特許第6290410号(P6290410)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6290410
(24)【登録日】2018年2月16日
(45)【発行日】2018年3月7日
(54)【発明の名称】可調アンテナ及び端末
(51)【国際特許分類】
   H01Q 9/14 20060101AFI20180226BHJP
   H01Q 9/42 20060101ALI20180226BHJP
   H01Q 5/378 20150101ALI20180226BHJP
   H01Q 1/24 20060101ALI20180226BHJP
【FI】
   H01Q9/14
   H01Q9/42
   H01Q5/378
   H01Q1/24 Z
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-533159(P2016-533159)
(86)(22)【出願日】2013年11月22日
(65)【公表番号】特表2016-537899(P2016-537899A)
(43)【公表日】2016年12月1日
(86)【国際出願番号】CN2013087702
(87)【国際公開番号】WO2015074251
(87)【国際公開日】20150528
【審査請求日】2016年5月20日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517332063
【氏名又は名称】華為終端(東莞)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】孟 博
(72)【発明者】
【氏名】范 毅
(72)【発明者】
【氏名】安 万吉
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲漢▼▲陽▼
(72)【発明者】
【氏名】屠 ▲東▼▲興▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ ▲樹▼▲輝▼
【審査官】 橘 均憲
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−114643(JP,A)
【文献】 特開2007−194995(JP,A)
【文献】 特開2011−120071(JP,A)
【文献】 特開2005−175902(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/080141(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/059088(WO,A1)
【文献】 独国特許出願公開第3246365(DE,A1)
【文献】 英国特許出願公開第02463536(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q1/00−25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可調アンテナであって、
回路基板と、
ループ形状を有するアンテナ本体であって、第1の周波数帯域の信号を送信及び受信するよう構成され、給電端とグランドピンとを有し、前記給電端は前記回路基板に配置される、アンテナ本体と、
電気同調回路であって、前記回路基板に配置されるグランド点は、前記電気同調回路を用いることにより前記アンテナ本体の前記グランドピンに接続され、前記電気同調回路は、インダクタと、可調キャパシタンス値を有する第1の可調キャパシタと、を有し、前記インダクタの負荷値は、前記第1の可調キャパシタの第1のキャパシタンス値を調整することにより変えられ、したがって前記アンテナ本体の第1の実効電気的長さが変えられる、電気同調回路と、
を有し、
前記インダクタは、前記第1の可調キャパシタに直列接続され、次に、前記負荷値は、前記第1の可調キャパシタを用いることにより減少され、したがって前記第1の実効電気的長さが減少され
前記可調アンテナは第2の可調キャパシタを更に有し、
前記第2の可調キャパシタは前記インダクタ及び前記第1の可調キャパシタに並列接続され、前記第1の可調キャパシタが適正に動作し且つ前記第2の可調キャパシタが開路にされるとき、前記負荷値は、前記第1の可調キャパシタを用いることにより減少され、したがって、前記第1の実効電気的長さは減少され、前記第1の可調キャパシタが短絡され且つ前記第2の可調キャパシタが適正に動作するとき、前記負荷値は、前記第2の可調キャパシタを用いることにより増大され、したがって、前記第1の実効電気的長さは増大される、
可調アンテナ。
【請求項2】
前記電気同調回路が前記アンテナ本体にある前記グランドピンに接続されることは、具体的には、前記電気同調回路が前記グランドピンの末端に接続される、又は前記アンテナ本体にあり且つ前記グランドピンの近くにある領域に接続されることである、請求項に記載の可調アンテナ。
【請求項3】
前記可調アンテナは、
寄生アンテナスタブであって、前記回路基板に配置され、前記第1の周波数帯域の高周波数モードを起こすよう構成される、寄生アンテナスタブ、
を更に有する請求項1乃至のいずれか一項に記載の可調アンテナ。
【請求項4】
前記アンテナ本体は、前記回路基板の端に配置される、請求項1に記載の可調アンテナ。
【請求項5】
前記寄生アンテナスタブは、前記回路基板の端に且つ前記給電端の近くに配置される、請求項に記載の可調アンテナ。
【請求項6】
前記可調アンテナは、
第3の可調キャパシタであって、前記寄生アンテナスタブの末端に配置され、前記寄生アンテナスタブの第1の実効電気的長さ及び第2の実効電気的長さは、前記第3の可調キャパシタの第3のキャパシタンス値を調整することにより変更される、第3の可調キャパシタ、
を更に有する請求項に記載の可調アンテナ。
【請求項7】
端末であって、請求項1乃至のいずれか一項に記載の可調アンテナとプロセッサとを有し、前記プロセッサは、前記可調アンテナの送信及び受信信号を処理するよう構成される、端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術の分野に関し、より詳細には可調アンテナ及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
4G通信の発展に伴い、個人向け端末製品の無線周波数によりカバーされる帯域幅範囲は、次第に広くなり、端末アンテナの帯域幅を824〜960MHz及び1710〜2170MHzから698〜960MHz及び1710〜2690MHzへと拡張させている。例えば、E5シリーズは、2G、3G、及び4Gの全周波数帯域を完全にカバーすることを要求される。これは、アンテナの設計に極度の難問をもたらす。アンテナの設計は、慣習を打開する必要がある。
【0003】
携帯電話機、E5及びデータカードのような既存の端末装置は、モノポール、IFA、PIFA又はループ(Loop)の形式の内蔵アンテナを広く用いている。アンテナの放射にのみ頼ることにより、アンテナの帯域幅及びカバレッジは、所与のグランドサイズ及び所与の空間距離(clearance)により制限される。携帯電話機では、低周波数カバレッジ及び高周波数帯域の不足の問題を解決するために、同調性を特色とする幾つかのアンテナが、通常、アンテナの形式に基づき設計される。多くの場合には、周波数同調の目的を達成するために、スイッチが可変キャパシタ若しくはインダクタと一緒に用いられる解決策が採用される。例えば、アンテナのスタブ(stub)においてスイッチにより選択される異なるインダクタンス又はキャパシタンス値は、アンテナの異なる負荷を表す、つまり、アンテナの共振点を決定する異なる等価電気的長さ、並びにアンテナの異なる動作周波数帯域を表す。整合位置において、異なるキャパシタ又はインダクタは、スイッチにより選択される。これは、アンテナ整合の変化、並びにアンテナの帯域幅及び動作周波数帯域の変化をもたらす。このように、アンテナの動作状態は、スイッチを用いることにより変更される。したがって、アンテナは、異なる周波数帯域で動作し、それにより、周波数切り替え(又は同調)の目的を達成する。
【0004】
従来技術では、周波数同調の目的は、スイッチにより選択される異なるキャパシタ又はインダクタを用いることにより達成される。周波数同調がキャパシタ又はインダクタを用いることにより実行されるとき、調整可能な周波数帯域範囲は、比較的狭い。さらに、幾つかのキャパシタ又はインダクタのみが、通常、スイッチにより選択されるので、このような同調方法で得られる周波数帯域は、不連続である。
【0005】
さらに、従来技術におけるスイッチ制御キャパシタ又はインダクタによる解決策は、通常、携帯電話機に適用される。しかしながら、異なる端末は異なる形式なので、携帯電話機の同調に適用可能なスイッチ制御キャパシタ又はインダクタによる解決策は、他の端末には適用可能ではない。一例としてWANカードを用いると、携帯電話機及びWANカードは、異なるグランド長を有する。前者のグランド長は後者のグランド長よりも50ミリメートルより長い。したがって、携帯電話機に適用可能なスイッチ制御キャパシタ又はインダクタによる解決策がWANカードに適用されるとき、WANカードの短いグランド長は、アンテナの低周波数性能を悪化させる。
【0006】
さらに、スイッチ制御キャパシタ又はインダクタによる解決策が周波数同調のために用いられるとき、スイッチの挿入損失は大きく、スイッチと可調アンテナとの間のインピーダンスは整合しない傾向がある。
【発明の概要】
【0007】
可調アンテナが同調されるとき調整可能な周波数帯域範囲が比較的狭いという従来の技術的問題を解決するために、本発明の実施形態は、可調アンテナ及び端末を提供する。
【0008】
本願の第1の態様によると、可調アンテナであって、回路基板と、アンテナ本体であって、第1の周波数帯域の信号を送信及び受信するよう構成され、給電端とグランドピンとを有し、前記給電端は前記回路基板に配置される、アンテナ本体と、電気同調回路であって、前記回路基板に配置されるグランド点は、前記電気同調回路を用いることにより前記アンテナ本体の前記グランドピンに接続され、前記電気同調回路は、インダクタと、可調キャパシタンス値を有する第1の可調キャパシタと、を有し、前記インダクタの負荷値は、前記第1の可調キャパシタの第1のキャパシタンス値を調整することにより変えられ、したがって前記アンテナ本体の第1の実効電気的長さが変えられる、電気同調回路と、を有する可調アンテナが提供される。
【0009】
第1の態様に関し、第1の可能な実装方法では、インダクタは、第1の可調キャパシタに直列接続され、次に、負荷値は、第1の可調キャパシタを用いることにより減少され、したがって第1の実効電気的長さが減少する。
【0010】
第1の態様に関し、第2の可能な実装方法では、インダクタは、第1の可調キャパシタに並列接続され、次に、負荷値は、第1の可調キャパシタを用いることにより増大され、したがって第1の実効電気的長さが増大する。
【0011】
第1の態様に関し、第3の可能な実装方法では、前記第1の可調キャパシタは、具体的には、第1の可調サブキャパシタ及び第2の可調サブキャパシタを有し、前記第1の可調サブキャパシタは前記インダクタに直列接続され、前記第2の可調サブキャパシタは前記インダクタ及び前記第1の可調サブキャパシタに並列接続され、前記第1の可調サブキャパシタが適正に動作し且つ前記第2の可調サブキャパシタが開路にされるとき、前記負荷値は、前記第1の可調サブキャパシタを用いることにより減少され、したがって、前記第1の実効電気的長さは減少され、前記第1の可調サブキャパシタが短絡され且つ前記第2の可調サブキャパシタが適正に動作するとき、前記負荷値は、前記第2の可調サブキャパシタを用いることにより増大され、したがって、前記第1の実効電気的長さは増大される。
【0012】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第3の可能な実装方法のうちの任意の可能な実装方法に関し、第4の可能な実装方法では、前記電気同調回路がアンテナ本体にある前記グランドピンに接続されることは、具体的には、前記電気同調回路がグランドピンの末端に接続される、又は前記アンテナ本体にあり且つグランドピンの近くにある領域に接続されることである。
【0013】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第4の可能な実装方法のうちの任意の可能な実装方法に関し、第5の可能な実装方法では、前記可調アンテナは、寄生アンテナスタブであって、前記回路基板に配置され、前記第1の周波数帯域の高周波数モードを起こすよう構成される、寄生アンテナスタブ、を更に有する。
【0014】
第1の態様に関し、第6の可能な実装方法では、前記アンテナ本体は、前記回路基板の端に配置される。
【0015】
第1の態様の第5の可能な実装方法に関し、前記寄生アンテナスタブは、前記回路基板の端に且つ前記給電端の近くに配置される。
【0016】
第1の態様の第5の可能な実装方法に関し、第8の可能な実装方法では、前記可調アンテナは、第2の可調キャパシタであって、前記寄生アンテナスタブの末端に配置され、前記寄生アンテナスタブの第1の実効電気的長さ及び第2の実効電気的長さは、前記第2の可調キャパシタの第2のキャパシタンス値を調整することにより変えられる、第2の可調キャパシタ、を更に有する。
【0017】
本願の第2の態様によると、端末であって、可調アンテナとプロセッサとを有し、前記可調アンテナは、回路基板と、アンテナ本体であって、第1の周波数帯域の信号を送信及び受信するよう構成され、給電端とグランドピンとを有し、前記給電端は前記回路基板に配置される、アンテナ本体と、電気同調回路であって、前記回路基板に配置されるグランド点は、前記電気同調回路を用いることにより前記アンテナ本体の前記グランドピンに接続され、前記電気同調回路は、インダクタと、可調キャパシタンス値を有する第1の可調キャパシタと、を有し、前記インダクタの負荷値は、前記第1の可調キャパシタの第1のキャパシタンス値を調整することにより変えられ、したがって前記アンテナ本体の第1の実効電気的長さが変えられる、電気同調回路と、を有し、前記プロセッサは、前記可調アンテナの送信及び受信信号を処理するよう構成される、端末が提供される。
【0018】
第2の態様に関し、第1の可能な実装方法では、インダクタは、第1の可調キャパシタに直列接続され、次に、負荷値は、第1の可調キャパシタを用いることにより減少され、したがって第1の実効電気的長さが減少する。
【0019】
第2の態様に関し、第2の可能な実装方法では、インダクタは、第1の可調キャパシタに並列接続され、次に、負荷値は、第1の可調キャパシタを用いることにより増大され、したがって第1の実効電気的長さが増大する。
【0020】
第2の態様に関し、第3の可能な実装方法では、前記第1の可調キャパシタは、具体的には、第1の可調サブキャパシタ及び第2の可調サブキャパシタを有し、前記第1の可調サブキャパシタは前記インダクタに直列接続され、前記第2の可調サブキャパシタは前記インダクタ及び前記第1の可調サブキャパシタに並列接続され、前記第1の可調サブキャパシタが適正に動作し且つ前記第2の可調サブキャパシタが開路にされるとき、前記負荷値は、前記第1の可調サブキャパシタを用いることにより減少され、したがって、前記第1の実効電気的長さは減少され、前記第1の可調サブキャパシタが短絡され且つ前記第2の可調サブキャパシタが適正に動作するとき、前記負荷値は、前記第2の可調サブキャパシタを用いることにより増大され、したがって、前記第1の実効電気的長さは増大される。
【0021】
第2の態様又は第2の態様の第1乃至第3の可能な実装方法のうちの任意の可能な実装方法に関し、第4の可能な実装方法では、前記電気同調回路がアンテナ本体にある前記グランドピンに接続されることは、具体的には、前記電気同調回路がグランドピンの末端に接続される、又は前記アンテナ本体にあり且つグランドピンの近くにある領域に接続されることである。
【0022】
第2の態様又は第2の態様の第1乃至第4の可能な実装方法のうちの任意の可能な実装方法に関し、第5の可能な実装方法では、前記可調アンテナは、寄生アンテナスタブであって、前記回路基板に配置され、前記第1の周波数帯域の高周波数モードを起こすよう構成される、寄生アンテナスタブ、を更に有する。
【0023】
第2の態様に関し、第6の可能な実装方法では、前記アンテナ本体は、前記回路基板の端に配置される。
【0024】
第2の態様の第5の可能な実装方法に関し、前記寄生アンテナスタブは、前記回路基板の端に且つ前記給電端の近くに配置される。
【0025】
第2の態様の第5の可能な実装方法に関し、第8の可能な実装方法では、前記可調アンテナは、第2の可調キャパシタであって、前記寄生アンテナスタブの末端に配置され、前記寄生アンテナスタブの第1の実効電気的長さ及び第2の実効電気的長さは、前記第2の可調キャパシタの第2のキャパシタンス値を調整することにより変えられる、第2の可調キャパシタ、を更に有する。
【0026】
本発明の有利な効果は次の通りである。
【0027】
本発明の実施形態では、可調アンテナが提供される。可調アンテナは、アンテナ本体、及び電気同調回路を有する。アンテナ本体の第1の実効電気的長さは、電気同調回路を用いることにより調整され得る。第1の実効電気的長さを調整することにより、可調アンテナの周波数帯域範囲は、変更される。電気同調回路は、インダクタと、可調キャパシタンス値を有する第1の可調キャパシタと、を有する。インダクタの負荷値は、第1の実効電気的長さが変更されるように第1の可調キャパシタを調整することにより変更され得る。周波数同調は、第1の可調キャパシタと一緒にインダクタを用いることにより実行され得るので、周波数同調により調整され得る周波数帯域範囲は、増大される。
【0028】
さらに、第1の可調キャパシタの第1のキャパシタンス値の範囲は連続的なので、可調アンテナの周波数帯域範囲がこのような同調方法により調整されるときに得られる周波数帯域も、連続的であり、得られる周波数帯域範囲は比較的広い。
【0029】
さらに、インダクタの負荷値は第1の可調キャパシタを用いることにより調整されるので、インダクタの負荷値は、比較的広い範囲で調整され得る。したがって、第1の実効電気的長さも、比較的広い範囲の中で調整され得る。つまり、従来技術とは対照的に、アンテナ本体の長さが従来技術のアンテナ本体の長さより短い場合でさえ、可調アンテナの第1の電気的長さは、インダクタと一緒に第1の可調キャパシタを用いることにより、依然として従来技術のアンテナの電気的長さに達することができる。したがって、同じ周波数帯域範囲において、本発明の実施形態の可調アンテナは、相対的に小さなサイズを有する。
【0030】
さらに、従来技術の携帯電話機に適用される可調アンテナがWANカードに適用される場合でも、WANカードのアンテナの実効電気的長さは、減少せず、したがって、比較的良好な低周波数性能が保証される。
【0031】
さらに、周波数同調が第1の可調キャパシタ及びインダクタを用いることにより実行されるとき、挿入損失は比較的低い。さらに、スイッチと比べて、第1の可調キャパシタ及びインダクタのポートは、可調アンテナのインピーダンスを良好に整合する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1A】本発明の一実施形態による、電気同調回路のインダクタが電気同調回路の第1の可調キャパシタに直列接続される、可調アンテナの構造図である。
図1B】本発明の一実施形態による、電気同調回路のインダクタが電気同調回路の第1の可調キャパシタに並列接続される、可調アンテナの構造図である。
図1C】本発明の一実施形態による、電気同調回路のインダクタが電気同調回路の第1の可調キャパシタに直列接続される、可調アンテナの構造図である。
図2】本発明の一実施形態による、寄生アンテナスタブを含む可調アンテナの構造図である。
図3】本発明の一実施形態による、第2の可調キャパシタを含む可調アンテナの構造図である。
図4】本発明の実施形態1による可調アンテナの構造図である。
図5A】本発明の実施形態1による、第1の可調キャパシタが異なる値に設定されるときの、可調アンテナの帯域幅及び反射減衰量の概略図である。
図5B】本発明の実施形態1による、第1の可調キャパシタが異なる値に設定されるときの、可調アンテナの帯域幅及び効率の概略図である。
図6A】本発明の実施形態2による、第1の可調サブキャパシタ及び第2の可調サブキャパシタが異なる値に設定されるときの、可調アンテナの帯域幅及び反射減衰量の概略図である。
図6B】本発明の実施形態2による、第1の可調サブキャパシタ及び第2の可調サブキャパシタが異なる値に設定されるときの、可調アンテナの帯域幅及び効率の概略図である。
図7】本発明の実施形態3による可調アンテナの構造図である。
図8A】本発明の実施形態3による、第1の可調キャパシタが異なる値に設定されるときの、可調アンテナの帯域幅及び反射減衰量の概略図である。
図8B】本発明の実施形態3による、第1の可調キャパシタが異なる値に設定されるときの、可調アンテナの帯域幅及び効率の概略図である。
図9】本発明の一実施形態による端末の概略的構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
可調アンテナが同調されるとき調整可能な周波数帯域範囲が比較的狭いという従来の技術的問題を解決するために、本発明の実施形態は、可調アンテナ及び端末を提供する。可調アンテナは、回路基板、アンテナ本体、及び電気同調回路を有する。アンテナ本体の第1の実効電気的長さは、電気同調回路を用いることにより調整され得る。第1の実効電気的長さを調整することにより、可調アンテナの周波数帯域範囲は、変更される。電気同調回路は、インダクタと、可調キャパシタンス値を有する第1の可調キャパシタと、を有しても良い。インダクタの負荷値は、第1の実効電気的長さが変更されるように第1の可調キャパシタを調整することにより変更され得る。周波数同調は、第1の可調キャパシタと一緒にインダクタを用いることにより実行され得るので、周波数同調により調整され得る周波数帯域範囲は、増大される。
【0034】
さらに、第1の可調キャパシタの第1のキャパシタンス値の範囲は連続的なので、可調アンテナの周波数帯域範囲がこのような同調方法により調整されるときに得られる周波数帯域も、連続的であり、得られる周波数帯域範囲は比較的広い。
【0035】
さらに、インダクタの負荷値は第1の可調キャパシタを用いることにより調整されるので、インダクタの負荷値は、比較的広い範囲で調整され得る。したがって、第1の実効電気的長さも、比較的広い範囲の中で調整され得る。つまり、従来技術とは対照的に、アンテナ本体の長さが従来技術のアンテナ本体の長さより短い場合でさえ、可調アンテナの第1の電気的長さは、インダクタと一緒に第1の可調キャパシタを用いることにより、依然として従来技術のアンテナの電気的長さに達することができる。したがって、同じ周波数帯域範囲において、本発明の実施形態の可調アンテナは、相対的に小さなサイズを有する。
【0036】
さらに、従来技術の携帯電話機に適用される可調アンテナがWANカードに適用される場合でも、WANカードのアンテナの実効電気的長さは、減少せず、したがって、比較的良好な低周波数性能が保証される。
【0037】
さらに、周波数同調が第1の可調キャパシタ及びインダクタを用いることにより実行されるとき、挿入損失は比較的低い。さらに、スイッチと比べて、第1の可調キャパシタ及びインダクタのポートは、可調アンテナのインピーダンスを良好に整合する。
【0038】
本発明の目的、技術的解決策、及び利点を明確にするために、以下に、本発明の実施形態における技術的解決策を本発明の実施形態における添付の図面を参照して明確且つ完全に記載する。明らかに、記載される実施形態は、本発明の実施形態の一部であり、全ての実施形態ではない。本発明の実施形態に基づき創造的労力を有しないで当業者により得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲に包含される。
【0039】
第1の態様によると、本発明の一実施形態は、可調アンテナを提供する。可調アンテナは、例えば、ループアンテナ、IFAアンテナ、モノポールアンテナ、等である。
【0040】
図1A図1Cを参照すると、可調アンテナは、具体的には、以下の構造を有する:
回路基板10。回路基板10は、可調アンテナの基準グランドとして用いられ、回路基板10のサイズは、要件に従って設定されても良く、例えば65*52mmである
アンテナ本体11。第1の周波数帯域の信号を送信及び受信するよう構成され、給電端11aとグランドピン11bとを有する。給電端11aは回路基板10に配置され、グランドピン11bはアンテナ本体11にある給電端11aと異なる他端を表す。第1の周波数帯域は、高周波数帯域及び低周波数帯域の両方を含んでも良く、低周波数帯域は、例えば791〜960MHz、696MHz〜984MHz、又は704〜960MHzであり、高周波数帯域は、例えば1710〜2690MHz、1710〜2690HMz、等である。これは、本発明の本実施形態において限定されない;
電気同調回路12。回路基板10に配置されるグランド点10aは、電気同調回路12を用いることによりアンテナ本体11のグランドピン11bに接続される。電気同調回路12は、インダクタ12aと、可調キャパシタンス値を有する第1の可調キャパシタ12bとを有する。ここで、インダクタ12aの負荷値は、アンテナ本体11の第1の実効電気的長さが変更されるように、第1の可調キャパシタ12bの第1のキャパシタンス値を調整することにより変更される。
【0041】
特定の実装プロセスでは、インダクタ12aのインダクタンス値は、20nH、30nH、及び33nH、のような任意の値であっても良い。これは、本発明の本実施形態において限定されない。
【0042】
更に好適な実施形態では、インダクタ12aのインダクタンス値は、第1のプリセットインダクタンス値よりも大きい。第1のプリセットインダクタンス値は、例えば、8nH、10nH、及び15nHである。これは、本発明の本実施形態において限定されない。第1のプリセットインダクタンス値は、通常、基準グランドのグランド長、及びアンテナの空間距離に依存する。グランド長及びアンテナの空間距離が大きいほど、対応する第1のプリセットインダクタンス値は小さい。例えば、可調アンテナが携帯電話機に適用される場合、第1のプリセットインダクタンス値は、8nHであっても良い。可調アンテナがWANカードに適用される場合、第1のプリセットインダクタンス値は15nHであっても良い。この場合、インダクタ12aは、可調アンテナの高周波数モードにおける現在の値を、インダクタ12aにおいて0にする。これは、高周波数信号に対してチョーク効果を与え、可調アンテナの高周波数放射モードにカットオフ機能を発揮する。したがって、高周波数信号は、電気同調回路12により影響されない。つまり、可調アンテナの低周波数モード及び高周波数モードは、独立に存在でき、高周波数モードは低周波数同調により影響を受けない。
【0043】
さらに、インダクタ12aのインダクタンス値は、第2のプリセットインダクタンス値よりも小さい。第2のプリセットインダクタンス値は、47nH、45nH、及び40nHのように変化しても良い。これは、本発明の本実施形態において限定されない。この場合、可調アンテナの低周波数性能の急激な悪化が回避できる。
【0044】
特定の実装プロセスにおいて、第1の可調キャパシタ12bの最大値は、1pF、2pF、及び4pFのような任意の値であっても良い。第1の可調キャパシタ12bは、最大値より大きくない任意の値であっても良い。第1の可調キャパシタ12bの異なるステップサイズに基づき、第1の可調キャパシタ12b同調のための正確な値は異なる。第1の可調キャパシタ12bのステップサイズは、例えば、0.1pF又は0.2pFである。これは、本発明の本実施形態において限定されない。
【0045】
特定の実装プロセスでは、電気同調回路12は、複数の構造を有しても良い。このうちの3つは、以下に例として記載される。もちろん、特定の実装プロセスでは、構造は、以下の3つの例に限定されない。
【0046】
第1の種類の構造は次の通りである。図1Aを参照すると、電気同調回路12は、インダクタ12aと第1の可調キャパシタ12bとを有する。インダクタ12aは、第1の可調キャパシタ12bに直列接続される。このように、インダクタ12aの負荷値は、第1の実効電気的長さが減少されるように第1の可調キャパシタを用いることにより減少される。
【0047】
特定の実装プロセスでは、インダクタ12aをアンテナ本体11のグランドピン11bの片側に搭載することは、第1の実効電気的長さを増大することに等しい。この場合、可調アンテナの低周波数共振点は、下方に移動する。しかしながら、インダクタ12aが第1の可調キャパシタ12bに直列接続される場合、インダクタ12aの負荷値は減少される。第1のキャパシタンス値が高いほど、インダクタ12aの負荷値の大きな減少を示す。その結果、第1の実効電気的長さは、インダクタ12aに基づき減少されても良い。この場合、可調アンテナの低周波数共振点は、上方に移動する。したがって、可調アンテナの低周波数同調の目的は、適正な値のインダクタ12a及び第1の可調キャパシタ12bを選択することにより達成され得る。
【0048】
第2の構造について、図1Bを参照する。電気同調回路12は、インダクタ12aと第1の可調キャパシタ12bとを有する。インダクタ12aは、第1の可調キャパシタ12bに並列接続される。このように、インダクタ12aの負荷値は、第1の実効電気的長さが増大されるように第1の可調キャパシタを用いることにより増大される。
【0049】
特定の実装プロセスでは、インダクタ12aが第1の可調キャパシタ12bに並列接続される場合、これは、インダクタ12aの負荷値は増大されることと等価である。第1のキャパシタンス値が高いほど、インダクタ12aの高い負荷値を示す。この場合、第1の実効電気的長さは、インダクタ12aに基づき更に減少される。このように、可調アンテナの低周波数共振点は、依然として下方に移動する。したがって、可調アンテナの低周波数の調整可能な範囲は、更に減少される。
【0050】
第3の構造について、図1Cを参照する。電気同調回路12は、インダクタ12aと、第1の可調キャパシタ12bとを有する。第1の可調キャパシタ12bは、具体的には、第1の可調サブキャパシタ12b−1と、第2の可調サブキャパシタ12b−2と、を有する。第1の可調サブキャパシタ12b−1は、インダクタ12aに直列接続される。第2の可調サブキャパシタ12b−2は、インダクタ12a及び第1の可調サブキャパシタ12b−1に並列接続される。第1の可調サブキャパシタ12b−1が適正に動作し、第2の可調サブキャパシタ12b−2が開路にされるとき、負荷値は、第1の可調サブキャパシタ12b−1を用いることにより減少され、したがって、第1の実効電気的長さは減少される。第1の可調サブキャパシタ12b−1が短絡され、第2の可調サブキャパシタ12b−2が適正に動作するとき、負荷値は、第2の可調サブキャパシタ12b−2を用いることにより増大され、したがって、第1の実効電気的長さは増大される。
【0051】
特定の実装プロセスでは、第1の可調サブキャパシタ12b−1が適正に動作し、第2の可調サブキャパシタ12b−2が開路にされるとき、これは、第2の可調サブキャパシタ12b−2が存在しないことと等価であり、第1の可調サブキャパシタ12b−1が電気同調回路12の中のインダクタ12aに直列接続されることとも等価である。この場合、第1の可調サブキャパシタ12b−1は、インダクタ12aの負荷値を減少し、さらに、第1の実効電気的長さはインダクタ12aに基づき減少される。この場合、可調アンテナの低周波数共振点は、インダクタ12aに基づき上方に移動する。第1の可調サブキャパシタ12b−1の調整されたキャパシタンス値が高いほど、低周波数共振点が情報に移動する距離が長いことを示す。第1の可調サブキャパシタ12b−1が短絡され、第2の可調サブキャパシタ12b−2が適正に動作するとき、これは、第1の可調サブキャパシタ12b−1が存在しないことと等価であり、第2の可調サブキャパシタ12b−2が電気同調回路12の中のインダクタ12bに並列接続されることとも等価である。この場合、第2の可調サブキャパシタ12b−2は、インダクタ12aの負荷値を増大し、さらに、第1の実効電気的長さはインダクタ12aに基づき増大される。この場合、可調アンテナの低周波数共振点は、インダクタ12aに基づき下方に移動する。
【0052】
つまり、電気同調回路12が第1の可調サブキャパシタ12b−1及び第2の可調サブキャパシタ12b−2の両方を含む場合には、可調アンテナの低周波数共振点は下方へ移動され、可調アンテナの低周波数共振点は上方へも移動され得る。これは、可調ワイヤの低周波数の調整可能な帯域幅を更に増大する。
【0053】
さらに、可調アンテナの高周波数信号の良好な性能を保証するために、第2の可調サブキャパシタ12b−2は、キャパシタンス閾より小さい。ここで、キャパシタンス閾は、例えば、2pFであり、或いは、もちろん、1.9pF又は2.1pFのような別の値であっても良い。これは、本発明の本実施形態において限定されない。特定の実装プロセスでは、第2の可調サブキャパシタ12b−2のキャパシタンス値が高いほど、高周波数信号の共振点の感度が高いことを示す。これは、第2の可調サブキャパシタ12b−2と可調アンテナとの間の不整合をもたらす。したがって、可調アンテナの高周波数性能の悪化を防ぐために、第2の可調サブキャパシタ12b−2のキャパシタンス値がキャパシタンス閾よりも小さいことを保証する必要がある。
【0054】
特定の実装プロセスでは、電気同調回路12がアンテナ本体11のグランドピン11bに接続されるとき、電気同調回路12は、複数の位置に接続されても良く、例えばグランドピン11bの末端に接続され、又はアンテナ本体11にあり且つグランドピン11bに近い領域に接続されても良い。これは、本発明の本実施形態において限定されない。
【0055】
更に好適な実施形態では、電気同調回路12は、グランドピン11bの末端に接続される。
【0056】
つまり、グランドピン11bは電気同調回路12に接続され、次にグランドピン11bは、電気同調回路12を用いることによりグランド点10aに接続される。この場合、電気同調回路12は、良好な同調効果を達成できる。
【0057】
更に好適な実施形態では、図2を参照すると、可調アンテナは以下を有する:
寄生アンテナスタブ13。回路基板10に配置され、第1の周波数帯域の高周波数モードを起こす構成される。アンテナ本体11が高周波数信号を受信するとき、高周波数モードは、寄生アンテナスタブ13を用いることにより起こされ、寄生アンテナスタブのエネルギは、アンテナ本体11のエネルギの一部と結合され、放射され、それにより高周波数性能を向上し得る。
【0058】
更に好適な実施形態では、アンテナ本体11は、回路基板10の端に配置される。回路基板10の端における電流は、中心における電流よりも強いので、この場合には、低周波数電流が流れる経路が相対的に長い。これは、低周波数性能の向上を更に助ける。
【0059】
特定の実装プロセスでは、寄生アンテナスタブ13は、回路基板10の任意の位置に配置されても良く、例えば、回路基板10の端にグランドピン11bの近く且つ給電端11aから離れている側に配置されても良い。これは、本発明の本実施形態において限定されない。
【0060】
更に好適な実施形態では、依然として図2を参照すると、寄生アンテナスタブ13は、回路基板10の端に且つ給電端11aの近くに配置される。この場合、寄生アンテナスタブ13は給電端11aの近くにあるので、結合効果は比較的良好であり、寄生アンテナスタブ13の放射は保証され、可調アンテナの高周波数送信及び受信性能は更に向上される。
【0061】
更に好適な実施形態では、図3を参照すると、可調アンテナは以下を有する:
第2の可調キャパシタ14。寄生アンテナスタブ13の末端13aに配置される。ここで、寄生アンテナスタブ13の第1の実効電気的長さ及び第2の実効電気的長さは、第2の可調キャパシタ14の第2のキャパシタンス値を調整することにより変更される。
【0062】
特定の実装プロセスでは、第2の可調キャパシタ14は、寄生アンテナスタブ13に直列接続され、主に、第2の実効電気的長さを減少するよう構成され、可調アンテナの共振点を上方に移動させ、さらに、第1の実効電気的長さを減少させ、可調アンテナの低周波数共振点を上方へ移動させる。
【0063】
以下では、本発明の可調アンテナを説明するために幾つかの特定の実施形態を用いる。以下の実施形態は、主に、可調アンテナの幾つかの可能な実装構造を記載する。留意すべきことに、本発明の実施形態は、本発明を限定するのではなく、本発明を解釈するためにのみ使用される。本発明の考えに従う全ての実施形態は、本発明の保護範囲に包含されるべきである。当業者は、本発明の考えに従ってどのように変更を行うかを自然に学ぶ。
【0064】
<実施形態1>
本実施形態は、可調アンテナを提供する。図4を参照すると、可調アンテナは、具体的には、以下の構造を有する:
65*52mmの大きさの回路基板10;
給電端11aとグランドピン11bとを有するアンテナ本体11であって、給電端11aは回路基板10の端に配置される、アンテナ本体11;
電気同調回路12であって、回路基板10に配置されるグランド点10aは、電気同調回路12を用いることによりアンテナ本体11のグランドピン11bに接続され、電気同調回路12は、インダクタ12aと、インダクタ12aに直列接続される第1の可調キャパシタ12bと、を有し、アンテナ本体11の第1の電気的長さは、インダクタ12aを用いることにより拡張され、第1の可調キャパシタ12bは、インダクタ12aに基づき第1の電気的長さを減少し、インダクタ12aのインダクタンス値は33nHであり、第1の可調キャパシタ12bの値範囲は0〜8pFである、電気同調回路12;
寄生アンテナスタブ13であって、回路基板10の端に且つ給電端11aの近くにある側に配置され、高周波数モードを起こすよう構成される、寄生アンテナスタブ13。
【0065】
図5Aに示すように、図5Aは、第1の可調キャパシタ10bが異なる値に設定されるときの帯域幅及び可調アンテナの反射減衰量の概略図である。図5Bは、第1の可調キャパシタ10bが異なる値に設定されるときの帯域幅及び効率の概略図である。通常、可調アンテナの正常送信及び受信を保証するために、反射減衰量は−5dBより少なく、低周波数効率は40%より高く、高周波数効率は50%より高いことが必要である。図5A及び図5Bから分かるように、−5dBより少ない反射減衰量、40%より高い低周波数効率、及び50%より高い高周波数効率を有する可調アンテナの帯域幅は、791〜960MHz、1420〜1520MHz、及び1710〜2690MHzをカバーする。これは、欧州におけるLTE FDD及びTDD周波数帯域及び日本において必要な周波数帯域をカバーできる。
【0066】
<実施形態2>
本実施形態は、可調アンテナを提供する。図2を参照すると、可調アンテナは、具体的には、以下を有する:
65*52mmの大きさの回路基板10;
アンテナ本体11であって、第1の周波数帯域の信号を送信及び受信するよう構成され、給電端11aとグランドピン11bとを有し、給電端11aは回路基板10に配置され、第1の周波数帯域は、通常、高周波数帯域及び低周波数帯域の両方を含む、アンテナ本体11;
電気同調回路12であって、回路基板10に配置されるグランド点10aは、電気同調回路12を用いることによりアンテナ本体11のグランドピンに接続され、電気同調回路12は、インダクタ12aと、インダクタ12aに直列接続される第1の可調サブキャパシタ12b−1と、インダクタ12aに並列接続される第2の可調サブキャパシタ12b−2と、を有する、電気同調回路12;
寄生アンテナスタブ13であって、回路基板10の端に且つ給電端11aの近くにある側に配置される、寄生アンテナスタブ13。
【0067】
先ず、第1の可調キャパシタ12b−1は短絡状態にされ、第2の可調キャパシタ12b−2は0.3pFに調整される。この場合、低周波数共振点は、720MHzの近くに調整されても良く、第1の可調サブキャパシタ12b−1は短絡状態に保たれ、第2の可調サブキャパシタ12b−2の値は増大される。したがって、可調アンテナの低周波数共振点は、更に下方へ移動するよう制御され得る。
【0068】
図6Aは、第1の可調サブキャパシタ12b−1及び第2の可調サブキャパシタ12b−2が異なる値に設定されるときの、可調アンテナの帯域幅及び反射減衰量の概略図である。図6Bは、第1の可調サブキャパシタ12b−1及び第2の可調サブキャパシタ12b−2が異なる値に設定されるときの、可調アンテナの帯域幅及び効率の概略図である。図6A及び図6Bのエミュレーション結果から分かることは、反射減衰量が−5dBより少なく、低周波数効率が40%より高く、及び高周波数効率が50%より高いとき、可調アンテナの帯域幅は、698〜960MHz、及び1710〜2690MHzを満たす。これは、欧州のLTE FDD及びTDD周波数帯域及び北米の周波数帯域をカバーできる。
【0069】
<実施形態3>
本実施形態は、可調アンテナを提供する。図7を参照すると、可調アンテナは、具体的には、以下を有する:
65*52mmの大きさの回路基板10;
アンテナ本体11であって、低周波数帯域の信号を送信及び受信するよう構成され、給電端11aとグランドピン11bとを有し、給電端11aは回路基板10の端に配置される、アンテナ本体11;
電気同調回路12であって、回路基板10に配置されるグランド点10aは、電気同調回路12を用いることによりアンテナ本体11のグランドピンに接続され、電気同調回路12は、インダクタ12aと、インダクタ12aに直列接続される第1の可調キャパシタ12bと、を有し、アンテナ本体11の第1の電気的長さは、インダクタ12aを用いることにより拡張され、第1の可調キャパシタ12bは、インダクタ12aに基づき第1の電気的長さを減少し、インダクタ12aのインダクタンス値は33nHであり、第1の可調キャパシタ12bの値範囲は0〜8pFである、電気同調回路12;
寄生アンテナスタブ13であって、回路基板10の端に、グランドピン11bの近くの且つ給電端11aから離れた側に配置される、寄生アンテナスタブ13;
寄生アンテナスタブ13の末端13aに配置される第2の可調サブキャパシタ14。
【0070】
図8Aに示すように、図8Aは、第1の可調キャパシタ10bが異なる値に設定されるときの帯域幅及び可調アンテナの反射減衰量の概略図である。図8Bは、第1の可調アンテナ10bが異なる値に設定されるときの帯域幅及び効率の概略図である。
【0071】
第2の態様によると、本発明の一実施形態は、端末を提供する。ここで、端末は、例えば、携帯電話機、タブレット、又はWANカードである。
【0072】
図9を参照すると、端末90は、以下を有する:
可調アンテナ91及びプロセッサ92であって、可調アンテナ91は以下を有する:
回路基板10;
アンテナ本体11であって、第1の周波数帯域の信号を送信及び受信するよう構成され、給電端11aとグランドピン11bとを有し、給電端11bは回路基板10に配置される、アンテナ本体11;
電気同調回路12であって、回路基板10に配置されるグランド点10aは、電気同調回路12を用いることによりアンテナ本体11のグランドピンに接続され、電気同調回路12は、インダクタ12aと、可調キャパシタンス値を有する第1の可調キャパシタ12bとを有し、インダクタ12aの負荷値は、アンテナ本体11の第1の実効電気的長さが変更されるように、第1の可調キャパシタ12bの第1のキャパシタンス値を調整することにより変更される、電気同調回路12;
ここで、プロセッサ92は、可調アンテナ91の送信及び受信信号を処理するよう構成される。
【0073】
任意で、インダクタ11aは、第1の可調キャパシタ11bに直列接続され、次に、負荷値は、第1の実効電気的長さが減少するように、第1の可調キャパシタ11bを用いることにより減少される。
【0074】
任意で、インダクタ11aは、第1の可調キャパシタ11bに並列接続され、次に、負荷値は、第1の実効電気的長さが増大するように、第1の可調キャパシタ11bを用いることにより増大される。
【0075】
任意で、第1の可調キャパシタ11bは、具体的には、第1の可調サブキャパシタ12b−1及び第2の可調サブキャパシタ12b−2を有する。ここで、第1の可調サブキャパシタ12b−1はインダクタ12aに直列接続され、第2の可調サブキャパシタ12b−2はインダクタ12aに並列接続される。第1の可調サブキャパシタ12b−1が適正に動作し且つ第2の可調サブキャパシタ12b−2が開路にされるとき、負荷値は、第1の可調サブキャパシタ12b−1を用いることにより減少され、したがって、第1の実効電気的長さは減少される。第1の可調サブキャパシタ12b−1が短絡され且つ第2の可調サブキャパシタ12b−2が適正に動作するとき、負荷値は、第2の可調サブキャパシタ12b−2を用いることにより増大され、したがって、第1の実効電気的長さは増大される。
【0076】
任意で、電気同調回路12がアンテナ本体11にあるグランドピン11bに接続されることは、具体的には、電気同調回路12がグランドピン11bの末端に接続される、又はアンテナ本体11にあり且つグランドピン11bの近くにある領域に接続されることである。
【0077】
任意で、可調アンテナは、以下を更に有する:
寄生アンテナスタブ13であって、回路基板10に配置され、第1の周波数帯域の高周波数モードを起こすよう構成される、寄生アンテナスタブ13。
【0078】
任意で、アンテナ本体11は、回路基板10の端に配置される。
【0079】
任意で、寄生アンテナスタブ13は、回路基板10の端に且つ給電端10aの近くに配置される。
【0080】
任意で、可調アンテナは、以下を更に有する:
第2の可調キャパシタ14であって、寄生アンテナスタブ13の末端13aに配置され、寄生アンテナスタブ13の第1の実効電気的長さ及び第2の実効電気的長さは、第2の可調キャパシタ14の第2のキャパシタンス値を調整することにより変更される、第2の可調キャパシタ14。
【0081】
本発明の実施形態において記載される端末は、本発明の実施形態において記載される可調アンテナが配置される端末なので、本発明の実施形態において記載される可調アンテナに基づき、当業者は、本発明の実施形態において記載される端末の特定の構造及びバージョンを学ぶことができ、したがって、ここで再度記載されない。本発明の実施形態において記載される可調アンテナが配置される任意の端末は、本発明の実施形態により想定される保護範囲に包含されるべきである。
【0082】
本願で提供される1又は複数の技術的解決策は、少なくとも以下の技術的効果又は利益を有する。
【0083】
本発明の実施形態では、可調アンテナが提供される。可調アンテナは、アンテナ本体、及び電気同調回路を有する。アンテナ本体の第1の実効電気的長さは、電気同調回路を用いることにより調整され得る。第1の実効電気的長さを調整することにより、可調アンテナの周波数帯域範囲は、変更される。電気同調回路は、インダクタと、可調キャパシタンス値を有する第1の可調キャパシタと、を有する。インダクタの負荷値は、第1の実効電気的長さが変更されるように第1の可調キャパシタを調整することにより変更され得る。
【0084】
周波数同調は、第1の可調キャパシタと一緒にインダクタを用いることにより実行され得るので、周波数同調により調整され得る周波数帯域範囲は、増大される。
【0085】
さらに、第1の可調キャパシタの第1のキャパシタンス値の範囲は連続的なので、可調アンテナの周波数帯域範囲がこのような同調方法により調整されるときに得られる周波数帯域も、連続的であり、得られる周波数帯域範囲は比較的広い。
【0086】
さらに、インダクタの負荷値は第1の可調キャパシタを用いることにより調整されるので、インダクタの負荷値は、比較的広い範囲で調整され得る。したがって、第1の実効電気的長さも、比較的広い範囲の中で調整され得る。つまり、従来技術とは対照的に、アンテナ本体の長さが従来技術のアンテナ本体の長さより短い場合でさえ、可調アンテナの第1の電気的長さは、インダクタと一緒に第1の可調キャパシタを用いることにより、依然として従来技術のアンテナの電気的長さに達することができる。したがって、同じ周波数帯域範囲において、本発明の実施形態の可調アンテナは、相対的に小さなサイズを有する。
【0087】
さらに、従来技術の携帯電話機に適用される可調アンテナがWANカードに適用される場合でも、WANカードのアンテナの実効電気的長さは、減少せず、したがって、比較的良好な低周波数性能が保証される。
【0088】
さらに、周波数同調が第1の可調キャパシタ及びインダクタを用いることにより実行されるとき、挿入損失は比較的低い。さらに、スイッチと比べて、第1の可調キャパシタ及びインダクタのポートは、可調アンテナのインピーダンスを良好に整合する。
【0089】
本発明の幾つかの好適な実施形態が記載されたが、当業者は、基本的な発明の概念を学習すると、これらの実施形態に変化及び変更を行うことができる。したがって、以下の請求項は、好適な実施形態及び本発明の範囲に包含される全ての変化及び変更をカバーするものと考えられるべきである。
【0090】
明らかに、当業者は、本発明の実施形態の範囲から逸脱することなく本発明の実施形態に種々の変更及び変形をなし得る。本発明は、これらの変更及び変形が以下の請求項により定められる保護範囲及びそれらの等価技術に包含される場合、これらの変更及び変形をカバーすることを意図する。
図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図7
図8a
図8b
図9