特許第6290882号(P6290882)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6290882
(24)【登録日】2018年2月16日
(45)【発行日】2018年3月7日
(54)【発明の名称】照明間仕切り
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20180226BHJP
   E04B 2/74 20060101ALI20180226BHJP
   E04B 2/72 20060101ALI20180226BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20180226BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20180226BHJP
【FI】
   F21S2/00 439
   E04B2/74 541L
   E04B2/72 A
   F21V19/00 510
   F21V19/00 450
   F21S2/00 443
   F21Y115:10
【請求項の数】19
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2015-523589(P2015-523589)
(86)(22)【出願日】2013年7月17日
(65)【公表番号】特表2015-528990(P2015-528990A)
(43)【公表日】2015年10月1日
(86)【国際出願番号】FR2013051724
(87)【国際公開番号】WO2014016494
(87)【国際公開日】20140130
【審査請求日】2016年6月14日
(31)【優先権主張番号】1257104
(32)【優先日】2012年7月23日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】500374146
【氏名又は名称】サン−ゴバン グラス フランス
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬
(74)【代理人】
【識別番号】100087413
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 哲次
(74)【代理人】
【識別番号】100093665
【弁理士】
【氏名又は名称】蛯谷 厚志
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100111903
【弁理士】
【氏名又は名称】永坂 友康
(72)【発明者】
【氏名】アンヌ ギエレン
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン ナバロ
(72)【発明者】
【氏名】チンウェイ チャン
【審査官】 下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−321344(JP,A)
【文献】 特開2005−256333(JP,A)
【文献】 特開2004−157204(JP,A)
【文献】 特開2006−220692(JP,A)
【文献】 特開2010−027513(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0128732(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
E04B 2/72
E04B 2/74
F21V 19/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
−少なくとも1つのガラスモジュール又はグレージングユニット(10)、
−PCB(31)である少なくとも1つの支持装置上に配置されたダイオード(30)、ここで、1又は複数の前記PCBは、場合によって収容用形材(32)上にあるか又はこの部材の内部に収納されており、かつ前記ダイオードは、グレージングユニットの縁部面(11)に対面して配置されている、
−少なくとも1つの下部組付け用形材(2)と1つの上部組付け用形材(9)、ここで、前記下部組付け用形材及び上部組付け用形材のそれぞれは、中央区分(20、90)、中央区分に直交する第1の側方区分(21、91)及び中央区分に直交し第1の側方区分に対して平行でこの区分から離隔されている第2の側方区分(22、92)を含み、かつ内部容積を画定している、
を有する、照明間仕切り(1)であって、
−ダイオードを収納するいずれの要素とも全く異なり、特にPCB又はPCB収容用形材と全く異なる少なくとも1つの担持要素(4)を含み、前記担持要素が、下部組付け用形材(2)及び/又は上部組付け用形材(9)の内部容積内に配置され、組付け用形材の中央区分(20)から一定の距離のところにあってかつグレージングユニットの縁部面とダイオードの間に位置する支持手段(40)を含んでいること、
−担持要素(4)の支持手段(40)が、下部組付け用形材(2)及び/又は上部組付け用形材(9)の第1の側方区分(21、91)と結びつけられ、かつ形材の第2の側方区分(22、92)に面する自由縁部(47)を有すること、
−間仕切りの底面において、支持手段(40)が直接的に又は任意には下側に位置づけされた透明なシム(8)を介してグレージングユニットを支持していること、かつ/又は
−上面において、1若しくは複数のPCB(31)、及び/又は1若しくは複数のPCB収容用形材(32)が、支持手段(40)上に載置されていること、
−ダイオードを伴う1又は複数のPCBが、間仕切りから切離し可能であること、
−下部組付け用形材(2)及び上部組付け用形材(9)の第2の側方区分(22、92)が可動又は取外し可能であること、
を特徴とする、照明間仕切り。
【請求項2】
自由縁部(47)が、ダイオードと下部組付け用形材(2)及び上部組付け用形材(9)の第2の側方区分の間に間置された組付け用形材の中央区分(20)の方向での戻りを全く含んでおらず、ダイオードと可動な第2の側方区分(22、92)の間にいかなるバリヤ要素も配置されていないことを特徴とする、請求項1に記載の間仕切り。
【請求項3】
担持要素(4)が、下部組付け用形材(2)及び上部組付け用形材(9)の第1の側方区分と結びつけられた保持用縁部と呼ばれる自由縁部とは反対側の縁部を介して、取外し可能な組付け又は剛性固定により挿入された部材を形成することを特徴とする、請求項1及び2のいずれかに記載の間仕切り。
【請求項4】
担持要素(4)が、下部組付け用形材(2)及び上部組付け用形材(9)の第1の側方区分と単体として機械加工/ならい削りされた部材を形成することを特徴とする、請求項1〜3の一項に記載の間仕切り。
【請求項5】
1若しくは複数のPCBを収容するための、又は1若しくは複数のPCBを収容する収容用形材(32)を収容するための、収容用表面(5)を含み、ここでこの収容用表面が上部取付け用形材(9)において、支持手段(4)のグレージングユニットに面する側とは反対側の面に相当していることを特徴とする、請求項1〜4の一項に記載の間仕切り。
【請求項6】
担持要素(4)がインサートを構成しており組付け用形材(2)の長手方向軸に対して平行な該インサートの長手方向延長部分に対し横断方向の断面図で少なくとも「L字形」の全体的形状を有し、かつ組付け用形材(2)の中央区分(20)に対し平行に配置された支持表面及び、好ましくは当接、強制嵌合、強制的組込みにより組付け用形材の第1の側方区分(21)及び/又は中央区分に結びつけられた直交する側面(43)を含んでいることを特徴とする、請求項1〜5の一項に記載の間仕切り。
【請求項7】
担持要素(4)がインサートを構成しており組付け用形材(2)の長手方向軸に対して平行な該インサートの長手方向延長部分に対して横断方向の断面図で「F字形」の全体的形状を有することを特徴とする、請求項1〜5の一項に記載の間仕切り。
【請求項8】
担持要素(4)が、側面(43)の延長部分の中に配置され第1の側方区分(21)の表面との相互係合によって協働するように設計された肩部(44)を含み、前記表面が好ましくは、内部に肩部が挟み込まれるキャビティ(25)を有していることを特徴とする、請求項7に記載の間仕切り。
【請求項9】
側面(43)及び肩部(44)が、支持手段(40)とは反対側のその外部垂直面(45)によって組付け用形材(2)の固定した第1の側方区分(21)の内部面(21a)に接して設置され、前記側方区分と協働することにより保持されていることを特徴とする、請求項8に記載の間仕切り。
【請求項10】
自由縁部(47)とは反対側の支持手段の縁部(48)、担持要素(4)の側面(43)及び/又は肩部(44)が、固定手段によって及び/又は相互係合手段によって、下部組付け用形材(2)の第1の側方区分(21)と協働することを特徴とする、請求項1〜9の一項に記載の間仕切り。
【請求項11】
前記固定手段が接着性ボンディングタイプであり、前記相互係合手段がキャビティ及び突出区分であることを特徴とする、請求項10に記載の間仕切り。
【請求項12】
支持手段(40)が、好ましくは細長い幾何形状を有しそのほぼ全長にわたり連続している少なくとも1つのオリフィス(45)又は1つの透明な中実ウィンドウを含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の間仕切り。
【請求項13】
1又は複数のPCB又はPCB収容用形材(32)が、自由であるか又は一時的に固定されかつ組付け用形材の第2の側方区分の枢動又は引出しによって取外し可能となるように組立てられていることを特徴とする、請求項1〜12の一項に記載の間仕切り。
【請求項14】
底面部分又は上面部分について、ダイオードを伴う1又は複数のPCBを収納する収容用形材(32)が下部組付け用形材(2)又は上部組付け用形材(9)内に挿入されるか、あるいは底面部分について、収容用形材(32)が、下部組付け用形材特に中央区分の内部容積の一部を成すことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の間仕切り。
【請求項15】
底面部分が前記収容用表面(5)を含み、ここで、前記収容用表面は、担持要素(4)又は下部組付け用形材(2)、特に中央区分と結びつけられており、またそれが、支持手段(40)と形材の中央部分(20)との間に配置されており、ここで、前記収容用表面が中実又は中空、及び/又は2つの部分(61、62)から成るものであり得ることを特徴とする、請求項14のいずれか一項に記載の間仕切り。
【請求項16】
特に戻りを伴う2つの壁を有する収納部(6)を含み、収納部が収容用表面(5)と中央区分(20)の間に配置され、収容用収納部の上部表面が、前記収容用表面(5)を形成するように設計されていることを特徴とする、請求項5又は15に記載の間仕切り。
【請求項17】
PCB収容用形材(32)又はPCB(31)が、収容用表面(5)上に直接載置されることによってか又は取外し可能な固定用手段によって結びつけられていることを特徴とする、請求項16に記載の間仕切り。
【請求項18】
前記ガラスモジュール又はグレージングユニット(10)として、垂直に突き合せ継ぎされた少なくとも2つの透明なガラスモジュールを含むこと、及び、1つのガラスモジュールに突き合せ継ぎされた別のガラスモジュールの垂直にはいかなる照明システムも配置されていないことを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の間仕切り。
【請求項19】
間仕切りの下部組付け用形材(2)が少なくとも1つの透明なモジュール(10)を含み、少なくとも2つの担持要素(4)がモジュールのそれぞれの遠位端部に配置され、前記モジュールの長さの一部分にのみ延在していることを特徴とする、請求項1〜18のいずれか一項に記載の間仕切り。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明間仕切り、特にガラス製の照明間仕切り、及びその組付け用形材に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の照明間仕切りは、建物内又は車両内(特に輸送用など)、公共スペース内の任意のタイプの屋外及び/又は屋内用途、例えば部屋間の分離、コンパートメント用分離、同一室内での分離、扉、ディスプレーウィンドウ、カウンタ、インテリア装飾装置、ガードレール、調度品、特に分離を形成する平行6面体の形をしたフロアランプなどのために意図されている。
【0003】
このような間仕切りの使用は特に、空間の分離を提供する透明な照明壁を提供することを目的としており、この間仕切りは、両側で空間の占有領域を画定する、照明を行う物理的分離物を形成することを可能にする。本出願は、ディスプレースクリーン又は標識/情報提供パネル用のタイプの照明モジュールとは全く異なるものである。
【0004】
間仕切りは、概して床である収容用表面上にその全重量でとどまるように設計されている。
【0005】
間仕切りの利用分野のものとは全く異なる照明モジュール(例えばディスプレースクリーン)は、モジュールの縁部区分と結びつけられたガラスモジュール及び照明システムを公知の要領で含んでいるが、現在の照明間仕切り用の照明システムは、モジュールの縁部区分に位置することが決してなく、モジュールの重量のため、間仕切りの内側でモジュールのガラスシートの主要面に対して配置されている。
【0006】
実際、多くの場合発光ダイオードである照明システムとディスプレースクリーンタイプのガラスモジュールの底面縁部区分とを結びつける解決法は、このタイプのガラスモジュールの利用分野では照明システム上のモジュールの重量に起因する圧壊の危険性という技術的問題を提起しないが、一方間仕切りの場合は圧壊の可能性があることから、ガラス間仕切りに転用することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、特に故障した場合又は光学的性能又は色などが変化した場合に容易にかつ高い信頼性で発光ダイオードで構成される照明システムを交換できるようにする、設置が簡単かつ安全でエコロジックで頑丈な、新世代のガラス製照明間仕切りを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
明細書の以下の部分において、「水平な」、「垂直な」、「上部」、「下部」、「高」、「低」という用語は、間仕切りの通常の設置の枠内で使用される要素の修飾の中に、すなわち前記間仕切りが置かれる(又は固定される)水平(平坦)な表面又は床との関係における垂直の概念に関連して見受けられる。「側方」という用語は、垂直な平面内の一要素の側面又は縁部を修飾する。
【0009】
本発明によると、間仕切りは、
−少なくとも1つのガラスモジュール又はグレージングユニット、
−PCBタイプの少なくとも1つの支持装置上に配置されたダイオード、ここで、1又は複数のPCBは場合によって収容用形材上にあるか又はこの部材の内部に収納されており、かつダイオードは、グレージングユニットの縁部面に対面して配置されている、
−少なくとも1つの下部組付け用形材と1つの上部組付け用形材、ここで、各組付け用形材は、中央区分、中央区分に直交する第1の側方区分及び中央区分に直交し第1の側方区分から分離されている平行な第2の側方区分を含み、組付け用形材は内部容積を画定している、
を含む照明間仕切り(1)において、
−ダイオードを収容するいずれの要素とも全く異なり、下部取付け用ブラケットのためのダイオードを収容するあらゆる要素、特にPCB又はPCB収容用形材と全く異なる少なくとも1つの担持要素、ここで、前記担持要素は、下部及び/又は上部組付け用形材の内部体積内に配置され、(平行でかつ)組付け用形材の中央区分から分離されかつグレージングユニットの縁部面とダイオードの間に位置するプラテン(平たい支持物)などの支持手段(40)を含んでいる、
を含み、さらに、
−担持要素のプラテンは、形材の第1の側方区分と結びつけられ、形材の第2の側方区分に面する自由縁部を有し(自由縁部は第2の側方区分と直接接触する必要はなく、好ましくはそれから分離されているか、取り外し可能な形でそれに連結されている)、
−間仕切りの底面において、プラテンは、直接的に又は任意には下側に位置づけされた透明なシムを介してグレージングユニットを支持しており、かつ/又は
−上面において、1若しくは複数のPCB、及び/又は1若しくは複数のPCB収容用形材が、プラテン上に載置されており(プラテンは前記上部形材のU字形解放端部近くに、好ましくは、特に約1ミリメートルだけ、グレージングユニットの縁部面から離隔された状態で配置されている)、
−ダイオードを伴う1又は複数のPCBは、間仕切りから切離し可能であるか、あるいはPCB収容用形材は間仕切りから切離し可能であり、
−下部及び上部形材の第2の側方区分は、1又は複数のPCB又はダイオードを伴うPCBを収容するための形材が(グレージングユニットに対して)側方から、好ましくはPCB又は収容用形材上に直接アクセスできるような形で、可動又は取外し可能である。
【0010】
したがって、ダイオードにアクセスしそれらを交換するために、間仕切り全体を分解する必要はなく、特に最初にガラスモジュール(単複)を組付け用形材から取外すことは必要でない。
【0011】
ダイオードは、ガラスモジュールの組立ての間保護されており、モジュールを分解する必要なくいつでも非常に容易にアクセス可能である。
【0012】
本明細書の以下の部分において、「グレージングユニット」という用語は、ガラスモジュールと同義である。
【0013】
照明システムは例えば、間仕切りの2つの相反する側、好ましくは間仕切りの設置位置におけるモジュール(単複)の上部及び/又は下部水平側に配置される。
【0014】
したがって、間仕切りの上部部分については、照明システムも同様にそれに結びつけられている場合、組付け用形材は同様に、照明システムにアクセスできるように可動又は取外し可能な側方区分を含む。
【0015】
本発明によると、中央区分、中央区分に直交する第1の側方区分及び中央区分に直交し第1の側方区分に対して平行でこの区分から分離されている第2の側方区分を、概してU字形の断面を有する収容用容積を形成するような形で含む照明間仕切り用の組付け用形材は、U字形内部容積内に配置されかつ形材の中央区分から分離した平行なプラテンなどの支持手段を含む少なくとも1つの担持要素を含み、この支持手段の一方の縁部は、形材の第1の側方区分と結びつけられ、これに対して形材の第2の側方区分に面している反対側の縁部は、前記第2の側方区分と固定した形で結びつけられておらず、形材の第2の側方区分は可動又は取外し可能である。
【0016】
「連結された」という用語は、連結された部分が形材の本体との単体アセンブリしか形成しない形材の製造中の剛性取付けを意味するか、又は、連結された部分が後付けされて形材の本体に永久に固定されている場合の形材の本体の製造後の剛性取付けを意味する。これらの用語は、離脱可能な取付けに対抗する概念としての永久的剛性取付けに関係する。
【0017】
形材の本体というのは、モノブロック部品として作られかつそのさまざまな部分、中央区分、側方区分及び他の要素を単一のユニットとして形成する形材で製造された全体的アセンブリを意味するものとして理解される。
【0018】
本明細書の以下の部分における「結びつけられた」という用語は、剛性的固定その他に関して限定的なものではない。これは、互いに単体を形成するか又は固定された永久的剛性取付けにより互いに連結された2つの部分の接合、あるいは2つの部分の取外し可能な接合を意味するものとして理解される。
【0019】
本明細書の以下の部分での側方区分に関する「可動な」という用語の使用は、形材の本体に対して少なくとも一部分が剛性取付けされていると同時に枢動可能であるか、又は取外し可能である、すなわち完全に離脱可能であることを意味するものとして理解される。
【0020】
本発明の下部組付け用形材は、ガラスモジュール(単複)をその重量に関して支持できるようにすると同時に、これらが照明システムの上にとどまりシステムを圧壊するのを回避する。担持要素は、その支持手段(プラテン)によって、ガラスモジュール又はグレージングユニットの縁部区分を支持するためのプラットフォームを構成する。さらに、それは、照明システム上にその重量をかける恐れなく、プラテンの下に照明システムを収納するためにガラスモジュールを持上げることができるようにする。
【0021】
担持要素と組付け用形材は、必ずしも形材の第2の側方区分と結びつけられていない自由縁部を有するものの、担持要素がグレージングユニットの縁部面を支持する場合に片持ちになったり揺動したりする恐れのないように結びつけられる。
【0022】
さらに、下部及び上部組付け用形材の側方区分の1つが取外し可能/可動であること及びプラテンがこの側方区分に(接するか又は固定された形で)剛性取付けされていないという事実は、特に以下の利点を提供する:
−ガラスモジュールがすでに所定の場所にある場合でもそれを取外す必要なく、ダイオードとその1若しくは複数のPCB、又は1若しくは複数のPCBとそれらの収容用形材のいずれであっても照明システムを構成及び/又は交換するためにプラテンの下に側方から容易にアクセスすることができる。
−可動側方区分が予め脇に移動されているため、プラテン上にモジュールを配置するためにモジュールを持ち上げる必要なく、側方からのモジュールの設置を容易にする。
【0023】
その上、プラテンは、一方ではガラスモジュールの縁部区分全体を収容するため、そして他方では照明システムをカバーしてモジュールの設置中の照明システムに対するモジュールの衝撃をことごとく回避するために充分広いものであり、プラテンの外側縁部(プラテンが所定の場所にある場合に可動側方区分に面している縁部)は照明システムとの関係において保護バリヤを形成する。モジュールが設置中に形材の内部部分に当接する場合、衝撃は有利にも照明システムに対するいかなる損害の恐れもなく、プラテンの外側縁部上に発生することになる。
【0024】
可動側方区分が持上げられた位置において、換言すると可動側方区分が形材の中央区分に対し直交して配置されU字のキャビティを側方から閉鎖している場合、プラテンの幅に応じてプラテンの外側縁部は、可動側方区分の内側面に対して当接する場合もあればしない場合もある。
【0025】
1つの特徴によると、自由縁部は、ダイオードと組付け用形材の第2の側方区分の間に間置された組付け用形材の中央区分の方向での戻りを全く含んでおらず、ダイオードと第2の可動側方区分の間にいかなるバリヤ要素も配置されていない。
【0026】
担持要素は、組付け用形材の第1の側方区分と結びつけられた保持用縁部と呼ばれる自由縁部とは反対側の縁部を介して、取外し可能な組立て又は剛性固定により取付けられた構成要素を形成する。
【0027】
担持要素は、組付け用形材の第1の側方区分と単体として機械加工/ならい削りされた部材を形成する。インサートを形成することにより、こうして現行の照明間仕切りのための既存の及び通常の組付け用形材に担持要素を追加することができる。
【0028】
担持要素は、間仕切りから取外し可能であり、例えば、間仕切りの組付け用形材に対し恒久的に固定されない(又はその中に組込まれない)。
【0029】
間仕切りは、1若しくは複数のPCB、又は1若しくは複数のPCB収容用形材のための収容用表面を含み、ここでこの収容用表面は高位置において、グレージングユニットとは反対側のその面でプラテン(支持手段)用であり得る。
【0030】
担持要素は、(組付け用形材とは全く異なる支持手段(プラテン)と共に)インサートを形成し、その長手方向延長部分に対し横断方向の断面図で少なくとも「L字形」の全体的形状を有し、かつ形材の中央区分に対し平行(水平)に配置された(平らな)支持表面及び、好ましくは当接、強制嵌合、強制的組込みにより組付け用形材の第1の側方区分及び/又は中央区分に結びつけられた直交する(垂直な)側面を含んでいる。特に担持要素がインサートの形を取らない場合には、L字形状を限定的なものと考えるべきではない。
【0031】
一変形形態として、担持要素は、(組付け用形材とは全く異なる)インサートを形成し、その長手方向延長部分に対して横断方向の断面図で「F字形」の全体的形状を有する。
【0032】
担持要素は、側面の延長部分の中に配置され第1の側方区分の表面との相互係合によって協働するように設計された肩部を含み、前記表面は好ましくは、担持要素が組付け用形材内の所定の場所に固く保持されるような形で、内部に肩部が押し込まれるキャビティを有している。
【0033】
側面及び肩部は、プラテンとは反対側のその外部垂直面によって形材の第1の固定側方区分の内部面に接して設置され、前記側方区分と協働することにより保持されている。
【0034】
自由縁部とは反対側のプラテンの縁部、担持要素の側面及び/又は肩部は、例えば接着性ボンディングタイプの剛性固定手段を介して及び/又はキャビティ及び突出区分などの相互係合手段によって、形材の第1の側方区分と協働する。
【0035】
照明システムは、モジュールの少なくとも1つの側の縁部区分に対面して配置されモジュールの縁部区分から離隔されている発光面を有する発光ダイオードを含む。
【0036】
ガラスモジュール(特にガラスシート)は、ダイオードにより発出される光のためのガイドを形成し、前記モジュールの主要面のうちの少なくとも1つを介した照明のため、こうして誘導された光を抽出するための手段を含む。
【0037】
ダイオードは、PCB支持体と呼ばれる少なくとも1つの支持及び電源装置の上に配置される。
【0038】
ガラスの縁部区分と結びつけられた発光ダイオード(又はLED)を用いたこのような照明は、低電力消費量のシステムであり、経時的に頑丈である。組付け用形材はダイオードを隠し、それらを保護する。
【0039】
照明システムを収容/設置するために組付け用形材内に組込まれた収容用表面は、金属ベースを有することができ、これがPCBに由来する熱の散逸を可能にし、ダイオードの寿命を保証する。
【0040】
ダイオードは、ガラスモジュールとは独立している。使用されるモジュールは、内部にダイオードを配置するためにガラスモジュールの縁部部分内に孔を設ける必要無く、標準的なグレージングユニットである。
【0041】
有利には、ダイオードは、「側方発光」タイプではなくむしろ「上面発光」タイプのものであり、換言すると、これらはその支持装置とは反対のかつ側方ではない方向を照明する。ダイオードの発光面は、モジュールの縁部区分に対し、かつ好ましくは(平坦な)組付け表面に対して平行である。
【0042】
ダイオードは、それらの上面に例えばレンズタイプの光学系を配置するような形で、封入又はキャッピングされてよい。この光学系あるいは極めて単純に照明システムの全アセンブリは、グレージングユニットのための支持手段の役割を果たすように意図されているわけでは全くなく、担持要素のプラテンは、ダイオードとグレージングユニットの間に間置されている。
【0043】
1つの特徴によると、プラテンは、好ましくは細長い幾何形状を有しそのほぼ全長にわたり連続している少なくとも1つのオリフィス又は1つの透明な中実ウィンドウを含む。照明システムがひとたび組付け用形材内の所定の場所に入った時点で、このオリフィス又はウィンドウは、照明システムにより発出された光がその中を通過できるようにし、このとき照明システムはプラテンの下に配置されている。オリフィスの部域の外側で、プラテンは、グレージングユニットの縁部面全体を支持する。
【0044】
1又は複数のPCB又はPCB収容用形材は、自由に設置される(収容用表面上に載置されている)か、又は組付け用形材からの第2の側方区分の枢動又は引出しによる取外し可能手段(好ましくは側方から取外し可能)によって一時的に固定されている。
【0045】
ダイオードを伴うPCB支持体(単複)は、このように間仕切りの組付け用形材に対し恒久的に固定されることなく、間仕切りからそれ単独で取外し可能であってよい。PCBは、組付け用形材により画定されているU字形内部空間の中に挿入され、特にそこに設置されるか又はとりわけねじタイプの任意の取外し可能な手段によってか又は取付けクリップによって取付けられるか又はその中に挟み込まれることによって収容用表面に接して後付けされた状態で位置づけされる。このようにして、PCB支持体(単複)上のダイオードを間仕切り内で極めて迅速に設置/交換でき、こうして、製造及び設置さらには交換が簡単であるダイオード照明システムが得られる。
【0046】
ダイオードを伴う1つ以上のPCB支持体用の1つ以上の収容用形材を、PCBを収容するために具備することができる。収容用形材は、このように間仕切りの組付け用形材に恒久的に固定されることなく、間仕切りから取外し可能であってよい。PCBは、収容用形材上に載置されるか又はとりわけねじタイプの任意の取外し可能な手段により固定されるか又はその中に挟み込まれることで収容用形材内に挿入された状態で位置づけされる。収容用形材は、組付け用形材により画定されているU字形内部空間の中に挿入され、特に、下部形材用のグレージングユニットの支持手段(プラテン)の下にある収容用表面と呼ばれる表面に接して後付けされた状態で、位置づけされる。収容用形材は、とりわけねじタイプの任意の取外し可能な手段(これは水平平面内で側方から螺入され得る)又は強制嵌合によって固定されるか又は内部に設置又は挟み込まれる。このようにして、収容用形材及びPCB支持体(単複)上のダイオードを間仕切り内で極めて迅速に設置/交換することができ、こうして製造及び設置さらには交換が簡単であるダイオード照明システムが得られる。
【0047】
PCB及びダイオードの取出し、任意にはPCB及びダイオードを収納する1つ以上の収容用形材の取出しは、好ましくは(実質的に)水平方向の並進運動により側方に実施される。組付け用形材(その本体又は内部容積内に挿入された任意の要素)は、とりわけ照明システムが上に載っている収容用表面と結びつけられたいかなる要素も、形材の第1の側方区分と反対の方向への実質的に水平な運動によるこの側方取出しに対する障害を提示することがないような形で設計されており、ここで形材の第2の側方区分は、予め取外されているか又は枢動させられている。
【0048】
PCB又はPCB収容用形材の(例えばガイドレールによる)非恒久的取付け又はブロッキングは、任意の公知の手段によって実施されるが、非恒久的接着性ボンディング又はねじ留めは好ましい保持様式ではない。
【0049】
底面部分又は上面部分について、ダイオードを伴う1又は複数のPCBを収納する収容用形材は組付け用形材内に挿入されるか、あるいは底面部分について、収容用形材は、組付け用形材特に中央区分の内部容積の一部を成す。
【0050】
ダイオードを伴う照明システムは、すでに指摘した通り、組付け用形材内に設置されている収容用形材によって担持され得る。この収容用形材が取外し可能である場合には、組付け用形材の外側の収容用形材の側方取出しを妨害する可能性のある要素が全く存在しなければそれで充分である。この収容用形材が組付け用形材に剛性固定されている場合には、その形状は、それが組付け用形材の外側でのダイオードを担持する1又は複数のPCBの側方取出しを妨害する可能性のある要素を全く有していないような形、特にそれがダイオードの高さよりも(著しく)大きい垂直方向の戻りを全く有していないような形で設計される。
【0051】
底面部分は、1又は複数のPCB又はPCB収容用形材のための収容用表面を含み、ここで、この収容用表面は担持要素又は形材、特に中央区分と結びつけられている、また、底面部分は、プラテンと形材の中央部分との間に、特にプラテン、中央区分又はグレージングユニットの縁部面に対して平行に配置されており、ここで、収容用表面は中実又は中空、及び/又は2つの部分から成るものであり得る。
【0052】
収容用形材又はダイオード(PCB)用支持装置は、さまざまな方法で、収容用表面上で直接的に結び付けられてよい。それは、例えば収容用表面上に直接載置されることによってか又は取外し可能な固定用手段によって行なわれる。
【0053】
間仕切りは、とりわけ戻りを伴う2つの壁を有する収納部を含むことができ、この収納部は、収容用表面と中央区分の間に配置されており、好ましくは平行六面体の形をとる収容用収納部は、間仕切りのさまざまな照明システムを連結する電気ケーブルを収容するように設計されており、収容用収納部の上部表面は前記収容用表面を形成することができる。
【0054】
その上、(グレージングユニットをその低位置で担持する)担持要素のプラテンもまた、組付け用形材の外側へのダイオードを伴う照明システムの側方取出しを妨害する可能性のある要素を全く有しておらず、特にこれは、組付け用形材の第2の側方区分に面するその(自由)縁部以降、形材の中央区分の方向に垂直方向の戻りを全く有していない。
【0055】
ダイオードの端部は、それが担持要素の下部支持表面に対して極めて近い(例えばおよそ/ミリメートル)ところに来るような形で位置していてよい。重要なのは、担持要素の下に位置する収納部からダイオードを伴うPCBを容易に取出すことができるということである。
【0056】
好ましくは、ダイオードは、任意には水密性封止手段で被覆されている半導体チップを含む。
【0057】
照明システム、特にダイオードの上部表面は、グレージングユニットの縁部面を支持するための手段との関係において突出していない。担持要素のプラテン内でオリフィスに面しているダイオードは、(プラテンの厚み内で)前記オリフィスの中に進入しない。ダイオード/照明システムは、それ自体ダイオード/照明システムにより全く支持されていない担持要素のプラテンの下に配置されている。
【0058】
間仕切りは、PCB支持体(単複)上の1つ以上のダイオード群の中に長手方向に分布した、モジュール(単複)の縁部区分に沿った一列のみのダイオードを含むか、あるいは、2重グレージングユニットを形成する気体層により分離された2つのガラスシートを伴う1つ以上のモジュールの場合には、各ガラスシートの縁部区分に各々面する2本のダイオード列が存在し得ると考えられる。
【0059】
間仕切りは、互いに垂直方向が突き合せ継ぎされた少なくとも2つの透明なモジュールを含むことができ、他のモジュールに突き合せ継ぎされたガラスモジュールの垂直方向側にはいかなる照明システムも配置されていない。この構成により、ほぼ見えない又は照明された垂直ラインを形成するモジュールの切縁接合を保つことが可能となる。
【0060】
ガラスシート又はガラスモジュールのシートは、厚み4mmの平行な面を有するガラスシート上のD65照明下で測定を行なった場合に、少なくとも85%の高い光透過率を有するガラスから製造される。
【0061】
モジュールのガラスは、強化ガラスであってよい。さらにモジュールは、音響的特性といった間仕切りのためのあらゆるタイプの通常の特性を示すことができると考えられる。
【0062】
照明システムと接触している収容用表面又は収容用形材の底面は、特に照明システムを形成するダイオードによって発出される熱を散逸させるために、熱伝導性材料製である。
【0063】
一変形形態において、ダイオードと担持要素(支持表面)とを分離する空隙は、たとえ分離高さは非常に小さいものであっても、光を誘導するための側壁を含むことができると考えられる。これらの壁は、例えば、照明システムのための収容用形材と結びつけることができ、このときこの収容用形材は、ダイオードを伴うPCBにアクセスできるようにするため全体を取外すことができる。これらの壁は、ダイオードにより発出される光のモジュール方向への方向転換を最適化すると思われる。
【0064】
組付け用形材は好ましくは、モジュールの主要面に対し直接固定されない。形材の側方区分とモジュールの面との間の組付け用形材の上端部と結びつけることができるのは、封止手段だけである。封止用手段は好ましくは取外し可能であり、とりわけ強制嵌合により固定されている。
【0065】
モジュールの縁部区分に対して平行である組付け用形材の中央区分は、好ましくは、とりわけ照明システム及びモジュールの設置に先立ち組付け表面に螺入することにより前記組付け用形材を固定する目的で孔を有している。
【0066】
間仕切りの下部組付け用形材は、少なくとも1つの透明なモジュールを含み、少なくとも2つの担持要素がモジュールのそれぞれの遠位端部に配置され、前記モジュールの長さの一部分にのみ延在している。一例を挙げると、2つの担持要素の各々は、30mmの長さと20mの幅を有する。担持要素は、1.10mの水平方向寸法と2.80mの垂直方向寸法を有する45kgのパネルを支持することを可能にする。他の寸法に関しては、形材の高さは例えば35mmである。
【0067】
本発明によると、照明ガラス間仕切りはとりわけ、下部収容用表面(床又は他の下部表面)と上部収容用表面(天井その他)との間で結びつけられ(設置され)、好ましくは最低限でも下部表面と結びつけられる(この上に据えつけられるか又はそれに固定される)ように意図されている。
【0068】
本発明の照明間仕切りは、建物内又は車両内(特に輸送用など)、公共スペース内の任意のタイプの屋外及び/又は屋内用途、例えば部屋間の分離、コンパートメント、同一室内での分離、扉、ディスプレーウィンドウ、カウンタ、インテリア装飾装置、ガードレール、調度品、特に平行6面体の形をしたフロアランプなどを形成するように設計されている。
【0069】
このような間仕切りの使用は特に、空間を分離する機能を有する透明な照明壁を提供することを目的としており、この間仕切りは、両側でこの空間の占有面積を画定する照明する物理的分離を形成することを可能にする。このタイプの出願は、ディスプレースクリーン又は壁掛け向きに設計されているか又はキャリアフレーム内部に封入されるように考えられる類似の照明用パネル用の照明モジュールとは全く異なるものである。
【0070】
さらに、間仕切り(ガラスシート)は、好ましくは透明であり、特に、ガラスシートと結び付けられて例えばサテン仕上げの外観を作り出すと考えられる光抽出手段とは離れているか、又はガラスシートは、Mirastarという名称で市販されている製品などのマジックミラータイプの半反射コーティングを主要面上に有することができる。さらに、照明はモジュールの両側から見えることが好ましい。
【0071】
組付け用形材は好ましくは、特に照明システム及び支持要素を外から見えなくすることによって、設置後に内部キャビティ全体が外側から見えてしまわないように保証する材料で製造されている。
【0072】
組付け用形材は必ずしも床に固定されず、別の収容用表面上に固定され得るという点を指摘しておくべきである。
【0073】
さらに、間仕切りは必ずしも固定されず、それが結びつけられる表面(床、天井など)との関係において可動であってよい。
【0074】
間仕切りの高さは、必ずしも床と(任意には)天井との間の高さではない。
【0075】
最後に、本発明は、下部表面(床、フロアーなど…)と上部表面(天井又はそれに類するもの)との間で間仕切り(例えば前述のもの)を組立てるための方法において、
−下部組付け用形材が床上に据えつけられるか又は固定され、上部組付け用形材が天井に固定されており(好ましくは形材の中央区分を通る螺入による)、
−(形材の本体上に予め取付けられているか又はこの本体の一部を形成しているために)下部組付け用形材がすでに組込まれていない場合、担持要素(とりわけ支持表面)は下部組付け用形材内に、そして任意には上部組付け用形材内にも配置され、
−間仕切り設置の理由の如何に関わらず、組付け用上部及び下部形材の第2の可動側方区分が枢動又は離脱させられており、
−ダイオード照明システムは、収容用表面上にそれを留置することによって上部及び/又は下部組付け用形材(単複)の上に設置されており、RCB及びダイオードは、好ましくは、とりわけ組付け用形材と結びつけられた(例えば収容用形材の)収容用収納部内に設置されており、
−床が完全に平坦でない場合、下部組付け用形材の担持要素(単複)上(支持手段上)に1つ以上のシムを載置することができ、シムは透明であり、
−ガラスモジュール(単複)の下縁部面の縁部(設置者に最も近い縁部)は、下部組付け用形材の担持要素(単複)用の支持手段(プラテン)上に載置されており、
−ガラスモジュール(単複)は、ガラスモジュール(単複)の上部部分を上部組付け用形材内に導き、モジュールの下縁部面全体を担持要素(単複)のプラテン上に載せるように、設置者から離れる方向に傾動させられ、
−下部及び上部組付け用形材の第2の可動側方区分は、所定の場所に戻され、
−前記形材の側方区分とモジュール(単複)の間で下部及び上部組付け用形材の開放遠位端部上に、密封手段が置かれる、
方法を提供する。
【0076】
ここで本発明について、本発明の範囲を限定するものではない純粋に例示を目的とした実施例を用い、添付図面に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0077】
図1】本発明に係るガラス照明間仕切りの部分的正面断面図を概略的に示す。
図2】それぞれ本発明の下部及び上部組付け用形材内にガラスモジュールが設置された位置における間仕切りの概略的横断面図である。便宜上、間仕切りの高さは部分的に切断されており、ガラスの全高さを表示していない。
図3】組付け用形材から取外し可能な側方区分を取出した後の、下部形材のための照明システムのPCBの保持に関する図2の一変形形態である。
図4a】ガラスモジュールの重量を支持するために組付け用形材内に組込まれるように設計された担持要素の底面図である。
図4b図4aの中の担持要素の横断面図である。
図5】下部形材のための担持要素に関する図2の変形形態である。
図6】下部形材のための担持要素に関する図2の変形形態である。
図7】下部形材のための担持要素及びPCBの取外し可能な取付けのさらに別の変形形態である。
図8】1つの変形形態に係る上部組付け用形材内へガラスモジュールが設置された位置における間仕切りの上部側の概略的横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
図1は、特にガラス製で、本発明の少なくとも1つの下部組付け用形材2を用いて設置された透明な照明間仕切り1の部分的下部部分を概略的に示している。
【0079】
間仕切りは、用途に適応された高さを有する、部屋の床と天井の間(車両のフロアー及び/又はルーフ)などに垂直方向に組付けられている。
【0080】
間仕切り1は、好ましくはガラスを用いた少なくとも1つの透明なモジュール10及び、任意には間仕切りの適切な幅を提供するために水平方向に並置された垂直な平面内の複数のモジュールを含む。
【0081】
本明細書中の「透明な」という用語は、光の透過を可能にすることを意味するものと理解される。
【0082】
ガラスモジュール10は、モノリシックガラス片又は少なくとも2枚のガラス基板とプラスチック材料の中間層を有するガラスシート積層品、あるいは空気などの気体層により分離された2枚のガラス基板を有する断熱性グレージングユニットから形成される。
【0083】
ガラス基板は、好ましくは、厚み4mmの平行な面を有するガラスシート上でD65照明下で測定を実施した場合に少なくとも85%の高い光透過率を有するガラスで製造される。好ましくは、ガラスは、SAINT−GOBAIN GLASS社により市販されているDIAMANT(商標)ガラスなどの「Extra−Clear」として公知のタイプのものである。
【0084】
ガラスモジュールは、断熱性(機能的コーティング)、音響性、強化性などの特性に基づくタイプの当業者にとっては公知のあらゆる機能性を示すことができる。
【0085】
多積層モジュール用のガラスシートは、例えば、5、6又は8mmの厚みを有する。
【0086】
モノリシックモジュール用のガラスシートは好ましくは強化され、好ましくは例えば10又は12mmの厚みを有する。
【0087】
間仕切り1は、少なくとも1つのモジュール又は各々のガラスモジュールにより生成される照明を提供する。
【0088】
間仕切り1は照明しており、ガラスモジュールの1つ以上の縁部区分11に対面して配置された照明システム3を含む。
【0089】
好ましくは、照明システム3のダイオード30は、モジュール間の突き合わせ接合部における間仕切りの美観を変えないように、垂直縁部に接してではなく、間仕切りが設置された位置においてモジュールひいては間仕切りの下部縁部区分(例えば図1に示されているもの)及び上部縁部区分に対面して配置される。
【0090】
図2は、間仕切りの下部組付け用形材2及び上部組付け用形材9を示す。上部組付け用形材については、後述する。
【0091】
照明システム3は、下部組付け用形材2中に収納され、この下部組付け用形材は、本発明によると、一方ではガラスモジュール10が前記照明システム上に直接載らないような形で(こうしてダイオードはモジュールの重量に起因して圧壊される危険性をことごとく回避する)そして他方では例えば故障の場合に間仕切り全体又は設置済みのガラスモジュールを分解する必要なくPCB上のダイオードを交換できるように設計されている。
【0092】
照明システム3は、設置された間仕切りを正面から見ている観察者から隠されるような形で配置されている。
【0093】
間仕切りは、モノリシックモジュール用のガラス(唯一のガラスシート)の一方の面と結びつけられた、又はモジュールが少なくとも2枚のガラスシートを含む場合(2重グレージングユニットタイプの積層モジュール又は絶縁モジュール)には、一方のガラスシートの一方の内部面と結びつけられた光の拡散手段を含む。
【0094】
拡散手段は好ましくはガラス上のシルクスクリーン印刷により形成され、例えばエナメルである。これらの手段は、選択された配置及び選択されたパターンにしたがってガラス全体にわたって延在する。これらは、必ずしもモジュールの全ガラス表面を網羅するわけではなく、こうして「機能的に暗い部域」と呼ばれる部域を画定することができる。より暗い部域は、例えば、モジュールの中心部又は周囲に配置される。これらは例えば透明な部域(透明ガラス)又は不透明部域、さらにはミラーで構成されている。
【0095】
モジュール10は、モジュールの縁部区分11に面する照明システム3によって照明されている。モジュールの縁部区分では、例えば縁部区分の中心に面して位置するダイオード30に由来する光は、モジュールの主要面12及び13により形成される平面に対し横方向にガラス(又は中間層)の厚み内で伝播して(図2)、次に拡散手段によってモジュールの外側に向かって方向転換される。
【0096】
モノリシックモジュールの場合、ダイオードは単一のガラスシートの縁部区分に対面して配置されている。空気層により分離された2枚のガラスシートを伴うモジュールの場合は、ダイオードは、好ましくは、ガラスシートの縁部区分の各々に対面して配置されている。
【0097】
以上で表明されている通り、ダイオードはモジュールの上部及び下部水平側に対面して配置されている。
【0098】
図1及び2に示されている本発明の組付け用形材2及び9は、それぞれガラスモジュール10の下部及び上部側まで長手方向に延在し、使用位置において「U字形」の全体的断面形状を有する。
【0099】
組付け用形材2、9は、好ましくは金属製、つまりアルミニウム又はステンレス鋼製であるが、プラスチック材料、特に複合材料製であってもよい。
【0100】
形材2(図2)は、中央区分20及び、互いに平行で離隔され中央区分に対し直交する2つの側方区分21及び22を含むU字形タイプの本体を有している。
【0101】
本発明によると、組付け用形材2の第2の側方区分22は、可動又は取外し可能であって、いつでも、特に間仕切り設置後に、形材の内部へのアクセスを可能にしている。図3は、形材2をその第2の側方区分無しで示している。
【0102】
側方区分22は、中央区分20との接合点との関係において、あるいは図2及び3に示されているように、中央区分20の長手方向縁部20aから直交して突出する固定した延長部分23の遠位端位24のレベルで、可動又は取外し可能であってよい。
【0103】
側方区分22は、それが、延長部分23の縁部24に追従する長手方向軸との関係において枢動し、形材の外部から美観上不可視であるヒンジを形成するという意味において、可動である。側方区分の枢動は、形材の外部に向かう方向、すなわち第1の側方区分21とは反対側に向かう(例えば図2に矢印F1によって指示されている)方向に発生する。
【0104】
一変形形態としてかつ好ましくは、第2の側方区分22は取外し可能である。有利には、取外し可能性手段は、強制嵌合手段により形成されている。
【0105】
組付け用形材2の第1の側方区分21は、好ましくは中央区分20に固定され、剛性取付けされている。
【0106】
第2の側方区分22の可動性は、照明システムのダイオードに対する直接的アクセスを提供し、この照明システムは、矢印F2に沿った並進運動によって側方に引出される(図3)。
【0107】
取外し可能な密封手段7が提供され、モジュール10及び組付け用形材のそれぞれの側方区分21及び22の自由端部21a及び22aに接して配置される。これらの密封手段は、例えば強制嵌合により固定される。
【0108】
組付け用形材2は、中央区分20を貫通し前記取付け表面と協働するように設計されているねじなどの図示されていない取付け手段によって取付け表面に剛性固定されるように設計されている。セルフタッピングねじは使用しない方がよい。予め形成されたオリフィスが、中央区分内に具備される。ねじは、組付け用形材の長さに沿って分布している。
【0109】
組付け用形材2は、1つのガラスモジュール又は複数のガラスモジュールと等価の長さを有することができる。
【0110】
本発明によると、図1〜3及び5及び6に関連して、組付け用形材2は少なくとも1つの担持要素を含み、その上に、照明システム3を担持する収容用表面5及びガラスモジュール10が載っている。
【0111】
さらに、組付け用形材2は、形材の内部に向かって戻りを伴う2つの壁によって画定された収納部6を含むことができ、その内部を組付け用形材に沿って配置された照明システム3用の電源ケーブル60が敷設されている。
【0112】
一方では、担持要素4は、屈曲無くガラスモジュールの重量を支持することができ、他方では、それは照明システムが押圧されないようにモジュールの下部縁部区分11と照明システム3の上端部の間にスペーサを提供する。
【0113】
さらに、照明システムの上面に配置されそれを被覆する担持要素4は、モジュールが照明システムまで側方にかつ/又はそれに対して垂直に導かれるか否かに関わらず、形材内へのモジュールの設置中、この照明システムを衝撃から保護する。
【0114】
担持要素4は、図4a及び4bに詳しく示されている。
【0115】
要素4は、組付け用形材2の長手方向軸に対して平行になるように設計されている長手方向軸X(図4a)に沿って延在し、長手方向軸に対し横断方向では、少なくとも「L字」形状の全体的断面を示す(図4b)。
【0116】
担持要素4は、プラテンなどの支持手段40、及び前記プラテンに対して直交しその表面の縁部の1つに連結された側面43を含む。
【0117】
以下でプラテンと呼ばれている支持手段40は、2つの主要面を有し、上部主要面41と呼ばれる一方の主要面はガラスモジュールの縁部区分11を担持するように設計されており(図2)、下部主要面と呼ばれる反対側の主要面42は、中央区分20及び照明システム3に面している。
【0118】
下部組付け用形材2については、床の平坦度の欠陥を補償するために、間仕切りは、1つ以上のシム8によって同じ高さになるように配置される。シムは、担持要素5の支持手段40つまりプラテン上に配置され、グレージングユニット(単複)はその縁部区分を介してシム上に載っている。シムは透明であって、ダイオードが発出する光を透過させる。シムは、例えば、Plexgias(商標)の名称でも公知であるポリメチルメタクリレート(PMMA)製である。
【0119】
担持要素4の側面43は、担持要素が組付け用形材内に挿入された時点で、その組込み/結びつけを可能にする。
【0120】
さらに、側面43は、担持要素4がガラスモジュールを支持している場合、この担持要素の剛性に参与する。
【0121】
側面43は、プラテン(支持手段40から、好ましくは形材の中央区分20の方向に延在する(図2)。
【0122】
好ましくは、プラテン及び側面43は、モノブロックアセンブリを形成する。
【0123】
有利には、組付け用形材内の担持要素4の位置保持を保証する目的で、前記要素は、側面43の延長部分内に配置されプラテン(支持手段40の縁部に連結される肩部44を含む。
【0124】
図2及び3を参照すると、担持要素4は、側面43と肩部44が、支持手段40とは反対側のそれらの外側垂直面45を介して形材の第1の固定された側方区分21の内側面21aに対して張り付けられ前記側方区分21との協働により保持されるような形で、組付け用形材2の内側に剛性固定されている。
【0125】
担持要素4の保持は、支持手段40の端部48、側面43及び/又は肩部44と形材の側方区分21との協働により保証される。この協働は、例えば接着性ボンディングの剛性取付け手段及び/又は形材の本体(側方区分21)と担持要素4の間の相互係合手段、例えばキャビティ及び突出区分によって達成されてよい。
【0126】
ここで示されている実施例は、形材2の側方区分21の壁の中に配置された収容用キャビティ25内の係合を示している。こうして、モジュールが設置された場合、支持手段40は、キャビティ25内に固定された肩部44によって保持されているため、揺動する危険性がない。
【0127】
変形形態としては、担持要素4は、独立した組立てられた要素を形成せずに、前記形材の製造後、形材の本体の一部を成し、担持要素及び形材の本体は単一の単体アセンブリを形成していてよい。この場合、側面43は、固定された形材の側方区分21の一部に対応し、担持要素はプラテンに限定される(図6)。
【0128】
担持要素4は、好ましくはそれがインサートの形をとる場合、金属製である。担持要素は、形材の本体内に組込まれる場合で、形材が例えば押出し加工により生産されるのであればプラスチック材料、とりわけ補強用繊維を伴う複合材製であってよい。
【0129】
プラテンの厚み(プラテンの主要面に対し横断方向の寸法)は、例えばおよそ3〜5mmである。
【0130】
側面43及び肩部44のアセンブリは、およそ10〜15mmの高さ(プラテンに直交する寸法)を有する。
【0131】
以上で表明された通り、プラテン及びシムの幅は、モジュールの縁部区分全体を支持するようにサイズ決定されている。これはおよそ20mmである。
【0132】
組付け用形材と結びつけられた位置において、プラテンは、側面43及び肩部44とは反対側の自由縁部47を有する。この自由縁部は、可動側方縁部22に当接していてもいなくてもよい。
【0133】
本発明によると、自由縁部47は、可動側方区分22に固定的に連結されておらず、形材の中央区分20の方向にいかなる戻りも含まず、このため、形材のキャビティ、そして可動側方区分が離脱しているか又は開放している場合(中央位置に対し直交しない位置)にはダイオード、に対する側方アクセスが可能となり、こうして、プラテンの下に位置する照明システム3の容易な設置又は交換が保証される。
【0134】
好ましくは、本発明によると、組付け用形材2は、長さ(組付け用形材の長手方向軸に対して平行でX軸に沿った寸法)が限定されている複数又は少なくとも2つの担持要素4を含む。要素の長さは例えばおよそ30mmである。
【0135】
ガラスモジュール10の2つの端部にそれぞれ配置された2つの担持要素4は、モジュールの重量を支持するのに充分であり、例えば3m2のモジュールは90kg前後の重量を有し、プラテン1つあたり45kgを分散支持させる。
【0136】
当然のことながら、モジュールの長さの大部分さらには全体にわたり延在するために好適な長さを有するのであれば、1つの担持要素を単独で使用することができる。ただし、材料コストを理由として、この解決法は好まれない。
【0137】
本発明によると、支持手段40であるプラテンは、(それが特に不透明である場合)プラテンの下に置かれた照明システムからの光を通過させるための少なくとも1つのオリフィス40Aを含む。このオリフィスは、X軸に沿って整列されたとりわけ細長い形状を有する。このオリフィスは例えば8mmの幅を有する。
【0138】
照明システム3のタイプ及び担持要素4の長さに応じて、1つの連続したオリフィス又は複数のオリフィスを具備することができる。例えば、ダイオードについては、各ダイオードの前に1つのオリフィスを具備することができる。ただし、この変形形態は、好ましい解決法ではない。
【0139】
光の透過を最適化するためには、プラテン内にオリフィスを形成することがより適切である。しかしながら、中実であるが透明なためにいかなる孔も必要としない照明システムに面する表面を有するプラテンを設計することを企図することができる。
【0140】
本発明によると、下部組付け用形材2は、プラテンの下に配置されそれから分離されているためにプラテンとは全く異なるものである照明システム用の収容用表面5を含む。
【0141】
この収容用表面5は、形材の中央区分20の内側面で直接構成されていてよい。しかしながら、形材の底面にケーブルを敷設できるように、収容用表面5は形材の中央区分20とは全く異なる表面を構成する。
【0142】
収容用表面5は、組付け用形材2の本体とモノブロックを形成してよい。
【0143】
図2、3及び6を参照すると、収容用表面5は、ケーブル収納部6の壁からの例えば2つの上部戻り61及び62で形成されていてよい。
【0144】
可動側方区分22が形材の固定した延長部分23に連結されている場合、ダイオードを形材から外に側方に取出すことができるようにするため、収容用表面5は、少なくとも固定された延長部分23の遠位端部24の高さに位置づけされる。
【0145】
収容用表面5は、図5に示されている通り担持要素4の一部を成すことができる。「F字形」の全体的形状を有する担持要素4は、(肩部44の反対側で)側面43に対し直交して、かつ支持手段40であるプラテンから分離されて平行に連結された下部トレイ46を含む。プラテン40の面42とトレイ46との間の離隔距離は、照明システムを収納しかつ必要な場合にはそれを取外すように適応される。
【0146】
照明システム3は、典型的にはプリント回路板(PCB)である1つ以上の支持及び電源装置31の上に公知の形で配置された複数の発光ダイオード30(LED)で形成されている。ダイオードに対する連結部分上には、電気絶縁性ワニスが具備されている。
【0147】
ダイオード30は(そのPCB支持体と同様)、封止用樹脂の中に封入されておらず、その支持体を伴うダイオードの厚みが過度になるのを回避している。有利には、ダイオードは光学樹脂(蛍光体ドット)と組合わされた半導体チップそして任意には特にスプレーガンにより被着されダイオード及び支持体の表面を被覆する封止層を含む。
【0148】
PCB支持装置31の幅は、例えば、モジュール又はガラスシートの縁部区分の幅以下である。
【0149】
一例として、要素は、以下の寸法を有する:
−PCBの幅:10mm又は5mm、
−PCBの厚み:2mm、
−ダイオードの高さ:2mm。
【0150】
支持及び電源装置すなわちPCB31は、収容用表面5(図5)上あるいは、収容用表面5上に配置された収容用形材32(図2)内に直接組込まれる。PCBは、図示されていない中央電気接続部に対し電気的に接続される。
【0151】
収容用形材32上のダイオードとPCB装置との組立ては、工場で実施されてよく、形材32は、ダイオードを伴う1又は複数のPCBがすでに組込まれた状態で、間仕切りの設置のために納入される。ダイオードを伴う1又は複数のPCBの挿入は、ダイオードを収容用形材32内にそのPCB31を介して挿入することによって間仕切りの設置中にでも同様に行なわれ得る。
【0152】
収容用形材32に沿って互いに隣接して、複数の装置31を設置してよい。
【0153】
図2を参照すると、PCBは、ねじ33を固定することによって、収容用形材に取付け可能である。
【0154】
収容用表面5上に直接収容用形材32又はPCB31を結びつける作業は、例えば単に留置することによってか又は、取外し可能な取付け手段(唯一の側方アクセスによってでさえ)によってか、又は取外し可能であるか又はそうではないシム手段、例えば、少なくともPCBの幅だけ離隔された第1の側方区分21の側の長手方向軸に沿って側方に配置された複数の突起によって実施可能である(図5)。
【0155】
別の変形形態(図6)では、収容用形材32は、例えば組付け用形材を構成する材料内に機械加工されて組付け用形材の一部を成す。
【0156】
結びつけ作業は、収容用形材32又はPCB支持装置31の収容用表面の外での、そして形材の外側に向かっての側方並進運動が、側方区分22とダイオードの間にいかなる固定バリヤ要素も無い状態で、容易に実施され得るようなものである。
【0157】
収容用形材32は、押し込み式にPCB31を収納するためにU字形断面を有するタイプの、キャビティを伴う全体的形状を有する。下部組付け用形材については、収容用形材は好ましくは、ダイオードの上端部からはみ出さない垂直方向の戻りを、可動側方区分の側に有する。
【0158】
さらに別の変形形態(図7)において、PCB31は、収容用形材32内にねじ32Aにより取外し可能な形で取付けられている。収容用形材32は、収容用表面5上に載っている。収容用形材32は、可動側方区分22が引込められた時にダイオードに容易にアクセスできるようにする突出する垂直方向タブ32Bを含む。さらに、アクセスを容易にするために、支持手段40であるプラテンの下部面42は勾配付きであってよい。
【0159】
図示されていないさらに別の変形形態において、PCBを収納する収容用形材32は、単に載置されるのではなく、例えば形材の本体内への水平方向の側方ねじ取付けなどによって、組付け用形材内に取外し可能な形で保持され得ると考えられる。
【0160】
有利には、熱を散逸する手段が、支持装置31(PCB)の表面下に、剛性固定された形又はそうではない形で具備されている。これにより、PCB31に対するその連結部においてダイオード30が発生する熱を散逸させることができる。好ましくは、(それ自体金属製その他である)PCB支持体(単複)の担持ベースがこれらの熱散逸用手段を形成し、この担持ベースは収容用形材32及び/又は収容用表面5によって形成されている。
【0161】
図2には、上部組付け用形材9が示されている。有利には、上部組付け用形材9は、下部組付け用形材2と類似のものであり、ここでは離脱され図示されていない可動側方区分と担持要素4を含む。ただし、担持要素4はもはやモジュールの重量を支持する役目をもたない。担持要素4は、グレージングユニットの設置中ダイオードを保護するためダイオードとグレージングユニットの間のバリヤを形成する。さらに、それは、ダイオード及びそのPCB並びにそれらの収容用形材32が支持され得るようにし、こうして支持手段40であるプラテンは、ダイオードを担持するPCB31及び収容用形材32のアセンブリの重量のために充分な剛性を有する。こうして同様に、PCBをグレージングユニットの留置に先立ちその収容用形材内に設置することも可能となる。
【0162】
上部組付け用形材9は有利には、以下のものを含む:
−中央区分90、第1の側方区分91及び「U時形」のキャビティに容易にアクセスしその中で照明システム3を設置/交換するために可動である第2の側方区分92を伴うU字形(その開口部は下方に配向されている)を含む、下部形材に類似した本体;
−照明システム用の収容用表面5;
−好ましくは、ケーブルの通過用の収納部6;
−担持要素4のプラテン(支持手段40)は、中央区分80に対し平行かつ反対側にある。
【0163】
上部組付け用形材9の照明システム3は好ましくは、それらのPCB31に固定されたダイオード30を含み、アセンブリ全体は収容用形材32によって担持されている。収容用形材32は、ここでは中央区分に面するプラテンの面42によって形成されている収容用表面5上に据えつけられている。
【0164】
プラテンは、モジュール10の設置中ダイオード30を衝撃から保護するのに役立ち、モジュールの留置に先立つその設置を簡単にする。
【0165】
図8に示されている変形形態において、収容用表面5を形成するプラテン(支持手段40)は、組付け用形材9、特に第1の側方区分91の一部を成す。
【0166】
プラテンは、光の通過のためにダイオード30に対面して配置された透明な中実表面を伴うオリフィス40A又はウィンドウを含む。
【0167】
グレージングユニット10の設置位置において、およそ1ミリメートルの空隙がプラテンとグレージングユニットとを分離している。
【0168】
本発明の間仕切りの設置は、図2の間仕切りを参照して、以下の形で実施される。
【0169】
担持要素4が下部組付け用形材2及び上部組付け用形材9内に挿入される場合、これらの担持要素は、それぞれ可動側方区分22及び92が枢動位置にあるか又は離脱されている状態で、下部組付け用形材2及び上部組付け用形材9それぞれの中に設置される。
【0170】
下部組付け用形材2及び上部組付け用形材9は、それぞれ床及び天井に固定され、それらの開口部は相互に対面している。
【0171】
必要な場合には、下部組付け用形材の担持要素4のプラテン(支持部材40)上に、透明なシム8が配置される。
【0172】
照明システム3は、収容用表面5上に配置されている。
【0173】
次に、ガラスモジュールが組付け用形材の前に位置づけされ、下部組付け用形材の担持要素4上(又は必要な場合にはシム8の上)にその下部縁部面の縁部を配置することにより傾斜位置に保持され、ここで前記形材の可動側方区分22は取外されている。
【0174】
その後、モジュール10を、設置者から離れる方向で、下部及び上部形材の第1の側方区分31、91に向って傾動させる。モジュールは、垂直に位置づけされて、所定の場所に収まる。
【0175】
上部及び下部組付け用形材の側方区分22を元に戻す。
【0176】
組付け用形材2、9のそれぞれの側方区分21及び22、91、92の自由端部とモジュールを分離している間隙の中に、密封手段7が配置される。
【0177】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、他の変形形態を企図することができる。以上で提示された一実施形態の要素に関する変形形態は、特に以下のものに関して、別の実施形態において有利にも再度取上げることのできるものである:
−側方区分22の長さ、
−ケーブル敷設用収納部6、
−収容用表面5のタイプ、
−PCB収容用形材32の使用、
−収容用形材32の形状、
−担持要素4の形状、
−組付け用形材内に後付けされる場合の担持要素4の固定、
−プラテン(支持部材40の勾配付き下部面42。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6
図7
図8