【課題を解決するための手段】
【0008】
明細書の以下の部分において、「水平な」、「垂直な」、「上部」、「下部」、「高」、「低」という用語は、間仕切りの通常の設置の枠内で使用される要素の修飾の中に、すなわち前記間仕切りが置かれる(又は固定される)水平(平坦)な表面又は床との関係における垂直の概念に関連して見受けられる。「側方」という用語は、垂直な平面内の一要素の側面又は縁部を修飾する。
【0009】
本発明によると、間仕切りは、
−少なくとも1つのガラスモジュール又はグレージングユニット、
−PCBタイプの少なくとも1つの支持装置上に配置されたダイオード、ここで、1又は複数のPCBは場合によって収容用形材上にあるか又はこの部材の内部に収納されており、かつダイオードは、グレージングユニットの縁部面に対面して配置されている、
−少なくとも1つの下部組付け用形材と1つの上部組付け用形材、ここで、各組付け用形材は、中央区分、中央区分に直交する第1の側方区分及び中央区分に直交し第1の側方区分から分離されている平行な第2の側方区分を含み、組付け用形材は内部容積を画定している、
を含む照明間仕切り(1)において、
−ダイオードを収容するいずれの要素とも全く異なり、下部取付け用ブラケットのためのダイオードを収容するあらゆる要素、特にPCB又はPCB収容用形材と全く異なる少なくとも1つの担持要素、ここで、前記担持要素は、下部及び/又は上部組付け用形材の内部体積内に配置され、(平行でかつ)組付け用形材の中央区分から分離されかつグレージングユニットの縁部面とダイオードの間に位置するプラテン
(平たい支持物)などの支持手段(40)を含んでいる、
を含み、さらに、
−担持要素のプラテンは、形材の第1の側方区分と結びつけられ、形材の第2の側方区分に面する自由縁部を有し(自由縁部は第2の側方区分と直接接触する必要はなく、好ましくはそれから分離されているか、取り外し可能な形でそれに連結されている)、
−間仕切りの底面において、プラテンは、直接的に又は任意には下側に位置づけされた透明なシムを介してグレージングユニットを支持しており、かつ/又は
−上面において、1若しくは複数のPCB、及び/又は1若しくは複数のPCB収容用形材が、プラテン上に載置されており(プラテンは前記上部形材のU字形解放端部近くに、好ましくは、特に約1ミリメートルだけ、グレージングユニットの縁部面から離隔された状態で配置されている)、
−ダイオードを伴う1又は複数のPCBは、間仕切りから切離し可能であるか、あるいはPCB収容用形材は間仕切りから切離し可能であり、
−下部及び上部形材の第2の側方区分は、1又は複数のPCB又はダイオードを伴うPCBを収容するための形材が(グレージングユニットに対して)側方から、好ましくはPCB又は収容用形材上に直接アクセスできるような形で、可動又は取外し可能である。
【0010】
したがって、ダイオードにアクセスしそれらを交換するために、間仕切り全体を分解する必要はなく、特に最初にガラスモジュール(単複)を組付け用形材から取外すことは必要でない。
【0011】
ダイオードは、ガラスモジュールの組立ての間保護されており、モジュールを分解する必要なくいつでも非常に容易にアクセス可能である。
【0012】
本明細書の以下の部分において、「グレージングユニット」という用語は、ガラスモジュールと同義である。
【0013】
照明システムは例えば、間仕切りの2つの相反する側、好ましくは間仕切りの設置位置におけるモジュール(単複)の上部及び/又は下部水平側に配置される。
【0014】
したがって、間仕切りの上部部分については、照明システムも同様にそれに結びつけられている場合、組付け用形材は同様に、照明システムにアクセスできるように可動又は取外し可能な側方区分を含む。
【0015】
本発明によると、中央区分、中央区分に直交する第1の側方区分及び中央区分に直交し第1の側方区分に対して平行でこの区分から分離されている第2の側方区分を、概してU字形の断面を有する収容用容積を形成するような形で含む照明間仕切り用の組付け用形材は、U字形内部容積内に配置されかつ形材の中央区分から分離した平行なプラテンなどの支持手段を含む少なくとも1つの担持要素を含み、この支持手段の一方の縁部は、形材の第1の側方区分と結びつけられ、これに対して形材の第2の側方区分に面している反対側の縁部は、前記第2の側方区分と固定した形で結びつけられておらず、形材の第2の側方区分は可動又は取外し可能である。
【0016】
「連結された」という用語は、連結された部分が形材の本体との単体アセンブリしか形成しない形材の製造中の剛性取付けを意味するか、又は、連結された部分が後付けされて形材の本体に永久に固定されている場合の形材の本体の製造後の剛性取付けを意味する。これらの用語は、離脱可能な取付けに対抗する概念としての永久的剛性取付けに関係する。
【0017】
形材の本体というのは、モノブロック部品として作られかつそのさまざまな部分、中央区分、側方区分及び他の要素を単一のユニットとして形成する形材で製造された全体的アセンブリを意味するものとして理解される。
【0018】
本明細書の以下の部分における「結びつけられた」という用語は、剛性的固定その他に関して限定的なものではない。これは、互いに単体を形成するか又は固定された永久的剛性取付けにより互いに連結された2つの部分の接合、あるいは2つの部分の取外し可能な接合を意味するものとして理解される。
【0019】
本明細書の以下の部分での側方区分に関する「可動な」という用語の使用は、形材の本体に対して少なくとも一部分が剛性取付けされていると同時に枢動可能であるか、又は取外し可能である、すなわち完全に離脱可能であることを意味するものとして理解される。
【0020】
本発明の下部組付け用形材は、ガラスモジュール(単複)をその重量に関して支持できるようにすると同時に、これらが照明システムの上にとどまりシステムを圧壊するのを回避する。担持要素は、その支持手段(プラテン)によって、ガラスモジュール又はグレージングユニットの縁部区分を支持するためのプラットフォームを構成する。さらに、それは、照明システム上にその重量をかける恐れなく、プラテンの下に照明システムを収納するためにガラスモジュールを持上げることができるようにする。
【0021】
担持要素と組付け用形材は、必ずしも形材の第2の側方区分と結びつけられていない自由縁部を有するものの、担持要素がグレージングユニットの縁部面を支持する場合に片持ちになったり揺動したりする恐れのないように結びつけられる。
【0022】
さらに、下部及び上部組付け用形材の側方区分の1つが取外し可能/可動であること及びプラテンがこの側方区分に(接するか又は固定された形で)剛性取付けされていないという事実は、特に以下の利点を提供する:
−ガラスモジュールがすでに所定の場所にある場合でもそれを取外す必要なく、ダイオードとその1若しくは複数のPCB、又は1若しくは複数のPCBとそれらの収容用形材のいずれであっても照明システムを構成及び/又は交換するためにプラテンの下に側方から容易にアクセスすることができる。
−可動側方区分が予め脇に移動されているため、プラテン上にモジュールを配置するためにモジュールを持ち上げる必要なく、側方からのモジュールの設置を容易にする。
【0023】
その上、プラテンは、一方ではガラスモジュールの縁部区分全体を収容するため、そして他方では照明システムをカバーしてモジュールの設置中の照明システムに対するモジュールの衝撃をことごとく回避するために充分広いものであり、プラテンの外側縁部(プラテンが所定の場所にある場合に可動側方区分に面している縁部)は照明システムとの関係において保護バリヤを形成する。モジュールが設置中に形材の内部部分に当接する場合、衝撃は有利にも照明システムに対するいかなる損害の恐れもなく、プラテンの外側縁部上に発生することになる。
【0024】
可動側方区分が持上げられた位置において、換言すると可動側方区分が形材の中央区分に対し直交して配置されU字のキャビティを側方から閉鎖している場合、プラテンの幅に応じてプラテンの外側縁部は、可動側方区分の内側面に対して当接する場合もあればしない場合もある。
【0025】
1つの特徴によると、自由縁部は、ダイオードと組付け用形材の第2の側方区分の間に間置された組付け用形材の中央区分の方向での戻りを全く含んでおらず、ダイオードと第2の可動側方区分の間にいかなるバリヤ要素も配置されていない。
【0026】
担持要素は、組付け用形材の第1の側方区分と結びつけられた保持用縁部と呼ばれる自由縁部とは反対側の縁部を介して、取外し可能な組立て又は剛性固定により取付けられた構成要素を形成する。
【0027】
担持要素は、組付け用形材の第1の側方区分と単体として機械加工/ならい削りされた部材を形成する。インサートを形成することにより、こうして現行の照明間仕切りのための既存の及び通常の組付け用形材に担持要素を追加することができる。
【0028】
担持要素は、間仕切りから取外し可能であり、例えば、間仕切りの組付け用形材に対し恒久的に固定されない(又はその中に組込まれない)。
【0029】
間仕切りは、1若しくは複数のPCB、又は1若しくは複数のPCB収容用形材のための収容用表面を含み、ここでこの収容用表面は高位置において、グレージングユニットとは反対側のその面でプラテン(支持手段)用であり得る。
【0030】
担持要素は、(組付け用形材とは全く異なる支持手段(プラテン)と共に)インサートを形成し、その長手方向延長部分に対し横断方向の断面図で少なくとも「L字形」の全体的形状を有し、かつ形材の中央区分に対し平行(水平)に配置された(平らな)支持表面及び、好ましくは当接、強制嵌合、強制的組込みにより組付け用形材の第1の側方区分及び/又は中央区分に結びつけられた直交する(垂直な)側面を含んでいる。特に担持要素がインサートの形を取らない場合には、L字形状を限定的なものと考えるべきではない。
【0031】
一変形形態として、担持要素は、(組付け用形材とは全く異なる)インサートを形成し、その長手方向延長部分に対して横断方向の断面図で「F字形」の全体的形状を有する。
【0032】
担持要素は、側面の延長部分の中に配置され第1の側方区分の表面との相互係合によって協働するように設計された肩部を含み、前記表面は好ましくは、担持要素が組付け用形材内の所定の場所に固く保持されるような形で、内部に肩部が押し込まれるキャビティを有している。
【0033】
側面及び肩部は、プラテンとは反対側のその外部垂直面によって形材の第1の固定側方区分の内部面に接して設置され、前記側方区分と協働することにより保持されている。
【0034】
自由縁部とは反対側のプラテンの縁部、担持要素の側面及び/又は肩部は、例えば接着性ボンディングタイプの剛性固定手段を介して及び/又はキャビティ及び突出区分などの相互係合手段によって、形材の第1の側方区分と協働する。
【0035】
照明システムは、モジュールの少なくとも1つの側の縁部区分に対面して配置されモジュールの縁部区分から離隔されている発光面を有する発光ダイオードを含む。
【0036】
ガラスモジュール(特にガラスシート)は、ダイオードにより発出される光のためのガイドを形成し、前記モジュールの主要面のうちの少なくとも1つを介した照明のため、こうして誘導された光を抽出するための手段を含む。
【0037】
ダイオードは、PCB支持体と呼ばれる少なくとも1つの支持及び電源装置の上に配置される。
【0038】
ガラスの縁部区分と結びつけられた発光ダイオード(又はLED)を用いたこのような照明は、低電力消費量のシステムであり、経時的に頑丈である。組付け用形材はダイオードを隠し、それらを保護する。
【0039】
照明システムを収容/設置するために組付け用形材内に組込まれた収容用表面は、金属ベースを有することができ、これがPCBに由来する熱の散逸を可能にし、ダイオードの寿命を保証する。
【0040】
ダイオードは、ガラスモジュールとは独立している。使用されるモジュールは、内部にダイオードを配置するためにガラスモジュールの縁部部分内に孔を設ける必要無く、標準的なグレージングユニットである。
【0041】
有利には、ダイオードは、「側方発光」タイプではなくむしろ「上面発光」タイプのものであり、換言すると、これらはその支持装置とは反対のかつ側方ではない方向を照明する。ダイオードの発光面は、モジュールの縁部区分に対し、かつ好ましくは(平坦な)組付け表面に対して平行である。
【0042】
ダイオードは、それらの上面に例えばレンズタイプの光学系を配置するような形で、封入又はキャッピングされてよい。この光学系あるいは極めて単純に照明システムの全アセンブリは、グレージングユニットのための支持手段の役割を果たすように意図されているわけでは全くなく、担持要素のプラテンは、ダイオードとグレージングユニットの間に間置されている。
【0043】
1つの特徴によると、プラテンは、好ましくは細長い幾何形状を有しそのほぼ全長にわたり連続している少なくとも1つのオリフィス又は1つの透明な中実ウィンドウを含む。照明システムがひとたび組付け用形材内の所定の場所に入った時点で、このオリフィス又はウィンドウは、照明システムにより発出された光がその中を通過できるようにし、このとき照明システムはプラテンの下に配置されている。オリフィスの部域の外側で、プラテンは、グレージングユニットの縁部面全体を支持する。
【0044】
1又は複数のPCB又はPCB収容用形材は、自由に設置される(収容用表面上に載置されている)か、又は組付け用形材からの第2の側方区分の枢動又は引出しによる取外し可能手段(好ましくは側方から取外し可能)によって一時的に固定されている。
【0045】
ダイオードを伴うPCB支持体(単複)は、このように間仕切りの組付け用形材に対し恒久的に固定されることなく、間仕切りからそれ単独で取外し可能であってよい。PCBは、組付け用形材により画定されているU字形内部空間の中に挿入され、特にそこに設置されるか又はとりわけねじタイプの任意の取外し可能な手段によってか又は取付けクリップによって取付けられるか又はその中に挟み込まれることによって収容用表面に接して後付けされた状態で位置づけされる。このようにして、PCB支持体(単複)上のダイオードを間仕切り内で極めて迅速に設置/交換でき、こうして、製造及び設置さらには交換が簡単であるダイオード照明システムが得られる。
【0046】
ダイオードを伴う1つ以上のPCB支持体用の1つ以上の収容用形材を、PCBを収容するために具備することができる。収容用形材は、このように間仕切りの組付け用形材に恒久的に固定されることなく、間仕切りから取外し可能であってよい。PCBは、収容用形材上に載置されるか又はとりわけねじタイプの任意の取外し可能な手段により固定されるか又はその中に挟み込まれることで収容用形材内に挿入された状態で位置づけされる。収容用形材は、組付け用形材により画定されているU字形内部空間の中に挿入され、特に、下部形材用のグレージングユニットの支持手段(プラテン)の下にある収容用表面と呼ばれる表面に接して後付けされた状態で、位置づけされる。収容用形材は、とりわけねじタイプの任意の取外し可能な手段(これは水平平面内で側方から螺入され得る)又は強制嵌合によって固定されるか又は内部に設置又は挟み込まれる。このようにして、収容用形材及びPCB支持体(単複)上のダイオードを間仕切り内で極めて迅速に設置/交換することができ、こうして製造及び設置さらには交換が簡単であるダイオード照明システムが得られる。
【0047】
PCB及びダイオードの取出し、任意にはPCB及びダイオードを収納する1つ以上の収容用形材の取出しは、好ましくは(実質的に)水平方向の並進運動により側方に実施される。組付け用形材(その本体又は内部容積内に挿入された任意の要素)は、とりわけ照明システムが上に載っている収容用表面と結びつけられたいかなる要素も、形材の第1の側方区分と反対の方向への実質的に水平な運動によるこの側方取出しに対する障害を提示することがないような形で設計されており、ここで形材の第2の側方区分は、予め取外されているか又は枢動させられている。
【0048】
PCB又はPCB収容用形材の(例えばガイドレールによる)非恒久的取付け又はブロッキングは、任意の公知の手段によって実施されるが、非恒久的接着性ボンディング又はねじ留めは好ましい保持様式ではない。
【0049】
底面部分又は上面部分について、ダイオードを伴う1又は複数のPCBを収納する収容用形材は組付け用形材内に挿入されるか、あるいは底面部分について、収容用形材は、組付け用形材特に中央区分の内部容積の一部を成す。
【0050】
ダイオードを伴う照明システムは、すでに指摘した通り、組付け用形材内に設置されている収容用形材によって担持され得る。この収容用形材が取外し可能である場合には、組付け用形材の外側の収容用形材の側方取出しを妨害する可能性のある要素が全く存在しなければそれで充分である。この収容用形材が組付け用形材に剛性固定されている場合には、その形状は、それが組付け用形材の外側でのダイオードを担持する1又は複数のPCBの側方取出しを妨害する可能性のある要素を全く有していないような形、特にそれがダイオードの高さよりも(著しく)大きい垂直方向の戻りを全く有していないような形で設計される。
【0051】
底面部分は、1又は複数のPCB又はPCB収容用形材のための収容用表面を含み、ここで、この収容用表面は担持要素又は形材、特に中央区分と結びつけられている、また、底面部分は、プラテンと形材の中央部分との間に、特にプラテン、中央区分又はグレージングユニットの縁部面に対して平行に配置されており、ここで、収容用表面は中実又は中空、及び/又は2つの部分から成るものであり得る。
【0052】
収容用形材又はダイオード(PCB)用支持装置は、さまざまな方法で、収容用表面上で直接的に結び付けられてよい。それは、例えば収容用表面上に直接載置されることによってか又は取外し可能な固定用手段によって行なわれる。
【0053】
間仕切りは、とりわけ戻りを伴う2つの壁を有する収納部を含むことができ、この収納部は、収容用表面と中央区分の間に配置されており、好ましくは平行六面体の形をとる収容用収納部は、間仕切りのさまざまな照明システムを連結する電気ケーブルを収容するように設計されており、収容用収納部の上部表面は前記収容用表面を形成することができる。
【0054】
その上、(グレージングユニットをその低位置で担持する)担持要素のプラテンもまた、組付け用形材の外側へのダイオードを伴う照明システムの側方取出しを妨害する可能性のある要素を全く有しておらず、特にこれは、組付け用形材の第2の側方区分に面するその(自由)縁部以降、形材の中央区分の方向に垂直方向の戻りを全く有していない。
【0055】
ダイオードの端部は、それが担持要素の下部支持表面に対して極めて近い(例えばおよそ/ミリメートル)ところに来るような形で位置していてよい。重要なのは、担持要素の下に位置する収納部からダイオードを伴うPCBを容易に取出すことができるということである。
【0056】
好ましくは、ダイオードは、任意には水密性封止手段で被覆されている半導体チップを含む。
【0057】
照明システム、特にダイオードの上部表面は、グレージングユニットの縁部面を支持するための手段との関係において突出していない。担持要素のプラテン内でオリフィスに面しているダイオードは、(プラテンの厚み内で)前記オリフィスの中に進入しない。ダイオード/照明システムは、それ自体ダイオード/照明システムにより全く支持されていない担持要素のプラテンの下に配置されている。
【0058】
間仕切りは、PCB支持体(単複)上の1つ以上のダイオード群の中に長手方向に分布した、モジュール(単複)の縁部区分に沿った一列のみのダイオードを含むか、あるいは、2重グレージングユニットを形成する気体層により分離された2つのガラスシートを伴う1つ以上のモジュールの場合には、各ガラスシートの縁部区分に各々面する2本のダイオード列が存在し得ると考えられる。
【0059】
間仕切りは、互いに垂直方向が突き合せ継ぎされた少なくとも2つの透明なモジュールを含むことができ、他のモジュールに突き合せ継ぎされたガラスモジュールの垂直方向側にはいかなる照明システムも配置されていない。この構成により、ほぼ見えない又は照明された垂直ラインを形成するモジュールの切縁接合を保つことが可能となる。
【0060】
ガラスシート又はガラスモジュールのシートは、厚み4mmの平行な面を有するガラスシート上のD65照明下で測定を行なった場合に、少なくとも85%の高い光透過率を有するガラスから製造される。
【0061】
モジュールのガラスは、強化ガラスであってよい。さらにモジュールは、音響的特性といった間仕切りのためのあらゆるタイプの通常の特性を示すことができると考えられる。
【0062】
照明システムと接触している収容用表面又は収容用形材の底面は、特に照明システムを形成するダイオードによって発出される熱を散逸させるために、熱伝導性材料製である。
【0063】
一変形形態において、ダイオードと担持要素(支持表面)とを分離する空隙は、たとえ分離高さは非常に小さいものであっても、光を誘導するための側壁を含むことができると考えられる。これらの壁は、例えば、照明システムのための収容用形材と結びつけることができ、このときこの収容用形材は、ダイオードを伴うPCBにアクセスできるようにするため全体を取外すことができる。これらの壁は、ダイオードにより発出される光のモジュール方向への方向転換を最適化すると思われる。
【0064】
組付け用形材は好ましくは、モジュールの主要面に対し直接固定されない。形材の側方区分とモジュールの面との間の組付け用形材の上端部と結びつけることができるのは、封止手段だけである。封止用手段は好ましくは取外し可能であり、とりわけ強制嵌合により固定されている。
【0065】
モジュールの縁部区分に対して平行である組付け用形材の中央区分は、好ましくは、とりわけ照明システム及びモジュールの設置に先立ち組付け表面に螺入することにより前記組付け用形材を固定する目的で孔を有している。
【0066】
間仕切りの下部組付け用形材は、少なくとも1つの透明なモジュールを含み、少なくとも2つの担持要素がモジュールのそれぞれの遠位端部に配置され、前記モジュールの長さの一部分にのみ延在している。一例を挙げると、2つの担持要素の各々は、30mmの長さと20mの幅を有する。担持要素は、1.10mの水平方向寸法と2.80mの垂直方向寸法を有する45kgのパネルを支持することを可能にする。他の寸法に関しては、形材の高さは例えば35mmである。
【0067】
本発明によると、照明ガラス間仕切りはとりわけ、下部収容用表面(床又は他の下部表面)と上部収容用表面(天井その他)との間で結びつけられ(設置され)、好ましくは最低限でも下部表面と結びつけられる(この上に据えつけられるか又はそれに固定される)ように意図されている。
【0068】
本発明の照明間仕切りは、建物内又は車両内(特に輸送用など)、公共スペース内の任意のタイプの屋外及び/又は屋内用途、例えば部屋間の分離、コンパートメント、同一室内での分離、扉、ディスプレーウィンドウ、カウンタ、インテリア装飾装置、ガードレール、調度品、特に平行6面体の形をしたフロアランプなどを形成するように設計されている。
【0069】
このような間仕切りの使用は特に、空間を分離する機能を有する透明な照明壁を提供することを目的としており、この間仕切りは、両側でこの空間の占有面積を画定する照明する物理的分離を形成することを可能にする。このタイプの出願は、ディスプレースクリーン又は壁掛け向きに設計されているか又はキャリアフレーム内部に封入されるように考えられる類似の照明用パネル用の照明モジュールとは全く異なるものである。
【0070】
さらに、間仕切り(ガラスシート)は、好ましくは透明であり、特に、ガラスシートと結び付けられて例えばサテン仕上げの外観を作り出すと考えられる光抽出手段とは離れているか、又はガラスシートは、Mirastarという名称で市販されている製品などのマジックミラータイプの半反射コーティングを主要面上に有することができる。さらに、照明はモジュールの両側から見えることが好ましい。
【0071】
組付け用形材は好ましくは、特に照明システム及び支持要素を外から見えなくすることによって、設置後に内部キャビティ全体が外側から見えてしまわないように保証する材料で製造されている。
【0072】
組付け用形材は必ずしも床に固定されず、別の収容用表面上に固定され得るという点を指摘しておくべきである。
【0073】
さらに、間仕切りは必ずしも固定されず、それが結びつけられる表面(床、天井など)との関係において可動であってよい。
【0074】
間仕切りの高さは、必ずしも床と(任意には)天井との間の高さではない。
【0075】
最後に、本発明は、下部表面(床、フロアーなど…)と上部表面(天井又はそれに類するもの)との間で間仕切り(例えば前述のもの)を組立てるための方法において、
−下部組付け用形材が床上に据えつけられるか又は固定され、上部組付け用形材が天井に固定されており(好ましくは形材の中央区分を通る螺入による)、
−(形材の本体上に予め取付けられているか又はこの本体の一部を形成しているために)下部組付け用形材がすでに組込まれていない場合、担持要素(とりわけ支持表面)は下部組付け用形材内に、そして任意には上部組付け用形材内にも配置され、
−間仕切り設置の理由の如何に関わらず、組付け用上部及び下部形材の第2の可動側方区分が枢動又は離脱させられており、
−ダイオード照明システムは、収容用表面上にそれを留置することによって上部及び/又は下部組付け用形材(単複)の上に設置されており、RCB及びダイオードは、好ましくは、とりわけ組付け用形材と結びつけられた(例えば収容用形材の)収容用収納部内に設置されており、
−床が完全に平坦でない場合、下部組付け用形材の担持要素(単複)上(支持手段上)に1つ以上のシムを載置することができ、シムは透明であり、
−ガラスモジュール(単複)の下縁部面の縁部(設置者に最も近い縁部)は、下部組付け用形材の担持要素(単複)用の支持手段(プラテン)上に載置されており、
−ガラスモジュール(単複)は、ガラスモジュール(単複)の上部部分を上部組付け用形材内に導き、モジュールの下縁部面全体を担持要素(単複)のプラテン上に載せるように、設置者から離れる方向に傾動させられ、
−下部及び上部組付け用形材の第2の可動側方区分は、所定の場所に戻され、
−前記形材の側方区分とモジュール(単複)の間で下部及び上部組付け用形材の開放遠位端部上に、密封手段が置かれる、
方法を提供する。
【0076】
ここで本発明について、本発明の範囲を限定するものではない純粋に例示を目的とした実施例を用い、添付図面に基づいて説明する。