃を行わず、そのまま継続使用していると、必然的に、塗布量不足となり、異常が発生する。そのため、製品の不良品が生じたり、生産中に、突然、清掃作業が必要となり、製造期日の遅れや製品廃棄が生じたりするおそれがある。
【0011】
加えて、段ボール箱のフラップ面ではなく、誤って、段ボール箱に収容した製品にホットメルトが塗布された場合には、上記の赤外線画像検査装置では、不良品を正常品と判定するおそれがある。
【0012】
このようなことから、ホットメルトの検査装置には、以下のようなことが求められている。
(1)資材の状態や移動速度等に左右されず、ホットメルトの検査が行えること。
(2)天候、季節、昼夜等の環境温度に左右されず、ホットメルトの検査が行えること。
(3)閾値等の設定を頻繁に行わなくても、ホットメルトの検査が行えること。
(4)ホットメルトの誤検出を減らすこと。
(5)ホットメルトの量が判別できること。
(6)ホットメルトの検査と共にフラップ面の検査も行えること。
【0013】
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、資材の状態、移動速度、環境温度、設定等に左右されず、ホットメルトの良否を正しく検査することができると共に、フラップ面も検査することができるホットメルト検査装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決する第1の発明に係るホットメルト検査装置は、
紫外光により発光する発光材入りのホットメルトを箱体の接着に用いる際に、前記箱体のフラップ面を検査するに、前記フラップ面に塗布した複数の前記ホットメルトを検査するホットメルト検査装置であって、
前記フラップ面に可視光を照射する第1光源手段と
複数の前記ホットメルトに紫外光を照射する第2光源手段と、
前記第1光源手段から前記可視光が照射された前記フラップ面の反射光を撮像すると共に、前記第2光源手段から前記紫外光が照射された複数の前記ホットメルトの発光を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像された画像を解析処理し、前記フラップ面及び複数の前記ホットメルトの検査を行う処理手段とを備え、
前記処理手段は、
前記フラップ面の画像の解析処理により、前記フラップ面の形状を求め、求めた前記フラップ面の形状を予め登録しておいた前記フラップ面の基準形状と比較して、前記フラップ面の良否を判定すると共に、
複数の前記ホットメルトの画像の解析処理により、各々の前記ホットメルトの大きさを示す画素数を求め、求めた複数の前記ホットメルトの前記画素数を相対的に比較して、複数の前記ホットメルトの良否を判定する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係るホットメルト検査装置は、
紫外光により発光する発光材入りのホットメルトを箱体の接着に用いる際に、前記箱体のフラップ面を検査すると同時に、前記フラップ面に塗布した複数の前記ホットメルトを検査するホットメルト検査装置であって、
前記フラップ面に可視光を照射する第1光源手段と
複数の前記ホットメルトに紫外光を照射する第2光源手段と、
前記第1光源手段から前記可視光が照射された前記フラップ面の反射光を撮像すると共に、前記第2光源手段から前記紫外光が照射された複数の前記ホットメルトの発光を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像された画像を解析処理し、前記フラップ面及び複数の前記ホットメルトの検査を行う処理手段とを備え、
前記処理手段は、
前記フラップ面の画像の解析処理により、前記フラップ面の形状を求め、求めた前記フラップ面の形状を予め登録しておいた前記フラップ面の基準形状と比較して、前記フラップ面の良否を判定すると共に、
複数の前記ホットメルトの画像の解析処理により、各々の前記ホットメルトの大きさを示す画素数を求め、求めた複数の前記ホットメルトの前記画素数を相対的に比較して、複数の前記ホットメルトの良否を判定する
ことを特徴とする。
【0015】
上記課題を解決する第3の発明に係るホットメルト検査装置は、
上記第1又は第2の発明に記載のホットメルト検査装置において、
前記処理手段は、
複数の前記ホットメルトの良否を判定する際に、同一量及び同一形状に塗布されるように設定された複数の前記ホットメルトを1つのグループとし、前記1つのグループ内の1つの前記ホットメルトを基準とし、基準の前記ホットメルトの画素数に対する基準以外の前記ホットメルトの画素数の相対的な比又は差分を求め、求めた前記比又は前記差分に基づいて、複数の前記ホットメルトの良否を判定する
ことを特徴とする。
【0016】
上記課題を解決する第4の発明に係るホットメルト検査方法は、
紫外光により発光する発光材入りのホットメルトを箱体の接着に用いる際に、前記箱体のフラップ面を検査するに、前記フラップ面に塗布した複数の前記ホットメルトを検査するホットメルト検査方法であって、
前記フラップ面に可視光を照射して、前記可視光が照射された前記フラップ面の反射光を撮像し、
複数の前記ホットメルトに紫外光を照射して、前記紫外光が照射された複数の前記ホットメルトの発光を撮像し、
撮像された前記フラップ面の画像の解析処理により、前記フラップ面の形状を求め、求めた前記フラップ面の形状を予め登録しておいた前記フラップ面の基準形状と比較して、前記フラップ面の良否を判定して、前記フラップ面の検査を行うと共に、
撮像された複数の前記ホットメルトの画像の解析処理により、各々の前記ホットメルトの大きさを示す画素数を求め、求めた複数の前記ホットメルトの前記画素数を相対的に比較して、複数の前記ホットメルトの良否を判定して、複数の前記ホットメルトの検査を行う
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係るホットメルト検査方法は、
紫外光により発光する発光材入りのホットメルトを箱体の接着に用いる際に、前記箱体のフラップ面を検査すると同時に、前記フラップ面に塗布した複数の前記ホットメルトを検査するホットメルト検査方法であって、
前記フラップ面に可視光を照射して、前記可視光が照射された前記フラップ面の反射光を撮像し、
複数の前記ホットメルトに紫外光を照射して、前記紫外光が照射された複数の前記ホットメルトの発光を撮像し、
撮像された前記フラップ面の画像の解析処理により、前記フラップ面の形状を求め、求めた前記フラップ面の形状を予め登録しておいた前記フラップ面の基準形状と比較して、前記フラップ面の良否を判定して、前記フラップ面の検査を行うと共に、
撮像された複数の前記ホットメルトの画像の解析処理により、各々の前記ホットメルトの大きさを示す画素数を求め、求めた複数の前記ホットメルトの前記画素数を相対的に比較して、複数の前記ホットメルトの良否を判定して、複数の前記ホットメルトの検査を行う
ことを特徴とする。
【0017】
上記課題を解決する第6の発明に係るホットメルト検査方法は、
上記第4又は第5の発明に記載のホットメルト検査方法において、
複数の前記ホットメルトの良否を判定する際に、同一量及び同一形状に塗布されるように設定された同一面上の複数の前記ホットメルトを1つのグループとし、前記1つのグループ内の1つの前記ホットメルトを基準とし、基準の前記ホットメルトの画素数に対する基準以外の前記ホットメルトの画素数の相対的な比又は差分を求め、求めた前記比又は前記差分に基づいて、複数の前記ホットメルトの良否を判定する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、箱体の適合検査を複合的に行うことができる。具体的には、従来のように、天候、季節、昼夜等の環境に左右されたり、資材の状態、移動速度に左右されたりすることはなく、又、撮像手段と検査対象物の箱体との測定距離が変動しても、その変動に左右されることはなく、更に、閾値の設定を頻繁に変更しなくても、ホットメルトの検査を行うことができ、グループ内の複数のホットメルトの量が相対的に適正であるかどうか判定することができる。そして、ノズル詰まりにより、一部のホットメルトの量が変化した場合には、相対的な比較、判定を行うことにより、確実に異常を検出することができる。加えて、フラップ面に破損や中折れ等の異常が無いか検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係るホットメルト検査装置の実施形態の一例を示す概略構成図である。
図2図1に示したホットメルト検査装置で実施するホットメルト検査方法を説明する図である。
図3】ホットメルトを塗布する箱体を説明する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図1図3を参照して、本発明に係るホットメルト検査装置及び方法の実施形態を説明する。
【0021】
[実施例1]
図1は、本実施例のホットメルト検査装置を示す概略構成図であり、図2は、図1に示したホットメルト検査装置で実施するホットメルト検査方法を説明する図である。又、図3は、ホットメルトを塗布する箱体を説明する斜視図である。
【0022】
最初に、図3を参照して、ホットメルトを塗布し、接着して形成する箱体について説明する。図3に示す箱体30は、例えば、段ボール等により一枚の箱展開シートを作製し、その箱展開シートを折り曲げ、折り曲げた際に重なる部分にホットメルトを塗布し、重なる部分同士を接着して形成したものである。
【0023】
具体的には、箱体30のトップパネル部31とトップパネル部31に重ねるトップフラップ面32とにおいて、トップフラップ面32に複数のホットメルト41a〜41fを塗布し、トップパネル部31とトップフラップ面32とを接着しており、又、内サイドフラップ面33、34と内サイドフラップ面33、34に重ねる外サイドフラップ面35、36とにおいて、内サイドフラップ面33、34に複数のホットメルト42a〜42dを塗布し、内サイドフラップ面33、34と外サイドフラップ面35、36とを接着して、箱体30を形成している。なお、図3においては、図中右側の内サイドフラップ面33、34、外サイドフラップ面35、36、ホットメルト42a〜42dを図示しているが、その反対側(図中左側)も同様である。
【0024】
そして、本実施例においては、箱体30を形成する際の接着に用いるホットメルト41a〜41f、ホットメルト42a〜42dとして、紫外光(UV(Ultra Violet)光)により発光する発光材(例えば、蛍光剤、蛍光増白剤等)入りの熱可塑性接着剤を用いている。
【0025】
そのため、本実施例のホットメルト検査装置は、図1に示すように、ホットメルト42a〜42dや内サイドフラップ面33、34に可視光やUV光を照射する光源装置11と、可視光が照射された内サイドフラップ面33、34からの反射光やUV光が照射されたホットメルト42a〜42dの発光(可視光)を撮像する撮像装置12(撮像手段)と、撮像した内サイドフラップ面33、34やホットメルト42a〜42dの画像を解析処理して、内サイドフラップ面33、34や塗布したホットメルト42a〜42dの検査を行う処理装置13(処理手段)とを有する。本実施例において、光源装置11は、可視光を照射する可視光源装置11a(第1光源手段)とUV光を照射するUV光源装置11b(第2光源手段)とを備えている。
【0026】
本実施例のホットメルト検査装置において、撮像装置12としては、可視光を撮像するCCD(Charge-Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等の一般的な電子撮像素子で良く、従来のように、赤外線カメラのような特殊なカメラを用いる必要はない。又、撮像装置12は、可視光を照射した場合でも、UV光を照射した場合でも、撮像対象を撮像可能である。
【0027】
この撮像装置12は、ホットメルトを塗布した検査面(図1中のトップフラップ面32や内サイドフラップ面33、34)に垂直に設置することが望ましい。このような設置が不可能な場合、何の補正もしなければ、同じ量のホットメルトが塗布されていても、撮像装置と検査面(検査面上のホットメルト)との間に生じる離隔距離の違いによって、検査誤差が生じることとなる。このような場合には、垂直に設置した撮像装置で撮像した検査対象(ホットメルト)の測定値(例えば、面積の画素数)を100%基準とし、垂直に設置できなかった撮像装置で撮像した同じ検査対象の測定値を100%基準へ補正する補正係数を求め、求めた補正係数を用いて補正するようにすれば良い(下記式1参照)。
【0028】
更には、ホットメルトガン等の機械装置、温熱環境、設置場所の照明環境が経年変化した場合の対応係数(通常=1.00)を考慮しても良い(下記式2参照)。下記式1、式2は、撮像範囲が広いために、撮像装置12を複数用いる場合にも適用可能である。
【0029】
補正後の測定値=測定値×補正係数 ・・・(式1)
補正後の測定値=測定値×補正係数×対応係数 ・・・(式2)
【0030】
なお、図1では、ホットメルト42a〜42d及び内サイドフラップ面33、34の検査を行うホットメルト検査装置を図示したが、ホットメルト41a〜41f及びトップフラップ面32の検査を行うホットメルト検査装置も同様の構成である。
【0031】
例えば、箱体30になる箱展開シートは、ベルトコンベア20により移動されて、移動しながら箱体30に形成されていく。具体的に説明すると、箱体30のトップフラップ面32に複数のホットメルト41a〜41fを塗布し、トップパネル部31とトップフラップ面32とを接着し、その後、内サイドフラップ面33、34に複数のホットメルト42a〜42dを塗布し、内サイドフラップ面33、34と外サイドフラップ面35、36とを接着して、箱体30を形成していく。この場合には、トップフラップ面32及び塗布したホットメルト41a〜41fの検査を行うホットメルト検査装置を上流側に、内サイドフラップ面33、34及び塗布したホットメルト42a〜42dの検査を行うホットメルト検査装置を下流側に、同様の構成で、ベルトコンベア20に沿って配置すれば良い。
【0032】
まず、フラップ面の方の検査方法について説明する。
【0033】
ホットメルトを塗布するフラップ面は、資材不良等により、その一部が破れていたり、中折れ状態になっていたりする場合がある。この場合、ホットメルトの塗布は正常であっても、箱体30としては、不適合製品とする必要がある。
【0034】
そこで、本実施例では、塗布したホットメルト41a〜41fの検査を行う際には、トップフラップ面32の検査も行うようにしており、又、塗布したホットメルト42a〜42dの検査を行う際にも、内サイドフラップ面33、34の検査を行うようにしている。
【0035】
図1を参照して、その検査手順を説明すると、可視光源装置11aから可視光を照射し、可視光が照射された内サイドフラップ面33、34からの反射光を撮像装置12で撮像する。その後、UV光源装置11bからUV光を照射し、UV光により発光したホットメルト42a〜42dを撮像装置12で撮像する。この順序は逆でも良いし、又、同時でも良く、その場合、例えば、UV光源装置11bは常時発光させておき、内サイドフラップ面33、34の検査のときだけ、可視光源装置11aを発光させれば良い。
【0036】
そして、撮像した内サイドフラップ面33、34の画像を処理装置13で解析処理し、内サイドフラップ面33、34の形状を求め、予め登録しておいた内サイドフラップ面33、34の基準形状と比較して、内サイドフラップ面33、34の検査を行う。加えて、撮像したホットメルト42a〜42dの画像を処理装置13で解析処理し、各ホットメルト42a〜42dの大きさを示す面積の画素数を求め、後述する相対的な比較、判定を行うことにより、ホットメルト42a〜42dの検査を行う。なお、面積に限らず、各ホットメルト42a〜42dの大きさを示す縦長さ(ベルトコンベア20の進行方向に沿う方向の長さ)や横長さ(ベルトコンベア20の進行方向に垂直な方向の長さ)の画素数を求めても良い。
【0037】
次に、図2も参照して、ホットメルトの方の検査方法について説明する。なお、図2では、ホットメルト41a〜41f(後述するグループ1)を図示して説明を行うが、ホットメルト42a〜42dでも同様である。又、ホットメルト41a〜41fは、全て同一面上にあり、全て垂直方向から撮影されたものとする。
【0038】
上述した内サイドフラップ面33、34及びホットメルト42a〜42dの検査と同様に、ホットメルト41a〜41fの検査を行うときにも、トップフラップ面32の検査を行うようにしている。図1は、内サイドフラップ面33、34及びホットメルト42a〜42dの検査を行うホットメルト検査装置であるが、この図1を参照して、その検査手順を説明すると、可視光源装置11aから可視光を照射し、可視光が照射されたトップフラップ面32からの反射光を撮像装置12で撮像する。その後、UV光源装置11bからUV光を照射し、UV光により発光したホットメルト41a〜41fを撮像装置12で撮像すると、例えば、図2に示すような画像が撮像されることになる。この順序は逆でも良いし、又、同時でも良く、その場合、例えば、UV光源装置11bは常時発光させておき、トップフラップ面32の検査のときだけ、可視光源装置11aを発光させれば良い。
【0039】
そして、撮像したトップフラップ面32の画像を処理装置13で解析処理し、トップフラップ面32の形状を求め、予め登録しておいたトップフラップ面32の基準形状と比較して、トップフラップ面32の検査を行う。加えて、撮像したホットメルト41a〜41fの画像を処理装置13で解析処理し、各ホットメルト41a〜41f大きさを示す面積の画素数を求め、以下に説明する相対的な比較、判定を行うことにより、ホットメルト41a〜41fの検査を行う。なお、面積に限らず、各ホットメルト41a〜41fの大きさを示す縦長さや横長さの画素数を求めても良い。
【0040】
一例として、解析処理により求めた各ホットメルト41a〜41fの面積の画素数を下記表1の通りとする。
【0041】
【表1】
【0042】
そして、本実施例では、検査対象のホットメルト41a〜41fの中から、基準となる任意の1つのものとそれ以外のものを選択、区分し、基準となるものの画素数に対するそれ以外のものの画素数の比を求め、求めた比が予め設定した相対的数値の範囲内にあるか否かにより、ホットメルトの不良品の有無を判定して、検査を行っている。なお、比に代えて、基準との差分でも良い。
【0043】
基準として、例えば、図2中の左端にあるホットメルト41aを選択し、基準に対する比0.8以上1.2以下の数値範囲を良品とすると、下記表2のように、同一グループ内のホットメルト41a〜41fの中に不良品があることを判定することができる。
【0044】
【表2】
【0045】
又、基準として、例えば、図2中の左端から2番目のホットメルト41bを選択した場合にも、同じく、基準に対する比0.8以上1.2以下の数値範囲を良品とすると、下記表3のように、同一グループ内のホットメルト41a〜41fの中に不良品があることを判定することができる。
【0046】
【表3】
【0047】
更に、どのホットメルトが塗布量不足なのか、どのホットメルトが塗布量過度なのかを確認するためには、統計的な処理を行えば良い。例えば、全ホットメルト41a〜41fの画素数の平均値を求め、求めた平均値に対して、各ホットメルト41a〜41fの画素数の比を求め、平均値に対する比0.8以上1.2以下の数値範囲を良品として、同一グループ内のホットメルト41a〜41fの良否を判定すれば良い。上記表1での全ホットメルト41a〜41fの画素数の平均値は約103.3であるので、この平均値に対して、各ホットメルト41a〜41fの画素数の比を求めると、下記表4に示す結果となる。
【0048】
【表4】
【0049】
上記表4から、同一グループ内のホットメルト41a〜41fの良否を判定することができ、ホットメルト41bが塗布量不足の不良品と、ホットメルト41fが塗布量過度の不良品と判定できる。
【0050】
塗布量の判定と同様に、更に、塗布位置についても良否を判定しても良い。具体的には、検査対象のホットメルト41a〜41fの中から、基準となる1つのものとそれ以外のものを選択、区分し、基準となるものの位置に対するそれ以外のものの相対位置を求め、求めた相対位置が予め設定した範囲内にあるか否かにより、ホットメルトの塗布位置の良否を判定して、検査を行えば良い。又、この検査の際には、検査したトップフラップ面32の任意の位置(例えば、トップフラップ面32の左端等)を基準にして、各ホットメルト41a〜41fの相対位置を求め、求めた相対位置が予め設定した範囲内にあるか否かにより、ホットメルトの塗布位置の良否を判定して、検査を行っても良い。
【0051】
更に、ホットメルトには、塗布可能な領域と、異物混入の観点により、塗布不可能な領域とがある。そのため、同一グループ内の複数のホットメルトは、予め決められた領域内に塗布されるので、処理装置13においても、図2に示すように、予め決められた領域Rを規定しておき、同一グループ内の複数のホットメルト全てが領域R内にあるか否かを解析し、判定することにより、同一グループ内の複数のホットメルトの塗布位置の検査を行うこともできる。
【0052】
通常、ホットメルトは、1つの箱体に対し、同一量、同一形状のホットメルトを同時に複数箇所に塗布しており、同一のグループとなる複数のホットメルトがあり、全ての箇所のホットメルトの塗布量が、同じように増えたり、同じように減ったりすることは、確率的に無いに等しい。塗布位置についても、全ての箇所のホットメルトの塗布位置が、同じ配分で位置ずれすることは、確率的に無いに等しい。
【0053】
そこで、本実施例では、上述したように、同一のグループに属する複数の箇所のホットメルトを計測し、そのグループの中から基準となる箇所のホットメルトを1つ選択し、基準となるホットメルトとそれ以外のホットメルトとを相対的に比較することにより、塗布量の増減、塗布位置のずれを相対的に判定し、良否を判定して、検査を行っている。本実施例の場合、従来設定していた適正な塗布量を事前に登録する必要はなく、又、環境の変化や状態の変化に応じて、設定の変更を行う必要もなく、従来と比べると、登録作業や運用面が顕著に容易となる。
【0054】
又、ホットメルトを射出するホットメルトガンのノズルは、塗布回数や運休等により定期清掃が必要である。ノズルが目詰りしてくると、ホットメルトの塗布量は減少してくる傾向となる。そのため、本実施例においても、基準となるホットメルトとそれ以外のホットメルトとを相対的に比較することにより、ノズルの詰まり具合を検査することができる。この場合は、後述するグループ8、9での基準を用いて、比較、判定を行えば良い。その場合、基準を1とすると、処理装置13は、基準に対する比が、例えば、以下の表5に示すような範囲となるときに、注意、警告を表示するようにしている。
【0055】
【表5】
【0056】
上述したように検査することにより、ホットメルトの塗布量が減る、塗布位置がずれる、ホットメルトガンのノズルの詰まり等の異常を検出することができる(塗布量検査、塗布位置検査、ノズル詰り検査)。又、ホットメルトガンの故障によって、全てのホットメルトを全く塗布しない場合には、基準自体も検出することができないので、不良と判定することができ、その異常を検出することができる(無塗布検査)。更には、ホットメルトを塗布した後に形が乱れる場合等の異常も検出することができる。加えて、フラップ面に破損や中折れ等の異常が無いか検出することができる(フラップ面検査)。つまり、箱体30の適合検査を複合的に行うことができる。
【0057】
相対的に比較、判定を行うグループとしては、本実施例では、上述したホットメルト41a〜41fを含めて、下記表6、表7のような組み合わせが考えられる。なお、ここでは、図1中の手前側を反充填側とし、奥側を充填側として説明する。この充填側とは、箱体30に収容する製品を充填する側のことである。なお、前提として、同一グループ内のホットメルトは、同一量、同一形状に塗布されるように設定されているものとする。
【0058】
【表6】
【0059】
又、ホットメルトガンのノズルの方に着目して、同一箱体内だけでのグループに限らず、異なる箱体同士のホットメルトを同一のグループとし、相対的に比較、判定を行っても良い。この場合、前提として、同一グループ内のホットメルトは、同一量、同一形状、同一位置に塗布されるように設定されているものとする。
【0060】
【表7】
【0061】
このように、異なる箱体同士でのホットメルトをグループとする場合には、n回前に個々のノズルから塗布された個々のホットメルトを基準として、今回個々のノズルから塗布された個々のホットメルトを相対的に比較、判定する。なお、nは任意の正の整数である。
【0062】
グループ8を、図1図2を参照して説明すると、ホットメルト41aを塗布するホットメルトガンのノズルに着目する場合には、n回前にノズルからトップフラップ面32に塗布されたホットメルト41aを基準とし、今回ノズルからトップフラップ面32に塗布されたホットメルト41aを同一のグループ8とし、これらを用いて相対的に比較、判定することになる。他のホットメルト41b〜41fについても同様である。
【0063】
又、グループ9を、図1を参照して説明すると、ホットメルト42aを塗布するホットメルトガンのノズルに着目する場合には、n回前にノズルから内サイドフラップ面33に塗布されたホットメルト42aを基準とし、今回ノズルから内サイドフラップ面33に塗布されたホットメルト42aを同一のグループ9とし、これらを用いて相対的に比較、判定することになる。他のホットメルト42b〜42dについても同様である。
【0064】
以上のようなグループ2〜9を用いる場合も、上述したグループ1と同様に、ホットメルトが撮像される度に各グループ内での相違性を検査するので、必要な設定は相対的な相違性だけであり、それ以外の設定は予め設定する必要はない。
【0065】
このようにして、塗布したホットメルトを相対的に比較、判定しているので、従来のように、天候、季節、昼夜等の環境に左右されたり、資材の状態、移動速度に左右されたりすることはなく、又、撮像装置12と検査対象物の箱体30との測定距離が変動しても、その変動に左右されることはなく、更に、閾値の設定を頻繁に変更しなくても、検査を行うことができ、グループ内の複数のホットメルトの量が相対的に適正であるかどうか判定することができる。そして、ノズル詰まりにより、一部のホットメルトの量が変化した場合には、上述したような相対的な比較、判定を行うことにより、確実に異常を検出することができる。
【0066】
なお、光源装置11(可視光源装置11a、UV光源装置11b)、撮像装置12、処理装置13等に起因する検出値のばらつきはあるが、このばらつきは全体的に発生するため、相対的な比較、判定を行う本実施例への影響は小さく、誤検出は少ない。
【0067】
又、本実施例では、相対的な比較、判定を行っているので、基本的には、判定のための絶対的な数値の設定は必要ないが、ホットメルトの量が不足すると、箱体30の接着不良が発生するおそれがあるため、ホットメルトの絶対量の下限値となる下限閾値を設定するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、段ボール箱等の箱体を組み立てる際の接着に用いるホットメルトの検査に適用されるものである。
【符号の説明】
【0069】
11 光源装置
11a 可視光源装置
11b UV光源装置
12 撮像装置
13 処理装置
20 ベルトコンベア
30 箱体
41a〜41f、42a〜42d ホットメルト
図1
図2
図3