(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記クロック乗算器は、前記第1の回路が高速トラックモードにおいて動作するよう動作可能である場合に1よりも大きい係数を前記出力クロック信号の周波数に乗じ、前記第1の回路が前記高速トラックモードと異なる低速トラックモードにおいて動作するよう動作可能である場合に前記出力クロック信号の周波数を不変なままとするよう動作する、
請求項12に記載の装置。
前記スケーラーは、前記第1の回路が前記高速トラックモードと異なる低速トラックモードにおいて動作するよう動作可能である場合に1に等しい係数により前記周波数カウントをスケーリングする、
請求項14に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態は、以下で与えられる詳細な説明から及び本開示の様々な実施形態の添付の図面からより十分に理解されるであろう。なお、実施形態は、本開示を具体的な実施形態に制限されるよう理解されるべきではなく、説明及び理解のためだけにすぎない。
【0011】
本開示の実施形態は、EMIを低減するようピーク電力スペクトル密度を低減するスペクトラム拡散変調を提供する。一実施形態において、平均のスイッチング周波数は、RFI制御のための無線の受信帯域から高調波拡散を離しておくよう調整される。一実施形態において、自励式広範囲発振器(例えば、電圧制御発振器(VCO;Voltage Controlled Oscillator))は、VRのための一次スイッチングクロックを供給するために使用される。一実施形態において、VCOは、周波数を変更するよう変調可能な周波数同調電圧を有する。
【0012】
一実施形態において、低速デジタルトラッキングループが使用され、それはシステム基準クロックを使用し、スイッチング周波数を閾値内(例えば、0.2〜2%)で安定に保つようVCOを変調する。一実施形態において、ソフトウェアインターフェースは、目標のスイッチング周波数が、トラッキングループのために目標周波数として使用される特定の値に設定されることを可能にするために使用される。一実施形態において、トラッキングループと組み合わせて、ソフトウェアインターフェースは、スイッチング周波数が、高調波がプラットフォーム無線通信と最も干渉しない周波数スポットに置かれることを可能にする。
【0013】
一実施形態において、デジタルスペクトラム拡散及びノッチフィルタブロックは、VCOの同調電圧を変調するために使用される。一実施形態において、このデジタルロジックは、トラッキングループと組み合わせて働く。一実施形態において、このデジタルブロックは、EMI軽減のために従来のスペクトラム拡散変調を提供することができるが、加えて、目標のスイッチング周波数を中心とする周波数スペクトラムにおけるノッチを生じさせ得るアルゴリズムを含む。一実施形態において、このノッチは、幅がプログラム可能であり、特定の周波数でのノイズを無線通信干渉が起こりえる閾値を下回らせるために使用される。一実施形態において、上記の機能はまたソフトウェアによってもプログラム可能である。
【0014】
実施形態の1つの技術的な効果は、無線通信干渉を低減し且つEMI認証を通るようプラットフォームがVRノイズを成形することを可能にするために実施形態が複数のデジタルアルゴリズム及び技術を組み合わせることである。これは、より高い周波数のスイッチング技術の使用を可能にし、且つ、プラットフォーム遮蔽の使用を減らすことを可能にする。加えて、スイッチングノイズに起因して妨げられてきた新しいVR回路及びトポロジが考えられ得る。
【0015】
一実施形態において、スペクトラム拡散及び周波数ノッチングのためのデジタルアルゴリズムは、周波数トラッキングループからのアナログ電圧と混合されるアナログ電圧を生成する。一実施形態において、それらのアナログ電圧の混合は、基準目標周波数に等しい平均周波数を有するVCO周波数を生成する。一実施形態において、瞬時周波数は、所望の放射プロファイルを提供するためにVCO周波数をどこにシフトすべきかを決定する、スペクトラム拡散と周波数ノッチングとの複合アルゴリズムによって管理される。
【0016】
以下の記載では、多数の詳細が、本開示の実施形態のより完全な説明を提供するために論じられる。なお、当業者には明らかなように、本開示の実施形態はそれらの具体的な詳細によらずに実施されてよい。他の例では、よく知られた構造及びデバイスが、本開示の実施形態を不明瞭にしないように、詳細にというよりむしろブロック図形式において、図示される。
【0017】
実施形態の対応する図面において、信号は線により表される点に留意されたい。一部の線は、更なる成分信号経路を示すようより太いことがあり、且つ/あるいは、第1の情報フローの方向を示すよう1以上の端部で矢印を有することがある。そのような表示は、限定であるよう意図されない。むしろ、線は、回路又は論理ユニットのより容易な理解を促すよう1以上の例となる実施形態とともに使用される。如何なる表される信号も、設計ニーズ又は好みによって決定づけられるように、実際には、いずれかの方向において進むことができる1以上の信号を有してよく、何らかの適切なタイプの信号スキームにより実施されてよい。
【0018】
明細書の全文を通して、そして特許請求の範囲において、語「接続される(connected)」は、如何なる中間デバイスなしで、接続される物の間の直接的な電気的接続を意味する。語「結合される(coupled)」は、接続される物の間の直接的な電気的接続又は、1以上の受動的又は能動的な中間デバイスを通じた間接的な接続のいずれかを意味する。語「回路(circuit)」は、所望の機能を提供するよう互いと協働するよう配置される1以上の受動的及び/又は能動的な構成要素を意味する。語「信号(signal)」は、少なくとも1つの電流信号、電圧信号又はデータ/クロック信号を意味する。「1つの(a又はan)」及び「前記(the)」の意味は複数参照を含む。「おいて(in)」の意味は「〜の中に(in)」及び「〜の上で(on)」を含む。
【0019】
語「スケーリング(scaling)」は一般的に、設計(回路図及びレイアウト)を1の処理技術から他の処理技術へ変換することを指す。語「スケーリング」は一般的に、更に、レイアウト及びデバイスを同じ技術ノード内でダウンサイズすることを指す。語「スケーリング」はまた、他のパラメータ(例えば、電力供給レベル)に対する信号周波数の調整(例えば、スローダウン)を指すこともある。語「実質的に(substantially)」、「近く(close)」、「およそ(approximately)」、「近く(near)」及び「約(about)」は一般的に、目標値の±20%内にあることを指す。
【0020】
別なふうに特定されない限り、共通のオブジェクトを記載するための、順序を示す形容詞「第1(first)」、「第2(second)」及び「第3(third)」等の使用は、単に、同じオブジェクトの異なるインスタンスが参照されていることを示しており、そのように記載されるオブジェクトが時間的に、空間的に、ランキングにおいて、又は何らかの他の方法において所与の順序でなければならないことを暗示するよう意図されない。
【0021】
実施形態の目的のために、トランジスタは、ドレイン、ソース、ゲート及びバルク端子を含む金属酸化膜半導体(MOS;Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。トランジスタはまた、トライゲート(Tri-Gate)及びFinFetトランジスタ、全周ゲート(Gate All Around)円筒形(Cylindrical)トランジスタ、又はカーボンナノチューブ若しくはスピントロニックデバイスのようなトランジスタ機能を実施する他のデバイスを含む。ソース端子及びドレイン端子は同一の端子であってよく、ここでは同義的に使用される。当業者には明らかなように、他のトランジスタ、例えば、バイポーラ接合トランジスタ(BJT PNP/NPN)、BiCMOS、CMOS、eFET等が、本開示の適用範囲から逸脱することなしに使用されてよい。語「MN」はn型トランジスタ(例えば、NMOS、NPN BJT等)を示し、語「MP」はp型トランジスタ(例えば、PMOS、PNP BJT等)を示す。
【0022】
図1は、本開示の一実施形態に従う、1以上のスイッチング電圧レギュレータのためにスペクトラム拡散を使用するハイレベル・アーキテクチャ100である。一実施形態において、アーキテクチャ100は、スペクトラム拡散基準クロック発生器101と、1以上の位相ロックループ(PLL;Phase Locked Loop)、すなわち、PLL−1、PLL−2及びPLL−Nと、電圧レギュレータ(VR;Voltage Regulator)、すなわち、VR−1、VR−2及びVR−Nとを有する。なお、‘N’は2よりも大きい整数である。一実施形態において、夫々のVRは、その対応するスイッチマトリクス、すなわち、Switch Matrix−1、Switch Matrix−2及びSwitch Matrix−Nを有する。なお、‘N’は2よりも大きい整数である。
【0023】
一実施形態において、スペクトラム拡散基準クロック発生器101は、他の電圧レギュレータに関連する他のクロッキングユニットのためのVRClk_refを生成する。基準クロック(VRClk_ref)のスペクトラムを拡散することによって、基準クロックを受け取る他の電圧レギュレータの夫々の発振器(例えば、パルス幅変調器の発振器)及び他のPLLは、EMIを低減するよう自身のクロック信号のスペクトラムを有効に拡散する。一実施形態において、VRClk_refの周波数は、ピーク電力密度(PPD;Peak Power Density)を例えば20倍だけ低減するよう±1%だけ拡散される(例えば、1MHzを100MHzへ)。他の実施形態では、他の拡散パーセンテージが使用されてよく、例えば、3KHzで±3%であってよい。一実施形態において、スペクトラム拡散基準クロック発生器101は、VRClk_refを用いるVRが適切に動作し続ける限り、何らかのパーセンテージによってVRClk_refのスペクトラムを拡散するよう動作する。例えば、VRClk_refのスペクトラムは、PLL−1〜Nが基準クロック(VRClk_ref)の変化に起因してロックを失うように拡散され得る。
【0024】
一実施形態において、複数のVRのPWMは、スペクトラム拡散されたVRClk_refに位相ロックされる。一実施形態において、PWMは、2×基準クロック周波数(すなわち、VRClk_ref)である周波数で動作する。一実施形態において、VRの消費者又はユーザは拡散の量と中心周波数とを変更することができる。
【0025】
一実施形態において、スペクトラム拡散基準クロック発生器101は、無線周波数干渉(RFI;Radio Frequency Interference)を低減するよう高調波拡散においてノッチを導入することができる。より良い無線通信のために、無線通信の受信帯域はノイズを有するべきではない。一実施形態において、無線通信が使用するスペクトラムをノイズのない(又は実質的にノイズのない)形態のままにしておくようギャップがスペクトラム拡散基準クロック発生器101によってスペクトラム拡散において導入される。一実施形態において、スペクトラム拡散基準クロック発生器101は、VRClk_refの平均スイッチング周波数を(スペクトラム拡散のために)一定に保つ。一実施形態において、スペクトラム拡散基準クロック発生器101は、スペクトラムの高周波への拡散及び低周波への拡散を導入するために使用される三角波を生成するよう動作する。一実施形態において、スペクトラム拡散基準クロック発生器101は、ランダムスペクトラム拡散をVRClk_refに導入するよう動作する。例えば、長期の制御可能な期間を有するランダムウォークは、スペクトラム拡散をランダム化するよう導入される。
【0026】
図2は、本開示の一実施形態に従う開ループのスペクトラム拡散装置200(例えば、101)である。いずれかの他の図面の要素と同じ参照符号(又は名称)を有する
図2の要素は、記載されたのと同じ何らかの方法において動作又は機能することができることが指し示されるが、そのように制限されない。
【0027】
一実施形態において、装置200は、発振器201と、第1の回路202と、第2の回路203と、第3の回路204とを有する。一実施形態において、発振器201は、出力クロック信号の周波数を調整するよう可調な基準信号(Vref)に従って出力クロック信号(VR Clk。
図1のVRClk_refと同じである。)を生成する。一実施形態において、発振器201はデジタル制御発振器(DOC;Digitally Controlled Oscillator)であり、可調な基準信号はデジタル制御ワードである。一実施形態において、発振器201は電圧制御発振器(VCO;Voltage Controlled Oscillator)であり、可調な基準信号は電圧制御信号である。
【0028】
一実施形態に従って、第1の回路202は、出力クロック信号の中心周波数を示す第1の信号(例えば、VR中心周波数)を供給するよう動作する。一実施形態において、第1の回路202は、中心周波数のデジタル表現(例えば、基準周波数コード)を第1の信号(すなわち、VR中心周波数)としてのアナログ表現へ変換する第1のデジタル−アナログ変換器(DAC;Digital to Analog Converter)206を有する。第1の回路202は、DAC206へ結合されているレジスタ207を有し、レジスタ207は、制御信号によって供給される基準周波数コードを記憶する。一実施形態において、DAC206は、基準クロック信号により動作するクロック制御されたDACである。一実施形態において、DAC208も、基準クロック信号により動作するクロック制御されたDACである。他の実施形態では、DAC206及びDAC208は非同期であってよい。
【0029】
一実施形態において、第2の回路203は、出力クロック信号にスペクトラム拡散を提供するようにスイッチング波形216(例えば、SS変調)を生成するよう動作する。一実施形態において、第2の回路203は、基準クロック周波数で動作する第2のDAC208及びアップダウンカウンタ209を有する。一実施形態において、第2のDAC208はアップダウンカウンタ209へ結合されており、第2のDAC208は、アップダウンカウンタ209の出力215に従ってスイッチング波形216を生成するよう動作する。一実施形態において、第2のDAC208は12ビットDACである。他の実施形態では、第2のDAC208のための他のサイズが使用されてよい。一実施形態において、より大きいビットサイズを有するDACが、より平滑な出力216を生成するために使用され、それにより、Vrefは平滑に変調される。そのような実施形態では、VR Clkは平滑なスペクトラム拡散を示し、それにより、後に続くPLLは安定なままである。一実施形態において、DAC分解能(すなわち、ビットの数)の増大は、スペクトラム拡散におけるスペクトル線の可観測性を低減するのに役立つ。
【0030】
一実施形態において、アップダウンカウンタ209は、アップダウンカウンタ209の出力213が加算器212からの現在値に加えられるように、加算器212へ結合されているレジスタ211を有する。一実施形態において、レジスタ211は12ビットレジスタである。一実施形態において、アップダウンカウンタ209は基準クロック周波数により動作する。一実施形態において、基準クロック周波数は100MHzの周波数を有する。他の実施形態では、基準クロック周波数の他の周波数が使用されてよい。一実施形態において、アップダウンカウンタ209は、オーバーフロー時にカウントの方向を切り換える自走式カウンタである。そのような実施形態では、アップダウンカウンタ209の出力215は周期的な三角波である。基準クロック周波数の周波数は三角波の周期に影響を与える。一実施形態において、カウンタのサイズ及びDAC208の分解能を増大させることによって、より大きい最大拡散が、スペクトル線が現れる前に達成される。
【0031】
一実施形態において、第2の回路203は、アップダウンカウンタ209へ結合されている疑似乱数発生器210を更に有する。一実施形態において、疑似乱数発生器210は、ランダムなアップ又はダウン信号(ランダムウォーク信号とも呼ばれる。)をアップダウンカウンタ209へ供給するよう動作する。一実施形態において、疑似乱数発生器210は、基準クロック周波数により動作する線形帰還シフトレジスタ(LFSR;Linear Feedback Shift Register)である。一実施形態において、疑似乱数発生器210が有効にされる場合に、215の出力はランダムウォークデジタルコードである。一実施形態において、疑似乱数発生器210からのアップ/ダウン信号214は、1次までランダムである。他の実施形態では、より高い次数のランダムさが、疑似乱数発生器210によってアップ/ダウン信号214に導入されてよい。
【0032】
一実施形態において、第3の回路204は、第1の回路202及び第2の回路203へ結合されており、第1の信号(すなわち、VR中心周波数)とスイッチング波形(216又はSS変調のいずれか)とに従って可調な基準信号(Vref)を供給する。故に、実施形態を不明瞭にしないように、Vrefはアナログ電圧である。他の実施形態では、デジタル制御コードが、DCOにより使用のために生成されてよい。一実施形態において、第3の回路204はオンダイのポテンショメータ(POT;POTtentiometer)である。一実施形態において、VR中心周波数は固定であり、SS変調信号はVrefを変調させる。1つのそのような第3の回路204は
図7に表されている。
【0033】
図7は、本開示の一実施形態に従う開及び閉ループのスペクトラム拡散におけるスペクトル線において使用される可変抵抗器700(例えば、第3の回路204)である。いずれかの他の図面の要素と同じ参照符号(又は名称)を有する
図7の要素は、記載されたのと同じ何らかの方法において動作又は機能することができることが指し示されるが、そのように制限されない。
【0034】
一実施形態において、可変抵抗器700は複数の抵抗R1〜RNを有する。なお、‘N’2よりも大きい整数である。一実施形態において、抵抗R1〜RNはポリ抵抗である。他の実施形態では、抵抗R1〜RNは線形モードにおいて動作するトランジスタである。一実施形態において、抵抗R1〜RNは、第1の端子‘A’(例えば、SS変調信号を供給する。)と第2の端子‘B’(例えば、VR中心周波数を供給する。)とを備える抵抗ラダーを形成する。一実施形態において、可変抵抗器700は、第1及び第2の端子の電圧又は信号を補間する。
【0035】
一実施形態において、抵抗の各端子は制御可能なスイッチへ結合されている。例えば、スイッチS1〜SNが、図示されるように抵抗R1〜RNの端子へ結合されている。一実施形態において、スイッチS1〜SNはp型デバイス、n型デバイス、又はそれらの組み合わせから形成されるパスゲートである。一実施形態において、スイッチS1〜SNは、可調な基準信号Vrefを供給するよう抵抗分割器(すなわち、抵抗R1〜RN)の出力を選択的に結合するようマルチプレクサを形成する。
【0036】
一実施形態において、スイッチS1〜SNは、デコーダ701によって生成されるデジタル信号によって制御可能である。一実施形態において、デコーダ701は、どのレベルの拡散が望まれるかを決定するよう拡散制御信号を受信する。例えば、拡散制御信号は、1%、2%等の拡散が望まれるかどうかを示してよい。一実施形態において、拡散制御信号はヒューズに基づく信号である。他の実施形態では、拡散制御信号はソフトウェアによってプログラム可能である。一実施形態において、デコーダ701は、Vrefを生成するためにどのスイッチがオンされるのか及びどのスイッチがオフされるのかを決定する信号を生成する。
【0037】
再び
図2を参照すると、一実施形態において、装置200は、第2の回路203及び第3の回路204へ結合されている第4の回路205を更に有する。一実施形態において、第4の回路205は、カウンタ209とDAC208との間にデジタルスケーラ回路を挿入することによってデジタルで実施される。一実施形態において、デジタルスケーラ回路は左/右シフト動作として実施されてよい。一実施形態において、第4の回路205は、SS変調信号を生成するようノード216にある信号をスケーリングし、SS変調信号は次いで、第3の回路204へ供給される。一実施形態において、第4の回路205はオンダイのPOTである。一実施形態において、第4の回路205は、
図7の可変抵抗器700として実施される。一実施形態において、第4の回路205は、VR Clkのスペクトラムに対する拡散の量を制御するよう追加ノブを提供する。
【0038】
図4Aは、本開示の一実施形態に従う、低速クロッキングモードにおける
図2の開ループスペクトラム拡散装置200の動作を示す。いずれかの他の図面の要素と同じ参照符号(又は名称)を有する
図4Aの要素は、記載されたのと同じ何らかの方法において動作又は機能することができることが指し示されるが、そのように制限されない。
【0039】
x軸は時間であり、y軸は周波数である。破線の横線は目標の拡散周波数、すなわち、F_setptを示す。縦の破線は、VR(例えば、VR1〜N)が有効にされる時間を示す。開ループモードにおいて、拡散は、三角波401によって示されるように即座にオンすることができるが、周波数設定点(すなわち、F_setpt)と実際の動作周波数との間には誤差が存在し得る。
【0040】
図3は、本開示の一実施形態に従う、可変トラッキング及びノッチ機能を備えた閉ループのスペクトラム拡散装置300である。いずれかの他の図面の要素と同じ参照符号(又は名称)を有する
図3の要素は、記載されたのと同じ何らかの方法において動作又は機能することができることが指し示されるが、そのように制限されない。故に、実施形態を不明瞭にしないように、同じ識別子を有して先に論じられた構成要素及び/又は特徴は再び論じられない。
【0041】
一実施形態において、装置200は、発振器201と、第1の回路302と、第2の回路303と、第3の回路204とを有する。一実施形態において、発振器201は、集積された電圧レギュレータのための一次スイッチングクロックを供給する自励式広範囲発振器である。一実施形態において、発振器201は、VR Clkの周波数を変更するよう変調することができる周波数同調電圧(発振器201がVCOである場合)又はデジタルコード(発振器201がDCOである場合)を有する。故に、実施形態を不明瞭にしないように、発振器201はVCOである。同じ概念がDCOに適用される(図示せず。)。一実施形態において、装置300は、システム基準クロックを使用し、VCO201を変調して、スイッチング周波数を厳しいパーセンテージ(例えば、0.2%)内で安定に保つ低速デジタルトラッキングループにおいて動作する。
【0042】
一実施形態において、第1の回路302は、トラッキングループと、出力信号(すなわち、VR Clk)の中心周波数を示す第1の信号(すなわち、VR中心周波数)とを提供する。一実施形態において、第1の回路302は、VR(例えば、VR1〜N)が有効にされる前に目標の拡散周波数がうまく達成されるように、高速トラッキングモードを提供する。一実施形態において、第1の回路302は、VR Clkの周波数に整数倍‘N’を乗じる乗算器304を有する。
【0043】
VR Clkを増大させる1つの技術的効果は、VR Clkの周波数の高速なトラッキング、すなわち、所望の目標周波数に到達するためのVR Clkの中心周波数の高速な調整を達成することである。正常モード、すなわち、非トラッキングモード(例えば、低速トラッキングモード)の間、乗率は1である。そのような実施形態では、乗算器304は、第1の回路302が高速トラッキングモードとは異なる低速トラッキングモードにおいて動作するよう動作可能である場合に、第1の回路302による使用のために出力クロック信号の周波数を不変なままとするよう動作する。
【0044】
図6Aは、本開示の一実施形態に従う、閉ループスペクトラム拡散装置300において使用される乗算器600(例えば、304)を示す。いずれかの他の図面の要素と同じ参照符号(又は名称)を有する
図6Aの要素は、記載されたのと同じ何らかの方法において動作又は機能することができることが指し示されるが、そのように制限されない。
【0045】
一実施形態において、乗算器600は、リング発振器601と、排他的論理和(XOR)論理ゲート602、603及び604とを有する。一実施形態において、リング発振器601は、リングを形成するよう連結された遅延段のチェーンを有する。一実施形態において、リング発振器601はVCO(例えば、VCO201)である。一実施形態において、リング発振器601は、デジタル制御ワードによって制御可能なDCOである。一実施形態において、各遅延段は反転段である。一実施形態において、リング発振器601の各遅延段の出力は、互いに対して45度位相がずれている。一実施形態において、XOR論理ゲート602の入力A及びCは夫々、0度及び90度だけ位相がずれている。一実施形態において、XOR論理ゲート603の入力B及びDは夫々、45度及び135度だけ位相がずれている。一実施形態において、入力A、B、C及びDにおける信号の周波数はf
0である。
【0046】
一実施形態において、XOR論理ゲート602及び603の出力はXOR論理ゲート604のための入力E及びFを形成する。この実施形態では、入力E及びFでの信号の周波数はf
0の2倍の周波数、すなわち、2f
0である。一実施形態において、XOR論理ゲート604の出力Gは、入力E及びFでの信号の周波数の2倍の周波数、すなわち、4f
0である。
【0047】
図6Bは、本開示の一実施形態に従う乗算器600の動作を示す波形620である。いずれかの他の図面の要素と同じ参照符号(又は名称)を有する
図6Bの要素は、記載されたのと同じ何らかの方法において動作又は機能することができることが指し示されるが、そのように制限されない。プロット620は、
図6Aを参照して論じられる波形A、B、C、D、E、F及びGを示す。信号Gの周波数は、信号Aの周波数の4倍である。
【0048】
再び
図3を参照すると、一実施形態において、第1の回路302は、基準クロック信号に対して出力クロック信号VR Clkの周波数をカウントする周波数カウンタ305を有する。一実施形態において、周波数カウンタ305は、乗算されたクロック、すなわち、VR Clk×Nをカウントする。なお、‘N’は1以上の整数である。一実施形態において、周波数カウント312は周波数カウントコードとして記憶される。一実施形態において、カウンタ305は16ビットカウンタである。他の実施形態では、周波数カウンタ305のための他のサイズが使用されてよい。
【0049】
一実施形態において、第1の回路302は、スケーリング量により周波数カウント312をスケーリングするロジックユニット306(スケーラーとも呼ばれる。)を有する。例えば、乗算器304がVR Clkに整数倍‘N’を乗じる高速トラッキングモードの間、周波数カウント312は倍数‘N’と同じ量によりスケーリングされる。一実施形態において、通常のモード(すなわち、低速トラッキングモード)の間、スケール係数はスケーラー306に関し‘1’である。一実施形態において、スケーラー306は、通常のモードの間バイパスされる。一実施形態において、スケーラー306の出力は周波数カウントコードである。一実施形態において、スケーラー306は10ビットスケーラである。他の実施形態では、スケーラー306のための他のサイズが使用されてよい。一実施形態において、第1の回路302は、周波数エラーコードを生成するために基準周波数コード(目標周波数コードと同じ)から周波数カウントコードを減じるロジック308(すなわち、加算器)を更に有する。一実施形態において、周波数エラーコードは、現在の拡散周波数が目標の拡散周波数からどれくらい離れているかを示す。
【0050】
一実施形態において、第1の回路302は、信号313として中心周波数のデジタルバージョンを生成するPI(Proportional Integrator)コントローラ307を更に有する。一実施形態において、第1のDAC206は、中心周波数のデジタルバージョンを受信し、アナログバージョンのVR中心周波数を生成する。一実施形態において、ソフトウェアインターフェースは、目標のスイッチング周波数(すなわち、基準周波数コード)が、トラッキングループのための目標周波数として使用される特定の値に設定されることを可能にするよう提供される。一実施形態において、トラッキングループは、乗算器304と、周波数カウンタ305と、スケーラー306と、加算器308と、PIコントローラ307と、DAC206と、第3の回路204と、VCO201とから形成される。トラッキングループの1つの技術的効果は、高調波がプラットフォーム無線通信と最も干渉しない周波数スポットに置かれることを可能にすることである。
【0051】
一実施形態において、PIコントローラ307は積分器(積算器とも呼ばれる。)307を有する。一実施形態において、積分器309は、図示されるように、加算器311へ結合されているレジスタ310を備えたカウンタを有する。積分器309の1つの技術的効果は、システム内の他の構成要素によるオフセット又はVCOにおける温度ドリフトのような要因を把握した後でさえ平均周波数誤差が零に低減されるように時間にわたって誤差を積算することである。
【0052】
一実施形態において、PIコントローラ307は、比例フィードバックゲインであるゲインK
pを有するゲインユニット312を有する。一実施形態において、PIコントローラ307は、平均中心周波数を生成するよう積分器309(積算器とも呼ばれる。)の出力をゲインユニット312の出力と加算する加算器313を有する。一実施形態において、比例成分は、どれくらい強くコントローラ307が目下の誤差に反応するのかを示す。これは、コントローラ307が誤差を零にするよう落ち着くことができる速度を指示するのに役立つとともに、システム安定性における役割を果たす。すなわち、K
pゲインをあまりに高く設定することはシステムを不安定にし、一方、K
pゲインをあまりに低く設定することはシステムを極めてゆっくりと安定させる。
【0053】
一実施形態において、第2の回路303は、スイッチング波形(216又はSS変調信号)を生成するよう動作する。第2の回路303は、第2の回路303が出力クロック信号VR Clkのスペクトラムにおいてノッチを生じさせるよう動作する点で、
図2の第2の回路203と相違する。一実施形態において、第2の回路303は、基準クロック周波数で動作するアップダウンカウンタ314を有する。一実施形態において、アップダウンカウンタ314は、アップダウンカウンタ209により三角波を生成する。一実施形態において、三角波の立ち上がり区間は高周波へのスペクトラム拡散をもたらし、一方、三角波の立ち下がり区間は低周波へのスペクトラム拡散をもたらす。
【0054】
一実施形態において、アップダウンカウンタ314は、レジスタ319の出力が加算器316によって加算されるように加算器316へ結合されているレジスタ315を有する。一実施形態において、第2の回路303は、アップダウンカウンタ314の出力320においてノッチを引き起こすノッチロジック317を有する。一実施形態において、ノッチロジック317の出力318は、加算器316によってレジスタ315の出力319に加えられる。一実施形態において、有限状態機械(FSM;Finite State Machine)(317の部分としても示される。)がノッチロジック317を制御する。
【0055】
一実施形態において、FSMは、次のカウントのステップサイズ及び方向(アップ又はダウン)を決定するためにアップダウンカウンタ314の出力319の現在値を使用する。一実施形態において、ステップサイズは、出力が波形の現在位置に依存して正確な量を進めるように、設定可能なノッチ幅設定によって決定される。一実施形態において、三角波の周波数は、ステップサイズを変えることによって調整され得る。一実施形態において、FSMは、いつ方向を反転させるべきかを決定するよう現在又は次の状態の高/低オーバーフローを検出する。
【0056】
一実施形態において、第2の回路303は、アップ/ダウン(U/D)信号をランダム化する疑似乱数発生器210を有する。一実施形態において、第2の回路303は、アップダウンカウンタ314へ結合される第2のDAC208を有する。一実施形態において、出力320は、周期的な三角波又はランダムウォーク信号のいずれかであり、DAC208によってアナログ信号216へ変換される。
【0057】
一実施形態において、第3の回路204(例えば、
図7の可変抵抗器700)は、第1の回路302及び第2の回路303へ結合されており、出力クロック信号VR Clkの中心周波数とスイッチング波形(216又はSS変調信号)とに従って可調な基準信号Vrefを供給する。
【0058】
一実施形態において、デジタルスペクトラム拡散及びノッチフィルタは、発振器201の同調信号Vrefを変調する。一実施形態において、デジタルロジックは、トラッキングループと組み合わせて動作する。一実施形態において、第2の回路303の出力(
図2の第2の回路203の出力と同じ)は、EMI軽減のためにスペクトラム拡散変調を提供するが、加えて、目標のスイッチング周波数を中心とする周波数スペクトラムにおけるノッチを生成する。一実施形態において、ノッチロジック317は、ノッチ幅がプログラム可能であり、特定の周波数でのノイズを無線通信干渉が起き得る閾値を下回らせるために使用される。一実施形態において、ノッチロジック317はソフトウェアによってプログラム可能である。
【0059】
装置300の1つの技術的効果は、無線通信干渉を低減し且つEMI認証を通るようプラットフォームがVRノイズを成形することを可能にするために複数のデジタルアルゴリズム及び技術を組み合わせることである。実施形態は、より高い周波数のスイッチング回路トポロジの使用を可能にし、且つ、プラットフォーム遮蔽の使用を減らすことを可能にする。
【0060】
一実施形態において、スペクトラム拡散及び周波数ノッチングのためのデジタルアルゴリズムは、周波数トラッキングループからの出力(例えば、VR中心周波数)と混合される制御信号(例えば、216)を生成する。一実施形態において、信号(例えば、VR中心周波数及びSS変調信号)の混合は、基準目標周波数に実質的に等しい平均周波数を有する(発振器201の)発振器周波数を生成する。一実施形態において、瞬時周波数は、所望の放射プロファイルを提供するために発振器201の周波数をどこにシフトすべきかを決定する、スペクトラム拡散と周波数ノッチングとの複合アルゴリズムによって管理される。
【0061】
図4Bは、本開示の一実施形態に従う、低速ロッキングモードにおける
図3の閉ループスペクトラム拡散装置300の動作を示すプロット420である。いずれかの他の図面の要素と同じ参照符号(又は名称)を有する
図4Bの要素は、記載されたのと同じ何らかの方法において動作又は機能することができることが指し示されるが、そのように制限されない。
【0062】
x軸は時間であり、y軸は周波数である。破線の横線は目標の拡散周波数、すなわち、F_targetを示す。階段波形421は、開始周波数、すなわち、F_startから始まり、F_targetが達成されると終了する。その時点で、三角波422がスペクトラムを拡散する。縦の破線は、VR(例えば、VR1〜N)が有効にされる時間を示す。
【0063】
図4Cは、本開示の一実施形態に従う、高速ロッキングモードにおける
図3の閉ループスペクトラム拡散装置300の動作を示すプロット430である。いずれかの他の図面の要素と同じ参照符号(又は名称)を有する
図4Cの要素は、記載されたのと同じ何らかの方法において動作又は機能することができることが指し示されるが、そのように制限されない。
【0064】
x軸は時間であり、y軸は周波数である。破線の横線は目標の拡散周波数、すなわち、F_targetを示す。階段波形431は、開始周波数、すなわち、F_startから始まり、F_targetが達成されると終了する。
図4Bの波形421と比較して、波形431は、VR Clkが乗算器314によって増大され且つスケーラー306が周波数カウンタ305の出力312をスケーリングする高速トラックモードのために、より早く目標周波数に到達する。縦の破線は、VR(例えば、VR1〜N)が有効にされる時間を示す。装置300によれば、VR Clkのスペクトラムは、VRが有効にされる前に予め拡散される。
【0065】
図5A乃至Dは、本開示の一実施形態に従う、
図2の開ループスペクトラム拡散装置200及びノッチを備えた
図3の閉ループスペクトラム拡散装置300の動作を示すプロットである。いずれかの他の図面の要素と同じ参照符号(又は名称)を有する
図5A乃至Dの要素は、記載されたのと同じ何らかの方法において動作又は機能することができることが指し示されるが、そのように制限されない。
【0066】
図5Aは、時間としてのx軸及び周波数としてのy軸を有するプロット500である。プロット500は、
図2のノード216での三角波を示す。ここで、f
0は中心周波数(すなわち、第1の回路202によって生成されるVR中心周波数)を示す。
図5Bは、周波数としてのx軸及び電力としてのy軸を有するプロット520である。プロット520は、装置200及び/又は300によって生成されるような、中心周波数f
0の周りの電力スペクトラム拡散を示す。
【0067】
図5Cは、時間としてのx軸及び周波数としてのy軸を有するプロット530を示す。プロット530は、ノッチを備えた
図3のノード216での三角波を示す。ここで、f
0は中心周波数(第1の回路302によって生成されるVR中心周波数)を示す。
図5Dは、周波数としてのx軸及び電力としてのy軸を有するプロット540である。プロット540は、300によって生成されるような、中心周波数f
0の周りの、ノッチされた電力スペクトラム拡散を示す。一実施形態において、中心周波数f
0でのノッチは、f
0又は高調波N×f
0の周囲の範囲で動作する無線信号に関しEMI/RFIを低減する。なお、‘N’は‘N’よりも大きい整数である。
【0068】
図8は、本開示の一実施形態に従う、スイッチング電圧レギュレータのためのスペクトラム拡散装置101(例えば、200及び/又は300)を備えたスマートデバイス又はコンピュータシステム1600又はSoC(System-on-Chip)である。いずれかの他の図面の要素と同じ参照符号(又は名称)を有する
図8の要素は、記載されたのと同じ何らかの方法において動作又は機能することができることが指し示されるが、そのように制限されない。
【0069】
図8は、平面インターフェースコネクタが使用され得るモバイル装置の実施形態のブロック図を表す。一実施形態において、コンピュータ装置1600は、コンピュータタブレット、携帯電話機若しくはスマートフォン、無線可能な電子読み取り器、又は他の無線モバイル装置のようなモバイル型コンピュータ装置に相当する。特定の構成要素は一般的に示され、そのような装置の全ての構成要素はコンピュータ装置1600において示されるわけでないことが理解される。
【0070】
一実施形態において、コンピュータ装置1600は、開示される実施形態に従うスペクトラム拡散101を備えた第1のプロセッサ1610を有する。コンピュータ装置1600の他のブロックもスペクトラム拡散101を有してよい。本開示の様々な実施形態はまた、システム実施形態が、例えば、セルフォン又はパーソナルデジタルアシスタントのような無線装置に組み込まれ得るように、無線インターフェースのような1670内でネットワークインターフェースを有してよい。
【0071】
一実施形態において、プロセッサ1610(及びプロセッサ1690)は、マイクロプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラム可能論理デバイス、又は他のプロセッシング手段のような1以上の物理的デバイスを有することができる。プロセッサ1610によって実行されるプロセッシング動作は、アプリケーション及び/又はデバイス機能が実行されるオペレーティングプラットフォーム又はオペレーティングシステムの実行を含む。プロセッシング動作は、人間ユーザと又は他のデバイスとのI/O(入力/出力)に関連した動作、電力管理に関連した動作、及び/又はコンピュータ装置1600を他の装置へ接続することに関連した動作を含む。プロセッシング動作はまた、音声I/O及び/又は表示I/Oに関連した動作を含んでよい。
【0072】
一実施形態において、コンピュータ装置1600は、コンピュータ装置にオーディオ機能を提供することに関連したハードウェア(例えば、オーディオハードウェア及びオーディオ回路)及びソフトウェア(例えば、ドライバ、コーデック)構成要素に相当するオーディオサブシステム1620を有する。オーディオ機能は、マイクロホン入力とともに、スピーカ及び/又はヘッドホン出力を有することができる。そのような機能のためのデバイスがコンピュータ装置1600に組み込まれるか、又はコンピュータ装置1600へ接続されてよい。一実施形態において、ユーザは、プロセッサ1610によって受信されて処理される音声コマンドを供給することによって、コンピュータ装置1600と対話する。
【0073】
ディスプレイサブシステム1630は、ユーザがコンピュータ装置1600と対話するための視覚的及び/又は触覚的表示を提供するハードウェア及びオーディオ回路(表示装置)及び/又はソフトウェア(例えば、ドライバ)構成要素に相当する。ディスプレイサブシステム1630は、表示をユーザに提供するために使用される特定のスクリーン又はハードウェアデバイスを有するディスプレイインターフェース1632を有する。一実施形態において、ディスプレイインターフェース1632は、表示に関連した少なくとも一部のプロセッシングを実行するようプロセッサ1610とは別個のロジックを有する。一実施形態において、ディスプレイサブシステム1630は、出力及び入力の両方をユーザに提供するタッチスクリーン(又はタッチパッド)ディスプレイを有する。
【0074】
I/Oコントローラ1640は、ユーザとのインタラクションに関連したハードウェアデバイス及びソフトウェアコンポーネントに相当する。I/Oコントローラ1640は、オーディオサブシステム1620及び/又はディスプレイサブシステム1630の部分であるハードウェアを管理するよう動作する。加えて、I/Oコントローラ1640は、ユーザがシステムと対話することができるようコンピュータ装置160へ接続する追加の装置のための接続点を表す。例えば、コンピュータ装置へ取り付け可能な装置には、マイクロホン装置、スピーカ若しくはステレオシステム、ビデオシステム若しくは他の表示装置、キーボード若しくはキーパッド装置、又はカード読み取り器若しくは他の装置のような特定の用途とともに使用される他のI/O装置がある。
【0075】
上述されたように、I/Oコントローラ1640は、オーディオサブシステム1620及び/又はディスプレイサブシステム1630と相互作用することができる。例えば、マイクロホン又は他のオーディオ装置による入力は、コンピュータ装置1600の1以上の用途又は機能のための入力又はコマンドを提供することができる。加えて、音声出力は、表示出力に代えて、又はそれに加えて提供される。他の例では、ディスプレイサブシステム1630がタッチスクリーンを有する場合は、表示装置はまた入力装置としても動作し、少なくとも部分的にI/Oコントローラ1640によって管理され得る。また、I/Oコントローラ1640によって管理されるI/O機能を提供するようコンピュータ装置1600において追加のボタン又はスイッチを存在してよい。
【0076】
一実施形態において、I/Oコントローラ1640は、加速度計、カメラ、光センサ若しくは他の環境センサ、又はコンピュータ装置1600に含まれ得る他のハードウェアのような装置を管理する。入力は、環境入力をシステムに供給してその動作に影響を与えること(例えば、ノイズのフィルタリング、輝度検出のための表示調整、カメラのフラッシュの適用、又は他の機能)とともに、直接的なユーザインタラクションの部分であってよい。
【0077】
一実施形態において、コンピュータ装置1600は、バッテリ電力使用量、バッテリの充電、及び電力節約動作に関連する機能を管理する電力管理1650を有する。メモリサブシステム1660は、コンピュータ装置1600に情報を記憶するメモリ装置を有する。メモリは、不揮発性(メモリ装置への電力が遮断される場合に状態が変化しない。)及び/又は揮発性(メモリ装置への電力が遮断される場合に状態が不定である。)メモリ装置を有することができる。メモリサブシステム1660は、アプリケーションデータ、ユーザデータ、音楽、写真、文書、又は他のデータを、コンピュータ装置1600の用途及び機能の実行に関連したシステムデータ(長期的又は一時的のいずれであろうと)とともに記憶することができる。
【0078】
実施形態の要素はまた、コンピュータにより実行可能な命令(例えば、ここで論じられる何らかの他の処理を実施するための命令)を記憶するための、機械により読み出し可能な媒体(例えば、メモリ1660)としても設けられる。機械により読み出し可能な媒体(例えば、メモリ1660)には、フラッシュメモリ、光ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、RAM、EPROM、EPPROM、磁気若しくは光学カード、相変化メモリ(PCM;Phase Change Memory)、又は電子的な若しくはコンピュータにより実行可能な命令を記憶するのに適した他のタイプの機械により読み出し可能な媒体があるが、これらに限られない。例えば、本開示の実施形態は、通信リンク(例えば、モデム又はネットワーク接続)を介したデータ信号により遠隔のコンピュータ(例えば、サーバ)から要求元コンピュータ(例えば、クライアント)へ転送され得るコンピュータプログラム(例えば、BIOS)としてダウンロードされてよい。
【0079】
接続1670は、コンピュータ装置1600が外部の装置と通信することを可能にするハードウェアデバイス(例えば、無線及び/又は有線コネクタ並びに通信ハードウェア)及びソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)を有する。コンピュータ装置1600は、他のコンピュータ装置、無線アクセスポイント又は基地局とともに、ヘッドセット、プリンタ又は他の装置のような周辺機器のような別個の装置であってよい。
【0080】
接続1670は、多種多様な接続を有することができる。一般化するよう、コンピュータ装置1600は、セルラー接続1672及び無線接続1674を有して表されている。セルラー接続1672は一般的に、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)又は変形物若しくは派生物、CDMA(Code Division Multiple Access)又は変形物若しくは派生物、TDM(Time Division Multiplexing)又は変形物若しくは派生物、あるいは他のセルラーサービス標準を介して提供されるような、無線搬送波によって提供されるセルラーネットワーク接続を指す。無線接続(又は無線インターフェース)1674は、セルラーではない無線接続を指し、パーソナルエリアネットワーク(例えば、ブルートゥース、ニアフィールド等)、ローカルエリアネットワーク(例えば、Wi−Fi)、及び/又はワイドエリアネットワーク(例えば、WiMAX)、あるいは他の無線通信を有することができる。
【0081】
周辺接続1680は、周辺機器を接続するようソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)に加えて、ハードウェアインターフェース及びコネクタを有する。コンピュータ装置1600は他のコンピュータ装置への周辺機器であってよく(“TO”1682)且つ自身へ接続される周辺機器を有してよい(“FROM”1684)。コンピュータ装置1600は一般的に、コンピュータ装置1600でのコンテンツ管理(例えば、ダウンロード及び/又はアップロード、変更、同期化)のような目的のために他のコンピュータ装置へ接続する“ドッキング”コネクタを有する。加えて、ドッキングコネクタは、コンピュータ装置1600が、例えば、オーディオビジュアル又は他のシステムへのコンテンツ出力を制御することを可能にする特定の周辺機器へコンピュータ装置1600が接続することを可能にすることができる。
【0082】
独自仕様のドッキングコネクタ又は他の独自仕様の接続ハードウェアに加えて、コンピュータ装置1600は、共通の又は標準に基づくコネクタを介して周辺接続1680を行ってよい。共通のタイプには、ユニバーサルシリアルバス(USB;Universal Serial Bus)コネクタ(多種多様なハードウェアインターフェースのいずれかを有することができる。)、ミニディスプレイポート(MDP;MiniDipsplayPort)を含むディスプレイポート、高精細マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標);High Definition Multimedia Interface)、ファイヤワイヤ、又は他のタイプがある。
【0083】
「実施形態」、「一実施形態」、「幾つかの実施形態」又は「他の実施形態」との明細書中の言及は、実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造又は特性が少なくとも一部の実施形態に含まれるが、必ずしも全ての実施形態に含まれるべきではないことを意味する。「実施形態」、「一実施形態」又は「幾つかの実施形態」の様々な出現は、必ずしも全てが同じ実施形態に言及しているわけではない。構成要素、特徴、構造又は特性が含まれ“てよい”又は“得る”(may、might又はcould)と明細書が述べる場合に、その特定の構成要素、特徴、構造又は特性は含まれなければならないわけではない。明細書又は請求項が何らの要素に言及する場合に、それは、その要素がただ1つしか存在しないことを意味するわけではない。明細書又は請求項が“追加の”要素に言及する場合に、それは、その追加の要素が1よりも多いことを除外しない。
【0084】
更に、特定の特徴、構造、機能又は特性は、1以上の実施形態において何らかの適切な方法において組み合わされてよい。例えば、2つの実施形態に関連する特定の特徴、構造、機能又は特性が相互排他的でないならば、第1の実施形態は第2の実施形態と組み合わされてよい。
【0085】
本開示はその具体的な実施形態に関連して記載されてきたが、そのような実施形態の多くの代替、変更及び変形は、上記の説明を鑑みて当業者に明らかであろう。例えば、他のメモリアーキテクチャ、例えば、動的RAM(DRAM)が、論じられる実施形態を使用してよい。本開示の実施形態は、全てのそのような代替、変更及び変形を、添付の特許請求の範囲の広範な適用範囲内にあるように包含するよう意図される。
【0086】
加えて、集積回路(IC;Integrated Circuit)チップ及び他の構成要素へのよく知られた電力/接地接続は、例示及び議論の簡単のために、且つ、本開示を不明瞭にしないように、提示される図面内に図示されても又はされなくてもよい。更に、配置は、本開示を不明瞭にしないようにブロック図形式において、且つ、そのようなブロック図配置の実施に関する仕様は本開示が実施されるべきプラットフォームに大いに依存する(すなわち、そのような仕様は、十分に当業者の範囲内にある。)という事実を考慮して、図示されてよい。具体的な詳細(例えば、回路)が本開示の例となる実施形態を記載するために説明される場合に、当業者には当然に、本開示は、それらの具体的な詳細によらずに、又はその変形により実施され得る。よって、記載は、限定ではなく例示として考えられるべきである。
【0087】
以下の例は更なる実施形態に関連する。それらの例における仕様は、1以上の実施形態においてどこでも使用されてよい。ここで記載される装置の全ての任意の特徴はまた、方法又はプロセスに関して実施されてよい。
【0088】
例えば、装置は、出力クロック信号を生成し、可調な基準信号を受信して前記出力クロック信号の周波数を調整する発振器と、前記出力クロック信号の中心周波数を示す第1の信号を供給する第1の回路と、前記出力クロック信号にスペクトラム拡散を提供するようスイッチング波形を生成する第2の回路と、前記第1の回路及び前記第2の回路へ結合され、前記第1の信号及び前記スイッチング波形に従って前記可調な基準信号を供給する第3の回路とを有する。
【0089】
一実施形態において、前記発振器は、電圧制御発振器又はデジタル制御発振器のうちの1つである。一実施形態において、前記第1の回路は、前記中心周波数のデジタル表現を前記第1の信号としてのアナログ表現へ変換する第1のデジタル−アナログ変換器を有する。一実施形態において、前記第2の回路は、基準クロック周波数で動作するアップダウンカウンタと、前記アップダウンカウンタへ結合され、前記スイッチング波形を生成する第2のデジタル−アナログ変換器とを有する。一実施形態において、当該装置は、前記アップダウンカウンタへ結合される疑似乱数発生器を更に有し、該疑似乱数発生器は、アップ又はダウン信号を前記アップダウンカウンタへ供給する。一実施形態において、前記アップダウンカウンタは、前記第2のデジタル−アナログ変換器のための三角波を生成する。一実施形態において、前記アップダウンカウンタは、前記第2のデジタル−アナログ変換器のためのランダムウォーク信号を生成する。
【0090】
一実施形態において、前記第3の回路は、抵抗分割回路と、前記可調な基準信号を供給するよう前記抵抗分割回路の出力を選択的に結合するマルチプレクサとを有する。一実施形態において、当該装置は、前記第2の回路及び前記第3の回路へ結合される第4の回路を更に有し、該第4の回路は、抵抗分割回路と、前記スイッチング波形を供給するよう前記抵抗分割回路の出力を選択的に結合するマルチプレクサとを有する。一実施形態において、当該装置は、前記出力クロック信号を受信するパルス幅変調器を更に有する。一実施形態において、前記発振器は、パルス幅変調発振機能を備えた発振器のレプリカ発振器である。
【0091】
他の例では、装置は、出力クロック信号を生成し、可調な基準信号を受信して前記出力クロック信号の周波数を調整する発振器と、前記出力クロック信号の中心周波数を示す第1の信号を供給する第1の回路と、スイッチング波形を生成し、前記出力クロック信号のスペクトラムにおいてノッチを引き起こすよう動作する第2の回路と、前記第1の回路及び前記第2の回路へ結合され、前記出力クロック信号の前記中心周波数及び前記スイッチング波形に従って前記可調な基準信号を供給する第3の回路とを有する。
【0092】
一実施形態において、前記第1の回路は、基準クロック信号に対して前記出力クロック信号の周波数をカウントし、周波数カウントを周波数コードとして記憶する周波数カウンタと、周波数エラーコードを生成するよう基準周波数コードから前記周波数コードを減じるロジックユニットとを有する。一実施形態において、前記第1の回路は、前記周波数カウンタへ結合され、前記出力クロック信号の周波数を増大させるよう動作するクロック乗算器を更に有する。
【0093】
一実施形態において、前記クロック乗算器は、前記第1の回路が高速トラックモードにおいて動作するよう動作可能である場合に1よりも大きい係数を前記出力クロック信号の周波数に乗じ、前記第1の回路が前記高速トラックモードと異なる低速トラックモードにおいて動作するよう動作可能である場合に前記出力クロック信号の周波数を不変なままとするよう動作する。一実施形態において、前記第1の回路は、前記第1の回路が高速トラックモードにおいて動作するよう動作可能である場合に1よりも大きい係数により前記周波数カウントをスケーリングする周波数スケーラーを更に有する。一実施形態において、前記スケーラーは、前記第1の回路が前記高速トラックモードと異なる低速トラックモードにおいて動作するよう動作可能である場合に1に等しい係数により前記周波数カウントをスケーリングする。
【0094】
一実施形態において、当該装置は、前記中心周波数のデジタル表現を前記第1の信号としてのアナログ表現へ変換する第1のデジタル−アナログ変換器と、前記ロジックユニット及び前記第1のデジタル−アナログ変換器へ結合され、前記周波数エラーコードに従って前記中心周波数の前記デジタル表現を調整するPIコントローラとを更に有する。
【0095】
一実施形態において、前記第2の回路は、基準クロック周波数で動作するアップダウンカウンタと、前記アップダウンカウンタの出力においてノッチを引き起こすノッチロジックと、前記アップダウンカウンタへ結合され、該アップダウンカウンタの前記出力に従って前記スイッチング波形を生成する第2のデジタル−アナログ変換器とを有する。一実施形態において、当該装置は、前記アップダウンカウンタへ結合される疑似乱数発生器を有し、該疑似乱数発生器は、アップ又はダウン信号を前記アップダウンカウンタへ供給する。
【0096】
一実施形態において、前記第3の回路は、抵抗分割回路と、前記可調な基準信号を供給するよう前記抵抗分割回路の出力を選択的に結合するマルチプレクサとを有する。一実施形態において、当該装置は、前記第2の回路及び前記第3の回路へ結合される第4の回路を更に有し、該第4の回路は、抵抗分割回路と、前記スイッチング波形を供給するよう前記抵抗分割回路の出力を選択的に結合するマルチプレクサとを有する。
【0097】
他の例では、システムは、メモリユニットと、前記メモリユニットへ結合され、複数の集積された電圧レギュレータ、及びスペクトラム拡散コントローラを有するプロセッサとを有し、前記スペクトラム拡散コントローラは、出力クロック信号を生成し、可調な基準信号を受信して前記出力クロック信号の周波数を調整する発振器と、前記出力クロック信号の中心周波数を示す第1の信号を供給する第1の回路と、前記出力クロック信号にスペクトラム拡散を提供するようスイッチング波形を生成する第2の回路と、前記第1の回路及び前記第2の回路へ結合され、前記第1の信号及び前記スイッチング波形に従って前記可調な基準信号を供給する第3の回路とを有する。
【0098】
一実施形態において、当該システムは、前記プロセッサが他のデバイスと通信することを可能にする無線インターフェースと、表示ユニットとを更に有する。一実施形態において、前記第2の回路は、前記出力クロック信号のスペクトラムにおいてノッチを引き起こすよう動作する。
【0099】
上記の実施形態に加えて、以下の付記を開示する。
(付記1)
出力クロック信号を生成し、可調な基準信号を受信して前記出力クロック信号の周波数を調整する発振器と、
前記出力クロック信号の中心周波数を示す第1の信号を供給する第1の回路と、
前記出力クロック信号にスペクトラム拡散を提供するようスイッチング波形を生成する第2の回路と、
前記第1の回路及び前記第2の回路へ結合され、前記第1の信号及び前記スイッチング波形に従って前記可調な基準信号を供給する第3の回路と
を有する装置。
(付記2)
前記発振器は、電圧制御発振器又はデジタル制御発振器のうちの1つである、
付記1に記載の装置。
(付記3)
前記第1の回路は、前記中心周波数のデジタル表現を前記第1の信号としてのアナログ表現へ変換する第1のデジタル−アナログ変換器を有する、
付記1に記載の装置。
(付記4)
前記第2の回路は、
基準クロック周波数で動作するアップダウンカウンタと、
前記アップダウンカウンタへ結合され、前記スイッチング波形を生成する第2のデジタル−アナログ変換器と
を有する、付記1に記載の装置。
(付記5)
前記アップダウンカウンタへ結合され、アップ又はダウン信号を前記アップダウンカウンタへ供給する疑似乱数発生器
を更に有する付記4に記載の装置。
(付記6)
前記アップダウンカウンタは、前記第2のデジタル−アナログ変換器のための三角波を生成する、
付記4に記載の装置。
(付記7)
前記アップダウンカウンタは、前記第2のデジタル−アナログ変換器のためのランダムウォーク信号を生成する、
付記4に記載の装置。
(付記8)
前記第3の回路は、
抵抗分割回路と、
前記可調な基準信号を供給するよう前記抵抗分割回路の出力を選択的に結合するマルチプレクサと
を有する、付記1に記載の装置。
(付記9)
前記第2の回路及び前記第3の回路へ結合される第4の回路を更に有し、
前記第4の回路は、
抵抗分割回路と、
前記スイッチング波形を供給するよう前記抵抗分割回路の出力を選択的に結合するマルチプレクサと
を有する、付記1に記載の装置。
(付記10)
前記出力クロック信号を受信するパルス幅変調器
を更に有する付記1に記載の装置。
(付記11)
前記発振器は、パルス幅変調発振器のレプリカ発振器である、
付記1に記載の装置。
(付記12)
出力クロック信号を生成し、可調な基準信号を受信して前記出力クロック信号の周波数を調整する発振器と、
前記出力クロック信号の中心周波数を示す第1の信号を供給する第1の回路と、
スイッチング波形を生成し、前記出力クロック信号のスペクトラムにおいてノッチを引き起こすよう動作する第2の回路と、
前記第1の回路及び前記第2の回路へ結合され、前記出力クロック信号の前記中心周波数及び前記スイッチング波形に従って前記可調な基準信号を供給する第3の回路と
を有する装置。
(付記13)
前記第1の回路は、
基準クロック信号に対して前記出力クロック信号の周波数をカウントし、周波数カウントを周波数コードとして記憶する周波数カウンタと、
周波数エラーコードを生成するよう基準周波数コードから前記周波数コードを減じるロジックユニットと
を有する、付記12に記載の装置。
(付記14)
前記第1の回路は、
前記周波数カウンタへ結合され、前記出力クロック信号の周波数を増大させるよう動作するクロック乗算器
を更に有する、付記13に記載の装置。
(付記15)
前記クロック乗算器は、前記第1の回路が高速トラックモードにおいて動作するよう動作可能である場合に1よりも大きい係数を前記出力クロック信号の周波数に乗じ、前記第1の回路が前記高速トラックモードと異なる低速トラックモードにおいて動作するよう動作可能である場合に前記出力クロック信号の周波数を不変なままとするよう動作する、
付記14に記載の装置。
(付記16)
前記第1の回路は、
前記第1の回路が高速トラックモードにおいて動作するよう動作可能である場合に1よりも大きい係数により前記周波数カウントをスケーリングする周波数スケーラー
を更に有する、付記13に記載の装置。
(付記17)
前記スケーラーは、前記第1の回路が前記高速トラックモードと異なる低速トラックモードにおいて動作するよう動作可能である場合に1に等しい係数により前記周波数カウントをスケーリングする、
付記16に記載の装置。
(付記18)
前記中心周波数のデジタル表現を前記第1の信号としてのアナログ表現へ変換する第1のデジタル−アナログ変換器と、
前記ロジックユニット及び前記第1のデジタル−アナログ変換器へ結合され、前記周波数エラーコードに従って前記中心周波数の前記デジタル表現を調整するPIコントローラと
を更に有する付記13に記載の装置。
(付記19)
前記第2の回路は、
基準クロック周波数で動作するアップダウンカウンタと、
前記アップダウンカウンタの出力においてノッチを引き起こすノッチロジックと、
前記アップダウンカウンタへ結合され、該アップダウンカウンタの前記出力に従って前記スイッチング波形を生成する第2のデジタル−アナログ変換器と
を有する、付記12に記載の装置。
(付記20)
前記アップダウンカウンタへ結合され、アップ又はダウン信号を前記アップダウンカウンタへ供給する疑似乱数発生器
を更に有する付記19に記載の装置。
(付記21)
前記第3の回路は、
抵抗分割回路と、
前記可調な基準信号を供給するよう前記抵抗分割回路の出力を選択的に結合するマルチプレクサと
を有する、付記12に記載の装置。
(付記22)
前記第2の回路及び前記第3の回路へ結合される第4の回路を更に有し、
前記第4の回路は、
抵抗分割回路と、
前記スイッチング波形を供給するよう前記抵抗分割回路の出力を選択的に結合するマルチプレクサと
を有する、付記12に記載の装置。
(付記23)
メモリユニットと、
前記メモリユニットへ結合され、複数の集積された電圧レギュレータ、及びスペクトラム拡散コントローラを有するプロセッサと
を有し、
前記スペクトラム拡散コントローラは、
出力クロック信号を生成し、可調な基準信号を受信して前記出力クロック信号の周波数を調整する発振器と、
前記出力クロック信号の中心周波数を示す第1の信号を供給する第1の回路と、
前記出力クロック信号にスペクトラム拡散を提供するようスイッチング波形を生成する第2の回路と、
前記第1の回路及び前記第2の回路へ結合され、前記第1の信号及び前記スイッチング波形に従って前記可調な基準信号を供給する第3の回路と
を有する、システム。
(付記24)
前記プロセッサが他のデバイスと通信することを可能にする無線インターフェースと、
表示ユニットと
を更に有する付記23に記載のシステム。
(付記25)
前記第2の回路は、前記出力クロック信号のスペクトラムにおいてノッチを引き起こすよう動作する、
付記23に記載のシステム。
【0100】
要約は、読者が技術開示の性質及び要点を確かめることを可能にするよう与えられている。要約は、特許請求の範囲の適用範囲及び意義を制限するために使用されないとの理解の下で提示される。特許請求の範囲は、これによって詳細な説明に組み込まれ、各請求項は別個の実施形態として自立する。
【0101】
[優先権の主張]
本願は、2013年3月15日付けで出願された米国特許仮出願第61/799833号(名称:Integrated Voltage Regulators)に基づく優先権を主張するものである。なお、当該米国特許出願は、その全文を参照により本願に援用される。