(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
【0014】
図1は、本実施の形態に係る車両固定装置1の構成を示す模式図である。
図1に示す試験対象の車両200の車輪210は、シャーシダイナモメータのローラ110上に載置されている。車両200の図示しない他の車輪もまた、シャーシダイナモメータの他のローラ上に載置されている。車両200の荷重は、複数のローラにより受けられている。車輪210は、ローラ110によって支持されており、ローラ110上の所定の位置に位置決めされている。
【0015】
ローラ110は、床面100に対し下方に配置されている。床面100には開口部が形成されており、ローラ110は当該開口部から露出している。ローラ110の外周面の最上部が、高さ方向において床面と略同じ位置に配置されている。これにより車両200は、床面100上に配置されている。床面100は、鉄板で形成されており、接地されている。
【0016】
車両固定装置1は、車両200の後方に配置されている。車両200の後端部に、綱状体10が連結されている。綱状体10は、任意の素材で形成されたロープ、ベルトまたはチェーンなどであってもよい。綱状体10は、車両200に連結された一端11と、一端11とは反対側の他端12とを有している。他端12は、固定治具121に締結されている。固定治具121は、床面100が掘り込まれて形成されたピット120内に収容されており、ピット120内において固定されている。ピット120内にはまた、ジャッキ130が収容されている。ジャッキ130は、綱状体10を牽引し、これにより綱状体10に張力を作用する。
【0017】
車両200の左右一対の車輪210に対応して、車両200の後方には2つの車両固定装置1が配置されている。車両200の前方にも2つの車両固定装置が配置されており、車両200の前端部に綱状体が連結されている。車両固定装置1を用いて、前後方向および左右方向において釣り合う牽引力を車両200に対し作用することにより、車両200は固定されている。
【0018】
車両固定装置1は、本体部20を備えている。本体部20は、高さ方向に延在するポール部21と、ポール部21の下端に設けられた収容部26とを有している。ポール部21および収容部26は、中空に形成されている。ポール部21は、両端が開口した筒状の形状を有している。収容部26は、箱状の形状を有しており、上面に貫通孔が形成されている。この貫通孔を介して、中空のポール部21の内部空間と、中空の収容部26の内部空間とが、互いに連通している。ポール部21の内部空間と収容部26の内部空間とは、本体部20の内部空間Sを構成している。
【0019】
ポール部21は、床面100の延びる水平方向に直交する垂直方向(高さ方向)に延びる、柱状の外形を有している。ポール部21は、床面100の上方と下方との両方に亘って配置されている。上述した通り、収容部26はポール部21の下端に設けられており、そのため収容部26は床面100よりも下方に配置されている。収容部26は、後述する計測器40を、その内部に収容している。
【0020】
ポール部21の下端は、収容部26に連結されている。ポール部21の上端には、蓋部70が接合されている。蓋部70は、本体部20の内部空間Sを上方から蓋っている。蓋部70は、平板状の形状を有している。蓋部70は、本体部20の内部空間Sに向く下面と、当該下面と反対側の上面とを有している。蓋部70の下面は、その外周部において、ポール部21の上端の全周と密着している。蓋部70は、ポール部21に対して、隙間なく接合されている。
【0021】
本体部20を構成しているポール部21および収容部26、ならびに蓋部70は、金属などの導電性材料で形成されている。ポール部21、収容部26および蓋部70は、電磁波を遮蔽するためのシールドルームを構成している。
【0022】
本体部20の下方には、昇降装置50が配置されている。昇降装置50は、床面100よりも下方に配置されている。本体部20は、昇降装置50によって支持されている。昇降装置50は、高さ方向に移動可能な部分を有している。昇降装置50の一部の高さ方向に沿った移動に伴って、本体部20もまた高さ方向に移動する。昇降装置50は、本体部20を床面100に対して昇降させる。昇降装置50は、たとえば、油圧シリンダ、電動ジャッキ、または手動ジャッキであってもよい。
【0023】
蓋部70には、板状の蓋部70を厚み方向に貫通する貫通孔が形成されている。蓋部70の下面には、貫通孔を取り囲むように、中空筒状の筒部80が接合されている。筒部80は、蓋部70の下面から吊り下げられて、本体部20の内部空間Sに延びている。ポール部21の延在方向と、筒部80の軸方向とは、平行である。
【0024】
図2は、
図1に示す筒部80の周辺を拡大して示す断面図である。
図2に示すように、蓋部70には、貫通孔71が形成されている。筒部80は、蓋部70のうち、蓋部70に貫通孔71が形成された部分に接合されている。筒部80の内部の中空空間81と、蓋部70に形成された貫通孔71とは、互いに連通している。貫通孔71および中空空間81を経由して、本体部20の外部空間と、本体部20の内部空間Sとは、互いに連通している。
【0025】
図1に戻って、蓋部70の上面には、案内部材60が載置されている。蓋部70がポール部21の上端に接合されているために、案内部材60は、本体部20の上端部に設けられている。
【0026】
案内部材60は、支持部61と、回転中心軸62と、回転部63と、腕部64とを有している。支持部61は、蓋部70の上面に固定されており、回転中心軸62、回転部63および腕部64を支持している。回転中心軸62は、中実丸棒状の形状を有している。回転中心軸62の軸方向は、
図1中の紙面垂直方向である。回転中心軸62の軸方向は、綱状体10の延びる方向に直交している。回転中心軸62は、支持部61に固定されていてもよく、または支持部61によって遊嵌支持されていてもよい。
【0027】
回転部63は、中空円筒状の形状を有しており、その内部空間に回転中心軸62が挿通されている。回転部63の内径は、回転中心軸62の外径と比較して僅かに大きい。回転部63は、図示しない軸受を介して、回転中心軸62に支持されている。回転部63は、回転中心軸62の周りに回転可能に支持されている。回転部63は、支持部61に対して相対回転可能である。回転部63は、本体部20に対し、回転中心軸62を中心に相対回転可能に設けられている。
【0028】
腕部64は、回転部63と一体に形成されている。そのため腕部64は、回転部63と一体として、回転中心軸62の周りに回転可能である。腕部64は、本体部20に対し、回転中心軸62を中心に相対回転可能に設けられている。腕部64は、回転中心軸62の軸方向と直交する方向に延在している。腕部64の外表面の一部は、円筒状の回転部63の外周面と接する接平面である。当該接平面と、回転部63の外周面の一部とに沿って、綱状体10が延びている。綱状体10は、案内部材60の外表面の一部に沿って延び、案内部材60において向きを変えられて、一端11から他端12まで延びている。
【0029】
図3は、
図1に示す案内部材60を拡大して示す斜視図である。上述したように、案内部材60は、丸棒状の回転中心軸62と、回転中心軸62の周りに配置された回転部63と、回転部63の外周面の接平面をなす腕部64とを有している。腕部64にはリング67が取り付けられている。回転部63の外周面から引掛部68が突出している。
図3には2つのリング67が例示されているが、リング67の数は任意である。なおリング67および引掛部68は、
図1においては図示を省略されている。
【0030】
図3中に二点鎖線で示す綱状体10は、リング67の内部を通り、引掛部68の傍を通って延びている。これにより綱状体10は、案内部材60の腕部64および回転部63の外周面に沿って延びている。綱状体10は、案内部材60によって案内されて、その延びる向きを変化させている。
【0031】
再び
図1を参照して、案内部材60の腕部64には、吊下部65が取り付けられている。吊下部65は、腕部64の下面に設けられている。腕部64の上面に沿って綱状体10が延在し、上面と反対側の下面に吊下部65が連結されている。吊下部65は、腕部64の外表面のうち、蓋部70に対向している部分に設けられている。吊下部65は、蓋部70に形成された貫通孔71(
図2)に対向する位置に配置されている。
【0032】
吊下部65から下方に、棒状部材30が吊り下げられている。棒状部材30は、細長い棒状の形状を有しており、一端31と他端32とを有している。一端31は、棒状部材30の両端のうち、案内部材60に近く配置される端部である。他端32は、棒状部材30の両端のうち、案内部材60から離れて配置される端部である。一端31は棒状部材30の上端であり、他端32は棒状部材30の下端である。
【0033】
棒状部材30は、一端31において、吊下部65に係合している。一端31は、棒状部材30が腕部64に対して相対回転可能なように、吊下部65に連結されている。たとえば、回転中心軸62の軸方向に平行に延びる突出部が吊下部65に形成され、当該突出部を受ける受け部が棒状部材30に形成され、突出部が受け部に挿通されて吊下部65が棒状部材30を遊嵌支持してもよい。または、吊下部65と棒状部材30とが、回転中心軸62の軸方向に平行に延びるピン状の部材を介して、相対回転可能に連結されてもよい。
【0034】
棒状部材30の他端32は、本体部20の内部空間Sに配置されている。他端32は、本体部20を構成している収容部26の内部に配置されている。棒状部材30は、案内部材60から吊り下げられて、本体部20の内部空間Sへ延びている。棒状部材30は、蓋部70を貫通して延びている。棒状部材30は、
図2に示す蓋部70に形成された貫通孔71と、蓋部70に接合された筒部80の内部の中空空間81とを貫通して、垂直方向に沿って延びている。
【0035】
棒状部材30は、絶縁性の材料により形成されている。棒状部材30はたとえば、樹脂材料製であってもよく、セラミック材料製であってもよい。
【0036】
本体部20の内部空間Sに、計測器40が収容されている。計測器40は、垂直方向における棒状部材30の他端32の位置を検出するための機器である。計測器40は、リニアポテンショメータであってもよい。計測器40は、本体部20を構成している収容部26の内部に配置されている。上述した通り、収容部26は床面100よりも下方に配置されている。そのため、計測器40は、床面100よりも下方に配置されている。
【0037】
収容部26の底面に、固定部材90が取り付けられている。固定部材90は、収容部26の底面に対して平行に延び、収容部26の底面に固定された横板部を有している。横板部は、床面100の延びる水平方向に沿って延びている。固定部材90は、横板部に対して直交して延びる縦板部を有している。縦板部は、水平方向に直交する垂直方向に沿って延びている。
【0038】
計測器40は、固定部材90の縦板部に固定されている。固定部材90が収容部26の底面に固定されており、計測器40が固定部材90に固定されている。これにより計測器40は、固定部材90を介して、本体部20に対し位置決めされて配置されている。計測器40は、可動部41を有している。可動部41は、棒状部材30の延びる方向である垂直方向に延びており、垂直方向に往復移動可能に設けられている。
【0039】
固定部材90の縦板部にはまた、位置決め部93が取り付けられている。位置決め部93は、棒状部材30に対向する縦板部の表面に設けられている。位置決め部93は、棒状部材30を取り囲む形状を有している。位置決め部93は、棒状部材30の他端32の水平方向における位置ずれを抑制し、他端32の位置を定めるために設けられている。
【0040】
図4は、
図1に示す計測器40の周辺を拡大して示す部分断面図である。
図5は、
図1に示す計測器40を異なる角度から見た模式図である。
図4には、
図1と同じ方向から見た計測器40と棒状部材30の他端32付近とが、拡大されて図示されている。
図5には、計測器40と棒状部材30の他端32付近とを、
図1および
図4における右から左へ向かう方向であって、
図4中に示す矢印Vに沿う方向に見た図が示されている。
【0041】
図4および
図5に示すように、棒状部材30の他端32には、水平方向に延びる張出部33が設けられている。棒状部材30は上述した通り垂直方向に延びており、張出部33は垂直方向に直交する水平方向に延びている。張出部33は、棒状部材30に対し、
図1,4中の紙面垂直方向奥側へ向かって張り出している。棒状部材30から張出部33が張り出す方向は、上述した回転中心軸62の軸方向であって、綱状体10の延びる方向に直交する方向である。
【0042】
図5に示すように、計測器40の可動部41は、棒状部材30の他端32に対向しておらず、張出部33に対向している。可動部41の先端は、張出部33に接触している。計測器40は、棒状部材30の他端32からずれた位置に配置されている。計測器40は、棒状部材30に対して、回転中心軸62の延びる方向にずれて配置されている。
【0043】
計測器40の可動部41は、リターンスプリング42によって付勢されている。棒状部材30が垂直方向下側へ移動すると、可動部41が押し下げられ、リターンスプリング42は圧縮される。このときリターンスプリング42は、可動部41を押し上げようとする方向のバネ力を、可動部41に作用する。棒状部材30による可動部41の押し下げが解除されると、リターンスプリング42のバネ力によって、可動部41は原位置に戻る。
【0044】
図6は、車両固定装置1を用いた綱状体10の角度検出について説明する模式図である。
図1においては、綱状体10は、車両200に連結された一端11から案内部材60に至るまで、水平方向に延びている。
図6では、
図1に示す本体部20の配置と比較して、昇降装置50が本体部20を上方へ移動させている。そのため綱状体10は、水平方向に対して角度θを成して傾いている。
【0045】
本体部20の移動に伴って、案内部材60も上方に移動している。このとき回転部63および腕部64は、回転中心軸62を中心として、反時計回り方向に移動している。これにより
図6では、本体部20に対する棒状部材30の相対位置が、
図1と比較して変化している。より詳細には、
図1と比較して、
図6に示す棒状部材30は、本体部20に対して相対的に下方へ移動している。したがって
図6では、棒状部材30の他端32は、
図1と比較して下方へ移動しており、より計測器40に接近している。
【0046】
この他端32の移動量を可動部41の移動量として検出することにより、計測器40は、垂直方向における棒状部材30の移動量を検出する。棒状部材30の移動量と、回転中心軸62から棒状部材30の一端31までの距離とに基づいて、計測器40は、綱状体10が水平面に対して成す角度θを検出する。計測器40は、検出した綱状体10の角度θを、図示しないコントローラへ出力可能である。
【0047】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の車両固定装置1は、
図1に示すように、綱状体10と、本体部20と、昇降装置50と、案内部材60と、棒状部材30と、計測器40とを備えている。綱状体10は、一端11において、車両200に連結されている。車両200は床面100に配置されている。本体部20は、中空に設けられている。本体部20は、床面100の上方と下方とに亘って配置されている。昇降装置50は、本体部20を床面に対して昇降させる。
【0048】
案内部材60は、本体部20の上端部に設けられている。綱状体10は、案内部材60の外表面に沿って延びている。案内部材60は、回転中心軸62と、腕部64とを有している。回転中心軸62は、綱状体10の延びる方向に直交している。腕部64は、回転中心軸62を中心に、本体部20に対し相対回転可能とされている。
【0049】
棒状部材30は、一端31と他端32とを有している。棒状部材30は、一端31において、案内部材60の腕部64に連結されている。棒状部材30は、腕部64に対し相対回転可能である。棒状部材30の他端32は、案内部材60から離れる側の棒状部材の端部である。棒状部材30は、案内部材60から吊り下げられて、本体部20の内部空間Sへ延びている。
【0050】
計測器40は、棒状部材30の他端32の位置を検出する。計測器40は、本体部20の内部空間S内に配置されている。計測器40は、床面100よりも下方に配置されている。計測器40は、本体部20に対して位置決めされている。
【0051】
車両200に連結される綱状体10は、案内部材60の腕部64に沿って延びている。綱状体10が水平面に対して成す角度が変化すると、水平方向に対する腕部64の角度が変化する。腕部64の角度が変化すると、腕部64に連結された棒状部材30の高さ方向の位置が変化する。棒状部材30が位置を変化するので、棒状部材30の他端32の位置が変化する。
【0052】
計測器40によって計測された棒状部材30の他端32の位置に基づいて、腕部64が水平に延びているときの棒状部材30の他端32の位置から、現在の他端32の位置が上下方向にいずれかにどの程度離れているのかを計算できる。他端32の現在位置と、回転中心軸62と棒状部材30の一端31との距離とに基づいて、腕部64が水平方向に対して成している角度を計算できる。綱状体10は腕部64に沿って延びているので、水平方向に対する腕部64の角度を、綱状体10が水平方向に対して成す角度とみなすことができる。このようにして、綱状体10が水平面に対して成す角度を検出することができる。
【0053】
車両200の上方から床面100の間には、車両200の試験のための強電界場が形成され得る。車両200が配置される床面100よりも下方に計測器40を配置することにより、計測器40が強電界に晒されることはなく、計測器40の誤作動を抑制できる。かつ、計測器40から発生する電磁波が車両200の試験結果に対するノイズとなることを抑制できる。したがって、計測器40を強電界から保護することができ、加えて車両200の試験結果の精度低下を抑制することができる。
【0054】
また
図1に示すように、車両固定装置1は、蓋部70と筒部80とを備えている。蓋部70は、本体部20の内部空間Sを上方から蓋っている。案内部材60は、蓋部70の上に載置されている。
図2に示すように、蓋部70には、蓋部70を厚み方向に貫通する貫通孔71が形成されている。筒部80は、本体部20の内部空間Sに吊り下げられている。筒部80は、蓋部70の貫通孔71が形成された部分から吊り下げられており、貫通孔71に連通している。
図1に示すように、棒状部材30は、蓋部70の貫通孔71と筒部80とを貫通して延びている。
【0055】
蓋部70には、蓋部70を貫通して棒状部材30を配置するための貫通孔71が形成されている。車両200から発せられる電磁波を測定する試験において、試験結果の精度確保のため、計測器40が発する電磁波を抑制する必要がある。本実施形態では、蓋部70に筒部80を取り付け、貫通孔71および筒部80を貫通して棒状部材30が配置されている。筒部80をその内径に対して十分に長く伸びるように形成することにより、筒部80の内部で電磁波を十分に減衰できる。したがって、貫通孔71を経由した電磁波の漏洩を抑制することができる。
【0056】
また、棒状部材30は絶縁材料製である。このようにすれば、棒状部材30を伝播する電磁波を低減できるので、棒状部材30を経由した電磁波の漏洩を抑制することができる。
【0057】
また
図1,4に示すように、車両固定装置1は、棒状部材30の他端32を位置決める位置決め部93を備えている。このようにすれば、計測器40に対する棒状部材30の位置ずれを抑制できるので、計測器40を用いて棒状部材30の他端32の位置を精度よく計測することができる。
【0058】
また
図1,5に示すように、計測器40は、棒状部材30に対して、回転中心軸62の延びる方向にずれて配置されている。
【0059】
計測器40を棒状部材30に対してずれた位置に配置し、計測器40の可動部41と棒状部材30に設けられた張出部33とが接触する構成とする。これにより、棒状部材30の摩耗を抑制できるので、計測器40の計測精度の低下を抑制することができる。
【0060】
計測器40が棒状部材30に対してずれる方向は、回転中心軸62の延びる方向とされている。このようにすれば、計測器40が棒状部材30に対してずらされずに配置した場合と同じ精度で、回転中心軸62周りの回転に伴う棒状部材30の移動を確実に検出することができる。
【0061】
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。