(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1のネットワークデバイスが、第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を収集するステップであって、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属し、1つの第1の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および前記パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、前記複数のパケットは、前記第1のネットワークデバイスによって連続して送信され、前記パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する、収集するステップと、
前記第1のネットワークデバイスが、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する前記第1の結果をコントローラへ順次に送信するステップと
を含む、パケット損失検出方法。
第2のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を収集するステップであって、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属し、1つの第2の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および前記パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、前記複数のパケットは前記第2のネットワークデバイスによって連続して受信され、前記パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する、収集するステップと、
前記第2のネットワークデバイスが、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する前記第2の結果をコントローラへ順次に送信するステップと
を含む、パケット損失検出方法。
コントローラが、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果および第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果を受信するステップであって、1つの第1の結果は、前記第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って統計収集を通じて前記第1のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、前記パケットグループのセクション識別子を含み、前記第1のネットワークデバイスによって送信される各パケットグループは、前記第1のネットワークデバイスによって連続して送信され、前記パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含み、1つの第2の結果は、前記第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って統計収集を通じて前記第2のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、前記パケットグループのセクション識別子を含み、前記第2のネットワークデバイスによって受信される各パケットグループは、前記第2のネットワークデバイスによって連続して受信され、前記パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含み、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する、受信するステップと、
前記コントローラが、前記複数の第1の結果および前記複数の第2の結果に従って、前記第1のネットワークデバイスによって前記第2のネットワークデバイスへ送信された前記パケット内のパケットが失われているかどうか判定するステップと
を含む、パケット損失検出方法。
前記コントローラが、前記複数の第1の結果および前記複数の第2の結果に従って、前記第1のネットワークデバイスによって前記第2のネットワークデバイスへ送信された前記パケット内のパケットが失われているかどうか判定する前記ステップは、
前記コントローラが、参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果を決定するステップであって、前記参照として使用される前記第1の結果および前記参照として使用される前記第2の結果は同じパケットグループに対応する、決定するステップと、 前記コントローラが、前記参照として使用される深さ優先第1の結果から開始する前記順次に受信された複数の第1の結果を、前記参照として使用される前記第2の結果から開始する前記順次に受信された複数の第2の結果と比較し、同じパケットグループに対応する第1の結果と第2の結果とに含まれるパケットの数量が異なるときに、前記第1のネットワークデバイスから前記第2のネットワークデバイスへ送信された前記パケット内のパケットが失われていると判定するステップと
を含む、請求項5に記載のパケット損失検出方法。
前記コントローラが、前記複数の第1の結果グループおよび前記複数の第2の結果グループに従って、前記第1のネットワークデバイスによって前記第2のネットワークデバイスへ送信された前記パケット内のパケットが失われているかどうか判定する前記ステップは、
前記コントローラが、第1の結果グループと第2の結果グループとが同じ期間の識別子を有する場合の、前記第1の結果グループ内の第1の結果を前記第2の結果グループ内の第2の結果と比較し、任意の比較結果が、第1の結果が第2の結果と異なることを指示するときに、前記第1のネットワークデバイスによって前記第2のネットワークデバイスへ送信された前記パケット内のパケットが失われていると判定するステップ、を含み、比較される第1の結果と第2の結果とに含まれる数量またはセクション識別子が異なるときに、前記比較結果は、前記第1の結果が前記第2の結果と異なることを指示し、前記第1の結果グループ内のp番目の第1の結果は前記第2の結果グループ内のp番目の第2の結果に対応し、p≧1であり、pは整数である、請求項8に記載のパケット損失検出方法。
前記コントローラが、前記複数の第1の結果および前記複数の第2の結果に従って、前記第1のネットワークデバイスによって前記第2のネットワークデバイスへ送信された前記パケット内のパケットが失われているかどうか判定する前記ステップの前に、
前記セクション識別子がパケットヘッダ内の識別子フィールドの複数のビットの値であるときに、前記コントローラが、順番付けられた複数の第2の結果のセクション識別子が昇順になるように、前記複数の第2の結果を順番付けるステップ
を含み、前記コントローラが、前記複数の第1の結果および前記複数の第2の結果に従って、前記第1のネットワークデバイスによって前記第2のネットワークデバイスへ送信された前記パケット内のパケットが失われているかどうか判定する前記ステップは、
前記コントローラが、前記複数の第1の結果および前記順番付けられた複数の第2の結果に従って、前記第1のネットワークデバイスによって前記第2のネットワークデバイスへ送信された前記パケット内のパケットが失われているかどうか判定するステップ
を含む、請求項5から7のいずれか一項に記載のパケット損失検出方法。
第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果および第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果を受信するように構成された受信部であって、1つの第1の結果は、前記第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って統計収集を通じて前記第1のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、前記パケットグループのセクション識別子を含み、前記第1のネットワークデバイスによって送信される各パケットグループは、前記第1のネットワークデバイスによって連続して送信され、前記パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含み、1つの第2の結果は、前記第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って統計収集を通じて前記第2のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、前記パケットグループのセクション識別子を含み、前記第2のネットワークデバイスによって受信される各パケットグループは、前記第2のネットワークデバイスによって連続して受信され、前記パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含み、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する、受信部と、
前記複数の第1の結果および前記複数の第2の結果に従って、前記第1のネットワークデバイスによって前記第2のネットワークデバイスへ送信された前記パケット内のパケットが失われているかどうか判定するように構成された決定部と
を含む、コントローラ。
前記コントローラは、前記セクション識別子がパケットヘッダ内の識別子フィールドの複数のビットの値であるときに、順番付けられた複数の第2の結果のセクション識別子が昇順になるように、前記複数の第2の結果を順番付けるように構成された、実行部、をさらに含み、
前記決定部は、前記複数の第1の結果および前記順番付けられた複数の第2の結果に従って、前記第1のネットワークデバイスによって前記第2のネットワークデバイスへ送信された前記パケット内のパケットが失われているかどうか判定するようにさらに構成されている、請求項15から17のいずれか一項に記載のコントローラ。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、パケット損失検出方法のプロセスを簡略化するために、パケット損失検出方法、装置、およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の目的を達成するために、本発明の実施形態においては以下の技術的解決策が使用される。
【0007】
第1の態様によれば、パケット損失検出方法が提供され、本方法は、
第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を収集するステップであって、1つの第1の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および当該パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、複数のパケットは第1のネットワークデバイスによって連続して送信され、パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する、第1の結果に関する統計を収集するステップと、
コントローラが、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するように、第1のネットワークデバイスが、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第1の結果をコントローラへ送信するステップと
を含む。
【0008】
第1の態様に関連して、第1の可能な実施態様において、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0009】
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の可能な実施態様において、第1のネットワークデバイスの時間は第2のネットワークデバイスの時間と同期されており、
第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を収集するステップは、
各期間に対応する第1の結果グループを獲得するために、第1のネットワークデバイスが、第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を周期的に収集するステップであって、1つの第1の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第1の結果を含む、第1の結果に関する統計を周期的に収集するステップ
を含み、
第1のネットワークデバイスが、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第1の結果をコントローラへ送信するステップは、
第1のネットワークデバイスが、事前設定規則に従って、第1の結果グループをコントローラへ送信するステップ
を含む。
【0010】
第2の態様によれば、パケット損失検出方法が提供され、本方法は、
第2のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を収集するステップであって、1つの第2の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および当該パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、複数のパケットは第2のネットワークデバイスによって連続して受信され、パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する、第2の結果に関する統計を収集するステップと、
コントローラが、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するように、第2のネットワークデバイスが、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第2の結果をコントローラへ送信するステップと
を含む。
【0011】
第2の態様に関連して、第1の可能な実施態様において、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0012】
第2の態様または第2の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の可能な実施態様において、第2のネットワークデバイスの時間は第1のネットワークデバイスの時間と同期されており、
第2のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を収集するステップは、
各期間に対応する第2の結果グループを獲得するために、第2のネットワークデバイスが、第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を周期的に収集するステップであって、1つの第2の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第2の結果を含む、第2の結果に関する統計を周期的に収集するステップ
を含み、
第2のネットワークデバイスが、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第2の結果をコントローラへ送信するステップは、
第2のネットワークデバイスが、事前設定規則に従って、第2の結果グループをコントローラへ送信するステップ
を含む。
【0013】
第3の態様によれば、パケット損失検出方法が提供され、本方法は、
コントローラが、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果および第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果を受信するステップであって、1つの第1の結果は、第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、当該パケットグループのセクション識別子を含み、第1のネットワークデバイスによって送信される各パケットグループは、第1のネットワークデバイスによって連続して送信され、当該パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含み、1つの第2の結果は、第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、当該パケットグループのセクション識別子を含み、第2のネットワークデバイスによって受信される各パケットグループは、第2のネットワークデバイスによって連続して受信され、当該パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含む、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果および第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果を受信するステップと、
コントローラが、複数の第1の結果および複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するステップと
を含む。
【0014】
第3の態様に関連して、第1の可能な実施態様において、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0015】
第3の態様または第3の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の可能な実施態様において、コントローラが、複数の第1の結果および複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するステップは、
コントローラが、参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果を決定するステップであって、参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果は同じパケットグループに対応する、参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果を決定するステップと、
コントローラが、参照として使用される第1の結果から開始する順次に受信された複数の第1の結果を、参照として使用される第2の結果から開始する順次に受信された複数の第2の結果と比較し、同じパケットグループに対応する第1の結果と第2の結果とに含まれるパケットの数量が異なるときに、第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われていると判定するステップと
を含む。
【0016】
第3の態様の第2の可能な実施態様に関連して、第3の可能な実施態様において、コントローラが、参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果を決定するステップは、
コントローラが、Q個の連続した第1の結果を複数の第2の結果と比較し、Q個の連続した第1の結果の各第1の結果がQ個の連続した第2の結果の対応する第2の結果と同じであるときに、コントローラが、Q個の連続した第1の結果の最後の第1の結果を参照として使用される第1の結果として決定し、Q個の連続した第2の結果の最後の第2の結果を参照として使用される第2の結果として決定するステップ
を含み、Q個の第2の結果は複数の第2の結果に属し、Q個の第1の結果のq番目の第1の結果はQ個の第2の結果のq番目の第2の結果に対応し、1≦q≦Qであり、qとQはどちらも整数である。
【0017】
第3の態様に関連して、第4の可能な実施態様において、第1のネットワークデバイスの時間は第2のネットワークデバイスの時間と同期されており、
コントローラが、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果および第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果を受信するステップは、
コントローラが、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果グループおよび第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果グループを受信するステップであって、1つの第1の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第1の結果を含み、1つの第2の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第2の結果を含む、コントローラが、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果グループおよび第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果グループを受信するステップ
を含み、
コントローラが、複数の第1の結果および複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するステップは、
コントローラが、複数の第1の結果グループおよび複数の第2の結果グループに従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するステップ
を含む。
【0018】
第3の態様の第4の可能な実施態様に関連して、第5の可能な実施態様において、コントローラが、複数の第1の結果グループおよび複数の第2の結果グループに従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するステップは、
コントローラが、第1の結果グループと第2の結果グループとが同じ期間の識別子を有する場合の、第1の結果グループ内の第1の結果を第2の結果グループ内の第2の結果と比較し、任意の比較結果が、第1の結果が第2の結果と異なることを指示するときに、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われていると判定するステップ、を含み、比較される第1の結果と第2の結果とに含まれる数量またはセクション識別子が異なるときに、比較結果は、第1の結果が第2の結果と異なることを指示し、第1の結果グループ内のp番目の第1の結果は第2の結果グループ内のp番目の第2の結果に対応し、p≧1であり、pは整数である。
【0019】
第3の態様または第3の態様の第1の可能な実施態様から第3の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第6の可能な実施態様において、コントローラが、複数の第1の結果および複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するステップの前に、本方法は、
セクション識別子がパケットヘッダ内の識別子フィールドの複数のビットの値であるときに、コントローラが、順番付けられた複数の第2の結果のセクション識別子が昇順になるように、複数の第2の結果を順番付けるステップ
を含み、
コントローラが、複数の第1の結果および複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するステップは、
コントローラが、複数の第1の結果および順番付けられた複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するステップ
を含む。
【0020】
第4の態様によれば、ネットワークデバイスが提供され、本ネットワークデバイスは、
別のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を収集するように構成された統計収集部であって、1つの第1の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および当該パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、複数のパケットは本ネットワークデバイスによって連続して送信され、パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する、統計収集部と、
コントローラが、本ネットワークデバイスによって別のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するように、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第1の結果をコントローラへ送信するように構成された、送信部と
を含む。
【0021】
第4の態様に関連して、第1の可能な実施態様において、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0022】
第4の態様または第4の態様の第1の可能な実装方法に関連して、第2の可能な実装方法において、本ネットワークデバイスの時間は該別のネットワークデバイスの時間と同期されており、
統計収集部は、各期間に対応する第1の結果グループを獲得するために、該別のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を周期的に収集するようにさらに構成されており、1つの第1の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて本ネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第1の結果を含み、
送信部は、事前設定規則に従って、第1の結果グループをコントローラへ送信するようにさらに構成されている。
【0023】
第5の態様によれば、ネットワークデバイスが提供され、本ネットワークデバイスは、
別のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を収集するように構成された統計収集部であって、1つの第2の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および当該パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、複数のパケットは本ネットワークデバイスによって連続して受信され、パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する、統計収集部と、
コントローラが、該別のネットワークデバイスによって本ネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するように、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第2の結果をコントローラへ送信するように構成された、送信部と
を含む。
【0024】
第5の態様に関連して、第1の可能な実施態様において、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0025】
第5の態様または第5の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の可能な実施態様において、本ネットワークデバイスの時間は該別のネットワークデバイスの時間と同期されており、
統計収集部は、各期間に対応する第2の結果グループを獲得するために、該別のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を周期的に収集するようにさらに構成されており、1つの第2の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて本ネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第2の結果を含み、
送信部は、事前設定規則に従って、第2の結果グループをコントローラへ送信するようにさらに構成されている。
【0026】
第6の態様によれば、コントローラが提供され、本コントローラは、
第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果および第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果を受信するように構成された受信部であって、1つの第1の結果は、第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、当該パケットグループのセクション識別子を含み、第1のネットワークデバイスによって送信される各パケットグループは、第1のネットワークデバイスによって連続して送信され、当該パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含み、1つの第2の結果は、第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、当該パケットグループのセクション識別子を含み、第2のネットワークデバイスによって受信される各パケットグループは、第2のネットワークデバイスによって連続して受信され、当該パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含む、受信部と、
複数の第1の結果および複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するように構成された、決定部と
を含む。
【0027】
第6の態様に関連して、第1の可能な実施態様において、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0028】
第6の態様または第6の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の可能な実施態様において、決定部は、
参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果を決定するように構成された第1の決定サブユニットであって、参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果は同じパケットグループに対応する、第1の決定サブユニットと、
参照として使用される第1の結果から開始する順次に受信された複数の第1の結果を、参照として使用される第2の結果から開始する順次に受信された複数の第2の結果と比較し、同じパケットグループに対応する第1の結果と第2の結果とに含まれるパケットの数量が異なるときに、第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われていると判定するように構成された、第2の決定サブユニットと
を含む。
【0029】
第6の態様の第2の可能な実施態様に関連して、第3の可能な実施態様において、第1の決定サブユニットは具体的には、
Q個の連続した第1の結果を複数の第2の結果と比較し、Q個の連続した第1の結果の各第1の結果がQ個の連続した第2の結果の対応する第2の結果と同じであるときに、Q個の連続した第1の結果の最後の第1の結果を参照として使用される第1の結果として決定し、Q個の連続した第2の結果の最後の第2の結果を参照として使用される第2の結果として決定する
ように構成されており、Q個の第2の結果は複数の第2の結果に属し、Q個の第1の結果のq番目の第1の結果はQ個の第2の結果のq番目の第2の結果に対応し、1≦q≦Qであり、qとQはどちらも整数である。
【0030】
第6の態様に関連して、第4の可能な実施態様において、第1のネットワークデバイスの時間は第2のネットワークデバイスの時間と同期されており、
受信部は、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果グループおよび第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果グループを受信するようにさらに構成されており、1つの第1の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第1の結果を含み、1つの第2の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第2の結果を含み、
決定部は、複数の第1の結果グループおよび複数の第2の結果グループに従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するようにさらに構成されている。
【0031】
第6の態様の第4の可能な実施態様に関連して、第5の可能な実施態様において、決定部は具体的には、
第1の結果グループと第2の結果グループとが同じ期間の識別子を有する場合の、第1の結果グループ内の第1の結果を第2の結果グループ内の対応する第2の結果と比較し、任意の比較結果が、第1の結果が第2の結果と異なることを指示するときに、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われていると判定するようにさらに構成されており、比較される第1の結果と第2の結果とに含まれる数量またはセクション識別子が異なるときに、比較結果は、第1の結果が第2の結果と異なることを指示し、第1の結果グループ内のp番目の第1の結果は第2の結果グループ内のp番目の第2の結果に対応し、p≧1であり、pは整数である。
【0032】
第6の態様または第6の態様の第1の可能な実施態様から第3の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第6の可能な実施態様において、
コントローラは、セクション識別子がパケットヘッダ内の識別子フィールドの複数のビットの値であるときに、順番付けられた複数の第2の結果のセクション識別子が昇順になるように、複数の第2の結果を順番付けるように構成された、実行部、をさらに含み、
決定部は、複数の第1の結果および順番付けられた複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するようにさらに構成されている。
【0033】
第7の態様によれば、パケット損失検出システムが提供され、本システムは、第4の態様で提供される任意のネットワークデバイスと、第5の態様で提供される任意のネットワークデバイスと、第6の態様で提供されるコントローラとを含む。
【0034】
本発明の実施形態で提供されるパケット損失検出方法、装置、およびシステムにおいては、コントローラが、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された受信された第1の結果と、第2のネットワークデバイスによって順次に送信された受信された第2の結果とを比較し、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定することができる。先行技術と比較して、本発明の実施形態で提供される方法においては、第1の結果と第2の結果とがネットワークデバイス間のデータリンク上で送信される必要がなく、たとえ第1の結果と第2の結果とがデータリンク上で送信される必要があったとしても、パケットと第1の結果との間で、またはパケットと第2の結果との間で順番が保証される必要がない。したがって、実施態様が相対的に単純であり、本方法は、ほとんどのネットワークデバイス間で適用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下で、本発明の実施形態における添付の図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく、一部であるにすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0038】
加えて、本発明の実施形態においては、ある基地局の隣接する基地局を、そのカバレッジが当該基地局のカバレッジに隣接する基地局という。本明細書における「および/または(and/or)」という用語は、関連付けられる対象を記述するための関連関係を記述するにすぎず、3つの関係が存在しうることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBだけが存在する、という3つの場合を表すことができる。本明細書における「複数の(multiple)」は、2または2を上回る数をいう。
【0039】
図2は、パケット損失検出システムのネットワークアーキテクチャ図である。本システムは、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスと、コントローラとを含む。第1のネットワークデバイスも第2のネットワークデバイスもコントローラと通信することができ、第1のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとを接続するデータリンクを介して第2のネットワークデバイスへパケットを送信することができる。同時に、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間には別のネットワークデバイスも存在しうる。具体的には、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、ルータやスイッチといったデバイスとすることができ、コントローラは、ネットワークマネージャやネットワークコントローラといったデバイスとすることができる。第1のネットワークデバイス(第2のネットワークデバイス)が統合制御機能を有するときには、コントローラを第1のネットワークデバイス(第2のネットワークデバイス)とすることができる。
【0040】
本発明の一実施形態はパケット損失検出方法を提供する。
図3に示すように、本方法は以下を含む。
【0041】
301:第1のネットワークデバイスが、第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を収集する。
【0042】
1つの第1の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および当該パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、複数のパケットは第1のネットワークデバイスによって連続して送信され、パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する。
【0043】
本発明の本実施形態で提供される方法は、ネットワークシステムに適用することができ、具体的には、ネットワークデバイス間で送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するために、IPネットワークシステムに適用することができる。
【0044】
ネットワークデバイスのためにパケットセクションを決定するための方法を構成することができる。ネットワークデバイスは、この方法に従って、パケットがどのセクション内にあるか判定する。具体的には、ネットワークデバイスは、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドに従って、2つのパケットが同じセクション内にあるかどうか判定することができる。この場合には、任意選択で、パケットのパケットヘッダ内の識別子(identifier)フィールドが同じ数値範囲内にあるパケット、または、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットが同じセクションに属する。
【0045】
例えば、IPパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドは16ビットを含む。例えば、識別子フィールドの値範囲0〜65535が16の数値範囲、すなわち16セクションに分けられ、それらの16セクションは、それぞれ、0〜4095、4096〜8191、…、61440〜65535であるとする。ネットワークデバイスは、送信されるべきパケット内の識別子フィールドの値に従って、パケットがどのセクションに属するか判定することができる。
【0046】
この場合には、番号を用いてセクション識別子を表すことができ、例えば、前述の例における16セクション識別子は、識別子フィールドの4つの上位ビットが、それぞれ、0000〜1111である16個の値とすることができ、セクション識別子0000はセクション0〜セクション4095に対応し、セクション識別子0001はセクション4096〜セクション8191に対応し、…、セクション識別子1111はセクション61440〜セクション65535に対応する。
【0047】
具体的には、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1つのビットが同じ値を共有するパケットが同じセクションに属するときには、その少なくとも1つのビットの値を用いて直接セクション識別子を表すことができる。以下では、この事例を例に取って、本発明の本実施形態で提供される方法を説明する。
【0048】
例えば、説明を簡略にすると共に、理解に好都合となるように、本方法を、パケットヘッダ内の識別子フィールドが4ビットを含む例を用いて説明する。第1のネットワークデバイスが順次に(パケット1からパケット12と記された)12パケットを送信する場合、パケット1からパケット12の識別子フィールドは、それぞれ、0000、0010、0100、0101、0110、0111、1001、1010、1011、1100、1101、および1111を表す。第1のネットワークデバイスが、ビット(bit)2(昇順で3番目のビット)の値を用いて、パケットがどのセクションに属するか判定するときには、セクション識別子はビット2の値とすることができる(すなわち、2つのセクション識別子、すなわち0と1とがある)。その識別子フィールド内のビット2が0であるパケットがあるセクション内にあり、その識別子フィールド内のビット2が1であるパケットがあるセクション内にある。第1のネットワークデバイスは、各グループ内のパケットが同じセクションに属し、第1のネットワークデバイスによって連続して送信される(すなわち、あるパケットと前のパケットとが異なるセクションに属するときに、当該パケットは新しいパケットグループの第1のパケットとして使用され、各パケットグループ内のパケットは連続して送信され、当該パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する)という規則に従って、12パケットを4つのパケットグループ、すなわち、
【0057】
前述の例に基づき、第1のネットワークデバイスは、統計収集を通じて、4つのパケットグループに対応する4つの第1の結果を順次に獲得することができ、これらは具体的には表1に示すとおりである。
【0059】
302:第1のネットワークデバイスは、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第1の結果をコントローラへ送信する。
【0060】
事前設定規則は、第1の結果に関する統計を収集する一連の時間とすることができる。
【0061】
具体的には、第1のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスが統計収集を通じて第1の結果を獲得した直後に第1の結果をコントローラへ送信することもでき、第1のネットワークデバイスが統計収集を通じて事前設定数量の第1の結果を獲得した直後に事前設定数量の第1の結果をコントローラへ送信することもでき、これは本発明の本実施形態では限定されない。
【0062】
当然ながら、事前設定規則は別の規則とすることもでき、別の規則は具体的には、実際の適用シナリオに従って決定することができ、本発明の本実施形態では具体的に限定されない。
【0063】
303:第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を収集する。
【0064】
1つの第2の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および当該パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、複数のパケットは第2のネットワークデバイスによって連続して受信され、パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する。
【0065】
個別の実施時には、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとにおいてパケットセクションを決定するための同じ方法が事前設定される。
【0066】
第1のネットワークデバイスが第1の結果に関する統計の収集を開始する瞬間が、第2のネットワークデバイスが第2の結果に関する統計の収集を開始する瞬間と同じであるときに、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間で送信されているパケットがある場合には、統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得される第2の結果の数量が、統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得される第1の結果の数量より大きくなりうることに留意すべきである。
【0067】
表1に記載されている例に基づき、第1のネットワークデバイスがパケット1を送信しようとしているときに、第1のネットワークデバイスが第1の結果に関する統計の収集を開始する場合には、表1に示す第1の結果が獲得されうる。この場合、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間で送信されている2つの隣接するパケットのビット2が1inである場合には、パケットが失われておらず、異常は存在しない。統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得される第2の結果を表2に示す。
【0069】
表1および表2においては、表1のi番目の第1の結果と表2の(i+1)番目の第2の結果とが同じパケットグループに対応しており、1≦i≦4であり、iは整数である。
【0070】
304:第2のネットワークデバイスは、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第2の結果をコントローラへ送信する。
【0071】
事前設定規則は、第2の結果に関する統計を収集する一連の時間とすることができる。
【0072】
好ましくは、第1のネットワークデバイスにおける事前設定規則は第2のネットワークデバイスにおける事前設定規則と同じであり、例えば、第1のネットワークデバイスが、統計収集を通じて事前設定数量の第1の結果を獲得した直後に事前設定数量の第1の結果をコントローラへ送信するときには、第2のネットワークデバイスも、統計収集を通じて事前設定数量の第2の結果を獲得した直後に事前設定数量の第2の結果をコントローラへ送信する。
【0073】
305:コントローラは、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果および第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果を受信する。
【0074】
具体的には、表1に記載されている例に基づき、コントローラが統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得された4つのパケットグループに対応する第1の結果を受信した後で、コントローラは、表1に示す第1の結果を受信することができる。この場合には、表2に記載されている例に基づき、コントローラが統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得された5つのパケットグループに対応する第2の結果を受信した後で、コントローラは、表2に示す第2の結果を受信することができる。
【0075】
306:コントローラは、複数の第1の結果および複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定する。
【0076】
具体的には、コントローラが、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われていると判定すると、コントローラは、ネットワーク保守要員がネットワークを保守するように、指示情報によってネットワーク保守要員に通知することができる。
【0077】
任意選択で、ステップ306は具体的には、以下のステップ11)およびステップ12)によって実施することもできる。
【0078】
11)コントローラは、参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果を決定する。参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果は同じパケットグループに対応する。
【0079】
12)コントローラは、参照として使用される第1の結果から開始する順次に受信された複数の第1の結果を、参照として使用される第2の結果から開始する順次に受信された複数の第2の結果と比較し、同じパケットグループに対応する第1の結果と第2の結果とに含まれるパケットの数量が異なるときに、第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われていると判定する。
【0080】
例えば、表1および表2に示すように、参照として使用される第1の結果は表1の1番目の第1の結果とすることができ、参照として使用される第2の結果は表2の2番目の第2の結果とすることができる。パケットが第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の伝送のプロセスにおいて失われる場合、同じパケットグループに対応する第1の結果と第2の結果とに含まれる数量は異なる。したがって、この特徴から、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットが失われているかどうか判定することができる。
【0081】
任意選択で、個別の実施時に、ステップ11)を、コントローラが、Q個の連続した第1の結果を複数の第2の結果と比較し、Q個の連続した第1の結果の各第1の結果がQ個の連続した第2の結果の対応する第2の結果と同じであるときに、コントローラが、Q個の連続した第1の結果の最後の第1の結果を参照として使用される第1の結果として決定し、Q個の連続した第2の結果の最後の第2の結果を参照として使用される第2の結果として決定するステップとすることもでき、
Q個の第2の結果は複数の第2の結果に属し、Q個の第1の結果のq番目の第1の結果はQ個の第2の結果のq番目の第2の結果に対応し、1≦q≦Qであり、qとQはどちらも整数である。
【0082】
具体的には、参照として使用される決定される第1の結果と参照として使用される決定される第2の結果の正確さを高めるために、好ましくは、Qは1より大きい。
【0083】
例えば、表1の第1の結果および表2の第2の結果を受信した後で、コントローラは、表1の2つの連続した第1の結果を表2の2つの連続した第2の結果と比較することができる。比較結果が、第1の結果が第2の結果と同じであることを指示する場合、コントローラは、2つの連続した第1の結果内の2番目の第1の結果を参照として使用される第1の結果として、2つの連続した第2の結果内の2番目の第2の結果を参照として使用される第2の結果として決定する。例えば、2つの連続した第1の結果が表1の2番目と3番目の第1の結果である場合、コントローラが、2番目と3番目の第1の結果を、表2の2つの連続した第2の結果と比較するときに、コントローラは、表2の最初の2つの連続した第2の結果から開始し、3回の比較後に、2番目と3番目の第1の結果と3番目と4番目の第2の結果との比較の比較結果が、第1の結果が第2の結果と同じであることを指示するため、コントローラは、表1の3番目の第1の結果を参照として使用される第1の結果として、表2の4番目の第2の結果を参照として使用される第2の結果として決定する。
【0084】
任意選択で、ステップ306の前に、本方法は、セクション識別子がパケットヘッダ内の識別子フィールドの複数のビットの値であるときに、コントローラが、順番付けられた複数の第2の結果のセクション識別子が順番付けの後で昇順になるように、複数の第2の結果を順番付けるステップ、をさらに含むことができる。この場合、ステップ306は具体的には、コントローラが、複数の第1の結果および順番付けられた複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するステップ、として実施することができる。
【0085】
この場合、パケットは、同じサービスストリーム内のIPサービスパケットとすることができる。IPネットワークにおいて、ネットワークデバイスによって送信された同じサービスストリーム内の複数のIPサービスパケット内の識別子フィールドの値は、0〜65535の数値範囲内の昇順である。具体的には、IPサービスパケットがデータリンク上で送信されるときに異常が発生しうるため、この場合には、コントローラが、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたIPサービスパケット内のパケットが失われているかどうか判定した結果において誤りが発生しうる。
【0086】
したがって、任意選択の一方法においては、同じサービスストリーム内の複数のIPサービスパケット内の識別子フィールドの値が0〜65535の数値範囲内の昇順であるプロセスにおいて、コントローラが第2のネットワークデバイスによって送信された第2の結果を受信した後で、第1のネットワークデバイスによって連続して送信された複数のIPサービスパケット内の識別子フィールド内の複数のビットの値は昇順であるため、第2のネットワークデバイスは、この特徴に従って第2の結果を順番付け、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたIPサービスパケット内のパケットが失われているかどうか判定することができる。この場合には、たとえ同じサービスストリーム内のIPサービスパケットで異常が発生した場合でさえも、コントローラが受信された第2の結果を順番付けた後で、コントローラはやはり、ネットワークデバイス間で送信されたパケットが失われているかどうか判定することができる。
【0087】
しかし、この方法では、バックグラウンドにおいて、IPサービスパケットが失われているかどうか検出するために、統計収集パケットとIPサービスパケットとの間で異常が発生すると、判定結果において誤りが発生しうる。
【0088】
加えて、コントローラがユーザによって報告されたネットワーク障害情報を受信したとき、またはネットワークの質を検出する必要があるとき、コントローラは、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとへ検出命令を送信することができ、第1のネットワークデバイスがコントローラによって送信された検出命令を受信した後で、第1のネットワークデバイスは第1の結果に関する統計収集を開始する。
【0089】
具体的には、個別の実施時において、ステップ301は、以下とすることができる。
【0090】
1)第1のネットワークデバイスがコントローラによって送信された検出命令を受信した後で、第1のネットワークデバイスはカウンタを始動させ、第1のパケットの送信を決定するときに、カウンタに1を加える。
【0091】
2)第1のネットワークデバイスが第2のパケットの送信を決定すると、第1のネットワークデバイスは、第2のパケット内の識別子フィールドの特定のビットの値を決定し、第2のパケット内の識別子フィールドの特定のビットの値が第1のパケット内の識別子フィールドの特定のビットの値と同じである場合に、カウンタに1を追加し、または、第2のパケット内の識別子フィールドの特定のビットの値が第1のパケット内の識別子フィールドの特定のビットの値と異なる場合に、第1のパケット内の識別子フィールドの特定のビットの値(すなわちセクション識別子)およびこの瞬間におけるカウンタの計数結果を記録し、1番目の第1の結果を獲得した後で、カウンタを1に初期設定する。特定のビットは、識別子フィールドの1つまたは複数のビットとすることができる。次のパケットの送信が決定されると、前述のステップ2)が繰り返される。
【0092】
ステップ301は、別のやり方で実施することもできる。例えば、表1に示す例に基づき、コントローラによって送信された検出命令を受信した後で、第1のネットワークデバイスは、パケットに関する統計を直ちに収集せず、ビット2の値が0と1との間で切り換えられた後で統計収集を開始する。本発明の本実施形態は、ステップ301を限定するのではなく、単に、1つの実施態様を示すにすぎない。
【0093】
具体的には、前述の方法は、第2のネットワークデバイスが第2の結果に関する統計を収集するための方法として使用することができる。
【0094】
本発明の本実施形態で提供されるパケット損失検出方法においては、コントローラが、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された受信された第1の結果を、第2のネットワークデバイスによって順次に送信された受信された第2の結果と比較し、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定することができる。先行技術と比較して、本発明の実施形態で提供される方法においては、第1の結果と第2の結果とがネットワークデバイス間のデータリンク上で送信される必要がなく、たとえ第1の結果と第2の結果とがデータリンク上で送信される必要があったとしても、パケットと第1の結果との間で、またはパケットと第2の結果との間で順番が保証される必要がない。したがって、実施態様が相対的に単純であり、本方法は、ほとんどのネットワークデバイス間で適用することができる。
【0095】
本発明の一実施形態はパケット損失検出方法をさらに提供する。
図4に示すように、本方法は以下を含む。
【0096】
401:第1のネットワークデバイスが、各期間に対応する第1の結果グループを獲得するために、第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を周期的に収集する。
【0097】
1つの第1の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第1の結果を含む。
【0098】
具体的には、表1の例に基づき、第1のネットワークデバイスが、期間T
1内に、その識別子フィールドが、それぞれ、0000、0010、0100、および0101であるパケットを送信する場合、期間T
1内に第1のネットワークデバイスによって送信されるパケットは、2つのパケットグループ、すなわち
【0102】
とに分けられる。第1のネットワークデバイスが、期間T
2内に、その識別子フィールドが、それぞれ、0110、0111、1001、および1010であるパケットを送信する場合、期間T
2内に第1のネットワークによって送信されるパケットは、2つのパケットグループ、すなわち
【0106】
とに分けられる。第1のネットワークデバイスが、期間T
3内に、その識別子フィールドが、それぞれ、1011、1100、1101、および1111であるパケットを送信する場合、期間T
3内に第1のネットワークによって送信されるパケットは、2つのパケットグループ、すなわち
【0110】
とに分けられる。第1のネットワークデバイスは統計収集を通じて表3の第1の結果グループを獲得することができる。
【0112】
402:第1のネットワークデバイスは、事前設定規則に従って、第1の結果グループをコントローラへ送信する。
【0113】
事前設定規則は、第1の結果グループに関する統計を収集する一連の時間とすることができる。
【0114】
具体的には、第1のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスが統計収集を通じて第1の結果グループを獲得した直後に第1の結果グループをコントローラへ送信することもでき、第1のネットワークデバイスが統計収集を通じて事前設定数量の第1の結果グループを獲得した直後に事前設定数量の第1の結果グループをコントローラへ送信することもでき、これは本発明の本実施形態では限定されない。
【0115】
403:第2のネットワークデバイスは、各期間に対応する第2の結果グループを獲得するために、第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を周期的に収集する。
【0116】
1つの第2の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第2の結果を含む。
【0117】
第1のネットワークデバイスのT
jの開始の瞬間は第2のネットワークデバイスのT
jの開始の瞬間と異なり、具体的には、これらの開始の瞬間は1期間分だけ異なるはずであり、この期間は、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間のデータリンクの伝送遅延とすることができる。第1のネットワークデバイスの時間は第2のネットワークデバイスの時間と同期されているため、第2のネットワークデバイスの期間T
j内に統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得される第2の結果グループは、第1のネットワークデバイスのT
j内に第1のネットワークデバイスによって送信されるパケットに従って統計収集を通じて獲得される第2の結果グループであり、j≧1であり、jは整数である。
【0118】
具体的には、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間で送信されたパケットが失われず、異常が発生しない場合には、第2のネットワークデバイスは表3のデータと同じ第2の結果グループを獲得しうる。
【0119】
404:第2のネットワークデバイスは、事前設定規則に従って、第2の結果グループをコントローラへ送信する。
【0120】
事前設定規則は、第2の結果グループに関する統計を収集する一連の時間とすることができる。
【0121】
好ましくは、第1のネットワークデバイスにおける事前設定規則は第2のネットワークデバイスにおける事前設定規則と同じであり、例えば、第1のネットワークデバイスが、統計収集を通じて事前設定数量の第1の結果グループを獲得した直後に事前設定数量の第1の結果グループをコントローラへ送信するときには、第2のネットワークデバイスも、統計収集を通じて事前設定数量の第2の結果グループを獲得した直後に事前設定数量の第2の結果グループをコントローラへ送信する。
【0122】
405:コントローラは、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果グループおよび第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果グループを受信する。
【0123】
406:コントローラは、第1の結果グループと第2の結果グループとが同じ期間の識別子を有する場合の、第1の結果グループ内の第1の結果を第2の結果グループ内の第2の結果と比較し、任意の比較結果が、第1の結果が第2の結果と異なることを指示するときに、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われていると判定する。
【0124】
比較される第1の結果と第2の結果とに含まれる数量またはセクション識別子が異なるときに、比較結果は、第1の結果が第2の結果と異なることを指示する。第1の結果グループ内のp番目の第1の結果は第2の結果グループ内のp番目の第2の結果に対応し、p≧1であり、pは整数である。
【0125】
個別の実施時には、任意選択の一方法においては、第1のネットワークデバイスの期間T
j内に第1のネットワークデバイスによって送信されたパケットが、第2のネットワークデバイスの期間T
j内に第2のネットワークデバイスによって受信されるため、コントローラは、第1の結果グループ内の第1の結果を、第2の結果グループ内の第2の結果と直接比較し、パケットが失われているかどうか判定することができ、参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果を決定する必要がなく、第1の結果グループと第2の結果グループとは同じ期間の識別子を有する。
【0126】
本実施形態では、パケットがIPサービスパケットであるときに、コントローラが第2の結果グループを受信した後で、コントローラは、ステップ406を行う前に、第2の結果グループ内の第2の結果を順番付けることができる。
【0127】
加えて、前述の実施形態では、ネットワークデバイスは、パケットに対応するサービスを決定することによって、2つのパケットが同じセクション内にあるかどうか、例えば、同じサービスに対応するパケットが同じセクションに位置しているかどうか判定することもでき、ネットワークデバイスは、パケットのタイプを決定することによって、2つのパケットが同じセクション内にあるかどうか、例えば、同じパケットタイプを有するパケットが同じセクション内にあるかどうか判定することもできる。
【0128】
本発明の本実施形態で提供されるパケット損失検出方法においては、コントローラが、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された第1の結果グループと、第2のネットワークデバイスによって順次に送信された第2の結果グループとを受信し、同じ期間の識別子を有する、受信された第1の結果グループと受信された第2の結果グループとを比較することができ、このため、コントローラは、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか迅速に判定することができる。先行技術と比較して、本発明の実施形態で提供される方法においては、第1の結果グループと第2の結果グループとがネットワークデバイス間のデータリンク上で送信される必要がなく、たとえ第1の結果グループと第2の結果グループとがデータリンク上で送信される必要があったとしても、パケットと第1の結果グループとの間で、またはパケットと第2の結果グループとの間で順番が保証される必要がない。したがって、実施態様が相対的に単純であり、本方法は、ほとんどのネットワークデバイス間で適用することができる。
【0129】
本発明の一実施形態はネットワークデバイス50を提供する。本ネットワークデバイスは、
図3または
図4に示すパケット損失検出方法における第1のネットワークデバイスとすることができる。
図5に示すように、ネットワークデバイス50は、
別のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を収集するように構成された統計収集部501であって、1つの第1の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および当該パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、複数のパケットは本ネットワークデバイスによって連続して送信され、パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する、統計収集部501と、
コントローラが、本ネットワークデバイスによって別のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するように、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第1の結果をコントローラへ送信するように構成された、送信部502と
を含む。
【0130】
任意選択で、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0131】
任意選択で、本ネットワークデバイスの時間は該別のネットワークデバイスの時間と同期されており、統計収集部501は、各期間に対応する第1の結果グループを獲得するために、該別のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を周期的に収集するようにさらに構成されており、1つの第1の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて本ネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第1の結果を含み、送信部502は、事前設定規則に従って、第1の結果グループをコントローラへ送信するようにさらに構成されている。
【0132】
本発明の本実施形態で提供されるネットワークデバイスは、統計収集を通じて獲得された第1の結果をコントローラへ送信することができ、コントローラは、順次に受信された第1の結果を別のネットワークデバイスによって送信された第2の結果と比較し、本ネットワークデバイスによって該別のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定することができる。先行技術と比較して、本発明の本実施形態で提供される技術的解決策においては、第1の結果と第2の結果とがネットワークデバイス間のデータリンク上で送信される必要がなく、たとえ第1の結果と第2の結果とがデータリンク上で送信される必要があったとしても、パケットと第1の結果との間で、またはパケットと第2の結果との間で順番が保証される必要がない。したがって、実施態様が相対的に単純であり、本技術的解決策は、ほとんどのネットワークデバイス間で適用することができる。
【0133】
ハードウェア実装に際して、ネットワークデバイス50の各部は、ハードウェア形態としてネットワークデバイス50のプロセッサに組み込まれていても、ネットワークデバイス50のプロセッサから独立していてもよく、あるいは、プロセッサが各部に対応する動作を実行するために呼び出しを行うように、ソフトウェア形態としてネットワークデバイス50のメモリに記憶されていてもよく、プロセッサは、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、シングルチップマイクロコンピュータなどとすることができる。
【0134】
図6に示すように、本発明の一実施形態は別のネットワークデバイス60を提供する。本ネットワークデバイスは、
図3または
図4に示すパケット損失検出方法における第1のネットワークデバイスとすることができる。ネットワークデバイス60は、メモリ601と、プロセッサ602と、送信機603と、バスシステム604とを含む。
【0135】
メモリ601、プロセッサ602、および送信機603は、バスシステム604を介して結合されており、メモリ601は、ランダム・アクセス・メモリを含むこともでき、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリを含むこともできる。バスシステム604は、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどとすることができる。バスシステム604は、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類することができる。例示を容易にするために、
図6ではバスを太線のみを用いて表しているが、これは、ただ1本バスまたは1つのタイプのバスしかないことを意味するものではない。
【0136】
メモリ601は、コードグループを記憶するように構成されており、コードは、プロセッサ602を、別のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を収集する動作、を実行するように制御するのに使用され、1つの第1の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および当該パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、複数のパケットは本ネットワークデバイスによって連続して送信され、パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属し、送信機603は、コントローラが、本ネットワークデバイスによって該別のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するように、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第1の結果をコントローラへ送信するように構成されている。
【0137】
任意選択で、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0138】
任意選択で、本ネットワークデバイスの時間は該別のネットワークデバイスの時間と同期されており、プロセッサ602は、各期間に対応する第1の結果グループを獲得するために、該別のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って、各パケットグループに対応する第1の結果に関する統計を周期的に収集するようにさらに構成されており、1つの第1の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて本ネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第1の結果を含み、送信機603は、事前設定規則に従って、第1の結果グループをコントローラへ送信するようにさらに構成されている。
【0139】
本発明の本実施形態で提供されるネットワークデバイスは、統計収集を通じて獲得された第1の結果をコントローラへ送信することができ、コントローラは、順次に受信された第1の結果を別のネットワークデバイスによって送信された第2の結果と比較し、本ネットワークデバイスによって該別のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定することができる。先行技術と比較して、本発明の本実施形態で提供される技術的解決策においては、第1の結果と第2の結果とがネットワークデバイス間のデータリンク上で送信される必要がなく、たとえ第1の結果と第2の結果とがデータリンク上で送信される必要があったとしても、パケットと第1の結果との間で、またはパケットと第2の結果との間で順番が保証される必要がない。したがって、実施態様が相対的に単純であり、本技術的解決策は、ほとんどのネットワークデバイス間で適用することができる。
【0140】
本発明の一実施形態は別のネットワークデバイス70を提供する。本ネットワークデバイスは、
図3または
図4に示すパケット損失検出方法における第2のネットワークデバイスとすることができる。
図7に示すように、ネットワークデバイス70は、
別のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を収集するように構成された統計収集部701であって、1つの第2の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および当該パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、複数のパケットは本ネットワークデバイスによって連続して受信され、パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する、統計収集部701と、
コントローラが、該別のネットワークデバイスによって本ネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するように、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第2の結果をコントローラへ送信するように構成された、送信部702と
を含む。
【0141】
任意選択で、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0142】
任意選択で、本ネットワークデバイスの時間は該別のネットワークデバイスの時間と同期されており、統計収集部701は、各期間に対応する第2の結果グループを獲得するために、該別のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を周期的に収集するようにさらに構成されており、1つの第2の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて本ネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第2の結果を含み、送信部702は、事前設定規則に従って、第2の結果グループをコントローラへ送信するようにさらに構成されている。
【0143】
本発明の本実施形態で提供されるネットワークデバイスは、統計収集を通じて獲得された第2の結果をコントローラへ送信することができ、コントローラは、順次に受信された第2の結果を別のネットワークデバイスによって送信された第1の結果と比較し、該別のネットワークデバイスによって本ネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定することができる。先行技術と比較して、本発明の本実施形態で提供される技術的解決策においては、第1の結果と第2の結果とがネットワークデバイス間のデータリンク上で送信される必要がなく、たとえ第1の結果と第2の結果とがデータリンク上で送信される必要があったとしても、パケットと第1の結果との間で、またはパケットと第2の結果との間で順番が保証される必要がない。したがって、実施態様が相対的に単純であり、本技術的解決策は、ほとんどのネットワークデバイス間で適用することができる。
【0144】
ハードウェア実装に際して、ネットワークデバイス70の各部は、ハードウェア形態としてネットワークデバイス70のプロセッサに組み込まれていても、ネットワークデバイス70のプロセッサから独立していてもよく、あるいは、プロセッサが各部に対応する動作を実行するために呼び出しを行うように、ソフトウェア形態としてネットワークデバイス70のメモリに記憶されていてもよく、プロセッサは、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、シングルチップマイクロコンピュータなどとすることができる。
【0145】
図8に示すように、本発明の一実施形態は別のネットワークデバイス80を提供する。本ネットワークデバイスは、
図3または
図4に示すパケット損失検出方法における第2のネットワークデバイスとすることができる。ネットワークデバイス80は、メモリ801と、プロセッサ802と、送信機803と、バスシステム804とを含む。
【0146】
メモリ801、プロセッサ802、および送信機803は、バスシステム804を介して結合されており、メモリ801は、ランダム・アクセス・メモリを含むこともでき、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリを含むこともできる。バスシステム804は、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどとすることができる。バスシステム804は、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類することができる。例示を容易にするために、
図8ではバスを太線のみを用いて表しているが、これは、ただ1本バスまたは1つのタイプのバスしかないことを意味するものではない。
【0147】
メモリ801は、コードグループを記憶するように構成されており、コードは、プロセッサ802を、別のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を収集する動作、を実行するように制御するのに使用され、1つの第2の結果は1つのパケットグループ内のパケットの数量および当該パケットグループのセクション識別子を含み、各パケットグループは複数のパケットを含み、複数のパケットは本ネットワークデバイスによって連続して受信され、パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属し、送信機803は、該別のネットワークデバイスによって本ネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するように、事前設定規則に従って、各パケットグループに対応する第2の結果をコントローラへ送信するように構成されている。
【0148】
任意選択で、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0149】
任意選択で、本ネットワークデバイスの時間は該別のネットワークデバイスの時間と同期されており、プロセッサ802は、各期間に対応する第2の結果グループを獲得するために、該別のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って、各パケットグループに対応する第2の結果に関する統計を周期的に収集するようにさらに構成されており、1つの第2の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて本ネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第2の結果を含み、送信機803は、事前設定規則に従って、第2の結果グループをコントローラへ送信するようにさらに構成されている。
【0150】
本発明の本実施形態で提供されるネットワークデバイスは、統計収集を通じて獲得された第2の結果をコントローラへ送信することができ、コントローラは、順次に受信された第2の結果を別のネットワークデバイスによって送信された第1の結果と比較し、該別のネットワークデバイスによって本ネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定することができる。先行技術と比較して、本発明の本実施形態で提供される技術的解決策においては、第1の結果と第2の結果とがネットワークデバイス間のデータリンク上で送信される必要がなく、たとえ第1の結果と第2の結果とがデータリンク上で送信される必要があったとしても、パケットと第1の結果との間で、またはパケットと第2の結果との間で順番が保証される必要がない。したがって、実施態様が相対的に単純であり、本技術的解決策は、ほとんどのネットワークデバイス間で適用することができる。
【0151】
本発明の一実施形態は、パケット損失検出方法を実行するように構成されたコントローラ90を提供する。
図9に示すように、コントローラ90は、
第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果および第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果を受信するように構成された受信部901であって、1つの第1の結果は、第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、当該パケットグループのセクション識別子を含み、第1のネットワークデバイスによって送信される各パケットグループは、第1のネットワークデバイスによって連続して送信され、当該パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含み、1つの第2の結果は、第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、当該パケットグループのセクション識別子を含み、第2のネットワークデバイスによって受信される各パケットグループは、第2のネットワークデバイスによって連続して受信され、当該パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含む、受信部901と、
複数の第1の結果および複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するように構成された決定部902と
を含む。
【0152】
任意選択で、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0153】
任意選択で、
図10に示すように、決定部902は、
参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果を決定するように構成された第1の決定サブユニット9021であって、参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果は同じパケットグループに対応する、第1の決定サブユニット9021と、
参照として使用される第1の結果から開始する順次に受信された複数の第1の結果を、参照として使用される第2の結果から開始する順次に受信された複数の第2の結果と比較し、同じパケットグループに対応する第1の結果と第2の結果とに含まれるパケットの数量が異なるときに、第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われていると判定するように構成された、第2の決定サブユニット9022と
を含む。
【0154】
任意選択で、第1の決定サブユニット9021は具体的には、Q個の連続した第1の結果を複数の第2の結果と比較し、Q個の連続した第1の結果の各第1の結果がQ個の連続した第2の結果の対応する第2の結果と同じであるときに、Q個の連続した第1の結果の最後の第1の結果を参照として使用される第1の結果として決定し、Q個の連続した第2の結果の最後の第2の結果を参照として使用される第2の結果として決定するように構成されており、
Q個の第2の結果は複数の第2の結果に属し、Q個の第1の結果のq番目の第1の結果はQ個の第2の結果のq番目の第2の結果に対応し、1≦q≦Qであり、qとQはどちらも整数である。
【0155】
任意選択で、第1のネットワークデバイスの時間は第2のネットワークデバイスの時間と同期されており、受信部901は、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果グループおよび第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果グループを受信するようにさらに構成されており、1つの第1の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第1の結果を含み、1つの第2の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第2の結果を含み、決定部902は、複数の第1の結果グループおよび複数の第2の結果グループに従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するようにさらに構成されている。
【0156】
任意選択で、決定部902は具体的には、第1の結果グループと第2の結果グループとが同じ期間の識別子を有する場合の、第1の結果グループ内の第1の結果を第2の結果グループ内の対応する第2の結果と比較し、任意の比較結果が、第1の結果が第2の結果と異なることを指示するときに、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われていると判定するようにさらに構成されており、比較される第1の結果と第2の結果とに含まれる数量またはセクション識別子が異なるときに、比較結果は、第1の結果が第2の結果と異なることを指示し、第1の結果グループ内のp番目の第1の結果は第2の結果グループ内のp番目の第2の結果に対応し、p≧1であり、pは整数である。
【0157】
任意選択で、
図10に示すように、コントローラ90は、セクション識別子がパケットヘッダ内の識別子フィールドの複数のビットの値であるときに、コントローラが、順番付けられた複数の第2の結果のセクション識別子が昇順になるように、複数の第2の結果を順番付けるように構成された、実行部903、をさらに含み、決定部902は具体的には、複数の第1の結果および順番付けられた複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するようにさらに構成されている。
【0158】
本発明の本実施形態で提供されるコントローラは、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された受信された第1の結果を、第2のネットワークデバイスによって順次に送信された受信された第2の結果と比較し、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定することができる。先行技術と比較して、本発明の本実施形態で提供される技術的解決策においては、第1の結果と第2の結果とがネットワークデバイス間のデータリンク上で送信される必要がなく、たとえ第1の結果と第2の結果とがデータリンク上で送信される必要があったとしても、パケットと第1の結果との間で、またはパケットと第2の結果との間で順番が保証される必要がない。したがって、実施態様が相対的に単純であり、本技術的解決策は、ほとんどのネットワークデバイス間で適用することができる。
【0159】
ハードウェア実装に際して、コントローラ90の各部は、ハードウェア形態としてコントローラ90のプロセッサに組み込まれていても、コントローラ90のプロセッサから独立していてもよく、あるいは、プロセッサが各部に対応する動作を実行するために呼び出しを行うように、ソフトウェア形態としてコントローラ90のメモリに記憶されていてもよく、プロセッサは、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、シングルチップマイクロコンピュータなどとすることができる。
【0160】
図11に示すように、本発明の一実施形態は、パケット損失検出方法を実行するように構成されたコントローラ110を提供する。コントローラ110は、受信機1101と、メモリ1102と、プロセッサ1103と、バスシステム1104とを含む。
【0161】
受信機1101、メモリ1102、およびプロセッサ1103は、バスシステム1104を介して結合されており、メモリ1102は、ランダム・アクセス・メモリを含むこともでき、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリを含むこともできる。バスシステム1104は、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどとすることができる。バスシステム1104は、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類することができる。例示を容易にするために、
図11ではバスを太線のみを用いて表しているが、これは、ただ1本バスまたは1つのタイプのバスしかないことを意味するものではない。
【0162】
受信機1101は、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果および第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果を受信するように構成されており、1つの第1の結果は、第2のネットワークデバイスへ送信されたパケットに従って統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、当該パケットグループのセクション識別子を含み、第1のネットワークデバイスによって送信される各パケットグループは、第1のネットワークデバイスによって連続して送信され、当該パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含み、1つの第2の結果は、第1のネットワークデバイスによって送信された受信パケットに従って統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得された1つのパケットグループ内のパケットの数量を含み、当該パケットグループのセクション識別子を含み、第2のネットワークデバイスによって受信される各パケットグループは、第2のネットワークデバイスによって連続して受信され、当該パケットグループのセクション識別子に対応するセクションに属する複数のパケットを含む。
【0163】
メモリ1102は、コードグループを記憶するように構成されており、コードは、プロセッサ1103を、複数の第1の結果および複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定する動作、を実行するように制御するのに使用される。
【0164】
任意選択で、パケットのパケットヘッダ内の識別子フィールドが同じ数値範囲内に入るパケット、またはパケットのパケットヘッダ内の識別子フィールド内の少なくとも1ビットが同じ値を共有するパケットは同じセクションに属する。
【0165】
任意選択で、プロセッサ1103は、同じパケットグループに対応する、参照として使用される第1の結果および参照として使用される第2の結果を決定し、参照として使用される第1の結果から開始する順次に受信された複数の第1の結果を、参照として使用される第2の結果から開始する順次に受信された複数の第2の結果と比較し、同じパケットグループに対応する第1の結果と第2の結果とに含まれるパケットの数量が異なるときに、第1のネットワークデバイスから第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われていると判定するように構成されている。
【0166】
任意選択で、プロセッサ1103は具体的には、Q個の連続した第1の結果を複数の第2の結果と比較し、Q個の連続した第1の結果の各第1の結果がQ個の連続した第2の結果の対応する第2の結果と同じであるときに、Q個の連続した第1の結果の最後の第1の結果を参照として使用される第1の結果として決定し、Q個の連続した第2の結果の最後の第2の結果を参照として使用される第2の結果として決定するように構成されており、
Q個の第2の結果は複数の第2の結果に属し、Q個の第1の結果のq番目の第1の結果はQ個の第2の結果のq番目の第2の結果に対応し、1≦q≦Qであり、qとQはどちらも整数である。
【0167】
任意選択で、第1のネットワークデバイスの時間は第2のネットワークデバイスの時間と同期されており、受信機1101は、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第1の結果グループおよび第2のネットワークデバイスによって順次に送信された複数の第2の結果グループを受信するようにさらに構成されており、1つの第1の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第1のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第1の結果を含み、1つの第2の結果グループは、1つの期間の識別子、および当該期間内に統計収集を通じて第2のネットワークデバイスによって獲得された1つまたは複数のパケットグループに対応する第2の結果を含み、プロセッサ1103は、複数の第1の結果グループおよび複数の第2の結果グループに従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するようにさらに構成されている。
【0168】
任意選択で、プロセッサ1103は具体的には、第1の結果グループと第2の結果グループとが同じ期間の識別子を有する場合の、第1の結果グループ内の第1の結果を第2の結果グループ内の対応する第2の結果と比較し、任意の比較結果が、第1の結果が第2の結果と異なることを指示するときに、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われていると判定するようにさらに構成されており、比較される第1の結果と第2の結果とに含まれる数量またはセクション識別子が異なるときに、比較結果は、第1の結果が第2の結果と異なることを指示し、第1の結果グループ内のp番目の第1の結果は第2の結果グループ内のp番目の第2の結果に対応し、p≧1であり、pは整数である。
【0169】
任意選択で、プロセッサ1103は、セクション識別子がパケットヘッダ内の識別子フィールドの複数のビットの値であるときに、順番付けられた複数の第2の結果のセクション識別子が昇順になるように、複数の第2の結果を順番付け、第1の結果および順番付けられた複数の第2の結果に従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定するようにさらに構成されている。
【0170】
本発明の本実施形態で提供されるコントローラは、第1のネットワークデバイスによって順次に送信された受信された第1の結果を、第2のネットワークデバイスによって順次に送信された受信された第2の結果と比較し、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスへ送信されたパケット内のパケットが失われているかどうか判定することができる。先行技術と比較して、本発明の本実施形態で提供される技術的解決策においては、第1の結果と第2の結果とがネットワークデバイス間のデータリンク上で送信される必要がなく、たとえ第1の結果と第2の結果とがデータリンク上で送信される必要があったとしても、パケットと第1の結果との間で、またはパケットと第2の結果との間で順番が保証される必要がない。したがって、実施態様が相対的に単純であり、本技術的解決策は、ほとんどのネットワークデバイス間で適用することができる。
【0171】
本発明の一実施形態は、パケット損失検出システムをさらに提供し、本システムは、前述の実施形態で提供される任意のネットワークデバイス50、ネットワークデバイス70、およびコントローラ90、または、前述の実施形態で提供される任意のネットワークデバイス60、ネットワークデバイス80、およびコントローラ110を含む。
【0172】
本出願で提供されるいくつかの実施形態においては、開示の装置および方法を他のやり方で実現することもできることを理解すべきである。例えば、説明された装置実施形態は単なる例示にすぎない。例えば、モジュール分割は単なる論理的機能分割にすぎず、実際の実装に際しては他の分割も可能である。例えば、複数のモジュールまたはコンポーネントが組み合わされ、または統合されて別のシステムになる場合もあり、いくつかの特徴が無視され、または実行されない場合もある。
【0173】
別々の部品として記述されたモジュールは物理的に分離していてもそうでなくてもよく、モジュールとして表示された部品は、物理的モジュールであってもそうでなくてもよく、一箇所に位置していてもよく、複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部を、各実施形態の解決策の目的を達成するための実際の必要に従って選択することもできる。
【0174】
加えて、本発明の各実施形態における機能モジュールを1つの処理モジュールへ統合することもでき、または、2つ以上のユニットが1つのモジュールへ統合される。統合モジュールはハードウェアの形態で実現することもでき、ハードウェアにソフトウェア機能モジュールを加えた形態で実現することもできる。
【0175】
前述の統合モジュールがソフトウェア機能モジュールの形態で実現される場合に、その統合モジュールはコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。ソフトウェア機能モジュールは記憶媒体に記憶されており、(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスとすることができる)コンピュータデバイスに、本発明の各実施形態で記述されている方法のステップの一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読取り専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0176】
最後に、前述の実施形態は単に、本発明の技術的解決策を説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに留意すべきである。本発明は前述の実施形態に関連して詳細に説明されているが、当業者は、本発明の実施形態の技術的解決策の趣旨および範囲を逸脱することなく、さらに、前述の実施形態に記述されている技術的解決策に改変を加え、あるいは、前述の実施形態の一部の技術的特徴に対する等価の置換を行うことができることを理解するはずである。